JP2003533649A - ナット - Google Patents

ナット

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JP2003533649A
JP2003533649A JP2001584750A JP2001584750A JP2003533649A JP 2003533649 A JP2003533649 A JP 2003533649A JP 2001584750 A JP2001584750 A JP 2001584750A JP 2001584750 A JP2001584750 A JP 2001584750A JP 2003533649 A JP2003533649 A JP 2003533649A
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    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B37/00Nuts or like thread-engaging members
    • F16B37/08Quickly-detachable or mountable nuts, e.g. consisting of two or more parts; Nuts movable along the bolt after tilting the nut
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
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    • F16B37/0807Nuts engaged from the end of the bolt, e.g. axially slidable nuts
    • F16B37/0864Nuts engaged from the end of the bolt, e.g. axially slidable nuts with the threaded portions of the nut engaging the thread of the bolt by pressing or rotating an external retaining member such as a cap, a nut, a ring or a sleeve

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、軸方向の貫通孔(22)を備える外側体(16)と、前記貫通孔の中で軸方向に変位可能に収容され、それぞれ半径方向内側の面に雌ネジセグメント(24)を支持する少なくとも2つのジョー(18,20)に軸方向で分割されている内側体と、外側体に設けられている第1の案内手段(26)と、外側体が内側体に対して相対的に緩め方向に変位するとジョーが半径方向外側に向かって変位し、外側体が内側体に対して相対的に締め方向に変位するとジョーが半径方向内側に向かって変位するように第1の案内手段と協働する、ジョーに設けられた第2の案内手段(30)とを備えるナット(10)に関する。ジョーは変位するときに半径方向に動くので、ジョーの雌ネジセグメントが軽い動きでネジ付きロッドの雄ネジと係合することができる。さらに、ジョーがネジ山のない切欠きを必要としないので、ジョーの長さは雌ネジの所望の長さに合わせるだけでよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、 軸方向の貫通孔を有する外側体と、 前記貫通孔の中で軸方向に変位可能に収容され、軸方向の雌ネジを有し、それ
ぞれ半径方向内側の面に雌ネジセグメントを支持していて外側体が内側体に対し
て相対的にナットの緩め方向に変位すると互いに押し離される少なくとも2つの
ジョーに軸方向で分割されている内側体と、 外側体に設けられている第1の案内手段と、 ジョーに設けられ、外側体が内側体に対して相対的にナットの締め方向に変位
するときジョーが閉じられるように第1の案内手段と協働する第2の案内手段、
とを備えるナットに関する。
【0002】 (背景技術) このような種類のナットはDE4024784A1から公知である。このよう
なナットは、同明細書では「クイック装着ナット」と呼ばれている。この公知の
ナットでは、同明細書では「外側部材」と呼ばれている外側体の軸方向の貫通孔
は、軸方向に一定の内側寸法を有しているもっとも前方の領域と、これに続く、
ナットの緩め方向で軸に近づいていくテーパ状の領域とを備える六角穴である。
【0003】 同明細書では「内側ナットセグメント」と呼ばれているこの公知のナットのジ
ョーは、それぞれ雌ネジセグメントを支持する前方区域と、これに一体的に続く
後方区域とをそれぞれ有している。この後方区域は前方区域に類似して成形され
ているが、前方区域に対して相対的に外方へ折曲されており、雌ネジセグメント
