JP2004002135A - 液相成長方法及び液相成長装置 - Google Patents

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齊藤 哲郎
Toshihito Yoshino
吉野 豪人
Masaki Mizutani
水谷 匡希
Akiyuki Nishida
西田 彰志
Katsumi Nakagawa
中川 克己
Tatsumi Shoji
庄司 辰美
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Abstract

【課題】高い成長速度が得られ、1バッチに多数枚の基板を投入しても基板間や同一基板内における成長速度の差が少ない液相成長方法、及び液相成長装置を提供する。
【解決手段】結晶原料が溶け込んだ容器内の溶液に種子基板を浸漬し、その基板上に結晶を成長させる液相成長方法であって、容器の底部に溶液を中心部から径方向外方へと整流するためのフィンを配すると共に、容器の内側壁近傍に溶液を底部から上方へと整流する整流板を配し、容器を回転させながら、フィン及び整流板の作用により液流れを整流して種子基板に接触させる。それにより高い成長速度が得られ、1バッチに多数枚の基板を投入しても基板間や同一基板内における成長速度の差が少ない液相成長方法、及び液相成長装置を提供する。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置や電気光学装置に利用される各種の半導体結晶や光学結晶を製造するための液相成長方法、及びこの方法の実施に好適な液相成長装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
環境に対する意識の高まりとともに、太陽電池が民生用にも広く使用されるようになってきた。民生用の太陽電池としては、半導体材料として主として単結晶または多結晶のシリコンが用いられている。
【0003】
現在、これらの結晶は、大きなインゴットから300μm程度の厚さのウエハとして切り出されている。この方法では、切り出しに伴い200μm程度の切り代が出るため、材料の使用効率が悪い。今後さらに生産量を増やし、低価格化を進めるには、数十から100μm程度の、電気的・光学的に必要とされる最小限の厚さの結晶を成長して使用することが望まれる。その様な薄い結晶シリコンを成長するための方法としては、シリコンを含む気体を熱やプラズマの作用で分解する気相成長法がこれまで主に検討されてきた。
【0004】
しかし、太陽電池の量産においては1バッチで数十〜数百枚の4〜5インチ角基板に1μm/分以上の速度でシリコンが成長できる装置が求められている。このような仕様に対応できる気相成長装置は、市販されていない。
【0005】
結晶の成長法としては、この他に液相成長法と呼ばれる方法が古くから知られており、実際にLED用の化合物半導体結晶、電気光学素子用の光学結晶の製造に利用されている。最近では、特開平10−189924号公報等に開示されているように、結晶シリコン基板やセラミック基板上に成長したシリコン結晶膜を太陽電池の製造に利用する例が報告されている。
【0006】
液相成長法とは、先ず、錫、インジウム、ガリウム等の金属や、リチウム酸やニオブ酸等の酸化物を加熱して溶かし、メルトとする。このメルト中に必要に応じてさらに砒素やシリコン等の結晶を構成するための材料を溶かし込み、基板をその中に浸漬し、このメルトを冷却等の手段で過飽和として基板上に結晶を析出させる方法である。液相成長法は良質の結晶が成長できる上に、気相成長法に比べ結晶の成長に寄与せずに無駄になる原料が少ないので、太陽電池などの低価格である事が強く求められるデバイスや、ガリウムやニオブ等の高価な原料を使用する電気光学デバイスへの応用に好適である。
【0007】
しかし、液相成長法はこれまで用途が限られていたため、主に直径3インチ以下の基板に化合物半導体を成長するための装置が市販されていたに過ぎず、特にシリコンの成長に対しての応用は少なかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
これらを踏まえ、従来の液相成長装置を検討したところ、夫々次のような問題があった。
【0009】
図14は、複数の基板上に結晶が成長できる従来の液相成長装置の一例を示す模式図である。ここでは、基板支持手段202により5枚の基板201が所定の間隔を保って水平に支持され、有底円筒体状の坩堝203に保持されたメルト204に浸漬されており、これらが成長室205内に収容されている。メルト204の温度は電気炉206により適宜制御できる。成長室にはゲート弁207が取り付けられており、必要に応じて開閉できる。
【0010】
この装置において、まず、シリコン等の結晶の原料からなる溶かし込み用の基板201’(成長用の基板と区別するため、201’と呼ぶ。)を、基板支持手段202にて支持し、電気炉206にて所定の温度に加熱された錫、インジウム、ガリウム等の低融点金属や、リチウム酸やニオブ酸等の酸化物の融液に浸漬し、その温度における飽和状態まで結晶原料を溶かし込み、メルト204を調整する。その後、溶かし込み用の基板201’をメルト204から引き上げ成長用基板201と交換する(従って、図面上成長用基板201と溶かし込み用基板201’は区別できない)。
【0011】
この後、メルト204を徐冷し所定の温度となったところで、その中に成長用基板201を浸漬すると、メルト204に溶けきれなくなった原料が基板201の表面に析出し始め、基板上にシリコン等の結晶が成長する。この時に使用する基板201が多結晶シリコンやガラスやセラミックスだと成長する結晶も多結晶となるが、基板が単結晶シリコンだと単結晶膜を成長することができる。所望の厚さの結晶が成長したところで、基板201を引き上げる。
【0012】
ゲート弁207を閉じた状態で、基板支持手段202への基板201の取り付けや取り外しを行い、ロードロック室208内で事前に雰囲気を大気から不活性ガス等に置換してから、ゲート弁207を開き、基板201を成長室205内に下降させると、メルト204が酸素や水と反応を起こしたり汚染されたりするのを防止することができる。
【0013】
図14に示した装置では、基板201の枚数を必要に応じて増やせる。しかし、実験の結果、このような構成では面内で一様に高い成長速度を得るのには不十分なことが分かった。
【0014】
図15は、メルトをインジウム、成長する結晶をシリコンとして、φ5インチのシリコンウエハ5枚を1cm間隔に保って成長を行った時の成長速度の面内分布を示す説明図である。ここで、「○」はメルトの表層部に近い基板上での分布、「●」はメルトの底に近い基板上での分布を示す。
【0015】
図15に示すように、基板間の違いはあまり見られないが、各基板の中央部では周辺部の1/3程度の成長速度しか得られていない。メルトの冷却速度を下げると面内の不均一性は改善されるが、全体的に成長速度が低下する。また、基板の間隔を広げても不均一性が改善されるが、1バッチあたりの投入可能な基板の枚数が減少し、いずれもスループットが低下する。
【0016】
成長速度が面内で不均一になるのは、基板間のメルトに溶けている半導体原料が析出した後に新鮮なメルトが十分補充できないためであり、堆積速度が速い程、また基板の間隔が狭い程不均一性は顕著になる。図14の装置で成長中に基板を回転させると、シリコンを高濃度で含んだメルトが基板と基板の間に補充され成長速度の均一性が多少得やすくなるが、まだまだ不十分である。
【0017】
メルトと基板を相対的に運動させるためには、基板を静止し坩堝を回転させる方法もある。高温度の坩堝を回転することは、チョクラルスキー法の単結晶引上げ装置では一般的に行われている。特開平7−315983号公報には、坩堝の回転を液相成長装置に適用した例が提案されている。
【0018】
しかし、単に坩堝を回転させる方式では、坩堝の回転に対してメルトの追従性が充分でなく、装置が複雑になる割にはメルトを攪拌する効果は小さかった。
【0019】
また、基板を垂直に配置し、メルトに浸漬して液相成長する方法が、特開平5−330979号公報に開示されている。この液相成長装置の構成は、図16に示されている。ここで、310は電気炉、303は坩堝、301は溶液、312は支持棒に取り付け可能な成長用基板、315は支持棒、317は駆動手段、318は支持台、319はリフタである。
