JP2003518112A - 置換型ピロール - Google Patents

置換型ピロール

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JP2003518112A
JP2003518112A JP2001547088A JP2001547088A JP2003518112A JP 2003518112 A JP2003518112 A JP 2003518112A JP 2001547088 A JP2001547088 A JP 2001547088A JP 2001547088 A JP2001547088 A JP 2001547088A JP 2003518112 A JP2003518112 A JP 2003518112A
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フトウヒ,ネイダー
コング,ノーマン
ジョン ラビー,アレン
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F Hoffmann La Roche AG
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Abstract

(57)【要約】 式(I)により表される置換型ピロールを開示し、上記式中、R1 ,R2 ,R 1'、及びR2'は請求項及び明細書中に定めたとおりである。これらの化合物及びそれらの医薬として許容しうる塩は、細胞増殖障害、特に癌の治療及び/又は制御に有用である。前記化合物を含む医薬組成物をも開示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は置換型ピロールに関する。より特に本発明は以下の式(1)
【0002】
【化19】
【0003】 {式中、 R1 及びR1'は独立して水素又は低級アルキル、低級アルケニル若しくは低級
アルキニルであり; R2 は水素、ニトロ、シアノ、ハロゲン、低級アルキル、低級アルケニル、低
級アルキニル又は低級アルコキシであり;そして R2'はヘテロアリール、ヘテロ環、ヘテロアリールにより置換されたエチル又
はヘテロアリール若しくはヘテロ環により置換されたエトキシである。}の置換
型ピロール又は医薬として許容しうるその塩に関する。
【0004】 本発明の化合物は細胞増殖障害、特に癌の治療又は制御、特に固形腫瘍の治療
又は制御に有用である。特に本発明の化合物は抗増殖活性を有し、具体的にはそ
れらは細胞周期のG2/M相において細胞分裂を阻害する。
【0005】 発明の詳細な説明 本発明は置換型ピロールに関する。より特に本発明は以下の式(1)
【0006】
【化20】
【0007】 {式中、 R1 及びR1'は独立して水素又は低級アルキル、低級アルケニル若しくは低級
アルキニルであり; R2 は水素、ニトロ、シアノ、ハロゲン、低級アルキル、低級アルケニル、低
級アルキニル又は低級アルコキシであり;そして R2'はヘテロアリール、ヘテロ環、ヘテロアリールにより置換されたエチル又
はヘテロアリール若しくはヘテロ環により置換されたエトキシである。}の置換
型ピロール又は医薬として許容しうるその塩に関する。
【0008】 本明細書中で使用する場合、用語「低級アルキル」は単独又は組合わせて、最
大3の炭素原子を含む直鎖又は分枝鎖アルキル基、例えば置換されない又は1以
上のヒドロキシ、低級アルコキシ、アミノ、ハロゲン、チオ低級アルキル又は低
級アルキルスルフィニルにより置換されたメチル、エチル、プロピル、及びイソ
プロピルを意味する。1以上のハロゲンにより置換された低級アルキルの例は、
クロロメチル及びトリフルオロメチルを含む。
【0009】 用語「低級アルコキシ」は単独で又は組合わせて、先に定める低級アルキル残
基、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ等の基を意味する
【0010】 用語「ヘテロアリール」は単独又は組合わせて、同一か又は異なる1〜4のヘ
テロ原子を含み、そして置換されないか又は1以上のハロゲン、低級アルキル、
ヒドロキシ、カルボキシ、低級アルコキシ、ニトロ、アミノ又はシアノにより置
換された環である5又は6員芳香族環を意味する。前記ヘテロ原子は窒素、硫黄
、及び酸素から成る群から選ばれる。ヘテロアリールの例は、フラン、チオフェ
ン、ピロール、オキサゾール、チアゾール、イミダゾール、ピラゾール、イソオ
キサゾール、イソチアゾール、オキサジアゾール、トリアゾール、テトラゾール
、チアジアゾール、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、及びトリア
ジンである。
【0011】 用語「ヘテロ環」は単独又は組合わせて、同一か又は異なる1以上のヘテロ原
子を含み、そして部分的に又は完全に飽和された環であり、及び置換されないか
又は1以上のハロゲン、低級アルキル、ヒドロキシ、カルボキシ、低級アルコキ
シ、ニトロ、アミノ若しくはシアノにより置換された環である4〜7員非芳香族
環を意味する。前記ヘテロ原子は、窒素、硫黄、及び酸素から成る群から選ばれ
る。非置換型ヘテロ環の例は、ピロリン、ピロリジン、イミダゾリン、イミダゾ
リジン、ピラゾリン、ピラゾリジン、ピラン、ピペリジン、ジオキサン、モルフ
ォリン、ジチアン、チオモルフォリン、ピペラジン、及びトリチアンである。
【0012】 用語「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素を意味する。
【0013】 用語「アミノ」は、置換されないアミン又はアルキル、アリール、アシル、ア
ルキルスルホニル又はアリールスルホニルから選ばれる1以上の置換基により置
換されたアミンを意味する。
【0014】 用語「アルケニル」は、少なくとも1の二重結合を有する2〜5の炭素原子の
直鎖又は分枝鎖炭化水素基を意味する。
【0015】 用語「アルキニル」は、少なくとも1の三重結合を有する2〜5の炭素原子の
直鎖又は分枝鎖炭化水素基を意味する。
【0016】 前記式(1)において、好ましくはR1 及びR1'は独立して水素、メチル又は
エチルであり、それらは置換されないか又は低級アルコキシ、好ましくはメトキ
シ若しくはエトキシにより置換される。最も好ましくは、R1 及びR1'の少なく
とも1は低級アルキル、最も好ましくは非置換型メチルである。
【0017】 好ましくは、R2 が低級アルコキシである場合、それはメトキシ又はエトキシ
、最も好ましくはメトキシである。好ましくはR2 が低級アルキルである場合、
それは置換されないか又は1以上の低級アルコキシ若しくはハロゲンにより置換
されたメチル又はエチルである。R2 が低級アルキルである場合、最も好ましく
はそれは置換されないか又はメトキシにより置換されたメチルである。好ましく
はR2 はハロアルキル、例えばトリフルオロメチルでありうる。
【0018】 R2'がヘテロアリールである場合、好ましくはそれはチオフェニル、フラニル
、置換されないか若しくは低級アルキルにより置換されたイミダゾールイル、チ
アゾールイル、置換されないか若しくは低級アルキルにより置換されたピラゾー
ルイル、ピリミジニル、又はイソチアゾールイルである。
【0019】 R2'がヘテロ環である場合、好ましくはそれは非置換型モルフォリン、非置換
型ピロリジン、非置換型ピペリジン、あるいは置換されない又は低級アルキル、
低級アルコキシ若しくはカルボキシにより置換されたピペラジンである。
【0020】 R2'がヘテロアリールにより置換されたエチルである場合、好ましいヘテロア
リールは、イミダゾールである。さらにR2'はヘテロアリールにより置換された
メチル又はプロピルでありうる。
【0021】 ヘテロアリール又はヘテロ環により置換されたエトキシに加え、R2'はヘテロ
アリール若しくはヘテロ環により置換されたメトキシ又はプロポキシでもありう
る。
【0022】 好ましい態様において、R2'がチオフェニルである場合、好ましくはR1 及び
1'は共にメチルであり、そしてR2 は水素又はニトロである。
【0023】 他の好ましい態様において、R2'がフラニルである場合、好ましくはR1 は水
素又はメチルであり、R1'はメチルであり、そしてR2 は水素又はニトロである
【0024】 他の好ましい態様において、R2'が置換されないか又は低級アルキル、好まし
くはメチルにより置換されたイミダゾールイルである場合、好ましくはR1 はメ
チルであり、R1'はメチルであり、そしてR2 は水素、ニトロ、シアノ、ハロゲ
ン若しくはメトキシである。
【0025】 他の好ましい態様において、R2'がチアゾールである場合、好ましくはR1
びR1'は共にメチル、そしてR2 は水素又はニトロである。
【0026】 他の好ましい態様において、R2'が置換されないか又は低級アルキル、好まし
くはメチルにより置換されたピラゾールイルである場合、好ましくはR1 及びR 1' は共にメチルであり、そしてR2 は水素、ニトロ若しくはハロゲンである。
【0027】 他の好ましい態様において、R2'がピリミジニルである場合、好ましくはR1
及びR1'はメチルであり、R2 は水素又はニトロである。
【0028】 他の好ましい態様において、R2'がイソチアゾールである場合、好ましくはR 1 及びR1'はメチルであり、そしてR2 は水素又はニトロである。
【0029】 他の好ましい態様において、R2'がピロリジニルである場合、好ましくはR1
は水素又はメチルであり、R1'は水素、メチル又はメトキシメチルであり、そし
てR2 は水素、ニトロ、シアノ、ハロゲン、トリフルオロメチル又はメトキシで
ある。
【0030】 他の好ましい態様において、R2'がピペリジニルである場合、好ましくはR1
及びR1'は共にメチルであり、そしてR2 は水素である。
【0031】 他の好ましい態様において、R2'がモルフォリンである場合、好ましくはR1
は水素又はメチルであり、好ましくはR1'はメチル、水素、又はメトキシメチル
であり、そしてR2 は水素、ニトロ、シアノ、ハロゲン、メチル、トリフルオロ
メチル又はメトキシである。
【0032】 他の好ましい態様において、R2'がヘテロアリール又はヘテロ環、好ましくは
ヘテロアリール、そしてより好ましくはイミダゾールイルにより置換されたエト
キシである場合、好ましくはR1 及びR1'は共にメチルであり、そしてR2 はニ
トロである。
【0033】 式(1)の化合物は以下のとおり製造される。
【0034】 開始物質である式(4)の化合物はスキーム(1)により製造されうる。
【0035】
【化21】
【0036】 R2'がヘテロ環又はヘテロアリールであり、そしてR1 が低級アルキルである
場合、化合物(4)はスキーム(1)により製造されうる。
【0037】 XがBr又はIを表す式(2)の化合物は既知の方法(Moyer, M.P.; Shiurba
, J.F.; Rapoport, H. J.Org.Chem. 1986, 51, 5106 )により製造され、そして
既知の方法(0℃〜約25℃でのN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)又は
テトラヒドロフラン中のNaH及びヨウ化アルキル)によりアルキル化されて式
(3)の対応の化合物を得る。あるいは、アルキル化はDMF中、ジメチル・カ
ーボネート及び塩基(例えばK2 CO3 )又は触媒(例えばTBAB)を用いて
、反応混合物を還流温度(90℃超)まで加熱することにより実施されうる。
【0038】 式(3)の化合物を50℃〜還流温度の温度で、パラジウム触媒、例えばテト
ラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)により触媒し、塩基、例え
ばトリエチルアミンの存在下、溶媒、例えばトルエン又はTHF中でヘテロアリ
ール置換トリアルキルスタンナンと反応させてヘテロアリールであるR2'を有す
る式4の対応の化合物を得る。あるいは、Kiyoori, A.; Marcoux, J-F.; Buchwa
ld, S.L. Tetrahedron letter, 1999, 40, 2657 に記載のとおり、式(3)の化
合物を110〜125℃の温度で、溶媒、例えばキシレン中、銅(I)トリフル
オロメタンスルホネート・ベンゼン複合体により触媒し、セシウム・カーボネー
ト、1,10−フェナントロリン及びジベンジリデンアセトンの存在下、イミダ
ゾール又は置換型イミダゾールと反応させて、インドール環で付着した窒素を有
するイミダゾールイルであるR2'を有する式(4)の対応の化合物を得る。
【0039】 R2'がヘテロ環アミン、例えばピロリジニル又はモルフォリニルである場合、
式(4)の化合物をバックウォルド反応(Buchwald reaction)[Wolfe, J.P.;
Buchwald, S.L. J.Org.Chem. 1997, 62, 6066 ]を用いて式(3)の化合物から
製造しうる。式(3)の化合物を、25℃〜65℃の温度で、溶媒、例えばテト
ラヒドロフラン中、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)によ
り触媒し、t−ブトキシド・ナトリウム、2,2′−ビス(ジフェニルホスフィ
ノ)−1,1′−ビナフチル及び18−クラウン−6の存在下、ヘテロ環アミン
