JP2003524046A - ポリマー粒子へ添加剤を添加する方法 - Google Patents

ポリマー粒子へ添加剤を添加する方法

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Abstract

(57)【要約】 回転成形において使用するためのポリオレフィンポリマー粉末は、加工処理および使用中の分解を防ぐために、UV-安定剤を含む安定剤の存在を必要とする。回転成形ポリマー粒子を製造するための新規な方法が記載されており、この方法は、(i)平均粒径1〜2000μmを有する複数のポリオレフィンポリマー粒子を得ること;(ii)(A)少なくとも1種のフェノール系酸化防止剤;(B)少なくとも1種の有機ホスファイトまたはホスホナイト酸化防止剤;(C) Chimassorb 2020、 Cyasorb UV 3346、Chimassorb 944、Cyasorb 4042またはCyasorb 4611から選択される少なくとも1種のUV-安定剤;(D)希釈剤;および任意的に(E)ステアリン酸金属塩の混合物を、20〜200℃の温度に加熱すること;(iii)該ポリオレフィンポリマー粒子上に混合物を堆積させること;ならびに、任意的に(iv)成分Eが該混合物中に存在しないなら、ステアリン酸金属塩を、得られたポリオレフィンポリマー粒子とブレンドすることを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、成形ポリオレフィンポリマー製品の製造方法、特に、回転成形技
術による粒子状ポリマー物質の成形、ならびに粒子状ポリマー物質および成形ポ
リマー製品に関する。これらの製品は食品工業において使用することができる。
【0002】
【従来の技術】
回転成形は、大きいポリマー製品、特に容器の製造のために特に適当である
ポリマー成形技術である。それは、他の慣用の成形技術、例えば射出成形または
ブロー成形とは非常に異なる。金型にポリマー粉末を仕込み、金型を閉じ、金型
表面にわたってポリマー粉末を分配するように回転されるオーブン中に金型を置
く。ポリマーが溶融し、金型表面上にコーティングを形成すると、金型を冷却す
る。回転成形は、例えばオリベイラ(Oliveira)ら、J. Materials Sci. 31: 2227
-2240(1996年)、バウィスカール(Bawiskar)ら、Polymer Engineering and Sci
ence 34: 815-820(1994年)およびブルインズ(Bruins)、「回転成形の基本原理(
Basic Principles of Rotational Moulding)」、ゴードン アンド ブリーチ(G
ordon and Breach)、ニューヨーク、1971年によって記載されている。
【0003】 回転成形において使用されるポリオレフィンポリマー粉末、例えばポリプロピ
レンまたは、より一般的にはポリエチレンは、ポリマーが生成される時間と成形
される時間との間での分解を防ぐために、UV-安定剤を含む安定剤の存在を必要
とする。安定剤はまた、回転成形プロセス中の分解を防ぐことにおいて、かつ結
果として回転成形された成形品において極めて重大である。ポリマー粒子への安
定剤の添加は通常、ポリマーおよび安定剤を押出しミキサー中で混合することに
よってなされ、ミキサーは、剪断力を施与して成分を混合し、ポリマーを溶融さ
せる。押出し物は次に粉砕されて、適当な粒径を有する成形粉末を製造する。し
かしながら、そのような手順は、非常にエネルギーを消耗し、相互汚染が生じ得
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
安定化された成形粉末を製造する代わりの方法は、かくして、液体安定剤また
は安定剤溶液をポリマー粒子に噴霧することによって、および/または単に粒子
状安定剤をポリマー粒子に混合することによって、安定剤を、すでに回転成形の
ために適当な粒径を有するオレフィンポリマー粒子と単にブレンドすることであ
るように思われた。しかしながら、この方法は今までは、回転成形で使用される
金型の表面に許容できないUV-安定剤の堆積物を生じた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
驚くべきことに、ここで、回転成形で使用される金型の表面にUV-安定剤の許
容できない堆積物が形成されることなく、添加剤の特定のブレンドを溶融添加(a
dditivation)において使用できることが見出された。これらのブレンドは非常に
均質でなければならず、理論によって限定されることを望まないが、以下に記載
されるブレンドが、ポリマー、例えばポリエチレンとより大きい溶解性および相
溶性を有し、かくして、驚くべきことに、堆積物の形成なしにポリマー粉末の直
接回転成形を可能にすることが認識された。
【0006】 このように、1つの態様からみて、本発明は回転成形のためのポリマー成形粉
末を製造する方法であって、 (i)平均粒径1〜2000μmを有する複数のポリオレフィンポリマー粒子を得ること
; (ii)(A)少なくとも1種のフェノール系酸化防止剤、好ましくは[オクタデシル
3-(3,5-ジtert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート](例えばIrganox
1076)または[ペンタエリスリチル-テトラキス(3-(3,5-ジtert-ブチル-4-ヒド
ロキシフェニル)プロピオネート](例えばIrganox 1010)から選択されるフェノ
ール系酸化防止剤; (B)少なくとも1種の有機ホスファイトまたはホスホナイト酸化防止剤、好まし
くは[ビス(2-メチル-4,6-ビス(1,1-ジメチルエチル)フェニル)亜リン酸エチルエ
ステル] (例えばIrgafos 38)、[トリス(2,4-ジtert-ブチルフェニル)ホスファ
イト] (例えばIrgafos 168)、トリスノニルフェニルホスフェート、[テトラキ
ス-(2,4-ジtert-ブチルフェニル)-4,4-ビフェニレン-ジ-ホスホナイト] (例え
ばIrgafos P-EPQ)または[亜リン酸-環状ブチルエチルプロパンジオール、2,4,6
-トリ-t-ブチルフェニルエステル](例えばUltranox 641)から選択される有機
ホスファイトまたはホスホナイト酸化防止剤; (C)[1,6-ヘキサンジアミン、N,N-ビス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジニル)-
、2,4,6-トリクロロ-1,3,5-トリアジンを有するポリマー、N-ブチル-1-ブタンア
ミンおよびN-ブチル-2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジンアミンを有する反応生
成物](例えばChimassorb 2020)、[ポリ((6-モルホリノ-s-トリアジン-2,4-ジ
