JP2003519299A - タイヤカーカス用多層スチールケーブル - Google Patents

タイヤカーカス用多層スチールケーブル

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Abstract

(57)【要約】 直径d0のコア(C0)と、該コアを包囲する中間層(C1)とを有し、該中間層(C1)は、ピッチp1で螺旋状に一緒に巻回された直径d1のM(M=4または5)本のワイヤを備え、中間層(C1)自体は、ピッチp2で螺旋状に一緒に巻回された直径d2のN本のワイヤを備えた外側層(C2)により包囲されており、Nは、層(C1)の回りで1つの層に巻回できるワイヤの最大数Nmaxより1〜3だけ少ない数である構成の多層ケーブルにおいて、(i)0.08<d0<0.28、(ii)0.15<d1<0.28、(iii)0.12<d2<0.25、(iv)M=4の場合には、0.40<(d0/d1)<0.80、M=5の場合には、0.70<(d0/d1)<1.10、(v)4.8π(d0+d1)<p1<p2<5.6π(d0+2d1+d2)を満たし(ここでd0、d1、d2、p1およびp2の単位はmm)、(vi)層C1、C2のワイヤは同じ捩り方向に巻回されている多層ケーブル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、タイヤ等のゴム製品の強化に使用されるスチールケーブル(スチー
ルコード)に関し、より詳しくは、「重車両」タイヤ等の産業車両用タイヤのカ
ーカス補強体の強化に使用できる「層状(layered)」ケーブルと呼ばれている
ケーブルに関する。
【0002】 (背景技術) タイヤ用スチールケーブルは、一般に、パーライト(またはフェロパーライト
)炭素鋼(以下、「炭素鋼」という)で形成されており、その炭素含有量は一般
に0.2〜1.2%の間にあり、これらのワイヤの直径は、殆どの場合に0.1
0〜0.40mmの間にある。これらのワイヤには、一般に、非常に高い引張り
強度、すなわち2000MPa、好ましくは2500MPaより高い引張り強度
が要求され、このような引張り強度は、ワイヤの加工硬化フェーズ中に生じる構
造硬化(structural hardening)により得られる。これらのワイヤは、次に、ケ
ーブルまたはストランドの形態に組み立てられ、このためには、使用されるスチ
ールも、種々のケーブリング作業に耐える充分な捩り延性を有する必要がある。
【0003】 重車両用タイヤのカーカス補強体を強化するため、今日最も頻繁に使用されて
いる、いわゆる「層状」スチールケーブル(層状コード)すなわち「多層」スチ
ールケーブルは、中央コアと、該コアの回りに配置された1つ以上の同心状ワイ
ヤ層とで形成されている。ワイヤ間に大きい接触長さを与えるこれらの層状ケー
ブルは、第1にコンパクトであること、および第2にフレッチング(fretting)
による摩耗に対する感応性が小さいことから、旧来の「標準」ケーブル(ストラ
ンドコード)より好ましい。既知のように、層状ケーブルは、特に、コンパクト
構造のケーブルと、管状または円筒状の層を備えたケーブルとの区別がなされて
いる。
【0004】 重車両用タイヤのカーカスに最もよく見られる層状ケーブルは、(L+M)ま
たは(L+M+N)方式のケーブルであり、後者は一般に最大級タイヤ用のケー
ブルである。これらのケーブルは、少なくとも1つのMワイヤ(該Mワイヤ自体
はNワイヤの外側層で包囲されている)により包囲されたLワイヤ(単一または
複数)のコアにより、既知の態様で形成されている。ここで、一般に、Lは1か
ら4まで、Mは3から12まで、Nは8から20まで変化する。適用可能な場合
には、組立体を、最終層の回りで螺旋状に巻回される外側ラッピングワイヤで包
むことができる。
【0005】 ラジアルタイヤのカーカス補強体、特に重車両用タイヤのカーカス補強体の強
化に使用できるこのような層状ケーブルは非常に多くの刊行物に開示されており
、特に次の文献、すなわち、米国特許第3,922,841号、第4,158,946号、第4,488,
587号、欧州特許出願EP-A-0168 858、EP-A-0176 139すなわち米国特許第4,651,5
13号、欧州特許出願EP-A-0 194 011、EP-A-0 260 556すなわち米国特許第4,756,
151号、欧州特許出願EP-A-0 362 570、EP-A-0 497 612すなわち米国特許第5,285
,836号、欧州特許出願EP-A-0 568 271、EP-A-0 648 891、EP-A-0 669 421すなわ
ち米国特許第5,595,057号、EP-A-0 675 223、欧州特許出願EP-A-0 709 236すな
わち米国特許第5,836,145号、欧州特許出願EP-A-0 719 889すなわち米国特許第5
,697,204号、欧州特許出願EP-A-0 744 490すなわち米国特許第5,806,296号また
は米国特許第5,822,973号、欧州特許出願EP-A-0 779 390すなわち米国特許第5,8
02,829号、欧州特許出願EP-A-0 834 613すなわち米国特許第6,102,095号、国際
特許出願WO98/41682、1992年8月付RD第34054号(第624〜633頁)
および1992年11月付RD第34370号(第857〜859頁)を参照された
い。
【0006】 ラジアルタイヤ用カーカスのカーカス補強体としてのこれらの機能を満たすた
めには、層状ケーブルは、先ず第1に、撓みを受けたときに優れた可撓性および
高い耐久性をもたなくてはならず、このことは、特に、層状ケーブルのワイヤが
比較的小さい直径、通常は0.28mm以下、好ましくは0.25mm以下、よ
り詳しくは、タイヤのクラウン補強体の慣用ケーブルに使用されているワイヤの
直径より小さいことを意味している。
【0007】 これらの層状ケーブルはまた、タイヤの走行中に大きい応力、特に反復撓みま
たは曲率変化を受けるため、特に隣接層間の接触、従って摩耗および疲労の結果
としてワイヤのレベルでの摩擦を引き起こし、従って、いわゆる「疲労−フレッ
チング」現象に対する高い耐性を有するものでなくてはならない。
【0008】 最後に、層状ケーブルにとって重要なことは、これらをできる限りゴムで含浸
して、この含浸材料を、ケーブルを形成するワイヤ間の全ての空間内に滲入させ
ることである。なぜならば、この滲入が不充分であると、ケーブルに沿って空チ
ャンネルが形成され、例えばタイヤのカットが生じるとタイヤ内に侵入し易い水
等の腐食性物質がこれらのチャンネルに沿って移動し、タイヤのカーカス補強体
内に侵入するからである。乾燥雰囲気中での使用と比較して、この水分の存在は
、腐食の発生および上記退化プロセス(degradation processes:いわゆる「疲
労−腐食」現象)の加速に重要な役割を演じる。
【0009】 「疲労−フレッチング−腐食」という包括的用語でほぼ一緒にまとめられるこ
れらの全ての疲労現象は、ケーブルの機械的特性の漸次退化(gradual degenera
tion)の原因であり、非常に苛酷な走行条件下でのケーブルの寿命に悪影響を与
える。
【0010】 反復撓み応力が特に苛酷である重車両用タイヤカーカス補強体内の層状ケーブ
ルの耐久性を向上させるため、層状ケーブルの設計を改良して、特にゴムが滲入
できる能力を高め、これにより腐食および疲労腐食による危険性を制限すること
が提案されている。
【0011】 3本ワイヤのコアと、これを包囲する9本ワイヤの第1層と、適用可能な場合
の15本ワイヤの第2層とで形成された(3+9)構造または(3+9+15)
構造の層状ケーブルが、例えば、欧州特許出願EP-A-0 168 858、EP-A-0 176 139
、EP-A-0 497 612、EP-A-0 669 421、EP-A-0 709 236、EP-A-0 744 490およびEP-A
-0 779 390 において提案されかつ開示されている。コアのワイヤの直径と、他
の層のワイヤの直径との異同は問わない。3本コアワイヤの中心には、ゴムの含
浸後に空に維持され従って水のような腐食性バイパスの伝播にとって好都合チャ
ンネルすなわち毛管が存在するため、これらのケーブルにはコアまで侵入するこ
とはない。
【0012】 刊行物RD第34370号には、例えば単一ワイヤと、これを包囲する6本ワイヤ
の中間層と、これを包囲する12本ワイヤの外側層とで形成されたコンパクト形
式または同心状管状層を備えた形式の[1+6+12]構造のケーブルが開示さ
れている。ゴムがワイヤに滲入できる能力は、1つの層と他方の層とで直径の異
なるワイヤを使用し、または1つの同一層内でも直径の異なるワイヤを使用する
ことにより改善できる。[1+6+12]構造のケーブル、すなわちワイヤの直
径の適当な選択、より詳しくは大径のコアワイヤの使用によるその滲入能力の改
善は、例えばEP-A-0 648 891または国際特許出願WO98/41682にも開示されている