、例えばピロリジンと反応させて、式(4)の化合物を得る。
【0040】 R2'がピリミジニルの場合、式(4)の化合物は以下の手順により製造される
: 式(3)の化合物をテトラヒドロフラン中、−78℃でn−ブチルリチウムと
、それに引き続きトリアルキルボレートと反応させる。次に得られた産物をメタ
ノール水溶液により処理して式(5)の化合物を得る。
【0041】 式(5)の化合物を100℃〜110℃の温度で、ジオキサン中、塩基、例え
ば炭酸ナトリウムの存在下、ブロモピリミジン及びテトラキス(トリフェニルホ
スフィン)パラジウム(0)と一緒に反応させてピリミジニルであるR2'を有す
る式(4)の化合物を得る。
【0042】 R2'がヘテロ環又はヘテロアリール置換したエトキシ、例えば2−イミダゾー
ル−1−イル−エトキシである場合、式(4)の化合物は以下の手順により調製
されうる: 式(5)の化合物を過酸化水素及び水酸化ナトリウムと反応させて化合物(6
)を得る。1−(2−ヒドロキシエチル)イミダゾール、トリフェニルホスフィ
ン、及びジエチル・アゾジカルボキシレートによる化合物(6)の処理が2−イ
ミダゾール−1−イル−エトキシであるR2'を有する式(4)の化合物をもたら
す。
【0043】
【化22】
【0044】 式(1)により表される化合物は、R2 及びR1 が酸塩化物と反応する置換基
、例えばアルキル・アミンである場合、上記置換基は慣例の保護基により保護さ
れることを定めたスキーム2により製造されうる。
【0045】 式(4)の化合物を0℃〜25℃の温度で溶媒、例えばジエチル・エーテル又
はジクロロメタン中、オキサリル・クロライドと反応させて、式(7)の対応の
化合物を形成する。
【0046】 式(7)の化合物を0℃〜25℃の温度でジクロロメタン中、塩基、例えばト
リエチルアミンの存在下で既知の化合物(米国特許番号第5,057,614号
)又は既知の方法により調製された化合物である式(8)の化合物と反応させる
。次に得られた産物を25℃〜65℃の温度で溶媒、例えばメチレン・クロライ
ド、メタノール又はTHF中で酸、例えばp−トルエン・スルホン酸又は塩酸に
より処理して、式(1)の対応の化合物を形成する。保護基が反応(7)と(8
)の間で利用された場合、それは本技術分野の方法を用いてこの段階で除去され
る。
【0047】
【化23】
【0048】 スキーム(3)に示すとおり、式(4)の化合物を0℃〜25℃の温度で溶媒
、例えばジエチル・エーテル若しくはジクロロメタン中で又は溶媒なしにメチル
・塩化オキサリルと反応させて、式(9)の化合物を形成する。
【0049】 式(9)の化合物を100℃〜110℃の温度で溶媒、例えばジオキサン中、
炭素パラジウムにより触媒し、次亜リン酸ナトリウム水和物と反応させて、式(
10)の化合物を得る。
【0050】 式(10)の化合物を水酸化アンモニウムと反応させて式(11)の対応の化
合物を得る。
【0051】 式(12)の化合物を0℃〜25℃の温度で溶媒、例えばジエチル・エーテル
若しくはジクロロメタン中で又は溶媒なしにメチル・塩化オキサリルと反応させ
て、式(13)の化合物を形成する。
【0052】 式(11)の化合物を0℃〜25℃の温度で溶媒、例えばテトラヒドロフラン
中で塩、例えばt−ブトキシド・カリウムの存在下、式(13)の化合物と反応
させる。次に得られた産物を酸、例えば塩酸により処理して式(1)の化合物を
得る。
【0053】
【化24】
【0054】 スキーム(4)に示すとおり、式(3)により表される化合物を0℃〜25℃
の温度で溶媒、例えばジエチル・エーテル又はメチレン・クロライド中、塩化オ
キサリルと反応させて式(14)の化合物を得る。
【0055】 式(14)の化合物を0℃〜25℃の温度でメチレン・クロライド中、塩基、
例えばトリエチルアミンの存在下で式(8)の化合物と反応させる。次に得られ
た産物を25℃〜65℃の温度で溶媒、例えばメチレン・クロライド、メタノー
ル又はTHF中、酸、例えばp−トルエンスルホン酸又は塩酸により処理して、
式(15)の化合物を形成する。
【0056】 式(15)により表される化合物を80℃〜110℃の温度で溶媒、例えばト
ルエン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン又はジオキサン中、パラジウム触
媒、例えばテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)又はトリ(
ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)により触媒し、塩基、例えばトリ
エチルアミン又は炭酸ナトリウムの存在下でヘテロアリル置換トリアルキルスタ
ンナン又はボロン酸、例えば2−(トリブチルスタンニル)チオフェン又は2−
(トリブチルスタンニル)チアゾール、チオフェン−3−ボロン酸と反応させて
、式(1)の化合物を得る。
【0057】 式(1)の酸性化合物の医薬として許容しうる塩への変換は既知の方法により
好適な塩基によって処理することで実施されうる。好適な塩は無機塩基から、例
えばナトリウム、カリウム又はカルシウム塩だけでなく、有機塩基から生じるも
の、例えばエチレンジアミド、モノエタノールアミン又はジエタノールアミンで
もある。式(1)の塩基性化合物の医薬として許容しうる塩への変換は既知の方
法により好適な酸によって処理することで実施されうる。好適な塩は無機酸から
、例えば塩酸塩、臭化水素塩、リン酸塩又は硫酸塩だけでなく、有機酸から生じ
るもの、例えば酢酸塩、クエン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩、マレイン酸塩、メ
タンスルホン酸塩又はp−トルエンスルホン酸塩でもある。
【0058】 本発明の化合物の抗増殖活性を以下に証明する。これらの効果は、本発明の化
合物が癌、特に固形腫瘍、例えば乳房及び結腸の腫瘍の治療に有用であることを
示す。
【0059】 上皮乳癌細胞株(MDAMB−435)をATCC(アメリカン・タイプ・カ
ルチャー・コレクション)から購入し、そしてATCCにより推奨された培地中
での培養により育てた。これらの細胞の増殖に対する式(1)のさまざまな化合
物の効果の分析のために、前記細胞を96ウェル組織培養プレート(「テスト・
プレート」)に1500細胞/ウェルの濃度で蒔いた。細胞を蒔いた翌日、観察
されるべき化合物を100% DMSO(ジメチル・スルフォキシド)に溶かし
10mMの保存溶液を得た。各化合物をH2 Oにより1mMに希釈し、そして培地を
含む96ウェル・マスター・プレートの最初の列の3のウェルに加えて40μM
の終濃度を得た。次にその化合物を「マスター・プレート」の培地により連続的
に希釈した。次に希釈した化合物を細胞を含むテスト・プレートに移した。「対
照細胞」容器の列にはDMSOを入れた。各ウェル中のDMSOの終濃度は0.
1%であった。薬剤添加5日後、前記プレートを下記のとおり分析した。
【0060】 MTT(3−(4−5メチル・チアゾール−2−イル)−2,5−ジフェニル
・テトラゾリウム・ブロマイド;チアゾールイル・ブルー)を各ウェルに加えて
1mg/mLの終濃度を得た。次にそのプレートを37℃で2 1/2〜3時間インキュ
ベートした。次にMTT含有培地を除き、そして各ウェルに50μlの100%
エタノールを加えてホルムアザンを溶解した。次に吸光度を自動化プレート・リ
ーダー(Biotek microplate reader)を用いて読んだ。IC50尺度をReed及びMu
nschの方程式を用いて計算した。Am.J.Hygiene Vol.27 pgs.493-497, 1938 を参
照のこと。
【0061】 前記のインビトロにおける実験の結果を以下の表Iに示す。
【0062】
【表1】
【0063】
【表2】
【0064】
【表3】
【0065】
【表4】
【0066】 選択しうる態様において、本発明は少なくとも1の式(1)の化合物又は医薬
として許容しうるその塩を含む医薬組成物に向けられる。
【0067】 これらの医薬組成物は経口的に、例えば錠剤、被覆錠剤、糖衣錠、ハード又は
ソフト・ゼラチン・カプセル、溶液、エマルジョン又は懸濁液の形態で投与され
うる。それらは直腸的に、例えば座剤の形態で投与されることもできる。しかし
ながら、特に本発明の化合物は非経口投与、例えば注射溶液の形態に好適である
【0068】 式(1)の化合物、その化合物のプロドラッグ又はそれらの塩を含む本発明の
医薬組成物は、本技術分野で知られる方法、例えば慣例的な混合、カプセル封入
、溶解、粒状化、乳化、封じ込め、糖衣作製又は凍結乾燥処理の利用により製造
されうる。これらの医薬組成物は治療として不活性な、無機又は有機担体と一緒
に処方されうる。ラクトース、コーンスターチ又はそれらの誘導体、タルク、ス
テアリン酸又はその塩が錠剤、被覆錠剤、糖衣錠、及びハード・ゼラチン・カプ
セルの担体として使用されうる。ソフト・ゼラチン・カプセルに好適な担体は、
植物油、ワックス、及び脂肪を含む。活性物質の性質により、ソフト・ゼラチン
・カプセルの場合、担体を一般的に必要としない。液剤及びシロップの製造に好
適な担体は、水、ポリオール、サッカロース、転化糖、及びグルコースである。
注射に好適な担体は、水、アルコール、ポリオール、グリセリン、植物油、ホス
ホリピド、及び界面活性剤である。座剤に好適な担体は天然又は硬化油、ワック
ス、脂肪、及び半流動体ポリオールである。
【0069】 前記医薬製剤は、防腐剤、可溶化剤、安定化剤、湿潤剤、乳化剤、甘味剤、着
色剤、香料添加剤、浸透圧を変えるための塩、緩衝剤、コーティング剤又は抗酸
化剤を含むこともできる。それらは式(1)の化合物の他のさらなる活性成分を
含む他の治療として有益な物質を含むこともできる。
【0070】 先に触れたとおり、本発明は以下の: a)以下の式(7)(スキーム(2)):
【0071】
【化25】
【0072】 の化合物と以下の式(8)(スキーム(2)):
【0073】
【化26】
【0074】 の化合物の反応であり、それぞれ {式中、 R1 及びR1'は独立して水素又は低級アルキル、低級アルケニル若しくは低級
アルキニルであり; R2 は水素、ニトロ、シアノ、ハロゲン、低級アルキル、低級アルケニル、低
級アルキニル又は低級アルコキシであり;そして R2'はヘテロアリール、ヘテロ環、ヘテロアリールにより置換されたエチル又
はヘテロアリール若しくはヘテロ環により置換されたエトキシである。}により
表される化合物又は医薬として許容されうるその塩である; b)以下の式(11)(スキーム(3)):
【0075】
【化27】
【0076】 の化合物と以下の式(13)(スキーム(3)):
【0077】
【化28】
【0078】 の化合物の反応であり、それぞれ {式中、 R1 及びR1'は独立して水素又は低級アルキル、低級アルケニル若しくは低級
アルキニルであり; R2 は水素、ニトロ、シアノ、ハロゲン、低級アルキル、低級アルケニル、低
級アルキニル又は低級アルコキシであり;そして R2'はヘテロアリール、ヘテロ環、ヘテロアリールにより置換されたエチル又
はヘテロアリール若しくはヘテロ環により置換されたエトキシである。}により
表される化合物又は医薬として許容されうるその塩である;あるいは c)以下の式(15)(スキーム(4)):
【0079】
【化29】
【0080】 {式中、 R1 及びR1'は独立して水素又は低級アルキル、低級アルケニル若しくは低級
アルキニルであり; R2 は水素、ニトロ、シアノ、ハロゲン、低級アルキル、低級アルケニル、低
級アルキニル又は低級アルコキシであり;そして R2'はヘテロアリール、ヘテロ環、ヘテロアリールにより置換されたエチル又
はヘテロアリール若しくはヘテロ環により置換されたエトキシであり、XがBr
又はIである。}により表される化合物又は医薬として許容しうるその塩とヘテ
ロアリール置換型トリアルキルスタンナン又はボロン酸のパラジウム触媒による
塩基触媒作用の存在下での反応; を含む式(1)の化合物の製造方法にも関する。
【0081】 先に触れたとおり、本発明の化合物は細胞の増殖障害、特に腫瘍学的障害の治
療又は制御に有用である。上述の化合物を含むこれらの化合物及び製剤は特に固
形腫瘍、例えば乳房及び結腸の腫瘍の治療又は制御に有用である。
【0082】 治療として有効量のこの発明による化合物は、疾患の予防、緩和又は症状の改
善、あるいは治療をうけている患者の延命に有効な化合物の量を意味する。治療
としての有効量の決定は本技術分野の中にある。
【0083】 この発明による化合物の治療としての有効量又は投与量は、広い制限の中で変
えることができ、そしてそれぞれ特有の場合において個々の要望に適合させられ
るであろう。一般的に、体重約70kgの成人への経口又は非経口投与の場合、指
示された時に上限を上回ったとしても、約10mg〜約10,000mg、好ましく
は約200mg〜約1,000mgの日用量が適切である。前記日用量は単回服用又
は分割服用又は継続的な注入として与えられうる非経口投与として投与されうる
【0084】 実施例 本発明の化合物は既知の技術、例えば先に示した一般的スキームにより合成さ
れうる。以下の実施例は本発明の化合物及び製剤の合成のための好ましい方法を
説明する。
【0085】 実施例1 3−[1−メチル−6−(3−メチル−3H−イミダゾール−4−イル)−1H
−インドール−3−イル]−4−(1−メチル−6−ニトロ−1H−インドール
