JP2003533451A - ω−アミノアルキルスルホン酸の製造方法 - Google Patents

ω−アミノアルキルスルホン酸の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は一般式I[式中、R1及びR2は同一であるか、又は異なり、かつ1〜20個のC原子を有する直鎖状又は分枝鎖状のアルキル基を表すか、又は窒素原子と一緒になって5員又は6員の飽和脂肪族環を形成し、その際、該環の1又は2員がCHの代わりにN−R3、O又はSであってよく、R3は水素又は1〜20個のC原子を有するアルキル基を表し、かつnは2〜6の整数を表す]のω−アミノアルキルスルホン酸の製造方法において、式II[式中、R1及びR2は前記の意味を有する]のアミンを式II[式中、nは前記の意味を有し、X及びX=クロロ又はブロモである]のアルキル二ハロゲン化物及びアルカリ金属亜硫酸塩と水溶液中で反応させ、その際、まずアミン及び二ハロゲン化アルキルをpH値8〜10においてアルカリ金属水酸化物の添加下に反応させ、かつ引き続きハロゲン化水素酸の添加によってpH値を0〜1に調整し、かつ過剰のアルキル二ハロゲン化物を分離して、反応溶液をアルカリ液で6〜7.5のpH値に調整し、アルカリ金属亜硫酸塩を添加し、かつ高められた温度で式Iの生成物を形成することを特徴とする方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は水溶液中でのω−アミノアルカンスルホン酸の新規の製造方法に関す
る。
【0002】 従来の技術: アミノアルカンスルホン酸は一般式I
【0003】
【化4】
【0004】 [式中、 R1及びR2はアルキル基であり、かつnは1〜5の整数である]のスルホンアミ
ンの群に属する。
【0005】 n=3の前記化合物の1つの群の製造は従来の技術によれば一般反応式
【0006】
【化5】
【0007】 に従って1,3−プロパンスルトンを用いて行われる。
【0008】 この方法のために使用される1,3−プロパンスルトンはこの場合、高反応性
の作用物質として弱い求核性でも反応する。しかしながら高い生理学的ポテンシ
ャルも高反応性によるものである。
【0009】 従ってアルカンスルトンは潜在的に発ガン性であると評価され、かつ使用はこ
の理由から不利である。しかしながら該反応の収率は一般に95〜98%なので
、今までは工業的に重要な製造方法であった。
【0010】 工業的に使用されるアルカンスルホン酸のための例は: 2−モルホリンエタンスルホン酸及び4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピ
ペラジンプロパンスルホン酸。これらの化合物は、とりわけ細胞培養における生
物学的な緩衝物質として用いられる。
【0011】 EP0752420号A1は、1,3−プロパンスルトンを回避して3−ピリ
ジニウムプロパンスルホンベタイン(PPS)を製造するにあたりピリジンを1
,3−ジハロゲンプロパン及び亜硫酸ナトリウムと溶剤としての水及びアルキル
ハロゲン化物の存在下に反応させる方法を記載している。
【0012】
【化6】
【0013】 しかしながら該方法はアミン窒素に水素を有さない第3級アミン成分に関して
のみ適当である。第2級アミンを使用する場合には、つまり形成された第3級ア
ンモニウム塩の脱プロトン化を依然として未反応の第2級アミンによって行うの
で、第2級アミンは第3級アミンよりも強塩基であり、かつ生じる第4級窒素は
容易に分離する水素を有する。それにより遊離した第3級アミンは新たにジハロ
ゲンプロパンと反応し、従って不所望の第4級生成物が以下の反応式通りに形成
しうる。
【0014】
【化7】
【0015】 これは不所望な中間化合物Vの他に最早、再反応しないアンモニウムハロゲン
化物塩IV及び不所望の第4級塩VIをもたらす。これは相当の収率低下及び高
い割合の副生成物をもたらす。
【0016】 更にアルカリ金属ハロゲン化物による得られる溶液の高い負荷がもたらされる
。しかしながらこれは最終生成物の要求される高い純度では、例えば生体緩衝液
として許容できないので、公知の製造方法の後に固体のアミノアルカンスルホン
酸の単離及び精製を行わねばならない。