【0013】 これらの慣用ケーブルに比べて、ケーブル内へのゴムの滲入を更に改善するた
め、少なくとも2つの同心層により包囲された中心コアを備えた多層ケーブル、
より詳しくは、その外側層が未飽和(不完全)で、従ってゴムの良好な滲入能力
を確保できる例えば方式[1+M+N](例えば[1+5+10])のケーブル
が提案および説明されている(例えば、上記欧州特許出願EP-A-0 675 223、EP-A
-0 719 889、EP-A-0 744 490または国際特許出願WO98/41682参照)。提案された
この構造は、外側層およびセルフラッピングを通ってゴムが良く滲入できるので
ラッピングワイヤを省略できる。しかしながら、経験によれば、いかなる場合で
もこれらのケーブルには中心までゴムが充分に滲入しないことが証明されている
【0014】 いずれにせよ、充分なレベルの性能を確保するには、ゴムの滲入能力の改善は
不充分である。ケーブルがタイヤのカーカス補強体の強化に使用される場合には
、ケーブルは、腐食に耐えるだけでなく、多数の矛盾する基準、より詳しくは靭
性、耐フレッチング性、ゴムへの高度の接着性、均一性、可撓性、反復撓みまた
は牽引下での耐久性、苛酷な撓みを受けたときの安全性等を満たすことができな
くてはならない。
【0015】 かくして、前述の全ての理由から、および所与の基準に対してこれまでになさ
れている種々の最近の改善にも係わらず、重車両用タイヤのカーカス補強体に今
日使用されている最高のケーブルは、飽和(完全)外側層を備えたコンパクト形
式または円筒層を有する形式の慣用構造の少数の層状ケーブルに限定されており
、これらは、本質的に、前述のような[3+9]、[3+9+15]または[1
+6+12]構造のケーブルである。
【0016】 (発明の開示) 本件出願人は、その研究中に、重車両用タイヤカーカスの補強用として知られ
ている最高の層状ケーブルの全体的性能を更に予期しないほど改善する不飽和外
側層を備えた形式の新規な層状ケーブルを見出した。本発明のこのケーブルは、
特殊な構造により、ゴムが滲入でき、従って腐食の問題を制限する優れた能力を
有するだけでなく、従来技術のケーブルに比べて大幅に改善された疲労−フレッ
チング耐久性をも有している。 かくして、重車両用タイヤおよびそのカーカス補強体の寿命が顕著に改善され
る。
【0017】 従って、本発明の第1要旨は、タイヤカーカス補強体の補強要素として使用で
きる、不飽和外側層を備えた多層ケーブルであって、直径d0のコア(C0)と
、該コアを包囲する中間層(C1)とを有し、該中間層(C1)は、ピッチp1
で螺旋状に一緒に巻回された直径d1のM(M=4または5)本のワイヤを備え
、中間層(C1)自体は、ピッチp2で螺旋状に一緒に巻回された直径d2のN
本のワイヤを備えた外側層(C2)により包囲されており、Nは、層(C1)の
回りで1つの層に巻回できるワイヤの最大数Nmaxより1〜3だけ少ない数であ
る構成の多層ケーブルにおいて、下記関係、すなわち (i) 0.08<d0<0.28 (ii) 0.15<d1<0.28 (iii) 0.12<d2<0.25 (iv) M=4の場合には、0.40<(d0/d1)<0.80 M=5の場合には、0.70<(d0/d1)<1.10 (v) 4.8π(d0+d1)<p1<p2<5.6π(d0+2d1+d2
を満たし(ここでd0、d1、d2、p1およびp2の単位はmm)、 (vi)層C1、C2のワイヤは同じ捩り方向に巻回されていることを特徴と
する多層ケーブルにある。
【0018】 また、本発明は、本発明によるケーブルを、例えばプライ、チューブ、ベルト
、コンベアベルトおよびタイヤ、より詳しくは、通常、金属カーカス補強体を使
用する産業車両用タイヤのプラスチック材料および/またはゴムで作られた製品
または半成品の補強に使用する方法に関する。
【0019】 本発明のケーブルは、バン、「重車両」−すなわち、地下鉄車両、バス、輸送
機械(ローリ、トラクタ、トレーラ)、オフロード車両、農業機械または建設機
械、航空機および他の輸送用車両または物流車両から選択される産業車両用タイ
ヤのカーカス補強体の補強要素として使用することを特に意図したものである。
【0020】 更に本発明は、本発明のケーブルにより補強された、プラスチック材料および
/またはゴム自体で作られた製品または半成品、詳しくは上記産業車両用タイヤ
、より詳しくは重車両用タイヤ、およびこのような重車両用タイヤのカーカス補
強プライに関する。
【0021】 (発明を実施するための最良の形態) 本発明およびその長所は、図1〜図3に関連して述べる本発明の実施形態につ
いての以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
【0022】 I.測定および試験I−1.動力計による測定 金属ワイヤまたはケーブルに関する限り、破断荷重Fm(最大荷重:N)の測
定、引張り強度Rm(MPa)の測定、および破断時Atの伸び(全伸び:%)
の測定は、1984年のISO規格6892に従って、引張り荷重を負荷して行
なわれる。ゴム配合物に関する限り、引張り応力(modulus)の測定は1988
年9月の規格AFNOR−NFT−46002に従って引張り荷重を負荷して行
なわれる。公称割線係数(すなわち見掛け応力:MPa)は、M10(1979
年12月の規格AFNOR−NFT−40101による温度および湿度の通常状
態)と呼ばれる10%伸び時の第2伸び(すなわち適応応力:MPa)時に測定
される。
【0023】I−2.空気透過性試験 空気透過性試験は、空気透過性の相対インデックス「Pa」の測定を可能にす
る。これは、ゴム配合物のケーブルへの滲入度合いを間接的に測定する簡単な方
法である。この試験は、ケーブルが補強する加硫ゴム、従って硬化したゴムが滲
入した加硫ゴムプライから、剥皮(decortication)により直接取り出されたケ
ーブルに行なわれる。
【0024】 試験は、所与の長さ(例えば2cm)のケーブルについて次のように行われる
。すなわち、空気が、所与の圧力(例えば1バール)でケーブルの入口に送り込
まれ、空気の量が、流量計を用いて出口で測定される。測定中、ケーブルの一端
から他端へとその長手方向軸線に沿って通過する空気の量のみが測定のために考
慮されるように、ケーブルの試料がシール内にロックされる。測定された流量が
少なければ少ないほど、ゴムがケーブルに滲入した量は大きいといえる。
【0025】I−3.ベルト試験 「ベルト」試験は、例えば上記欧州特許出願EP-A-0 648 891または国際特許出
願WO98/41682に記載されている既知の疲労試験であり、試験すべきスチールケー
ブルは、加硫されたゴム製品内に組み込まれる。
【0026】 試験の原理は次の通りである。すなわち、ゴム製品は、現在ラジアルタイヤの
カーカスに使用されている無端ベルトと同様な、既知のゴムベース配合物で作ら
れた無端ベルトである。各ケーブルの軸線はベルトの長手方向に配向され、ケー
ブルは約1mmのゴムの厚さだけベルトの表面から分離されている。ベルトが回
転円筒体を形成するように配置されるとき、ケーブルは、この円筒体と同じ軸線
をもつ螺旋状巻回(例えば、約2.5mmに等しい螺旋ピッチ)を形成する。
【0027】 次に、このベルトは次のような応力を受ける。ベルトは2つのローラの回りで
回転され、これにより、各ケーブルの各要素部分は初期破断荷重の12%の張力
を受け、かつケーブルを無限大の曲率半径から40mmの曲率半径にする曲率変
化サイクルを受け、これは5000万サイクル以上に達する。試験は制御された雰
囲気の下で行なわれ、ベルトと接触する空気の温度および湿度は、約20℃およ
び60%の相対湿度に維持される。各ベルトが応力を受ける期間は約3週間であ
る。これらの応力の終時に、ケーブルが剥皮によりベルトから取り出され、疲労
したケーブルのワイヤの残存破断荷重が測定される。 また、ベルトは前述と同じものが製造され、前述と同じ態様で剥皮されるが、
この時点でケーブルが疲労試験を受けることはない。かくして、非疲労ケーブル
のワイヤの初期破断荷重が測定される。
【0028】 最後に、残存破断荷重と初期破断荷重とを比較することにより、疲労後の破断
荷重の退化(ΔFmと呼ばれかつ%で表される)が計算される。 この退化ΔFmは、既知のように、応力と周囲空気から侵入する水との結合作
用により引き起こされるワイヤの疲労および摩耗によるものであり、これらの条
件は、補強ケーブルがタイヤカーカス内で受ける条件に匹敵する。
【0029】I−4.波状牽引(undulating traction)試験 「波状牽引」試験は、当業者には良く知られた疲労試験であり、この試験では
、試験される材料が、純粋単軸伸長(伸長−伸長)により、すなわち圧縮応力を
受けることなく疲労を受ける。
【0030】 この原理は次の通りである。すなわち、牽引機械の2つのジョーにより両端部
が保持された試験すべきケーブルの試料が、引張りすなわち引張り応力を受ける
