JP2003528919A - 抵抗性乳癌の治療におけるフルベストラントの使用 - Google Patents

抵抗性乳癌の治療におけるフルベストラントの使用

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)及びアロマターゼ阻害剤で以前に治療された患者の乳癌の治療におけるフルベストラントの使用に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)及びアロマ
ターゼ阻害剤で以前に治療された患者の乳癌の治療におけるフルベストラント(
fulvestrant)の使用に関する。
【0002】 乳癌は女性が罹患する最も一般的な悪性腫瘍であり、すべての女性癌の18%
に相当する(McPherson et al 1994)。全世界で、この疾患の発症が増加してい
て、毎年25万人以上の死亡が乳癌により引き起こされている。毎年50万件以
上の新たな症例が診断され、そのうち約半数が北米及び西欧で起きている。
【0003】 多くの乳癌がホルモン依存性であり、ホルモン操作がこの疾患の進行に影響を
及ぼし得ることが長いこと認められてきた。両側卵巣摘出術によるホルモン操作
に対する転移性乳癌の反応がはじめて報告されたのは1896年である(Beatso
n 1896)。
【0004】 特に、エストロゲンは、乳癌の少なくとも1/3で内分泌性増殖因子として作
用し、この刺激を腫瘍から除去することは進行性疾患に対して認知された療法と
なっている(Muss 1992)。「エストロゲン(estrogen)」と「エストロゲン(o
estrogen)」は綴りが異なるだけであることに注意すること。
【0005】 閉経前の女性では、外科的、放射療法、又は内科的手段を介した卵巣機能の除
去により、そして閉経後の女性では、アロマターゼ阻害剤の使用により、このこ
とが達成される。
【0006】 エストロゲン除去に代わるアプローチは、エストロゲンに抗エストロゲンを拮
抗させることである。これらは、エストロゲン反応性の組織に存在するエストロ
ゲン受容体(ER)へ結合して競合する薬物である。タモキシフェンのような従
来の非ステロイド性抗エストロゲンは、ER結合について効率的に競合するが、
その有効性はしばしばそれが示す部分作動性により制限され、それによりエスト
ロゲン介在活性の不完全な阻止をもたらす(Furr and Jordan 1984, May and We
stley 1987)。
【0007】 連続ホルモン治療は、ホルモン感受性進行乳癌の治療に確立されたアプローチ
である。SERMであるタモキシフェンを用いた治療の後で疾患が進行乳癌を有
する閉経後の女性では、アナストロゾールやレトロゾールのような第三世代の非
ステロイド性アロマターゼ阻害剤が第一選択の治療薬である(Buzdar 1999)。
特に関心の的になっているのは、第三世代の非ステロイド性アロマターゼ阻害剤
で失敗した後の治療の問題である。
【0008】 ERへ高親和性を有し、作動薬の効果がまったくない、特異的若しくは「純粋
な」抗エストロゲンは、エストロゲン依存性疾患の治療において、従来の非ステ
ロイド性抗エストロゲンに優る利点を有する可能性がある。そのような薬物の探
索は、適正な効果のある数多くの化合物を明らかにし(Wakeling and Bowler 19
87, 1988; Bowler et al 1989)、その中でフルベストラント(Faslode
TM,ZD9238,ICI182,780)がさらなる開発のために選択され
た。
【0009】 フルベストラントは、強力で純粋な抗エストロゲンという新たなクラスの第一
号であり、タモキシフェンのような現在入手可能な抗エストロゲンに関連した部
分作動性、つまりエストロゲン様活性が完全にない。フルベストラントは、タモ
キシフェン療法の後で乳癌が進行した女性を対象にしたフェーズII試験で有効
性が証明されている(Howell et al 1995)。
【0010】 フルベストラントは、エストロゲン受容体ダウンレギュレーター(E.R.D
.)と記載される新規な作用機序をもった純粋な抗エストロゲンであり、進行乳
癌における抗腫瘍活性の明瞭な証拠を有する(Howell et al 1995, 1996)。
【0011】 フルベストラント(7−α−[9−(4,4,5,5,5−ペンタフルオロペ
ンチルスルフィニル)ノニル]−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3
,17β−ジオール)は、作動効果のない、顕著な純粋エストロゲン拮抗活性を
有することが示された新規化合物である(Wakeling et al 1991)。エストロゲ
ン受容体(ER)に対するフルベストラントの相対的な結合親和性は、エストラ
ジオール同等物の1.0と比較して、0.89である。フルベストラントは、M
CF−7ヒト乳癌細胞の増殖に対して顕著な阻害活性(IC50 0.29nM)
を有し、タモキシフェンが最大で50%の阻害を生じる条件の下で、MCF−7
細胞数の80%低下をもたらした(Wakeling et al 1991)。
【0012】 諸研究は、タモキシフェンでの長期治療後に増殖するタモキシフェン抵抗性M
CF−7腫瘍がフルベストラント治療に対して感受性であり続けることを示した
(Osborne et al 1994)。同じ研究者たちはまた、フルベストラントでの治療が
、確立したMCF−7腫瘍の増殖をタモキシフェンでの治療より2倍長く抑制す
ること、そしてフルベストラント処置マウスでは、タモキシフェン処置マウスよ
りも大きい程度で腫瘍産生が遅延されることを示した(Osborne et al 1995)。
【0013】 我々は、驚くべきことに、アロマターゼ阻害剤で以前に治療された患者(この
患者はSERMで以前に治療されていてもよい)、そして以前の(諸)治療で失
敗した患者が、フルベストラントによるさらなる治療に対して感受性がある乳癌
