JP2003517846A - 可溶性インターロイキン−20レセプター - Google Patents
可溶性インターロイキン−20レセプターInfo
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Abstract
Description
引用することによって本明細書の一部とされる。 サイトカインは、多数の細胞型の増殖および分化に影響を及ぼす可溶性タンパ
ク質である。それらのレセプターは、高いアフィニティーでサイトカインに結合
する1またはそれ以上の内在性膜タンパク質から構成されており、そしてある種
のレセプターサブユニットを通して細胞に対するこの結合事象をトランスデュー
スする。サイトカインレセプターは、それらの細胞外結合結合ドメインに基づい
ていくつかのクラスにグループ化されてきている。
ランスデュースすることに関係するレセプター鎖は、特徴的な200残基に基づく
、II型サイトカインレセプターファミリー(CRF2)のメンバーである。これらの
インターフェロンの証明されたin vivo研究は、他のサイトカイン、サイトカイ
ンアゴニスト、およびサイトカインアンタゴニストの多数の臨床的可能性、およ
びそれらの必要性を例示している。
ローン病、乾癬、心臓疾患、およびその他のような疾患を促進することがある。
こうして、炎症に関係するサイトカインおよびサイトカインレセプターを発見す
ることが必要である。次いで、サイトカイン仲介炎症を阻害するためにサイトカ
インの単離された可溶性レセプターを使用することができる。
ターを提供することによってこの必要性を満足する。可溶性レセプターをを使用
してIL−20をダウンレギュレートし、こうして炎症性疾患、例えば、乾癬および
炎症性肺疾患を治療することができる。
、アルファ鎖およびベータ鎖から構成されている。アルファ鎖は、以後において
IL−20RAと呼び、形式的にZcytoR7と呼ばれる。米国特許第5,945,511号参照。ベ
ータ鎖は、以後においてIL−20RBと呼び、形式的にDIRS17と呼ばれる。PCT/US9
9/03735号参照。本発明は、IL−20RAの細胞外ドメインおよびIL−20RBの細胞外
ドメインから構成された可溶性レセプターである。
る群から選択されるアミノ酸配列を有するから構成されたポリペプチド、そして
IL−20Bサブユニットが配列番号15、59、61、67、68、および69から成る群から
選択されるアミノ酸配列を有するポリペプチドから構成されている、「IL−20RA
」サブユニットおよび「IL−20RB」サブユニットから構成された単離された可溶
性レセプターを包含する。
ーにより一緒に結合されている。結合は任意の手段することができるが、一般に
IL−20RAサブユニットに接続されたポリペプチドと、IL−20RBサブユニットに接
続されたポリペプチドとの間のペプチド結合またはジサルファイド結合によるこ
とができる。本発明は、また、本発明の新規なIL−20RAおよびIL−20RBポリペプ
チドをコードする単離されたポリヌクレオチドに関する。
鎖の定常領域または一部分に融合されており、そしてIL−20RBサブユニットがIg
分子の軽鎖の定常領域に融合されており、こうして軽鎖の定常領域は重鎖の定常
領域、一般に重鎖のヒンジ領域上のシステイン残基にジサルファイド結合されて
いる。また、反対のことが起こることができ、IL−20RAサブユニットはIg分子の
軽鎖の定常領域に融合することができ、そしてIL−20RBサブユニットはIg分子の
重鎖の定常領域に供給することができる。
たIL−20RAサブユニットは配列番号23、53、54および62から成る群から選択され
るアミノ酸配列から構成され、そしてIgGの軽鎖の定常領域に融合されたIL−20R
Bサブユニットは配列番号21、57、58および60から成る群から選択されるアミノ
酸配列から構成されている。
第2ポリペプチドが配列番号70および71から成る群から選択されるアミノ酸配列
から構成されている、第1ポリペプチドおよび第2ポリペプチドを有するタンパク
質が特許請求される。生ずるタンパク質を使用して、IL−20RAサブユニットおよ
びIL−20RBサブユニットに対する抗体を発生させることができる。
なるであろう: 用語「アミノ末端」または「カルボキシル末端」は、本明細書において、ポリ
ペプチド内の位置を表すために使用される。この関係が許す場合、これらの用語
は近接性または相対的位置を表すためにポリペプチドの特定の配列または部分を
参照して使用される。例えば、ペプチド内の参照配列に対してカルボキシル末端
に位置するある種の配列は、参照配列のカルボキシル末端に対して近接して位置
するが、完全なポリペプチドのカルボキシル末端に必ずしも存在しない。
剤とを含んでなる組換え分子を意味する。このような融合タンパク質のために適
当な治療剤の例は、免疫モジュレーター(「抗体−免疫モジュレーター融合タン
パク質」)およびトキシン(「抗体−トキシン融合タンパク質」)を包含する。 用語「相補体/抗相補体の対」は、適当な条件下に非共有結合的にアソシエー
トした安定な対を形成する、非同一部分を表す。例えば、ビオチンおよびアビジ
ン(またはストレプトアビジン)は、相補体/抗相補体の対のプロトタイプのメ
