JPH08193610A - 弛み止め機材、弛み止めナット - Google Patents

弛み止め機材、弛み止めナット

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JPH08193610A
JPH08193610A JP15273795A JP15273795A JPH08193610A JP H08193610 A JPH08193610 A JP H08193610A JP 15273795 A JP15273795 A JP 15273795A JP 15273795 A JP15273795 A JP 15273795A JP H08193610 A JPH08193610 A JP H08193610A
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nut
bolt
wall surface
nut body
locking
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JP15273795A
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Tokuei Sakai
徳栄 坂井
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ボルト等を締める機材及びナットにおいて、
単に必要箇所に直接取付けた上で固定部材を簡単に操作
するだけで緊圧固定できると共に、連続振動・連続衝撃
が加えられても弛まず、必要に応じて取り外し可能な弛
み止め機材及び弛み止めナットを提供する。 【構成】 中心部を貫通する中空部14と該中空部を形
成する台形状の錐体の中心線を含む複数の平面で分割し
た形状の複数の部材からなるナット本体13と、ナット
本体を錐体の形状をなすようにボルトに外装したとき、
その外周に沿って摺動可能な中空部を有する外装体15
と、ナット本体に外装された外装体の逆摺動を防止する
逆摺動防止部材6と、を備え、ナット本体がボルトに装
着されたとき、ナット本体の外周に沿って外装体を上方
から下方に向かって摺動させることによりボルトに対し
ナット本体を緊圧させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、弛み止め機材及び弛み
止めナットに関し、捻じ込む必要がなく、固着したい箇
所に直接緊圧可能にして、連続的或は間欠的な振動や衝
撃が加えられても弛むことがなく、更に、取り外して再
利用できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来のナットは、図63に示すようにボ
ルトにナットを螺着するものが普通で、その際ナットが
弛まないようにボルトにリング状の座金を介在させた上
でナットを螺着したり、複数のナットを螺着することが
一般的であった。しかしながらこのようなボルトにナッ
トを螺着する方法では、ナットの最後の一締めのみが有
効であるため、連続的或は間欠的な振動や衝撃を受ける
ことによりその最後の一締めが弛み螺着力が激減するこ
とが多く、その対策としてボルトに螺着したナットの上
端に更にC型リングで固定したり、ナットの側面から軸
芯に向かって透孔を穿設しその透孔に小さなボルトを螺
着し、その小さなボルトの先端を前記ボルト外周の溝に
当接してナットの緩みを防止するものが見られた。又、
従来の弛み止めナットには、図64(特開平5−202
920号、特願平4−11555)に示すように被係止
用のボルトに螺合した状態で被締付け部材に当接する第
1のナット部と、ボルトに螺合した状態で第1のナット
部を締付け部材側に押圧して、第1のナット部の螺合の
緩みを防止する第2のナット部とを設け、第1のナット
部の軸芯方向の端部のうち、第2のナット部側の端部に
は、端面側ほど小径のテーパー外面部を、第1のナット
部のメネジ部と同芯状に形成し、或は、第2のナット部
との軸芯方向の端部のうち、第1のナット部側の端部に
は、テーパー外面部に外嵌自在なテーパー内面部を形成
し、テーパー内面部をテーパー外面部に外嵌させて押圧
するに伴って、テーパー外面部が縮径するように形成し
たものがあった。そして、実願平1−11238号のよ
うに隆起部の内外面にテーパー面を形成した座金をボル
トに挿入し、その座金の隆起部内面のテーパー面に摺動
可能なテーパー面を外面に形成した2分割ナットを嵌合
し、その座金の隆起部外面のテーパー面に摺動可能なテ
ーパー面を内面に形成した隆起部を有するナット本体を
ボルトに螺着しながら座金の隆起部を介して2分割ナッ
トをボルトのシャンク方向へ締付ける弛み止めナットが
あった。更に、特願昭56−131556号、特願昭5
7−6499号、特願昭58−232183号、特願昭
60−254184号、特願平2−43559号、特願
平2−51524号、特願平3−358531号、特願
平4−213912号、特願平4−11555号、実願
昭60−48582号、実願昭61−48600号、実
願平1−27677号、実願平1−27989号等々、
多数の出願がされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上に示した従来の図
63に示したナット或は座金を挿入した上でナットを螺
着する方法又はダブルナットによる時は、連続的・間欠
的振動や衝撃などによりナットが弛むことが多い上に、
ボルトの長さ分だけ螺着に手間が掛かって困っていた。
又、上記方法を改良した改善例としての螺着したナット
の一端に更にC型リングで固定する方法によるときは、
連続的な振動に比較的耐え得るようにはなったが、それ
も不十分である上に、ボルトの長さ分だけ無駄な螺着に
手間が掛かる点は改善されていなかった。更に、特開平
5−202920号によるときは、第1のナット部と第
2のナット部を螺着するため、二重に手間が掛かり大変
不便であり、連続的な振動を受けると、先ず第2のナッ
ト部が弛み、引き続いて第1のナット部が弛むこととな
り、弛み止めナットとしては不十分であった。実願平1
−11238号によるときは、2分割ナットをボルトに
単に嵌合することは優れているが、ナット本体をボルト
に螺着しながら座金の隆起部を介して2分割ナットをボ
ルトのシャンク方向へ締付ける必要があり、その上、ボ
ルトの螺着部分が長いときは、螺着に時間がかかり大変
煩わしいことであった。その他の何れの出願も無駄な螺
着と連続的・間欠的振動や衝撃などに耐え得るナットは
存在しなかった。そして、前述のようにボルトにナット
を螺着したときは、固定する力は最後の一締めにあり、
締め過ぎればボルト又はナット或はそれらのネジ山が破
損し、締め不足であれば螺着力即ち固着力が足りず、ベ
テランと言えどもその締め加減に難渋していた。
【0004】本発明が解決しようとする課題は、上記の
ような欠点に鑑み、ボルト等を締める機材及びナットに
おいて、時間が掛かり且つ絞める力が全く働かず無駄な
螺着する過程を無用化し、螺着したい箇所に直接取付け
た上で簡単な操作するだけで誰でもが確実に螺着できる
と共に、連続的或は間欠的振動や衝撃などが加えられて
も弛まず、且つ、必要に応じて取り外して再利用するこ
との出来る弛み止め機材及び弛み止めナットを提供する
ことを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この本発明に係る弛み止
めナットは、以上のような課題を解決するものであっ
て、次のようなものである。
【0006】請求項1は、第1の部材に装着するため
の、中心部を貫通する中空部と該中空部を形成する台形
状の錐体の中心線を含む複数の平面で分割した形状の複
数の部材からなる第2の部材と、第2の部材を前記錐体
の形状をなすように第1の部材に外装したとき、形成さ
れた該錐体に外装するためその外周に沿って摺動可能な
中空部を有する第3の部材と、第2の部材に外装された
第3の部材の逆摺動を防止する逆摺動防止部材と、を備
え、前記錐体の形状をなすように第2の部材が第1の部
材に装着されたとき、第2の部材の外周に沿って第3の
部材を上方から下方に向かって摺動させることにより第
1の部材に対し第2の部材を緊圧させることを特徴とす
る。
【0007】請求項2は、請求項1記載の弛み止め機材
において、第1の部材が外周にネジ溝を有するボルトで
あり、第2の部材が該第2の部材の中空部が形成する内
壁面にボルトの外周のネジ溝と嵌合するネジ溝が形成さ
れているナット本体であり、第3の部材がナット本体に
外装される外装体である、ことを特徴とする。
【0008】請求項3は、請求項2記載の弛み止めナッ
トにおいて、逆摺動防止部材が、リング状逆摺動防止部
材或は一端に開口部を有するリング状逆摺動防止部材で
ある、ことを特徴とする。
【0009】請求項4は、請求項2記載の弛み止めナッ
トにおいて、逆摺動防止部材が、ナット本体の上端に突
設され該ナット本体の軸芯から放射方向に曲折可能な突
起状逆摺動防止部材である、ことを特徴とする。
【0010】請求項5は、請求項2記載の弛み止めナッ
トにおいて、逆摺動防止部材が、ナット本体の上端に突
設され外周に係止部を有する突起と、該突起の係止部に
内側が係止されるリング状或は一端に開口部を有するリ
ング状部材と、からなる逆摺動防止機構であることを特
徴とする。
【0011】請求項6は、請求項2記載の弛み止めナッ
トにおいて、逆摺動防止部材が、ナット本体の外周に形
成された係止部と、外装体の内外壁面を貫通する透孔
と、内側に逆放射方向に突設された突起を有するリング
状或は一端に開口部を有するリング状部材と、からな
り、該リング状或は一端に開口部を有するリング状部材
の内側の突起が、外装体の透孔に挿入貫通され、該突起
の先端がナット本体の係止部に当接して係止される逆摺
動防止機構であることを特徴とする。
【0012】請求項7は、請求項2記載の弛み止めナッ
トにおいて、逆摺動防止部材が、ナット本体の外周に形
成された係止部と、外装体の内外壁面を貫通する透孔
と、棒状或はボルト状部材と、からなり、該棒状或はボ
ルト状部材が外装体の透孔に挿入貫通され、該棒状或は
ボルト状部材の先端がナット本体の係止部に当接して係
止される逆摺動防止機構であることを特徴とする。
【0013】請求項8は、請求項2記載の弛み止めナッ
トにおいて、逆摺動防止部材が、ナット本体の外壁面に
形成され該外壁面に沿って水平方向に形成された分枝溝
を有する垂直方向の溝と、外装体の内壁面に逆放射方向
に突設されナット本体の外壁面の水平方向の分枝溝及び
垂直方向の溝に摺動可能に嵌合する突起と、からなり、
外装体の突起がナット本体の垂直方向の溝に沿って摺動
し、ナット本体の分枝溝に嵌合して係止される逆摺動防
止機構であることを特徴とする。
【0014】請求項9は、請求項2記載の弛み止めナッ
トにおいて、逆摺動防止部材が、外装体の内壁面に形成
され該内壁面に沿って水平方向に形成された分枝溝を有
する垂直方向の溝と、ナット本体の外壁面に放射方向に
突設され外装体の内壁面の水平方向の分枝溝及び垂直方
向の溝に摺動可能に嵌合する突起と、からなり、該ナッ
ト本体の突起が外装体の垂直方向の溝に沿って沿って摺
動し、外装体の分枝溝に嵌合して係止される逆摺動防止
機構であることを特徴とする。
【0015】請求項10は、ボルトに装着するための、
中心部を貫通する中空部と該中空部を形成する台形状の
錐体の中心線を含む複数の平面で分割した形状の複数の
部材からなるナット本体と、ナット本体を前記錐体の形
状をなすようにボルトに外装したとき、形成された該錐
体に外装するためその外周に沿って摺動可能な中空部を
有する外装体と、ナット本体に外装された外装体の逆摺
動を防止する逆摺動防止部材と、を備え、前記錐体の形
状をなすようにナット本体がボルトに装着されたとき、
ナット本体の外周に沿って外装体を上方から下方に向か
って摺動させることによりボルトに対しナット本体を緊
圧させる弛み止めナットにおいて、逆摺動防止部材が、
ナット本体の外壁面或は外装体の内壁面の何れか一方に
形成され、前記ボルトの軸芯を中心とした放射方向に進
退動可能で、且つ、ナット本体に外装した外装体を上方
から下方に向かって摺動させたとき、ナット本体に外装
した外装体が逆摺動しないように係止し固定する進退動
部材であり、前記進退動部材の少なくとも一部を係止し
固定するため外装体の内壁面或はナット本体の外壁面に
形成された係止部を有することを特徴とする。
【0016】請求項11は、請求項10記載の弛み止め
ナットにおいて、前記ナット本体の外壁面或は外装体の
内壁面に前記ボルトの軸芯を中心とした略放射方向に形
成された穴と、前記穴内に取付けられたゴム、合成樹脂
或はバネなどからなる弾性体と、前記外装体の内壁面或
はナット本体の外壁面に形成された係止部と、を有し、
前記進退動部材の少なくとも一部が前記弾性体の付勢力
によりその穴から突出させられ、前記係止部に係止され
ることを特徴とする。
【0017】請求項12は、請求項10記載の弛み止め
ナットにおいて、前記ナット本体の外壁面或は外装体の
内壁面に前記ボルトの軸芯を中心とした略放射方向に形
成された穴と、前記外装体の内壁面或はナット本体の外
壁面に形成された磁性体からなる係止部と、を有し、前
記進退動部材の一端が該磁性体からなる係止部の磁着力
により磁着係止されることを特徴とする。
【0018】請求項13は、請求項10記載の弛み止め
ナットにおいて、前記ナット本体の外壁面或は外装体の
内壁面の何れか一方の円周上に形成された溝と、前記外
装体の内壁面或はナット本体の外壁面の何れか一方の円