を有することを見出した。
【0014】 従って、我々は、本発明の特徴として、アロマターゼ阻害剤で以前に治療され
てそのような以前の治療で失敗し、場合によってはSERMでも以前に治療され
た患者における、治療有効量のフルベストラントの投与による乳癌の治療の方法
を提示する。
【0015】 さらなる特徴は、アロマターゼ阻害剤で以前に治療されてそのような以前の治
療で失敗し、場合によってはSERMで以前に治療された乳癌患者の治療用医薬
品の調製におけるフルベストラントの使用である。
【0016】 好ましくは、SERMはタモキシフェン(NolvadexTM)である。好ま
しくは、患者はヒト、特に女性である。 好ましくは、アロマターゼ阻害剤はアナストロゾール(ArimidexTM
、レトロゾール(FemaraTM)又はアミノグルテチミド(Orimente
TM)である。
【0017】 「失敗した」という用語の使用は、乳癌の増殖がアロマターゼ阻害剤、又はS
ERM、又はアロマターゼ阻害剤とSERMの両方を一緒にした治療ではもはや
停止されないことを意味する。
【0018】 フルベストラントは、好適な投与経路により投与してよい。好ましい投与経路
は筋肉内注射により、好ましくはヒマシ油をベースとした長時間作用製剤で、好
ましくは少なくとも200mgの用量で、好ましくは少なくとも1ヶ月の間隔で
ある。特に好ましいのは、好ましくは少なくとも1ヶ月の間隔で、ヒマシ油ベー
スの製剤で筋肉内投与される200〜300mgのフルベストラントである。最
も好ましいのは、好ましくはほぼ1ヶ月ごとの間隔で投与される約250mgの
フルベストラントである。好ましくは、用量は、少なくとも2.5ng/ml、
より好ましくは5〜20ngml-1のフルベストラントの血清レベルを達成する
ように投与されるべきである。
【0019】 好ましくは、フルベストラントは、筋肉内注射に適した医薬製剤である医薬品
として投与され、これは、フルベストラント、製剤の容量につき30%又はそれ
未満の重量の製剤的に許容されるアルコール、製剤の容量につき少なくとも1%
重量の、リシノール酸エステル担体に混和性の製剤的に許容される非水性エステ
ル溶媒、及び少なくとも45mgml-1のフルベストラントの製剤を調製するの
に十分な量のリシノール酸エステル担体を含んでなる。リシノール酸エステル担
体という用語の使用は、リシノール酸のトリグリセリドとしてその組成物のある
割合(少なくとも20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、
90%又は95%w/v)を有するオイルを意味する。リシノール酸エステル担
体は、合成油でもよいが、又は、好便には、上記のように、理想的には薬局方標
準のヒマシ油である。
【0020】 疑念を避けるために言えば、本発明の製剤の構成成分について製剤容量あたり
の重量%という用語を使用する場合は、製剤の単位容量中にある重量比率の構成
成分が存在することを意味し、例えば、製剤容量あたり1重量%ならば、製剤1
00ml容量の中に1gの構成成分を含むことになる。さらに例を挙げると: 製剤容量あたりxの重量% 製剤1ml中のxの重量 30% 300mg 20% 200mg 10% 100mg 5% 50mg 1% 10mg 好ましくは、本発明の医薬製剤は25%w/v又はそれ未満の製剤的に許容さ
れるアルコールを含有し、より好ましくは、医薬製剤は20%w/v又はそれ未
満の製剤的に許容されるアルコールを含有する。
【0021】 好ましくは、医薬製剤は60%w/v又はそれ未満の製剤的に許容される非水
性エステル溶媒を含有する。より好ましくは、医薬製剤は50%w/v又はそれ
未満の製剤的に許容される非水性エステル溶媒を含有する。より好ましくは、医
薬製剤は45%w/v又はそれ未満の製剤的に許容される非水性エステル溶媒を
含有する。より好ましくは、医薬製剤は40%w/v又はそれ未満の製剤的に許
容される非水性エステル溶媒を含有する。より好ましくは、医薬製剤は35%w
/v又はそれ未満の製剤的に許容される非水性エステル溶媒を含有する。より好
ましくは、医薬製剤は30%w/v又はそれ未満の製剤的に許容される非水性エ
ステル溶媒を含有する。より好ましくは、医薬製剤は25%w/v又はそれ未満
の製剤的に許容される非水性エステル溶媒を含有する。
【0022】 好ましくは、医薬製剤は、エタノール及びベンジルアルコールの混合物として
製剤的に許容されるアルコールを有する。 好ましくは、医薬製剤は、安息香酸ベンジル、オレイン酸エチル、ミリスチン
酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、又はそれらの混合物から選択され
る製剤的に許容される非水性エステル溶媒を有する。より好ましくは、製剤的に
許容される非水性エステル溶媒は安息香酸ベンジルである。
【0023】 好ましい医薬製剤は、少なくとも45mgml-1のフルベストラントの濃度を
有する。好ましい医薬製剤は、製剤中のフルベストラントの全量が250mg又
はそれより多く、製剤の全量が6ml又はそれ未満である製剤である。
【0024】 特に好ましい医薬製剤は、製剤的に許容されるアルコールが、製剤容量あたり
10重量%のエタノール、製剤容量あたり10重量%のベンジルアルコール、及
び製剤容量あたり15重量%の安息香酸ベンジルの混合物であって、リシノール
酸エステル担体がヒマシ油である製剤である。
【0025】 参考文献 Beatson GT,「手術不能な乳癌症例の治療について.代表症例に関する新規治療
法の提言(on the treatment of inoperable cases of carcinoma of the mamma:
Suggestions for a new method of treatment with illustrative cases)」Lan