【0020】
図16に示すように、成長用基板312は、溶液面に対して垂直に支持されており、支持棒315が下降することで、溶液301に浸漬され、結晶成長を開始する。ここで、基板312は支持棒315を中心として回転している。
【0021】
このように基板の平面内で回転させる場合は、基板間での膜厚変動は減少するが、基板自体を支持棒に挿通固定するため、穴を開けなければならず、その部分は使用できない。また、基板は、その中心を軸として、一定の位置で回転しているため、基板表面への溶液供給も限られ、成膜速度が速くならないという問題があった。その上、従来の方法の基板配置では、一度の処理で、多くの基板の処理が難しい。
【0022】
また、坩堝の内壁に上下方向の邪魔板を設ける提案が特開平6−206792号公報に開示されている。この提案では、邪魔板は側壁のみであるのでメルトを下から上に流す効果は小さい。更に、基板の姿勢が水平で有り、成長中の溶液の流動は小さい。
【0023】
さらに、坩堝の底部にフィンを設け、坩堝を回転させるという提案が特開平7−277876号公報に開示されているが、フィンが底部のみに設けてあるので、坩堝内の溶液の流れは充分でない。
【0024】
そして、坩堝の底部に坩堝と独立したフィンを設けて回転させ、溶液の流れを起こさせる提案が特開昭55−40793号公報や特開2001−39791号公報に開示されているが、坩堝と独立に回転羽根を設けることは構造的に複雑になり、装置が高価なものとなる。また、壁面付近に垂直なフィンが無いため、溶液の流れは充分でない。
【0025】
本発明は、上記の課題に鑑みて創案されたものであり、その目的は、高い成長速度が得られ、1バッチに多数枚の基板を投入しても基板間や同一基板内における成長速度の差が少ない液相成長方法、及びこの方法の実施に好適な装置を提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための第1の発明は、
結晶原料が溶け込んだ容器内の溶液に種子基板を浸漬し、その基板上に結晶を成長させる液相成長方法において、
容器の底部に溶液を中心部から径方向外方へ整流するためのフィンを配すると共に、該容器の内側壁近傍に溶液を底部から上部へ整流する整流板を配し、容器を回転させながら、フィン及び整流板の作用により溶液を整流して種子基板に接触させることを特徴とする。
【0027】
本発明は、上記第1の発明において、
「基板を溶液面に対して起立姿勢で保持し、平面視の状態で、容器の中心部から径方向外方へ放射状で、且つ、その円周方向に等間隔で配すること」、
「基板の周囲を円筒体で囲繞すると共に、該円筒体の外周面に複数の整流板を設けること」、
更には、
「容器の中心部に円筒体を設けること」、
また、
「容器をその周方向へ交互に正逆回転させること」、
をその好ましい態様として含むものである。
【0028】
上記課題を解決するための第2の発明は、
結晶原料を溶かし込んだ溶液を収容する容器と、種子基板を保持して溶液中に浸漬させる基板支持手段とを備えている液相成長装置において、
容器の底部にはその径方向に放射状にフィンが配されると共に、容器の内側壁近傍には溶液面に対し起立姿勢で整流板が配され、該容器には回転手段が備えられていることを特徴とする。
【0029】
本発明は、上記第2の発明において、
「基板支持手段には、溶液面に対し起立姿勢で複数の基板が保持され、該基板は平面視した状態で、容器の中心部から径方向外方へ放射状で、且つ、その円周方向に等間隔で配されていること」、
「容器内には基板の周囲を囲繞するように円筒体が配されており、該円筒体の外周面には整流板が起立姿勢で設けられていること」、
更には、
「容器の中心部には、基板が周囲に位置するように円筒体が配されていること」、
また、
「容器の底部に配したフィンの側面と容器の底面との成す角度が、径方向外方へ向けて鈍角となること」、
をその好ましい態様として含むものである。
【0030】
すなわち、上記第1、第2の発明においては、基板内或いは基板間での結晶成長速度の差は、溶液に溶け込んでいる結晶原料が基板上に成長し、溶液内の基板付近の結晶原料が少なくなることで生じることを考慮し、結晶原料が基板に成長中に溶液を坩堝内で充分流動させ、溶液内の基板付近の結晶原料が少なくなるのを防止するようにしている。
【0031】
上記課題を解決するための第3の発明は、
容器内に充填されている結晶原料を含む溶液に基板を浸漬した状態で、前記基板を面方向に移動することによって前記溶液を撹拌しながら当該基板に前記結晶原料を液相成長させることを特徴とする。
【0032】
本発明は、上記第3の発明において、
「前記容器を前記基板の移動方向と反対の方向へ移動すること」、
「前記基板を放射状に配置して、回転させることで前記溶液を撹拌すること」、をその好ましい態様として含むものである。
【0033】
上記課題を解決するための第4の発明は、
結晶原料を含む溶液が充填されている容器と、前記溶液に基板を浸漬させる浸漬手段と、前記浸漬手段によって基板を溶液に浸漬させた状態で当該基板を面方向に移動させる移動手段とを有することを特徴とする。
【0034】
本発明は、上記第4の発明において、
「前記容器を前記基板の移動方向と反対の方向へ移動する手段を備えること」、「前記基板を放射状に保持する基板支持手段を備え、当該基板支持手段を回転させることで前記溶液を撹拌すること」、
「前記容器の内面に、固化した前記溶液を取り出す方向に向けて細くなるリブが備えられていること」、
更には、
「前記リブは、前記容器の側面及び底面に備えられていること」、
をその好ましい態様として含むものである。
【0035】
すなわち、上記第3、第4の発明においては、基板内或いは基板間での結晶成長速度の差は、溶液に溶け込んでいる結晶原料が基板上に成長し、溶液内の基板付近の結晶原料が少なくなることで生じることを考慮し、結晶原料が基板に成長中に溶液を充分撹拌し、溶液内の基板付近の結晶原料が少なくなるのを防止するようにしている。
【0036】
上記課題を解決するための第5の発明は、
結晶原料が溶け込んだ容器内の溶液に種子基板を浸漬し、その基板上に結晶を成長させる液相成長方法において、
容器の底部に溶液を中心部から径方向外方へ整流するためのフィンを配し、容器の内側壁に溶液を上方へ整流するためのフィンを配し、容器を回転させながら、フィンの作用により溶液を整流して種子基板に接触させることを特徴とする。
【0037】
本発明は、上記第5の発明において、
「基板を面方向に移動することによって溶液を攪拌しながら基板上に結晶を成長させること」、
さらには、
「前記容器を前記基板の移動方向と反対の方向へ移動すること」、
「基板を放射状に配置して、回転させることで溶液を撹拌すること」、
をその好ましい態様として含むものである。
【0038】
上記課題を解決するための第6の発明は、
結晶原料を溶かし込んだ溶液を収容する容器と、種子基板を保持して溶液中に浸漬させる基板支持手段とを備えている液相成長装置において、
容器の底部に、径方向に放射状にフィンが配され、更に容器の内側壁にフィンが配されていることを特徴とする。
【0039】
本発明は、上記第6の発明において、
「容器に回転手段が備えられていること」、
そして、
「基板支持手段が、基板を放射状に保持するものであり且つ回転手段を備えていること」、
又は、
「容器の内側壁近傍には溶液面に対し起立姿勢で整流板が配されていること」、
をその好ましい態様として含むものである。
【0040】
上記課題を解決するための第7の発明は、
結晶原料を溶かし込んだ溶液を収容する容器と、種子基板を保持して溶液中に浸漬させる基板支持手段とを備えている液相成長装置において、
容器の内側壁近傍に、溶液面に対し起立姿勢で整流板が配されていることを特徴とする。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明するが、本発明はこれらの実施形態に限られない。
【0042】
〔実施形態1〕
図1は実施形態1の液相成長装置における坩堝内の状況を示す平面図であり、図2は図1の側断面状況を示す模式図である。また図3は、図1及び図2の坩堝を組み込んだ実施形態1の液相成長装置を示しており、(a)はその模式図、(b)はその横断面図である。なお、図3において、図1及び図2と同一の部材は同一の符号を付している。