【0017】 従って今まではスルホアルキル化された、例えばスルホプロピル化された第2
級アミン化合物を、アルカンスルホンを回避して得る方法はなかった。
【0018】 従って本発明の課題は、ω−アミノアルカンスルホン酸をアルカンスルトンを
使用せずに経済的に製造でき、かつ有利には得られた溶液の精製を固体生成物の
単離をすることなく可能にする方法を見いだすことである。
【0019】 前記課題はメインクレームの特徴部により解決され、かつ従属請求項の特徴部
によって促される。
【0020】 従って本発明はアミノアルカンスルホン酸を、有利には水溶液として、アルカ
ンスルトンを使用せずに製造するための方法に関する。更に得られた溶液の精製
及び純粋な物質を得るために必要な工程。新規の方法の他の目的は、アルカンス
ルトン法での収率と同様に高い収率を同じ生成物の質で得ることである。従って
起こりうる副反応を抑圧し、並びに使用される物質のできるだけ完全な反応を達
成できねばならない。
【0021】 第2級アミンを直接ジハロゲンアルカン及びアルカリ金属亜硫酸塩と副生成物
なく反応させることは不可能なので、新規の製造方法を使用することが必要であ
る。この場合、ジハロゲンアルカンによりアルカリ液の添加を行うことで反応さ
れる第2級アミンから出発する。これは、場合により生じうる副生成物を抑止す
るのに必要である。水を含有する媒体中で作業する。
【0022】 第2の工程において、反応溶液にハロゲン化水素酸を添加することは製造プロ
セスの更なる工程のために有利な酸性のpH範囲に達成するために必要である。
【0023】 スルホン酸の形成のために、反応溶液にアミンと等モル量のアルカリ金属亜硫
酸塩を添加する。
【0024】 得られた生成物、例えば緩衝物質の直接の使用のために不利に、得られたアル
カリ金属ハロゲン化物の量並びに微量に生じる副生成物が生じる。該生成物を生
体緩衝液に要求される純度に保持するために、反応後に水性反応媒体の精製を行
わねばならない。この場合、1モルの反応生成物あたり少なくとも2モルのアル
カリ金属ハロゲン化物が生じることが考慮される。反応バッチにおけるアルカリ
金属亜硫酸塩の僅かな過剰に基づいて、生成物溶液中のアルカリ金属塩の割合を
更になおその割合だけ高める。アルカリ金属ハロゲン化物及び副生成物の低減は
目下、例えばイオン交換法によって実施できる。しかしながら形成されるアルカ
リ金属ハロゲン化物の高い割合に基づいて経済的に実施できない。ナノ濾過(Na
nofiltration)法は工業的な根拠から同様に要求される製造純度を得るために不
十分にすぎない。それというのもナノ濾過においては全ての2価の負に帯電した
粒子及び副生成物として生じるようなより大きな分子を同様に留め、かつこうし
て生成物溶液中に残るからである。
【0025】 本発明で示される生成物精製は、反応の間に生じる1価及び2価のアルカリ金
属ハロゲン化物及び副生成物から生成物を経済的に分離するためのナノ濾過及び
イオン交換法からなる組合せに関係する。本発明の範囲で使用されるナノ濾過及
びイオン交換樹脂によるイオン交換の方法は公知である。
【0026】 この場合、ナノ濾過は1価のアルキルハロゲン化物の低減のために用いられる
。約0.5質量%の全体の割合になる2価のアルカリ金属ハロゲン化物及び残り
の副生成物を第2工程においてイオン交換法によって除去する。本発明による方
法の実施を以下に一般形を記載する。
【0027】 ナノ濾過 1価のアルカリ金属ハロゲン化物の低減のためにナノ濾過の間に克服されねば
ならない反応溶液の浸透圧は生成物、副生成物及び2価のアルカリ金属塩の濃度
によって測定される。この浸透圧は通常の反応溶液中では約30バールである。
工業的及び経済的に有用な作業圧力でのナノ濾過の実施のために、反応溶液を1
:2〜1:3の比で水により希釈せねばならず、その際、浸透圧は同様に15か
ら10バールに低下する。ナノ濾過法は、有利には定容連続濾過の方法様式で実
施する。アルカリ金属ハロゲン化物の十分な低減のために、脱塩水を定容連続濾
過溶液として使用する。定容連続濾過液の容量は反応溶液の約7〜10倍に相当
する。従って、1価のアルカリ金属ハロゲン化物の低減は>95%が可能である
。約150〜300g/モル、有利には約200g/モルのカットオフ(Cutt-O
