JP2003518168A - オレフィン重合用固体触媒の製造方法 - Google Patents
オレフィン重合用固体触媒の製造方法Info
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Abstract
Description
又は共重合に使用する方法、及びこの固体触媒の存在下にオレフィンを重合又は
共重合することによるポリオレフィンの製造方法に関する。
、これにより、従来からのチーグラ−ナッタ触媒を使用して得られたなかったポ
リオレフィンの合成が可能となるからである。例えば、メタロセン触媒により、
分子量分布が狭く且つコモノマーを均一に導入したポリマーが得られる。しかし
ながら、気相又は懸濁液での重合処理で良好に使用可能なメタロセンの場合、こ
れを固体の形態で使用する、すなわち固体の担体に施して使用する必要がある。
この材料により、多孔質粒子(粒径が、オレフィン重合での担体としての使用に
適している)の製造が可能となるからである。小型の顆粒状粒子、すなわち一次
粒子からなる球形の凝集物から構成される噴霧乾燥シリカゲルは、特に有用であ
ると見出された。
利益となる場合があることが見出されている。フィルム製品の製造において、ポ
リマー中に残るシリカゲル粒子によって生じる斑点を形成する場合がある。繊維
製品の製造では、更に不都合を含んでいる。ここでは、溶融物のろ過を、一般に
紡糸前に行う。ポリマーが多量に粒子状触媒残留物を含む場合、スクリーンプレ
ートで過圧を形成可能となる。これにより、ろ過器の操作時間が短くなる等のプ
ロセス工学の相当に困難なものとなる。
担体は、この材料の断片から容易に製造し且つ生成物中に残留物を殆んど残さな
いことが知られている。
既になされてきた。EP−A500944では、例えば、微粉末化処理した無水
塩化マグネシウムを含むメタロセン触媒を開示している。
に適当である固体触媒を開示している。この固体触媒は、80〜99.9モル%
の塩化マグネシウム及び0.1〜20モル%の少なくとも1種の電子供与化合物
(酸性の水素原子を含まない)を含有する担体、ジルコニウム含有メタロセン錯
体、及び必要により有機アルミニウム化合物を含んでいる。好適な電子供与体と
して、エーテル、チオエーテル、エステル、スルホン、スルホキシド、第二級及
び第三級アミン、第三級ホスフィン並びにホスホルアミドが特記に値する。電子
供与体としての水、アルコール又はフェノールを明確に除外する。
.9モル%の塩化マグネシウム及び0.1〜20モル%の少なくとも1種の電子
供与化合物(酸性の水素原子を含まない)を含有する球形粒子を最初に形成する
。その後、この固体粒子を、最初に酸性水素原子含有電子供与化合物と、次いで
、ジルコニウム含有メタロセン錯体、及び必要により有機アルミニウム化合物と
接触させる。酸性水素原子を有する電子供与体の例としては、アルコール、フェ
ノール、第一級アミド、第一級又は第二級アミン、又は第一級又は第二級ホスフ
ィンが挙げられる。
の重合で得られるポリマー粒子のモルホロジーが依然として改善可能である点で
不都合である。更に、特に、固体触媒の製造中に各種電子供与体を使用すること
により、この製造処理を複雑にする。
的な方法で製造可能であり且つ良好なポリマーモルホロジー、すなわち実質上、
塊又は微細なダストを形成しないポリオレフィンの製造を可能にする、ポリマー
中に厄介な粒子状触媒残留物を残さない固体触媒を提供することを目的とする。
ネシウムA)とC1〜C8アルカノールとの付加体(ハロゲン化マグネシウム1
モル当り1.5〜5モルのC1〜C8アルカノールを含む)から製造し、 ii)その後、メタロセニウムイオンを形成可能な化合物C)を、微粉末担体粒
子に沈殿させ、 iii)次いで、このようにして得られた反応生成物を、メタロセン錯体B)と
接触させることを特徴とする製造方法により達成されることを見出した。
の重合又は共重合に使用する方法、及びこの固体触媒の存在下にオレフィンを重
合又は共重合することによるポリオレフィンの製造方法を見出した。
、すなわち末端に二重結合を有する炭化水素の重合に特に適当である。好適なモ
ノマーは、アクリル酸及びメタクリル酸のエステル又はアミド誘導体等の官能化
