JP2003525328A - 多金属シアニド化合物の製造方法 - Google Patents

多金属シアニド化合物の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 金属塩をシアノメタレート化合物と反応させることによる多金属シアニド化合物の製造方法であって、(a)金属塩をシアノメタレート化合物と反応させることにより多金属シアニド化合物を沈殿させる工程、及び(b)工程(a)で沈殿させた多金属シアニド化合物を再結晶化する工程、を含むことを特徴とする製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 DMC触媒としても知られている多金属(複金属)シアニド触媒は、アルキレ
ンオキシドの開環重合によるポリエーテルポリオールの製造に有効な触媒である
。多金属シアニド触媒は、アルキレンオキシドの重合で100ppm未満に低減
した濃度で使用可能である。WO97/23544では、15ppm以下の触媒
濃度について開示している。しかしながら、100ppm未満の多金属シアニド
触媒濃度では、アルキレンオキシドの重合で頻繁に問題となる。従って、重合中
に、触媒の段階的な失活が起こりうる。バッチ処理においては、このように製造
されたポリエーテロールの重大な品質不安定が起こりうる。これにより、異なる
分子量分布、粘度及び不飽和組成分含有率がバッチからバッチ(バッチ間で)で
得られる。
【0002】 重合中の触媒活性の低下により、反応を完全に停止可能であるので、製造プラ
ントにおいて危険な状況となる。
【0003】 100ppm未満の触媒濃度で多金属シアニド触媒を使用する場合に発生する
重大な問題は、ポリエーテルに極めて高分子量の尾を形成することである。US
5919988に開示されているように、この高分子量の尾により、重要なポリ
ウレタンフォームの配合において、このフォーム(発泡体)を破壊可能となる。
【0004】 ポリエーテルにおける高分子量の尾を回避又は低減するために、多くの試みが
なされてきた。US5777177では、特に高分子量のポリエーテルの割合を
低減するのに適当であると言われているポリエーテル合成を行う特定の方法につ
いて開示している。
【0005】 多金属シアニド触媒の製造においても、この触媒をポリエーテルの合成に使用
する場合、多金属シアニド触媒の製造方法を改良して、高分子量のポリエーテル
の形成を抑制する多数の試みがなされてきた。従って、US5470813では
、改良した多金属シアニド触媒の製造方法を開示しており、この触媒は本質的に
非晶質であり且つ高剪断撹拌条件下で沈殿用出発材料を組み合わせることによっ
てこの触媒を製造する。US5470813の方法を改良した態様は、US57
12216に開示されている。ここでは、改良した多金属シアニド触媒を、高剪
断撹拌条件下にシアノメタレート溶液を金属塩溶液に添加することにより、te
rt−ブタノールの存在下でシアノメタレート水溶液と金属塩溶液との反応によ
って製造する。
【0006】 この高剪断撹拌は、特に沈殿中に形成する凝集物を砕くことに対して有効な場
合がある。
【0007】 DMC触媒の凝集は可能な限り抑制すべきである。なぜなら、凝集物の形成に
よりDMC触媒の活性中心数が減少するため、副反応が起こる原因となる可能性
があると予測されるからである。
【0008】 高剪断撹拌条件下での沈殿は、DMC触媒の工業的な製造で必要とされている
大規模なバッチの場合、特に触媒の再生可能で良好な品質という観点から、技術
的に極めて複雑であり且つ問題を含んでいる。高剪断撹拌条件下での沈殿は、結
晶化度の高い結晶質の固体を非晶質材料の代わりに得る場合、特に問題となる。
【0009】 しかるに、本発明は、複雑化した技術的解決法を必要としない、凝集しないか
、又は僅かに凝集するだけの多金属シアニド触媒を提供することを目的とする。
特に、極めて良好な結晶構造を有するヘキサシアノコバルト酸亜鉛型の多金属シ
アニド触媒を提供する。
【0010】 本発明者等は、上記目的が2段階(2工程)で多金属シアニド触媒の製造を行
うことによって達成されることを見出し、その第1工程では、沈殿後にDMC触
媒を所望の結晶構造と異なる中間体として最初に存在させる反応段階を含み、そ
の後、第2工程で、この中間体を所望の結晶構造に転換する。DMC触媒を所望
の結晶構造に転換するこの工程は、これ以後、再結晶化とする。
【0011】 従って、本発明は、金属塩をシアノメタレート化合物と反応させることによる
DMC触媒の製造方法を提供し、これにおいて反応を2工程で行い、その第1工
程では、最初にDMC触媒を所望の結晶構造と異なる中間体として存在させる反
応段階を含み、その後、第2工程で、この中間体を所望の結晶構造に転換する。
【0012】 更に本発明は、本発明の方法によって製造可能なDMC触媒を提供する。
【0013】 更に、本発明は、本発明の方法によって製造されたDMC触媒をアルキレンオ
キシドの開環重合に使用する方法を提供し、更に本発明のDMC触媒を使用する
アルキレンオキシドの開環重合によってポリエーテルアルコールを製造する方法
を提供する。
【0014】 本発明の方法により製造されるDMC触媒は、僅かに凝集するだけであり、且
つ触媒活性が高い。本発明の目的のために、凝集は、二次粒径を形成するための
一次粒子の集まりである。一次粒子の大きさ及び性質(晶癖)は、例えば走査型
電子顕微鏡写真を用いることによって測定可能である。走査型電子顕微鏡写真は
、一次粒子の凝集時に最初の情報を提供する。
【0015】 本発明の目的のために、固体は、この固体に含まれる50%を超える二次粒子
が20〜30個を超える一次粒子を構成する場合に凝集したと見なされる。本発
明の目的のために、固体は、50%を超える二次粒子が10個未満の一次粒子を
構成する場合に僅かに凝集したことになる。
【0016】 固体の凝集状態で情報を得る一法として考え得るのは、レーザー光散乱によっ
て、走査型電子顕微鏡写真と粒径測定とを組み合わせることである。一次クリス
タライト(結晶子)の大きさは、走査型電子顕微鏡写真により極めて良好に測定
可能である。他方、二次粒子の大きさは、レーザー光散乱によって容易に測定可
能である。その後、レーザー光散乱によって測定された平均二次粒径(X50値
)が一次粒子の大きさ(粒径)と10倍未満異なる場合、固体は凝集していない
か、又は僅かに凝集したと見なされる。
【0017】 本発明の目的のために、一次クリスタライト又は一次粒子は、例えば走査型電
子顕微鏡写真で発見可能である個々のクリスタライトである。その後、この一次
粒子を集めて、凝集物、すなわち二次粒子を形成可能である。
【0018】 所望の結晶構造を有する多金属(複金属)シアニド化合物を直接沈殿させない
が、その代わりに、これを沈殿工程と次の再結晶化工程で形成する本発明の方法
により、これを僅かに凝集しているか、又は凝集していない状態で得ることがで
きる。
【0019】 本発明の方法により製造されるDMC触媒は、結晶構造を有しているのが好ま
しく、そして単斜晶系の結晶系で結晶化するのが好ましい。
【0020】 本発明の方法により製造されるDMC触媒は、主として、式(I):
【0021】
【化1】
【0022】 [但し、MがZn2+、Fe2+、Co3+、Ni2+、Mn2+、Co2+
、Sn2+、Pb2+、Mo4+、Mo6+、Al3+、V4+、V5+、Sr
2+、W4+、W6+、Cr2+、Cr3+、Cd2+、Hg2+、Pd2+、
Pt2+、V2+、Mg2+、Ca2+、Ba2+、Cu2+から選択される金
属イオンを表わし、 MがFe2+、Fe3+、Co2+、Co3+、Mn2+、Mn3+、V4
+、V5+、Cr2+、Cr3+、Rh3+、Ru2+、Ir3+から選択され
る金属イオンを表わし、且つMとMが同一でも異なっていても良く、 Aがハライド、ヒドロキシド、スルフェート、カーボネート、シアニド、チオ