ンバーである。他の典型的な相補体/抗相補体の対は、レセプター/リガンドの
対、抗体/抗原(またはハプテンまたはエピトープ)の対、センス/アンチセン
スポリヌクレオチドの対、およびその他を包含する。相補体/抗相補体の対の引
き続く解離を望む場合、相補体/抗相補体の対は好ましくは<109/Mの結合アフ
ィニティーを有する。
列に比較して逆の向きを有するポリヌクレオチド分子である。例えば、配列5'
ATGCACGGG 3'は5' CCCGTGCAT 3'に対して相補的である。 用語「contig」は、他のポリヌクレオチドに対して同一であるか、あるいは相
補的な配列の隣接するストレッチを有するポリヌクレオチドを表す。隣接する配
列は、それらの全体においてあるいはポリヌクレオチドの部分的ストレッチに沿
って、ポリヌクレオチド配列の所定のストレッチを「オーバーラップ」させると
言われる。例えば、ポリヌクレオチド配列5'−ATGGAGCTT−3'に対する代表的なc
ontigは5'−AGCTTgagt−3'および3'−tcgacTACC−3'である。
レオチド配列(ポリペプチドをコードする参照ポリヌクレオチド分子に比較して
)を表す。縮重コドンはヌクレオチドの異なるトリプレットを含有するが、同一
アミノ酸残基をコードする(すなわち、GAUおよびGACのトリプレットの各々はAs
pをコードする)。
連鎖された、問題のポリペプチドをコードするセグメントからなる、線状または
円形のDNA分子を表すために使用される。このような追加のセグメントは、プロ
モーターおよびターミネーターの配列を包含し、そして、また、1またはそれ以
上の複製起点、1またはそれ以上の選択可能なマーカー、エンハンサー、ポリア
デニル化シグナル、およびその他を包含することができる。発現ベクターは、一
般に、プラスミドまたはウイルスDNAから誘導されるか、あるいは双方の因子を
含有することができる。
ドがその自然の遺伝的環境から取出され、こうして、他の余分または望ましくな
いコーディング配列を含まず、そして遺伝子操作されたタンパク質の産生系内で
使用するために適当な形態であることを表す。このような単離された分子は、そ
れらの自然の環境から分離されたものであり、そしてcDNAおよびゲノムのクロー
ンを包含する。本発明の単離されたDNA分子は、それらが通常アソシエートされ
る他の遺伝子を含まないが、天然に存在する5'および3'の非翻訳領域、例えば、
プロモーターおよびターミネーター、およびその他を包含することができる。ア
ソシエートされた領域の同定は、当業者にとって明らかであろう(例えば、Dyna
nおよびTijan、Nature 316:774−78、1985、参照)。
液および動物の組織、以外の条件において見出されるポリペプチドまたはタンパ
ク質である。好ましい形態において、単離されたポリペプチドは他のポリペプチ
ド、特に動物由来の他のポリペプチドを実質的に含まない。高度に精製された形
態、すなわち、95%より大きい純度、より好ましくは99%より大きい純度のポリ
ペプチドを提供することが好ましい。この関係において使用するとき、用語「単
離された」は別の物理的形態、例えば、二量体、あるいはグリコシル化または誘
導化された形態の同一のポリペプチドの存在を排除しない。
グメントがそれらの意図する目的のために調和して機能するように、例えば、転
写がプロモーターにおいて開始し、コーディングセグメントを通してターミネー
ターに進行するように、セグメントが配置されていることを示す。
チドまたはリボヌクレオチド塩基の一本鎖または二本鎖のポリマーである。ポリ
ヌクレオチドはRNAおよびDNAを包含し、天然源から単離され、in vitroで合成
されるか、あるいは天然の分子と合成の分子との組合わせから製造することがで
きる。ポリヌクレオチドのサイズは、塩基対(略号「bp」)、ヌクレオチド(「
nt」)、またはキロ塩基(「kb」)として表される。
レオチドを記載することができる。この用語を二本鎖の分子に適用するとき、そ
れは全体の長さを表すために使用され、そして用語「塩基対」に等しいと理解さ
れるであろう。当業者は認識するように、二本鎖ポリヌクレオチドの2つの鎖は
わずかに長さが異なることがあり、そして酵素の切断の結果その末端は食い違う
ことがある;こうして、二本鎖ポリヌクレオチド内のすべてのヌクレオチドは対
合していなことがある。
結合されたアミノ酸残基のポリマーである。約10アミノ酸残基より小さいポリペ
プチドは普通に「ペプチド」と呼ばれる。 用語「プロモーター」は、本明細書において、RNAポリメラーゼの結合を提供
しかつ転写を開始させるDNA配列を含有する遺伝子の部分を表す、この分野にお
いて認識されている意味において使用される。プロモーター配列は普通に、しか
し常にではないが、遺伝子の5'非コーディング領域の中に見出される。
。タンパク質は、また、非ペプチド成分、例えば、炭水化物基からなることがで
きる。炭水化物および他の非ペプチド置換基を細胞によりタンパク質に付加する
ことができ、細胞においてタンパク質は産生され、そして細胞の型とともに変化
するであろう。タンパク質はアミノ酸主鎖構造により本明細書において定義され