ff)を有するナノ濾過膜が使用され、かつ25〜35バール、すなわち浸透圧よ
り15〜20バール高い作業圧に調整される。定容連続濾過に引き続いて、目下
部分的に精製された反応溶液を当初の容量にまで濃縮し、かつイオン交換法によ
って再び精製する。
【0028】 イオン交換法 イオン交換樹脂によるアニオン及びカチオンの交換は長い間使用されてきてお
り、先行技術である。本願に記載される精製は、強酸性のカチオン交換及び弱塩
基性のアニオン交換からなる組合せで行われる。例えば強酸性のイオン交換体と
してPyroliteC104のタイプを使用し、弱塩基性のイオン交換体とし
てPyroliteA100のタイプを使用した。イオン交換体の作業様式は順
流又は向流法で行われるべきであり、順流が有利である。アニオン及びカチオン
交換体の比は後続のアニオン交換体がカチオン交換体と同じ交換能を有するよう
に調整される。イオン交換体の能力はナノ濾過によって予め精製された反応容量
をカチオン交換体の8〜10倍の床容量に相応して低減するのに十分である。該
イオン交換法はアルカリ金属ハロゲン化物及び副生成物を0.1%未満に低減す
ることができる。イオン交換体中に残留する生成物の溶出のために、イオン交換
体カラムを脱塩水で洗浄する。洗浄水容量はカチオン交換体の2〜3倍の床容量
にほぼ相当する。イオン交換体の再生は製造者の技術的な指示に相応して行う。
【0029】 添付される図1において、本発明による生成物精製のためのナノ濾過及びイオ
ン交換のプロセスフローチャートを示す。この図において、定容連続濾過液は容
器1から生成物容器2に移され、そこからナノ濾過3に流れ、そこではナノ濾過
膜3aは斜線で示されている。膜を通過しない成分は生成物溶液中に戻り、かつ
そこで定容連続濾過液により精製濃度に再希釈される。膜3aを流通する精製さ
れた溶液は中間タンク4を介して強カチオン性の交換体5を有する第1のイオン
交換体カラムに移動し、かつその排出物は弱アニオン性の交換体6を有する第2
のイオン交換カラムに移動する。これらのイオン交換体によって精製された生成
物を収容タンク7中に回収し、かつ必要に応じて採取する。
【0030】 方法例: 3−モルホリノプロパンスルホン酸溶液ω−(MOPS)の製造 ・ 6298g(40モル)の1,3−ブロモクロロプロパン(BCP)を装
入し、かつ20℃に加熱し、2000mlの水中の420g(10モル)のNa
OHを添加し、かつ引き続き870g(10モル)のモルホリンを添加した。
【0031】 ・ 10分後に該懸濁液を45℃に加熱した。この温度で8時間撹拌した。
【0032】 ・ やや過剰(約11モル)の1250gの水中の100mlの33%の塩酸
を添加した。この場合に、塩酸の量を顧慮せずに、pH値を顧慮した。まず0〜
1にpH値が低減すると、水相と有機相との明瞭な分離が生じる。
【0033】 ・ 有機相(過剰のBCP)を排出した。
【0034】 ・ 水相に、5〜6のpH値にまで濃縮された苛性ソーダ液を添加し、かつ引
き続き飽和亜硫酸ナトリウム溶液(1260g(10モル)NaSO+125
0gのHO)を添加した。
【0035】 ・ 該混合物を75℃に加熱し、この温度で24時間撹拌した。
【0036】 ・ 次いで該溶液を冷却し、以下のように精製した。
【0037】 ナノ濾過及びイオン交換体による精製 ω−MOPSの製造からの7.8kg(6.5リットル)の塩含有の生成物溶
液を使用した。該生成物溶液は1.21kgのω−MOPS、0.73kgのN
aCl、0.69kgのNaBr及び0.04kgのNaSOを含有した。
1価の塩NaCl及びNaBrの分離をナノ濾過によって実施した。溶液の浸透
圧の低減のために、生成物溶液を6.5リットルの脱塩水で希釈した。ナノ濾過
を慣用の巻モジュール(Wickelmodul)を用いて定容連続濾過の形で実施した。
オスモニック(Osmonicx)社の250ダルトンのカットオフ及び1mの膜表面
積を有する巻モジュールを使用した。ナノ濾過は35バールの膜間圧及び100
0l/mhの膜の流通において行った。
【0038】 ナノ濾過を以下のように実施した:塩含有生成物溶液をナノ濾過装置の受容容
器中に装入し、かつ6.5リットルの脱塩水で希釈した。流出する透過液容量(
