JP2003532530A - 印刷媒体の表面にニス層を塗布するための方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、印刷媒体（印刷シート）の表面にニス層を塗布するための方法であって、ａ）ニス塗膜、特にＵＶニス塗膜を形成し、ｂ）熱及び／又はＵＶ照射の作用下でニス塗膜を乾燥若しくは硬化させ、ｃ）乾燥若しくは硬化させられたニス塗膜を、印刷媒体の（新鮮な若しくは未だ湿っている）印刷された表面に転移させると同時に該表面と永続的に接着させることを特徴とする方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、印刷媒体の表面にニス層を塗布するための方法及び対応する装置に
関する。

【０００２】 特に、より一層広く普及するデジタル画像に関連して、作成された写真が印刷
されなければならいという状況が極めて頻繁に生じ、この場合、受け取られた印
刷結果は、常に特に魅力的に見えるわけではない。利用される印刷紙は光沢がな
くくすんでいる。このことは、特にパンフレット材料又は同様のものを製造する
場合に、光沢印刷が直接に製造されることができない、又は対応する印刷紙を利
用することができない、又は例えば利用される印刷装置に基づきこのような印刷
が容易に可能ではない場合には不都合である。

【０００３】 したがって、個々の印刷物に好ましい魅力的な外観を提供するために、印刷さ
れた材料に後から光沢の強い層、例えば薄いニス層を設けることが望ましいとい
うかなりの状況が、印刷シートの製造の分野において存在する。

【０００４】 このために、従来は、ラミネート技術が使用されていた。接着層が設けられた
セロファン箔又はＰＶＣ箔が、印刷媒体の印刷された表面に提供され、これによ
り、光沢の強い表面を得る。この方法は、印刷機の内部において、容易に可能で
はない。接着剤が設けられたＰＶＣ箔又はセロファン箔は、ローラから引き離さ
れ、フォーマットに裁断され、次いで印刷媒体の印刷側に提供、特にローラによ
って提供される。この場合、空気封入を回避することが重要である。前記の方法
ステップのために、個別の箔−支持装置、供給装置及び転移装置が必要である。
機械技術的なコストは極端に高い。

【０００５】 択一的に、いわゆるウェットオンウェット法においては、分散ニスが、未だ湿
っている、すなわち印刷媒体の印刷された直後の表面に塗布される。次いで、４
〜８ｍの長さの比較的大きな区分に亘り、ＩＲ放射の作用下で乾燥が行われる。
極めて頻繁に、この方法の場合、インキ側からニス層が剥離することによってニ
ス表面の光沢が無くなる。さらに、この方法の場合には機械技術的なコストも極
端に高い。特に、乾燥区分を備えた相応の装置は、相応に長く形成されており、
その結果、装置は、相応に長い建物若しくは工場の内部にのみ取り付けられるこ
とができる。

【０００６】 したがって、本発明の課題は、印刷媒体の表面にニス層を塗布するための方法
及び装置を提供することであり、この方法及び装置は、極端により短い処理区分
の場合に光沢の強い品質を、しかもウェットオンウェット法で保証し、この場合
、いわゆるファソンニス引きも問題なく可能であることが望ましい。

【０００７】 前記課題は、方法については請求項１の特徴によって、装置については請求項
９の特徴によって解決された。

【０００８】 したがって、本発明の核は、印刷機の内部においてニスによってセロファン箔
に対応してニス塗膜、特に窒素ニス塗膜又はＵＶニス塗膜が形成され、このニス
塗膜が、熱及び／又はＵＶ放射の影響下で乾燥若しくは硬化させられ、次いで（
新鮮な若しくは未だ湿っている）印刷媒体の印刷された表面に転移されると同時
にこの表面と接着させられる。この場合、ファソンニス、すなわちニスが印刷媒
体の印刷された表面の部分領域のみにおけるニス引きが提供されることが問題な
く可能である。ニスの乾燥若しくは硬化によって、ニス塗膜が、セロファン箔に
対応して得られ、ニス塗膜は、印刷媒体上の未だ湿っているインキと混合するこ
とによって滲むことがない。

【０００９】 乾燥された若しくは硬化されたニス塗膜に、接着剤、特にＵＶ接着剤が塗布さ
れると同時にニス・接着剤結合塗膜が形成される。次いで、接着剤側を備えた結
合塗膜が印刷媒体の印刷された表面に転移されることができる。

【００１０】 有利には、接着剤は、ニス塗膜への塗布の直後に、又は印刷媒体の表面へニス
・接着剤結合塗膜を転移させた後に、特に、赤外線及び／又は超音波を用いて硬
化させられる。