シアネート、イソシアネート、シアネート、カルボキシレート、オキサレート及
びニトレートから選択されるアニオンを表わし、 Xがハライド、ヒドロキシド、スルフェート、カーボネート、シアニド、チオ
シアネート、イソシアネート、シアネート、カルボキシレート、オキサレート及
びニトレートから選択されるアニオンを表わし、 Lがアルコール、アルデヒド、ケトン、エーテル、ポリエーテル、エステル、
ポリエステル、ポリカーボネート、尿素、アミド、ニトリル及びスルフィドから
選択される水相溶性配位子を表わし、そして a、b、c、d、g及びnは、化合物が電気的に中性となるように選択され、 eが配位子の配位数を表わし、その際に0以上の分数又は整数を表わし、 fが0以上の分数又は整数を表わし、 hが0以上の分数又は整数を表す] で表され、且つ式(I)で表される本発明の多金属シアニド化合物は結晶質であ
るのが好ましい。
【0023】 ここでは、MがZn(II)であり、MがCo(III)である結晶質の
多金属シアニド化合物が好ましい。多金属シアニド化合物の好ましい種類を、以
後、ヘキサシアノコバルト酸亜鉛とする。
【0024】 ヘキサシアノコバルト酸亜鉛の種類間に、それぞれ特に好ましいとされる式(
I)の態様が存在する。
【0025】 アニオンXがホルメート、アセテート又はプロピオネートであり、そしてfが
1以上である結晶質の多金属シアニド化合物が特に好ましく、これはDE−A1
9742978に開示されているX線回折パターンを有している。この化合物の
中で、アニオンXがアセテートである化合物が好ましく、単斜晶系の結晶系で結
晶化する化合物が特に好ましい。
【0026】 MがZn(II)であり、MがCo(III)であり、そしてXがアセテ
ートであり且つ単斜晶系の結晶系を有する多金属シアニド化合物の中で、一次結
晶のモルホロジーに関してさらに好ましい態様がある。小板状に付形した多金属
シアニド化合物、すなわち一次クリスタライトの長さ及び幅が、一次クリスタラ
イトの厚さの少なくとも3倍程度である多金属シアニド化合物が好ましい。
【0027】 上述したように、本発明の製造方法は、少なくとも2工程: (a)金属塩をシアノメタレート化合物と反応させることによる多金属シアニド
層を沈殿させる工程、以後、前駆体層とする工程(沈殿工程)、及び (b)多金属シアニド前駆体層を再結晶化して、所望の触媒活性多金属シアニド
層に転化する工程、以後、触媒層とする工程(再結晶化工程)、 を含んでいる。
【0028】 本発明の目的のために、多金属シアニド層は、特定の結晶構造を有する多金属
シアニド化合物である。
【0029】 多金属シアニド前駆体層の沈殿は、文献に開示されているように、金属塩M [但し、M、X、g及びnが式Iと同義である]の水溶液を、式B
(CN)(A)[但し、Bがアルカリ金属、アルカリ土類金属及び
/又は水素であり、M、A、b及びcが式Iと同義であり、そしてx及びzが
0を超える数である]で表される少なくとも1種のシアノメタレート化合物を含
むシアノメタレート水溶液と組み合わせることによって行われる。Bは、EP8
62947に開示されているように水素であるのが特に好ましい。
【0030】 上述した好ましい多金属シアニド化合物層に対応して、金属塩としては、亜鉛
カルボキシレート、特にギ酸亜鉛、酢酸亜鉛及びプロピオン酸亜鉛が好ましい。
【0031】 更に、水溶液のどちらか一方又は両方共に、必要により更に少なくとも1種の
、上述した種類の物質か、又はWO98/16310の6頁13〜26行目に記
載されている配位子L、及び/又は少なくとも1種の界面活性物質をを含んでい
ても良い。界面活性化合物として、特にアニオン性、カチオン性、非イオン性及
び/又は高分子量の界面活性剤を使用可能である。
【0032】 特に、非イオン性及び/又は高分子量の界面活性剤を使用可能である。この群
の中で、脂肪アルコールアルコキシレート、親水性の異なる各種エポキシドのブ
ロック共重合体、ひまし油のアルコキシレート、又はエポキシドと他のモノマー
、例えばアクリル酸若しくはメタクリル酸とのブロック共重合体が特に好ましい
。使用される物質は、水に対する良好な溶解性に適度でなければならない。
【0033】 本発明により使用される脂肪アルコールアルコキシレートは、脂肪アルコール
、好ましくは炭素原子数8〜36個の脂肪アルコール、特に炭素原子数10〜1
8個の脂肪アルコールをエチレンオキシド、プロピレンオキシド及び/又はブチ
レンオキシドと反応させることによって製造可能である。本発明により使用され
る脂肪アルコールアルコキシレートのポリエーテル部分は、純粋なエチレンオキ
シド、プロピレンオキシド又はブチレンオキシドのポリエーテルから構成可能で
ある。2種又は3種の異なるアルキレンオキシドの共重合体或いは2種又は3種
のアルキレンオキシドのブロック共重合体も可能である。純粋なポリエーテル連
鎖を有する脂肪アルコールアルコキシレートは、例えば、BASF AG製のル
テンソル(登録商標)AO(Lutensol AO)の製品である。ポリエーテル部分
としてブロック共重合体を有する脂肪アルコールアルコキシレートは、BASF AG製のプルラファク(登録商標)LF(Plurafac LF)の製品である。ポ
リエーテル連鎖は、2〜50個、特に3〜15個のアルキレンオキシド単位から
構成されているのが特に好ましい。
【0034】 界面活性剤としてのブロック共重合体は、2種の異なるポリエーテルブロック
(親水性が異なる)を含んでいる。本発明により使用可能であるブロック共重合
体は、エチレンオキシドとプロピレンオキシドを含んでいても良い(プルロニッ
ク(登録商標)(Pluronic)製品、BASF AG製)。水に対する溶解性を
、種々のブロックの長さによって制御する。この化合物のモル質量は、通常、5
00〜20000Daの範囲であり、1000〜6000Daの範囲が好ましく
、1500〜4000Daの範囲が特に好ましい。エチレンオキシド/プロピレ
ンオキシド共重合体の場合、エチレンオキシド含有率は5〜50質量%であり、
プロピレンオキシド含有率は50〜95質量%である。
【0035】 本発明により、他のモノマーを含むアルキレンオキシド共重合体は、エチレン
オキシドブロックを有するのが好ましい。他のモノマーとしては、例えばブチル
メタクリレート(PBMA/PEO BE1010/BE1030、Th. Goldsc
hmidt)、メチルメタクリレート(PMMA/PEO ME1010/ME10
30、Th. Goldschmidt)又はメタクリル酸(EA−3007、Th. Goldschmidt
)である。
【0036】 界面活性化合物を、多金属シアニド化合物の構造に導入しないか、或いは錯体
の形態で結合させないのが一般的であり、そしてこれを、多金属シアニド化合物
の製造後に洗浄可能である。
【0037】 シアノメタレート水溶液は、M含有率が0.1〜100g/L(リットル)
、好ましくは1〜20g/L、特に好ましくは5〜15g/Lであるのが好まし
い。
【0038】 金属塩溶液のM含有率は、金属塩溶液の質量に対して、0.1〜10質量%
であり、1〜5質量%であるのが好ましい。
【0039】 製造方法の好ましい態様において、最初にシアノメタレート溶液を導入し、そ
して金属塩溶液を添加することによって沈殿工程を行う。金属塩溶液の量は、多
金属シアニド前駆体層を製造可能となるように選択される。
【0040】 沈殿工程での温度は、20〜95℃の範囲であるのが好ましく、特に35〜8
0℃である。金属塩溶液は、5分〜5時間で導入されるのが好ましく、特に30
分〜3時間で計量導入される。
【0041】 沈殿工程でのM:M比は、所望の前駆体化合物に応じて異なり、1:1〜
3:1の範囲である。MがZn(II)である多金属シアニド化合物の製造で
