JPS581186B2 - イオンプレ−テイング装置 - Google Patents

イオンプレ−テイング装置

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JPS581186B2
JPS581186B2 JP52148869A JP14886977A JPS581186B2 JP S581186 B2 JPS581186 B2 JP S581186B2 JP 52148869 A JP52148869 A JP 52148869A JP 14886977 A JP14886977 A JP 14886977A JP S581186 B2 JPS581186 B2 JP S581186B2
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film
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    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C14/00Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material
    • C23C14/22Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material characterised by the process of coating
    • C23C14/24Vacuum evaporation
    • C23C14/32Vacuum evaporation by explosion; by evaporation and subsequent ionisation of the vapours, e.g. ion-plating

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  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Physical Deposition Of Substances That Are Components Of Semiconductor Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、蒸着物質の蒸気をイオン化して電界により加
速し、基板表面に射突させることによって皮膜形成を行
うイオンプレーテイング装置に関するものである。
真空中で、金属、絶縁体、あるいは半導体材料からなる
基板の表面に、皮膜を形成する技術として、従来より真
空蒸着法、スパッタリング法あるいはイオンプレーテイ
ング法などが知られている。
これらの技術のうち、イオンプレーテイング法は、基板
上へ被着すべき蒸着物質の蒸気をプラズマ中に導入した
り、電子衝撃等によりイオン化し、電界を付与して加速
した後、基板上へ高エネルギーで射突させて皮膜を形成
する技術である。
したがって、このイオンプレーテイング法では、高エネ
ルギーのイオン化粒子による基板表面のスパッタリング
と被着工程とが同時に進行し、基板の表面が常に清浄に
保たれるために、きわめて密着度の高い強固な皮膜が得
られるという特長があり、さらに形成される皮膜も緻密
となり、ピンホールなどもきわめて少ない。
また、皮膜の形成は、一般に10−2Torr以下の高
真空雰囲気中で行われるため、形成された皮膜に蒸着物
質以外の物質の影響がほとんど現われず、良質の皮膜が
得られ、さらに、蒸着速度もスパッタリング法などに比
べて大きくなるという特長がある。
さらに、10−4Torr以下のいわゆる高真空中で電
子衝撃によりイオン化する場合は膜はさらに緻密となり
、かつ結晶性の良い皮膜が形成出来、又加速電圧を低く
して基板温度の上昇を防ぐという効果もある。
ところで、このイオンプレーテイング法を実現する装置
としては、蒸着物質のイオン化の方法により種々の装置
があるが、例えば第1図に示すような装置が知られてい
る。
この第1図において、1は基板表面に被着すべき蒸着物
質2が充てんされる蒸気源としてのボートであり、この
ボート1内に充てんされた蒸着物質2は、図示しない加
熱手段、例えば抵抗加熱手段や電子ビーム衝撃などによ
って加熱され、蒸気化される。
しかして、蒸気化された蒸着物質は、イオン化室3内に
入り、ここでイオン化される。
このイオン化室3は、例えばコイル状に巻回され、加熱
電源12の通電により加熱されて熱電子を放出するフィ
ラメント4と、このフィラメント4を他の領域から区切
