JP2003523462A - 陽イオンモノマーをベースとする水溶性コポリマーの塩を含まない水分散液と、その製造方法と、その使用 - Google Patents

陽イオンモノマーをベースとする水溶性コポリマーの塩を含まない水分散液と、その製造方法と、その使用

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 陽イオンモノマーをベースとする水溶性コポリマーの塩を含まない水分散液と、その製造方法と、その使用。 【解決手段】 式(I)のモノマーを少なくとも0.5〜99.5モル部含むモノマー組成物から得られる塩を含まない水分散液〔R1はHまたは−CH3を表し、R2は−CH3、−C25、−C37またはC49を表し、化合物(I)は少なくとも1つの窒素が四級化されていてもよく(四級化された窒素に結合したR3、X-、+をカッコ[ ]で表す)、R3が−CH265を表し、X-がCl-またはCH3OSO3 -を表すか、R3が−(CH2pCH3を表し(pは3〜11の整数)、X-がBr-またはI-を表す〕 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は陽イオンモノマーをベースとする水溶性コポリマーの塩を含まない水
分散液と、その製造方法と、その使用とに関するものである。 上記陽イオンモノマーの中には新規なものがあり、それらは本出願人のフラン
ス国特許出願「第四アミノ基を有する新規なモノマーと、その製造方法と、この
モノマーから得られる新規な(コ)ポリマー」の対象である。また、その新規な製
造方法は周知のモノマーにも適用でき、それは本出願人の他のフランス国特許出
願の対象である。
【0002】
【従来の技術】
上記の水溶性ポリマーは種々の用途、特に、都市廃水や産業廃水の凝集剤、発
生汚泥の脱水剤、増粘剤、土壌処理剤等で使用される。しかし、こうした乾燥固
形分の高いポリマーの水溶性系はゲル状で、粘度が非常に高いため、取扱いおよ
び保存が非常に難しい。従って、当業者に与えられた問題は、乾燥固形分が高く
、しかも、粘度が低い水溶性系を開発することである。
【0003】 これらポリマーの従来の合成方法は溶液重合、逆懸濁重合および逆乳化重合で
ある。溶液重合および逆懸濁重合では粉末の生成物が得られるが、この生成物は
使用時にダストが発生し、水に溶け難く、しかも、取扱いが容易な高濃度のポリ
マー水溶液にならないという問題がある。粉状生成物に特有のこれらの問題以外
にも、これら2つの重合方法は生産性の面で欠点がある。すなわち、重合時に使
用されるモノマー濃度が低く、乾燥および/または粉砕段階の時間が長いため余
分なエネルギーを消費する。逆乳化重合方法は約20年前から知られているが、
汚染の原因となる有機溶剤を含む生成物しか得られない。
【0004】 これらの問題点を解決するために、水溶性ポリマーの分散水溶液を得るための
新しい重合方法が開発されている。この方法の特徴は汚染溶剤を含まず、ダスト
を発生せず、素早く水に溶け、粘度が低く、ポリマー含有率が高く、しかも、直
ぐに使用できることにある。しかし、この方法では塩水または非塩水の媒体中に
分散したポリマーを安定化させるためのポリマー分散剤を使用する必要がある。
【0005】 低分子量のポリマー分散剤の存在下で水溶性モノマーを重合して陽性または非
イオン性の水溶性ポリマーを製造した報告もある。欧州特許第170,394号
には分散剤としてポリ(アクリル酸ナトリウム)またはポリ(塩化ジアリルジメ
チルアンモニウム)溶液を用いた粒径が20μm以上のポリマーゲル粒子の分散
が記載されている。しかし、この生成物は長期間保存すると粘度が上昇するとい
う欠点がある。この粘度は剪断または撹拌でしか下げることができない。
【0006】 欧州特許第183,466号、欧州特許第525,751号、米国特許第4、
929,655号、米国特許第5,006,590号および欧州特許第657,
478号には塩水媒体中での水溶性モノマーの沈殿重合が記載されている。この
方法ではポリマーを粒子状に沈殿させ、沈殿した粒子を撹拌によって分散し、塩
水媒体に可溶な低分子量のポリマー分散剤で安定化させる。この分散剤は塩水媒
体に可溶性である。しかし、この粒子は粒径が大きい(2〜50μm)ため安定
化させるのが難しい。
【0007】 従って、塩を含む水分散液に関して当業者に残っている課題は下記である: (1)塩水媒体に可溶で、粒子の安定性を良くするポリマー分散剤 (dispersant
)を開発すること、 (2)沈殿によって粒子を生成でき、従って「水/水エマルション」ポリマー分
散液を形成できる、塩の水溶液に不溶なコポリマーを製造することができる、水
溶性コモノマーの開発すること。
【0008】 安定化の目的を達成する上での分散剤からのアプローチには2つ方法がある。