周上に形成された係止部と、を有し、進退動部材が、ゴ
ム、合成樹脂或は金属などからなる弾性体で形成され、
内周側或は外周側が前記ナット本体或は外装体の溝に緩
嵌合され、且つ、付勢力により拡開或は径縮可能に形成
された環状逆摺動防止部材であり、前記環状逆摺動防止
部材が付勢力により拡開或は径縮し、該環状逆摺動防止
部材の外周側或は内周側が前記外装体或はナット本体の
係止部に係止されることを特徴とする。
【0019】請求項14は、請求項10記載の弛み止め
ナットにおいて、前記外装体の外壁面から内壁面に貫通
する孔と、前記ナット本体の外壁面に形成された係止部
と、を有し、進退動部材が、前記外装体の孔に挿入可能
に形成され、先端が外装体の孔の内壁面から突出したと
き、一部がナット本体の係止部に係止される逆摺動防止
部材であり、前記逆摺動防止部材が前記外装体の孔に挿
入され、該逆摺動防止部材の先端が外装体の内壁面から
突出し、前記ナット本体の係止部に係止されることを特
徴とする。
【0020】請求項15は、請求項10記載の弛み止め
ナットにおいて、前記ナット本体の外周に沿って外装体
を上方から下方に向かって摺動させるとき、ナット本体
の所定方向に外装体を誘導するため、ナット本体の外壁
面或は外装体の内壁面に形成されたガイド溝と、前記ガ
イド溝に連設され、ナット本体の所定方向に外装体を誘
導するため、ナット本体の外壁面或は外装体の内壁面の
円周方向に形成された分枝溝と、前記ガイド溝及び分枝
溝に摺動可能に嵌合する外装体の内壁面或はナット本体
の外周に突設された突起と、を有することを特徴とす
る。
【0021】請求項16は、請求項10記載の弛み止め
ナットにおいて、前記ナット本体の外壁面或は外装体の
内壁面の何れか一方に取付けられ、前記ナット本体の外
周に沿って外装体を上方から下方に向かって摺動させる
ことによりボルトに対しナット本体を緊圧させたとき、
一部が破壊される封入部と、前記封入部に封入され、該
封入部の一部が破壊されると流出する固着剤と、前記封
入部から流出した固着剤がボルトの外周及びナット本体
内壁面に形成されたネジ溝間の空隙に流入するため、ナ
ット本体の外周から内壁面に貫通して形成された貫通孔
と、を有することを特徴とする。
【0022】請求項17は、ボルトに装着するための、
中心部を貫通する中空部と該中空部を形成する台形状の
錐体の中心線を含む複数の平面で分割した形状の複数の
部材からなり、上部に切欠部を有するナット本体と、ナ
ット本体を前記錐体の形状をなすようにボルトに外装し
たとき、形成された該錐体に外装するためその外周に沿
って摺動可能な中空部を有し、上部に切欠部を有する外
装体と、ナット本体に外装された外装体の逆摺動を防止
するための、ナット本体に外装された外装体の回動を防
止するため前記ナット本体の切欠部と外装体の複数の切
欠部のうちの1つが整列したとき両切欠部に嵌合可能な
突起を有する逆摺動防止部材と、を備え、前記錐体の形
状をなすようにナット本体がボルトに装着されたとき、
ナット本体の外周に沿って外装体を上方から下方に向か
って摺動させることによりボルトに対しナット本体を緊
圧させることを特徴とする。
【0023】請求項18は、ボルトに装着するための、
中心部を貫通する中空部と該中空部を形成する台形状の
錐体の中心線を含む複数の平面で分割した形状の複数の
部材からなり、上端面にその延長線が中心線と直交する
よう設けられた溝を有するナット本体と、ナット本体を
前記錐体の形状をなすようにボルトに外装したとき、形
成された該錐体に外装するためその外周に沿って摺動可
能な中空部を有し、上端面にその延長線が中心線と直交
するよう設けられた複数の溝を有する外装体と、ナット
本体に外装された外装体の逆摺動を防止するための、ナ
ット本体に外装された外装体の回動を防止するため前記
ナット本体の溝と外装体の複数の溝のうちの1つが整列
したとき両溝に嵌合可能な突起を有する逆摺動防止部材
と、を備え、前記錐体の形状をなすようにナット本体が
ボルトに装着されたとき、ナット本体の外周に沿って外
装体を上方から下方に向かって摺動させることによりボ
ルトに対しナット本体を緊圧させることを特徴とする。
【0024】請求項19は、ボルトに装着するための、
中心部を貫通する中空部と該中空部を形成する台形状の
錐体の中心線を含む複数の平面で分割した形状の複数の
部材からなり、上部外周にボルトの軸芯と同方向の切欠
部を有するナット本体と、ナット本体を前記錐体の形状
をなすようにボルトに外装したとき、形成された該錐体
に外装するためその外周に沿って摺動可能な中空部を有
し、上部内壁面にボルトの軸芯と同方向の複数の切欠部
を有する外装体と、ナット本体に外装された外装体の逆
摺動を防止するための、ナット本体に外装された外装体
の回動を防止するため前記ナット本体の切欠部と外装体
の複数の切欠部のうちの1つが整列したとき両切欠部に
嵌合可能な突起を有する逆摺動防止部材と、を備え、前
記錐体の形状をなすようにナット本体がボルトに装着さ
れたとき、ナット本体の外周に沿って外装体を上方から
下方に向かって摺動させることによりボルトに対しナッ
ト本体を緊圧させることを特徴とする。
【0025】請求項20は、請求項17乃至請求項記1
9載のうち1項記載の弛み止めナットにおいて、ナット
本体の外周の少なくとも一部にネジ溝を有し、外装体の
内壁面の少なくとも一部にナット本体の外周のネジ溝に
螺着可能なネジ溝を有していることを特徴とする。
【0026】請求項21は、請求項17乃至請求項20
記載のうち1項記載の弛み止めナットにおいて、外装体
が多角形の外装体であることを特徴とする。
【0027】請求項22は、請求項17乃至請求項21
記載のうち1項記載の弛み止めナットにおいて、ナット
本体の下端に角柱状台座を有することを特徴とする。
【0028】請求項23は、請求項17乃至請求項記1
9載のうち1項記載の弛み止めナットにおいて、ナット
本体が台形状の角錐体をなし、外装体の中空部がそのナ
ット本体を前記角錐体の形状をなすようにボルトに外装
したとき、形成された該角錐体に外装するためその外周
に沿って摺動可能な角錐体の中空部であることを特徴と
する。
【0029】
【作用】以上のような構成が備えられた本発明に係る弛
み止め機材及び弛み止めナットは、以下に記載するよう
に作用する。
【0030】請求項1乃至請求項9では、第1の部材或
はボルトに装着するための、中心部を貫通する中空部と
該中空部を形成する台形状の錐体の中心線を含む複数の
平面で分割した形状の複数の部材からなる第2の部材或
は本体と、第2の部材或は本体を前記錐体の形状をなす
ように第1の部材或はボルトに外装したとき、形成され
た該錐体に外装するためその外周に沿って摺動可能な中
空部を有する第3の部材或は外装体と、第2の部材或は
本体に外装された第3の部材又は外装体の逆摺動を防止
する逆摺動防止部材と、を備え、前記錐体の形状をなす
ように第2の部材或は本体が第1の部材に装着されたと
き、第2の部材或は本体の外周に沿って第3の部材或は
外装体を上方から下方に向かって摺動させることにより
第1の部材或はボルトに対し第2の部材或は本体を緊圧
させたため、複数の部材からなる第2の部材或は本体を
第1の部材或はボルトの所定位置に第2の部材或は本体
の中空部を内側とし第1の部材或はボルトを挟持するよ
うに添え、前記錐体の形状をなすように第2の部材或は
本体が第1の部材或はボルトに装着される。次いで、第
1の部材或はボルトの先端から第3の部材或は外装体を
挿入しその第3の部材或は外装体を第2の部材或は本体
の上方から外装する。更に、第2の部材或は本体に外装
された第3の部材或は外装体を上方から下方に向かって
摺動させると、前記複数の部材からなる第2の部材或は
本体は逆放射方向に縮径し第1の部材或はボルトに対し
第2の部材或は本体が緊圧される。このようして、第1
の部材或はボルトに対し第2の部材或は本体が緊圧され
た状態で前記逆摺動防止部材により、第2の部材或は本
体と第3の部材或は外装体が逆摺動しないように装着す
る。第2の部材又は本体に外装された第3の部材又は外
装体は、上方向に逆摺動できなくなり連続的に振動が加
えられても弛むことがなく、更に、第1の部材又はボル
トの固定したい位置に軸芯の逆放射方向から複数個に分
割された第2の部材又は本体を挟着し、その挟着した第
2の部材又は本体に第1の部材又はボルトの端部から第
3の部材又は外装体を挿入し第2の部材又は本体に外装
した上で第2の部材又は本体の下方向に摺動するのであ
るから第2の部材又は本体も第3の部材又は外装体も手
間暇を掛けて螺着する必要がなくなることとなる。
【0031】請求項10乃至請求項12では、ボルトの
固定したい位置に複数の部材からなるナット本体をボル
トの軸芯を中心とした逆放射方向から挟み、即ち、ナッ
ト本体を前記錐体の形状をなすようにボルトに外装す
る。次に、外装体をボルトの端部から挿入し、前述のよ
うにボルトに錐体形状に外装されたナット本体にその外
装体を嵌合する。更に、その外装体をナット本体の外周
に沿って外装体を上方から下方に向かって摺動させるこ
とによりボルトに対しナット本体を緊圧させる。このよ
うにして、外装体によりボルトに対しナット本体を緊圧
させると、ナット本体の外壁面或は外装体の内壁面の何
れか一方に形成された進退動部材が、前記ボルトの軸芯
を中心とした放射方向に進退動し、進退動した進退動部
材の少なくとも一部が、外装体の内壁面或はナット本体
の外壁面に形成された係止部に係止し固定される。従っ
て、ナット本体に外装された外装体は、進退動部材によ
り係止され固定されているので、ナット本体の外周に沿
って外装体が下方から上方に向かって逆摺動できないか
ら、ボルトに緊圧された弛み止めナットは、連続的、間
欠的振動や衝撃が加えられても弛むことがなくなる。
又、ボルトの固定したい位置に複数の部材からなるナッ
ト本体をボルトの軸芯を中心とした逆放射方向から挟み
外装し、外装体をボルトの端部から挿入し、前述のよう
にボルトに錐体形状に外装されたナット本体にその外装
体を嵌合するのであるから、如何に長いボルトであって
も螺着することなく弛み止めナットを確実に装着でき
る。即ち、請求項1乃至請求項9のようにボルトに対し
ナット本体が緊圧された時点で逆摺動防止部材を操作し
なくとも良く、更に、ナット本体も装着体も手間暇を掛
けて螺着する必要がなくなる。更に、前述の工程を逆に
行なえば、ボルトから弛み止めナットを取り外し再利用
することができる。
【0032】請求項13では、請求項10乃至請求項1
2同様に、ボルトの固定したい位置に複数の部材からな
るナット本体をボルトの軸芯を中心とした逆放射方向か
ら挟み、即ち、ナット本体を前記錐体の形状をなすよう
にボルトに外装する。次いで、外装体をボルトの端部か
ら挿入し、前述のようにボルトに錐体形状に外装された
ナット本体にその外装体を嵌合する。更に、その外装体
をナット本体の外周に沿って外装体を上方から下方に向
かって摺動させることによりボルトに対しナット本体を
緊圧させる。このようにして、外装体によりボルトに対
しナット本体を緊圧させると、環状逆摺動防止部材が付
勢力により拡開或は径縮し、その環状逆摺動防止部材の
外周側或は内周側が前記外装体或はナット本体の係止部
に係止される。従って、前記請求項10乃至請求項12
同様の効果が得られる。
【0033】請求項14では、請求項10乃至請求項1
2同様に、ボルトの固定したい位置に複数の部材からな
るナット本体をボルトの軸芯を中心とした逆放射方向か
ら挟み、即ち、ナット本体を前記錐体の形状をなすよう
にボルトに外装する。次いで、外装体をボルトの端部か
ら挿入し、前述のようにボルトに錐体形状に外装された
ナット本体にその外装体を嵌合する。更に、その外装体
をナット本体の外周に沿って外装体を上方から下方に向
かって摺動させることによりボルトに対しナット本体を
緊圧させる。こうして、外装体によりボルトに対しナッ
ト本体を緊圧させたとき、外装体の孔に挿入された逆摺
動防止部材を更に深く挿入すると、逆摺動防止部材の先
端が外装体の内壁面から突出し、ナット本体外壁面の係
止部に係止される。従って、前記請求項10乃至請求項
12同様の効果が得られる。
【0034】請求項15では、請求項10乃至請求項1
2同様に、ボルトの固定したい位置に複数の部材からな
るナット本体をボルトの軸芯を中心とした逆放射方向か
ら挟み、即ち、ナット本体を前記錐体の形状をなすよう
にボルトに外装する。次いで、外装体をボルトの端部か
ら挿入し、前述のようにボルトに錐体形状に外装された
ナット本体にその外装体を嵌合する。更に、その外装体
をナット本体の外周に沿って外装体を上方から下方に向
かって摺動させることによりボルトに対しナット本体を
緊圧させとき、ナット本体或は外装体のガイド溝に外装
体或はナット本体の突起を嵌合させて外装体を摺させ
る。そして、前記外装体或はナット本体の突起をガイド
溝の分枝溝に嵌合させ、その外装体を回動する。このよ
うにして、外装体によりボルトに対しナット本体を緊圧
させ、外装体を回動する。従って、前記請求項10乃至
請求項12同様の効果が得られる。
【0035】請求項16では、請求項10乃至請求項1
2同様に、ボルトの固定したい位置に複数の部材からな
るナット本体をボルトの軸芯を中心とした逆放射方向か
ら挟み、即ち、ナット本体を前記錐体の形状をなすよう
にボルトに外装する。次いで、外装体をボルトの端部か
ら挿入し、前述のようにボルトに錐体形状に外装された
ナット本体にその外装体を嵌合する。更に、その外装体
をナット本体の外周に沿って外装体を上方から下方に向
かって摺動させることによりボルトに対しナット本体を