は、MがCo(III)であり、そしてXがホルメート、アセテート又はプロ
ピオネートであり、Xがアセテートであり且つ単斜晶系の結晶系を有する化合物
が好ましく、立方晶系の結晶系で結晶化するヘキサシアノコバルト酸亜鉛層を、
本発明による沈殿工程で沈殿させる。この場合、M:M比は1.5:1が好
ましい。
【0042】 その後、実際に所望の多金属シアニド触媒層を、上述したように次の処理工程
であって、再結晶化工程ともされる工程で形成する。この再結晶化工程は、第1
処理工程の直後、すなわち沈殿工程直後であることも可能である。しかしながら
、沈殿及び再結晶化工程を空間及び時間において相互に別個にすることも可能で
ある。
【0043】 再結晶化工程では、沈殿工程で形成した多金属シアニド前駆体層を再結晶化し
て、適当な条件を設定することによって、所望の結晶構造を有する多金属シアニ
ド化合物を形成する。
【0044】 第1工程又は第2工程後に存在する多金属シアニド化合物の各層は、測定可能
な性質、例えば組成、X線回折パターン、モルホロジー、粒径又は凝集が少なく
とも1つ異なっている必要がある。
【0045】 再結晶化に適当な条件を設定するために、例えば、沈殿懸濁液の温度及び/又
はpH、及び/又はM:M比を変更可能である(金属塩溶液及び/又はシア
ノメタレート溶液を添加することにより)。M:M比を変更することにより
、MとMの絶対濃度も変化する場合がある。M:M比を変更するために
添加される溶液は、水相溶性物質、例えば配位子L及び/又は界面活性物質を含
んでいても良い。更に水相溶性物質、例えば配位子L及び/又は界面活性物質を
、沈殿工程と再結晶化工程との間に更に添加することも可能である。
【0046】 本発明の方法の別の態様において、多金属シアニド前駆体層を沈殿懸濁液から
分離し、そしてこれにより得られた固体を再結晶化用に再懸濁させることも可能
である。
【0047】 更に、沈殿及び再結晶化で使用される金属塩溶液は、同じである必要がない。
これらは、金属塩、濃度又は添加可能な配位子L及び/又は界面活性物質が異な
っていることが可能である。同様のことが、シアノメタレート溶液にも適用され
る。本発明の方法におけるこの態様では、多金属シアニド化合物中の金属を部分
的に変更可能である。
【0048】 再結晶化においては、沈殿工程で得られた化合物を水に再懸濁し且つ最初に導
入し、そしてM:M比を再結晶化用に変更する必要がある場合、金属塩溶液
若しくはシアノメタレート溶液を適量添加するか、又は金属塩溶液若しくはシア
ノメタレート溶液を最初に導入し、そして液体に分散した多金属シアニド前駆体
層を添加する。添加は、2分〜5時間、好ましくは15分〜2時間行われ得る。
【0049】 再結晶化で用いられる温度は、20〜95℃の範囲であり、40〜90℃の範
囲が好ましい。再結晶化での温度は、沈殿での温度と異なっているのが一般的で
ある。しかしながら、沈殿と再結晶化を両方共に同一の温度で行うべきであり、
プロセス工学上の理由からこれが好ましい。
【0050】 再結晶化でのM:M比は、1:10〜10:1の範囲とすることが可能で
あるが、1.5:1〜3:1の範囲が好ましい。
【0051】 MがZn(II)であり、MがCo(III)であり、そしてXがアセテ
ートであり且つ単斜晶系の結晶構造を有し、そして立方晶系の前駆体層の再結晶
化により形成される多金属シアニド化合物を製造する場合、再結晶化でのM
比は、1.9:1を超え、2:1〜3:1の範囲が好ましい。この場合、酢
酸亜鉛を金属塩として使用する。
【0052】 この好ましい多金属シアニド触媒層の一次クリスタライトを小板形状で得るた
めに、脂肪アルコールアルコキシレート、好ましくは脂肪アルコールエトキシレ
ートか、又はエチレンオキシド/プロピレンオキシドのブロック共重合体を界面
活性物質として添加するのが好ましい。界面活性物質を、沈殿工程で又は再結晶
化工程で添加可能である。この界面活性物質を、沈殿工程後で且つ再結晶工程前
に添加するのが好ましい。
【0053】 再結晶化の経過を、巨視的に測定可能なパラメータが変化する場合、測定値を
用いることによって追跡可能である。かかるパラメータは、固体のpH又は表面
積の場合がある。固体の表面積を光の散乱によって変更可能である。
【0054】 本発明による製造される多金属シアニド触媒は、凝集度が極めて低い。90%
の粒子が、0.1〜100μmの範囲、好ましくは0.1〜30μmの範囲、特
に好ましくは0.1〜20μmの範囲の粒径(レーザー光の散乱によって測定可
能である)を有している。本発明の触媒は、測定された粒径分布20μm未満、
好ましくは15μm未満、特に10μm未満であるX50値を有している。
【0055】 本発明の触媒を、OH官能性出発物質(誘発剤)を使用するアルキレンオキシ
ドの開環重合による官能価が1〜8、好ましくは1〜3のポリエーテルアルコー
ルの製造に使用するのが好ましい。
【0056】 ポリエーテルアルコールの製造において、これにより得られるポリエーテルア
ルコール対して、触媒を0.1質量%未満、好ましくは500ppm未満、特に
250ppm未満、更に好ましくは100ppm未満の濃度で使用する。
【0057】 本発明のDMC触媒を使用するポリエーテルアルコール製造用の出発物質とし
て、官能価が1〜8であるアルコールを使用可能である。出発材料として使用さ
れるアルコールの官能価及び構造は、ポリエーテルアルコールの使用目的に応じ
て異なる。従って、ポリウレタンエラストマーの製造に使用されるポリエーテル
アルコールの場合、二官能性アルコールを使用するのが特に好ましい。軟質ポリ
ウレタンフォームの製造に使用されるポリエーテルアルコールを製造する場合、
出発物質としては二官能性〜四官能性のアルコールが好ましい。硬質ポリウレタ
ンフォームの製造に使用されるポリエーテルアルコールを製造するために、出発
物質として四官能性〜八官能性アルコールを使用するのが好ましい。本発明の触
媒の存在下におけるポリエーテルアルコールの製造に使用される出発物質は、上
述したアルコールとアルキレンオキシドとの反応生成物であっても良く、その場
合に後の反応を、他の触媒、特に水酸化カリウム等のアルカリ性触媒を使用して
行うことが可能である。
【0058】 ポリエーテルアルコールの製造に出発物質として使用可能であるアルコールの
例は、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、
プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、
グリセロール、グリセロールアルコキシレート、トリメチロールプロパン、トリ
メチロールプロパンアルコキシレート、ペンタエリスリトール、グルコース及び
スクロースである。
【0059】 本発明の触媒を使用して製造可能な化合物の他の種類は、アルキレンオキシド
と長鎖アルコール(例えば、脂肪アルコール)の付加生成物である。かかる化合
物を、例えば界面活性剤として使用する。使用されるアルキレンオキシドは、通
常、炭素原子数2〜10個の脂肪族アルキレンオキシド、及び/又はスチレンオ
キシド、好ましくはエチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドである。
【0060】 本発明の触媒を使用して製造されるポリエーテロールは、高分子量の尾を含ん
でいないか、或いは本発明によらずに製造された多金属シアニド触媒を使用して
製造されたポリエーテロールと比較して、高分子量の尾が低減している。
【0061】 高分子量の尾の低減を、比較されるポリエーテルのOH数及び官能価が同じで
あるという条件で、ポリエーテルアルコールの粘度で容易に見出すことが可能で
ある。
【0062】 本発明の以下の実施例で説明する。
【0063】
【実施例】
[実施例A]ヘキサシアノコバルト酸の製造(調製) 7L(リットル)の、ナトリウム形態の強酸イオン交換樹脂(アンバーライト