。引張り応力の強度はほぼ平均値(σavg)で周期的かつ対称的に変化し、この
平均値(σavg)は、所与の荷重比「R」=(σmin/σmax)において、この平
均値(σavg)を挟む2つの極値σmin(σavg−σa)とσmax(σavg+σa)と
の間にある。従って、平均応力σavgは、荷重Rと振幅σaとの比に対し、σavg
=σa(1+R)/(1−R)の関係をなしてリンクしている。
【0031】 実際に、試験は次のように行なわれる。すなわち、応力σaの第1振幅が選択
され(一般に、ケーブルの抵抗Rmのほぼ1/4〜1/3の範囲内で選択される
)、105サイクル(周波数30Hz)の最大数について疲労試験が開始される
。荷重比Rは0.1に設定される。得られる結果、すなわちこの最大105サイ
クルの後の破断または非破断に基いて、いわゆるステップス法(Dixon & Mood著
「Journal of American Statistical Association」43巻、1948年、第1
09〜126頁)に従ってこの値σaを変えることにより、新しい振幅σa(前の
振幅よりもそれぞれ小さいか大きい振幅)が新しい試験片に適用される。かくし
て、全部で17回反復され、このステップス法により定められる試験の統計的処
理により耐久限度σdが得られ、これは、105疲労サイクルの終時にケーブルが
破断する50%の確率に相当する。
【0032】 この試験には、Schenck社の製造に係る引張り疲労試験機(モデルPSA)が
使用され、2つのジョー間の有効長さは10cmである。測定は、制御された乾
燥雰囲気(20℃での相対湿度は5%以下である)中で行なわれる。
【0033】I−5.タイヤの耐久性試験 疲労−フレッチング腐食を受けたケーブルの耐久性は、重車両用タイヤのカー
カスプライについて非常に長時間の走行試験を行なうことにより評価される。 このため、重車両用タイヤが製造され、そのカーカス補強体は、試験すべきケ
ーブルにより補強された単一のゴム引きプライで形成される。これらのタイヤは
適当な既知のリムに装着され、かつ水分が飽和された空気により同じ圧力(定格
圧力に対して過大圧力)に膨張される。次に、これらのタイヤは、非常に高い荷
重(定格荷重に対して過大荷重)を負荷し、同じ速度で、所与のキロメートルに
亘って、自動走行マシン上で走行される。走行の終時に、ケーブルが剥皮により
タイヤカーカスから取り出され、かつこのようにして疲労を受けたワイヤおよび
ケーブルの両者について残存破断荷重が測定される。 また、前述のものと同じタイヤが製造され、これらのタイヤを前述と同様に剥
皮するが、今度は走行させない。かくして、非疲労ワイヤおよびケーブルの初期
破断荷重が、剥皮後に測定される。
【0034】 最後に、残存破断荷重と初期破断荷重とを比較することにより、疲労後の破断
荷重退化(ΔFmと呼ばれかつ%で表される)が計算される。この退化ΔFmは、
種々の機械的応力の統合作用、より詳しくはワイヤ間の接触力の強い作用、周囲
の大気から侵入する水、換言すれば走行中にタイヤ内でケーブルが受ける疲労−
フレッチング腐食によって引き起こされるワイヤの疲労および摩耗(断面の縮小
)によるものである。
【0035】 カーカスプライの破断または早期に生じる他の種類の損傷(例えば、デトレッ
ディング)により、タイヤの強制破断が生じるまで走行試験を行なうことを決定
することもできる。
【0036】 II.発明の詳細な説明II−1.本発明のケーブル ケーブルの説明において本願明細書に使用されるとき、用語「方式(formula
)」または「構造(structure)」は、単にこれらのケーブルの構造をいうもの
とする。 本発明のケーブルは、直径d0のコア(C0)と、直径d1の4または5本のワ
イヤ(M=4または5)の中間層(C1)と、直径d2のN本の不飽和外側層(
C2)とからなる多層ケーブルである。ここで、Nは、層C1の周囲で単一層に
巻回されるワイヤの最大本数Nmaxより1〜3だけ少ない数である。 本発明のこの層状ケーブルでは、コアの直径および層C1、C2のワイヤの直
径、種々の層の螺旋ピッチ(従って螺旋角)および巻回方向は、後述の全ての特
性(d0、d1、d2、p1およびp2:mm)により定められる。
【0037】 (i) 0.08<d0<0.28 (ii) 0.15<d1<0.28 (iii) 0.12<d2<0.25 (iv) M=4の場合 0.40<(d0/d1)<0.80 M=5の場合 0.70<(d0/d1)<1.10 (v) 4.8π(d0+d1)<p1<p2<5.6π(d0+2d1+d2) (vi) 層C1、C2のワイヤは、同じ捩り方向に巻回される。
【0038】 上記特性(i)〜(vi)は、組み合せることにより、直ちに全部を得ること
ができる。すなわち、 −充分な大きさであるがC0とC1との間に制限される接触力。該接触力は、層
C1のワイヤの摩耗および疲労を減少させる上で有効である。 −2つの層C1、C2間のピッチが異なる場合(p1≠p2)でも、層C1、C
2のワイヤ間のフレッチングによる摩耗が低減される。 −特に、直径(d0/d1)と層C1、C2のワイヤにより形成される螺旋角との
比の最適化、および層C1、C2並びにこれらの層の中心C0を通るゴムの最適
滲入により、第1に、腐食および腐食の伝播に対する非常に優れた保護、第2に
、大きい曲げ応力を受けたときのケーブルの最小の混乱を確保できる。
【0039】 かくして、その特定構造により、既に自己巻回(self-wrapped)されている本
発明のケーブルは、一般に、層C2の回りの外部ラッピングワイヤの使用を必要
としない。この長所により、ラッピングワイヤとケーブルの最外層のワイヤとの
摩耗の問題が有効に解決される。
【0040】 しかしながら、もちろん、本発明のケーブルは、例えば、外側層C2の回りで
、好ましくはC2の螺旋ピッチよち小さい螺旋ピッチで、この外層の方向と同一
または反対の巻回方向に螺旋状に巻回された(少なくとも1本の)単一ワイヤで
形成された外部ラップで構成することもできる。
【0041】 層C2により得られる特殊ラッピング効果を更に増強するため、本発明のケー
ブルは、特にこのような外部ラッピングワイヤがないときには、下記特性(vi
i)を満たすことが好ましい。 (vii) 5.0π(d0+d1)<p1<p2<5.0π(d0+2d1+d2) 特性(v)および(vi)−すなわち、異なるピッチp1、p2および同じ捩
り方向に巻回される層C1、C2−は、既知のように、層C1、C2のワイヤが
、本質的に、2つの隣接する同心状円筒層(すなわち管状層)に配置されること
を意味する。かくして、いわゆる「管状」または「円筒状」の層状ケーブルは、
コア(すなわち、コア部分すなわち中心部分)と、1つ以上の同心層とで形成さ
れたケーブルであると理解すべきである。各層は管状であり、かつ少なくとも静
止しているケーブルでは、層の厚さは該層を形成するワイヤの直径に実質的に等
しく、この結果、ケーブルの断面が例えば図1に示すような実質的に円形シェル
(E)の輪郭を有するように、このコアの周囲に配置される。
【0042】 本発明の円筒状すなわち管状の層を備えたケーブルは、特に、同ピッチでかつ
同じ捩り方向に巻回されたいわゆる「コンパクト」な層状ケーブルと混同しては
ならない。すなわち、このようなケーブルでは、コンパクト性とは、事実上区別
できないワイヤ層が見られることであり、この結果、このようなケーブルの断面
が、例えば図2に示すように、もはや円形ではなく多角形となった輪郭(E)を
有する。
【0043】 外側層C2は、「不飽和」または「不完全」であると呼ばれるN本のワイヤか
らなる管状層である。すなわち、当然であるが、この管状層C2には、直径d2
の少なくとも1本の(N+1)番目のワイヤを付加するのに充分な空間が存在す
る。N本のワイヤのうちの何本かは互いに接触することができる。相関的に、直
径d2の少なくとも1つの(N+1)番目のワイヤを付加するのに充分な空間が
この層内に存在しない場合には、この管状層C2は、「飽和」または「完全」で
あると呼ぶことができる。
【0044】 好ましくは、本発明のケーブルは、例えば図1に示すように(符号C−Iで示
すケーブル)、構造[1+M+N]の層状ケーブル、すなわちそのコアが単一ワ
イヤで形成された層状ケーブルである。
【0045】 この図1は、コアおよびケーブルの軸線(O)に対して垂直な断面図であり、
ケーブルは直線でかつ静止している。コアC0(直径d0)は単一ワイヤで形成
されており、かつピッチp1で螺旋状に一緒に巻回された直径d1の5本のワイ
ヤからなる中間層C1と接触していることは理解されよう。この中間層C1は実
質的にd1に等しい厚さを有し、かつピッチp2で螺旋状に一緒に巻回された直
径d2の10本のワイヤからなる外側層C2と接触しており、従って実質的にd2 に等しい厚さを有する。かくして、コアC0の周囲に巻回されたワイヤは、2つ
の隣接同心管状層内に配置される(層C1の厚さは実質的にd1に等しく、層C