の代わりにネジ山のない切欠きを有しており、この切欠きの内側寸法は雌ネジセ
グメントよりも大きくなっている。
【0004】 これらのジョーは、前方区域と後方区域との間の移行部位で旋回可能に互いに
支承されている。そして、外側体が内側体に対して相対的に前方へ、すなわちナ
ットの締め方向に移動すると、前方区域が閉じるように、すなわち閉止するよう
にこれらのジョーが旋回し、それによって内側ナットセグメントが前方区域でナ
ットの雌ネジを形成する。このようにナットが閉じられた状態のとき、外側体は
前方区域の上に着座しているのに対して、後方区域は開放されている。
【0005】 逆に、外側体が内側体に対して相対的に後方へ、すなわちナットの緩め方向へ
、開いている後方区域の上に移動すると、後方区域が閉じられるようにジョーが
互いに旋回し、それによって、後方区域と一体的に結合されている前方区域が一
緒に連行されて、開放される。したがって、このようにナットが開いている状態
のときには雌ネジが拡張される。なぜなら雌ネジセグメントが開放されているの
で、もはや雌ネジセグメントは、ナットによって案内されるネジ付きロッドと係
合していないからである。このとき、さらに後方区域にある切欠きが中空スペー
スを形成し、このようなネジ付きロッドは、この中空スペースを通って移動する
ことができる。
【0006】 類似のナットがFR2640336A1から公知である。このナットの場合に
もそれぞれのジョーは互いに旋回可能に支承されているが、このナットでは後方
区域が雌ネジセグメントを支持しているのに対して、前方区域はネジ山のない切
欠きを有している。したがってこのナットは、外側体が内側体に対して相対的に
緩め方向に変位したときに閉じられ、外側体が内側体に対して相対的に締め方向
に移動したときに開かれる。
【0007】 DE4024784A1に基づく公知のナットと、FR2640336A1に
基づく公知のナットはいずれも、雌ネジセグメントを支持している区域にそれぞ
れ一体的にネジ山のない切欠きをもつ区域がさらに続いており、そのために内側
体が雌ネジよりも明らかに長いという欠点がある。ところが、この後者のネジ山
のない切欠きをもつ区域は、雌ネジセグメントをもつ区域を開放するのに必要な
ので、省略することができない。したがって公知のナットは必然的にその雌ネジ
よりも長くなっている。
【0008】 公知のナットのもう一つの欠点は、ネジがネジ付きロッドの上に着座している
ときに、ジョーを開閉するのが比較的困難なことである。その原因は、開閉運動
のときにそれぞれの雌ネジセグメントがネジ付きロッドの雄ネジに対して相対的
に、長軸に対して垂直に位置する軸を中心として回転するので、ネジ山が相互に
引っ掛かりやすいことにある。
【0009】 (発明の開示) そこで本発明の課題は、雌ネジの長さは変わらないまま短くなっていて容易に
開閉することができる、冒頭に述べた種類のナットを提供することである。
【0010】 この課題は、外側体が内側体に対して相対的に緩め方向へ変位するとジョーが
半径方向外側に向かって変位し、外側体が内側体に対して相対的に締め方向へ変
位するとジョーが半径方向内側に向かって変位するように、第2の案内手段が第
1の案内手段と協働することによって解決される。
【0011】 このナットでは、開閉の際にジョーが半径方向に動くので、ジョーの雌ネジセ
グメントを軽い動きでネジ付きロッドの雄ネジと係合させることができ、同じく
容易に再び雄ネジから外すことができる。しかもジョーは、ネジ山のない切欠き
を有する区域を必要としないので、ジョーの長さを雌ネジの所望の長さに合わせ
るだけでよい。したがって、このナットは閉じた状態のとき、従来の一体的なナ
ットよりも長くなることがない。
【0012】 本発明のその他の特徴と構成は、従属請求項に記載されている。
【0013】 たとえば、第2の案内手段が、ジョーの側面に延びていて締め方向で軸から離
れていく溝を含んでおり、第1の案内手段は、貫通孔から突出してこの溝の中に
入るラグを含んでいる構造としてもよい。
【0014】 この溝は締め方向で軸から離れていくので、外側体が締め方向で内側体に近づ
くように移動するとジョーが半径方向内側に向かって変位し、外側体が緩め方向
で内側体から引き離されるとジョーが半径方向外側に向かって変位する。
【0015】 さらに、それぞれのジョーに、締め方向で軸から離れていく外側の楔面が設け
られており、貫通孔にはそれぞれのジョーに対して、付属の外側の楔面と対応す
るように締め方向で軸から離れていく内側の楔面が設けられる構造としてもよい
【0016】 さらに、ジョーが半径方向外側に向かって初期応力をかけられる構造としても
よい。
【0017】 上記に加えて、ロックピンが軸に対して横向きに変位可能なように外側体に挿
通されており、ロック位置にいるときには、その内側の端部で、少なくとも1つ
のジョーに軸に対して横向きに締め方向を向くように設けられた係止面に当接し
、リリース位置にいるときには、その内側の端部で、この係止面のそばを通って
