JP2003523813A - 燐/バナジウム触媒の調製方法 - Google Patents

燐/バナジウム触媒の調製方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、有機溶媒系、及びジメチルスルホキシドのような添加剤を用いバナジウム/燐の混合酸化物触媒を製造するための改良された方法を提供するが、この触媒は無水マレイン酸の製造において特別の用途を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 [関連の出願] 本発明は、1997年7月30日に出願された共出願にかかる、出願番号08
/903,163の部分継続出願である。
【0002】 [発明の背景] [発明の分野] 本発明はバナジウム/燐混合酸化物触媒を調製する際にジメチルスルホキシド
のような添加剤を用いる改良された方法に関し、この触媒は無水マレイン酸の製
造に特別な用途を有する。
【0003】 [従来技術の説明] バナジウムと燐との酸化物を含む触媒はn-ブタンのような4個の炭素原子の炭
化水素を分子状酸素又は酸素含有ガスにより酸化して無水マレイン酸を製造する
際に用いられている。これらの触媒の従来の調製方法は、5価のバナジウム化合
物及び、所望の場合に助触媒元素化合物を、バナジウムが+5以下の原子価状態
にされ、又は維持される条件のもとで還元して触媒前駆体を形成し、そしてこれ
を回収して焙焼することを含む。
【0004】 バナジウムが+5価の原子価を有するようなバナジウム化合物のための還元剤
として塩化水素が用いられている。ガス状のHClを還元剤として用いることは
米国特許第4,002,650号に開示されており、ここではバナジウム及び燐の
各成分を水性溶液の中で反応させている。V25のようなバナジウム化合物のた
めの還元剤としてガス状のHClを用いることも米国特許第4,043,943号
に記述されており、ここではそれらバナジウム及び燐の各化合物を液態有機媒質
の中で反応させている。
【0005】 米国特許第5,137,860号はこの分野における従来技術の包括的な記述を
提供している。この特許は有機性還元剤並びに塩化水素の使用を示しており、そ
してその触媒前駆体を或る予め定められた条件のもとで酸素と水蒸気との混合物
と接触させ、そして最終的に非酸化性の水蒸気雰囲気と接触させて活性触媒を作
り出すために種々の活性化操作を用いることを教示している。
【0006】 米国特許第4,569,925号は、バナジウム/燐の混合酸化物触媒を調製す
るに当り、そのバナジウム成分の可溶化のための試薬として無水塩化水素を使用
する有機溶液法による方法を記述しており、そしてその触媒前駆体を空気とのみ
ならず、空気及び、例えば、メタン、エタン、プロパン、ブタン等のような炭化
水素の混合物と接触させることによる活性化操作を教示している。
【0007】 米国特許第4,116,868号及び同第4,149,992号はバナジウム/燐
の触媒の調製方法を記述しているが、ここではその調製操作において或る界面活
性剤が用いられている。示されている多くの界面活性剤の中にC10-C18のアル
キル基を有するジアルキルスルホキシドがあげられている。
【0008】 触媒の調製に際して塩化水素を使用することに伴ういくつかの問題がある。腐
食の問題は自明である。触媒を調製するための焙焼の後でさえ、残存塩化物がそ
の触媒の中に残留する。この塩化物は一般に、反応器の中での触媒活性化期間の
間に、又は反応器外部での別個の段階において除去されるけれども、この過程の
間におけるこの固型触媒からの反応器の中及びその下流の種々の装置の中への塩
化物の放出は望ましくない。主な問題は、装置の腐食、塩化物放出の間の生成物
の損失及び廃棄物の増加である。VPO触媒の調製のために、塩化物物質の使用
が実質的に、又は完全に除かれるような方法を提供するのが有利であろう。
【0009】 種々のVPO触媒の合成は水性媒質の中及び有機溶剤媒質の中の両方において
実施することができる。有機溶媒法においては無水の条件が好ましい。有機溶剤
の中での合成が、今日ではその触媒の、より良好な性能のために好ましい方法で
ある。これは有機溶剤の中で調製した場合の、その触媒の水性媒質の中における
よりもより大きな触媒表面積に帰せられる〔G.J. Hutchings: "Applied Ca
talysis",72(1991),1-32 及びその中の種々の参照文献〕。
【0010】 V25のための還元剤として、典型的にイソブタノールを用いる有機溶剤法に
おいて、無水のHClが用いられている。溶媒でもありかつ還元剤でもあること
ができる他の種々の還元剤、例えば蓚酸或いは例えばアリルアルコール、ベンジ
ルアルコール及びイソブタノールのような種々の有機アルコールが用いられてい
る。HClを用いた場合にV25は燐酸を添加するに先立ってIBA(イソブチル
アルコール)に可溶性の物質(VOCl2)に転化される。HClの存在においてV2
5は可溶化されず、そしてVPO触媒の形成はその有機溶媒中に懸濁している
25の上で不均一反応的に行なわれる。
【0011】 HClの使用は優れた触媒を作り出したけれどもその触媒の中の残留塩化物は
触媒活性化の間に望ましくない塩化物の放出をもたらす。この難点は触媒製造の
間に追加的な段階によって塩化物を除去することにより克服することができる。 HClを含まないVPO触媒の合成は製造の間におけるこの腐食性ガスの使用
を除き、廃棄物処理に伴う費用を低下させ、そして触媒から残留塩化物を除去す
る必要を除く。
【0012】 [発明の簡単な要約] 本発明によれば、或る有機溶媒の中でバナジウム/燐の混合酸化物触媒が調製
されるが、これはジメチルスルホキシドのような添加剤の使用を含み、ビスマス
助触媒をも使用した場合に特に良好な結果が得られる。
【0013】 [詳細な記述] 本発明は、n-ブタンを無水マレイン酸に酸化する際に特に有用な燐/バナジウ
ム/酸素の触媒の調製方法を提供するが、その際、例えば五酸化バナジウムのよ
うな+5価の状態のバナジウム化合物を、バナジウムの還元に携わる有機スルホ
キシド添加剤の含まれた有機媒質の中で還元し、そして濃燐酸と反応させる。本
発明は単一段階で実施することができ、従って触媒の調製が大きく単純化される