緊圧させる。こうして、外装体によりボルトに対しナッ
ト本体を緊圧させると、封入部の一部が破壊され流出し
た固着剤がナット本体の貫通孔を通ってボルト及びナッ
ト本体のネジ溝間の空隙に流入し、ボルトとナット本体
が大変強く固着する。従って、前記請求項10乃至請求
項12同様の効果が得られる。
【0036】請求項17乃至請求項23では、ボルト
の所望の位置の両側から複数の部材からなるナット本体
を装着し、そのボルトに装着したナット本体にボルト
の端部から挿入した外装体を装着し、その外装体をナ
ット本体の外周に沿って外装体を上方から下方に向かっ
て摺動させることによりボルトに対しナット本体を緊圧
させ、ボルトに対し緊圧させたナット本体と外装体の
上部に形成したナット本体の切欠部と外装体の複数の切
欠部のうちの1つを更に外装体を締め付けることにより
整列させ(ボルトの軸方向にもトルクが働く)、その
整列させた両切欠部に逆摺動防止部材に突設した突起を
嵌合させると共に、その逆摺動防止部材の内側を前記ボ
ルトの外周のネジ溝に噛合させると、(1)整列させた
両切欠部に逆摺動防止部材の突起が嵌合しているから、
外装体は回動できず、(2)逆摺動防止部材の内側を前
記ボルトの外周のネジ溝に噛合させてあるから、外装体
は逆摺できない。従って、(3)本発明の弛み止めナッ
トをボルトに装着し、連続的・間欠的に振動や衝撃が加
えられても、弛み止めナットは弛まない。否、弛み止め
ナットが破損しない限り弛むことができない。本発明の
弛み止めナットを外すときは、逆に、逆摺動防止部材の
内側を前記ボルトの外周のネジ溝から外すと共に整列さ
せたナット本体の切欠部と外装体の切欠部から逆摺動防
止部材の突起を外し、次いで外装体を弛めて、その外装
体をナット本体の外周に沿って外装体を下方から上方に
向かって摺動させることにより外装体をナット本体から
外し、ボルトの端部から引き抜くと、ナット本体はボル
トから外れる。このようにしてボルトから取り外された
弛み止めナットは、繰り返し使用することができる。
【0037】請求項18では、ナット本体の切欠部と外
装体の切欠部が、ナット本体の切欠部と外装体の上端面
にその延長線が中心線と直交するように設けられた溝で
あり、逆摺動防止部材の突起が、それらの整列した溝に
嵌合する突起であるから、請求項17と同様の作用効果
が得られる。又、請求項19では、ナット本体の切欠部
が、ナット本体の上部外周に形成されたボルトの軸芯と
同方向の切欠部であり、外装体の切欠部が、外装体の上
部内壁面に形成されたボルトの軸芯と同方向の切欠部で
あり、逆摺動防止部材の突起が、それらの整列した切欠
部に嵌合する突起であるから、請求項17及び請求項1
8と同様の作用効果が得られる。請求項20では、上記
請求項17乃至請求項19の効果に加え、ナット本体の
外周と外装体の内壁面の少なくとも一部に互いに螺着可
能なネジ溝を設けたので、前述の請求項17の作用で説
明したその外装体をナット本体の外周に沿って外装体
を上方から下方に向かって摺動させることによりボルト
に対しナット本体を緊圧させた後、の2、上記ナット
本体と外装体の両者のネジ溝を螺着させた上で、ボル
トに対し緊圧させたナット本体と外装体の上部に形成し
たナット本体の切欠部と外装体の複数の切欠部のうちの
1つを更に外装体を締め付けることにより整列させる
と、本発明の弛み止めナットのボルトへの装着が容易且
つ確実に行なえるようになる。請求項21では、上記請
求項17乃至請求項19の効果に加え、外装体を多角形
にしたので、請求項20の操作が大変やり易くなった。
請求項22では、上記請求項17乃至請求項19の効果
に加え、ナット本体の下端に角柱状台座を設けたので、
前述のの操作の前或は後若しくは前及び後に工具によ
りこの角柱状台座を使ってナット本体をボルトに締め付
けると、ボルトの軸心方向の締め付け方向へのトルクが
加わり、ボルトに装着したナット本来の機能であるボル
トの軸芯に向う逆放射方向のトルクとボルトの軸芯の延
長方向である締め付け方向へのトルクが有効に機能し、
一層効果的な弛み止めナットが得られる。請求項23で
は、上記請求項17乃至請求項19の効果に加え、ナッ
ト本体を台形状の角錐体に形成し、外装体の中空部をそ
の台形状の角錐体に形成したナット本体の外周に沿って
摺動可能に形成したので、外装体が回動できなくなっ
た。
【0038】
【実施例】以下図面に示す実施例により、本発明の弛み
止めナットを詳細に説明する。図1乃至図3に示すよう
に本発明に係る弛み止め機材の実施例1は、第1の部材
1に装着し、第1の部材1により複数の物品や部材を連
結するためのものである。その弛み止め機材は、第2の
部材3、3と第3の部材5及び逆摺動防止部材6とから
なっている。第2の部材3、3は、複数の部材からなっ
ており、その分割面は、第2の部材3、3の中心部を貫
通する中空部2とその中空部2を形成する台形状の錐体
の中心線を含む複数の平面で分割されている。第1の部
材1外周には凹凸1a、1aが形成されており、第2の
部材3、3の内壁面には、その凹凸1a、1aに嵌合す
る凹凸2a、2aが形成されている。その凹凸1a、2
aの形状は任意であるが、第1の部材1の凹凸1a、1
aと第2の部材3、3の凹凸2a、2aが互いに嵌合或
は噛咬される形状になっていれば良い。即ち、複数の部
材からなる第2の部材3、3は、その複数の第2の部材
3、3を合わせると、第1の部材1が内部に内装される
中空部2が形成されると共に、外形が台形状の錐形の形
状をなすように形成されている。その複数の部材からな
る第2の部材3、3は、図示したような2部材からなる
円錐形に拘ることなく、3部材以上から形成されても良
く、又、三角錐や四角錐等の多錐形であっても良い。第
3の部材5は、第2の部材3、3を前記錐体形状になる
ように第1の部材1に外装したとき錐体に形成され、そ
の錐体に外装するためその錐体の外周の傾斜面に沿って
摺動可能な中空部4が形成されている。即ち、第1の部
材1の端部から第2の部材3、3を挿入したりねじ込む
のではなく、第2の部材3、3により緊圧したいその第
1の部材1の所望の位置に逆放射方向から第2の部材
3、3を挟着する。挟着した第2の部材3、3の外形と
同形状の中空部4を有する第3の部材5を、前記第1の
部材1の端部から単に挿入し、第2の部材3、3の外周
に装着する。第2の部材3、3の外周に装着された第3
の部材5を、第2の部材3、3の外周の傾斜面に沿って
上方から下方に摺動すると第2の部材3、3が軸芯方向
に収縮する。このとき、手でなくハンマー等の治工具を
用いて下方に摺動すると、第2の部材3、3が軸芯方向
に収縮し、第1の部材1を強く緊圧される。以上のよう
に第2の部材3、3に第3の部材5が外装され緊圧され
た状態でその第3の部材5が逆摺動しないように逆摺動
を防止する逆摺動防止部材6が設けられている。即ち、
第2の部材3、3に第3の部材5が外装され緊圧された
状態で第3の部材5の上端面に逆摺動防止部材6の下端
面が当接すると共に、逆摺動防止部材6内面が第1の部
材1の外周に当接し且つ第1の部材1の外周の凹凸に係
止されるようになる。以上のような構成が備えられてい
て、前記錐体の形状をなすように第2の部材3、3が第
1の部材1に装着されたとき、第2の部材3、3の外周
に沿って第3の部材5を上方から下方に向かって摺動さ
せることにより第1の部材1に対し第2の部材3、3を
緊圧させた状態で、第3の部材5が逆摺動しないように
その第3の部材5の上端面に逆摺動防止部材6を装着す
【0039】以上のような構成が備えられた弛み止め機
材であるから、第1の部材1の装着したい位置に複数の
部材からなる第2の部材3、3を単に逆放射方向から挟
着し、第1の部材1外周の凹凸1a、1aに第2の部材
3、3の内壁面の凹凸2a、2aを嵌合させる。第1の
部材1の逆放射方向から挟着し装着された第2の部材
3、3に、第1の部材1の端部から第3の部材5を挿入
し外装する。第2の部材3、3に外装された第3の部材
5を第2の部材3、3の傾斜した外壁面に沿って第3の
部材5を下方に摺動する。このとき、手ではなくハンマ
ー等の治工具を用いて上方向から下方に摺動すると、第
2の部材3、3が軸芯方向に収縮し、第1の部材1を強
く緊圧する。この第2の部材3、3に第3の部材5が外
装され緊圧された状態で、その第3の部材5が逆摺動し
ないように第3の部材5の上端面に逆摺動防止部材6の
下端面が当接すると共に、逆摺動防止部材6内面が第1
の部材1の外周に当接し且つ第1の部材1の外周の凹凸
に係止されるように装着する。以上のようにして、逆摺
動防止部材6が装着されると、第2の部材3、3に緊圧
外装された第3の部材5は、第2の部材3、3の傾斜し
た外壁面に沿って逆摺動しようとするが、第3の部材5
の上端面が逆摺動防止部材6に当接して逆摺動できない
ようになる。従って、連続的に振動が与えられても第3
の部材5が逆摺動できないから、第1の部材1から第2
の部材3、3が弛むことができない上に、前述のように
第1の部材1の所望の固定したい位置に軸芯の逆放射方
向から複数個に分割された第2の部材3、3を挟着し、
その挟着した第2の部材3、3に第1の部材1の端部か
ら第3の部材5を単に挿入し第2の部材3、3に外嵌し
た上で第2の部材3、3を下方向に向かって摺動するの
であるから、第2の部材3、3も第3の部材5も手間を
掛けて螺着する必要がなく、定期的に増し絞めする必要
もない。
【0040】図4、図5に示す本発明の異なる第2の実
施例につき説明する。尚、本実施例以下の説明に当たっ
て、前記本発明の記載済み実施例1と同一構成部分に
は、同一符号を付して重複する説明は省略する。
【0041】図4乃至図6に示すように第2の実施例と
前記本発明の第1の実施例と主に異なる点は、第1の部
材1をボルト11とし、第2の部材3、3を本体13、
13とし、第2の部材3、3の中空部2を本体13、1
3の中空部12とし、第1の部材1外周の凹凸1a、1
aをボルト11の外周のネジ溝11a(後述の図8で図
示)とし、第2の部材3、3の内壁面の凹凸2a、2a
をボルト11の外周のネジ溝11aに嵌合或は噛合する
ネジ溝13a、13aとし、第3の部材5を外装体15
とし、第3の部材5の中空部4を外装体15の中空部1
4としたことである。即ち、部材の名称を読み替えただ
けであるから、本実施例の作用効果は、前記第1実施例
の作用効果と同様であり、工場などの設備機器に取付け
たときや自動車、列車、航空機などに使用すれば、それ
らの機器の信頼性が大幅に増幅する。
【0042】図7乃至図9に示す第3の実施例が前記第
1、第2の実施例と主に異なる点は、略C型に形成され
た即ち開口部を有するリング状の逆摺動防止部材6を単
なるリング状の逆摺動防止部材16としたことである。
このリング状の逆摺動防止部材16は、楕円形状即ち短
径X1−X2の方が長径Y1−Y2より短く形成されて
いて、本体13に外装された外装体15の上端面に当し
ボルト11の外周のネジ溝11aに内面が係止されたと
き押力がX1、X2方向即ち逆放射方向から働き、リン
グ状の逆摺動防止部材16を緩めるときは、Y1、Y2
方向から加圧すると緩むようになっている。このリング
状の逆摺動防止部材16は、図示したような楕円形形状
や前記のような開口部を有する略C型に拘ることなく、
本体13に外装された外装体15の上端面に装着された
とき、押力がX1、X2方向に働き、外装体15が逆摺
動しないように形成されていれば良い。
【0043】図10に示す第4の実施例が前記各実施例
と主に異なる点は、本体13を外装体15より縦径が長
い本体20として形成し、或は、本体13の上端面にそ
の本体13の軸方向の突起を突設した本体20として形
成することにより、外装体15の縦径を本体20より短
い外装体21として形成し、その本体20の上方側外周
或は突起の外周に係止部或は切欠部22(例えばネジ溝
状の凹凸)を形成し、前記各実施例同様に開口部を有す
るリング状の逆摺動防止部材6或はリング状の逆摺動防
止部材16を係止して外装体21の逆摺動を防止したこ
とである。このような構成が備えられたため、前記各実
施例同様の作用効果が得られることとなる。その係止部
或は切欠部22は、軸芯を介して相対向する位置に刻設
しても良いし、任意の1ケ所に刻設しても良く、或はリ
ング状の溝として形成しても良い。又、その係止部或は
切欠部22を図示したように複数段に形成すれば、緊圧
の程度に合わせて任意の係止部或は切欠部22の一部に
逆摺動防止部材6、16の内面を当接できて都合が良
い。
【0044】図11に示す第5の実施例が前記第4の実
施例と主に異なる点は、本体13の上端面にその本体1
3の軸方向の突起を放射方向に曲折可能な突起23と
し、開口部を有するリング状の逆摺動防止部材6或はリ
ング状の逆摺動防止部材16を使用しなかったことであ
る。このような構成が備えられたので、本体13に外装
体15を緊圧外装し、曲折可能な突起23を放射方向に
折り曲げると、その突起23に外装体15の上端面が当
接し逆摺動できないから、ボルト11に緊圧された本体
13が緩むことができず、連続的或は間欠的振動が加え
られても弛まないようになる。
【0045】図12、図13に示す第6の実施例が前記
各実施例と主に異なる点は、本体13の外壁面の所定位
置に係止部或は切欠部25を形成し、本体13に外装さ
れた外装体15が上方から下方に向かって摺動され本体
13がボルト11に緊圧されたとき、本体13の外壁面
の係止部或は切欠部25の一部或は全部と重なる外装体
15の内外壁面を貫通する孔26を穿設し、逆摺動防止
部材6(或はリング状逆摺動防止部材16)の内面に逆
放射方向に突起27を突設したことである。その逆摺動
