JP2003534458A - モバイルメッキシステムと方法 - Google Patents

モバイルメッキシステムと方法

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JP2003534458A
JP2003534458A JP2001586629A JP2001586629A JP2003534458A JP 2003534458 A JP2003534458 A JP 2003534458A JP 2001586629 A JP2001586629 A JP 2001586629A JP 2001586629 A JP2001586629 A JP 2001586629A JP 2003534458 A JP2003534458 A JP 2003534458A
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plating system
vacuum chamber
pump
substrate
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ジェリー・ディ・キッド
クレイグ・ディ・ハリントン
ダニエル・エヌ・ホプキンス
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Basic Resources Inc
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    • C23C14/22Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material characterised by the process of coating
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    • C23C14/22Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material characterised by the process of coating
    • C23C14/24Vacuum evaporation
    • C23C14/32Vacuum evaporation by explosion; by evaporation and subsequent ionisation of the vapours, e.g. ion-plating

Abstract

(57)【要約】 モバイルメッキシステムは、移動式貯蔵容器内の真空チャンバと、外部真空ポンプと、前記外部真空ポンプを制御する制御モジュールとを含む。前記外部真空ポンプは、モバイルメッキシステムが運搬されるときは、移動式貯蔵容器内に配置され、モバイルメッキシステムが静止して作動されるときは、移動式貯蔵容器外に配置される。外部真空ポンプは、フレキシブル配管セグメントを用いて、真空チャンバに結合され、真空チャンバ内と移動式貯蔵容器内の振動を減少させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 関連出願 この出願は、ジェリー・ディー・キッドとクレイグ・ディー・ハリントンとダ
ニエル・エヌ・ホプキンスとを共同発明者として「プラズマメッキシステムと方
法」と題して1999年10月26日に出願された米国特許出願番号第09/4
27,775号と、ジェリー・ディー・キッドとクレイグ・ディー・ハリントン
とダニエル・エヌ・ホプキンスとを共同発明者として「コンフィギュラブル真空
システムと方法」と題して2000年5月22日に出願された米国特許出願第0
9/578,166号とに関するものである。
【0002】 発明の技術分野 本発明は、一般に材料をメッキおよびコーティングするための真空システムお
よび蒸着技術の分野に関し、より詳細にはモバイル(移動式)メッキシステムと
方法に関する。
【0003】 発明の背景 材料をメッキおよびコーティングし、処理された表面を作成するための蒸着技
術には、様々な蒸着技術が含まれる。これらの蒸着技術には、例えば、真空蒸着
、物理蒸着(PVD)、化学蒸着(CVD)、スパッタリング、イオンメッキな
どがある。一般的に、これらの蒸着技術は、(a)対象物すなわち基板の表面を
準備および清掃するステップと、(b)指定の作動パラメータで真空度すなわち
所望の圧力レベルを確立するステップと、(c)蒸着を行なうステップとを伴う
。このような蒸着技術は、大きく高価で複雑なシステムや装置や機械を必要とす
る。
【0004】 例えば、このような蒸着技術の多くは、所定の作動圧力の真空度を確立して維
持するために、高価で嵩張った複雑な真空システムを必要とする。このような真
空システムは、一般的に、真空チャンバと、機械式真空ポンプと、荒引真空ポン
プおよびフォアラインポンプと、拡散ポンプのような第2真空ポンプと、クライ
オポンプと、ターボ分子ポンプと、イオン真空ゲージのような複雑な圧力ゲージ
とを含む。これらの真空システムは、正確に所望の作動圧力とパラメータを維持
し継続させるために、しばしば、漏洩のない複雑な配管形態を必要とする。この
ような複雑な配管は、特に、接続面の問題或いは真空ポンプを作動することによ
って引き起こされる機械的な振動のために、パイプの曲がり部やパイプが接続さ
れるジョイント部で漏洩が起こり易い。
【0005】 拡散ポンプのような一部または全部の真空ポンプは、大きく複雑な冷却システ
ムを必要とする。この冷却システムは、しばしば、真空ポンプの作動前あるいは
作動中に、何百ガロン何千ガロンもの水を使用して、冷却され循環されなければ
ならない。これにより、巨大な水槽と巨大な水槽内の水を冷却するための冷蔵シ
ステムとを有する巨大で嵩高い水冷システムが必要となる。
【0006】 蒸着技術はこのような高価で複雑なシステムと装置と機械とを必要とするので
、このようなシステムは、一般的に、或る場所に永続的に据え付けられる。何百
ポンド何千ポンドもの重量の巨大な部品や構成要素を、すなわち、嵩高く輸送が
困難な部品や構成要素を、一蒸着技術を用いて、コーティングしたりメッキした
りする必要があるとき、唯一の選択肢は、このような巨大で嵩高い構成要素自体
に或いはその近傍に前記システムを永続的に据え付けることである。この場合、
このような巨大で嵩高い構成要素を、コーティングしたりメッキしたりするため
に、ほんの短い距離だけ移動することができる。
【0007】 しかし残念ながら、これは非常に高価な選択肢なので、しばしば、コスト面で
禁止される。この高い出費には、不動産や装置を調達するコストとか、このよう
な複雑なシステムを据え付けるコストのみならず、このシステムを首尾良く作動
させ維持するために必要な専門技術を持った人を雇用したりするコストが含まれ
る。問題は、蒸着技術システムの設計にも存在する。このようなシステムは、特
殊な要求や設置の状況に合わせるために、全て特注設計の仕事を必要とする。完
成品引き渡し方式の蒸着技術システムは絶対に存在しない。図示されているよう
に、蒸着技術システムの設計、据え付け、作動、維持は複雑且つ高価である。そ
の結果、蒸着技術を用いての巨大で嵩高い構成要素のコーティングまたはメッキ
は、しばしば、利用不可能である。たとえ、このような巨大で嵩高い構成要素が
蒸着技術が提供する重要な利点によって利益を得ようとも、コーティングまたは
メッキを利用できないのである。
【0008】 或る場合には、或る種の構成要素または部品を入手できるかは非常に重要であ
る。たとえコーティングまたはメッキによって重要な利点が得られたとしても、
出荷の遅れ或いは出荷停止というリスクは、如何に小さいものであっても、安全
性と経済的な両観点から或いはいずれか一方の観点から、リスクを取るには余り
にも大きい。例えば、原子力発電所で使用される反応容器ヘッドスタッドは、非
常に重要且つ唯一無二である。例えば隔年毎の原子力発電所での燃料の再装填な
ど、発電所が機能停止している間に、出荷が遅れたり出荷が停止するリスクは、
大き過ぎて取ることができない。例えば、老朽化のために原子力発電がオフライ
ンになると、毎日、数千万ドル或いは数百万ドルが消失する。このように、構成
要素または部品は非常に重要であるので、このような蒸着技術を通して実現され
る重要な利点があるにも拘わらず、蒸着技術を用いたメッキやコーティングのた
めに構成要素または部品が他の場所の出荷されることは決してない。
【0009】 発明の概要 以上述べたことから、モバイルメッキシステムと方法の必要性が生じることが
認識される。前記モバイルメッキシステムと方法は、全ての複雑な関連装置とシ
ステムとを含めたメッキシステムが、ユーザの場所すなわち事実上所望の場所に
好都合に設けられる。本発明によるモバイルメッキシステムと方法とは、実質的
に、上に概説した欠点や問題を1つ以上解消するように提供される。
【0010】 本発明の一局面によって、メッキ処理を行なうためのモバイルメッキシステム
が提供される。前記モバイルメッキシステムは、移動式の貯蔵容器(貯蔵ボリュ
ーム)内に配置された真空チャンバと、外部真空ポンプと、前記外部真空ポンプ
の作動の一部または全部を制御するための制御モジュールとを含んでいる。外部
真空ポンプは、モバイルメッキシステムが移動しているときは移動式貯蔵容器内
に配置され、モバイルメッキシステムが静止して作動しているときは移動式貯蔵
容器外に配置される。外部真空ポンプは、前記真空チャンバ内に所望の圧力を生
じさせるのを補助するために、真空チャンバと結合する。前記外部真空ポンプの
作動による真空チャンバ内および移動式貯蔵容器内の機械的な振動を減じたり消
失させるために、フレキシブル(可撓性)配管セグメントを使用して、前記外部
真空ポンプは前記真空チャンバと結合する。
【0011】 本発明の別の局面によって、モバイルメッキシステムを使用するための方法が
提供される。前記方法は、メッキするために所望の場所にモバイルメッキシステ
ムを配置することと、移動式プラズマメッキシステムの移動式貯蔵容器の内部位
置から外部位置に外部真空ポンプを配置することと、フレキシブル配管セグメン
トを用いて、移動式プラズマメッキシステムの移動式貯蔵容器内の真空チャンバ
に前記外部真空ポンプを結合することとを含んでいる。前記方法は、また、前記
真空チャンバ内に基板とデポジタント(被覆物)とを置くことと、前記外部真空
ポンプを用いて、前記真空チャンバ内に所望の圧力を確立することと、前記デポ
ジタントで前記基板をメッキすることとを含んでいる。
【0012】 本発明は、コーティングやメッキをするための複雑な蒸着技術やシステムや装
置や機械を事実上所望の場所に配置する能力を含む多くの技術的利点を提供する
。この能力は、実質的に、この重要な技術の利用可能性を増大させている。
【0013】 本発明のもう1つの技術的利点は、巨大で嵩張った構成要素や部品に対して、
利用可能な蒸着技術からコーティングまたはメッキを行なせる能力を含んでいる
ことである。前記巨大で嵩張った構成要素や部品は、蒸着技術を使用する複雑な
システムを設計し作動し維持するのに重大な出費を伴うことなく出荷され得ない
し或いは容易に出荷され得ないものなのである。
【0014】 本発明のさらに別の技術的利点は、原子力発電所に使用される反応容器のヘッ
ドスタッドのような重要な役割を担う構成要素をコーティングまたはメッキする
能力を含んでいることである。本発明によって蒸着技術が顧客に齎らされ、その
ために、出荷の遅れや出荷停止による容認できないリスクは無くなる。
【0015】 本発明の別の技術的利点は、出荷コストを減少させたり消失させたりする能力
を含み、蒸着技術を使用して複雑なシステムを設計、作動、維持する実際の費用
やコスト高が生じる必然性を無くす能力を含んでいることである。このことは、
全体のコストを著しく減少させる。
【0016】 本発明の更にまた別の技術的利点は、機械式荒引ポンプやフォアラインポンプ
などの騒がしい機械式真空ポンプを、移動式チャンバの外で作動させる能力を含
んでいることである。その結果、機械的振動は減少し、モバイルメッキシステム
の作動信頼性が増大する。
【0017】 更にまた別の技術的利点は、モバイルメッキシステムの移動式貯蔵容器内で水
冷システムのような複雑な冷却システムを使用する能力を含んでいることである
【0018】 更にまた別の技術的利点は、有害な廃棄副産物を生じたり残したりすることな
く、複雑な蒸着技術を使用する能力を含んでいることである。
【0019】 他の技術的利点は、以下の図面や説明と前記請求の範囲とから、当業者には容
易に理解される。