【0043】
図1及び図2において、101はシリコン層を成長させるためのシリコン単結晶基板であり、一辺が125mmの正方形板の角を取った形状を呈している。また、102は基板101を保持する基板支持手段で、104は容器としての坩堝であり、この坩堝104内にはメルト107が収容されている。さらに、105は坩堝104の底部に設けた放射状のフィン(以下、リブと記す場合もある)であり、坩堝104の底部において、その径方向に放射状に配されている。106は基板支持手段102の外周部、即ち坩堝104の内側壁近傍において、起立姿勢で配した整流板であり、円周方向に均等間隔で複数配されている。本実施形態の整流板106は、メルト107の液面に対して垂直に配されている。
【0044】
基板101の配置について説明すると、16枚の基板101がメルト107の液面に対し起立姿勢で略垂直と成るように配されており、且つ、図1に示す平面視の状態で、坩堝104の中心部から径方向外方へ放射状で、且つ、その円周方向に等間隔で配されるように、基板支持手段102に保持されている。相隣接する基板同士が成す角度は約22.5度であり、最も狭い部分における距離は約17mmである。
【0045】
メルト107には、基板101上に成長させるシリコンが溶け込んでおり、基板支持手段102に16枚の基板101を保持した状態で、メルト107中に浸漬させる。
【0046】
また、坩堝104は図1に示す平面視の状態で、反時計回りに10rpmで回転するように構成され、こうすることにより、メルト107が図2の矢印108に示すような流れを形成することになる。
【0047】
図3において、103は基板支持手段102の昇降支持棒であり、昇降動作可能な機構を備えている。109は坩堝104を載置して、その円周方向へ正逆回転させるターンテーブルであり、その下部に設けた不図示の回転駆動機構により回転可能に構成されている。110は成長室(以下、成長炉と記す場合もある)であり、その上部開口部にはゲート弁112を備えており、坩堝104や基板101の雰囲気を真空雰囲気、水素雰囲気、或いは窒素雰囲気等に保持可能である。111は電気炉であり、成長室110及びその内部に収納される坩堝104内のメルト107等を加熱する。113はロードロック室であり、基板支持手段102に保持された基板101を成長室110へと供給する際に用いられ、上記ゲート弁112に着脱自在に配される。
【0048】
次に、実施形態1の液相成長装置を使用して実施する本発明の液相成長方法を工程順に説明する。
【0049】
まず、不図示の基板交換位置において、メルト107へのシリコン溶かし込み用として、一辺が125mmの正方形板状のp型多結晶シリコン基板101’を16枚用意し、これらを基板支持手段102に装着して、昇降支持棒103によりロードロック室113内へ引き上げる。
【0050】
一方、成長室110は、その上部開口部のゲート弁112を閉成し、その内部に水素ガスを流しながら、電気炉111により900℃の温度に加熱される。この状態で、ロードロック室113をゲート弁112上に移動させ、ゲート弁112と密着させて配置する。そして、ロードロック室113の内部を一旦真空排気してから、水素をフローしてゲート弁112を開放する。
【0051】
続いて、基板支持手段102を徐々に降下させ、基板101’をメルト107中に浸漬させる。その間、坩堝104は、ターンテーブル109により反時計回りに毎分6回転の速度で回転している。回転動作している坩堝104内には、放射状に配された基板101’や垂直の整流板106が付いた基板支持手段102が静止した状態で浸漬しているので、メルト107は坩堝104の回転に伴って攪拌される。そのまま攪拌しながら30分間待ってシリコンを溶かし込み、メルト中にシリコンを過飽和溶解させる。
【0052】
その後、基板支持手段102をメルト107から引き上げ、ロードロック室113の内部に収納してから、基板支持手段102とロードロック室113の間のゲート弁112を閉成する。
【0053】
次いで、ロードロック室113の内部を窒素ガスで置換した後、ゲート弁112から切り離し、不図示の基板交換位置へと移動させる。ここで溶かし込み用の基板101’を外し、成長用として一辺が125mmの正方形板状を呈する面方位が(100)のp+型のCzシリコン基板101を16枚用意し、基板支持手段102に保持する。
【0054】
ロードロック室113を再びゲート弁112の上に移動し、ゲート弁112に密着配置させてから、ロードロック室113の内部を真空排気し、水素をフローしてゲート弁112を開放する。
【0055】
続いて、基板支持手段102を徐々に降下させ、基板加熱位置114まで降下させて、電気炉111により900℃の温度まで加熱する。このとき、坩堝104は反時計回りに毎分10回転の速度で回転動作を開始する。
【0056】
次いで、毎分1℃/分の冷却速度でメルト107の冷却を始める。そして、メルト107が895℃の温度となったところで、基板支持手段102をさらに降下させ、シリコンで過飽和となったメルト107の中に基板101を浸漬させ、引き続きメルト107を冷却し続ける。
【0057】
坩堝104の回転を続けて30分経過したところで、基板支持手段102を再び基板加熱位置114まで引き上げて1分間停止し、基板面に残留しているメルトを切り、さらにロードロック室113の内部まで引き上げた後、ゲート弁112を閉成する。
【0058】
ロードロック室113内部を窒素で置換してから、不図示の基板交換位置へと移動させ、成長用の基板101を外す。この基板101にはシリコン層がエピタキシャル成長しており、その厚さを測定したところ、16枚の基板間の差は面内平均値で30μm±10%に分布しており、1枚の基板の中でも端から5mmより内側では±10%に分布していた。
【0059】
図4は、図3の液相成長装置を用いた場合の成長速度の面内分布を示す説明図である。ここで、「○」は基板中央部を上下方向に測定した基板上の分布を示し、「●」は基板中央部を水平方向に測定した分布を示している。
【0060】
メルトの上部に当たる基板の上方向にはシリコン層が厚く付いており、又、坩堝の中央に近い方と坩堝の外周に近い方を比べると、中央に近い方にシリコン層が厚く付いている。
【0061】
図5は、実施形態1における坩堝の縦断面構造を示す模式図である。図5において、121は坩堝本体であり、122は坩堝の底部に設けた放射状のフィンである。図5中の線123におけるフィンの断面形状を図6に示し、線124におけるフィンの断面形状を図7に示している。図6及び図7から明らかなように、坩堝の中心付近におけるフィン部分125の側面が坩堝の底面と成す角126は直角に近いが、坩堝の外周付近におけるフィン部分127の側面と底面の成す角128はかなりの鈍角に形成されている。すなわち、坩堝の底部に配したフィン122の側面と坩堝の底面との成す角度が、径方向外方へ向けて鈍角となるように形成されている。
【0062】
これは、坩堝の中央付近におけるフィン部分125の役割はメルトを坩堝中心から外側へ押しやることであり、これに対し、坩堝の外周近辺におけるフィン部分127の役割はメルトを上方へと押しやることにあるからである。
【0063】
また、フィンの断面形状が左右対称に形成されているのは、坩堝が時計回りと反時計回りとのいずれの方向へ回転しても、上記のようなメルトに流れを生じさせる効果が出るように考慮したためである。
【0064】
シリコン層の成長速度が基板間或いは同一基板内で差ができるのは、メルトに溶け込んでいる溶質が基板上に析出し、足りなくなった溶質の補充が多いか少ないかによって生じると考えられる。したがって、成長中もメルトを充分流動させ、基板と相対的な運動を起こさせれば、基板間或いは同一基板内における成長速度の差を低減することができる。
【0065】
本発明においては、坩堝の底部に横型フィンを設け、この坩堝を回転させることによってメルトに流れを生じさせると共に、容器の底部に配した放射状のフィン、容器の内側壁近傍に起立姿勢で配した整流板、及び基板支持手段により起立姿勢で保持し、径方向へ放射状で、且つ、円周方向に等間隔で配した基板の配置の工夫により、基板表面のメルトの流れを均一にすることができる。
【0066】