−3−イル)−ピロール−2,5−ジオン a)6−ブロモインドール(10.4g、53.1mmol)(Moyer, M.P.; Shi
urba, J.F.; Rapoport, H. J.Org.Chem. 1986, 51, 5106 により製造)を0℃で
無水THF(120mL)中、水素化ナトリウム(2.96g、61.7mmol、鉱
物油中50%)の撹拌されている懸濁液に少しずつ30分にわたり加えた。さら
に30分間撹拌を続けた。インドメタン(4.5mL、71.6mmol)を滴下して
加えた。1時間後、その混合物を水中に注ぎ、そしてエーテル(3×200mL)
により抽出した。合わせた有機抽出物を食塩水により洗浄し、そして水分を除い
た(MgSO4 )。溶媒の蒸発、及びヘキサンを用いてシリカ・ゲルによる残渣
のクロマトグラフィーで6−ブロモ−1−メチル−1H−インドール(10.8
g、97%)を得た。
【0086】 b)トルエン中、6−ブロモ−1−メチル−1H−インドール(6.2g、2
9.5mmol)の溶液を10〜20分間その溶液を通すアルゴンのバブリングによ
り脱気した。トルエン(30mL)中、Et3 N(8.2mL、59mmol)、テトラ
キス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(681mg、0.59mmol)
、及び1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)イミダゾール(Gaare, K.; R
epstad. T.; Benneche, T.; Undheim, K. Acta Chem.Scan. 1993, 47, 57)(1
1.6g、31.2mmol)をその混合物に加え、そしてそれをPdブラックが表
れるまで18時間120℃で加熱した。その混合物を冷却し、シリカ・ゲルのパ
ッドを通してろ過し、そしてそのパッドをEtOAcによりよく洗浄した。ろ過
物を蒸発させ、そしてEtOAc中0.5〜1%メタノールを用いたシリカ・ゲ
ルによる残渣のクロマトグラフィーで灰色がかった白色の結晶性固体として1−
メチル−6−(3−メチル−3H−イミダゾール−4−イル)−1H−インドー
ル(5.21g、84%)を得た。
【0087】 c)1−メチル−6−(3−メチル−3H−イミダゾール−4−イル)−1H
−インドール(5.0g、23.7mmol)を0℃でCH2 Cl2 (25mL)(3
Åモレキュラー・シーブ下で乾燥)中に溶解した。CH2 Cl2 中、塩化オキサ
リルの溶液(2M、23.7mL、47.4mmol)を10分にわたり滴下して加え
た。その混合物を0℃で2.5時間撹拌し、そして蒸発させた。エーテル(25
mL)を固体残渣に加え、そしてその混合物を30分間撹拌した。得られた黄色の
固体をろ別し、エーテルにより洗浄し、そして30分間減圧下で乾燥させた。2
−(1−メチル−6−ニトロ−1H−インドール−3−イル)アセトイミド酸イ
ソプロピル・エステル塩酸(7.02g、22.5mmol)及びCH2 Cl2 (2
00mL)を0℃で黄色の固形に加えた。Et3 N(3Åモレキュラー・シーブ下
で乾燥)(16.5mL、118.6mmol)を10分間にわたり滴下して加え、そ
してその赤だいだい色の混合物を室温で一晩撹拌した。その混合物をCHCl3
により希釈し、そしてNa2 CO3 水溶液により洗浄した。水層をCHCl3
より逆抽出した。合わせた有機抽出物を食塩水により洗浄し、水分を除去し(K 2 CO3 )、そして蒸発させた。MeOH(150mL)及び濃塩酸(37%、1
0mL)を加えた。その混合物を還流温度で2時間加熱し、次に冷却し、CHCl 3 により希釈し、そしてNa2 CO3 水溶液により洗浄した。水層をCHCl3
により逆抽出した。合わせた有機抽出物を食塩水により洗浄し、そして水分除去
した(K2 CO3 )。その混合物をシリカ・ゲルのパッド(10×10cm)を通
過させ、そしてそのパッドを10%メタノール/酢酸エチルにより洗浄した。合
わせたろ液の蒸発でオレンジ色の固体として未精製の産物を得た。その産物のE
tOH/CHCl3 からの結晶化でオレンジ色の固体として3−[1−メチル−
6−(3−メチル−3H−イミダゾール−4−イル)−1H−インドール−3−
イル]−4−(1−メチル−6−ニトロ−1H−インドール−3−イル)ピロー
ル−2,5−ジオン(5.65g、49%)を得た。
【0088】 実施例2 実施例1の記載と類似の方法により、以下の化合物を製造した。その開始物質
を1(a)及び1(b)の記載と類似の方法により製造した。
【0089】 a)3−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−4−[1−メチル−
6−(3−メチル−3H−イミダゾール−4−イル)−1H−インドール−3−
イル]ピロール−2,5−ジオン(391mg、45%)を1−メチル−6−(3
−メチル−3H−イミダゾール−4−イル)−1H−インドール(422mg、2
mmol)及び1−メチル−3−インドールアセトイミド酸イソプロピル・エステル
塩酸塩(530mg、2mmol)を用いてオレンジ色の固体として製造した。
【0090】 b)3−(6−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−3−イル)−4−
[1−メチル−6−(3−メチル−3H−イミダゾール−4−イル)−1H−イ
ンドール−3−イル]ピロール−2,5−ジオン(78mg、11%)を1−メチ
ル−6−(3−メチル−3H−イミダゾール−4−イル)−1H−インドール(
316mg、1.5mmol)及び2−(1−メチル−6−メトキシ−1H−インドー
ル−3−イル)アセトイミド酸イソプロピル・エステル塩酸塩(445mg、1.
5mmol)を用いて暗褐色の固体として製造した。
【0091】 c)3−[1−メチル−6−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)
−1H−インドール−3−イル]−4−(1−メチル−6−ニトロ−1H−イン
ドール−3−イル)ピロール−2,5−ジオン(1.08g、34%)を6−(
1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−1−メチル−1H−インドール
及び2−(1−メチル−6−ニトロ−1H−インドール−3−イル)アセトイミ
ド酸イソプロピル・エステル塩酸塩からオレンジ色の固体として製造した。
【0092】 d)3−[6−(1−エチル−1H−イミダソール−2−イル)−1H−イン
ドール−3−イル]−4−(1−メチル−6−ニトロ−1H−インドール−3−
イル)ピロール−2,5−ジオン(155mg、38%)を6−(1−エチル−1
H−イミダゾール−2−イル)−1−メチル−1H−インドール(185mg、0
.82mmol)及び2−(1−メチル−6−ニトロ−1H−インドール−3−イル
)アセトイミド酸イソプロピル・エステル塩酸塩(256mg、0.82mmol)を
用いて製造した。
【0093】 e)3−[6−(1H−イミダゾール−2−イル)−1−メチル−1H−イン
ドール−3−イル]−4−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)ピロー
ル−2,5−ジオン(37mg、14%)を1−メチル−6−[1−(2−トリメ
チルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−1H−イ
ンドール(200mg、0.61mmol)及び1−メチル−3−インドールアセトイ
ミド酸イソプロピル・エステル塩酸塩(162mg、0.61mmol)を用いて、引
き続き還流EtOH中、20% HClを用いた脱保護を用いてオレンジ色の固
体として製造した。
【0094】 f)3−[6−(3H−イミダソール−4−イル)−1−メチル−1H−イン
ドール−3−イル]−4−(1−メチル−6−ニトロ−1H−インドール−3−
イル)ピロール−2,5−ジオン塩酸塩(45mg、18%)を1−メチル−6−
[3−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−3H−イミダゾール−4
−イル]−1H−インドール(160mg、0.49mmol)及び2−(1−メチル
−6−ニトロ−1H−インドール−3−イル)アセトイミド酸イソプロピル・エ
ステル塩酸塩(156mg、0.5mmol)から、引き続く還流EtOH中、20%
HClを用いた脱保護によって製造した。
【0095】 g)3−(6−アラン−2−イル−1−メチル−1H−インドール−3−イル
)−4−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)ピロール−2,5−ジオ
ン(51mg、27%)を6−フラン−2−イル−1−メチル−1H−インドール
(100mg、0.5mmol)及び1−メチル−3−インドールアセトイミド酸イソ
プロピル・エステル塩酸塩(120mg、0.45mmol)を用いてオレンジ色の固
体として製造した。
【0096】 h)3−(6−フラン−2−イル−1−メチル−1H−インドール−3−イル
)−4−(1−メチル−6−ニトロ−1H−インドール−3−イル)ピロール−
2,5−ジオン(70mg、40%)を6−フラン−2−イル−1−メチル−1H
−インドール(100mg、0.5mmol)及び2−(1−メチル−6−ニトロ−1
H−インドール−3−イル)アセトイミド酸イソプロピル・エステル塩酸塩(1
17mg、0.38mmol)を用いて製造した。
【0097】 i)3−(6−フラン−2−イル−1−メチル−1H−インドール−3−イル
)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロール−2,5−ジオンを6−フラ
ン−2−イル−1−メチル−1H−インドール及び2−[1−(2,2−ジメチ
ル−プロピオニル)−1H−インドール−3−イル]アセトイミド酸イソプロピ
ル・エステル塩酸塩から引き続きメタノール中、NaOMeによる脱保護により
製造した。
【0098】 j)3−[1−メチル−6−(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イル)−
1H−インドール−3−イル]−4−(1−メチル−6−ニトロ−1H−インド
ール−3−イル)ピロール−2,5−ジオンを1−メチル−6−(2−メチル−
2H−ピラゾール−3−イル)−1H−インドール及び2−(1−メチル−6−
ニトロ−1H−インドール−3−イル)アセトイミド酸イソプロピル・エステル
塩酸塩から製造した。
【0099】 k)3−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−4−[1−メチル−
6−(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イル)−1H−インドール−3−イ
ル]ピロール−2,5−ジオンを1−メチル−6−(2−メチル−2H−ピラゾ
ール−3−イル)−1H−インドール及び2−(1−メチル−1H−インドール
−3−イル)アセトイミド酸イソプロピル・エステル塩酸塩から製造した。
【0100】 l)3−(6−ブロモ−1−メチル−1H−インドール−3−イル)−4−[
1−メチル−6−(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イル)−1H−インド
ール−3−イル]ピロール−2,5−ジオンを1−メチル−6−(2−メチル−
2H−ピラゾール−3−イル)−1H−インドール及び2−(6−ブロモ−1−
メチル−1H−インドール−3−イル)アセトイミド酸イソプロピル・エステル
塩酸塩から製造した。
【0101】 m)3−(6−イソチアゾール−5−イル−1−メチル−1H−インドール−
3−イル)−4−(1−メチル−6−ニトロ−1H−インドール−3−イル)ピ
ロール−2,5−ジオンを6−イソチアゾール−5−イル−1−メチル−1H−
インドール及び2−(1−メチル−6−ニトロ−1H−インドール−3−イル)
−アセトイミド酸イソプロピル・エステル塩酸塩から製造した。
【0102】 n)3−(6−イソチアゾール−5−イル−1−メチル−1H−インドール−
3−イル)−4−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−ピロール−2
,5−ジオンを6−イソチアゾール−5−イル−1−メチル−1H−インドール
及び2−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−アセトイミド酸イソプ
ロピル・エステル塩酸塩から製造した。
【0103】 o)3−[6−(1H−イミダソール−2−イル)−1−メチル−1H−イン
ドール−3−イル]−4−(1−メチル−6−ニトロ−1H−インドール−3−
イル)−ピロール−2,5−ジオンを1−メチル−6−[1−(2−トリメチル
シラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−1H−インド
ール及び2−(1−メチル−6−ニトロ−1H−インドール−3−イル)−アセ
トイミド酸イソプロピル・エステル塩酸塩から、引き続くエタノール中、塩酸水
溶液を用いた脱保護により製造した。
