JP2003522732A - 細胞増殖性疾患を治療するための方法および組成物 - Google Patents
細胞増殖性疾患を治療するための方法および組成物Info
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- C12N2533/70—Polysaccharides
Abstract
Description
である。前記出願は1995年6月6日出願の米国特許出願第471,290号(米国特許第5
,858,350号)の一部継続出願であり、さらに該出願は1994年12月1日出願の米国
特許出願第347,911号(米国特許第5,623,064号)の一部継続出願であり、さらに
該出願は1993年12月1日出願の米国特許出願第160,569号(米国特許第5,622,834
号)の一部継続出願である。これらの出願は参考としてその全体を本明細書に含
めるものとする。
-β1→4-N-アセチルグルコサミン(p-GlcNAc)多糖マトリックスと組み合わせて、
含有する癌や他の増殖性疾患の治療に用いるための組成物ならびに方法に関する
ものである。さらに特定すると、本発明のエンドセリンアンタゴニストはペプチ
ドまたは非ペプチド化合物であってよく、本発明のp-GlcNAcマトリックスは、構
成成分の単糖がβ1→4立体配座で結合されている高分子量のポリマーであって、
タンパク質を含まず、単一のアミノ酸やその他の有機および無機汚染物質を実質
的に含まないものである。本発明の組成物および方法は腫瘍やその他の新生物細
胞の増殖を抑制し、かつ/また、新生物細胞のin vivo転移を防止するのに有用
である。
ファミリーであり、もともとはそれらの強力な血管収縮作用および脈管形成作用
により特徴づけられたものである(例えば、Luscherら, 1995, Agents Actions
Suppl. (Switzerland) 45: 237-253; Yanagisawaら, 1988, Nature 332: 411-41
5を参照のこと)。これらのペプチドはさらにbFGFのような増殖因子と関係があ
るようであり、しばしばそれらと協同的に作用する(例えば、Halaban, 1996, S
eminars in Oncology 23: 673-681; Reidら, 1996, Development 122: 3911-391
9; Markewitzら, 1995, Am. J. Physiol. 268: L192-L200; およびNelsonら, 19
96, Cancer Res. 56: 663-668を参照のこと)。さらに、これらのペプチドはサ
イトカイン様調節活性を示し、インスリンやアンギオテンシンIIなどのホルモン
およびTGF-βやTNF-αなどの増殖因子によって影響を受けることがある(Nelson
ら, 前掲; Suzukiら, 1989, J. Biochem. 106: 736-741; およびLundbladら, 19
96, Crit. Care Med. 24: 820-826)。エンドセリン活性は、自己分泌/パラ分
泌様式で2つの異なるG共役型受容体ETAおよびETBに高親和性で結合することに
より媒介される(例えば、Hocherら, 1997, Eur. J. Clin. Chem. Clin. Bioche
m. 35(3): 175-189; Shichiriら, 1991, J. Cardiovascular Pharmacol. 17: S7
6-S78を参照のこと)。
(Webbら, 1997, Medicinal Research Reviews 17(1): 17-67)、これらはエン
ドセリンの作用機構の研究に使用されてきた。エンドセリンは強力な血管収縮活
性をもつことが知られているので、特にエンドセリンのアンタゴニスト(当技術
分野では「エンドセリン受容体アンタゴニスト」ともいう)はヒトの疾患、主に
高血圧、うっ血性心不全、アテローム硬化症、再狭窄、心筋梗塞といった心血管
疾患の治療におけるそれらの可能な役割に関して研究されている(Mateoら, 199
7, Pharmacological Res. 36(5): 339-351)。例えば、Ro 46-2005やボセンタン
(bosentan)のようなピリミジニルスルホンアミド化合物群に属する非ペプチド系
のエンドセリンアンタゴニストは、その芳香環を介してエンドセリン受容体と相
互作用するのであるが、現在、高血圧、血管病およびうっ血性心不全の治療につ
いての臨床評価が進行中である。これらのアンタゴニストはETAとETBの双方に様
々な親和性で結合することができ、ペプチド系のアンタゴニストに比して有利で
ある。なぜならば、非ペプチド系アンタゴニストは代謝安定性が高いからである
(Webbら, 前掲; Parrisら, 前掲)。その上、エンドセリンアンタゴニストは肝
硬変における腎機能障害および急性腎不全のような腎臓病を治療する上でのそれ
らの可能な役割に関しても研究されている(Gomez-Garreら, 1996, Kidney Int.
50: 962-972; Hocherら, 前掲)。
理学的細胞増殖過程、例えば、細胞周期の進行、細胞増殖および細胞の発達に関
与していることが示された(例えば、Parrisら, 1997, Vascular Medicine 2: 3
1-43; Markewitzら, 前掲; Morbidelliら, 1995, Am. J. Physiol. 269; H686-H
695; およびBattistiniら, 1993, Peptides 14: 385-399を参照のこと)。ET1お
よびET3は、内皮および上皮細胞からマクロファージまでの範囲にわたる正常組
織の有糸分裂因子およびケモキネシス因子であることが示されている(例えば、
Webbら, 1997, Medicinal Research Reviews 17(1): 17-67; およびGomez-Garre
ら, 前掲を参照のこと)。加えて、エンドセリンのその受容体への結合は、正常
および腫瘍性細胞においてDNA合成、増殖および細胞可動化を引き起こすことが
わかっている(Webbら, 前掲; Zicheら, 1995, Cardiovasc. Pharmacol. 26: S2
84-S286; およびYamashitaら, 1991, Res. Comm. in Chem. Pathol. and Pharma
col. 74(3): 363-369)。
くつかの初期の研究を癌細胞におけるエンドセリン発現および/またはエンドセ
リン受容体の存在についての研究へと導いた。例えば、ET-1は乳癌および膵臓の
細胞系において過剰発現されることが示され、乳癌組織、卵巣細胞系および前立
腺腫瘍において増殖を誘導する(例えば、Moriatisら, 1997, Eur. J. Canc. 33
(4): 661-668; Nelsonら, 1996, Cancer Res. 56: 663-668; Patelら, 1995, Br
. J. Cancer 71: 442-447; Oikawaら, 1994, Br. J. Cancer 69: 1059-1064; Sh
ichiriら, 前掲; およびYamashitaら, 前掲を参照のこと)。さらに、ET1とET2
に対する親和性がより高いETA型受容体の存在は、卵巣細胞系(Moriatisら, 前
掲)および乳癌組織(Yamashitaら, 前掲)において実証されている。エンドセ
リンの3種すべてのアイソフォームに対して同様の親和性を有するETB受容体を
発現する腫瘍の1つはメラノーマである(Yohnら, 1994, Biochem. Biophys. Re
s. Comm. 201(1): 449-457)。興味深いことに、ETB受容体は原発または再発メ
ラノーマでは高度に発現されているが、転移メラノーマではそれほど多く発現さ
れていない(Kikuchiら, 1996, Biochem. Biophys. Res. Comm. 219: 734-739)
。
を示唆しているが、そのような治療用途を実証している研究はこれまで皆無であ
る。事実、エンドセリンが、各種の血管増殖性疾患および良性の前立腺肥大症(B
PH)のような増殖性疾患を促進させるうえで、どのような役割を果たしているの
か不明である(Webbら, 前掲; およびKennyら, 1997, J. Med. Chem. 40(9): 12
93-1315)。さらに、米国特許第5,550,110号および同第5,641,752号は、特定の
ヘキサペプチドエンドセリンアンタゴニストを用いた癌治療について開示してい
るが、それらの開示には癌治療に関するデータが実際に存在しておらず、かかる
治療を如何に行なうのか、また、実際にそのような治療がうまくいくのかについ
て何も示していない(さらに、PCT出願 WO 97/37987、WO 96/11927およびWO 94/
03483、カナダ国特許出願第2072395号、および米国特許第5,658,943号を参照の
こと)。
る。より詳細には、本発明は、少なくとも1種のエンドセリンアンタゴニストを
、好ましくはポリ-β1→4-N-アセチルグルコサミン(p-GlcNAc)と組み合わせて
、含有する癌やその他の増殖性疾患の治療に用いるための組成物に関する。本発
明は、一部には、エンドセリンアンタゴニストを、単独で高用量をin vivo投与
するか、または多糖マトリックスと組み合わせて投与すると、腫瘍細胞の増殖お
よび/または新生物細胞の増殖もしくは転移が著しく抑制されるという本発明者
らの発見に基づくものである。
Iに示すような非ペプチド系ピリミジルスルホンアミド化合物である: 式Iの化合物は、本明細書中では「Ro61」とも呼ばれる5-イソプロピル-ピリジ
ン-2-スルホン酸[6-(2-ヒドロキシ-エトキシ)-5-(2-メトキシ-フェノキシ),-2-[
2-(1H-テトラゾール-5-イル)-ピリジン-4-イル]-ピリミジン-4-イル]アミドナト
リウム塩(1:2)であり、約650kDの分子量を有する。この化合物は両エンドセリン
受容体ETAおよびETBに対する非特異的非ペプチドインヒビターである。
493号に記載されているような、ポリ-β1→4-N-アセチルグルコサミン(p-GlcNA
c)多糖マトリックスまたはその誘導体であり、前記特許を参考としてここに含
めるものとする。p-GlcNAcまたはその誘導体は膜、フィラメント、不織布、スポ
ンジ、ゲル、三次元マトリックスを含めて、種々の形態で利用することができる
。好適な実施形態によると、p-GlcNAcはゲルの形態をしており、好ましくは脱ア
セチル化されており、場合によりp-GlcNAc乳酸塩へと誘導体化されており、そし
てin vivo投与のためにRo61と組み合わされる。
である。本発明の組成物は、それが例えば有効性の向上、毒性の低下、生物学的
利用能(バイオアベイラビリティー)の増加をもたらすという点で従来の薬剤よ
り改良されている。
るために、治療に有効な量の本発明組成物をin vivo投与することを含んでなる
。本発明の一実施形態によれば、癌やその他の増殖性疾患もしくは障害の治療の
ために、Ro61のようなエンドセリンアンタゴニスト少なくとも1種を、脱アセチ
ル化したp-GlcNAc乳酸塩ゲル中に溶解し、治療に有効な量で患者にin vivo投与
する。本発明の別の実施形態は、癌やその他の増殖性疾患もしくは障害の治療の
ために、エンドセリンアンタゴニスト、より好ましくは非ペプチド系のエンドセ
リンアンタゴニスト、例えばピリミジルスルホンアミドエンドセリンアンタゴニ
ストをin vivo投与することを含む。本発明のさらに別の実施形態は、癌やその
他の増殖性疾患もしくは障害の治療のために、p-GlcNAcマトリックス単独をin v
ivo投与することを含む。本発明の組成物および方法は、in vivoにおいて腫瘍お
よび/または他の新生物細胞の増殖を抑制したり、かつ/また、新生物細胞の転
移を防止するのに有用である。
-β1→4-N-アセチルグルコサミン(p-GlcNAc)多糖マトリックスと組み合わせて
、含有する組成物、ならびに癌やその他の増殖性疾患の治療においてこれらの組
成物を使用する方法に関する。本発明によるエンドセリンアンタゴニストは、ET
AまたはETB受容体に対して特異的もしくは非特異的であってよく、また、ペプチ
ド系もしくは非ペプチド系の化合物でありうる。本発明の好ましい実施形態によ
れば、エンドセリンアンタゴニストは非ペプチド系の非特異的エンドセリンアン
タゴニストである。他の好ましい実施形態によれば、エンドセリンアンタゴニス
トは非ペプチド系のピリミジルスルホンアミド化合物、例えば、下記の式Iに示
されるRo61化合物である:
たは1種以上の他の抗腫瘍薬と組み合わせて、p-GlcNAc(これについては以下の
第5.1節で詳述する)に共有結合でまたは非共有結合で結合されるか、または組
み合わされる。本発明の好ましい一実施形態では、Ro61のような少なくとも1種
のエンドセリンアンタゴニストを脱アセチル化p-GlcNAcゲルに溶解して、本発明
のエンドセリンアンタゴニスト(「EA」)/p-GlcNAc組成物を形成させる。さら
に好ましい実施形態によると、脱アセチル化p-GlcNAcはp-GlcNAc乳酸塩を形成す
るように乳酸で誘導体化される。
容体アンタゴニストを含み、また、「EA/p-GlcNAc組成物」とは、少なくとも1
種のエンドセリンアンタゴニストがp-GlcNAcに共有結合で結合されているか、非
共有結合で結合されているか、p-GlcNAcと混合されているか、またはp-GlcNAcの
内部に封入されているか、のいずれかである組成物を含む。本発明の組成物はさ
らに、エンドセリンアンタゴニストと組み合わせて、腫瘍や他の新生物細胞の増
殖および/または転移を抑制するように作用する他の抗腫瘍薬を含むことができ
る。本明細書中で定義する「抗腫瘍薬」とは、腫瘍細胞、癌細胞、または他のい
ずれかのタイプの新生物細胞の増殖または転移を抑制するあらゆる化合物を含む
。
載のp-GlcNAcとの組合せで、in vitroにおいて新生物細胞の増殖を抑制し、かつ
in vivoで腫瘍細胞の転移を低下させかつ/また腫瘍細胞保有動物の生存を高め
るという本発明者らの発見に基づくものである(以下の第12〜16節を参照のこと
)。さらに、本発明のp-GlcNAcは単独でもin vivoにおいて新生物細胞の増殖お
よび転移に対して抑制効果を及ぼす。
、本発明のEA/p-GlcNAc組成物を含む医薬組成物が治療に有効な量で患者にin v
ivo投与される。本発明の別の好ましい実施形態は、増殖性疾患の治療のために
、エンドセリンアンタゴニスト、例えばピリミジルスルホンアミドエンドセリン
アンタゴニストをin vivo投与することを含む。そして、さらに別の実施形態は
、増殖性疾患の治療のために、以下で説明されるp-GlcNAcをin vivo投与するこ
とを含む。
:(1) 本発明の組成物および方法のp-GlcNAc、(2) 本発明の組成物および方法の
エンドセリンアンタゴニスト、(3) 本発明の組成物の好ましい製剤、および(4)