。触媒前駆体を形成した後手、この前駆体は公知の操作に従ってその活性型に転
化させることができる。
【0014】 本発明において使用される有機スルホキシド改質剤は下記式
【0015】
【化3】 を有するが、この式においてR及びR1 はアルキル基、置換されたアルキル基、
アリール基及び置換されたアリール基よりなる群から選ばれる1ないし8個の炭
素原子を有する同一の、又は異なった基である。好ましいものは、R及びR1
それぞれが1ないし4個の炭素原子を有するアルキル基であるスルホキシド類で
あり、そして特に好ましいものは、R及びR1のそれぞれが1ないし2個の炭素
原子を有するアルキル基であるスルホキシド類である。ジメチルスルホキシドが
好ましいが、他の代表的スルホキシドはメチルエチルスルホキシド、ジエチルス
ルホキシド、ジイソプロピルスルホキシド、ジ-n-ブチルスルホキシド等である
【0016】 触媒の調製におけるこの有機スルホキシドの役割及び触媒の性能を改善するそ
の機構の性質は明確には理解されていない。そのスルホキシドが触媒の形成の間
の酸化還元反応において或る役割を演ずると言うことが考えられる。その生成物
を回収したときに硫黄化合物の強い臭気が存在するが、これは有機スルホキシド
を使用しないときには観測されず、そして初期の反応混合物においては存在しな
い。本発明者等の反応混合物において有機スルホキシドがスルホンへの酸化を受
けるのみならず、硫化物に還元されることも考えられる。後で述べるように、こ
の硫黄化合物の臭気は過酸化水素のような酸化剤で処理することによって除くこ
とができる。
【0017】 溶媒が間挿(intercalation)のために触媒に対して大きな作用を有し得ること
はよく知られており、そしてスルホキシドがそのような作用を持つことは考えら
れる。この有機スルホキシドが結晶形態に対して或る作用を有することは明らか
である。これはSEMのデータによって示されている(図1ないし4参照)。ジメ
チルスルホキシドは有機溶剤及び水の両方に混和し得る。
【0018】 図1及び2は本発明に従い調製された触媒(図1)の表面形態を従来の操作に従
い調製された比較触媒(図2)と比較して 10 000 倍に拡大した走査電子顕微鏡写
真である。これら図1及び2を調べると、従来の触媒の各プレートレット層の間
に著しく大きな間隙が存在すること、及びジメチルスルホキシドを用いた本発明
の調製方法がプレートレット層の大いに緻密な充填及び糸巻き状の形態の形成を
もたらすことが示されている。
【0019】 図3及び4はビスマス助触媒を含む触媒による同様な比較を示す。本発明に従
い作られたこの触媒(図3)も従来の走査により作られた類似の触媒(図4)に比し
てプレートレット層のより緻密な充填及び糸巻き状の形状を有している。
【0020】 本発明を実施するに当り、有機溶剤媒質に微細に分割された形で五酸化バナジ
ウムが加えられるが、この媒質にはまた有機スルホキシド還元剤の有効量も加え
られる。好適な溶剤はこの技術分野において知られている、例えばメタノール、
エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、ブタノール、2-ブタノール
、2-メチル-1-プロパノール、3-メチル-2-ブタノール、2,2-ジメチル-1-
プロパノール、1-ヘキサノール、4-メチル-1-ペンタノール、1-ヘプタノー
ル、4-メチル-1-ヘキサノール、4-メチル-1-ヘプタノール、ベンジルアルコ
ール、1,2-エタンジオール、グリセロール、トリメチルプロパン、4-メチル-
2-ペンタノン、ジエチレングリコール及びトリメチレングリコール又はそれら
の混合物を含む第1級及び第2級のアルコール類である。これらのアルコールは
また、+5価のバナジウム化合物のための還元剤としも作用することができる。 一般に、この有機スルホキシドはバナジウムの原子に対するスルホキシドのモ
ル比で 0.001 ないし1、そして好ましくはバナジウムの1原子当り 0.001 ない
し 0.5 モルの比率に相当する量で用いられる。
【0021】 この触媒の中に助触媒又は触媒改質剤を含めるのが有利であり、そしてこれら
の成分の各化合物は好都合にはその有機溶剤混合物に最初から、又はその触媒前
駆体が形成されてしまった後の或る段階において加えることができる。公知の助
触媒のいずれも使用することができるが、Zn、Li 及びMo の助触媒の組み合
わせを使用するのが特に有利であり、これらは好都合には可溶性の化合物として
その有機溶剤に加えられる。ビスマス助触媒を持ちいた場合に特に際立った結果
が得られる。他の助触媒は米国特許第3,980,585号、同第4,056,48
7号、同第4,515,904号、同第4,147,661号、同第4,418,00
3号等に記述されているものを含むが、これらの開示はここで参照文献として採
用される。
【0022】 特に好ましい方法において、そのバナジウムの含まれた有機溶剤溶液に濃燐酸
も加えられるが、この溶液はまたジアルキルスルホキシド及び場合により助触媒
化合物をも含み、そしてその得られた混合物は約20ないし200℃において1
ないし24時間にわたり熟成される。
【0023】 それほど好ましくはない具体例の1つにおいて燐酸はその五酸化バナジウムが
有機溶剤溶液の中で還元されてしまった後で加え、そしてその混合物を次いで熟
成して触媒前駆体を形成させることができる。
【0024】 この還元及び熟成の操作は混合酸化物として特徴付けられるVPO触媒錯体を
形成させるために行なわれる。しかしながらこの錯体の構造はまだ決定されてい
ないけれども、VPaMeyxのような式によって好都合に表わすことができると
考えられ、その際この式においてaは 0.90 ないし 1.3 である。Me はこの型
の触媒の助触媒としてこの技術分野において知られているような、Bi、Zn又は
Moのような金属、アルカリ金属又はアルカリ土類金属である。
【0025】 この式は経験的な式ではなくてこの触媒の各成分の各原子比を表わす以外の重
要性は持たない。実際に、x及びyはなんらの決定的な価値を持たず、そしてそ
の錯体内の各組み合わせに依存して広く変化することができる。酸素が存在する
ことは公知であり、そしてOxがこれを表わしている。