イル)(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)イミノ)ヘキサメチレン(2,2,6,6-テ
トラメチル-4-ピペリジル)イミノ))](例えばCyasorb UV 3346);[ポリ((6-(1,
1,3,3-テトラメチルブチル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2,4-ジイル)(2,2,6,6-テ
トラメチル-4-ピペリジル)イミノ)-1,6-ヘキサンジイル((2,2,6,6-テトラメチル
-4-ピペリジル)イミノ))] (例えばChimassorb 944);Cyasorb 4042またはCyas
orb 4611から選択される少なくとも1種のUV-安定剤; (D)希釈剤;および任意的に (E)ステアリン酸金属塩 の混合物を、好ましくは不活性雰囲気下で20〜200℃の温度に加熱すること; (iii)該ポリオレフィンポリマー粒子上に混合物を堆積させること;ならびに任
意的に (iv) 成分Eが該混合物中に存在しなかったなら、ステアリン酸金属塩を得られた
ポリオレフィンポリマー粒子にブレンドすること を含む方法を提供する。
【0007】 別の態様からみると、本発明は、先に記載した方法によって得ることができる
回転成形のためのポリマー成形粉末を提供する。
【0008】 なお別の態様からみると、本発明は、成形ポリマー部材の製造方法であって、
(i) 平均粒径1〜2000μmを有する複数のポリオレフィンポリマー粒子を得るこ
と; (ii) (A)少なくとも1種のフェノール系酸化防止剤; (B)少なくとも1種の有機ホスファイトまたはホスホナイト酸化防止剤; (C) 少なくとも1種のUV-安定剤; (D)希釈剤;および任意的に (E)ステアリン酸金属塩 の混合物を、20〜200℃の温度に加熱すること; (iii)該ポリオレフィンポリマー粒子上に混合物を堆積させること;任意的に (iv) 成分Eが該混合物中に存在しなかったなら、ステアリン酸金属塩を、得られ
たポリオレフィンポリマー粒子にブレンドすること;ならびに (v)該粒子を回転成形すること を含む方法を提供する。 なおさらなる態様からみると、本発明は、本発明のポリマー成形粉末が回転成形
される方法によって得ることができる成形ポリマー部材を提供する。
【0009】 別の態様からみると、本発明は、 (A)少なくとも1種のフェノール系酸化防止剤; (B)少なくとも1種の有機ホスファイトまたはホスホナイト酸化防止剤; (C) 少なくとも1種のUV-安定剤; (D)希釈剤;および任意的に (E)ステアリン酸金属塩 の混合物にてコーティングされた、平均粒径1〜2000μmを有する複数のポリオ
レフィンポリマー粒子を、回転成形において使用する方法を提供する。
【0010】 成分A〜Dおよび任意的にEは、任意の慣用の容器中で混合することができるが
、好ましくは、バッチもしくは連続ミキサーで混合されて、優れた混合が生じる
ことを保証する。適当な混合装置としては、フォルベルグ(Forberg)、イデコン(
Idecon)およびロッジ(Lodige)ミキサーを包含する。成分の混合物は好ましくは1
00℃で液体状態、例えば溶融物もしくは溶液であり、好ましくは100〜200℃にて
ポリマー粉末上に噴霧される。このプロセスにおいては、成分A〜Dおよび任意的
にEを含む液体安定剤組成物が90〜140℃、より好ましくは100〜130℃の範囲の温
度に加熱されることが好ましい。
【0011】 混合物が堆積された(例えば噴霧された)ポリマー粉末は、好ましくは20〜80
℃、例えば60〜75℃の温度でなければならず、好ましくは噴霧が生じているとき
にミキサー中で循環していなければならない。このことは、液体安定剤溶液のポ
リマー粒子上にわたる一様な分布を保証する。噴霧は、例えば予備加熱したスプ
レーダイ(spray die)によって直接的であるか、または例えば液体流を散布器(di
ffuser)上に向けることによって間接的であることができる。成分A〜Dおよび任
意的にEの混合物は、噴霧が生じるときには液体でなければならない。
【0012】 慣用の不活性気体、例えば希ガスもしくは好ましくは窒素によって、不活性雰
囲気を提供することができる。
【0013】 本発明に従い使用される成形粉末は、任意の慣用の方法によって得ることがで
きるが、平均粒径1〜2000μmを有していなければならない。好ましくは、ポリ
マー粒子は、(例えば粒径アナライザー、例えばマルベルン(Malvern) アナラ
イザーを用いて測定した)平均ポリマー粒径50〜1000μm、特に100〜500μmを有
する。粒径分布は好ましくは: D(v, 0.5)が100〜500μm D(v, 0.1)が50〜300μm D(v, 0.9)が300〜1000μmであり、 最も好ましくは、D(v, 0.5)が200〜400μm、D(v, 0.1)が100〜200μm、かつD(v,
0.9)が400〜600μmである。
【0014】 (D(v, 0.5)は、50体積%の粒子がそれより下に入る粒子直径を意味し、同様
に、D(v, 0.1)は10体積%の粒子がそれより下に入る粒子直径である)。粒径お
よび均一性のこの選択は、得られる回転成形された製品における均一性を保証す
る。
【0015】 適当な粒径のポリマー粒子は、粉砕、押出しおよびペレット化のような方法に
よって、または単に適当な粒径を有するポリマー粒子を直接合成することによっ
て、得ることができる。
【0016】 異なるポリオレフィンポリマーについては、最適粒径は少し異なる。しかしな
がら、MFR21〜40および密度920〜950kg/m3を有するポリエチレンについての例
のためには、最適粒径は一般に100〜600μmである。粒径が大きすぎる場合には
、回転成形における溶融特性が劣り、これは機械的に標準以下の成形品へと至る
。他方では、粒径が小さすぎる場合には、粉末が劣った流れ特性を有し、金型中
に均等に分布しない。
【0017】 使用されるポリマーは好ましくは、比較的はっきりした融点、およびそれ故に
金型中での均等な分布を保証するために、狭い分子量分布Mw/Mnを有する。Mw/
Mn値は好ましくは2〜10の範囲にあり、より特には2〜5の範囲にある。好まし
くはポリマーは100〜180℃、より好ましくは120〜130℃の融点を有し、20℃未満
の溶融範囲を有していなければならない。
【0018】 ポリオレフィンポリマー粒子は好ましくは、示差走査熱量測定によって得られ
る曲線における狭い溶融範囲として、および顕微鏡による研究で非常に均等な結
晶構造としてわかる、非常に均質な分子構造を有する。このことは、粉末が均等
に融解すること、および成形品の均質性が高いことを保証する。
【0019】 回転成形において使用される金型が、妥当な壁厚を有する成形部材を製造する
のに十分なポリマーを充填することができることを保証するために、成形粉末は