【0020】 本発明の詳細な説明 本発明の例示的な具体例を以下に説明するが、はじめに了解されておくべきこ
とは、本発明は、現在既知のもであれ既存のものであれ、かなり多く技術を用い
て実施できることである。本発明は、本明細書で説明し図示される例示的な設計
や具体例を含めて、以下で説明する例示的な具体例、図面および技術に限定され
るべきでない。
【0021】 最初に、モバイル(移動式)メッキシステムと方法を用いて使用される蒸着技
術の種類を示すために、プラズマメッキのためのシステムと方法とが、図1から
図6に関して以下詳細に説明される。最後に、前記モバイルメッキシステムおよ
び方法の一実施例が、図7から図9について詳細に説明されるが、それは、図1
から図6に関して前述されたプラズマメッキシステム方式の蒸着技術を、一例と
して具体化したものである。
【0022】 図1は、本発明の一実施例によるプラズマメッキ用システム10を示す概略図
であり、前記システム10は様々な材料をメッキするために使用できる。前記シ
ステム10は、真空チャンバ14内での基板12のプラズマメッキを支える様々
な機器を含んでいる。適切な作動パラメータおよび条件が設定されると、フィラ
メント16とフィラメント18とに設けたデポジタント(被覆物)を蒸発すなわ
ち気化させて、プラズマを生成する。一般的に、このプラズマは、前記デポジタ
ントからの陽電荷イオンを含み、基板12に引き寄せられて、そこで蒸着層を形
成する。このプラズマは、基板12を取り巻くかあるいは基板12の近傍に位置
するイオン雲と考えられる。このプラズマは、通常、フィラメント16とフィラ
メント18とから基板12の最近接表面の近くに暗領域を発現させ、前記暗領域
は基板12に対して前記陽イオンを加速させる。
【0023】 フィラメント16とフィラメント18とはプラットフォーム20とともに真空
チャンバ14内に在り、プラットフォーム20は基板12を支持する。駆動アセ
ンブリ22は、真空チャンバ14内の駆動モータ24とプラットフォーム20の
メインシャフトとの間に結合されて図示されている。図1に示される本実施例で
は、プラットフォーム20は、真空チャンバ14内で回転するターンテーブルと
して設けられている。駆動アセンブリ22は、駆動モータ24の回転運動をプラ
ットフォーム20のメインシャフトに機械的に伝達し、プラットフォーム20に
回転を与える。プラットフォーム20のメインシャフトの回転は、ベースプレー
ト軸受28およびプラットフォーム軸受30などの様々な支持軸受によって高め
られる。
【0024】 図示されているように、真空チャンバ14は、ベースプレート32上に存在し
密閉される。真空チャンバ14は、事実上、内部の真空および大気圧などの外圧
力に耐えるために適切な機械的特性をもつ材料を用いて設けられている。例えば
、真空チャンバ14は、金属製チャンバまたはガラス製ベルジャーとして設けら
れている。別の実施例では、ベースプレート32は、基板12を支持するプラッ
トフォーム20として機能する。ベースプレート32は真空チャンバ14の一部
と考えられる。
【0025】 ベースプレート32はシステム10を機械的に支持し、一方、様々な装置が真
空チャンバ14内でその底面から上面に貫通している。例えば、フィラメント1
6およびフィラメント18は、フィラメント電力制御モジュール34から電力を
受け取っている。留意すべきことは、図1には、2つのフィラメント電力制御モ
ジュール34が示されているが、これら2つのモジュールは1つのモジュールと
して構成するのが好ましい。フィラメント16およびフィラメント18に電力を
供給するために、図1に示す如く、電気リード線はベースプレート32を貫通し
なければならない。同様に、駆動モータ24は、駆動アセンブリ22に対し機械
的に作用してプラットフォーム20を回転させるため、ベースプレート32を貫
通しなければならない。以下に詳細に説明する電気フィードスルー26も、ベー
スプレート32を貫通していて、プラットフォーム20と、やはり以下でより詳
細に説明する様々な信号発生器との間の導電経路になっている。好適な実施例で
は、電気フィードスルー26は、プラットフォーム20の底面と接触する整流子
として設けられ、プラットフォーム20がターンテーブルとして構成されている
。電気フィードスルー26は、整流子として構成されてもよいし、プラットフォ
ーム20の底面と接触してプラットフォーム20が回転しても電気的接触を保つ
ことができる金属ブラシとして構成してもよい。
【0026】 フィラメント電力制御モジュール34はフィラメント16およびフィラメント
18に電流を供給する。一実施例では、フィラメント電力制御モジュール34は
、特定の期間、フィラメント16に電流を供給し、次に、別の期間、フィラメン
ト18に電流を供給することができる。フィラメントの構成される態様に応じて
、フィラメント電力制御モジュール34はフィラメント16とフィラメント18
とに同時に電流を供給することも、または別個の間隔で供給することも可能であ
る。この融通性によって、1種類以上の特定のデポジタント材料を異なる時間に
基板12上にプラズマメッキすることができる。フィラメント電力制御モジュー
ル34は交流電流を前記フィラメントに供給することが好ましいが、任意の既知
の電流発生方法を用いて電流を供給してもよい。好適な実施例では、フィラメン
ト電力制御モジュール34は、十分な振幅ないし大きさの電流を供給して、十分
な熱をフィラメント16に発生させ、供給されたデポジタントを蒸発ないし気化
させている。
【0027】 フィラメント16またはフィラメント18に供給されるデポジタントを確実に
均一に加熱するために、フィラメント制御モジュール34によって供給する電流
は、好ましくは、漸増的段階的に供給されて、真空チャンバ14内で溶融しつつ
あるデポジタントには、より均一な熱分布が生じる。
【0028】 好適な実施例では、プラットフォーム20は、ターンテーブルとして構成され
、前記のように機械的リンク機構によって回転する。図1に示すように、プラッ
トフォーム20の回転速度を制御するために、速度制御モジュール36が設けら
れてもよい。プラットフォーム20は毎分5回転から毎分30回転の速度で回転
するのが好ましい。プラズマメッキのためのプラットフォーム20の最適回転速
度は、毎分12回転から毎分15回転の間にあると考えられる。プラットフォー
ム20を回転させる利点は、基板12をより均一にメッキないしコーティングで
きるということである。これは、複数の基板がプラットフォーム20の表面上に
供給される場合に特に当てはまる。これにより、プラズマメッキ処理の間、それ
ら複数の基板の各々は、真空チャンバ14内に平均して配置される。
【0029】 他の実施例では、プラットフォーム20を事実上所望の角度すなわち傾きに設
けることができる。例えば、プラットフォーム20は、平坦面、水平面、垂直面
、傾斜面、曲面、曲線で囲まれた面、螺旋状面として設けてもよく、或いは、真
空チャンバ内に設けられた支持構造などの真空チャンバの一部分として設けても
よい。前記のように、プラットフォーム20は固定されていてもよく、または回
転してもよい。別の実施例では、プラットフォーム20は、1枚以上の基板を回
転させるため使用可能なローラを備えてもよい。
【0030】 プラットフォーム20は、好適な実施例では、電気フィードスルー26と基板
12との間の経路となるように、導電経路となるかまたは導電経路を備えている
。ある実施例では、プラットフォーム20は、電気フィードスルー26と基板1
2との間でプラットフォーム20上の任意の箇所に導電経路が設けられるような
金属または導電材料として設けられる。そのような場合、プラットフォーム20
とプラットフォーム20を回転させるシャフトとの間には絶縁体21が配置され
て電気的絶縁がなされることになる。別の実施例では、プラットフォーム20は
、底面の一定箇所に電気的に結合された上面の一定箇所において導電材料を備え
ている。このようにすると、電気フィードスルー26をプラットフォーム20の
底部側の適切な箇所に配置する一方で、基板12をプラットフォーム20の上部
側の適切な箇所に配置することができる。このようにして、基板12は電気フィ
ードスルー26と電気的に結合される。
【0031】 電気フィードスルー26は、プラットフォーム20および基板12に直流(D
C)信号およびラジオ周波数(RF)信号を供給する。これら信号の各々に関す
る望ましい作動パラメータは以下でより詳細に説明する。好ましくは、直流信号
は直流電源装置66により負電圧で生成され、ラジオ周波数信号はラジオ周波数
送信機64により所望の電力レベルで生成される。これら2種類の信号は好まし
くはDC/RFミクサ68において混合され、ラジオ周波数平衡ネットワーク(
回路網)70を介して電気フィードスルー26に送られ、ラジオ周波数平衡ネッ
トワーク70は定常波反射電力を最小化することによって信号平衡化を行なう。
ラジオ周波数平衡ネットワーク70は手動方式によって制御することが好ましい
【0032】 別の実施例では、プラットフォーム20は、例えば駆動モータ24、駆動アセ
ンブリ22などすべての支持器材、構造、装備を含めて除かれる。そのような場
合、基板12が電気フィードスルー26と電気的に結合される。
【0033】 図1のシステム10における残余の装備および構成部品は、真空チャンバ14
内で所望の真空状態を創出、維持、制御するために用いられる。これは真空シス
テムを用いることによって実現される。この真空システムは、最初に真空チャン
バ14内の圧力を下げるために用いられる荒引ポンプ46および荒引バルブ48
を備えている。またこの真空システムは、フォアラインポンプ40と、ファオア
ラインバルブ44と、拡散ポンプ42と、主バルブ50とを備えている。ファオ
アラインバルブ44を開くと、フォアラインポンプ40が作用開始可能となる。
拡散ポンプ42を適切なレベルまで暖めるか加熱し、荒引バルブ48を閉じるこ
とによって荒引ポンプ46を止めた後、主バルブ50が開かれる。これにより拡
散ポンプ42は、真空チャンバ14内の圧力を所望のレベルよりもさらに低下さ
せることができる。
【0034】 その後、アルゴンなどのガス60を真空チャンバ14内に所望の速度で導入し
、真空チャンバ14内の圧力を所望の圧力またはある圧力範囲内に上昇させても
よい。ガス制御バルブにより、ベースプレート32を通って真空チャンバ14内
に導入されるガス60の流量が制御される。
【0035】 本発明の教示に従い図5および6に関連して以下により詳細に説明するように
、すべての作動パラメータおよび条件を設定すると、システム10内でプラズマ
メッキが行なわれる。基板12には、真空チャンバ14内でのプラズマ形成によ
って、ベース層、移行層、作用層などを一層以上含む蒸着層によるプラズマメッ
キを行なってもよい。このプラズマは、真空チャンバ14内に導入されたガス6
0からの陽電荷イオンとともに、蒸発ないし気化したデポジタントからの陽電荷
のデポジタントイオンを含むことが好ましい。前記プラズマ内、そして最終的に
はデポジタント層の一部分としてアルゴンガスなどのガスイオンが存在しても、
デポジタント層の特性は大きくは低下しないものと考えられる。真空チャンバ1
4内への前記ガスの導入は、本発明の教示にもとづきプラズマが発生するよう真
空チャンバ14内を所望の圧力に制御する上でも有用である。別の実施例では、
真空チャンバ14内の前記圧力が真空システムによりもたらされ十分に維持され
るような、ガスの存在しない環境においてプラズマメッキ処理が行われる。
【0036】 真空チャンバ14内でのプラズマ発生は、フィラメント16およびフィラメン
ト18のようなフィラメント内でのデポジタントの加熱と、それぞれ所望の電圧
および電力レベルによる直流信号およびラジオ周波数信号の印加とによる熱電子
効果など様々な寄与因子の結果であると考えられる。
【0037】 システム10の真空システムは、拡散ポンプ、フォアラインポンプ、荒引ポン
プ、クライオポンプ、ターボ形ポンプ、本発明の教示にもとづき動作可能または
真空チャンバ14内で圧力達成可能な他のポンプなど様々な真空システムのうち
いずれを備えてもよい。
【0038】 前記のように、この真空システムは、荒引ポンプ46と、フォアラインポンプ
40とともに使用される拡散ポンプ42とを備えている。荒引ポンプ46は、荒
引バルブ48を介して真空チャンバ14とつながっている。荒引バルブ48を開
くと、荒引ポンプ46を用いて最初に真空チャンバ14内の圧力を低下させるこ
とができる。真空チャンバ14内で所望の、より低い圧力が達成されると、荒引
バルブ48が閉じられる。荒引ポンプ46は、ベースプレート32を貫通する孔