本発明の組成物および方法の用途。
ゲル濾過クロマトグラフィーでの測定に基いて、重量平均で約800,000ダルトン
〜約3,000万ダルトンの範囲にある高分子量のポリマーを含む。このような分子
量の範囲は、β1→4立体配座で結合した約4,000〜約150,000個のN-アセチルグル
コサミン単糖を有するp-GlcNAc種を示すものである。約4,000〜約15,000個のN-
アセチルグルコサミン単糖が好ましい(図1)。
学的および物理的基準により証明されている。中でも、これらは化学組成および
非多糖汚染物質である。第一に、2種の異なる精製方法を用いて得られたp-GlcN
Acの化学組成データを以下の表1に示す。表に見られるように、両方の方法で得
られたp-GlcNAcの化学組成は、実験誤差の範囲内でp-GlcNAcの公式組成と同一で
ある。第二に、同様に表1に示されたとおり、得られたp-GlcNAcは検出し得るタ
ンパク質汚染物質を含まず、遊離のアミノ酸などの他の有機汚染物質を実質的に
含まず、また灰分や金属イオンなどの無機汚染物質を実質的に含んでいない(本
発明のp-GlcNAcは、純粋なp-GlcNAcについての炭素、水素、窒素および酸素の理
論値から約2%まで外れていてもよい)。従って、本明細書で使用されていると
おり、用語「実質的に有機汚染物質を含まない」および「実質的に無機汚染物質
を含まない」とは、理論値から約2%より大きくは外れない炭素、水素、窒素お
よび酸素のプロフィールを有するp-GlcNAcの組成を意味し、好ましくは本発明の
p-GlcNAcは、表Iのp-GlcNAcマットについての実験データにおいて例示したよう
なプロフィール(偏差%を考慮)を有する。さらに、p-GlcNAcは結合水の割合が非
常に低い。
分析プロフィールを示す。p-GlcNAcの主要な単糖はN-アセチルグルコサミンであ
る。さらに、p-GlcNAcは単糖グルコサミンを含有しない。p-GlcNAcの他の物理的
特性は、参考として本明細書に組み入れる米国特許第5,635,493号に詳細に記載
されている。
はないが、溶出試験、筋内埋込み、または動物被験体への皮内もしくは全身的注
射などの種々の技術により測定し得る。例えば、参考として本明細書に組み入れ
る米国特許第5,635,493号を参照されたい。
ことができる。p-GlcNAc調製の出発源として使用し得る珪藻には、限定するもの
ではないが、Coscinodiscus属、Cyclotella属およびThalassiosira属のメンバー
が含まれるが、Thalassiosira属が好ましい。
ないが、concinnus種およびradiatus種が含まれる。Cyclotella属の中では、使
用し得る珪藻の種としては、限定するものではないが、capsia種、cryptica種お
よびmeneghiniana種が含まれる。本発明のp-GlcNAcの出発原料を製造するために
利用し得るThalassiosira属の珪藻には、限定するものではないが、nitzschoide
s、aestivalis、antarctica、deciphens、eccentrica、floridana、fluviatilis
、gravida、guillardii、hyalina、minima、nordenskioldii、oceanica、polych
orda、pseudonana、rotula、tubifera、tumidaおよびweissflogiiの各種が含ま
れ、fluviatilis種およびweissflogii種が好ましい。上記のような珪藻は、例え
ば、Bigelow Laboratory for Ocean Science, Center for Collection of Marin
e Phytoplancton(McKown Point, West Boothbay Harbor, Maine,04575)のタイプ
カルチャーコレクションから入手し得る。これらの珪藻はいずれも、参考として
本明細書に組み入れる米国特許第5,635,493号に記載された方法および栄養培地
を用いて増殖させ得る。
れる。機械力による方法では、培養物の内容物を好適な機械力に付すことにより
、p-GlcNAc繊維を珪藻細胞体から分離する。かかる機械力には、限定されるもの
ではないが、コロイドミル、超音波装置もしくは泡発生器などにより発生される
剪断力、または例えばワーリングブレンダーにより発生される切断力などが含ま
れる。
を、細胞体からp-GlcNAc繊維を分離する一連の遠心分離ステップに付し、目視で
観察し得る綿状物質を、含むにしてもごく微量しか含まない清澄な上清を得る。
遠心分離ステップには、固定アングルのローターおよび約10℃の温度が好ましい
。必要となる速度、持続時間、および遠心分離ステップの総数は、例えば使用さ
れる特定の遠心分離ローターなどにより変動し得るが、このようなパラメーター
の数値決定は当業者には自明であろう。
得る。このような技術としては、限定するものではないが、吸引および濾過装置
が挙げられる。最後に、濃縮p-GlcNAc繊維を、例えば蒸留脱イオン水、HClおよ
びエタノール、または他の好適な溶媒、好ましくは有機物と無機物を両方とも溶
解するアルコールなどの溶媒を用いて洗浄する。このp-GlcNAcの精製方法の使用
を実証する例を、以下の第6節に示す。
曝露することにより、珪藻細胞体からp-GlcNAc繊維を分離する。例えば、珪藻培
養物を、珪藻細胞壁を弱体化させ得る化学薬品で処理し、それによりp-GlcNAc繊
維をその構造を変えることなく放出させる。かかる化学薬品には、限定するもの
ではないが、フッ化水素酸(HF)が含まれる。あるいは、成熟珪藻培養物を、p-Gl
cNAc繊維の合成を抑制するように生物学的プロセスを変化させ得る生物学的薬剤
で処理して、それにより既に存在する繊維を放出させてもよい。かかる薬剤とし
ては、限定するものではないが、酵素N-アセチルグルコサミニル-P-トランスフ
ェラーゼの阻害剤であるポリオキシン-Dが挙げられる。
の、細胞体およびpGlcNAc含有繊維を分離する。例えば、処理した珪藻培養物の
内容物を静置して、培養物の内容物が2つの別々の層を形成するようにする。上
方の層は主にp-GlcNAc繊維を含み、下方の層は細胞体を含むだろう。静置した細
胞物質の下層を残しつつ、上方のp-GlcNAc繊維を含む層をサイフォンで吸い上げ
て取り出す。次いで、サイフォンで取り出したp-GlcNAc繊維を含む層をさらに精
製し、p-GlcNAc繊維に害を与えない界面活性剤で処理することにより、タンパク
質およびその他の所望でないものを除去する。かかる界面活性剤には、限定する
ものではないが、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)が含まれる。
場合には、繊維を分散させるためのステップが含まれ得る。かかるステップとし
ては、限定するものではないが、繊維分散のための機械力を使用するステップ、
例えば軌道シェーカーの運動に繊維を付すステップが挙げられる。
りさらに精製する前に中和してもよい。かかる中和では、一般に、懸濁液のpHを
約1.8〜約7.0へと変化させるが、これを行うには例えば適切な量の1M Tris(pH 8
.0)を添加するか、または適切な量の水酸化ナトリウム(NaOH)を添加する。中和
により一般に、本明細書で検討した他の精製方法よりも実質的に長い純粋なp-Gl
cNAc繊維が得られる。
公知の技術を用いて濃縮し得る。最後に、p-GlcNAc繊維を、蒸留脱イオン水、HC
lおよびエタノール、または他の好適な溶媒、好ましくは有機物と無機物の両方
を溶解するアルコールなどの溶媒を用いる一連のステップで洗浄する。このよう
な精製方法を用いて成功した実証例を、以下の第7節に示す。
度の、品質低下していない結晶p-GlcNAcをもたらす一方で、各方法は、特定の性
質および有利な特徴を有するp-GlcNAcを生成した。例えば、機械力による方法で
精製されたp-GlcNAcからは、細胞をp-GlcNAcに付着させるための優れた基体を提
供するp-GlcNAc膜が作製される。化学的/生物学的方法によっては、機械力によ
る方法により得られるp-GlcNAcの平均収量よりもはるかに高い平均収量が得られ
る。さらに、化学的/生物学的方法の酸処理/中和変法によっては、非常に長いp-
GlcNAc繊維(繊維によっては100μmを超え、また非常に高い分子量(2000〜3000万
ダルトンもの高分子量)を有するp-GlcNAcポリマーの分子を含む)が得られる。
の酸処理/中和変法により得られたもの)の電子顕微鏡写真を図3に示す。p-GlcN
Ac繊維の精製においては、図3に示すような繊維性の膜が形成されることが多い
。
いて、広範囲にわたる様々な化合物へと誘導体化することができる。これらの化
合物のいくつかを示す図は、図4を参照されたい。かかる誘導体化された化合物
には、限定するものではないが、以下にさらに詳述する化学的および/または酵
素的手段により改変された、部分的または完全脱アセチル化p-GlcNAcが含まれる
。本発明の好ましい実施形態によれば、p-GlcNAcは100%脱アセチル化されたp-G
lcNAcである。
び/またはニトロ化により誘導体化し得る。さらに、以下に詳述するとおり、O-
スルホニル、N-アシル、O-アルキル、N-アルキル、デオキシハロゲンおよびN-ア
ルキリデンおよびN-アリーリデンおよびその他の誘導体を、本発明のp-GlcNAcま
たは脱アセチル化p-GlcNAcから調製できる。また本発明の脱アセチル化p-GlcNAc
を使用して、種々の有機塩および/または金属キレートを調製できる。
アセチル化し、脱アシル化ポリ-β1→4-N-グルコサミン種を作製できる。ポリ-
β1→4-N-アセチルグルコサミン種の各単糖ユニットが脱アセチル化されている
ポリ-β1→4-N-グルコサミン種(すなわち、100%脱アセチル化された誘導体)は
、約640,000ダルトン〜約2400万ダルトンの分子量を有するであろうが、約640,0
00ダルトン〜約240万ダルトンが好ましい。このような分子量範囲を有する種は
、β1→4立体配座で共有結合した約4,000〜約150,000個のグルコサミン単糖を有
する種に相当する。
サミンが得られる。この加水分解プロセスは、濃水酸化ナトリウム溶液または濃
水酸化カリウム溶液を用いて昇温で実施し得る。例えば、以下の第8節を参照さ
れたい。あるいは、キチンデアセチラーゼ酵素を利用する酵素的方法をp-GlcNAc
の脱アセチル化のために用いてもよい。このようなデアセチラーゼによる酵素的
方法は当業者によく知られており、参考として本明細書にその全体を組み入れる
米国特許第5,219,749号に記載のとおりに実施し得る。
少なくとも1個の硫酸基を含むように誘導体化することができ、または他には、
リン酸化もしくはニトロ化することができる。 式中、水素に代わるRおよび/またはR1、および/または、-COCH3に代わるR2は、
硫酸基(-SHO3)、リン酸基(-P(OH)2)、またはニトロ基(-NO2)であってもよい。
る前に、そのp-GlcNAc出発原料を最初に凍結乾燥し、液体窒素中で凍結し、そし
て粉砕しておくのが有利である。
いては、本発明のp-GlcNAcおよび/またはp-GlcNAc誘導体から、例えばTokuraら(
Tokura, S.ら、1983, Polym. J. 15:485)に記載されるような方法を用いて、O-
カルボキシメチルp-GlcNAcを調製する。第二に硫酸化工程を、例えば、N,N-ジメ
チルホルムアミド-三酸化硫黄を用いて、Schweiger(Schweiger, R. G., 1972, C
arbohydrate Res. 21:219)により記述されるような当業者によく知られた方法に
従って実施し得る。得られた生成物はナトリウム塩として単離し得る。
tin in Nature and Technology”, Muzzarelliら編、Plenum Press, New York,
pp.297-299)により記述された方法など、当業者によく知られた方法を利用して
調製し得る。簡潔に説明すると、p-GlcNAc/メタンスルホン酸混合物を、撹拌し
ながら、約0℃〜約5℃の温度で五酸化リン(約0.5〜4.0モル等量)により処理す
る。処理はおよそ2時間にわたる。次いで、得られた生成物を、当業者によく知
られた標準的な技術を用いて沈殿させ、洗浄する。例えば、サンプルをエーテル
などの溶媒により沈殿させ、遠心分離し、エーテル、アセトン、またはメタノー
ルなどの溶媒を用いて洗浄し、乾燥させる。
よびHalt, E., 1934, Chem. Ber. 67:1712)に記載の技術など、当業者によく知
られた技術を用いて調製し得る。簡潔に説明すると、p-GlcNAcおよび/またはp-G
lcNAc誘導体を濃硝酸で処理し、安定なニトロ化生成物を形成する。
を含んでいてもよい。 式中、R3はアルキル、アリール、アルケニル、またはアルキニル基である。この
ような誘導体は、Kuritaら(Kurita, K.ら、1990, Polym. Prep[Am. Chem. Soc.,
Div. Polym. Chem.] 31:624-625)に記述された方法など、よく知られた方法で
調製できる。簡潔に説明すると、水性アルカリp-GlcNAc溶液を塩化トシルのクロ
ロホルム溶液と反応させ、次いでこの反応を低温で遅滞なく進行させることがで
きる。
ように1個以上のO-アシル基を含んでもよい。 式中、水素に代わるR4および/またはR5はアルキル、アルケニル、またはアルキ
ニル基であってもよく、そしてR6はアルキル、アルケニル、またはアルキニル基
であってもよい。このような誘導体の例は、Komai(Komai, T.ら、1986, in “Ch
itin in Nature and Technology”, Muzzarelliら編、Plenum Press, New York,
pp.497-506)により記述された方法など、よく知られた方法により調製し得る。
簡潔に説明すると、p-GlcNAcを、メタンスルホン酸中で、種々の好適な塩化アシ
ルのいずれかと反応させ、p-GlcNAc誘導体を得ることができる。かかる誘導体に
は、限定するものではないが、カプロイル、カプリル、ラノリルまたはベンゾイ
ル誘導体が含まれる。
基を含んでもよい。 式中、R7はアルキル、アルケニル、またはアルキニル基である。かかる誘導体は
、Hiranoら(Hirano, S.ら、1976, Carbohydrate Research 47:315-320)に記載の
技術など、当業者によく知られた技術を利用して得られる。脱アセチル化p-GlcN
Acは多数の有機酸の水溶液中で可溶性である。選択したカルボン酸無水物を、こ
のようなp-GlcNAcの水性メタノール性酢酸溶液に添加すると、N-アシルp-GlcNAc
誘導体が形成される。N-アシルp-GlcNAcは制御放出薬物送達系を製造するための
好ましい誘導体である。
ように、O-アルキル基を含んでもよい。 式中、R8はアルキル、およびアルケニル、またはアルキニル基である。かかる誘
