JP2003529635A - アリールポリマーのニトロ化およびアミノ化方法 - Google Patents
アリールポリマーのニトロ化およびアミノ化方法Info
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Abstract
(57)【要約】
本発明はアリールポリマーのニトロ化およびアミノ化についての新規な経済的な方法に関し、さらにポリマーブレンド膜を製造するためのブレンド成分としてのそれらの使用に関する。これらのポリマーブレンド膜を膜プロセス、特に電気膜、例えば電気透析および燃料電池における高分子電解質に使用される。
Description
【0001】
本発明は、新規で経済的なアリールポリマーのニトロ化およびアミノ化方法な
らびにそれらのポリマーブレンド膜を製造するためのブレンド成分としての使用
に関する。このようなポリマーブレンド膜は、膜処理、特に、例えば、電気透析
および燃料電池等のための電気膜のポリマー電解質として使用される。
らびにそれらのポリマーブレンド膜を製造するためのブレンド成分としての使用
に関する。このようなポリマーブレンド膜は、膜処理、特に、例えば、電気透析
および燃料電池等のための電気膜のポリマー電解質として使用される。
【0002】
アリールポリマーのニトロ化およびアミノ化自身は公知である。たとえば、Ka
rcha等はメタンスルホン酸中にポリエーテルエーテルケトン (PEEK) を溶解し、
次いで濃硝酸の添加によるニトロ化を記載する[J. Macromol.Sci.-Pure Appl. C
hem., A32(5), 957-967 (1995)]。ここで溶媒として使用するメタンスルホン酸
は比較的高価である。
rcha等はメタンスルホン酸中にポリエーテルエーテルケトン (PEEK) を溶解し、
次いで濃硝酸の添加によるニトロ化を記載する[J. Macromol.Sci.-Pure Appl. C
hem., A32(5), 957-967 (1995)]。ここで溶媒として使用するメタンスルホン酸
は比較的高価である。
【0003】
Crivello [J.Org.Chem., 46, 3056 (1981)] やDaly [Chemical Reactions in
Polymers, J.L. Benham and J.F. Kinstle (eds.), ACS Symp.Ser.; 364 (1988)
]によって行われたような、硝酸アンモニウムと無水トリフルオロ酢酸を使用す
るアリールポリマーのニトロ化は、硝酸アンモニウムに関連する爆発の危険性の
ため、工業プロセスで実施するのは困難である。
Polymers, J.L. Benham and J.F. Kinstle (eds.), ACS Symp.Ser.; 364 (1988)
]によって行われたような、硝酸アンモニウムと無水トリフルオロ酢酸を使用す
るアリールポリマーのニトロ化は、硝酸アンモニウムに関連する爆発の危険性の
ため、工業プロセスで実施するのは困難である。
【0004】
Naik 等はアミノ化ポリエーテルスルホン(PES) およびポリエーテルエーテル
スルホン(PEES) の製造および特性決定を記載する[Naik, H.A.; Parsons, I.W.;
McGrail, P.T.; MacKenzie, P.D.: Polymer, Vol. 32, 140-145 (1991)]。アミ
ノ化ポリマーを製造するために、先ず、溶媒としてのニトロベンゼン中HNO3/H2S
O4 を使用してニトロ化することによりニトロ化ポリマーを製造する。次いで、
ニトロ化ポリマーを、ジメチルホルムアミド(DMF)中、亜ジチオン酸ナトリウム(
Na2S2O4)により還元する。この方法の欠点はニトロベンゼン溶媒の毒性にある。
スルホン(PEES) の製造および特性決定を記載する[Naik, H.A.; Parsons, I.W.;
McGrail, P.T.; MacKenzie, P.D.: Polymer, Vol. 32, 140-145 (1991)]。アミ
ノ化ポリマーを製造するために、先ず、溶媒としてのニトロベンゼン中HNO3/H2S
O4 を使用してニトロ化することによりニトロ化ポリマーを製造する。次いで、
ニトロ化ポリマーを、ジメチルホルムアミド(DMF)中、亜ジチオン酸ナトリウム(
Na2S2O4)により還元する。この方法の欠点はニトロベンゼン溶媒の毒性にある。
【0005】
欧州特許出願19813613.7では、濃硫酸中硝酸の添加によりニトロ化PESを製造
する。しかし、反応中の温度が高すぎる。文献によれば、PESは高温の濃硫酸中
で分解する。
する。しかし、反応中の温度が高すぎる。文献によれば、PESは高温の濃硫酸中
で分解する。
【0006】
したがって、ニトロ化またはアミノ化アリールポリマーの経済的な製法に対す
る大きな必要性がある。 本発明はニトロ化アリールポリマーの製造法を提供するものであり、当該方法
は a)アリールポリマーを濃硫酸中に25℃以下の温度で溶解し、 b)25℃以下の温度で濃硝酸を加え、 c)得られたニトロ化アリールポリマーを水中で沈殿させ、その沈殿ニトロ化アリ
