JP2003532057A - 非内因性の、構成的に活性化される既知gタンパク質−共役受容体 - Google Patents

非内因性の、構成的に活性化される既知gタンパク質−共役受容体

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Abstract

(57)【要約】 本特許文書に開示される発明は、膜貫通受容体、より特別には、内因性リガンドが既知であるヒトのGタンパク質−共役受容体(「既知GPCR」)、およびもっとも特別には、もっとも好ましくは、逆アゴニスト、アゴニストもしくは部分アゴニスとしての候補化合物の直接同定のためのスクリーニングアッセイにおいて使用するための、既知GPCRの変異された(非内因性の)型に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本特許出願は、2000年4月7日に米国特許商標庁により受理された米国暫
定出願第60/195,747号からの優先権を請求し;そして1998年10
月13日に米国特許庁により受理された米国特許第09/170,496号に関
していて、これらの各々は引用によって完全に組み入れられている。
【0002】 発明の分野 本特許文書に開示される発明は、膜貫通受容体、より特別には、内因性リガン
ドが同定されているGタンパク質−共役受容体(「既知GPCR」)、および具
体的には、受容体の構成的活性を確立するか、または増強するべく改変された既
知GPCRに関する。もっとも好ましくは、改変されたGPCRは、治療剤とし
ての使用のための、受容体アゴニスト、逆アゴニストもしくは部分アゴニストと
しての候補化合物の直接同定のために使用される。
【0003】 発明の背景 多数の受容体クラスがヒトには存在するけれども、はるかにもっとも豊富な、
そして治療的に関係があるのは、Gタンパク質−共役受容体(GPCR)クラス
によって代表される。ヒトのゲノム中には約100,000個の遺伝子が存在す
ると概算され、そしてこれらの中の約2%もしくは2,000遺伝子がGPCR
をコードしていると算定される。内因性リガンドが同定されているGPCRを含
む受容体は「既知」受容体と呼ばれ、これに対して、内因性リガンドが同定され
ていない受容体は「オーファン」受容体と呼ばれる。GPCRは、製薬生産物の
開発のための重要な領域を表す:100種の既知GPCRの約20種から、全処
方薬の60%が開発されている。
【0004】 GPCRは共通の構造モチーフを共有する。(すべてのこれらの受容体は、7
つのα−ヘリックスを形成する疎水性アミノ酸22〜24個の7種の配列を有し
、これらの各々は膜をわたっている(各スパンは、数字によって特定される、す
なわち膜貫通−1(TM−1)、膜貫通ー2(TM−2)など))。膜貫通ヘリ
ックスは、細胞膜の外側もしくは「細胞外」側において膜貫通−2と膜貫通−3
、膜貫通−4と膜貫通−5、および膜貫通−6と膜貫通−7の間のアミノ酸の鎖
によって結合されている(これらは、それぞれ「細胞外」領域1,2および3(
EC−1,EC−2およびEC−3)と呼ばれる)。また、膜貫通ヘリックスは
、細胞膜の内側もしくは「細胞内」側において膜貫通−1と膜貫通−2、膜貫通
−3と膜貫通−4、および膜貫通−5と膜貫通−6の間のアミノ酸の鎖によって
結合されている(これらは、それぞれ「細胞内」領域1,2および3(IC−1
,IC−2およびIC−3)と呼ばれる)。受容体の「カルボキシ」(「C」)
末端は、細胞の中の細胞内空間に位置し、そして受容体の「アミノ」(「N」)
末端は、細胞の外側の細胞外空間に位置する。
【0005】 一般に、内因性リガンドが受容体に結合する(しばしば、受容体の「活性化」
と呼ばれる)場合、細胞内領域と細胞内「Gタンパク質」との間の結合を可能に
する細胞内領域のコンホメーションにおける変化がある。GPCRは、Gタンパ
ク質に関して「無差別」である、すなわちGPCRは、1種以上のGタンパク質
と相互作用できると報告されている。参照、Kenakin,T.,43 Li fe Sciences 1095(1988)。別種のGタンパク質が存在す
るけれども、現在、Gq,Gs,Gi,GzおよびGoが、同定されているGタ
ンパク質である。内因性リガンドで活性化されるGPCRのGタンパク質との結
合は、シグナルカスケードプロセス(「シグナル伝達」と呼ばれる)を開始する
。正常な条件下では、シグナル伝達は、最終的に細胞活性化もしくは細胞抑制を
もたらす。受容体のIC−3ループならびにカルボキシ末端がGタンパク質と相
互作用すると考えられている。
【0006】 生理学的条件下では、GPCRは、異なるコンホメーション:「不活性」状態
と「活性」状態の間の平衡において細胞膜に存在する。不活性状態における受容
体は、細胞内シグナル伝達経路に連結して生物学的応答を起こすことができない
。受容体コンホメーションを活性状態に変えることは、伝達経路への連結(Gタ
ンパク質を介して)を可能にし、そして生物学的応答を起こす。
【0007】 受容体は、内因性リガンドもしくは薬物のような化合物によって活性状態にお
いて安定化される。全く限定されるものではないが、受容体のアミノ酸配列に対
する改変を含む近年の発見は、活性状態コンホメーションにおいて受容体を増強
し、そして安定化するべき、内因性リガンドもしくは薬物以外の手段を提供して
いる。これらの手段は、受容体への内因性リガンド結合の効果を刺激することに
よって活性状態における受容体を効果的に安定化する。そのようなリガンド非依
存手段による安定化は、「構成的受容体活性化」と命名されている。
【0008】 伝統的なリガンド依存スクリーニングは、リガンドに誘導される受容体の活性
化を防ぐ試みにおいて、受容体へのリガンドの作用に拮抗する化合物を直接同定
することを捜し求めている。しかしながら、しばしばニュートラルアンタゴニス
トと呼ばれる、そのような化合物は、一般に、受容体のリガンド非依存活性、も
しくは過剰活性(overactivity)およびこの過剰活性からもたらさ
れるその後の異常な細胞応答に影響を与えることは期待できない。このことは、
伝統的なニュートラルアンタゴニストは、これらの受容体の異常なリガンド非依
存活性をブロックしないであろうから、過剰活性GPCRに結び付けられた下記
の表において同定される疾病のように、増加する疾病数に特に関係がある。
【0009】
【表1】
【0010】 発明の概要 内因性の既知GPCRの非内因性型およびそれらの使用が、本明細書において
開示される。
【0011】 詳細な記述 受容体周辺を包含した科学文献は、受容体に対して種々の影響を有するリガン
ドに関する多数の用語を採用している。明白および確実には、次の定義が、この
特許文書を通して使用される。これらの定義がこれらの用語について他の定義と
矛盾しない限り、次の定義が支配するであろう: アゴニストは、それらが受容体に結合する場合に細胞内応答を活性化するか、
または膜へのGTP結合を増強する物質(例えば、リガンド、候補化合物)を意
味する。
【0012】 本明細書で使用されるアミノ酸略語は表Aにおいて示される:
【0013】
【表2】
【0014】 部分アゴニストは、それらが受容体に結合する場合に細胞内応答を、アゴニス
トよりも弱い程度に活性化するか、または膜へのGTP結合を、アゴニストより
も弱い程度に増強する物質(例えば、リガンド、候補化合物)を意味する。
【0015】 アンタゴニストは、アゴニストと同じ部位において拮抗的に受容体に結合する
が、受容体の活性型により開始される細胞内応答を活性化せず、それによってア
ゴニストもしくは部分アゴニストによる細胞内応答を抑制できる物質(例えば、
リガンド、候補化合物)を意味する。
【0016】 候補化合物は、本発明の文脈上、スクリーニング技術に受け入れられる低分子
(例えば、限定されるものではないが化学化合物)を意味する。
【0017】 組成物は、少なくとも1種の成分を含有してなる材料を意味する;「製薬組成
物」は組成物の1例である。
【0018】 化合物効力は、受容体結合性親和力に対抗するような、受容体機能を抑制もし
くは促進する化合物の能力の測定値を意味する。化合物の効力を検出する代表的
手段は、本特許文書の実施例の節において開示される。
【0019】 コドンは、1群の3個のヌクレオチド(またはヌクレオチド等価物)を意味し
、これは、一般に、リン酸に結合したヌクレオシド(アデノシン(A)、グアノ
シン(G)、シチジン(C)、ウリジン(U)およびチミジン(T))を含み、
そして翻訳される場合に、アミノ酸をコードしている。
【0020】 構成的に活性化される受容体は、構成的な受容体活性化を受ける受容体を意味
する。構成的に活性化される受容体は、内因性もしくは非内因性であってもよい
【0021】 構成的な受容体活性化は、受容体とその内因性リガンドもしくはその化学的等
価物との結合以外の手段による、活性状態における受容体の安定化を意味する。
【0022】 接触もしくは接触させるは、イン・ビトロ系でもイン・ビボ系においても、少
なくとも2つの部分を一緒にさせることを意味する。
【0023】 直接同定するもしくは直接同定されるは、用語「候補化合物」との関係におい
て、構成的に活性化される受容体、好ましくは、構成的に活性化される受容体、
もっとも好ましくは、構成的に活性化されるGタンパク質−共役細胞表面受容体
に対する候補化合物のスクリーニング、およびそのような化合物の化合物効力を
調査することを意味する。この用語は、どんなことがあっても、用語「直接同定
する」または「直接同定される」によって包含されるか、またはそれを包含する
と、解釈または理解されてはならない。
【0024】 内因性は、哺乳動物の天然に生産する物質を意味する。例えば、そして限定さ
れるものではないが、用語「受容体」に関して内因性は、哺乳動物(例えば、そ
して限定されるものではないが、ヒト)もしくはウイルスによって天然に生産さ
れる物質を意味する。反対に、本文脈上、用語非内因性は、哺乳動物(例えば、
そして限定されるものではないが、ヒト)もしくはウイルスによって天然に生産
されない物質を意味する。例えば、そして限定されるものではないが、その内因
性形態において構成的に活性ではないが、操作された場合に構成的に活性になる
受容体は、もっとも好ましくは、「非内因性の構成的に活性化される受容体」と
してここでは言及される。両用語は、両「イン・ビボ」および「イン・ビトロ」
系を述べるために利用することができる。例えば、そして限定されるものではな
いが、スクリーニングアプローチでは、内因性または非内因性受容体は、イン・
ビトロスクリーニング系に関して存在しうる。さらなる例として、そして限定さ
れるものではないが、哺乳動物のゲノムが、非内因性の構成的に活性化される受
容体を含むように操作された場合は、イン・ビボ系による候補化合物のスクリー
ニングが有効である。
【0025】 Gタンパク質共役受容体融合タンパク質およびGPCR融合タンパク質は、本
発明の文脈上、各々、好ましくは内因性GPCRと天然に共役するGタンパク質
と同じタイプであるGタンパク質を有する、少なくとも1つのGタンパク質、も
っとも好ましくは、そのようなGタンパク質のアルファ(α)サブユニット(こ
れはGTPに結合するサブユニットである)に融合された、内因性の構成的に活
性化されるGPCRまたは非内因性の構成的に活性化されるGPCRを含んでな
る非内因性タンパク質を意味する。例えば、そして限定されるものではないが、
内因性状態において、Gタンパク質「Gsα」がGPCRに共役する主要なGタ
ンパク質である場合は、特異的GPCRに基づくGPCR融合タンパク質は、G
sαに融合したGPCRを含んでなる非内因性タンパク質であろう;ある状況で
は、以下に記されるように、主要ではないGタンパク質はGPCRに融合するこ
とができない。Gタンパク質は、構成的に活性なGPCRのc末端に直接融合で
きるか、または2つの間にはスペーサーが存在してもよい。
【0026】 宿主細胞は、そこに組み入れられるプラスミドおよび/またはベクターを有す
ることができる細胞を意味する。原核生物宿主細胞の場合は、プラスミドは、典
型的には、宿主細胞が複製するような自律性分子として複製される(一般に、プ
ラスミドは、真核生物宿主細胞への導入のためにその後単離される);真核生物
宿主細胞の場合は、プラスミドは、真核生物宿主細胞が複製する場合にプラスミ
ドが複製するように、宿主細胞の細胞DNA中に組み込まれる。好ましくは、本
発明の目的のためには、宿主細胞は真核生物、より好ましくは哺乳動物のもので
あり、そしてもっとも好ましくはHek−293、Hek−293TおよびCO
S−7細胞からなる群から選ばれる。
【0027】 間接同定するもしくは間接同定されるは、内因性受容体に特異的な内因性リガ
ンドの同定、リガンド−受容体相互作用を妨害および/または競合するものを決
定するための受容体に対する候補化合物のスクリーニング、および活性化された
受容体により関与される少なくとも1つの第2のメッセンジャー経路への影響に
ついて化合物の効力を調査することを伴う、薬物発見方法に対する伝統的アプロ
ーチを意味する。
【0028】 抑制する(inhibit)もしくは抑制は、用語「受容体」に関連して、応
答が、化合物の不在下とは反対に、化合物の存在下で減少されるか、または妨げ
られることを意味する。
【0029】 逆アゴニストは、受容体の内因性形態か、または受容体の構成的に活性化され
た形態のいづれかに結合し、そして受容体の活性型によって開始される基礎細胞
内応答を、アゴニストもしくは部分アゴニストの不在下で観察される活性の正常
な基礎レベル以下に抑制するか、または膜へのGTP結合を低下させる物質(例
えば、リガンド、候補化合物)を意味する。好ましくは、基礎細胞内応答は、逆
アゴニストの存在下で、逆アゴニストの不在下の基礎応答に較べて少なくとも3
0%、より好ましくは少なくとも50%、そしてもっとも好ましくは少なくとも
75%抑制される。
【0030】 既知受容体は、その受容体に特異的な内因性リガンドが同定されている内因性
受容体を意味する。
【0031】 リガンドは、内因性の天然に存在する受容体に特異的な、内因性の天然に存在
する分子を意味する。
【0032】 変異体もしくは変異は、内因性受容体の核酸および/またはアミノ酸に関して
、内因性の、非構成的に活性化される受容体の変異型が受容体の構成的活性化を
立証するように、そのような内因性配列に対する特定の変化を意味する。特定の
配列に対する等価物という用語では、(a)ヒト受容体のその後の変異型の構成
的活性化のレベルが、受容体の最初の変異によって立証されたものと実質的に同
様である;および(b)受容体のその後の変異型と受容体の最初の変異の間の配
列(アミノ酸および/または核酸)相同性パーセントが、少なくとも約80%、
より好ましくは少なくとも約90%、そしてもっとも好ましくは少なくとも95
%である場合は、ヒト受容体のその後の変異型がヒト受容体の最初の変異と等価
であると見なされる。理想的には、そして構成的活性化を達成するための本明細
書に開示されるもっとも好適なカセットは、GPCRの内因性および非内因性形
態間に単一のアミノ酸および/またはコドン変化を含むという事実による場合は
、配列相同性パーセントは少なくとも98%であろう。
【0033】 非オーファン受容体は、受容体に対するリガンドの結合が細胞内シグナル伝達
経路を活性化する、内因性の天然に存在するリガンドに特異的な内因性の天然に
存在する分子を意味する。
【0034】 オーファン受容体は、その受容体に特異的な内因性リガンドが同定されてない
か、または知られていない内因性受容体を意味する。
【0035】 製薬組成物は、少なくとも1種の有効成分を含んでなる組成物を意味し、それ
によって、組成物が哺乳動物(例えば、限定されるものではないが、ヒト)にお
ける特定の有効な成果についての研究に受け入れられる。当業者は、有効成分が
、医者のニーズに基づく所望の有効な成果を有するか否かを決定するために適当
な技術を理解し、そして評価できる。
【0036】 プラスミドは、ベクターおよびcDNAの組み合わせ物を意味する。一般に、
プラスミドは、タンパク質としてのcDNAの複製および/または発現の目的で
宿主細胞に導入される。
【0037】 刺激するもしくは刺激は、用語「応答」に関して、応答が化合物の不在下とは
反対に化合物の存在下で増強されることを意味する。
【0038】 ベクターは、cDNAに関して、少なくとも1個のcDNAを組み入れ、そし
て宿主細胞中に組み入れることができる環状DNAを意味する。
【0039】 次節の目的は、提示される効力について記述されていて、そして続く開示もし
くは特許請求の範囲に関する制約として、意図したものではなく、また考えるべ
きではない。
【0040】 A.序論 本特許文書に開示される、既知のGタンパク質−共役受容体の構成的に活性な
形態は、当業者には周知の部位特異的変異誘発法によって得ることができる。候
補化合物の直接同定のために有用な構成的に活性な受容体は、好ましくは、細胞
内ループ内、もっとも好ましくは細胞内ループ3(IC3)域内の特定の位置に
おいて受容体を変異させることによって達成される。そのような変異は、受容体
の機能的活性における増大、例えば、第2のメッセンジャー活性のレベルにおけ
る増大によって立証されるように、構成的に活性化されるよう意図される非内因
性受容体を生産することができる。部位特異的変異誘発の標準法が使用できるが
、好適な方法は、本明細書に引用によって組み入れられている、係属の、一般に
譲渡された特許文書、米国特許第09/170,496号において開示されてい
る方法である。
【0041】 下記表Bは、非内因性型に変換された既知の内因性GPCR、それら各々のG
タンパク質および内因性リガンドを列挙している。
【0042】
【表3】
【0043】
【表4】
【0044】
【表5】
【0045】 B.受容体スクリーニング 本明細書に開示される既知GPCRの非内因性の構成的に活性化される型に対
する候補化合物のスクリーニングは、受容体の内因性リガンドの使用を必要とし
ない、受容体の細胞表面において作用する候補化合物の直接同定を可能にする。
本明細書に開示される既知GPCRの内因性型(version)が発現および
/または過発現される体内の領域を決定することによって、受容体の発現および
/または過発現に伴う関連疾病/障害病態を決定することが可能であり;そのよ
うなアプローチは本特許文書において開示されている。
【0046】 下記表Cは、発現および/または過発現される既知GPCRおよび体内の組織
を列挙している。挙げられた引用文献はそのような組織発現についての支持を与
える。
【0047】
【表6】
【0048】
【表7】
【0049】
【表8】
【0050】
【表9】
【0051】 構成的活性を立証できる既知GPCRの非内因性型の創造は、もっとも好まし
くは、GPCRのTM6内に位置するプロリン残基からの距離に基づいている;
この技術は、本明細書に引用によって組み入れられている、係属の、一般に譲渡
された特許文書、米国特許第09/170,496号において開示されている。
この技術は、伝統的な配列「アラインメント」ではなく、むしろ前記TM6プロ
リン残基からの特定の距離に基づいている。この残基から16アミノ酸残基に位
置する(多分、受容体のIC3域に位置する)アミノ酸残基を、もっとも好まし
くはリジン残基に変異させることによって、そのような活性化が得られる。他の
アミノ酸残基が変異のために使用されてもよいが、リジンがもっとも好適である
【0052】 D.疾病/障害の同定および/または選択 以下に詳細に記述されるように、もっとも好ましくは、非内因性の構成的に活
性化されるGPCRに対する低分子化学化合物の形態における逆アゴニスト、部
分アゴニストおよびアゴニストは、本発明の方法によって同定することができる
。そのような化合物は、特定の受容体に関連する疾病もしくは障害を治療するた
めの薬物発見プログラムにおいて、先導モジュレーターとして理想的な候補であ
る。受容体の内因性リガンドを使用することなく、GPCRに対するそのような
化合物を直接同定する機能が、製薬組成物の開発を可能にする。
【0053】 好ましくは、いかなる疾病もしくは障害が受容体に関連するかが不明である場
合には、既知GPCRのDNA配列が使用されて、(a)組織−mRNAに対す
るドット・ブロット解析、および/または(b)組織サンプルにおける受容体の
発現のRT−PCR同定、のためのプローブが作成される。組織起源もしくは疾
病組織における受容体の存在、または正常組織に較べて疾病組織における高濃度
の受容体の存在が、限定されるものではないが、好ましくは、その疾病に関連す
る疾病を含む、治療レジメとの相関関係を同定するために利用できる。受容体は
、この技術によって臓器の領域に等しく良好に局限することができる。受容体が
局在している特定の組織の既知の機能に基づいて、受容体の予想される機能的役
割が推定できる。
【0054】 E.候補化合物のスクリーニング 1.一般的GPCRスクリーニングアッセイ技術 Gタンパク質受容体が構成的に活性になる場合、それはGタンパク質(例えば
Gq,Gs,Gi,Gz,Go)に結合し、そしてGタンパク質に対するGTP
の結合を刺激する。次いで、Gタンパク質はGTPアーゼとして働き、そして徐
々にGTPをGDPに加水分解し、それによって受容体は、正常条件下では不活
性になる。しかしながら、構成的に活性化される受容体はGDPをGTPに交換
することを続ける。GTPの非加水分解性類似体、[35S]GTPγSは、構成
的に活性化される受容体を発現する膜への結合の増強をモニターするために使用
できる。[35S]GTPγSが、リガンドの不在および存在下で膜へのGタンパ
ク質共役をモニターするために使用できることが報告されている。当業者にとっ
て周知の利用できる他の例の中でも、このモニタリングの例は、1995年にT
raynorおよびNahorskiによって報告された。このアッセイ系は、
一般に、受容体の細胞内ドメインと相互作用する特定のGタンパク質に関係なく
、すべてのGタンパク質−共役受容体に応用しうるので、この系の好適な使用は
、候補化合物の初期スクリーニングのためにある。
【0055】 2.特定のGPCRスクリーニングアッセイ技術 候補化合物が、一度、「一般的」Gタンパク質−共役受容体アッセイ(すなわ
ち、アゴニスト、部分アゴニストもしくは逆アゴニストである化合物を選択する
アッセイ)を用いて同定されれば、その化合物が受容体部位において相互作用す
ることを確認するためのさらなるスクリーニングが好適である。例えば、「一般
的」アッセイによって同定された化合物は、受容体に結合しないで、代わりに細
胞内ドメインからGタンパク質を単に「解離させる」のかも知れない。
【0056】 a. Gs,GzおよびGi Gsは酵素アデニリルシクラーゼを刺激する。反対に、Gi(およびGzとG
o)はこの酵素を阻害する。アデニリルシクラーゼはATPのcAMPへの転化
を触媒する;かくして、Gsタンパク質に共役する構成的に活性化されるGPC
Rは、cAMPの細胞内レベルの増加に関与する。反対に、Gi(またはGz、
Go)タンパク質に共役する構成的に活性化されるGPCRは、cAMPの細胞
内レベルの減少に関与する。参照、一般に、”Indirect Mechan
isms of Synaptic Transmission”,Chpt.