(登録商標)252Na(Amberlite 252Na)、ローム&ハース(Rohm & Hass
)社)を、イオン交換カラム(長さ1m、体積7.7L)に導入した。次いで、
10%濃度塩酸を1時間当たり2カラム体積の速度で9時間、溶離液中のナトリ
ウム含有率が1ppm未満となるまで通過させて、イオン交換樹脂をH形態に変
換した。その後、イオン交換樹脂を中性になるまで水洗した。
【0064】 その後、再生処理イオン交換樹脂を、実質的にアルカリを含まないヘキサシア
ノコバルト酸の製造に使用した。このために、ヘキサシアノコバルト酸カリウム
の0.24モル水溶液を、1時間当たり1カラム体積の速度でイオン交換樹脂に
通過させた。2.5カラム体積後、ヘキサシアノコバルト酸カリウム溶液を水と
交換した。これにより得られた2.5カラム体積では、ヘキサシアノコバルト酸
の平均含有率4.5質量%であり、アルカリ金属含有率1ppm未満であった。
【0065】 他の実施例に使用されるヘキサシアノコバルト酸溶液を、水で適当に希釈した
【0066】 [比較実施例1] 8071gの酢酸亜鉛二水和物の水溶液(亜鉛含有率:2.6質量%、プルロ
ニック(登録商標)PE6200(BASF AG製)含有率:酢酸亜鉛溶液に
対して1.2質量%)を、傾斜ブレード撹拌器を具備した20Lの撹拌器付(撹
拌状態)容器に導入し、そして撹拌しながら60℃に加熱した。次いで、1W/
Lの撹拌力で撹拌しながら、同様に60℃に加熱された9475gのヘキサシア
ノコバルト酸水溶液(コバルト含有率:9g/L、プルロニック(登録商標)P
E6200含有率:1.2質量%)を、20分で給送した。このようにして得ら
れた沈殿懸濁液を更に60分間撹拌し、その後ろ過し、そして水に対して12倍
のケーク体積でフィルターにて洗浄した。
【0067】 レーザー光の散乱により沈殿懸濁液で測定される粒径のX50値は13μmで
あった。
【0068】 このようにして得られた固体のX線回折パターンは、単斜晶系の結晶系による
指標を示しうるものであった。粒子の晶癖は電子顕微鏡写真により小板様であり
、そして一次粒子は強固に凝集した。
【0069】 次いで、湿潤性のフィルターケークの一部を、ウルトラトゥラックス(登録商
標)(Ultraturrax)を用いることによって、モル質量400g/モルのポリ
プロピレングリコールに分散させた。これにより得られた懸濁液は、多金属シア
ニド含有率5質量%であった。分散状態の触媒をC1aとした。
【0070】 湿潤性のフィルターケークの別の部分を、撹拌器付ボールミル{ドライス ラ
ボルムール(Drais Labormuehle)社、ディスク撹拌器、ケイ素−アルミニウム
−ジルコニウム混合酸化物のセラミックのボール、ボール径:0.6〜0.8m
m、分散時間:60分}を用いることによって、モル質量400g/モルのポリ
プロピレングリコールに分散させた。これにより得られた懸濁液は、多金属シア
ニド含有率5質量%であった。レーザー光の散乱によりポリプロピレングリコー
ル分散液で測定された粒径のX50値は2.2μmであった。分散状態の触媒を
C1bとした。
【0071】 [比較実施例2] 1460gの酢酸亜鉛二水和物の水溶液(亜鉛含有率:2.4質量%、プルロ
ニック(登録商標)PE6200(BASF AG製)含有率:酢酸亜鉛溶液に
対して2.6質量%)を、ホエッシュ(Hoesch)撹拌器を具備した3Lの撹拌器
付容器に導入し、そして撹拌しながら60℃に加熱した。次いで、1W/Lの撹
拌力で撹拌しながら、同様に60℃に加熱された1719gのヘキサシアノコバ
ルト酸水溶液(コバルト含有率:9g/L、プルロニック(登録商標)PE62
00は含まず)を、20分で給送した。このようにして得られた沈殿懸濁液を更
に60分間撹拌し、その後ろ過し、そして水に対して12倍のケーク体積のフィ
ルターで洗浄した。
【0072】 レーザー光の散乱により沈殿懸濁液で測定される粒径のX50値は22μmで
あった。
【0073】 湿潤性フィルターケークの多金属シアニド含有率は15.3質量%であった。
【0074】 このようにして得られた固体のX線回折パターンは、単斜晶系の結晶系による
指標を示しうるものであった。粒子の晶癖は小板様であり、そして一次粒子は強
固に凝集した。
【0075】 次いで、湿潤性のフィルターケークを、モル質量400g/モルのポリプロピ
レングリコールに分散させた。これにより得られた懸濁液は、多金属シアニド含
有率5質量%であった。分散状態の触媒をC2とした。
【0076】 [実施例1] 1724gのヘキサシアノコバルト酸水溶液(コバルト含有率:9g/L、プ
ルロニック(登録商標)PE6200含有率:1.2質量%)を、ホエッシュ撹
拌器、pHプローブ及び光散乱プローブを具備した3Lの撹拌器付容器に導入し
、そして撹拌しながら60℃に加熱した。次いで、1W/Lの撹拌力で撹拌しな
がら、同様に60℃に加熱された1464gの酢酸亜鉛二水和物の水溶液(亜鉛
含有率:2.6質量%、プルロニック(登録商標)PE6200(BASF A
G製)含有率:酢酸亜鉛溶液に対して1.2質量%)を、20分で給送した。計
量導入による添加終了時に採取したサンプルのX線回折による分析で、得られた
多金属シアニド化合物が立方晶系の構造を有していたことが判明した。
【0077】 その後、このようにして得られた沈殿懸濁液を60℃で更に60分間撹拌した
。この間に、pHが4.0から3.4に低下した。次いで、固体をろ別し、そし
て水に対して12倍のケーク体積のフィルターで洗浄した。
【0078】 レーザー光の散乱により沈殿懸濁液で測定される粒径のX50値は7μmであ
った。
【0079】 湿潤性フィルターケークの多金属シアニド含有率は20.8質量%であった。
このようにして得られた固体のX線回折パターンは、単斜晶系の結晶系による指
標を示しうるものであった。粒子の晶癖は小板様であり、そして一次粒子は僅か
に凝集しているだけであった。
【0080】 次いで、湿潤性のフィルターケークを、モル質量が400g/モルのポリプロ
ピレングリコールに分散させた。これにより得られた懸濁液は、多金属シアニド
含有率5質量%であった。分散状態の触媒を1とした。
【0081】 [実施例2] 537gのヘキサシアノコバルト酸水溶液(コバルト含有率:9.2g/L、
プルロニック(登録商標)PE6200含有率:1.2質量%)を、ホエッシュ
撹拌器、pHプローブ及び光散乱プローブを具備した1Lの撹拌器付容器に導入
し、そして撹拌しながら50℃に加熱した。次いで、1W/Lの撹拌力で撹拌し
ながら、同様に50℃に加熱された476gの酢酸亜鉛二水和物の水溶液(亜鉛
含有率:2.6質量%、プルロニック(登録商標)PE6200(BASF A
G製)含有率:酢酸亜鉛溶液に対して1.2質量%)を、20分で給送した。計
量導入による添加終了時に採取したサンプルのX線回折による分析で、多金属シ
アニド化合物が立方晶系の構造を有していたことが判明した。
【0082】 その後、このようにして得られた沈殿懸濁液を50℃で更に45分間撹拌した
。この間に、pHが4.1から3.5に低下した。次いで、固体をろ別し、そし
て水に対して6倍のケーク体積のフィルターで洗浄した。
【0083】 レーザー光の散乱により沈殿懸濁液で測定される粒径のX50値は4μmであ
った。
【0084】 湿潤性フィルターケークの多金属シアニド含有率は18.9質量%であった。
このようにして得られた固体のX線回折パターンは、単斜晶系の結晶系による指
標を示しうるものであった。粒子の晶癖は小板様であり、そして一次粒子は僅か
に凝集しているだけであった。
【0085】 次いで、湿潤性のフィルターケークを、モル質量が400g/モルのポリプロ
ピレングリコールに分散させた。これにより得られた懸濁液は、多金属シアニド
含有率5質量%であった。分散状態の触媒を2とした。