るじゃへい板5とから構成されており、前記フィラメン
ト4とボート1との間に挿入されたイオン化電源11に
より、前記フィラメント4から放出された熱電子がボー
ト1方向に向って加速され、その途中において前記蒸着
物質2と衝突してイオン化を行うものである。
また6は、不要時に前記蒸着物質2のイオン化粒子が基
板上に突入するのを防止するためのシャッターであり、
7は、加速電源13により、前記イオン化室3に対して
負の高電位が付与されて前記イオン化粒子に基板方向に
向う運動エネルギーを付与する引出し電極を兼ねた基板
ホルダである。
この基板ホルダ7に基板8が保持され、基板8の表面に
前記蒸着物質2のイオン化粒子が高エネルギーで射突し
、皮膜9が形成されるようになる。
さらに10は、加熱電源14の通電により加熱され、例
えば基板8を単結晶の基板とし、この単結晶の基板8上
に蒸着物質2をエビタキシャル成長させる場合などに、
前記基板8をエビタキシャル温度以上に加熱するための
加熱装置である。
なお、第1図中の各電源部を除く領域は、図示しない
真空容器などにより一般に10−2Torr以下に排気
された高真空雰囲気に保持されるようになっている。
しかして、このイオンプレーテイング法により得られる
皮膜9は、前述したように基板8との密着性がきわめて
良く、緻密で良質の皮膜が得られるなどの種々の特長を
有しており、金属材料、あるいは絶縁材料の表面に対す
るコーティング技術としてのみでなく、半導体や誘電体
、あるいは磁性体の薄膜素子を形成する技術としても近
時各方面から大いに注目されており、装置やイオンプレ
ーテイング法そのものにも種々の検討が加えられている
例えば、蒸着物質のイオン化を効率よく行う方法として
、コイル状に巻回されたフィラメントの中心に、フィラ
メントから放出される電子を加速し、かつ捕集する集電
用のアノードを配置してイオン化を行う方法、あるいは
、コイル状に巻回されたフィラメントの内側に、このフ
ィラメントと同心状に円筒状メッシュからなる電子加速
用のグリッドを配置して、フィラメントとグリッドとの
間で加速されて、グリッドのメッシュを透過し、グリッ
ドの内側に突入してきた電子により蒸着物質のイオン化
を行う方法などが提案されている。
またイオンプレーテイング法そのものに対しても、一般
のイオンプレーテイング法が一個の原子あるいは分子を
イオン化して電界により加速し、基板表面に射突させて
皮膜を形成しているのに対して、少なくとも一個以上の
ノズルを有する密閉形のるつぼ内で加熱した蒸着物質の
蒸気を高真空中に噴出させ、噴出時の断熱膨張に基づく
過冷却現象を利用して、ファンデルワールスカで100
〜2,000個程度の原子がゆるく結合した塊状原子集
団、いわゆるクラスタを生成し、このクラスタ中の少な
くとも一個以上の原子をイオン化してクラスタイオンと
し、電界により前記クラスタイオンを加速して基板表面
に射突させ皮膜を形成するクラスタイオンビーム蒸着法
が提案され、実用化されるようになってきている。
このクラスタイオンビーム蒸着法では、通常のイオンプ
レーテイング法のもつ特長に加えて、クラスタイオンが
基板射突時に壊れて原子状の粒子となり、基板表面をこ
ろがりながら皮膜形成にあずかる、いわゆる表面マイグ
レーション効果に助けられて結晶性のよい、かつ基板に
対して、及び各原子間において結合力の強い皮膜が得ら
れるという特長がある。
また比電荷e/mが小さいので絶縁材料の基板に対して
も効率よく皮膜形成を行うことができるという特長をも
有するものである。
このように、イオンプレーテイング技術における装置及
び方法について種々の検討及び改良が加えられ、各種薄
膜素子の製造が行われるようになってきているが、その
一つとして、化合物の薄膜を製造する方法である。
第2図に、上述したクラスタイオンビーム蒸着法により
二元の化合物を製造する装置の蒸気源及びイオン化室の
概略構成を示す。
ここで21及び22は、それぞれノズル21a及び22
aを有する密閉形のるつぼであり、このるつぼ21及び
22内には、化合物を構成する成分元素の蒸着物質23
及び24が各別に充てんされ、図示しない加熱装置によ
り加熱されて前記蒸着物質の蒸気が生成される。
また、このるつぼ23及び24が配設される空間は、る
つぼ23及び24内の蒸気の圧力よりも、少なくとも1
/100以下の高真空雰囲気に保持されており、前記ノ
ズル21a及び22aから噴出する蒸着物質23及び2
4は、噴出時の断熱膨張による過冷却過程をへてクラス
タC1及びC2を形成する。
一方、前記ノズル21a及び22aの近傍にはそれぞれ
通電加熱により熱電子を放出するフィラメント25及び