導体化は、当業者によく知られた技術を用いて行い得る。例えば、Mareshら(Mar
esh, G.ら、in “Chitin and Chitosan”, Skjak-Braek, G.ら編、1989, Elsevi
er Publishing Co., pp.389-395)に記載された手順などである。簡潔に説明する
と、脱アセチル化p-GlcNAcを、ジメトキシエタン(DME)中に分散させ、過剰量の
プロピレンオキシドと反応させる。反応時間は24時間程度であり、反応を40℃〜
90℃のオートクレーブ中で行う。続いて混合物を水で希釈し、濾過する。DMEを
留去する。最後に、目的の生成物を凍結乾燥により単離する。O-アルキルp-GlcN
Acおよびその脱アセチル化誘導体もまた、制御放出薬物送達系を製造するための
好ましい誘導体である。
導体であってもよい。
ば、Noguchiら(Noguchi, J. et al., 1969, Kogyo Kagaku Zasshi 72: 796-799)
により記載されたような方法を利用することが可能である。簡潔に述べると、約
0℃において約2時間にわたり減圧下でNaOH(好ましくは43%)中にp-GlcNAcを浸漬
することが可能である。次に、例えば、バスケット遠心機による遠心および機械
的な加圧によって、過剰のNaOHを除去することが可能である。
示すようにN-アルキル基を含有していてもよい。
る。そのような誘導体は、例えば、N-アルキルp-GlcNAc誘導体の製造に関して先
に述べたように、Mareshら(Maresh, G. et al., in “Chitin and Chitosan,”
Skjak-Brack, G. et al., eds. 1989, Elsevier Publishing Co., pp. 389-395)
により報告されているような手順を利用して得ることが可能である。
示すようなデオキシハロゲン誘導体を1つ以上含有していてもよい。
のような誘導体は、当業者に公知の技法を用いて得ることが可能である。例えば
、Kuritaら(Kurita, K. et al., 1990, Polym. Prep. [Am. Chem. Soc. Div. Po
lym. Chem.] 31: 624-625)により記載されたような方法を利用することが可能で
ある。簡潔に述べると、トシル化p-GlcNAcをジメチルスルホキシド中でハロゲン
化ナトリウムと反応させてデオキシハロゲン誘導体を生成させる。p-GlcNAcのト
シル化は、アルカリp-GlcNAc水溶液を塩化トシルのクロロホルム溶液と反応させ
ることによって行うことが可能である。そのような反応は、低温で円滑に進行さ
せることが可能である。
示すような塩を形成していてもよい。
ある。そのような誘導体は、当業者に公知の技法を用いて得ることが可能である
。例えば、AustinおよびSennett (Austin, P. R. and Sennett, S., in “Chiti
n in Nature and Technology,” 1986, Muzzarelli, R. A. A. et al., eds. Pl
enum Press, pp. 279-286)により記載されたような手順を利用することが可能で
ある。簡潔に述べると、例えば、酢酸エチルまたはイソプロパノールのような有
機媒質中に脱アセチル化p-GlcNAcを懸濁させることが可能である。この媒質には
、例えば、ギ酸、酢酸、グリコール酸、または乳酸のような適切な有機酸を添加
してもよい。この混合物は、一定時間(例えば、1〜3時間)放置することが可能で
ある。反応および乾燥の温度は、約12℃〜約35℃の範囲で変化させることが可能
であるが、20℃〜25℃が好ましい。次に、濾過により塩を分離し、新鮮な媒質で
洗浄し、そして残留する媒質を蒸発させることが可能である。
示すような金属キレートを形成していてもよい。
、脱アセチル化p-GlcNAc中に存在するアミノ基または置換アミノ基に存在する窒
素の電子により形成される配位結合である。
示すようにN-アルキリデン基またはN-アリーリデン基を含有していてもよい。
とが可能である。そのような誘導体は、当業者に公知の技法を用いて得ることが
可能である。例えば、Hiranoら(Hirano, S. et al., 1981, J. Biomed. Mat. Re
s. 15: 903-911)により記載されたような手順を利用することが可能である。簡
潔に述べると、脱アセチル化p-GlcNAcとカルボン酸無水物および/またはアリー
ルアルデヒドとのN-置換反応を行うことにより、アシル誘導体および/またはア
リーリデン誘導体を得ることが可能である。
すことにより、一様な個別の分子量および別の物理的特性を有する分子のグルー
プを得ることが可能である。そのような加水分解条件としては、例えば、酵素リ
ゾチームによる処理が挙げられる。加水分解度を制御するために、p-GlcNAcを様
々な時間にわたってリゾチームに暴露することが可能である。その上、加水分解
の速度は、リゾチーム処理されるp-GlcNAcの脱アセチル化度の関数として制御す
ることが可能である。脱アセチル化条件は、先に記載した通りであってよい。約
20〜約90%の間で脱アセチル化される場合、p-GlcNAc分子がより完全に脱アセチ
ル化される程、分子は所定の時間内でより完全に加水分解されるであろう。加水
分解処理および/または脱アセチル化処理によって、分子量の低下に加えて物理
的特性の変化を導き出すことが可能である。大規模に加水分解を行うと、p-GlcN
Acの液化が起こる。
物の結晶質構造をそのように改変することにより、例えば、p-GlcNAcの反応性に
有利な影響を及ぼすことが可能である。
することも可能である。そのようなハイブリッドには、p-GlcNAcおよび/または
p-GlcNAc誘導体に加えて、何種類かの天然および/または合成の物質が含まれて
いてもよい。例えば、ハイブリッドは、p-GlcNAcおよび/またはp-GlcNAc誘導体
と1種類以上の細胞外マトリックス(ECM)成分から形成されていてもよい。そのよ
うなECM成分としては、コラーゲン、フィブロネクチン、グリコサミノグリカン
、および/またはペプチドグリカンが挙げられるが、これらに限定されるもので
はない。また、ハイブリッドは、p-GlcNAcおよび/またはp-GlcNAc誘導体と1種
類以上の合成物質、例えばポリエチレン、から形成されていてもよい。そのよう
なp-GlcNAc/ポリエチレンハイブリッドまたはp-GlcNAc誘導体/ポリエチレンハ
イブリッドは、例えば、オートクレーブによる処理を介して、ハイブリッド成分
を熱的に連結させることによって作製することが可能である。
GlcNAc乳酸塩誘導体のような脱アセチル化p-GlcNAc塩誘導体、特に、p-GlcNAc乳
酸塩ゲル誘導体である。本明細書で使用される場合、用語「p-GlcNAc乳酸塩」は
、部分的にまたは完全に脱アセチル化されたp-GlcNAcに、乳酸部分が機能的に結
合していることを意味する。そのようなp-GlcNAc乳酸塩誘導体は、先に記載した
ようにして(例えば、乳酸で誘導体化することによって)得られ、そして以下の第
10節の実施例に記載されているようにプロピレングリコールおよび水を用いてゲ
ルとして製剤化することが可能である。高粘度および低粘度を有するp-GlcNAc乳
酸塩誘導体を製造することが可能であり、これにより、対象となる特定の適応症
に合わせてp-GlcNAcを調製することが可能になる。例えば、注射器や噴霧器を介
して送達するために、より低粘度を有するp-GlcNAcを使用することが有用な場合
もある。
び/またはその誘導体は、エンドセリンアンタゴニストのような対象となる分子
または薬物に共有結合もしくは非共有結合で結合させるかまたはそれらと組み合
わせることによって、更に誘導体化することができる。
ル化誘導体、および/またはそれらの誘導体は、溶解してから様々な形状および
形態に再製剤化することが可能である。
とによって達成することができる。LiClを5% (DMAの重量基準で)含有するDMA溶
液中で攪拌することによってp-GlcNAcを容易に溶解させることが可能である。p-
GlcNAc塩、例えば、乳酸塩誘導体またはカルボキシメチル誘導体のような水溶性
p-GlcNAc誘導体は、水に溶解させることが可能である。少なくとも約75%脱アセ
チル化されたp-GlcNAcは、例えば、1%酢酸のような弱酸性の溶液に溶解させるこ
とが可能である。水に不溶性のp-GlcNAc誘導体は、有機溶剤に溶解させることが
可能である。
、カルバニレートを生成することが可能である。更に、DMA:LiCl中のp-GlcNAcを
トルエン-p-スルホニルクロリドで誘導体化することによって、トルエン-p-スル
ホネートを生成することが可能である。
誘導体は、次に、沈殿させていろいろな形状に再製剤化することが可能である。
こうした形状としては、マット、ひも、ミクロスフェア、ミクロビーズ、膜、繊
維、粉末、スポンジ、およびゲルが挙げられるが、これらに限定されるものでは
ない。更に、超薄(すなわち、厚さ約1ミクロン未満)の均一な膜に再製剤化する
ことも可能である。そのほか、ピル剤、錠剤、およびカプセル剤のような医薬製
剤を調製することもできる。
タノールのような溶液に不溶であるという事実を利用することによって達成する
ことが可能である。例えば、p-GlcNAc含有DMA/LiCl混合物を注入のような従来の
手段によって水またはアルコール、好ましくはエタノールに導入すると、溶液は
再沈殿を起こし、その結果、溶解していたp-GlcNAcをもたらす。p-GlcNAc膜から
繊維状物質への再製剤化については、以下の第9節の実施例で具体的に説明する
。水溶性のp-GlcNAc誘導体の場合、例えば、酢酸エチルまたはイソプロパノール
のような有機溶剤中で再沈殿させることによって再製剤化を行うことが可能であ
る。少なくとも約75%脱アセチル化されたp-GlcNAcの再製剤化は、アルカリ性溶
液中で再沈殿させることによって達成することが可能である。水に不溶性のp-Gl
cNAc誘導体は、例えば、水のような水性溶液中で再沈殿させることによって再製
剤化を行うことが可能である。
に制御された平均細孔サイズの形成をもたらす方法を利用して作製することが可
能である。膜および/またはマトリックスを形成する前に、使用するp-GlcNAc材
料の量を変化させることによって、およびメタノールまたはエタノール、好まし
くはエタノールのような特定の溶剤を約5%〜約40%の範囲の特定の量で添加する
ことによって、膜中およびマトリックス中における細孔サイズを制御することが
できる。一般的には、溶剤のパーセントが大きくなる程、形成される平均細孔サ
イズは小さくなるであろう。
の実施例で詳細に説明するようにゲルに再製剤化される。
、ペプチド系エンドセリンアンタゴニスト、非ペプチド系エンドセリンアンタゴ
ニスト、ETA特異的エンドセリンアンタゴニスト、ETB特異的エンドセリンアンタ
ゴニスト、または非特異的エンドセリンアンタゴニストが挙げられるが、これら
に限定されるものではない。本発明の組成物および方法に有用なペプチド系エン
ドセリン受容体アンタゴニストとしては、例えば、BQ-123 (シクロ(-D-Trp-D-As
p-L-Pro-D-Val-L-Leu-))、BQ-153、BQ-238、BQ-485、BQ-610、BQ-788、BQ-928、
TAK-044、FR139317 (ペルヒドロアゼピン-1-イルカルボニル-L-ロイシル-(l-メ
チル)-D-トリプトフィル-[3-(2-ピリジル)]-D-アラニン)、RES-701-1 (Novabioc
hem)、PD 142893 (アセチル-(3,3-ジフェニル-D-アラニン)-L-Leu-L-Asp-L-Ile-
L-Ile-L-Trp)、PD 145065、CP 170687、AcDBhgl6-Leu-Asp-Ile、IRL-1038 ([Cys
11-Cys15]-エンドセリン-1 (11-21))、GRGDSペンタペプチド、およびET-1 [Dprl
-Asp 15]が挙げられる。これらのペプチドの多くは、例えば、American Peptide
Company, Sunnyvale CAまたはCalbiochem Novabiochem Company, San Diego CA
から市販品として入手可能である。
アンタゴニストとしては、例えば、Ro 61-0612、Ro 61-1790、Ro 42-2005、Ro 4
6-2005、Ro 46-8443、Ro 47-0203 (当技術分野においてボセンタン(bosentan)
としても知られる)、PD 155080、PD 156707、SB 209670、SB 217242、L-744,453
、L-749,329、L-754,142、CGS 27830、BMS 182874、LU 135252、S-1039、mA386
、A-127722、TBC11251、Nz-arg-3-(isoxazdylsulfameyl)-2-チオフェンカルボキ
サミド、およびEQ 123が挙げられる。これらの公知のエンドセリンアンタゴニス
トの多くの構造については、例えば、先に記載のWebbらの文献およびOhlsteinら
の文献を参照されたい。
ある。なぜなら、ペプチド系アンタゴニストよりも好ましい薬物動力学的性質、
例えば、向上した代謝安定性ならびにより良好なバイオアベイラビリティ−およ
び経口活性を呈するからである。本発明の好ましい実施形態によれば、利用され
るエンドセリンアンタゴニストは、先の図1に示されているRo61である。
(「EA」)は、p-GlcNAc、または先に記載したような1種以上のその誘導体もしく
は再製剤化物に共有結合もしくは非共有結合により機能的に結合されるかまたは
それらと組み合わされる。一実施形態によれば、少なくとも一つのタイプのエン
ドセリンアンタゴニストが、脱アセチル化p-GlcNAcと、共有結合、非共有結合、
または他の方法で組み合わさせるかまたは混合される。本発明のEA/p-GlcNAc組
成物と一緒に使用しうる他の抗腫瘍剤については、以下で説明する。
学的スペーサーとして作用する二官能性架橋試薬を利用した化学的結合によって
、脱アセチル化p-GlcNAcの露出した第一級アミンに共有結合させることが可能で
ある。そのような技法は、当業者に公知であり、例えば、DavisおよびPreston (
Davis, M. and Preston, J. F. 1981, Anal. Biochem. 116: 404-407)ならびにS
tarosら (Staros, J. V. et al., 1986, Anal. Biochem. 156: 220-222)の方法
に類似したものであると言ってよいであろう。例えば、ペプチド系化合物の場合
、脱アセチル化または部分的に脱アセチル化されたp-GlcNAcに結合されるペプチ
ド上のカルボキシル基を活性化し、次に、p-GlcNAcに架橋結合させることが可能
である。活性化は、例えば、カルボジイミドEDC (1-エチル-3-(3-ジメチルアミ
ノプロピル)カルボジイミド)などの溶液を、リン酸塩緩衝液中のペプチド溶液に