8,From Neuron To Brain(3rd Ed.)Nicho
ls,J.G.et al eds.Sinauer Associates,
Inc.(1992)。かくして、cAMPを検出するアッセイは、候補化合物
が、例えば、受容体に対する逆アゴニストである(すなわち、そのような化合物
はcAMPレベルを減少させる)か否かを決定するために利用できる。cAMP
を測定するための当該技術分野において既知の種々のアプローチが利用できる;
もっとも好適なアプローチは、ELISAに基づくフォーマットにおける抗cA
MP抗体の使用によっている。利用できるその他のタイプのアッセイは、第2の
メッセンジャーレポーター系アッセイである。遺伝子におけるプロモーターは、
特定の遺伝子がコードしているタンパク質の発現を作動させる。サイクリックA
MPは、cAMP−応答DNA結合性タンパク質またはcAMP応答要素と呼ば
れる特定の部位におけるプロモーターにその後に結合する転写因子(CREB)
の結合を促進することによって発現を作動させ、そして遺伝子の発現を作動させ
る。レポーター遺伝子、例えばβ−ガラクトシダーゼもしくはルシフェラーゼの
前に多数のcAMP応答要素を含有しているプロモーターを有するレポーター系
が考えられる。かくして、構成的に活性化されるGs−連結受容体は、cAMP
の蓄積を惹起し、これが次に遺伝子を活性化し、そしてレポータータンパク質の
発現を惹起する。次いで、β−ガラクトシダーゼもしくはルシフェラーゼのよう
なレポータータンパク質は、標準の生化学的アッセイを用いて検出できる(Ch
en et al.1995)。
【0057】 b.GoおよびGq GqおよびGoは、酵素ホスホリパーゼCの活性化に関与し、この酵素は、順
に、リン脂質PIP2を加水分解し、そして2種の細胞内メッセンジャー:ジア
シクログリセロール(DAG)およびイノシトール1,4,5−三リン酸(IP3 )を遊離する。IP3の蓄積増加は、Gq−およびGo−会合受容体の活性化に
関与する。参照、一般に、”Indirect Mechanisms of
Synaptic Transmissio”,Chpt.8,From Ne uron To Brain (3rd Ed.)Nichols,J.G.et
al eds.Sinauer Associates,Inc.(1992
)。IP3蓄積を検出するアッセイは、候補化合物が、例えばGq−もしくはG
o−会合受容体に対する逆アゴニストであるか否かを決定するために利用できる
(すなわち、そのような化合物はIP3のレベルを減少させる)。また、Gq−
会合受容体は、Gq−依存ホスホリパーゼCがAP1要素を含有している遺伝子
の活性化を惹起するAP1レポーターアッセイを用いて試験できる;かくして、
活性化されたGq−会合受容体は、そのような遺伝子の発現における増大を立証
でき、それによって、さらに、逆アゴニストは、そのような発現における減少を
立証し、そしてアゴニストは、そのような発現における増大を立証できる。その
ような検出のための市販されるアッセイ法が利用できる。
【0058】 3.リガンドに基づく確認アッセイ 上記技術(または同等の技術)を用いて直接に同定された候補化合物は、次に
、もっとも好ましくは、リガンドに基づく実証アッセイ、例えば実施例8の方法
において記述されるアッセイを用いて立証される。候補化合物が直接同定される
ことが、ここでは重要である;必要ならば、内因性リガンドを用いる続く確認は
、単に、直接同定された候補化合物が受容体を標的にしたことを確認することで
ある。
【0059】 例えば、スマトリプタン(sumatriptan)は、5−HT1Bおよび
5−HT1D受容体の周知のアゴニストであるが、一方、ナルトリンドール(n
altrindole)は、OPM1D受容体に対する周知のアンタゴニストで
ある。したがって、アゴニスト(スマトリプタン)および/またはアンタゴニス
ト(ナルトリンドール)競合結合アッセイを使用して、非内因性の構成的に活性
化される5−HT1Bもしくは5−HT1Dおよび非内因性の構成的に活性化さ
れるOPM1D、それぞれを含んでなるリガンド非依存スクリーニングを用いて
直接同定されるそれらの候補化合物が、確認目的のために使用できることを確認
できる。当業者は、リガンドに基づく確認アッセイのための技術を選択する能力
を保証されている。
【0060】 4.GPCR融合タンパク質 逆アゴニスト、アゴニストおよび部分アゴニストの直接同定のための候補化合
物スクリーニングにおいて使用するために、非内因性の構成的に活性化されるG
PCRの使用は、興味あるスクリーニングチャレンジを提供するが、このスクリ
ーニングにおいて、確かなことは、受容体はそれに結合される内因性リガンドの
不在下でさえも活性がある。かくして、そのような化合物が逆アゴニスト、アゴ
ニスト、部分アゴニストであるか、あるいはそのような受容体に対する影響を有
していないかどうかの理解を可能にするそのような区別を目的として、例えば、
候補化合物の存在下の非内因性受容体とその化合物の不在下の非内因性受容体と
を区別するために、そのような区別を増強できるアプローチを利用するのが好適
である。好適なアプローチは、GPCR融合タンパク質の使用である。
【0061】 一般に、前述のアッセイ技術(ならびにその他の技術)を用いて、非内因性G
PCRが構成的に活性化されていることが決定されると、内因性GPCRに共役
する主要なGタンパク質を決定することが可能である。Gタンパク質のGPCR
への共役は、調査することができるシグナル伝達経路を提供する。スクリーニン
グが哺乳動物発現系の使用によって行われるのが好適であるので、そのような系
が内因性のGタンパク質をそこに有することが期待される。かくして、確かに、
そのような系においては、非内因性の構成的に活性化されるGPCRが連続的に
シグナルを伝達できる。これに関して、受容体に対する例えば逆アゴニストの存
在下で、受容体が逆アゴニストと接触される場合の受容体間を、特にスクリーニ
ングに関して、比較的容易に区別できることが可能なようにこのシグナルが増強
されることが好適である。
【0062】 GPCR融合タンパク質は、非内因性GPCRと共役しているGタンパク質の
効力を増強することを意図している。そのようなアプローチは、そのようなスク
リーニング技術においてもっとも好ましく利用されるシグナルを増強するので、
GPCR融合タンパク質は、非内因性の構成的に活性化されるGPCRによるス
クリーニングのために好適である。このことは、有意な「シグナル」対「ノイズ
」比を容易にするので重要である;そのような有意な比は、本明細書で開示され
る候補化合物のスクリーニングのために好適である。
【0063】 GPCR融合タンパク質の発現のために有用な構築物の構築は、当該技術分野
において通常の技術を有する者の範囲内にある。市販される発現ベクターおよび
系は、研究者の特定のニーズに合致できる種々のアプローチを提供する。そのよ
うなGPCR融合タンパク質構築物のための重要性の基準は、内因性GPCR配
列およびGタンパク質配列の両者がイン・フレームにあり(好ましくは、内因性
GPCRの配列がGタンパク質配列の上流にある)、そしてGPCRの終止コド
ンが、GPCRの発現に際して、Gタンパク質もまた発現できるように、欠失ま
たは置換されていなければならないことである。GPCRは、Gタンパク質に直
接連結されてもよく、または2つの間にスペーサー残基が存在してもよい(好ま
しくは、この数は当業者によって容易に確かめられるが、約12個未満)。使用
されない若干の制限部位が、発現に際して、有効にスペーサーになるスペーサー
の使用が好適である(都合良さに基づき)。もっとも好ましくは、非内因性GP
CRに共役するGタンパク質は、GPCR融合タンパク質構築物の創造前に同定
されている。同定されている少数のGタンパク質があるだけなので、Gタンパク
質の配列を含んでなる構築物(すなわち、普遍的なGタンパク質構築物)は、そ
の中への内因性GPCR配列の挿入のために利用できることが好適である;これ
は、異なる配列をもつ種々の異なる内因性GPCRの大規模なスクリーニングに
関して効力を提供する。
【0064】 F.標的Gi共役GPCRとシグナル−エンハンサーGs共役GPCRのコ・ トランスフェクション(cAMPに基づくアッセイ) Gi共役受容体は、アデニリルシクラーゼを阻害し、したがってcAMP生産
のレベルを減少させることが知られており、これがcAMPレベルチャレンジの
調査を可能にする。活性化に際してGiに顕著に共役する受容体の構成的活性化
の指標として、cAMPの生産における減少の測定における効果的な技術は、シ
グナルエンハンサー、例えば、活性化に際してGsと顕著に共役する非内因性の
構成的に活性化される受容体(例えば、下記TSHR−A623I)を、Gi連
結GPCRとともにコ・トランスフェクションすることによって達成することが
できる(そのような技術は、ここでは、Gi共役受容体、GPR24により例証
される)。明らかなように、Gs共役受容体の構成的活性化は、cAMPの生産
における増大に基づいて決定できる。Gi共役受容体の構成的活性化は、cAM
Pの生産における減少をもたらす。かくして、コ・トランスフェクションアプロ
ーチは、これらの「反対の」効果を都合よく利用することを意図している。例え
ば、内因性のGi共役受容体(「標的受容体」)とともに非内因性の構成的に活
性化されるGs共役受容体(シグナルエンハンサー)のコ・トランスフェクショ
ンは、基礎cAMPシグナルを提供する(すなわち、Gi共役受容体はcAMP
レベルを減少させるけれども、この「減少」は、構成的に活性化されるGs共役
シグナルエンハンサーによって確立されたcAMPレベルにおける実質的増大に
関係している)。次いで、シグナルエンハンサーを標的受容体の構成的に活性化
される型とともにコ・トランスフェクションによって、Gi標的の増大した機能
的活性(すなわち、cAMPを減少させる)により、さらに減少させる(基線に
較べて)ことが期待できる。
【0065】 cAMPに基づくアッセイを用いる候補化合物のスクリーニングは、次に、2
つの条件を含んで達成できる:第1の条件、Gi共役標的受容体に関して、「反
対の」効果がもたらされる、すなわち、Gi共役標的受容体の逆アゴニストが、
測定されるcAMPシグナルを増大させ、一方Gi共役標的受容体のアゴニスト
が、このシグナルを減少させる;第2、明らかなように、このアプローチを用い
て直接同定される候補化合物は、これらがシグナル増強受容体を標的としないこ
とを確認するために独立に調査されるべきである(これは、コ・トランスフェク
ションされた受容体に対するスクリーニングの前後に行うことができる)。
【0066】 G.薬化学 一般に、常にではないが、候補化合物の直接同定は、好ましくは、コンビナト
リアル化学技術により生成された化合物と合わせて実施され、それによって、数
千の化合物がそのような解析のためにランダムに作成される。一般に、そのよう
なスクリーニングの結果は、ユニークな核構造を有する化合物であろう;その後
、これらの化合物は、好ましくは、その薬物の性質をさらに増強するために好適
な核構造の周辺のさらなる化学的改変にかけられる。そのような技術は、当業者
には既知であり、そして本特許文書において詳細には示されない。
【0067】 H.製薬組成物 さらなる開発のために選択された候補化合物は、当業者には周知の技術を用い
て製薬組成物に製剤化できる。適当な製薬的に許容しうるキャリヤーが当業者に
とって利用できる;例えば、参照、Remington’s Pharmace
utical Sciences,16th Edition,1980,Ma
ck Publishing Co.,(Oslo et al.,eds.)