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ponse to a specific antiestrogen (ICI 182,780) in tamoxifen-resistant br
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つ純粋な抗エストロゲン(A Potent specific antioestrogen with clinical pot
ential.)」Cancer Res 1991; 51: 3867-3873. 略号の表 AE 有害事象 ALP アルカリホスファターゼ ALT アラニンアミノトランスフェラーゼ AST アスパラギン酸トランスアミナーゼ BP 血圧 CR 完全反応 CRF 症例記録 CT コンピュータ断層撮影法 ER エストロゲン受容体 ERD エストロゲン受容体ダウンレギュレーター FISH 蛍光 in situ ハイブリダイゼーション HR 心拍数 INR 国際標準比(凝固時間) LH−RH 黄体形成ホルモン放出ホルモン LP 局所病理 MRI 磁気共鳴造影法 PCR ポリメラーゼ連鎖反応 PgR プロゲステロン受容体 PR 部分反応 SD 安定疾患 SERM 選択的エストロゲン受容体モジュレーター ULRR 基準範囲の上限 本発明を、乳癌におけるフルベストラントの効果に注目する臨床プロトコール
の概要である、以下の非限定的な実施例により明示する。
【0026】
【実施例】
実施例1−臨床試験プロトコール 表題:非ステロイド性アロマターゼ阻害剤が無効な進行乳癌を有する閉経後の女
性を対象にしたFasodex(登録商標)(フルベストラント)の抗腫瘍効果
を評価するオープン、多施設フェーズII試験。
【0027】 目的:一次目的:フルベストラント治療の客観的な反応率(=CR+PR) 二次目的:臨床的利益期間(=CR+PR+SD≧24週)、進行までの時間、
反応期間、治療失敗までの時間、及びフルベストラント治療の安全性及び忍容性
、Her−2/neuの状態による客観的な反応率 試験設計:オープン、多施設、非比較フェーズII試験。3レベルの層別化に
従って患者を登録。 階層A:進行疾患に対して与えられたアナストロゾール若しくはレトロゾール若
しくはアミノグルテチミド治療に反応性の患者。 階層B:進行疾患に対して与えられたアナストロゾール若しくはレトロゾール若
しくはアミノグルテチミド治療に抵抗性の患者。 階層C:階層A及びBが適用されない有資格患者、即ち、アナストロゾール、レ
トロゾール、又はアミノグルテチミドをアジュバント療法として受けた患者。
【0028】 患者のタイプ及び数:患者は、アナストロゾール若しくはレトロゾール若しく
はアミノグルテチミド療法の後で進行した進行乳癌を有する閉経後の女性である
【0029】 試験治療薬:フルベストラント250mgを毎月1回、筋肉内(im)注射。 治療期間:患者は、乳癌進行の客観的な証拠が現れるまで治療を続けてよい。 一次エンドポイント:客観的な反応率 二次エンドポイント:臨床的利益期間、進行まで時間、反応期間、治療失敗ま
での時間、忍容性及び安全性、Her−2/neu状態による客観的な反応率。
【0030】 分析:すべての患者を少なくとも24週間フォローアップ(経過観察)した後
で、以下の項目を評価して最終分析を実施する: −客観的な腫瘍反応(一次測定) −臨床的利益期間 −進行までの時間 −反応期間 −治療失敗までの時間 −忍容性及び安全性 Her−2/neuの状態による客観的な反応率も評価する。
【0031】 試験計画 試験計画 表1:評価スケジュール
【0032】
【表1】
【0033】* 毎月=28日±3日 表1の註 a.登録前の3週間以内 b.「第1日」は登録後1週間以内、さらに腫瘍評価後4週間以内でなければな
らない。 c.スクリーニングサンプルが「第1日」に先立つ2週間以内に実施された場合
、「第1日」に追加のサンプルは必要でない。 d.治療前の4週間以内(但し、治療前8週間以内の同位体骨スキャンを除く。
骨スキャンで同定されたホットスポットは、治療に先立つ4週間以内に、X線若
しくはCTスキャン若しくはMRIにより確認しておかねばならない)。 e.はじめの3ヶ月は毎月皮膚及び皮下の病巣のみを評価。 f.「第1日」から(スクリーニング評価の日からではない)3ヶ月ごとに腫瘍
を評価。評価可能な骨病巣のフォローアップ評価は、同位体骨スキャンではなく
、X線、CTスキャン、又はMRIによりすべきである。 g.(乳癌への全身療法に変更があっても)進行するまでは3ヶ月ごとに評価を
実施する。 h.フルベストラントの最後の注射から8ヶ月間のAE及び併用療法フォローア
ップ。 i.腫瘍サンプルは、患者が本試験に組込まれるまではHER2タンパク質の過
剰発現について染色する必要がないので、患者の登録後に試験し得る。 V=(患者による)来診、V1=「来診1」、V2=「来診2」、等。 Mo=月、Mo0=「第0月」、試験の開始;Mo1=「第1月」、等。 X=この関連項目を本試験のこの時点で実施する。
【0034】 目的 一次: 本試験の一次目的は、アナストロゾール若しくはレトロゾール若しくはアミノグ
ルテチミドで失敗した進行乳癌を有する閉経後の女性を対象として、客観的な反
応率により、Faslodex(フルベストラント)の抗腫瘍効果を評価するこ
とである。 二次: 二次目的は以下の通り: ・臨床的利益期間、進行までの時間、反応期間、治療失敗までの時間 ・フルベストラントの忍容性(局所及び全身)及び安全性 ・Her−2/neu状態による客観的な反応率 試験設計 1.1 設計 進行乳癌を有する閉経後の女性を対象に実施される、オープン、多施設、非比較
フェーズII試験。
【0035】 資格判定基準に合致する患者は、フルベストラント250mg(5.0ml)
筋肉内(im)注射を毎月(28日±3日)受ける。本試験は3レベルの層別化
を伴う: ・階層A:アナストロゾール若しくはレトロゾール若しくはアミノグルテチミド