第1の方法では分散剤によって与えられる結合 (effets associatifant) 効果を
用いて連続相の粘度を増加させて粒子の沈降を防止することであり、第2の方法
は粒子表面上での分散剤の効果的吸着能を利用して保護コロイドとしての効果を
良くし、粒子の凝集を防止することである。後者の場合、分散剤の構造に存在す
る疎水性単位がこの効果を強く貢献する。この分散剤は塩水媒体に可溶になるた
めに低分子量でなければならず、しかも、凝集に必要な陽イオン官能基を有して
いなければならない。この重合に典型的な分散剤はポリ(塩化ジアリルジメチル
アンモニウム)または塩化ジアリルジメチルアンモニウム/塩化(メタ)アクリ
ロイルオキシエチルジメチルヘキサデシルアンモニウム(コ)ポリマー(欧州特許
第657478号参照)である。この特許には上記の結合性は塩化(メタ)アク
リロイルオキシエチルジメチルヘキサデシルアンモニウムのアルキル鎖によって
与えるられると記載されている。この分散剤の合成は水性媒体中で行われるので
、塩化ジアリルジメチルアンモニウムよりも親水性が低く、しかも水溶性である
別のコモノマーしか用いることができない。そのため分散剤の(コ)ポリマーの疎
水性は大きく制限される。流動性の良い分散剤を得るには疎水性を高くする必要
があるということは重要である。
【0009】 安定化される沈殿したポリマーに関しては、分散剤と水と塩との存在下で水溶
性モノマーの混合物を重合することによって陽イオンまたは両性コポリマーが得
られる。このコポリマーが含塩水媒体に不溶である場合は、高分子量の高分子電
解質の静電反発力が減少するため、ポリマー粒子が沈殿によって形成される。こ
のタイプの重合の典型的なモノマー混合物としては(メタ)アクリルアミド、塩
化(メタ)アクリルオキシエチルジメチルトリメチルアンモニウムおよび塩化(
メタ)アクリルオキシエチルジメチルジメチルベンジルアンモニウムを挙げるこ
とができる(米国特許第4,929,655号)。後者のモノマーは合成中に形
成された陽イオンポリマーの沈殿および粒子形成に重要な役割を果たす。米国特
許第5,587,415号には、このモノマーに代わってベンジル基の代わりに
十分に疎水性のC4-10アルキル鎖を持つ別の同等モノマーを用いることが可能で
あることを示している。米国特許第5,614,602号には同様に、(メタ)
アクリルアミドの一部をN−アルキル−アクリルアミドおよび/またはN,N−
ジアルキルアクリルアミドに変えても、同じ結果が達成されることを示している
。欧州特許第0,717,056号は、分散剤の存在下で合成した(メタ)アク
リルオキシエチルジメチルジメチルベンジルアンモニウム等の陽イオンおよび陰
イオンモノマー(アクリル酸)をベースとする両性水溶性ポリマー分散剤を請求
している。
【0010】 液体生成物を得る上で分散剤中の塩の存在は大きな意味を有する。しかし、用
途(例えば増粘剤または繊維の清浄を容易にする薬剤)によっては、塩が分散液
の使用を制限することがある。ドイツ国特許第4,216,167号および米国
特許第5,403,883号にはポリ(塩化ジアリルジメチルアンモニウム)分
散剤の存在下で親水性、疎水性、必要に応じてさらに両親媒性のモノマー混合物
を重合して粘度が低い塩を含まない水分散液の製造方法が開示されている。欧州
特許第0,670,333号には同じ原理で、N−メチロールアクリルアミドま
たはN,N−メチレンビスアクリルアミド等の架橋剤を、重合すべきモノマーの
混合物に添加して得られる架橋したポリマーの分散液が開示されている。同じ分
散液を後添加することによって上記の系の粘度を下げることができる(カナダ国
特許第3,123,460号)。しかし、その結果、分散剤の濃度が高くなり、
被分散ポリマーの濃度の低い分散液しか得られない。
【0011】 上記の従来法が示していることは、塩を含む類縁体に対して不利である塩を含
まない水溶性ポリマーの水分散液が得られれば、新規なコモノマーまたは新規な
分散剤によって分散液の粘度を下げるという課題に対する解決策になるというこ
とである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者は、特性が向上した(すなわち低粘度の)塩を含まない水溶性コポリ
マーの水分散液の製造を可能にする陽イオンモノマーを見出した。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の対象は、下記(a)〜(e)からなるモノマー組成物から得ら
れる水溶性コポリマーの塩を含まない水分散液(全体で100モル部)にある:
(a)少なくとも一種の下記式(I)の化合物 0.5〜99.5モル部:
【0014】
【化11】