すなわち、成長させるための結晶原料としてのシリコンを溶かし込んだ溶融金属等の溶液(メルト)を収容した坩堝の底部に放射状のフィンを配し、また坩堝の内側壁近傍に液面に垂直な整流板を配して、静止固定させる。そして、ターンテーブルにより坩堝が回転することにより、坩堝の底部のフィンが相対的に回転することによって、その遠心力で中心部から径方向外方へ移動してきたメルトを整流板により上方へと導き、上方へ導かれたメルトは液面付近で坩堝の中心部へと向かい、基板支持手段により液面と垂直に保持された基板同士の間を通って、再び底部へと整流移動していくことになる。これらの一連の動きにより、基板表面に接触するメルトは常に入れ替わり、高い成膜成長速度を維持するものである。
【0067】
〔実施形態2〕
次に、実施形態2の液相成長装置を図8及び図9に基づいて説明する。図8は実施形態2の液相成長装置における坩堝内の状況を示す平面図であり、図9は図8の側断面状況を示す模式図である。
【0068】
実施形態2の液相成長装置は実施形態1と同様の装置であるが、坩堝を深く形成し、基板を上下2段で収容できるように構成している。
【0069】
図8及び図9において、501はシリコン層を成長させるためのシリコン単結晶基板であり、一辺が125mmの正方形板の角を取った形状を呈している。502は基板501を保持する基板支持手段で、504は坩堝であり、この坩堝504内にはメルト507が収容されている。
【0070】
505は坩堝504の底部に設けたフィンである。508は基板支持手段502の外周部に取り付けた円筒体であり、506は円筒体508の外周面にその長手方向に沿って垂直に取り付けた縦長の整流板である。すなわち、坩堝504内には基板501の周囲を囲繞するように円筒体508が配されており、該円筒体508の外周面には整流板508が起立姿勢で設けられている。
【0071】
509は坩堝504の中央部に配され、メルト507の流れを制御する円筒体であり、基板501が周囲に位置されるように基板支持手段502の中央部に取り付けられている。
【0072】
基板501の配置は、実施形態1と同様に、16枚の基板501がメルト507の液面と略垂直に配され、且つ、図8に示す平面視の状態で放射状に配されており、上下2段に並ぶように基板支持手段502に保持されている。相隣接する基板同士の成す角度は約22.5度であり、最も狭い部分の距離は約17mmである。坩堝507内に収容されているメルト507には、基板501上に成長させるシリコンが溶け込んでいる。
【0073】
図8及び図9に示す状況の坩堝は、図3に示す液相成長装置と同様な装置に組み込まれ、実際の液相成長装置を構成する。実施形態1との違いは、基板501の配置が上下2段になっていることと、坩堝504の側壁面近傍に円筒体508と垂直な整流板508とで構成される流れ制御板があり、さらに坩堝504の中央部にやはり流れを制御する円筒体509が配されていることである。
【0074】
このような液相成長装置を用い、実施形態1と同様の工程を有する液相成長方法で基板501上にシリコン層をエピタキシャル成長させた。ただし、実施形態2においては、基板501の装着時に外側の円筒508は邪魔となるので、取り外し可能に形成されている。
【0075】
一連の成長工程を終了し、基板501を外してシリコン層を評価した。基板501上にエピタキシャル成長したシリコン層の厚さを測定したところ、32枚の基板の面内平均値は30μm±11%に分布しており、1枚の基板の中でも端から5mmより内側では±12%に分布していた。
【0076】
〔実施形態3〕
次に、実施形態3の液相成長装置を図10及び図11に基づいて説明する。図10は実施形態3の液相成長装置における坩堝内の状況を示す平面図であり、図11は図10の側断面状況を示す模式図である。
【0077】
実施形態3の液相成長装置は実施形態1と同様の装置であるが、基板をメルトの液面と略垂直に配し、且つ、基板同士が平行となるように並列に配している。
【0078】
図10及び図11において、601はシリコン層を成長させるためのシリコン単結晶基板であり、一辺が125mmの正方形板の角を取った形状を呈している。602は基板601を保持する基板支持手段で、604は坩堝であり、この坩堝604内にはメルト607が収容されている。605は坩堝604の底部に配置した放射状のフィンである。68は基板支持手段602の外周部に取り付けた円筒体であり、606は円筒体608の外周面にその長手方向に沿って垂直に取り付けた縦長の整流板である。
【0079】
基板601の配置としては、基板601がメルト607の液面と略垂直に配され、且つ、図10に示す平面視の状態で等間隔を隔てて平行と成るように並列に配されており、この状態で基板支持手段602に保持されている。相隣接する基板同士の距離は約10mmである。坩堝604に収容されたメルト607には、基板601上に成長させるシリコンが溶け込んでいる。
【0080】
図10及び図11に示す状況の坩堝は、図3に示す液相成長装置と同様な装置に組み込まれ、実際の液相成長装置を構成する。実施形態1との違いは、基板が等間隔を隔てて平行と成るように並列に配されていることと、坩堝604の側壁面近傍に円筒体608及びメルト607の液面と略垂直な整流板606とで構成される流れ制御板が配されていることである。
【0081】
このような液相成長装置を用い、実施形態1と同様の工程を有する液相成長方法で基板501上にシリコン層をエピタキシャル成長させた。ただし、実施形態3においては、基板支持手段602は分解可能に形成されており、基板装着時には、基板支持手段602を適宜分解して基板601を装着する。
【0082】
一連の成長工程を終了し、基板601を外してシリコン層を評価した。基板601上にエピタキシャル成長したシリコン層の厚さを測定したところ、30枚の基板の面内平均値は30μm±13%に分布しており、1枚の基板の中でも端から5mmより内側では±15%に分布していた。
【0083】
〔実施形態4〕
本実施形態では、本発明の液相成長方法を用いて、薄型単結晶シリコン太陽電池を量産する場合について説明する。この太陽電池の製造プロセスの詳細については、特開平10−189924号公報に記載されているが、概略を図12に基づいて説明する。
【0084】
図12において、1001は一辺が125mmの正方形板状を呈する面方位が(111)のp+型シリコン基板である。この基板1001をエタノールで希釈したフッ酸溶液に漬け、正の電圧をかけて陽極化成を行った。陽極化成により基板1001の表面に厚さ5μmの多孔質層1002が形成された。多孔質層には複雑に絡み合った微細孔が形成されているが、単結晶性を保持しており、この上にエピタキシャル成長をすることができる。
【0085】
それに先立って、水素雰囲気中で基板1001を1050℃の温度でアニールした。こうすると多孔質層の表面の原子が再配列し、表面の微細孔が封じられるので、引き続いて行うエピタキシャル成長に好都合である。
【0086】
そして、多孔質層1002の上に液相成長法で厚さ30μmのp−型層1003を成長させる。さらに接合を形成するため、液相成長法で厚さ0.3μmのn+層1004を成長させる。液相成長法の詳細については別途説明する。ただしn+層1004は不純物の熱拡散等によって形成しても良い。
【0087】
次に、n+層1004の表面にパシベーション層として熱酸化膜1005を形成する。
【0088】
さらに、表面側の電極として銀ペーストを櫛形のパターンに印刷した後焼成して、グリッド電極1006を形成する。焼成により銀のパターンは熱酸化膜1005を突き抜け、n+層1004と接触する。
【0089】
このように形成したグリッド電極1006上に、接着剤1007によりガラス板1008を貼り付けた後、シリコン基板1001を固定した状態で、ガラス基板1008に力を加えて、微細孔が形成されて弱くなっている多孔質層1002の部分を破壊し、p−型層1003より上の部分を基板1001から剥離させる。
【0090】
剥離されたp−型層1003の裏面には多孔質層1002の残渣があるので、これをエッチングで除去した後、導電性の接着剤1009でニッケルメッキした銅板1010を貼り付ける。
【0091】