ールポリマーを分離する 各工程を含む。
る大きな必要性がある。 本発明はニトロ化アリールポリマーの製造法を提供するものであり、当該方法
は a)アリールポリマーを濃硫酸中に25℃以下の温度で溶解し、 b)25℃以下の温度で濃硝酸を加え、 c)得られたニトロ化アリールポリマーを水中で沈殿させ、その沈殿ニトロ化アリ
ールポリマーを分離する 各工程を含む。
【0007】
工程c)で得られた生成物を、続いて何回も洗浄することにより付着性酸をなく
する。 硝酸を完全に添加した後、25℃以下の温度で反応混合物を数時間までの間、好
ましくは10時間までの間にわたって攪拌することができ、その後、工程c)を行
う。この時間の間温度を変動させることができるが、25℃を超えてはならない。
する。 硝酸を完全に添加した後、25℃以下の温度で反応混合物を数時間までの間、好
ましくは10時間までの間にわたって攪拌することができ、その後、工程c)を行
う。この時間の間温度を変動させることができるが、25℃を超えてはならない。
【0008】
好ましくは、0〜5℃で濃硫酸中にアリールポリマーを溶解させる。好ましくは
、5〜25℃で濃硝酸を添加することによりニトロ化を行う。 硫酸の濃度は、少なくとも95重量%、好ましくは、97重量%である。硝酸の濃
度は、好ましくは、65重量%〜100重量%である。
、5〜25℃で濃硝酸を添加することによりニトロ化を行う。 硫酸の濃度は、少なくとも95重量%、好ましくは、97重量%である。硝酸の濃
度は、好ましくは、65重量%〜100重量%である。
【0009】
本発明の目的のため、アリールポリマーは、
【0010】
【化4】
からなる群からえらばれる芳香族構成単位および
【0011】
【化5】
からなる群からえらばれる熱的に安定な結合単位を含むポリマーである。
【0012】
アリールポリマーとして、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリエーテルエーテ
ルスルホン(PEES)、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリエーテルエーテルケトン(PE
EK)およびポリエーテルエーテルケトンケトン(PEEKK)を使用して与えるのが好ま
しい。
ルスルホン(PEES)、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリエーテルエーテルケトン(PE
EK)およびポリエーテルエーテルケトンケトン(PEEKK)を使用して与えるのが好ま
しい。
【0013】
本発明の方法では、硫酸や硝酸のような廉価なバルク化学薬品しか使用しない
。 さらに本発明はニトロ化アリールポリマーを続いて還元反応させることによる
アミノ化アリールポリマーを得ることも提供する。
。 さらに本発明はニトロ化アリールポリマーを続いて還元反応させることによる
アミノ化アリールポリマーを得ることも提供する。
【0014】
この目的のため、工程c)で得られたニトロ化アリールポリマーを、先ず、付着
性酸をなくする。これが、工程c)中で行う分離過程中ですでに除去された場合、
この工程を省略することができる。ニトロ化アリールポリマーを、続いて、非プ
ロトン性極性溶媒中に溶解させ、ニトロ基を還元剤により還元し、アミンを与え
る。
性酸をなくする。これが、工程c)中で行う分離過程中ですでに除去された場合、
この工程を省略することができる。ニトロ化アリールポリマーを、続いて、非プ
ロトン性極性溶媒中に溶解させ、ニトロ基を還元剤により還元し、アミンを与え
る。
【0015】
次のスキームは本発明のプロセス過程を示す。
【0016】
【化6】
使用する非プロトン性極性溶媒は、特に、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメ
チルアセテート(DMAc)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、またはN-メチルピロリド
ン (NMP)である。
チルアセテート(DMAc)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、またはN-メチルピロリド
ン (NMP)である。
【0017】
還元剤として、ニトロ基をアミンに還元する慣用の総ての物質を使用できる。
亜ジチオン酸ナトリウム(Na2S2O4)を使用して与えるのが好ましい。反応は、60
〜180℃、好ましくは、80〜150℃、特に100〜120℃の温度で行われる。
亜ジチオン酸ナトリウム(Na2S2O4)を使用して与えるのが好ましい。反応は、60
〜180℃、好ましくは、80〜150℃、特に100〜120℃の温度で行われる。
【0018】
ニトロ化アリールポリマーは、スルホン化することもできる。これにより、SO3
H基とNO2 基との双方を有するブロックコポリマーをもたらす。さらに、このブ
ロックコポリマーを欧州特許出願19813613.7に記載されているようにしてアミノ
化できる。
ロックコポリマーを欧州特許出願19813613.7に記載されているようにしてアミノ