【0026】 バナジウムと燐との混合酸化物を得るために、約100%のH3PO4(98な
いし101%)の燐酸を加える。過燐酸(105-115%)も所望のP/V比を維
持しながら用いることができる。バナジウム化合物の熟成は反応混合物の色が暗
青緑色に変化することによって見分けることができ、アルコールは部分的に追い
出され得るか、又は追い出されず、そして前駆体は濾過により回収されてその後
で乾燥させて乾燥した触媒前駆体を作ることができる。
【0027】 燐酸の中でのバナジウム化合物の熟成は通常は、還流のもとにその色の変化が
この熟成の間にVPO前駆体に移行したことを示すまで行なわれる。
【0028】 アルコール及びスルホキシド又はその誘導体の最終的な除去はオーブンの中で
の100℃ないし180℃の範囲の温度における1ないし24時間の乾燥段階に
おいて行なわれる。比較的低い温度及び比較的長時間を用いることができる。乾
燥段階において減圧を適用することもできる。乾燥に続いてその乾燥した触媒前
駆体の焙焼が約200ないし300℃の範囲の温度においてその組成物の触媒的
性質を改善し、かつ揮発性物質を除去するのに充分な時間間隔にわたり、通常は
1ないし15時間にわたり行なわれる。この焙焼段階の後、或いは更にその乾燥
段階の後における触媒粉末はグラファイトのような滑材と混合し、そして所望の
寸法形状に形成される。
【0029】 焙焼に続いてこの触媒前駆体は空気/N2/水蒸気の混合気を含む気体と接触さ
せることにより活性化される。この接触は350-550℃において約1ないし
10時間にわたり行なわれて触媒の形成がもたらされ、これは次いで無水マレイ
ン酸の製造に使用することができる。
【0030】 好ましい触媒錯体は混合酸化物として特徴付けられるが、この錯体の構造はま
だ決定されていないけれども、Zn、Mo及びLiの助触媒の場合には好都合には
VPaZnbMocLidxのような式によって表わすことができ、その際この式にお
いてaは 0.9 ないし 1.3、bは 0.001 ないし 0.15、cは 0.005 ないし 0.10
、そしてdは 0.001 ないし 0.15 である。もちろんこの触媒は、上記の式で示
されるそれらに加えて各助触媒を含むことができる。
【0031】 Zn 助触媒を使用する用いる場合は、バナジウムに対するZnの原子比は一般
に 0.001 ないし 0.15 対1の範囲内であるけれども、比較的低い亜鉛/バナジウ
ムの比率が最も活性のある触媒を作り出すこと及びZn/Vの 0.01 ないし 0.07
の範囲のモル比を含む組成がが好ましいことが見出されている。
【0032】 燐はこれらの触媒並びに従来技術のそれらの中でP/Vで 0.9-1.3/1のモル比
で存在する。最適のP/V比は 1.25/1以下で 1.0/1以上であることが見出され
ている。リチウムを用いる場合にはリチウム成分は 0.001 ないし 0.15/1のLi
/Vの原子比で存在する。モリブデンを用いる場合にはMo/Vの原子比は好適に
は 0.005 ないし 0.10 のMo/Vである。
【0033】 ビスマスを助触媒とする触媒錯体はVPaBiexの式で特徴付けることができ
、その際この式においてa及びxは上記のとおりであり、そしてeは 0.001 な
いし 0.15、好ましくは 0.005 ないし 0.07 である。この触媒はもちろんビスマ
スに加えて種々の助触媒を含むことができる。
【0034】 ビスマスが好ましい助触媒の一つであり、そして好都合にはB/Vの原子比で
0.001 ないし 0.15/1、好ましくは 0.005 ないし 0.07/1の範囲で用いられる
【0035】 各改質剤成分はそれらの酢酸塩、アセチルアセトネート、炭酸塩、塩化物、臭
化物、酸化物、水酸化物、燐酸塩等のような化合物、例えばエチルヘキサン酸ビ
スマスのような有機酸又は有機酸の混合物のビスマス塩、亜鉛アセチルアセトネ
ート、酢酸亜鉛、酢酸リチウム、炭酸リチウム、酸化リチウム又は正燐酸リチウ
ム等として加えられる。
【0036】 モリブデン化合物は上に記述したように有機溶剤の中に、或いは水に溶解させ
てもよく、そしてその反応混合物に他の改質剤とともに加えることができるか、
又は異なった時点において加えることができる。溶剤の中に溶解させた可溶性モ
リブデン化合物を本発明に従いその反応混合物に添加するために使用するのがモ
リブデンをこの混合物及び最終的に乾燥させた触媒の中に充分に分散させるのに
特に有効であることが見出されている。好適な可溶性モリブデン触媒のいくつか
の例は、ホスホモリブデン酸、モリブデン(VI)酸アンモン4水和物、モリブデ
ン酸リチウム、4臭化モリブデン、モリブデントリオキシヘキサクロリド等を含
む。
【0037】 この触媒はペレット、小板材、フレーク、ウェハ、或いはこの型の蒸気相反応
のために用いられる円筒状反応器の中で使用するのを助けるような他のいかなる
好都合な形状であることもできる。例えばこの触媒は、ここで採用される米国特
許第4,283,307号に開示されているような、孔又は貫通する穴を有するタ
ブレットとして調製することができる。その物質は担体の上に沈着させることが
できる。固体床管状反応器がこの型の反応のために標準的であるけれども、しば
しば酸化反応のために流動床が用いられ、この場合は触媒粒子の粒度は約10な
いし150ミクロンのオーダーであろう。
【0038】 このクラスの触媒をC4-C10炭化水素の対応する無水物への部分的酸化のため
に使用することは一般に認められている。それらは、正C4炭化水素、すなわち
そのアルカン、n-ブタン及びアルケン、n-ブテンの両方を、広い市販の用途を有
する無水マレイン酸の製造のために転化させることのために広く検討されてきた
【0039】 n-C4炭化水素の無水マレイン酸への酸化は、例えばn-ブタンを低い濃度にお
いて酸素の中で上記の触媒と接触させることにより行なうことができる。酸素源
としては空気が完全に満足であるけれども、酸素と、例えば窒素のような稀釈用
ガスとの合成混合物も使用することができる。酸素を富化させた空気も使用する
ことができる。
【0040】 標準的な管状酸化反応器へのガス状供給流は通常、空気及び約0.5ないし約
3.0モル%の、例えばn-ブタンのような炭化水素を含む。約1.0ないし約2.