平均透過液流50l/時間)を連続的に同じ比において装入容器中で脱塩水によ
って交換した(定容連続濾過)。ナノ濾過を、100リットルの透過液容量が該
システムから排出されるまで実施した。透過液をタンクに収容した。次いで目下
十分に脱塩された生成物溶液の濃縮を、6.5リットルの当初の容量に再び到達
するまで実施した。反応媒体の定容連続濾過の後に、100リットルの透過液の
濃縮を7.5リットルの最終容量にまで実施した。設定はここでは1000l/
hの膜流通及び30バールの膜通過圧であった。濃縮された透過液及び部分
脱塩された生成物溶液を次いで互いに混合した(以下に前精製された生成物溶液
を挙げる)。透過液濃縮は約90%のMOPSを透過液から回収し、それによっ
てナノ濾過において生成物固有の全体の保持を90%から99%より高くすると
いう目的がある。ナノ濾過の後に、部分脱塩された生成物溶液及び濃縮された透
過液からなる混合物は1.20kgのω−MOPS、0.045kgのNaCl
、0.037kgのNaBr及び0.04kgのNaSOを含有した。従っ
てナノ濾過は、1%未満の生成物損失でNaClを94%だけ低減し、NaBr
を95%だけ低減し、硫酸ナトリウムの含量を低減しなかった。
【0039】 ナノ濾過に引き続き硫酸ナトリウム及び残留塩の分離を、前精製された生成物
溶液からイオン交換法を用いて行った。1リットルの前精製された生成物溶液は
0.144kgのω−MOPS、2.8gのNaCl、3.5gのNaBr及び
3gのNaSOを含有した。ここで350mlの強カチオン性のイオン交換
体ReliteEXC08及び170mlの弱アニオン性のイオン交換体Rel
iteEXA54を有する2つのカラムからなる装置を使用した。イオン交換体
材料の負荷容量は予め精製された生成物溶液1リットルを完全に脱塩するのに十
分である。イオン交換体を、それに相応して再生された形(強カチオン性につい
てはH形で、かつ弱アニオン性についてはOH形で)で使用する。前精製された
生成物溶液をまず強カチオン性のイオン交換体を介して、かつ次いで弱アニオン
性のイオン交換体を介して導いた。前精製された生成物溶液のイオン交換体への
流通は流体静力学的圧力によって行った。次いで両者のイオン交換体を1リット
ルの脱塩水ですすいだ。すすぎ水及び目下完全に精製された生成物溶液を互いに
混合し、かつこの混合により2リットルの生成物溶液が得られた。該生成物溶液
はイオン交換法による精製の後に、0.138kgのω−MOPSを含有し、も
はや検出可能な塩を含有しなかった。これは4%未満の生成物損失に相当する。
これによって精製を終えた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明による生成物精製のためのナノ濾過及びイオン交換のプロセスフ
ローチャートを示している。
【符号の説明】
1 容器、 2 生成物容器、 3 ナノ濾過、 3a 膜、 4 中間タン
ク、 5 強カチオン性の交換体、 6 弱アニオン性の交換体、 7 収容タ
ンク
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成14年1月9日(2002.1.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】 この方法のために使用される1,3−プロパンスルトンはこの場合、高反応性
の作用物質として弱い求核性でも反応する。しかしながら高い生理学的ポテンシ
ャルも高反応性によるものである(Chem.Abs. 1980, 92(13), 110477t)。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 [式中、 R1及びR2は同一であるか、又は異なり、かつ1〜20個のC原子を有する直鎖
状又は分枝鎖状のアルキル基を表すか、又は窒素原子と一緒になって5員又は6
員の飽和脂肪族環を形成し、その際、該環の1又は2員がCHの代わりにN−
R3、O又はSであってよく、R3は水素又は1〜20個のC原子を有するアルキ
ル基を表し、かつ nは2〜6の整数を表す]のω−アミノアルキルスルホン酸の製造方法において
、式II
【化2】 [式中、 R1及びR2は前記の意味を有する]のアミンを式III