26と、しやへい板27及び28よりなるイオン化室2
9及び30が各別に設けられており、このイオン化室2
9及び30とるつぼ21及び22間にそれぞれイオン化
電源を接続することにより、フィラメント25及び26
より放出されて加速された電子により、前記ノズル21
a及び22aから噴出して各イオン化室29及び30に
入る蒸着物質23及び24のクラスタC1及びC2中の
少なくとも一個以上の原子がイオン化され、クラスタイ
オンC3及びC4が形成されるしかして、加速電界によ
ってクラスタイオンC3及びC4が加速され、高エネル
ギーをもって基板表面に射突し、化合物の皮膜の形成が
行われるのである。
しかしながら、上述したクラスタイオンビーム蒸着法も
含めて、イオンプレーテイング法により化合物を製造す
る場合は、化合物を構成する各成分元素のイオン化電圧
がそれぞれ異なることから従来は前記各成分元素の蒸気
源に対してそれぞれイオン化室を設ける必要があるとさ
れていた。
したがって、多元の化合物を製造する場合は、その化合
物の成分元素数に応じた数のイオン化室をそれぞれ設け
ることが必要であり、さらに、化合物に例えばドーパン
トとなる不純物を添加する場合は、この不純物用のイオ
ン化室も必要となり装置が大形、かつ複雑になるという
問題点がある。
また、イオンプレーテイング法により半導体あるいは磁
性体を製造する場合は、結晶性や膜厚などに対して蒸着
物質のイオン化率が大きく影響することが通られている
例えば、イオン化室として、前述した第1図、あるいは
第2図に示すようなイオン化室を円筒状にした場合は、
中心部と周辺部とでイオン化用の電子流の密度に差異が
でき、イオン化室に導入された蒸着物質のイオン化率に
も中心部と周辺部とで差異が生じてしまう。
したがって、基板表面においても、イオン化された蒸着
物質によるスパツタ効果等に差異が生じ、膜厚が不均一
になったり、あるいは付着力に差異が生じることになる
さらに、結晶性にも差異が生じ、結晶性の良い均一な皮
膜ができにくいという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するものであり、本発
明者が行った種々の実験から得られた以下の結果に基づ
き、多元の化合物を製造する場合、あるいは蒸着速度を
向上させるためなどに、単元の元素を複数個の蒸気源で
蒸気化してイオンプレーテイングを行う場合などの装置
の簡略化を図り、またイオン化室内でのイオン化用の電
子流の密度を均一とし、イオン化率の分布のむらをなく
して、結晶性や膜厚、あるいは基板に対する付着力など
が均一で、きわめて良質の皮膜の得られるイオンプレー
テイング装置を提供することを目的とするものである。
すなわち本発明者が、複数個の蒸気源を用いてイオンプ
レーテイング法を行う場合、イオン化電圧が最も高い蒸
着物質の蒸気をイオン化するのに十分な電圧をイオン化
電圧として設定すれば、複数個の蒸気源に対して共通の
イオン化室を用いて、各蒸着物質のイオン化を効率よく
行うことが可能となること、及び、前記蒸着物質の蒸気
が導入されるイオン化室を、平行に配設された電子放出
用のフィラメントと、このフィラメントの内側に設けら
れた平行な格子状の電子加速用の電極とにより構成する
ことにより、蒸着物質のイオン化をきわめて均一に且つ
効果的に行うことができるようになること、の二点を実
験結果として得て、この結果に基づき、簡略化され、か
つ良質の皮膜の得られるイオンプレーテイング装置を提
供しようとするものである。
以下、図面を参照して、本発明によるイオンプレーテイ
ング装置の一実施例を、クラスタイオンピーム蒸着法に
より、二元の化合物を製造する場合の装置を例として説
明する。
第3図は、本発明によるイオンプレーテイング装置の一
実施例を示す概略構成図であり、41及び42は、それ
ぞれノズル41a及び42aを有する密閉形のるつぼで
ある。
このるつぼ41及び42内には、それぞれ化合物を構成
する成分元素の蒸着物質43及び44が充てんされてお
り、図示しない加熱手段、例えば抵抗加熱法、あるいは
電子衝撃法などの適宜の手段により加熱されて、前記蒸
着物質43及び44が蒸気化される。
ところで、図示はしていないが、前記るつぼ40及び4
2を含むこの装置の主要部は、前記るつぼ41及び42
内の蒸気の圧力よりも少なくとも1/100以下の高真
空雰囲気に排気された真空容器内に配設されるようにな
っている。
しかして、前記加熱されて蒸気化された蒸着物質43及
び44の蒸気が、ノズル41a及び42aから高真空雰
囲気中に噴出する場合に、断熱膨張による過冷却過程を
へてクラスタC1及びC2を形成し、噴出時のエネルギ
