JP2003518113A - 3−イミノ−1,2−ジチオールの新規な誘導体、これらの製造方法及びこれらを含む医薬組成物 - Google Patents

3−イミノ−1,2−ジチオールの新規な誘導体、これらの製造方法及びこれらを含む医薬組成物

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JP2003518113A JP2001547090A JP2001547090A JP2003518113A JP 2003518113 A JP2003518113 A JP 2003518113A JP 2001547090 A JP2001547090 A JP 2001547090A JP 2001547090 A JP2001547090 A JP 2001547090A JP 2003518113 A JP2003518113 A JP 2003518113A
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デュフロ,ミュリエル
ロベール,ジャン−ミシェル
ヌリッソン,マリ−ルネ
ル・ボ,ギョーム
カニャール,ダニエル−アンリ
ビゾ−エスプラール,ジャン−ギ
レナール,ピエール
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レ ラボラトワール セルヴィエ
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、式(I)(ここで、Het1及びHet2は、同一であるか又は異なっており、それぞれヘテロアリール基を表し、そしてAは、結合又は場合により置換されていてもよいアルキレン基を表す)の化合物、その異性体及び薬学的に許容しうる酸との該化合物の付加塩に関する。本発明はまた、対応する医薬に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、新しい3−イミノ−1,2−ジチオール化合物、その製造方法、こ
れらを含む医薬組成物、及び抗炎症薬、特に抗乾癬薬としてのその使用に関する
【0002】 今日まで、出願人らは、本発明の生成物の構造に近い構造を持つ抗炎症性化合
物のことを知らない。
【0003】 本発明の生成物は、著しく新規であるという事実に加えて、全身経路による投
与後だけでなく、局所投与後にも明白な抗炎症性を示すため、これらは、例えば
乾癬、ざ瘡又は皮膚炎のような、皮膚疾患に関して特に重要である。
【0004】 乾癬は、表皮の角化細胞の過増殖を特徴とする皮膚の疾患である。その進行は
、緩解期をはさみながら慢性的であり、そして炎症を伴う。
【0005】 目下、この疾患に使用される療法(レチノイド、アロチノイド(arotinoids)
、グルココルチコイド、ビタミンD類似体、UVA照射)は、部分的にのみ有効
であり、そして副作用を伴う。
【0006】 したがって活性が高く、同時に毒性がない新しい化合物の合成には、特に関心
が払われている。
【0007】 本発明は、特に式(I):
【0008】
【化8】
【0009】 〔式中、 Het1及びHet2は、同一であっても異なっていてもよく、それぞれヘテロ
アリール基を表し、 Aは、結合又は直鎖若しくは分岐の(C1−C6)アルキレン基を表す〕で示さ
れる化合物、存在する場合にはその光学異性体、及び薬学的に許容しうる酸との
その付加塩に関する。
【0010】 薬学的に許容しうる酸としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、酢酸、ト
リフルオロ酢酸、乳酸、ピルビン酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、フマル
酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、アスコルビン酸、シュウ酸、メタンスルホ
ン酸、ベンゼンスルホン酸、ショウノウ酸を挙げることができるが、これらに限
定されるものではない。
【0011】 ヘテロアリール基は、酸素、窒素及び硫黄から選択される、1個、2個又は3
個のヘテロ原子を含む5〜12の環員を有する、芳香族単環又は二環基を意味す
ると理解され、またこのヘテロアリール基は、場合により、ハロゲン原子、並び
に直鎖若しくは分岐の(C1−C6)アルキル、ヒドロキシ、直鎖若しくは分岐の
(C1−C6)アルコキシ、直鎖若しくは分岐の(C1−C6)ポリハロアルキル、
ニトロ及びアミノ(場合により1個以上の直鎖又は分岐の(C1−C6)アルキル
基により置換されている)基から選択される、1個以上の同一又は異なる原子又
は基により置換されていてもよい。ヘテロアリール基としては、下記の基を挙げ
ることができるが、これらに限定されるものではない:チエニル、ピリジル、フ