2の厚さは実質的にd2に等しい)。層C1のワイヤは、事実上破線で示す第1
円C1上に配置された軸線(O1)を有し、一方、層C2のワイヤは、これも事
実上破線で示す第2円C2上に配置された軸線(O2)を有する。
【0046】 特に、ゴムがケーブルに滲入できる能力および異なる層間の接触力に関するよ
り良い妥協結果が得られるようにするには、上記関係(vii)を満たすことが
好ましい。すなわち本発明のケーブルを外部ラッピングでラッピングするか否か
は任意である。 これらと同じ理由から、本発明のケーブルは次の関係を満たすことがより好ま
しい。
【0047】 (viii) 5.3π(d0+d1)<p1<p2<4.7π(d0+2d1+d2) かくして、ピッチ従って一方では層C1のワイヤ間の接触角および他方では層
C2のワイヤ間の接触角をオフセットさせることにより、これらの2つの層間に
滲入するためのチャンネルの表面積が増大され、滲入されるべきケーブルの能力
が更に改善されると同時に、疲労−フレッチング性能が最適化されることが注目
された。
【0048】 ここで、既知の定義によれば、ピッチとはケーブルの軸線Oに対して平行に測
定した長さを表すことを思い出してもらいたい。ケーブルの端部で、このピッチ
をもつワイヤは、ケーブルの軸線Oに対して垂直な2つの平面により切断され、
かつ2つの層C1またはC2のうちの一方の層のワイヤのピッチに等しい長さだ
け分離される。これらワイヤの軸線(それぞれO1またはO2)は、これらの2つ
の平面内で、対象とするワイヤの層C1またはC2に対応する2つの円上で同じ
位置を有する。
【0049】 本発明によるケーブルでは、好ましい実施形態は、ピッチp1、p2を5〜1
5mmの範囲内(より詳しくは、ピッチp1は5〜10mmの範囲内、およびピ
ッチp2は10〜15mmの範囲内)に選択することからなる。 特に、本発明のケーブルが外部ラッピングワイヤをもたないときには、下記の
関係を満たすことが一層好ましい。 6<p1<p2<14 この場合、特に好ましい一実施形態は、p1を6〜12mmの間、p2を10
〜14mmの間に選択することからなる。
【0050】 本発明によるケーブルでは、層C1、C2の全てのワイヤが同じ捩り方向すな
わちS方向(「S/S」構成)またはZ方向(「Z/Z」構成)に巻回される。
層C1、C2のこのような構成は、2つの層C1、C2の交差(すなわち、「S
/Z」または「Z/S」構成)を最も頻繁に必要とし、従って層C2のワイヤ自
体が層C1のワイヤをラッピングする層状ケーブル[L+M+N]、より詳しく
は構造[3+9+15]の最も慣用的な構造とは幾分矛盾するものである。層C
1、C2を同方向に巻回することにより、本発明のケーブルでは、これらの2つ
の層C1、C2間の摩擦従ってこれらを構成するワイヤの摩耗を最小にすること
ができる。
【0051】 本発明のケーブルでは、比(d0/d1)は、層C1のワイヤの数M(4または
5)に従って、所与の限度内に設定しなければならない。この比が小さ過ぎると
、コアと層C1のワイヤとの間の摩耗のため好ましくない。一方、この比が大き
過ぎると、最終的には大きく変更されない抵抗のレベルについて、ケーブルのコ
ンパクト性およびその可撓性に悪影響を与える。直径d0が過度に大きいことに
よるコアの剛性の増大は、ケーブリング作業中のケーブルの可能性(feasibilit
y)自体にとって一層好ましくないものとなる。
【0052】 層C1、C2のワイヤの直径は、全ての層で同一にするか、層により異ならせ
ることもできる。例えば図1に示すように、特に、ケーブリング工程を簡単化し
かつコアを小さくするには、同じ直径(d1=d2)のワイヤを使用するのが好ま
しい。 もちろん、層C1の回りで単一飽和層として巻回されるワイヤの最大数Nmax
は、数値パラメータ(コアの直径d0、層C1のワイヤの数Mおよび直径d1、層
C2のワイヤの直径d2)の関数である。例えば、Nmaxが12に等しい場合には
、Nは9〜11で変化し(例えば構成[1+M+9]、[1+M+10]または
[1+M+11])、Nmaxが11に等しい場合には、Nは8〜10で変化す
る(例えば構成[1+M+8]、[1+M+9]または[1+M+10])。
【0053】 層C2のワイヤの数Nは、最大数Nmaxより1〜2だけ少ないのが好ましい。
これにより、大部分の場合に、ゴム配合物が層C2のワイヤ間を浸透して層C1
に到達できる充分な空間をワイヤ間に形成することが可能になる。かくして、本
発明は、構造[1+4+8]、[1+4+9]、[1+4+10]、[1+5+
9]、[1+5+10]または[1+5+11]のケーブルから選択して実施す
るのが好ましい。
【0054】 本発明による好ましいケーブルであって、次の構造を有しかつ特に上記関係(
vii)または(viii)の少なくとも1つを満たすケーブルに留意されたい
。 d0=0.100mmおよびd1=d2=0.200mmの寸法をもつ構造[1+
4+8] d0=0.120mmおよびd1=d2=0.225mmの寸法をもつ構造[1+
4+8] d0=0.120mmおよびd1=d2=0.200mmの寸法をもつ構造[1+
4+9] d0=0.150mmおよびd1=d2=0.225mmの寸法をもつ構造[1+
4+9] d0=0.120mmおよびd1=d2=0.175mmの寸法をもつ構造[1+
4+10] d0=0.150mmおよびd1=d2=0.225mmの寸法をもつ構造[1+
4+10] d0=0.150mmおよびd1=d2=0.175mmの寸法をもつ構造[1+
5+9] d0=0.175mmおよびd1=d2=0.200mmの寸法をもつ構造[1+
5+9] d0=0.150mmおよびd1=d2=0.175mmの寸法をもつ構造[1+
5+10] d0=d1=d2=0.200mmの寸法をもつ構造[1+5+10] d0=d2=0.200mmおよびd1=0.225mmの寸法をもつ構造[1+
5+11] d0=0.200mmおよびd1=d2=0.225mmの寸法をもつ構造[1+
5+11] d0=d1=d2=0.225mmの寸法をもつ構造[1+5+11] d0=0.240mmおよびd1=d2=0.225mmの寸法をもつ構造[1+
5+11] d0=d2=0.225mmおよびd1=0.260mmの寸法をもつ構造[1+
5+11] これらのケーブルにおいて、3つの層(C0、C1、C2)のうち少なくとも
2つの層が、同一直径(それぞれd0、d1、d2)をもつワイヤを含んでいるこ
とに留意すべきである。
【0055】 本発明は、重車両用タイヤのカーカスでは、構造[1+5+N]、好ましくは
構造[1+5+9]、[1+5+10]または[1+5+11]、より好ましく
は構造[1+5+10]または[1+5+11]のケーブルを使用する。 このような[1+5+N]ケーブルの場合、本発明の好ましい一実施形態は、
例えば図1に示すように、コアおよび層C1およびC2の少なくとも一方または
実際には両層に、同一直径(この場合にはd0=d1=d2)のワイヤを使用する
ことからなる。
【0056】 しかしながら、ゴムがケーブルに滲入できる能力を更に高めるためには、層C
1のワイヤは、その直径が層C2のワイヤの直径より大きくなるように選択され
、例えば比(d1/d2)が1.05〜1.30の間になるように選択されるのが
好ましい。 強度、工業的可能性およびコスト上の理由からは、コアの直径d0は0.14
〜0.28mmにするのが好ましい。 また、一方でケーブルの強度、可能性および曲げ強度、および他方でゴム配合
物の滲入能力との間のより良い妥協を図るためには、層C2のワイヤの直径は、
0.15〜0.25mmであるのが好ましい。
【0057】 重車両用タイヤのカーカス補強体の場合には、直径d1は0.26mm以下に
選択しかつd2は0.17mmより大きいことが更に好ましい。0.26mm以
下の直径d1は、ケーブルの曲率が大きく変化するときにワイヤが受ける応力レ
ベルを低減でき、一方、0.17mmより大きい直径d2は、特に、ワイヤの強
度および工業的コストの理由から選択される。このように、直径d1、d2をこれ
らの好ましい寸法範囲内で選択するとき、コアの直径d0は0.14〜0.25
mmの間であることが好ましい。
【0058】 本発明は、例えば前述の欧州特許出願EP-A-0 648 891または国際特許出願WO98
/41682に記載されているような炭素鋼ワイヤおよび/またはステンレス鋼ワイヤ
等の任意の種類のスチールワイヤで実施できる。炭素鋼を使用するのが好ましい
が、他のスチールまたは他の合金を使用することもできる。
【0059】 炭素鋼が使用される場合には、その炭素含有量(スチールの重量%)は、0.
50〜1.0%の間が好ましく、より好ましくは0.68〜0.95%の間であ
る。これらの含有量は、タイヤに要求される機械的特性と、ワイヤの可能性(fe
asibility)との間に良好な妥協性を与える。最大の機械的強度が要求されない
用途では、炭素含有量が0.50%〜0.68%(より詳しくは0.55〜0.