【0068】 I.他の効用 本明細書に開示される既知GPCRの非内因性型の好適な使用は、逆アゴニス
ト、アゴニストもしくは部分アゴニストとしての候補化合物の直接同定のために
ある(好ましくは、製薬剤としての使用のための)が、既知GPCRのこれらの
型は、また、研究設定においても利用することができる。例えば、GPCRを組
み入れているイン・ビトロおよびイン・ビボ系は、ヒトの状態、両正常および罹
患状態においてこれらの受容体が演じる役割をさらに解明し、そしてより良く理
解するために、ならびにそれがシグナル伝達カスケードを理解するために適用さ
れるような構成的活性化の役割を理解することに利用できる。非内因性の既知G
PCRにおける価値は、それらの研究道具としての利用が、それらのユニークな
特徴のために、非内因性既知GPCRが内因性リガンドが同定される前にヒトの
体内におけるこれらの受容体の役割を理解するために使用できることで向上され
ることである。開示される受容体のその他の使用は、なかんずく、本特許文書の
概観に基づいて当業者には明らかになるであろう。
【0069】 実施例 次の実施例は、限定されるものではないが、本発明の説明の目的のために提示
される。特定の核酸およびアミノ酸配列がここにおいて開示されるが、当業者は
、以下に報告される同じまたは実質的に類似の結果を達成する場合にこれらの配
列に対して小さい改変をする能力を保証されている。1つの配列からその他の配
列へ(例えば、ラット受容体からヒト受容体へ、またはヒト受容体Aからヒト受
容体Bへ)の配列カセットの応用または理解に対する伝統的アプローチは、一般
に、配列が共通性の領域を決定する作業において整列される配列アラインメント
技術により予測される。本明細書に開示される変異アプローチは、配列アライン
メントアプローチにはよらないが、代わりに、アルゴリズム的アプローチおよび
GPCRのTM6領域内に位置する保存プロリン残基からの位置の距離に基づい
ている。このアプローチが確実に行われれば、当業者は、ここに開示される同じ
結果を実質的に達成するよう、それに対して小さい改変をする能力を保証されて
いる。そのような改変されたアプローチは本開示の範囲内と見なされる。
【0070】 例1 内因性の既知GPCRの作成 A.標準PCRによる発現 PCRは、鋳型としての特定のcDNAおよび製造者によって提供されるバッ
ファー系、各プライマー0.25μMおよび各4種のヌクレオチド0.2mMと
ともにrTthポリメラーゼ(Perkin Elmer)を用いて実施された
【0071】 得られるPCR断片はそれぞれの制限部位で消化され、そしてpCMV発現ベ
クター中にクローン化された。核酸およびアミノ酸配列がその後に決定、確認さ
れた。下記表D参照:
【0072】
【表10】
【0073】
【表11】
【0074】
【表12】
【0075】
【表13】
【0076】
【表14】
【0077】
【表15】
【0078】
【表16】
【0079】 B.代替アプローチによる発現 1.AVPR1A 内因性ヒトAVPR1Aは、鋳型および製造者によって提供されるバッファー
系、各プライマー0.25μMおよび各4種のヌクレオチド0.2mMとともに
rTthポリメラーゼ(Perkin Elmer)を用いるPCRによって得
られた。サイクル条件は94℃で1分間、64℃で1分間および72℃で1分3
0秒間の30サイクルであった。5’PCR断片は鋳型としてのゲノムDNAと
下記プライマーセットを用いて得られた。 5′-ATCACCATGCGTCTCTCCGCCGGTCCCGA-3′(配列番号:133)および 5′-TTGTTCACCTCGATCATGGAGAAGA-3′-(配列番号:134)。 3′PCR 断片は鋳型としての IMAGE 1055179 と下記のプライマーセットを用いる
pfu ポリメラーゼ(Stratagene)により得られた。 5′-CGCAGTACTTCGTCTTCTCCATGA-3′(配列番号:135)および 5′-CAAGAATTCAGTTGAAACAGGAATGAATTTGATGG-3′(配列番号:136)。 3’PCR反応のためのサイクル条件は次のとおりであった:94℃で1分間、
60℃および72℃で1分30秒間の30サイクル。次いで、5’および3’P
CR断片が同時に鋳型として使用されて、pfuポリメラーゼおよびプライマー
としての配列番号:133と配列番号:136を用いて全長cDNAが得られた
。各PCR反応のためのサイクル条件は94℃で1分間、65℃と72℃で2分
10秒間の30サイクルであった。
【0080】 得られるPCR断片はEcoRI制限部位で消化され、そしてEcoRI p
CMV発現ベクター中にクローン化された。核酸およびアミノ酸配列がその後に
決定され、確認された。
【0081】 2.AVPR1A型 内因性ヒトAVPR1A型は、鋳型および製造者によって提供されるバッファ
ー系、各プライマー0.25μMおよび各4種のヌクレオチド0.2mMととも
にrTthポリメラーゼ(Perkin Elmer)を用いるPCRによって
得られた。サイクル条件は94℃で1分間、64℃で1分間および72℃で1分
30秒間の30サイクルであった。5’PCR断片は鋳型としてのゲノムDNA
、および: プライマーとしての配列番号:133と配列番号:134を用いて得られた。 3’PCR断片は鋳型としてのIMAGE1542469、および配列番号:1
36と 5′-ACAGAATTCTCCAGTTCTCATTTTCTTATCCGTAC-3′(配列番号:137)。 を用いてpfuポリメラーゼ(Stratagene)によって得られた。 3’PCR反応のためのサイクル条件は次のとおりであった:94℃で1分間、
60℃で1分間および72℃で1分30秒間の30サイクル。次いで、5’およ
び3’PCR断片が同時に鋳型として使用されて、pfuポリメラーゼ(Str
atagene)およびプライマーとしての配列番号:133と配列番号:13
6を用いて全長cDNAを得た。各PCR反応のためのサイクル条件は94℃で
1分間、65℃で1分間および72℃で2分10秒間の30サイクルであった。
【0082】 得られるPCR断片はEcoRI制限部位で消化され、そしてEcoRI p
CMV発現ベクター中にクローン化された。核酸およびアミノ酸配列がその後に
決定され、確認された。
【0083】 3.AVPR1B 内因性ヒトAVPR1Bは、鋳型および製造者によって提供されるバッファー
系、各プライマー0.25μMおよび各4種のヌクレオチド0.2mMとともに
rTthポリメラーゼ(Perkin Elmer)を用いるPCRによって得
られた。2回のPCRは次のサイクル条件を有した:94℃で1分間、65℃で
1分間および72℃で2秒間の30サイクル。第1回目のPCRは鋳型としての
下垂体DNA、および次の配列を有するHindIII部位を含む5’PCRプ
ライマーを用いた。 5′-GCAAAGCTTGCTCATGGATTCTGGGCCTCT-3′(配列番号:138) 3′PCR プライマーは下記の配列を有する EcoRI 部位を含んでいた。 5′-TCTGAATTCAAAGATGATGGTCTCAGCGGTGCC-3′-(配列番号:139)。 第2回目の PCR は鋳型として下垂体 DNA と下記の配列をそれぞれ有する Hind
III 部位を含む 5′PCR プライマーおよび EcoRI 部位を含む 3′PCR プライマ
ーとを用いた。 5′-GCAAAGCTTGCTCATGGATTCTGGGCCTCTGTGGG-3′(配列番号:140) 5′-TCTGAATTCAAAGATGATGGTCTCAGCGGTGCCTTCCC-3′(配列番号:141)。
【0084】 得られるPCR断片はHindIIIとEcoRI制限部位で消化され、そし
てHindIII−EcoRI pCMV発現ベクター中にクローン化された。
核酸およびアミノ酸配列がその後に決定され、そして確認された。
【0085】 4.5HT6 内因性ヒト5HT6受容体は、鋳型および製造者によって提供されるバッファ
ー系、各プライマー0.25μMおよび各4種のヌクレオチド0.2mMととも
にrTthポリメラーゼ(Perkin Elmer)を用いるPCRによって
得られた。2回のPCRは次のサイクル条件を有した:94℃で1分間、60℃
で1分間および72℃で1分45秒間の30サイクル。第1回目のPCRは鋳型
としての尾状核DNA、および次の配列を有するHindIII部位を含む5’
PCRプライマーを用いた。 5′-CATAAGCTTTCCCGCCACCCTATCACT-3′(配列番号:142) 3′PCR プライマーは下記の配列を有する EcoRI 部位を含んでいた。 5′-ACTGAATTCTGCTCAATCCAGCTCCCCA-3′-(配列番号:143)。 第2回目の PCR は、また、鋳型として尾状核 DNA と下記の配列をそれぞれ有す
る EcoRV 部位を含む 5′PCR プライマーおよび XbaI 部位を含む 3′PCR プラ
イマーを用いた。 5′-CCTCGGATATCATGGTCCCAGAGCCGGGCCC-3′(配列番号:144) 5′-CAGCTCTAGATTGGCCAGCCCCAAGCCCGGGT-3′(配列番号:145)。
【0086】 核酸およびアミノ酸配列がその後に決定され、そして確認された。
【0087】 5.ドーパミンD1 ドーパミンD1はアメリカン・タイプ・カルチャー・コレクションから得られ
た全長cDNAクローンからサブクローン化された。
【0088】 6.ドーパミンD2 ドーパミンD2はアメリカン・タイプ・カルチャー・コレクションから得られ
た全長cDNAクローンからサブクローン化された。
【0089】 7.ドーパミンD5 ドーパミンD5を得るために、PCRは鋳型としてのゲノムcDNAおよび製
造者によって提供されるバッファー系、各プライマー0.25μMおよび各4種
のヌクレオチド0.2mMとともにrTthポリメラーゼ(Perkin El
mer)を用いて実施された。
【0090】 ドーパミンD5受容体はコーディング領域にイントロンを含まなかった。しか
しながら、ドーパミンD5受容体はコーディング領域内に8bpのフレームシフ
ト挿入を有する2つの偽遺伝子を含有していた。偽遺伝子を避けるために、フレ
ームシフトインサートのDNA断片5’と3’が各々ゲノムDNAから増幅され
た。5’PCR断片は下記プライマーセットを用い: 5′-CCTGAATTCCAGCCCGAAATGCTGCCGCCAG-3′(配列番号:146;センス) 5′-GGTCCACGCTGATGACGCACAGGTTC-3′(配列番号:147;アンチセンス)および 3′PCR 断片は下記のプライマーセットを用いて得られた。 5′-GAACCTGTGCGTCATCAGCGTGGACC-3′(配列番号:148;センス) 5′-TGCGGATCCATGAGGGGGTTTCTTAATG-3′(配列番号:149;アンチセンス)。 次いで、5’および3’PCR断片が同時に鋳型として使用されて、pfuポリ
メラーゼおよびプライマーとしての配列番号:146と配列番号:149を用い
て全長cDNAを得た。各PCR反応のためのサイクル条件は94℃で1分間、
65℃で2分30秒間および72℃で1分30秒間の30サイクルであった。
【0091】 得られるPCR断片はEcoRIとBamHI制限部位で消化され、そしてE
coRI−BamHI pCMV発現ベクター中にクローン化された。その後核
酸およびアミノ酸配列が決定され、そして確認された。
【0092】 8.ETA 内因性ヒトETAは、鋳型および製造者によって提供されるバッファー系、各
プライマー0.25μMおよび各4種のヌクレオチド0.2mMとともにrTt
hポリメラーゼ(Perkin Elmer)を用いるPCRによって得られた
。サイクル条件は94℃で1分間、65℃で1分間および72℃で2秒間の30
サイクルであった。HindIII部位を含んでいる5’PCR断片は鋳型とし
てのゲノムDNA、および下記のプライマーセットを用いて得られた: 5′-CGGAAGCTTCTGGAGCAGGTAGCAGCATG-3′(配列番号:150)および 5′-TGGGCAATAGTTGTGCATTGAGCCA-3′-(配列番号:151)。 BamHI 部位を含有する 3′PCR 断片は、鋳型としての IMAGE 666747と下記のプ
ライマーセットを用いる pfu ポリメラーゼ(Stratagene)により得られた。 5′-CTAATTTGGTCCTACCCAGCAATGGC-3′(配列番号:152)および 5′-CTTGGATCCAGATGAGCTGTATTTATTACTGGAACG-3′(配列番号:153)。 3′PCR 反応のサイクル条件は次のとおりであった。94℃で1分間、64℃で1分間
および72℃で2秒間の30サイクル。次いで、これらの5′および 3′PCR 断片を共
鋳型として用い、pfu ポリメラーゼ(Stratagene)および下記のプライマーを用
いて全長 cDNA を得た。 5′-AATAAGCTTCAAGATGGAAACCCTTTGCCTCAG-3′(配列番号:154) 5′-CGTTCATGCTGTCCTTATGGCTGCTC-3′(配列番号:155)。
【0093】 全長クローンのためのPCRサイクル条件は94℃で1分間、65℃で1分間
および72℃で2分10秒間の30サイクルであった。
【0094】 得られるPCR断片はEcoRI制限部位で消化され、そしてEcoRI p
CMV発現ベクター中にクローン化された。核酸およびアミノ酸配列がその後に
決定され、そして確認された。
【0095】 9.mGluR1 内因性ヒトmGluR1は、鋳型および製造者によって提供されるバッファー
系とともにrTthポリメラーゼ(Perkin Elmer)を用いるPCR
によって得られた。第1回目のPCRのためのサイクル条件は次のとおりであっ
た:94℃で1分間、65℃で1分間および72℃で1分50秒間の30サイク
ル。5’PCR断片はSalI部位を含んでいて、鋳型としての海馬DNA、お
よび下記のプライマーセットを用いて得られた: 5′-GCAGGCTGTCGACCTCGTCCTCACCACCATGGTC-3′(配列番号:156)および 5′-AATGGGCTCACAGCCTGTTAGATCTGCATTGGGCCAC-3′-(配列番号:157)。
【0096】 中間 PCR 断片は、サイクル条件を94℃で1分間、65℃で1分間および72℃で1分
50秒間の30サイクルとし、鋳型としてゲノム DNA を、そして下記のプライマー
セットを用いて得られた。 5′-TAACAGGCTGTGAGCCCATTCCTGTGCG-3′(配列番号:158)および 5′-TTAGAATTCGCATTCCCTGCCCCTGCCTTCTTTC-3′(配列番号:159)。
【0097】 3′PCR 断片は BamHI 部位を含み、そして鋳型としてのゲノム cDNA と下記の
プライマーセットを用いて得られた。 5′-TGCGAATTCTAATGGCAAGTCTGTGTCATGGTC-3′(配列番号:160)および 5′-TCCGGATCCCAGGGTGGAAGAGCTTTGCTTGTA-3′(配列番号:161)。 3’PCR反
応のためのサイクル条件は次のとおりであった:94℃で1分間、65℃で1分
間および72℃で1分15秒間の30サイクル。
【0098】 得られるPCR断片はSalIとBamHI制限部位で消化され、そしてSa
lI−BamHI pCMV発現ベクター中にクローン化された。核酸およびア
ミノ酸配列がその後に決定され、そして確認された。
【0099】 10.GPR24(またMCHもしくはSLC−1として知られる) 内因性ヒトGPR24は、鋳型としてのゲノムDNAおよび製造者によって提
供されるバッファー系、各プライマー0.25μMおよび各4種のヌクレオチド
0.2mMとともにrTthポリメラーゼ(Perkin Elmer)を用い
るPCRによって得られた。サイクル条件は94℃で1分間、56℃で1分間お
よび72℃で1分間の30サイクルであった。 それぞれ、5′PCR プライマーは下記の配列を有する HindIII 部位を含み、そし
て 3′プライマーは下記の配列を有する EcoRI 部位を含んでいた。 5′-GTGAAGCTTGCCTCTGGTGCCTGCAGGAGG-3′(配列番号:162) 5′-GCAGAATTCCCGGTGGCGTGTTGTGGTGCCC-3′(配列番号:163)。
【0100】 1.3kbのPCR断片はHindIIIとEcoRIで消化され、そしてC
MVp発現ベクターのHindIII−EcoRI部位中にクローン化された。
Lakayeらによるその後のクローニング作業で、遺伝子のクローニング領域
中にイントロンが存在することが示された。かくして、cDNAの5’末端は、
鋳型としてのClontechのmarathon−ready視床下部cDN
Aおよびサイクリング条件のための製造者の指示するプロトコールを用いる5’
RACE PCRによって得られた。第1および第2回目のPCRのための5’
RACE PCRは次のとおりであった: 5′-CATGAGCTGGTGGATCATGAAGGG-3′(配列番号:164)および 5′-ATGAAGGGCATGCCCAGGAGAAAG-3′(配列番号:165)。
【0101】 核酸およびアミノ酸配列がその後に決定され、そして確認された。
【0102】 11.NTSR1 内因性ヒトNTSR1は、鋳型および製造者によって提供されるバッファー系
、各プライマー0.25μMおよび各4種のヌクレオチド0.2mMとともにr
Tthポリメラーゼ(Perkin Elmer)を用いるPCRによって得ら
れた。サイクル条件は94℃で1分間、60℃で1分間および72℃で1分10
秒間の30サイクルであった。HindIII部位を含んでいる5’PCR断片
は鋳型としてのゲノムDNAおよび下記プライマーセットを用いて得られた: 5′-CCCAAGCTTCCAGCCCCGGAGGCGCCGGAC-3′(配列番号:166)および 5′-TGAAGGTGTTGACCTGTATGACGACCTTGACGGTGGG-3′-(配列番号:167)。 EcoRI部位を含んでいる3’PCR断片は鋳型としての脳のcDNAおよび
下記プライマーセットを用いて得られた: 5′-GGTCGTCATACAGGTCAACACCTTCATGTCCTTCATA-3′(配列番号:168)および 5′-CACGAATTCGTACAGCGTCTCGCGGGTGGCATT-3′(配列番号:169)。 3′PCR 反応のサイクル条件は次のとおりであった。94℃で1分間、60℃で1分間
および72℃で1分10秒間の30サイクル。次いで、これらの5′および 3′PCR 断片
を共鋳型として用い、pfu ポリメラーゼ(Stratagene)およびプライマーとして
次の配列と配列番号:169 を用いて全長 cDNA を得た。 5′-ATCACCATGCGCCTCAACAGCTCCGC-3′(配列番号:170)。 各PCR反応のためのサイクル条件は94℃で1分間、65℃で1分間および7
2℃で2分10秒間の30サイクルであった。
【0103】 得られるPCR断片はHindIIIとEcoRI制限部位で消化され、そし
てHindIII−EcoRIpCMV発現ベクター中にクローン化された。核
酸およびアミノ酸配列がその後に決定され、そして確認された。
【0104】 12.NTSR2 内因性ヒトNTSR2は、鋳型および製造者によって提供されるバッファー系
とともにpfuポリメラーゼ(Stratagene)を用いるPCRによって
得られた。サイクル条件は94℃で1分間、65℃で1分間および72℃で1分
15秒間の30サイクルであった。5’PCR断片は鋳型としてのIMAGE1
537523および下記プライマーセットを用いて得られた: 5′-ATCACCATGGAAACCAGCAGCCCGCGGC-3′(配列番号:171)および 5′-CGGGGTAGAAGTGGACGGCACTTGGG-3′-(配列番号:172)。 EcoRI部位を含んでいる3’PCR断片は鋳型としての尾状核cDNAおよ
び下記プライマーセットを用いて得られた: 5′-GCTCCCAAGTGCCGTCCACTTCTACC-3′(配列番号:173)および 5′-TTAGAATTCGGTCCGGGTTTCTGGGGGATCC-3′(配列番号:174)。 3’PCR反応のためのサイクル条件は次のとおりであった:94℃で1分間、
60℃で1分間および72℃で1分20秒間の30サイクル。次いで、5’と3
’PCR断片が同時に鋳型として使用されて、pfuポリメラーゼ(Strat
agene)およびプライマーとしての配列番号:171と配列番号:174を
用いて全長cDNAを得た。全長クローンのためのPCRサイクル条件は、94
℃で1分間、60℃で1分間および72℃で2分10秒間の30サイクルであっ
た。
【0105】 得られるPCR断片はEcoRI制限部位で消化され、そしてEcoRIpC
MV発現ベクター中にクローン化された。核酸およびアミノ酸配列がその後に決
定され、そして確認された。
【0106】 13.OPRM1 内因性ヒトOPRM1は、鋳型および製造者によって提供されるバッファー系
とともにrTthポリメラーゼ(Perkin Elmer)を用いるPCRに
よって得られた。サイクル条件は94℃で1分間、65℃で1分間および72℃