る;置換基、例えば、炭水化物基は一般に特定されないが、それにもかかわらず
、存在することができる。
上のリガンドの作用を伝達する、細胞関連タンパク質を表す。膜に結合したレセ
プターは、細胞外リガンド結合ドメインと、典型的にはシグナルトランスダクシ
ョンに関係する細胞内エフェクタードメインとからなる、多ペプチド構造により
特徴づけられる。レセプターへのリガンドの結合は、エフェクタードメインと、
細胞中の1またはそれ以上の他の分子との間の相互作用を引き起こす、レセプタ
ーにおけるコンフォメーションの変化を生ずる。この相互作用は、引き続いて、
細胞の代謝の変更に導く。
ン酸化、脱リン酸化、サイクル的AMP産生の増加、細胞のカルシウムの移動化、
膜脂質の移動化、細胞の接着、イノシトール脂質の加水分解、およびリン脂質の
加水分解を包含する。一般に、レセプターは、膜結合、細胞質ゾルまたは核レセ
プター;モノマーのレセプター(例えば、甲状腺刺激ホルモンのレセプター、ベ
ータ−アドレナリン作動性レセプター)またはマルチマーのレセプター(例えば
、PDGFレセプター、成長ホルモンレセプター、IL−3レセプター、GM−CSFレセプ
ター、G−CSFレセプター、エリトロポイエチンレセプターおよびIL−6レセプタ
ー)であることができる。
るDNA配列を表し、それは、より大きいポリペプチドの1成分として、より大きい
ポリペプチドが合成される細胞の分泌経路を通してそのポリペプチドを向ける。
通常、より大きいポリペプチドは、分泌経路を通る移行の間に切断されて、分泌
ペプチドを除去する。
の別の形態を表すために使用される。スプライス変異型は転写されたRNA分子内
の、あるいはそれ程普通ではないが別々に転写されたRNA分子の間の、オールタ
ネイトスプライス部位の使用により自然に発生し、そして同一遺伝子から転写さ
れたいくつかのmRNAを生ずることがある。スプライス変異型は、変更されたアミ
ノ酸配列を有するポリペプチドをコードすることができる。また、スプライス変
異型という用語は、本明細書において、ある遺伝子から転写されたmRNAのスプラ
イス変異型によりコードされるタンパク質を表すために使用される。
および長さは、近似値であると理解されるであろう。このような値を「約」Xま
たは「ほぼ」Xとして表すとき、Xの記載する値は±10%の正確さであると理解さ
れるであろう。 前述したように、IL−20(形式的にZcyto10と呼ぶ)は定義され、そしてそれ
を製造する方法およびIL−20に対する抗体は国際特許出願No.PCT/US98/25228
号、公開WO99/27103、1988年11月25日発行および米国特許出願第09/313,458号
、1999年5月17日提出に記載されている。ヒトIL−20のポリヌクレオチドおよび
ポリペプチドは配列番号1〜4により表され、そしてマウスIL−20のポリヌクレオ
チドおよびポリペプチドは配列番号5〜9により表される。
ぶ)と命名されるポリペプチドと、「IL−20RB」と命名されるポリペプチドとか
ら構成されている。IL−20RAポリペプチド、それをコードする核酸、IL−20RAに
対する抗体、およびそれを製造する方法は、米国特許第5,945,511号、1999年8月
31日発行、に開示されている。配列番号10〜12はIL−20RAポリヌクレオチドおよ
びポリペプチドである。ヒトIL−20RAの細胞外ドメインは配列番号12、38、55、
63、および65から成る群から選択されるポリペプチドから構成され、全長レセプ
ターサブユニットは配列番号11から構成されている。マウスIL−20RAの細胞外ド
メインは配列番号38であり、配列番号37は全マウスIL−20RAである。
インは、配列番号15、59、61、67、68、および69から成る群から選択されるポリ
ペプチドから構成されたヘテロダイマーである。好ましくは、IL−20RAポリペプ
チドの細胞外ドメインおよびIL−20RBポリペプチドの細胞外ドメインが一緒に共
有結合されている。好ましい態様において、一方の細胞外サブユニットはそのカ
ルボキシ末端に融合された免疫グロブリンの重鎖の定常領域を有し、そして他方
の細胞外サブユニットはそのカルボキシ末端に融合された免疫グロブリン(Ig)
の軽鎖の定常領域を有し、こうして2つのポリペプチドは一緒に可溶性レセプタ
ーを形成し、そして重鎖および軽鎖Ig鎖の間でジサルファイド結合が形成される
。他の方法において、ペプチドリンカーはポリペプチドの2つのカルボキシ末端
にに融合して共有結合した可溶性レセプターを形成する。
したヒト免疫グロブリンガンマ1定常領域に融合されたIL−20RAの細胞外ドメイ
ンの構築物である。配列番号62は、シグナル配列を含まない予測された成熟配列
である。配列番号20および21は、実施例5に記載する手順に従い製造された、野
生型ヒト免疫グロブリンカッパ軽鎖定常領域に融合されたIL−20RBの細胞外ドメ
インの構築物である。配列番号60は、シグナル配列を含まない予測された成熟配
列である。実施例5により製造されたヘテロダイマーを第1図に描写する。
したヒト免疫グロブリンガンマ1定常領域に融合されたIL−20RAの細胞外ドメイ
ンの構築物である。配列番号54は、シグナル配列を含まない予測された成熟配列