反応性の患者。進行疾患に対するアナストロゾール若しくはレトロゾール若しく
はアミノグルテチミド治療を受けるうちに、初期の客観的な反応又は少なくとも
24週間の安定疾患期があってから、進行した患者として定義される。 ・階層B:アナストロゾール若しくはレトロゾール若しくはアミノグルテチミド
療法に抵抗性の患者。進行疾患に対して与えられたアナストロゾール若しくはレ
トロゾール若しくはアミノグルテチミド治療に反応しなかったか、24週未満の
安定疾患期を示した患者として定義される。 ・階層C:階層A及びBが適用されない有資格患者、即ち、アナストロゾール、
レトロゾール、又はアミノグルテチミドをアジュバント療法として受けた患者。
【0036】 患者は、疾患進行の客観的な証拠、又は治療中止を必要とする事象が存在する
までフルベストラントを受ける。その時点で試験治療を終了し、新たな治療選択
肢を患者とともに考慮する。疾患進行以外の理由で治療を止める患者については
、疾患進行が観察されるまでプロトコール通りに有効性評価を実施することを継
続する。
【0037】 すべての患者を少なくとも24週間フォローアップしたときに、以下の項目を
評価して最終分析を実施する: −客観的な反応率(一次測定) −臨床的利益期間 −進行までの時間 −反応期間 −治療失敗までの時間 −忍容性及び安全性 Her−2/neuの状態による客観的な反応率も評価する。
【0038】 患者は、試験療法の中止まで完全な評価を受ける。試験療法の中止時点で進行
していない患者については、疾患の進行が起こるまで腫瘍の状態を評価し続ける
。乳癌への全身療法に変更があっても、疾患の客観的な進行が存在するまでは、
すべての患者をフォローアップする。変更日と代替癌療法のタイプを記録する。
【0039】 2.患者選択 2.1 包含基準 本試験へのエントリー資格のある患者は以下を満たさねばならない: a)乳癌が組織学/細胞学的に確定されること。 b)非ステロイド性アロマターゼ阻害剤での治療下で疾患進行の客観的証拠があ
ること。非ステロイド性アロマターゼ阻害剤は、アナストロゾール若しくはレト
ロゾール若しくはアミノグルテチミドとして定義される。 c)以下の判定基準のいずれかを満たす婦人と定義される、閉経後の女性: i)年齢≧55歳 ii)年齢≧45歳で、12ヶ月を超える無月経と完全な子宮を有すること iii)閉経後のホルモン状態の生化学的証拠、又は iv)両側卵巣摘出術を受けたこと。 d)少なくとも12週間のアナストロゾール(1mg/d)若しくはレトロゾー
ル(2.5mg/d)若しくはアミノグルテチミド(≧500mg/d)治療後
の、アナストロゾール若しくはレトロゾール若しくはアミノグルテチミドでの進
行後の転移性乳癌のホルモン治療の適用症 e)以下のように定義されるホルモン感受性の証拠: 再発前に少なくとも12ヶ月のアジュバントホルモン治療を受けたか;又は 進行疾患への進行前に、ホルモン療法により腫瘍の退縮又は少なくとも3ヶ月間
の安定があったこと;又は エストロゲン若しくはプロゲステロン受容体陽性(ER+ve又はPgR+ve
)。本試験では、ER+veは、ERへ結合する細胞質のタンパク質が10フィ
コモル/mg以上であるか、又は10%以上の腫瘍細胞がこれら受容体について
染色されること、と定義される。PgR+veは、PgRへ結合する細胞質のタ
ンパク質が10フィコモル/mg以上であるか、又は10%以上の腫瘍細胞がこ
れら受容体について染色されること、と定義される。 f)少なくとも1つの測定可能若しくは評価可能な病巣が存在すること。 g)0、1又は2のパフォーマンス状態。 h)3ヶ月を超える期待余命。 i)試験への参加に対する文書でのインフォームド・コンセント。
【0040】 2.2 除外基準 以下の1項でもある患者は本試験への参加から除外される: a)広汎な肝臓への関わり(involvement)、又はどんな程度であり脳及び/又
は軟脳膜への関わり(過去又は現在)、又は症候性の肺リンパ管炎の広がりとし
て定義される、生命を脅かす転移性内臓疾患の存在。明瞭な肺実質転移を有する
患者は、その呼吸機能が疾患の結果として低下していない限りは、資格がある。
b)乳癌についてプロゲスチン、エストロゲン、アンドロゲン、又はフルベスト
ラントで以前に治療を受けたこと。 c)2種より多い異なるホルモン剤で以前に乳癌治療を受けたこと(アジュバン
ト治療として、進行性疾患についてアナストロゾール若しくはレトロゾール若し
くはアミノグルテチミド治療に先立って、タモキシフェン又は他の抗エストロゲ
ンを受けたことのある患者は資格がある)。本試験では、卵巣摘出術、卵巣放射
線照射、及びLH−RHアナログ療法という形態での卵巣除去は、内分泌療法で
あるとみなさない。 d)登録に先立つ3ヶ月以内に、黄体形成ホルモン放出ホルモン(LH−RH)
アナログで治療されたこと。登録に先立つ3ヶ月より前にLH−RHアナログを
以前受けた患者でも、月経が再開されたか、又は(臨床試験施設からの範囲を使
用して決定されるような)閉経後の範囲内の去勢FSHレベルを有さない場合、
除外される。 e)アナストロゾール若しくはレトロゾール若しくはアミノグルテチミド療法の
前に進行性疾患について1種より多い化学療法剤を受けたこと。 f)この4週間以内の広汎な放射線療法(即ち、骨髄の30%以上、例えば骨盤
全体、又は脊髄の半分)。 g)骨病巣だけが評価可能である場合に、この8週間以内にビスホスホネートで
治療されたこと。 h)現在又は過去3年以内に活動性の全身悪性腫瘍があること(乳癌、又は、十
分処置された子宮頚部内の非浸潤性癌(in situ carcinoma)、又は皮膚の基底
若しくは扁平細胞癌以外)。 i)エストロゲン置換療法を受ける計画があるか、又は受け続ける計画があるこ
と。 j)−血小板<100x109/l;INR>1.6。 −全ビリルビン>1.5x基準範囲の上限(ULRR) −ALT又はAST>2.5xULRR(明瞭な肝転移がない場合)又は、>5