ないし開口を介して真空チャンバ14とつながっている。荒引ポンプ46は機械
式ポンプとして設けることが好ましい。図1に示すシステム10の真空システム
の好適な実施例では、本実施例の真空システムは、フォアラインバルブ44を介
して拡散ポンプ42に結合されたフォアラインポンプ40を備えている。フォア
ラインポンプ40は、拡散ポンプ42と組み合わせて使用する機械式ポンプとし
て構成してもよく、それにより荒引ポンプ46を用いて実現したよりもさらに低
いレベルまで真空チャンバ14内の圧力を低下させるようになっている。
【0039】 荒引ポンプ46が真空チャンバ14内の圧力を下げた後、ヒータを用いるとと
もに冷却のため冷却用の水または他の物質を必要とする拡散ポンプ42は、主バ
ルブ50と、図1において主バルブ50の上方かつプラットフォーム20の下方
の破線で示すようにベースプレート32を貫通する様々な孔ないし開口とを介し
て真空チャンバ14と連絡する。拡散ポンプ42が加熱され作動可能になると、
主バルブ50が開かれ、フォアラインポンプ44と組み合わせた拡散ポンプ42
の作用により真空チャンバ14内の圧力をさらに引き下げることができる。例え
ば、真空チャンバ14内の圧力を4ミリトル未満にすることが可能である。バッ
クスパッタリング処理中、真空チャンバ14内の圧力は100ミリトル以下20
ミリトルまでのレベルに下げることができる。好ましくは、バックスパッタリン
グ処理中の真空チャンバ14内の圧力は50ミリトル以下30ミリトルまでのレ
ベルである。プラズマメッキ処理中のシステム10の正常動作中は、前記真空シ
ステムにより真空チャンバ14内の圧力を4ミリトル以下0.1ミリトルまでの
レベルに下げることが可能である。プラズマメッキ処理中、前記真空システムを
用いて真空チャンバ14内の圧力を1.5ミリトル以下0.5ミリトルまでのレベ
ルに下げることが好ましい。
【0040】 図2は、ターンテーブル20として構成されたプラットフォームの一実施例を
示す、プラズマメッキ用システムの真空チャンバの平面図である。ターンテーブ
ル20は、基板12a、12b、12c、および12dをターンテーブル20の
表面上に対称的に配置した状態で図示されている。ターンテーブル20は時計回
りまたは反時計回りのいずれかに回転することができる。基板12aから12d
は事実上、入手可能な任意の材料でよく、図2には、各基板の平面図が円形とな
るような丸い円筒形の構成部品として示されている。
【0041】 フィラメント電力制御モジュール34は、第1組のフィラメント94および9
6と第2組のフィラメント90および92とに電気的に接続されている。それら
の電気的接続は図2に完全には示されていないが、フィラメント電力制御モジュ
ール34が第1組のフィラメント94および96または第2組のフィラメント9
0および92に電流を供給可能であることが理解されるべきである。このように
して、前記蒸着層はベース層および作用層など2層の副層を備えることができる
。ベース層は第1組のフィラメント94および96に設けたデポジタントによっ
て最初に付与されることが好ましく、一方、作用層は、第2組のフィラメント9
0および92に設けたデポジタントを用いて基板12aから12dのベース層上
に蒸着される。
【0042】 図2における基板の配置は、ターンテーブル20の中央に近いほうの内向きの
表面とターンテーブル20の外縁に近いほうの外向きの表面とを備えた基板の配
列として説明できる。例えば、基板12aから12dの配列の内向きの表面は、
フィラメント92およびフィラメント96の近傍を回転するにつれて当然異なる
時間にフィラメント92およびフィラメント96に向けられる。同様に、基板1
2aから12dの外向きの表面は、フィラメント90および94の近傍を回転す
るにつれてフィラメント90および94に向けられる。
【0043】 前記のように、フィラメント電力制御モジュール34は直流や交流など事実上
いかなる形態でも電流を供給することができるが、電流を交流として供給するこ
とが好ましい。
【0044】 動作中、ターンテーブル20は例えば時計方向に回転し、基板12bが前記フ
ィラメントの近傍ないし中を通過した後、それらフィラメントの近傍ないし中を
通過する次の基板は12cなどになる。ある例では、第1組のフィラメント94
および96にはニッケル(またはチタン)などのデポジタントが装着され、第2
組のフィラメントには銀・パラジウム金属合金などのデポジタントが装着される
。ここでは、2回のショットによる付着および2層の蒸着層の例が示されている
【0045】 本明細書を通じて説明しているように、真空チャンバ内におけるすべての作動
パラメータが設定された後、フィラメント電力制御モジュール34は第1組のフ
ィラメント94および96に交流電流を通電ないし供給し、それにより真空チャ
ンバ内でニッケルが蒸発ないし気化してアルゴンガスなどのガスとともにプラズ
マを生成するようになっている。このプラズマ内の陽電荷のニッケルイオンと陽
電荷のアルゴンイオンとは、陰電位にある基板12aから12dに引きつけられ
る。一般的に、基板が回転する際に基板が第1組のフィラメント90および92
に近いほど、より多くの材料が蒸着される。ターンテーブルは回転しているので
、均一ないしより平坦な層が様々な基板に付着する。
【0046】 第1のプラズマが基板12aから12dの配列上にメッキされて基板上にデポ
ジタント層のベース層が形成された後、フィラメント電力制御モジュール34が
通電されて第2組のフィラメント90および92に十分な大きさの電流が供給さ
れる。同様に、アルゴンイオンと銀/パラジウムイオンとの間にプラズマが形成
され、回転している基板に作用層が形成される。
【0047】 ベース層が付着する第1のショットの間、基板12aから12dの外向きの表
面はフィラメント94に配置されたニッケルデポジタントによりまずコーティン
グされる。同様に、それら基板の内向きの表面はフィラメント96に配置された
ニッケルデポジタントによりコーティングされる。同じ関係が、銀/パラジウム
が基板上にプラズマメッキされ蒸着層を形成する第2のショットにも当てはまる
【0048】 図3は、本発明の一実施例により基板12をプラズマメッキするためのフィラ
メント100の周囲におけるプラズマの形成および散乱を示す側面図である。フ
ィラメント100はタングステンワイヤバスケットなどのワイヤバスケットとし
て構成され、フィラメント100内に配置されるとともにフィラメント100に
機械的に支持されたデポジタント102とともに図示されている。フィラメント
電力制御モジュール34がフィラメント100に十分な電流を供給すると、デポ
ジタント102は溶融または気化してプラズマ104が生成される。当然ながら
、プラズマメッキが起こるようなプラズマ状態を実現するためには、本発明のす
べての作動パラメータが存在していなければならない。
【0049】 陰電位で供給される基板12はプラズマ104の陽イオンを引きつけ蒸着層を
形成する。図示のように、プラズマ104の散乱パターンにより、プラズマ10
4の陽イオンの大部分がフィラメント100およびデポジタント102の近傍な
いしもっとも近い側に引きつけられる。基板12の最上面に接触するプラズマ1
04によって示されるように、回り込みが発生することになる。同様に、プラズ
マ104の陽イオンには、プラットフォームまたはターンテーブルに引き寄せら
れるものがある場合がある。図示のように、本発明は、前記デポジタントからの
イオンの大部分を蒸着層の形成に用いることにより蒸着層の作成に関する問題を
効率的に解決することができる。
【0050】 図4は、ベース層110と、移行層112と、作用層114とを含む基板12
の蒸着層を示す断面図である。この蒸着層を形成する様々な層の厚さは基板12
の寸法との比例関係から大きく外れていることをはじめに留意すべきである。し
かし、この蒸着層の様々な副層ないし層の相対的な厚さは、本発明の一実施例に
従って相互に比例している。
【0051】 一般的に、本発明の教えるところよると、基板上の蒸着層全体の厚さはおおむ
ね500ないし20,000オングストロームの範囲にあると考えられる。好適
な実施例では、蒸着層の全体的な厚さは3,000ないし10,000オングスト
ロームの範囲にあると考えられる。本発明は、ベース層110、移行層112、
作用層114などすべての副層を含む蒸着層の厚さの繰返し精度および制御性を
すぐれたものにすることができる。本発明は、層の厚さをおよそ500オングス
トロームの精度で制御できるものと考えられる。また本発明を用いると1層ない
し任意の複数層の副層を備えた蒸着層を形成可能であることに言及すべきである
【0052】 前記蒸着層の厚さは、通常、プラズマメッキされた基板の意図された用途の性
質にもとづいて決定される。これには、多くの他の変数や因子の中でも、作業環
境の温度、圧力、湿度などの変数が含まれる場合がある。各層に関する望ましい
金属またはデポジタントの種類の選択も、プラズマメッキされた基板の意図され
た用途の性質に大きく依存する。
【0053】 例えば、本発明によれば、構成部品のかじり、かみ合いないし絡み合いが防止
されるかまたは大幅に抑えられる。かじりには、ねじ表面などの2つの表面がと
もに荷重を受けた際によく発生する係合した構成部品の焼付きが含まれる。かじ
りは構成部品の破砕や破損を招くことがあり、それらは多くの場合、深刻な損害
をもたらす。プラズマメッキを用いると、1以上の接触面をメッキすることによ
って、かじりを防止ないし抑えることができる。この有益な効果を実現するため
、様々なデポジタントを使用することができる。しかし、ニッケルまたはチタン
のベース層と銀/パラジウム金属合金の作用層とを1以上の接触面上に蒸着する
プラズマメッキ処理によってかじりを抑えることが好ましいと考えられる。華氏
650度を超えるような高温の用途に関しては、ニッケルまたはチタンのベース
層と金の作用層とを蒸着するプラズマメッキ処理によってかじりを抑えることが
好ましいと考えられる。
【0054】 かじりを抑えるためにクロムはうまく作用しないことが実験から分かっている
が、これにはクロムをベース層、移行層、作用層のいずれかとして蒸着する場合
が含まれる。クロムは、プラズマメッキ処理中に制御することがより困難なデポ
ジタントになりうると考えられる。
【0055】 非核用途におけるバルブステムなどのバルブ部品をメッキするためプラズマメ
ッキを利用することもでき、それらの部品は、チタンのベース層、金の移行層、
およびインジウムの作用層を用いてプラズマメッキすることが好ましい。原子力
プラント用などの核用途においては、インジウムは放射性同位元素を吸収しすぎ
ると考えられるため好適なプラズマメッキデポジタントではない。それよりも、
核用途におけるバルブステムは、ニッケルのベース層と銀/パラジウム金属合金
の作用層とを用いてプラズマメッキすることが好ましい。
【0056】 図4に示すように、作用層14は、対応する移行層112およびベース層11
0よりも相当程度厚くして設けるのが普通である。また基板12の上面のコーテ
ィングは、基板12の中心ないし中央ないしその付近において薄くなるものとし
て図示されていることに留意すべきである。この効果は、プラズマメッキ処理中
にフィラメントがどのように配置されるかによっている。例えば、フィラメント
が図2および3に示すものと同様に配置される場合、基板12の中央ないし中心
部は蒸着層の側部よりも全体的断面が概して薄くなる。
【0057】 本明細書では様々な範囲の厚さについて論じてきたが、本発明は蒸着層の最大
厚さに限定されないものであることが理解されるべきである。蒸着層の厚さ、特
に作用層114の厚さは、通常、プラズマメッキされた基板12が導入される作
業環境に応じて事実上任意の所望の厚さとすることができる。作用層114の下
のベース層110、移行層112および他の層は、対応する作用層114の厚さ
よりも相当薄くして設けることが好ましい。例えば、ベース層110および移行
層112は500ないし750オングストロームの範囲の厚さで設け、作用層1
14は事実上任意の厚さ、例えば18,000オングストロームで設けることが
可能である。
【0058】 図5は、本発明の一実施例よるプラズマメッキ方法500のフローチャートで
ある。この方法500は、ブロック502で始まり、ブロック504へ進む。ブ
ロック504において、プラズマメッキされる材料または基板の処理準備がなさ
れる。これには、異物、汚染物質、および油の除去のための基板洗浄が含まれる
。鋼構造物塗装審議会(Steel Structures Painting Council (SSPC))によって規