外側体とともに緩め方向に動くことができる構造としてもよい。
【0018】 この場合、ロックピンの外側端部が、ロック位置のときに外側体の外側の円周
面から屹立し、ロックピンの内側端部と係止面は、ロックピンを押し込むことに
よってロック位置からリリース位置にもってくることができるように構成される
ことが好ましい。
【0019】 さらにこの場合、ロックピンがロック位置のときに初期応力をかけられること
が好ましい。
【0020】 次に、添付の図面を参照しながら好適な実施形態について詳しく説明する。
【0021】 図1から図4には、ナット10が第1の実施形態で示されている。図1及び図
2では、ナット10は、開いた状態にあるので、ネジ止めされるべき2つの対象
物14に挿通されたネジのネジ付きシャフト12に対して図1で見て左方に、す
なわち締め方向に、ネジ係合なしに被装されており、右方へ、すなわち緩め方向
へ、ネジ付きシャフトから引き抜くことができる。
【0022】 ナット10は、外側体16と2つのジョー18,20とを有している。外側体
16は軸方向の貫通孔22を有しており、後で詳しく説明するように、この貫通
孔の中にジョー18,20が軸方向へ変位可能なように収容されている。貫通孔
22は、ここでは長方形の断面を有しており、ナット10の長軸Aと同軸に延び
ている。ジョー18,20は、ここでは直方体のブロックであり、その長さは外
側体16の長さに一致しており、図2に明確に示されるように、その幅は貫通孔
22の幅よりもわずかに短くなっているので、貫通孔22の中で回転不能に着座
している。それぞれのジョー18,20は半径方向内側の面に、つまりネジ付き
シャフト12の方を向いている面に、ネジ付きシャフト12の雄ネジに適合する
ように構成された雌ネジセグメント24を有している。したがって、図1及び図
2の上側のジョー18は下面に雌ネジセグメント24を支持しており、それに対
して下側のジョー20は上面に雌ネジセグメント24を支持している。
【0023】 図2に明確に示されるように、両方のジョー18,20は長軸Aを中心として
回転対称であるとともに、ネジ付きシャフト12を中心として分割されており、
すなわち互いに180°の角度距離で位置している。このような構成は、2つを
超えるジョーが設けられる、ナット10の(図示しない)他の実施形態について
も相応に当てはまる。すなわち3つのジョーがある場合には、これらのジョーは
長軸Aを中心として互いに120°の角度距離で配置されるのが好ましい。
【0024】 図2に示すように、外側体16には、貫通孔22から突出する4つのラグ26
を含む第1の案内手段が設けられている。このとき、それぞれ2つのラグ26が
図2で見て貫通孔22の左側と右側に、同じ間隔で長軸Aの上側と下側に配置さ
れている。ラグ26は、ここでは、外側体16の貫通孔28に外側から差し込ま
れたピンの内側端部によって形成されている。
【0025】 外側体16に設けたこの第1の案内手段に適合するように、図1、図2、及び
図5に示すごとく、ラグ26の1つがそれぞれ中を通る4つの溝30を含む第2
の案内手段がジョー18,20に設けられている。それぞれのジョー18,20
は、図2で見て左側の側面に溝30を有するとともに、右側の側面にこれと対称
な別の溝30を有している。このときそれぞれの溝30は、図1及び図5に示す
ように、締め方向で長軸Aから遠ざかっているので、長軸Aとの距離は図1で見
て右側よりも左側のほうが大きくなっている。このようにそれぞれの溝30は、
長軸Aに対して平行に間隔をおいて位置する平面で実質的に軸方向に延びている
【0026】 溝はここでは真直ぐになっているが、軸方向で湾曲していてもよい。
【0027】 次に、図1から図4を参照しながらナット10の機能形式について説明する。
図1及び図2ではナット10は開いた状態で図示されており、この状態ではジョ
ー18,20は、それぞれの雌ネジセグメント24がネジ付きシャフト12の雄
ネジと係合しない程度に、互いに押し開かれている。したがって、ナット10は
この開いた状態のときには図1で見て右方へ、すなわち緩め方向へ、ネジ付きシ
ャフト12からすぐに引き抜くことができ、その際に、従来の一体的なナットの
場合のように長軸Aを中心として回す必要がない。当然、ナット10は左方へ、
すなわち締め方向へ、回す必要なしにネジ付きシャフト12へすぐに被装するこ
ともできる。
【0028】 図1に明確に示されるように、外側体16はジョー18,20に対して相対的
に、溝30の右側端部にラグ26が当接するまで緩め方向へ変位しているので、
ジョー18,20は貫通孔22にほぼ半分までしか差し込まれていない。それぞ
れの溝30は、その右側端部がそれ以外の部分よりも長軸Aの近くに位置してい
るので、ジョー18,20は、それぞれの雌ネジセグメント24がネジ付きシャ
フト12と係合しない程度にまで互いに押し離されている。
【0029】 ジョー18,20の高さは、上側のジョー18の場合にはその上面であり下側