化できる。
【0019】
本発明のこの方法では、ニトロ化アリールポリマーのスルホン化をドイツ特許
出願19959289.6に記載されているよりも低い温度で行い、その結果、反応中にポ
リマー鎖が分解する危険性がない。
出願19959289.6に記載されているよりも低い温度で行い、その結果、反応中にポ
リマー鎖が分解する危険性がない。
【0020】
スルホン化は、カルボン酸無水物の共存下で、25℃以下の温度、所望の程度の
スルホン化を達成するのに足る時間にわたって、スルホン化剤を添加することに
より行われる。
スルホン化を達成するのに足る時間にわたって、スルホン化剤を添加することに
より行われる。
【0021】
広範囲のカルボン酸無水物を使用できる。線状酸無水物のほかに、環状酸無水
物も使用できる。これらの例には、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸およびカプ
ロン酸のような脂肪族モノカルボン酸の無水物、マロン酸、コハク酸または酒石
酸のような脂肪族もしくはエチレン性不飽和脂肪族ジカルボン酸の無水物、シク
ロヘキサンカルボン酸のような脂環式カルボン酸の無水物、例えば、安息香酸、
フタル酸、イソフタル酸またはテレフタル酸のような芳香族モノカルボン酸もし
くはジカルボン酸の無水物等がある。異なるカルボン酸単位から構成した酸無水
物も使用できる。さらに、無水トリフルオロ酢酸(CF3CO)2O、または無水トリク
ロロ酢酸(CCl3CO)2Oも使用できる。無水酢酸や無水トリフルオロ酢酸を使用する
のが特に好ましい。
物も使用できる。これらの例には、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸およびカプ
ロン酸のような脂肪族モノカルボン酸の無水物、マロン酸、コハク酸または酒石
酸のような脂肪族もしくはエチレン性不飽和脂肪族ジカルボン酸の無水物、シク
ロヘキサンカルボン酸のような脂環式カルボン酸の無水物、例えば、安息香酸、
フタル酸、イソフタル酸またはテレフタル酸のような芳香族モノカルボン酸もし
くはジカルボン酸の無水物等がある。異なるカルボン酸単位から構成した酸無水
物も使用できる。さらに、無水トリフルオロ酢酸(CF3CO)2O、または無水トリク
ロロ酢酸(CCl3CO)2Oも使用できる。無水酢酸や無水トリフルオロ酢酸を使用する
のが特に好ましい。
【0022】
使用されるスルホン化剤は、反応条件下で芳香族ポリマー主鎖をスルホン化で
きるいずれのスルホン化剤であってもよい。例えば、オレウム(発煙硫酸)、濃
硫酸、クロロスルホン酸等である。クロロスルホン酸またはオレウムが好ましく
、特に20%濃度のオレウムが好ましい。
きるいずれのスルホン化剤であってもよい。例えば、オレウム(発煙硫酸)、濃
硫酸、クロロスルホン酸等である。クロロスルホン酸またはオレウムが好ましく
、特に20%濃度のオレウムが好ましい。
【0023】
【化7】
表示mとnは同一かまたは異なり、各々1〜100の数である。
【0024】
本発明は、下式(A)および(B)の置換ポリエーテルスルホンおよび置換ポリエー
テルエーテルスルホンの双方ならびに下式(C)の対応するブロックポリマーの形
態も提供する。
テルエーテルスルホンの双方ならびに下式(C)の対応するブロックポリマーの形
態も提供する。
【0025】
【化8】
式中、X は酸素または水素であり、m およびn は1〜100の数である。
【0026】
下記に実施例を示す。
(実施例1および2)
ニトロ化ポリエーテルスルホン(PES)の製造
三口二重壁反応容器中に硫酸を入れた。次いで、攪拌しながら0℃で硫酸中にP
ESを溶解させた。続いて、得られた溶液に0〜5℃で濃硝酸を滴加した。5℃で1
時間、10℃で2時間そして20℃で0.5時間反応溶液を攪拌した。次いで、ポリマ
ーを氷/水中で沈殿させ、遊離の酸を洗浄した。ニトロ化PESの収率は95重量%
以上だった。表1に2バッチを報告する。
ESを溶解させた。続いて、得られた溶液に0〜5℃で濃硝酸を滴加した。5℃で1
時間、10℃で2時間そして20℃で0.5時間反応溶液を攪拌した。次いで、ポリマ
ーを氷/水中で沈殿させ、遊離の酸を洗浄した。ニトロ化PESの収率は95重量%
以上だった。表1に2バッチを報告する。
【0027】
【表1】
PES-NO2-50 およびPES-NO2-100の特性決定
【0028】
【表2】
ニトロ化PESの構造
図1はPES、ニトロ化PESおよびアミノ化PES(PES-NO2 およびPES-NH2)のFTIRスペ
クトルを示す。図から、1608 cm-1、 1535 cm-1、 1346 cm-1 および900 cm-1
の吸収バンドがPES-NO2のNO2 振動に割り当てられることが分かる。
クトルを示す。図から、1608 cm-1、 1535 cm-1、 1346 cm-1 および900 cm-1
の吸収バンドがPES-NO2のNO2 振動に割り当てられることが分かる。
【0029】
PES-NO2の熱特性
DSCによる評価により、ガラス転移温度が224.4℃であることが示される。
(実施例3および4)
アミノ化PESの製造