オレフィン性不飽和化合物、例えばアクリレート、メタクリレート又はアクリロ
ニトリルである。アリール置換α−オレフィンである、非極性オレフィン化合物
が好ましい。特に好ましいα−オレフィンは、直鎖又は分枝のC2〜C12−ア
ルカ−1−エンであり、特に直鎖のC2〜C10−アルカ−1−エン、例えばエ
チレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン
、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン又は4−メチル−1−ペンテンである
か、又は置換されていても良いビニル芳香族化合物、例えばスチレン、p−メチ
ルスチレン、p−クロロスチレン、2,4−ジメチルスチレン、4−ビニルビフ
ェニル、ビニルナフタレン又はビニルアントラセンである。各種α−オレフィン
の混合物を重合することも可能である。
可能である。エチレン重合のコモノマーとして、C3〜C8α−オレフィン、特
にブテン、ペンテン、ヘキセン及び/又はオクテンを使用するのが好ましい。プ
ロピレンの重合で好ましいコモノマーは、エチレン及び/又はブテンである。
グネシウム、臭化マグネシウム又はヨウ化マグネシウムを、担体材料として使用
可能である。塩化マグネシウムを使用するのが特に好ましい。
タルを表すか、又は周期表第III族の元素若しくはランタノイドを表わし、 Xがフッ素、塩素、臭素、ヨウ素、水素、C1〜C10アルキル、C6〜C1 5 アリール、アルキル基の炭素原子数1〜10個及びアリール基の炭素原子数6
〜20個のアルキルアリール、−OR6又は−NR6R7を表わし、 nが1、2又は3を表わし、且つMの原子価から2を引いた数であり、 R6及びR7がC1〜C10アルキル、C6〜C15アリール、それぞれアル
キル基の炭素原子数1〜10個及びアリール基の炭素原子数6〜20個のアルキ
ルアリール、アリールアルキル、フルオロアルキル又はフルオロアリールを表わ
し、 基Xが同一又は異なっていても良く、 R1〜R5が水素、C1〜C10アルキル、5〜7員のシクロアルキル(置換
基としてC1〜C10アルキルを有していても良い)、C6〜C15アリール又
はアリールアルキルを表わし、且つ2個の隣接基が合体して、炭素原子数4〜1
5個の飽和又は不飽和環式基を形成しても良く、或いはR1〜R5がSi(R8 )3を表わし、 R8がC1〜C10アルキル、C3〜C10シクロアルキル又はC6〜C15 アリールを表わし、 ZがXと同義であるか、又は下式:
ル(置換基としてC1〜C10アルキルを有していても良い)、C6〜C15ア
リール又はアリールアルキルを表わし、且つ2個の隣接基が合体して、炭素原子
数4〜15個の飽和又は不飽和環式基を形成しても良く、或いはR9〜R13が
Si(R14)3を表わし、 R14がC1〜C10アルキル、C3〜C10シクロアルキル又はC6〜C1 5 アリールを表す} を表すか、或いは R4とZが合体して、基−R15−A−: {但し、R15が、
素原子、ハロゲン原子、C1〜C10アルキル基、C1〜C10フルオロアルキ
ル基、C6〜C10フルオロアリール基、C6〜C10アリール基、C1〜C1 0 アルコキシ基、C2〜C10アルケニル基、C7〜C40アリールアルキル基
、C8〜C40アリールアルケニル基又はC7〜C40アルキルアリール基を表
すか、或いは2個の隣接基が、これらに結合する原子と共に合体して、炭素原子
数4〜15個の飽和又は不飽和環を形成し、 M1がケイ素、ゲルマニウム又はスズを表す) を表わし、 Aが、
表わし、 R20が水素、C1〜C10アルキル、C6〜C15アリール(置換基として
C1〜C4アルキルを有していても良い良い)か、又はC3〜C10シクロアル
キルを表す) を表す} を形成するか、或いは R4とR12が合体して、基−R15−を形成する] で表される。
が好ましい。
が特に有用である。
rt−ブチルを表し、 R3及びR11がC1〜C4アルキルを表わし、そして R2及びR10が水素を表すか、或いは 隣接する一対の基R2とR3、又は基R10とR11が合体して、炭素原子数
4〜12個の飽和又は不飽和環式基を形成し、 R15が、