定されているものなど様々な既知の洗浄処理を任意に利用することができる。例
えば、SSPC−5規格を用いて基板をホワイトメタル状態まで洗浄してもよい
。同様に、SSPC−10規格を用いてもよい。好ましくは、基板にブラストを
かけるのがよい(例えば、異物や汚染物質をさらに確実に除去するためのビード
ブラスティングなど)。基板の表面に酸化層が存在してもよいことに留意すべき
である。本発明によれば、酸化層が存在していても、基板表面上に蒸着層をプラ
ズマメッキし、すぐれた付着性と機械的特性とを得ることができる。
【0059】 方法500は、次にブロック506へ進み、プラズマメッキシステムの必要条
件が設定される。これにはプラズマメッキ用システムの構成に応じて、様々な項
目のいずれかが含まれる。拡散ポンプを真空システムの一部分として用いる場合
、冷却水の利用可能性などの項目を設定する必要がある。同様に、プラズマメッ
キ用システムに関係する様々な装備、弁、および機構を操作するための潤滑油お
よび水の適切な利用可能性を設定する必要がある。アルゴンガスなどのガスの適
切な供給は、ブロック510に進む前のこの時点で確認および検査すべきである
【0060】 拡散ポンプが真空システムの一部分として用いられると仮定すると、ブロック
510で拡散ポンプの操作準備が行なわれる。これには、フォアラインバルブの
開弁と、拡散ポンプと組み合わせて使用されるフォアライン真空ポンプの始動と
が含まれてもよい。フォアラインの真空が得られると、拡散ポンプのヒータに通
電がなされる。これにより拡散ポンプが作動する。
【0061】 方法500は、次にブロック512へ進み、真空チャンバが準備される。これ
には真空チャンバ内での基板の位置決めなどのいくつかの処理が含まれる。通常
これは基板を真空チャンバ14内のプラットフォームまたはターンテーブル上の
所定の位置に位置決めないし配置することによって行なわれる。真空チャンバの
内容に接近する前に、真空チャンバの密閉を解く必要があり、ベルジャーまたは
外部部材をそのベースプレートから持ち上げることが好ましい。基板をプラット
フォーム上に位置決めすると、フィラメントを基板の配置に対して位置決めする
ことができる。
【0062】 フィラメントの位置決めにはいくつかの技術が必要であり、フィラメントに供
給すべきデポジタントの量および種類、基板に対する距離だけでなく他のフィラ
メントに対する距離などの変数が含まれる。一般的にフィラメントは、フィラメ
ントの中心線またはデポジタントから基板の最も近い点までで測定した距離で、
基板から0.254cm(0.1インチ)ないし15.24cm(6インチ)離して
配置される。しかし好ましくは、デポジタントが蒸着層のベース層または移行層
となる場合、フィラメントまたはデポジタントと基板との距離は、6.985c
m(2.75インチ)ないし8.255cm(3.25インチ)の間のいずれかであ
る。同様に、デポジタントが、基板に蒸着される蒸着層の作用層となる場合、フ
ィラメントまたはデポジタントと基板との距離は、5.08cm(2インチ)な
いし6.35cm(2.5インチ)の間で与えられることが好ましい。
【0063】 プラズマメッキ処理において複数のデポジタントまたは複数回のショットが用
いられる場合、第2デポジタントを保持するフィラメントに対する第1デポジタ
ントを保持するフィラメントの配置、そしてフィラメントの相互と基板とに対す
る各々の位置を考慮する必要がある。一般に、蒸着層のベース層、移行層、また
は作用層となるデポジタントを有する第1フィラメントから第2フィラメントの
距離は、0.254cm(0.1インチ)ないし15.24cm(6インチ)の間の
いずれかとすべきである。
【0064】 ベース層となるデポジタントを有するフィラメント間の間隔は一般に、0.2
54cm(0.1インチ)ないし15.24cm(6インチ)の間で与えられる。こ
の距離は、7.62cm(3インチ)ないし10.16cm(4インチ)の間にある
ことが好ましい。前記フィラメントの間隔に関する情報は、フィラメントに設け
られたデポジタントが蒸着層の移行層となる場合にも当てはまる。同様に、蒸着
層の作用層となるデポジタントを有するフィラメント間の間隔は一般に、0.2
54cm(0.1インチ)ないし15.24cm(6インチ)の間とすべきであるが
、好ましくは、6.35cm(2.5インチ)ないし7.62cm(3インチ)の
間である。
【0065】 ブロック512のチャンバの準備は、プラズマメッキされるプラットフォーム
上の基板の配列の配置を考慮に入れる必要がある。例えば、散乱パターンにより
基板配列の内向き表面をデポジタントの到達範囲にするように真空チャンバ内で
位置決めされるフィラメントは、外向き表面の配列を到達範囲とするように真空
チャンバ内で位置決めされるフィラメントと比較した場合、20ないし80パー
セント質量または重量が小さいデポジタントを必要とする。内向きと外向きの基
準はプラットフォームまたはターンテーブルに対するものであり、内向きとはプ
ラットフォームまたはターンテーブルの中心に近い方の表面を指す。これは、一
般的にはプラズマの陽イオンを引きつける力のために、基板配列の内向き表面に
対するプラズマメッキ処理の効率が、基板配列の外向き表面に対するものよりも
高いためである。これにより、内向き表面および外向き表面上の蒸着層の厚さが
より均一になる。このような場合、好ましくはデポジタントの重量または質量は
、そのようなフィラメント位置の間で変える必要がある。一般に、これら2つの
位置の間の質量または重量の変化は、20ないし80パーセント異なるものであ
ってよい。好ましくは、内向き表面を覆うフィラメント内のデポジタントの質量
または重量は、外向き表面を覆うフィラメントのデポジタントよりも40ないし
50パーセント小さい。フィラメントに配置されるデポジタントの量は、蒸着層
およびその副層の所望の厚さに対応するものである。これは、より詳細に説明さ
れたものであり、図3に関連してより詳細に説明される。
【0066】 フィラメントの種類は、プラズマ生成中のデポジタントの溶融ないし蒸発によ
りもたらされる散乱パターンに影響を及ぼす。本発明では、様々なフィラメント
の種類、形状、および構成のうちいずれを用いてもよい。例えば、フィラメント
は、タングステンバスケット、ボート、コイル、るつぼ、レイガン、電子ビーム
銃、ヒートガン、または真空チャンバ内に設けられた支持構造のような他の構造
として設けてもよい。フィラメントは一般に、フィラメントを流れる電流の印加
により加熱される。しかし、本発明では、フィラメント内でデポジタントを加熱
する任意の方法または手段を用いることができる。
【0067】 真空チャンバの準備には、1個以上のフィラメント内にデポジタントを配置す
ることも含まれる。本発明は、プラズマを生成するように本発明の条件およびパ
ラメータの下で蒸発可能な事実上任意の材料の使用を予期している。例えば、前
記デポジタントは、金属合金、金、チタン、クロム、ニッケル、銀、スズ、イン
ジウム、鉛、銅、パラジウム、銀/パラジウム、様々な他の金属など事実上任意
の金属を含むことが可能である。同様に、前記デポジタントは、カーボン、非金
属、セラミック、金属炭化物、金属硝酸塩、様々な他の材料など他のいかなる材
料を含んでいてもよい。これらデポジタントは一般に、ペレット、顆粒、粒子、
粉体、線材、リボン、またはストリップの形状で供給される。フィラメントが適
正に位置決めされ装着されると、真空チャンバが閉じられ密閉される。これには
、真空チャンバのベル部分をそのベースプレートとともに密閉することが含まれ
てもよい。
【0068】 方法500は、次にブロック514へ進み、真空チャンバ内で真空状態を確立
開始する準備が行なわれる。図1に示すシステム10のような実施例では、荒引
ポンプが始動して真空チャンバ内の真空排気を開始し、真空チャンバ内の圧力を
十分なレベルまで下げることによって、別のポンプが引き継いで真空チャンバ内
の圧力をさらに下げられるようにする。ある実施例では、荒引ポンプは始動可能
な機械式ポンプであり、荒引バルブを開くと真空チャンバと連絡することが可能
である。荒引ポンプがその所望の作用を達成して真空チャンバ内の圧力を所望な
いし所期のレベルまで下げると、荒引バルブが閉じられる。この時点で、方法5
00はブロック516に移行する。
【0069】 ブロック516では、別の真空ポンプを用いて真空チャンバ内の圧力をさらに
低下させる。例えば、ある実施例では、拡散ポンプ/フォアラインポンプを利用
して真空チャンバ内の圧力をさらに低下させる。図1に示すような本発明の実施
例では、これはメインバルブを開き、機械式フォアラインポンプに支援された拡
散ポンプに真空チャンバ内の圧力をさらに下げさせることによって実施される。
【0070】 一般に、真空チャンバ内の圧力は4ミリトル以下のレベルまで下げられる。好
ましくは、真空チャンバ内の圧力は1.5ミリトル以下のレベルまで下げられる
。方法500のブロック518に関連して以下に説明するバックスパッタリング
を行なう場合、真空チャンバ内の圧力は100ミリトル以下、一般には20ミリ
トルないし100ミリトルの範囲のレベルまで下げられる。バックスパッタリン
グを行なう好適な実施例では、真空チャンバ内の圧力は50ミリトル以下のレベ
ル、一般には20ミリトルないし50ミリトルのレベルに下げられる。
【0071】 次にブロック518に進み、バックスパッタリング処理を行なって基板をさら
に洗浄、準備してもよい。しかしそのような処理は必須ではないことを理解すべ
きである。バックスパッタリング処理は図6に関連して以下さらに詳細に説明す
る。バックスパッタリング処理には、真空チャンバ内でのプラットフォームまた
はターンテーブルの回転が含まれていてもよい。そのような場合、ターンテーブ
ルは一般に毎分5回転ないし毎分30回転の速度で回転する。好ましくは、ター
ンテーブルは毎分12回転ないし毎分15回転の速度で回転する。このターンテ
ーブルの動作は、本発明の教示にもとづいて蒸着層が基板上に形成される際にも
利用することが好ましい。
【0072】 方法500は次にブロック520へ進み、作業真空が確立される。ブロック5
14およびブロック516に関連して前に述べたように、真空チャンバ内には真
空状態がすでに確立されているが、真空チャンバ内の圧力をおおむね0.1ミリ
トルないし4ミリトルのレベルに上げるような流量で真空チャンバ内にガスを導
入することによって、作業真空を確立することが可能である。好ましくは、この
ガスの導入を利用して、真空チャンバ内の圧力は0.5ミリトルないし1.5ミリ
トルのレベルに引き上げられる。これにより、デポジタントイオンのプラズマ内
での衝突がなくなり、デポジタントの効率が向上するとともに、基板に清浄で付
着性の高い蒸着層が付与される。真空チャンバ内に導入されるガスは、様々なガ
スのうちのいずれでもよいが、不活性ガス、希ガス、反応性ガスまたはアルゴン
、キセノン、ラドン、ヘリウム、ネオン、クリプトン、酸素、窒素、様々な他の
ガスなどのガスとして供給することが好ましい。このガスは不燃性ガスであるこ
とが望ましい。本発明はガスの導入を必要とせず、ガスの非存在下で実施可能で
あることを理解すべきである。
【0073】 ブロック522では、前記システムの様々な作動パラメータおよび値が設定さ
れる。これには一般に、必要な場合、ターンテーブルの回転、直流信号の印加、
およびラジオ周波数信号の印加が含まれる。前記プラットフォームがターンテー
ブルまたは他の回転装置を備えると仮定すると、ターンテーブルの回転はこの時
点で設定することが好ましい。これは当然、ターンテーブルの回転がこれ以前に
始まっていないこと、および任意のバックスパッタリングブロック518を仮定
している。ターンテーブルの回転が設定されると、直流信号およびラジオ周波数
信号が基板に印加される。基板に対する直流信号の印加は一般に、1ボルトない
し5,000ボルトの電圧の大きさで行なわれる。この電圧の極性はマイナスで
あることが好ましいが、これは必ず必要というわけではない。好適な実施例では
、基板に対する直流信号の印加は一般に、マイナス500ボルトないしマイナス
750ボルトの電圧レベルで行なわれる。
【0074】 基板に対するラジオ周波数信号の印加は一般に、1ワットないし50ワットの
電力レベルで行なわれる。好ましくは、このラジオ周波数信号の電力レベルは、
10ワットで、もしくは5ワットから15ワットの範囲で与えられる。このラジ
オ周波数信号の周波数は、一般に、キロヘルツレンジかメガヘルツレンジの産業
用の所定の周波数で与えられる。好ましくは、このラジオ周波数信号は、13.