三口二重壁反応容器中に、室温でジメチルホルムアミド(DMF)にPES-NO2を溶解
させた。次いで、ジチオ硫酸ナトリウム(Na2S2SO4)を窒素ガス雰囲気下室温でポ
リマー溶液に加えた。混合物の温度を120℃に上昇させ、当該混合物を5時間攪拌
させた。次いで、反応溶液の温度を室温に下げ、反応溶液を濾過した。次いで、
メタノールおよび1N硝酸の混合物中でポリマーを沈殿させ、中性になるまで洗
浄した。表3に2バッチについて報告する。
させた。次いで、ジチオ硫酸ナトリウム(Na2S2SO4)を窒素ガス雰囲気下室温でポ
リマー溶液に加えた。混合物の温度を120℃に上昇させ、当該混合物を5時間攪拌
させた。次いで、反応溶液の温度を室温に下げ、反応溶液を濾過した。次いで、
メタノールおよび1N硝酸の混合物中でポリマーを沈殿させ、中性になるまで洗
浄した。表3に2バッチについて報告する。
【0030】
【表3】
PES-NH2-50の特性決定
【0031】
【表4】
アミノ化PESの構造
図1と図2はPES、ニトロ化およびアミノ化PES (PES-NO2 およびPES-NH2)のFTIR
スペクトルを示す。これらの図から、3330〜3400 cm-1 および1619 cm-1 の吸収
バンドがPES-NH2のNH2 振動に割り当てられることが分かる。
スペクトルを示す。これらの図から、3330〜3400 cm-1 および1619 cm-1 の吸収
バンドがPES-NH2のNH2 振動に割り当てられることが分かる。
【0032】
PES-NH2-50の熱特性
DSCおよびTGAによる評価により、Tgが236.6℃および分解温度が350℃を超えるこ
とが示される。
とが示される。
【図1】
図1はPES、ニトロ化PESおよびアミノ化PES(PES-NO2 およびPES-NH2)のFTIRス
ペクトルを示す。
ペクトルを示す。
【図2】
図2はPES、ニトロ化およびアミノ化PES (PES-NO2 およびPES-NH2)のFTIRスペ
クトルを示す。
クトルを示す。
Claims (16)
- 【請求項1】 ニトロ化アリールポリマーの製造法であって、 a)アリールポリマーを濃硫酸中に25℃以下の温度で溶解し、 b)25℃以下の温度で濃硝酸を加え、 c)得られたニトロ化アリールポリマーを水中で沈殿させ、その沈殿ニトロ化アリ
ールポリマーを分離する 各工程を含むニトロ化アリールポリマーの製造法。 - 【請求項2】 工程C)で得られたニトロ化アリールポリマーが多数回の洗浄
により付着性酸を含まない、請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 工程c)を行う前で硝酸の添加が完了した後、反応混合物を2
5℃未満の温度で10時間までの追加の時間にわたって攪拌する、請求項1また
は2に記載の方法。 - 【請求項4】 0〜5℃の温度でアリールポリマーを濃硫酸中で溶解する請
求項1〜3のいずれかに記載の方法。 - 【請求項5】 5〜25℃の温度でニトロ化を行う請求項1〜4のいずれか
に記載の方法。 - 【請求項6】 アリールポリマーが、 【化1】 からなる群からえらばれる芳香族構成単位および 【化2】 からなる群からえらばれる熱的に安定な結合単位を含む請求項1〜5のいずれか
に記載の方法。 - 【請求項7】 使用するアリールポリマーがポリエーテルスルホン(PES
)、ポリエーテルエーテルスルホン(PEES)、ポリエーテルケトン(PEK
)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)またはポリエーテルエーテルケト
ンケトン(PEEKK)である請求項6に記載の方法。 - 【請求項8】 工程c)で得られたニトロ化アリールポリマーを非プロトン性
極性溶媒に溶解させ、還元剤により還元してアミノ化アリールポリマーを与える
請求項1〜7のいずれかに記載の方法。 - 【請求項9】 使用する非プロトン性極性溶媒がジメチルホルムアミド(D
MF)、ジメチルアセテート(DMAc)、ジメチルスルホキシド(DMSO)
またはN−メチルピロリドン(NMP)である請求項8に記載の方法。 - 【請求項10】 使用する還元剤が亜ジチオン酸ナトリウム(Na2S2O4
)である請求項8または9に記載の方法。 - 【請求項11】 還元を60〜180℃の温度で行う請求項8〜10のいず
れかに記載の方法。 - 【請求項12】 工程c)で得られたニトロ化アリールポリマーをカルボン酸
の酸無水物の共存下でスルホン化剤の添加によりスルホン化する請求項1に記載
の方法。 - 【請求項13】 スルホン化を25℃以下の温度で行う請求項12に記載の
方法。 - 【請求項14】 ブロックポリマーを得る請求項12または13に記載の方
法。 - 【請求項15】 式(A)および(B)の置換ポリエーテルスルホンまたは置
換ポリエーテルエーテルスルホンの双方および式(C)の対応するブロックポリ
マーの形態。 【化3】 式中、Xは酸素または水素であり、mおよびnは各々1〜100の範囲内の数で
ある。 - 【請求項16】 請求項1〜14のいずれかに記載のようにして得られたニ
トロ化またはアミノ化アリールポリマーまたは請求項15に記載の化合物の、燃