【００１１】 光沢の強いニス表面を形成するために、ニスは、十分に研磨された、特にセラ
ミック被覆されたトランスファ面、特にトランスファローラを用いて塗布され、
この場合、印刷媒体の表面への転移は、ニス塗膜の、十分に研磨された、特にセ
ラミック表面に当接した側が、ニス引きされる印刷媒体の表面若しくは見える側
を規定するように行われる。

【００１２】 セラミック被覆されたトランスファ面は、ニス塗膜の光沢の強い表面が損傷さ
れることなくニス塗膜が硬化後に剥離するという利点を有する。

【００１３】 いわゆるファソンニス引きの場合に、印刷媒体の印刷された表面の望ましい部
分領域にのみ転移若しくは塗布されるために、トランスファ面には部分領域にの
みニス・接着剤結合塗膜が形成される。

【００１４】 ニス塗膜が、所定の温度、特に約８０〜１００℃に調整され、この温度におい
てはニス塗膜が硬化するが、より低温の表面に対して自己接着性であり、これに
より、ニス塗膜が、十分に研磨されたトランスファ面から直接に（新鮮な若しく
は未だ湿った）印刷媒体の印刷された表面に問題なく剥離しながら、この表面に
緊密に結合されることができるならば、接着剤の使用を省略することができる。

【００１５】 上記の方法の態様（ニス・接着剤結合塗膜又は所定の温度における接着剤の加
熱）に代わって、乾燥された若しくは硬化されたニス塗膜が、既に前もって接着
剤が設けられた、印刷媒体の印刷された表面に転移されることができる。接着剤
は、印刷媒体の印刷された表面への塗布の後に硬化されることができる。有利に
は、硬化は、熱及び／又はＵＶ照射の作用下で行われる。

【００１６】 本発明による方法を実施するための有利な装置は、ニス塗膜を形成するための
所定のニストランスファ装置を有しており、このニストランスファ装置には、ニ
ス転移ステーションが配属されており、この場合、ニス転移ステーションの後に
、ニスを硬化させるためのステーション、特に、加熱装置又はＵＶ照射装置の形
式のステーションが配置されており、このステーションを用いて、ステーション
上に形成されたニス塗膜を、表面、すなわち印刷媒体の印刷された表面に転移可
能である。ニストランスファ装置は、十分に研磨されたトランスファ面、特に、
セラミック面、特殊鋼面又はクロム面を、しかも上に示された理由から有してい
る。

【００１７】 本発明による装置の有利な実施形態の場合、ニストランスファ装置はトランス
ファローラによって形成されており、トランスファローラの表面は、十分に研磨
された特殊鋼、クロム又は非鉄材料、特にセラミックから成る。

【００１８】 装置の有利な構成では、ニストランスファ装置には、ニス転移ステーションの
後に配置された接着剤転移ステーションが配属されている。両ステーションの間
には、放射装置若しくは熱又はＵＶ放射装置が配置されている。これにより、ニ
ス・接着剤結合塗膜が形成され、このニス・接着剤結合塗膜は、印刷媒体の印刷
された表面に転移されることができる。

【００１９】 これとは別の装置の構成では、ニストランスファ装置の前に、印刷媒体の表面
に接着剤膜を転移するための接着剤転移ステーションが配置されていることもで
きる。この場合、ニストランスファ装置によって、ニス塗膜は、既に接着剤膜が
設けられた印刷媒体の表面に塗布される。有利には、ニストランスファ装置と接
着剤転移ステーションとの間には接着剤硬化装置が配置されている。

【００２０】 ニストランスファ装置には、接着剤転移ステーションに対して後置されて、接
着剤乾燥装置が配属している。有利には、接着剤乾燥装置がトランスファステー
ションの後に配置されており、トランスファステーションにおいてニス塗膜若し
くは接着剤側を備えたニス・接着剤結合箔が、印刷媒体の表面に塗布される。

【００２１】 接着剤乾燥装置としてＵＶ照射装置、ＩＲ照射装置又は超音波発生装置を使用
することが特に有利であることが分かった。

【００２２】 ニス塗膜若しくはニス・接着剤結合塗膜の転移は、有利にはトランスファ面と
対向ローラとの間の間隙において行われる。

【００２３】 ファソンニス引きのためには、ニス及び場合によっては接着剤は対応する形式
で、例えば高圧ローラを用いて部分的にのみニストランスファ装置のトランスフ
ァ面に塗布される。