xULRR(肝転移が存在する場合)。 k)4週間以内に非承認薬若しくは治験薬で治療されたこと。 l)重篤若しくは管理不能な全身性疾患の証拠(例、重篤な腎若しくは肝障害)
があると研究者に判定されること;B若しくはC型ウイルス肝炎、後天性免疫不
全症候群(AIDS)の証拠、又はその既往歴、又はヒト免疫不全ウイルス(H
IV)の血清学的証拠、又は現在、不安定若しくは非代償性の心肺病態に罹患し
ていること。 m)出血素質の既往歴、又は長期の抗凝固療法(抗血小板療法以外)。 n)プロトコール遵守を妨げる可能性がある他の理由(例、錯乱、虚弱、アルコ
ール中毒)。
【0041】 試験薬/治療 2.3 フルベストラントの製剤、包装、及び保存 Faslodex(登録商標)(フルベストラント)は、5ml容量中50mg
/mlの濃度で250mgのフルベストラントを含有する5%w/v油性溶液と
して供給される。
【0042】 2.4 薬物投与:経路、用量、及び治療方式 2.4.1 経路 Fasodexは、大臀筋への筋肉内注射により投与される。この注射液は、少
なくとも2分間にわたりゆっくりと投与されねばならない。注射の部位は、左及
び右の臀部で月ごとに代える。患者を横向きにして注射することが推奨される。
【0043】 3.併用治療 本試験中は、試験治療薬以外に、乳癌に影響を及ぼすことが知られている全身治
療薬を使用してはならない(ビスホスホネート及びチボロンを除く)。
【0044】 エストロゲン置換療法は試験治療を開始する前に止める。 LH−RHアナログ療法は登録の少なくとも3ヶ月前に止め、生化学的な証拠が
閉経後の範囲になければならない。
【0045】 乳癌の全身治療薬としては与えられないが、性ホルモン状態や疾患反応に影響
を及ぼす可能性がある他の薬剤を本試験の期間中に開始してはならない。しかし
ながら、試験の開始前から服用されていて、患者のホルモン状態が安定している
ことに研究者が満足している場合、患者はそのような薬物を服用し続けてよい。
【0046】 これらには: ケトコナゾール(抗真菌薬) プレドニゾロン 副腎皮質抑制剤 低用量プロゲスチン(閉経期ほてりの治療用)が含まれる。
【0047】 放射線療法は、骨疼痛の抑制、又は他の理由により同時に与えてよい。しかし
ながら、照射された病巣は、反応の評価に含めず、進行疾患としての評価しかし
ない。放射線療法が新たな病巣の出現か、又は既存の骨病巣の客観的な進行に対
して投与される場合、患者は疾患進行を有するとみなされる。放射線療法が他の
理由(例えば、客観的な進行や新たな病巣の出現がなく、骨疼痛を抑制すること
)のために投与される場合、患者は疾患進行を有するとみなされない。
【0048】 ビスホスホネート治療薬を服用している患者は本試験に参加し得る。その骨病
巣は、進行疾患として以外は、反応の評価について評価され得ない。ビスホスホ
ネート治療を受けていて骨疾患だけを有する患者には本試験への資格がない。
【0049】 本試験の間に、客観的な進行の証拠がない状態でビスホスホネートを開始した
ばあい、骨病巣は反応についてもはや評価可能とみなされず、進行程度だけが評
価可能となる。新たな骨病巣の発現、又は既に存在する骨病巣の進行のために本
試験の間にビスホスホネート治療の開始を必要とした患者は、疾患の進行を有す
るとみなされる。
【0050】 長期の抗凝固療法(抗血小板療法以外)を受けている患者には、フルベストラ
ント注射後の筋肉内出血の危険により、本試験への資格がない。フルベストラン
ト治療を受けている間に抗凝固療法を開始する必要が生じた患者は、研究者の判
断により治療を継続し得る。このような患者では出血の危険が高まるので、研究
者は、フルベストラント治療の継続により生じ得る利益がこの危険より価値があ
るかどうかを決定すべきである。INRにより測定されるような適正な凝固時間
を検査し、各フルベストラント注射に先立って、それが適正な治療範囲の中にあ
ることを確かめるべきである。INRが推奨範囲の上限を超える場合、INRが
治療範囲内へ復帰するまでは注射を控えるべきである。
【0051】 4.試験方法 4.1 方法の概要 評価の概要を表1の試験計画に示す。表1は、患者来診のそれぞれで実施すべき
評価のスケジュールを提供する。「第1日」は、患者が初めてフルベストラント
注射を受ける日である(登録日ではない)。血液学及び生化学の結果以外のスク
リーニング・データは、「第1日」前2週間未満の間に取られていれば、ベース
ライン測定値として使用される。心拍数と血圧は「第1日」の処置に先立って評
価されなければならない。初回投薬に先立つ最新の評価を、「来診1」のCRF
へ記入する。分析時の有資格性(及び、起こり得るプロトコール違反)は、この
「来診1」のデータに基づく。
【0052】 腫瘍サンプルは、患者が本試験に組込まれるまではHER2タンパク質の過剰
発現について染色する必要がないので、患者の登録後に試験し得る。 すべての患者を最初の3ヶ月間は毎月、次いで、以下の証拠が現れるまでは、
3ヶ月ごとに評価する: −本試験に参加した後で、乳癌治療法の変更にかかわらず、本プロトコールに定
義されるような客観的な進行:又は −客観的な進行がないままの死亡。
【0053】 スクリーニング評価は、患者登録前の3週間以内に完了させ、患者は登録後1
週間以内に治療されるべきである。従って、ベースラインの腫瘍評価は、治療前
の4週間以内になされるべきである(ただし、同位体骨スキャンは治療前の8週
間以内になされるべきである)。骨スキャンで同定されたホットスポットは、治
療に先立つ4週間以内に、X線若しくはCTスキャン若しくはMRIにより確定
しておかねばならない。次いで、治療の最初の3ヶ月間は毎月、その後は3ヶ月
ごとに患者を評価する。上記の来診はプロトコール来診時間の28日±3日ごと
になされるべきである。腫瘍評価は特定された時点の+/−2週間以内になされ
るべきである。フルベストラント注射は、評価の来診に一致して1ヶ月(28日
±3日)の一定間隔でなされるべきである。