で40秒間の30サイクルであった。HindIII部位を含んでいる5’PC
R断片は鋳型としてのゲノムDNAおよび下記プライマーセットを用いて得られ
た: 5′-CCCAAGCTTCAGTACCATGGACAGCAGCGCTGCC-3′(配列番号:175)および 5′-CATCTTGGTGTATCTGACAATCACATACATGACCAGGAA-3′(配列番号:176)。
【0107】 中間 PCR 断片は、サイクル条件を94℃で1分間、60℃で1分間および72℃で40
秒間の30サイクルとし、鋳型としてゲノム DNA を、そして下記のプライマーセ
ットを用いて得られた。 5′-GTATGTGATTGTCAGATACACCAAGATGAAGACTGCCAC-3′(配列番号:177)および 5′-TACAATCTATGGAACCTTGCCTGTATTTTGTTGTAGCCA-3′(配列番号:178)。
【0108】 3′PCR 断片は、鋳型としての脳の cDNA と下記のプライマーセットを用いて
得られた。 5′-CAAAATACAGGCAAGGTTCCATAGATTGTACACTAACAT-3′(配列番号:179)および 5′-CGGGCAACGGAGCAGTTTCTGCTTCAG-3′(配列番号:180)。 3’PCR反応のためのサイクル条件は次のとおりであった:94℃で1分間、
63℃で1分間および72℃で1分15秒間の30サイクル。
【0109】 5’PCR断片と中間PCR断片が鋳型として使用されて、pfuポリメラー
ゼ(Stratagene)および配列番号:175と配列番号:178を用い
、次のとおりのサイクル条件:94℃で1分間、63℃で1分間および72℃で
1分15秒間の30サイクルにより、OPRM1の中間領域をとおしての5’領
域(「5’中間PCR断片」)を得た。
【0110】 次いで、5’中間PCR断片と3’PCR断片が鋳型として使用されて、pf
uポリメラーゼ(Stratagene)およびプライマーとしての配列番号:
175と配列番号:180を用いて全長cDNAを得た。全長PCR反応のため
のサイクル条件は、94℃で1分間、65℃で1分間および72℃で1分15秒
間の30サイクルであった。
【0111】 得られるPCR断片はHindIII制限部位で消化され、そしてHindI
IIpCMV発現ベクター中にクローン化された。核酸およびアミノ酸配列がそ
の後に決定され、そして確認された。
【0112】 14.OPRM1A 内因性ヒトOPRM1Aは、鋳型および製造者によって提供されるバッファー
系とともにrTthポリメラーゼ(Perkin Elmer)を用いるPCR
によって得られた。サイクル条件は94℃で1分間、65℃で1分間および72
℃で40秒間の30サイクルであった。HindIII部位を含んでいる5’P
CR断片は鋳型としてのゲノムDNAおよび配列番号:175と配列番号:17
6を用いて得られた。
【0113】 中間PCR断片は、サイクル条件を94℃で1分間、60℃で1分間および7
2℃で40秒間の30サイクルとし、そして鋳型としてのゲノムDNAおよび配
列番号:177と配列番号:178を用いて得られた。
【0114】 3’PCR断片は鋳型としてのゲノムDNAおよび配列番号:179と配列番
号:180を用いて得られた。3’PCR反応のためのサイクル条件は次のとお
りであった:94℃で1分間、60℃で1分間および72℃で1分30秒間の3
0サイクル。
【0115】 5’PCR断片と中間PCR断片が同時に鋳型として使用されて、pfuポリ
メラーゼ(Stratagene)および配列番号:175と配列番号:178
を用い、次のとおりのサイクル条件:94℃で1分間、63℃で1分間および7
2℃で1分15秒間の30サイクルにより、OPRM1Aの中間領域をとおして
の5’領域(「5’中間PCR断片」)を得た。
【0116】 次いで、5’中間PCR断片と3’PCR断片が同時に鋳型として使用されて
、pfuポリメラーゼ(Stratagene)およびプライマーとしての配列
番号:175と配列番号:180を用いて全長cDNAを得た。全長PCR反応
のためのサイクル条件は、94℃で1分間、65℃で1分間および72℃で1分
15秒間の30サイクルであった。
【0117】 得られるPCR断片はHindIII制限部位で消化され、そしてHindI
IIpCMV発現ベクター中にクローン化された。核酸およびアミノ酸配列がそ
の後に決定され、そして確認された。
【0118】 15.OX1 OX1R ESTクローン40608は全長cDNAクローンである。しかし
ながら、それは4bpのフレームシフト挿入を含有していた。そのインサートを
除去するために、フレームシフトインサートの断片5’と3’が各々鋳型として
のESTクローン40608および2種のプライマー対を用いてPCRによって
得られた。EcoRI部位を含有する5’プライマーセットは次のとおりであっ
た: 5′-ATGGAATTCTGCTGCAGCGGCTCCTGAGCTC-3′(配列番号:181;センス) 5′-ACGGACACAGCCTGTAGATAGGGGATGACCTTGCAG-3′(配列番号:182;アンチセンス
)および BamHI 部位を含有する 3′プライマーセットは次のとおりであった。 5′-ATCCCCTATCTACAGGCTGTGTCCGTGTCAGTGGCAG-3′(配列番号:183;センス) 5′-GGAGGATCCAGGGCAGCCCTCGCTCAGGGC-3′(配列番号:184;アンチセンス)。 次いで、5’および3’PCR断片が同時に鋳型として使用されて、プライマー
としての配列番号:181と配列番号:184を用いて全長cDNAを得た。各
PCR反応のためのサイクル条件は94℃で1分間、65℃で2分30秒間およ
び72℃で1分30秒間の30サイクルであった。
【0119】 得られるPCR断片はEcoRIとBamHI制限部位で消化され、そしてE
coRI−BamHI pCMV発現ベクター中にクローン化された。その後核
酸およびアミノ酸配列が決定され、そして確認された。
【0120】 16.PTHR1 内因性ヒトPTHR1は、鋳型および製造者によって提供されるバッファー系
とともにrTthポリメラーゼ(Perkin Elmer)を用いるPCRに
よって得られた。サイクル条件は94℃で1分間、65℃で1分間および72℃
で1分30秒間の30サイクルであった。HindIII部位を含んでいる5’
PCR断片は鋳型としての腎臓cDNA、および下記のプライマーセットを用い
て得られた: 5′-CGCAAGCTTAGGCGGTGGCGATGGGGACCGCC-3′(配列番号:185)および 5′-GGATGTGGTCCCATTCCGGCAGACAG-3′-(配列番号:186)。
【0121】 EcoRI 部位を含有する 3′PCR 断片は、pfu PCR(Stratagene)および鋳型と
しての IMAGE 1624048 と下記のプライマーセットにより得られた。 5′-AGGAGGCACCCACTGGCAGCAGGTA-3′(配列番号:187)および 5′-GCCGAATTCCATGACTGTCTCCCACTCTTCCTG-3′(配列番号:188)。 3’PCR反応のためのサイクル条件は次のとおりであった:94℃で1分間、
65℃で1分間および72℃で1分30秒間の30サイクル。
【0122】 次いで、5’と3’PCR断片が同時に鋳型として使用されて、pfuポリメ
ラーゼ(Stratagene)およびプライマーとしての配列番号:185と
配列番号:188を用いて全長cDNAを得た。全長クローンのためのPCRサ
イクル条件は、94℃で1分間、65℃で1分間および72℃で3秒間の30サ
イクルであった。
【0123】 得られるPCR断片はHindIIIとEcoRI制限部位で消化され、そし
てHindIII−EcoRI pCMV発現ベクター中にクローン化された。
核酸およびアミノ酸配列がその後に決定され、そして確認された。
【0124】 17.SST2 SST2はETA06818をpCMVベクター中にサブクローニングするこ
とによって得られた。
【0125】 下記表Eは、前記内因性受容体が指定でき、そして内因性の核酸およびアミノ
酸配列が提供されるGenBank受理番号を示す。
【0126】
【表17】
【0127】
【表18】
【0128】
【表19】
【0129】 例2 非内因性の、既知GPCRの型の作成 A.部位特異的突然変異 当業者は核酸配列の変異のための技術を選択する能力を保証されている。先に
開示された数種のヒトGPCRの非内因性型を創造するために利用されるアプロ
ーチが以下に示される。以下に開示される変異は、保存プロリン残基(TM6/
IC3の接点に近い、GPCRのTM6域に位置する)から16番目のアミノ酸
(GPCRのIC3域に位置する)が、もっとも好ましくはリジンアミノ酸残基
に変異されるアルゴリズム的アプローチに基づいている。
【0130】 ほとんどのこの例2の実施例では、前記アルゴリズム的アプローチが変異され
たアミノ酸残基を同定するために使用された。しかしながら、下記の数種のGP
CRは改変されたアルゴリズム的アプローチを利用した(例えば、CRFR1,
GIP,mGluR1,GPR24,PTHR1,PTHR2,SCTR,TS
HR,VIPRおよびVIPR2)。この改変アプローチは、プロリンから上流
5番目のアミノ酸が一般に、限定されるものではないがスレオニン残基である、
保存プロリン残基(また、TM6/IC3の接点に近い、GPCRのTM6域に
位置する)に焦点を定める。これらの受容体では、内因性の5番目のアミノ酸残
基が、もっとも好ましくはプロリンアミノ酸残基に変異される。
【0131】 他の変異アプローチも使用することができ(例えば、mGluR1,GPR2
4およびTSHR)、そして当業者は核酸配列の変異のための技術を選択する能
力を保証されている。ここで重要なことは、変異が構成的に活性化される受容体
をもたらし、そして構成的活性の決定のための本明細書に記述される拡張アプロ
ーチが与えられれば、日常分析がこれに関して使用できることである。
【0132】 非内因性の既知GPCRの作成は、好ましくは、Transformer S
ite−DirectedTM Mutagenesis Kit(Strata
gene、製造者の指示にしたがう)を用いることによって実施される。好まし
くは、内因性GPCRが鋳型として使用され、そして2種の変異誘発プライマー
、ならびにもっとも好ましくはリジン変異誘発性オリゴヌクレオチドおよび選択
マーカーオリゴヌクレオチド(配列番号:252;Stratageneのキッ
トに含まれる)が利用される。便宜上、既知GPCR中に組み入れられたコドン
変異およびそれぞれのオリゴヌクレオチドが標準型において示される(表F):
【0133】
【表20】
【0134】
【表21】
【0135】
【表22】
【0136】
【表23】
【0137】
【表24】
【0138】 B.変異に対する代替アプローチ 1.mGluR1 ヒトmGluR1受容体の非内因性型の作成は、3’末端における細胞内領域
の一部を欠失することによって達成された。非内因性ヒトmGluR1は、鋳型
および製造者によって提供されるバッファー系とともにrTthポリメラーゼ(
Perkin Elmer)を用いるPCRによって得られた。第1回目のPC
Rのためのサイクル条件は次のとおりであった:94℃で1分間、65℃で1分
間および72℃で1分50秒間の30サイクル。5’PCR断片はSalI部位
を含み、そして鋳型としての海馬DNA、および下記のプライマーセットを用い
て得られた: 5′-GCAGGCTGTCGACCTCGTCCTCACCACCATGGTC-3′(配列番号:340)および 5′-AATGGGCTCACAGCCTGTTAGATCTGCATTGGGCCAC-3′-(配列番号:341)。
【0139】 中間 PCR 断片は、サイクル条件を94℃で1分間、65℃で1分間および72℃で1分
50秒間の30サイクルとし、鋳型としてゲノム DNA を、そして下記のプライマー
セットを用いて得た。 5′-TAACAGGCTGTGAGCCCATTCCTGTGCG-3′(配列番号:342)および 5′-TTAGAATTCGCATTCCCTGCCCCTGCCTTCTTTC-3′(配列番号:343)。
【0140】 3′PCR 断片は、pfu ポリメラーゼを用いる全長 cDNA を得るための共鋳型の
一つとして内因性 mGluR1クローンを用いることにより得られた。この PCR 反応
のサイクル条件は、94℃で1分間、65℃で2分30秒間および72℃で1分30秒間の30
サイクルであり、そして次のプライマーセットを用いた。 5′-TGCGAATTCTAATGGCAAGTCTGTGTCATGGTC-3′(配列番号:344)および 5′-TGCGGATCCTCTTCGGAAGATGTTGAGGAAAGTG-3′(配列番号:345)。 (核酸配列については 配列番号:346 を、そしてアミノ酸配列については 配列
番号:347 を参照されたい)。
【0141】 2.GPR24(MCHまたはSLC−1) ヒトGPR24受容体の非内因性型の作成は、T255K変異(参照、核酸配
列については配列番号:350、アミノ酸配列については配列番号:351)、
T255K/T257R変異(参照、核酸配列については配列番号:354、ア
ミノ酸配列については配列番号:355)、24−IC3−SST3変異(参照
、核酸配列については配列番号:358、アミノ酸配列については配列番号:3
59)、C305Y変異(参照、核酸配列については配列番号:362、アミノ
酸配列については配列番号:363)、P271L変異(参照、核酸配列につい
ては配列番号:366、アミノ酸配列については配列番号:367)、W269
C変異(参照、核酸配列については配列番号:370、アミノ酸配列については
配列番号:371)、W269F変異(参照、核酸配列については配列番号:3
74、アミノ酸配列については配列番号:375)、およびW269L変異(参
照、核酸配列については配列番号:378、アミノ酸配列については配列番号:
379)、F265I変異(参照、核酸配列については配列番号:382、アミ
ノ酸配列については配列番号:383)、I261Q変異(参照、核酸配列につ
いては配列番号:386、アミノ酸配列については配列番号:387)、および
D140N変異(参照、核酸配列については配列番号:390、アミノ酸配列に
ついては配列番号:391)を創造することによって達成された。
【0142】 A.T255K変異 ヒトGPR24受容体の非内因性型の作成は、T255K変異(参照、核酸配
列については配列番号:350、およびアミノ酸配列については配列番号:35
1)を創造することによって達成された。変異誘発は製造者にしたがってTra
nsformer Site−Directed Mutagenesis K
it(Clontech)を用いて実施された。 用いた PCR 変異誘発センスプライマーは次の配列を有し、 5′-AGAGGGTGAAACGCACAGCCATCGCCATCTG-3′(配列番号:348) そして、アンチセンスプライマーは(選択マーカー)は次の配列を有していた。 5′-CTCCTTCGGTCCTCCTATCGTTGTCAGAAGT-3′(配列番号:349)。 内因性GPR24 cDNAが鋳型として使用された。
【0143】 B.T255K/T257R変異 ヒトGPR24受容体の非内因性型の作成は、T255K/T257R変異(
参照、核酸配列については配列番号:354、およびアミノ酸配列については配
列番号:355)を創造することによって達成された。変異誘発は製造者にした
がってQuikChange Site−Directed Mutagene
sis Kit(Stratagene)を用いて実施された。 用いた PCR 変異誘発センスプライマーは次の配列を有し、 5′-AGAGGGTGAAACGCAGAGCCATCGCCATCTG-3′(配列番号:352) そして、アンチセンスプライマーは次の配列を有していた。 5′-CAGATGGCGATGGCTCTGCGTTTCACCCTCT-3′(配列番号:353)。 内因性 GPR24 cDNA が鋳型として用いられた。
【0144】 C.24−IC3−SST3変異 ヒトGPR24受容体の非内因性型の作成は、24−IC3−SST3変異(
参照、核酸配列については配列番号:358、およびアミノ酸配列については配
列番号:359)を創造することによって達成された。Blast結果は、GP
R24がSST2に対する最高の配列相同性を有することを示した。かくして、
GPR24のIC3ループは、キメラが構成的活性を示すか否かを明らかにする
ためにSST2のそれと置換された。
【0145】 GPR24のIC3を含有するBamHI−BstEII断片は、SST2の
IC3を含有する合成オリゴヌクレオチドと置換された。 用いた PCR 変異誘発センスプライマーは次の配列を有し、 5′-GATCCTGCAGAAGGTGAAGTCCTCTGGAATCCGAGTGGGCTCCTCTAAGAGGAAGAAGTCTGAGAAGA
AG-3′(配列番号:356) そして、アンチセンスプライマーは次の配列を有していた。 5′-GTGACCTTCTTCTCAGACTTCTTCCTCTTAGAGGAGCCCACTCGGATTCCAGAGGACTTCACCTTCTG
CAG-3′(配列番号:357)。 内因性 GPR24 cDNA が鋳型として用いられた。
【0146】 D.C305Y変異 ヒトGPR24受容体の非内因性型の作成は、C305Y変異(参照、核酸配
列については配列番号:362、およびアミノ酸配列については配列番号:36
3)を創造することによって達成された。変異誘発は製造者にしたがってQui
kChange Site−Directed Mutagenesis Ki
t(Stratagene)を用いて実施された。 用いた PCR 変異誘発センスプライマーは次の配列を有し、 5′-GGCTATGCCAACAGCTACCTCAACCCCTTTGTG-3′(配列番号:360) そして、アンチセンスプライマーは次の配列を有していた。 5′-CACAAAGGGGTTGAGGTAGCTGTTGGCATAGCC-3′(配列番号:361)。 内因性 GPR24 cDNA が鋳型として用いられた。
【0147】 E.P271L変異 ヒトGPR24受容体の非内因性型の作成は、P271L変異(参照、核酸配
列については配列番号:366、およびアミノ酸配列については配列番号:36
7)を創造することによって達成された。変異誘発は製造者にしたがってQui
kChange Site−Directed Mutagenesis Ki
t(Stratagene)を用いて実施された。 用いた PCR 変異誘発センスプライマーは次の配列を有し、 5′-TTGTGTGCTGGGCACTCTACTATGTGCTACAGC-3′(配列番号:364) そして、アンチセンスプライマーは次の配列を有していた。 5′-GCTGTAGCACATAGTAGAGTGCCCAGCACACAA-3′(配列番号:365)。 内因性 GPR24 cDNA が鋳型として用いられた。
【0148】 F.W269C変異 ヒトGPR24受容体の非内因性型の作成は、W269C変異(参照、核酸配
列については配列番号:370、およびアミノ酸配列については配列番号:37
1)を創造することによって達成された。変異誘発は製造者にしたがってQui
kChange Site−Directed Mutagenesis Ki
t(Stratagene)を用いて実施された。 用いた PCR 変異誘発センスプライマーは次の配列を有し、 5′-GGTCTTCTTTGTGTGCTGCGCACCCTACTATGTG-3′(配列番号:368) そして、アンチセンスプライマーは次の配列を有していた。 5′-CACATAGTAGGGTGCGCAGCACACAAAGAAGACC-3′(配列番号.:369)。 内因性 GPR24 cDNA が鋳型として用いられた。
【0149】 G.W269F変異 ヒトGPR24受容体の非内因性型の作成は、W269F変異(参照、核酸配
列については配列番号:374、およびアミノ酸配列については配列番号:37
5)を創造することによって達成された。変異誘発は製造者にしたがってQui
kChange Site−Directed Mutagenesis Ki
t(Stratagene)を用いて実施された。 用いた PCR 変異誘発センスプライマーは次の配列を有し、 5′-GGTCTTCTTTGTGTGCTTCGCACCCTACTATGTG-3′(配列番号:372) そして、アンチセンスプライマーは次の配列を有していた。 5′-CACATAGTAGGGTGCGAAGCACACAAAGAAGACC-3′(配列番号:373)。 内因性 GPR24 cDNA が鋳型として用いられた。
【0150】 H.W269L変異 ヒトGPR24受容体の非内因性型の作成は、W269L変異(参照、核酸配
列については配列番号:378、およびアミノ酸配列については配列番号:37
9)を創造することによって達成された。変異誘発は製造者にしたがってQui
kChange Site−Directed Mutagenesis Ki