60%)の炭素鋼を使用でき、このようなスチールは延伸が容易であるため、最
終的にはコストを低減できる。また、本発明の他の優れた実施形態は、意図した
用途に基いて、例えば0.2〜0.5%の低炭素含有量のスチールを使用して、
コストを一層低減させかつ延伸を一層容易にすることができる。
【0060】 本発明のケーブルが産業用車両用タイヤのタイヤカーカス補強体の補強に使用
されるとき、これらのワイヤの引張り強度は、好ましくは2000MPa以上、
より好ましくは3000MPa以上である。非常に大きい寸法のタイヤの場合に
は、特に、3000〜4000MPaの引張り強度を有するワイヤが選択される
。当業者ならば、特に、これらのワイヤのスチールの炭素鋼含有量および最終加
工硬化比(ε)を調節することにより、例えばこのような強度を有する炭素鋼ワ
イヤを製造する方法を理解できるであろう。
【0061】 本発明のケーブルは、該ケーブルの回りで螺旋状に、外側層のピッチより小さ
いピッチでかつ該外側層の方向とは逆の方向に巻回された、例えば単一ワイヤ(
金属であるか否かは問わない)で形成された外側ラップで構成できる。 しかしながら、本発明のケーブルは、既にセルフラッピングされているその特
定の構造により、一般に、ケーブルの最外層のラップとワイヤとの間の摩耗の問
題を有効に解決する外側ラッピングワイヤの使用を必要としない。 しかしながら、ラッピングワイヤが使用される場合で、層C2が炭素鋼で作ら
れている一般的な場合には、上記国際特許出願WO98/41682により教示されている
ように、ステンレス鋼ラップと接触しているこれらの炭素鋼ワイヤのフレッチン
グによる摩耗を低減させるには、ステンレス鋼のラッピングワイヤを選択するの
が有効であり、また、例えば欧州特許出願EP-A-0 976 541に記載されているよう
に、ステンレス鋼ワイヤは、そのスキンがステンレス鋼からなりかつそのコアが
炭素鋼からなる複合ワイヤと等価的態様で置換できる。
【0062】II−2.本発明のファブリックおよびタイヤ 本発明はまた、産業用タイヤ、より詳しくは重車両用タイヤ、およびこれらの
重車両用タイヤのカーカス補強プライとしてのゴム引きファブリックに関する。
【0063】 例えば、図3は、ラジアルカーカス補強体(該補強体は、本発明に従って構成
されているか否かを問わない)を備えた重車両用タイヤ1を示す半径方向概略断
面図である。このタイヤ1は、クラウン2と、両側壁3と、両ビード4とを有し
、各ビード4はビードワイヤ5により補強されている。クラウン2(該クラウン
の上には図示しないトレッドが載置されている)は、例えば既知の金属ケーブル
で補強された少なくとも2つの重畳交差プライで形成されたクラウン補強体6に
より既知の態様で補強されている。各ビード4内のビードワイヤ5の回りにカー
カス補強体7が巻き付けられており、該カーカス補強体7のアップターン8は例
えばタイヤ1の外側に向って配置されている。タイヤはそのリム9に装着された
状態が示されている。カーカス補強体7は、いわゆる「ラジアル」ケーブルによ
り補強された少なくとも1つのプライで形成されている。すなわち、これらの「
ラジアル」ケーブルは、実際には、互いに平行に配置されかつ周方向正中面(me
dian circumferential plane:両ビード4の中間に位置しかつクラウン補強体6
の中心を通る、タイヤの回転軸線に垂直な平面)に対して80〜90°の角度を
形成するように一方のビードから他方のビードへと延びている。
【0064】 本発明のタイヤは、カーカス補強体7が少なくとも1つのカーカスプライを有
し、該カーカスプライのラジアルケーブルが本発明による多層スチールケーブル
からなることを特徴とする。 このカーカスプライでは、本発明によるケーブルの密度は、好ましくはラジア
ルプライの1dm(デシメートル)当り40〜100本であり、より好ましくは
50〜80本である。かくして、隣接する2本のラジアルケーブルの軸線と軸線
との間の距離は、好ましくは1.0〜2.5mmであり、より好ましくは1.2
5〜2.0mmである。本発明によるケーブルは、隣接する2本のケーブル間の
ゴムブリッジの幅(「λ」)が0.35〜1mmとなるように配置するのが好ま
しい。この幅λは、既知のように、カレンダリングピッチ(ゴムファブリック中
でのケーブルの敷設ピッチ)とケーブルの直径との間の差を表す。表示した最小
値より小さいと、ゴムブリッジの幅が小さくなり過ぎ、プライの加工中、特に、
プライがそれ自体の平面内で剪断による伸び変形を受ける間に、機械的な品質低
下をきたす危険がある。一方、表示した最大値を超えると、タイヤの側壁上の外
観に傷が生じる危険性またはケーブル間に物体が穿刺することによる孔が生じる
危険性がある。これらの理由から、幅λは0.4〜0.8mmの間で選択するの
がより好ましい。
【0065】 隣接ケーブル間のケーブルの密度およびゴムブリッジの幅「λ」の上記値は、
両方共、未硬化状態(すなわちタイヤに組み込まれる前の状態)およびタイヤ事
態の中で、ファブリック上で測定され、後者の場合にはタイヤのビードワイヤの
下で測定される。
【0066】 好ましくは、カーカスプライのファブリックに使用されるゴム配合物は、加硫
されたとき(すなわち硬化後)には、8MPa以下、より好ましくは4〜8MP
aの割線引張り係数M10を有する。一方で本発明のケーブル間の耐久性に最高
の妥協が得られ、他方でこれらのケーブルにより補強されたファブリックが記録
されるのは、このような引張り応力の範囲内にある。
【0067】 例えば、本発明のタイヤ製造手順は次の通りである。上記層状ケーブルは、重
車両用ラジアルタイヤのカーカス補強プライの製造に慣用的に使用されている補
強フィラーとしての天然ゴムおよびカーボンブラックに基いた既知の組成で形成
されたゴム引きファブリック上にカレンダリングにより組み込まれる。次に、タ
イヤが、既に説明した図3に概略的に示すように、既知の方法で製造される。こ
れらのラジアルカーカス補強体7は、例えば、上記ゴム引きファブリックで形成
された単一ラジアルプライで形成され、本発明のラジアルケーブルは、周方向正
中面に対して約90°の角度で配置される。そのクラウン補強体6は、22°の
角度で傾斜された金属ケーブルにより補強された2つの交差重畳ワーキングプラ
イにより既知の方法により形成され、これらの2つのワーキングプライは、「弾
性」金属ケーブル(すなわち、高伸び性ケーブル)により補強された保護クラウ
ンプライにより覆われる。これらのクラウン補強プライにおいて、使用される金
属ケーブルは既知の慣用ケーブルであり、該ケーブルは互いに実質的に平行に配
置され、表示される傾斜角は周方向正中面に対して測定される。
【0068】 III.本発明の実施形態の例III−1.使用されるワイヤの性質および特性 ケーブル(本発明によるものであるか否かは問わない)の例を製造するため、
約1mmの初期直径を有する市販のワイヤから出発して、例えば上記欧州特許出
願EP-A-0 648 891またはWO98/41682に開示されているような既知の方法に従って
製造された細い炭素鋼ワイヤが使用される。使用されるスチールは既知の炭素鋼
(USA規格AISI1069)であり、その炭素鋼含有量は約0.7%であり
、約0.5%のマンガン、0.2%のシリコンを含有し、残りは鉄とスチールの
製造工程にリンクして生じる通常不可避の不純物である。
【0069】 市販の出発ワイヤは、最初に、これらの後加工前に、既知の脱脂および/また
は酸洗い処理を受ける。この段階で、これらのワイヤの引張り強度は約1150
MPaに等しく、破断伸びは約10%である。各ワイヤには銅がめっきされ、次
に亜鉛が大気温度で電解めっきされる。次にワイヤは、ジュール効果により54
0℃まで加熱され、銅と亜鉛との拡散により黄銅を得る。重量比(フェーズα)
/(フェーズα+フェーズβ)は約0.85に等しい。ひとたび黄銅コーティン
グが得られたならば、ワイヤにはいかなる熱処理も行なわない。
【0070】 水中エマルションの形態をなす延伸潤滑剤を用いた湿潤媒体中での冷間引抜き
により、いわゆる「最終」加工硬化が各ワイヤについて行なわれる(すなわち、
最終熱処理後に行なわれる)。この湿潤引抜きは、市販の出発ワイヤについて上
記初期直径から計算した最終加工硬化比(ε)を得るため既知の態様で行なわれ
る。
【0071】 定義により、加工硬化比(ε)は、公式ε=Ln(Si/Sf)により得られ
る。ここで、Lnはネイピアの対数(Naperian logarithm)であり、Siはこの
加工硬化前のワイヤの初期断面積、Sfはこの加工硬化後のワイヤの最終断面積
を表す。
【0072】 かくして、最終加工硬化比を調節することにより、異なる直径の2群のワイヤ
が作られ、平均直径φの第1群のワイヤは、インデックス1のワイヤ(F1の符
号を付したワイヤ)について約0.200mmに等しく、平均直径φの第2群の
ワイヤは、インデックス2のワイヤ(F2の符号を付したワイヤ)について約0
.175mmに等しい。
【0073】 かくして、引抜き加工されたスチールワイヤは、表1に示す機械的特性を有す
る。
【表1】
【0074】 ワイヤについて示された伸びAtはワイヤの破断時に記録された全伸び、すな
わち、伸びの弾性部分(フックの法則)と塑性部分とを合計したものである。 ワイヤを包囲する黄銅コーティングは、1μmより非常に小さい厚さ(例えば
、約0.15から0.30μm)であり、これは、スチールワイヤの直径に比べ
て無視できるものである。もちろん、種々の元素(例えばC、Mn、Si)から
なるワイヤのスチールの組成は、出発ワイヤのスチールの組成と同じである。
【0075】 ワイヤの製造工程の間、黄銅コーティングはワイヤの取出し並びにゴムへのワ
イヤの接着を容易にすることは思い出されよう。もちろん、ワイヤは、例えばこ
れらのワイヤの腐食抵抗を改善する機能および/またはゴムへのワイヤの接着の
機能を有する、黄銅よりも薄い金属層、例えばCo、Ni、Zn、Alの極薄層
またはCu、Zn、Al、Ni、Co、Snの2つ以上の配合物からなる合金の
極薄層で覆うことができる。
【0076】III−2.ケーブルの製造 次に、上記ワイヤは、本発明によるケーブル(ケーブルC−I)用の構造[1
+5+10]および従来技術のケーブル(ケーブルC−II)用の構造[1+6
+12]の層状ケーブルの形態に組み立てられ、ワイヤF1は、これらのケーブ
ルC−I、C−IIのコアC0の形成並びに本発明によるケーブルC−IIの層