料電池のような膜処理のため、濾過および/またはガス分離のためのブレンド膜
の製造のためのブレンド成分としての使用。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE10010002.3 | 2000-03-02 | ||
DE10010002A DE10010002A1 (de) | 2000-03-02 | 2000-03-02 | Verfahren zur Nitrierung und Aminierung von Arylpolymer |
PCT/EP2001/002341 WO2001064773A1 (de) | 2000-03-02 | 2001-03-01 | Verfahren zur nitrierung und aminierung von arylpolymer |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003529635A true JP2003529635A (ja) | 2003-10-07 |
Family
ID=7633134
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001564265A Withdrawn JP2003529635A (ja) | 2000-03-02 | 2001-03-01 | アリールポリマーのニトロ化およびアミノ化方法 |
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Country | Link |
---|---|
US (1) | US6878803B2 (ja) |
EP (1) | EP1274764A1 (ja) |
JP (1) | JP2003529635A (ja) |
KR (2) | KR100848024B1 (ja) |
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CA (1) | CA2401843C (ja) |
DE (1) | DE10010002A1 (ja) |
MX (1) | MXPA02008590A (ja) |
WO (1) | WO2001064773A1 (ja) |
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JP2003533560A (ja) * | 2000-05-19 | 2003-11-11 | ウンベルシテート シュトゥットガルト インスティチュート フュア ヘミシェ フェアファーレンステヒーク | 共有結合性およびイオン結合性架橋高分子および高分子膜 |
JP2016521800A (ja) * | 2013-06-19 | 2016-07-25 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | 脂肪族アミノ官能基を含む陰イオン交換樹脂及びキレート剤樹脂を作製するための方法 |
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AU2002367023A1 (en) | 2001-12-21 | 2003-07-30 | Cytokinetics, Inc. | Compositions and methods for treating heart failure |
KR101146076B1 (ko) | 2009-12-09 | 2012-05-15 | 부산대학교 산학협력단 | 연료전지용 설폰계 peek/h+ 이오노포어 복합막 제조 방법 |
KR101130133B1 (ko) | 2010-02-10 | 2012-03-28 | 한국교통대학교산학협력단 | 측쇄형 이미드기를 포함하는 폴리(에테르설폰)의 제조방법 |
US8815467B2 (en) | 2010-12-02 | 2014-08-26 | Basf Se | Membrane electrode assembly and fuel cells with improved lifetime |
TWI539649B (zh) * | 2014-11-13 | 2016-06-21 | Get Green Energy Corp Ltd | An electrode material suitable for a lithium battery, a method for manufacturing the same, and a method for manufacturing the same Electrode for lithium batteries |
CN110652891B (zh) * | 2019-09-30 | 2021-10-22 | 中南大学湘雅医院 | 一种含巯基的改性血液净化膜及其制备方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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