【0015】 〔ここで、 R1はHまたは−CH3を表し、 R2は−CH3、−C25、−C37またはC49を表し、 化合物(I)は少なくとも1つの窒素が四級化されていてもよく(四級化され
た窒素に結合したR3、X-+をカッコ[ ]で表す) 化合物(I)の一方の窒素のみが四級化される場合には、R3およびX-は下記
の意味を有する: (1)R3が−CH2−C65を表し、X-がCl-またはCH3OSO3 -を表すか
、 (2)R3が−(CH2pCH3を表し(ここでpは3〜11の整数)、X-がB
-またはI-を表し、 化合物(I)の両方の窒素が四級化される場合には、双方のX-は互いに同一
でも異なっていてもよく、双方のR3も互いに同一でも異なっていてもよく、こ
の場合は、 (3)R3が−CH265を表し、X-がCl-を表すか、 (4)R3が−(CH2pCH3を表し(ここでpは3〜11の整数)、X-がB
-またはI-を表し、 (5)両方の窒素が四級化され、双方のR3が異なる化合物(I)の場合には、
一方のR3が−CH3、−C25または−C37を表し、X-がCl-またはCH3
OSO3 -を表す場合に、他方のR3は−CH265を表し、結合したX-はCl- を表すか、−(CH2pCH3(ここで、pは3〜11の整数)を表し、結合し
たX-はBr-またはI-を表す〕 (b)下記の (1)〜(4)の中から選択される少なくとも一種の水溶性モノマー
99.5〜0.5モル部: (1) 下記式(II)の水溶性モノマー:
【0016】
【化12】
【0017】 (ここで、 R8はHまたは−CH3を表し、 R9およびR10はそれぞれ別々にHまたはC1-5アルキルを表し、互いに同一で
も異なっていてもよい) (2)下記式(III)の水溶性モノマー
【0018】
【化13】
【0019】 (ここで、 R11はHまたは−CH3を表し、 A1は−O−または−NH−を表し、 B1は−CH2CH2−、−CH2CH2CH2−または−CH2CHOH−CH2
を表し、 R12、R13およびR14はそれぞれ別々に水素、C1−C6アルキル、C1−C6 ヒドロキシアルキル、C5−C12シクロアルキル、C6−C12アリールまたはC7
−C12アルキルアリールを表し、 X1-は一価の陰イオン、例えばCl-、SCN-、CH3SO3 -およびBr-であ
る) (3)不飽和エチレンを含むカルボン酸、不飽和エチレンを含む硫酸、不飽和エ
チレンを含むスルホン酸およびこれらの誘導体、例えば塩等の中から選択される
少なくとも一種の陰イオン性モノマー (4)式(IV)の水溶性モノマー:
【0020】
【化14】
【0021】 (ここで、 R1はHまたは−CH3を表し、 R2は−CH3、−C25または−C37を表し、 化合物(IV)は必要に応じて少なくとも1個の窒素が四級化されていてもよ
く(四級化された窒素に結合したR3、X-+をカッコ[ ]で表す) R3は−CH3、−C25または−C37を表し、 X-はCl-またはCH3OSO3 -を表し、 化合物(IV)の両方の窒素が四級化される場合は、双方のX-は同一でも異
なっていてもよく、双方のR3は同一でも異なっていてもよい)。
【0022】 上記モノマー組成物は、(a)+(b)100モル部に対して下記の部数で(
c)〜(e)をさらに含むことができる: (c)少なくとも一種の疎水性モノマー 30モル部以下 (d)少なくとも一種の架橋用モノマー 10モル部以下 (e)少なくとも一種の両親媒性モノマー 30モル部以下。 式(I)の好ましいモノマーは式(Ia)で表される化合物である:
【0023】
【化15】
【0024】 式(II)のモノマーの例としてはアクリルアミド、N−メチルアクリルアミ
ドおよびN,N−ジメチルアクリルアミドが挙げられる。 式(III)のモノマーの例としては(メタ)アクリルオキシエチルトリメチル
アンモニウムまたはハロゲン化(塩化)(メタ)アクリルオキシエチルジメチルベ
ンジルアンモニウムが挙げられる。 不飽和エチレンを含むカルボン酸の例としては(メタ)アクリル酸およびイタ
コン酸が挙げられる。
【0025】 式(I)のモノマー(b)の例としては下記式(Ib)の化合物が挙げられる
【0026】
【化16】
【0027】 モノマー(c)は下記のモノマーから選択することができる: (1) 下記式(V)のモノマー:
【0028】
【化17】
【0029】 (ここで、 R15およびR16はそれぞれH、
【0030】
【化18】
【0031】 C1-12アルキル、C5-12シクロアルキル、C6-12アリールまたはC8-32アリール
アルキルを表し、互いに同一でも異なっていてもよい) (2) 下記式(VI)の水溶性モノマー:
【0032】
【化19】
【0033】 〔ここで、 R17はHまたはCH3を表し、 Zは−O−または−NH−または−NR19−(ここでR19はC1-4アルキル)を