のジョー20の場合にはその下面である半径方向外側の面32が、このナット1
0の開いた状態のときに貫通孔22の上側ないし下側の面に当接するように選択
されているので、ラグ30を中心として下方へ傾動してしまい、上側のジョー1
8の左下のエッジと下側のジョー20の右上のエッジとがネジ付きシャフト12
に当接することが防止される。
【0030】 ナット10を締めるには、これを図1に示す位置から、ジョー18,20がそ
の左側の端面で、結合されるべき対象物14に突き当たるまで、左方に移動させ
る。外側体16をさらにネジ付きシャフト12に対して相対的に左方へ移動させ
ると、外側体はついにジョー18,20に対しても相対的に左方へ変位するよう
になり、ジョーはもはや左方に動くことはできないので、ジョーの上に被装され
ることになる。そして外側体16をジョー18,20に対して相対的に締め方向
へ変位させていくと、ラグ26も溝30の中で同じく締め方向に移動するので、
ジョー18,20は半径方向内側に向かって変位し、それによって閉じられる。
ジョー18,20は半径方向内側に向かって、すなわちネジ付きシャフト12の
方に向かって動くので、ジョーの雌ネジセグメント24はその長さ全体にわたっ
て均等にネジ付きシャフト12の雄ネジと係合する。それにより、ジョー18,
20がネジ付きシャフト12の上に斜めに着座したために、雌ネジセグメント2
4と雄ネジとが引っ掛かって動かなくなることが防止される。さもないと、ナッ
ト10を完全に閉じることができないという危険があり、それでもなお過剰な力
で完全に閉じようとすると、ネジ付きシャフト12及び/又はジョー18,20
のネジ山が損傷するという危険がある。
【0031】 外側体16がジョー18,20に完全に被装されると、ナット10は図3及び
図4に示すような閉じた状態となる。図3に明確に示されるように、このときに
はラグ26は溝30の左側端部に位置しているので、図4に明確に示されるよう
に、それぞれの雌ネジセグメント24が一緒になって、ネジ付きシャフト12の
雄ネジと適合する雌ネジの一部を形成する。つまりジョー18,20が一緒にな
って一つの内側体を形成し、この内側体は、貫通孔22の中で回転不能に、かつ
軸方向へは変位可能に収容されるとともに、ナット10に求められる軸方向の雌
ネジを有している。逆に考えると、内側体が軸方向で2つのジョー18,20に
分割されていると言うこともできる。
【0032】 ナット10が図3及び図4に示す閉じた状態にあるときには、内側体18,2
0が貫通孔22の中で回転不能に着座しているので、従来の一体的なナットと同
じようにナットを締めることができる。
【0033】 たとえば、ナット10とネジ付きシャフト12からなるネジ結合が振動にさら
された場合に生じる可能性があるように、外側体16が内側体に対して相対的に
緩め方向へ滑って外れないようにするために、溝30はその左側端部に、長手軸
Aと平行に延びていてこの平行な区域の後で初めて緩め方向に、すなわち右方に
向かって長軸Aに近づく区域を有していてよい。このことは特に図5に明確に示
される。したがってジョー18,20を緩めるには、まず、ラグ26が溝30の
この平行な区域の右側端部に達するまで、外側体16をジョーに対して相対的に
緩め方向へ変位させなくてはならない。そして外側体16がさらに緩め方向に変
位したときに初めて、ラグ26が斜めの溝区域の中を進むようになり、それによ
ってジョー18,20は半径方向外側に向かって変位する。それにより、ネジ付
きシャフト12の雄ネジと雌ネジセグメント24との係合が次第に緩んでいき、
最終的には、ラグ26が溝30の右側端部に当たるまで、外側体16が内側体1
8,20に対して相対的に緩め方向に変位する。こうしてナット10は再びジョ
ー18,20がネジ付きシャフト12と係合していない開いた状態になるので、
ナット10を再びネジ付きシャフト12からすぐに引き抜くことができる。
【0034】 図6及び図7には、2つのジョー18,20が第2の実施形態で示されている
。ここではそれぞれの溝30と並んで左側に、この溝と平行な第2の溝30’が
設けられている。これに応じて、図1から図4の外側体16(図示せず)も、そ
れぞれのラグ26(点線で図示)と並んで左側に、付属の第2の溝30’の中を
通る第2のラグ26’(点線で図示)を同じく有している。それによって、ジョ
ー18,20ができるだけ長軸Aと平行に維持されるようになっている。
【0035】 さらにこの第2の実施形態では、外側体をジョーの上に被装するときや、これ
から引き抜くときに、ジョー18,20が互いに相対的に軸方向へ変位するのを
防止する手段が設けられている。このような手段は、ジョーの他のどの実施形態
についても好適である。この手段は、ここでは一例として2つの案内ロッド11
0を含んでおり、これらの案内ロッドは、図6ではジョー18,20の右側端部
、図7では長軸Aと並んで左右に配置されており、それぞれジョー18,20に
ある2つの対向する案内穴112の中で変位可能に着座している。したがってジ