、少なくとも300kg/m3、より好ましくは少なくとも330 kg/m3、例えば330〜500
kg/m3、より特には450〜490 kg/m3の嵩密度を有していなければならないことが
また望ましい。
【0020】 ポリマー密度は、便利には800〜1000 kg/m3、特に850〜950 kg/m3の範囲にあ
る。ポリエチレンについては、密度は好ましくは920〜950 kg/m3、より好ましく
は930〜940 kg/m3である。ポリプロピレンについては、密度は好ましくは880〜9
50 kg/m3、より好ましくは890〜910 kg/m3である。
【0021】 ポリマーは好ましくは、メルトフローレートMFR2 1〜30g/10分、より好まし
くは2〜20 g/10分を有する。ポリエチレンについては、MFR2は好ましくは2〜
10 g/10分、より好ましくは5〜7.5g/10分である。ポリプロピレンについては
、MFR2は好ましくは10〜20 g/10分、より好ましくは12〜18g/10分である。
【0022】 ポリマー成形粉末は好ましくは、ドライフロー(dry flow)10〜40秒/100g、よ
り好ましくは15〜30秒/100gを有する。
【0023】 本発明に従い使用されるポリマーは、好ましくはα-オレフィンのホモポリマ
ーもしくはコポリマーであり、特に、任意的に1つ以上のコモノマー、例えばモ
ノもしくはジエン、例えばC2~14モノもしくはジエン、特にC2~8α-オレフィン
と共に、C2~4α-オレフィン、特にはプロピレン、より特にはエチレンから誘導
されるポリマーである。好ましくは少なくとも50重量%のポリマー構造がC2~4
α-オレフィン由来である。
【0024】 そのようなポリマーは、慣用のオレフィン重合技術によって、例えばチーグラ
ー ナッタもしくはメタロセン触媒またはクロム触媒ならびに重合プロセス、例
えば気相、スラリーおよび溶液プロセス、特にスラリープロセスを使用して製造
することができる。典型的には、気相、ループおよびタンク反応器が使用できる
。しかしながら、成形粉末の製造のために適当な粒径のポリオレフィンポリマー
粒子は、担持された触媒、特に触媒を充填した多孔性粒子を含む触媒、例えばメ
タロセンおよびアルミノキサンの反応生成物を用いて容易に製造できることがわ
かった。
【0025】 そのような担持された触媒は、例えば粒子状担体、メタロセン、アルミノキサ
ンおよび溶媒のスラリーを形成し、過剰の溶媒を排液し、過剰のメタロセン/ア
ルミノキサンをゆすぎ、かつ乾燥することによって製造することができる。その
ような触媒担体製造技術は従来公知である。
【0026】 オレフィン重合触媒を担持するために使用される触媒担体物質は、便利には無
機もしくは有機物質、例えば無機酸化物、例えばシリカ、アルミナもしくはジル
コニアまたは無機ハロゲン化物、例えば塩化マグネシウム、またはポリマー、例
えばアクリレートもしくはメタクリレートである。好ましくは担体物質は、無機
物なら、例えば、乾燥した非還元性の(例えば酸素含有の)雰囲気、例えば空気
中で、少なくとも200℃、好ましくは少なくとも400℃、特に好ましくは少なくと
も600℃の温度で0.5〜50時間、例えば2〜30時間、好ましくは10〜20時間の熱処
理の期間によって、触媒含浸の前に熱処理(焼成)に供せられる。焼成前の担体
物質は、便利には、20〜500mL/g(BET法)の表面積、0.2〜3.5mL/gの多孔度およ
び10〜200μmの平均粒径を有する。
【0027】 担体物質が含浸される触媒は、任意の重合触媒であることができるが、好まし
くはチーグラー ナッタ触媒(すなわち、遷移金属(例えばTi、VもしくはCr)
化合物とアルミニウム化合物との組合せ)、ピラゾリル触媒(例えば国際特許出
願公開Wo97/17,379号、米国特許第4,808,680号、欧州特許出願第482,934号、米
国特許第5,312,394号もしくは欧州特許出願第617,052号に記載されているような
触媒)またはメタロセン触媒である。
【0028】 適当な触媒の例は、欧州特許出願第206,794号、欧州特許出願第22,595号、欧
州特許出願第420,436号、欧州特許出願第347,128号、欧州特許出願第551,277号
、欧州特許出願第648,230号、国際特許出願公開WO94/03,506号、国際特許出願公
開WO96/28,479号、米国特許第5,057,475号、欧州特許出願第672,688号、欧州特
許出願第368,644号、欧州特許出願第491,842号、欧州特許出願第614,468号、欧
州特許出願第705,281号、国際特許出願公開WO93/19,103号、国際特許出願公開WO
95/07,939号、国際特許出願公開WO97/29,134号、国際特許出願公開WO98/02,470
号、国際特許出願公開WO95/12,622号、米国特許第5,086,135号、米国特許第5,45
5,214号、国際特許出願公開WO97/32,707号、欧州特許出願第519,237号、欧州特
許出願第518,092号、欧州特許出願第444,474号、欧州特許出願第416,815号、欧
州特許出願第62,979号、欧州特許出願第284,708号、欧州特許出願第354,893号、
欧州特許出願第567,952号および欧州特許出願第661,300号から公知である。
【0029】 メタロセンに基づく触媒については、触媒的に有効な金属は好ましくは、遷移
金属またはランタニド、特に4、5または6族の金属、例えばTi、ZrまたはHfで
ある。そのようなメタロセンは、η-結合リガンド、例えば、金属を配位する、
好ましくは1、2または3個のη-結合基を有する、任意的に置換された任意的
に縮合したホモもしくはヘテロ環状のシクロペンタジエニルリガンドを含む(メ
タロセンという語は、金属がη-結合基によって配位されている錯体を示すため
にしばしば使用されるが、ここではしかし、金属が1つ以上のη-結合基、すな
わち、金属を錯体化するためにそれらのη-軌道を使用する基によって配位され
ている錯体を包含するためにより広い意味で使用される)。そのようなη-結合
リガンドの例としては、シクロペンタジエニル、インデニル、テトラヒドロイン
デニル、フルオレニルおよびオクタヒドロフルオレニルリガンドならびに、例え
ば1、2、3または4個の原子鎖(例えばC、N、O、S、SiもしくはP鎖原子を含
み、例えばエチレンまたはSi(CH3)2基)によってそのようなη-リガンドが、さ
らなるそのようなη-リガンドに結合される架橋2量体を包含する。
【0030】 このように、例としては、メタロセン触媒は式Iを有することができる:
【化1】 (CpRk)mMRnXq (I)
【0031】 ここで、Cpは、縮合もしくは非縮合のホモもしくはヘテロ環状のシクロペンタ
ジエニルη-リガンドであり; Rは、1〜20個の炭素原子を含む、ヒドロカルビル、ヒドロカルビルオキシ、