5モル%のn-C4炭化水素が本発明の方法の生成物の最適の収率を得るために満
足である。より高い濃度を使用することもできるけれども、約4又は5モル%ま
での濃度で爆発の危険なく使用することのできる流動床反応器を除いて、爆発の
危険に遭遇する場合がある。もちろん、C4のより低い濃度、すなわち約1%よ
りも低い濃度は、同等の流量において得られる総合生産率を低下させ、従って通
常は経済的には用いられない。
【0041】 反応器を通じてのガス流の流量は比較的広い限度内で変化させることができる
けれども、操作の好ましい範囲は触媒1リットル当り1時間につき約10ないし
300gのC4の流量、そしてより好ましくは触媒1リットル当り1時間につき
約50ないし約250gのC4の流量である。このガス流の滞留時間は通常は約
4秒よりも短く、より好ましくは約1秒よりも短く、そして運転効率が低くなる
ような流量までである。本発明の無水マレイン酸への転化のための触媒について
の好ましい供給物は主量のn-ブタンを含み、そしてより好ましくは少なくとも9
0モル%のn-ブタンを含むn-C4炭化水素である。
【0042】 多種多様の反応器が使用できることが見出されており、そして多管式熱交換器
の型の反応器が非常に満足である。このような反応器の各管は直径が約1/4イ
ンチから約3インチまで変化することができ、そしてその長さは約3フィートか
ら約18フィート又はそれ以上まで変化することができる。
【0043】 酸化反応は発熱反応であり、従って反応温度の比較的緻密な制御を維持しなけ
ればならない。この反応器の表面が比較的一定の温度を有することが望ましく、
そして熱をこの反応器から導くための或る媒体が温度制御を助けるために必要で
ある。
【0044】 このような媒体はウッドメタル、溶融硫黄、水銀、溶融鉛等であることができ
るけれども、共融塩浴が完全に満足であることが見出されている。このような塩
浴の一つは硝酸ナトリウム/亜硝酸ナトリウム/亜硝酸カリウム共融定温度混合物
である。
【0045】 もう一つの温度制御方法は、管を取り巻く金属が温度制御体として作用するよ
うな金属ブロック反応器を使用することである。当業者によって認められるであ
ろうように、その熱交換媒体は熱交換等によって正しい温度に保つことができる
。この反応器又は反応管は鉄、不銹鋼、炭素鋼、ニッケルであることができるが
、ガラス管がここに記述する反応のための種々の条件のもとで優れた長い寿命を
有する。通常はそれら反応器は、その存在する活性触媒の体積の約1/2ないし
1/10の割合で存在する1/4フィートのアランダムペレット、不活性セラミッ
クボール、ニッケルボール又はチップ等のような不活性材料の予熱帯域を含む。 反応の温度は或る限度内で変化することができるけれども、通常はこの反応は
より臨界的な範囲内で行なうべきである。その酸化反応は発熱反応であり、そし
て反応が起こったときはこの塩浴又は他の媒体の主目的は熱をその反応器の壁か
ら導き出して反応を制御することである。良好な運転は通常、用いた反応温度が
その塩浴の温度よりも約100℃以上高くないときに得られる。もちろん、その
反応器の温度も或る程度までその反応器の寸法及びC4化合物の濃度に依存する
【0046】 好ましい運転における通常の運転条件のもとでは熱電対で測定した反応器の中
心の温度は約365℃ないし約550℃である。その反応器において好ましく用
いられる上述のように測定された好ましい温度の範囲は約380℃から約515
℃までであり、そして最もよい結果は通常、約380℃から約475℃までの温
度において得られる。
【0047】 別な態様で記述するならば、直径が約1.0インチの炭素鋼反応管を備えた塩
浴反応器の場合に、その塩浴温度は通常、約350℃ないし約550℃の間で制
御される。標準的条件のもとではこの反応器の中の温度は通常、長期間にわたり
約475℃以上に上昇することが許容されるべきではなく、と言うのは収率が低
下し、そして触媒の脱活性が起こる場合があるからである。
【0048】 反応は大気圧において、超大気圧において、又は大気圧以下において実施する
ことができる。出口圧力は、反応からの正の流れを確実にするように少なくとも
外気圧力よりも僅かに高い。ガスの圧力はこの反応器をよぎる圧力低下を克服す
るように充分に高くなければならない。
【0049】 無水マレイン酸は当業者によく知られた多くの方法で回収することができる。
例えばこの回収は直接の凝縮によるか、又は適当な媒質の中への吸収により、引
き続く無水マレイン酸の分離と精製とにより行なうことができる。
【0050】 [例1] 機械的攪拌機、ガス流入管、温度計挿入管、コンデンサ付きディーン・スター
クトラップ及び加熱ジャケットを備えた12リットルの丸底フラスコに 5672ml
の無水のイソブタノール、1613mlのベンジルアルコール、35gのジメチルスル
ホキシド(DMSO)、815.1gの、ほとんどが10ミクロンよりも小さな粒度の
25、4.57gの酢酸リチウム2水和物、47.25gの亜鉛アセチルアセトネート
水和物及び 22.97gの12-モリブド燐酸を装入した。この反応混合物の中に約
1098gの100%燐酸を攪拌しながらゆっくりと加えた。更に 780cc のイソブ
タノールをその燐酸及び助触媒の容器のすすぎのために用いた。
【0051】 その反応混合物を還流させ、そしてこれを1夜継続した。その後で約 4032ml
の留出物が除去され、そしてその反応混合物は冷却して濾過した。生成物のケー
キを2つの部分に分けてその各部分を約 700〜1000cc の新鮮なイソブタノール
で洗浄した。次いでこの生成物をオーブンの中で110℃において10時間にわ
たり、そして最後に150℃において16時間にわたって乾燥させた。
【0052】 次にこの乾燥ケーキを粉砕し、そして220℃において3時間にわたり、次い
で260℃において更に3時間にわたって焙焼した。この焙焼した粉末を4%の