ョー18,20は、希望どおり開閉をするために互いに相対的に半径方向に変位
することができるが、軸方向へは変位することができない。この手段は2つより
も少ない、又は2つよりも多い案内ロッド110を含んでいてよい。
【0036】 さらにジョー18,20は、それぞれ案内ロッド110を包囲していて上側の
ジョー18の下面、及び下側のジョー20の上面に支持された2つのコイルばね
114によって、半径方向外側に向かって初期応力をかけられている。それによ
り、外側体16を引き抜くときのジョー18,20の開放が補助される。
【0037】 当然ながら、図1から図7に示すジョー18,20の形態とは異なり、閉じた
状態のときに完全な雌ネジを形成するようにジョーが構成されていてもよく、そ
の様子は図8に示すジョー18,20の第3の実施形態に示されている。
【0038】 図9及び図10には、ナット10が第2の実施形態で示されている。図1から
図5の第1実施形態とは異なり、ここでは第1及び第2の案内手段26,30に
加えて、これに対応する楔面34,36が設けられている。
【0039】 一方にはそれぞれのジョー18,20に対して、貫通孔22によって形成され
ていて締め方向で長軸Aから離れていく内側の楔面34が設けられている。第1
の内側の楔面34は、上側のジョー18の方へ下方を向いている貫通孔22の上
面に構成されており、第2の内側の楔面34はこれと対称に、下側のジョー20
の方へ上方を向いている貫通孔22の下面に構成されている。
【0040】 他方には、それぞれのジョー18,20に、それぞれ向き合って位置する内側
の楔面34に対応するように構成され、したがって締め方向で長軸Aから離れて
いく外側の楔面36が設けられている。第1の外側の楔面36は上側のジョー1
8の上面に構成されており、第2の外側の楔面36はこれと対称に、ジョー20
の下面に構成されている。
【0041】 対応する内側と外側の楔面34,36は、ナット10が閉じた状態のとき、図
9に明確に示されるように、互いに正確に適合するように構成されており、長軸
Aに対する楔面の傾斜姿勢は、溝30の傾斜姿勢を考慮したうえで、ナット10
を開閉するために外側体16が内側体18,20に対して相対的に変位するとき
に、互いにそばを通って動くことができるように選択されている。したがってナ
ット10が閉じた状態のとき、内側と外側の楔面34,36の間には摩擦接合が
存在しているので、外側体16は内側体18,20の上で保持される。
【0042】 図11及び図12には、図9及び図10の第2の実施形態の変形例である第3
の実施形態で、ナット10が示されている。ここでは楔面34,36が5つの区
域に分かれており、すなわち、長軸Aと平行な3つの区域120と、締め方向で
長軸Aから離れていく、3つの平行な区域120の間に介在する傾斜した2つの
区域122に分かれている。3つより少ない、又は3つより多い平行な区域12
0、及び/又は2つより少ない、又は2つより多い傾斜した区域122が設けら
れていてもよい。溝30は、これに応じて中央の平行な区域120と平行に延び
るとともに、これに右側で続く右側の傾斜した区域122と平行に延びている。
【0043】 図12の閉じた状態のとき、外側の楔面36はその平行な区域120が、これ
に対応する内側の楔面34の平行な区域120に当接しており、それに対して傾
斜した区域122は選択的に、図12に示すように対応する内側の楔面34の傾
斜した区域122に当接することができ、又はこれから間隔をおいて位置するこ
ともできる。互いに当接する平行な区域120は、ナット10が閉じているとき
に、ネジ付きシャフト12の雄ネジから雌ネジセグメント24を介してジョー1
8,20に伝わる半径方向外側に向いた力を受けとめる。これらの平行な区域1
20は、この半径方向の力に対して垂直に位置しているので、外側体16には半
径方向成分しか伝えられず、第2実施形態の傾斜した34,36の場合にそうで
あるように、緩め方向を向いている軸方向成分は伝えられない。しかしこの半径
方向成分が十分に大きいと、外側体16が内側体18,20に対して相対的に滑
って緩み、そのためにナット10が予期しないうちに外れるという結果につなが
る可能性がある。したがって、平行な区域120によってこのような事態が防止
される。
【0044】 図9から図12に示す楔面34,36はここでは平坦であるが、必要に応じて
、楔面が軸方向及び/又は円周方向に湾曲していてもよい。
【0045】 図11及び図12では、半径方向外側に向かって突出するフランジ124がジ
ョー18,20の左側の外縁に設けられており、それにより、ナット10が閉じ
ているとき、フランジの右側の側面と外側体16の左側の端面との間に間隙が形
成されるようになっている。外側体16を内側体18,20の上に堅固に着座さ
せて、指で引き抜くことができないようにしたい場合に、この間隙にネジ回しの
刃などを入れて回し、ナット10を締め付けることができる。