添加することによって達成することが可能である。好ましくは、この溶液には、
このほかに、カップリングを促進するためのスルホ-NHS (N-ヒドロキシスルホス
クシンイミド)のような試薬が含まれるであろう。活性化されたペプチドは、炭
酸塩緩衝液のような高pH緩衝液中(pH 9.0〜9.2)で混合することによって、脱
アセチル化p-GlcNAcに架橋させることが可能である。
するリンカー分子(例えば、二官能性架橋性化合物)の長さを変化させることによ
って保持することができる。結合された分子の生物学的活性を変化させないよう
な、結合される所定の分子に対するリンカーの適切な長さは、慣例に従って確定
することができる。例えば、所定の長さのリンカーを介して結合された分子の生
物学的活性(例えば、治療に有効なレベルの生物学的活性)は、結合された所定の
分子に特異的な公知のアッセイを利用して試験することができる。このほか、結
合された分子の生物学的活性を保持するために、適切な天然の酵素により開裂さ
れて結合分子を放出することのできるリンカーを利用することが必要な場合もあ
る。当業者により一般に用いられるアッセイを使用して、結合された特定の分子
の生物学的活性が保持されているかを試験することにより、許容しうるレベルの
活性(例えば、治療に有効なレベルの活性)が得られるかを確認することが可能で
ある。
単独でまたは他の抗腫瘍剤と組み合わせて、当業者に公知の技法を用いてp-GlcN
Acおよび/またはその誘導体と混合するかあるいは非共有結合でそれらに結合さ
せることにより本発明の組成物を形成することが可能である。例えば、エンドセ
リンアンタゴニストなどの選択された1種または複数種の分子を、p-GlcNAcの懸
濁液、脱アセチル化もしくは部分的に脱アセチル化されたp-GlcNAcの溶液、脱ア
セチル化もしくは部分的に脱アセチル化p-GlcNAc塩の溶液、例えば、(部分的ま
たは完全に脱アセチル化された)p-GlcNAc-乳酸塩の溶液、または任意のp-GlcNAc
誘導体の溶液と、混合することが可能である。混合物は、場合により、凍結乾燥
させてもよい。凍結乾燥の後、恐らく、疎水的、静電的、および他の非共有結合
的な相互作用により、分子はp-GlcNAcマトリックスに非共有結合で結合されるよ
うになる。そのようなp-GlcNAc製剤は、製造が非常に容易である。更に、そのよ
うな製剤は、広範にわたる物理的特性および極めて疎水的なものから極めて親水
的なものにまで及ぶ水溶性を有する多種多様な物質を用いて効果的に得ることが
できる。1種または複数種の分子を結合させる際には、非共有結合で結合させる
特定の1種または複数種の分子の活性を試験するために当業者により一般に用い
られているアッセイを使用することにより、結合させた分子を用いて許容しうる
レベルの活性(例えば、治療に有効な活性)が得られるかを確認することができる
。
せて、当技術分野で公知の方法によりp-GlcNAc中に封入することができる。例え
ば、封入を行う一方法として、Hwangらにより概説された手順が挙げられる (Hwa
ng, C. et al. in Muzzarelli, R. et al., eds., 1985, “Chitin in Nature a
nd Technology”, Plenum Press, pp. 389-396)。この文献の全体を、参考とし
て本明細書に組み入れるものとする。また、封入は、例えば、先に提示した酸処
理/中和型の化学的/生物学的精製方法の別法に従って行うこともできる。p-Gl
cNAc溶液のpHをほぼ中性のpH領域(すなわち、約7.4)にまで上昇させるのではな
く、p-GlcNAcの精製が終了した後、pHを約9.0にまで上昇させることによって塩
基性のpH環境を形成することが可能である。より高い塩基性pHでは、p-GlcNAcま
たはその誘導体の構造は、より三次元的または「開放的」な形態をとる。pHを低
下させるにつれて、分子の形態は、よりコンパクトで「閉鎖的」な形態に戻る。
従って、エンドセリンアンタゴニストのような対象の化合物または薬物を高pHの
p-GlcNAc溶液に添加し、次に、p-GlcNAc/薬物懸濁液のpHを低下させることが可
能であり、これによって、対象の薬物をp-GlcNAcマトリックス内に「捕獲」また
は封入することができる。分子を封入した後、当業者により一般に用いられてい
るアッセイを利用して、封入させた1種または複数種の特定の分子の活性を試験
することにより、封入させた分子が許容しうるレベルの生物学的活性(例えば、
治療に有効な活性)を保有しているかを確認することができる。
p-GlcNAc乳酸塩ゲルと混合させる以下の第10節の実施例に示されている。このほ
か、EA組成物(付随するp-GlcNAcが含まれていない)は、例えば、エンドセリンア
ンタゴニストをPBSもしくはHBSS中に溶解させるかまたは製造業者の取扱い説明
書の記載に従って溶解させ、そして所望の濃度に溶液を調節することによって、
調製することができる。
く、例えば、吸入もしくは吹送による投与(口または鼻のいずれかを経由して)、
または経口、口腔内、非経口、もしくは直腸内の投与を行うべく、製剤化するこ
とができる。好ましい実施形態によれば、本発明のEA/p-GlcNAc組成物は、以下
の第10節の実施例に記載されているようなゲルの形態で注射することにより投与
される。癌などの増殖性疾患を治療するために、医薬組成物が、エンドセリンア
ンタゴニスト(例えば、ピリミジルスルホンアミドのような非ペプチジルエンド
セリンアンタゴニスト)の投与を含んでなる本発明の実施形態では、組成物には
、治療に有効な量のエンドセリンアンタゴニストが製薬上許容される担体と組み
合わせて含まれていてもよい。
チン化した(pregelatinised)トウモロコシデンプン、ポリビニルピロリドン、ま
たはヒドロキシプロピルメチルセルロース)、充填剤(例えば、ラクトース、微結
晶性セルロース、またはリン酸水素カルシウム)、滑沢剤(例えば、ステアリン酸
マグネシウム、タルク、またはシリカ)、崩壊剤(例えば、ジャガイモデンプンま
たはナトリウムデンプングリコレート(sodium starch glycolate))、あるいは湿
潤剤(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム)のような製薬上許容される賦形剤または
担体を用いた従来の手段により調製される錠剤またはカプセル剤の形態をとるこ
とができる。賦形剤、担体、および充填剤の代わりに、またはそれらに加えて、
p-GlcNAcを使用することができる。当技術分野で公知の方法を用いて、p-GlcNAc
で錠剤をコーティングすることができる。
をとることができるか、あるいは使用前に水または他の好適なビヒクルとの構成
体を形成するための乾燥品として提供することができる。そのような液状製剤は
、懸濁化剤(例えば、ソルビトールシロップ、セルロース誘導体、または水素化
食用脂)、乳化剤(例えば、レシチンまたはアラビアゴム)、非水性ビヒクル(例え
ば、扁桃油、油性エステル、エチルアルコール、または分別植物油)、および保
存剤(例えば、メチルもしくはプロピル-p-ヒドロキシベンゾエートまたはソルビ
ン酸)のような製薬上許容される添加剤を用いた従来の手段により調製すること
ができる。この製剤にはまた、適切な場合には、バッファー塩、矯味矯臭剤、着
色剤、および甘味剤が含まれていてもよい。
に他の抗腫瘍剤のような他の治療剤のための薬物送達システムとしての使用が含
まれる。本発明のp-GlcNAc含有製剤は、公知の薬物製剤と比較して、例えば、増
大した効力、低減した毒性および改良された生物学的利用能を含めた更なる利点
を提供する。実際に、本発明のp-GlcNAc系薬物送達システムの使用には多数の利
点が存在する。例えば、注射による伝統的な薬物投与は、一般に、タンパク質お
よび多くの他の薬物と併用される。しかしながら、繰り返し投与を行うと、血中
薬物濃度が変動し、患者の快適さおよび服薬遵守に影響を及ぼすことになる。経
口投与が有利である可能性がある。なぜなら、経口投与では、放出されるべき薬
物の量をより大きく変化させることが可能であり、しかも患者の受ける不快感が
少なくなるからである。しかしながら、タンパク質および他の化合物は、胃の中
で変性および劣化する。
改良された経口投与が本発明のp-GlcNAc含有組成物により達成される。例えば、
p-GlcNAcは、ペプチド系エンドセリンアンタゴニストを胃の酸性および酵素的環
境から保護する。P-GlcNAc系は、ひとたび腸領域に到達すると、拡散および/ま
たはカプセル分解により化合物を放出し、そこで効果的に血流中に吸収される。
本発明のこれらのp-GlcNAc系を使用することにより、例えば、タンパク質ならび
に多くの他の化合物を送達することができる。p-GlcNAc誘導体でコーティングさ
れたリポソームまたはp-GlcNAc誘導体-アルギネートカプセル化物は、そのよう
な経口送達方法のために好ましい。
結果として、結合または内包された化合物が徐々に患者の血流中に放出されるた
め、制御された徐放性薬物送達を行う方法が提供される。
種を生成することができる。例えば、脱アセチル化のパーセントは、p-GlcNAc種
が劣化する速度に影響を及ぼす。一般的には、脱アセチル化のパーセントが高く
なる程、生分解および再吸収の速度は速くなるであろう。従って、p-GlcNAcの生
成の間、p-GlcNAcの生分解度およびin vivo再吸収速度を制御することができる
。
ジ、ミクロスフェア、繊維などに製剤化することが可能である。本発明の好まし
い実施形態によれば、予測可能な生分解速度を有する100%脱アセチル化または部
分脱アセチル化p-GlcNAcを利用することができる。
な経路を介して患者に送達することができる。例えば、そのような送達は、部位
特異的、経口、経鼻、静脈内、皮下、皮内、経皮、筋肉内、または腹腔内の投与
であってよい。部位特異的送達に関して、投与方法としては、注射法、埋植法、
関節鏡法、腹腔鏡法、または類似の手段があるが、これらに限定されるものでは
ない。p-GlcNAcの膜および/またはゲルならびにミクロスフェアおよびスポンジ
は、そのような部位特異的送達方法のために好ましい。
ロスフェア、繊維などに製剤化することができる。これらのp-GlcNAc生成物は、
縫合を必要とすることなく、軟組織および硬組織の両方を含めて人体内の組織に
固着したり組織を密着させる。p-GlcNAc物質は、例えば、腹腔鏡手術のような一
般手術または低侵襲手術の際に適用することができる。
トおよび/または他の抗腫瘍剤が溶解されているか、ないしは他の方法で組み入
れられるゲルの形態で存在する。p-GlcNAc系のゲルおよび膜には、例えば、腫瘍
への、または手術後の腫瘍が除去された領域への直接的な部位特異的徐放性送達
を提供するための治療薬送達システムとしての種々の適用がある。そのような固
定化徐放性組成物は、手術後の重要な初期防御方法として作用できる。また、そ
のような抗腫瘍薬送達システムは、手術をまったくまたは部分的に行うことので
きない腫瘍、例えば、特定の脳腫瘍を処置するのに特に有用でありうる。
うための治療薬送達システムとして有用である。これらの組成物には更に、相乗
効果を得るために、本発明のp-GlcNAcに結合させるかまたはその中にカプセル化
することのできる他の抗腫瘍剤を含有させることができる。そのような抗腫瘍剤
は、当業者に公知であり、例えば、次のようなカテゴリーおよび特定化合物:ア
ルキル化剤、代謝拮抗剤、抗腫瘍抗生物質、ビンカアルカロイド剤およびエピポ
ドフィロトキシン剤、ニトロソウレア、酵素、合成物、ホルモン治療薬、生物製
剤、ならびに治験薬があるが、これらに限定されるものではない。
シクロホスファミド、イホスファミド、メルファラン、チオテパ、およびブスル
ファンが含まれうるが、これらに限定されるものではない。
シド(ara-C)、5-アザシチジン(azacytidine)、6-メルカプトプリン、6-チオグア
ニン、およびフルダラビンホスフェートが含まれうるが、これらに限定されるも
のではない。抗腫瘍抗生物質には、ドキソルビシン、ダウノルビシン、ダクチノ
マイシン、ブレオマイシン、マイトマイシンC、プリカマイシン(plicamycin)、
イダルビシンおよびミトキサントロンが含まれうるが、これらに限定されるもの
ではない。ビンカアルカロイドおよびエピポドフィロトキシンとしては、ビンク
リスチン、ビンブラスチン、ビンデシン、エトポシド、およびテニポシドが含ま
れうるが、これらに限定されるものではない。
プトゾシンが含まれる。酵素には、L-アスパラギナーゼが含まれうるが、これに
限定されるものではない。合成物には、ダカルバジン、ヘキサメチルメラミン、
ヒドロキシウレア、ミトタン、プロカルバジン、シスプラチン、およびカルボプ
ラチンが含まれうるが、これらに限定されるものではない。
ン、プレドニゾン、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、およびデキサメタ
ゾン)、エストロゲン(ジエチルスチルベステロール、エストラジオール、エス
テル化エストロゲン、抱合卵胞ホルモン、クロロトリアニセン)、プロゲスチン(
酢酸メドロキシプロゲステロン、カプロン酸ヒドロキシプロゲステロン、酢酸メ
ゲストロール)、抗エストロゲン(タモキシフェン)、アロマターゼ阻害剤(アミノ
グルテチミド)、アンドロゲン(プロピオン酸テストステロン、メチルテストステ
ロン、フロオキシメステロン、テストラクトン)、抗アンドロゲン(フルタミド)
、LHRH類似体(酢酸ロイプロリド)、ならびに前立腺癌用の内分泌物(ケトコナゾ
ール)が含まれうるが、これらに限定されるものではない。
生物学的応答調節剤が含まれうるが、これらに限定されるものではない。
clodisone)、DADAG、CB10-227、CY233、DABISマレエート、EDMN、ホテムスチン(
Fotemustine)、ヘプスルファム(Hepsulfam)、ヘキサメチルメラミン、マホサミ
ド(Mafosamide)、MDMS、PCNU、スピロムスチン(Spiromustine)、TA-077、TCNU、
およびテモゾロミド(Temozolomide); 代謝拮抗剤、例えば、アシビシン、アザシ
チジン(Azacytidine)、5-アザ(aza)-デオキシシチジン、A-TDA、ベンジリデング
ルコース、カルベチメル(Carbetimer)、CB3717、デアザグアニンメシレート、DO
DOX、ドキシフルリジン、DUP-785、10-EDAM、ファザラビン(Fazarabine)、フル
ダラビン(Fludarabine)、MZPES、MMPR、PALA、PLAC、TCAR、TMQ、TNC-P、および
ピリトレキシム(Piritrexim); 抗腫瘍抗生物質、例えば、AMPAS、 BWA770U、BWA
773U、 BWA502U、アモナフィド(Amonafide)、m-AMSA、CI-921、ダテルリプチウ
ム(Datelliptium)、ミトナフィド(Mitonafide)、ピロキサントロン(Piroxantron