表し、 R18はC1-32アルキル、C5-12シクロアルキル、C6-12アリールまたはC8-32
リールアルキルを表す〕 (3) 無水マレイン酸 (4) 塩化ビニリデン (5) フッ化ビニリデン (6) 塩化ビニル (7) ペルフッ素化(メタ)アクリルモノマー。
【0034】 式(V)のモノマーの例としてはスチレンおよび酢酸ビニルが挙げられ、式(
VI)のモノマーの例としてはブチル(メタ)アクリレートおよびメチル(メタ
)アクリレートが挙げられる。 モノマー(d)は(1)メチロール官能基を有するモノマーおよび(2)少なくとも
2つの重合可能な不飽和基を含むモノマーの中から選択することができる。 メチロール官能基を有するモノマーの例としてはN−メチロールアクリルアミ
ドが挙げられ、少なくとも2つの重合可能な不飽和基を含むモノマーの例として
はN,N−メチレンビスアクリルアミドおよびエチレングリコールジメタクリレ
ートが挙げられる。 モノマー(e)は下記式(VII)のモノマーから選択することができる:
【0035】
【化20】
【0036】 〔ここで、 R20はHまたはCH3を表し、 Z1は−O−または−NH−または−NR22−(ここで、R22はC1-6アルキルま
たはC1-6ヒドロキシアルキル)を表し、 YはC1-6アルキレンを表し、 mは1〜60の整数であり、 R21はC1-36アルキル、C6-50アリールまたはC6-56アラルキルを表す〕 式(VII)のモノマーの例としては、10、20または40個の酸化エチレ
ン単位を有するポリエトキシル化(メタ)アクリレートが挙げられる。
【0037】 本発明の好ましい実施例では、分散液は下記の(A)と(B)を含む: (A)上記のモノマー(a)〜(e)の組成物をベースとする分散したコポリマ
ー 5〜50重量部、特に10〜30重量部 (B)少なくとも一種の分散剤のコポリマー 0.5〜25重量部、特に1〜1
5重量部 残部は水。
【0038】 分散剤 (dispersant) のコポリマー(B)は分散したいコポリマー(コポリマ
ーA)と相溶性がない、分子量が600,000以下、特に10,000〜60
0,000の陽イオン、両性または非イオン性のコポリマーの中から選択される
。この2種のコポリマー(A)+(B)の混合物が水性媒体中で2種のポリマー
(A)と(B)とに所定の組成範囲で相分離するとき、これらのコポリマーは相
溶性がないとみなされる。
【0039】 分散剤のコポリマー(B)の例としては下記を挙げることができる: (1)ポリ(塩化ジアリルジメチルアンモニウム) (2)ポリ(塩化(メタ)アクリルオキシエチルトリメチルアンモニウム) (3)塩化ジアリルジメチルアンモニウムまたは塩化(メタ)アクリルオキシエ
チルトリメチルアンモニウムをベースとするコポリマー (4)塩化アルキルまたは塩化ベンジルまたは酸で四級化したスチレン−無水マ
レイン酸コポリマー (5)ポリ(塩化アクリルアミドプロピルプロピルトリメチルアンモニウム) (6)ポリアクリルアミド (7)ポリ(ビニルアルコール) (8)ポリ(酸化エチレン)。
【0040】 好ましい分散剤は下記の通りである: (a)スチレンと、塩化アクリルオキシエチルトリメチルアンモニウムと、ポリ
エトキシメタクリレートとをベースとする、疎水性基(トリフェニルスチリル基
またはアルキル鎖)を含んでいてもよい陽イオンポリマー (b)スチレンと、塩化アクリルオキシエチルトリメチルアンモニウムと、メタ
クリル酸と、ポリエトキシメタクリレートとをベースとする、疎水性基(トリフ
ェニルスチリル基またはアルキル鎖)を含んでいてもよい両性ポリマー (c)スチレンと、塩化ジアリルジメチルアンモニウムと、ポリエトキシメタク
リレートとをベースとする、疎水性基(トリフェニルスチリル基またはアルキル
鎖)を含んでいてもよい陽イオンポリマー (d)スチレンと、塩化アクリルオキシエチルトリメチルアンモニウムと、長い
12−C30鎖を含むアルキル(メタ)アクリレートとをベースとする陽イオンポ
リマー (e)イミド化および塩化メチルで四級化したスチレン−無水マレイン酸コポリ
マー トリフェニルスチリル基を有するポリエトキシメタクリレートは式(VIII
)で表される:
【0041】
【化21】
【0042】 (ここで、rは1〜60の整数) 本発明はさらに、上記定義のモノマー(a)〜(e)の水性媒体のラジカル重
合を、上記定義の少なくとも一種のポリマー分散剤(B)の存在下で行うことを
特徴とする上記定義の塩を含まない水分散液の製造方法に関するものである。 下記を用いて水性分散液を製造する(部数は水と分散剤のポリマー(B)とモ
ノマー(a)〜(e)の組成物とからなる反応混合物100重量部に対する部数
で示してある): (a)上記の水溶性モノマー(a)〜(e)の組成物 5〜50重量部、特に1