C1、C2の形成に使用され、一方、ワイヤF2はコントロールケーブルC−I
Iの層C1、C2の形成に使用される。
【0077】 これらのケーブルは、ケーブリング装置(Barmag ケーブラ)および当業者に
良く知られた方法を用いて製造されるが、簡単化のため製造方法の説明は省略す
る。ケーブルC−IIは単一のケーブリング作業(p1=p2)で製造されるが
、C−Iは、そのピッチp1、p2が異なるため、2つの連続作業を必要とする
(先ず、[1+5]ケーブルを製造し、次にこのケーブル[1+5]の回りで最
終層のケーブリングを行なう)。これらの2つの作業は、直列に配置された2つ
のケーブラを用いて連続的に行なうのが好ましい。
【0078】 本発明によるケーブルC−Iは次の特徴を有している。 ・構造[1+5+10] ・d0=d1=d2=0.200 ・(d0/d1)=1.00 ・p1=8(Z)、p2=11(Z) コントロールケーブルC−IIは次の特徴を有している。 ・構造[1+6+12] ・d0=0.200 ・d1=d2=0.175 ・(d0/d1)=1.14 ・p1=10(Z)、p2=10(Z) いずれのケーブルも、層C1、C2のワイヤF2は同じ捩り方向(Z方向)に
巻回される。
【0079】 試験される2つのケーブルはラップがなく、ケーブルC−Iについては約1.0
mm、ケーブルC−IIについては約0.90mmの直径を有している。これらの
ケーブルのコアの直径d0は単一ワイヤF1の直径と同じであり、これ自体には事
実上捩り力が作用していない。
【0080】 本発明のケーブルC−Iは、既に説明した図1の断面図に示すような管状層を備
えたケーブルである。本発明のケーブルC−Iは、特に、その中間層C1および外側
層C2がそれぞれ、慣用の飽和ケーブルより少数の1つおよび2つのワイヤから/
Rという事実およびそのピッチp1、p2は異なっていても上記関係(v)を満
たすという事実の点で、従来技術の慣用ケーブルとは異なっている。ケーブルC
−Iでは、Nは、層C1の回りで単一飽和層として巻回されるワイヤの最大数(
ここでは、Nmax=12)より2だけ少ない。
【0081】 コントロールケーブルC−IIは、図2に示すような、コンパクトな層状ケーブ
ルである。特に図2のこの断面から理解されるように、ケーブルC−IIは、良
く似た構造(ワイヤは同方向に巻回されかつピッチp1、p2は等しい)である
が、そのケーブリング方法により、ケーブルC−Iの構造より遥かにコンパクト
な構造である。従ってこのケーブルではワイヤの管状層は全く見られず、このケ
ーブルC−IIの断面はもはや円形ではなく、六角形の輪郭Eを有している。
【0082】 本発明のケーブルC−I(M=5)は次の特徴を有することに留意されたい。 (i) 0.08<d0<0.28 (ii) 0.15<d1<0.28 (iii) 0.12<d2<0.25 (iv) M=4の場合:0.40<(d0/d1)<0.80 M=5の場合:0.70<(d0/d1)<1.10 (v) 4.8π(d0+d1)<p1<p2<5.6π(d0+2d1+d2) (vi) 層C1、C2のワイヤは、同じ捩り方向に巻回される。
【0083】 このケーブルC−Iは、次の好ましい各関係を満たすものである。 ・d2>0.17 d1≦0.26 0.14<d0<0.25 6<p1<p2<14 また、ケーブルC−Iは、上記関係(vii)、(viii)の各々を満足する。
【0084】 ケーブルC−IおよびケーブルC−IIの機械的特性を下記表2に示す。
【表2】
【0085】 ここに示すワイヤの伸びAtは、ケーブルの破断時に記録される全伸び、すな
わち、弾性伸び部分(フックの法則)と、塑性伸び部分と、試験されるケーブル
の特定構造に固有のいわゆる構造的伸び部分とを合計したものである。
【0086】III−3.耐久性試験(ベルト試験) 上記層状ケーブルは、重車両用ラジアルタイヤのカーカス補強プライの製造に
慣用的に使用されている、補強フィラーとして天然ゴムおよびカーボンブラック
に基いた既知の組成で形成されたゴム引き布上にカレンダリング加工することに
より組み込まれる(硬化後に、ほぼ6MPaに等しいモジュラスM10)。この
組成は、本質的に、エラストマおよび補強フィラーに加えて、抗酸化剤、ステア
リン酸、増量オイル(extender oil)、接着促進剤としてのナフテン酸コバルト
、および最後に加硫システム(硫黄、促進剤、ZnO)を有している。ゴムファ
ブリックでは、ケーブルは、プライの1dm(デシメートル)当り約63本のケ
ーブル密度で、既知の方法により平行に配置される。この密度は、ケーブルの直
径を考慮に入れて、2つの隣接ケーブル間のゴムブリッジの幅「λ」に等しく、
本発明のケーブルについては約0.6mm、コントロールケーブルについては約
0.7mmである。
【0087】 このようにして製造されたファブリックは、セクションI−3で説明したベルト
試験を受ける。疲労の後、剥皮すなわちベルトからのケーブルの取出しが行なわ
れる。次にケーブルは、該ケーブル内でのワイヤ位置に従っておよび試験される
各ケーブルについて、各種類のワイヤ残留破断荷重(疲労後にベルトから取り出
されたケーブル)を測定し、かつこれと初期破断荷重(新しいベルトから取り出
されたケーブル)とを比較することにより引張り試験を受ける。
【0088】 破断荷重の平均退化ΔFmが、表3において%で示されている。ΔFmは、コ
アワイヤ(C0)および層C1、C2のワイヤについて計算された。全退化ΔF
mもこれらのケーブルについて測定された。
【表3】
【0089】 表3から、分析されるケーブルのゾーン(コアC0、層C1またはC2)の如
何に係わらず、本発明によるケーブルC−Iには最高の結果が記録されたことに
留意されたい。退化ΔFmは外側層C2とほぼ同程度(しかしながら、本発明に
よるケーブルの方が小さい)に留まっているが、ケーブル内への滲入(層C1、
次にコアC0)が大きいほど、本発明によるケーブルの方が間隔が大きくなる。
コアおよび層C1の退化ΔFmは本発明のケーブルの事実上1/2である。本発
明のケーブルの全退化は、コントロールケーブルの全退化よりかなり小さい(1
4%ではなく8%である)。
【0090】 上記結果に関連して、種々のワイヤの視覚試験は、ワイヤ同士の反復摩擦によ
り生じる、摩耗またはフレッチング(接触点での材料の腐食)の現象が、ケーブ
ルC−IIに比べてケーブルC−1ではかなり小さくなっていることを示してい
る。 これらの結果は予期できないものであり、当業者は、逆に、本発明による、ケ
ーブルでの異なる螺旋ピッチp1、p2の選択、従って層C1、C2間の異なる
接触角の存在(この効果は、接触表面を減少させ、従って層C1,C2間の接触
圧力を増大させる)が、摩擦を増大させ、従ってワイヤ間の摩耗を増大させ、最
終的には本発明のケーブルに悪影響を与えるであろうと予想するであろが、それ
は真実ではない。
【0091】III−4.空気透過性試験 上記耐久性の結果は、以下に説明するように、ゴムがケーブルに滲入する量と
の高い相関関係を有すると考えられる。 疲労していないケーブルC−I〜C−II(新しいタイヤから取り出したもの
)は、ケーブルを通る空気の量を1分間測定(10個の測定値の平均値)するこ
とにより、項目I−2で説明した透過性試験を受けた。得られた透過性インデッ
クスPaが、相対単位(relative units:r.u.)で表4に示されている。表に
示された値は、ベルト上の異なる位置で取られた10個の試料の平均であり、コ
ントロールケーブルC−IIには、基準値(base)100が使用されている。
【表4】
【0092】 本発明によるケーブルは、コントロールケーブルC−IIの空気透過性インデ
ックスより小さい空気透過性インデックスPaを有し、従ってゴムより充分に高
い空気透過性を有している。 その特定構造により、タイヤの成形中および/または硬化中に、空のチャンネ
ルを形成することがなく、ゴムがケーブルの中心まで内に事実上完全に滲入する
ことが可能になる。このようにゴムにより不透過性が付与されたケーブルは、タ
イヤの側壁またはトレッドからカーカス補強体(カーカス補強体では、ケーブル
が、既知のように、最も強い気化作用を受ける)のゾーンに向って通過する酸素
および水分の流れから保護される。
【0093】III−5.他のケーブルおよび耐久性試験(波状牽引試験およびベルト試験) この新しいシリーズの試験では、構造[1+5+10]の3層形ケーブル(参
照符号C−III〜C−Vで示す)が用意された。これらのケーブルは、次に、
上記セクションI−4で説明した波状牽引疲労を受けさせるためのものであり、
本発明によるものであるか否かを問わない。
【0094】 上記ワイヤF1から作られたこれらのケーブルは下記の特徴を有している。 ・ケーブルC−III(本発明によるケーブル) 構造[1+5+10] d0=d1=d2=0.200 (d0/d1)=1.00 p1=8(S)、p2=11(S) ・ケーブルC−IV(コントロールケーブル) 構造[1+5+10] d0=d1=d2=0.200 (d0/d1)=1.00 p1=5.5(S)、p2=11(S) ・ケーブルC−V(コントロールケーブル) 構造[1+5+10] d0=d1=d2=0.200 (d0/d1)=1.00 p1=7.5(S)、p2=15(S) ケーブルC−IIIは、前に試験したケーブルの構造と同様な構造を有する。
【0095】 上記コントロールケーブルC−IVまたはC−Vの構造と同じかこれに近い構
造[1+5+10](特に、ピッチp2がピッチp1の2倍である点に特徴を有
する)のケーブルは当業者に知られており、これらは、例えば前掲の欧州特許出
願EP-A-0 675 223またはEP-A-0 744 490において説明されている。これらの既知
のケーブルは、特に、ピッチp1とピッチp2との間のオフセットに関する本発
明のケーブルの全ての特徴(i)〜(vi)、特に本質的特徴(v)を満たすこ
とができない。
【0096】 試験した3つのケーブルのいずれもラップを備えていない。これらの特性を下
記表5に示す。
【表5】
【0097】 従って、これらのケーブルは非常に良く似た構造および破断時の特性を有する
。3つの場合において、Nは、層C1の回りで単一飽和層として巻回されたワイ
ヤの最大数(ここでは、Nmax=12)より2だけ小さい数である。これらの全
てが、図1に示したような管状層構造を有している。ピッチp1、p2は各ケー
ブルにおいて異なっている。 しかしながら、ケーブルC−IIIのみが、上記関係(v)と、関係(vii