リル、ピロリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル
、イソチアゾリル、キノリル、イソキノリル、ピリミジニル、ベンゾイミダゾリ
ル。
【0012】 式(I)の好ましいHet1基は、場合により置換されているピリジル基であ
る。
【0013】 式(I)の好ましいHet2基は、場合により置換されているピリジル基であ
る。
【0014】 式(I)の好ましい化合物は、3−(3−ピリジル)−5−〔N−(4,6−
ジメチル−2−ピリジル)−イミノ〕−1,2−ジチオールである。
【0015】 本発明はまた、式(I)の化合物の製造方法に関するものであり、この方法は
、 式(II):
【0016】
【化9】
【0017】 〔式中、Het1は、式(I)と同義であり、そしてR1は、直鎖又は分岐の(C 1 −C6)アルキル基を表す〕で示される化合物を、式(III):
【0018】
【化10】
【0019】 〔式中、Het2及びAは、式(I)と同義である〕で示される化合物と反応さ
せて、式(IV):
【0020】
【化11】
【0021】 〔式中、Het1、Het2及びAは、式(I)と同義である〕で示される化合物
を得、 これを、加硫剤(thionation agent)と反応させて、式(I)の化合物を得、 必要であれば、これを従来の精製法により精製し、そして 所望であれば、これを薬学的に許容しうる酸との付加塩に変換することを特徴
とする。
【0022】 式(II)の化合物は、式(V):
【0023】
【化12】
【0024】 〔式中、Het1は、式(I)と同義であり、そしてR2は、直鎖又は分岐の(C 1 −C6)アルキル基である〕で示される化合物から出発して、J. Org. Chem. 19
83, 48, 5007に記載されている方法により得られる。
【0025】 本発明はまた、3−(3−ピリジル)−5−〔N−(4,6−ジメチル−2−
ピリジル)−イミノ〕−1,2−ジチオールの特定の製造方法にもおよび、この
方法は、式(II)の化合物の特定の場合である、式(IIa):
【0026】
【化13】
【0027】 〔式中、R1は、前記と同義である〕で示される化合物を、式(III)の化合物の
特定の場合である、式(IIIa):
【0028】
【化14】
【0029】 で示される化合物と反応させて、式(IV)の化合物の特定の場合である、式(IV
a):
【0030】
【化15】
【0031】 で示される化合物を得、 これを、例えばローソン試薬のような加硫剤と反応させて、3−(3−ピリジ
ル)−5−〔N−(4,6−ジメチル−2−ピリジル)−イミノ〕−1,2−ジ
チオールを得、 従来の精製法によりこれを精製し、そして所望であれば、これを薬学的に許容
しうる酸との付加塩に変換することを特徴とする。
【0032】 式(IVa)の化合物であるN−(4,6−ジメチル−2−ピリジル)−3−オ
キソ−3−(3−ピリジル)−プロピオンアミドは、新しく、かつまた3−(3
−ピリジル)−5−〔N−(4,6−ジメチル−2−ピリジル)−イミノ〕−1
,2−ジチオールの合成における中間体として本発明の一部を形成する。
【0033】 式(I)の化合物は、新しいという事実に加えて、有用な薬理学的特性を有す
る。
【0034】 この特性についての試験では、実際、式(I)の化合物が、毒性がなく、かつ
局所経路によっても全身経路によるのと同様に十分証明された抗炎症活性を有す
ることが認められた。
【0035】 そして活性のスペクトルによって、慢性又は急性関節炎の処置において本発明
の化合物は有用なものになっており、そして炎症性リウマチ、リウマチ様多発関
節炎、強直性脊椎関節炎、関節症、関節リウマチ、及び腰痛症のような、ある程
度の数の適応症において有用なものになっている。局所投与されるとき、その活
性を考慮すると、本発明の化合物は、例えば、乾癬、ざ瘡及び皮膚炎のような、
幾つかの皮膚疾患の処置において有用である。
【0036】 本発明はまた、式(I)の化合物、又は薬学的に許容しうる酸とのその付加塩
を、1つ以上の適切な不活性な非毒性の賦形剤と組合せて含む医薬組成物に関す
る。
【0037】 本発明の医薬組成物としては、一例として、かつ特に限定を意味することなく
、特に経口、非経口、鼻内、直腸内、経舌、眼内、皮膚、経皮(transcutaneous
)、経皮(percutaneous)又は肺内投与に適切なもの、そして特に注射用製剤、
エーロゾル剤、点眼又は点鼻薬、坐剤、錠剤、フィルムコーティング錠又は糖衣
錠、ゼラチンカプセル剤、カプセル剤、クリーム剤、軟膏剤及び皮膚用ゲル剤を
挙げることができる。
【0038】 有用な用量は、患者の年齢、性別及び体重、投与経路、並びに疾患及び患者が
受けている関連する処置の性質により変化し、そして24時間当たり1mg〜5グ