である。配列番号56および57は、実施例12に記載する手順に従い製造された、野
生型ヒト免疫グロブリンカッパ軽鎖定常領域に融合されたIL−20RBの細胞外ドメ
インの構築物である。配列番号58は、シグナル配列を含まない予測された成熟配
列である。生ずるヘテロダイマーは実施例5により製造されたヘテロダイマーと
ほとんど同一であり、主要な差は細胞外ドメインと、Ig定常領域の開始、第1図
において22との間のポリペプチドリンカーの非存在である。以後において、用語
「レセプターの細胞外ドメイン」は、レセプターの細胞外ドメイン、またはリガ
ンドがIL−20である場合において、そのリガンドに結合するために必要である細
胞外ドメインの部分を意味する。
、IL−20RAおよびIL−20RBの細胞外ドメインを一緒に結合することができる。第
1図〜第8図は、本発明の代表的数の態様を例示する。図面の各々において共通な
要素は同一数字で記載されている。第1図は、下記の実施例5に従い製造された本
発明の態様を表す。10と表示する可溶性レセプター構築物は、12および14と表示
する2つのIL−20結合部位のポリペプチド鎖から構成されている。各結合部位は
、16と表示するIL−20RAの細胞外ドメインと、18と表示するIL−20RBの細胞外ド
メインとから構成されている。
免疫グロブリンガンマ1重鎖定常領域の定常重(CH1)ドメイン20に結合されてい
る。次いで、CH1ドメイン20は、ヒンジ領域23を介して、CH2ドメイン24に結合さ
れている。CH2ドメイン24は、ヒンジ領域25を介して、CH3ドメイン26に結合され
ている。
列番号22のアミノ酸残基36、バリンからアミノ酸残基249、グルタミンまで伸長
し、かつそれを含む。ポリペプチドリンカー22は、配列番号22のアミノ酸残基25
0、グリシンからアミノ酸残基264、セリンまで伸長し、かつそれを含む。第1図
のCH1ドメイン22は、配列番号22のアミノ酸残基265、アラニンからアミノ酸残基
362、バリンまで伸長し、かつそれを含む。第1図のヒンジ領域23は、配列番号22
のアミノ酸残基363、グルタミン酸からアミノ酸残基377、プロリンまで伸長し、
かつそれを含む。鎖12および14は、ジサルファイド結合28および30により一緒に
のジサルファイド結合されている。ジサルファイド結合は、2つの重鎖の各々の
配列番号22の位置373および376においてシステイン残基により重鎖間で形成され
る。
ドリンカー32を介して第1図のヒトカッパ軽鎖(Cl)34の定常領域に結合されて
いる。IL−20RBの細胞外ドメイン18は配列番号20のアミノ酸残基30、バリンから
アミノ酸残基230、アラニンまで伸長し、かつそれを含む。ポリペプチドリンカ
ー32は、配列番号20のアミノ酸残基231、グリシンからアミノ酸残基245、セリン
まで伸長し、かつそれを含む。
ノ酸残基352、システインまで伸長し、かつそれを含む。配列番号20の位置352に
おけるシステインは、配列番号22の位置367におけるシステインと、第1図におい
てジサルファイド結合36を形成する。こうして、定常軽鎖34はジサルファイド結
合36によりヒンジ領域23に結合されている。このようにして、IL−20RAの細胞外
ドメイン16はIL−20RBの細胞外ドメイン18に結合して、可溶性レセプターを形成
する。
に変化する場合、2つのIL−20結合性ポリペプチド12および14は一緒にジサルフ
ァイド結合し、ヒンジ領域27を有する第2図に示す構築物を形成するであろう。 第3図は本発明の非常に簡単な可溶性レセプター38を示し、ここでIL−20RAの
細胞外ドメイン16はポリペプチドリンカー40によりIL−20RBの細胞外ドメイン18
に接続されている。ポリペプチドリンカーはIL−20RAの細胞外ドメイン16のアミ
ノ末端から伸長し、IL−20RBの細胞外ドメイン18のカルボキシ末端に接続されて
いる。ポリペプチドリンカーは100〜240アミノ酸長さ、好ましくは約170アミノ
酸残基長さである。適当なリンカーはグリシン残基およびセリン残基から構成さ
れている。可能なリンカーは配列番号72の多重単位、好ましくは約12である。
18に結合されたIL−20RAの細胞外ドメイン16を有する態様を示す。IL−20RAの細
胞外ドメイン16が、第1図に示すように、ポリペプチドリンカー42によりCH1ドメ
イン20に結合されており、ポリペプチドリンカー42は約30アミノ酸残基長さであ
ろう。理想的リンカーは、配列番号72におけるようにグリシンおよびセリン、お
よび第1図のヒンジ領域23から構成されている。
番号72の、約15アミノ酸残基のポリペプチドリンカー44は、IL−20RBの細胞外ド
メイン18のカルボキシル末端をIL−20RAの細胞外ドメイン16のアミノ末端に結合
する。約30アミノ酸残基のポリペプチドリンカー46は、IL−20RAの細胞外ドメイ
ン16のカルボキシ末端からCH2ドメインに伸長している。リンカー46のカルボキ
シル末端は、好ましくは、配列番号22のアミノ酸残基363、グルタミン酸からア
ミノ酸残基377、プロリンまで伸長し、かつそれを含む。それにもかかわらず、
ポリペプチドリンカー46は理想的にはそのカルボキシル末端に少なくとも1つの
