JP2003522796A5

JP2003522796A5 -

Info

Publication number: JP2003522796A5
Application number: JP2001559474A
Authority: JP
Filing date: 2001-02-16
Publication date: 2011-12-22
Anticipated expiration: 2021-02-16

Description

【特許請求の範囲】
【請求項１】ウロン酸ユニット（末端ウロン酸ユニット）を末端の一つに有する少なくとも一の抗癒着性炭水化物を含み、病原性物質や有機物のオイカリオンテック（ｅｕｃａｒｙｏｎｔｉｃ）セルへの癒着を減少および／またはブロックする製薬または栄養学上の調剤薬において、
末端ウロン酸ユニットを有する前記抗癒着性炭水化物は、ペクチン、ペクチン酸エステル、アルギン酸塩、コンドロイチン、ヒアルロン酸、ヘパリンおよびヘパランからなる群から選択されるウロン酸含有炭水化物から、最大でＤＰ１００までの重合度を有するように化学的または酵素で分裂されて得られ、該抗癒着性炭水化物の末端ウロン酸ユニットの１０〜１００％が二重結合を有し、前記二重結合の５０〜１００％が末端ウロン酸ユニットのＣ４およびＣ５原子間に位置し、
前記抗癒着性炭水化物のメタノールによるエステル化度が２０〜５０％であることを特徴とする調剤薬。
【請求項２】末端ウロン酸ユニットを有する抗癒着性炭水化物の１０〜１００％が還元末端を含み、その他の末端に末端ウロン酸ユニットを含むことを特徴とする請求項１記載の調剤薬。
【請求項３】前記抗癒着性炭水化物の末端ウロン酸ユニットの１０〜５０％が二重結合を有することを特徴とする請求項１または２に記載の調剤薬。
【請求項４】相違する重合度を有する末端ウロン酸ユニットを有する種々の抗癒着性炭水化物を含むことを特徴とする請求項１〜３のいずれか１項に記載の調剤薬。
【請求項５】前記抗癒着性炭水化物がＤＰ２〜ＤＰ４０を有することを特徴とする請求項１〜４のいずれか１項に記載の調剤薬。
【請求項６】中性糖ユニットの前記抗癒着性炭水化物の内容物が最大で５０％であり、前記中性糖ユニットが、ラムノース、アラビノース、ガラクトース、キシロース、グルコース、フコースおよびアビオースからなる群から選択されることを特徴とする請求項１〜５のいずれか１項に記載の調剤薬。
【請求項７】前記抗癒着性炭水化物とは別に、二つの相違する本質的な溶解性炭水化物成分Ａ）ガラクトオリゴサッカリド群（ジサッカリドからヘキササッカリド）およびＢ）フルクトポリサッカリド群（ヘプタサッカリドから先）の前生物的炭水化物混合物を含み、ここで、該炭水化物成分は、胃腸管において未消化で残り、大腸へ未吸収で到達し、
該炭水化物成分Ａ＝５〜９５質量％、該炭水化物成分Ｂ＝５〜９５質量％、それぞれは該炭水化物成分Ａ，Ｂ（Ａ＋Ｂ＝１００質量％）の合計に対するものであり、該炭水化物成分Ａ，Ｂの炭水化物／サッカリドの少なくとも８０質量％が前生物的に活性であることを特徴とする請求項１〜６のいずれか１項に記載の調剤薬。
【請求項８】前記抗癒着性炭水化物の前記前生物的炭水化物混合物に対する質量比が１：１０〜１０：１である請求項７記載の調剤薬。
【請求項９】通常の製薬上耐性を有する担体、希釈剤および／またはその他のアジュバントを含むことを特徴とする請求項１〜８のいずれか１項に記載の製薬上の調剤薬。
【請求項１０】さらに食物成分を含むことを特徴とする請求項１〜９のいずれか１項に記載の栄養学上の調剤薬。
【請求項１１】胃腸管、血液系、呼吸器導管、泌尿生殖器管、鼻咽腔の感染処置用の、請求項１〜１０に記載の調剤薬。
【請求項１２】前記抗癒着性炭水化物が、一日ｋｇ当たり、少なくとも８ｍｇで投与されるように用いられる請求項１〜１１に記載の調剤薬。

本発明の主題は、本発明の剤および含有される抗癒着性炭水化物を、オイカリオンテック（ｅｕｃａｒｙｏｎｔｉｃ）セル、特に哺乳動物セルに対する病原体の付着を防止または減少させるために使用することにある。好ましくは、これらの炭水化物は胃腸管、血液系、呼吸器導管、泌尿生殖器管、鼻咽腔の感染処置、胃腸管、血液系、呼吸器導管、泌尿生殖器管、同様に鼻咽頭溝道のセルの毒性または重金属カチオンによる損傷の処置に使用される。本発明の主題は、適用される抗癒着性炭水化物の、上記処置プロセス用の栄養または製薬剤の調製用に使用される。