【００２４】 以下に本発明により構成された装置の実施例を添付の図面を参照しながらさら
に詳しく説明する。

【００２５】 以下では、同じでかつ機能が同じ部材は同じ参照符号で示される。

【００２６】 図１及び図２には、参照符号１で、より詳しく示されていない印刷機の出口が
示されており、この出口にはニス引きステーション２が接続している。いわゆる
デリバリ３によって、印刷機において上側が印刷された印刷シート４はニス引き
ステーション２へ搬送され、この場合、デリバリ３はこのために無限に循環する
搬送ベルト５を有しており、この搬送ベルト５は印刷シート４を矢印６の方向に
搬送する。ニス引きステーション２は、高さ調節可能な基部に支承されたケーシ
ング７を有しており、このケーシングは、中央で、水平方向の軸線１０を中心に
矢印１１の方向に回転駆動されるトランスファローラ９を備えている。

【００２７】 図１に示されたニス引きステーションの場合、トランスファローラ９の周面１
２は有利には十分に研磨されたセラミック面で被覆されている。これに対し、図
２のニス引きステーションの場合、トランスファローラ９の周面１２はクロム被
覆されているが、必要な場合にはセラミック被覆されているか、クロム又はセラ
ミックと同様に十分に研磨された閉鎖された表面の製造を可能にする別の同様の
材料で被覆されていてよい。

【００２８】 周面１２には、実施例の場合、まずＵＶニスが、しかもニス胴１３を用いて塗
布される。ニス胴には、ＵＶニスを備えたニス容器１６から汲上げローラ１４及
び調量ローラ１５によってニスが供給される。この構造は、一般的に公知の装置
技術的な配置である。トランスファローラ９の周面１２に塗布されたニスは、Ｕ
Ｖニス塗膜を形成しながら、しかもニス胴１３の後に配置されたＵＶ照射装置１
７を用いて硬化させられる。

【００２９】 図１において、ＵＶ照射装置１７の後には接着剤胴１８が配置されており、こ
の接着剤胴１８は、ニス胴と同様の形式で、接着剤汲上げローラ１９及び接着剤
調量ローラ２０によって、接着剤容器２１から接着剤が供給される。

【００３０】 図示した実施例の場合、接着剤胴の後には、ニス塗膜上に塗布された接着剤層
の予備硬化のためのＩＲ照射装置２２が配置されている。トランスファローラ９
の周面１２上に形成されたニス・接着剤結合塗膜は、次いで、トランスファロー
ラ９と対応配置された対向ローラ２３との間の間隙において、印刷シート４の上
側の印刷面に塗布されると同時にこの印刷面と緊密に結合する。

【００３１】 図２に示した第２の実施例の場合、接着剤転移ステーションが設けられていな
い。その代わりに、ニスのみがＩＲ又はＵＶ照射装置１７によって硬化させられ
、この場合、硬化若しくは乾燥は、約１００℃に調整されたトランスファ面若し
くはこの場合トランスファローラ９の周面１２において行われる。これにより、
ニス塗膜は、版胴ローラからニス塗膜が剥離する場合に問題を生じることなく、
より低温の表面に対して接着により保持される。照射装置１７は、トランスファ
ローラ９と配属された対向ローラ２３との間の間隙の直前に配置されていると有
利である。

【００３２】 いわゆるトランスファステーション２５を規定する前記転移間隙の後に、ニス
塗膜及び／又は接着剤の最終的な硬化のための装置、特に超音波発生装置が配置
されていると特に有利である。この構成の場合、ニス及び／又は接着剤の最終的
な硬化は、印刷シート４の印刷側へのニス塗膜又はニス・接着剤結合塗膜の転移
の後に初めて行われる。この方法は、トランスファローラ９と対向ローラ２３と
の間の間隙において、問題なく、場合によって生じる空気封入が、ニス塗膜又は
ニス・接着剤結合塗膜と印刷シート４の印刷側との間の領域から押し出されるこ
とができるという利点を有する。未だ予備硬化されていない、ひいては未だ比較
的柔軟なニス及び／又は接着剤層は、逃れ出る空気封入に対する抵抗とはならな
い。ニス層及び／又は接着剤層の最終的な硬化のための、トランスファステーシ
ョンの後に配置された装置は、図１、図３及び図５に参照符号２４で示されてい
る。

【００３３】 ニス引きされた印刷シート４の搬出は、従来の形式で、搬送ベルト装置２６に
よって行われ、この搬送ベルト装置２６の後には従来の積層装置２７が配置され
ている。