56キロヘルツの周波数で与えられる。ラジオ周波数という用語は、本明細書を
通じて、基板に対するラジオ周波数信号の生成および印加を説明するために用い
てきたが、ラジオ周波数という用語は、およそ10キロヘルツから100,00
0メガヘルツの周波数を有する信号という一般に理解されている定義に限定すべ
きでないことを理解すべきである。ラジオ周波数という用語には、真空チャンバ
内でのプラズマの生成または励起に使用可能またはそれらを促進可能な周波数成
分をもつどのような信号も含まれる。
【0075】 ブロック522には、ミクサ回路を用い前記直流信号とラジオ周波数信号とを
混合して混合信号を生成することも含まれるのが好ましい。これにより1つの信
号のみが基板に印加される。これは一般に、前記真空チャンバのベースプレート
を貫通して延び、基板に電気的に結合されたプラットフォームの導電部と接触す
る電気フィードスルーを用いて行なわれる。ブロック522には、ラジオ周波数
平衡ネットワークを使用して前記混合信号を平衡化することが含まれてもよい。
好ましくは、この混合信号は、定常波反射電力を最小化することによって平衡化
される。これは手動方式で制御することが好ましい。
【0076】 前記ミクサ回路から見たアンテナまたは出力の出力特性または負荷特性が変化
すると、ミクサまたはソースに戻る出力負荷により電気信号または波動が反射さ
れる際に問題が生じることがある。これらの問題には、ラジオ周波数送信機に対
するダメージと、十分なプラズマを生成してプラズマメッキ処理に好結果をもた
らすための基板および真空チャンバに対する電力伝達の減少とが含まれることが
ある。
【0077】 この問題は、ある実施例ではその抵抗、インダクタンス、およびキャパシタン
スを含むインピーダンスを調整して反射波の存在を調和ないし低下させることが
可能なラジオ周波数平衡ネットワークを備えることによって軽減ないし解決する
ことができる。前記出力負荷またはアンテナのインピーダンスおよび電気的特性
は、プラズマの存在および/または欠如やプラットフォーム上の基板の形状およ
び性質などによって影響を受ける。プラズマメッキ処理中のそのような変化のた
め、処理中にラジオ周波数平衡ネットワークを調整し、定常波反射電力を最小化
、言い換えれば、定常波比のラジオ周波数送信機に対する戻りを防止ないし低下
させることが必要となる場合がある。これらの調整は、プラズマメッキ処理中に
操作員が手動で実施することが好ましい。他の実施例では、ラジオ周波数平衡ネ
ットワークは自動的に調整される。しかしながら、この自動調整が出力負荷の変
化を過度に補償したり追跡が不十分になったりしないように注意する必要がある
【0078】 方法500は次にブロック524に進み、デポジタントを溶融ないし蒸発させ
てプラズマを発生させる。本発明により与えられた条件でプラズマを発生させる
と、プラズマメッキにより基板の表面上に蒸着層が形成される。蒸着層は平均1
0eVないし90eVの中位のエネルギー準位で形成されるものと考えられる。
【0079】 デポジタントは一般に、デポジタントの周囲のフィラメントに電流を流すこと
により蒸発ないし気化する。好適な実施例では、デポジタント内により均一な熱
分布を実現するため、デポジタントは緩やかないし徐々に加熱される。これによ
りプラズマの生成が改善される。前記電流は、デポジタントを溶融させる熱をフ
ィラメントに発生させるのに十分な交流電流または他の電流として供給すること
ができる。他の実施例では、デポジタントと化学的に接触する作動物質の導入に
よりデポジタントを加熱してもよい。さらに他の実施例では、電磁エネルギーま
たはマイクロ波エネルギーを利用してデポジタントを加熱してもよい。
【0080】 真空チャンバ内の前記条件は、プラズマ形成にとって適切なものである。前記
プラズマには一般的に、アルゴンイオンなどのガスイオンと、金、ニッケル、ま
たはパラジウムイオンなどのデポジタントイオンとが含まれる。これらガスイオ
ンおよびデポジタントイオンは一般的に、1個以上の電子の欠如により陽イオン
として与えられる。プラズマの生成は、ラジオ周波数信号の導入と、デポジタン
トの加熱による熱電子現象とにより促進されるものと考えられる。場合によって
は、陰電荷イオンを含むプラズマを発生させることができると予想される。
【0081】 前記直流信号により基板に確立された陰電位は、前記プラズマの陽イオンを引
きつける。繰り返しになるが、これには第一にデポジタントイオンが含まれ、方
法500において前もって導入されたガスからのアルゴンガスイオンなどのガス
イオンが含まれる。アルゴンイオンなどのガスイオンが含まれることは、蒸着層
の材料または機械的特性を劣化させるものとは考えられない。
【0082】 これまでのいくつかの文献が示唆するところでは、前記プラズマのイオンが基
板に引き寄せられて蒸着層を形成する際の経路に影響を与えるため基板またはそ
の近傍に磁石を導入することが望ましいとされていることに留意すべきである。
実験的証拠が示唆するところでは、そのような磁石の導入は実際には望ましいも
のでなく、好ましくない効果をもたらしたということである。磁石の存在は、蒸
着厚さの不均一をもたらすとともに、前記処理の制御性、繰返し精度および確実
性の喪失ないし大幅な阻害をもたらす可能性がある。
【0083】 蒸着層が複数の副層を備えるように設計する場合は必ず、ブロック524にお
いて複数回のショットを行なう必要がある。これは、一旦ベース層デポジタント
をそれらのフィラメントの加熱により溶融させ、移行層デポジタント(または付
着すべき次の層のデポジタントをそれらのフィラメントにおける熱の導入により
加熱溶融させるということを意味する。このようにして、任意の数の副層を蒸着
層に加えることができる。連続するデポジタント副層を形成する前に、先行する
層を完全ないしほぼ完全に形成しておくべきである。方法500にはこのように
、真空チャンバ内で真空を解除したり再確立したりする必要なしに複数の副層に
より蒸着層を形成できるという大きな利点がある。これにより、プラズマメッキ
にかかる全体的な時間と費用を大幅に削減することができる。
【0084】 方法500は、次にブロック526へ進み、処理またはシステムが停止される
。図1に示すシステムの実施例では、主バルブを閉じ、真空チャンバの通気弁を
開いて真空チャンバ内の圧力を均等化する。その後、真空チャンバを開放し、基
板を直ちに取り出すことができる。これは、方法500ではプラズマメッキ処理
中に基板に過度の熱が発生しないからである。このことは、基板および蒸着層の
素材または機械的構造が極端な温度によって悪影響を受けないので大きな利点と
なる。この後、プラズマメッキされた基板を必要に応じて使用することができる
。これら基板の温度は一般に華氏125度以下なので、熱防護なしに即座に基板
を扱うことができる。
【0085】 方法500には不要な副産物が発生しないという別の利点もあり、環境面の心
配がない。さらに、方法500は、金や銀などの高価ないし貴重な金属が効率的
に利用され、かつ無駄にならないような、デポジタントを効率よく利用する効率
的な方法である。さらに、本発明は高エネルギー蒸着技術を用いていないので、
基板に冶金学的または機械的な悪影響が及ぶことがない。これは、本発明の蒸着
層は基板内に深く埋め込まれることはないが、それでもこの蒸着層がすぐれた付
着性、機械的特性、および材料特性を示すという事実によるものと考えられる。
ブロック528で基板が取り出された後、方法500はブロック530で終了す
る。
【0086】 図6は、本発明の一実施例よる本発明の前記システムおよび方法を用いたバッ
クスパッタリングの方法600のフローチャートである。前記のように、プラズ
マメッキにより基板上に蒸着層を形成する前に基板をさらに洗浄するため、バッ
クスパッタリングを行なってもよい。バックスパッタリングは一般に、汚染物質
および異物を除去するものである。これにより、さらに清浄な基板が得られ、そ
の結果、より強固かつ均一な蒸着層が得られる。方法600はブロック602か
ら開始され、ブロック604へ進んで、真空チャンバ内で所望の圧力を維持また
は創出する流量でガスが真空チャンバ内に導入される。これは、図5に関連して
ブロック520で前に説明したものと同様である。一般に、真空チャンバ内の圧
力は、100ミリトル以下のレベル、例えば20ミリトルないし100ミリトル
の範囲とすべきである。好ましくは、前記圧力は30ミリトルないし50ミリト
ルのレベルで与えられる。
【0087】 方法600は、次にブロック606へ進み、適用可能な場合、プラットフォー
ムまたはターンテーブルの回転が設定される。前記のように、ターンテーブルの
回転は毎分5回転ないし毎分30回転の速度とすることができるが、毎分12回
転ないし毎分15回転の速度とすることが好ましい。
【0088】 次にブロック608へ進むと、直流信号が設定され、基板に印加される。この
直流信号は一般に1ボルトないし4,000ボルトの大きさで与えられる。好ま
しくは、この直流信号はマイナス100ボルトないしマイナス250ボルトの電
圧で与えられる。
【0089】 ブロック608には、基板に印加されるラジオ周波数信号の発生も含まれる。
このラジオ周波数信号は一般に、1ワットないし50ワットの電力レベルで与え
られる。好ましくは、このラジオ周波数信号は10ワット、もしくは5から15
ワットの電力レベルで与えられる。前記直流信号とラジオ周波数信号とは混合お
よび平衡化し、混合信号として基板に印加するのが好ましい。その結果、ブロッ
ク604で導入されたガスからプラズマが生じる。このガスは一般に、アルゴン
などの不活性ガスないし希ガスである。プラズマの組成には、このガスからの陽
イオンも含まれる。これらプラズマの陽イオンは、基板に対し引き寄せられると
ともに加速するが、この基板は陰電位を帯びて供給されることが好ましい。この
結果、基板から汚染物質が擦り取られたり取り除かれたりする。汚染物質や異物
が基板から除去されると、それらは前記拡散ポンプのような真空ポンプの動作に
よって真空チャンバから吸い出される。
【0090】 次にブロック610へ進み、おおむね30秒ないし1分の間、前記バックスパ
ッタリング処理を継続する。基板の状態および清浄度によって、バックスパッタ
リング処理をより長時間またはより短時間継続させてもよい。一般に、バックス
パッタリング処理は、バックスパッタリング処理によってもたらされるキャパシ
タンス放電が実質的に完了するか大幅に低下するまで継続することができる。こ
れは、基板の汚染物質からの容量放電と同時に起こる火花または光のバーストを
観察することによって視覚的に観測することが可能である。これはアーキングと
呼ばれることもある。
【0091】 このバックスパッタリング処理中は、前記直流信号を制御しなければならない
。これは、通常は直流電源装置の手動調整によって行なわれる。好ましくは、こ
の直流信号の電圧は、直流電源装置に過負荷をかけることなく電圧を最大化する
ことができるレベルで与えられる。バックスパッタリング処理が継続するにつれ
て、バックスパッタリング処理中に生じるプラズマの変化のため直流電源装置内
の電流が変動する。このため、バックスパッタリング処理中に前記直流信号の電
圧レベルを調整することが必要となる。
【0092】 方法600は、次にブロック612へ進み、前記直流信号およびラジオ周波数
信号が除かれガスが遮断される。方法600は、次にブロック614へ進み、こ
の方法は終了する。
【0093】 図7は本発明の一実施例によるモバイルメッキシステム700の平面図である
。前記モバイルメッキシステム700は、移動式の貯蔵容器(貯蔵ボリューム)
702を使用する手段を提供する。好ましい実施形態では、移動式貯蔵容器70
2は密閉あるいは半密閉の共用トレーラであり、「セミ」または「トレーラトラ
ック」などのディーゼルトラックによって牽引される。しかし、理解しておくべ
きことは、本発明の移動式貯蔵容器702は、事実上、利用可能な移動式貯蔵容