防止部材6の内面の突起27は、本体13に外装された
外装体15が下方に摺動され本体13がボルト11に緊
圧されたとき、外装体15の孔26に挿入貫通されその
突起27の先端が本体13の外壁面の係止部或は切欠部
25の一部或は全部に当接或は嵌合して外装体15が逆
摺動できないようになっている。以上のような構成が備
えられているので、外装体15を本体13に外装し上方
から下方に摺動し本体13がボルト11に緊圧されたと
き、外装体15の孔26に突起27を挿入貫通してその
突起27の先端が本体13の外壁面の係止部或は切欠部
25の一部或は全部に当接或は嵌合すると外装体15が
逆摺動できなくなるので、前述の各実施例同様ボルト1
1に緊圧された本体13が緩むことができず、連続的或
は間欠的振動が加えられても弛まないようになる。又、
外装体15を本体13に外装し、或は、外装体15を本
体13に外装し上方から下方に摺動し本体13がボルト
11に緊圧される前に逆摺動防止部材6を装着し、外装
体15の孔26に逆摺動防止部材6の突起27を挿入貫
通してその突起27の先端を本体13の外壁面に当接し
た上で外装体15を上方から下方に摺動し本体13がボ
ルト11に緊圧されると、その突起27の先端が本体1
3の外壁面の係止部或は切欠部25の一部或は全部に当
接或は嵌合すると外装体15が逆摺動できなくなるの
で、前述の各実施例同様ボルト11に緊圧された本体1
3が緩むことができず、連続的或は間欠的振動が加えら
れても弛まないようになり、一層効果的である。尚、本
実施例における本体13の外壁面の係止部或は切欠部2
5は、図示したように複数段に形成されていると、前記
第4実施例同様緊圧の程度に応じ任意の係止部或は切欠
部25の一部に逆摺動防止部材6の内面の突起27を当
接できるので、効果が確実に現れるになる。
【0046】図14に示す第7の実施例が前記第6の実
施例と主に異なる点は、図7乃至図9に示した第3実施
例同様、略C型に形成された即ち開口部を有するリング
状の逆摺動防止部材6を単なるリング状の逆摺動防止部
材16としたことである。この時の外装体15の孔26
に挿入貫通されその突起27の形状は、リング状の逆摺
動防止部材16の内面側が本体13の外壁面の係止部或
は切欠部25の一部に当接し或は嵌合できる形状であれ
ば良い。このような構成が備えられたので、本体13に
外装された外装体15を下方向に摺動し、外装体15の
孔26にリング状の逆摺動防止部材16を装着すると、
リング状の逆摺動防止部材16内面が本体13の外壁面
の係止部或は切欠部25の一部に当接し或は嵌合するの
で、外装体15が逆摺動できなくなり、前記各実施例同
様の効果が得られることとなる。又、外装体15を本体
13に外装し、或は、外装体15を本体13に外装し上
方から下方に摺動し本体13がボルト11に緊圧される
前に逆摺動防止部材16を装着し、外装体15の孔26
に逆摺動防止部材16の内面側を本体13の外壁面に当
接した上で外装体15を上方から下方に摺動し本体13
がボルト11に緊圧されると、その逆摺動防止部材16
の内面側が本体13の外壁面の係止部或は切欠部25の
一部或は全部に当接或は嵌合し外装体15が逆摺動でき
なくなるので、前述の各実施例同様ボルト11に緊圧さ
れた本体13が緩むことができず、連続的或は間欠的振
動が加えられても弛まないようになり、一層効果的であ
る。尚、図示していないがリング状の逆摺動防止部材1
6の内面に前記実施例のごとく逆放射方向の突起27を
突設させても良い。このリング状の逆摺動防止部材16
は、第3実施例同様、楕円形状即ち短径X1−X2の方
が長径Y1−Y2より短く形成されていて、本体13に
外装された外装体15の孔26にリング状の逆摺動防止
部材16の内面が挿入貫通されその逆摺動防止部材16
の内面が本体13の外壁面の係止部或は切欠部25の一
部に当接し或は嵌合し係止されたとき押力がX1、X2
方向即ち逆放射方向から働き、リング状の逆摺動防止部
材16を緩めるときは、Y1、Y2方向から逆放射方向
に加圧すると緩むようになっている。このリング状の逆
摺動防止部材16も又、図示したような楕円形形状や前
記のような開口部を有する略C型に拘ることなく、本体
13に外装された外装体15の上端面に装着されたと
き、押力がX1、X2方向に働き、外装体15が逆摺動
しないように形成されていれば良い。
【0047】図15、図16に示す第8の実施例が前記
第7の実施例と主に異なる点は、リング状の逆摺動防止
部材16或は単なるリング状の逆摺動防止部材6を小ボ
ルト28とし、本体13に外装された外装体14が上方
から下方に向かって摺動され本体13がボルト11に緊
圧されたとき、本体13の外壁面の係止部或は切欠部2
5の一部と重なる外装体14の内外壁面を貫通する孔2
6をその小ボルト28を緊嵌合或は螺着する小孔29と
したことである。以上のような構成としたので、本体1
3に外装体15を外装し上方から下方に向かって摺動し
本体13がボルト11に緊圧されたとき、外装体15の
小孔29に小ボルト28を緊嵌合或は螺着すると、小ボ
ルト28の先端が本体13の外壁面の係止部或は切欠部
25の一部に当接し或は嵌合し係止される。このような
構成が備えられたので、本体13に外装された外装体1
5を下方向に摺動し、外装体15の小孔29に小ボルト
28を緊嵌合或は螺着すると、小ボルト28の先端が、
本体13の係止部或は切欠部25に緊嵌合或は螺着され
るので、外装体15が逆摺動できなくなり、前記各実施
例同様の効果が得られることとなる。又、本実施例にお
ける本体13の外壁面の係止部或は切欠部25は、図示
したように複数段に形成されていると、前記第4実施例
同様緊圧の程度に応じ任意の係止部或は切欠部25の一
部に小ボルト28の先端が当接できるので、効果が確実
に現れるになる。
【0048】図17に示す第9の実施例が前記各実施例
と主に異なる点は、本体13の外壁面に垂直方向の溝3
0を形成し、その垂直方向の溝30に連設する本体13
の外壁面に沿って水平方向の分枝溝31を形成し、その
垂直方向の溝30及び水平方向の分枝溝31に緩嵌合す
ると共にそれらの垂直方向の溝30及び水平方向の分枝
溝31に沿って摺動可能な突起32を外装体15の内壁
面の逆放射方向に突設したことである。この時の外装体
15の外形は多角形に形成されている。以上のような構
成としたので、本体13の外壁面に垂直方向の溝30に
外装体15の内壁面の突起32を緩嵌合し、その外装体
15を下方向に摺動すると、本体13がボルト11に緊
圧される。こうして本体13がボルト11に緊圧された
とき、その外装体15を水平方向に回動すると、外装体
15の内壁面の突起32が本体13の外壁面の水平方向
の分枝溝31に摺動し緩嵌合されるから、外装体15は
逆摺動できなくなる。従って、前記各実施例同様、本体
13に緊圧された外装体15は逆摺動できないから、ボ
ルト11に緊圧された本体13は、連続的、間欠的振動
を受けても弛むことがないようになる。この時、本体1
3の外壁面に突起32を突設し、外装体15の内壁面に
垂直方向の溝30及び水平方向の分枝溝31を形成して
も、同様な作用効果が得られることとなる。又、その水
平方向の分枝溝31は1本であっても良いが、分枝溝3
1が複数本形成されていると、ボルト11と本体13の
緊圧程度により複数本の分枝溝31の中の任意の一本を
選択でき、ボルト11と本体13の緊圧効果が一層高ま
ることとなる。尚、この時の外装体15の外形形状は、
図示したような六角形を始めとした多角形形状が望まし
い。
【0049】図18乃至図20に示す第10の実施例が
前記各実施例と主に異なる点は、本体13の内壁面に形
成されたネジ溝13aの一部に中心軸を通る線或は面で
複数に分割された弾性体からなる座金状介在体33、3
3を介在させたことである。その座金状介在体33、3
3は、本体13のネジ溝13aの任意の位置にその内壁
面に沿って水平方向に形成された溝34内に取付けられ
或は嵌合されていて、本体13に外装体15が緊圧され
ると、その座金状介在体33、33もボルト11のネジ
溝11aと本体13の内壁面の溝34の底と間で緊圧さ
れ、その座金状介在体33、33の内側がボルト11の
ネジ溝11aと噛咬するようになっている。その座金状
介在体33、33は、図20に示すように内面側に舌状
突起33aを逆放射方向に突設し全体で環状に形成する
こともできる。このような構成が備えられているので、
本体13に外装された外装体15が下方に摺動され本体
13に外装体15が緊圧されると、その座金状介在体3
3、33の内面側の舌状突起33aがボルト11のネジ
溝11aと強力に噛咬するので、ボルト11に緊圧され
た本体13は、より一層弛むことがなくなる。この座金
状介在体33は、複数段形成することもできる。
【0050】図21に示す第11の実施例が前記第10
の実施例と主に異なる点は、座金状介在体33、33を
中心軸を通る線或は面で複数に分割されたゴムや合成樹
脂からなるリング状弾性体35で形成したことである。
このような構成としたので、前記第10の実施例と同様
の作用効果が得られるようになる。このとき、本体13
内壁面の溝34幅は任意の幅に形成することができる。
【0051】図22に示す第12の実施例が前記各実施
例と主に異なる点は、前記台形状の錐体に形成されたナ
ット本体13の外壁面(或は外装体15の台形状の錐体
に形成された内壁面)に穴40を形成し、その穴40の
内部にコイルバネ41を埋設し、その穴40の内部のコ
イルバネ41の付勢力により摺動し進退動される逆摺動
防止部材(即ち、進退動部材)42(図面では球状に示
したが、穴の形状に従い進退動できる形状であれば、柱
状を始めとした他の形状であっても良い。当然、穴の啓
上も円柱状でなく四角柱などの多角柱状であっても良
い。)を形成すると共に、その逆摺動防止部材42の一
部が穴40から突出したときその逆摺動防止部材42の
一部が嵌合され係止される凹部からなる係止部43を外
装体15の内壁面(或はナット本体の外壁面)に形成し
たことである。この穴40と係止部43とは、ボルト1
1に対しナット本体13が緊圧されたとき、対向する位
置になるように形成されている。このような構成が備え
られた弛み止めナットであるから、ナット本体13の外
周に沿って外装体15を上方から下方に向かって摺動さ
せることによりボルト11に対しナット本体13を緊圧
させたとき、逆摺動防止部材42がコイルバネ41の付
勢力により穴40から少なくともその一部が突出しその
一部が係止部43に嵌合・係止されるので、ナット本体
13に外装された外装体15は固定されて逆摺動出来な
くなる。従って、前述の各実施例で説明した場合のよう
に、ナット本体13の外周に沿って外装体15を上方か
ら下方に向かって摺動させることによりボルト11に対
しナット本体13を緊圧させた上で、各種逆摺動防止部
材6,16や曲折可能な突起23などを操作しなくとも
良いこととなり、ボルト11にナット本体13を装着す
る作業が容易となり、大変効果的である。又、以上のよ
うな構成が備えられた上に、第1乃至第11実施例に図
示したような各種逆摺動防止部材6,16や曲折可能な
突起23などを取付ければ、更に効果的な弛み止めナッ
トが得られる。そして、後述する第13実施例以下の場
合においても任意に重複して実施することができる。
【0052】尚、図23(第13実施例)に示したよう
に、逆摺動防止部材42の一部が嵌合され係止される凹
部からなる係止部43を縦方向に複数個連続して形成し
たり、その縦方向に連続して形成された複数個の係止部
43,43・・・をアール部43aや傾斜部で連結すれ
ば、必要に応じ即ちボルト11に対しナット本体13が
どの程度緊圧されているかにより任意の係止部43に逆
摺動防止部材42の一部が嵌合・係止できるので大変効
果的である。又、図24(第14実施例)に示したよう
に、その縦方向に連続して形成された複数個の係止部4
3,43・・・を溝43b内に形成すれば、嵌合・係止
される逆摺動防止部材42の一部を任意の係止部43に
移動することが容易になる。
【0053】図25、図26(第15実施例)に示すよ
うに、前記外装体15の台形状の錐体に形成された内壁
面に穴40を形成し、その穴40の内部にコイルバネ4
1を埋設し、その穴40の内部をコイルバネ41の付勢
力により摺動し進退動される逆摺動防止部材42(図面
では球状に示したが他の形状であっても良い)を形成す
ると共に、その逆摺動防止部材42の一部が穴40から
突出したときその逆摺動防止部材42の一部が嵌合され
係止される凹部からなる係止部43をナット本体の外壁
面に形成しても前記第12実施例と同様な作用効果が得
られる。即ち、第12実施例の穴40の位置及び係止部
43の位置を逆にしている。又、図27、図28(第1
6実施例)に示すように、コイルバネ41の代わりにゴ
ムやスポンジ或は合成樹脂等で形成された弾性体で41
aで形成することも出来る。更に、図29、図30(第
17実施例)に示すように、コイルバネ41の代わりに
縦断面がUやV型等に形成された板バネ41bであって
も良い。即ち、ナット本体13の外周に沿って外装体1
5を上方から下方に向かって摺動させることによりボル
ト11に対しナット本体13を緊圧させたとき、それら
の弾性体41,41a,41bの弾性力により逆摺動防
止部材42を進退動され逆摺動防止部材42の一部が係
止部43に係止され、外装体15がナット本体13に固
定されれることができれば良い。このコイルバネ41や
板バネ41bは、金属製に拘らず合成樹脂製や植物製で
あっても良い。
【0054】図31、図32(第18実施例)に示す次