、 ジメチルシランジイルビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、 ジメチルシランジイルビス(テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、 エチレンビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、 エチレンビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、 エチレンビス(テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジクロリド、 テトラメチルエチレン−9−フルオレニルシクロペンタジエニルジクロニウム
ジクロリド、 ジメチルシランジイルビス(3−tert−ブチル−5−メチルシクロペンタ
ジエニル)ジルコニウムジクロリド、
ジエニル)ジルコニウムジクロリド、 ジメチルシランジイルビス(2−メチルインデニル)ジルコニウムジクロリド
、 ジメチルシランジイルビス(2−イソプロピルインデニル)ジルコニウムジク
ロリド、 ジメチルシランジイルビス(2−tert−ブチルインデニル)ジルコニウム
ジクロリド、 ジメチルシランジイルビス(2−メチルインデニル)ジルコニウムジブロミド
、 ジメチルシランジイルビス(3−メチル−5−メチルシクロペンタジエニル)
ジルコニウムジクロリド、 ジメチルシランジイルビス(3−エチル−5−イソプロピルシクロペンタジエ
ニル)ジルコニウムジクロリド、 ジメチルシランジイルビス(2−エチルインデニル)ジルコニウムジクロリド
、 ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4,5−ベンズインデニル)ジルコ
ニウムジクロリド、 ジメチルシランジイルビス(2−エチル−4,5−ベンズインデニル)ジルコ
ニウムジクロリド、 メチルフェニルシランジイルビス(2−メチル−4,5−ベンズインデニル)
ジルコニウムジクロリド、 メチルフェニルシランジイルビス(2−エチル−4,5−ベンズインデニル)
ジルコニウムジクロリド、 ジフェニルシランジイルビス(2−メチル−4,5−ベンズインデニル)ジル
コニウムジクロリド、 ジフェニルシランジイルビス(2−エチル−4,5−ベンズインデニル)ジル
コニウムジクロリド、及び ジフェニルシランジイルビス(2−メチルインデニル)ハフニウムジクロリド
、 であり、更にこれに対応するジメチルジルコニウム化合物である。
ウムジクロリド、 ジメチルシランジイルビス(2−エチル−4−フェニルインデニル)ジルコニ
ウムジクロリド、 ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4−ナフチルインデニル)ジルコニ
ウムジクロリド、 ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4−イソプロピルインデニル)ジル
コニウムジクロリド、 ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4,6−ジイソプロピルインデニル
)ジルコニウムジクロリド、 ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4[4’−tert−ブチルフェニ
ル]インデニル)ジルコニウムジクロリド、 ジメチルシランジイルビス(2−エチル−4[4’−tert−ブチルフェニ
ル]インデニル)ジルコニウムジクロリド、及び ジメチルシランジイルビス(2−プロピル−4[4’−tert−ブチルフェ
ニル]インデニル)ジルコニウムジクロリド、 であり、更にこれに対応するジメチルジルコニウム化合物である。
キル、C6〜C15アリール又はSi(R8)3を表すか、或いは隣接する2個
の基が合体して、炭素原子数4〜12個の環式基を形成する化合物である。
された環式炭化水素アニオンを、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウ
ム、ニオブ又はタンタルのハロゲン化物と反応させるのが好ましい。
(1989), 359-370頁に記載されている。