ヒドロカルビルシリルオキシまたはヒドロカルビルゲルミルオキシであるか、ま
たは1つのRは、さらなる縮合もしくは非縮合のホモもしくはヘテロ環状のシク
ロペンタジエニルη-リガンドへの架橋基であり、架橋基は好ましくは、例えばC
、N、O、S、PまたはSi鎖原子、特にCおよび/またはSiを有する、環状基間に1
、2、3または4個の原子鎖、例えばエチレン基を提供し; kはゼロまたは、1、2、3、4もしくは5の値を有する整数であり; Mは4、5または6族の金属であり; Xはハロゲン原子であり; Rは、水素または、1〜20個の炭素原子を含むヒドロカルビルもしくはヒドロ
カルビルオキシであり; mは整数1、2または3であり; nおよびqは、ゼロまたは、整数1、2もしくは3であり;かつ m、nおよびqの合計は、存在する酸化状態でのMについて可能な配位の数に対応
する。
【0032】 好ましくは、メタロセンは、非置換のシクロペンタジエニル以外の少なくとも
1つのCp基を含み、すなわち、好ましくはメタロセンは「置換メタロセン」であ
る。
【0033】 特に好ましくは、メタロセンは架橋されたビス-インデニルメタロセンである
【0034】 例えば上記した特許公報および、エキソン(Exxon)、モービル(Mobil)、BASF、
DOW、フィナ(Fina)、ヘキスト(Hoechst)およびボレアリス(Borealis)の特許公報
、例えば欧州特許出願第206,749号等に記載されている多くのメタロセン触媒が
公知である。
【0035】 適当なメタロセンの典型的な例は、以下のものを包含する: シクロペンタジエニル、インデニル、フルオレニル、ペンタメチル-シクロブ
タジエニル、メチル-シクロペンタジエニル、1,3-ジメチル-シクロペンタジエニ
ル、i-プロピル-シクロペンタジエニル、1,3-ジ-i-プロピル-シクロペンタジエ
ニル、n-ブチル-シクロペンタジエニル、1,3-ジ-n-ブチル-シクロペンタジエニ
ル、t-ブチル-シクロペンタジエニル、1,3-ジ-t-ブチル-シクロペンタジエニル
、トリメチルシリル-シクロペンタジエニル、1,3-ジ-トリメチルシリル-シクロ
ペンタジエニル、ベンジル-シクロペンタジエニル、1,3-ジ-ベンジル-シクロペ
ンタジエニル、フェニル-シクロペンタジエニル、1,3-ジ-フェニル-シクロペン
タジエニル、ナフチル-シクロペンタジエニル、1,3-ジ-ナフチル-シクロペンタ
ジエニル、1-メチル-インデニル、1,3,4-トリメチル-シクロペンタジエニル、1-
i-プロピル-インデニル、1,3,4-トリ-i-プロピル-シクロペンタジエニル、1-n-
ブチル-インデニル、1,3,4-トリ- n-ブチル-シクロペンタジエニル、1-t-ブチル
-インデニル、1,3,4-トリ-t-ブチル-シクロペンタジエニル、1-トリメチルシリ
ル-インデニル、1,3,4-トリ-トリメチルシリル-シクロペンタジエニル、1-ベン
ジル-インデニル、1,3,4-トリベンジル-シクロペンタジエニル、1-フェニル-イ
ンデニル、1,3,4-トリ-フェニル-シクロペンタジエニル、1-ナフチル-インデニ
ル、1,3,4-トリナフチル-シクロペンタジエニル、1,4-ジメチル-インデニル、1,
4-ジ-i-プロピル-インデニル、1,4-ジ- n-ブチル-インデニル、1,4-ジ- t-ブチ
ル-インデニル、1,4-ジ-トリメチルシリル-インデニル、1,4-ジベンジル-インデ
ニル、1,4-ジフェニル-インデニル、1,4-ジナフチル-インデニル、メチル-フル
オレニル、i-プロピル-フルオレニル、n-ブチル-フルオレニル、t-ブチル-フル
オレニル、トリメチルシリル-フルオレニル、ベンジル-フルオレニル、フェニル
-フルオレニル、ナフチル-フルオレニル、5,8-ジ-メチル-フルオレニル、5,8-ジ
-i-プロピル-フルオレニル、5,8-ジ-n-ブチル-フルオレニル、5,8-ジ-t-ブチル-
フルオレニル、5,8-ジ-トリメチルシリル-フルオレニル、5,8-ジ-ベンジル-フル
オレニル、5,8-ジ-フェニル-フルオレニルおよび5,8-ジ-ナフチル-フルオレニル
【0036】 触媒は、助触媒または触媒活性化剤の使用を必要とし得る。助触媒として好ま
しくはホウ素化合物であり、より好ましくはアルミノキサンであり、特にC1~10
アルキルアルミノキサンであり、最も特別には、メチルアルミノキサン(MAO)で
ある。
【0037】 そのようなアルミノキサンは、単独の助触媒として使用するか、あるいは、他
の助触媒と一緒に使用することができる。かくして、アルミノキサンのほかに、
他のカチオン錯体形成触媒活性化剤を使用できる。これに関しては、従来公知の
銀およびホウ素化合物を挙げることができる。そのような活性化剤について必要
とされることは、それらが、メタロセンまたはピラゾリル錯体と反応して、有機
金属カチオンおよび非配位アニオンを生じなければならないことである(例えば
、欧州特許出願第617,052号(アサヒ(Asahi))において非配位アニオンJ-につい
ての議論参照)。
【0038】 アルミノキサン助触媒は、ヘキスト(Hoechst)によって、国際特許出願公開WO9
4/28,034号に記載されている。これらは、40個まで、好ましくは3〜20個の、-[
Al(R)O]- 繰り返し単位(ここで、Rは水素、C1~10アルキル(好ましくはメチル
)またはC6~18アリールまたはそれらの混合物である)を有する線状または環状
のオリゴマーである。
【0039】 助触媒が使用される場合には、別々に使用されるが、より好ましくは、多孔性
担体物質上にまた装填される。この場合には、触媒および助触媒を液相で反応さ
せ、反応生成物を担体上に装填させるのが好ましい。
【0040】 国際特許出願公開WO00/22,011号に記載された手順をたどるなら、特に好まし
いポリマー粒子を製造することができる。かくして、機械的に流動化された多孔
性の粒子状担体が適当な触媒および助触媒で含浸され、モノマーが重合されるな
ら、回転成形のために理想的なポリマー粒子が得られる。
【0041】 本発明において使用されるUV-安定剤または安定剤の混合物は、ポリマーと相
溶性でなければならず、比較的低い融点を有していなければならず、および/ま
たは、添加剤ブレンドと良好な相溶性を有していなければならない。かくして、
ポリマー(例えばポリエチレン)に可溶性または部分的に可溶性であるUV-安定
剤が好ましい。UV-安定剤が、食品と接触するポリエチレンでの使用が承認され
るなら、それがまた好ましい。好ましいUV-安定剤は、高分子量のヒンダードア
ミン光安定剤、例えば1500〜4000、好ましくは2000〜3000の分子量を有するもの
である。
【0042】 したがって、特定の適当なUV-安定剤としては、[1,6-ヘキサンジアミン、N,N-
ビス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジニル)、2,4,6-トリクロロ-1,3,5-トリア