【化3】 [式中、 nは前記の意味を有し、X及びX=クロロ又はブロモである]のアルキル二
ハロゲン化物及びアルカリ金属亜硫酸塩と水溶液中で反応させ、その際、まずア
ミン及びアルキル二ハロゲン化物をpH値8〜10においてアルカリ金属水酸化
物の添加下に反応させ、かつ引き続きハロゲン化水素酸の添加によってpH値を
0〜1に調整し、かつ過剰のアルキル二ハロゲン化物を分離して、反応溶液をア
ルカリ液で6〜7.5のpH値に調整し、アルカリ金属亜硫酸塩を添加し、かつ
高められた温度で式Iの生成物を形成することを特徴とする方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD, GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG, MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL ,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US, UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 アレクサンダー シュミット ドイツ連邦共和国 レーダースハイム−グ ローナウ シュルトハイス−マテス−シュ トラーセ 4 (72)発明者 クリストフ ヒュトナー ドイツ連邦共和国 ヴァインハイム−リュ ッツェルザクセン ゾマーガッセ 90 Fターム(参考) 4H006 AA02 AA03 AB80 AC52 AC61 AD17 AD32 BA72 BA92 TB56

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式I 【化1】 [式中、 R1及びR2は同一であるか、又は異なり、かつ1〜20個のC原子を有する直鎖
    状又は分枝鎖状のアルキル基を表すか、又は窒素原子と一緒になって5員又は6
    員の飽和脂肪族環を形成し、その際、該環の1又は2員がCHの代わりにN−
    R3、O又はSであってよく、R3は水素又は1〜20個のC原子を有するアルキ
    ル基を表し、かつ nは2〜6の整数を表す]のω−アミノアルキルスルホン酸の製造方法において
    、式II 【化2】 [式中、 R1及びR2は前記の意味を有する]のアミンを式III 【化3】 [式中、 nは前記の意味を有し、X及びX=クロロ又はブロモである]のアルキル二
    ハロゲン化物及びアルカリ金属亜硫酸塩と水溶液中で反応させ、その際、まずア
    ミン及びアルキル二ハロゲン化物をpH値8〜10においてアルカリ金属水酸化
    物の添加下に反応させ、かつ引き続きハロゲン化水素酸の添加によってpH値を
    0〜1に調整し、かつ過剰のアルキル二ハロゲン化物を分離して、反応溶液をア
    ルカリ液で6〜7.5のpH値に調整し、アルカリ金属亜硫酸塩を添加し、かつ
    高められた温度で式Iの生成物を形成することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 アルカリ金属としてナトリウムを使用し、かつハロゲンとし
    て塩素を使用する、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 反応溶液をナノ濾過によって、含有するアルカリ金属ハロゲ
    ン化物及びアルカリ金属硫化物から分離する、請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 反応溶液をナノ濾過のために10〜20バールの浸透圧を有
    する濃度に調整する、請求項1又は2記載の方法。
  5. 【請求項5】 ナノ濾過に引き続いてイオン交換クロマトグラフィーによる
    精製を行い、その際、強酸性のカチオン交換体及び弱塩基性のアニオン交換体を
    用いてビスルフィド及び両性でない出発生成物及び副生成物を分離する、請求項
    2又は3記載の方法。
  6. 【請求項6】 生体緩衝液としての、請求項2から4までのいずれか1項記
    載の精製された溶液の使用。
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