形成可能な化合物を含んでいる。
酸カチオンを有するイオン化合物及びカチオンとしてブレンステッド酸を有する
イオン性化合物である。
Bを表し、そして X1、X2及びX3が水素、C1〜C10アルキル、C6〜C15アリール、
それぞれアルキル基の炭素原子数1〜10個及びアリール基の炭素原子数6〜2
0個のアルキルアリール、アリールアルキル、ハロアルキル又はハロアリール、
又はフッ素、塩素、臭素又はヨウ素を表わし、特にハロアリール、好ましくはペ
ンタフルオロフェニルを表す] で表される化合物であるのが好ましい。
ペンタフルオロフェニル)ボランを表すのが特に好ましい。
表わし、 Q1〜Qzがマイナス1価の基、例えばC1〜C28アルキル、C6〜C15 アリール、それぞれアルキル基の炭素原子数1〜28個及びアリール基の炭素原
子数6〜20個のアルキルアリール、アリールアルキル、ハロアルキル若しくは
ハロアリール、置換基としてC1〜C10基を有していても良いC3〜C10シ
クロアルキルを表すか、或いは Q1〜Qzがハロゲン、C1〜C28アルコキシ、C6〜C15アリールオキ
シ、シリル又はメルカプチルを表わし、 aが1〜6までの整数を表わし、 zが0〜5までの整数を表わし、そして dがa−z(aとzとの差)であり且つ1以上である] で表される化合物である。
ン及びスルホニウムカチオンであり、更にカチオン性の遷移金属錯体である。ト
リフェニルメチルカチオン、銀カチオン及び1,1’−ジメチルフェロセニルカ
チオンが特に特記に値する。これらは、非配位対イオン、特に、WO91/09
882に開示されているホウ素化合物、好ましくはテトラキス(ペンタフルオロ
フェニル)ボレートを有しているのが好ましい。
に非配位対イオンは、WO91/09882に開示されており、そして好ましい
カチオンはN,N−ジメチルアニリニウムである。
としてブレンステッド酸を有するイオン性化合物の量は、メタロセン錯体B)に
対して、0.1〜10当量であるのが好ましい。
414に開示されているホウ素−アルミニウム化合物、例えばジ[ビス(ペンタ
フルオロフェニルボロキシ)]メチルアランである。
(V):
し、そして mから5〜30までの整数、好ましくは10〜25までの整数を表す] で表される鎖状又は環式のアルミノキサン化合物である。
708及びUS−A47947096に開示されているように、トリアルキルア
ルミニウム溶液を水と反応させることによって製造する。
さの鎖状及び/又は環式の鎖分子の混合物であるので、mを平均値と見なす。こ
のアルミノキサン化合物は、他のアルキル金属、好ましくはアルキルアルミニウ
ム化合物との混合物で存在しても良い。
ノキサン化合物を、オリゴマーのアルミノキサン化合物によるアルミニウムの、
メタロセン錯体による遷移金属に対する原子比が10:1〜106:1の範囲、
特に10:1〜104:1の範囲を形成する量を使用することが有効であるの見
出した。
物の代わりに、US−A5391793に開示されているアリールオキシアルミ
ノキサン、US−A5371260に開示されているアミノアルミノキサン、E
P−A633264に開示されているアミノアルミノキサンヒドロクロリド、E
P−A621279に開示されているシロキシアルミノキサン、又はこれらの混
合物を使用することも可能である。
に、溶液で使用されるのが好ましく、炭素原子数6〜20個の芳香族炭化水素、
特にキシレン及びトルエンが特に好ましい。
、すなわちホウ素、アルミニウム、ガリウム、インジウム又はタンタルを表し、 R22が水素、C1〜C10アルキル、C6〜C15アリール、それぞれアル
キル基の炭素原子数1〜10個及びアリール基の炭素原子数6〜20個のアルキ
ルアリール又はアリールアルキルを表わし、 R23及びR24が水素、ハロゲン、C1〜C10アルキル、C6〜C15ア
リール、それぞれアルキル基の炭素原子数1〜10個及びアリール基の炭素原子
数6〜20個のアルキルアリール、アリールアルキル又はアルコキシを表わし、 rが1〜3までの整数を表わし、そして s及びtが0〜2までの整数を表わし、且つr+s+tの合計がM3の原子価
に相当する] で表される金属化合物を含み、且つ成分D)と成分C)が同一でない。