【0104】 実施例3 3−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−4−(1−メチル−6−チ
オフェン−2−イル−1H−インドール−3−イル)ピロール−2,5−ジオン 無水THF(5mL)中、実施例2で製造された3−(6−ブロモ−1−メチル
−1H−インドール−3−イル)−4−(1−メチル−1H−インドール−3−
イル)ピロール−2,5−ジオン(108mg、0.25mmol)の溶液にテトラキ
ス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(6mg、0.005mmol)、2
−(トリブチルスタンニル)チオフェン(0.12mL、0.375mmol)、及び
トリエチルアミン(0.10mL、0.70mmol)を加えた。この混合物を還流温
度下3日間加熱し、そして室温まで冷却する。溶媒の蒸発、及びヘキサン中、3
0% EtOHを用いたシリカ・ゲルによる未精製産物のクロマトグラフィーで
3−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−4−(1−メチル−6−チ
オフェン−2−イル−1H−インドール−3−イル)−ピロール−2,5−ジオ
ン(72mg、66%)を得た。
【0105】 実施例4 実施例3の記載と類似の方法により、以下の化合物を製造した。
【0106】 a)3−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−4−(1−メチル−
6−チアゾール−2−イル−1H−インドール−3−イル)ピロール−2,5−
ジオン(25mg、23%)を3−(6−ブロモ−1−メチル−1H−インドール
−3−イル)−4−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−ピロール−
2,5−ジオン(108mg、0.25mmol)及び2−(トリブチルスタンニル)
チアゾール(140mg、0.375mmol)から製造した。
【0107】 b)3−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−4−[1−メチル−
6−(1−メチル−1H−イミダソール−2−イル)−1H−インドール−3−
イル]−ピロール−2,5−ジオン(46mg、38%)を3−(6−ブロモ−1
−メチル−1H−インドール−3−イル)−4−(1−メチル−1H−インドー
ル−3−イル)ピロール−2,5−ジオン(120mg、0.28mmol)及び1−
メチル−2−(トリブチルスタンニル)イミダゾール(0.8mL、50% 1−
メチル−イミダソール含有)から製造した(Molloy, K.C.; Waterfield, P.C.;
Mahon, M.F. J.Organometallic.Chem. 1989, 365, 61)。
【0108】 c)3−(1−メチル−6−ニトロ−1H−インドール−3−イル)−4−(
1−メチル−6−チアゾール−2−イル−1H−インドール−3−イル)ピロー
ル−2,5−ジオン(21mg、23%)を3−(6−ヨード−1−メチル−1H
−インドール−3−イル)−4−(1−メチル−6−ニトロ−1H−インドール
−3−イル)ピロール−2,5−ジオン(100mg、0.19mmol)及び2−(
トリブチルスタンニル)チアゾール(0.107mL)から製造した。
【0109】 d)3−(1−メチル−6−ニトロ−1H−インドール−3−イル)−4−(
1−メチル−6−チオフェン−2−イル−1H−インドール−3−イル)−ピロ
ール−2,5−ジオン(180mg、37%)を3−(6−ヨード−1−メチル−
1H−インドール−3−イル)−4−(1−メチル−6−ニトロ−1H−インド
ール−3−イル)ピロール−2,5−ジオン(525mg、1mmol)及び2−(ト
リブチルスタンニル)チオフェン(0.98mL、3.09mmol)から製造した。
【0110】 実施例5 3−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−4−(1−メチル−6−チ
オフェン−3−イル−1H−インドール−3−イル)ピロール−2,5−ジオン ジオキサン(15mL)中、3−(6−ブロモ−1−メチル−1H−インドール
−3−イル)−4−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)ピロール−2
,5−ジオン(160mg、0.37mmol)の溶液にアルゴンを10分間通気した
。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(8.5mg、0.0
07mmol)、及びチオフェン−3−ブロン酸(52mg、0.41mmol)、そして
Na2 CO3 水溶液(0.37mL、2M)を加えた。その混合物を2時間還流し
、そしてさらにテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(20
mg、0.01mmol)を加えた。24時間還流を続けた。その混合物を冷却し、そ
して蒸発させた。ヘキサン中、50% EtOAcを用いたシリカによる残渣の
クロマトグラフィーで3−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−4−
(1−メチル−6−チオフェン−3−イル−1H−インドール−3−イル)ピロ
ール−2,5−ジオン(117mg、72%)を得た。
【0111】 実施例6 実施例5に記載されたものと類似の方法により、3−(1−メチル−6−ニト
ロ−1H−インドール−3−イル)−4−(1−メチル−6−チオフェン−3−
イル−1H−インドール−3−イル)ピロール−2,5−ジオン(11mg、12
%)を3−(6−ヨード−1−メチル−1H−インドール−3−イル)−4−(
1−メチル−6−ニトロ−1H−インドール−3−イル)−ピロール−2,5−
ジオン(100mg、0.19mmol)及びチオフェン−3−ブロン酸(49mg、0
.38mmol)から製造した。
【0112】 実施例7 3−(6−イミダソール−1−イル−1−メチル−1H−インドール−3−イル
)−4−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)ピロール−2,5−ジオ
ン a)オーブンで乾燥させた再シール可能なシュレンク(Schlenk)管に
アルゴンを流し、そして銅(I)トリフルオロメタンスルホネート・ベンゼン複
合体(1.39g、2.76mmol)、1,10−フェナントロリン(5.69g
、31.6mmol)、ジベンジリデンアセトン(740mg、3.16mmol)、及び
セシウム・カルボネート(10g、30.7mmol)を入れた。イミダゾール(3
.23g、44.8mmol)、6−ヨード−1−メチル−1H−インドール(8.
13g、31.6mmol)、及びキシレン(16mL)を加え、そしてその試験管を
アルゴンによりパージした。その試験管をシールし、そして撹拌しながら160
℃で18時間加熱した。混合物を室温まで冷却し、そしてCH2 Cl2 (35mL
)とNH4 Cl飽和水溶液(5mL)の間で分配した。有機層を分離し、そして食
塩水により洗浄した。次に有機抽出物をMgSO4 により水分除去し、ろ過し、
そして濃縮した。未精製の濃縮物をシリカ・ゲルのパッドを通してろ過し、そし
て蒸発させた。HPLCによる精製で褐色のオイルとして6−イミダゾール−1
−イル−1−メチル−1H−インドールを得た。[参照:Kiyoori, A.; Marcoux
, J-F,; Buchwald, S.L. Tetrahedron Lett., 1999, 40, 2657] b)6−イミダゾール−1−イル−1−メチル−1H−インドール(7.0g
、35.5mmol)を0℃でCH2 Cl2 (100mL)(3Åモレキュラー・シー
ブ下で乾燥)中に溶解した。CH2 Cl2 中、塩化オキサリルの溶液(2M、3
5.5mL、71mmol)を10分にわたり滴下して加えた。その混合物を0℃で1
.5時間撹拌し、そして蒸発させた。エーテル(100mL)をその固体に加え、
そしてその後で混合物を30分間撹拌した。得られた黄色の固体をろ別し、エー
テルにより洗浄し、そして30分間減圧下で乾燥した。1−メチル−3−インド
ールアセトイミド酸イソプロピル・エステル塩酸塩(9.6g、36mmol)及び
CH2 Cl2 (200mL)を0℃でその黄色の固体に加えた。Et3 N(3Åモ
レキュラー・シーブ下で乾燥)(30mL)を10分間にわたり滴下して加えた。
その赤だいだい色の混合物を室温で一晩撹拌した。その混合物をCH2 Cl2
300mL)により希釈し、そしてNa2 CO3 水溶液(2×200mL)により洗
浄した。水層をCH2 Cl2 (100mL)により逆抽出した。合わせた有機抽出
物を食塩水により洗浄し、水分を除去し(K2 CO3 )、そして蒸発させた。M
eOH(100mL)及び濃塩酸(37%、10mL)を加えた。その混合物を還流
温度で2時間加熱した。その混合物を冷却し、水(200mL)及びEtOAc(
200mL)により希釈した。その混合物を固形炭酸カリウムを用いて塩基性とし
、そしてEtOAc(4×200mL)により抽出した。合わせた有機抽出物をN
2 CO3 塩水(2×200mL)、により洗浄し、そして水分除去した(K2
3 )。その混合物をシリカ・ゲルのパッド(10×10cm)を通過させ、そし
てそのパッドをEtOAc中、10%メタノールにより洗浄した。合わせた溶出
液の蒸発によりオレンジ色の固体として未精製の産物を得た。その産物のEtO
Ac,MeOH、及びCHCl3 を用いた再結晶化によりオレンジ色の固体とし
て3−(6−イミダゾール−1−イル−1−メチル−1H−インドール−3−イ
ル)−4−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−ピロール−2,5−
ジオン(5.0g、33%)を得た。
【0113】 実施例8 実施例7の記載と類似の方法により、以下の化合物を製造した。その開始物質
を実施例7の記載と類似の方法により製造した。
【0114】 a)3−(6−イミダゾール−1−イル−1−メチル−1H−インドール−3
−イル)−4−(1−メチル−6−ニトロ−1H−インドール−3−イル)−ピ
ロール−2,5−ジオン(5.60g、64%)を6−イミダゾール−1−イル
−1−メチル−1H−インドール(3.70g、18.7mmol)及び2−(1−
メチル−6−ニトロ−1H−インドール−3−イル)アセトイミド酸イソプロピ
ル・エステル塩酸塩(5.80g、18.7mmol)から製造した。
【0115】 b)3−[1−メチル−6−(2−メチル−イミダゾール−1−イル)−1H
−インドール−3−イル]−4−(1−メチル−6−ニトロ−1H−インドール
−3−イル)−ピロール−2,5−ジオン(23mg、5.5%)を2−(1−メ
チル−6−(2−メチル−イミダソール−1−イル)−1H−インドール(26
0mg、0.87mmol)及び2−(1−メチル−6−ニトロ−1H−インドール−
3−イル)アセトイミド酸イソプロピル・エステル塩酸塩(271mg、0.87
mmol)から製造した。
【0116】 c)3−(1−メチル−6−ニトロ−1H−インドール−3−イル)−4−(
1−メチル−6−ビラゾール−1−イル−1H−インドール−3−イル)ピロー
ル−2,5−ジオンを1−メチル−6−ピラゾール−1−イル−1H−インドー
ル及び2−(1−メチル−6−ニトロ−1H−インドール−3−イル)アセトイ
ミド酸イソプロピル・エステル塩酸塩から製造した。
【0117】 d)3−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−4−(1−メチル−
6−ピラゾール−1−イル−1H−インドール−3−イル)ピロール−2,5−
ジオンを1−メチル−6−ピラゾール−1−イル−1H−インドール)及び2−
(1−メチル−1H−インドール−3−イル)アセトイミド酸イソプロピル・エ
ステル塩酸塩から製造した。
【0118】 e)3−(6−ブロモ−1−メチル−1H−インドール−3−イル)−4−(
1−メチル−6−ピラゾール−1−イル−1H−インドール−3−イル)ピロー
ル−2,5−ジオンを1−メチル−6−ピラゾール−1−イル−1H−インドー
ル及び2−(6−ブロモ−1−メチル−1H−インドール−3−イル)アセトイ
ミド酸イソプロピル・エステル塩酸塩から製造した。
【0119】 実施例9 3−(6−イミダゾール−1−イル−1−メチル−1H−インドール−3−イル
)−4−(6−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−3−イル)−ピロー
ル−2,5−ジオン a)6−イミダゾール−1−イル−1−メチル−1H−インドール(0.90
g、4.56mmol)をCH2 Cl2 (2mL)中に溶解し、そして0℃に冷却した
。メチル・クロロオキソアセテート(1.3mL、14mmol)を加えた。撹拌を0
℃で2時間続け、そしてさらにメチル・クロロオキソアセテート(0.4mL、4
.3mmol)を加えた。さらに2時間後、溶媒を除去した。得られた固体をエーテ
ル中に取り上げ、ろ過し、そしてエーテルによりよく洗浄して、未精製のメチル
(6−イミダゾール−1−イル−1−メチル−1H−インドール−3−イル)グ