器や貨物ボックスやトレーラなどを用いたものがその実施手段とされる。利用可
能な移動式のものとしては、例えば、貨物ボックス、海陸貨物ボックス、トラッ
クトレーラ、トラクタトレーラ、セミトレーラ、バン、プラットフォームトレー
ラ、冷凍車、ダンプトレーラ、密閉デッキトレーラなどがある。
【0094】 モバイルメッキシステム700は、移動式貯蔵容器702の外に配置された外
部真空ポンプ704と共に示されている。これは、モバイルメッキシステム70
0が固定状態で運転されている状況を示している。モバイルメッキシステム70
0が移動中のとき、或いは作動モードにないとき、外部真空ポンプ704は移動
式貯蔵容器702内に収容されてもよい。例えば、アクセスドア706は、外部
真空ポンプ704の近傍に示されている。そして、好ましい実施形態では、アク
セスドア706を用いて、移動式貯蔵容器702と共に保管される。外部真空ポ
ンプ704は、輸送中は、移動式貯蔵容器702とともに存在する。本発明はア
クセスドアの位置または存在は、例えば、移動式貯蔵容器702に近づくために
も設けられているアクセスドア706あるいはアクセスドア754にの位置また
は存在に限定されるべきでない。好ましい実施形態では、外部真空ポンプ704
は、スキッド(受台)に取付けられた機械式荒引ポンプ708と機械式フォアラ
インポンプ710とを含んでいる。こうにして、外部真空ポンプ704は、好都
合且つ迅速に、アクセスドア706を通して、移動式貯蔵容器702へと或いは
移動式貯蔵容器702から移動し得る。例えば、外部真空ポンプ704は、フォ
ークリフトを用いて、移動式貯蔵容器702へと或いは移動式貯蔵容器702か
ら移動し得る。
【0095】 移動式貯蔵容器702の外の外部真空ポンプ704の配置および作動は、メッ
キ処理中に移動式貯蔵容器702内に設けられる装置やシステム内に発生し得る
内部振動や騒音や漏洩を減少させたり消失させたりする重要な技術的利点を与え
る。この種の振動や機械的な歪は、メッキ処理全体に劇的な損傷を与え得る。一
般的に、外部真空ポンプ704は、移動式貯蔵容器702内に配置された真空チ
ャンバ712内に、所望の圧力を生じさせるのを補助するために設けられている
。その結果、所望のメッキ処理が、望ましく且つ信頼性のある作動パラメータの
下で行なわれる。好ましい実施形態では、荒引ポンプ708は、フレキシブル配
管セグメント714によって、真空チャンバ712に結合されている。同様に、
フォアラインポンプ710も、フレキシブル配管714を用いて真空チャンバ7
12と結合される。真空チャンバ712との結合は、図7に示される実施例では
、拡散ポンプとして示された内部真空ポンプ716を介して行なわれる。また、
外部真空ポンプ704が、移動式貯蔵容器702の外に在り、他の装置や機械や
システム上にあることに加えて、フレキシブル配管714は、外部真空ポンプ7
04によって引き起こされる機械的な振動や歪や騒音を消滅したり減少させたり
するのに役立つ。さらに、フレキシブル配管セグメント714では、そのフレキ
シブル配管セグメントの動きが考慮されていて、パイプが機械的なストレスを受
けたり疲労したりしないように、また、モバイルメッキシステム700を完全に
運転停止しなければならないような割れや破損が潜在的に生じないようになって
いる。外部真空ポンプ704と真空チャンバ712との間のインターフェイス(
接合点)の一実施例が、図8と関連させて下記に詳述される。
【0096】 話を進める前に強調しておくべきことは、本発明の移動式メッキ装置700は
、特定の種類のメッキ処理やメッキシステムや成膜技術に全く限定されないこと
である。図1〜6に関連して上に詳細に述べたように、プラズマメッキシステム
またはプロセスは、モバイルメッキシステム700を用いて実施される。本発明
は、実際上、真空チャンバや真空ポンプを使用する既知の入手可能なメッキ処理
を使用してもよい。例えば、限定されることなく、モバイルメッキシステム70
0は、以下のメッキ処理、すなわち、真空蒸着、物理的気層蒸着法、化学的気層
蒸着法、イオンメッキ、イオン注入のいずれかを使用してもよい。本質的に、図
7に示されるモバイルメッキシステム700は、図1に関連して上述されたプラ
ズマメッキシステム10の実施を反映している。
【0097】 移動式貯蔵容器702は、変圧器718を介して電源と電気的に結合されてい
る。変圧器718は、モバイルメッキシステム700の様々な装置やシステムに
よって必要される適当な電圧と電力、或いは所望の電圧と電力、或いは必要な電
圧と電力を提供する。一実施形態では、図7には記載されていないが、電気バス
が移動式貯蔵容器702の天井近くに設けられてもよい。これにより、電源は、
移動式貯蔵容器702を貫いて利便性良く入手でき、安全上の問題とならないよ
うに配置される。図7には、また、空気調和機720が示されている。この空気
調和機720は、適切かつ快適な作動環境を提供するように機能すると共に、冷
却の必要な装置を冷却するのを補助する。
【0098】 冷却システムは移動式貯蔵容器702内に示され、移動式貯蔵容器702は冷
却機722と水槽724と適当な配管あるいは継手とを含む。冷えた水すなわち
冷却水は、冷却機722から、拡散ポンプとして働く内部真空ポンプへと提供さ
れる。熱交換が冷却水と内部真空ポンプ716との間で行なわれ、続いて、水は
水槽724に戻される。水は、冷却のために、水槽724から冷却機722に供
給される。これは図1のシステム10では示されていなかったが、内部真空ポン
プ716は、図1の拡散ポンプ42と同様に、冷却システムが適切に作動するこ
とを必要とする。それは、特定のメッキ処理によって必要とされるように、真空
チャンバ712内の作動圧力が生じ維持されることを確実にするためである。冷
却機722は、冷凍ユニットを使用して行なわれ、冷凍ユニットによって生じた
高温度の排気ガスが、ダクト726を通して移動式貯蔵容器702内から排出さ
れる。
【0099】 本発明のモバイルメッキシステム700は、また、巨大で嵩高い且つ重い部品
を比較的簡単に取り扱うことができるという重要な利点がある。コーティングあ
るいはメッキされる基板や部品或いは構成要素は、移動式貯蔵容器702の主要
アクセスポイントで受け取られる。前記アクセスポイントは、図7に示すように
、主アクセスドア728と730とが開かれたときに、設置され、創生される。
基板が特に重く扱い難い状況においては、トロリー732やホイストアセンブリ
が主アクセスポイントすなわち開口部の近くに設けられる。図示の実施例では、
トロリー732またはホイストはフレーム構造を含み、フレーム構造は移動式貯
蔵容器702の天井近くに設けられている。トロリー/ホイスト732のフレー
ム構造は移動式であり、モータ734を介して動力が与えられる。トロリー/ホ
イスト732は、モータ734によって、移動式貯蔵容器702の主要開口部の
中に或いは主要開口部から転動または滑動する。これは、図示のホイール736
のようなホイールを用いて、移動式貯蔵容器702の天井部或いは上部近傍に配
置されたレール上或いはレールに沿って行なわれる。好ましい実施形態では、モ
バイルメッキシステム700は、レール拡張部(「トロリーウイング」とも呼ば
れる)738,740を含んでいる。このレール拡張部738と740は、蝶番
式に取り付けられていて、上述のレールを延長するように配置され、その結果、
トロリー/ホイスト732が移動式貯蔵容器702の外側に延在できる。
【0100】 2矢で示されるように、トロリー/ホイスト732は、移動式貯蔵容器702
の内外を移動できる。トロリー/ホイスト732が、移動式貯蔵容器702の外
へ移動するとき、レール拡張部738と740とはレールを提供する。そのレー
ルに、例えばホイール7362のようなトロリー/ホイスト732の種々のホイ
ールが、載置されて転動する。
【0101】 作業中に、嵩張って取扱難い部品は、移動式貯蔵容器702の主要開口部すな
わちアクセスポイントの外側に設けられる。次に、モータ734を用いてトロリ
ー/ホイスト732が移動され、(図7には特に図示されていないが)トロリー
/ホイスト732のホイストが、取扱難い部品の基板の上または近傍に配置され
る。上述したように、前記トロリー/ホイスト732がモバイルメッキシステム
700の移動式貯蔵容器702の外側に設けられるとき、転動拡張部738と7
40がトロリー/ホイスト732を支持するために使用される。ホイストは、好
ましくは電気ホイストまたは動力付きホイストであるが、まず低位置にされ、次
に基板が適当なレベルにまで引き上げられる。次に、トロリー/ホイスト732
は移動式貯蔵容器702の主要開口部の内側の位置に移されて、前記基板が所望
の位置に設けられる。
【0102】 前記基板の所望の位置は、好ましくは、一般に移動式カートまたはプラットフ
ォーム742上に設けられる。次に、前記基板は、トロリー/ホイスト732の
ホイストを使用して基板を降ろすことによって、移動式カートまたはプラットフ
ォーム742上に置かれる。移動式カートまたはプラットフォーム742は、図
7に示す好ましい実施例では、トラック744上に設けられている。このことに
よって、前記基板は、トラック744上の移動式カートまたはプラットフォーム
742を用いて、真空チャンバ744に移動される。前記移動式カートまたはプ
ラットフォーム742の頂部に、テーブルまたはプラットフォームが配置され、
好ましくは、この表面上に、前記基板が載置されるように設けられる。次に、こ
のテーブルまたはプラットフォームと基板とは、真空チャンバ712内に配置さ
れる。一実施例では、このテーブルまたはプラットフォームは、その表面上の基
板と一緒に、真空チャンバ712の両側部に設けられたレールに沿って、真空チ
ャンバ712内に滑入する。真空チャンバ712は、図7の実施形態では、大き
な金属容器(金属ベッセル)として図示され、前記容器にはトラック744の最
近接箇所に大きなドア開口部が付いている。真空チャンバ712は、様々な既知
或いは利用可能な形態や材料によって提供され得る。
【0103】 嵩高い取扱いの厄介な基板(或いは、その他の問題となる基板)が真空チャン
バ712内に設けられるからには、メッキ処理は要望通り進めることができる。
例えば、メッキ処理は、図5に関連して上述されたように、プラズマメッキ法を
使用してもよい。このような場合、適当な作動パラメータは、図1に関連して上
述された装置全てを使用して設定される。一般的に、真空ポンプやバルブや関連
装置748のような他の関連装置など、メッキ処理を実施し監視するために必要
な様々な装置の全部または一部を制御するために、制御モジュール746が使用
される。前記不随の装置748は、1実施形態では、図1に示されるものと同様
な装置を含む。例えば、関連装置748は、図1の直流電源装置と同様な、前記
基板に所望の電圧を発生できる直流電源装置を含み得る。また、関連装置748
は、図1のラジオ周波数送信機64と同様な、基板で所望の出力レベルでラジオ
周波数を発生できるラジオ周波数送信機を含み得る。さらに、関連装置748は
、前記真空ポンプ712内のフィラメントに所望のレベルの電流を発生できるフ
ィラメント電力制御モジュールを含み得る。制御モジュール746は、また、真
空チャンバ712内にアルゴンガス750のようなガスを導入するための制御装
置を提供してもよい。制御モジュール746は、また、モータ752を制御して
もよい。このモータは真空チャンバ712内で機械的エネルギーを与えるために
使用され、その機械的エネルギーは、基板が載置されるターンテーブルやプラッ
トフォーム上のローラを回転させる。これは、図1の駆動モータ24と同じもの
である。
【0104】 さらに他の実施例では、モバイルメッキシステム700は、移動式貯蔵容器7
02の内に、ビードブラストキャビネットを含んでいる。このビードブラストキ