アルミニウムを表わし、そしてR23及びR24がC1〜C10アルキルを表す
化合物が好ましい。
オクチルマグネシウム、n−ブチル−n−ヘプチルマグネシウム、トリ−n−ヘ
キシルアルミニウム、トリ−イソブチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム
及びトリメチルアルミニウムが特に好ましい。
移金属Mに対するモル比が800:1〜1:1の範囲、特に500:1〜50:
1の範囲となる量の固体触媒に存在するのが好ましい。
化マグネシウムA)とC1〜C8アルカノールとの付加体より第1処理工程i)
で製造する。これにより、ハロゲン化マグネシウムとC1〜C8アルカノールの
最適な分散が得られる。
プロパノール又はn−ブタノールである。エタノールを使用するのが好ましい。
ネシウム(無水塩マグ、塩化マグネシウム)とC1〜C8アルカノールとを、こ
れらが溶解しない不活性液体において懸濁及び加熱することによって行われ得る
。好適な懸濁媒体は、パラフィン油、シリコーン油又はこれらの混合物である。
この懸濁液を一般に50〜140℃、好ましくは100〜120℃に加熱する。
形成した溶融付加体を、一般に、激しく撹拌することによって液体に分散させ、
その後、好ましくは低温液体に導入することによって急冷する。かかる方法は、
例えばUS−A4469648に開示されている。
ましくは15〜90μm、特に20〜75μmである。更に、担体粒子は、比表
面積が100〜350m2/g、好ましくは150〜250m2/gの範囲であ
り、細孔容積が0.1ml/g〜0.7ml/g、好ましくは0.15ml/g
〜0.4ml/gの範囲である。この比表面積と細孔容積を、ドイツ工業規格6
6131(DIN66131)に準拠する窒素吸収法か、又はドイツ工業規格6
6133に準拠する水銀多孔度法によって測定可能である。
1モル当たり1.5〜5モルの範囲、好ましくは1.8〜3.5モルの範囲、特
に1.9〜2.5モルの範囲のC1〜C8アルカノールに設定する。ここでは、
例えば、アルコール含有率を、減圧を利用するか、及び/又は担体粒子を加熱す
ることによって所望の含有率に低減させることも可能である。
或いは金属化合物D)を更に使用する場合、これか、又はメタロセニウムイオン
を形成可能な化合物C)と金属化合物D)との混合物を、微粉末担体粒子に析出
させる。ここでは、析出させる化合物C)及び/又は化合物D)の量が、C1〜
C8アルカノール1モル当たり少なくとも1モルである。
ロセン錯体B)と接触させ、且つ金属化合物D)を同時に更に添加可能とする。
金属化合物D)を工程ii)で既に添加した場合、工程iii)で使用される金
属化合物D)は、同一の化合物又は異なる金属化合物D)とすることが可能であ
る。処理工程ii)において金属化合物D)のみ使用し、メタロセニウムイオン
を形成可能な化合物C)を使用しなかった場合、メタロセン錯体B)とメタロセ
ニウムイオンを形成可能な化合物C)を両方共に、工程iii)において、工程
ii)で得られた反応生成物と接触させる。成分B)とC)を別々に添加可能で
あるが、B)及びC)を最初に相互に接触させ、その後、混合物を工程ii)で
得られた反応生成物に添加することも可能である。
剤を除去することによって実施可能である。しかしながら、微粉末担体材料を、
例えば、ドイツ特許出願第19833170.3号明細書に開示されている含浸
法によってメタロセン錯体B)と接触させることも可能である。
可能な化合物C)としての式(IV)及び(V)で表されるアルミノキサン化合
物、必要によりこれと金属化合物D)とを、工程ii)で添加し、そしてメタロ
セン錯体B)と更に別の量の式(IV)及び(V)で表されるアルミノキサン化
合物との反応生成物を、工程iii)で添加する。
合物D)と異なっていても良い更に別の金属化合物D)と共に、オレフィンの重
合又は共重合の触媒として適当である。
媒を実際の重合で使用することも可能である。
懸濁液又は気相中で公知の方法により実施可能である。一段階(一工程)以上で
バッチ式又は好ましくは連続的に行うことが可能である。溶液法、懸濁法、撹拌
気相法又は気相流動床法は全て可能である。溶剤又は懸濁媒体として、イソブテ