システイン残基を有するので、ジサルファイド結合を形成することができる。
H3ドメイン26は第6図の態様の中に存在しない。CH3領域はアミノ酸残基488、グ
リシンにおいて開始し、配列番号22の少なくとも594に伸長する。 第7図は、CH2およびCH3の両方のドメインが存在しない以外、第1図の概念と同
一である、可溶性IL−20レセプター構築物を示す。CH2およびCH3ドメインはアミ
ノ酸残基378、アラニンから、配列番号22のポリペプチド配列の末端に伸長する
。
ボキシル末端に融合されたポリペプチドリンカー48を有する構築物を示す。各ポ
リペプチドリンカーは2つのシステインを有し、こうしてそれらが発現されると
き、システインは2つのジサルファイド結合50を形成する。この場合において、
ポリペプチドリンカーは第1図においてヒンジ領域23から構成されている。ヒン
ジ領域は、配列番号22のアミノ酸残基363、グルタミン〜アミノ酸残基377から構
成されている。
された可溶性レセプターを製造する方法が提供され、この方法は下記の工程を含
む: (a)第1分泌シグナル配列に作用可能に連鎖された転写プロモーターと、下流
の適切なリーディングフレームでIL−20RAの細胞外部分をコードするDNAおよび
免疫グロブリン軽鎖定常領域をコードするDNAとから構成された第1DNA配列を宿
主細胞の中に導入し;
の適切なリーディングフレームでIL−20RBの細胞外部分をコードするDNA配列お
よびCH1、CH2、CH3およびCH4から成る群から選択される免疫グロブリン重鎖定常
領域をコードするDNA配列とから構成された第2DNA構築物を宿主細胞の中に導入
し; (c)IL−20RAおよびIL−20RBの細胞外ドメインから構成された融合タンパク
質の分泌を可能とする生理学的条件下に、適当な成長培地中で宿主細胞を成長さ
せ;そして
ードし、ここでヒンジ領域は重鎖定常領域ドメインに結合されている。他の態様
において、第2DNA配列は上流において適切なリーディングフレームで免疫グロブ
リン重鎖定常領域と結合した免疫グロブリン可変領域をさらにコードする。
成された可溶性レセプターを製造する方法が提供され、この方法は下記の工程を
含む: (a)第1分泌シグナル配列に作用可能に連鎖された転写プロモーターと、下流
の適切なリーディングフレームでIL−20RBの細胞外部分をコードするDNAおよび
免疫グロブリン軽鎖定常領域をコードするDNAとから構成された第1DNA配列を宿
主細胞の中に導入し;
の適切なリーディングフレームでIL−20RAの細胞外部分をコードするDNA配列お
よびCH1、CH2、CH3およびCH4から成る群から選択される免疫グロブリン重鎖定常
領域をコードするDNA配列とから構成された第2DNA構築物を宿主細胞の中に導入
し; (c)IL−20RAおよびIL−20RBの細胞外ドメインから構成された二量化ヘテロ
ダイマーの融合タンパク質の分泌を可能とする生理学的条件下に、適当な成長培
地中で宿主細胞を成長させ;そして
ードし、ここでヒンジ領域は重鎖定常領域ドメインに結合されている。他の態様
において、第2DNA配列は上流において適切なリーディングフレームで免疫グロブ
リン重鎖定常領域と結合した免疫グロブリン可変領域をさらにコードする(米国
特許第5,843,725号参照)。
コードする。本発明のポリペプチドをコードするcDNA配列は1系列のコドンから
構成されており、ポリペプチドの各アミノ酸残基は1つのコドンによりコードさ
れ、そして各コドンは3つのヌクレオチドから構成されている。アミノ酸残基は
次のようにそれらのそれぞれのコドンによりコードされる。
。
る。 セリン(Ser)は、AGC、AGT、TCA、TCC、TCGまたはTCTによりコードされる。 トレオニン(Thr)は、ACA、ACC、ACGまたはACTによりコードされる。 バリン(Val)は、GTA、GTC、GTGまたはGTTによりコードされる。 トリプトファン(Trp)は、TGGによりコードされる。 チロシン(Tyr)は、TACまたはTATによりコードされる。
るとき、特許請求されるものは、理解されるように、センス鎖、アンチセンス鎖
、およびそれらのそれぞれの水素結合により一緒にアニールされたセンス鎖およ
びアンチセンス鎖の両方を有する二本鎖としてのDNAであることを認識すべきで
ある。また、本発明のポリヌクレオチドをコードするメッセンジャーRNA(mRNA
)が特許請求され、mRNAは本明細書に記載するcDNAによりコードされる。メッセ
ンジャーRNA(mRNA)は本明細書において定義する同一コドンを使用してポリペ
プチドをコードし、ただし各チミンヌクレオチド(T)はウラシルヌクレオチド
(U)で置換されている。
とができる。一般に、下記の文献を参照のこと:Grantham他、Nucl. Acids Re
s. 8:1893−912、1980;Haas他、Curr. Biol. 6:315−24、1996;Wain−Ho
bson他、Gene 13:355−64、1981;GrosjeanおよびFiers、Gene 18:199−209
、1982;Holm、Nucl. Acids Res. 14:3075−87、1986;Ikemura、J. Mol.