グラファイトと混合し、そして内径1/16インチの貫通孔を有する3/16イン
チ×3/16インチのタブレットに成形した。このペレットの形の触媒を次にオ
ーブンの中で容積比3/1の水蒸気/空気の混合物で約425℃において1時間に
わたり、次いで空気を窒素で置き換えて6時間にわたり活性化させた。この触媒
の活性を表1に示す。
【0053】 性能試験を、3.5フィートの触媒床を充填した外直径1インチの5フィート
の不銹鋼管反応器の中で行なう。供給物の中の空気は、その反応において用いた
ブタンの%と、合計して100%になるようにバランスさせる。
【0054】 [例2] 例1の合成を、DMSO/Vを 0.1 に上昇させたことを除いて一般的に繰り返
した。その触媒活性を表1に示す。
【0055】 [例3] 例1の合成を、DMSO/Vを 0.2 に上昇させたことを除いて一般的に繰り返
した。その触媒活性を表1に示す。
【0056】 [例4] 例1の合成を、DMSO/Vを 0.35 に上昇させたことを除いて一般的に繰り
返した。その触媒活性を表1に示す。
【0057】 表1 IBAの中の20%ベンジルアルコールの中のDMSO/V比の効果 ┌───────────┬────┬────┬────┬────┐ │例 │ 1 (2)│ 2 (3)│ 3 │ 4 │ ├───────────┼────┼────┼────┼────┤ │DMSO/V │ 0.05 │ 0.1 │ 0.2 │ 0.35 │ │時間(hr) │ 1026 │ 514 │ 940 │ 943 │ │塩温度 (℃) │ 404 │ 401 │ 410 │ 391 │ │ホットスポット(℃) │ 438 │ 459 │ 446 │ 459 │ │ブタン (%) │ 1.31 │ 1.19 │ 1.29 │ 1.29 │ │転化率 (%) │ 78.9 │ 79.2 │ 79.7 │ 79.5 │ │選択率 (%) │ 69.9 │ 71.0 │ 66.0 │ 65.5 │ │収率 (重量%) │ 93.4 │ 95.0 │ 88.9 │ 88.1 │ └───────────┴────┴────┴────┴────┘ (1) 1インチ×5フィート反応器:中央に1/16インチの孔を有する3/16イ
ンチ×3/16インチの触媒を、温度計挿入管を含む3.5フィートの床に充填。 例1ないし4における空間速度は 2500 hr-1であった。 (2) 供給物の中に0.8ppmのトリメチルホスファイトを加えた。 (3) 供給物の中に0.3ppmのトリメチルホスファイトを加えた。
【0058】 表1に示した実験結果は 0.2 以下のジメチルスルホキシド/Vの比におけるよ
り高い選択性及び収率を示す。
【0059】 [例5(比較)] 例1の合成を、DMSO/Vを0にし、そしてリチウム酢酸塩を 9.14gに増加
させたことを除いて一般的に繰り返した。その触媒活性を表2に示す。
【0060】 [例6] 例5の合成を、ジメチルスルホキシド還元剤を用い、DMSO/V比が 0.1 で
あったことを除いて一般的に繰り返した。その触媒活性を表2に示す。
【0061】 [例7] 活性化の間における水蒸気/空気比を1/1に変えたことを除いて触媒を例6に
示したと同様に調製した。その触媒活性を表2に示す。
【0062】 表2 (1) DMSOを用いて、及び用いずに調製した触媒の性能 ┌───────────┬────┬────┬────┐ │例 │ 5 (2)│ 6 │ 7 │ ├───────────┼────┼────┼────┤ │DMSO/V │ 0 │ 0.1 │ 0.1 │ │時間(hr) │ 992 │ 1001 │ 1109 │ │塩温度 (℃) │ 406 │ 405 │ 408 │ │ホットスポット(℃) │ 465 │ 453 │ 455 │ │ブタン (%) │ 1.22 │ 1.21 │ 1.30 │ │転化率 (%) │ 80.3 │ 80.2 │ 80.0 │ │選択率 (%) │ 69.0 │ 69.8 │ 69.3 │ │収率 (重量%) │ 93.6 │ 94.6 │ 93.5 │ └───────────┴────┴────┴────┘ (1) 1インチ×5フィート反応器:中央に1/16インチの孔を有する3/16イ
ンチ×3/16インチの触媒を、温度計挿入管を含む3.5フィートの床に充填。 例5ないし7における空間速度は 2500 hr-1であった。 (2) 比較例。
【0063】 上にあげたデータから、本発明に従い調製された触媒が、ジメチルスルホキシ
ドを用いることなく調製された触媒に比して、長時間使用した後でより低いホッ
トスポット並びに改善された選択性を有することを見ることができる。
【0064】 [例8] この触媒は還流段階を4時間に短縮し、そして乾燥段階を真空のもとに行なっ
たことを除いて例7に示したと同様に調製した。この触媒は例7におけると同様
に活性化させた。その触媒活性は表3に示す。
【0065】 [例9] この触媒は乾燥段階を真空のもとに行ない、そしてこの触媒を焙焼段階を含ま
ずペレット化したことを除いて例7に示したと同様に調製した。この触媒は、こ
れを最初窒素のもとに200℃に90分間保ったことを除いて例7におけると同
様に活性化させた。その触媒活性は表3に示す。
【0066】 表3 (1) DMSOを用いて調製した触媒の性能 ┌───────────┬────┬────┐ │例 │ 8 │ 9 │ ├───────────┼────┼────┤ │時間(hr) │ 221 │ 215 │ │塩温度 (℃) │ 396 │ 396 │ │ホットスポット(℃) │ 456 │ 442 │ │ブタン (%) │ 1.20 │ 1.20 │ │転化率 (%) │ 79.4 │ 78.2 │ │選択率 (%) │ 71.0 │ 72.4 │ │収率 (重量%) │ 95.2 │ 95.6 │ └───────────┴────┴────┘ (1) 1インチ×5フィート反応器:中央に1/16インチの孔を有する3/16イ