リオキシレート(1.50g)を得た。
【0120】 b)ジオキサン(100mL)中、未精製のメチル(6−イミダゾール−1−イ
ル−1−メチル−1H−インドール−3−イル)グリオキシレート(1.40g
)を含む250mL丸底フラスコの上部に還流コンデンサー及び風船を装着した。
この装置をアルゴンによりフラッシュし、次にPd/C(140mg、10%)を
加え、引き続き水(10mL)中、次亜リン酸ナトリウム水和物(7.2g)を加
え、そしてその混合物を還流温度下で一晩加熱処理した。さらに水(5mL)中、
次亜リン酸ナトリウム水和物(3.0g)及びPd/C(50mg)を加えた。そ
の混合物をさらに5時間還流し、そして冷却した。溶媒を蒸発させ、そして残渣
をEtOAc(100mL)により希釈した。その溶液をNaHCO3 水溶液(2
×100mL)により丁寧に洗浄した。合わせた水層をEtOAc(2×200mL
)により逆抽出した。合わせた有機抽出物をシリカ・ゲル・パッドを通してろ過
し、そして上部のMgSO4 層及びパッドをCH2 Cl2 中、10%メタノール
により洗浄した。合わせたろ液を蒸発させ、そしてCH2 Cl2 中、1〜6%メ
タノールを用いたシリカ・ゲルによる残渣のクロマトグラフィーにより(6−イ
ミダゾール−1−イル−1−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸メチル
・エステル(230mg、17%)を得た。
【0121】 c)(6−イミダゾール−1−イル−1−メチル−1H−インドール−3−イ
ル)酢酸メチル・エステル(230mg、0.85mmol)を100mLフラスコ中で
濃NH4 OH(5mL)中に懸濁し、そしてシールしたフラスコ中で24時間撹拌
した。その混合物の凍結乾燥により未精製の産物を得て、その産物をCH2 Cl 2 中2〜8% MeOHを用いたシリカ・ゲルによるクロマトグラフィーで分離
することにより(6−イミダゾール−1−イル−1−メチル−1H−インドール
−3−イル)アセトアミド(145mg、67%)を得た。
【0122】 d)6−メトキシ−1−メチル−1H−インドール(1.0g、6.19mmol
)をエーテル(10mL)に溶解し、そして0℃まで冷却した。メチル・クロロオ
キソアセテート(1.17mL、12.4mmol)を滴下して加えた。撹拌を0℃で
6時間続けた。その混合物をろ過し、そしてエーテルによりよく洗浄してメチル
(6−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−3−イル)グリオキシレート
(621mg、41%)を得た。
【0123】 f)THF中、t−BuOKの溶液(1M、0.53mL、0.53mmol)を0
℃でメチル(6−メトキシ−1−メチル−1H−インドールイル−3)グリオキ
シレート(47mg、0.18mmol)及び(6−イミダゾール−1−イル−1−メ
チル−1H−インドール−3−イル)アセトアミド(46mg、0.18mmol)の
混合物に滴下して加えた。冷却浴を15分後に取り外し、そしてその混合物を室
温で3時間撹拌した。濃塩酸(1mL)を加え、そしてその混合物を30分間撹拌
した。次にその混合物をNaHCO3 水溶液により塩基性にし、そしてEtOA
c(3×50mL)により抽出した。合わせた有機抽出物をNaHCO3 水溶液に
より洗浄し、そして水分除去した(K2 CO3 )。抽出物をシリカ・ゲルのパッ
ドを通してろ過し、そしてパッドをEtOAc中、5% MeOHにより洗浄し
た。溶媒の蒸発及びヘキサン中、70% EtOAcを用いたシリカ・ゲルによ
る残渣のクロマトグラフィー分離により32mgのオレンジ色の固体を得た。次に
それを1:1 MeOH/CH2 Cl2 (1mL)中に溶解し、そしてエーテル(
8mL)により希釈した。得られた沈殿物をろ過し、そして1:1エーテル/ヘキ
サン(8mL)により洗浄して3−(6−イミダゾール−1−イル−メチル−1H
−インドール−3−イル)−4−(6−メトキシ−1−メチル−1H−インドー
ル−3−イル)ピロール−2,5−ジオン(29mg、36%)を得た。(RO 28-
4240) Faul, M.M.; Winneroski, L.L.; Krumrich, C.A. J.Org.Chem. 1998, 63,
6053 。
【0124】 実施例10 実施例9の記載と類似の方法により、以下の化合物を製造した。その開始物質
を9(c)及び(d)の記載と類似の方法により製造した。
【0125】 a)3−(6−ブロモ−1−メチル−1H−インドール−3−イル)−4−(
6−イミダゾール−1−イル−1−メチル−1H−インドール−3−イル)−ピ
ロール−2,5−ジオン(13mg、19%):メチル(6−ブロモ−1−メチル
−1H−インドール−3)グリオキシレート(43mg、0.14mmol)及び(6
−イミダゾール−1−イル−1−メチル−1H−インドール−3−イル)アセト
アミド(50mg、0.20mmol)から製造した。
【0126】 b)3−[4−(6−イミダゾール−1−イル−1−メチル−1H−インドー
ル−3−イル)−2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−3−
イル]−1−メチル−1H−インドール−6−カルボニトリル(14mg、16%
):メチル(6−シアノ−1−メチル−1H−インドール−3)グリオキシレー
ト(44mg、0.18mmol)及び(6−イミダゾール−1−イル−1−メチル−
1H−インドール−3−イル)−アセトアミド(46mg、0.18mmol)から製
造した。
【0127】 実施例11 3−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−4−(1−メチル−6−モ
ルフォリン−4−イル−1H−インドール−3−イル)ピロール2,5−ジオン a)オーブンで乾燥させたフラスコをアルゴンを流し、そして18−クラウン
−6(15g、56.7mmol)、6−ヨード−1−メチル−1H−インドール(
10.4g、40.46mmol)、モルフォリン(4.3mL、48.6mmol)、t
−ブトキシド・ナトリウム(5.42g、54.7mmol)、トリス(ジベンジリ
デンアセトン)ジパラジウム(0)(186mg、0.20mmol)、及び2,2′
−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1−ビナフチル(380mg、0.61mm
ol)を入れた。そのフラスコを10分間アルゴンを流し、そして無水THF(8
0mL)を加えた。その混合物を室温で5時間撹拌し、次にエーテルにより希釈し
、そして食塩水により洗浄した。有機層を水分除去し(MgSO4 )、蒸発させ
、そしてその未精製産物を5〜30%エーテル/ヘキサンを用いたシリカ・ゲル
によるクロマトグラフィーにより精製して1−メチル−6−モルフォリン−4−
イル−1H−インドール(8.17g、94%)を得た。[参照:Wolf, J.P.;
Buchwald. S.L. J.Org.Chem. 1997, 62, 6066 ] 6−ヨード−1−メチル−1H−インドールを実施例1(a)の記載と類似の
方法により製造した。
【0128】 b)CH2 Cl2 (5mL)(3Åモレキュラー・シーブにより乾燥)中、1−
メチル−6−モルフォリン−4−イル−1H−インドール(0.50g、2.3
1mmol)の溶液を0℃まで冷却した。塩化オキサリル(0.4mL、4.62mmol
)を5分にわたり滴下して加えた。その混合物を0℃で4時間撹拌し、そして蒸
発させた。残渣の固体をエーテルと一緒に粉砕し、ろ過し、エーテルにより洗浄
し、そして30分間減圧下で乾燥させた。1−メチル−3−インドールアセトイ
ミド酸イソプロピル・エステル塩酸塩(0.58g、2.20mmol)及びCH2
Cl2 (9mL)0℃でその黄色の固体に加えた。Et3 N(3Åモレキュラー・
シーブにより乾燥)(1.8mL)を10分間にわたり滴下して加え、そして次に
その赤だいだい色の混合物を室温で一晩撹拌した。その混合物をEtOAcによ
り希釈し、そして1N NaOHにより洗浄し、そして水層をEtOAcにより
逆抽出した。合わせた有機抽出物を食塩水により洗浄し、水分を除去し(K2
3 )、そして蒸発させた。その残渣をTsOH・H2 O(3.30g、17.
3mmol)含有MeOH(100mL)中に溶解し、そしてその混合物を室温で4時
間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した後、残渣をEtOAc(500mL)により
溶解し、そしてNaHCO3 水溶液を用いて塩基性にした。有機層を分離し、そ
して水層をEtOAcにより逆抽出した。合わせた有機抽出物を食塩水により洗
浄し、水分除去し(MgSO4 )、そして蒸発させた。30〜70% EtOA
c/ヘキサンを用いたシリカ・ゲルによる残渣のクロマトグラフィー分離により
オレンジ色の固体として3−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−4
−(1−メチル−6−モルフォリン−4−イル−1H−インドール−3−イル)
ピロール−2,5−ジオン(0.30g、30%)を得た。
【0129】 実施例12 実施例11の記載と類似の方法により、以下の化合物を製造した。その開始物
質を11(a)の記載と類似の方法により製造した。
【0130】 a)3−(1−メチル−6−モルフォリン−4−イル−1H−インドール−3
−イル)−4−(1−メチル−6−ニトロ−1H−インドール−3−イル)ピロ
ール−2,5−ジオン(315mg、25%):1−メチル−6−モルフォリン−
4−イル−1H−インドール(0.56g、2.56mmol)及び2−(1−メチ
ル−6−ニトロ−1H−インドール−3−イル)アセトイミド酸イソプロピル・
エステル塩酸塩(0.81g、2.56mmol)から製造。
【0131】 b)3−(1,6−ジメチル−1H−インドール−3−イル)−4−(1−メ
チル−6−モルフォリン−4−イル−1H−インドール−3−イル)ピロール−
2,5−ジオン:1,6−ジメチル−1H−インドール及び2−(1−メチル−
6−モルフォリン−4−イル−1H−インドール−3−イル)−アセトイミド酸
イソプロピル・エステル塩酸塩から製造。
【0132】 c)3−(1H−インドール−3−イル)−4−(1−メチル−6−モルフォ
リン−4−イル−1H−インドール−3−イル)ピロール−2,5−ジオン:1
−メチル−6−モルフォリン−4−イル−1H−インドール及び2−[1−(2
,2−ジメチル−プロピオニル)−1H−インドール−3−イル]アセトイミド
酸イソプロピル・エステル塩酸塩から、引き続きメタノール中、ナトリウム・メ
トキシドを用いた脱保護により製造。
【0133】 d)3−(1−メチル−6−ニトロ−1H−インドール−3−イル)−4−(
1−メチル−6−ピロリジン−1−イル−1H−インドール−3−イル)ピロー
ル−2,5−ジオン(0.96g、28%):1−メチル−6−ピロリジン−1
−イル−1H−インドール(1.60g、8mmol)及び2−(1−メチル−6−
ニトロ−1H−インドール−3−イル)アセトイミド酸イソプロピル・エステル
塩酸塩(2.24g、7.2mmol)を用いて暗褐色の固体として製造。
【0134】 e)3−(6−フルオロ−1−メチル−1H−インドール−3−イル)−4−
(6−ピロリジン−1−イル−1H−インドール−3−イル)ピロール−2,5
−ジオンを6−ピロリジン−1−イル−1H−インドール及び2−(6−フルオ
ロ−1−メチル−1H−インドール−3−イル)−アセトイミド酸イソプロピル
・エステル塩酸塩から製造した。
【0135】 6−ピロリジン−1−イル−1H−インドールを以下のとおり製造した: a)エタノール(200mL)中、1−メチル−6−ニトロ−1H−インドール
(5.0g、28.4mmol)及び10% Pd/C(1.0g)、並びにテトラ
ヒドロフラン(100mL)の混合物を大気圧で14時間水素化した。この反応混
合物をろ過し、そして濃縮し、エーテル/ヘキサンからの結晶化の後に1−メチ
ル−6−アミノ−1H−インドールを得た(3.8g、80%)。
【0136】 b)トルエン(150mL)中、1−メチル−6−アミノ−1H−インドール(
11g、83mmol)と無水コハク酸(8.3g、83mmol)の混合物を還流温度
で1時間加熱した。その反応混合物を冷却し、そして蒸発させて固体(18.0
g)を得た。無水酢酸(36mL)中、得られた固体(10.1g)と酢酸ナトリ
ウム(3.45g 42mmol)の混合物を還流温度で15分間加熱した。反応混
合物を室温まで冷却し、そして冷水をそれにゆっくりと加えた。その混合物を1
5分間撹拌し、そして酢酸エチル−テトラヒドロフランにより抽出した。合わせ
た有機抽出物を食塩水により洗浄し、そして硫酸マグネシウムにより水分除去し
た。溶媒の蒸発により未精製産物を得た。その未精製産物を酢酸エチル/ヘキサ
ン中での再結晶化によりさらに精製して(1−メチル−1H−インドール−6−
イル)−ピロリジン−2,5−ジオン(6.0g)を得た。
【0137】 c)テトラヒドロフラン(75mL)中、1−(1−メチル−1H−インドール
−6−イル)−ピロリジン−2,5−ジオン(3.8g、17.7mmol)を室温
で2時間テトラヒドロフラン中、水素化アルミニウム・リチウム(88mL、1.