)および(viii)の好ましい特性とを満足する。
【0098】 波状牽引疲労試験では、これらの3本のケーブルから表6に示す結果が得られ
た。すなわち、σdはMPaおよび相対単位(r.u.)で示され、本発明のケー
ブルC−IIIには基準値100が使用されている。
【表6】
【0099】 本発明のケーブルC−IIIは、構造が非常に良く似ているが、コントロール
ケーブルの疲労強度に比べて非常に大きい疲労強度が得られ、特に、ピッチp1
のみが異なっている(8mmではなく5.5mm)コントロールケーブルC−I
Vの疲労強度より大きい点で異なっていることに留意されたい。
【0100】 この試験の3つのケーブルはまた、以前にケーブルC−I、CII(セクショ
ンIII−4)に適用されたベルト試験を受けた。これらは非常に優れた性能を
呈し、この性能はケーブルの全退化(大きくても10%のΔFm)に関して近接
している。しかしながら、本発明のケーブルでは、外周層C2のワイヤについて
最小の平均摩耗が記録された。この優れた結果は強調すべきものである。なぜな
らば、この形式のケーブルでは、最大数のワイヤを構成し従って最大荷重に耐え
るのは層C2だからである。 要約すれば、本発明のケーブルC−IIIの全体的に優れた耐久性を得るには
、先ず、非常に良く似た構造のコントローラケーブルC−IV、C−Vと比較し
て、層C1、C2のワイヤにより形成される螺旋角(ピッチp1とピッチp2と
の間隔)の比を最適化すべきである。これにより、一方では、ゴムが滲入できる
能力と、異なる層間の接触力とに関する結果のより良い妥協も得られる。
【0101】III−6.タイヤの耐久性 寸法12.00 R 20 XZEのフラットシートリムに装着される重車両用タイヤについ
て、走行試験を行なった。 試験された全てのタイヤは、カーカス補強体7(図3参照)を補強する層状ケ
ーブルを除き同一である。
【0102】 カーカス補強体7に使用されるケーブルは、下記の特徴を有している。 ・ケーブルC−VI(本発明によるケーブル−17ワイヤ+1ラッピングワイヤ) 構造[1+5+11] d0=d2=0.230 d1=0.260 (d0/d1)=0.88 p1=7.5(S)、p2=15(S) ・ケーブルC−VII(コントロールケーブル−27ワイヤ+1ラッピングワイ
ヤ) 構造[3+9+15] d0=d1=d2=0.230 p0=6.5(S)、p1=12.5(S)、p2=18.0(Z) 本発明のケーブルC−VIは、7.5mmのピッチで螺旋状(S方向)に一緒
に巻回された5本のワイヤからなる中間層により包囲された直径0.23mmの
コアワイヤで形成され、このコアは更に、11本のワイヤからなる外側層により
包囲され、該外側層自体は15mmのピッチで螺旋状(S方向)に一緒に巻回さ
れている。このケーブルC−VIは、5mmのピッチで螺旋状(Z方向)に巻回
された直径0.15mmの単一ワイヤにより包囲される。Nは、層C1の周囲に
単一飽和層として巻回されるワイヤの最大数(ここではNmax=12)より1だ
け小さい数である。しかしながら、これは、好ましい関係(vii)、(vii
i)を満たすことなく、関係(v)を満足する満足する。ゴムが滲入する能力を
更に高めるため、層C1のワイヤは、層C2のワイヤより大きい直径が選択され
、好ましい比(d1/d2)は1.10〜1.20の間にある。ケーブルの直径(
全嵩)は約1.49mmに等しい。
【0103】 ラッピングワイヤ(0.7%のカーボンを含有するスチール)を除き、以下表
7のF3およびF4と呼ぶケーブルC−VIの全てのワイヤは、スチールの強度
を増大させてワイヤの本数を減少させる補償を部分的に行なうため、より高いカ
ーボン含有量(コントロールケーブル0.71%ではなく、0.82%)をもつ
スチールから作られる。
【0104】 大きい寸法をもつ重車両用タイヤを補強するため、当業者により認識されてい
る性能により、この走行試験のコントロールワイヤとしてケーブルC−VIIが
選択された。同一または同様な構造をもつケーブルが、例えば、前掲の欧州特許
出願EP-A-0 497 612、EP-A-0 669 421、EP-A-0 675 223、EP-A-0 709 236または
EP-A-0 779 390に開示され、当該技術分野の従来技術を示している。ケーブルC
−VIIは直径0.23mmの27本のワイヤ(表7の参照符号F5)で形成さ
れている、コアは6.5mmのピッチで螺旋状(S方向)に一緒に巻回された3
本のワイヤからなり、このコアは12.5mmのピッチで螺旋状(S方向)に一
緒に巻回された9本のワイヤからなる中間層により包囲され、該中間層は更に、
18.0mmのピッチで螺旋状(Z方向)に一緒に巻回された15本のワイヤか
らなる外側層により包囲されている。このケーブルC−VIIは、3.5mmの
ピッチで螺旋状(S方向)に巻回された直径0.15mmの単一ワイヤ(Rm=
2800MPa)によりラッピングされている。その直径(全嵩)は、約1.6
5mmに等しい。
【0105】 ワイヤF3、F4、F5は、ワイヤF1、F2についてセクションIII−1
で上述した既知の方法で製造された、黄銅コーティングされたワイヤである。試
験された2つのケーブルおよびこれらの構成ワイヤは、下記表7に示す機械的特
性を有している。
【表7】
【0106】 試験したタイヤのカーカス補強体7は、ベルト試験(上記セクションIII−
3)で前に使用したものと同じ種類のゴム引きファブリックで形成された単一ラ
ジアルプライで形成され、その組成は、天然ゴムおよびカーボンブラックをベー
スとし、約6MPaのモジュラスM10を有している。
【0107】 補強体7は、本発明のケーブル(C−VI)またはコントロールケーブル(C
−VII)により補強されている。本発明によるファブリックはプライの1dm
につき約53本のケーブルを有し、これは2つの隣接ラジアルケーブル間の約1
.9mmの距離(軸線間距離)および約0.41mmのゴムブリッジの幅λに等
しい。コントロールファブリックはプライの1dm当り約45本のケーブルを有
し、これは2つの隣接ラジアルケーブル間の約2.2mmの距離(軸線間距離)
および約0.55mmの幅λに等しい。
【0108】 かくして、本発明によるタイヤのカーカス補強体の金属の質量はコントロール
タイヤに対して23%軽減され、これは、非常に大きな重量軽減を構成する。相
関的に、ケーブルC−VIのワイヤに「HR」型のスチール(0.82%カーボ
ン)を使用することにより、本発明によるファブリックの強度低下は約13%に
過ぎない。
【0109】 クラウン補強体6について、これを、(i)22°の角度で傾斜した金属ケー
ブルで補強された2つの交差重畳されたワーキングプライで形成し、(ii)こ
れらの2つのワーキングプライを、22°の角度で傾斜した弾性金属ケーブルに
より補強された保護クラウンプライにより覆うことは既知の方法である。これら
の各クラウン補強プライにおいて、使用される金属プライは互いに実質的に平行
に配置される既知の慣用ケーブルであり、表示された全ての傾斜角度は周方向中
間平面に対して測定されたものである。
【0110】 一シリーズの2つのタイヤ(参照符号P−1)はケーブルC−VIにより補強
され、他のシリーズの2つのタイヤ(参照符号P−2)はコントロールケーブル
C−VIIにより補強される。各シリーズにおいて、一方のタイヤは走行を意図
したものであり、他方のタイヤは新しいタイヤでの剥皮のためのものである。従
って、タイヤP−1は本発明によるシリーズを構成し、タイヤP−2はコントロ
ールシリーズを構成する。
【0111】 これらのタイヤは、セクションI−5で説明した厳格な走行試験を受け、合計
で150,000km走破した。各種のタイヤに課された距離は非常に大きく、
それは、約3ヶ月間の連続走行および5000万回の疲労サイクルに相当する。 これらの非常に苛酷な走行条件であるにも係わらず、試験されたタイヤは試験
が終了するまで損傷なく(特に、カーカスのケーブルの破断なく)走行した。こ
のことは、コントロールタイヤを含む2種類のタイヤが高性能であることを特に
当業者に実証するものである。
【0112】 走行後に、剥皮すなわちタイヤからのケーブルの取出し出しが行なわれた。次
にケーブルは、ケーブル内のワイヤ位置に従ってかつ試験される各ケーブルにつ
いて、各種ワイヤの初期制動荷重(新しいタイヤから取り出されたケーブル)お
よび残留制動荷重(走行後にタイヤから取り出されたケーブル)を測定すること
により引張り試験を受けた。表8に%で示す平均退化ΔFmは、コアワイヤ(C
0)および層C1、C2のワイヤの両方について計算された。ケーブル自体につ
いて、全退化ΔFmも測定された。
【表8】
【0113】 表8を見れば、本発明によるタイヤのカーカス補強体は非常に軽量化されてい
るにも係わらず、またカーカス補強体を補強する本発明の金属ケーブルは非常に
細いにも係わらず、コントロールソリューション(control solution)に等しい
全体的耐久性を有する。本発明の他の長所は、層C1のワイヤの摩耗が小さい(
1/2以下)であることにある。このように層C1のワイヤの摩耗が小さいのは
、多分、本発明のケーブルの最適構造、すなわち、層C1,C2が同方向(この
場合にはS/S)に巻回されているのに対して、コントロールケーブルの層C1
、C2は交差構造(S/Z)になっていることによるものと考えられる。
【0114】 非疲労ケーブルC−VI、C−VII(新しいタイヤから取り出したもの)は
、更に空気透過性試験(セクションI−2)を受けた。表9の結果は、本発明の
ケーブルの優秀性を強調しており、透過性の表示Paは相対単位で表されており
、基準値100は表4と比較して不変である(コントロールケーブルC−IIに
ついて基準値100)。
【表9】
【0115】 結論として、上記種々の試験にから明らかなように、本発明のケーブルは、特
に重車両用タイヤのカーカス補強体の疲労−フレッチング腐食の現象を大幅に低
減でき、従ってこれらの補強体およびタイヤの寿命を改善できる。 かくして、寿命が同じものであれば、本発明は、ケーブルのサイズを小さくで
き、従ってこれらのカーカス補強体およびタイヤの重量を軽減できる。 もちろん、本発明は上記実施形態の例に限定されるものではない。
【0116】 従って、本発明のケーブルのコアC0は、例えば塑性変形により実質的に楕円
形または例えば三角形、正方形または長方形等の多角形のような非円形断面のワ
イヤで形成できる。コアC0はまた、円形断面であるか否かを問わず、例えば波