ン等の不活性な炭化水素又はその他に、モノマーそれ自体を使用するのが可能で
ある。
0℃、圧力は20〜35バール(2.0×106〜3.5×106Pa)、そし
て平均滞留時間は0.5〜3時間とするのが好ましい。モル質量調節剤、例えば
水素、又は従来からの添加剤、例えば耐電防止剤を重合で使用することも可能で
ある。
ィンの重合で良好なモルホロジーを示すポリマーが得られ且つ粒子状触媒残留物
の含有率の極めて低いポリマーが形成する。従って、これにより得ることができ
るポリマーは、成形体の製造に適当であり、特にフィルム及び繊維の製造に適当
である。
ラス容器において窒素又はアルゴン雰囲気を保護して行った。
拠するコウルターカウンター解析(Coulter Counter Analysis)によって測定し
、そしてこの結果から、体積を基礎とする平均(メジアン)を計算した。
20℃の冷却速度で25℃に動的結晶化し、そして1分当り20℃の加熱速度で
再び200℃に2回目の加熱処理することによって、ISO3146に準拠する
DSCによって測定した。融点は、この2回目の加熱処理中に測定される温度に
対するエントロピーが極大値を示す場合の温度であった。
装置150Cを用い、1,2,4−トリクロロベンゼンにおいて145℃で行っ
た。オバー−ヒルベルスアイム(Ober-Hilbersheim)にあるHS-Entwicklungsges
ellschaft fuer wissenschaftliche Hard und Software mbH製のウイン−GPC
(Win-GPC)ソフトウエアを使用して、データを評価した。モル質量100〜1
07g/モルであるポリプロピレン標準によって、カラムを較正した。
は、質量平均(Mw)の数平均(Mn)に対する比である。
て、メッシュ開口5μmの支持メッシュを具備する金属フィルターディスクを用
い265℃及び2kg/時の処理量でポリプロピレンを押出すことによって測定
した。圧力上昇を、ポリプロピレン処理速度を一定にして、1時間、時間に対し
て記録した。
、77gの無水エタノールと共に、50mlのシリコーン油(ワッカー(Wacker
)社のAK350銘柄)と50mlのパラフィン油(DAB−10−530)の
混合物に懸濁したが、その際に発熱反応が起こった。この混合物を撹拌しながら
120℃に加熱し、そして均一な溶融物として、400mlの上述したパラフィ
ン油とシリコーン油との1:1混合物(これを同様に120℃に加熱した)を含
む別の反応容器に移した。ウルトラトゥラックス(Ultraturrax)撹拌器によっ
て激しく撹拌しながら、MgCl2・3EtOH溶融物を、油混合物で約5分間
懸濁し、次いで、約2L(リットル)の低温(−78℃)ヘプタンに迅速に導入
した。この添加中に、温度を0℃未満に保った。急冷処理したMgCl2・3E
tOH懸濁液を、白色の固体として沈殿させ、これをガラスフリットによってろ
別した。固体を、50mlのヘプタンで1回、50mlのペンタンでそれぞれ2
回洗浄し、その後、窒素流中で乾燥した。これにより、158gの白色で吸湿性
の高い固体を得た。顕微鏡で、球形の粒子のみを見出すことができた。元素分析
により、化学量論のMgCl2・2.5EtOH錯体の存在を示していた。
積は0.4ml/gであった。
lのトルエンに懸濁させ、そして80mlの、トルエン中における1.53モル
のMAO溶液(ヴィトコ(Witco)社)を滴下し、その際に、温度は35℃を超
えなかった。ガスは殆んど発生しなかった。その後、混合物を室温で6時間撹拌
し、ろ過し、トルエンで2回洗浄し、そして窒素流中で生成物が易流動性となる
まで乾燥した。収量:11g。
閉したカラムに導入し、そして249mgのrac−ジメチルシランジイルビス
(2−メチル−4,5−ベンズインデニル)ジルコニウムジクロリドを40.9
mlの1.53モルMAO溶液に溶解した溶液を注意して注ぎ満たした。コック
を開いて、液体をゆっくりと排出した。最初に着色した液滴が排出すると、コッ
クを閉じた。ガラスフリットより上側の内容物を混合し、そして12時間放置し
た。次いで、物質をろ過し、ペンタンで2回洗浄し、そして窒素流中で乾燥した
。収量:6.6gの深橙色の粉末。