【0086】 [実施例3] 16500gのヘキサシアノコバルト酸水溶液(コバルト含有率:8.2g/
L、プルロニック(登録商標)PE6200含有率:1.8質量%)を、ディス
ク撹拌器、金属塩溶液導入用の埋め込み管(浸漬管)、pHプローブ及び光散乱
プローブを具備した30Lの撹拌器付容器に導入し、そして撹拌しながら50℃
に加熱した。次いで、1W/Lの撹拌力で撹拌しながら、同様に50℃に加熱さ
れた9013gの酢酸亜鉛二水和物の水溶液(亜鉛含有率:2.5質量%、プル
ロニック(登録商標)PE6200(BASF AG製)含有率:酢酸亜鉛溶液
に対して1.8質量%)を、45分で給送した。
【0087】 ちょうどこの時点、すなわち沈殿終了時に到達した亜鉛:コバルト比は1.5
:1であった。ちょうどこの時点で沈殿懸濁液に含まれる固体は、立方晶系によ
る指標を示しうるX線回折パターンを示していた。
【0088】 その後、残り4387gの酢酸亜鉛二水和物の水溶液(亜鉛含有率:2.5質
量%、プルロニック(登録商標)PE6200(BASF AG製)含有率:酢
酸亜鉛溶液に対して1.8質量%)を、1W/Lの撹拌力で撹拌しながら、5分
で給送した。
【0089】 この時点での亜鉛:コバルトのモル比は2.23:1であり、そしてpHが3
.94であった。懸濁液を更に1時間撹拌した。この間に、pHが3.94から
3.64に低下し、その後一定となった。次いで、このようにして得られた沈殿
懸濁液をろ過し、そして固体を水に対して6倍のケーク体積のフィルターで洗浄
した。
【0090】 レーザー光の散乱により沈殿懸濁液で測定される粒径のX50値は4.5μm
であった。
【0091】 湿潤性フィルターケークの多金属シアニド含有率は18.9質量%であった。
このようにして得られた固体のX線回折パターンは、単斜晶系の結晶系による指
標を示しうるものであった。粒子の晶癖は小板様であり、そして一次粒子は僅か
に凝集しているだけであった。
【0092】 次いで、湿潤性のフィルターケークを、モル質量が400g/モルのポリプロ
ピレングリコールにスロット付ローターミル(slotted rotor mill)を用いて分
散させた。これにより得られた懸濁液は、多金属シアニド含有率5質量%であっ
た。分散状態の触媒を3とした。
【0093】 [実施例4] 450gのヘキサシアノコバルト酸水溶液(コバルト含有率:9g/L)を、
ディスク撹拌器、金属塩溶液導入用の埋め込み管、pHプローブ及び光散乱プロ
ーブを具備した2Lの撹拌器付容器に導入し、そして撹拌しながら40℃に加熱
した。次いで、1W/Lの撹拌力で撹拌しながら、同様に40℃に加熱された2
64.34gの酢酸亜鉛二水和物の水溶液(亜鉛含有率:2.55質量%)を、
15分で給送した。反応器中の亜鉛:コバルトのモル比は1.5:1であった。
ちょうどこの時点で沈殿懸濁液に含まれる固体は、立方晶系による指標を示しう
るX線回折パターンを示していた。
【0094】 分析用にサンプルを採取した後、597.7gのDMC懸濁液が装置に残って
いた。
【0095】 この懸濁液に、7.17gのプルロニック(登録商標)PE6200(BAS
F AG製)を撹拌しながら添加した。
【0096】 次いで、1W/Lの撹拌力で撹拌しながら、更に107.87gの酢酸亜鉛二
水和物の水溶液(亜鉛含有率:2.55質量%、酢酸亜鉛溶液の質量に対するプ
ルロニック(登録商標)PE6200含有率:1.2質量%)を、50℃にて5
分で計量導入した。
【0097】 ちょうどこの時点での亜鉛:コバルトのモル比は2.23:1であり、そして
pHが3.9であった。懸濁液を更に1時間撹拌した。この間に、pHが3.9
から3.1に低下し、その後一定となった。次いで、このようにして得られた沈
殿懸濁液をろ過し、そして固体を水に対して6倍のケーク体積のフィルターで洗
浄した。
【0098】 レーザー光の散乱により沈殿懸濁液で測定される粒径のX50値は6.6μm
であった。
【0099】 湿潤性フィルターケークの多金属シアニド含有率は25.4質量%であった。
このようにして得られた固体のX線回折パターンは、単斜晶系の結晶系による指
標を示しうるものであった。粒子の晶癖は小板様であり、そして一次粒子は僅か
に凝集しているだけであった。
【0100】 次いで、湿潤性のフィルターケークを、モル質量が400g/モルのポリプロ
ピレングリコールにウルトラトゥラックス(登録商標)を用いて分散させた。こ
れにより得られた懸濁液は、多金属シアニド含有率5質量%であった。分散状態
の触媒を4とした。
【0101】 [実施例5] 413gのヘキサシアノコバルト酸水溶液(コバルト含有率:9g/L)を、
ディスク撹拌器、金属塩溶液導入用の埋め込み管、pHプローブ及び光散乱プロ
ーブを具備した2Lの撹拌器付容器に導入し、そして撹拌しながら70℃に加熱
した。次いで、1W/Lの撹拌力で撹拌しながら、同様に70℃に加熱された2
38gの酢酸亜鉛二水和物の水溶液(亜鉛含有率:2.6質量%)を、15分で
給送した。反応器中の亜鉛:コバルトのモル比は1.5:1であった。ちょうど
この時点で沈殿懸濁液に含まれる固体は、立方晶系の結晶系による指標を示しう
るX線回折パターンを示していた。
【0102】 反応器より懸濁液を排出し、そして貯蔵容器に移した。その後、反応器を水で
何度も洗い、そして乾燥した。
【0103】 その後、92.7gの酢酸亜鉛二水和物の水溶液(亜鉛含有率:2.6質量%
)、301.6gの水及び4.73gのプルロニック(登録商標)PE6200
を反応器に導入し、そして1W/Lの撹拌力で撹拌しながら、50℃に加熱した
。この酢酸亜鉛溶液に、同様に50℃に加熱した510.4gの予め調製したD
MC懸濁液を20分で計量導入した。ちょうどこの時点での亜鉛/コバルトのモ
ル比は2.23:1であった。
【0104】 この懸濁液を更に2時間撹拌した。次いで、このようにして得られた沈殿懸濁
液をろ過し、そして固体を水に対して6倍のケーク体積のフィルターで洗浄した
【0105】 レーザー光の散乱により沈殿懸濁液で測定される粒径のX50値は9.6μm
であった。
【0106】 湿潤性フィルターケークの多金属シアニド含有率は25.4質量%であった。
このようにして得られた固体のX線回折パターンは、単斜晶系の結晶系による指
標を示しうるものであった。粒子の晶癖は小板様であり、そして一次粒子は僅か
に凝集しているだけであった。
【0107】 次いで、湿潤性のフィルターケークを、モル質量が400g/モルのポリプロ
ピレングリコールにウルトラトゥラックス(登録商標)を用いて分散させた。こ
れにより得られた懸濁液は、多金属シアニド含有率5質量%であった。分散状態
の触媒を5とした。
【0108】 [実施例6] 16000gのヘキサシアノコバルト酸水溶液(コバルト含有率:9g/L)
を、プロペラ撹拌器、金属塩溶液導入用の埋め込み管、pHプローブ及び光散乱
プローブを具備した30Lの撹拌器付容器に導入し、そして撹拌しながら50℃
に加熱した。次いで、0.4W/Lの撹拌力で撹拌しながら、同様に50℃に加
熱された9224gの酢酸亜鉛二水和物の水溶液(亜鉛含有率:2.6質量%)
を、15分で計量導入した。
【0109】 ちょうどこの時点、すなわち沈殿終了時に到達した亜鉛:コバルトのモル比は
1.5:1であった。ちょうどこの時点で沈殿懸濁液に含まれる固体は、立方晶
系の結晶系による指標を示しうるX線回折パターンを示していた。
【0110】 この沈殿懸濁液に、351gのプルロニック(登録商標)PE6200(BA
SF AG製)を添加し、そして混合物を更に10分間撹拌した。
【0111】 次いで、更に3690gの酢酸亜鉛二水和物の水溶液(亜鉛含有率:2.6質
量%)を、0.4W/Lの撹拌力で撹拌しながら、5分で計量導入した。
【0112】 この時点での亜鉛:コバルトのモル比は2.1:1であり、そしてpHが4.