【0054】 適正な方法を使用する3ヶ月ごとの客観的な腫瘍評価により効果を評価する。
触知可能な軟組織病巣を有する患者は、最初の3ヶ月は毎月、次いでその後は3
ヶ月ごとに評価する。腫瘍評価は予定された来診時間の+/−2週間以内になさ
れ、試験療法の中止時にも繰り返されるべきである。疾患の進行が生じるまで、
すべての患者で腫瘍評価を継続するべきである。
【0055】 4.2 臨床検査項目の評価 4.2.1.1 併発症状 スクリーニング時と後続の来診時に、癌関連症状を含む併発症状の評価がなされ
る。後続の来診時でのあらゆる有害所見を有害事象フォームに記録する。乳癌と
併発の転移性疾患に関連している所見を記録する。疾患進行と明白に関連してい
る症状は、有害事象として記録するものではない。 併発症状に対する併用療法を記録する。
【0056】 4.2.2 血液学と生化学 スクリーニングと「第1日」に血液学及び生化学的評価を実施する。しかしなが
ら、スクリーニング・サンプルが「第1日」に先立つ2週間以内に実施されてい
れば、「第1日」において追加のサンプルは必要でない。その後、試験療法の中
止まで、3ヶ月間隔で血液学及び生化学的評価を実施する。臨床検査評価とIN
Rは一定の施設で分析する。以下に説明されるパラメーターを評価する。
【0057】 4.2.2.1 血液学 ヘモグロビン ヘマトクリット 血小板数 白血球数(全数) 好中球 INRサンプルはベースラインで採取されるべきである。
【0058】 4.2.2.2 血清生化学 クレアチニン アルブミン* アルカリホスファターゼ(ALP) アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT) カルシウム* 高カルシウム(=基準範囲の上限)の場合のみ評価される。
【0059】 4.2.3 HER−2/neu 腫瘍サンプルは、患者が本試験に組込まれるまではHER2タンパク質の過剰発
現について染色する必要がないので、患者の登録後に試験し得る。
【0060】 4.2.4 生命徴候 「第1日」の治療に先立って血圧及び心拍数を評価する。次いで、その後の来診
時と試験治療の中止時にも評価を実施する。
【0061】 4.2.5 体重 「第1日」、その後の来診時、試験療法の中止時に、体重を評価する。 4.2.6 パフォーマンス状態 スクリーニング(登録前2週間以内)、その後の来診時、及び試験療法の中止時
に、パフォーマンス状態を評価する。
【0062】 4.2.7 胸部X線/胸部CTスキャン 胸部X線若しくは胸部CTスキャンは、エントリー時での肺の状態を評価するた
めに、治療前4週間以内にすべての患者で実施する。胸部X線若しくは胸部CT
スキャンからの結果は、客観的な疾患評価に含めなければならない。
【0063】 4.2.8 骨スキャン 同位体骨スキャンは、エントリー時での骨疾患を評価するために、治療前8週間
以内にすべての患者で実施する。同位体骨スキャンはベースラインでのみ必要と
される。
【0064】 骨スキャンで明示され、ベースラインの評価可能な病巣として使用されること
になる骨病巣は、治療に先立つ4週間以内にX線若しくはCTスキャン若しくは
MRIにより確定されなければならない。
【0065】 4.2.9 客観的な腫瘍評価 治療前8週間未満の間に実施される同位体骨スキャンを除き、ベースラインの客
観的な腫瘍評価は、治療に先立つ4週間未満の間に実施しておかねばならない。
骨スキャンで同定されたホットスポットは、治療に先立つ4週間以内に、X線若
しくはCTスキャン若しくはMRIにより確定しておかねばならない。試験への
エントリー時に、疾患のあらゆる部位の病巣を、測定可能なもの、又は評価可能
だが測定不能なもの、又は測定可能でも評価可能でもないものとして同定すべき
である。
【0066】 患者は、本試験に適格であるためには、少なくとも1つの測定可能若しくは評
価可能な病巣を有さなければならない。 明確に規定される測定可能及び評価可能な病巣をすべて同定し、試験期間を通
して追跡する必要がある。4つの最大かつ最も明確に測定可能な病巣と4つの評
価可能な病巣を適正なCRFに記録する。追加の測定可能若しくは評価可能な病
巣も追加病巣として同様に追跡する。評価可能な病巣では必ずしも測定結果が必
要とされないが、研究者の評価を助けるために、X線写真、スキャン、又は写真
が利用可能でなければならない。
【0067】 治療に先立つ4週間以内にすべての患者について客観的な腫瘍評価を実施し(
ベースライン)、次いで、最初のフルベストラント注射の日から客観的な疾患進
行があるまで3ヶ月(±2週間)ごとに繰り返す。軟組織の病巣を有する患者で
は、最初の3ヶ月間は毎月評価する。評価可能な骨病巣の追跡評価は、X線若し
くはCTスキャン若しくはMRIでなされなければならず、同位体骨スキャンで
あってはならない。
【0068】 疾患進行以外の理由でフルベストラント治療を止める患者についても、その後
の治療法の変更にかかわらず、3ヶ月ごとに客観的な腫瘍評価を追跡しなければ
ならない。指定された通りの評価スケジュールを維持するのに万全の努力を払わ
なければならないのは、疾患進行までの時間に関する治療群間の評価で起こり得
る偏りを回避するためである。疾患進行が疑われる場合にのみ、予定の時間より
前に評価を実施してもよい。
【0069】 それぞれの選択した測定可能病巣について、2つの寸法(長さと幅)を記録し
なければならない。測定軸は垂直で同一平面上にある。それぞれの評価可能病巣
について、研究者は以下の反応の1つを割当てなければならない:完全反応(C
R)、部分反応(PR)、安定疾患(SD)、又は進行。ベースラインで4つを
超える測定可能病巣又は評価可能病巣が存在する場合、これらを追加病巣として
追跡し、各来診時にはCR、PR、SD又は進行の研究者割当てが必要とされる
【0070】 治療に対する全体的な反応は、WHOガイドラインに従って決定する。 以下のことが推奨される: −肝臓又は骨盤の病巣は、腹部及び骨盤コンピュータ断層(CT)スキャンを使