ンチ×3/16インチの触媒を、温度計挿入管を含む3.5フィートの床に充填。 例8〜9における空間速度は 2500 hr-1であった。
【0067】 上に示したデータは本発明に従うジメチルスルホキシド添加剤を使用し、そし
て若干異なった調製操作を用いて調製した触媒によって得られた優れた結果を示
す。
【0068】 比較のために若干の参照文献に示されている操作に従いいくつかの触媒を調製
した。
【0069】 [比較例A] この比較例の目的は湿式最終合成段階を比較することである。米国特許第5,
364,824号の例7(触媒#12)の操作を繰り返した。この触媒の形は例1
におけると同じであった。この触媒を例7におけると同様に活性化させた。その
触媒活性は表4に示す。
【0070】 [比較例B] この比較例の目的は湿式最終合成段階を比較することである。米国特許第5,
506,187号の例12の操作を、触媒の形が例1におけると同じであったこ
とを除いて繰り返した。その触媒活性は表4に示す。
【0071】 [比較例C] この比較例の目的はDMSOの代わりにMo の存在において蓚酸を用いること
の効果を示すことである。
【0072】 機械的攪拌機、ガス流入管、温度計挿入管、コンデンサ付きディーン・スター
クトラップ及び加熱ジャケットを備えた12リットルの丸底フラスコに 5672ml
の無水のイソブタノール、1613mlのベンジルアルコール、363.2gの蓚酸、815.
1gの、ほとんどが10ミクロンより小さな粒度のV25、9.14gの酢酸リチウ
ム2水和物、47.25gの亜鉛アセチルアセトネート水和物及び 22.97gの12-モ
リブド燐酸を装入した。この反応混合物の中に約 1098gの100%燐酸を攪拌
しながらゆっくりと加えた。更に 780cc のIBAをその燐酸及び助触媒の容器の
すすぎのために用いた。
【0073】 その反応混合物を還流させ、そしてこれを1夜継続した。その後で約 4032ml
の留出物が除去され、そしてその反応混合物は冷却して濾過した。生成物のケー
キを2つの部分に分けてその各部分を約 700〜1000cc の新鮮なイソブタノール
で洗浄した。次いでこの生成物をオーブンの中で110℃において10時間にわ
たり、そして最後に150℃において16時間にわたって乾燥させた。
【0074】 次にこの乾燥ケーキを粉砕し、そして220℃において3時間にわたり、次い
で260℃において更に3時間にわたって焙焼した。この焙焼した粉末を4%の
グラファイトと混合し、そして内径1/16インチの貫通孔を有する3/16イン
チ×3/16インチのタブレットに成形した。このペレットの形の触媒を次にオ
ーブンの中で容積比3/1の水蒸気/空気の混合物で約425℃において1時間に
わたり、次いで空気を窒素で置き換えて6時間にわたり活性化させた。この触媒
の活性を表4に示す。
【0075】 表4 (1) 比較触媒の性能 ┌───────────┬────┬────┬────┐ │比較例 │ A │ B │ C │ ├───────────┼────┼────┼────┤ │時間(hr) │ 1121 │ 988 │ 530 │ │塩温度 (℃) │ 403 │ 387 │ 424 │ │ホットスポット(℃) │ 450 │ 422 │ 464 │ │ブタン (%) │ 1.31 │ 1.20 │ 1.11 │ │転化率 (%) │ 80.0 │ 80.9 │ 79.6 │ │選択率 (%) │ 66.7 │ 62.0 │ 68.8 │ │収率 (重量%) │ 90.3 │ 84.8 │ 92.4 │ └───────────┴────┴────┴────┘ (1) 1インチ×5フィート反応器:中央に1/16インチの孔を有する3/16イ
ンチ×3/16インチの触媒を、温度計挿入管を含む3.5フィートの床に充填。 空間速度は例A〜Bにおいて 2500 hr-1であり、そして例Cにおいては僅かに 2
000 hr-1であった。
【0076】 [例10] 機械的攪拌機、ガス流入管、温度計挿入管、コンデンサ付きディーン・スター
クトラップ及び加熱ジャケットを備えた12リットルの丸底フラスコに 6452ml
の無水のイソブタノール、1613mlのベンジルアルコール、70gのDMSO(ジ
メチルスルホキシド)、815.1gのV25、66.9gのBiHex-Cem(これは石油ス
ピリットキャリヤーの中の2-エチルヘキサン酸のBi塩である)を装入した。こ
の反応混合物の中に約 1098gの100%燐酸を攪拌しながらゆっくりと加えた
。用いたV25の粒度は大部分が150ミクロンよりも大きかった。
【0077】 その反応混合物を還流させ、そしてこれを1夜継続した。その後で約 4032ml
の留出物が除去され、そしてその反応混合物は冷却して濾過した。生成物のケー
キを2つの部分に分けてその各部分を約 700〜1000cc の新鮮なIBAで洗浄した
。次いでこの生成物をオーブンの中で110℃において10時間にわたり、そし
て最後に150℃において16時間にわたって乾燥させた。
【0078】 次にこの乾燥ケーキを粉砕し、そして220℃において3時間にわたり、次い
で260℃において更に3時間にわたって焙焼した。この焙焼した粉末を4%の
グラファイトと混合し、そして内径1/16インチの貫通孔を有する3/16イン
チ×3/16インチのタブレットに成形した。このペレットの形の触媒を次にオ
ーブンの中で50%水蒸気/50%の空気で約425℃において1時間にわたり
、次いで空気を窒素で置き換えて6時間にわたり活性化させた。この触媒の活性
を表5に示す。
【0079】 性能試験を、3.5フィートの触媒床を充填した外直径1インチの5フィート
の不銹鋼管反応器の中で行なう。供給物の中の空気は、その反応において用いた
ブタンの%と、合計して100%になるようにバランスさせる。
【0080】 [例11] DMSOが存在しなかったことを除いて例10の合成を一般的に繰り返した。 その触媒活性を表5に示す。