0M、88mmol)により処理した。その混合物を冷却し、そして硫酸ナトリウム
水溶液により処理した。その混合物をエーテルにより抽出し、そしてその有機層
を濃縮した。70%ヘキサン/酢酸エチルを用いたシリカ・ゲルによる未精製産
物のクロマトグラフィー分離により白色の固体として6−ピロリジン−1−イル
−1H−インドールを得た。
【0138】 f)3−(6−クロロ−1−メチル−1H−インドール−3−イル)−4−(
6−ピロリジン−1−イル−1H−インドール−3−イル)ピロール−2,5−
ジオン(1.2%)を6−ピロリジン−1−イル−1H−インドール及び2−(
6−クロロ−1−メチル−1H−インドール−3−イル)アセトイミド酸イソプ
ロピル・エステル塩酸塩から製造した。
【0139】 g)3−(1−メトキシメチル−6−ピロリジン−1−イル−1H−インドー
ル−3−イル)−4−(1−メチル−6−ニトロ−1H−インドール−3−イル
)ピロール−2,5−ジオンを1−メトキシメチル−6−ピロリジン−1−イル
−1H−インドール及び2−(1−メチル−6−ニトロ−1H−インドール−3
−イル)アセトイミド酸イソプロピル・エステル塩酸塩から製造した。
【0140】 1−メトキシメチル−6−ピロリジン−1−イル−1H−インドールを6−ピ
ロリジン−1−イル−1H−インドール(実施例12e)からアルキル化剤とし
てクロロメチル・メチルエーテルを用いた実施例1(a)と同様の方法により製
造した。
【0141】 h)3−(1−メチル−6−ニトロ−1H−インドール−3−イル)−4−(
6−ピロリジン−1−イル−1H−インドール−3−イル)ピロール−2,5−
ジオン:酢酸とHCl水溶液の混合物中、3−(1−メトキシメチル−6−ピロ
リジン−1−イル−1H−インドール−3−イル)−4−(1−メチル−6−ニ
トロ−1H−インドール−3−イル)ピロール−2,5−ジオン(前記)の還流
により製造。水溶液形成後、未精製産物をシリカ・ゲル・クロマトグラフィーに
より精製した。
【0142】 i)3−(1H−インドール−3−イル)−4−(1−メチル−6−ピロリジ
ン−1−イル−1H−インドール−3−イル)−ピロール−2,5−ジオン:1
−メチル−6−ピロリジン−1−イル−1H−インドール及び2−[1−(2,
2−ジメチルプロピオニル)−1H−インドール−3−イル]アセトイミド酸イ
ソプロピル・エステル塩酸塩を用いて、引き続きメタノール中、メトキシド・ナ
トリウムを用いた脱保護を用いて製造。
【0143】 j)3−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−4−(1−メチル−
6−ピロリジン−1−イル−1H−インドール−3−イル)ピロール−2,5−
ジオン(41mg、13%)を1−メチル−6−ピロリジン−1−イル−1H−イ
ンドール(150mg、0.75mmol)及び1−メチル−3−インドールアセトイ
ミド酸イソプロピル・エステル塩酸塩(200mg、0.75mmol)を用いて製造
した。
【0144】 k)3−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−4−[1−メチル−
6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−1H−インドール−3−イル]ピ
ロール−2,5−ジオン(256mg、67%):実施例11(a)に記載のとお
り調製した1−メチル−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−1H−イ
ンドール(192mg、0.84mmol)、及び1−メチル−3−インドールアセト
イミド酸イソプロピル・エステル塩酸塩(224mg、0.84mmol)から製造し
た。
【0145】 l)3−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−4−(1−メチル−
6−ピペリジン−1−イル−1H−インドール−3−イル)ピロール−2,5−
ジオン(56mg、28%):1−メチル−6−ピペリジン−1−イル−1H−イ
ンドール(96mg、0.45mmol)及び1−メチル−3−インドールアセトイミ
ド酸イソプロピル・エステル塩酸塩(120mg、0.45mmol)から製造した。
【0146】 m)3−(6−フルオロ−1−メチル−1H−インドール−3−イル)−4−
(1−メトキシメチル−6−モルフォリン−4−イル−1H−インドール−3−
イル)ピロール−2,5−ジオン:1−メトキシメチル−6−モルフォリン−4
−イル−1H−インドール及び2−(6−フルオロ−1−メチル−1H−インド
ール−3−イル)アセトイミド酸イソプロピル・エステル塩酸塩から製造。
【0147】 n)3−(6−フルオロ−1−メチル−1H−インドール−3−イル)−4−
(6−モルフォリン−4−イル−1H−インドール−3−イル)−ピロール−2
,5−ジオン:3−(6−フルオロ−1−メチル−1H−インドール−3−イル
)−4−(1−メトキシメチル−6−モルフォリン−4−イル−1H−インドー
ル−3−イル)ピロール−2,5−ジオンから、還流THF中、塩酸を用いた脱
保護、引き続き酢酸水溶液中での還流により製造。
【0148】 o)3−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−4−(6−モルフォ
リン−4−イル−1H−インドール−3−イル)ピロール−2,5−ジオン:1
−(4−メトキシベンジル)−6−モルフォリン−4−イル−1H−インドール
及び1−メチル−3−インドールアセトイミド酸イソプロピル・エステル塩酸塩
から、引き続きのトリフルオロ酢酸中、硫酸を用いた脱保護により製造。
【0149】 実施例13 1−メチル−3−[4−(1−メチル−6−モルフォリン−4−イル−1H−イ
ンドール−3−イル)−2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール
−3−イル]−1H−インドール−6−カルボニトリル a)1−メチル−6−モルフォリン−4−イル−1H−インドール(3.89
g、18mmol)をCH2 Cl2 (18mL)中に溶解し、そして0℃に冷却した。
メチル・クロロオキソアセテート(2.4mL、26mmol)を加えて暗色の溶液を
得た。撹拌を0℃で2時間続け、そしてさらにメチル・クロロオキソアセテート
(0.40mL、4.3mmol)を加えた。さらに2時間後、溶媒を蒸発させた。得
られた固体をエーテル中に取り上げ、ろ過し、そしてエーテルによりよく洗浄し
て未精製のメチル(1−メチル−6−モルフォリン−4−イル−1H−インドー
ル−3−イル)グリオキシレート(6g)を得た。
【0150】 b)ジオキサン(300mL)中、未精製のメチル(1−メチル−6−モルフォ
リン−4−イル−1H−インドールイルー3)グリオキシレート(6g)を含む
500mL容丸底フラスコの上部に還流コンデンサー及びバルーンを装置した。こ
の装置をアルゴンを流し、次にPd/C(2g、10%)を加え、引き続き水(
50mL)中、次亜リン酸ナトリウム水和物(20g)を加えた。その混合物を還
流下5時間加熱処理し、そしてさらに水(10mL)中、次亜リン酸ナトリウム水
和物(10g)を加えた。その混合物をさらに3時間還流し、そして冷却した。
その固体をろ別し、そしてEtOAcによりよく洗浄した。そのろ液を食塩水に
より洗浄し、そして水分除去した(MgSO4 )。溶媒の蒸発及びヘキサン中、
20% EtOAcを用いたシリカ・ゲルによる残渣のクロマトグラフィー分離
により(1−メチル−6−モルフォリン−4−イル−1H−インドール−3−イ
ル)酢酸メチル・エステル(2.79g、54%)を得た。
【0151】 c)(1−メチル−6−モルフォリン−4−イル−1H−インドール−3−イ
ル)−酢酸メチル・エステル(2.67g、9.26mmol)を100mL容フラス
コの中で濃NH4 OH(20mL)中に懸濁し、シールし、そして24時間撹拌し
た。その混合物を500mL容フラスコの中に移し、そしてさらにNH4 OH(8
0mL)を加えた。そのフラスコを再びシールし、そして撹拌を24時間続けた。
揮発性物質を減圧下で除去した。凍結乾燥後、(1−メチル−6−モルフォリン
−4−イル−1H−インドール−3−イル)アセトアミド(2.39g、94%
)を得た。
【0152】 d)THF中、t−BuOKの溶液(1M、18.9mL、18.9mmol)を0
℃でメチル(6−シアノ−1−メチル−1H−インドール−3−イル)グリオキ
シレート(1.85g、7.64mmol)及び(1−メチル−6−モルフォリン−
4−イル−1H−インドール−3−イル)−アセトアミド(1.74g、6.3
6mmol)の混合物に滴下して加えた。15分後に冷却浴を外し、そしてその混合
物を室温で3時間撹拌した。濃塩酸(37%、10mL)を加え、そしてその反応
混合物をさらに30分間撹拌した。その混合物をNaHCO3 水溶液により塩基
性にし、そしてCHCl3 (3×500mL)により抽出した。合わせた有機抽出
物をNa2 CO3 水溶液により洗浄し、そして水分除去した(K2 CO3 )。そ
の抽出物をシリカ・ゲル・パッドを通してろ過し、次に溶媒の蒸発及びアセトン
/EtOAcからの未精製産物の結晶化により1−メチル−3−[4−(1−メ
チル−6−モルフォリン−4−イル−1H−インドール−3−イル)−2,5−
ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−3−イル]−1H−インドール
−6−カルボニトリル(2.05g、69%)を得た。 参照:Faul, M.M.; Winneroski, L.L.; Krumrich, C.A. J. Org. Chem. 1998, 6
3, 6053。
【0153】 実施例14 実施例13の記載と類似の方法により、以下の化合物を製造した。その開始物
質を13a),b)、及びc)の記載と類似の方法により製造した。
【0154】 a)3−(6−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−3−イル)−4−
(1−メチル−6−モルフォリン−4−イル−1H−インドール−3−イル)ピ
ロール−2,5−ジオン(103mg、23%):メチル(6−メトキシ−1−メ
チル−1H−インドール−3−イル)グリオキシレート(257mg、1.04mm
ol)及び(1−メチル−6−モルフォリン−4−イル−1H−インドール−3−
イル)アセトアミド(259mg、0.95mmol)から製造。
【0155】 b)3−(6−フルオロ−1−メチル−1H−インドール−3−イル)−4−
(1−メチル−6−モルフォリン−4−イル−1H−インドール−3−イル)ピ
ロール−2,5−ジオン(72mg、42%):メチル(6−フルオロ−1−メチ
ル−1H−インドール−3−イル)グリオキシレート(95mg、0.40mmol)
及び(1−メチル−6−モルフォリン−4−イル−1H−インドール−3−イル
)アセトアミド(100mg、0.37mmol)から製造。
【0156】 c)3−(6−クロロ−1−メチル−1H−インドール−3−イル)−4−(
1−メチル−6−モルフォリン−4−イル−1H−インドール−3−イル)ピロ
ール−2,5−ジオン(96mg、83%):メチル(6−クロロ−1−メチル−
4−1H−インドール−3−イル)グリオキシレート(74mg、0.29mmol)
及び(1−メチル−6−モルフォリン−4−イル−1H−インドール−3−イル
)−アセトアミド(67mg、0.245mmol)から製造。
【0157】 d)3−(6−ブロモ−1−メチル−1H−インドール−3−イル)−4−(
1−メチル−6−モルフォリン−4−イル−1H−インドール−3−イル)ピロ
ール−2,5−ジオン(139mg、49%)をメチル(6−ブロモ−1−メチル
−1H−インドール−3−イル)グリオキシレート(190mg、0.64mmol)
及び(1−メチル−6−モルフォリン−4−イル−1H−インドール−3−イル
)アセトアミド(150mg、0.55mmol)から製造した。
【0158】 e)3−(1−メチル−6−モルフォリン−4−イル−1H−インドール−3
−イル)−4−(1−メチル−6−トリフルオロメチル−1H−インドール−3
−イル)ピロール−2,5−ジオン(151mg、54%)をメチル(1−メチル
−6−トリフルオロメチル−1H−インドール−3−イル)グリオキシレート(
172mg、0.60mmol)及び(1−メチル−6−モルフォリン−4−イル−1
H−インドール−3−イル)アセトアミド(150mg、0.55mmol)から製造
した。
【0159】 f)3−(6−ブロモ−1−メチル−1H−インドール−3−イル)−4−(
1−メチル−6−ピロリジン−1−イル−1H−インドール−3−イル)ピロー
ル−2,5−ジオン(49mg、46%)をメチル(6−ブロモ−1−メチル−1
H−インドール−3−イル)−グリオキシレート(68mg、0.23mmol)及び
(1−メチル−6−ピロリジン−4−イル−1H−インドール−3−イル)アセ
トアミド(54mg、0.21mmol)から製造した。
【0160】 g)3−(6−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−3−イル)−4−