5〜30重量部 (b)ポリマー分散剤(B) 0.5〜25重量部、特に1〜10重量部。
【0043】 重合は例えば過酸化物、ジアゾ化合物または過硫酸塩等のラジカル発生剤ある
いは照射によって開始させることができる。本発明の好ましい方法は2,2'−
アゾビス(N,N'−ジメチレンイソブチルアミジン)二塩化水素化物または2
,2'−塩酸アゾビス(2−アミノプロパン)を用いた開始である。この開始剤
は分解促進剤と組み合わせることもできる。重合温度は−40℃〜160℃、好
ましくは30℃〜95℃の間である。転化率は99%以上である。
【0044】 本発明はさらに、上記定義の水溶性コポリマーまたは上記定義の方法で作られ
た水溶性コポリマーの分散液の、廃水処理用凝集剤、脱水剤、製紙工程での繊維
の定着(保持)剤および充填剤、各種基材(例えば繊維)の清浄を容易にする薬剤
、充填物の分散剤、各種基材(例えば繊維)への顔料および染料の移行阻害剤、
増粘剤としての使用に関するものである。 本発明は以下の実施例からより明確に理解できよう。しかし、本発明が下記実
施例に限定されるものではない。 以下の実施例では部および比率は特に記載が無い限り重量ベースであり、略語
は以下のものを表す:
【0045】 ADAME: ジメチルアミノエチルアクリレート ADAMQUAT MC:塩化アクリルオキシエチルトリメチルアンモニウム S−ADAME:(2−ジメチルアミノ−1−ジメチルアミノメチル)−エチル
アクリレート
【0046】
【化22】
【0047】 S−ADAMQUAT 2BZ: 上記式(Ia)の化合物 SIPOMER SEM:下記式のトリフェニルスチリル基を有するポリエトキ
シメタクリレート
【0048】
【化23】
【0049】 AMA:メタクリル酸 ABAH:2,2'−塩酸アゾビス(2−アミノプロパン) VA−044:2,2'−アゾビス(N,N'−ジメチレンイソブチルアミジン)
二塩化水素化物。
【0050】実施例1 (製造例): (a)S−ADAMEの合成 1リットルのガラス反応器に下記化合物を導入する: 292gの1,3−ビス(ジメチルアミノ)−2−プロパノール 242gのトリエチルアミン 0.373gの安定化剤のフェノチアジン。 この混合物に226gの無水アクリル酸を空気をバブリングしながら室温で攪
拌しながら1時間かけて添加する。温度は50℃に上昇する。さらに2時間反応
させた後、この混合物を冷却し、50mlの水を添加する。静置分離後、得られ
た上層の有機相450gを減圧蒸留して250gの標記の化合物を単離する(G
C純度≧99%)。
【0051】 (b)S−ADAMEのS−ADAMQUAT 2BZへの四級化 (a)で得られたS−ADAME44.2gを1,500ppmのヒドロキノ
ンメチルエーテルで安定化したものと、150gのCHCl3とを250mlの
ガラス反応器に導入する。この混合物を攪拌下に空気をバブリングしながら50
℃に加熱する。55.9gの塩化ベンジルを1時間かけて添加する。25時間反
応した後、出発材料のアクリレートは消失し、次いで、33gの水を添加する。
上側相を静置分離し、痕跡量のCHCl3を減圧下(P=1.33×104Pa)
(100mmHg)に45℃で空気ストリッピングして除去する。このようにし
て得られた115.2gの水溶液は所望の構造を有する75%の第4陽イオンモ
ノマーを含む(13C NMRで測定)。このモノマーはS−ADAMQUAT
2BZという。
【0052】実施例2 分散剤のコポリマーの製造 1リットルの反応器に下記化合物を攪拌しながら導入する: 703.3部の水 36.83部のスチレン 339.4部のADAMQUAT MCの80%水溶液 33.6部のSIPOMER SEMとAMAと水とからなる市販の水溶液(
60%のSIPOMER SEM、20%のAMA、20%の水の比率)。 反応器を窒素でフラッシングしながら攪拌下(150回転/分、馬蹄形攪拌器
)に70℃に加熱する。反応媒体の温度が70℃で安定したときに、0.2部の
ABAHを続けて導入する。70℃で3時間反応させた後、この反応媒体を80
℃に加熱し、0.2部のABAHを導入する。80℃で2時間加熱した後、反応
媒体を冷却し、30.3%の水溶性コポリマーを含む溶液を回収する。このコポ
リマーのモル組成は下記の通り: スチレン/ADAMQUAT MC/SIPOMER SEM/AMA=19
.23/76.25/0.67/3.84
【0053】実施例3(比較例) 実施例2で得られた分散剤コポリマーで安定化された水溶性コポリマー分散液の 製造 1リットルの反応器に下記化合物を攪拌しながら導入する: 192部の水 178部の、実施例2で得られた水溶性分散剤コポリマーの30.3%水溶液 67.5部のアクリルアミドの50%水溶液 46.87部のADAMQUAT MCの80%水溶液 3.75部のブチルアクリレート 0.0055部のエチレングリコールジメタクリレート。