【0081】 [例12] 蒸留段階を除いたことを除いて例10の合成を一般的に繰り返した。その触媒
活性を表5に示す。
【0082】 [例13] 濾過ケーキを例10に記載したようにはすすがなかったことを除いたことを除
いて例12の合成を一般的に繰り返した。その触媒活性を表5に示す。
【0083】 [例14] その反応混合物を冷却した後で80mlの30%濃度過酸化水素を攪拌しなが
ら加えたことを除いて例12の合成を一般的に繰り返した。約30分間の攪拌の
後にその反応混合物を濾過し、そして引続いて例13の残余の操作を行なった。 その触媒活性を表6に示す。
【0084】 過酸化水素の添加の結果としてその生成物に通常付随する硫黄化合物の臭気が
除かれた。過酸化水素の代わりにt-ブチルヒドロペルオキシド、t-ブチルペルオ
キシド、ベンジルペルオキシド等のような種々のヒドロペルオキシド類、過酸化
物類等を含む他の過酸化性酸化剤を硫黄化合物臭気の除去のために用いることが
できる。
【0085】 [例15] アルコール類の合計量を同じに保ちながらベンジルアルコールの量を半分に低
下させたことを除いて例13の合成を一般的に繰り返した。その触媒活性を表6
に示す。
【0086】 [例16] 例10に示すように調製した大型触媒複合体を、10.5フィートの触媒床高
さを有する1インチ×12フィートの市販の型の反応器の中で試験した。試験結
果を表7に示す。
【0087】 [比較例D] この比較例の目的はその最終湿式合成段階を比較することである。米国特許第
5,364,824号の例7(触媒#12)の操作を繰り返した。用いた五酸化バナ
ジウム粒子の粒度は大部分が150ミクロンよりも大きかった。その触媒の形は
例10におけると同じであった。この触媒を例10におけると同様に活性化し、
そして例18におけると同じ市販型の反応器の中で試験した。その触媒活性を表
7に示す。
【0088】 表5 (1)
┌──────────┬─────┬─────┬─────┬─────┐ │例 │ 10 │ 11 (2)│ 12 │ 13 │ ├──────────┼──┬──┼──┬──┼──┬──┼──┬──┤ │時間(hr) │ 361│ 998│ 349│ 483│ 355│ 658│ 349│ 935│ │塩温度 (℃) │ 384│ 381│ 388│ 389│ 394│ 395│ 383│ 382│ │ホットスポット(℃)│ 433│ 440│ 445│ 452│ 446│ 450│ 430│ 435│ │ブタン (%) │1.31│1.30│1.26│1.29│1.25│1.29│1.25│1.30│ │転化率 (%) │80.4│80.2│79.8│79.6│78.9│79.6│79.6│79.5│ │選択率 (%) │71.5│70.4│65.5│64.7│68.0│67.6│70.5│70.4│ │収率 (重量%) │97.1│95.4│87.3│87.1│90.6│91.1│94.8│94.7│ └──────────┴──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┘ (1) 1インチ×5フィート反応器:中央に1/16インチの孔を有する3/16イ
ンチ×3/16インチの触媒を、温度計挿入管を含む3.5フィートの床に充填。 空間速度は 2500 hr-1であった。 (2) 比較例。
【0089】 表6 (1) ┌───────────┬────┬────┐ │例 │ 14 │ 15 │ ├───────────┼────┼────┤ │時間(hr) │ 352 │ 445 │ │塩温度 (℃) │ 376 │ 386 │ │ホットスポット(℃) │ 434 │ 448 │ │ブタン (%) │ 1.30 │ 1.30 │ │転化率 (%) │ 79.5 │ 79.8 │ │選択率 (%) │ 70.7 │ 70.1 │ │収率 (重量%) │ 95.0 │ 94.5 │ └───────────┴────┴────┘ (1) 1インチ×5フィート反応器:中央に1/16インチの孔を有する3/16イ
ンチ×3/16インチの触媒を、温度計挿入管を含む3.5フィートの床に充填。 空間速度は 2500 hr-1であった。
【0090】 表7 (1) ┌───────────┬───────────────────┐ │例 │ 16 (2) │ ├───────────┼────┬────┬────┬────┤ │時間(hr) │ 810 │ 1858 │ 2760 │ 4886 │ │塩温度 (℃) │ 388 │ 394 │ 398 │ 398 │ │ホットスポット(℃) │ 427 │ 435 │ 441 │ 434 │ │ブタン (%) │ 1.66 │ 1.65 │ 1.65 │ 2.40 │ │転化率 (%) │ 79.5 │ 80.9 │ 80.6 │ 80.2 │ │選択率 (%) │ 70.5 │ 69.1 │ 70.6 │ 74.6 │ │収率 (重量%) │ 94.7 │ 94.5 │ 96.2 │101.1 │ └───────────┴────┴────┴────┴────┘ 表7 (1) 続き ┌───────────┬──────────────┐ │例 │ 比較例D (3) │ ├───────────┼────┬────┬────┤ │時間(hr) │ 1007 │ 1626 │ 2186 │ │塩温度 (℃) │ 413 │ 416 │ 410 │ │ホットスポット(℃) │ 450 │ 449 │ 444 │ │ブタン (%) │ 1.66 │ 1.64 │ 1.63 │ │転化率 (%) │ 79.6 │ 81.2 │ 81.1 │ │選択率 (%) │ 68.3 │ 66.2 │ 65.5 │ │収率 (重量%) │ 91.9 │ 90.8 │ 89.8 │ └───────────┴────┴────┴────┘ (1) 1インチ×12フィート反応器:中央に1/16インチの孔を有する3/16