一方、残った基板1001の表面にも多孔質層1002の残渣があるので、これもエッチングで除去し鏡面を回復させる。こうして再生された基板1011は、厚さが5μm強だけ減少した他は始めの状態と同等になったので、工程の最初に戻し、繰り返し使用することができる。なお、図12においては、多孔質層1002の厚さを説明のため極端に厚く表現している。
【0092】
次いで、図13に基づいて、シリコンをエピタキシャル成長するための液相成長装置の構造について説明する。
【0093】
図13において、1101は溶かし込み用または成長用の基板であり、一辺が125mmの正方形板状を呈している。基板1101は、相隣接する基板同士の最も隙い部分が約10mmになるように、放射状に配置されている。基板支持手段1102は、50枚の基板1101を、図1に示した坩堝の状況と同様に配置している。
【0094】
メルト1103は、ターンテーブル1105上に載置された石英ガラス製の坩堝1104内に収容されている。坩堝1104の底部には、放射状のフィン1108が配されている。基板支持手段1102の外周部には、坩堝1104の内側壁に近い位置にメルト1103の液面に垂直なフィン1109が多数設けられており、図1に示した坩堝の状況と同様に放射状に設けられている。
【0095】
このような状況の坩堝1104は石英ガラス製の成長室1106に収納されている。成長室1106の上部開口部にはゲート弁1110が設けており、このゲート弁1110によって外気と遮断できる。坩堝1104内のメルト1103の温度は電気炉1107により制御される。
【0096】
基板支持手段1102が成長室1106内へ供給される時には、ゲート弁1110が開放される。ここでゲート弁1110は、図13において背面の方向に移動する様に取り付けられている。
【0097】
また、本実施形態の液相成長装置では、成長室1106と同等の不図示の成長室が独立して設けられており、n+層1004の成長に使用される。さらにこれらと独立に、多孔質層(図12の1002に相当)を形成した基板1101を水素アニールするための水素アニール室1117、及び基板支持手段1102の基板を交換するための基板交換室1118が設けられている。
【0098】
図13では、昇降支持棒1113により、基板支持手段1102をロードロック室1112から成長炉1106の内部へ移動した状態を示している。
【0099】
また、成長室1106や水素アニール室1117及び基板交換室1118のゲート弁1110、1110’、1110”と、ロードロック室1112のゲート弁1111との連結室1116、1116’、1116”が設けられており、ロードロック室1112と、成長室1106、水素アニール炉1117及び基板交換室1118との間で基板支持手段1103のやり取りをする場合に、予め連結室1116、1116’、1116”の内部を排気してからゲート弁1110、1110’、1110”を開くと外気による汚染を全く受けずに基板を移動できる。
【0100】
次に、多孔質層(図12の1002に相当)が形成された基板1101にエピタキシャル成長を行う工程について詳しく説明する。
【0101】
図13に示す液相成長装置を用いて、まず、溶かし込み用のp−型の多結晶シリコン1101’を装着した基板支持手段1102を基板交換室1118の所定位置にセットする。次いで、基板交換室1118のゲート弁1110”を閉成して、その内部を真空排気する。
【0102】
この基板交換室1118の直上に内部を真空としたロードロック室1112を移動し、連結室1116”も真空排気してからロードロック室1112のゲート弁1111を開放し、ロードロック室に付属する昇降支持棒1113を動作させ、基板支持手段1102をロードロック室1112に格納し、ゲート弁1111を閉成してからロードロック室1112を水素アニール室1117の直上に移動する。
【0103】
ロードロック室1112と連結室1116’の内部を真空排気した後、水素をフローする。一方、水素アニール室1117の内部は1050℃の温度に保持され、水素がフローされている。ロードロック室1112と水素アニール室1117と連結室1116’の内部の圧力バランスがとれたところで、ロードロック室1112のゲート弁1111と水素アニール室1117のゲート弁1110’を開放し、基板支持手段1102を降下させ10分間保持する。この操作により、溶かし込み用の多結晶シリコン1101’の表面に存在する自然酸化膜が除去される。
【0104】
その後、基板支持手段1102を引き上げ、水素アニール室1117のゲート弁1110’とロードロック室1112のゲート弁1111とを閉じる。ここで連結室1116’の内部を窒素に置換した後に大気に開放し、ロードロック室を分離する。
【0105】
引き続きロードロック室1112を成長室1106の直上に移動する。ここでも連結室1116の内部を真空排気した後水素をフローし、ロードロック室1112のゲート弁1111と成長室1106のゲート弁1110を開放し、基板支持手段1102を成長室1106内の基板予熱位置1115まで降下させ、955℃の温度に加熱する。このとき、ターンテーブル1105は毎分6回転の速度で時計回りに回転を開始する。
【0106】
そして、955℃の温度に保持されたメルト1103に基板支持手段1102を浸漬させる。この状態で30分間保持し、シリコンをメルト1103に溶かし込ませる。その後、多結晶シリコン1101’と基板支持手段1102は所定の工程を経て、基板交換室1118から回収する。
【0107】
その間、n+型シリコン溶かし込み用の多結晶シリコンを装着済みの別の基板支持手段を基板交換室1118にセットし、以下同様の手順で不図示のn+型シリコンの成長室内におけるメルトにシリコンとドーパントを溶かし込ませる。通常1回の成長で消費するシリコンの量は、n+型の方がp−型の場合よりも遥かに少なく、溶かし込みも短時間で終了する。
【0108】
次に、表面に多孔質層(図12の1002に相当)が形成された面方位が(111)のp+型単結晶シリコン基板1101を装着したさらに別の基板支持手段1102’を基板交換室1118にセットする。溶かし込みの時と同様に、まず水素アニール室1117で水素アニールを行う。
【0109】
引き続き、成長室1106でp−型層(図12の1003に相当)の成長を行う。この場合、基板予熱位置1115で基板を955℃の温度に加熱した後、メルト1103を1℃/分の冷却速度で冷却する。メルト1103が950℃の温度になったところで、基板1101をメルト1103に浸漬させ、30分間成長を行う。その間において、ターンテーブル1105は、毎分6回転の速度で時計回りと反時計回りの正逆方向回転を3分間ずつ交互に回転している。
【0110】
その後、基板支持手段1102’を引き上げ、ロードロック室1112を用いて不図示のn+型用成長室の上方に移動し、その成長室においてn+型層(図12の1004に相当)を成長させる。この場合メルトは855℃の温度から−0.5℃/分の冷却速度で冷却を開始し、850℃の温度となったところで基板1101をメルト1103に浸漬させ、基板成長を開始し、3分間で終了する。
【0111】
一方、n+型層(図12の1004に相当)の成長を行っている間に、次のp−型層の成長室1106でシリコンの溶かし込みを開始し、次の成長に備える。
【0112】
こうして成長した基板について、p−型層1003とn+型層1004の厚さの合計は断面をSEM(走査型電子顕微鏡)で観察して評価すると共に、n+型層1004の厚さはSIMS(2次イオン質量分析法)で測定した。その結果によれば、基板の中央と周辺から5mmの位置における厚さの差が、p−型層1003については±10%以内に、n+型層1004については±5%以内に収まっていた。また、図12に示す方法で形成した太陽電池の変換効率の分布は±1%に収まり、極めて良好だった。さらに、本実施形態の液相成長装置によれば、アニール室や成長室間の基板の移動を大気と隔絶した状態で行えるため、大気から不要な汚染を受ける虞れがない。
【0113】
(実施形態5)
図17は、本発明の実施形態5の液相成長装置の模式的な構成を示す断面図である。図18は、図17の坩堝104等の拡大図である。図19は、図18の平面図である。
【0114】