【0046】 このフランジ124は、ナット10の他のどの実施形態についても好適である
【0047】 先ほど述べたような、内側体18,20に対する外側体16の緩み方向への予
期せぬ滑りは、図13から図16に示されている次のような対策によっても防止
することができ、もしくは、少なくとも生じにくくすることができる。
【0048】 たとえば、図9及び図10のナット10が改変された第4の実施形態で示され
ている図13に示すように、内側の楔面34の右側端部及び/又は外側の楔面3
6の左側端部に、対応する楔面34,36から突出していて、たとえばゴムやシ
リコンなどの変形可能な材料でできているクランプ体38が配置されていてよい
。外側体16が、図13に示す位置からジョー18,20に対して相対的にさら
に左方へ変位すると、必然的に、内側の楔面34の左側端部が左側のクランプ体
38の上に載り、外側の楔面36の右側端部は右側のクランプ体38の下に入る
ので、クランプ体38は変形し、内側及び外側の楔面34,36の間の摩擦が増
える。このとき内側の楔面34の左側縁部と外側の楔面36の右側縁部は、これ
らの楔面34,36がクランプ体38の上に移動できるように、面取りされてい
るのが好ましい。
【0049】 ナット10が第5の実施形態で示されている図14では、クランプ体38も上
側のジョー18及び/又は下側のジョー20に配置されていてよく、これらのク
ランプ体は、ナット10が閉じた状態のときにこれらのジョー18,20の間に
挟み込まれる。それにより、ジョー18,20は半径方向外側に向かって押圧さ
れるので、図9と図10の第2実施形態及び図11と図12の第3実施形態の場
合には内側及び外側の楔面34,36の間の摩擦、また図1から図4の第1実施
形態の場合にはラグ26と溝30の半径方向外側の面との間の摩擦がそれぞれ高
くなる。
【0050】 図15及び図16には、ナット10が閉じているときに、外側体16が内側体
18,20に対して相対的に緩み方向へ予期せず動いてしまうのを防止するロッ
ク装置を備える、図4のナット10が示されている。
【0051】 図15に示す第1の実施形態のロック装置はロックピン40を有しており、こ
のロックピンは、長軸Aに対して横向きに変位可能なように外側体16の貫通孔
に挿通されるとともに、その内側端部が貫通孔22から内方に向かって突出して
いる。さらに上側のジョー18には、長軸Aに対して横向きに締め方向を向いた
係止面42が設けられている。この係止面42は、ここでは、上側のジョー18
の下面の左側縁部で下方に向かって突出する、ロックピン40の上面の上側で終
わっている突起の一部である。ロックピン40の内側端部は、ロックピン40の
ロック位置のときに係止面42に当接する、上方に向かって折曲された付加部4
4を支持している。ロックピン40が、図15に示す位置から半径方向内側に向
かってリリース位置へ押圧されると、付加部44も半径方向内側に向かって動き
、ついには、図15で見て係止面42と並んで右側に位置するようになり、それ
によって係止面のそばを内側で通過して、外側体16とともに緩み方向へ変位す
ることができるようになる。
【0052】 ロックピン40は、ロックピン40の比較的薄い中央区域を包囲してロックピ
ン40とともに貫通孔の中に着座するコイルばね46により、半径方向外側に向
かって、すなわちロック位置に向かって、初期応力をかけられている。図15に
明確に示されるように、コイルばね46はその半径方向内側の端部では貫通孔の
肩部に支持されるとともに、半径方向外側の端部ではロックピン40の肩部に支
持されている。
【0053】 図16には、ロック装置が第2の実施形態で示されている。この第2の実施形
態では、上側のジョー18は、図16で見て上方を向いている側面の右側端部に
、L字型のばね薄板50を収容する凹部48を有している。このばね薄板50の
軸方向脚部は、凹部48の右側の壁に取り付けられており、ばね薄板50の外方
を向いている半径方向脚部は、ばね薄板50が応力除去された状態のとき、ジョ
ー28の側面から突出する。図16に示すナット10の閉じた状態では、この半
径方向脚部の自由端は、外側体16にある貫通孔52の中まで突入している。そ
れによってこのロック位置では、外側体16がジョー18に対して相対的に緩み
方向へ、すなわち図16で見て右方へ動くことが防止される。というのもこの場
合、貫通孔52の左側縁部が半径方向脚部に接触して、これを貫通孔52の中に
いっそう深く押し込み、それによって軸方向脚部が半径方向外側に向かって曲が
るからである。つまり貫通孔52のこの左側縁部は、ロック装置の第1実施形態
の係止面42と同じ機能を有している。
【0054】 ばね薄板50をリリース位置にもってくるために、貫通孔52の中には解除ピ
ン54が配置されており、この解除ピンは、図15に示すロックピン40と同じ
くコイルばね46によって半径方向外側に向かって初期応力をかけられるととも
に、外側端部が外側体16から突出している。この解除ピン54を半径方向内側