10mlのトリイソブチルアルミニウム2モル溶液、次いで、300mgの実施
例1b)より得た固体触媒を、このオートクレーブに導入した。次いで、7Lの
液体プロピレンをこのオートクレーブに導入した。内部温度が65℃となるまで
オートクレーブを加熱し、そして90分間重合を行った。オートクレーブから排
出して、110gのポリプロピレンを得た。モルホロジーは良好であった。
過において、ポリプロピレン1kgに対して1バール(105Pa)の圧力上昇
が観察された。
て乾燥した。これにより、エタノール含有率が低下した。化学量論のMgCl2 ・1.9EtOHを有する球形の担体が得られた。
積は0.5ml/gであった。
用し同一の条件下で繰り返した。これにより、6.8gの深橙色の粉末を得た。
)より得た固体触媒500mgを添加した。
ーは極めて良好であった:粉末は、顆粒のモルホロジーを有してた。塊又は析出
物を見出さなかった。
過において、ポリプロピレン1kgに対して1バール(105Pa)の圧力上昇
が観察された。
の条件下で24時間乾燥した。これにより、エタノール含有率が低下した。化学
量論のMgCl2・0.9EtOHを有する球形担体を得た。
積は0.6ml/gであった。
用し同一の条件下で繰り返した。これにより、4.5gの深橙色の粉末を得た。
)より得た固体触媒350mgを添加した。
末は、直径5cmを超える塊を約10質量%含んでいた。
過において、ポリプロピレン1kgに対して5バール(5.0×105Pa)の
圧力上昇が観察された。
法によって製造した。微粉末を得た。
用し同一の条件下で繰り返した。これにより、7gの深橙色の粉末を得た。
)より得た固体触媒300mgを添加した。
約15質量%の塊を含んでいた。撹拌器は、約10gの析出物(融点149℃)
で被覆された。
担体材料として使用した。
gを使用し同一の条件下で繰り返した。これにより、18gの深橙色の粉末を得
た。
)より得た固体触媒250mgを添加した。
でいなかった。
過において、ポリプロピレン1kgに対して15バール(1.5×106Pa)
の圧力上昇が観察された。
Claims (9)
- 【請求項1】 A)少なくとも1種のハロゲン化マグネシウム、 B)少なくとも1種のメタロセン錯体、及び C)少なくとも1種のメタロセニウムイオンを形成可能な化合物、 を含むオレフィン重合用固体触媒の製造方法であって、 i)最初に、平均粒径1〜200μmである微粉末担体粒子を、ハロゲン化マグ
ネシウムA)とC1〜C8アルカノールとの付加体(ハロゲン化マグネシウム1
モル当り1.5〜5モルのC1〜C8アルカノールを含む)から製造し、 ii)その後、メタロセニウムイオンを形成可能な化合物C)を、微粉末担体粒
子に析出させ、 iii)次いで、このようにして得られた反応生成物を、メタロセン錯体B)と
接触させることを特徴とする製造方法。 - 【請求項2】 ハロゲン化マグネシウムA)として塩化マグネシウムを使用
する請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 式(I): 【化1】 [但し、Mがチタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、ニオブ又はタン
タルを表すか、又は周期表第III族の元素若しくはランタノイドを表わし、 Xがフッ素、塩素、臭素、ヨウ素、水素、C1〜C10アルキル、C6〜C1 5 アリール、アルキル基の炭素原子数1〜10個及びアリール基の炭素原子数6
〜20個のアルキルアリール、−OR6又は−NR6R7を表わし、 nが1、2又は3を表わし、且つMの原子価から2を引いた数であり、 R6及びR7がC1〜C10アルキル、C6〜C15アリール、それぞれアル
キル基の炭素原子数1〜10個及びアリール基の炭素原子数6〜20個のアルキ
ルアリール、アリールアルキル、フルオロアルキル又はフルオロアリールを表わ
し、 基Xが同一又は異なっていても良く、 R1〜R5が水素、C1〜C10アルキル、5〜7員のシクロアルキル(C1 〜C10アルキル置換されていても良い)、C6〜C15アリール又はアリール
アルキルを表わし、且つ2個の隣接基が合体して、炭素原子数4〜15個の飽和