用して評価すること。肝臓病巣の超音波スキャンは、毎回同じ放射線医が検査を
実施し、代表的な病巣の写真記録が保存される限りにおいて許容されること。放
射性同位体肝臓スキャンは許容されないこと; −肺の病巣は胸部X線若しくはCTスキャンを使用して評価すること; −溶骨性の骨病巣は、X線若しくはCTスキャン若しくはMRIを使用して評価
すること(骨病巣は測定可能ではない。溶骨性の骨病巣は評価可能であるが、測
定不能であり;骨芽細胞及び骨硬化症の骨病巣は測定可能でも評価可能でもなく
、それ故、評価に適格でない)。
【0071】 有害事象と患者の離脱 4.3 有害事象 4.3.1 有害事象の定義 有害事象(AE)は、医薬品への曝露の後、又はその間に、新たな、望まれない
医学的状態が発症すること、又はすでに存在している医学的状態が悪化すること
と定義される。この定義には、実施若しくはウォッシュアウトの期間、及び本試
験プロトコールで特定される追跡期間に起こる事象が含まれる。この医学的状態
は必ずしも医薬品への曝露と因果関係を有するわけではない。医学的状態とは、
(嘔吐、胸部疼痛のような)諸症状、(頻脈、肝臓肥大のような)徴候、又は異
常な検査結果(血液検査、様々なタイプのX線若しくはスキャン、又は心電図を
含む)であり得る。
【0072】 本試験の目的からすると、本試験への参加後と最終のフルベストラント注射か
ら8週の間に起こる患者の状態の有害な変化で、明らかに疾患の進行によらない
ものは、有害事象であるとみなすべきである。この医薬品が使用されている病態
が悪化した場合は、これが薬効の不足によるのか有害事象によるのかについては
不確実であろう。そのような場合は、アストラゼネカ社又は報告する医師がこの
悪化をその医薬品によるものと考えないか、又は現地の規制当局が有害事象であ
ると述べなければ、それは薬効の不足によるとみなされるべきである。新たな癌
の発症は有害事象とみなすべきではない。新たな癌とは、試験治療薬の投与が主
たる原因となったものではなく、本臨床試験へ組込まれた後で同定されたもので
ある。
【0073】 病理学 HER−2過剰発現の評価 病理学 HER−2過剰発現の評価 試験方法 HER−2タンパク質は、遺伝子増幅及び/又は転写変化の結果として、ヒト乳
癌の20〜30%で過剰に発現されている。HER−2変化を検出するためのい
くつかの技術が記載されてきた。(FISH及びPCRのような)DNAベース
の技術は、遺伝子コピー数を決定するために使用されている。しかしながら、こ
れらの技術はあらゆる病理研究所で広く利用可能なわけではない。このタンパク
質に対して向けられた抗体を使用する免疫組織化学も概ね使用されている。ホル
マリン固定パラフィン埋込み標本を使用する乳癌のHER−2状態の評価では、
FISHと免疫組織化学との間に高レベルの相関性がある(Jacobs T W, 1999)
。免疫組織化学分析の利点は、この技術があらゆる病理研究所で利用可能なこと
である。パラフィン塊由来のスライドは5〜10年後も再現性のある結果を示す
。従って、転移性疾患の時点で、HER−2過剰発現のレベルを原発腫瘍か又は
実際の転移巣のいずれかで決定し得る。
【0074】 免疫組織化学によりHER−2タンパク過剰発現を決定するためにDAKO
Diagnosis AGのHercepTestTM(FDA承認)を選択した
のは、その免疫組織化学染色が制御されて標準化されていること、対照スライド
が提供されていること、そして、読み取りが標準化されていることのためである
。DAKO HercepTestTMは、抗HER−2ポリクローナル抗体(A
0485)を使用する。
【0075】 本試験では、HER−2状態の決定は治療の決定に影響を及ぼさないが、予後
とフルベストラントへの反応に関する情報には非常に役立つだろう。 WHOのパフォーマンス状態 スコア 十分活動的、制限を受けず、鎮痛薬の助けがなくても 0 通常の諸活動をすべて行なうことができる。 努力を要する活動は制限されるが、歩行可能で、軽い 1 作業を行なったり、着席した職業に就くことは可能で ある。この群には、鎮痛薬の助けがあれば十分活動的 であるグレード0の患者が含まれる。 歩行可能で、自分の世話はできるが、就労することは 2 できない。覚醒時間の50%以上は活動している。 限定された自分の世話しかできず、覚醒時間の50% 3 以上でベッドや椅子に拘束されている。 完全に不具状態にあり、自分の世話をすることができ 4 ず、ベッドや椅子に拘束されている。 測定可能病巣及び評価可能病巣の定義、及び、客観的な反応判定基準(UIC
C)、及び、固形腫瘍の全体反応性の決定(WHO) 1.測定可能病巣及び評価可能病巣の定義 (a)測定可能でも評価可能でもない −以前に照射された領域の病巣。但し、エントリーの直前にそのような部位で明
確な進行が存在し、放射線療法とエントリーとの間に4週間以上が経過していれ
ば、その限りでない。 −リンパ浮腫 −肺門肥大 −胸膜滲出液 −腹水 −中枢神経系の転移巣 −骨髄浸潤 −骨芽細胞の骨病巣 −溶骨性の骨病巣(被検者がビスホスホネートを服用している場合) (b)測定可能 −少なくとも1つの寸法が2.5cm以上である、2つの垂直軸で臨床的に測定
可能である病巣。例えば、臨床的に明らかに関連がある皮膚結節若しくは表面リ
ンパ節。 −両方の寸法が1.0cm以上である、2つの垂直軸での像を使用して測定可能
である病巣。例えば、通気肺により囲まれた結節性の肺転移巣、超音波、CTス
キャン、又は磁気共鳴イメージング(MRI)に基づいて深部に位置づけられる
病巣。([最も大きくて最も明瞭に確定される]測定可能病巣を4つまで記録す
る)。 (c)評価可能だが測定不能 −2つの垂直軸で測定され得るが、ベースラインで、1つの寸法が1.0cm未
満である(像による測定)か、又は両方の寸法が2.5cm未満である(臨床的