t(Stratagene)を用いて実施された。 用いた PCR 変異誘発センスプライマーは次の配列を有し、 5′-GGTCTTCTTTGTGTGCTTGGCACCCTACTATGTG-3′(配列番号:376) そして、アンチセンスプライマーは次の配列を有していた。 5′-CACATAGTAGGGTGCCAAGCACACAAAGAAGACC-3′(配列番号:377)。 内因性 GPR24 cDNA が鋳型として用いられた。
【0151】 I.F265I変異 ヒトGPR24受容体の非内因性型の作成は、F265I変異(参照、核酸配
列については配列番号:382、およびアミノ酸配列については配列番号:38
3)を創造することによって達成された。変異誘発は製造者にしたがってQui
kChange Site−Directed Mutagenesis Ki
t(Stratagene)を用いて実施された。 用いた PCR 変異誘発センスプライマーは次の配列を有し、 5′-GCCATCTGTCTGGTCATCTTTGTGTGCTGGG-3′(配列番号:380) そして、アンチセンスプライマーは次の配列を有していた。 5′-CCCAGCACACAAAGATGACCAGACAGATGGC-3′(配列番号:381)。 内因性 GPR24 cDNA が鋳型として用いられた。
【0152】 J.I261Q変異 ヒトGPR24受容体の非内因性型の作成は、I261Q変異(参照、核酸配
列については配列番号:386、およびアミノ酸配列については配列番号:38
7)を創造することによって達成された。変異誘発は製造者にしたがってQui
kChange Site−Directed Mutagenesis Ki
t(Stratagene)を用いて実施された。 用いた PCR 変異誘発センスプライマーは次の配列を有し、 5′-CGCACAGCCATCGCCCAGTGTCTGGTCTTCTTTGTG-3′(配列番号:384) そして、アンチセンスプライマーは次の配列を有していた。 5′-CACAAAGAAGACCAGACACTGGGCGATGGCTGTGCG-3′(配列番号:385)。 内因性 GPR24 cDNA が鋳型として用いられた。
【0153】 K.D140N変異 ヒトGPR24受容体の非内因性型の作成は、D140N変異(参照、核酸配
列については配列番号:390、およびアミノ酸配列については配列番号:39
1)を創造することによって達成された。変異誘発は製造者にしたがってQui
kChange Site−Directed Mutagenesis Ki
t(Stratagene)を用いて実施された。 用いた PCR 変異誘発センスプライマーは次の配列を有し、 5′-ACCGCCATGGCCATTAACGCGTACCTGGCCACT-3′(配列番号:388) そして、アンチセンスプライマーは次の配列を有していた。 5′-AGTGGCCAGGTAGCGGTTAATGGCCATGGCGGT-3′(配列番号:389)。 内因性 GPR24 cDNA が鋳型として用いられた。
【0154】 3.TSHR ヒトTSHR受容体の非内因性型の作成は、V509A変異(参照、核酸配列
については配列番号:394、アミノ酸配列については配列番号:395)、D
619G変異(参照、核酸配列については配列番号:398、アミノ酸配列につ
いては配列番号:399)、A623I変異(参照、核酸配列については配列番
号:402、アミノ酸配列については配列番号:403)、A623K変異(参
照、核酸配列については配列番号:406、アミノ酸配列については配列番号:
407)、C672Y変異(参照、核酸配列については配列番号:410、アミ
ノ酸配列については配列番号:411)、D619G/A623K変異(参照、
核酸配列については配列番号:414、アミノ酸配列については配列番号:41
5)、V509A/C672Y変異(参照、核酸配列については配列番号:41
8、アミノ酸配列については配列番号:419)、およびV509A/A623
K/C672Y変異(参照、核酸配列については配列番号:422、アミノ酸配
列については配列番号:423)を創造することによって達成された。
【0155】 A.V509A変異 ヒトTSHR受容体の非内因性型の作成は、V509A変異(参照、核酸配列
については配列番号:394、およびアミノ酸配列については配列番号:395
)を創造することによって達成された。変異誘発は製造者にしたがってQuik
Change Site−Directed Mutagenesis Kit
(Stratagene)を用いて実施された。 用いた PCR 変異誘発センスプライマーは次の配列を有し、 5′-CAAGCGAGTTATCGGCATATACGCTGACGGTC-3′(配列番号:392) そして、アンチセンスプライマーは次の配列を有していた。 5′-GACCGTCAGCGTATATGCCGATAACTCGCTTG-3′(配列番号:393)。 鋳型として内因性 TSHR cDNA を用いた。この V509A 変異体は、AccI 部位近傍
の部位を欠くことによる内因性の型から分化しうる。
【0156】 B.D619G変異 ヒトTSHR受容体の非内因性型の作成は、また、D619G変異(参照、核
酸配列については配列番号:398、およびアミノ酸配列については配列番号:
399)を創造することによって達成された。変異誘発は製造者にしたがってQ
uikChange Site−Directed Mutagenesis
Kit(Stratagene)を用いて実施された。 用いた PCR 変異誘発センスプライマーは次の配列を有し、 5′-ACCCAGGGGACAAAGGTACCAAAATTGCCAA-3′(配列番号:396) そして、アンチセンスプライマーは次の配列を有していた。 5′-TTGGCAATTTTGGTACCTTTGTCCCCTGGGT-3′(配列番号:397)。 鋳型として内因性 TSHR cDNA を用いた。この D619G 変異体は KpnI 部位近傍の
変異部を存在させることにより内因性型から分化できる。
【0157】 C.A623I変異 ヒトTSHR受容体の非内因性型の作成は、A623I変異(参照、核酸配列
については配列番号:402、およびアミノ酸配列については配列番号:403
)を創造することによって達成された。変異誘発は製造者にしたがってQuik
Change Site−Directed Mutagenesis Kit
(Stratagene)を用いて実施された。 用いた PCR 変異誘発センスプライマーは次の配列を有し、 5′-AAAGATACCAAAATTATCAAGAGGATGGCTGT-3′(配列番号:400) そして、アンチセンスプライマーは次の配列を有していた。 5′-ACAGCCATCCTCTTGATAATTTTGGTATCTTT-3′(配列番号:401)。 鋳型として内因性 TSHR cDNA を用いた。この A623I 変異体は BstXI 部位近傍
の変異部位を欠くことにより内因性型から分化できる。
【0158】 D.A623K変異 ヒトTSHR受容体の非内因性型の作成は、また、A623K変異(参照、核
酸配列については配列番号:406、およびアミノ酸配列については配列番号:
407)を創造することによって達成された。変異誘発は製造者にしたがってQ
uikChange Site−Directed Mutagenesis
Kit(Stratagene)を用いて実施された。 用いた PCR 変異誘発センスプライマーは次の配列を有し、 5′-AAAGATACCAAAATTAAGAAGAGGATGGCTGTG-3′(配列番号:404) そして、アンチセンスプライマーは次の配列を有していた。 5′-CACAGCCATCCTCTTCTTAATTTTGGTATCTTT-3′(配列番号:405)。 鋳型として内因性 TSHR cDNA を用いた。この A623K 変異体は BstXI 部位近傍
の変異部位を欠くことにより内因性型から分化できる。
【0159】 E.C672Y変異 ヒトTSHR受容体の非内因性型の作成は、また、C672Y変異(参照、核
酸配列については配列番号:410、およびアミノ酸配列については配列番号:
411)を創造することによって達成された。変異誘発は製造者にしたがってQ
uikChange Site−Directed Mutagenesis
Kit(Stratagene)を用いて実施された。 用いた PCR 変異誘発センスプライマーは次の配列を有し、 5′-CTATCCACTTAACTCGTACGCCAATCCATTCCTC-3′(配列番号:408) そして、アンチセンスプライマーは次の配列を有していた。 5′-GAGGAATGGATTGGCGTACGAGTTAAGTGGATAG-3′(配列番号:409)。 鋳型として内因性 TSHR cDNA を用いた。この C672Y 変異体は BsiWI 部位近傍
の変異部位を存在させることにより内因性型から分化できる。
【0160】 F.D619G/A623K変異 ヒトTSHR受容体の非内因性型の作成は、また、D619G/A623K変
異(参照、核酸配列については配列番号:414、およびアミノ酸配列について
は配列番号:415)を創造することによって達成された。変異誘発は製造者に
したがってQuikChange Site−Directed Mutage
nesis Kit(Stratagene)を用いて実施された。 用いた PCR 変異誘発センスプライマーは次の配列を有し、 5′-ACCCAGGGGACAAAGGTACCAAAATTAAGAAGAGGATGGCTGTG-3′(配列番号:412) そして、アンチセンスプライマーは次の配列を有していた。 5′-CACAGCCATCCTCTTCTTAATTTTGGTACCTTTGTCCCCTGGGT-3′(配列番号:413)。 TSHR cDNAの非内因性D619G変異型が鋳型として使用された。この
D619G/A623K変異体は、KpnI部位近傍のD619G変異部位を存
在させ、そしてBstXI部位近傍のA623K変異部位を欠くことにより内因
性型から分化できる。
【0161】 G.V509A/C672Y変異 ヒトTSHR受容体の非内因性型の作成は、また、V509A/C672Y変
異(参照、核酸配列については配列番号:418、およびアミノ酸配列について
は配列番号:419)を創造することによって達成された。変異誘発は製造者に
したがってQuikChange Site−Directed Mutage
nesis Kit(Stratagene)を用いて実施された。 用いる V509A 変異誘発センスプライマーは次の配列を有し、 5′-CAAGCGAGTTATCGGCATATACGCTGACGGTC-3′(配列番号:416) そして、C672Y アンチセンスプライマーは次の配列を有していた。 5′-GAGGAATGGATTGGCGTACGAGTTAAGTGGATAG-3′(配列番号:417)。 内因性TSHR cDNAが鋳型として使用された。このV509A/C672
Y変異体は、AccI部位近傍のV509A変異部位を欠き、そしてBsiWI
部位近傍のC672Y変異部位を存在させることにより内因性型から分化できる
【0162】 H.V509A/A623K/C672Y変異 ヒトTSHR受容体の非内因性型の作成は、V509A/A623K/C67
2Y変異(参照、核酸配列については配列番号:422、およびアミノ酸配列に
ついては配列番号:423)を創造することによって達成された。変異誘発は製
造者にしたがってQuikChange Site−Directed Mut
agenesis Kit(Stratagene)を用いて実施された。用い
る A623K 変異誘発センスプライマーは次の配列を有し、 5′-AAAGATACCAAAATTAAGAAGAGGATGGCTGTG-3′(配列番号:420) そして、A623K アンチセンスプライマーは次の配列を有していた。 5′-CACAGCCATCCTCTTCTTAATTTTGGTATCTTT-3′(配列番号:421)。 TSHR cDNAの非内因性V509A/C672Y変異型が鋳型として使用
された。このV509A/A623K/C672Y変異体は、AccI部位近傍
のV509A変異部位を欠き、BstXI部位近傍のA623K変異部位を欠き
、そしてBsiWI部位近傍のC672Y変異部位を存在させることにより内因
性型から分化できる。
【0163】 次いで、非内因性のヒトGPCRは配列決定され、そして誘導され、確認され
た核酸およびアミノ酸配列が、下記表Gに総括されるように、本特許文書に付随
する「配列リスト」追録に列挙される:
【0164】
【表25】
【0165】
【表26】
【0166】
【表27】
【0167】
【表28】
【0168】 次いで既知GPCRの非内因性型の後構成的活性の調査が行われた。
【0169】 例3 受容体の発現 種々の細胞がタンパク質の発現のための技術に対して利用できるけれども、哺
乳動物細胞を利用することがもっとも好適である。この主たる理由は、実用性に
より予測される、すなわち、GPCRの発現のために例えば酵母細胞の利用は、
可能ではあるが、哺乳動物系のために進化した受容体共役、遺伝機構および分泌
経路を含んでいないかも知れない(事実、酵母の場合は含んでいない)非哺乳動
物細胞をプロトコール中に導入すると−非哺乳動物細胞において得られる結果は
、使用は可能であっても、哺乳動物細胞から得られる結果と同じように好適であ
るとは言えない。利用される特定の哺乳動物細胞が技術者の特定のニーズにより
予測できるが、哺乳動物細胞の中で、COS−7、Hek−293およびHek
−293T細胞は特に好適である。次のアプローチが指示された受容体のために
使用され、そして本明細書に開示される他の受容体に関してもまた応用すること
ができる。
【0170】 1日目に、2X104のHek−293T細胞/ウェルがプレートアウトされ
た。2日目に、反応チューブ2本が調製された(各チューブのための分量は1プ
レート当たりである):チューブAは、血清不含のDMEM(Irvine S
cientific,Irvine,CA)1.2ml中DNA20μg(例え
ば、pCMVベクター;受容体cDNAを含むpCMVベクターなど)を混合す
ることによって調製された;チューブBは、血清不含のDMEM1.2ml中リ
ポフェクタミン(Gibco BRL)120μlを混合することによって調製
された。チューブAおよびBを逆転(数回)して混合し、続いて室温で30−4
5分間インキュベートした。混合液は「トランスフェクション混合液」と呼ばれ
る。プレートしたHek−293T細胞を1XPBSで洗浄し、続いて血清不含
のDMEM10mlを添加した。トランスフェクション混合液2.4mlを細胞
に添加し、続いて37℃/5%CO2で4時間インキュベートした。トランスフ
ェクション混合液を吸引して除去し、続いてDMEM/10%胎児ウシ血清25
mlを添加した。細胞を37℃/5%CO2においてインキュベートした。イン
キュベーション72時間後、細胞を収穫し、そして分析のために使用した。
【0171】 例4 非内因性GPCRの構成的活性の決定のためのアッセイ 種々のアプローチが既知GPCRの非内因性型の構成的活性の調査のために利
用できる。下記に具体的に説明される;当業者は、技術者のニーズに優先的に得
策であるそれらの技術を決定する能力を保証されている。
【0172】 1.膜結合アッセイ:[35S]GTPγSアッセイ Gタンパク質−共役受容体が、リガンド結合または構成的活性化のいずれかの
結果としてその活性状態にある場合、受容体はGタンパク質に結合し、そしてG
DPの遊離とそれに続くGTPのGタンパク質への結合を刺激する。Gタンパク
質受容体複合体のαサブユニットはGTPアーゼとして作用し、そしてGTPを
GDPに徐々に加水分解し、この時点で正常には受容体は不活性化される。構成
的に活性化される受容体は、GDPをGTPに交換し続ける。加水分解不能なG
TPアナログ、[35S]GTPγSは、構成的に活性化される受容体を発現して
いる膜への[35S]GTPγSの結合の増強を例証するために使用することがで
きる。構成的な活性化を測定するために[35S]GTPγS結合を使用する利点
は、(a)一般にそれがすべてのGタンパク質−共役受容体に応用できる;(b
)それが膜表面のもっとも近くに存在して、細胞内カスケードに影響する分子を
ほとんど拾い上げられないようにさせることである。
【0173】 本アッセイは、関連する受容体を発現している膜への[35S]GTPγS結合
を刺激するGタンパク質共役受容体の能力を利用する。したがって、アッセイは
、既知および構成的に活性化されるGタンパク質−共役受容体に対する候補化合
物をスクリーニングする直接同定法において使用できる。アッセイは一般的であ
り、そしてすべてのGタンパク質−共役受容体における薬物発見に対する応用性
を有する。
【0174】 [35S]GTPγSアッセイは、約0.3〜約1.2nM[35S]GTPγS
(この量は1.2が好適であるが結果の最適化のために調整できる)および12
.5〜75μg膜タンパク質(例えば、受容体を発現しているCOS−7細胞、
この量は75μgが好適であるが結果の最適化のために調整できる)および1μ
MGDP(この量は結果の最適化のために調整できる)を含有する、20mMH
EPESおよび1〜約20mMMgCl2(この量は20mMが好適であるが結
果の最適化のために調整できる)pH7.4結合バッファー中で1時間インキュ
ベートできる。次いで、コムギ胚芽アグルチニン・ビーズ(25μl;Amer
sham)が添加され、そして混合液は室温でさらに30分間インキュベートさ
れる。次いで、チューブは室温で5分間1500xgにおいて遠心され、次いで
シンチレーションカウンターでカウントされる。
【0175】 また、大規模なスクリーニングのニーズに合致する、よりコストは低いが同様
に応用可能な代替法が特定された。Flash plateTMおよびWalla
TMscintistripが高処理[35S]GTPγS結合アッセイを組み立
てるために利用されてもよい。さらにまた、この技術を用いて、アッセイは、[35 S]GTPγS結合を介して効力をモニターすると同時に、受容体へのトリチ
ウム化リガンドの結合を同時にモニターするために既知GPCRについて応用す
ることができる。このことは、Wallacベータカウンターが両トリチウムお
よび35S標識プローブを調べるエネルギーウインドーを切り替えることができる
ので可能である。また、このアッセイは、受容体活性化をもたらす他のタイプの
膜活性化現象を検出するために使用されてもよい。例えば、本アッセイは、種々
の受容体(両Gタンパク質共役およびチロシンキナーゼ受容体)の35Sリン酸化
をモニターするために使用されてもよい。膜がウェルの底に遠心されると、結合
した[35S]GTPγSまたは35S−リン酸化受容体がウェルの被覆されている
シンチラントを活性化できる。ScintiTMストリップ(Wallac)はこ
の原理を例証するために使用された。さらにまた、アッセイは、放射能標識され
たリガンドを用いて受容体に結合するリガンドを測定するための利用性も有する
。同様に、放射能標識リガンドがウェルの底まで遠心されると、scintis
tripラベルは活性化と検出をもたらす放射能標識リガンドに近接する。
【0176】 2.膜に基づくcAMP 細胞に基づくアッセイのために設計されたFlash PlateTM Ade
nylyl Cyclase kit(New England Nuclea
r;Cat.No.SMP004A)は、粗血漿膜とともに使用するために改変
することができる。Flash Plateウェルは、cAMPを認識する特定
の抗体をまた含有するシンチラントコーティングを含有している。ウェル内で生
成したcAMPは、cAMP抗体への放射性cAMPトレーサーの結合に対する
直接競合によって定量できる。次のことは、受容体を発現している膜におけるc
AMPレベルの変化の測定のための簡単な方法として役立つ。
【0177】 トランスフェクション細胞はトランスフェクション後約3日目に収穫された。
膜は20mMHEPES,pH7.4と10mMMgCl2を含有するバッファ
ー中に懸濁した細胞のホモジナイゼーションによって調製された。ホモジナイゼ
ーションはBrinkman PolytronTMを用いて約10秒間氷上で実
施する。得られるホモジネートは49,000xgにおいて4℃で15分間遠心
される。次いで、得られるペレットを20mMHEPES,pH7.4および0
.1mMEDTAを含有するバッファー中に再懸濁し、10秒間ホモジナイズし
、続いて49,000xgにおいて4℃で15分間遠心する。得られるペレット
は使用するまで−80℃で保存される。測定の日に、膜ペレットが室温で徐々に
融解され、20mMHEPES,pH7.4および10mMMgCl2(これら
の量は、ここに挙げられた値が好適であるが、最適化されてもよい)を含有する
バッファー中に再懸濁して、最終タンパク質濃度0.60mg/mlを得る(再
懸濁された膜は使用まで氷上に置かれる)。
【0178】 cAMPスタンダードおよび検出バッファー(検出バッファー11mlに対し
てトレーサー[125IcAMP(100μl)]2μCiを含有する)が調製さ
れ、そして製造者の指示にしたがって維持される。アッセイバッファーはスクリ
ーニングのために新しく調製され、そして20mMHEPES,pH7.4、1
0mMMgCl2、20mM(Sigma),クレアチンホスホキナーゼ(Si
gma)0.1ユニット/ml、50μMGTP(Sigma)および0.2m