ラム、好ましくは24時間当たり1mg〜500mgの範囲である。
【0039】 下記の実施例は、本発明を説明するものであり、本発明を何ら限定するもので
はない。
【0040】 使用した出発物質は、既知生成物であるか、既知の製造法により製造される生
成物である。
【0041】 調製例A〜Dによって、本発明の化合物の調製において使用するための合成中
間体が得られる。
【0042】 実施例に記載される化合物の構造は、通常の分光学的手法(赤外吸収、NMR
、質量分析)により測定した。
【0043】 調製例A:3−オキソ−3−(4−ピリジル)−プロピオン酸メチル 目的生成物は、イソニコチン酸メチルから出発して、J. Org. Chem. 1983, 48
, 5007に記載されている方法により得た。
【0044】 調製例B:3−オキソ−3−(2−ピラジニル)−プロピオン酸メチル 目的生成物は、ピラジン−2−カルボン酸メチルから出発して、J. Org. Chem
. 1983, 48, 5007に記載されている方法により得た。
【0045】 調製例C:3−オキソ−3−(5−メチル−2−チエニル)−プロピオン酸メチ
ル 目的生成物は、5−メチルチオフェン−2−カルボン酸メチルから出発して、
J. Org. Chem. 1983, 48, 5007に記載されている方法により得た。
【0046】 調製例D:3−オキソ−3−(2−フリル)−プロピオン酸メチル 目的生成物は、フラン−2−カルボン酸メチルから出発して、J. Org. Chem.
1983, 48, 5007に記載されている方法により得た。
【0047】 実施例1:3−(3−ピリジル)−5−〔N−(4,6−ジメチル−2−ピリジ
ル)−イミノ〕−1,2−ジチオール 工程A:N−(4,6−ジメチル−2−ピリジル)−3−オキソ−3−(3−ピ
リジル)−プロピオンアミド 目的生成物は、2−アミノ−4,6−ジメチルピリジン及びJ. Org. Chem. 19
83, 48, 5007に記載されている3−オキソ−3−(3−ピリジル)−プロピオン
酸メチルから出発して、J. Chem. Soc. (C) 1969, 89に記載されている方法によ
り得た。
【0048】 工程B:3−(3−ピリジル)−5−〔N−(4,6−ジメチル−2−ピリジル
)−イミノ〕−1,2−ジチオール ローソン試薬12mmolを120℃で、トルエンに溶解した前工程で得られた化
合物10mmolに加えた。45分間加熱後、トルエンを留去して、得られた粗残渣
は、最初に溶離液としてエチルエーテルを、次に98/2の塩化メチレン/エタ
ノール混合物を用いて、シリカのクロマトグラフィーにより、そして次にイソプ
ロピルエーテルからの結晶化によって精製して、目的生成物を得た。 融点:152℃
【0049】 実施例2:3−〔3−ピリジル〕−5−〔N−(5−メチル−1,3−チアゾー
ル−2−イル)−イミノ〕−1,2−ジチオール 目的生成物は、2−アミノ−5−メチル−1,3−チアゾール及びJ. Org. Ch
em. 1983, 48, 5007に記載されている3−オキソ−3−(3−ピリジル)−プロ
ピオン酸メチルから出発して、実施例1に記載されている方法により得た。
【0050】 実施例3:3−(3−ピリジル)−5−〔N−(ピリミジン−2−イル)−イミ
ノ〕−1,2−ジチオール 目的生成物は、2−アミノ−ピリミジン及びJ. Org. Chem. 1983, 48, 5007に
記載されている3−オキソ−3−(3−ピリジル)−プロピオン酸メチルから出
発して、実施例1に記載されている方法により得た。
【0051】 実施例4:3−(4−ピリジル)−5−〔N−(5−クロロ−2−ピリジル)−
イミノ〕−1,2−ジチオール 目的生成物は、調製例Aに記載されている化合物及び2−アミノ−5−クロロ
−ピリジンから出発して、実施例1に記載されている方法により得た。
【0052】 実施例5:3−(2−ピラジニル)−5−〔N−(4−メトキシ−6−メチルピ
リミジン−2−イル)−イミノ〕−1,2−ジチオール 目的生成物は、調製例Bに記載されている化合物及び2−アミノ−4−メトキ
シ−6−メチル−ピリミジンから出発して、実施例1に記載されている方法によ
り得た。
【0053】 実施例6:3−(5−メチル−2−チエニル)−5−〔N−(5−ニトロ−1,
3−チアゾール−2−イル)−イミノ〕−1,2−ジチオール 目的生成物は、調製例Cに記載されている化合物及び2−アミノ−5−ニトロ
−1,3−チアゾールから出発して、実施例1に記載されている方法により得た
【0054】 実施例7:3−(2−フリル)−5−〔N−(2−ピラジニル)−イミノ〕−1
,2−ジチオール 目的生成物は、調製例Dに記載されている化合物及び2−アミノピラジンから
出発して、実施例1に記載されている方法により得た。
【0055】 実施例8:3−(3−ピリジル)−5−〔N−((3−ピリジル)−メチル)−