インチ×3/16インチの触媒を、温度計挿入管を含む10.5フィートの床に充
填。空間速度は、2.4%ブタンにより試験したときに空間速度が 1800 hr-1
あった例16における 4886 時間におけるものを除き 2500 hr-1であった。 (2) 810、1858、2760 及び 4886 時間の各寿命において対応する%水蒸気/TM
Pppm水準は 0/0.3、0/1、1/1及び 2.5/2.5 であった。 (3) 1007、1626 及び 2186 時間の各寿命において対応する%水蒸気/TMPpp
m水準は0/0、0/1及び0/0であった。
【0091】 それぞれDMSOを用い、又は用いることなく調製した例10の触媒と例11
の触媒との間にXRD及びSEMによって明確な差異が見出されている。XRD
においては線 3.86 オングストローム/3.14 オングストロームの比において大き
な差異が観測され、これは例10について 1.15 であり、そして例11について
は 0.66 であった。DMSOを用いて調製した例10の触媒及びDMSOを用い
ることなく調製した例11の触媒についてのSEM分析から形態における明確な
差異を観測することができる。これはそれぞれ図3及び4に見ることができる。 調製においてDMSOを用いた場合に糸巻き状の形態の大いに緻密な小板層充
填が観測されるが、これに対してDMSOを用いることなく調製された触媒につ
いては異なった形状を有する各小板層の間に著しく大きな空隙が見出される。
【0092】 例10(DMSOを用いた)において調製された触媒はDMSOを用いることな
く調製された例11の触媒よりも高い選択性及び収率を示した。
【0093】 例12及び13の触媒は、例12及び13の両方に示されている蒸留段階除去
によってその触媒の調製の過程を単純化することができ、そして同時に例13に
おいてはすすぎ段階も除かれているために追加的な単純化が達成される。
【0094】 DMSOを用いた合成においてはその濾過された溶液の不快臭が認められた。
これを克服するためにその反応混合物に過酸化水素を加え、そしてその反応混合
物をまず冷却し、次いでそのスラリーを濾過した。この追加的な段階によって、
濾過段階の間に認められた不快臭が除去されるとともに、DMSOを用いて示さ
れた良好な触媒性能が維持された。
【0095】 例15は、良好な触媒活性を維持しながらベンジルアルコールの量を減少させ
た調製方法を示す。
【0096】 表7の結果は、例10に従い調製されて市販型の反応器の中で試験された触媒
の性能を、米国特許第5,364,824号(例7、触媒#12)に従い調製された
比較触媒とともに総括するものである。両方の触媒ともに同じ粒度の、大部分が
150ミクロンよりも大きい五酸化バナジウムを用いて調製した。例16の触媒
は比較的高い選択性及び収率を有し、そして比較的低い塩浴温度を示したが、こ
れは比較例Dよりも高い触媒活性を示す。加えて、この触媒は2.4%と言う高
いブタン供給濃度において非常に良好な性能を示した。すなわち本発明に従う触
媒は、同様に非腐食性の条件のもとに調製された比較用の触媒よりも良好な性能
を有していた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に従い調製された触媒の走査電子顕微鏡写真。
【図2】 比較の目的で示す、通常的操作で調製された触媒の走査電子顕微鏡写真。
【図3】 本発明に従い調製されたビスマス助触媒含有触媒の走査電子顕微鏡写真。
【図4】 比較の目的で示す、通常的操作で調製されたビスマス助触媒含有触媒の走査電
子顕微鏡写真。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AU ,BR,CA,CN,JP,KR,MX Fターム(参考) 4G069 AA02 AA08 BA21C BA36A BB06A BB06B BC04A BC04B BC25A BC25B BC35A BC54A BC54B BC59A BD07A BD07B BE21C CB14 DA06 DA08 EA02Y FA01 FB45 FC04 4H006 AA02 AC47 BA12 BA13 BA30 BA35 BA81 BS10 BS80 4H039 CA65 CC30

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機溶媒の溶液の中で5価のバナジウム化合物を還元して、
    無水マレイン酸の製造に有用なV/P/O触媒を調製する方法において、下記式の
    有機スルホキシド、すなわち 【化1】 〔但しこの式においてR及びR1がアルキル基、置換されたアルキル基、アリー
    ル基及び置換されたアリール基よりなる群から選ばれる1ないし8個の炭素原子
    を有する同一又は異なった基である〕の存在のもとに5価のバナジウム化合物を
    還元することを含む改良法。
  2. 【請求項2】 5価のバナジウム化合物がV25である、請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 有機スルホキシドが下記式 【化2】 を有し、その際R及びR1はそれぞれ、1-2個の炭素原子を有するアルキル基で
    ある、請求項1の方法。
  4. 【請求項4】 有機スルホキシドがジメチルスルホキシドである、請求項1
    の方法。
  5. 【請求項5】 請求項1の方法により調製された、無水マレイン酸の製造に
    有用なV/P/O触媒。
  6. 【請求項6】 ビスマス助触媒をも含む、請求項5の触媒。
JP2000504946A 1997-07-30 1998-07-24 燐/バナジウム触媒の調製方法 Expired - Lifetime JP4164231B2 (ja)

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