MATP(Sigma)を含有した;アッセイバッファーは使用まで氷上で保存
できる。本アッセイはNEN Flash Plateへのアッセイバッファー
50μlの添加、続いて膜懸濁液50μlの添加によって開始される。得られた
アッセイ混合液は室温で60分間インキュベートされた後検出バッファー100
μlを添加される。次いで、プレートはさらに2−4時間インキュベートされた
後Wallac MicroBetaTMシンチレーションカウンターにおいてカ
ウントされる。cAMP/ウェルの値が各アッセイプレート内に含まれる標準c
AMP曲線から推定される。
【0179】 3.Gi共役標的GPCRのための細胞に基づくcAMP TSHRは、活性化によりcAMPの蓄積を惹起するGs共役GPCRである
。TSHRはアミノ酸残基623を変異する(すなわち、アラニン残基をイソロ
イシン残基に変える)ことによって構成的に活性化された。参照、核酸配列につ
いては配列番号:402、および推定アミノ酸配列については配列番号:403
。Gi共役受容体はアデニリルシクラーゼを阻害することが期待され、したがっ
てcAMP産生レベルを減少させ、これがcAMPレベルチャレンジングの調査
を可能にする。Gi共役受容体の構成的活性化の指標としてcAMPの生産にお
ける減少を測定する有効な技術が、もっとも好ましくは、「シグナルエンハンサ
ー」としての非内因性の構成的に活性化されるTSHR(TSHR−A623I
)(または内因性の構成的に活性なGs共役受容体)を、cAMPの基礎レベル
を確立するようGi連結標的GPCR、例えばGPR24とともにコ・トランス
フェクションすることによって達成できる。Gi共役受容体の非内因性型を創造
するには、標的GPCRのこの非内因性型が、次にシグナルエンハンサーととも
にコ・トランスフェクションされ、そしてそれがスクリーニングのために使用で
きるこの材料である。本発明者らは、そのようなアプローチを利用してcAMP
アッセイが使用される場合のシグナルを効果的に生成した;このアプローチは好
ましくは、Gi共役受容体に対する候補化合物の直接同定において使用される。
Gi共役GPCRについて、このアプローチが使用される場合、標的GPCRの
逆アゴニストはcAMPシグナルを増加し、そしてアゴニストはcAMPシグナ
ルを減少させることが注目される。
【0180】 1日目に、2X104のHek−293およびHek−293T細胞/ウェル
がプレートアウトされた。2日目に、反応チューブ2本が調製された(各チュー
ブのための分量は1プレート当たりである):チューブAは、血清不含のDME
M(Irvine Scientific,Irvine,CA)1.2ml中
全DNA(例えば、pCMVベクター;変異THSR(THSR−A623Iを
含むpCMVベクター;THSR−A623IおよびGPR24、など)4μg
について、哺乳動物細胞にトランスフェクションされた各受容体のDNA2μg
を混合することによって調製された;チューブBは、血清不含のDMEM1.2
ml中リポフェクタミン(Gibco BRL)120μlを混合することによ
って調製された。次いで、チューブAおよびBを逆転(数回)して混合し、続い
て室温で30−45分間インキュベートした。混合液は「トランスフェクション
混合液」と呼ばれる。プレートしたHek−293細胞を1XPBSで洗浄し、
続いて血清不含のDMEM10mlを添加した。次いで、トランスフェクション
混合液2.4mlを細胞に添加し、続いて37℃/5%CO2で4時間インキュ
ベートした。次いで、トランスフェクション混合液を吸引して除去し、続いてD
MEM/10%胎児ウシ血清25mlを添加した。次いで、細胞を37℃/5%
CO2においてインキュベートした。インキュベーション24時間後、細胞を収
穫し、そして分析のために使用した。
【0181】 細胞に基づくアッセイのために設計されたFlash PlateTM Ade
nylyl Cyclase kit(New England Nuclea
r;Cat.No.SMP004A)は、粗血漿膜とともに使用するために改変
することができる。Flash Plateウェルは、cAMPを認識する特定
の抗体をまた含有するシンチラントコーティングを含有している。ウェル内で生
成したcAMPは、cAMP抗体への放射性cAMPトレーサーの結合に対する
直接競合によって定量できる。次のことは、受容体を発現している細胞全体にお
けるcAMPレベルの変化の測定のための簡単な方法として役立つ。
【0182】 トランスフェクションされた細胞は一過性トランスフェクション後約24時間
目に収穫された。培地を注意して吸引し、そして廃棄した。PBS10mlを各
細胞のディッシュに静かに添加し、続いて注意して吸引した。Sigma細胞破
壊バッファー1mlおよびPBS3mlを各プレートに添加する。細胞をプレー
トからピペットで採取し、そして細胞懸濁液を50mlコニカル遠心管中に回収
する。次いで、細胞を室温において1,100rpmで5分間遠心する。細胞ペ
レットを注意して適当な容量のPBS中に再懸濁する(約3ml/プレート)。
次いで、細胞を血球計を用いてカウントし、さらなるPBSを添加して適当な数
の細胞を得る(最終濃度約50μl/ウェル)。
【0183】 cAMPスタンダードおよび検出バッファー(検出バッファー11mlに対し
てトレーサー[125IcAMP(50μl]1μCiを含有する)が調製され、
そして製造者の指示にしたがって維持される。アッセイバッファーはスクリーニ
ングのために新しく調製すべきであり、そしてStimulationバッファ
ー50μl、試験化合物(12μM最終アッセイ濃度)3μlおよび細胞50μ
lを含有した;アッセイバッファーは使用まで氷上で保存できる。本アッセイは
適当なウェルへのcAMPスタンダード50μlの添加、続いてウェルH−11
とH12へのPBSA50μlの添加によって開始される。Stimulati
onバッファー50μlが全ウェルに添加された。選ばれた化合物(例えば、T
SH、100nMMCH、MCH/TSH)が、化合物溶液3μlを分配できる
ピンツールを用いて適当なウェルに添加され、最終アッセイ濃度12μM試験化
合物および総アッセイ容量100μlを得た。次いで、細胞をウェルに添加し、
そして室温で60分間インキュベートした。トレーサーcAMPを含有する検出
混合液100μlをウェルに添加した。次いで、プレートはさらに2時間インキ
ュベートされた後Wallac MicroBetaシンチレーションカウンタ
ーにおいてカウントされた。次いで、cAMP/ウェルの値が各アッセイプレー
ト内に含まれる標準cAMP曲線から推定された。
【0184】 図1は、TSHR−A623I(TSHの存在下で)および非内因性の構成的
に活性化されるGPR24(「24−IC3−SST2」)によりコ・トランス
フェクションされた細胞のcAMP生産(262.266pmolcAMP/ウ
ェル)における、TSHR−A623Iと内因性GPR24(「GPR24 w
t」)(336.50293pmolcAMP/ウェル)に比較した場合の約2
2%の減少を立証している。TSHR−A623Iと非内因性の構成的に活性化
されるGPR24(「I261Q」)とのコ・トランスフェクションは、「GP
R24 wt」に比較した場合cAMP生産における約27%減少を立証してい
る。cAMP生産におけるそのような減少は、GPR24の非内因性型(「I2
61Q」)が構成的に活性であることを表している。かくして、cAMPシグナ
ルを増大することによってGPR24受容体にインパクトを与える候補化合物は
逆アゴニストであり、一方GPR24アゴニストはcAMPシグナルを減少させ
る。図1において生成したデータに基づいて、24−IC3−SST2およびI
261Qは、TSHRにおいて使用される場合もっとも好適なGPR24の非内
因性型である(cAMPアッセイを用いる構成的に活性化されるコ・トランスフ
ェクションアプローチ)。
【0185】 図2は、TSHR−A623I(TSHの存在下で)および非内因性の構成的
に活性化されるGPR5(「V224K」)によりコ・トランスフェクションさ
れた細胞のcAMP生産(23.5pmolcAMP/ウェル)における、TS
HR−A623Iと内因性GPR5(「GPR5 wt」)(58.79pmo
lcAMP/ウェル)に比較した場合の、約60%の減少を立証している。cA
MP生産における約78%と約45%減少は、「V225K」とともにコ・トラ
ンスフェクションされたTHSR−A623Iと「GPR5wt」とともにコ・
トランスフェクションされたTHSR−A623Iを、それぞれTSHR−A6
23Iとともにコ・トランスフェクションされたpCMV(106.75pmo
lcAMP/ウェル)に対して比較した場合に立証された。前記のように、cA
MP生産における減少は構成的に活性なGPR5を立証する。かくして、好適な
候補化合物(すなわち、逆アゴニスト)はGi共役受容体に結合して活性化のシ
グナルを増強するのであろう。
【0186】 好ましくは、先に注目したように、低分子候補化合物がGi共役標的受容体を
標的とし、そして例えばTSHR−A623Iを標的としないことを確認するた
めには、直接同定された候補化合物が、好ましくは、標的受容体の不在下でシグ
ナルエンハンサーに対してスクリーニングされる。
【0187】 C.レポーターに基づくアッセイ 1.CRE−Lucレポーターアッセイ(Gs−会合受容体) Gs刺激を検出する方法は、cAMP−依存様式において活性化される転写因
子CREBの既知の性質に依存している。PathDetectTM CREB
trans−Reporting System(Stratagene,カタ
ログ#219010)は、293もしくは293T細胞におけるGs共役活性を
アッセイするために利用できる。細胞は、製造者の指示にしたがいMammri
an Transfection Kit(Stratagene,カタログ#
200285)を用いて、この前記系のプラスミド成分および内因性または変異
受容体をコードしている指示される発現プラスミドをトランスフェクションされ
る。簡単に言えば、pFR−Luc(Gal4認識配列を含んでいるルシフェラ
ーゼレポータープラスミド)400ng、pFA2−CREB(Gal4DNA
結合性ドメインを含んでいるGal4−CREB融合タンパク質)40ng、p
CMV−受容体発現プラスミド(受容体を含む)80ngおよびCMV−SEA
P(分泌アルカリ性ホスファターゼ発現プラスミド;アルカリ性ホスファターゼ
活性は、サンプル間のトランスフェクション効率における変化について、対照に
対してトランスフェクション細胞の培地において測定される)20ngが、キッ
トの指示によりリン酸カルシウム沈降物中に合体される。沈降物の半分が96穴
プレートの3ウェルに平等に分配され、細胞上で一夜維持され、そして翌朝新鮮
な培地と置換される。トランスフェクションの開始48時間後、細胞を処理し、
そしてルシフェラーゼ活性についてアッセイする。
【0188】 2.8XCRE−Lucレポーターアッセイ HEK−293T細胞を1ウェル当たり3x104細胞の濃度で96穴プレー
トにプレート・アウトし、そして製造者の指示にしたがって翌日Lipofec
tamine Reagent(BRL)を用いてトランスフェクションした。
DNA/脂質混合液は次のように各6穴のトランスフェクションのために調製さ
れる:DMEM100μl中プラスミドDNA260ngが、DMEM100μ
l中脂質2μlと静かに混合された(プラスミドDNA260ngは、8XCR
E−Lucレポータープラスミド(プラスミドの一部分の表示については下記お
よび図1参照)200ng、内因性受容体もしくは非内因性受容体を含むpCM
VまたはpCMV単独50ngおよびGPRS発現プラスミド(pcDNA3(
Invitorogen)中GPRS)10ngからなった)。8XCRE−L
ucレポータープラスミドは次のように調製された:ベクターSRIF−β−g
alはpβgal−Basic Vecter(Clontech)中のBgl
V−HindIII部位においてラットのソマトスタチンプロモーター(−71
/+51)をクローニングすることによって得られた。cAMP応答要素の8コ
ピーが、アデノウイルスの鋳型AdpCF126CCRE8(参照、7 Hum an Gene THerapy 1883(1996))からPCRによって
得られ、そしてKpn−BglV部位においてSRIF−β−gal中にクロー
ン化されて8xCRE−β−galレポーターベクターを生成した。8xCRE
−Lucレポータープラスミドは、8xCRE−β−galレポーターベクター
中のβ−ガラクトシダーゼ遺伝子を、HindIII−BamHI部位において
pGL3−basicベクター(Promega)から得られるルシフェラーゼ
遺伝子と置換することによって生成された。室温で30分のインキュベーション
後、DNA/脂質混合液をDMEM400μlで希釈し、そして希釈混合液10
0μlを各ウェルに添加した。細胞培養インキュベーター中で4時間のインキュ
ベーション後、10%FCSを含むDMEM100μlを各ウェルに添加した。
翌日、トランスフェクション細胞は、10%FCSを含むDMEM200μl/
ウェルと変えられた。8時間後、ウェルは、PBSによる1回の洗浄後、フェノ
ールレッドを含まないDMEM100μl/ウェルに変えられた。ルシフェラー
ゼアッセイは、翌日、製造者の指示にしたがってLucLiteTMレポーター遺
伝子アッセイキット(Packard)を用いて測定され、そして1450Mi
croBetaTMシンチレーションおよびルミネセンスカウンター(Walla
c)において読み取られた。
【0189】 図3Aは、内因性のドーパミンD1の活性(70622相対ライトユニット)
と比較した場合、ヒト・ドーパミンD1受容体の非内因性の構成的に活性な型の
活性(189270相対ライトユニット)における約63%の増加を示す。 図
3Bは、それぞれのGPCRの内因性型に較べた場合、ヒトOPRM(Gi共役
受容体、例4(3)参照)の非内因性の構成的に活性な型の活性における約48
%の減少、ヒト5−HT1A(Gi共役受容体、例4(3)参照)の非内因性の
構成的に活性な型の活性における約53%の減少、ヒト5−HT1Bの非内因性
の構成的に活性な型の活性における約91%の増加、およびヒト5−HT2Bの
非内因性の構成的に活性な型の活性における約20%の増加を示す。
【0190】 図3Cは、それぞれのGPCRの内因性型に較べた場合、ヒトCCR3の非内
因性の構成的に活性な型の活性における約29%の増加、ヒトNTSR1の非内
因性の構成的に活性な型の活性における約41%の増加、ヒトCB2の非内因性
の構成的に活性な型の活性における約51%の増加、およびヒトCXCR4(G
i共役受容体、例4(3)参照)の非内因性の構成的に活性な型の活性における
約20%の減少を示す。
【0191】 図3Dは、それぞれのGPCRの内因性型に較べた場合、ヒトPTHR1の非
内因性の構成的に活性な型の活性における約75%の増加、ヒトPTHR2の非
内因性の構成的に活性な型の活性における約74%の増加、ヒトSCTRの非内
因性の構成的に活性な型の活性における約56%の増加、ヒトPACAPの非内
因性の構成的に活性な型の活性における約96%の増加、ヒトVIPR1の非内
因性の構成的に活性な型の活性における約88%の増加、およびヒトVIPR2
の非内因性の構成的に活性な型の活性における約91%の増加を示す。
【0192】 図3Eは、それぞれのGPCRの内因性型に較べた場合、ヒトNTSR1の非
内因性の構成的に活性な型の活性における約51%の増加、ヒトM1の非内因性
の構成的に活性な型の活性における約31%の減少、ヒトM2の非内因性の構成
的に活性な型の活性における約19%の減少、ヒトM3の非内因性の構成的に活
性な型の活性における約32%の増加、ヒトM4の非内因性の構成的に活性な型
の活性における約33%の減少、ヒトM5の非内因性の構成的に活性な型の活性
における約17%の減少、およびヒト5−HT1Dの非内因性の構成的に活性な
型の活性における約60%の増加を示す。M2,M4および5−HT1DはGi
共役性であることが示されており、一方NTSR1,M1,M3およびM5はG
q共役性であることが示されている。
【0193】 3.AP1レポーターアッセイ(Gq−会合受容体) Gq刺激を検出する方法は、それらのプロモーター中にAP1要素を含んでい
る遺伝子の活性化を惹起するGq−依存性ホスホリパーゼCの既知の性質に依存
している。PathdetectTM AP−1 cis−Reporting
System(Stratagene,カタログ#219073)は、リン酸カ
ルシウム沈降物の成分がpAP1−Luc410ng、pCMV−受容体発現プ
ラスミド80ngおよびCMV−SEAP20ngである以外は、CREBレポ
ーターアッセイに関して先に記述された方法にしたがって使用できる。
【0194】 4.SRF−Lucレポーターアッセイ(Gq−会合受容体) Gq刺激を検出する1つの方法は、それらのプロモーター中に血清応答因子を
含んでいる遺伝子の活性化を惹起するGq−依存性ホスホリパーゼCの既知の性
質に依存している。PathdetectTM SRF−Luc−Reporti
ng System(Stratagene)は、例えばCOS7細胞において
Gq共役活性についてアッセイするために利用される。細胞は、製造者の指示に
したがいMammrian TransfectionTM Kit(Strat
agene,カタログ#200285)を用いて、この系のプラスミド成分およ
び内因性または非内因性のGPCRをコードしている指示される発現プラスミド
をトランスフェクションされる。簡単に言えば、SRF−Luc410ng、p
CMV−受容体発現プラスミド80ngおよびCMV−SEAP(分泌アルカリ
性ホスファターゼ発現プラスミド;アルカリ性ホスファターゼ活性は、サンプル
間のトランスフェクション効率における変化について、対照に対してトランスフ
ェクション細胞の培地において測定される)20ngが、製造者の指示によりリ
ン酸カルシウム沈降物中に合体される。沈降物の半分が96穴プレートの3ウェ
ルに平等に分配され、血清不含の培地中の細胞上で24時間維持される。指示さ
れれば、最後の5時間、細胞は1μMアンジオテンシンとともにインキュベート
される。次いで、細胞を溶解し、そしてルシフェラーゼ活性について、製造者の
指示にしたがってLucliteTMキット(Packard、Cat.#601
6911)および「Trilux 1450Microbeta」シンチレーシ
ョンおよびルミネセンスカウンター(Wallac)を用いてアッセイする。デ
ータはGraphPad PrismTM2.0a(GraphPad Soft
ware Inc.)を用いて解析できる。
【0195】 5.細胞内IP3蓄積アッセイ(Gq−会合受容体) 1日目に、受容体(内因性および/または非内因性の)を含有する細胞が、2
4穴プレートに、通常1x105細胞/ウェル(この数字は最適化されてもよい
が)でプレートされる。2日目に、血清不含のDMEM50μl/ウェルにおけ
るDNA0.25μgと血清不含のDMEM50μl/ウェルにおけるリポフェ
クタミン2μlを最初に混合することによってトランスフェクションすることが
できる。溶液を静かに混合し、そして15−30分間インキュベートする。細胞
をPBS0.5mlで洗浄し、そして血清不含の培地400μlをトランスフェ
クション培地と混合し、そして細胞に添加した。次いで、細胞を37℃/5%C
2で3−4時間インキュベートし、次いで、トランスフェクション培地を除去
し、そして規定の増殖培地1ml/ウェルと置換した。3日目に、細胞を3H−
ミオ−イノシトールによりラベルした。簡単に言えば、培地を除去し、そして細
胞をPBS0.5mlで洗浄した。次いで、イノシトール不含/血清不含培地(
GIBCO BRL)0.5mlを、3H−ミオ−イノシトール0.25μCi
/ウェルを含むウェルに添加し、そして細胞を16−18時間37℃/5%CO2 においてインキュベートする。4日目に、細胞をPBS0.5mlで洗浄し、
そしてイノシトール不含/血清不含培地10μMパルギリン10mM塩化リチウ
ムを含有するアッセイ媒質0.45ml、またはアッセイ媒質0.4mlおよび
10xケタンセリン(ket)50μlを最終濃度10μMまで添加した。次い
で、細胞を37℃で30分間インキュベートする。次いで、細胞をPBS0.5
mlで洗浄し、そして新鮮/氷冷停止液(1MKOH;18mMホウ酸Na;3
.8mMEDTA)200μlを1ウェル当たり添加した。溶液を氷上で5−1
0分間または細胞が溶解するまで維持し、そして新鮮/氷冷中和液(7.5%H
Cl)200μlにより中和する。次いで、溶解液を1.5ml容エッペンドル
フチューブに移し、そしてクロロホルム/メタノール(1:2)1mlを1チュ
ーブ当たり添加する。溶液を15分間回転させ、上相をBiorad AG1−
X8TM陰イオン交換樹脂(100−200メッシュ)に適用する。最初に、樹脂
を1:1.25w/vにおいて水で洗浄し、そして上相0.9mlをカラムに負
荷する。カラムを5mMミオ−イノシトール10mlおよび5mMホウ酸Na/
60mMギ酸Na10mlで洗浄する。イノシトールトリスホスフェートを0.