【００３４】 説明された両ニス引きステーションが、図３及び図４に再び概略的に示されて
いる。この場合、接着剤転移ステーション１８〜２１と、ＩＲ照射装置２２と、
接着剤層を硬化させるための装置２４とが設けられていないことがよく分かる。
したがって、トランスファローラ９のクロム被覆された周面１２を加熱するため
の装置が必要であるにも拘わらず、ステーションは構造的により低コストである
。

【００３５】 図５は、ニス引きステーションの、図３及び図４に概略的に示された実施形態
とは異なる第３の実施形態を示している。この場合、接着剤は、接着剤転移ステ
ーション１８〜２１を用いて、ニス塗膜を転移させる前に印刷媒体４の表面に塗
布される。接着剤は、塗布後すぐにＩＲ照射装置又はＵＶ照射装置１７を用いて
硬化させられる。次いで、クロム又はセラミックから成る周面１２を有するトラ
ンスファローラ９を用いて、ニス塗膜が印刷媒体４の接着剤を有する表面に転移
させられる。次いで、既に説明した装置２４によって、接着剤若しくはニス・接
着剤結合塗膜が硬化させられる。

【００３６】 前記説明及び添付の図面から、極端に短い範囲にニス引きを行うことができる
ことが分かる。構造上のコストは極めて限定されている。前記装置は、いわゆる
ウェットオンウェット法において、最も短い範囲に、より高い品質（高い光沢）
でニス引きを可能にする。

【００３７】 出願書類に開示された全体的な特徴は、個々に又は組み合わせで従来技術に対
して新規である限り、発明に本質的であるとして請求される。

【図面の簡単な説明】

【図１】 印刷作業に続いてニス・接着剤結合塗膜を転移するための装置の第１の実施例
を概略的に示す縦断面図である。

【図２】 図１に対応する、しかしながら接着剤を塗布するための装置が設けられていな
い装置の第２の実施例を示す同様に概略的な縦断面図である。

【図３】 図１に示した第１の実施例の概略的な図である。

【図４】 図２に示した第２の実施例の概略的な図である。

【図５】 ここで問題となっている装置の第３の実施例の概略図である。

【符号の説明】

１ 出口、 ２ ニス引きステーション、 ３ デリバリ、 ４ 印刷シート
、 ５ トランスファベルト、 ６ 矢印、 ９ トランスファローラ、 １０ 軸線、 １１ 矢印、 １２ 周面、 １３ ニス胴、 １４ 汲上げローラ
、 １５ 調量ローラ、 １６ ニス容器、 １７ ＵＶ照射装置、 １８ 接
着剤胴、 １９ 接着剤汲上げローラ、 ２０ 接着剤調量ローラ、 ２１ 接
着剤容器、 ２２ ＩＲ照射装置、 ２３ 対向ローラ、 ２４ 硬化のための
装置、 ２５ トランスファステーション、 ２６ トランスファベルト装置、 ２７ 積層装置