e)、アクラルビシン、シトロジン(Cytorhodin)、エピルビシン、エソルビシン(e
sorubicin)、イダルビシン、ヨード-ドキソルビシン、マルセロマイシン(Marcel
lomycin)、メナリル(Menaril)、モルホリノアントラサイクリン、ピラルビシン
、およびSM-5887; 微小管紡錘体阻害剤、例えば、アムフェチニル(Amphethinile
)、ナベルビン、およびタキソール; アルキルリソホスホ脂質(lysophospholipid
)、例えば、BM41-440、ET-18-OCH3、およびヘキサシクロホスホコリン; 金属化
合物、例えば、硝酸ガリウム、CL286558、CL287110、シクロプラタム(Cycloplat
am)、DWA2114R、NK121、イプロプラチン(Iproplatin)、オキサリプラチン(Oxali
platin)、スピロプラチン(Spiroplatin)、スピロゲルマニウム、およびチタン化
合物; ならびに新規な化合物、例えば、アフィドイコリン(Aphidoicolin)グリシ
ネート、アムバゾン(Ambazone)、BSO、カラセミド(Caracemide)、DSG、ジデムニ
ン(Didemnin)、B、DMFO、エルサミシン(Elsamicin)、エスペルタトルシン(Esper
tatrucin)、フラボン酢酸、HMBA、HHT、ICRF-187、ヨードデオキシウリジン、イ
ポメアノール、リブロマイシン(Liblomycin)、ロニダミン、LY186641、MAP、MTQ
、メラバロン(Merabarone) SK & F104864、スラミン、タルリソマイシン(Tallys
omycin)、テニポシド、THU、およびWR2721; ならびにトレミフェン(Toremifene)
、トリロサン(Trilosane)、およびジンドキシフェン(zindoxifene)が含まれうる
が、これらに限定されるものではない。
を行うように指示された場合に好適である。そのような薬物としては、例えば、
化学療法薬の5’-フルオロウラシル、マイトマイシン、シスプラチンおよびその
誘導体、タキソール、ドキソルビシン、アクチノマイシン、ブレオマイシン、ダ
ウノマイシン、メタマイシンなどがある。
(ara-C)と組み合わされたチオグアニン、乳癌のためにシスプラチンと組み合わ
されたタモキシフェン、および乳癌や前立腺癌のためにシスプラチンと組み合わ
されたプロスタグランジンのような2種以上の他の抗腫瘍剤と組み合わせて本発
明のEA/GlcNAc組成物を使用すると、更なる相乗効果を得ることができる。当業
者の公知の抗癌剤の多くの他の相乗的組み合わせを、本発明のEA/p-GlcNAcおよ
びEA/p-GlcNAc誘導体の製剤と一緒に使用することができる。
製剤化および送達を可能にする化学的性質および特徴をp-GlcNAcポリマーが有し
ているならば、本発明のp-GlcNAc含有組成物を使用することが望ましい。例えば
、乳癌を治療するために使用される微小管紡錘体阻害剤であるタキソールは、疎
水性であり、静脈内送達用の液状注入剤として溶解させるためには、ポリオキシ
エチル化ヒマシ油の添加が必要である。タキソールの疎水性の性質によって、タ
キソールがp-GlcNAcポリマー物質との局所的制御放出性送達用の製剤化に、理想
的な化合物となる。参考として本明細書に組み込まれる米国特許第5,635,493号
の第23節には、そのようなp-GlcNAc/タキソール製剤が提示されている。p-GlcN
Ac抗腫瘍系の更なる標的としては、皮膚、GI管、膵臓、肺、胸部、尿路、および
子宮の腫瘍、ならびにHIV関連カポージ肉腫があるが、これらに限定されるもの
ではない。
れ自体、免疫学的に中性であるので、固定化された薬物を収容するp-GlcNAcの膜
、3D多孔性マトリックス、および/またはゲルを含有してなる上記のようなp-Gl
cNAcデバイスは、免疫応答を起こさない方法で該薬物を送達することができる。
p-GlcNAc物質と組み合わせてそのようなデバイスを構築するいくつか場合、天然
のアルギネートおよび合成ポリマーのような特定の追加物質を使用することがで
きる。例えば、A. Polk (Polk, A. et al., 1994, J. of Pharmaceutical Scien
ces, 83 (2): 178-185)によって提案されたものと類似の方法により、高分子系
遅延放出薬物送達システムを作製することができる。そのような手順では、脱ア
セチル化p-GlcNAcを、塩化カルシウムの存在下でアルギン酸ナトリウムと反応さ
せることにより、適切な条件下で一定の時間経過にわたって送達および放出すべ
き薬物を含有してなるマイクロカプセルを形成する。
薬剤の治療に有効な用量は、当業者に公知の方法を用いて慣例に従って決定する
ことができる。「治療に有効な」用量とは、本明細書中に記載されている過程お
よび/または疾患の症状を改善するのに十分な化合物量を意味する。
準的な薬剤学的手順により、例えば、LD50 (集団の50%が死亡する用量)およびED 50 (集団の50%で治療に有効な用量)を調べることにより、決定することができる
。毒性作用と治療効果の用量比は治療指数であり、LD50/ED50の比で表すことが
できる。大きな治療指数を呈する化合物が好ましい。毒性副作用を呈する化合物
を使用することもできるが、感染していない細胞で生じる可能性のある損傷を最
小限に抑えるために、またそれによって副作用を低減させるために、罹患した組
織の部位に該化合物をターゲッティングする送達システムを設計するように注意
を払うべきである。
から得られたデータを使用することができる。そのような化合物の用量は、毒性
をほとんどまたはまったく示さないED50が含まれる循環濃度の範囲内にあること
が好ましい。用量は、使用する剤形および利用する投与経路に応じて、この範囲
内で変化させることができる。本発明の方法で使用される任意の化合物に対して
、最初に、治療に有効な用量を細胞培養アッセイから推定することができる。細
胞培養での決定と同様にして、IC50(すなわち、症状の最大抑制の半分が達成さ
れる試験化合物濃度)が含まれる循環血漿中濃度の範囲が得られるように、動物
モデルで用量を定式化することができる。そのような情報を使用することにより
、ヒトにおける有用な用量をより正確に決定することができる。血漿中のレベル
は、例えば高性能液体クロマトグラフィーにより測定できる。好ましい実施形態
によれば、本発明の組成物中で使用されるエンドセリンアンタゴニストの用量範
囲は、約1mg/kg〜約100mg/kgである。
ICIANS DESK REFERENCE, Medical Economics Data Publishers; REMINGTON'S PH
ARMACEUTICAL SCIENCES, Mack Publishing Co.; GOODMAN & GILMAN, THE PHARMA
COLOGICAL BASIS OF THERAPEUTICS, McGraw Hill Publishers, THE CHEMOTHERAP
Y SOURCE BOOK, Williams and Wilkens Publishersのような概説中に、Cancer L
it(登録商標), U. S. National Cancer Institute databaseのようなオンライ
ンサービス中に、ならびに 「A MultiCenter Randomized Trial of Trial of Tw
o Doses of Taxol」Nabholtz, J. M., Gelmon, K., Bontenbal, M. et al. Medi
cal Education Services Monograph - 1994 Bristol-Myers Squibb Company Pub
lication; 「Randomized Trial of Two Doses of Taxol in Metastatic Breast
Cancer: An Interim Analysis」 Nabholtz, J. M., Gelmon, K., Bontenbal, M.
, et al. 1993, Proc. Am. Clin. Oncol., 12: 60. Abstract 42のような薬理学
的研究の報告中に、容易に見いだすことができる。
れる典型的な日常の用量よりも少なくてもよいし、同じでもよいし、または多く
てもよい。例えば、ヒトにおいて5’-FUで結腸直腸癌を治療するのに使用される
標準的な用量の50%に等しい5’-FUの用量(5日間、毎日静脈内に300〜450mg/m2)
では、scidマウスにおいて異所性HT29大腸癌腫瘍埋植片の体積が80〜90%減少し
た。5’-FUを投与するための薬物送達マトリックスとしてp-GlcNAc膜を使用した
ところ、必要な用量は減少し、静脈内投与の対照動物と比較して腫瘍体積が劇的
に50%低下した。このデータに関する詳細は、参考として本明細書に組み込まれ
る米国特許第5,635,493号の第21節の実施例中に見いだすことができる。より高
い用量が必要な場合には、こうしたより高い用量は、薬物が腫瘍の部位に局所的
に送達されるということから考えて、従って、血液細胞を含めて他の組織が薬物
にそれほど容易に暴露されることはないということから考えて、許容しうる。
エストラムスチン、メクロレタミン、マイトマイシンC、ビンブラスチン、ビン
クリスチンおよびビンデシンを含めた発疱薬であり、一方、ある種の抗腫瘍薬は
、カルムスチン、デカルバジン(decarbazine)、エトポシド、ミトラマイシン、
ストレプトゾシンおよびテニポシドを含めた刺激薬である。発疱薬および刺激薬
は、疼痛を伴う組織の溢出および刺激、発赤、腫脹および他の症状を含む有害な
副作用の原因となる。更に、副作用のいくつかから組織壊死を生じる恐れがある
。抗腫瘍薬の局所的制御放出に使用される本発明の組成物のp-GlcNAc膜およびゲ
ル物質は、創傷治癒特性を有する。従って、本発明のp-GlcNAc膜およびゲル製剤
により送達される発疱性または刺激性の抗腫瘍薬に接触する正常組織は、それほ
ど容易に損傷を受けることはなく、本発明のp-GlcNAc含有組成物のp-GlcNAc成分
の有効な治癒効果のおかげでより迅速に治癒するであろう。
。
記載の手順に従って珪藻種タラシオシラ・フルビアチリス(Thalassiosira fluvi
atilis)を増殖させた。
動距離15mmでZeiss 962装置を利用した。記載の種々の倍率でPolaroidタイプ55
p/n (u4)を利用した。サンプルコート: 炭素コート(100Å) & 100Å AuPd。
2%含有し血清の含まれないイーグルDMEMと交換した。増殖培地から固定液に完全
に移行させるべく、交換を数回行った。固定は、室温で0.5時間続けた。0.1Mス
クロースを含むpH7.2の0.1Mカコジル酸Na中にグルタルアルデヒドを2%含有する
溶液の入った新しいバイアルにカバースリップを移し、さらに室温で1.5時間固
定した。
らp-GlcNAcを精製した。具体的には、ワーリングブレンダー中において最高速度
の混合運動の3回の短時間バーストに培養物の中身を付すことによって、珪藻細
胞体からp-GlcNAc繊維を分離した。3回のバーストの合計時間は、約1秒間であっ
た。得られた懸濁液を、約10℃においてSorvall GS-4固定角ローターにより3500
rpmで20分間遠心した。上清をデカントし、そして今度は約10℃においてSorvall
GS-4固定角ローターにより4000rpmで再度20分間遠心した。もう一度、上清をデ
カントし、10℃において4000rpmで遠心した。3回目の遠心で得られた最終上清は
清澄であり、液体中に浮遊する目に見える凝集塊は、仮に存在したとしてもごく
僅かであった。清澄な上清を、細孔サイズ0.8μmのSupor-800ポリエーテルスル
ホン濾過膜を備えたBuchner濾過装置(Gelma, Inc.)にデカントし、次に、吸引を
行って繊維懸濁液から液体を濾過し、膜上に繊維を集めることを可能にした。回
収した繊維を、蒸留および脱イオン処理の施された70℃のH2O 1リットルで洗浄
した。ほとんどすべての水を排出させた後、吸引しながら70℃の1N HCl 1リット
ルで繊維を洗浄した。ほとんどの酸溶液を排出させた後、吸引を用いて、蒸留お
よび脱イオン処理の施された70℃のH2O 1リットルで洗浄した。ほとんどの洗浄
水を排出させた後、室温の95%エタノール1リットルで繊維を洗浄し、そして減圧
処理した。次に、白色繊維膜が集められた濾過膜を濾過装置から移し、膜および
膜支持体を58℃の乾燥オーブン中で20分間乾燥させ、その後、膜および膜支持体
をデシケーター中に16時間入れた。
物1リットルあたり6.85ミリグラムであった。
使用して、p-GlcNAcを精製した。簡潔に述べると、第1の場合はHF処理により、
第2の場合は酸処理/中和によって、p-GlcNAcを精製した。
れた方法にしたがう培地で、Thalassiosira fluviatilisを増殖させた。
気フード下で、珪藻含有培養物に、当初の細胞培養物の容積1000 mlあたり、室
温で49%(29N)HF溶液2.42 mlを添加して、0.07 M HF溶液とした。次に混合物
を約30秒間激しく振盪し、持続性の泡を発生させて液体を覆うようにした。容器
を5〜6時間動かさないようにして、重い粒子を沈降させた。この時間の最後に、
泡の層が形成され、一方液体自体は2層に分かれた。その1層は第2層の下の容
器の底部に残留する、非常に暗い緑色の薄層であり、第2層はおそらく液体の総
容積の85〜90%に相当する、ずっと明るい灰緑色の曇った相であった。ガラス毛
細管および真空吸引を使用して、泡の層を注意深く吸い上げた。次に主として沈
降した細胞体からなる暗色の底部層をかき乱さないように注意しながら、灰色が
かった不透明な上層を吸い上げ、別のプラスチック容器に移した。この灰色がか
った不透明な上層をさらに16時間静置した。この液体は当初ほとんど無色で、明
灰色だったが、透明ではなかった。16時間静置した後、液体主部の上面に少量の
泡が残留し、少量の緑色物質が容器の底部に沈降していた。液体の色は明るくな
ったが、まだ透明ではなかった。液体の上部の泡を前記のように吸い上げた。次
に、容器の底部の沈降した少量の緑色物質を残して、液体主部を注意深く吸い上
げた。こうして単離した液体は大部分のp-GlcNAc繊維といくらかの不純物を含ん
でいた。
パク質およびその他の不要物質を除去するため、繊維および細胞残留物の懸濁液
をドデシル硫酸ナトリウム(SDS)で洗浄した。詳記すると、液体中の最終濃度
が容積で0.5% SDSになるように、必要な容積の20% SDS溶液を添加した。液体
を保持した容器を密閉し、振盪装置上で水平に固定して、1分間に約100振盪数
で24時間振盪した。振盪開始後間もなく、懸濁液中に白いp-GlcNAc繊維の大きな
固まりが出現し、容器の上部空間に相当量の泡が蓄積した。SDS洗浄の最後に、0
.8ミクロン孔径のSupor-800ポリエーテルスルホンフィルター膜(Gelman,Inc.)