ジンを有するポリマー、N-ブチル-1-ブタンアミンおよびN-ブチル-2,2,6,6-テト
ラメチル-4-ピペリジンアミンを有する反応生成物](例えばChimassorb 2020)
、[ポリ((6-モルホリノ-s-トリアジン-2,4-ジイル)(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピ
ペリジル)イミノ)ヘキサメチレン(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)イミノ)
)](例えばCyasorb UV 3346)または[ポリ((6-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)ア
ミノ)-1,3,5-トリアジン-2,4-ジイル)(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)イ
ミノ)-1,6-ヘキサンジイル((2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)イミノ))] (
例えばChimassorb 944)が包含される。UV-安定剤として使用されるものはまた
、Cyasorb 4042またはCyasorb 4611があり、その両方がサイテック(Cytec)から
入手可能である。
【0043】 特に好ましくは、UV-安定剤は、[1,6-ヘキサンジアミン、N,N-ビス(2,2,6,6-
テトラメチル-4-ピペリジニル)-、2,4,6-トリクロロ-1,3,5-トリアジンを有する
ポリマー、N-ブチル-1-ブタンアミンおよびN-ブチル-2,2,6,6-テトラメチル-4-
ピペリジンアミンを有する反応生成物]である。これらの安定剤のほとんどの構
造が、以下のスキームに示される。
【化2】 名称:1,6-ヘキサンジアミン、N,N-ビス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジニル
)、2,4,6-トリクロロ-1,3,5-トリアジンを有するポリマー、N-ブチル-1-ブタン
アミンおよびN-ブチル-2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジンアミンを有する反応
生成物
【化3】 名称:ポリ((6-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2,4-
ジイル)(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)イミノ)-1,6-ヘキサンジイル((2,
2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)イミノ))
【化4】 名称:ポリ((6-モルホリノ-s-トリアジン-2,4-ジイル)(2,2,6,6-テトラメチル-4
-ピペリジル)イミノ)ヘキサメチレン(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)イミ
ノ))-
【0044】 Chimassorb 2020およびChimassorb 944は、チバ スペシャルティ ケミカル
ズ(Ciba Specialty Chemicals)から入手可能である。Cyasorb 3346は、サイテッ
ク(Cytec)またはエバーライト(Everlight)(台湾)(商品名Eversorb 92の下に
販売されている)から入手可能である。Cyasorb 4042およびCyasorb 4611は、サ
イテック(Cytec)から入手可能である。
【0045】 UV-安定剤のほかに、本発明に従い使用されるポリマー成形粉末は、ポリオレ
フィンポリマーの分解を妨げることができる物質、すなわち酸化防止剤および制
酸剤を有する。
【0046】 フェノール系酸化防止剤は、食品と接触するポリオレフィンにおける使用が承
認されていなければならず、好ましくは[オクタデシル 3-(3,5-ジtert-ブチル-
4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート](例えばIrganox 1076)または[ペンタ
エリスリチル-テトラキス(3-(3,5-ジtert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート](例えばIrganox 1010)である。これらの化合物の混合物を使用する
ことがまた可能である。Irganox 1010およびIrganox 1076は、チバ スペシャル
ティ ケミカルズ(Ciba Specialty Chemicals)から入手可能である。グレイト
レイクス ケミカルズ(Great Lakes Chemicals)がまた、それぞれ商品名Alkanox
20およびAlkanox 240の下に販売されているこれらの化合物を販売している。フ
ェノール系酸化防止剤は最も好ましくは、[オクタデシル 3-(3,5-ジtert-ブチ
ル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート]である。これらの化合物の構造は、
以下に示されている。
【化5】 名称:オクタデシル 3-(3,5-ジtert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ート
【化6】 名称:ペンタエリスリチル-テトラキス(3-(3,5-ジtert-ブチル-4-ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート
【0047】 有機ホスファイトまたはホスホナイト酸化防止剤は、食品と接触するポリオレ
フィンにおける使用が承認されていなければならず、[ビス(2-メチル-4,6-ビス(
1,1-ジメチルエチル)フェニル)亜リン酸エチルエステル] (例えばIrgafos 38)
、トリスノニルフェニルホスファイト、[トリス(2,4-ジtert-ブチルフェニル)ホ
スファイト] (例えばIrgafos 168)、[テトラキス-(2,4-ジtert-ブチルフェニ
ル)-4,4-ビフェニレン-ジ-ホスホナイト] (例えばIrgafos P-EPQ)または[亜リ
ン酸、環状ブチルエチルプロパンジオール、2,4,6-トリ-t-ブチルフェニルエス
テル](例えばUltranox 641)であることができる。Irgafos製品は、チバ スペ
シャルティ ケミカルズ(Ciba Specialty Chemicals)から入手可能であり、Ultr
anox 641は、GE スペシャルティ ケミカルズ(GE Specialty Chemicals)から入
手可能である。テトラキス-(2,4-ジtert-ブチルフェニル)-4,4-ビフェニレン-ジ
-ホスホナイトはまた、グレイト レイクス ケミカルズ(Great Lakes Chemical