に測定)病巣。 −1つの軸でしか測定し得ない病巣。 −撮影可能であり、目に見えるが、測定不能な病巣(例、皮膚浸潤)。 −X線撮影で評価可能な病巣、例えば、縦隔リンパ節、びまん性肺浸潤。 −単純X線撮影、CTスキャニング、又はMRIにより評価される溶骨性の骨病
巣。 (「最も代表的な」測定不能だが評価可能な病巣を4つまで記録する)。 ビスホスホネートを服用している、骨疾患のみを有する患者を参加させてはなら
ない。
【0076】 2.客観的な反応判定基準 (a)完全反応 評価で決定される残存病巣に関する臨床、放射医学、又は生化学上の証拠がない
こと。但し、この反応の4週間以内に疾患進行の証拠がなく、患者が死亡してい
ないこと。溶解性骨転移の場合は、石灰化したことが放射医学的に示されなけれ
ばならない。
【0077】 「骨のみ」の疾患を有する患者のCR ・すべての溶解性病巣が再鉱化(remineralize)すること; ・骨疼痛が(鎮痛剤のない状態で)存在しないこと; ・評価前4週間以内、評価後4週間以内に、病理学的な骨折が起こらないこと;
・以前変形した骨構造の再形成が明らかであること; ・新たな骨病巣のないこと; ・骨スキャンが正常化する、即ち、すべての「ホットスポット」が消散している
こと (b)部分反応 疾患進行の証拠がなく(すなわち、あらゆる病巣が進行せず、新たな病巣もない
)、患者が反応の4週間以内に死亡していない場合、客観的な評価において(エ
ントリーと比較した)以下の諸変化のいずれかがあれば、客観的な部分反応の十
分な証拠となる: 測定可能病巣では、全測定可能病巣の2つの最大垂直径の積の合計において、
エントリーと比較して少なくとも50%の減少があり、いずれの病巣のサイズに
おいても25%以上の増加がなく、新たな病巣の出現がないこと; 評価可能で、測定不能の病巣では、50%又はそれ以上の評価可能病巣で客観
的な改善と評価されること。観察は、放射医学、超音波、又は写真撮影の証拠に
基づく。
【0078】 骨のみの疾患を有する患者のPR:溶解性病巣のサイズが一部減少し、一部で
再鉱化があること、病理学的な骨折がなく、新たな骨病巣がないこと。 (c)疾患進行 以下はいずれも疾患進行の十分な証拠となる: −試験の間に記録された最小寸法と比較して、ある病巣のサイズ(積)が25%
以上増加したこと; −新たな病巣の出現、又は既存の評価可能病巣の悪化。観察は、放射医学、超音
波、又は写真撮影の証拠に基づく。
【0079】 (d)安定疾患 客観的な疾患進行がなく、客観的な完全若しくは部分反応の証拠が不十分であれ
ば、安定疾患として分類される。
【0080】 3.固形腫瘍の全体反応性の決定 全体反応性は、WHO癌治療報告結果ハンドブック、WHOオフセット出版物第
48号、ジュネーヴ、1979, 1985 の記載通りに決定する; −ある患者で、測定可能な疾患と測定不能な疾患の両方が存在する場合、それぞ
れの結果は別々に記録するべきである。反応の全体評価には諸変数が必要となる
ことを銘記すること。 −測定可能な疾患を有する患者では、最も不良な反応の明示が全体を代表する。 −測定不能病巣の「無変化」は、測定可能病巣の部分反応の判定を落とさないが
、測定可能病巣の完全反応を全体的な部分反応へ落とすものである。 −臓器部位における反応の全体数において、完全+部分反応の数が「無変化」の
明示数に等しいか又はより多い場合、全体的には部分反応になる。 −進行性の疾患がある病巣に存在するか、又は新たな病巣が出現すれば、全体結
果は「進行性の疾患」となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD, GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG, MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL ,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US, UZ,VN,YU,ZA,ZW

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アロマターゼ阻害剤で以前に治療されてそのような以前の治
    療で失敗した患者における、治療有効量のフルベストラントの投与による乳癌の
    治療の方法。
  2. 【請求項2】 アロマターゼ阻害剤及びSERMで以前に治療されてそのよ
    うな以前の治療で失敗した患者における、治療有効量のフルベストラントの投与
    による乳癌の治療の方法。
  3. 【請求項3】 SERMでの治療がアロマターゼ阻害剤での治療に先行した
    、請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 アロマターゼ阻害剤がアナストラゾールである、請求項1〜
    3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 SERMがタモキシフェンである、請求項2〜4のいずれか
    1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 アロマターゼ阻害剤で以前に治療されてそのような以前の治
    療で失敗した乳癌患者の治療用医薬品の調製におけるフルベストラントの使用。
  7. 【請求項7】 アロマターゼ阻害剤及びSERMで以前に治療されてそのよ
    うな以前の治療で失敗した乳癌患者の治療用医薬品の調製におけるフルベストラ
    ントの使用。
  8. 【請求項8】 SERMでの治療がアロマターゼ阻害剤での治療に先行した
    、請求項7に記載の使用。
  9. 【請求項9】 アロマターゼ阻害剤がアナストラゾールである、請求項6〜
    8のいずれか1項に記載の使用。
  10. 【請求項10】 SERMがタモキシフェンである、請求項7〜9のいずれ
    か1項に記載の使用。
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