イミノ〕−1,2−ジチオール 目的生成物は、J. Org. Chem. 1983, 48, 5007に記載されている3−オキソ−
3−(3−ピリジル)−プロピオン酸メチル及び3−ピコリルアミンから出発し
て、実施例1に記載されている方法により得た。
【0056】 本発明の化合物の薬理学的試験 実施例9:急性症例における皮膚(局所)の抗炎症活性の証明 ホルボールエステル(ホルボール 12−ミリスタート 13−アセタート)
(5μg)は、担体(95%エタノール)又は作用物質の適用の30分後にマウ
スの右耳の前後表面に局所適用した。ホルボールエステルの適用の3時間30分
後に右耳と左耳の厚みの差(浮腫)を測定した。
【0057】 95%エタノールで局所処置した動物群と比較した皮膚炎症の阻害百分率を計
算した。本発明の化合物は、30μg/耳の濃度から、炎症を相当程度に低下させ
ることができた。
【0058】 実施例10:治癒的慢性症例(乾癬モデル)における皮膚(局所)の抗炎症活性
の証明 ホルボールエステル(1μg)は、マウスの右耳の外側表面全体に、0、2、
4、7及び9日目に局所適用した。試験すべき化合物又は担体は、7、8及び9
日目には1日に2回、10日目には1回だけ、1回当り2000μg/10μlの
用量で局所適用した。
【0059】 皮膚病変部の大きさと炎症の程度の評価を可能にする、右耳と左耳の厚みの差
は、D0、D2、D4、D7及びD9にホルボールエステルの適用の6時間後に測定
した。
【0060】 適用の1日目から、本発明の化合物は、40%を上まわり(p<0.001)
炎症を相当程度に低下させることができた。この作用は持続し、そして試験の最
後には更に明白になり、D10には炎症の低下は55%を超える(p<0.001
)までに達した。
【0061】 医薬組成物 実施例11:炎症性疾患の処置用錠剤 それぞれ10mgの用量を含む錠剤1000錠の調剤のための処方 実施例1の化合物 10g ヒドロキシプロピルセルロース 2g コムギデンプン 10g 乳糖 100g ステアリン酸マグネシウム 3g タルク 3g
【0062】 実施例12:乾癬の処置を目的とした軟膏剤 1%用量を含む軟膏剤100kgの調剤のための処方 実施例1の化合物 1000g 100kgとするのに十分な量の賦形剤: セチル、ステアリル、イソプロピルアルコール; ラノリン、 ポリエチレングリコールモノステアラート、 バクチ水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 17/06 A61P 17/06 29/00 29/00 C07D 213/74 C07D 213/74 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AE,AG,AL,AM,AT,AU,AZ,BA, BB,BG,BR,BY,BZ,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EE,ES ,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU, ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,K R,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV ,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX,MZ, NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,S G,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ ,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ヌリッソン,マリ−ルネ フランス国、エフ−44240 ラ・シャペ ル・シュール・エルドル、ラ・ルオディエ ール (72)発明者 ル・ボ,ギョーム フランス国、エフ−44230 サン・セバス チャン・シュール・ロワール、リュ・ド ゥ・ラ・ボジェリ 5 (72)発明者 カニャール,ダニエル−アンリ フランス国、エフ−78230 ル・ペク、ア ヴニュ・ドゥ・ラ・レピュブリク 22 (72)発明者 ビゾ−エスプラール,ジャン−ギ フランス国、エフ−75015 パリ、リュ・ ドゥ・ラ・コンヴァンシオン 2 (72)発明者 レナール,ピエール フランス国、エフ−78150 ル・シェスネ イ、アヴニュ・デュ・パルク 3 Fターム(参考) 4C055 AA01 BA03 BA06 BA53 BB08 BB10 CA01 DA06 EA01 FA15 FA32 FA37 4C063 AA03 BB01 BB09 CC97 DD12 DD29 DD34 EE01 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 BC17 BC42 BC48 BC82 GA02 GA04 GA07 GA08 GA10 MA01 MA04 NA14 ZA89 ZB11