を装備したBuchner 濾過器に、容器の内容物を移した。液体を吸引濾過し、液体
中のp-GlcNAc繊維をフィルター膜上に集めた。
(70℃)の蒸留脱イオンH2Oで、当初の懸濁液の容積の3倍を使用して、繊維を
洗浄した。蒸留脱イオンH2Oを使用するウォータージェットによって、ブーフナ
ーろ過器のフィルター膜上に集めた白色繊維凝塊をWaringブレンダーに移し、約
10回の短いミキシングジェットによって、繊維凝塊を崩壊させた。崩壊させた繊
維の懸濁液を、上記のようにポリエーテルスルホンフィルター膜を装備したブー
フナーロートに移し、液体を吸引除去した。集めた繊維を熱(70℃)1N HCl溶液
1000 mlで洗浄し、その後熱(70℃)蒸留脱イオンH2O 1000 mlでさらに洗浄した
。最後に、室温で95%エタノール1000 mlで繊維を洗浄し、濾過して乾燥させた
。次に、繊維膜および繊維膜を支持するフィルター膜を58℃の乾燥オーブンで20
分乾燥させた。次に膜および膜支持体をデシケーター中に16時間置いた。次に膜
をフィルター膜から注意深く分離した。
って、p-GlcNAcを精製した。詳記すると、SDS洗浄ステップの前までは本節です
でに記載したようにして、p-GlcNAcを処理し、この時点で2.9 M Tris溶液の添加
によって、溶液を約pH 7.0に中和した。この特定の精製操作からのp-GlcNAc収量
は珪藻培養物1リットルについて約20.20ミリグラムだった。しかし、平均では
珪藻培養物1リットルについて約60ミリグラムが得られる。酸処理/中和精製操
作の結果として形成された膜のSEM顕微鏡写真を図3に示す。
した。生成した脱アセチル化膜を乾燥し、図5に示すように、走査電子顕微鏡に
よって調べた。
)を溶解させた。このp-GlcNAc含有溶液を注射器に入れ、純水 50 ml中に押し出
し、繊維を沈殿させた。図6に示すように、走査電子顕微鏡を使用して、生成し
た繊維物質を調べた。
造を持つ非特異的で非ペプチド性のエンドセリンアンタゴニストである。その塩
の化学名は、5-イソプロピル-ピリジン-2-スルホン酸[6-(2-ヒドロキシ-エトキ
シ)-5-(2-メトキシ-フェノキシ)、-2-[2-(1H-テトラゾール-5-イル)-ピリジン-4
-イル]-ピリミジン-4-イル]アミドナトリウム塩(1:2)であり、その分子量は6
49.59である。その水への溶解度は3%より大きい。Ro61の結合阻害力(IC50)は
、ETA受容体に対して1〜20 nMであり、ETB受容体に対しては20〜30 nMである。
その機能的阻害力(pA2)は、ETA受容体に対して9.5であり、ETB受容体に対して
は7.7である。そのin vivoでの推奨用量は静脈内投与若しくは腹腔内投与で1〜3
0 mg/kgある。そのin vitroでの推奨用量は10-9〜10-5 Mである。
andからの凍結乾燥粉末として供給され、これを滅菌水中に懸濁し、pHを滅菌塩
酸で4.0に調整した。あるいは、当分野で知られた技術を使用して、Ro61を合成
することもできる。
記載した生物学的/化学的方法によって調製したp-GlcNAcを蒸留脱イオン水に再
懸濁し、撹拌して約1 mg/mlの繊維性懸濁液またはスラリーを形成させた。次に
この繊維スラリーを60℃で2時間オーブン乾燥し、p-GlcNAcポリマー膜を形成さ
せた。この膜を40% NaOH溶液中、80℃で2時間脱アセチル化した。膜が100%脱
アセチル化に到達したとき、pH7.0に達するまで、それらを蒸留脱イオン水で洗
浄した。
したがって、乳酸の存在下で、洗浄した脱アセチル化膜をp-GlcNAc乳酸塩に変換
させた。簡潔に述べると、(10%の水を含有する)2-プロパノールなどの有機溶
媒中に脱アセチル化p-GlcNAcを懸濁して、脱アセチル化p-GlcNAc物質全体に浸潤
するようにし、撹拌しながら、適切な量の50%乳酸水性溶液を添加した。この乳
酸は試薬グレードのものとすべきで、分析して、存在する有効な(すなわちエス
テル化していない)乳酸の正確な濃度を決定しなければならない。これは一般的
に、0.1 N NaOHでフェノールフタレイン終点(pH 7.0)まで滴定することによっ
て達成させた。混合物を室温で少なくとも2時間撹拌した。反応速度を増大させ
るために、低温加熱をしてもよい。反応の完結を確実にするため、反応時間を延
長するか、または50%乳酸水性溶液の量を増加してもよい。次に定量用無灰濾紙
を使用して、ブーフナーロートで懸濁液を精密に濾過し、物質は、膜のまま、無
水2-プロパノールで洗浄した。次に膜を換気フード内で2時間空気乾燥し、その
後40℃のオーブン内に一晩置いた。
に、蒸留脱イオン水中に溶解し、この溶液にRo61を添加することによって、注射
用のEA/p-GlcNAcゲルを調製した。ゲルサンプル 200μlについて各動物が3 mg/k
gを受容するように、ゲル中のRo61の最終濃度を調整した。任意に、p-GlcNAc溶
液に、試薬グレードのプロピレングリコール(2-プロパンジオール)を、最終プ
ロピレングリコール濃度が1〜10%になるように、添加することができる。場合
によっては、細菌および/または菌類の混入を防止するために、防腐剤を添加し
てもよい。その他の実施形態において、上記のようにして、0.1%から4.0%の範
囲でp-GlcNAc乳酸塩の濃度を調製することができる。これらの調製物の粘度はp-
GlcNAc乳酸塩の割合が増加するにつれて増大し、p-GlcNAc乳酸塩が0.5%または
それ以上の製剤はゲルとして挙動する。
価した。B16細胞、すなわち(繊維芽細胞起源の)B16マウスメラノーマ細胞系由
来の細胞は、American Type Culture Collection(Rockville MD)から凍結保存品
として取得した。細胞を以下の完全培地(CM)で培養した: 10%熱不活性化ウ
シ胎仔血清(Summit Biotechnologies,Ft.Collins CO)、ペニシリン(50単位/
ml)、ストレプトマイシン(50μg/ml)、2 mM L-グルタミン、0.1 mM MEM非必
須アミノ酸(Gibco BRL,Gaithesburg MD)、1 mMピルビン酸ナトリウムおよび 0
.05 mM 2-メルカプトエタノール(Sigma Immunochemicals,St.Louis MO)を補充
したRPMI 1640(Irvine Scientific,Santa Ana CA)。加湿した5%CO2インキュベ
ーター中、37℃で細胞を増殖させ、2日毎に1x105細胞/mlに調整した。
いて、以下のようにして分析した。放射性リガンドおよびET1特異的抗体を使用
する競合ラジオイムノアッセイ(RPA 545,Amersham,Milford Ma)によって、B16
培養上清中のET1を測定した。結合および遊離ETを第2抗体相システムと反応さ
せ、その後磁力分離した。結合リガンド/ゼロ標準の比率(B/Bo)を算出する
ことによって、標準曲線を決定し、この標準曲線からET濃度を読み取ることを可
能にした。抽出操作からの回収は血漿添加標準(4〜20 fmol/ml)を基準として7
5±5%だった。このETラジオイムノアッセイ操作について、アッセイ間の変動は
10%、アッセイ内の変動は9%だった。
準ET1レベルは1.269 fmol/mlであることがわかった。ETA若しくはETBのいずれか
または両方の10μMの培養物への添加は、それぞれ無処理対照に対して137%、11
7%および164%まで、B16細胞の増殖の増加を誘導したが、これはそれぞれ34.01
、1.158および34.01 fmol/mlのET1レベルに相当する。その後の実験において、2
4時間のB16培養物におけるET1の基準レベルは597±58 fmol/lであり、非選択的
アゴニスト(ET1)、選択的ETB受容体アゴニスト(BQ3020)または両方の10μM
の添加は、それぞれ無処理対照に比較して、154%、116%および141%まで、B16
細胞の増殖を増加させた(下記表1を参照のこと)。これらのデータはマウスB1
6メラノーマ細胞がETRを発現し、これが確立されたエンドセリンアゴニストに応
答性であることを意味している。
セリン受容体抗体、すなわち受容体の細胞質領域に対して特異的なもの(Resear
ch Diagnostics Inc.,Flanders NJ)およびヒツジ抗マウスIgGイソタイプ抗体対
照(Sigma Immunchemicals,St.Louis MO)とともに使用して、免疫蛍光染色によ
り、B16細胞はエンドセリン受容体を発現することが確定された。この操作にお
いて、B16細胞をCytofix/Cytopermバッファー(Pharmingenキットより)で洗浄
し、透過性化溶液(0.1%クエン酸ナトリウム中0.1%Triton X100)とともに20
分インキュベートした。次に細胞を一次抗体である抗エンドセリン受容体抗体若
しくはイソタイプ対照抗体とともに暗所、4℃で30分インキュベートし、その後
洗浄し、FITC標識した二次抗体(マウス抗ヒツジIgG;Sigma)とともにさらに30
分インキュベートした。細胞を可視化し、100ワット水銀光源および40x plan-n
eufluar nal.3対物レンズを装備したAxioplan 研究用顕微鏡(Carl Zeiss Inc.J
ena Germany)を使用して、撮影した。
およびETB受容体を発現することが示された。
した。これらのアッセイは以下のように実施した。A10細胞と命名した大動脈血
管平滑筋細胞、B16およびCHO細胞を、別々のチューブ内で結合バッファー(50 m
M Tris/HCl - pH7.4、5 mM EDTA、および0.5% BSA)中に2x106細胞/mlの濃度
で懸濁させた。A10をETA陽性対照として使用し、一方CHO細胞を陰性対照として
使用し、標識ET1の結合がないことが証明され、この結果はこの細胞系にはETRが
不在であることと整合する。
am Life Science Inc,Arlington Heights,ILより)21μlを分取し、最終濃 度10 -12 Mで添加した。次に標識した細胞をマイクロ遠心チューブに分注し、非標識E
T1(最終濃度 10-8 M)若しくはHBSS 18μlを添加した。チューブ内容を混合し
、各サンプルを300 pl分取し、シリコーン処理したチューブに入れ、37℃で2.5
時間振盪した。インキュベート後、チューブを10,000 rpmで6分遠心分離し、細
胞ペレットを結合バッファー 300μl中にボルテックスして再懸濁し、結合バッ
ファーでさらに2回洗浄した。最後の洗浄後、細胞を1N NaOH 500μlに再懸濁し
、37℃で10分振盪し、Packard Cobra Autogamma 5000 Series(Model 5002)ガ
ンマカウントシステム(Packard Instrument Co.,Meridea,CT)でカウントする
ため、シンチレーションチューブに入れた。
り、これを下記の表2に示す。
Rを示さない。脾細胞の単離および培養は容易であることから、細胞増殖に及ぼ
すRo61の影響を評価するための対照細胞として、これらを使用した。以下のよう
にして、6〜8週齢の雌のC57BL/6(H-2b)マウス(Jackson Laboratories,Bar Harb
orMA)から脾細胞を収穫した。脾臓を取り出し、CM中に入れ、その細胞を3 ccシ
リンジプランジャーで分散させた。次に細胞懸濁液を70μm細胞濾過器で濾過し
、塩化アンモニウム溶解溶液(8.3 g/Lの塩化アンモニウム9部と、20.59 g/LのT
ris(pH 7.65)1部とを、使用直前に混合することによって調製)で赤血球を溶
解した。次に脾細胞を洗浄してCM中に再懸濁した。
てRo61を入手し、B16細胞増殖に及ぼすRo61の影響をin vitroで評価するために
、増殖アッセイを実施した。さらに詳記すると、96ウェル培養プレートに、HBSS
中のRo61を濃度を増加させながら添加した。次に、上記のB16細胞または対照脾
細胞を1ウェルについて105細胞の濃度でウェルに添加し、72時間増殖させた。
以下 のようにして、非放射性細胞増殖測定用のCellTiter96キット(Promega,Ma
dison WI)を使用して、細胞増殖をアッセイした。簡潔に述べると、細胞を15ml
のMTT染料(Promegaキットより)とともに4 時間インキュベートした。その後、
ホルマザン結晶の形成が見られた。結晶を可溶化/停止溶液(Promegaキットよ
り)50 ml中に室温で30分溶解し、OD 570 nmで色の変化を測定した。630でのバ
ックグラウンド ODを自動的に差し引いた。3組のウェルの平均値を算定した。
また、細胞の増殖または死を40xの倍率での光学顕微鏡写真によって記録した。
殖を未処理対照細胞に対する比率として表わす。3組のウェルの平均値を算定し
た。図7に見られるように、Ro61はB16細胞(黒丸)の増殖を抑制したが、正常
脾細胞(白丸)は抑制しなかった。さらに、培養物中の細胞に濃度を増加させな
がらRo61を添加したとき、用量依存性の抑制が観察された。この効果は濃度 0.1
μMで見られ(未処理対照と比較して22%抑制)、10μMで最大であった(83%抑
制)。顕微鏡下では、最高濃度のRo61では、B16細胞は最早正常な繊維芽様の紡
錘形ではなく、球形で疎らであって、生存率は低かった(図17A〜17Bを参
照のこと)。これとは対照的に、最高濃度のRo61(10μM)を添加しても、脾細
胞はほんの少し影響を受けただけだった。