図17〜図19において、101は角が取れた□125mm程度の大きさのシリコン単結晶基板、102は基板101を保持する基板支持手段、107は基板101に成長させるシリコンが溶け込んでいるメルト、104はメルト107が充填されている坩堝、105は坩堝104の側面及び底面に設けたリブ、109は図示しない回転駆動機構により回転する坩堝ターンテーブル、103は上下動作と回転動作が可能な基板101を支持する基板支持手段の昇降支持棒、110は成長炉、111は成長炉110の外からメルト107が入った坩堝104を加熱する加熱手段である電気炉、113は基板支持手段102に保持された基板101を成長炉110に供給する際に使用するロードロック室である。
【0115】
さらに、成長炉110には開閉可能なゲート弁112が備えられ、坩堝104や基板101の雰囲気を真空或いは水素、或いは窒素雰囲気に保つことができる。
【0116】
また、基板101の配置を説明すると、例えば16枚の基板101がメルト107の液面と垂直に且つ上方から見て放射状になるように基板支持手段102に保持されている。隣り合った基板101間のなす角度は約22.5度であり、一番狭い部分の距離は約17mmである。
【0117】
つぎに、図17に示す液相成長装置の動作について説明する。まず、図17に示す状態から、基板支持手段の昇降支持棒103により基板支持手段102を引き上げてゲート弁112を閉じ、ロードロック室113をゲート弁112の上部から図示しない基板交換位置まで移動する。
【0118】
そして、基板支持手段の昇降支持棒103によりロードロック室113から基板支持手段102を引き下げて、基板支持手段102に支持されている基板101に代えて、メルト107へのシリコン溶かし込み用の□125mm程度の大きさのp型多結晶シリコンウエハを基板支持手段102に装着し、基板支持手段の昇降支持棒103によりロードロック室113に戻す。
【0119】
一方、成長炉110は、内部に水素ガスを流しつつ電気炉111で加熱し温度を900℃位とする。この状態でロードロック室113をゲート弁112の上に戻し、ゲート弁112と密着させる。
【0120】
つぎに、ロードロック室113内部を一旦真空排気してから水素をフローしてゲート弁112を開く。つづいて基板支持手段102を徐々に降下させ、多結晶シリコンウエハをメルト107中に浸漬する。
【0121】
その間、基板支持手段102は上から見て時計回りに例えば毎分6回転(10rpm)で回転し、ターンテーブル109を反時計回りに毎分6回転で回転することで坩堝104を動かし、メルト107を図18の矢印108方向に流れるように撹拌している。
【0122】
攪拌を30分程度続け、シリコンをメルト107内に溶かし込み、メルト107にシリコンを飽和させる。
【0123】
その後、ゲート弁112を開いて基板支持手段102をメルト107から引き上げ、ロードロック室113内部に収納してからゲート弁112を閉じる。
【0124】
次いで、ロードロック室内部を窒素ガスで置換してから、基板交換位置で多結晶シリコンウエハを基板101に代える。
【0125】
再び、ロードロック室113をゲート弁112の上に移動し、ゲート弁112に密着させてから、ロードロック室113内部を真空排気し、水素をフローしゲート弁112を開く。
【0126】
つづいて、基板支持手段102を徐々に降下させ、中間位置114まで降下させ900℃位まで加熱する。次いで、毎分1℃/分程度の速度でメルト107の冷却を始める。
【0127】
メルト107が例えば895℃となったところで、基板支持手段102をさらに降下させ、シリコンで過飽和となったメルト107の中にウエハ102を浸漬し、引き続きメルト107を冷却し続ける。
【0128】
基板支持手段102と坩堝104はそれぞれ回転を続け30分経過したところで、基板支持手段102を中間位置114まで引き上げ1分ほど停止し、ウエハ102に残留しているメルト107を切り、さらに基板支持手段102をロードロック室113の内部まで引き上げ、ゲート弁112を閉じる。
【0129】
ロードロック室113内部を窒素で置換してから図示しない基板交換位置に移動し、基板101を外す。基板101にはシリコン層がエピタキシャル成長しており、マイクロメーターでその厚さを測定したところ、基板間の差は面内平均値で20枚の中で30μm±10%に分布しており、1枚の基板101の中でも端から5mmより内側では±10%に分布していた。
【0130】
図22は、図17に示す液相成長装置によって基板101にシリコンを液相成長させたときの成長速度の面内分布図である。ここで、「○」は各基板101の中央部で垂直方向に20mm間隔で測定した成長速度を示し、「●」は各基板101の中央部で水平方向に20mm間隔で測定した成長速度を示している。
【0131】
図22に示すように、各基板101の中央部で垂直方向・水平方向共に成長速度に差異が生じなかった。すなわち、基板101の全面でほぼ一様の成長速度となった。
【0132】
図20は、坩堝104の平面図である。図21は、図20の縦断面図である。リブ105の先端は、坩堝104の中心に向けて細くなる。ここでは、リブ105は、その側面と底面とのなす角度が60°程度になるようにしている。また、リブ105の先端は、坩堝104の上部に向けて例えば1°ほどの角度をもって細くなる。坩堝104の側壁は、上部に向けて例えば1°ほどの角度をもって太くなる。
【0133】
メルト104は、交換時に温度を下げ、これを固化した状態で交換するが、固化した後に線膨張係数に従い収縮する。この際、上記のように、リブ105の先端を細くしておくと、固化したメルト104を交換しやすくなる。
【0134】
なお、リブ105は、その側面と底面とのなす角度が垂直に近づくほど、メルト104が固化、収縮するときに、無理な力が生じる。一方、リブ105は、その側面と底面とのなす角度が水平に近づくほど、メルト104が撹拌されにくくなるので、メルト104に含まれる結晶原料にもよるが、上記のようにこの角度を60°程度とすることが好ましい。
【0135】
また、本実施形態では、例えば16枚の基板101がメルト107の液面と垂直に且つ上方から見て放射状になるように基板支持手段102に保持されている場合を例に説明するが、複数の基板101を一列に並べ、基板101を面方向に移動させるようにしてもよい。
【0136】
なお、本発明における基板の面方向とは、基板面に垂直な方向に限らず、基板面と0でない角度を有する方向を指している。しかしながら、基板の移動により大きなメルト攪拌効果を得るためには、基板の移動方向(面方向)として基板面と60〜90°程度の角度をなす方向を選択しておくことが好ましい。
【0137】
(実施形態6)
図23は、本発明の実施形態6に係る坩堝104等の横断面図である。図24は、図23の縦断面図である。図23及び図24は、それぞれ実施形態5の図19及び図18に相当する。なお、図23及び図24において、図19及び図18と同様の部分には同一符号を付している。
【0138】
本実施形態では、実施形態5で説明したものより、坩堝104を大きくし、基板101を多く保持できるようにしている。基板101の配置は、実施形態5と同様にメルト107の液面と垂直に且つ上方から見て放射状になるように基板支持手段102に保持されている。ここでは32枚の基板101が配置されている。
【0139】
隣り合った基板101間のなす角度は約11.25度であり、一番狭い部分の距離は約23mmである。
【0140】
また、本実施形態では、実施形態5で説明したものより、リブ105の数を増やし、メルト107の量も増やしている。メルト107の量を増やしたのは基板101の数量が多くなったことに伴って、基板101の間を通り外側に流れた分が中央に戻るための流路を確保するためである。
【0141】
そして、この装置を用い、実施形態5と同様の手順で、基板101にシリコンをエピタキシャル成長し、シリコン層の厚さをマイクロメーターで測定したところ、面内平均値は32枚の中で30μm±9%に分布しており、1枚の基板の中でも端から5mmより内側では±9%に分布していた。
【0142】
(実施形態7)
図25は、本発明の実施形態7の液相成長装置の模式的な構成図である。本実施形態の装置は、リブの形状及び整流板がない点が図13の装置と異なる。図25において、1101は125mm角程度の大きさのp型シリコンウエハ、1102はp型シリコンウエハ1101が最も隙間のないところで1cm間隔で50枚並べられた基板群を支持する基板支持手段である。
【0143】