s)により商品名Alkanox 24〜44の下に、かつクラリアント(Clariant)からSandos
tab P-EPQの下に販売されている。Irgafos 38、Irgafos P-EPQおよびUltranox 6
41が好ましい。特に好ましい有機ホスファイト酸化防止剤は、ビス(2-メチル-4,
6-ビス(1,1-ジメチルエチル)フェニル)亜リン酸エチルエステルである。これら
の化合物の構造は、以下に示されている。
【化7】 名称:ビス(2-メチル-4,6-ビス(1,1-ジメチルエチル)フェニル)亜リン酸エチル
エステル
【化8】 名称:亜リン酸、環状ブチルエチルプロパンジオール、2,4,6-トリ-t-ブチルフ
ェニルエステル
【化9】 名称:トリス(2,4-ジtert-ブチルフェニル)ホスファイト
【化10】 名称:テトラキス-(2,4-ジtert-ブチルフェニル)-4,4-ビフェニレン-ジ-ホスホ
ナイト
【化11】 名称:トリスノニルフェニルホスファイト
【0048】 制酸剤の例としては、ステアリン酸金属塩を含み、最も好ましくはZn-ステア
レートまたはCa-ステアレートである。ステアリン酸塩は、細かい粉末として、
コーティングされたポリマー粒子にブレンドされるか、または添加剤混合物の一
部としてポリマー粉末上に堆積されることができる。
【0049】 適当な希釈剤は鉱油、シリコーンオイル、ろう、例えばポリエチレンろう、エ
ポキシ化大豆油、帯電防止剤、モノカルボン酸グリセリルエステルおよびN,N-ビ
ス(2-ヒドロキシエチル)ドデカンアミドである。特に好ましくは、希釈剤は鉱
油またはN,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)ドデカンアミドである。N,N-ビス(2-
ヒドロキシエチル)ドデカンアミドは、希釈剤としてだけでなく、帯電防止剤と
してふるまうと考えられ、これは、回転成形のために、かつ回転成形された成形
品において有益であり得る。N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)ドデカンアミドの
使用はまた、表面仕上げを改善することができる。
【0050】 ポリマー成形粉末は好ましくは、0.01〜0.5重量%、例えば0.1〜0.2重量%の
有機ホスファイトまたはホスホナイト酸化防止剤、0.01〜0.5重量%、例えば0.1
〜0.3重量%のフェノール系酸化防止剤、0.01〜2重量%、例えば0.1〜1重量%
のUV-安定剤、0.01〜0.05重量%、例えば0.1〜0.3重量%のステアリン酸金属塩
および0.02〜3重量%、例えば0.1〜1重量%の希釈剤を含まなければならない
【0051】 安定剤のほかに、成形粉末は、他の添加剤と共に、例えば滑剤、防曇剤、帯電
防止剤、透明剤、核剤、発泡剤、可塑剤、難燃剤等を含むことができる。成形ポ
リマー粉末を用いて作られた回転成形部材が食品工業において使用するためのも
のである場合には、好ましくは回転成形粉末中の全ての成分が、食品に接触する
目的のために承認された等級である。
【0052】 本発明の成形粉末を用いる回転成形は、例えば市販の入手可能な回転成形装置
を用いて、慣用的に行うことができる。オーブン温度およびオーブン硬化時間は
、ポリマーの溶融特性および製造される部材の厚みに従って選択することができ
る。
【0053】 本発明のポリマー成形粉末は、単独のポリマー回転成形成分として使用するこ
とができ、または他のポリマーと合せることができる。
【0054】 以下の限定されない実施例によって、本発明をさらに説明する。
【0055】
【実施例】実施例1 ポリエチレン粉末(嵩密度460〜480kg/m3、MFR2 5.9〜6.8g/10分、および粒
径分布:600μm最大0%、500μm最大5%、425μm最大5〜30%、300μm最大20
〜40%、212μm最大15〜35%、150μm最大8〜20%、<150μm最大10%)が、コ
モノマーとしてヘキサ-1-エンを用いたエチレンの、メタロセンが触媒する重合
によって得られる。
【0056】実施例2 実施例1からのPE粉末 〜10kg(100重量%まで) Irganox 1076 6g Irgafos 38 12g Chimassorb 2020 17g Ondina 941ホワイト鉱油 38g ステアリン酸亜鉛 18g Ondina 941鉱油(38g、シェル オイル社(Shell Oil Company)から入手可能)
と共に、Irganox 1076(6g)、Irgafos 38(12g)、Chimassorb 2020(17g)を、窒素
雰囲気下で100〜130℃に加熱した。機械的流動床ミキサー、例えばフォルベルグ
(Forberg)ミキサー中で、循環している、実施例1に記載したようにして製造し
たポリエチレン粉末上に熱い添加剤を噴霧し、粉末は60℃の温度を有していた。
ステアリン酸亜鉛粉末を添加し、混合物をさらに5分間ブレンドした。
【0057】実施例3 回転成形 実施例2の成形粉末を、Rotospeed E-60 Express回転成形機を用いて成形した
。金型へのUV-安定剤の堆積はなく(金型の目視による観察およびFT-IR分析)、
成形品は、満足の行く衝撃強度およびUV安定性を有していた。 回転成形機は、44kWプロパンガスバーナー、10,000CFM(283m3/分)循環ファ
ン、750CFM(21 m3/分)排気ファンおよび2つの3350CFM(95m3/分)強制空冷
ファンを備えた、1つのクランクアーム(cranked arm)を有するシャットル(shut
tle)機であった。使用したオーブン温度は280℃であり、オーブン時間14分間お
よび冷却時間16分間を有していた。 使用した金型は、約7.4リットルの容積を有するアルミニウムのボックス金型
であった。回転比は9:1.4であり、回転速度は9/mmおよび1.4/分であった。成
形粉末装填量は、約4mmの壁厚を与える700gであった。 10回連続成形後でさえ、金型に堆積物は見出されなかった。 実施例3で製造した回転成形部材を、慣用の回転成形粉末(ボレアリス(Borea
lis)からのRM8343)と比べた。メルトフローレートおよび衝撃特性は同等であっ
た。 添加した(additivated)ポリマー粉末を、それぞれ23℃および50%湿度ならび
に、50℃および95%湿度にて150日間貯蔵した。添加剤分析は、加水分解安定性
が良好であることを示した(反応なし、添加剤の加水分解なし)。粉末のメルト
フローレートは変化しなかった。
【0058】実施例4 実施例1からのPE粉末 10kg(100重量%まで) Irganox 1076 6g Irgafos 38 12g Chimassorb 2020 17g Ondina 941ホワイト鉱油 38g ステアリン酸亜鉛 18g Ondina 941鉱油(38g、シェル オイル社(Shell Oil Company)から入手可能)