【0054】 反応器を55℃に加熱し、窒素で1時間フラッシングし、5部の水で希釈した
0.075部のVA−044を導入する。温度を55℃に1時間半維持する。反
応器を65℃の温度に加熱する。5部の水で希釈した0.075部のVA−04
4をさらに添加し、反応をさらに65℃で2時間続ける。反応器を80℃の温度
に加熱し、1時間後に反応媒体を30℃に冷却し、内容物を取り出す。 実施例2のコポリマー分散剤で安定化されたアクリルアミド/ADAMQUA
T MC/ブチルアクリレート/エチレングリコールジメタクリレートコポリマ
ー分散液が得られた。この分散液のブルックフィールド粘度は25℃で200,
000mPa.s(200,000cP)であった。
【0055】実施例4 実施例2で得られた分散剤コポリマーで安定化された水溶性コポリマー分散液の 製造 1リットルの反応器に下記化合物を攪拌しながら導入する: 190.75部の水 178部の、実施例2で得られた水溶性分散剤コポリマーの30.3%水溶液 20部の、実施例1で得られたS−ADAMQUAT 2BZの75%水溶液 67.5部のアクリルアミドの50%水溶液 28.12部のADAMQUAT MCの80%水溶液 3.75部のブチルアクリレート 0.0055部のエチレングリコールジメタクリレート。
【0056】 反応器を55℃に加熱し、窒素で1時間フラッシングし、5部の水で希釈した
0.075部のVA−044を導入する。温度を55℃に1時間半維持する。反
応器を65℃の温度に加熱する。5部の水で希釈した0.075部のVA−04
4をさらに添加し、反応をさらに65℃で2時間続ける。反応器を80℃の温度
に加熱し、1時間後に反応媒体を30℃に冷却し、内容物を取り出す。 実施例2のコポリマー分散剤で安定化されたアクリルアミド/S−ADAMQ
UAT 2BZ/ADAMQUAT MC/ブチルアクリレート/エチレングリ
コールジメタクリレートコポリマー分散液が得られた。この分散液のブルックフ
ィールド粘度は25℃で60,000mPa.s(60,000cP)であった
。 以上のことから、分散したポリマーの組成物にS−ADAMQUAT 2BZ
を混和することは分散液の粘度を下げる効果があることが分かる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 101/00 C08L 101/00 D21H 17/45 D21H 17/45 // D21H 21/10 21/10 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4J002 BE02X BG01W BG07W BG07X BG13W BG13X BH01X BJ00X CH02X DE026 GD00 GD03 GK02 GK04 HA07 4J011 JA06 JA07 JA10 JB26 4J100 AC03R AC04R AC24R AH01R AJ02Q AK32R AL03R AL04R AL05R AL08P AL08Q AL08R AL08T AL62S AM17R AM19Q AM19R AM21Q AM24S AP01Q BA02Q BA04T BA08T BA32P BA32Q BA56Q BB18R BC04Q BC43P BC43Q CA03 CA04 CA05 CA06 EA06 FA02 FA21 FA30 JA11 JA13 JA18 JA60 4L055 AG71 AG73 AG89 AH18 EA30 EA32 FA10 FA20

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(a)〜(e)からなるモノマー組成物から得られる水溶
    性コポリマーの塩を含まない水分散液(全体で100モル部): (a)少なくとも一種の下記式(I)のモノマー 0.5〜99.5モル部: 【化1】 〔ここで、 R1はHまたは−CH3を表し、 R2は−CH3、−C25、−C37またはC49を表し、 化合物(I)は少なくとも1つの窒素が四級化されていてもよく(四級化され
    た窒素に結合したR3、X-+をカッコ[ ]で表す) 化合物(I)の一方の窒素のみが四級化される場合には、R3およびX-は下記
    の意味を有する: (1)R3が−CH265を表し、X-がCl-またはCH3OSO3 -を表すか、
    (2)R3が−(CH2pCH3を表し(ここでpは3〜11の整数)、X-がB
    -またはI-を表し、 化合物(I)の両方の窒素が四級化される場合には、双方のX-は互いに同一
    でも異なっていてもよく、双方のR3も互いに同一でも異なっていてもよく、こ