(1−メチル−6−ピロリジン−1−イル−1H−インドール−3−イル)ピロ
ール−2,5−ジオン(55mg、58%)をメチル(6−メトキシ−1−メチル
−1H−インドール−3−イル)−グリオキシレート(57mg、0.23mmol)
及び(1−メチル−6−ピロリジン−1−イル−1H−インドール−3−イル)
−アセトアミド(54mg、0.21mmol)から製造した。
【0161】 h)3−(1−メチル−6−ピロリジン−1−イル−1H−インドール−3−
イル)−4−(1−メチル−6−トリフルオロメチル−1H−インドール−3−
イル)ピロール−2,5−ジオン(67mg、35%)をメチル(1−メチル−6
−トリフルオロメチル−1H−インドール−3−イル)グリオキシレート(11
1mg、0.39mmol)及び(1−メチル−6−ピロリジン−1−イル−1H−イ
ンドール−3−イル)アセトアミド(100mg、0.39mmol)から製造した。
【0162】 i)3−(6−クロロ−1−メチル−1H−インドール−3−イル)−4−(
1−メチル−6−ピロリジン−1−イル−1H−インドール−3−イル)ピロー
ル−2,5−ジオン(70mg、37%)をメチル(6−クロロ−1−メチル−1
H−インドール−3−イル)グリオキシレート(98mg、0.39mmol)及び(
1−メチル−6−ピロリジン−1−イル−1H−インドール−3−イル)−アセ
トアミド(100mg、0.39mmol)から製造した。
【0163】 実施例15 1−メチル−3−[4−(1−メチル−6−ピロリジン−1−イル−1H−イン
ドール−3−イル)−2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−
3−イル]−1H−インドール−6−カルボニトリル a)メタノール(8mL)中、(1−メチル−6−ピロリジン−1−イル−1H
−インドール−3−イル)酢酸メチル・エステル(360mg、1.32mmol)及
びNaOH(132mg、3.3mmol)を還流温度で30分間加熱処理した。反応
混合物を0℃まで冷却し、そして1N HClを用いて酸性化した。その混合物
をEtOAc(3×100mL)及びCH2 Cl2 (3×100mL)により抽出し
た。合わせた有機抽出物を水分除去し(MgSO4 )、そして濃縮した。CH2
Cl2 中、5〜20% MeOHを用いたシリカ・ゲルによる未精製産物のクロ
マトグラフィー分離により(1−メチル−6−ピロリジン−1−イル−1H−イ
ンドール−3−イル)酢酸(241mg、71%)を得た。
【0164】 (1−メチル−6−ピロリジン−1−イル−1H−インドール−3−イル)−
酢酸メチル・エステルを実施例13a)及びb)の記載と類似の方法により製造
した。
【0165】 b)CH2 Cl2 中、塩化オキサリルの溶液(2M、1.6mL、3.2mmol)
をエーテル(5mL)中、6−シアノ−1−メチル−1H−インドール(360mg
、2.3mmol)の溶液に滴下して加えた。撹拌を0℃で30分間続け、そして冷
却浴を外した。2時間後、さらに塩化オキサリルの2M溶液(0.2mL、0.4
mmol)を加えた。撹拌を室温でさらに2時間続けた。その溶液をろ過し、そして
エーテルにより洗浄して(6−シアノ−1−メチル−1H−インドール−3−イ
ル)塩化グリオキシリル(450mg、79%)を得た。 参照:Troxler, F.; Hamisch, A.; Bormann, G.; Seemann, F.; Szabo, L.; Hel
v. Chim Acta, 1968, 51(1), 1616。
【0166】 c)CH2 Cl2 (5mL)中、6−シアノ−1−メチル−1H−インドールイ
ル−3−塩化グリオキシリル(260mg、1.05mmol)及び(1−メチル−6
−ピロリジン−1−イル−1H−インドール−3−イル)−酢酸(241mg、0
.93mmol)を0℃で撹拌した。トリエチルアミン(0.41mL、2.95mmol
)を加え、そしてその混合物を室温で16時間撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発さ
せ、そしてトルエン(10mL)及びp−TsOH・H2 O(0.35g、1.8
4mmol)を残渣に加えた。2時間後、メタノール(5mL)を加え、そして開始物
質の存在がTLC(40% EtOAc/ヘキサン)により検出できなくなるま
で撹拌を続けた。その混合物をCH2 Cl2 (50mL)により希釈し、そして飽
和Na2 CO3 (3×50mL)により洗浄した。水層をCH2 Cl2 (2×50
mL)により逆抽出した。合わせた有機抽出物を水分除去し(MgCO4 )、そし
て蒸発させて0.30gの紫色の固体を得た。5%〜20% EtOAc/ヘキ
サンを用いたシリカ・ゲルによる未精製産物のクロマトグラフィー分離により紫
色の固体として1−メチル−3−[4−(1−メチル−6−ピロリジン−1−イ
ル−1H−インドール−3−イル)−2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−フ
ラン−3−イル]−1H−インドール−6−カルボニトリル(0.19g、45
%)を得た。
【0167】 d)1−メチル−3−[4−(1−メチル−6−ピロリジン−1−イル−1H
−インドール−3−イル)−2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−フラン−3
−イル]−1H−インドール−6−カルボニトリル(0.16g、0.36mmol
)を50mL容丸底フラスコの中で無水DMF(5mL、3Åモレキュラー・シーブ
により乾燥)中に溶解した。これにメタノール(0.1mL)及び1,1,1,3
,3,3ヘキサメチルジシラザン(0.9mL)を加えた。この紫色の溶液を室温
で一晩撹拌した。メタノール(0.03mL)及び1,1,1,3,3,3ヘキサ
メチルジシラザン(0.27mL)を加え、そして3時間撹拌した。その混合物を
酢酸エチル(50mL)により希釈し、そして食塩水により洗浄した。水層を酢酸
エチル(2×50mL)により逆抽出した。合わせた有機抽出物を等量のヘキサン
により希釈し、水分除去し(MgSO4 )、そしてシリカ・ゲル・パッドを通過
させた。そのシリカ・ゲルを1:1酢酸エチル/ヘキサン(150mL)により洗
浄し、そしてろ液を濃縮した。25%〜40% EtOAc/ヘキサンを用いた
シリカ・ゲルによる残渣のクロマトグラフィー分離により紫色の固体として1−
メチル−3−[4−(1−メチル−6−ピロリジン−1−イル−1H−インドー
ル−3−イル)−2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−3−
イル]−1H−インドール−6−カルボニトリル(71mg、44%)を得た。
【0168】 実施例16 3−(6−メトキシメチル−1−メチル−1H−インドール−3−イル)−4
−(1−メチル−6−モルフォリン−4−イル−1H−インドール−3−イル)
ピロール−2,5−ジオン:6−メトキシメチル−1−メチル−1H−インドー
ル及び1−メチル−6−モルフォリン−4−イル−1H−インドールから製造。
【0169】 実施例17 3−[6−(2−イミダゾール−1−イル−エトキシ)−1−メチル−1H−イ
ンドール−3−イル]−4−(1−メチル−6−ニトロ−1H−インドール−3
−イル)ピロール−2,5−ジオン a)ヘキサン中、n−ブチルリチウムの溶液(1.6M、1.7mL、27.2
mmol)を−78℃で30分かけて無水THF(100mL)中、6−ブロモ−1−
メチル・インドール(5.0g、23.8mmol)に加えた。30分後、無水TH
F(25mL)中、トリメチルボレート(2.93g、28.2mmol)を加えた。
撹拌を−78℃で30分間続けた。メタノール(12.5mL)及び水(12.5
mL)を加え、そしてその混合物を室温で3時間撹拌した。それをエーテル(10
0mL)により希釈し、そして硫酸(1N、2×100mL)及び水(2×100mL
)により洗浄した。水層をエーテル(2×100mL)により逆抽出した。合わせ
た有機抽出物を水分除去し(MgSO4 )、シリカ・ゲルのパッドを通してろ過
し、そしてそのパッドをエーテル(100mL)により洗浄した。ろ液を濃縮し、
そしてその未精製産物を10%〜25%酢酸エチル/ヘキサンを用いたシリカ・
ゲルによりクロマトグラフィー分離して1−メチル−1H−インドール−6−イ
ル−ボロン酸(2.6g、62.5%)を得た。
【0170】 b)1−メチル−1H−インドール−6−イル−ボロン酸(1.4g、8.0
mmol)をエーテル(25mL)中に溶解した。過酸化水素(15%、6mL)を5分
かけて加え、そしてその反応混合液を室温で1時間撹拌した。その混合物をNa
OH(1N、2×50mL)により抽出し、そしてその水性抽出物をエーテル(2
×50mL)により洗浄した。水層を0℃まで冷却し、そして6N HClにより
pH4.0まで酸性化した。その混合物をエーテル(3×100mL)により抽出し
、そしてその有機抽出物を水により洗浄した。有機抽出物を水分除去し(MgS
4 )、シリカ・ゲルのパッドを通してろ過し、そしてそのパッドをエーテル(
100mL)により洗浄した。ろ液を濃縮した後、その残渣を10%〜20%酢酸
エチル/ヘキサンを用いたシリカ・ゲルによりクロマトグラフィー分離して黄色
の固体として1−メチル−1H−インドール−6−オール(0.56g、47%
)を得た。
【0171】 c)1−メチル−1H−インドール−6−オール(0.36g、2.45mmol
)、1−(2−ヒドロキシエチル)イミダゾール(0.315g、2.82mmol
)、及びトリフェニルホスフィン(0.767g、2.92mmol)をアルゴンの
下−78℃で無水THF中に溶解した。ジエチル・アゾジカルボキシレート(0
.47mL、2.95mmol)を2分にわたり加えた。その混合物を室温で16時間
撹拌した。さらにトリフェニル・ホスフィン(0.7g、2.67mmol)及びD
EAD(0.47mL、2.95mmol)を−78℃で加えた。その反応混合物を室
温で24時間撹拌し、次にエーテル(50mL)により希釈し、そして水(2×5
0mL)により洗浄した。水層をエーテル(2×50mL)により逆抽出し、そして
合わせた有機抽出物を水分除去し(MgSO4 )、そして蒸発させた。未精製の
赤だいだい色のオイルをシリカ・ゲルのパッドに通し、そしてそのパッドを10
%メタノール/メチレン・クロライド(200mL)により洗浄して栗色のオイル
(3.15g)を得た。0〜10%メタノール/クロロホルムを用いたシリカ・
ゲルによる未精製産物のクロマトグラフィー分離により濃い茶褐色のオイルとし
て6−(2−イミダゾール−1−イル−エトキシ)−1−メチル−1H−インド
ール(0.19g、32%)を得た。
【0172】 d)6−(2−イミダゾール−1−イル−エトキシ)−1−メチル−1H−イ
ンドール(185mg、0.77mmol)をアルゴン下0℃でCH2 Cl2 (2mL)
中に溶解した。これにCH2 Cl2 (2mL)中、オキシルイル・クロライド(0
.19mL、2.18mmol)を加えた。0℃で4時間の撹拌の後、その混合物を蒸
発させ、そして減圧下で2時間乾燥させた。2−(1−メチル−6−ニトロ−1
H−インドール−3−イル)アセトイミド酸イソプロピル・エステル塩酸塩(2
39mg、0.77mmol)及びCH2 Cl2 (3mL)を先の緑色の固体に加えた。
トリエチルアミン(0.81mL、5.82mmol)を0℃でゆっくりと加え、そし
てその混合物を室温で16時間撹拌した。その混合物を乾燥するまで蒸発させて
、そしてメタノール(5mL)及び12N塩酸(1mL)を加えた。その混合物を8
5℃で1時間加熱処理した。溶媒を蒸発させた後、酢酸エチル(50mL)を加え
、そしてその混合物を5%重炭酸ナトリウム(3×50mL)により丁寧に洗浄し
た。水層を酢酸エチル(2×50mL)により逆抽出し、次に合わせた有機抽出物
を水分除去し(MgSO4 )、シリカ・ゲルのパッドを通してろ過し、そしてそ
のパッドを10%メタノール/CH2 Cl2 (400mL)により洗浄した。ろ液
を濃縮し、その未精製産物を1%〜5%メタノール/酢酸エチルを用いたシリカ
・ゲルによりクロマトグラフィー分離してオレンジ色の固体を得た。その固体を
熱CH2 Cl2 (3mL)に溶解し、そしてエーテル(20mL)により沈殿させる
ことによるさらなる精製によりオレンジ色の固体として3−[6−(2−イミダ
ゾール−1−イル−エトキシ)−1−メチル−1H−インドール−3−イル]−
4−(1−メチル−6−ニトロ−1H−インドール−3−イル)−ピロール−2
,5−ジオン(0.103g、26%)を得た。
【0173】 実施例18 3−(1−メチル−6−ニトロ−1H−インドール−3−イル)−4−(1−メ
チル−6−ピリミジン−5−イル−1H−インドール−3−イル)ピロール−2
,5−ジオン a)1−メチル−1H−インドール−6−イル−ボロン酸(実施例17(b)
から)(0.86g、5mmol)を無水ジオキサン(20mL)中に懸濁し、そして
5−ブロモ−ピリミジン(1.0g、6.3mmol)、炭酸ナトリウム(2.0g
)、及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(120mg、