と共に、Irganox 1076(6g)、Irgafos 38(12g)、Chimassorb 2020(17g)、ステア
リン酸亜鉛(18g)を、窒素雰囲気下で120〜140℃に加熱した。機械的流動床ミキ
サー、例えばフォルベルグ(Forberg)ミキサー中で、循環している、実施例1に
記載したようにして製造したポリエチレン粉末上に熱い添加剤を噴霧し、粉末は
60℃の温度を有していた。混合物をさらに5分間ブレンドした。
【0059】実施例5 回転成形品の特性へのUV安定剤の影響 実施例1からのPE粉末 10kg(100重量%まで) Irganox 1076 6g-(600ppm) Irgafos 38 12g-(1200ppm) UV安定剤 20g-(2000ppm) Ondina 941ホワイト鉱油 47g-(4700ppm) Ondina 941鉱油と共に、Irganox 1076、Irgafos 38、UV安定剤、ステアリン酸
亜鉛を、窒素雰囲気下で120〜140℃に加熱した。機械的流動床ミキサー、例えば
フォルベルグ(Forberg)ミキサー中で、循環している、実施例1に記載したよう
にして製造したポリエチレン粉末上に熱い添加剤を噴霧し、粉末は60℃の温度を
有していた。ステアリン酸亜鉛粉末(9g)を添加し、混合物をさらに5分間ブレン
ドした。混合物をさらに5分間ブレンドした。実施例3に記載したようにして回
転成形を行った。 得られた成形品の黄色度指数を測定した。ウェザロメーターC165で3000時間後
の、パーセント保持機械的特性を、ISO 4892に従って測定した。
【表1】
【0060】実施例6 回転成形品の特性へのホスファイト/ホスホナイトの影響 実施例1からのPE粉末 10kg(100重量%まで) Irganox 1076 6g-(600ppm) ホスファイト 12g-(1200ppm) Chimassorb 2020 20g-(2000ppm) Ondina 941ホワイト鉱油 47g-(4700ppm) ステアリン酸亜鉛 9g-(900ppm) 実施例5に記載した実験手順に従って、回転成形品を製造した。 得られた成形品の黄色度指数を測定した。
【表2】 実施例5および6で作られた回転成形品についてのYI値は、慣用の回転成形品
に関するYI値より低い。測定した機械的特性値は慣用の回転成形品と同等であり
、本発明の方法が機械的特性に悪影響を及ぼさないことを示す。
【0061】実施例7 実施例1からのPE粉末 〜10kg(100重量%まで) Irganox 1076 6g Irgafos 38 12g Chimassorb 2020 17g Dimodan PVP 47g ステアリン酸亜鉛 9g Dimodan PVP(47g、ダニスコ クルトール(Danisco Cultor)から入手可能)と
共に、Irganox 1076(6g)、Irgafos 38(12g)、Chimassorb 2020(17g)を、窒素雰
囲気下で100〜130℃に加熱した。機械的流動床ミキサー、例えばフォルベルグ(F
orberg)ミキサー中で、循環している、実施例1に記載したようにして製造した
ポリエチレン粉末上に熱い添加剤を噴霧し、粉末は60℃の温度を有していた。ス
テアリン酸亜鉛粉末を添加し、混合物をさらに5分間ブレンドした。
【0062】実施例8 実施例1からのPE粉末 〜10kg(100重量%まで) Irganox 1076 6g Irgafos 38 12g Chimassorb 2020 17g Armostat 2000 47g ステアリン酸亜鉛 9g Armostat(47g、アクゾ ノーベル(Akzo Nobel)から入手可能)と共に、Irgan
ox 1076(6g)、Irgafos 38(12g)、Chimassorb 2020(17g)を、窒素雰囲気下で90℃
に加熱した。機械的流動床ミキサー、例えばフォルベルグ(Forberg)ミキサー中
で、循環している、実施例1に記載したようにして製造したポリエチレン粉末上
に熱い添加剤を噴霧し、粉末は60℃の温度を有していた。ステアリン酸亜鉛粉末
を添加し、混合物をさらに5分間ブレンドした。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/098 C08K 5/098 C08L 23/00 C08L 23/00 // B29K 23:00 B29K 23:00 B29L 22:00 B29L 22:00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ジャントヴェット,スヴェイン ノルウェー国, 3960 スタテーレ, ブ ラヴァエルフ 1 (72)発明者 ホフマン,カート スイス国, 4002 バーゼル, クリベッ クシュトラッセ 141, チバ スペシャ ルティ ケミカルズ インク. Fターム(参考) 4F070 AA12 AA13 AA15 AC37 AC42 AC43 AC46 AC47 AC55 AC66 AC84 AC87 AC92 AC94 AE03 AE05 AE28 DB03 DC02 DC05 DC07 DC11 4F201 AA03 AA04 AA11 AB06 AB07 AC04 AM25 AR06 BA01 BC01 BC12 BC37 BD10 BK01 BK74 4F205 AA03 AB06 AB07 AB14 AC04 AG07 GA01 GB01 GE24 GF02 GN01 4J002 BB001 BB021 BB111 EG016 EG046 FB081 FB231 FB261

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転成形のためのポリマー成形粉末を製造する方法であって
    、 (i)平均粒径1〜2000μmを有する複数のポリオレフィンポリマー粒子を得ること
    ; (ii)(A)少なくとも1種のフェノール系酸化防止剤; (B)少なくとも1種の有機ホスファイトまたはホスホナイト酸化防止剤; (C)[1,6-ヘキサンジアミン、N,N-ビス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジニル)-
    、2,4,6-トリクロロ-1,3,5-トリアジンを有するポリマー、N-ブチル-1-ブタンア
    ミンおよびN-ブチル-2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジンアミンを有する反応生
    成物]、[ポリ((6-モルホリノ-s-トリアジン-2,4-ジイル)(2,2,6,6-テトラメチル
    -4-ピペリジル)イミノ)ヘキサメチレン(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)イ