Biol. 158:573−97、1982。本発明において使用するとき、用語「優先的コ
ドンの使用」または「優先的コドン」は、ある種の細胞において最も頻繁に使用
され、こうして各アミノ酸をコードする可能なコドンの1つまたはわずかの代表
的なものに好んで使用される、タンパク質翻訳コドンを言及する、この分野の用
語である。
ードされることができるが、哺乳動物細胞において、ACCは最も普通に使用され
るコドンである;他の種、例えば、昆虫細胞、酵母、ウイルスまたは細菌におい
て、異なるThrコドンは優先的であることができる。特定の種の優先的コドンを
、この分野において知られている種々の技術により、本発明のポリヌクレオチド
の中に導入することができる。組換えDNAの中への優先的コドンの導入は、例え
ば、特定の細胞の型または種内のタンパク質の翻訳を効率よくすることによって
、タンパク質の産生を増強することができる。優先的コドンを含有する配列を、
本明細書において開示するように、種々の種における発現について試験し、発現
のために最適化し、そして機能性について試験することができる。
ている。ナンセンス突然変異を含有するプラスミドの転写および翻訳は、大腸菌
(E. coli)S30抽出物および商業的に入手可能な酵素および他の試薬を含んで
なる無細胞系中で実施される。タンパク質はクロマトグラフィーにより精製され
る。例えば、下記の文献を参照のこと:Robertosn他、J. Am. Chem. Soc. 1
13:2722(1991);Ellman他、Methods Enzymol. 202:301(1991);Chung他
、Science 259:806−809(1993);およびChung他、Proc. Natl. Acad. Sc
i. USA 90:10145−1019(1993)。
NAをマイクロインジェクトし、サプレッサーtRNAを化学的にアミノアシル化する
ことによって実施される、Turcatti他、J. Biol. Chem. 271:19991−19998
(1996)。 第3方法において、大腸菌(E. coli)細胞を置換すべき天然アミノ酸(例え
ば、フェニルアラニン)の非存在下にかつ1またはそれ以上の所望の天然に存在
しないアミノ酸(例えば、2−アザフェニルアラニン、3−アザフェニルアラニン
、4−アザフェニルアラニン、または4−フルオロフェニルアラニン)の存在下に
培養する。
Koide他、Biochem. 33:7470−7476(1994)参照。天然に存在するアミノ酸残
基をin vitro化学的修飾により天然に存在しない種に変換する。化学的修飾を
部位特異的突然変異誘発と組合わせて、置換の範囲をさらに拡張することができ
る。 制限された数の非保存的アミノ酸、遺伝暗号によりコードされないアミノ酸、
天然に存在しないアミノ酸、および非天然アミノ酸をアミノ酸残基と置換するこ
とができる。
る手順、例えば、部位特異的突然変異誘発またはアラニン走査突然変異誘発に従
い同定することができる、CunninghamおよびWells、Science 244:1081−5(19
89);Bass他、Proc. Natl. Acad. Sci. USA 88:4498−502(1991)。後
者の技術において、単一のアラニンの突然変異を分子中のすべての残基において
導入し、そして後述するように生ずる突然変異体分子を生物学的活性について試
験して、分子の活性に対して決定的であるアミノ酸残基を同定する。
08、1996。また、リガンド−レセプターまたは他の生物学的相互作用の部位は、
構造の物理的解析により決定することができ、例えば、核磁気共鳴、結晶学、電
子回折またはフォトアフィニティー標識化のような技術と、推定上の接触部位の
アミノ酸の突然変異との組合わせにより決定することができる。例えば、下記の
文献を参照のこと:de Vos他、Science 255:306−312(1992);Smith他、J.
Mol. Biol. 224:899−904(1992);Wlodaver他、FEBS Lett. 309:59−
64(1992)。
されている方法を使用して、多重アミノ酸置換を行い、試験することができる:
Reidhaar−OlsonおよびSauer、Science 241:53−7(1988)またはBowieおよび
Sauer、Proc. Nat. Acad. Sci. USA 86:2152−6(1989)。簡単に述べる
と、これらの著者らはポリペプチド中の2またはそれ以上の位置を同時にランダ
ム化し、機能的ポリペプチドについて選択し、次いで突然変異化ポリペプチドを
配列決定して、各位置における許容可能な置換のスペクトルを決定する方法を開
示している。使用できる他の方法は下記の方法を包含する:ファージディスプレ
イ、例えば、Lowman他、Biochem. 30:10832−7(1991);Ladner他、米国特許
第5,223,409号;Huse、WIPO公開WO 92/06204)および領域特異的突然変異誘発
、Derbyshire他、Gene 46:145、1986;Ner他、DNA 7:127(1988)。
異型を、下記の文献に開示されているように、DNAシャフリングにより発生させ
ることができる:Stemmer、Nature 370:389(1994)、Stemmer、Proc. Nat.