02であった。懸濁液を更に2時間撹拌した。この間に、pHが4.02から3
.27に低下し、その後一定となった。次いで、このようにして得られた沈殿懸
濁液をろ過し、そして固体を水に対して6倍のケーク体積のフィルターで洗浄し
た。
【0113】 レーザー光の散乱により沈殿懸濁液で測定される粒径のX50値は8.0μm
であった。
【0114】 湿潤性フィルターケークの多金属シアニド含有率は17.9質量%であった。
このようにして得られた固体のX線回折パターンは、単斜晶系の結晶系による指
標を示しうるものであった。粒子の晶癖は小板様であり、そして一次粒子は僅か
に凝集しているだけであった。
【0115】 5586gの湿潤性のフィルターケークを、ディスク撹拌器を具備する30L
の反応器に導入した。次いで、これに、19kgのトリデカノール(登録商標)
N(TridekanolN)(BASF AG製)を添加し、そして固体を、撹拌によ
って分散させた。次いで、この懸濁液を80℃に加熱し、そして真空を用い、水
を8時間で懸濁液より蒸留した。
【0116】 次いで、トリデカノール(登録商標)Nに懸濁させた多金属シアニド化合物を
、スロットル付ローターミルを用いてもう一度分散させた。これにより得られた
懸濁液は、多金属シアニド含有率5質量%であった。分散状態の触媒を6とした
【0117】 [実施例7] 400gのヘキサシアノコバルト酸(コバルト酸含有率:9g/L)及び4.
8gのプルロニック(登録商標)PE6200(BASF AG製)を、温度計
、pH計及びスクリュー撹拌器を具備した1.5Lのガラスビーカーに導入し、
そして450rpmで撹拌しながら50℃に加熱した。次いで、50℃で撹拌し
ながら、同様に50℃に加熱された酢酸亜鉛(II)と酢酸マンガン(II)の
水溶液275.6g(亜鉛含有率:1.1質量%、マンガン含有率:0.91質
量%、亜鉛/マンガンのモル比:1:1、プルロニック(登録商標)PE620
0含有率:1.2質量%)を給送した。計量導入による添加終了時のpHは2.
97であった。
【0118】 その後、懸濁液及び亜鉛/マンガン溶液を70℃に加熱した。
【0119】 次いで、この懸濁液に、酢酸亜鉛(II)/酢酸マンガン(II)の水溶液を
更に147g計量導入した。計量導入による添加終了時の懸濁液のpHは4.2
8であった。
【0120】 この懸濁液を70℃で1時間撹拌し、この間に、pHが4.28から4.02
に低下した。
【0121】 無色の固体をろ別し、そして水に対して6倍のケーク体積で洗浄した。
【0122】 これにより得られた固体のX線回折パターンは、単斜晶系の結晶系による指標
を示しうるものであった。粒子の晶癖は小板様であった。固体中の亜鉛(II)
を、マンガン(II)で一部置き換え可能であった。
【0123】 [実施例8] 400gのヘキサシアノコバルト酸(コバルト酸含有率:9g/L)及び4.
8gのプルロニック(登録商標)PE6200(BASF AG製)を、温度計
、pH計及びスクリュー撹拌器を具備した1.5Lのガラスビーカーに導入し、
そして450rpmで撹拌しながら50℃に加熱した。次いで、50℃で撹拌し
ながら、同様に50℃に加熱された酢酸亜鉛(II)と酢酸鉄(II)の水溶液
288g(亜鉛含有率:1.56質量%、鉄含有率:0.44質量%、亜鉛/鉄
のモル比:3:1、プルロニック(登録商標)PE6200含有率:1.2質量
%)を給送した。計量導入による添加終了時のpHは2.44であった。
【0124】 懸濁液及び亜鉛/鉄溶液を75℃に加熱した。次いで、酢酸亜鉛(II)/酢
酸鉄(II)の水溶液を更に154g計量導入した。計量導入による添加終了時
の懸濁液のpHは4.22であった。1.5時間後、温度を80℃に昇温し、そ
して懸濁液を更に1時間撹拌した。この時間中に、pHが4.22から3.88
に低下した。
【0125】 茶色がかった固体をろ別し、そして水に対して6倍のケーク体積で洗浄した。
【0126】 これにより得られた固体のX線回折パターンは、単斜晶系の結晶系による指標
を示しうるものであった。粒子の晶癖は小板様であった。固体中の亜鉛(II)
を、鉄(II)で一部置き換え可能であった。
【0127】 [実施例9] 400gのヘキサシアノコバルト酸(コバルト酸含有率:9g/L)及び4.
8gのプルロニック(登録商標)PE6200(BASF AG製)を、温度計
、pH計及びスクリュー撹拌器を具備した1.5Lのガラスビーカーに導入し、
そして撹拌しながら(450rpm)50℃に加熱した。次いで、50℃で撹拌
しながら、同様に50℃に加熱された酢酸亜鉛(II)と酢酸コバルト(II)
の水溶液276.3g(亜鉛含有率:2.0質量%、コバルト含有率:0.18
質量%、亜鉛/コバルトのモル比:10:1、プルロニック(登録商標)PE6
200含有率:1.2質量%)を給送した。計量導入による添加終了時のpHは
3.53であった。
【0128】 次いで、酢酸亜鉛(II)/酢酸コバルト(II)の水溶液を更に145.6
g計量導入した。計量導入による添加終了時、このようにして得られたピンク色
の懸濁液のpHは4.34であった。
【0129】 50℃で1時間撹拌後、懸濁液の温度を60℃に昇温し、そして更に1時間後
に65℃に昇温した。65℃で、この懸濁液を更に3時間撹拌した。この間に、
懸濁液のpHが4.34から4.11に低下した。懸濁液の色がピンクから青紫
色に変化した。
【0130】 この青紫色の固体をろ別し、そして水に対して6倍のケーク体積で洗浄した。
【0131】 これにより得られた固体のX線回折パターンは、単斜晶系の結晶系による指標
を示しうるものであった。粒子の晶癖は小板様であった。固体中の亜鉛(II)
を、コバルト(II)で一部置き換え可能であった。
【0132】 [実施例10] 400gのヘキサシアノコバルト酸(コバルト酸含有率:9g/L)及び4.