    ミノ))];[ポリ((6-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2
    ,4-ジイル)(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)イミノ)-1,6-ヘキサンジイル(
    (2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)イミノ))];Cyasorb 4042またはCyasorb
    4611から選択される少なくとも1種のUV-安定剤; (D)希釈剤;及び (E)任意的にステアリン酸金属塩 の混合物を、20〜200℃の温度に加熱すること; (iii)該ポリオレフィンポリマー粒子上に混合物を堆積させること;ならびに、
    (iv) 任意的に、成分Eが該混合物中に存在しない場合には、ステアリン酸金属塩
    を、得られたポリオレフィンポリマー粒子にブレンドすること を含む方法。
  2. 【請求項2】 該少なくとも1種のフェノール系酸化防止剤が、[オクタデ
    シル 3-(3,5-ジtert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート]または[ペ
    ンタエリスリチル-テトラキス(3-(3,5-ジtert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プ
    ロピオネート]から選択される請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 該少なくとも1種の有機ホスファイトまたはホスホナイト酸
    化防止剤が、[ビス(2-メチル-4,6-ビス(1,1-ジメチルエチル)フェニル)亜リン酸
    エチルエステル]、[トリス(2,4-ジtert-ブチルフェニル)ホスファイト]、トリス
    ノニルフェニルホスフェート、[テトラキス-(2,4-ジtert-ブチルフェニル)-4,4-
    ビフェニレン-ジ-ホスホナイト]または[亜リン酸-環状ブチルエチルプロパンジ
    オール、2,4,6-トリ-t-ブチルフェニルエステル]から選択される請求項1または
    2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 該ポリオレフィンポリマー粒子が、ポリエチレンまたはポリ
    プロピレンのホモポリマーまたはコポリマー粒子である請求項1〜3のいずれか
    1項記載の方法。
  5. 【請求項5】 該UV安定剤が、[1,6-ヘキサンジアミン、N,N-ビス(2,2,6,6-
    テトラメチル-4-ピペリジニル)-、2,4,6-トリクロロ-1,3,5-トリアジンを有する
    ポリマー、N-ブチル-1-ブタンアミンおよびN-ブチル-2,2,6,6-テトラメチル-4-
    ピペリジンアミンを有する反応生成物]である請求項1〜4のいずれか1項記載
    の方法。
  6. 【請求項6】 該フェノール系酸化防止剤が、[オクタデシル 3-(3,5-ジte
    rt-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート]である請求項1〜5のいずれ
    か1項記載の方法。
  7. 【請求項7】 該少なくとも1種の有機ホスファイトまたはホスホナイト酸
    化防止剤が、[ビス(2-メチル-4,6-ビス(1,1-ジメチルエチル)フェニル)亜リン酸
    エチルエステル]である請求項1〜6のいずれか1項記載の方法。
  8. 【請求項8】 該ステアリン酸金属塩が、ステアリン酸亜鉛である請求項1
    〜7のいずれか1項記載の方法。
  9. 【請求項9】 該希釈剤が、鉱油、シリコーンオイル、ポリエチレンろうの
    ようなろう、エポキシ化大豆油、帯電防止剤、モノカルボン酸グリセリルエステ
    ルおよびN,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)ドデカンアミドから選択される請求項
    1〜8のいずれか1項記載の方法。
  10. 【請求項10】 該混合物が、0.01〜0.5重量%の有機ホスファイトまたは
    ホスホナイト酸化防止剤、0.01〜0.5重量%のフェノール系酸化防止剤、0.01〜
    2重量%のUV-安定剤、0.01〜0.05重量%のステアリン酸金属塩および0.02〜3
    重量%の希釈剤を含む請求項1〜9のいずれか1項記載の方法。
  11. 【請求項11】 該混合物の全ての成分が、食品との接触が承認されている
    請求項1〜10のいずれか1項記載の方法。
  12. 【請求項12】 該ポリオレフィンポリマー粒子が、100〜500μmの平均粒
    径を有する請求項1〜11のいずれか1項記載の方法。
  13. 【請求項13】 該ポリオレフィンポリマー粒子が、300〜500kg/m3の嵩密
    度を有する請求項1〜12のいずれか1項記載の方法。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13のいずれか1項記載の方法によって得るこ
    とができる回転成形のためのポリマー成形粉末。
  15. 【請求項15】 成形ポリマー部材の製造方法であって、 (i) 平均粒径1〜2000μmを有する複数のポリオレフィンポリマー粒子を得るこ
    と; (ii) (A)少なくとも1種のフェノール系酸化防止剤; (B)少なくとも1種の有機ホスファイトまたはホスホナイト酸化防止剤; (C) 少なくとも1種のUV-安定剤; (D)希釈剤;及び (E) 任意的にステアリン酸金属塩 の混合物を、20〜200℃の温度に加熱すること; (iii)該ポリオレフィンポリマー粒子上に混合物を堆積させること; (iv) 任意的に、成分Eが該混合物中に存在しない場合には、ステアリン酸金属塩
    を、得られたポリオレフィンポリマー粒子にブレンドすること;ならびに (v)該粒子を回転成形すること を含む方法。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の方法によって得ることができる回転成形
    品。
  17. 【請求項17】 (A)少なくとも1種のフェノール系酸化防止剤; (B)少なくとも1種の有機ホスファイトまたはホスホナイト酸化防止剤; (C) 少なくとも1種のUV-安定剤; (D)希釈剤;及び (E) 任意的に、ステアリン酸金属塩 の混合物にてコーティングされた、平均粒径1〜2000μmを有する複数のポリオ
    レフィンポリマー粒子を、回転成形において使用する方法。
  18. 【請求項18】 請求項14記載のポリマー成形粉末を回転成形する方法に
    よって得ることができる成形ポリマー部材。
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