形または螺旋状の予成形ワイヤ、または螺旋状またはジグザグの形状に捩られた
ワイヤで形成することもできる。このような場合に、コアの直径d0は、コアワ
イヤを包囲する仮想回転円筒体の直径(見掛けの直径)を表し、コアワイヤ自体
の直径(または円形でない場合には、他の任意の横断サイズ)を表すものではな
い。コアC0が上記例におけるように単一ワイヤで形成された場合だけでなく、
例えば一方向(中間層C1と同じ捩り方向であるか否かを問わない)に、互いに
平行または交互に一緒に捩られた2本のワイヤで形成された場合にも当てはまる
。 しかしながら、工業的可能性、コストおよび全体的性能の理由から、本発明は
円形断面を有する慣用の単一真直コアを用いて実施するのが好ましい。
【0117】 また、コアワイヤは、ケーブリング作業中に他のワイヤよりも小さい応力を受
けるので、このワイヤに、例えば高捩り延性を有するスチール組成を用いる必要
がなく、任意の種類のスチール例えばステンレス鋼を用いて、例えば前掲の国際
特許出願WO98/41682に開示されているような、中心のステンレス鋼ワイヤとこの
回りの15または16本の炭素鋼ワイヤとからなるハイブリッドスチール[1+
5+10]または[1+5+11]ケーブルを得ることができる。
【0118】 もちろん、2つの層C1および/またはC2の一方の(少なくとも)1つの真
直ワイヤを、予成形ワイヤまたは変形ワイヤで置換するか、より一般的には、直
径d1および/またはd2の他のワイヤの断面とは異なる断面のワイヤで置換して
、ゴムまたは他の任意の材料がケーブルに滲入できるように改善することもでき
る。この置換ワイヤの見掛けの直径は、対象とする層C1および/またはC2を
構成する他のワイヤの直径d1および/またはd2に等しくするか、これより大き
く(または小さく)することもできる。
【0119】 本発明によるケーブルを構成するワイヤの全部または一部は、本発明の精神を
変更することなく、金属であるか否かを問わず、スチールワイヤ以外のワイヤ、
例えば前掲の国際特許出願WO92/12018に開示されているような液晶有機ポリマー
のモノフィラメントのような高い機械的強度を有する無機材料または有機材料の
特定ワイヤで構成することもできる。 また本発明は、少なくとも基本ストランドとして本発明による層状ケーブルが
組み込まれた多ストランドスチールケーブル(「多ストランドロープ」)に関す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による構造[1+5+10]のケーブルを示す断面図である。
【図2】 従来技術によるコンパクト構造のケーブルを示す断面図である。
【図3】 ラジアルカーカス補強体を備えた重車両用タイヤの半径方向断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,EE ,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR, HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,K P,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX, NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,S G,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ ,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ドミンゴ アレン フランス エフ−63190 オルリー ルー ト デ ラ クロア モーザ 6 (72)発明者 バルギュ アンリ フランス エフ−63430 ル マルトル ダルティエール アムパス デュ ムニエ ール 2 (72)発明者 ヴォ レ テュ アン フランス エフ−63000 クレルモン フ ェラン リュ ド 4 パスポルト 11 アパルトマン 18ア Fターム(参考) 3B153 AA15 CC52 FF16 GG01

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤカーカス補強体の補強要素として使用できる、不飽和
    外側層を備えた多層ケーブルであって、直径d0のコア(C0)と、該コアを包
    囲する中間層(C1)とを有し、該中間層(C1)は、ピッチp1で螺旋状に一
    緒に巻回された直径d1のM(M=4または5)本のワイヤを備え、中間層(C
    1)自体は、ピッチp2で螺旋状に一緒に巻回された直径d2のN本のワイヤを
    備えた外側層(C2)により包囲されており、Nは、層(C1)の回りで1つの
    層に巻回できるワイヤの最大数Nmaxより1〜3だけ少ない数である構成の多層
    ケーブルにおいて、下記関係、すなわち (i) 0.08<d0<0.28 (ii) 0.15<d1<0.28 (iii) 0.12<d2<0.25 (iv) M=4の場合には、0.40<(d0/d1)<0.80 M=5の場合には、0.70<(d0/d1)<1.10 (v) 4.8π(d0+d1)<p1<p2<5.6π(d0+2d1+d2
    を満たし(ここでd0、d1、d2、p1およびp2の単位はmm)、 (vi)層C1、C2のワイヤは同じ捩り方向に巻回されていることを特徴と
    する多層ケーブル。
  2. 【請求項2】 構造[1+M+N]を有し、該構造のコアが単一ワイヤで形
    成されていることを特徴とする請求項1記載の多層ケーブル。
  3. 【請求項3】 構造[1+4+8]、[1+4+9]、[1+4+10]、
    [1+5+9]、[1+5+10]または[1+5+11]のケーブルから選択
    されることを特徴とする請求項2記載の多層ケーブル。
  4. 【請求項4】 構造[1+5+N]を有することを特徴とする請求項2また
    は3記載の多層ケーブル。
  5. 【請求項5】 構造[1+5+10]または[1+5+11]を有すること
    を特徴とする請求項4記載の多層ケーブル。
  6. 【請求項6】 前記ピッチp1、p2は5〜15mmの範囲内にあることを
    特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の多層ケーブル。
  7. 【請求項7】 下記関係、すなわち 0.15<d2<0.25 を満たすことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の多層ケーブル。
  8. 【請求項8】 下記関係、すなわち 0.14<d0<0.25 d2>0.17 d1≦0.26 を満たすことを特徴とする請求項7記載の多層ケーブル。
  9. 【請求項9】 スチールケーブルであることを特徴とする請求項1〜8のい
    ずれか1項記載の多層ケーブル。
  10. 【請求項10】 前記スチールは炭素鋼であることを特徴とする請求項9記
    載の多層ケーブル。
  11. 【請求項11】 下記関係、すなわち 5.0π(d0+d1)<p1<p2<5.0π(d0+2d1+d2) を満たすことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項記載の多層ケーブル。
  12. 【請求項12】 下記関係、すなわち 5.3π(d0+d1)<p1<p2<4.7π(d0+2d1+d2) を満たすことを特徴とする請求項11記載の多層ケーブル。
  13. 【請求項13】 前記比(d1/d2)は1.05〜1.30の間にあること
    を特徴とする請求項1〜12のいずれか1項記載の多層ケーブル。
  14. 【請求項14】 前記比(d1/d2)は1.10〜1.20の間にあること
    を特徴とする請求項13記載の多層ケーブル。
  15. 【請求項15】 請求項1〜14のいずれか1項記載のケーブルを、プラス
    チック材料および/またはゴムの製品または半成品の補強要素として使用するこ
    とを特徴とする方法。
  16. 【請求項16】 請求項1〜14のいずれか1項記載のケーブルを、バン、
    重車両、農業機械または建設機械、航空機および他の輸送または物流車両から選
    択される産業車両用タイヤのカーカス補強体の補強要素として使用することを特
    徴とする方法。
  17. 【請求項17】 カーカス補強体が、請求項1〜14のいずれか1項記載の
    ケーブルを有することを特徴とする重車両用タイヤ。
  18. 【請求項18】 請求項1〜14のいずれか1項記載のケーブルにより補強
    されるゴム配合物のマトリックスを有することを特徴とする重車両用タイヤのカ
    ーカス補強体として使用する複合ファブリック。
  19. 【請求項19】 ケーブル密度が、ファブリック1dm当りケーブル40〜
    100本であることを特徴とする請求項18記載の複合ファブリック。
  20. 【請求項20】 ケーブル密度が、ファブリック1dm当りケーブル50〜
    80本であることを特徴とする請求項19記載の複合ファブリック。
  21. 【請求項21】 2つの隣接ケーブル間のゴム配合物のブリッジの幅λは0
    .35〜1mmであることを特徴とする請求項18〜20のいずれか1項記載の
    複合ファブリック。
  22. 【請求項22】 前記幅λは0.4〜0.8mmであることを特徴とする請
    求項21記載の複合ファブリック。
  23. 【請求項23】 前記ゴム配合物は、加硫されたときに、8MPaより小さ
    い割線引張り係数M10を有することを特徴とする請求項18〜22のいずれか
    1項記載の複合ファブリック。
  24. 【請求項24】 前記ゴム配合物は、加硫されたときに、4〜8MPaの割
    線引張り係数M10を有することを特徴とする請求項23記載の複合ファブリッ
    ク。
  25. 【請求項25】 前記ゴムは天然ゴムであることを特徴とする請求項18〜
    24のいずれか1項記載の複合ファブリック。
  26. 【請求項26】 カーカス補強体が、補強プライとして、請求項18〜25
    のいずれか1項記載の少なくとも1つのファブリックを有することを特徴とする
    重車両用タイヤ。
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