1Mギ酸/1Mギ酸アンモニウム2mlを含むシンチレーションカクテル10m
lを含有するシンチレーションバイアルに溶出する。カラムを0.1Mギ酸/3
Mギ酸アンモニウム10mlで洗浄することによって再生し、そしてH2Oで2
回洗浄し、そして水中4℃で保存する。
【0196】 図4は、IP3アッセイにおいて使用するためのGPR24の2種の好適な非
内因性の構成的に活性化される代表的型,24−IC3−SST2およびI26
1Qを示す。GPR24の内因性型(「GPR24wt」)に比較した場合、2
4−IC3−SST2はIP3蓄積における約27%の増加を立証し、一方I2
61Q型は約32%の増加を示した。
【0197】 例6 GPCR融合タンパク質の調製 構成的に活性化されるGPCR−Gタンパク質融合構築物の設計は次のように
達成された:ラットGタンパク質Gsαの両5’および3’末端(ロングフォー
ム;Itoh,H.et al.,83 PNAS 3776(1986))は
、HindIII(5’−AAGCTT−3’)配列を含むように作成された。
正確な配列(隣接するHindIII配列を含むこと)の確認後、完全な配列が
pcDNA3.1(−)(Invitrogen,cat.no.V795−2
0)中にベクターのHindIII制限部位を用いるサブクローニングによって
シャトルされた。Gsα配列の正確な方向がpcDNA3.1(−)へのサブク
ローニング後に決定された。次いで、HindIII配列においてラットGsα
含有する改変されたpcDNA3.1(−)が証明された;このベクターは「ユ
ニバーサル」Gsαタンパク質ベクターとしてここに利用可能になった。pcD
NA3.1(−)ベクターは、HindIII部位の上流に種々の既知制限部位
を含有し、かくして有利には、Gsタンパク質の上流に、内因性の構成的に活性
なGPCRのコーディング配列を挿入する能力を提供する。この同じアプローチ
が利用されて、他の「ユニバーサル」Gタンパク質ベクターが創造でき、そして
もちろん、他の市販されるかまたは技術者にとって既知の適当なベクターも利用
できる−重要な基準は、GPCRについての配列がGタンパク質の配列の上流に
、そしてインフレームに存在することである。
【0198】 1.TSHR−Gsα融合タンパク質 a.TSHRについての安定な細胞系の生成 約1.2〜1.3x107HEK−293細胞を15cm組織培養プレート上
にプレートする。10%胎児ウシ血清および1%ピルビン酸ナトリウム、L−グ
ルタミンおよび抗生物質を含有するDME高グルコース培地において増殖させる
。293細胞のプレーティング後〜80%集密までの24時間目に、細胞をDN
A12μgを用いてトランスフェクションする。DNA12μgをリポフェクタ
ミン60μlおよび血清を含まないDME高グルコース培地2mlと合体する。
培地をプレートから吸引し、そして細胞を血清不含の培地で1回洗浄する。DN
A、リポフェクタミンおよび培地混合液を、血清不含の培地10mlとともにプ
レートに添加する。37℃で4〜5時間インキュベート後、培地を吸引し、そし
て血清を含む培地25mlを添加する。トランスフェクション後24時間に、培
地を再び吸引し、そして血清を含む新鮮培地を添加する。トランスフェクション
後48時間に、培地を吸引し、そしてゲネチシン(G418薬物)を最終濃度5
00μg/mlで含有する血清を含む培地を添加する。トランスフェクション細
胞が、ここに、G418耐性遺伝子を含有するポジティブなトランスフェクショ
ン細胞について選択にかけられる。培地は選別が生じるように4〜5日毎に置換
される。選別の間、細胞は増殖して、安定なプールを生成するか、または安定な
クローン選択へと分裂する。
【0199】 b.TSHR(A623K)融合タンパク質 次に、TSHR−Gsα融合タンパク質構築物が次のように作成された:プラ
イマーが両内因性の構成的に活性化されるTSHRおよび非内因性の、構成的に
活性化されるTSHRについて次のとおり設計された: 5′-gatc[TCTAGA]ATGAGGCCGGCGGACTTGCTGC-3′(配列番号:582;センス) 5′-ctag[GATATC]CGCAAAACCGTTTGCATATACTC-3′(配列番号:583;アンチセンス)
【0200】 ロアー(lower)キャップのヌクレオチドが、内因性TSHRとGタンパ
ク質の間の制限部位直前にスペーサーとして含まれる。センスおよびアンチセン
スプライマーはそれぞれXbaIおよびEcoRVの制限部位を含有した。
【0201】 次いで、PCRが、各々について次のプロトコールを用いて使用され、先に開
示したGsαユニバーサルベクター内に融合のためのそれぞれの受容体配列を確
保した:TSHR(A623K)についてのcDNA100ngは、各プライマ
ー(センスおよびアンチセンス)2μl、10mMdNTP3μl、10XTa
qPlusTM Precisionバッファー10μl、TaqPlusTM
recisionポリメラーゼ(Stratagene:#600211)1μ
lおよび水80μlを含有する別々のチューブに添加された。TSHRのための
反応温度およびサイクル時間は次のとおりであった:初発変性段階は94℃で5
分間、そして94℃で30秒間;55℃で30秒間;72℃で2分間の1サイク
ルで実施された。最終伸長時間は72℃10分間において実施された。PCR生
成物は1%アガロースゲル上で展開され、次いで、精製された(データ未掲載)
。精製された生成物をXbaIおよびEcoRV(New England B
iolabs)で消化し、そして所望のインサートを単離し、精製し、そしてそ
れぞれぼ制限部位においてGsユニバーサルベクター中に連結した。ポジティブ
クローンが形質転換後に単離され、そして制限酵素消化物によって決定された;
Hek−293細胞を用いる発現は下記プロトコールにしたがって達成された。
TSHRについての各ポジティブクローン:Gs−融合タンパク質が配列決定さ
れ、そして候補化合物の直接同定のために利用された(参照、核酸配列について
は配列番号:588およびアミノ酸配列については配列番号:589)。
【0202】 TSHR(A623K)の非内因性型の場所はラットのGタンパク質Gsより
上流に位置する(すなわち、ヌクレオチド1〜2,292;参照、配列番号:5
86およびアミノ酸残基1〜764;参照、配列番号:587)。TSHR(A
623K)はGタンパク質に直接結合できるか、または2つの間にスペーサー残
基があってもよい。TSHRに関して、24アミノ酸残基(72個のヌクレオチ
ドと同等)は非内因性GPCRとGタンパク質Gsαの開始コドンとの間に置か
れた。したがって、Gsタンパク質はヌクレオチド2,365〜3,549(参
照、配列番号:586)およびアミノ酸残基789〜1,183(参照、配列番
号:587)に位置する。当業者は、Gタンパク質が問題のGPCRの3’末端
に融合されているGPCR融合タンパク質を構築する技術を選ぶ能力を保証され
ている。
【0203】 GPCR融合タンパク質が分析され(例6で示されるように、候補化合物のス
クリーニング中GPCRを安定化するために)、そして例4(2)において見い
だされるプロトコールを使用して構成的に活性であることが証明された。図5で
は、TSHR(A623K)−Gsα:融合タンパク質は、対照ベクター(pC
MV)と比較した場合cAMPにおける約87%の増加を実証した。
【0204】 2.GPR24−Giα融合タンパク質 次に、GPR24−Giα融合タンパク質構築物が次のように作成された:プ
ライマーが両内因性の構成的に活性化されるGPR24および非内因性の、構成
的に活性化されるGPR24について次のとおり設計された: 137 5′-GTGAAGCTTGCCCGGGCAGGATGGACCTGG-3′(配列番号:584;センス) 5′-ATCTAGAGGTGCCTTTGCTTTCTG-3′(配列番号:585;アンチセンス)。 センス
およびアンチセンスプライマーはそれぞれKB4およびXbaIの制限部位を含
有した。
【0205】 次いで、PCRが、各々について次のプロトコールを用いて使用され、先に開
示したGiαユニバーサルベクター内に融合のためのそれぞれの受容体配列を確
保した:GPR24についてのcDNA100ngは、各プライマー(センスお
よびアンチセンス)2μl、10mMdNTP3μl、10XTaqPlusTM Precisionバッファー10μl、TaqPlusTM Precisi
onポリメラーゼ(Stratagene:#600211)1μlおよび水8
0μlを含有する別々のチューブに添加された。TSHRのための反応温度およ
びサイクル時間は次のとおりであった:初発変性段階はそれを94℃で5分間、
そして94℃で30秒間;55℃で30秒間;72℃で2分間の1サイクルで実
施された。最終伸長時間は72℃10分間において実施された。PCR生成物は
1%アガロースゲル上で展開され、次いで、精製された(データ未掲載)。精製
された生成物をKB4およびXbaI(New England Biolab
s)で消化し、そして所望のインサートを単離し、精製し、そしてそれぞれぼ制
限部位においてGiユニバーサルベクター中に連結した。ポジティブクローンが
形質転換後に単離され、そして制限酵素消化物によって決定された;Hek−2
93細胞を用いる発現は下記プロトコールにしたがって達成された。GPR24
についての各ポジティブクローン:Gi−融合タンパク質が配列決定され、そし
て候補化合物の直接同定のために利用された(参照、核酸配列については配列番
号:590およびアミノ酸配列については配列番号:591)。
【0206】 GPR24の内因性型はGタンパク質Giより上流に融合され、そしてヌクレ
オチド1〜1,059(参照、配列番号:588)およびアミノ酸残基1〜35
3(参照、配列番号:589)に位置する。GPR24に関して、2アミノ酸残
基(6個のヌクレオチドと同等)は内因性(または非内因性)GPCRとGタン
パク質Giαの開始コドンとの間に置かれた。したがって、Giタンパク質はヌ
クレオチド1,066〜2,133(参照、配列番号:588)およびアミノ酸
残基359〜711(参照、配列番号:589)に位置する。当業者は、Gタン
パク質が問題のGPCRの3’末端に融合されているGPCR融合タンパク質を
構築する技術を選ぶ能力を保証されている。
【0207】 Gi共役受容体、例えばGPR24がコ・トランスフェクションアプローチと
一緒に使用できることが先に示されているが、これは、cAMPに基づくアッセ
イに関していて、そしてcAMPレベルに及ぼすGiの影響によると予測される
。しかしながら、他のタイプのアッセイ、例えばGTPに基づくアッセイでは、
コ・トランスフェクションアプローチは必須ではない。かくして、GTPに基づ
くアッセイのようなアッセイでは、GPCR融合タンパク質アプローチは、GP
R24のGTPに基づくアッセイに関してGPR24:Gi融合タンパク質が好
適であるように、好適である。
【0208】 例6 プロトコール:[35S]GTPγSを用いる逆アゴニストおよびアゴニストの 直接同定 内因性GPCRが候補化合物、例えば逆アゴニストの直接同定のために使用さ
れてもよいが、完全には理解されないという理由で、イントラ・アッセイ改変法
は満足できなくなった。好ましくは、次に、先に開示されたGPCR融合タンパ
ク質が、また非内因性の構成的に活性化されるGPCRを用いて利用できる。本
発明者らは、そのようなタンパク質が使用される場合、イントラ・アッセイ改変
法は実質的に安定化されるようであり、それによって効果的なシグナル対ノイズ
比が得られることを決定できる。このことは候補化合物のより強固な同定を可能
にするという好ましい結果をもっている。かくして、直接同定ではGPCR融合
タンパク質が使用され、そして使用される場合には、次のアッセイプロトコール
が利用されることが好ましい。
【0209】 1.膜の調製 関心のある非内因性の構成的に活性なGPCR融合タンパク質を含んでいて、
そして逆アゴニストもしくは部分アゴニストとしての候補化合物の直接同定に使
用するための膜は、好ましくは次のように調製される: a.材料 「膜スクレープバッファー」は20mMHEPESおよび10mMEDTA,
pH7.4からなり;「膜洗浄バッファー」は20mMHEPESおよび0.1
mMEDTA,pH7.4からなり;「結合バッファー」は20mMHEPES
,100mMNaClおよび10mMMgCl2,pH7.4からなる。
【0210】 b.操作 全材料は操作をとおして氷上に維持される。最初に、培地を細胞の集密モノレ
アーから吸引し、続いて冷PBS10mlで洗浄し、続いて吸引する。その後、
膜スクレープバッファー5mlを添加して細胞を剥ぎ取る;続いて細胞抽出物を
50ml遠心管に移す(4℃において20,000rpmで17分間遠心)。そ
の後、上澄液を吸引し、そしてペレットを膜洗浄バッファー30mlに再懸濁し
、そして4℃において20,000rpmで17分間遠心する。次いで、上澄液
を吸引し、そしてペレットを結合バッファーに再懸濁する。次にこれをBrin
kman PolytronTMホモジナイザーを用いてホモジナイズする(全材
料が懸濁液状になるまで15−20秒破壊)。ここでは、これを「膜タンパク質
」と呼ぶ。
【0211】 2.Bradfoldタンパク質アッセイ ホモジナイゼーション後、膜のタンパク質濃度がBradfoldタンパク質
アッセイを用いて決定される(タンパク質を約1.5mg/mlに希釈し、一定
分量に分け、そして後の使用のために凍結(−80℃)する;凍結の場合、使用
のプロトコールは次のとおりである:アッセイ当日に、凍結膜タンパク質を室温
で解凍し、撹拌し、次いでPolytronを用いて約5−10秒間約12x1
,000rpmにおいてホモジナイズする;多数の調製のためには、ホモジナイ
ザーを異なる調製物のホモジナイゼーションの間に徹底的に洗浄しなければなら
ない)。
【0212】 a.材料 結合バッファー(前記のとおり);Bradford Dye Reagen
t;Bradfordタンパク質標準が製造者の指示にしたがって使用される(
Biorad,cat.no.500−0006)。
【0213】 b.操作 1本は膜を含有し、そして1本は対照「ブランク」としての2並列のチューブ
を作成する。各々は結合バッファー800μlを含有する。したがって、Bra
dfordタンパク質標準(1mg/ml)10μlを各チューブに添加し、次
いで膜タンパク質10μlを1本のチューブのみに添加する(ブランクはしない
)。その後、Bradford Dye Reagent200μlを各チュー
ブに添加し、各々を撹拌する。5分後、チューブを再撹拌し、そしてその中の材
料をキュベットに移す。次いで、キュベットをCECIL3041分光光度計を
使用して波長595において読み取る。
【0214】 3.直接同定アッセイ a.材料 GDPバッファーは結合バッファー37.5mlおよびGDP(Sigma,
cat.no.G−7127)2mgからなり、結合バッファーにおける一連の
希釈によりGDP0.2μMを得る(各ウェル中のGDPの最終濃度は0.1μ
MGDPであった);候補化合物を含有する各ウェルは、GDPバッファー10
0μl(最終濃度、0.1μMGDP)、結合バッファー中膜タンパク質50μ
lおよび結合バッファー中[35S]GTPγS(0.6nM)50μl(結合バ
ッファー10ml当たり[35S]GTPγS2.5μl)からなる最終容量20
0μlを有する。
【0215】 b.操作 好ましくは、候補化合物は96穴プレートフォーマットを用いてスクリーニン
グされる(これらは−80℃で凍結できる)。膜タンパク質(または対照として
の、GPCR融合タンパク質を含まない発現ベクターを有する膜)を懸濁状態に
なるまで短時間ホモジナイズする。次いで、タンパク質濃度を上記のようにBr
adfordタンパク質アッセイを使用して決定する。次に、膜タンパク質(ま
たは対照)を結合バッファー中0.25mg/mlまで希釈する(最終アッセイ
濃度、12.5μg/ウェル)。その後、GDPバッファー100μlをWal
lac SintistripTM(Wallac)の各ウェルに添加する。次い
で、ピン・ツールを使用して候補化合物5μlをそのようなウェル中に移す(す
なわち、全アッセイ容量200μl中5μlは、候補化合物の最終スクリーニン
グ濃度が10μMであるように1:40比である)。再び、汚染を避けるために
、各注入段階後はピン・ツールを水(1X)、エタノール(1X)および水(2
X)を含有する3種の容器中で洗浄しなければならない−過剰の液を各洗浄後ツ
ールから振り払い、そして紙およびkimwipesを用いて乾かす。その後、
膜タンパク質50μlを各ウェルに添加し(また、GPCR融合タンパク質を有
しない膜を含有する対照ウェルが使用される)、そして室温で5−10分間プレ
インキュベーションする。次いで、結合バッファー中[35S]GTPγS(0.