Acad. Sci. USA 91:10747−10751(1994)およびWIPO公開WO 97/20078
。簡単に述べると、親DNAをランダムフラグメント化し、次いでPCRによりリアセ
ンブリーして、ランダムに導入された点突然変異を生じさせることによって、in
vitro相同的組換えにより変異型DNA分子を発生させる。親DNA分子のファミリ
ー、例えば、アレレ変異型または異なる種からのDNA分子を使用して、追加の可
変性をプロセスの中に導入することによって、この技術を修飾することができる
。所望の活性について選択またはスクリーニングし、次いで突然変異誘発および
アッセイをさらに反復して、所望の突然変異を選択すると同時に有害な変化に対
して選択することによって、配列を急速に「進化」させる。
と組合わせて、宿主細胞においてクローニングされ、突然変異化されたポリペプ
チドの活性を検出することができる。活性ポリペプチドをコードする突然変異化
DNA分子を宿主細胞から回収し、現代的装置を使用して急速に配列決定すること
ができる。これらの方法は、問題のポリペプチドにおける個々のアミノ酸残基の
重要性の急速な決定を可能とし、未知構造のポリペプチドに適用することができ
る。
ができる。適当な宿主細胞は、外因的DNAで形質転換またはトランスフェクトす
ることができ、培養により増殖させることができる細胞型であり、そして細菌、
真菌細胞、および培養された高等真核細胞を包含する。真核細胞、特に多細胞の
微生物の培養された細胞は好ましい。クローニングされたDNA分子を操作し、外
因的DNAを種々の宿主細胞の中に導入する技術は、下記の文献に記載されている
:Sambrook他、Molecular Cloning:A Laboratory Manual、第2版(Cold Sp
ring Harbor Laboratory Press、Cold Spring Harbor、NY、1989)およびA
usubel他(編者)、Current Protocols in Molecular Biology(John Wile
y and Sons,Inc.、NY、1987)。
プロモーターおよびターミネーターを包含する、その発現のための必要な他の遺
伝因子に作用可能に連鎖される。ベクターは、また、1またはそれ以上の選択可
能なマーカーおよび1またはそれ以上の複製起点を普通に含有するが、当業者は
認識するように、ある種の系内で選択可能なマーカーを別々のベクター上に提供
し、そして宿主細胞のゲノムの中への組込みにより外因的DNAの複製を得ること
ができる。プロモーター、ターミネーター、選択可能なマーカー、ベクターおよ
び他の因子の選択は、当業者のレベル内の日常的設計事項である。多数のこのよ
うな因子は文献に記載されており、そして商業的供給会社から入手可能である。
また、リーダー配列、プレプロ配列または前配列として知られている)を発現ベ
クターの中に準備する。分泌シグナル配列は天然ポリペプチドのそれであること
ができるか、あるいは他の分泌されたタンパク質(例えば、t−PA)から誘導す
るか、あるいは新規に合成することができる。
を正しいリーディングフレームで結合し、新しく合成されたポリペプチドを宿主
細胞の分泌経路の中に向けるように位置決定する。分泌シグナル配列は普通に問
題のポリペプチドをコードするDNA配列に対して5'に配置されるが、ある種の分
泌シグナル配列は問題のDNA配列の中のどこかに位置決定することができる(例
えば、Welch他、米国特許第5,037,743号;Holland他、米国特許第5,143,830号、
参照)。
て、他のポリペプチドを分泌経路の中に向けることができる。本発明は、このよ
うな融合ポリペプチドを提供する。好ましくは、本発明の融合ポリペプチドの中
に含有される分泌シグナル配列を追加のペプチドに対してアミノ末端的に融合さ
せて、追加のペプチドを分泌経路の中に向ける。このような構築物はこの分野に
おいて知られている多数の用途を有する。例えば、これらの新規な分泌シグナル
配列の融合構築物は、常態で分泌されないタンパク質の活性成分、例えば、レセ
プターの分泌を指令することができる。このような融合物をin vivoまたはin
vitroにおいて使用して、ペプチドを分泌経路を通して向けることができる。
哺乳動物の宿主細胞の中に導入する方法は下記の方法を包含する:リン酸カルシ
ウム仲介トランスフェクション、Wigler他、Cell 14:725(1978);Corsaroお
よびPearson、Somatic Cell Genetics 7:603(1981);GrahamおよびVan d
er Eb、Virology 52:456、1973)、エレクトロポレーション、Neumann他、EM
BO J. 1:841−845(1982)、DEAE−デキストリン仲介トランスフェクション
、Ausubel他、Current Protocols in Molecular Biology、John Wiley an
d Sons,Inc.、NY(1987)、リポソーム仲介トランスフェクション、Hawley−N
elson他、Focus 15:73(1993);Ciccarone他、Focus 15:80(1993)、およ
びウイルスベクター、MillerおよびRosman、BioTechniques 7:980(1989);W
angおよびFiner、Nature Med. 2:714(1996)。
の特許文献に記載されている:Levinson他、米国特許第4,713,339号;Hagen他、
米国特許第4,784,950号;Palmiter他、米国特許第4,579,821号;およびRingold
、米国特許第4,656,134号。適当な培養された哺乳動物細胞は下記のものを包含
する:COS−1(ATCC No. CRL 1650)、COS−7(ATCC No. CRL 1651)、BH
K(ATCC No. CRL 1632)、BHK570(ATCC No. CRL 10314)、293(ATCC N
o. CRL 1573;Graham他、J. Gen. Virol. 36:59−72(1977)およびチャ