ーによりイオン化室45に入る。
このイオン化室45は、加熱電源47により通電加熱さ
れて電子を放出する対向して平行に張られたフィラメン
ト46と、このフィラメント46の内側に平行に配設さ
れ、イオン化電源48により、前記フィラメント46に
対して正の電位が付与される格子状、梯子状、ストライ
プ状等の電子加速用電極(以下アノードケージという)
49、及びしやへい板51とにより構成されている。
なお上記フィラメント46は線状のものを図示したがコ
イル状のものを使用しても良いことはもちろんである。
このイオン化室45の具体的な構造は、蒸気源の大きさ
や個数などにより種々選定できるものであるが、一例と
して第4図に示す構造のものについて説明する。
この第4図に示す構造のものでは、左右平行に張られた
二本のフィラメント46.46の内側に6導電材料から
なる上下一対の枠体49a,49aを配置し、この枠体
49aの前記フィラメント46と対面する二側面に、上
下方向に導電材料からなるワイヤ49bを平行格子状に
配夕1ルでアノードケージ49としたものであり、この
フィラメント46とアノードケージ49とをしやへい板
50で他の領域と区分してイオン化室45としたもので
ある。
この場合、前記フィラメント46から放出される電子を
アノードケージ49内に有効に取入れるためには、前記
アノードケージ49を構成するワイヤ49bの配列間隔
l1に対して、フイラメント46とワイヤ49bとの間
隔t2を、前記間隔l1と等しいか、もしくは小さく設
定するのがよい。
しかして、前記フィラメント46に加熱電源47を接続
してフィラメント46から電子が放出されるように通電
加熱する。
また、フィラメント46とアノードケージ49との間に
、前記蒸着物質43及び44の蒸気をイオン化するのに
十分な電源電圧を有するイオン化電源48を接続すれば
、前記イオン化電源48によりフィラメント46とアノ
ードケージ49との間に形成される電界によりフィラメ
ント46から放出された電子が加速され、アノードケー
ジ49のワイヤ49bの配列間隔を通り抜けて、アノー
ドケージ49内に加速される。
この場合、アノードケージ49を構成するワイヤ49b
の配列方向は、フィラメント46に平行しており、また
ワイヤ49bは導電材料からなる枠体49Hによりすべ
て同電位となっている。
したがって、フィラメント46の配設方向に沿って電界
は均一となり、アノードケージ49によって加速され、
この加速される電子は、フィラメント46の配列方向に
沿って均一な密度をもつようになる。
したがって、前記るつぼ41及び42から噴出し、この
イオン化室45に入るクラスタC1及びC2は、前記フ
ィラメント46の配列方向において均一な密度をもつ電
子流により均一にイオン化されて、クラスタイオンC3
及びC4となる。
しかして、蒸着不要時に基板に対するイオン化粒子の突
入を防止するためのシャツタ51が開かれると、クラス
タイオンC3及びC4の加速電極を兼ねる基板ホルダ5
2と、前記イオン化室45との間に接続された加速電源
53が形成する電界により、前記クラスタイオンC3及
びC4が加速され、運動エネルギーが付与されて、基板
54の表面に高エネルギーをもって射突し、前述したイ
オンプレーテイング技術、あるいはクラスタイオンビー
ム蒸着法のもつ特有の効果により、基板54の表面に、
付着力や膜厚、あるいは結晶性などに分布のむらのない
、均質な化合物の皮膜55が形成されるようになるので
ある。
すなわち、イオン化室45のアノードケージ49内の電
子流の密度が均一になることから、ここに導入されるク
ラスタC1及びC2が均一に、かつ効率よくイオン化さ
れるようになる。
したがって、クラスタイオンC3及びC4が射突する基
板54の表面の各部分におけるスパッタリング効果や加
熱効果、あるいはイオン注入効果や表面マイグレーショ
ン効果などが基板54の表面全体にわたって均一に生じ
、得られた化合物の皮膜55の膜厚や付着力の分布にむ
らの生ずることがない、また、加熱電源56が接続され
、前記基板54の近傍に設けられた加熱装置57により
、前記基板54を加熱して、基板54上に化合物の薄膜
をエビタキシャル成長させる場合などにあっても、クラ
スタC1及びC2が均一にイオン化されて基板54の表
面に射突するので、表面全体にわたって均一な結晶性を
有するエピタキシャル層が得られるようになるのである
さらに、複数個のるつぼ41及び42に対してイオン化
室45は一個でよいので、装置がきわめて簡略化され、
その製作及び保守点検作業等も容易に行えるようになる
特長を有するのである。
ところで、上述した実施例では、クラスタイオンビーム