6nM)50μlを各ウェルに添加し、室温で60分間振盪機上でインキュベ−
トする(再び、この実施例では、プレートをフォイルでカバーする)。次いで、
アッセイを22℃で15分間4000RPMにおけるプレートの回転によって停
止する。次に、プレートを8チャンネルのマニホルドを用いて吸引し、そしてプ
レートカバーで密閉する。次いで、プレートを「Prot,#37」を設定して
用いWallac1450において読み取る(製造者の指示にしたがって)。
【0216】 例7 プロトコール:確認アッセイ 独立したアッセイアプローチを使用して前記のように直接同定された候補化合
物の確認をするために、次に確認アッセイを使用するのが好適である。この場合
、好適な確認アッセイはシクラーゼに基づくアッセイである。
【0217】 好ましくは、改変されたFlash PlateTM Adenylyl Cy
clase kit(New England Nuclear;Cat.No
.SMP004A)が、次のようなプロトコールにしたがって、非内因性の構成
的に活性化されるGPCRに対する逆アゴニストおよびアゴニストとして直接同
定された候補化合物の確認のために利用される。
【0218】 トランスフェクション細胞はトランスフェクション後約3日目に収穫される。
膜は20mMHEPES,pH7.4と10mMMgCl2を含有するバッファ
ー中に懸濁した細胞のホモジナイゼーションによって調製する。ホモジナイゼー
ションはBrinkman PolytronTMを用いて約10秒間氷上で実施
する。得られるホモジネートを49,000xgにおいて4℃で15分間遠心す
る。次いで、得られるペレットを20mMHEPES,pH7.4および0.1
mMEDTAを含有するバッファー中に再懸濁し、10秒間ホモジナイズし、続
いて49,000xgにおいて4℃で15分間遠心する。得られるペレットは使
用するまで−80℃で保存される。直接同定スクリーニングの日に、膜ペレット
が室温で徐々に融解され、20mMHEPES,pH7.4および10mMMg
Cl2を含有するバッファー中に再懸濁して、最終タンパク質濃度0.60mg
/mlを得る(再懸濁された膜は使用まで氷上に置かれる)。
【0219】 cAMPスタンダードおよび検出バッファー(検出バッファー11mlに対し
てトレーサー[125IcAMP(100μl)]2μCiを含有する)が調製さ
れ、そして製造者の指示にしたがって維持される。アッセイバッファーはスクリ
ーニングのために新しく調製され、そして20mMHEPES,pH7.4、1
0mMMgCl2、20mMホスホクレアチン(Sigma),クレアチンホス
ホキナーゼ(Sigma)0.1ユニット/ml、50μMGTP(Sigma
)および0.2mMATP(Sigma)を含有する;アッセイバッファーは使
用まで氷上で保存できる。
【0220】 好ましくは、前記のように同定された候補化合物(凍結している場合は室温で
融解する)は、次に膜タンパク質40μl(30μg/ウェル)およびアッセイ
バッファー50μlとともに、96穴プレートウェルに添加される(3μl/ウ
ェル;12μM最終アッセイ濃度)。この混合液を弱く振盪しながら室温で30
分間インキュベートする。
【0221】 インキュベーション後、検出バッファー100μlを各ウェルに添加し、続い
て、2−24時間インキュベートする。次に、プレートを「Prot,#31」
を用いてWallac MicroBetaTMプレートリーダーにおいてカウン
トする(製造者の指示にしたがって)。
【0222】 例8 リガンドに基づく確認アッセイ 膜はトランスフェクションHek−293細胞(参照、例3)から、20mM
HEPESと10mMEDTA,pH7.4中でのホモジナイゼーションによっ
て調製し、そして49,000xgで15分間遠心する。ペレットを20mMH
EPESおよび0.1mMEDTA,pH7.4中に再懸濁し、Polytro
nホモジナイザー(Brinkman)を用いて5000rpmにおいて10秒
間ホモジナイズし、そして49,000xgで15分間遠心する。最終ペレット
を20mMHEPESおよび10mMMgCl2,pH7.4中に再懸濁し、P
olytronホモジナイザー(Brinkman)を用いて5000rpmに
おいて10秒間ホモジナイズする。
【0223】 リガンドに基づく確認アッセイは96穴プレートにおいて3並列の200μl
容量において実施される。アッセイバッファー(20mMHEPESおよび10
mMMgCl2,pH7.4)を使用して、膜、トリチウム化逆アゴニストおよ
び/またはアゴニストおよび受容体の内因性リガンド(非特異的結合を定義する
ために使用される)を希釈する。最終アッセイ濃度は、トリチウム化逆アゴニス
トおよび/またはアゴニスト1nM、膜タンパク質(受容体を含有する)50μ
gおよび内因性リガンド100μmからなる。アゴニストアッセイは37℃で1
時間インキュベートされ、一方逆アゴニストアッセイ室温で1時間インキュベー
トされる。アッセイは、Skatronセルハーベスターを用いて、氷冷結合バ
ッファーによりWallac Filtermat Type B上での急速濾
過によって終結させる。放射能はWallac1205 BetaPlateカ
ウンターにおいて決定される。
【0224】 さらに、このアプローチは、リガンド結合に及ぼす直接同定された候補化合物
のインパクトを理解するために単に使用される。当業者が評価するように、直接
同定された候補化合物がアロステリックモジュレーターであることも可能である
(すなわち、受容体の機能的活性には影響するが、受容体への結合に対して内因
性リガンドを阻害しない)。アロステリックモジュレーターは、逆アゴニスト、
部分アゴニストおよびアゴニストを含む。
【0225】 係属および関連特許出願を含む本特許文書をとおして引用される文献は、他に
指示されない限り、引用によって本明細書に完全に組み入れられている。技術者
の視野の内にある開示される発明の改変および延長は、前記開示および以下に示
す請求範囲内に包含される。
【0226】 種々の発現ベクターが、両内因性および非内因性の既知GPCRのための使用
の目的で当業者には利用しうるが、使用されるベクターがpCMVであることが
もっとも好適である。このベクターは、特許手続きの目的のための微生物の寄託
の国際承認に関するブダペスト条約の約定の下に、1998年10月13日付け
でアメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(ATCC)(10801
University Blvd.,Manassas,VA 20110−2
209 USA)に寄託された。DNAはATCCによって試験され、そして決
定された。ATCCは、pCMVに対して次の寄託番号:ATCC#20335
1を指定した。
【0227】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、アデニリルシクラーゼアッセイを用いる、非内因性TSHR−A62
3I(「シグナルエンハンサー」)および内因性標的受容体、この場合GPR2
4(「GPR24 wt」)のコ・トランスフェクションの、非内因性TSHR
−A623Iとともにコ・トランスフェクションされた標的受容体GPR24の
非内因性の構成的に活性化された型(「T255K」、「T255K/T257
R」、「24−IC3−SST2」、「C305Y」、「P271L」、「W2
69C」、「W269F」、「W269L」、「F265I」、「I261Q」
、および「D140N」)に対する、比較解析のグラフによる結果を提供する。
このアッセイは、それぞれ、TSHおよびMCH、TSHRおよびGPR24に
対する内因性リガンド、の添加を必要とする。
【図2】 図2は、アデニリルシクラーゼアッセイを用いる、非内因性シグナルエンハン
サーTSHR−A623I(TSHの有無において)および内因性標的受容体、
この場合GPR5(「GPR5 wt」)のコ・トランスフェクションの、非内
因性TSHR−A623I(TSHの有無において)とともにコ・トランスフェ
クションされた非内因性の構成的に活性化される標的受容体GPR5(「V22
4K」)に対する、比較解析のグラフによる結果を提供する。
【図3A−3E】 図3A−3Eは、8XCRE−Lucレポータープラスミドを用いる、CMV
、非内因性の構成的に活性化されるGPCRを比較して測定されたシグナルの図
式による表示を提供する。
【図4】 図4は、GPR24の数種の非内因性型からのIP3産生の、この受容体の内
因性型(version)と比較された図表示を提供する。
【図5】 図5は、TSHR−A623K:融合タンパク質および対照ベクター(pCM
V)の構成的シグナル伝達についての比較成績を提供する、膜に基づくサイクリ
ックAMPアッセイの結果のグラフ表示である。
【配列表】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD, GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG, MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL ,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US, UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 リン,イ−リン アメリカ合衆国カリフオルニア州92126サ ンデイエゴ・ゴールドコーストドライブ 8291−7 Fターム(参考) 2G045 AA34 AA35 BB10 BB46 BB48 BB50 BB51 DA13 DA36 FB08 4B063 QA01 QA05 QQ21 QQ22 QQ33 QQ41 QQ61 QQ63 QQ89 QQ91 QR48 QR77 QR80 QS36

Claims (102)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 膜貫通−6領域と細胞内領域を含有する既知Gタンパク質−
    共役受容体の非内因性の構成的に活性化された型に対する、逆アゴニスト、平行
    (parallel)アゴニストおよび部分アゴニストからなる群から選ばれる
    活性を有する化合物としての非内因性化合物を直接同定する方法であって、 (a)配列番号:425; 配列番号:427;配列番号:429;配列番号:431;配列番号:433;
    配列番号:435;配列番号:437;配列番号:439;配列番号:441;
    配列番号:443;配列番号:445;配列番号:447;配列番号:449;
    配列番号:451;配列番号:453;配列番号:455;配列番号:457;
    配列番号:459;配列番号:461;配列番号:463;配列番号:465;
    配列番号:467;配列番号:469;配列番号:471;配列番号:473;
    配列番号:475;配列番号:477;配列番号:479;配列番号:481;
    配列番号:483;配列番号:485;配列番号:487;配列番号:489;
    配列番号:491;配列番号:493;配列番号:495;配列番号:497;
    配列番号:499;配列番号:501;配列番号:503;配列番号:505;
    配列番号:507;配列番号:347;配列番号:509;配列番号:351;
    配列番号:355;配列番号:359;配列番号:363;配列番号:367;
    配列番号:371;配列番号:375;配列番号:379;配列番号:383;
    配列番号:387;配列番号:391;配列番号:511;配列番号:513;
    配列番号:515;配列番号:517;配列番号:519;配列番号:521;
    配列番号:523;配列番号:525;配列番号:527;配列番号:529;
    配列番号:531;配列番号:533;配列番号:535;配列番号:537;
    配列番号:539;配列番号:541;配列番号:543;配列番号:545;
    配列番号:547;配列番号:549;配列番号:551;配列番号:553;
    配列番号:555;配列番号:557;配列番号:559;配列番号:561;
    配列番号:563;配列番号:565;配列番号:567;配列番号:569;
    配列番号:571;配列番号:573;配列番号:575;配列番号:577;
    配列番号:395;配列番号:399;配列番号:403;配列番号:407;
    配列番号:411;配列番号:415;配列番号:419;配列番号:423;
    配列番号:579;および配列番号:581: からなる群から選ばれるアミノ酸配列を有する既知GPCRの非内因性型を選択
    し; (b)段階(a)の選択された非内因性GPCRが構成的に活性であることを確
    認し; (c)非内因性候補化合物を段階(b)の非内因性の構成的に活性化されたGP
    CRと接触させ;そして (d)逆アゴニストとしての逆アゴニスト活性またはアゴニスト活性を有する該
    非内因性化合物が、段階(b)の該受容体に対するアゴニストであるか否かを、
    該接触させた受容体における化合物の効力の測定によって決定する: 段階を含む方法。
  2. 【請求項2】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:425の配列を
    有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:427の配列を
    有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  4. 【請求項4】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:429の配列を
    有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  5. 【請求項5】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:431の配列を
    有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  6. 【請求項6】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:433の配列を
    有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  7. 【請求項7】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:435の配列を
    有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  8. 【請求項8】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:437の配列を
    有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  9. 【請求項9】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:439の配列を
    有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  10. 【請求項10】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:441の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  11. 【請求項11】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:443の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  12. 【請求項12】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:445の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  13. 【請求項13】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:447の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  14. 【請求項14】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:449の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  15. 【請求項15】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:451の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  16. 【請求項16】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:453の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  17. 【請求項17】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:455の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  18. 【請求項18】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:457の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  19. 【請求項19】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:459の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  20. 【請求項20】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:461の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  21. 【請求項21】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:463の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  22. 【請求項22】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:465の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  23. 【請求項23】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:467の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  24. 【請求項24】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:469の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  25. 【請求項25】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:471の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  26. 【請求項26】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:473の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  27. 【請求項27】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:475の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  28. 【請求項28】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:477の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  29. 【請求項29】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:479の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  30. 【請求項30】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:481の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  31. 【請求項31】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:483の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  32. 【請求項32】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:485の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  33. 【請求項33】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:487の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  34. 【請求項34】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:489の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  35. 【請求項35】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:491の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  36. 【請求項36】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:493の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  37. 【請求項37】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:495の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  38. 【請求項38】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:497の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  39. 【請求項39】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:499の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  40. 【請求項40】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:501の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  41. 【請求項41】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:503の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  42. 【請求項42】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:505の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  43. 【請求項43】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:507の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  44. 【請求項44】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:347の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  45. 【請求項45】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:509の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  46. 【請求項46】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:351の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  47. 【請求項47】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:355の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  48. 【請求項48】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:359の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  49. 【請求項49】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:361の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  50. 【請求項50】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:367の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  51. 【請求項51】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:371の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  52. 【請求項52】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:375の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  53. 【請求項53】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:379の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  54. 【請求項54】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:383の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  55. 【請求項55】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:387の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  56. 【請求項56】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:391の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  57. 【請求項57】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:511の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  58. 【請求項58】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:513の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  59. 【請求項59】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:515の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  60. 【請求項60】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:517の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  61. 【請求項61】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:519の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  62. 【請求項62】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:521の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  63. 【請求項63】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:523の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  64. 【請求項64】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:525の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  65. 【請求項65】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:527の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  66. 【請求項66】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:529の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  67. 【請求項67】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:531の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  68. 【請求項68】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:533の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  69. 【請求項69】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:535の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  70. 【請求項70】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:537の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  71. 【請求項71】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:539の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  72. 【請求項72】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:541の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  73. 【請求項73】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:543の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  74. 【請求項74】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:545の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  75. 【請求項75】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:547の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  76. 【請求項76】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:549の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  77. 【請求項77】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:551の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  78. 【請求項78】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:553の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  79. 【請求項79】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:555の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  80. 【請求項80】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:557の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  81. 【請求項81】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:559の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  82. 【請求項82】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:561の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  83. 【請求項83】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:563の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  84. 【請求項84】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:565の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  85. 【請求項85】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:567の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  86. 【請求項86】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:569の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  87. 【請求項87】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:571の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  88. 【請求項88】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:573の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  89. 【請求項89】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:575の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  90. 【請求項90】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:577の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  91. 【請求項91】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:395の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  92. 【請求項92】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:399の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  93. 【請求項93】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:403の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  94. 【請求項94】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:407の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  95. 【請求項95】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:411の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  96. 【請求項96】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:415の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  97. 【請求項97】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:419の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  98. 【請求項98】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:423の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  99. 【請求項99】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:579の配列
    を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  100. 【請求項100】 段階(b)の非内因性GPCRが配列番号:581の配
    列を有するアミノ酸配列である、請求項1の方法。
  101. 【請求項101】 次の段階: 内因性リガンドに基づくアッセイを用いることによって、段階(a)の該既知G
    PCRの非内因性型の既知GPCR型に対する内因性リガンドの、該既知GPC
    Rとの結合における、段階(d)の非内因性化合物のインパクトを評価すること
    をさらに含む、請求項1の方法。
  102. 【請求項102】 該非内因性化合物が、該既知GPCRのアロステリック
    モジュレーターである、請求項101の方法。
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