Claims (20)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 印刷媒体（印刷シート）の表面にニス層を塗布する方法にお
   いて、 ａ）ニス塗膜、特にＵＶニス塗膜を形成し、 ｂ）熱及び／又はＵＶ放射の作用下でニス塗膜を乾燥若しくは硬化させ、 ｃ）乾燥若しくは硬化されたニス塗膜を、印刷媒体の（新鮮な若しくはまだ湿っ
   ている）印刷された表面に転移させると同時に該表面に永続的に接着させる ことを特徴とする、印刷媒体の表面にニス層を塗布する方法。
2. 【請求項２】 乾燥若しくは硬化されたニス塗膜に接着剤、特にＵＶ接着剤
   が塗布されると同時にニス・接着剤結合塗膜を形成し、次いで該ニス・接着剤結
   合塗膜が接着剤側において、印刷媒体の印刷された表面に転移される、請求項１
   記載の方法。
3. 【請求項３】 接着剤を、ニス塗膜への塗布の直後に又は、印刷媒体の印刷
   された表面へのニス・接着剤結合塗膜の転移の後に、特に熱作用、ＵＶ放射及び
   ／又は赤外放射及び／又は超音波を用いて硬化させる、請求項２記載の方法。
4. 【請求項４】 強い光沢を有するニス表面を形成するために、ニスを、十分
   に研磨された、特にセラミックで被覆されたトランスファ面、特にトランスファ
   ローラの周面に塗布し、十分に研磨された、特にセラミック面に当接するニス塗
   膜の側が、ニス引きされる印刷媒体の表面若しくは見える側を規定するように印
   刷媒体の表面への転移が行われる、請求項３記載の方法。
5. 【請求項５】 いわゆるファソンニス引きの目的のために、ニス・接着剤結
   合塗膜が部分的にのみ形成され、印刷媒体の印刷された表面の相応の部分領域に
   のみ塗布される、請求項１から４までのいずれか１項記載の方法。
6. 【請求項６】 ニス塗膜が、所定の温度、特に約８０〜１００℃に調節され
   、該温度においてニス塗膜は自主的に硬化するが、より低温の表面に対して自己
   接着性であり、これにより、ニス塗膜が、印刷媒体の（新鮮な若しくは未だ湿っ
   ている）印刷された表面に転移されることができる、請求項１から４までのいず
   れか１項記載の方法。
7. 【請求項７】 乾燥若しくは硬化されたニス塗膜を、印刷媒体の予め接着剤
   が設けられた印刷された表面に転移させる、請求項１又は４記載の方法。
8. 【請求項８】 接着剤を、印刷媒体の印刷された表面への塗布の後に、特に
   熱及び／又はＵＶ放射の作用によって硬化させる、請求項７記載の方法。
9. 【請求項９】 印刷媒体の表面にニス層を塗布するための装置において、ニ
   ス塗膜を形成するための所定のニストランスファ装置が設けられており、該ニス
   トランスファ装置にニス転移ステーション（１３）が配属されており、該ニス転
   移ステーションの後に熱又はＵＶ放射装置（１７）が配置されており、該熱又は
   ＵＶ放射装置を用いて、ニストランスファ装置上に形成されたニス塗膜が印刷媒
   体（印刷シート４）の表面に転移可能であることを特徴とする、印刷媒体の表面
   にニス層を塗布するための装置。
10. 【請求項１０】 前記ニストランスファ装置（９）が、十分に研磨されたト
    ランスファ面（１２）、特にセラミック面、特殊鋼面又はクロム面を有している
    、請求項９記載の装置。
11. 【請求項１１】 前記ニストランスファ装置がトランスファローラ（９）に
    よって形成されており、該トランスファローラの周面（１２）が、十分に研磨さ
    れた特殊鋼、クロムから又は非鉄材料、特にセラミックから成っている、請求項
    １０記載の装置。
12. 【請求項１２】 前記ニストランスファ装置に、ニス転移ステーション（１
    ３）の後に配置された接着剤転移ステーション（１８）が、ニス・接着剤結合塗
    膜を形成するために配属しており、これらの両ステーションの間に熱又はＵＶ放
    射装置（１７）が配置されている、請求項９から１１までのいずれか１項記載の
    装置。
13. 【請求項１３】 ニストランスファ装置の前に、印刷媒体（印刷シート４）
    の表面に接着剤塗膜を転移するための接着剤転移ステーション（１８）が配置さ
    れている、請求項９から１１までのいずれか１項記載の装置。
14. 【請求項１４】 ニストランスファ装置と接着剤転移ステーション（１８）
    との間に、接着剤硬化装置、特にＩＲ又はＵＶ照射装置（１７）が配置されてい
    る、請求項１３記載の装置。
15. 【請求項１５】 ニストランスファ装置（９）に接着剤乾燥装置（２２及び
    ／又は２４）が配属されており、該接着剤乾燥装置が接着剤転移ステーション（
    １８）の後に配置されている、請求項１２から１４までのいずれか１項記載の装
    置。
16. 【請求項１６】 前記接着剤乾燥装置（２４）がトランスファステーション
    （２５）の後に配置されており、該トランスファステーションにおいて、接着剤
    側を備えたニス・接着剤結合塗膜若しくはニス塗膜が、印刷媒体（印刷シート４
    ）の印刷された表面に塗布される、請求項１５記載の装置。
17. 【請求項１７】 前記接着剤乾燥装置が、ＩＲ照射装置（２２）、ＵＶ照射
    装置又は超音波発生装置（２４）である、請求項１５又は１６記載の装置。
18. 【請求項１８】 ニス塗膜若しくはニス・接着剤結合塗膜の転移が、トラン
    スファ面（１２）と対向ローラ（２３）との間の間隙（トランスファステーショ
    ン２５）において行われる、請求項９から１７までのいずれか１項記載の装置。
19. 【請求項１９】 前記ニストランスファ装置が、所定の表面温度、特に約８
    ０〜１００℃に調整されている、請求項９から１１までのいずれか１項記載の装
    置。
20. 【請求項２０】 ニス高圧ローラ及び場合によっては接着剤高圧ローラを用
    いたファソンニス引きのために、部分的にのみニス及び場合によっては接着剤を
    トランスファ装置（９）のトランスファ面（１２）に特に合致して塗布可能であ
    る、請求項９から１９までのいずれか１項記載の装置。