8gのプルロニック(登録商標)PE6200(BASF AG製)を、温度計
、pH計及びスクリュー撹拌器を具備した1.5Lのガラスビーカーに導入し、
そして450rpmで撹拌しながら50℃に加熱した。次いで、50℃で撹拌し
ながら、同様に50℃に加熱された酢酸亜鉛(II)と酢酸銅(II)の水溶液
297.4g(亜鉛含有率:1.51質量%、銅含有率:0.49質量%、亜鉛
/銅のモル比:3:1、プルロニック(登録商標)PE6200含有率:1.2
質量%)を給送した。計量導入による添加終了時のpHは2.32であった。
【0133】 次いで、酢酸亜鉛(II)/酢酸銅(II)の水溶液を更に158.6g計量
導入した。計量導入による添加終了時、懸濁液のpHは4.16であった。
【0134】 2時間後、温度を70℃に昇温し、そして更に1時間後に75℃に昇温し、そ
して懸濁液を更に1時間撹拌した。この間に、懸濁液のpHが4.16から4.
10に低下した。
【0135】 トルコ玉色(青緑色)の着色物をろ別し、そして水に対して6倍のケーク体積
で洗浄した。
【0136】 これにより得られた固体のX線回折パターンは、単斜晶系の結晶系による指標
を示しうる主要な層と、立方晶系の結晶系による指標を示しうる小数の層を示し
ていた。主要な層の粒子の晶癖は小板様であり、少数の層の晶癖は球形であった
。固体中の亜鉛(II)を、銅(II)で一部置き換え可能であった。
【0137】 [ポリエーテルアルコールの製造] [比較実施例3] 合成を、汚れがなく且つ乾燥した1Lの撹拌オートクレーブで行った。92g
のプロポキシル化グリセロール(分子量M400)及び8gのプロポキシル化
エチレングリコール(モル質量250g/モル)を撹拌器付容器に導入し、そし
て100ppmの多金属シアニド触媒C1a(1.64gの触媒懸濁液に相当す
る)と混合した。反応器の内容物を窒素によって不活性にし、そして125℃で
合計1時間排気した。125℃で、最初に160gのプロピレンオキシドを、次
いで390gのプロピレンオキシドと80gのエチレンオキシドの混合物470
gを35分で計量導入した。次いで、90gのプロピレンオキシドを添加した。
この混合物を更に3時間撹拌し、そして125℃及び9ミリバール(9×10 Pa)で脱気した。生成物をろ過によって後処理した。これにより得られたポリ
エーテルアルコールは、以下の性質を有していた: ヒドロキシル価:44.85mg KOH/g; 25℃での粘度:3239mPas; Zn/Co含有率:32.5/14.7ppm。
【0138】 [比較実施例4] 合成を、汚れがなく且つ乾燥した1Lの撹拌オートクレーブで行った。92g
のプロポキシル化グリセロール(分子量M400)及び8gのプロポキシル化
エチレングリコール(分子量M250g/モル)を撹拌器付容器に導入し、そ
して100ppmの多金属シアニド触媒C1b(0.83gの触媒懸濁液に相当
する)と混合した。反応器の内容物を窒素によって不活性にし、そして122℃
及び0.02バール(2.0×10Pa)の窒素で合計1時間排気した。12
0℃で、最初に160gのプロピレンオキシドを、次いで390gのプロピレン
オキシドと80gのエチレンオキシドの混合物470gを35分で計量導入した
。次いで、90gのプロピレンオキシドを添加した。この混合物を更に2時間撹
拌し、そして125℃及び10ミリバール(10Pa)で脱気した。生成物を
ろ過によって後処理した。これにより得られたポリエーテルアルコールは、以下
の性質を有していた: ヒドロキシル価:47.48mg KOH/g; 25℃での粘度:1932mPas; Zn/Co含有率:16.2/8.5ppm。
【0139】 [比較実施例5] 合成を、汚れがなく且つ乾燥した1Lの撹拌オートクレーブで行った。92g
のプロポキシル化グリセロール(分子量M400)及び8gのプロポキシル化
エチレングリコール(モル質量250g/モル)を撹拌器付容器に導入し、そし
て100ppmの多金属シアニド触媒C2(0.82gの触媒懸濁液に相当する
)と混合した。反応器の内容物を窒素によって不活性にし、そして125℃及び
0.08バール(8.0×10Pa)の窒素で合計1時間排気した。120℃
で、最初に160gのプロピレンオキシドを、次いで390gのプロピレンオキ
シドと80gのエチレンオキシドの混合物470gを57分で計量導入した。次
いで、90gのプロピレンオキシドを添加した。この混合物を更に4時間撹拌し
、そして125℃及び9ミリバール(9.0×10Pa)で脱気した。生成物
をろ過によって後処理した。これにより得られたポリエーテルアルコールは、以
下の性質を有していた: ヒドロキシル価:45.36mg KOH/g; 25℃での粘度:2782mPas; Zn/Co含有率:9.6/5.5ppm。
【0140】 [実施例11] 合成を、汚れがなく且つ乾燥した1Lの撹拌オートクレーブで行った。92g
のプロポキシル化グリセロール(分子量M400)及び8gのプロポキシル化
エチレングリコール(分子量M250g/モル)を撹拌器付容器に導入し、そ
して100ppmの多金属シアニド触媒1(0.82gの触媒懸濁液に相当する
)と混合した。反応器の内容物を窒素によって不活性にし、そして125℃及び
0.1バール(10Pa)の窒素で合計1時間排気した。125℃で、最初に
160gのプロピレンオキシドを、次いで390gのプロピレンオキシドと80
gのエチレンオキシドの混合物470gを20分で計量導入した。次いで、90
gのプロピレンオキシドを添加した。この混合物を更に2時間撹拌し、そして1
25℃及び11ミリバール(1.1×10Pa)で脱気した。生成物をろ過に
よって後処理した。これにより得られたポリエーテルアルコールは、以下の性質
を有していた: ヒドロキシル価:46.9mg KOH/g; 25℃での粘度:1223mPas; Zn/Co含有率:3.1ppm/2ppm未満。
【0141】 [実施例12] 合成を、汚れがなく且つ乾燥した1Lの撹拌オートクレーブで行った。92g
のプロポキシル化グリセロール(分子量M400)及び8gのプロポキシル化
エチレングリコール(分子量M250g/モル)を撹拌器付容器に導入し、そ
して100ppmの多金属シアニド触媒2(1.64gの触媒懸濁液に相当する
)と混合した。反応器の内容物を窒素によって不活性にし、そして125℃及び
0.1バール(10Pa)の窒素で合計1時間排気した。125℃で、最初に
160gのプロピレンオキシドを、次いで390gのプロピレンオキシドと80
gのエチレンオキシドの混合物470gを35分で計量導入した。次いで、90
gのプロピレンオキシドを添加した。この混合物を更に2時間撹拌し、そして1
25℃及び9ミリバール(9.0×10Pa)で脱気した。生成物をろ過によ
って後処理した。これにより得られたポリエーテルアルコールは、以下の性質を
有していた: ヒドロキシル価:46.5mg KOH/g; 25℃での粘度:720mPas; Zn/Co含有率:6.1/2.9ppm。
【0142】 [実施例13] 合成を、汚れがなく且つ乾燥した1Lの撹拌オートクレーブで行った。92g
のプロポキシル化グリセロール(分子量M400)及び8gのプロポキシル化
エチレングリコール(分子量M250g/モル)を撹拌器付容器に導入し、そ
して100ppmの多金属シアニド触媒3(1.86gの触媒懸濁液に相当する
)と混合した。反応器の内容物を窒素によって不活性にし、そして125℃及び
0.1バール(10Pa)の窒素で合計1時間排気した。125℃で、最初に
160gのプロピレンオキシドを、次いで390gのプロピレンオキシドと80
gのエチレンオキシドの混合物470gを55分で計量導入した。次いで、90
gのプロピレンオキシドを添加した。この混合物を更に1時間撹拌し、そして1
25℃及び12ミリバール(1.2×10Pa)で脱気した。生成物をろ過に