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): 【化1】 〔式中、 Het1及びHet2は、同一であっても異なっていてもよく、それぞれヘテロ
    アリール基を表し、 Aは、結合又は直鎖若しくは分岐の(C1−C6)アルキレン基を表す〕で示さ
    れる化合物、存在する場合にはその光学異性体、及び薬学的に許容しうる酸との
    その付加塩〔ここで、ヘテロアリール基は、酸素、窒素及び硫黄から選択される
    、1個、2個又は3個のヘテロ原子を含む5〜12の環員を有する、芳香族単環
    又は二環基を意味すると理解され、またヘテロアリール基は、場合により、ハロ
    ゲン原子、並びに直鎖若しくは分岐の(C1−C6)アルキル、ヒドロキシ、直鎖
    若しくは分岐の(C1−C6)アルコキシ、直鎖若しくは分岐の(C1−C6)ポリ
    ハロアルキル、ニトロ及びアミノ(場合により1個以上の直鎖又は分岐の(C1
    −C6)アルキル基により置換されている)基から選択される、1個以上の同一
    又は異なる原子又は基により置換されていてもよい〕。
  2. 【請求項2】 Het1が、場合により置換されているピリジル基を表す、
    請求項1記載の式(I)の化合物、存在する場合にはその光学異性体、及び薬学
    的に許容しうる酸とのその付加塩。
  3. 【請求項3】 Het2が、場合により置換されているピリジル基を表す、
    請求項1記載の式(I)の化合物、存在する場合にはその光学異性体、及び薬学
    的に許容しうる酸とのその付加塩。
  4. 【請求項4】 3−(3−ピリジル)−5−〔N−(4,6−ジメチル−2
    −ピリジル)−イミノ〕−1,2−ジチオールである、請求項1記載の式(I)
    の化合物、及び薬学的に許容しうる酸とのその付加塩。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の式(I)の化合物の製造方法であって、 式(II): 【化2】 〔式中、Het1は、式(I)と同義であり、そしてR1は、直鎖又は分岐の(C 1 −C6)アルキル基を表す〕で示される化合物を、式(III): 【化3】 〔式中、Het2及びAは、式(I)と同義である〕で示される化合物と反応さ
    せて、式(IV): 【化4】 〔式中、Het1、Het2及びAは、式(I)と同義である〕で示される化合物
    を得、 これを、加硫剤と反応させて、式(I)の化合物を得、 必要であれば、これを従来の精製法により精製し、そして 所望であれば、これを薬学的に許容しうる酸との付加塩に変換することを特徴
    とする方法。
  6. 【請求項6】 3−(3−ピリジル)−5−〔N−(4,6−ジメチル−2
    −ピリジル)−イミノ〕−1,2−ジチオールの製造のための請求項5記載の方
    法であって、 式(II)の化合物の特定の場合である、式(IIa): 【化5】 〔式中、R1は、前記と同義である〕で示される化合物を、式(III)の化合物の
    特定の場合である、式(IIIa): 【化6】 で示される化合物と反応させて、式(IV)の化合物の特定の場合である、式(IV
    a): 【化7】 で示される化合物を得、 これを、例えばローソン試薬のような加硫剤と反応させて、3−(3−ピリジ
    ル)−5−〔N−(4,6−ジメチル−2−ピリジル)−イミノ〕−1,2−ジ
    チオールを得、 これを従来の精製法により精製し、そして所望であれば、これを薬学的に許容
    しうる酸との付加塩に変換することを特徴とする方法。
  7. 【請求項7】 N−(4,6−ジメチル−2−ピリジル)−3−オキソ−3
    −(3−ピリジル)−プロピオンアミドである、3−(3−ピリジル)−5−〔
    N−(4,6−ジメチル−2−ピリジル)−イミノ〕−1,2−ジチオールの合
    成中間体。
  8. 【請求項8】 単独で、又は1つ以上の薬学的に許容しうる不活性な非毒性
    担体と組合せて、請求項1〜4のいずれか1項記載の化合物を活性成分として含
    む医薬組成物。
  9. 【請求項9】 抗炎症性医薬の製造において使用するための、請求項8記載
    の医薬組成物。
  10. 【請求項10】 乾癬の処置に有用な医薬の製造のための、請求項9記載の
    医薬組成物。
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