の異なる実施例が前記実施例と主に異なる点は、前記台
形状の錐体に形成されたナット本体13の外壁面(図3
3のときは外装体15の台形状の錐体に形成された内壁
面)に形成された穴44内に進退動可能に逆摺動防止部
材42を形成し、外装体15の内壁面(図33のときは
ナット本体13の外壁面)にその穴44から突出した逆
摺動防止部材42の一部が係止される凹部からなる係止
部45を形成し、その係止部45内に磁性体46を取付
けたことである。このような構成が備えられた弛み止め
ナットであるから、ナット本体13の外周に沿って外装
体15を上方から下方に向かって摺動させることにより
ボルト11に対しナット本体13を緊圧させたとき、そ
の外装体15が逆摺動しないように、穴44内の逆摺動
防止部材42が係止部45内に取付けられた磁性体46
に吸引され、その穴44内から突出した逆摺動防止部材
42の一部が凹部からなる係止部45に嵌合すると共
に、磁性体46に磁着し、ナット本体13に外装された
外装体15が固定され逆摺動することができなくなる。
この磁性体46は、鋼鉄製の磁性体に拘ることなく、合
成樹脂製やゴムや合成樹脂に粒状や粉末状などの磁性体
を含有させた磁性体であっても良く、そのときの逆摺動
防止部材(進退動部材)42は、それらの磁性体46に
磁着される物質で形成されている。
【0055】図33(第19実施例)に示す実施例は、
第18実施例の穴44をナット本体13の外壁面に形成
し、その穴44内に逆摺動防止部材(進退動部材)42
を摺動可能に形成し、係止部45を外装体15の内壁面
に形成し、その係止部45内に磁性体46を埋設したこ
とであり、作用効果は同様である。
【0056】図34乃至図37(第20実施例)に示す
次の異なる実施例が前記実施例と主に異なる点は、前記
台形状の錐体に形成されたナット本体13の外壁面(或
は外装体15の台形状の錐体に形成された内壁面)の円
周上に形成された溝47(或は48)を形成し、その溝
47(或は48)に環状逆摺動防止部材49を緩嵌合す
ると共に、ボルト11に対しナット本体13が緊圧され
たとき、ナット本体13の外壁面(或は外装体15の内
壁面)に形成された溝47(或は48)に対向する位置
の外装体15の内壁面(ナット本体13の外壁面)に溝
48(或は47)を形成したことである。図では外装体
15の内壁面の溝47に環状逆摺動防止部材49を嵌合
させ、ナット本体13の外壁面の溝48を係止部として
示したが、それらの位置関係は逆であっても良い。図3
7に示すように、その環状逆摺動防止部材49は、一端
に開口部50を有した弾性体で形成され、その弾性体の
付勢力により拡開或は径縮可能になっていて、その環状
逆摺動防止部材49の材質は、金属、硬質ゴム或は合成
樹脂などの弾性体で形成されている。
【0057】このような構成が備えられた緩み止めナッ
トであるから、ナット本体13の外周に沿って外装体1
5を上方から下方に向かって摺動させることによりボル
ト11に対しナット本体13を緊圧させたとき、環状逆
摺動防止部材49の付勢力によりナット本体13の外壁
面及び外装体15の内壁面に形成された両方の溝47、
48に環状逆摺動防止部材49の内外面が嵌合し、ナッ
ト本体13と外装体15を固定するので、外装体15が
逆摺動できなくなる。
【0058】図38(第21実施例)に示すように、そ
のナット本体13の外壁面の上方端部には、アール面
(或は傾斜面)51を形成し、ナット本体13の外周に
沿って外装体15を上方から下方に向かって摺動させる
とき、環状逆摺動防止部材49が拡開し易く、且つ、逆
に弛み止めナットをボルトから取り外す際、ナット本体
13の外周に沿って外装体15を下方から上方に向かっ
て摺動させるとき、環状逆摺動防止部材49が径縮し易
いようになっている。従って、溝47、48の上端縁部
に傾斜面或はアール面51を形成すれば、上記構成が備
えられた緩み止めナットを任意に弛め、取り外して再使
用することも出来るうになる。
【0059】図39乃至図40に示す次の異なる実施例
(第22実施例)が前記実施例と主に異なる点は、前記
外装体15の外壁面から内壁面に貫通する孔52を形成
し、その外装体15に形成された孔52に摺動可能に形
成された逆摺動防止部材53を挿入したことである。そ
のとき、逆摺動防止部材53の先端がその孔52の内壁
面から突出可能に形成されている。このような構成が備
えられた弛み止めナットであるから、ナット本体13の
外周に沿って外装体15を上方から下方に向かって摺動
させることによりボルト11に対しナット本体13を緊
圧させたとき、その逆摺動防止部材53を逆放射方向か
ら押圧すると、ナット本体13の外壁面に形成された凹
部からなる係止部54に逆摺動防止部材53の先端が係
止され、ナット本体13に外装された外装体15が固定
され外装体15が逆摺動できなくなる。
【0060】図41乃至図43(第23実施例)に示す
ように、上記構成が備えられた弛み止めナットの逆摺動
防止部材53の外周に径縮可能な弾性体で形成された環
状体55を取付けることも出来る。このように逆摺動防
止部材53の外周に径縮可能な弾性体で形成された環状
体55を取付けることにより、ナット本体13の外周に
沿って外装体15を上方から下方に向かって摺動させた
とき、径縮可能な弾性体で形成された環状体55の付勢
力により、自動的に逆摺動防止部材53を逆放射方向か
ら押圧され、凹部からなる係止部54に逆摺動防止部材
53の先端が係止固定され、ナット本体13に外装され
た外装体15が固定され外装体15が逆摺動できなくな
る。
【0061】図44乃至図45に示す次の異なる実施例
(第24実施例)が前記実施例と主に異なる点は、前記
外装体15の台形状の錐体に形成された内壁面(前記台
形状の錐体に形成されたナット本体の外壁面であっても
良い)の上方向に封入部56を形成し、その封入部56
に固着剤57を封入し、その封入部56の一部が破壊さ
れたとき、封入部56から流出した固着剤57がボルト
11の外周及びナット本体13内壁面に形成されたネジ
溝間の空隙に浸透し流入するためのナット本体13の外
周から内壁面に貫通する貫通孔58を形成したことであ
る。、このような構成が備えられた弛み止めナットであ
るから、前記ナット本体13の外周に沿って外装体15
を上方から下方に向かって摺動させることによりボルト
11に対しナット本体13を緊圧させると、封入部56
の一部が破壊され内部に封入された固着剤57が流出す
るようになっている。この流出した固着剤57が、ナッ
ト本体13の外周から内壁面に貫通する貫通孔58を通
ってボルト11の外周及びナット本体13内壁面に形成
されたネジ溝間の空隙に流入し固化すると、ボルト11
とそのボルト11に緊圧・固定されたナット本体13は
固着剤57により更に強固に接着・固定されることとな
る。このとき、封入部56の一部が破壊され流出した固
着剤57は、ナット本体13と外装体15の間の空隙に
も流入し、ナット本体13と外装体15の接着・固定を
も補強することとなる。
【0062】図46(第25実施例)に示すように、前
記ナット本体13の外周に沿って外装体15を上方から
下方に向かって摺動させることによりボルト11に対し
ナット本体13を緊圧させたとき、外装体15の端面或
は外周に開口部の有る孔59とその孔59に連通する孔
60をナット本体13に形成することも出来る。このよ
うな構成が備えられた弛み止めナットは、前記ナット本
体13の外周に沿って外装体15を上方から下方に向か
って摺動させることによりボルト11に対しナット本体
13を緊圧させ、外装体15の孔59の開口部から固着
剤57を注入すると、その固着剤57が連通された孔5
9と孔60を通ってボルト11の外周及びナット本体1
3内壁面に形成されたネジ溝間の空隙に流入し固化し、
ボルト11とそのボルト11に緊圧・固定されたナット
本体13は固着剤57により更に強固に接着・固定され
ることとなる。
【0063】図47に示す次の異なる実施例(第26実
施例)が前記実施例と主に異なる点は、前記ナット本体
13の外周に沿って外装体15を上方から下方に向かっ
て摺動させることによりボルト11に対しナット本体1
3を緊圧させるとき、ナット本体13の所定方向に外装
体15を誘導するためのガイド溝61をナット本体13
の外周に形成し、そのガイド溝61に摺動可能に嵌合す
る突起62を外装体15の内壁面に突設したことであ
る。尚、ガイド溝61を外装体15の内壁面に形成し、
そのガイド溝61に摺動可能に嵌合する突起62をナッ
ト本体13の外周に形成しても良い(図示していな
い)。以上のような構成が備えられた弛み止めナットで
あるから、前記ナット本体13の外周に沿って外装体1
5を上方から下方に向かって摺動させることによりボル
ト11に対しナット本体13を緊圧させるとき、そのガ
イド溝61に沿ってガイド溝61に嵌合した突起62が
摺動し、外装体15をナット本体13の所定方向に確実
に誘導することができることとなる。
【0064】尚、本実施例(第26実施例)を前記第1
乃至第25実施例と併用すると、ボルト1,11に装着
し易い操作性の良い弛み止めナットが得られる。
【0065】図48,図49に示す次の異なる実施例
(第27実施例)が前述実施例と主に異なる点は、逆摺
動防止部材(進退動部材)42をナット本体の外壁面に
形成された板バネ64の先端に形成された逆摺動防止部
材(進退動部材)65とし、外装体15の内壁面に形成
された穴40をその逆摺動防止部材65が進退動可能に
出没できる穴63としたことである。このとき、逆摺動
防止部材65は、板バネ64の付勢力により進退動する
ようになっているが、第12乃至20実施例において説
明したような手段により進退動するようにしてもよい。
このような構成が備えられた弛み止めナットであるか
ら、ナット本体13の外周に沿って外装体15を上方か
ら下方に向かって摺動させることによりボルト11に対
しナット本体13を緊圧させたとき、逆摺動防止部材6
5が板バネ64の付勢力により穴63から少なくともそ
の一部が突出しその一部が係止部66に嵌合・係止され
るので、ナット本体13に外装された外装体15は固定
されて逆摺動出来なくなる。
【0066】尚、上記各実施例を任意に選択して組合わ
せて実施しても、装着しやすく操作性の良い、且つ、連
続的・間欠的振動或は衝撃に耐えて弛むことのない上
に、着脱可能で再利用できる弛み止めナットが得られ
る。殊に、図1乃至図11及び図15、図16並びに図
39、図40の内の任意の1実施例(以上を前者と言
う)と、図12乃至図14図21乃至図38、図41乃
至図43並びに図48、図49の内の任意の1実施例
(以上を後者と言う)を組合わせて実施すると、ナット
本体13の外周に沿って外装体15を上方から下方に向
かって摺動させることにより第1の部材或はボルト11
に対し第2の部材或はナット本体13を緊圧させたと
き、後者の逆摺動防止部材や進退動部材により自動的に
第2の部材或はナット本体13と第3の部材或は外装部
材が固定され逆摺動できなくなる。このようにして逆摺
動できなくなった第2の部材或はナット本体13と第3
の部材或は外装部材に、前者の逆摺動防止部材を装着す
ると、連続的・間欠的振動や衝撃が加えられても第1の
部材やボルトに装着された弛み止め機材或は弛み止めナ
ットが弛むことがないという確度が数段向上する。
【0067】図50,図51に基づき次の異なる実施例
(第28実施例)を説明する。本発明の第28実施例
は、ナット本体71と外装体72と逆摺動防止部材73
とからなっている。そのナット本体71は、ボルト70
の両側から装着できるようにナット本体71の中心部を
貫通する中空部71aが形成されていて、その中空部7
1aにはボルト70外周のネジ溝と噛合するネジ溝が形
成されている。そのナット本体71の外形は台形状の円
錐体に形成されおり、その台形状の円錐体の中心線を含
む複数の平面で分割した形状の複数の部材71b,71
bからなり、上端には延長線がナット本体71(複数の
部材71b,71b)の中心線を通る切欠部71cを有
している。外装体72は、前記ナット本体71を前記円
錐体の形状をなすようにボルト70に外装したとき、形
成された該円錐体に外装するためそのナット本体71の
外周に沿って摺動可能な中空部72aを有すると共に、
上端には延長線がナット本体71の中心線を通る切欠部
72c,72cを有し、その切欠部72c,72cと前
記ナット本体71の切欠部71cとは整列可能に形成さ
れている。逆摺動防止部材73は、ナット本体71に外
装された外装体72の逆摺動を防止するためのものであ
り、ナット本体71に外装された外装体72の回動を防
止するため前記ナット本体71の切欠部71cと外装体
72の複数の切欠部72c,72cのうちの1つが整列
したとき両切欠部71c,72cに嵌合可能な突起73
aが、逆摺動防止部材73の下端面に突設されている。
以上のような構成を備えた弛み止めナットであるから、
複数の部材71b,71bからなるナット本体71をボ
ルト70の所望の位置に両側から装着して円錐体の形状
にし、その円錐体となったナット本体71の外周に前記
外装体72を外装し、外装した外装体72をナット本体
71の外周に沿って上方から下方に向かって摺動させる
ことによりボルト70に対しナット本体71を緊圧させ
た後、ナット本体71の切欠部71cと外装体72の複
数の切欠部72c,72cのうちの1つが整列させ、そ
の整列させた両切欠部71c,72cに逆摺動防止部材
73の下端面に突設されている突起73aを嵌合すると
共に、外装体72又はナット本体71と外装体72の上
端面に逆摺動防止部材73の下端面を当接させながらそ