    の場合は、 (3)R3が−CH265を表し、X-がCl-を表すか、 (4)R3が−(CH2pCH3を表し(ここでpは3〜11の整数)、X-がB
    -またはI-を表し、 (5)両方の窒素が四級化され、双方のR3が異なる化合物(I)の場合には、
    一方のR3が−CH3、−C25または−C37を表し、X-がCl-またはCH3
    OSO3 -を表す場合に、他方のR3は−CH265を表し、結合したX-はCl- を表すか、−(CH2pCH3(ここで、pは3〜11の整数)を表し、結合し
    たX-はBr-またはI-を表す〕 (b)下記の (1)〜(4)の中から選択される少なくとも一種の水溶性モノマー
    99.5〜0.5モル部: (1) 下記式(II)の水溶性モノマー: 【化2】 (ここで、 R8はHまたは−CH3を表し、 R9およびR10はそれぞれ別々にHまたはC1-5アルキルを表し、互いに同一で
    も異なっていてもよい) (2) 下記式(III)の水溶性モノマー: 【化3】 (ここで、 R11はHまたは−CH3を表し、 A1は−O−または−NH−を表し、 B1は−CH2CH2−、−CH2CH2CH2−または−CH2CHOHCH2−を
    表し、 R12、R13およびR14はそれぞれ別々に水素、C1−C6アルキル、C1−C6
    ドロキシアルキル、C5−C12シクロアルキル、C6−C12アリールまたはC7
    12アルキルアリールを表し、 X1-は一価の陰イオンである) (3) 不飽和エチレンを含むカルボン酸、不飽和エチレンを含む硫酸、不飽和エ
    チレンを含むスルホン酸およびこれらの誘導体の中から選択される少なくとも一
    種の陰イオン性モノマー、 (4) 下記式(IV)の水溶性モノマー: 【化4】 (ここで、 R1はHまたは−CH3を表し、 R2は−CH3、−C25または−C37を表し、 化合物(IV)は必要に応じて少なくとも1個の窒素が四級化されていてもよ
    く(四級化された窒素に結合したR3、X-+をカッコ[ ]で表す) R3は−CH3、−C25または−C37を表し、 X-はCl-またはCH3OSO3 -を表し、 化合物(IV)の両方の窒素が四級化される場合は、双方のX-は同一でも異
    なっていてもよく、双方のR3も同一でも異なっていてもよい) 上記モノマー組成物は(a)+(b)100モル部に対して下記の部数で(c
    )〜(e)をさらに含むことができる: (c)少なくとも一種の疎水性モノマー 30モル部以下 (d)少なくとも一種の架橋用モノマー 10モル部以下 (e)少なくとも一種の両親媒性モノマー 30モル部以下。
  2. 【請求項2】 化合物(I)が式(Ia)で表される化合物である請求項1に
    記載の塩を含まない水分散液: 【化5】
  3. 【請求項3】 モノマー(c)が下記の(1)〜(7)の中から選択される請求項1
    または2に記載の塩を含まない水分散液: (1) 下記式(V)の水溶性モノマー: 【化6】 (ここで、 R15およびR16はそれぞれH、 【化7】 1-12アルキル、C5-12シクロアルキル、C6-12アリールまたはC8-32アリール
    アルキルを表し、互いに同一でも異なっていてもよい) (2) 下記式(VI)の水溶性モノマー: 【化8】 〔ここで、 R17はHまたはCH3を表し、 Zは−O−または−NH−または−NR19−(ここで、R19はC1-4アルキル)
    を表し、 R18はC1-32アルキル、C5-12シクロアルキル、C6-12アリールまたはC8-32
    リールアルキルを表す〕 (3) 無水マレイン酸 (4) 塩化ビニリデン (5) フッ化ビニリデン (6) 塩化ビニル (7) パーフッ素化(メタ)アクリルモノマー。
  4. 【請求項4】 モノマー(d)が(1)メチロール官能基を有するモノマーおよ
    び(2)少なくとも2つの重合可能な不飽和基を含むモノマーの中から選択される
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の塩を含まない水分散液。
  5. 【請求項5】 モノマー(e)が下記式(VII)のモノマーから選択される
    請求項1に記載の塩を含まない水分散液: 【化9】 〔ここで、 R20はHまたはCH3を表し、 Z1は−O−または−NH−または−NR22−(ここで、R22はC1-6アルキルま
    たはC1-6ヒドロキシアルキル)を表し、 YはC1-6アルキレンを表し、 mは1〜60の整数であり、 R21はC1-36アルキル、C6-50アリールまたはC6-56アラルキルを表す〕
  6. 【請求項6】 下記(A)および(B)を含む請求項1〜5のいずれか一項に