また、1103はターンテーブル1105上に置かれた石英ガラス製の坩堝1104に充填されているメルト、1106は石英ガラス製の成長炉、1110は成長炉1106の上部に設けており外気と遮断するゲート弁、1107はメルト1103の温度を調整する電気炉である。
【0144】
基板支持手段1102が成長炉1106に入るときには、ゲート弁1110が開く。ここでゲート弁1110は図面の背面の方向に移動する様に取り付けられている。
【0145】
また、本実施形態の装置では成長炉1106と同等の図示しない成長炉が独立して設けられており、図12のn層1004の成長に使用する。
【0146】
さらに、多孔質層1002を形成したp型シリコンウエハ1101を水素アニールするための水素アニール炉1117と、p型シリコンウエハと溶かし込み用基板とを交換する基板交換室1118とを設けている。
【0147】
図25では基板支持手段1102を、基板支持手段の昇降支持棒1113により成長炉1106の内部に移動した状態を示している。
【0148】
また、成長炉1106、水素アニール炉1117及び基板交換室1118のゲート弁1110、1110’、1110”と、ロードロック室1112のゲート弁1111との連結室1116、1116’、1116”を設けている。
【0149】
ロードロック室1112と成長炉1106や水素アニール炉1117の間で基板支持手段1102を移動する場合に、予め連結室1116、1116’、1116”の内部を排気してからゲート弁1110、1110’、1110”を開くと、p型シリコンウエハ1101が外気による汚染を受けずに移動できる。
【0150】
つぎに、多孔質層1002が形成されたp型シリコンウエハ1101にエピタキシャル成長を行うプロセスを説明する。
【0151】
まず、p型シリコンウエハ1101に代えて溶かし込み用のp型の多結晶シリコン基板1101’を装着した基板支持手段1102を基板交換室1118の所定位置にセットする。
【0152】
次いで、基板交換室1118のゲート弁1110”を閉じて内部を真空排気する。この直上に内部を真空としたロードロック室1112を移動し、連結室1116”も真空排気してからロードロック室1112のゲート弁1111を開く。
【0153】
それから、ロードロック室内部の基板支持手段の昇降支持棒1113を動作させ、基板支持手段1102をロードロック室1112に格納し、ゲート弁1111を閉じてからロードロック室1112を水素アニール炉1117の直上に移動する。
【0154】
ロードロック室1112と連結室1116’の内部を真空排気したのち、水素をフローする。一方、水素アニール炉1117の内部は1050℃程度に保持し水素をフローする。
【0155】
ロードロック室1112と水素アニール炉1117と連結室1116’の内部の圧力バランスがとれたところで、ロードロック室1112のゲート弁1111と水素アニール炉1117のゲート弁1110’を開き、基板支持手段1102を降下させ10分位保持する。
【0156】
これにより、溶かし込み用の多結晶シリコン基板の表面に存在する自然酸化膜が除去される。その後、基板支持手段1102を引き上げ、水素アニール炉1117のゲート弁1110’とロードロック室1112のゲート弁1111とを閉じる。
【0157】
ここで、連結室1116’の内部を窒素に置換した後に、大気に開放しロードロック室1112を分離する。引き続きロードロック室1112を成長炉1106の直上に移動する。
【0158】
ここでも連結室1116の内部を真空排気した後、水素をフローし、ロードロック室1112のゲート弁1111と成長炉1106のゲート弁1110を開き、基板支持手段1102を成長炉1106内の基板予熱1115まで降下し、955℃程度に加熱した後、955℃に保持されたメルト1103に浸漬する。
【0159】
この状態で、基板支持手段1102を毎分10回で回転させ、又、ターンテーブル1105は毎分6回転で基板支持手段1102と逆方向に回転させながら、30分間保持し、シリコンをメルト1103に溶かし込む。
【0160】
その後、基板支持手段1102を、基板交換室1118に搬送し、溶かし込み用多結晶シリコン基板を取り外す。
【0161】
その間、n型の溶かし込み用の多結晶シリコンを装着した別の基板支持手段を基板交換室1108にセットし、以下同様の手順で図示しないn型シリコンの成長炉のメルトにシリコンとドーパントを溶かし込む。
【0162】
通常1回の成長で消費するシリコンの量は、n型の方がp―型の場合よりはるかに少なく溶かし込みも短時間で終了する。
【0163】
つぎに、表面に多孔質層1002が形成された面方位(111)のp型単結晶シリコンウエハ1101を装着済みのさらに別の基板支持手段1102’を基板交換室1108にセットする。
【0164】
メルト1103にシリコンを溶かし込むときと同様に、まず、水素アニール炉1117で水素アニールを行う。引き続き成長炉でp型層1003の成長を行う。その場合、中間位置1115で基板を955℃程度に加熱した後、メルト1103を1℃/分の割合で冷却する。
【0165】
メルト1103が950℃となったところで、p型シリコンウエハ1101をメルト1103に浸漬し、約30分間成長を行う。その間、基板支持手段1102’を毎分5回で回転させる。また、同時にターンテーブル1105も基板支持手段1102’と逆方向に回転させる。
【0166】
その後、基板支持手段1102’をメルト1103から引き上げ、ロードロック室1112を用いて図示しないn型用の成長炉の上方に移動し、そのにおいてn型層1004を成長する。この場合、メルト1103は855℃から−0.5℃/分の割合で冷却を開始し、850℃となったところでp型シリコンウエハ1101をメルト1103に浸漬して、基板成長を開始し3分間で終了する。
【0167】
一方、n型層1004の成長を行っている間に、次のp型層の成長炉1106でシリコンの溶かし込みを開始し次の成長に備えることができる。
【0168】
こうしてシリコンを成長したp型シリコンウエハ1101の断面をSEM(走査型電子顕微鏡)で観察して評価し、n型層1004の厚さはSIMS(2次イオン質量分析法)で測定した。
【0169】
その結果、p型シリコンウエハ1101の中央と周辺から5mmの位置の厚さの差が、p型層1003については±10%以内に、n型層1004については±5%以内に収まっていた。
【0170】
また、上述した工程にひきつづいて実施形態4同様の工程(図12に示す工程)により製造した太陽電池の変換効率の分布は±1%に収まり極めて良好だった。さらに本実施形態の液相成長装置によれば、アニール炉や成長炉間の基板の移動を大気と隔絶した状態で行えるため、大気から不要な汚染を受けない。
【0171】
なお、以上の実施形態においては、専らシリコンの成長について説明したが、これに限るものではなく、本発明の液相成長方法および液相成長装置はシリコン半導体ばかりでなく、他の結晶材料の液相成長にも適用可能であることは言うまでもない。
【0172】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の好適な実施形態によれば多数の基板上に均一な厚さの結晶を液相成長させることができる。
【0173】
したがって、高い成長速度が得られ、1バッチに多数枚の基板を投入しても基板間や同一基板内における成長速度の差が少ない液相成長方法、及びこの方法の実施に好適な装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の液相成長装置における坩堝内の状況を示す平面図である。
【図2】図1の側断面状況を示す模式図である。
【図3】図1及び図2の坩堝を組み込んだ第1の実施形態の液相成長装置を示しており、(a)はその模式図、(b)はその横断面図である。
【図4】図3の装置を用いた場合の成長速度の面内分布を示す説明図である。
【図5】第1の実施形態における坩堝の縦断面構造を示す模式図である。
【図6】図5中の線123におけるフィンの断面形状を示す断面図である。
【図7】図5中の線124におけるフィンの断面形状を示す断面図である。
【図8】第2の実施形態の液相成長装置における坩堝内の状況を示す平面図である。
【図9】図8の側断面状況を示す模式図である。
【図10】第3の実施形態の液相成長装置における坩堝内の状況を示す平面図である。