又は不飽和環式基を形成しても良く、或いはR1〜R5がSi(R8)3を表わ
し、 R8がC1〜C10アルキル、C3〜C10シクロアルキル又はC6〜C15 アリールを表わし、 ZがXと同義であるか、又は下式: 【化2】 {但し、R9〜R13が水素、C1〜C10アルキル、5〜7員のシクロアルキ
ル(C1〜C10アルキル置換されていても良い)、C6〜C15アリール又は
アリールアルキルを表わし、且つ2個の隣接基が合体して、炭素原子数4〜15
個の飽和又は不飽和環式基を形成しても良く、或いはR9〜R13がSi(R1 4 )3を表わし、 R14がC1〜C10アルキル、C3〜C10シクロアルキル又はC6〜C1 5 アリールを表す} を表すか、或いは R4とZが合体して、基−R15−A−: {但し、R15が、 【化3】 (但し、R16、R17及びR18がそれぞれ同一又は異なっていてもよく、水
素、ハロゲン、C1〜C10アルキル、C1〜C10フルオロアルキル、C6〜
C10フルオロアリール、C6〜C10アリール、C1〜C10アルコキシ、C 2 〜C10アルケニル、C7〜C40アリールアルキル、C8〜C40アリール
アルケニル又はC7〜C40アルキルアリールを表すか、或いは2個の隣接基が
、これらに結合する原子と共に合体して、炭素原子数4〜15個の飽和又は不飽
和環を形成し、 M1がケイ素、ゲルマニウム又はスズを表す) を表わし、 Aが、 【化4】 (但し、R19がC1〜C10アルキル、C6〜C15アリール、C3〜C10 シクロアルキル又はC7〜C18アルキルアリールか、又はSi(R20)3を
表わし、 R20が水素、C1〜C10アルキル、C6〜C15アリール(C1〜C4ア
ルキル置換されていても良い)か、又はC3〜C10シクロアルキルを表す) を表す} を形成するか、或いは R4とR12が合体して、基−R15−を形成する] で表される化合物をメタロセン錯体B)として使用する請求項1又は2に記載の
方法。 - 【請求項4】 式(IV)又は(V): 【化5】 [但し、R21がC1〜C4アルキル基を表し、そしてmが5〜30までの整数
を表す] で表される鎖状又は環式のアルミノキサン化合物を、メタロセニウムイオンを形
成可能な化合物C)として使用する請求項1〜3のいずれかに記載の方法。 - 【請求項5】 固体触媒が、更に、式(VI) 【化6】 [但し、M3が、アルカリ金属、アルカリ土類金属又周期表第III主族の金属
を表し、 R22が水素、C1〜C10アルキル、C6〜C15アリール、それぞれアル
キル基の炭素原子数1〜10個及びアリール基の炭素原子数6〜20個のアルキ
ルアリール又はアリールアルキルを表わし、 R23及びR24が水素、ハロゲン、C1〜C10アルキル、C6〜C15ア
リール、それぞれアルキル基の炭素原子数1〜10個及びアリール基の炭素原子
数6〜20個のアルキルアリール、アリールアルキル又はアルコキシを表わし、 rが1〜3までの整数を表わし、そして s及びtが0〜2までの整数を表わし、且つr+s+tの合計がM3の原子価
に相当する] で表される1種以上の金属化合物を、更に別の成分D)として含み、且つ該金属
化合物D)を、処理工程ii)でメタロセニウムイオンを形成可能な化合物C)
と共に、及び/又は処理工程iii)でメタロセン錯体B)と共に添加するか、
或いは該金属化合物D)を、処理工程ii)でメタロセニウムイオンを形成可能
な化合物C)の代わりに使用し、その後、処理工程iii)でメタロセン錯体B
)とメタロセニウムイオンを形成可能な化合物C)を同時に添加する請求項1〜
4のいずれかに記載の方法。 - 【請求項6】 エタノールをC1〜C8アルカノールとして使用する請求項
1〜5のいずれかに記載の方法。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の方法によって得られるオレ
フィン重合用固体触媒。 - 【請求項8】 請求項7に記載の固体触媒をオレフィンの重合又は共重合に
使用する方法。 - 【請求項9】 請求項7に記載の固体触媒の存在下にオレフィンを重合又は
共重合するポリオレフィンの製造方法。
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