に向かって押すと、その内側の端部がばね薄板50の半径方向脚部を貫通孔52
から押し出し、このとき、軸方向脚部がばね作用によって半径方向内側に向かっ
て曲げられる。半径方向客部がもはや貫通孔52の中に突入しなくなると、すぐ
に外側体16を緩め方向へ変位させることができる。
【0055】 さらに外側体16には、貫通孔52とならんで左側に止り穴56が設けられて
おり、雌ネジセグメント24がもはやネジ付きシャフト12の雄ネジと係合しな
くなる程度まで外側体16が緩め方向に変位すると、半径方向脚部がこの止り穴
に係止される。ナット10がこの開いた状態で締め方向にネジ付きシャフト12
の上を動いたときに、止り穴56に係止されている半径方向脚部によって、雌ネ
ジセグメント24がネジ付きシャフト12に予期せず引っ掛かって動かなくなっ
た場合に外側体16が内側体18,20に被装されることが防止される。
【0056】 内側体18,20がその左側の端面で、ネジ止めされるべき対象物14(図3
参照)に突き当たったために、最終的にナット10がもはや締め方向にネジ付き
シャフト12の上へ移動できなくなると、半径方向脚部は止り穴56から押し出
される。これを容易にするために、図16では、止り穴56の右側の壁が右下に
向かって斜めになっている。
【0057】 このロック装置の第2の実施形態では、解除ピン54を省略することも可能で
ある。その場合に、貫通孔52の中に係止された半径方向脚部をリリース位置に
もってこれるようにするため、先ほど止り穴54のところで説明したように、貫
通孔52の左側の壁が左下に向かって斜めになっていてもよい(図示せず)。そ
して外側体16が十分な力で緩め方向に引っ張られると、斜めになった壁部に当
接している半径方向脚部が半径方向内側に向かって方向転換し、ついには貫通孔
52の中に突入しなくなり、外側体16を妨げられることなく内側体18,20
に対して相対的にさらに引き抜くことができるようになる。
【0058】 図15及び図16のそれぞれのロック装置は、本発明の対象物である半径方向
に変位可能なジョー18,20を備えるナット10に適しているだけでなく、た
とえばDE4024784A1やFR2640336A1に記載されているよう
な旋回可能なジョーを備える公知のナットにも適している。このことは、図13
及び図14のクランプ体38についても当てはまる。
【0059】 図15に示すロックピン40と図16に示す解除ピン54は、いずれもロック
位置のとき外側端部が外側体16から突出するので、利用者が指で解除のために
これを押し込むことができる。しかし、気づかないうちに押し込んでしまうのを
防ぐために、この外側端部はロック位置のときに相応の貫通孔の中に潜っていて
もよい。その場合、解除をするためには、ロックピン40ないし解除ピン54を
押し込むことができる、貫通孔に適した歯をもつ鉗子などの工具が必要である。
【0060】 図17には、ナット10が第6の実施形態で示されている。この実施形態では
、ジョー18,20がその右側端部に、それぞれの雌ネジセグメント24に続い
てネジ山のない切欠き58を有しており、この切欠きの中に、たとえばプラスチ
ック等の変形可能な材料からなる湾曲した挿入物60が着座している。ジョー1
8,20が閉じているとき、ネジ付きシャフト12の雄ネジがこの挿入物60に
押し込まれ、それにより、ナット10が閉じている状態のときに予期せぬ緩み回
転が起こらないようにする自動ロックが実現される。
【0061】 図18には、ナット10が第7の実施形態で示されている。このナット10は
、端部にフレアフランジ64を支持しているフランジ付きパイプ60で使用する
ために考えられたものである。この第7の実施形態では、第6の実施形態の場合
と同じく、ジョー18,20の右側端部に、ナット10が閉じた状態のときにフ
レアフランジ64が嵌合する切欠き58が設けられている。図示しているナット
10の開いた状態では、フレアフランジ64が図18で見て右方へ切欠き58か
ら引き出すことができる程度に、ジョー18,20が互いに広く押し離されてい
る。このことは、たとえばフランジ付きパイプ62の上に着座するナット10を
交換しなければならない場合などに必要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ジョーが開いている第1の実施形態でナットを示す側面の断面図である。
【図2】 図1のII−II線に沿った断面図である。
【図3】 ジョーが閉じている状態で図1のナットを示す図である。
【図4】 図3のIV−IV線に沿った断面図である。
【図5】 図1から図4のナットの第1の実施形態で1つのジョーを示す側面図である。
【図6】 第2の実施形態で2つのジョーを示す側面図である。
【図7】 図6の前面図である。
【図8】 第3の実施形態でナットとジョーを示す断面図である。
【図9】 ジョーが開いている第2の実施形態でナットを示す側面の断面図である。
【図10】 ジョーが閉じた状態で図9のナットを示す図である。