ャビネットは、図7には図示されていないが、基板がメッキのために真空チャン
バ712内に導入される前に、基板を洗浄するために使用される。
【0105】 図8は、本発明の一実施例によるモバイルメッキシステム700の真空チャン
バ712と外部真空ポンプ704との接続部の側面図である。外部真空ポンプ7
04は、荒引ポンプ708とフォアラインポンプ710とを含んでいる。荒引ポ
ンプ708とフォアラインポンプ710とは、共にポンプとモータとが付いた状
態で、スキッド(受台)780上に取り付けられて示されている。好ましい実施
形態では、スキッド780は、フォークリフトで吊り上げられるようになってい
る。
【0106】 荒引ポンプ708は、配管を介して真空ポンプ712に結合されている。前記
配管には、荒引分離バルブ782とフレキシブル配管セグメント784とが含ま
れる。前記フレキシブル配管セグメント784は、移動式貯蔵容器702の分離
ボックス786を貫いて或いは分離ボックス786まで延在して、移動式貯蔵容
器702内に至る。移動式貯蔵容器702内における荒引ポンプ708と真空チ
ャンバ712との間の結合には、フレキシブル配管セグメント788と、真空チ
ャンバ712に直接結合する前の荒引バルブ790とが含まれる。
【0107】 外部真空ポンプ704のフォアラインポンプ710から、内部真空ポンプ71
6の拡散ポンプに至る間には、そして真空チャンバ712に至る間には、荒引ポ
ンプ708について上述したのと同様、様々な配管要素が含まれている。この結
合あるいは接続には、フレキシブル配管セグメント792が含まれ、このフレキ
シブル配管セグメント792は、分離ボックス786に接続して移動式貯蔵容器
702内へと延在する配管と結合している。また、この結合または接続には、フ
レキシブル配管セグメント794と、拡散ポンプ716と直接結合される前のフ
ォアラインバルブ796とが含まれている。前記拡散ポンプ716は、次に、メ
インバルブ798を介して真空チャンバ712に結合している。
【0108】 交差接続バルブ800は、上述の2つの経路間を結合するように図示されてい
る。前記交差接続バルブ800は通常閉じられている。しかし、機械的フォアラ
インポンプ710と機械的荒引ポンプ708のいずれか一方が故障したり或いは
保守点検が必要な場合、前記交差接続バルブ800によって、前記ポンプの内の
一方のみで、所望の真空度を真空チャンバ712内に生じさせることできる。こ
れによって、顕著な柔軟性が付与されると共に運転全体の信頼性が向上する。
【0109】 図9は、本発明の一実施例によるモバイルメッキシステム700を使用する方
法900を示すフローチャートである。前記方法900は、ブロック902から
始まりブロック904に進む。ブロック904では、モバイルメッキシステムは
所望の位置に配置すなわち置かれる。例えば、モバイルメッキシステムが原子力
発電所において使用される場合、モバイルメッキシステムは原子力発電所の現場
またはその近傍に配置される。したがって、損失輸送物や輸送遅れの恐れがなく
、コーティングあるいはメッキが必要な重要部品や構成要素を利便性良く且つ容
易に運搬することができる。ブロック906では、外部真空ポンプが、モバイル
メッキシステムの内部すなわち移動式貯蔵容器内から移動されて、移動貯蔵容器
の外に配置すなわち置かれる。これは、メッキ処理の障害となる機械的な騒音や
振動の強大な発生源が除かれるという少なからず重大な利点を提供する。
【0110】 方法900はブロック908に進み、外部真空ポンプが、フレキシブルな配管
セグメントを用いて、真空チャンバに結合される。上で論じたように、これによ
って、外部真空ポンプが分離され、機械的なストレスやクラックや漏洩に依る破
損や故障が排除される。次に、ブロック910に進んで、反応容器ヘッドスタッ
ドのような基板が、デポジタントと共に真空チャンバの中に配置される。図7に
関連して論じられたように、基板が大きな嵩ばった構成要素である場合には、本
発明は、モバイルメッキシステムの移動式貯蔵容器の外まで届くトロリー/ホイ
ストを用いて、前記基板を便利に取り扱うことができるという非常に重要な利点
を提供する。次に、基板は、プラットフォームまたはテーブルの上に、望み通り
に正確に配置され、続いて、真空チャンバ内に滑走し配置される。
【0111】 方法900は、ブロック912に進んで、メッキ処理が始まる。この処理は、
通常、真空チャンバ内を所望の圧力にすることと、真空チャンバ内を所望の作動
パラメータにすることとを含む。方法900は、最終的に、ブロック914に進
む。ブロック914では、真空蒸着、プラズマプメッキ、物理的気相成長法(P
VD)、化学的気相成長法(CVD)、イオンメッキ、スパッタリング、イオン
注入などの周知且つ利用可能なメッキ技法または蒸着技法を用いて、基板にデポ
ジタントがメッキされる。最後に、方法900はブロック916で終了する。
【0112】 このように、本発明により、上記で述べた利点のうち一つ以上を満たす移動式
真空システムおよび方法が提供されたことは明らかである。上記好適な実施例を
詳細に説明してきたが、上記で明らかにした利点のすべて、一つ、または幾つか
が存していないとしても、本発明の範囲から外れることなく種々の変更、代用、
および修正をなし得ることを理解すべきである。例えば、真空チャンバと外部真
空ポンプとは、1つ或いはそれ以上のフレキシブルな配管セグメントまたはジョ
イントを用いて結合されてもよく、また、例えば拡散真空ポンプやサイクロ(登
録商標)ポンプやターボ分子ポンプなどの真空ポンプを通して、結合されてもよ
い。本発明は、さまざまな材料および構成のいずれかを用いて実施することがで
きる。例えば、本発明ではさまざまな真空ポンプシステム、設備、および技術の
いずれを用いることも可能である。これらは、本発明において企図されかつその
範囲に含まれる移動式真空システムおよび方法の他の配置または構成の例のうち
の少数に過ぎない。
【0113】 本発明において離散的または別個のものとして説明および図示したさまざまな
構成部品、設備、物質、要素、および処理は、本発明の範囲から外れることなく
他の要素および処理と組み合わせるか、または一体化してもよい。例えば、2以
上のポンプは、真空チャンバ内の指定圧力または真空状態を与えたり維持するた
めに、結合されたり統合されてもよい。変更、代用、および修正の他の例は当業
者により容易に確かめられるものであり、それらは本発明の精神および範囲から
外れることなく実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 材料をメッキするために使用できる本発明の一実施例によるプラ
ズマメッキ用システムを示す概略図である。
【図2】 プラズマメッキ用システムの真空チャンバの平面図であり、ター
ンテーブルとして用いられたプラットフォームの一実施例を示している。
【図3】 本発明の一実施例により基板をプラズマメッキするためのフィラ
メントの周囲におけるプラズマの形成および散乱を示す側面図である。
【図4】 ベース層と、移行層と、作用層とを含む蒸着層を示す断面図であ
る。
【図5】 本発明の一実施例よるプラズマメッキ方法を示すフローチャート
である。
【図6】 本発明の一実施例よる本発明の前記システムを用いたバックスパ
ッタリングの方法を示すフローチャートである。
【図7】 本発明の一実施例による移動式メッキシステムの平面図である。
【図8】 外部真空ポンプを前記モバイルメッキシステムの真空チャンバに
接続している部分の側面図である。
【図9】 本発明の一実施例による移動式メッキシステムを使用するための
方法を示すフローチャートである。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成14年10月17日(2002.10.17)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0094
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0094】 モバイルメッキシステム700は、移動式貯蔵容器702の外に配置された外
部真空ポンプ704と共に示されている。これは、モバイルメッキシステム70
0が固定状態で運転されている状況を示している。モバイルメッキシステム70
0が移動中のとき、或いは作動モードにないとき、外部真空ポンプ704は移動
式貯蔵容器702内に収容されてもよい。例えば、アクセスドア706は、外部
真空ポンプ704の近傍に示されている。そして、好ましい実施形態では、アク
セスドア706を用いて、移動式貯蔵容器702内に保管される。外部真空ポン
プ704は、輸送中は、移動式貯蔵容器702内に存在する。本発明はアクセス
ドアの位置または存在は、例えば、移動式貯蔵容器702に近づくためにも設け
られているアクセスドア706あるいはアクセスドア754にの位置または存在
に限定されるべきでない。好ましい実施形態では、外部真空ポンプ704は、ス
キッド(受台)に取付けられた機械式荒引ポンプ708と機械式フォアラインポ
ンプ710とを含んでいる。こうにして、外部真空ポンプ704は、好都合且つ
迅速に、アクセスドア706を通して、移動式貯蔵容器702へと或いは移動式
貯蔵容器702から移動し得る。例えば、外部真空ポンプ704は、フォークリ
フトを用いて、移動式貯蔵容器702へと或いは移動式貯蔵容器702から移動
し得る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0109
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0109】 図9は、本発明の一実施例によるモバイルメッキシステム700を使用する方
法900を示すフローチャートである。前記方法900は、ブロック902から
始まりブロック904に進む。ブロック904では、モバイルメッキシステムは
所望の位置に配置すなわち置かれる。例えば、モバイルメッキシステムが原子力
発電所において使用される場合、モバイルメッキシステムは原子力発電所の現場
またはその近傍に配置される。したがって、遺失輸送物や輸送遅れの恐れがなく
、コーティングあるいはメッキが必要な重要部品や構成要素を利便性良く且つ容
易に運搬することができる。ブロック906では、外部真空ポンプが、モバイル
メッキシステムの内部すなわち移動式貯蔵容器内から移動されて、移動貯蔵容器
の外に配置すなわち置かれる。これは、メッキ処理の障害となる機械的な騒音や
振動の強大な発生源が除かれるという少なからず重大な利点を提供する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD, GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG, MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL ,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US, UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ダニエル・エヌ・ホプキンス アメリカ合衆国76116テキサス州フォー ト・ワース、メドーサイド・ドライブ8106 番 Fターム(参考) 4K029 CA01 CA05 CA10 DA01 DA02 DA08 DB18 DC34 DC35 EA03 EA09 4K030 EA11 FA01 JA16 KA00 KA23 KA26 KA41

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メッキ処理を行なうためのモバイルメッキシステムにおいて
    、 移動式貯蔵容器と、 前記移動式貯蔵容器内に配置された真空チャンバと、 前記モバイルメッキシステムが移動しているときに前記移動式貯蔵容器内に配