よって後処理した。これにより得られたポリエーテルアルコールは、以下の性質
を有していた: ヒドロキシル価:48.3mg KOH/g; 25℃での粘度:662mPas; Zn/Co含有率:9.8/4.6ppm。
【0143】 [実施例14] 合成を、汚れがなく且つ乾燥した1Lの撹拌オートクレーブで行った。92g
のプロポキシル化グリセロール(分子量M400)及び8gのプロポキシル化
エチレングリコール(モル質量250g/モル)を撹拌器付容器に導入し、そし
て100ppmの多金属シアニド触媒4(1.64gの触媒懸濁液に相当する)
と混合した。反応器の内容物を窒素によって不活性にし、そして125℃及び0
.1バール(10Pa)の窒素で合計1時間排気した。120℃で、最初に1
60gのプロピレンオキシドを、次いで390gのプロピレンオキシドと80g
のエチレンオキシドの混合物470gを50分で計量導入した。次いで、90g
のプロピレンオキシドを添加した。この混合物を更に2時間撹拌し、そして12
5℃及び13ミリバール(1.3×10Pa)で脱気した。生成物をろ過によ
って後処理した。これにより得られたポリエーテルアルコールは、以下の性質を
有していた: ヒドロキシル価:49.8mg KOH/g; 25℃での粘度:603mPas; Zn/Co含有率:2ppm未満/2ppm未満。
【0144】 [実施例15] 合成を、汚れがなく且つ乾燥した1Lの撹拌オートクレーブで行った。92g
のプロポキシル化グリセロール(分子量M400)及び8gのプロポキシル化
エチレングリコール(分子量M250g/モル)を撹拌器付容器に導入し、そ
して100ppmの多金属シアニド触媒5(1.64gの触媒懸濁液に相当する
)と混合した。反応器の内容物を窒素によって不活性にし、そして125℃及び
0.1バール(10Pa)の窒素で合計1時間排気した。125℃で、最初に
160gのプロピレンオキシドを、次いで390gのプロピレンオキシドと80
gのエチレンオキシドの混合物470gを45分で計量導入した。次いで、90
gのプロピレンオキシドを添加した。この混合物を更に2時間撹拌し、そして1
25℃及び9ミリバール(9.0×10Pa)で脱気した。生成物をろ過によ
って後処理した。これにより得られたポリエーテルアルコールは、以下の性質を
有していた: ヒドロキシル価:47.1mg KOH/g; 25℃での粘度:939mPas; Zn/Co含有率:3.0ppm/2ppm未満。
【0145】 [実施例16] 310gのトリデカノール(登録商標)N及びトリデカノール(登録商標)N
中における二重金属シアニドの5%濃度懸濁液(触媒6)1.65g(50pp
m)を5Lの反応器に導入し、そしてこの反応器を窒素で2回フラッシュした。
その後、反応器を105〜115℃に加熱し、内容物を20ミリバール(2.0
×10Pa)で2時間脱水した。次いで、窒素によって真空を破り、反応器を
窒素で3回フラッシュした。次いで、窒素の0.5〜1.5バール(0.5〜1
.5×10Pa)への圧力が認められ、そして反応器を135〜150℃に加
熱した。この条件下で、1349gのプロピレンオキシドを添加した。後反応時
間は1〜2時間であった。反応器を100℃に冷却し、この温度及び20ミリバ
ール(2.0×10Pa)で2時間内容物を脱気した。その後、反応器を60
℃に冷却し、生成物を取り出した。
【0146】 収量は1646gであった。
【0147】 次いで、触媒を、深床(deep-bed)フィルター(K150)を使用し、耐圧ろ
過器によってろ別した。
【0148】 これにより得られた反応生成物は、以下の性質を有していた: ヒドロキシル価53mg KOH/g; 40℃での動粘度(ドイツ工業規格51562(DIN 51562)):56.2mm
/秒; 水含有率(ドイツ工業規格51777):0.07%; 密度(ドイツ工業規格51757):0.9660g/cm; Zn:1ppm未満; Co:1ppm未満。
【0149】 ヒドロキシル価をドイツ工業規格51562に準拠して測定し、実施例11〜
15及び比較実施例3〜5の粘度をドイツ工業規格53015に準拠して測定し
、そして亜鉛及びコバルト含有率を、原子吸光分光法によって測定した。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成14年2月13日(2002.2.13)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ムンツィンガー,マンフレート ドイツ、67246、ディルムシュタイン、ア ム、ヘルゴトザッカー、5 (72)発明者 ハレ,カトリン ドイツ、01109、ドレスデン、ズィルヒャ ーシュトラーセ、4 (72)発明者 バウム,エーファ ドイツ、01987、シュヴァルツハイデ、ル ーランダー、シュトラーセ、123 (72)発明者 シュテサー,ミヒャエル ドイツ、67141、ノイホーフェン、ウルメ ンヴェーク、9 Fターム(参考) 4J005 AA12 BB02

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属塩をシアノメタレート化合物と反応させることによる多
    金属シアニド化合物の製造方法であって、 (a)金属塩をシアノメタレート化合物と反応させることにより多金属シアニド
    化合物を沈殿させる工程、及び (b)工程(a)で沈殿させた多金属シアニド化合物を再結晶化する工程、 を含むことを特徴とする製造方法。
  2. 【請求項2】 工程(a)では、シアノメタレート溶液を最初に導入し、こ
    れに金属溶液を添加する請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 工程(b)では、工程(a)より得た反応生成物に、更に金
    属塩を添加する請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 工程(b)で更にシアノメタレート化合物を添加する請求項
    1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 工程(a)より得た反応生成物の温度及び/又はpHを工程
    (b)で変化させる請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 工程(a)及び/又は(b)を、少なくとも1種の界面活性
    物質の存在下で行う請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 界面活性物質が、アニオン性、カチオン性、非イオン性及び
    /又は高分子量の界面活性剤から選択される請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 シアノメタレート化合物としてシアノ金属酸を使用する請求
    項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の方法によって製造可能な多
    金属シアニド化合物。
  10. 【請求項10】 結晶構造を有する請求項8に記載の多金属シアニド化合物
  11. 【請求項11】 単斜晶系の結晶構造を有する請求項9に記載の多金属シア
    ニド化合物。
  12. 【請求項12】 請求項9〜11のいずれかに記載の多金属シアニド化合物
    をアルキレンオキシドの開環重合の触媒として使用する方法。
  13. 【請求項13】 請求項9〜11のいずれかに記載の少なくとも1種の多金
    属シアニド化合物を含む触媒の存在下でアルキレンオキシドを開環重合すること
    によるポリエーテルアルコールの製造方法。
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