の逆摺動防止部材73の内面を前記ボルト70外周のネ
ジ溝と噛合させると、ナット本体71に外装した外装体
72によりナット本体71がボルト70に緊圧された状
態で、ナット本体71と外装体72の上端面の整列させ
た両切欠部71c,72cに逆摺動防止部材73の下端
面の突起73aが嵌合しているから、ナット本体71も
外装体72も回動できず、その回動できないナット本体
71と外装体72の上端面に、内面がボルト70外周の
ネジ溝と噛合させられボルト70の軸方向に進退動不能
な逆摺動防止部材73の下端面が当接しているので、外
装体72は逆摺動不能であり、ボルト70の軸方向に進
退動不能な逆摺動防止部材73により回動も逆摺動でき
ない外装体72が、ボルト70に装着されたナット本体
71に外装されることによりボルト70に緊圧されてい
るから、連続的・間欠的振動や衝撃が弛み止めナットに
加えられても、その弛み止めナットが破損しない限り弛
むことがない。否、弛むことができない。従って、本実
施例の弛み止めナットが取付けられた機械や運搬器具を
初めとした各種機械器具など連続的・間欠的振動や衝撃
を受ける設備機械器具などにおいて、定期点検時のナッ
トの増し締めを無用とすると共に信頼性と安定性が大幅
に向上し、生産性の向上など諸々の効果を齎らすことと
なる。
【0068】図52,図53に示す次の実施例(第29
実施例)が、前記第28実施例と異なる点は、複数の部
材71b,71bからなるナット本体71の外周の少な
くとも一部(図52,図53ではナット本体71の外周
の下端部)にネジ溝71dを設けると共に、そのネジ溝
71dに螺着可能なネジ溝72dを外装体72の外周の
少なくとも一部(図52,図53では外装体72の外周
の下端部)に設けたことである。以上のような構成の弛
み止めナットであるから、前記第28実施例の作用で説
明したように、ナット本体71の外周に「外装した外装
体72をナット本体71の外周に沿って上方から下方に
向かって摺動させることによりボルト70に対しナット
本体71を緊圧させた後、」ナット本体71のネジ溝7
1dと外装体72のネジ溝72dを螺着し、更に「ナッ
ト本体71の切欠部71cと外装体72の複数の切欠部
72c,72cのうちの1つが整列させ、その整列させ
た両切欠部71c,72cに逆摺動防止部材73の下端
面に突設されている突起73aを嵌合」すると、摺動さ
せた外装体72を簡単にナット本体71に固定できるか
ら、弛み止めナットの弛み止め効果が一層向上する。
【0069】図54,図55に示す次の実施例(第30
実施例)が、前記第28実施例と異なる点は、複数の部
材71b,71bからなるナット本体71の下端に、そ
のナット本体71をボルト70の両側から装着したと
き、ナット本体71の中心部を貫通する中空部71aが
形成されていて、その中空部71aに連通する中空部7
1eが形成された角柱状台座71fを設けたことであ
る。以上のような構成の弛み止めナットであるから、前
記第28実施例の作用で説明したように、ナット本体7
1の外周に「外装した外装体72をナット本体71の外
周に沿って上方から下方に向かって摺動させることによ
りボルト70に対しナット本体71を」圧着し、前記角
柱状台座71fを使ってボルト70にナット本体71を
更にねじ込み、再度ナット本体71の外周に「外装した
外装体72をナット本体71の外周に沿って上方から下
方に向かって摺動させることによりボルト70に対しナ
ット本体71を緊圧させた後、」ナット本体71のネジ
溝71dと外装体72のネジ溝72dを螺着し、更に
「ナット本体71の切欠部71cと外装体72の複数の
切欠部72c,72cのうちの1つが整列させ、その整
列させた両切欠部71c,72cに逆摺動防止部材73
の下端面に突設されている突起73aを嵌合」すると、
ナット本体71のネジ溝71dと外装体72のネジ溝7
2dを螺着することにより、ボルト70の軸方向の下方
に向ってナット本体71の捻りモーメント即ちトルクが
働くから、ナット本来のボルトへの締め付け力とボルト
の軸方向の下方に向うトルクの2機能を有する弛み止め
ナットが得られる上に、前記弛み止めナットの弛み止め
効果が更に向上する。
【0070】図56,図57に示す次の実施例(第31
実施例)が、前記第28実施例と異なる点は、前記第2
9実施例の構成のナット本体71のネジ溝71dと外装
体72のネジ溝72dと、第30実施例のナット本体7
1の角柱状台座71fの両者を施したことである。以上
のような構成の弛み止めナットであるから、前述の第2
9実施例と第30実施例で説明した夫々の効果が相乗さ
れ、弛み止めナットの弛み止め効果が更に一層向上す
る。
【0071】図58,図59に示す次の実施例(第32
実施例)が、前記第28実施例と異なる点は、ナット本
体71を台形状の円錐体から台形状の角錐体の複数の部
材74b,74bからなるナット本体74とすると共
に、外装体72の中空部72aを前記ナット本体72を
前記角錐体の形状をなすようにボルト70に外装したと
き、形成された該角錐体に外装するためそのナット本体
72の外周に沿って摺動可能な中空部75aを有する外
装体75とし、前記ナット本体71の切欠部71c、外
装体72の複数の切欠部72c,72c及び逆摺動防止
部材73の突起73aを無くしたことである。以上のよ
うな構成の弛み止めナットであるから、前記角錐体とな
ったナット本体74の外周に前記外装体75を外装し、
外装した外装体75をナット本体74の外周に沿って上
方から下方に向かって摺動させることによりボルト70
に対しナット本体74を緊圧させた後、外装体75を締
め付けると、ボルト70の軸方向の下方に向ってナット
本体71の捻りモーメント即ちトルクが働くから、ナッ
ト本来のボルトへの締め付け力とボルトの軸方向の下方
に向うトルクの2機能を有する弛み止めナットが得られ
る上に、前述の第28実施例の弛み止めナットの弛み止
め効果が更に向上する。
【0072】図60乃至図62に示す次の実施例(第3
3実施例)が、前記第28実施例乃至第31実施例と異
なる点は、前記ナット本体71の切欠部71c、外装体
72の複数の切欠部72c,72c及び逆摺動防止部材
73の突起73aの代わりに以下の構成を施したことで
ある。即ち、前述の台形状の円錐体に形成されたナット
本体71(複数の部材71b,71b)を、そのナット
本体71の上部外周にボルト70の軸芯と同方向の切欠
部76cを有するナット本体76(複数の部材76b,
76b)とし、外装体72を、その外装体72の上部内
壁面にボルト70の軸芯と同方向の複数の切欠部77
c,77cを有する外装体77とし、逆摺動防止部材7
3の突起73aを、ナット本体76に外装された外装体
77の回動を防止するため前記ナット本体76の切欠部
76cと外装体77の複数の切欠部77c,77cのう
ちの1つが整列したとき両切欠部76c,77cに嵌合
可能な突起78aが下端面に突設された逆摺動防止部材
78としたことである。以上のような構成の弛み止めナ
ットであるから、前述の第28実施例乃至第31実施例
と同様の作用効果が得られる。尚、本実施例において、
逆摺動防止部材73の突起73aの先端を錐形或は台形
状の錐形にしておくと、前記両切欠部76c,77cが
十分に整列せず、ややずれて整列したときでも、その突
起73aの先端をややずれて整列した両切欠部76c,
77cに嵌合し、上方向(図62の矢印方向)から下方
向に強圧して嵌合し、その両切欠部76c,77cを強
制的に整列させることもできる。
【0073】
【考案の効果】以上のような構成が備えられた本発明に
係る弛み止め機材及び弛み止めナットは、以下に列記す
るようにボルトにナットを螺着する工程・作業が無用
で、ボルトの任意の位置に直接装着可能な上に、取り外
して再利用可能という3大効果始めとした諸々の効果が
得られることとなる。請求項1乃至9に係る弛み止め機
材及び弛み止めナットは、第1の部材或はボルトに対し
第2の部材或は本体が緊圧された状態で前記逆摺動防止
部材を第3の部材或は外装体に外装或は装着するので、
第2の部材或は本体に装着された第3の部材或は外装体
が逆摺動できなくなるから、本発明のボルトに装着され
た弛み止めナットに連続的・間欠的振動や衝撃が与えら
れても、弛むことがなくなる。更に、第1の部材或はボ
ルトの固定したい位置に第2の部材或は本体を挟着し、
その挟着した第2の部材或は本体に第1の部材或はボル
トの端部から第3の部材或は外装体を挿入し第2の部材
或は本体に外装した上で第2の部材或は本体の下方向に
摺動するのであるから、第2の部材或は本体も第3の部
材或は外装体も手間暇を掛けて螺着する必要がなくな
る。
【0074】請求項6に係る弛み止めナットは、リング
状或は一端に開口部を有するリング状部材の内側の突起
が第3の部材或は外装体の透孔に挿入貫通され、該突起
の先端が第2の部材或はナット本体の係止部に当接して
係止される逆摺動防止機構が備えられたため、外装体を
本体に外装し、或は、外装体を本体に外装し上方から下
方に摺動し本体がボルトに緊圧される前に逆摺動防止部
材を装着し、外装体の孔に逆摺動防止部材の突起を挿入
貫通してその突起の先端を本体の外壁面に当接した上で
外装体を上方から下方に摺動し本体がボルトに緊圧する
と、その突起の先端が本体の外壁面の係止部或は切欠部
の一部或は全部に当接或は嵌合し、外装体が逆摺動でき
なくなるので、その突起の先端が本体の外壁面の係止部
或は切欠部の一部或は全部に当接或は嵌合されると外装
体が逆摺動できなくなり、前述の各実施例以上にボルト
に緊圧された本体が緩むことができず、連続的・間欠的
振動や衝撃が加えられても弛まないようになり、一層確
実性が増すこととなる。当然のこととして、弛み止めナ
ットを取り外して再利用できる。
【0075】請求項10乃至請求項13では、ナット本
体の外壁面或は外装体の内壁面に外装体が逆摺動しない
ための進退動部材或は環状逆摺動防止部材を形成し、外
装体の内壁面或はナット本体の外壁面に係止部を形成し
たので、ナット本体の外周に沿って外装体を上方から下
方に向かって摺動させることによりボルトに対しナット
本体を緊圧させたとき、その進退動部材或は環状逆摺動
防止部材が係止部に係止され、外装体が逆摺動できなく
なり、連続的・間欠的振動や衝撃が加えられても弛まな
い弛み止めナットが得られる。従って、ボルトの固定し
たい位置に軸芯の逆放射方向から複数個に分割されたナ
ット本体を挟着し、その挟着したナット本体にボルトの
端部から装着体を挿入しナット本体に装着した上でナッ
ト本体の下方向に摺動すると、弾性体の付勢力或は磁性
体の磁着力により又は逆摺動防止部材自体の付勢力によ
り逆摺動防止部材が自動的に係止部に係止されナット本
体と装着体が固定され、装着体が逆摺動できなくなり連
続的或は間欠的に振動又は衝撃が加えられても弛むこと
がなくなるようになるのであるから、請求項1乃至請求
項9のようにボルトに対しナット本体が緊圧された時点
で逆摺動防止部材を操作しなくとも良く、勿論、ナット
本体も装着体も手間暇を掛けて螺着する必要がなくなる
と共に、取り外して再利用できる。
【0076】請求項14では、前記外装体の外壁面から
内壁面に貫通して形成された孔に摺動可能に形成された
逆摺動防止部材と、逆摺動防止部材の先端を係止する係
止部が備えられたため、請求項10乃至13同様に、ナ
ット本体の外周に沿って外装体を上方から下方に向かっ
て摺動させることによりボルトに対しナット本体を緊圧
させ、逆摺動防止部材の先端が係止部に係止されるよう
に操作すると、ナット本体に外装された外装体を固定さ
れ逆摺動しなくなるので、ナット本体と装着体が固定さ
れ装着体が逆摺動できなくなり、連続的或は間欠的に振
動又は衝撃が加えられても弛むことがなくなるようにな
るとともに、ナット本体も装着体も手間暇を掛けて螺着
する必要がなくなる。当然のこととして、弛み止めナッ
トを取り外して再利用できる。
【0077】請求項15は、ナット本体の外周或は外装
体の内壁面に形成されたガイド溝と、外装体の内壁面或
はナット本体の外周に突設された突起と、が備えられた
ため、前記ナット本体の外周に沿って外装体を上方から
下方に向かって摺動させることによりボルトに対しナッ
ト本体を緊圧させるとき、外装体をナット本体の所定方
向に誘導することが容易且つ確実に出来るようになり、
逆摺動防止部材を速やかに係止出来るようになった。
【0078】請求項16では、前記ナット本体の外周に
沿って外装体を上方から下方に向かって摺動させること
によりボルトに対しナット本体を緊圧させると、封入部
の一部が破壊され流出した固着剤がナット本体の貫通孔
を通ってボルト及びナット本体のネジ溝間の空隙に流入
し、ボルトとナット本体を固着するので、連続的或は間
欠的に振動或は衝撃が加えられても弛まなくなるととも
に、その固着材の一部がナット本体と装着体の間隙にも
浸透し、ナット本体と装着体を固着できるようになり、
連続的或は間欠的に振動或は衝撃に耐え得る力が増大し
た。
【0079】請求項17乃至請求項23では、以上のよ
うな構成を備えた弛み止めナットであるから、複数の部
材からなるナット本体をボルトの所望の位置に両側から
装着して円錐体の形状にし、その円錐体となったナット
本体の外周に前記外装体を外装し、外装した外装体をナ
ット本体の外周に沿って上方から下方に向かって摺動さ
せることによりボルトに対しナット本体を緊圧させた
後、ナット本体の切欠部と外装体の複数の切欠部のうち
の1つが整列させ、その整列させた両切欠部に逆摺動防
止部材の下端面に突設されている突起を嵌合すると共
に、外装体又はナット本体と外装体の上端面に逆摺動防