0.10mmol)により処理した。その混合物を16時間還流し、そして冷却した
。これをヘキサン(20mL)により希釈し、セライトを通してろ過し、そして乾
燥するまで濃縮した。残渣を溶媒として酢酸エチルを用いたシリカ・ゲル・クロ
マトグラフィーにより精製した。1−メチル−6−ピリミジン−5−イル−1H
−インドールをエーテルから結晶化した。
【0174】 b)3−(1−メチル−6−ニトロ−1H−インドール−3−イル)−4−(
1−メチル−6−ピリミジン−5−イル−1H−インドール−3−イル)ピロー
ル−2,5−ジオンを1−メチル−6−ピリミジン−5−イル−1H−インドー
ル及び2−(1−メチル−6−ニトロ−1H−インドール−3−イル)−アセト
イミド酸イソプロピル・エステル塩酸塩から製造した。
【0175】 実施例19 3−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−4−(1−メチル−6−
ピリミジン−5−イル−1H−インドール−3−イル)ピロール−2,5−ジオ
ン:1−メチル−6−ピリミジン−5−イル−1H−インドール及び1−メチル
−3−インドール−アセトイミド酸イソプロピル・エステル塩酸塩から実施例1
8に記載のとおり製造。
【0176】 実施例20 カプセル製剤
【0177】
【表5】
【0178】 製造手順 1.品目1,2、及び3を好適なミキサーにより15分間混合する。
【0179】 2.ステップ1からの混合物を低速で“00”スクリーン(screen)を 用いたFitz製粉機に通す。
【0180】 3.調整した量の品目4及び5を加え、そして好適なミキサーにより3分間混 合する。
【0181】 4.ステップ3からの粉末混合物を好適なサイズのカプセルに詰める。
【0182】 実施例21 錠剤製剤
【0183】
【表6】
【0184】 製造手順 1.品目1,2,3、及び4を高剪断ミキサー(high shear mi xer)により5分間混合する。
【0185】 2.ステップ1からの粉末を精製水により顆粒化する。
【0186】 3.ステップ2からの顆粒を50℃で乾燥する。
【0187】 4.ステップ3からの顆粒を好適な製粉装置に通す。
【0188】 5.調整した量の品目5をステップからの製粉した顆粒に加え、そして好適な ミキサーにより5分間混合する。
【0189】 6.ステップ5からの顆粒を好適な圧縮機により圧縮する。
【0190】 7.好適なエアー・スプレー装置を用いて、ステップ6からのカーネルを、精 製水による品目6,7、及び8のフィルム・コート懸濁液により所望の重 量までコートする。
【手続補正書】
【提出日】平成14年9月12日(2002.9.12)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 {式中、 R1 及びR1'は独立して水素又は低級アルキル、低級アルケニル若しくは低級
アルキニルであり; R2 は水素、ニトロ、シアノ、ハロゲン、低級アルキル、低級アルケニル、低
級アルキニル又は低級アルコキシであり;そして R2'はヘテロアリール、ヘテロ環、ヘテロアリールにより置換されたエチル又
はヘテロアリール若しくはヘテロ環により置換されたエトキシである。}により
表される化合物又は医薬として許容しうるその塩。
【化2】 から成る群から選ばれる、請求項5に記載の化合物。
【化3】 から成る群から選ばれる、請求項7に記載の化合物。
【化4】 から成る群から選ばれる、請求項9に記載の化合物。
【化5】 から成る群から選ばれる、請求項11に記載の化合物。
【化6】 から成る群から選ばれる、請求項13に記載の化合物。
【化7】 から成る群から選ばれる、請求項15に記載の化合物。
【化8】 から成る群から選ばれる、請求項17に記載の化合物。
【化9】 である、請求項24に記載の化合物。
【化10】 から成る群から選ばれる、請求項26に記載の化合物。
【化11】 である、請求項28に記載の化合物。
【化12】 から成る群から選ばれる、請求項30に記載の化合物。
【化13】 である、請求項36に記載の化合物。
【化14】 の化合物と以下の式(8):
【化15】 {式中、R1',R2',R1 、及びR2 は請求項1に記載のとおりである。}の化
合物の反応; e)以下の式(11):
【化16】 の化合物と以下の式(13):
【化17】 {式中、R1',R2'、及びR1 は請求項1に記載のとおりである。}の化合物の
反応;あるいは f)以下の式(15):
【化18】 {式中、R1 ,R2 、及びR2'は請求項1に記載のとおりであり、そしてXはB
r又はIである。}とヘテロアリール置換型トリアルキルスタンナン又はボロン
酸のパラジウム触媒による塩基触媒作用の存在下での反応; を含む、請求項1〜37のいずれか1項に記載の化合物の製法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/427 A61K 31/427 31/506 31/506 31/5377 31/5377 A61P 35/00 A61P 35/00 43/00 105 43/00 105 C07D 403/14 C07D 403/14 409/14 409/14 417/14 417/14 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 コング,ノーマン アメリカ合衆国,ニュージャージー 07006,ウエスト カルドウェル,クリム バック コート 12 (72)発明者 ラビー,アレン ジョン アメリカ合衆国,ニュージャージー 07006,ノース カルドウェル,ヒッコリ ー ドライブ 21 Fターム(参考) 4C063 AA03 AA05 BB01 CC06 CC22 CC25 CC29 CC61 CC62 CC75 CC92 DD04 DD06 EE01 4C086 AA01 AA03 AA04 BC13 BC36 BC38 BC42 BC73 BC79 BC82 GA02 GA04 GA07 GA10 GA12 MA02 MA05 MA55 NA14 ZB21 ZB26

Claims (47)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の式(1): 【化1】 {式中、 R1 及びR1'は独立して水素又は低級アルキル、低級アルケニル若しくは低級
    アルキニルであり; R2 は水素、ニトロ、シアノ、ハロゲン、低級アルキル、低級アルケニル、低
    級アルキニル又は低級アルコキシであり;そして R2'はヘテロアリール、ヘテロ環、ヘテロアリールにより置換されたエチル又
    はヘテロアリール若しくはヘテロ環により置換されたエトキシである。}により
    表される化合物又は医薬として許容しうるその塩。
  2. 【請求項2】 R2'がヘテロアリールである、請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 R1 及びR1'の少なくとも1つが低級アルキルである、請求
    項2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 R1 及びR1'の少なくとも1つがメチルである、請求項3に
    記載の化合物。
  5. 【請求項5】 R2'がチオフェニルである、請求項4に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 以下の: 【化2】 から成る群から選ばれる、請求項5に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 R2'がフラニルである、請求項4に記載の化合物。
  8. 【請求項8】 以下の: 【化3】 から成る群から選ばれる、請求項7に記載の化合物。
  9. 【請求項9】 R2'が置換されないか又は低級アルキルにより置換されるイ
    ミダゾールイルである、請求項4に記載の化合物。
  10. 【請求項10】 以下の: 【化4】 から成る群から選ばれる、請求項9に記載の化合物。
  11. 【請求項11】 R2'がチアゾールイルである、請求項4に記載の化合物。
  12. 【請求項12】 以下の: 【化5】 から成る群から選ばれる、請求項11に記載の化合物。
  13. 【請求項13】 R2'が置換されないか又は低級アルキルにより置換される
    ピラゾールイルである、請求項4に記載の化合物。
  14. 【請求項14】 以下の: 【化6】 から成る群から選ばれる、請求項13に記載の化合物。
  15. 【請求項15】 R2'がピリミジニルである、請求項4に記載の化合物。
  16. 【請求項16】 以下の: 【化7】 から成る群から選ばれる、請求項15に記載の化合物。
  17. 【請求項17】 R2'がイソチアゾールイルである、請求項4に記載の化合
    物。
  18. 【請求項18】 以下の: 【化8】 から成る群から選ばれる、請求項17に記載の化合物。
  19. 【請求項19】 R2' がヘテロ環である、請求項1に記載の化合物。
  20. 【請求項20】 R1 及びR1'の少なくとも1つが低級アルキルである、請
    求項19に記載の化合物。
  21. 【請求項21】 R1 及びR1'の少なくとも1つがメチルである、請求項2
    0に記載の化合物。
  22. 【請求項22】 R2'が置換されないか又は低級アルキル、低級アルコキシ
    若しくはカルボニルにより置換される、請求項21に記載の化合物。
  23. 【請求項23】 R2'が低級アルキルにより置換されるピペラジンである、
    請求項22に記載の化合物。
  24. 【請求項24】 R2'が4−メチル−ピペラジニルである、請求項23に記
    載の化合物。
  25. 【請求項25】 前記化合物が 【化9】 である、請求項24に記載の化合物。
  26. 【請求項26】 R2'がピロリジニルである、請求項21に記載の化合物。
  27. 【請求項27】 以下の: 【化10】 から成る群から選ばれる、請求項26に記載の化合物。
  28. 【請求項28】 R2'がピペリジニルである、請求項21に記載の化合物。
  29. 【請求項29】 前記化合物が 【化11】 である、請求項28に記載の化合物。
  30. 【請求項30】 R2'がモルフォリニルである、請求項21に記載の化合物
  31. 【請求項31】 以下の: 【化12】 から成る群から選ばれる、請求項30に記載の化合物。
  32. 【請求項32】 R2'がヘテロアリール又はヘテロ環により置換されるエト
    キシである、請求項1に記載の化合物。
  33. 【請求項33】 R1 及びR1'の少なくとも1つが低級アルキルである、請
    求項33に記載の化合物。
  34. 【請求項34】 R1 及びR1'の少なくとも1つがメチルである、請求項3
    3に記載の化合物。
  35. 【請求項35】 R2'がヘテロアリールにより置換されるエトキシである、
    請求項35に記載の化合物。
  36. 【請求項36】 前記ヘテロアリールがイミダゾールイルである、請求項3
    6に記載の化合物。
  37. 【請求項37】 前記化合物が 【化13】 である、請求項37に記載の化合物。
  38. 【請求項38】 活性成分として、有効量の、請求項1〜38のいずれか1
    項に記載の化合物、及び医薬として許容しうる担体又は賦形剤を含む医薬組成物
  39. 【請求項39】 非経口投与に好適な、請求項39に記載の化合物。
  40. 【請求項40】 細胞増殖障害の治療用医薬品の製造のための、請求項1〜
    38のいずれか1項に記載の化合物の使用。
  41. 【請求項41】 癌の治療用医薬品の製造のための、請求項1〜38のいず
    れか1項に記載の化合物の使用。
  42. 【請求項42】 それを必要とする患者への、治療として有効量の請求項1
    〜38のいずれか1項に記載の化合物の投与を含む細胞増殖障害の治療方法。
  43. 【請求項43】 前記細胞増殖障害が癌である、請求項43に記載の方法。
  44. 【請求項44】 前記癌が固形腫瘍である、請求項44に記載の方法。
  45. 【請求項45】 前記癌が乳癌、結腸癌、肺癌である、請求項45に記載の
    方法。
  46. 【請求項46】 以下の: d)以下の式(7): 【化14】 の化合物と以下の式(8): 【化15】 {式中、R1',R2',R1 、及びR2 は請求項1に記載のとおりである。}の化
    合物の反応; e)以下の式(11): 【化16】 の化合物と以下の式(13): 【化17】 {式中、R1',R2'、及びR1 は請求項1に記載のとおりである。}の化合物の
    反応;あるいは f)以下の式(15): 【化18】 {式中、R1 ,R2 、及びR2'は請求項1に記載のとおりであり、そしてXはB
    r又はIである。}とヘテロアリール置換型トリアルキルスタンナン又はボロン
    酸のパラジウム触媒による塩基触媒作用の存在下での反応; を含む、請求項1〜38のいずれか1項に記載の化合物の製法。
  47. 【請求項47】 上文に詳細に記載した新規化合物、新規医薬組成物、製法
    、及び方法、並びに上記化合物の使用。
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