蒸着法を例にとって本発明の装置を説明しているが、蒸
発源としてボート、あるいは一端開放形のるつぼを用い
た通常のイオンプレーテイング法を行う場合にも、また
、酸化物や窒化物の皮膜を製造する場合のように蒸着物
質の一つが気体であるようないわゆるイオンプレーテイ
ング法を行う場合にも、本発明は適用できるものである
ことはもちろんである。
また、本発明は化合物を製造する場合のみでなく、蒸着
速度を向上させたり、広い表面積を有する基板上に皮膜
を形成するために、同一の蒸着物質を複数個の蒸気源よ
り蒸発させてイオン化し、基板上に皮膜を形成する場合
にも同様に適用できるものである。
さらに、イオン化室は、第4図に示した構造に限定する
ものではなく対向して平行に配設されたフィラメントの
内側に、これと平行する網目状の格子によりアノードケ
ージを形成するようにしてもよい。
そのほか本発明は、上記しかつ図面に示した実施例に限
定されることなく、その要旨を変更しない範囲で種々変
形して実施できるものである。
以上述べたように、本発明によるイオンプレーテイング
装置は、複数の蒸気源に対して共通のイオン化室を設け
、しかもこのイオン化室を、通電加熱により電子を放出
する対向して平行に配設されたフィラメントと、このフ
ィラメントの内側に前記蒸気源から導入される蒸着物質
の蒸気の通路を挾むようにして、導電材料を格子状に配
列した一対の平行なアノードケージを設け、前記フィラ
メントに対してアノードケージ側が正電位になるように
してイオン化電圧を供給する構成になるものである。
したがって、アノードケージ内に加速される電子流の密
度がフライメントの配設方向で均一となり、複数の蒸気
源からこのアノードケージ内に導入される蒸着物質の蒸
気のイオン化が均一に、かつ効率よく行われるようにな
ることにより、基板上に射突するイオン化粒子の分布が
基板全面にわたって均一となり、化合物の場合にあって
も、全面均質な化合物皮膜が形成でき、膜厚や付着強度
が均一なきわめて高品質の皮膜が得られるというすぐれ
た特多を有するものである。
また、本発明によるイオンプレーティング装置を用いて
結晶性の薄膜を得る場合も、上述したように蒸着物質の
イオン化が均一に行われ、しかもイオン化効率も向上す
るので、基板全面にわたって結晶性のよい、均一な薄膜
が得られ、とくに結晶性の良否が素子性能に影響を及ぼ
す電子材料を製造する上で、得られる効果はきわめて大
である。
さらに本発明によるイオンプレーテイング装置は、複数
個の蒸気源に対して、イオン化室は一個設ければよいの
で、装置の構造が簡略化され、その製作が容易になると
ともに、また保守点検の上からも取扱いが容易となり、
装置の製作あるいは保守上からもすぐれた特長を有する
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来のイオンプレーテイング装置を示す概略
構成図、第2図は、クラスタイオンビーム蒸着法を用い
て化合物の製造を行う装置の要部概略構成図、第β図は
、本発明によるイオンプレーテイング装置の一実施例を
示す概略構成図、第4図は、同実施例の要部の概略構成
図である。 41及び42・・・・・・るつぼ、45・・・・・・イ
オン化室、46・・・・・・フィラメント、47・・・
・・・加熱電源、48・・・・・・イオン化電源、49
・・・・・・電子引出し用電極、53・・・・・・加速
電源、54・・・・・・基板、55・・・・・・皮膜。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 複数個の蒸気源から供給される蒸着物質をイオン化
    して電界により加速し、基板表面に射突させてこの基板
    の表面に蒸着物質の皮膜を形成するイオンプレーテイン
    グ装置において、前記複数個の蒸気源に対して共通に配
    設されて、通電加熱により電子を放出する対向する位置
    に張架されたフイラメントと、このフィラメントの内側
    に前記複数個の蒸気源から供給される蒸着物質の通路を
    挾むようにしてほぼ平行に配設された格子状の電子加速
    用電極とからなるイオン化室を有し、前記フィラメント
    に対して電子加速用電極に正電位を付与して前記複数個
    の蒸気源から供給される蒸着物質のイオン化を行うこと
    を特徴とするイオンプレーテイング装置。
JP52148869A 1977-12-13 1977-12-13 イオンプレ−テイング装置 Expired JPS581186B2 (ja)

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