Ro61で513±27 fmol/lから5μMのRo61で954±31 fmol/lに)増加することもわか
った。この観察結果はETRのRo61遮断と一致し、受容体が介在するフィードバッ
ク回路を妨害する。
くはETBに特異的なペプチドアゴニストの添加がこの効果を逆行させる、すなわ
ちRo61と受容体結合部位について競合することによって該効果を逆行させるかど
うかを決定することが、興味の対象となった。アゴニストBQ-3020-[Ac-[Ala11,1
5]-エンドセリン(6,21)、すなわちBQ3020(Novabiochem,カタログ番号Al 4534
)およびアゴニスト[Ala1,3,11,15]-エンドセリン1(Sigma Immunochemicals,S
t. Louis MO,カタログ番号E6877)をHBSS中に懸濁して使用した。5x104 個のB1
6細胞を、各ウェルについて10 nMの濃度のいずれかのアゴニストのみか、両方の
アゴニストとともにか、またはいずれも含ませないで、培養し、次にウェルに各
種濃度のRo61を添加した。
加によって妨害された。Ro61処理細胞の増殖を未処理対照細胞との比率として表
わす。3組のウェルの平均値を算定した。最初に、図10のY軸(Ro61濃度 0)
によって示すように、BQ3020アゴニスト(黒三角)若しくはET-1アゴニスト(白
菱形)のみ、または2つのアゴニストを組合せたもの(白四角)の添加は、B16
細胞の増殖を誘導した。BQ3020アゴニストについては、増殖は未処理対照の137
%、ET1アゴニストについては、増殖は未処理対照の117%であり、アゴニストの
組合せについては、増殖は未処理対照の164%だった。
増加させることによって誘導される抑制をも妨害した。例えば、10 nM濃度のET1
の添加は、1 nM濃度のRo61の効果を完全に逆転させ、5μMでのRo61の抑制を50%
低下させた。BQ3020アゴニストは5μMのRo61の効果(5μMで増殖のわずか12%の
阻害)を有意に逆転させた。2つのアゴニストの組合せによって、最も有意な効
果が観察され、0.1μM Ro61の添加があっても増殖が誘導された(未処理対照の1
23%)。これらの用量依存性の知見は、ETRアンタゴニストによって抑制され得
るマウスB16細胞に対するエンドセリン受容体介在性増殖応答を定義付けた。
アンタゴニストであって、ETAに対して約10倍高い親和性を持つRo61を、ETAアン
タゴニストであるBQ123およびETBアンタゴニストであるBQ788(いずれもAmerica
n Peptide Co.,Sunnyvale,CAより入手)とともに試験し、B16細胞の増殖に及ぼ
すこれらのアンタゴニストの影響を判定した。培養物中にBQ123、BQ788、BQ123
+BQ788、またはRo61-0612/001(それぞれの合計濃度が10μM)を存在させた結
果、増殖の有意な抑制があった(未処理対照と比較してそれぞれ16、18、19およ
び50%;p=0.001、下記表3参照)。
を試験して、B16細胞の増殖に及ぼすこれらの影響を判定した。動物において10
回継代した野生型全長ETRを発現するB16細胞を、FOと命名した対照B16細胞と比
較した。この対照B16細胞は末端切断型ETA mRNAを発現するので、不完全なETA受
容体を産生するものと見られる。
BQ610、BQ485、BQ788、RESは10-6Mの濃度においてすべて、FO対照ならびにエン
ドセリンアゴニスト対照であるET1およびBQ3020と比較して、B16細胞の増殖を抑
制した。
または壊死の存在の重要な構成成分であることも示された。実際に、Ro61で処理
されたB16細胞はプログラムされた細胞死と一致する有意な程度の形態学的変化
を示した(図11を参照のこと)。
フラスコ内のCM中、1μM Ro61の存在下または不在下で、B16細胞を5% CO2イン
キュベーター中、37℃で72時間まで増殖させた。以下のようにして、Fluorescei
n In Situ Cell Death Detection Kit(Boehringer Mannheim,Mannheim,Germany
)を使用し、アポトーシス若しくは細胞死について、細胞をアッセイした。簡潔
に述べると、細胞をトリプシン処理し、1%ウシ血清アルブミン(BSA)を含有す
るPBSで洗浄した。PBS中4%パラホルムアルデヒド溶液(pH 7.4)で30分固定し
た後、0.1%クエン酸ナトリウム中0.1%Triton X100の溶液で氷上で2分、細胞を
透過性化した。次に細胞を洗浄し、TUNEL反応混合物(Boehringerキット)を用
いて37℃で1時間標識し、洗浄した。Coulter EPICS XLフローサイトメーター(
Coulter,Miami FL)で蛍光を分析した。DNase I(Boehringer Mannheim,Mannhei
m,Germany)100μg/mlを室温で10分使用して、2本鎖DNAの開裂を誘導し、測定値
を陽性対照と比較した。
ノーマ細胞のアポトーシスを誘導した。例えば、B16細胞に1μMのRo61を添加す
ることにより、未処理対照と比較して、アポトーシスに到る細胞の割合が有意に
増加した(p=0.0007)。上記のTUNELアッセイで陽性を示す細胞の割合の増加は
、24時間目という早さで検出することができ、72時間目でもまだ検出することが
できた。Ro61との培養後の持続期間による影響は顕著ではなかったが、未処理対
照と比較したRo61処理細胞のアポトーシスの増加は非常に顕著だった(12.7%、
95%信頼区間:11.7%-13.8%)。これらの結果から、ETRによって仲介されるア
ポトーシス性細胞のシグナル伝達の存在と、これをETRアンタゴニストによって
誘導し得ることが立証された。このように、アポトーシスは少なくとも部分的に
、細胞の増殖の抑制と観察される細胞死とに寄与している。
よるin vivoでのB16メラノーマ腹腔内癌腫症の抑制 Ro61がB16細胞に及ぼすin vitroでの有意な効果に基づいて、攻撃性腹腔内(IP
)B16メラノーマ転移/癌腫症モデルを利用する、in vivoでの腫瘍増殖に及ぼすE
TRアンタゴニズムの影響力を評価するための別の研究が導かれた。このモデルに
ついては、HBSS 100 ml中の5x104 個のB16細胞を雌 C57BL/6マウスの腹腔内に
注入した。1日後、このマウスにHBSSのみ(未処理)、3 mg/kgのRo61を含有す
るHBSS(毎日投与)、30 mg/kgのRo61を含有するHBSS(毎日投与)、p-GlcNAcゲ
ル(2%)のみ、または18 mg/kgのRo61を含有するp-GlcNAcゲル(2%)のいずれ
かを100 μl注入した。
物には毎日i.p.注入を行い、一方その他のグループはすべて1回のみの処理をし
た。この実験で使用したp-GlcNAcゲルのみのものは、上記第10節の実施例に示す
ものからRo61の添加を除いて調製した。この実験で使用したRo61/p-GlcNAcゲル
も、上記第10節で詳述したようにして調製した。7日後にマウスを犠牲にし、腹
腔内の疾患の存在を評価した。さらに詳記すると、解剖用顕微鏡下で、各動物に
ついて腹腔表面、腸間膜、肝臓、脾臓および膵臓上の個々の腫瘍コロニーを計数
した。研究は二重盲検条件下で実施した。腹膜および消化器官の写真をとり、ま
たHおよびEならびにメラニン染色による組織学的分析のために、腸間膜、肝臓、
脾臓および膵臓脂肪ならびに腹膜の切片の写真をとった。
のIP注入を受けたマウスが、1動物についての転移若しくは腫瘍コロニーの数の
有意な低下がなかったことを示している(本明細書で使用する用語「転移」は、
上記の癌腫症モデルにしたがってB16メラノーマ細胞を注入したマウスの腹膜お
よび消化器官内に検出される腫瘍コロニーを称する)。
61のみの注入は、腫瘍注入後7日目の腫瘍コロニーの平均数を有意に減少させた
。
処理対照と比較して腫瘍コロニーの平均数を減少させたが、皮下に注入したとき
(SC)はコロニーの増殖に何ら有意な影響を与えなかった。図13Bはまた、p-
GlcNAcゲル内に配合した単一用量(18 mg/kg)のRo61の投与により腫瘍コロニー
の最大の減少が見られたことを示している(コロニーの平均数=2.7±1.4)。こ
のゲル/Ro61組成物は、高用量のRo61(p=0.001)およびp-GlcNAcゲルのみのIP
(p=0.02)の両方と比較したとき、コロニーが顕著に少なかった。低用量のRo6
1処理およびp-GlcNAcゲルのみのSCは、未処理対照と有意な差異が無かった。
るため、B16メラノーマの皮下、SCモデルにおけるIP Ro61処理の効果を究明した
。雌CS7BL/6マウスの側腹部にHBSS 100μl中の5×104 個のB16メラノーマ細胞を
SC注入した。24時間後、この動物に以下の処理の1つ(100μl、IP)を実施した
:HBSS(毎日×6)、HBSS中 30 mg/kgのRo61(毎日×6)、p-GlcNAcゲル(1回
投与)、またはp-GlcNAcゲル中 18mg/kgのRo61(1回投与)。腫瘍注入後3週間
、 腫瘍の出現および増殖について、動物をモニターした(全グループについてn
=10)。
た動物は全部17日目までに腫瘍を発生させたが、腫瘍の出現には有意な遅延があ
ることが示された(未処理対照における15日目での腫瘍担持マウスは100%であ
ることと比較して、15日目での腫瘍担持マウスは50%)。Ro61とp-GlcNAcとの組
み合わせは、腫瘍の出現の遅延(13日目での腫瘍担持マウスは50%)をもたらし
、また腫瘍注入後21日目で腫瘍がない動物が10%となる。このことは、腫瘍とは
別の部位におけるRo61の持続放出が、B16メラノーマの増殖に有意に影響を与え
ることができることを示唆している。未処理対照グループとIP p-GlcNAcグルー
プ間では腫瘍の出現および増殖に差異がなかった。
のエンドセリンアンタゴニストの影響を評価した。これらの試験では、各薬剤若
しくは薬剤混合物 14.3 mg/mlを含有するサンプル 100μlを1回投与で動物に注
入した。図15に示されるように、最終合計濃度がRo61(ETAおよびETBアンタゴ
ニスト)のものと等しいBQ123(ETAアンタゴニスト)およびBQ788(ETBアンタゴ
ニスト)の混合物は、未処理対照B16細胞と比較して、Ro61によって示されたも
のと同程度まで腫瘍コロニーの数を有意に減少させた。さらに、上記のようにBQ
混合物をp-GlcNAcと配合したとき、腫瘍コロニーの数はさらに減少し、Ro61プラ
スp-GlcNAcで見られたものとほとんど同程度となった。最後に、市販のペンタペ
プチドである混合ETA/ETBアンタゴニストのGRGDS(American Peptide Co.)をp-
GlcNAcと配合したとき、Ro61/p-GlcNAcよりもさらに腫瘍コロニーの数が減少す
ることが示された(図15、最終欄を参照のこと)。
物による腹腔内B16メラノーマチャレンジ後のC57BL/6マウスの長期生存 in vivoでの長期生存実験におけるエンドセリンアンタゴニズム治療法をも評
価した。結果を図16に示す。雌C57BL/6マウスの腹腔内にHBSS 100 ml中5×104 個のB16細胞を注入した。以下のいずれかの処理のために、マウスをランダムに
4グループに分けた:(a)未処理(黒四角);(b)p-GlcNAcゲル 100μlのみ(十字
);(c) 3 mg/kg のRo61を含有するHBSSを毎日100μl(黒三角)、または(d) 3
mg/kg のRo61を含有する p-GlcNAcゲル 100μl(白四角)。動物を毎日モニター
し、死が近いと判定されたとき、苦痛を与えないという理由から犠牲にした。
生存率 0%となることに着目することは興味深い。図10に示すように、p-GlcN
Acのみの注入は死を5日遅延させたが、動物の生存率を増加しなかった。しかし
、低用量(3 mg/kg)のp-GlcNAcとRo61の配合では死を遅延させ、腫瘍注入後33
日目には動物の33%が腫瘍の跡を示さなかった。Ro61のみを同一の低用量で毎日
注入しても、マウスの生存に影響しなかった。
in vitroおよびin vivoの両方で、マウスメラノーマ細胞系の標準的な増殖に影
響を与え得ることの直接の証拠を示している。例えば、エンドセリンアンタゴニ
ストのRo61は、ETAおよびETB受容体の両方のインヒビターであり、ETAの方に約1
0倍高い親和性がある。これは、本発明者らの実験におけるRo61によるメラノー
マ細胞増殖の用量依存性抑制、ならびにETBアゴニストとは対照的にETAアゴニス
トの添加によって獲得されるこの抑制に対するより強い対抗効果とよく相関する
。その上、多数のその他のエンドセリンアンタゴニストもメラノーマ細胞の増殖
を抑制することが本明細書中で証明された。これらのアンタゴニストには、ETA
およびETB特異的アンタゴニストの両方、例えばBQ123、BQ485、BQ610、BQ788、R
ESおよびIRLが含まれる。
膜ET受容体を持つことが知られている正常脾細胞よりも、エンドセリンアンタゴ
ニスト抑制を受けやすいことに着目することは興味深い。このように、本明細書
中に提供した証拠は、Ro61、BQ123、BQ485、BQ610、BQ788、RESおよびIRLなどの
エンドセリンアンタゴニストが培養中の腫瘍細胞に対して抗増殖作用を持つもの
であり、この腫瘍細胞増殖の抑制はETAおよび/またはETBに特異的なペプチドア
ゴニストに応答するエンドセリン受容体に結合することによって仲介されること
を指摘するものである。