【図11】図10の側断面状況を示す模式図である。
【図12】本発明を適用する太陽電池の製造方法の一例を示す説明図である。
【図13】太陽電池の量産に好適な本発明の液相成長装置を示す模式図である。
【図14】従来の液相成長装置の一例を示す模式図である。
【図15】従来の液相成長装置の一例を用いた場合の成長速度の面内分布を示す説明図である。
【図16】従来の液相成長装置の他例を示す模式図である。
【図17】本発明の実施形態5の液相成長装置の模式的な構成を示す断面図である。
【図18】図17の坩堝104等の拡大図である。
【図19】図18の平面図である。
【図20】図17の坩堝104等の平面図である。
【図21】図20の縦断面図である。
【図22】図17に示す液相成長装置によって基板101にシリコンを液相成長させたときの成長速度の面内分布図である。
【図23】本発明の実施形態6に係る坩堝104等の断面図である。
【図24】図23の縦断面図である。
【図25】本発明の実施形態7の液相成長装置の模式的な構成図である。
【符号の説明】
101(101’) 基板
102 基板支持手段
103 昇降支持棒
104 坩堝
105 フィン(リブ)
106 整流板
107 メルト
109 ターンテーブル
110 成長室(成長炉)
111 電気炉
112 ゲート弁
113 ロードロック室
121 坩堝本体
122 フィン(リブ)
123 断面線
124 断面線
125 中央側のフィン部分
126 フィン側面と坩堝底面との角度
127 外側のフィン部分
128 フィン側面と坩堝底面との角度
501 基板
502 基板支持手段
503 昇降支持棒
504 坩堝
505 フィン(リブ)
506 整流板
507 メルト
508 円筒体
601 基板
602 基板支持手段
603 昇降支持棒
604 坩堝
605 フィン(リブ)
606 整流板
607 メルト
608 円筒体
1001 単結晶シリコン基板
1002 多孔質層
1003 エピタキシャル成長したp−層
1004 n+層
1005 熱酸化膜
1006 グリッド電極
1007 接着剤
1008 支持基板
1009 導電性の接着剤
1010 裏面電極
1011 再生された基板
1101(1101’) 基板
1102(1102’) 基板支持手段
1103 メルト
1104 坩堝
1105 ターンテーブル
1106 成長室(成長炉)
1107 電気炉
1108 フィン(リブ)
1109 整流板
1110(1110’、1110”) ゲート弁
1111 ゲート弁
1112 ロードロック室
1113 昇降支持棒
1117 水素アニール室
1118 基板交換室

Claims (27)

  1. 結晶原料が溶け込んだ容器内の溶液に種子基板を浸漬し、その基板上に結晶を成長させる液相成長方法において、
    容器の底部に溶液を中心部から径方向外方へ整流するためのフィンを配すると共に、該容器の内側壁近傍に溶液を底部から上部へ整流する整流板を配し、容器を回転させながら、フィン及び整流板の作用により溶液を整流して種子基板に接触させることを特徴とする液相成長方法。
  2. 基板を溶液面に対して起立姿勢で保持し、平面視の状態で、容器の中心部から径方向外方へ放射状で、且つ、その円周方向に等間隔で配することを特徴とする請求項1に記載の液相成長方法。
  3. 基板の周囲を円筒体で囲繞すると共に、該円筒体の外周面に複数の整流板を設けることを特徴とする請求項1または2に記載の液相成長方法。
  4. 容器の中心部に円筒体を設けることを特徴とする請求項3に記載の液相成長方法。
  5. 容器をその周方向へ交互に正逆回転させることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の液相成長方法。
  6. 結晶原料を溶かし込んだ溶液を収容する容器と、種子基板を保持して溶液中に浸漬させる基板支持手段とを備えている液相成長装置において、
    容器の底部にはその径方向に放射状にフィンが配されると共に、容器の内側壁近傍には溶液面に対し起立姿勢で整流板が配され、該容器には回転手段が備えられていることを特徴とする液相成長装置。
  7. 基板支持手段には、溶液面に対し起立姿勢で複数の基板が保持され、該基板は平面視した状態で、容器の中心部から径方向外方へ放射状で、且つ、その円周方向に等間隔で配されていることを特徴とする請求項6に記載の液相成長装置。
  8. 容器内には基板の周囲を囲繞するように円筒体が配されており、該円筒体の外周面には整流板が起立姿勢で設けられていることを特徴とする請求項6または7に記載の液相成長装置。
  9. 容器の中心部には、基板が周囲に位置するように円筒体が配されていることを特徴とする請求項8に記載の液相成長装置。
  10. 容器の底部に配したフィンの側面と容器の底面との成す角度が、径方向外方へ向けて鈍角となることを特徴とする請求項6から9のいずれかに記載の液相成長装置。
  11. 容器内に充填されている結晶原料を含む溶液に基板を浸漬した状態で、前記基板を面方向に移動することによって前記溶液を撹拌しながら当該基板に前記結晶原料を液相成長させることを特徴とする液相成長方法。
  12. 前記容器を前記基板の移動方向と反対の方向へ移動することを特徴とする請求項11に記載の液相成長方法。
  13. 前記基板を放射状に配置して、回転させることで前記溶液を撹拌することを特徴とする請求項11又は12に記載の液相成長方法。
  14. 結晶原料を含む溶液が充填されている容器と、前記溶液に基板を浸漬させる浸漬手段と、前記浸漬手段によって基板を溶液に浸漬させた状態で当該基板を面方向に移動させる移動手段とを有することを特徴とする液相成長装置。
  15. 前記容器を前記基板の移動方向と反対の方向へ移動する手段を備えることを特徴とする請求項14に記載の液相成長装置。
  16. 前記基板を放射状に保持する基板支持手段を備え、当該基板支持手段を回転させることで前記溶液を撹拌することを特徴とする請求項14又は15に記載の液相成長装置。
  17. 前記容器の内面に、固化した前記溶液を取り出す方向に向けて細くなるリブが備えられていることを特徴とする請求項14から16のいずれかに記載の液相成長装置。
  18. 前記リブは、前記容器の側面及び底面に備えられていることを特徴とする請求項17に記載の液相成長装置。
  19. 結晶原料が溶け込んだ容器内の溶液に種子基板を浸漬し、その基板上に結晶を成長させる液相成長方法において、
    容器の底部に溶液を中心部から径方向外方へ整流するためのフィンを配し、容器の内側壁に溶液を上方へ整流するためのフィンを配し、容器を回転させながら、フィンの作用により溶液を整流して種子基板に接触させることを特徴とする液相成長方法。
  20. 基板を面方向に移動することによって溶液を攪拌しながら基板上に結晶を成長させることを特徴とする請求項19に記載の液相成長方法。
  21. 前記容器を前記基板の移動方向と反対の方向へ移動することを特徴とする請求項20に記載の液相成長方法。
  22. 基板を放射状に配置して、回転させることで溶液を撹拌することを特徴とする請求項20又は21に記載の液相成長方法。
  23. 結晶原料を溶かし込んだ溶液を収容する容器と、種子基板を保持して溶液中に浸漬させる基板支持手段とを備えている液相成長装置において、
    容器の底部に、径方向に放射状にフィンが配され、更に容器の内側壁にフィンが配されていることを特徴とする液相成長装置。
  24. 容器に回転手段が備えられていることを特徴とする請求項23に記載の液相成長装置。
  25. 基板支持手段が、基板を放射状に保持するものであり且つ回転手段を備えていることを特徴とする請求項23又は24に記載の液相成長装置。
  26. 容器の内側壁近傍には溶液面に対し起立姿勢で整流板が配されていることを特徴とする請求項23又は24に記載の液相成長装置。
  27. 結晶原料を溶かし込んだ溶液を収容する容器と、種子基板を保持して溶液中に浸漬させる基板支持手段とを備えている液相成長装置において、
    容器の内側壁近傍に、溶液面に対し起立姿勢で整流板が配されていることを特徴とする液相成長装置。
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