止部材の下端面を当接させながらその逆摺動防止部材の
内面を前記ボルト外周のネジ溝と噛合させると、ナット
本体に外装した外装体によりナット本体がボルトに緊圧
された状態で、ナット本体と外装体の上端面の整列させ
た両切欠部に逆摺動防止部材の下端面の突起が嵌合して
いるから、ナット本体も外装体も回動できず、その回動
できないナット本体と外装体の上端面に、内面がボルト
外周のネジ溝と噛合させられボルトの軸方向に進退動不
能な逆摺動防止部材の下端面が当接しているので、外装
体は逆摺動不能であり、ボルトの軸方向に進退動不能な
逆摺動防止部材により回動も逆摺動できない外装体が、
ボルトに装着されたナット本体に外装されることにより
ボルトに緊圧されているから、連続的・間欠的振動や衝
撃が弛み止めナットに加えられても、その弛み止めナッ
トが破損しない限り弛むことがない。否、弛むことがで
きない。尚、ナット本体の切欠部と外装体の複数の切欠
部が、ナット本体と外装体の上端面にその延長線が中心
線と直交するように設けられた溝であっても(請求項1
8)、ナット本体の上部外周に形成されたボルトの軸芯
と同方向の切欠部であり、外装体の上部内壁面に形成さ
れたボルトの軸芯と同方向の切欠部であっても(請求項
19)、それらの整列した溝或は切欠部に逆摺動防止部
材の突起が嵌合するのであるから、作用効果は同様であ
る。従って、本実施例の弛み止めナットが取付けられた
機械や運搬器具を初めとした各種機械器具など連続的・
間欠的振動や衝撃を受ける設備機械器具などにおいて、
定期点検時のナットの増し締めを無用とすると共に信頼
性と安定性が大幅に向上し、生産性の向上など諸々の効
果を齎らすこととなる。
【0080】請求項20では、以上のような構成を備え
た弛み止めナットであるから、請求項17乃至請求項1
9の効果に加え、ナット本体の外周に「外装した外装体
をナット本体の外周に沿って上方から下方に向かって摺
動させることによりボルトに対しナット本体を緊圧させ
た後、」ナット本体のネジ溝と外装体のネジ溝を螺着
し、更に「ナット本体の切欠部と外装体の複数の切欠部
のうちの1つが整列させ、その整列させた両切欠部に逆
摺動防止部材の下端面に突設されている突起を嵌合」す
ると、摺動させた外装体72を簡単にナット本体71に
固定できるから、弛み止めナットの弛み止め効果が一層
向上する。
【0081】請求項21では、以上のような構成を備え
た弛み止めナットであるから、請求項17乃至請求項1
9の効果に加え、外装体を多角形にしたので、請求項2
0の操作がやり易くなった。
【0082】請求項22では、以上のような構成を備え
た弛み止めナットであるから、請求項17乃至請求項1
9の効果に加え、ナット本体の下端に角柱状台座を設け
たので、ナット本体の外周に「外装した外装体をナット
本体の外周に沿って上方から下方に向かって摺動させる
ことによりボルトに対しナット本体を」圧着し、前記角
柱状台座を使ってボルトにナット本体を更にねじ込み、
再度ナット本体の外周に「外装した外装体をナット本体
の外周に沿って上方から下方に向かって摺動させること
によりボルトに対しナット本体を緊圧させた後、」ナッ
ト本体のネジ溝と外装体のネジ溝を螺着し、更に「ナッ
ト本体の切欠部と外装体の複数の切欠部のうちの1つが
整列させ、その整列させた両切欠部に逆摺動防止部材の
下端面に突設されている突起を嵌合」すると、ナット本
体のネジ溝と外装体のネジ溝を螺着することにより、ボ
ルトの軸方向の下方に向ってナット本体の捻りモーメン
ト即ちトルクが働くから、ナット本来のボルトへの締め
付け力とボルトの軸方向の下方に向うトルクの2機能を
有する弛み止めナットが得られる。
【0083】請求項23では、以上のような構成を備え
た弛み止めナットであるから、請求項17乃至請求項1
9の効果に加え、ナット本体を多角形の角錐体とし、外
装体の中空部をナット本体の外周に沿って摺動可能な中
空部を有する外装体としたので、ナット本体の切欠部と
外装体の複数の切欠部及び逆摺動防止部材の突起がなく
とも、外装体が回動不能である上に外装体をボルトに締
め付けると、ボルトの軸方向にトルクが働くから、ナッ
ト本来のボルトを締め付ける機能とボルトの軸方向への
トルク機能を兼ね備えた弛み止めナットが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の弛み止め機材を示す分解斜視図であ
る。
【図2】本発明の弛み止め機材の逆摺動防止部材装着前
の状態を示す縦断面図である。
【図3】本発明の弛み止め機材の逆摺動防止部材装着時
の状態を示す縦断面図である。
【図4】本発明の弛み止めナットを示す分解斜視図であ
る。
【図5】本発明の弛み止めナットの逆摺動防止部材の装
着前の状態を示す縦断面図である。
【図6】本発明の弛み止めナットの逆摺動防止部材の装
着時の状態を示す縦断面図である。
【図7】本発明の弛み止めナットの逆摺動防止部材の斜
視図である。
【図8】本発明の弛み止めナットの逆摺動防止部材の平
面図である。
【図9】本発明の弛み止めナットの逆摺動防止部材の装
着時の状態を示す縦断面図である。
【図10】本発明の弛み止めナットの逆摺動防止部材の
装着時の状態を示す部分拡大図付縦断面図である。
【図11】本発明の弛み止めナットの逆摺動防止部材の
作動状態を示す部分拡大図付縦断面図である。
【図12】本発明の弛み止めナットを示す分解斜視図で
ある。
【図13】本発明の弛み止めナットの逆摺動防止部材の
装着時の状態を示す部分拡大図付縦断面図である。
【図14】本発明の弛み止めナットの逆摺動防止部材の
装着時の状態を示す図13のB−B線で切断したときの
横断面図である。
【図15】本発明の弛み止めナットを示す分解斜視図で
ある。
【図16】本発明の弛み止めナットの逆摺動防止部材の
装着時の状態を示す部分拡大図付縦断面図である。
【図17】本発明の弛み止めナットを示す分解斜視図で
ある。
【図18】本発明の弛み止めナットの逆摺動防止部材の
装着前の状態を示す部分拡大図付縦断面図である。
【図19】本発明の弛み止めナットの逆摺動防止部材の
装着時の状態を示す部分拡大図付縦断面図である。
【図20】本発明の弛み止めナットの係止体の斜視図で
ある。
【図21】本発明の弛み止めナットの逆摺動防止部材の
装着前の状態を示す部分拡大図付縦断面図である。
【図22】本発明の弛み止めナットの緊圧時の状態を示
す部分拡大図付縦断面図である。
【図23】本発明の弛み止めナットのナット本体を示す
要部拡大縦断面図である。
【図24】本発明の弛み止めナットのナット本体を示す
要部拡大縦断面図である。
【図25】本発明の弛み止めナットの緊圧前の状態を示
す部分拡大図付縦断面図である。
【図26】本発明の弛み止めナットの緊圧時の状態を示
す部分拡大図付縦断面図である。
【図27】本発明の弛み止めナットの緊圧前の状態を示
す部分拡大図付縦断面図である。
【図28】本発明の弛み止めナットの緊圧時の状態を示
す部分拡大図付縦断面図である。
【図29】本発明の弛み止めナットの緊圧前の状態を示
す部分拡大図付縦断面図である。
【図30】本発明の弛み止めナットの緊圧時の状態を示
す部分拡大図付縦断面図である。
【図31】本発明の弛み止めナットの緊圧前の状態を示
す部分拡大図付縦断面図である。
【図32】本発明の弛み止めナットの緊圧時の状態を示
す部分拡大図付縦断面図である。
【図33】本発明の弛み止めナットの緊圧時の状態を示
す要部拡大縦断面図である。
【図34】本発明の弛み止めナットの緊圧前の状態を示
す部分拡大図付縦断面図である。
【図35】本発明の弛み止めナットの緊圧前の状態を示
す部分拡大図付縦断面図である。
【図36】本発明の弛み止めナットの緊圧時の状態を示
す部分拡大図付縦断面図である。
【図37】本発明の弛み止めナットの一部材を示す斜視
図である。
【図38】本発明の弛み止めナットの緊圧時の状態を示
す要部拡大縦断面図である。
【図39】本発明の弛み止めナットの緊圧前の状態を示
す部分拡大図付縦断面図である。
【図40】本発明の弛み止めナットの緊圧時の状態を示
す部分拡大図付縦断面図である。
【図41】本発明の弛み止めナットの緊圧前の状態を示
す部分拡大図付縦断面図である。
【図42】本発明の弛み止めナットの緊圧時の状態を示
す部分拡大図付縦断面図である。
【図43】本発明の弛み止めナットの一部材を示す斜視
図である。
【図44】本発明の弛み止めナットの緊圧前の状態を示
す部分拡大図付縦断面図である。
【図45】本発明の弛み止めナットの緊圧時の状態を示
す部分拡大図付縦断面図である。
【図46】本発明の弛み止めナットの緊圧前の状態を示
す部分拡大図付縦断面図である。
【図47】本発明の弛み止めナットの緊圧時の状態を示
す部分拡大図付縦断面図である。
【図48】本発明の弛み止めナットの緊圧前の状態を示
す部分拡大図付縦断面図である。
【図49】本発明の弛み止めナットの緊圧時の状態を示
す部分拡大図付縦断面図である。
【図50】本発明の弛み止めナットの分解斜視図であ
る。
【図51】本発明の弛み止めナットの緊圧時の状態を示
す拡大縦断面図である。
【図52】本発明の弛み止めナットの分解斜視図であ
る。
【図53】本発明の弛み止めナットの緊圧時の状態を示
す拡大縦断面図である。
【図54】本発明の弛み止めナットの分解斜視図であ
る。
【図55】本発明の弛み止めナットの緊圧時の状態を示
す拡大縦断面図である。
【図56】本発明の弛み止めナットの分解斜視図であ
る。
【図57】本発明の弛み止めナットの緊圧時の状態を示
す拡大縦断面図である。
【図58】本発明の弛み止めナットの分解斜視図であ
る。
【図59】本発明の弛み止めナットの緊圧時の状態を示
す拡大縦断面図である。
【図60】本発明の弛み止めナットの分解斜視図であ
る。
【図61】図60のN−N線切断拡大横断面図である。
【図62】本発明の弛み止めナットの緊圧時の状態を示
す部分拡大縦断面図である。
【図63】従来例のボルトにナットを螺着した状態の斜
視図である。
【図64】従来例のボルトにナットを螺着した状態の縦
断面図である。
【符号の説明】
1は、第1の部材、 1aは、第1の部材外周には凹
凸、 2は、中空部、2aは、第2の部材の内壁面の凹
凸、 3は、第2の部材、 4は、中空部、5は、第3
の部材、 6は、逆摺動防止部材。11は、ボルト、
11aは、ボルトの外周のネジ溝、 12は、中空部、
13は、本体、 13aは、本体内壁面ネジ溝、 14
は、中空部、 15は、外装体、 16は、リング状の
逆摺動防止部材。20は、本体、 21は、外装体、
22は、係止部或は切欠部、 23は、曲折可能な突
起、 25は、係止部或は切欠部、 26は、孔、 2
7は、突起、 28は、小ボルト、 29は、小孔、
30は、垂直方向の溝、 31は、垂直方向の溝、 3
2は、突起、 33は、座金状介在体、 33aは、座
金状介在体内面側の舌状突起、 34は、水平方向の
溝、 35は、リング状弾性体。40は、ナット本体の
外壁面の穴、 41は、コイルバネ、 41aは、弾性
体、 41b、板バネ、 42は、逆摺動防止部材(進
退動部材)、 43は、係止部、 43aは、アール部
又は傾斜部、 44は、穴、 45は、係止部、46
は、磁性体、 47、48は、溝(その何れか一方の溝
が係止部となる)、 49は、環状逆摺動防止部材、
50は、環状逆摺動防止部材の開口部、51は、溝上端
縁部の傾斜部或はアール部、 52は、孔、 53は、
逆摺動防止部材、 54は、係止部、 55は、弾性体
で形成された環状体、 56は、封入部、 57は、固
着剤、 58は、貫通孔、 59は、開口部の有る孔、
60は、孔、 61は、ガイド溝、 62は、突起。6
3は、穴、 64は、板バネ、 65は、逆摺動防止部
材(進退動部材)、66は、係止部。70は、ボルト、
71は、ナット本体(複数の部材からなる)、 71
aは、中空部、 71bは、錐体形の複数の部材、 7
1cは、切欠部、 71dは、ネジ溝、 71eは、中
空部、 71fは、角柱状台座、 72は、外装体、7
2aは、中空部、 72cは、切欠部、 72dは、ネ
ジ溝、 73は、逆摺動防止部材、 73aは、突起、
74は、角錐体のナット本体、 74bは、角錐体の
複数の部材、 75は、外装体、 75aは、中空部、
76は、ナット本体(複数の部材からなる)、76b
は、複数の部材、 76cは、切欠部、 77は、外装
体、 77cは、切欠部、 78は、逆摺動防止部材、
78aは、突起。

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の部材に装着するための、中心部を
    貫通する中空部と該中空部を形成する台形状の錐体の中
    心線を含む複数の平面で分割した形状の複数の部材から
    なる第2の部材と、 第2の部材を前記錐体の形状をなすように第1の部材に
    外装したとき、形成された該錐体に外装するためその外
    周に沿って摺動可能な中空部を有する第3の部材と、 第2の部材に外装された第3の部材の逆摺動を防止する
    逆摺動防止部材と、 を備え、 前記錐体の形状をなすように第2の部材が第1の部材に
    装着されたとき、第2の部材の外周に沿って第3の部材
    を上方から下方に向かって摺動させることにより第1の
    部材に対し第2の部材を緊圧させることを特徴とする弛
    み止め機材。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の弛み止め機材において、 第1の部材が外周にネジ溝を有するボルトであり、 第2の部材が該第2の部材の中空部が形成する内壁面に
    ボルトの外周のネジ溝と嵌合するネジ溝が形成されてい