【図11】 ジョーが開いている第3の実施形態でナットを示す側面の断面図である。
【図12】 ジョーが閉じた状態で図11のナットを示す図である。
【図13】 第4の実施形態でナットを側面の断面図である。
【図14】 第5の実施形態でナットを示す断面図である。
【図15】 第1の実施形態でロック装置を備えているナットを示す断面図である。
【図16】 第2の実施形態でロック装置を備えているナットを示す平面断面図である。
【図17】 第6の実施形態でナットを示す側面の断面図である。
【図18】 第7の実施形態でナットを示す側面の断面図である。
【符号の説明】
10 ナット 12 ネジ付きシャフト 14 ネジ止めされるべき対象物 16 外側体 18 上側のジョー 20 下側のジョー 22 貫通孔 24 雌ネジセグメント 26 ラグ 28 貫通孔 30 溝 32 ジョー18,20の半径方向外側の面 34 内側の楔面 36 外側の楔面 38 クランプ体 40 ロックピン 42 係止面 44 付加部 46 コイルばね 48 凹部 50 ばね薄板 52 貫通孔 54 解除ピン 56 止り穴 58 ネジ山のない切欠き 60 挿入物 62 フランジ付きパイプ 64 フレアフランジ 110 案内ロッド 112 案内穴 114 コイルばね 120 楔面34,36の平行な区域 122 楔面34,36の傾斜した区域 124 フランジ A 長軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向の貫通孔(22)を有する外側体(16)と、 前記貫通孔(22)の中で軸方向に変位可能に収容され、軸方向の雌ネジを有
    し、それぞれ半径方向内側の面に雌ネジセグメント(24)を支持していて外側
    体(16)が内側体に対して相対的にナット(10)の緩め方向に変位すると互
    いに押し離される少なくとも2つのジョー(18,20)に軸方向で分割されて
    いる内側体と、 外側体(16)に設けられている第1の案内手段(26)と、 ジョー(18,20)に設けられ、外側体(16)が内側体に対して相対的に
    ナット(10)の締め方向に変位するときジョー(18,20)が閉じられるよ
    うに第1の案内手段(26)と協働する第2の案内手段(30)とを備えるナッ
    ト(10)において、 外側体(16)が内側体に対して相対的に緩め方向へ変位するとジョー(18
    ,20)が半径方向外側に向かって変位し、外側体(16)が内側体に対して相
    対的に締め方向へ変位するとジョーが半径方向内側に向かって変位するように、
    第2の案内手段(30)が第1の案内手段(26)と協働することを特徴とする
    ナット。
  2. 【請求項2】 第2の案内手段が、ジョー(18,20)の側面に延びてい
    て締め方向で軸(A)から離れていく溝(30)を含んでおり、第1の案内手段
    は、貫通孔(22)から突出してこの溝(30)の中に入るラグ(26)を含ん
    でいることを特徴とする請求項1に記載のナット。
  3. 【請求項3】 それぞれのジョー(18,20)に、締め方向で軸(A)か
    ら離れていく外側の楔面(36)が設けられており、貫通孔(22)にはそれぞ
    れのジョー(18,20)に対して、付属の外側の楔面(36)と対応するよう
    に締め方向で軸(A)から離れていく内側の楔面(34)が設けられていること
    を特徴とする前記請求項のうちいずれか1項に記載のナット。
  4. 【請求項4】 ジョー(18,20)が半径方向外側に向かって初期応力を
    かけられていることを特徴とする前記請求項のうちいずれか1項に記載のナット
  5. 【請求項5】 ロックピン(40)が軸(A)に対して横向きに変位可能な
    ように外側体(16)に挿通されており、ロック位置にいるときには、その内側
    の端部で、少なくとも1つのジョー(18)に軸(A)に対して横向きに締め方
    向を向くように設けられた係止面(42)に当接し、リリース位置にいるときに
    は、その内側の端部で、この係止面(42)のそばを通って外側体(16)とと
    もに緩め方向に動くことができることを特徴とする前記請求項のうちいずれか1
    項に記載のナット。
  6. 【請求項6】 ロックピン(40)の外側端部が、ロック位置のときに外側
    体(16)の外側の円周面から屹立しており、ロックピン(40)の内側端部と
    係止面(42)は、ロックピン(40)を押し込むことによってロック位置から
    リリース位置にもってくることができるように構成されていることを特徴とする
    請求項5に記載のナット。
  7. 【請求項7】 ロックピン(40)が、ロック位置のときに初期応力をかけ
    られていることを特徴とする請求項5又は6に記載のナット。
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