    記載の塩を含まない水分散液(全体で100重量部): (A)請求項1〜4のいずれか一項に記載のモノマー(a)〜(e)の組成物を
    ベースとする被分散コポリマー 5〜50重量部 (B)少なくとも一種の分散剤のコポリマー 0.5〜25重量部 残部は水。
  7. 【請求項7】 下記(A)および(B)を含む請求項6に記載の塩を含まない
    水分散液: (A)被分散コポリマー 10〜30重量部 (B)分散剤のコポリマー 1〜15重量部。 残部は水。
  8. 【請求項8】 分散剤のコポリマー(B)が、分子量が600,000以下で
    ある陽イオン、両性または非イオン性コポリマーの中から選択される請求項6ま
    たは7に記載の塩を含まない水分散液。
  9. 【請求項9】 分散剤のコポリマー(B)が下記の中から選択される請求項8
    に記載の塩を含まない水分散液: (1)ポリ(塩化ジアリルジメチルアンモニウム) (2)ポリ(塩化(メタ)アクリルオキシエチルトリメチルアンモニウム) (3)塩化ジアリルジメチルアンモニウムまたは塩化(メタ)アクリルオキシエ
    チルトリメチルアンモニウムをベースとするコポリマー (4)塩化アルキルまたは塩化ベンジルまたは酸でイミド化または四級化したス
    チレン−無水マレイン酸コポリマー (5)ポリ(塩化アクリルアミドプロピルプロピルトリメチルアンモニウム) (6)ポリアクリルアミド (7)ポリ(ビニルアルコール) (8)ポリ(酸化エチレン)。
  10. 【請求項10】 分散剤のコポリマー(B)が下記の中から選択される請求項
    9に記載の塩を含まない水分散液: (1)スチレンと、塩化アクリルオキシエチルトリメチルアンモニウムと、ポリ
    エトキシメタクリレートとをベースとし、疎水性基(トリフェニルスチリル基ま
    たはアルキル鎖)を含んでいてもよい陽イオンポリマー (2)スチレンと、塩化アクリルオキシエチルトリメチルアンモニウムと、メタ
    クリル酸と、ポリエトキシメタクリレートとをベースとし、疎水性基(トリフェ
    ニルスチリル基またはアルキル鎖)を含んでいてもよい両性ポリマー (3)スチレンと、塩化ジアリルジメチルアンモニウムと、ポリエトキシメタク
    リレートとをベースとし、疎水性基(トリフェニルスチリル基またはアルキル鎖
    )を含んでいてもよい陽イオンポリマー (4)スチレンと、塩化アクリルオキシエチルトリメチルアンモニウムと、長い
    12−C30鎖を含むアルキル(メタ)アクリレートとをベースとする陽イオンポ
    リマー (5)塩化メチルで四級化したイミド化スチレン−無水マレイン酸コポリマー トリフェニルスチリル基を有するポリエトキシメタクリレートは式(VIII
    )で表される: 【化10】 (ここで、rは1〜60の整数)
  11. 【請求項11】 請求項1〜5のいずれか一項に記載のモノマー(a)〜(e
    )の水性媒体のラジカル重合を、請求項6〜10のいずれか一項に記載の少なく
    とも一種のポリマー分散剤(B)の存在下で行うことを特徴とする請求項1〜1
    0のいずれか一項に記載の塩を含まない水分散液の製造方法。
  12. 【請求項12】 下記を用いて塩を含まない水分散液を製造する請求項11に
    記載の方法(部数は水と分散剤のポリマー(B)とモノマー(a)〜(e)の組
    成物とからなる反応混合物100重量部に対する部数): (1)水溶性モノマー(a)〜(e)の組成物 5〜50重量部 (2)ポリマー分散剤(B) 0.5〜25重量部。
  13. 【請求項13】 下記を用いて塩を含まない水分散液を製造する請求項12に
    記載の方法(部数は水と分散剤のポリマー(B)とモノマー(a)〜(e)の組
    成物とからなる反応混合物100重量部に対する部数で示してある): (1)水溶性モノマー(a)〜(e)の組成物 15〜30重量部 (2)ポリマー分散剤(B) 1〜10重量部。
  14. 【請求項14】 温度を−40℃〜160℃にする請求項11〜13のいずれ
    か一項に記載の方法。
  15. 【請求項15】 温度を30℃〜95℃にする請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 請求項1〜11のいずれか一項に記載の水溶性コポリマーま
    たは請求項12〜15のいずれか一項に記載の方法で作られた水溶性コポリマー
    の分散液の、廃水処理用凝集剤、脱水剤、製紙工程における繊維保持剤および充
    填材、繊維等の支持体の易清浄薬剤、充填材の分散剤、繊維等の各種基材への顔
    料および染料移行阻害剤および増粘剤としての使用。
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