    るナット本体であり、 第3の部材がナット本体に外装される外装体である、 ことを特徴とする弛み止めナット。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の弛み止めナットにおい
    て、 逆摺動防止部材が、リング状逆摺動防止部材或は一端に
    開口部を有するリング状逆摺動防止部材である、ことを
    特徴とする弛み止めナット。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の弛み止めナットにおい
    て、 逆摺動防止部材が、ナット本体の上端に突設され該ナッ
    ト本体の軸芯から放射方向に曲折可能な突起状逆摺動防
    止部材である、ことを特徴とする弛み止めナット。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の弛み止めナットにおい
    て、 逆摺動防止部材が、 ナット本体の上端に突設され外周に係止部を有する突起
    と、 該突起の係止部に内側が係止されるリング状或は一端に
    開口部を有するリング状部材と、 からなる逆摺動防止機構であることを特徴とする弛み止
    めナット。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の弛み止めナットにおい
    て、 逆摺動防止部材が、 ナット本体の外周に形成された係止部と、 外装体の内外壁面を貫通する透孔と、 内側に逆放射方向に突設された突起を有するリング状或
    は一端に開口部を有するリング状部材と、 からなり、 該リング状或は一端に開口部を有するリング状部材の内
    側の突起が外装体の透孔に挿入貫通され、該突起の先端
    がナット本体の係止部に当接して係止される逆摺動防止
    機構であることを特徴とする弛み止めナット。
  7. 【請求項7】 請求項2記載の弛み止めナットにおい
    て、 逆摺動防止部材が、 ナット本体の外周に形成された係止部と、 外装体の内外壁面を貫通する透孔と、 棒状或はボルト状部材と、 からなり、 該棒状或はボルト状部材が外装体の透孔に挿入貫通さ
    れ、該棒状或はボルト状部材の先端がナット本体の係止
    部に当接して係止される逆摺動防止機構であることを特
    徴とする弛み止めナット。
  8. 【請求項8】 請求項2記載の弛み止めナットにおい
    て、 逆摺動防止部材が、 ナット本体の外壁面に形成され該外壁面に沿って水平方
    向に形成された分枝溝を有する垂直方向の溝と、 外装体の内壁面に逆放射方向に突設されナット本体の外
    壁面の水平方向の分枝溝及び垂直方向の溝に摺動可能に
    嵌合する突起と、 からなり、 該外装体の突起がナット本体の垂直方向の溝に沿って摺
    動し、ナット本体の分枝溝に嵌合して係止される逆摺動
    防止機構であることを特徴とする弛み止めナット。
  9. 【請求項9】 請求項2記載の弛み止めナットにおい
    て、 逆摺動防止部材が、 外装体の内壁面に形成され該内壁面に沿って水平方向に
    形成された分枝溝を有する垂直方向の溝と、 ナット本体の外壁面に放射方向に突設され外装体の内壁
    面の水平方向の分枝溝及び垂直方向の溝に摺動可能に嵌
    合する突起と、 からなり、 該ナット本体の突起が外装体の垂直方向の溝に沿って沿
    って摺動し、外装体の分枝溝に嵌合して係止される逆摺
    動防止機構であることを特徴とする弛み止めナット。
  10. 【請求項10】 ボルトに装着するための、中心部を貫
    通する中空部と該中空部を形成する台形状の錐体の中心
    線を含む複数の平面で分割した形状の複数の部材からな
    るナット本体と、 ナット本体を前記錐体の形状をなすようにボルトに外装
    したとき、形成された該錐体に外装するためその外周に
    沿って摺動可能な中空部を有する外装体と、 ナット本体に外装された外装体の逆摺動を防止する逆摺
    動防止部材と、 を備え、 前記錐体の形状をなすようにナット本体がボルトに装着
    されたとき、ナット本体の外周に沿って外装体を上方か
    ら下方に向かって摺動させることによりボルトに対しナ
    ット本体を緊圧させる弛み止めナットにおいて、 逆摺動防止部材が、ナット本体の外壁面或は外装体の内
    壁面の何れか一方に形成され、前記ボルトの軸芯を中心
    とした放射方向に進退動可能で、且つ、ナット本体に外
    装した外装体を上方から下方に向かって摺動させたと
    き、ナット本体に外装した外装体が逆摺動しないように
    係止し固定する進退動部材であり、 前記進退動部材の少なくとも一部を係止し固定するため
    外装体の内壁面或はナット本体の外壁面に形成された係
    止部を有することを特徴とする弛み止めナット。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の弛み止めナットにお
    いて、 前記ナット本体の外壁面或は外装体の内壁面に前記ボル
    トの軸芯を中心とした略放射方向に形成された穴と、 前記穴内に取付けられたゴム、合成樹脂或はバネなどか
    らなる弾性体と、 前記外装体の内壁面或はナット本体の外壁面に形成され
    た係止部と、 を有し、 前記進退動部材の少なくとも一部が前記弾性体の付勢力
    によりその穴から突出させられ、前記係止部に係止され
    ることを特徴とする弛み止めナット。
  12. 【請求項12】 請求項10記載の弛み止めナットにお
    いて、 前記ナット本体の外壁面或は外装体の内壁面に前記ボル
    トの軸芯を中心とした略放射方向に形成された穴と、 前記外装体の内壁面或はナット本体の外壁面に形成され
    た磁性体からなる係止部と、 を有し、 前記進退動部材の一端が該磁性体からなる係止部の磁着
    力により磁着係止されることを特徴とする弛み止めナッ
    ト。
  13. 【請求項13】 請求項10記載の弛み止めナットにお
    いて、 前記ナット本体の外壁面或は外装体の内壁面の何れか一
    方の円周上に形成された溝と、 前記外装体の内壁面或はナット本体の外壁面の何れか一
    方の円周上に形成された係止部と、 を有し、 進退動部材が、ゴム、合成樹脂或は金属などからなる弾
    性体で形成され、内周側或は外周側が前記ナット本体或
    は外装体の溝に緩嵌合され、且つ、付勢力により拡開或
    は径縮可能に形成された環状逆摺動防止部材であり、 前記環状逆摺動防止部材が付勢力により拡開或は径縮
    し、該環状逆摺動防止部材の外周側或は内周側が前記外
    装体或はナット本体の係止部に係止されることを特徴と
    する弛み止めナット。
  14. 【請求項14】 請求項10記載の弛み止めナットにお
    いて、 前記外装体の外壁面から内壁面に貫通する孔と、 前記ナット本体の外壁面に形成された係止部と、 を有し、 進退動部材が、前記外装体の孔に挿入可能に形成され、
    先端が外装体の孔の内壁面から突出したとき、一部がナ
    ット本体の係止部に係止される逆摺動防止部材であり、 前記逆摺動防止部材が前記外装体の孔に挿入され、該逆
    摺動防止部材の先端が外装体の内壁面から突出し、前記
    ナット本体の係止部に係止されることを特徴とする弛み
    止めナット。
  15. 【請求項15】 請求項10記載の弛み止めナットにお
    いて、 前記ナット本体の外周に沿って外装体を上方から下方に
    向かって摺動させるとき、ナット本体の所定方向に外装
    体を誘導するため、ナット本体の外壁面或は外装体の内
    壁面に形成されたガイド溝と、 前記ガイド溝に連設され、ナット本体の所定方向に外装
    体を誘導するため、ナット本体の外壁面或は外装体の内
    壁面の円周方向に形成された分枝溝と、 前記ガイド溝及び分枝溝に摺動可能に嵌合する外装体の
    内壁面或はナット本体の外周に突設された突起と、 を有することを特徴とする弛み止めナット。
  16. 【請求項16】 請求項10記載の弛み止めナットにお
    いて、 前記ナット本体の外壁面或は外装体の内壁面の何れか一
    方に取付けられ、前記ナット本体の外周に沿って外装体
    を上方から下方に向かって摺動させることによりボルト
    に対しナット本体を緊圧させたとき、一部が破壊される
    封入部と、 前記封入部に封入され、該封入部の一部が破壊されると
    流出する固着剤と、 前記封入部から流出した固着剤がボルトの外周及びナッ
    ト本体内壁面に形成されたネジ溝間の空隙に流入するた
    め、ナット本体の外周から内壁面に貫通して形成された
    貫通孔と、 を有することを特徴とする弛み止めナット。
  17. 【請求項17】 ボルトに装着するための、中心部を貫
    通する中空部と該中空部を形成する台形状の錐体の中心
    線を含む複数の平面で分割した形状の複数の部材からな
    り、上部に切欠部を有するナット本体と、 ナット本体を前記錐体の形状をなすようにボルトに外装
    したとき、形成された該錐体に外装するためその外周に
    沿って摺動可能な中空部を有し、上部に切欠部を有する
    外装体と、 ナット本体に外装された外装体の逆摺動を防止するため
    の、ナット本体に外装された外装体の回動を防止するた
    め前記ナット本体の切欠部と外装体の複数の切欠部のう
    ちの1つが整列したとき両切欠部に嵌合可能な突起を有
    する逆摺動防止部材と、 を備え、 前記錐体の形状をなすようにナット本体がボルトに装着
    されたとき、ナット本体の外周に沿って外装体を上方か
    ら下方に向かって摺動させることによりボルトに対しナ
    ット本体を緊圧させることを特徴とする弛み止めナッ
    ト。
  18. 【請求項18】 ボルトに装着するための、中心部を貫
    通する中空部と該中空部を形成する台形状の錐体の中心
    線を含む複数の平面で分割した形状の複数の部材からな
    り、上端面にその延長線が中心線と直交するよう設けら
    れた溝を有するナット本体と、 ナット本体を前記錐体の形状をなすようにボルトに外装
    したとき、形成された該錐体に外装するためその外周に
    沿って摺動可能な中空部を有し、上端面にその延長線が
    中心線と直交するよう設けられた複数の溝を有する外装
    体と、 ナット本体に外装された外装体の逆摺動を防止するため
    の、ナット本体に外装された外装体の回動を防止するた
    め前記ナット本体の溝と外装体の複数の溝のうちの1つ
    が整列したとき両溝に嵌合可能な突起を有する逆摺動防
    止部材と、 を備え、 前記錐体の形状をなすようにナット本体がボルトに装着
    されたとき、ナット本体の外周に沿って外装体を上方か
    ら下方に向かって摺動させることによりボルトに対しナ
    ット本体を緊圧させることを特徴とする弛み止めナッ
    ト。
  19. 【請求項19】 ボルトに装着するための、中心部を貫
    通する中空部と該中空部を形成する台形状の錐体の中心
    線を含む複数の平面で分割した形状の複数の部材からな
    り、上部外周にボルトの軸芯と同方向の切欠部を有する
    ナット本体と、 ナット本体を前記錐体の形状をなすようにボルトに外装
    したとき、形成された該錐体に外装するためその外周に
    沿って摺動可能な中空部を有し、上部内壁面にボルトの
    軸芯と同方向の複数の切欠部を有する外装体と、 ナット本体に外装された外装体の逆摺動を防止するため
    の、ナット本体に外装された外装体の回動を防止するた
    め前記ナット本体の切欠部と外装体の複数の切欠部のう
    ちの1つが整列したとき両切欠部に嵌合可能な突起を有
    する逆摺動防止部材と、 を備え、 前記錐体の形状をなすようにナット本体がボルトに装着
    されたとき、ナット本体の外周に沿って外装体を上方か
    ら下方に向かって摺動させることによりボルトに対しナ
    ット本体を緊圧させることを特徴とする弛み止めナッ
    ト。
  20. 【請求項20】 請求項17乃至請求項記19載のうち
    1項記載の弛み止めナットにおいて、 ナット本体の外周の少なくとも一部にネジ溝を有し、外
    装体の内壁面の少なくとも一部にナット本体の外周のネ
    ジ溝に螺着可能なネジ溝を有していることを特徴とする
    弛み止めナット。
  21. 【請求項21】 請求項17乃至請求項20記載のうち
    1項記載の弛み止めナットにおいて、 外装体が多角形の外装体であることを特徴とする弛み止
    めナット。
  22. 【請求項22】 請求項17乃至請求項21記載のうち
    1項記載の弛み止めナットにおいて、 ナット本体の下端に角柱状台座を有することを特徴とす
    る弛み止めナット。
  23. 【請求項23】 請求項17乃至請求項記19載のうち
    1項記載の弛み止めナットにおいて、 ナット本体が台形状の角錐体をなし、外装体の中空部が
    そのナット本体を前記角錐体の形状をなすようにボルト
    に外装したとき、形成された該角錐体に外装するためそ
    の外周に沿って摺動可能な角錐体の中空部であることを
    特徴とする弛み止めナット。
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