    置でき、前記モバイルメッキシステムが静止して作動しているときに前記移動式
    貯蔵容器の外部で作動でき、前記真空チャンバ内に所望の圧力を生じさせるのを
    補助するためにフレキシブル配管セグメントを通して前記真空チャンバに結合で
    きる外部真空ポンプと、 前記外部真空ポンプを制御できる制御モジュールとを 備えていることを特徴とするモバイルメッキシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のモバイルメッキシステムにおいて、 前記移動式貯蔵容器はトレーラであることを特徴とするモバイルメッキシステ
    ム。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のモバイルメッキシステムにおいて、 前記移動式貯蔵容器は貨物ボックスであることを特徴とするモバイルメッキシ
    ステム。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のモバイルメッキシステムにおいて、 前記貨物ボックスは陸海貨物ボックスであることを特徴とするモバイルメッキ
    システム。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のモバイルメッキシステムにおいて、 前記移動式貯蔵容器はトラックの貨物容器であることを特徴とするモバイルメ
    ッキシステム。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のモバイルメッキシステムにおいて、 前記外部真空ポンプはスキッドの上に設けられていることを特徴とするモバイ
    ルメッキシステム。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載のモバイルメッキシステムにおいて、 前記外部真空ポンプは機械式ポンプであることを特徴とするモバイルメッキシ
    ステム。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載のモバイルメッキシステムにおいて、 前記外部真空ポンプは荒引ポンプとフォアラインポンプとを含んでいることを
    特徴とするモバイルメッキシステム。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のモバイルメッキシステムにおいて、 前記荒引ポンプは、第1フレキシブル配管セグメントを使用して前記真空チャ
    ンバと結合している機械式ポンプであり、 前記フォアラインポンプは、第2フレキシブル配管セグメントを使用して前記
    真空チャンバと結合している機械式ポンプであることを特徴とするモバイルメッ
    キシステム。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載のモバイルメッキシステムにおいて、 前記荒引ポンプと前記フォアラインポンプとは、スキッド上に設けられている
    ことを特徴とするモバイルメッキシステム。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載のモバイルメッキシステムにおいて、 前記真空チャンバ内で所望の圧力を生じさせるのを補助するために、前記真空
    チャンバに結合できる内部真空ポンプを更に備え、 前記フォアラインポンプは、第2フレキシブル配管セグメントを通して前記真
    空チャンバと前記内部真空ポンプとに結合していることを特徴とするモバイルメ
    ッキシステム。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載のモバイルメッキシステムにおいて、 前記内部真空ポンプは、荒引ポンプとフォアラインポンプとを含み、前記荒引
    ポンプは第1フレキシブル配管セグメントを使用して前記真空チャンバに結合し
    、前記フォアラインポンプは第2フレキシブル配管セグメントを通して前記真空
    チャンバと前記内部真空ポンプとに結合していることを特徴とするモバイルメッ
    キシステム。
  13. 【請求項13】 請求項11に記載のモバイルメッキシステムにおいて、 前記内部真空ポンプは拡散ポンプであることを特徴とするモバイルメッキシス
    テム。
  14. 【請求項14】 請求項11に記載のモバイルメッキシステムにおいて、 前記内部真空ポンプを冷却できる冷却システムを更に備えていることを特徴と
    するモバイルメッキシステム。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載のモバイルメッキシステムにおいて、 前記冷却システムは、 冷水を生じさせることができると共に、冷却のために前記冷水を前記内部真空
    ポンプに供給できる冷蔵室と、 前記内部真空ポンプから温水を受け取ることができると共に蓄え、前記温水を
    前記冷蔵室に供給できる水槽とを 含む水冷システムであることを特徴とするモバイルメッキシステム。
  16. 【請求項16】 請求項1に記載のモバイルメッキシステムにおいて、 前記真空チャンバ内に配置されることができるとともに、メッキされる基板を
    支持できるプラットフォームと、 前記プラットフォームに対して前記真空チャンバ内にデポジタントを保持でき
    るフィラメントと、 関連装置とを更に備え、 前記関連装置は、 前記基板に所望の電圧を発生できる直流電源装置と、 前記基板上に所望のレベルのラジオ周波数信号を発生させることがで
    きるラジオ周波数送信機と、 前記フィラメントに所望のレベルの電流を発生させることができるフ
    ィラメント電力制御モジュールとを含み、 前記制御モジュールは、前記直流電源装置と前記ラジオ周波数発信機と前
    記フィラメント電力制御モジュールとを制御できることを特徴とするモバイルメ
    ッキシステム。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載のモバイルメッキシステムにおいて、 前記プラットフォームはターンテーブルであり、 前記ターンテーブルの回転を制御できるモータを更に備え、 前記制御モジュールは前記モータを制御できることを特徴とするモバイルメッ
    キシステム。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載のモバイルメッキシステムにおいて、 前記プラットフォームを支持すると共に前記プラットフォームを前記真空ポン
    プに運び込んだり前記真空ポンプから運び出したりできる移動式カートを更に備
    えていることを特徴とするモバイルメッキシステム。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載のモバイルメッキシステムにおいて、 前記移動式カートは、トラック上で作動することを特徴とするモバイルメッキ
    システム。
  20. 【請求項20】 請求項17に記載のモバイルメッキシステムにおいて、 メッキを行なう前に基板を掃除できるビードブラストキャビネットを更に備え
    ていることを特徴とするモバイルメッキシステム。
  21. 【請求項21】 請求項1に記載のモバイルメッキシステムにおいて、 前記真空チャンバ内に配置されることができると共に、メッキされる基板を支
    持できるプラットフォームと、 基板を吊り上げて前記プラットフォームに運ぶことができるトロリー/ホイス
    トとを 更に備えていることを特徴とするモバイルメッキシステム。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載のモバイルメッキシステムにおいて、 前記トロリー/ホイストが前記移動貯蔵容器の外側に移動して基板を吊り上げ
    、前記移動式貯蔵容器内の前記プラットフォームに運ぶことができるレール拡張
    部を更に備えていることを特徴とするモバイルメッキシステム。
  23. 【請求項23】 請求項1に記載のモバイルメッキシステムにおいて、 前記メッキ処理はプラズマメッキであることを特徴とするモバイルメッキシス
    テム。
  24. 【請求項24】 請求項1に記載のモバイルメッキシステムにおいて、 前記メッキ処理は真空蒸着を使用していることを特徴とするモバイルメッキシ
    ステム。
  25. 【請求項25】 請求項1に記載のモバイルメッキシステムにおいて、 前記メッキ処理は物理的気相成長であることを特徴とするモバイルメッキシス
    テム。
  26. 【請求項26】 請求項1に記載のモバイルメッキシステムにおいて、 前記メッキ処理は化学的気相成長であることを特徴とするモバイルメッキシス
    テム。
  27. 【請求項27】 請求項1に記載のモバイルメッキシステムにおいて、 前記メッキ処理はスパッタリングであることを特徴とするモバイルメッキシス
    テム。
  28. 【請求項28】 請求項1に記載のモバイルメッキシステムにおいて、 前記メッキ処理はイオンメッキであることを特徴とするモバイルメッキシステ
    ム。
  29. 【請求項29】 請求項1に記載のモバイルメッキシステムにおいて、 前記メッキ処理はイオン注入であることを特徴とするモバイルメッキシステム
  30. 【請求項30】 メッキ処理を行なうためのモバイルメッキシステムにお
    いて、 移動式貯蔵容器と、 前記移動式貯蔵容器内に配置された真空チャンバと、 前記モバイルメッキシステムが移動しているときに前記移動式貯蔵容器内に配
    置するとができると共に、前記モバイルメッキシステムが静止して作動している
    ときに前記移動式貯蔵容器の外部で作動でき、前記真空チャンバ内に所望の圧力
    を生じさせるのを補助するためにフレキシブル配管セグメントを通して前記真空
    チャンバと結合できる外部真空ポンプと、 前記真空チャンバ内で所望の圧力を生じさせるのを補助するために、前記真空
    チャンバに結合できる内部真空ポンプと、 前記内部真空ポンプを冷却できる冷却システムと、 前記真空チャンバ内に配置され、メッキされる基板を支持できるプラットフォ
    ームと、 前記プラットフォームに対して前記真空チャンバ内にデポジタントを支持でき
    るフィラメントと、 関連装置とを備え、 前記関連装置は 前記基板に所望の電圧を発生できる直流電源装置と、 前記基板上に所望のレベルのラジオ周波数信号を発生させることがで
    きるラジオ周波数送信機と、 前記フィラメントに所望のレベルの電流を発生させることができるフ
    ィラメント電力制御モジュールと、 前記外部真空ポンプと前記内部真空ポンプと前記直流電源装置と前記
    ラジオ周波数発信機と前記フィラメント電力制御モジュールとを制御できる制御
    モジュールとを 含んでいることを特徴とするモバイルメッキシステム。
  31. 【請求項31】 モバイルメッキシステムを使用するための方法において、 メッキのために前記モバイルメッキシステムを所望の位置に配置するステップ
    と、 前記モバイルメッキシステムの移動式貯蔵容器の内部位置から外部位置に外部
    真空ポンプを配置するステップと、 フレキシブル配管セグメントを使用して、前記モバイルメッキシステムの前記
    移動式貯蔵容器内の真空チャンバに前記外部真空ポンプを結合させるステップと
    を備えていることを特徴とする方法。
  32. 【請求項32】 請求項31に記載の方法において、 前記真空チャンバ内に基板とデポジタントとを置くステップと、 前記外部真空ポンプを使用して、前記真空チャンバ内の所望の圧力を確立する
    ステップと、 前記基板を前記デポジタントでメッキするステップとを 更に備えていることを特徴とする方法。
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