に記載するp-GlcNAcとの組み合わせがin vivoで癌腫を有意に減退させることを
示している。さらに、本発明のEA/p-GlcNAc組成物、例えばRo61/p-GlcNAcは、in
vivoで腫瘍細胞担持動物の生存率を劇的に増大させる。このRo61の効果はアポ
トーシス性作用機構に関与するものと見られ、これはエンドセリンのいくつかの
既知の作用機構およびそのシグナル伝達機構に矛盾しない。
4時間以内に代謝されることを示している。しかし、Ro61を本発明のp-GlcNAcポ
リマーと組み合わせたとき、Ro61はゲル内に保持され、より緩やかに放出され、
そして例えば少なくとも48時間検出することができる。さらに、ゲル内のエンド
セリンアンタゴニストの濃度を増加させれば、このアンタゴニストを少なくとも
72時間ゲル内に保持することができる(データは示していない)。このように、
本発明のp-GlcNAc中のエンドセリンアンタゴニストの濃度を改変することによっ
て、増殖性疾患を治療する際に、アンタゴニストの所望の徐放性、したがって強
化された効果を獲得することができる。
本明細書に記載するように、エンドセリンアンタゴニスト Ro61に反応する、す
なわちエンドセリンアンタゴニストに曝露したとき、細胞増殖を抑制する。この
データから、各種細胞型において、例えばETA受容体の存在と、細胞増殖に及ぼ
すエンドセリンアンタゴニストの影響とが関連づけられる。例えば、これらの結
果は、膵臓、乳房または前立腺腫瘍などの腫瘍がETA受容体を発現するならば、
本明細書で開示したようにして、ETA感受性エンドセリンアンタゴニストで治療
することができることを意味している。
はなく、それらは本発明の個々の態様の単なる説明として意図するものであり、
機能的に等価な方法および構成成分は本発明の範囲内である。実際、前記の記載
および添付する図面から、本明細書中に示しかつ記述したものの他に、本発明の
各種の改変が当業者にとって明らかになるであろう。こうした改変は添付する特
許請求の範囲の範囲内として意図するものである。
000〜約15,000が好適である。
タ。黒四角は以下の第5.1節に記載する酸処理/中和法を用いて精製したp-GlcNA
cを表す。
型電子顕微鏡写真。倍率:10,000x
図(S. Hirano, "Chitin and Chitosan", 1989, Skjak-Braek, Anthonsenおよび
Sanford編, Elsevier Science Publishing Co., pp. 37-43から改作したもの)
。
図5B: 10,000x
ム中に溶解し、水中で繊維材料へと再沈殿させたp-GlcNAc膜の走査型電子顕微鏡
写真。
トRo61による阻害。96ウェル培養プレートにRo61を次第に増加する濃度で加え、
次にC57BL/6(H-2b)マウス由来のB16細胞(黒丸)および脾細胞(白丸)を加えた
。Ro61で処理した細胞の増殖は、未処理対照細胞に対するパーセントとして表し
てある。3回反復実験ウェルの平均値を求めた。
るB16メラノーマ細胞の増殖パーセントを示す棒グラフ。結果は、細胞をエンド
セリンアンタゴニストに暴露したときの増殖の抑制を示している。FO細胞は全長
ETA受容体を欠失している対照B16細胞である。ET1と表示した棒グラフは対照を
表し、対照では細胞を既知のエンドセリンアゴニストに暴露した。
るB16メラノーマ細胞の増殖パーセントを示す棒グラフ。結果は、細胞をエンド
セリンアンタゴニストに暴露したときの増殖の抑制を示している。FO細胞は全長
ETA受容体を欠失している対照B16細胞である。ET1およびBQ3020と表示した棒グ
ラフは対照を表し、対照では細胞を2種類の既知のエンドセリンアゴニストに暴
露した。
トによる逆転。B16細胞をアゴニストBQ-3020-[Ac-[Ala11,Ala15]-エンドセリン(
6,21)(黒三角)、アゴニスト[Ala1,3,11,15]-エンドセリン1(白菱形)、両ア
ゴニスト(白四角)と共に、または両アゴニストなし(黒丸)で培養し、次にRo
61を各ウェルに添加した。Ro61で処理した細胞の増殖を、未処理対照細胞に対す
るパーセントとして表してある。3回反復実験ウェルの平均値を求めた。
。図A:96ウェルプレートにおいて完全培地中37℃で5x104個/ウェルにて72時
間培養したB16細胞。図B:5μMのRo61を含む完全培地中で培養したB16細胞。
μM)(■)と共に37℃で0、24、48および72時間培養した後にフルオレセインin
situ細胞死検出キットを使ってアポトーシスについてアッセイした。
響を示す。C57BL/6雌マウスに5x104個のB16メラノーマ細胞を腹腔内注射し、翌
日、動物に100μlの次のいずれかを注射した:HBSSを6日間(対照)、3mg/kgのR
o61を含むHBSSを6日間(低用量)、30mg/kgのRo61を含むHBSSを6日間(高用量)
。図13Bは、Ro61のp-GlcNAc送達の効果を示す。図13Aと同様にして動物を腫瘍で
チャレンジし、翌日100μlのp-GlcNAcゲルをIP注射、SC注射または18mg/kgのRo6
1と共にIP注射(IP+Ro61)して処理した。7日後動物を犠牲にし、B16コロニーの存
在を評価した。数値は肉眼で見えるコロニーの平均数および各群の標準誤差を表
す(全ての群はn=11、ただし未処理群はn=13)。
る遅れた腫瘍出現。C57BL/6雌マウスに5x104個のB16メラノーマ細胞をSC注射し
た。翌日、動物を無作為に4群に分けた:未処理(▲)、p-GlcNAcゲルのみのIP
注射1回(○)、3mg/kgのRo61を含むHBSSのIP注射毎日(6日間)(□)、18mg
/kgのRo61を含むp-GlcNAcゲルのIP注射1回(■)。腫瘍の存在について動物を
3週間モニターした(全ての群においてn=10)。
ドセリンアンタゴニストの阻害効果。F10は未処理のB16対照細胞を表し、BQmix
はETAアンタゴニストのBQ123とETBアンタゴニストのBQ788との混合物を表し、BQ
mix/ゲルは後述するp-GlcNAcゲルと組み合わせたBQ123とBQ788の混合物を表し
、Ro61は後述する非特異的ETA/ETBエンドセリンアンタゴニストであり、Ro61/
ゲルはp-GlcNAcゲルと組み合わせたRo61であり、GRGDS/ゲルはp-GlcNAcとETA/E
TBペプチドエンドセリンアンタゴニストGRGDSとの組合せである。
7BL/6マウスにB16細胞を腹腔内注射した。動物を次の処理のいずれかのために無
作為に4群に分けた:(a) 未処理(黒四角)、(b) p-GlcNAcゲルのみを100μl(
×印)、(c) 3mg/kgのRo61を含むHBSSを毎日100μl(黒三角)、または(d) 18mg
/kgのRo61を含むp-GlcNAcゲルを100μl(白四角)。動物を毎日モニターし、瀕
死の状態にあると判定したときには安楽死させた。
顕微鏡写真(倍率40X);10-7M Ro61、105個の細胞。
Claims (35)
- 【請求項1】 少なくとも1種のエンドセリンアンタゴニストを、ポリ-β1
→4-N-アセチルグルコサミンと組み合わせて含む抗腫瘍性組成物であって、ポリ
-β1→4-N-アセチルグルコサミンが、β1→4立体配座で共有結合された約4,000
〜約150,000個のN-アセチルグルコサミン単糖を含み、タンパク質を含まず、他
の有機または無機汚染物質を実質的に含まず、約800,000〜約3,000万ダルトンの
分子量を有するものである、上記組成物。 - 【請求項2】 エンドセリンアンタゴニストが非特異的エンドセリンアンタ
ゴニストである、請求項1に記載の組成物。 - 【請求項3】 エンドセリンアンタゴニストがETA特異的エンドセリンアン
タゴニストである、請求項1に記載の組成物。 - 【請求項4】 エンドセリンアンタゴニストがETB特異的エンドセリンアン
タゴニストである、請求項1に記載の組成物。 - 【請求項5】 エンドセリンアンタゴニストがペプチド系エンドセリンアン
タゴニストである、請求項1に記載の組成物。 - 【請求項6】 エンドセリンアンタゴニストが非ペプチド系エンドセリンア
ンタゴニストである、請求項1に記載の組成物。 - 【請求項7】 非ペプチド系エンドセリンアンタゴニストがピリミジルスル
ホンアミド化合物である、請求項6に記載の組成物。 - 【請求項8】 ピリミジルスルホンアミド化合物がRo61である、請求項7に
記載の組成物。 - 【請求項9】 ポリ-β1→4-N-アセチルグルコサミンは、少なくとも1個の
N-アセチルグルコサミン単糖が脱アセチル化されているポリ-β1→4-N-アセチル
グルコサミン誘導体を含む、請求項1に記載の組成物。 - 【請求項10】 脱アセチル化された単糖が乳酸塩に誘導体化されている、
請求項9に記載の組成物。 - 【請求項11】 少なくとも約25〜約75%のN-アセチルグルコサミン単糖が
脱アセチル化されている、請求項9に記載の組成物。 - 【請求項12】 ポリ-β1→4-N-アセチルグルコサミンがゲルとして製剤化
されている、請求項1、9または10に記載の組成物。 - 【請求項13】 ポリ-β1→4-N-アセチルグルコサミンがマット、ひも、ロ
ープ、膜、繊維またはスポンジである、請求項1または9に記載の組成物。 - 【請求項14】 エンドセリンアンタゴニストがポリ-β1→4-N-アセチルグ
ルコサミンのゲル中に溶解している、請求項12に記載の組成物。 - 【請求項15】 少なくとも1種のエンドセリンアンタゴニストを、ポリ-
β1→4-グルコサミンと組み合わせて含む抗腫瘍性組成物であって、ポリ-β1→4
-グルコサミンが、β1→4立体配座で共有結合された約4,000〜約150,000個のグ
ルコサミン単糖を含み、タンパク質を含まず、他の有機または無機汚染物質を実
質的に含まず、約640,000〜約2,400万ダルトンの分子量を有するものである、上
記組成物。 - 【請求項16】 エンドセリンアンタゴニストが非特異的エンドセリンアン
タゴニストである、請求項15に記載の組成物。 - 【請求項17】 エンドセリンアンタゴニストがETA特異的エンドセリンア
ンタゴニストである、請求項15に記載の組成物。 - 【請求項18】 エンドセリンアンタゴニストがETB特異的エンドセリンア
ンタゴニストである、請求項15に記載の組成物。 - 【請求項19】 エンドセリンアンタゴニストがペプチド系エンドセリンア
ンタゴニストである、請求項15に記載の組成物。 - 【請求項20】 エンドセリンアンタゴニストが非ペプチド系エンドセリン
アンタゴニストである、請求項15に記載の組成物。 - 【請求項21】 非ペプチド系エンドセリンアンタゴニストがピリミジルス
ルホンアミド化合物である、請求項20に記載の組成物。 - 【請求項22】 ピリミジルスルホンアミド化合物がRo61である、請求項2
1に記載の組成物。 - 【請求項23】 ポリ-β1→4-グルコサミンが乳酸塩に誘導体化されている
、請求項915に記載の組成物。 - 【請求項24】 ポリ-β1→4-グルコサミンがゲルとして製剤化されている
、請求項15または23に記載の組成物。 - 【請求項25】 ポリ-β1→4-グルコサミンがマット、ひも、ロープ、膜、
繊維またはスポンジである、請求項15に記載の組成物。 - 【請求項26】 エンドセリンアンタゴニストがポリ-β1→4-グルコサミン
のゲル中に溶解している、請求項24に記載の組成物。 - 【請求項27】 エンドセリンアンタゴニストがRo61であり、ポリ-β1→4-
グルコサミンゲルが2%ゲルである、請求項26に記載の組成物。 - 【請求項28】 ポリ-β1→4-N-アセチルグルコサミンと組み合わせた少な
くとも1種のエンドセリンアンタゴニストを治療に有効な量で患者に投与するこ
とを含む増殖性疾患の治療方法であって、ポリ-β1→4-N-アセチルグルコサミン
が、β1→4立体配座で共有結合された約4,000〜約150,000個のN-アセチルグルコ
サミン単糖を含み、タンパク質を含まず、他の有機または無機汚染物質を実質的
に含まず、約800,000〜約3,000万ダルトンの分子量を有するものである、上記方
法。 - 【請求項29】 ポリ-β1→4-グルコサミンと組み合わせた少なくとも1種
のエンドセリンアンタゴニストを治療に有効な量で患者に投与することを含む増
殖性疾患の治療方法であって、ポリ-β1→4-グルコサミンが、β1→4立体配座で
共有結合された約4,000〜約150,000個のグルコサミン単糖を含み、タンパク質を
含まず、他の有機または無機汚染物質を実質的に含まず、約640,000〜約2,400万
ダルトンの分子量を有するものである、上記方法。 - 【請求項30】 増殖性疾患が癌である、請求項28または29に記載の方
法。 - 【請求項31】 製薬上許容される担体中に治療に有効な量の非ペプチド系
エンドセリンアンタゴニストを含有する、増殖性疾患治療用の医薬組成物。 - 【請求項32】 エンドセリンアンタゴニストがピリミジルスルホンアミド
化合物である、請求項31に記載の組成物。 - 【請求項33】 増殖性疾患が癌である、請求項31に記載の組成物。
- 【請求項34】 製薬上許容される担体と組み合わせた、治療に有効な量の
非ペプチド系エンドセリンアンタゴニストを患者に投与することを含む、癌の治
療方法。 - 【請求項35】 エンドセリンアンタゴニストがピリミジルスルホンアミド
化合物である、請求項34に記載の方法。
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