イニーズハムスター卵巣(例えば、CHO−K1;ATCC No. CRL 61)細胞系統。
関、例えば、アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(American Type
Culture Collection)(マリイランド州ロックビレ)から入手可能である。
一般に、強い転写プロモーター、例えば、SV−40またはサイトメガロウイルスか
らのプロモーターは好ましい。例えば、米国特許第4,956,288号参照。他の適当
なプロモーターは、メタロチオネイン遺伝子からプロモーター(米国特許第4,57
9,821号および米国特許第4,601,978号)およびアデノウイルスの主要な後期プロ
モーターを包含する。
について選択する。このような細胞は普通に「トランスフェクタント」と呼ばれ
る。選択因子の存在において培養され、問題の遺伝子をそれらの子孫に移行させ
ることができる細胞は、「安定なトランスフェクタント」と呼ばれる。好ましい
選択可能なマーカーは、抗生物質のネオマイシンに対する耐性をコードする遺伝
子である。選択はネオマイシン型薬剤、例えば、G−418またはその他の存在にお
いて実施される。
、「増幅」と呼ぶ方法。低いレベルの選択因子の存在においてトランスフェクタ
ントを培養し、次いで選択因子の量を増加して、導入された遺伝子の産物を高い
レベルで産生する細胞について選択することによって、増幅は実施される。好ま
しい増幅可能な選択可能なマーカーは、メトトレキセートに対する耐性を付与す
る、ジヒドロフォレートリダクターゼである。
ンアセチルトランスフェラーゼ)を使用することもできる。FACSソーティングま
たは磁気ビーズ分離技術のような手段により、変更された表現型を導入するオー
ルタネイティブマーカー、例えば、緑色蛍光タンパク質、または細胞表面のタン
パク質、例えば、CD4、CD8、クラスIのMHC、胎盤アルカリ性ホスファターゼを使
用して、非トランスフェクト細胞からトランスフェクトされた細胞を選別するこ
とができる。
胞として使用することもできる。植物細胞中で遺伝子を発現するのためのベクタ
ーとしてアグロバクテリウム・リゾゲネス(Agrobacterium rhizogenes)を使
用することは、Sinkar他、J. Biosci.(Bangalore)11:47−58(1987)におい
て概観されている。昆虫細胞の形質転換およびその中の外来ポリペプチドの産生
は、Guarino他、米国特許第5,162,222号およびWIPO公開WO 94/06463号に記載さ
れている。
ウイルス(AcNPV)から普通に誘導される、組換えバキュロウイルスで、昆虫細
胞を感染させることができる。2つの方法の1つにより、ポリペプチドをコードす
るDNAをAcNPVポリヘドリン遺伝子のコーディング配列の代わりにバキュロウイル
スのゲノムの中に挿入する。第1は、野生型AcNPVとAcNPV配列によりフランクさ
れた遺伝子を含有する転移ベクターとの間の相同的DNA組換えの伝統的方法であ
る。適当な昆虫細胞、例えば、SF9細胞を野生型AcNPVで感染させ、そしてAcNPV
ポリヘドリン遺伝子プロモーター、ターミネーター、およびフランキング配列に
作用可能に連鎖されたポリペプチドからなる転移ベクターでトランスフェクトす
る。
ovirus Expression System:A Laboratory Guide(Chapman & Hall、Lond
on);O'Reilly、D. R.他、Baculovirus Expression Vectors:A Laborator
y Manual(Oxford University Press、New York、New York、1994);およ
びRichardson、C. D. 編、Baculovirus Expression Protocols、 Methods
in Molecular Biology、(Humana Press、Totowa、NJ、1995)。昆虫細胞
内の自然の組換えは、ポリヘドリンプロモーターにより推進されたコーディング
配列を含有する組換えバキュロウイルスを生ずるであろう。組換えウイルスの系
統は、この分野において普通に使用されている方法により作られる。
ンをベースとする系を利用する、Luckow、V. A.、他、J. Virol. 67:4566(
1993)。この系はBac−to−Bacキット(Life Technologies、マリイランド州ロ
ックビレ)で販売されている。この系は転移ベクター、pFastBac1TM(Life Tec
hnologies)を利用し、ここでpFastBac1TMは「バクミド(bacmid)」と呼ばれる
大きいプラスミドとして大腸菌(E. coli)の中に維持されたバキュロウイルス
のゲノムの中にポリペプチドをコードするDNAを動かすために、Tn7トランスポゾ
ンを含有する。
題の遺伝子の発現を推進する。しかしながら、pFastBac1TMはかなりな程度に修
飾可能である。ポリヘドリンプロモーターを除去し、バキュロウイルスをベース
とするタンパク質プロモーター(また、Pcor、p6.9またはMPプロモーターとして
知られている)で置換し、ここでこのプロモーターは以前にバキュロウイルスの
感染において発現され、そして分泌されたタンパク質の発現に好都合であること
が示されている。下記の文献を参照のこと:Hill−Perkins、M. S. およびPos
see、R. D.、J. Gen. Virol. 71:971(1990);Bonning、B. C.、他、J.
Gen. Virol. 75:1551(1994);およびChazenbalk、G. D.、およびRapopo
rt、B.、J. Biol. Chem. 270:1543(1995)。
いまたは長いバージョンを使用することができる。その上、天然分泌シグナル配
列を昆虫タンパク質から誘導された分泌シグナル配列で置換する、転移ベクター
を構築することができる。例えば、エクジステロイドグルコシルトランスフェラ
ーゼ(EGT)、蜜蜂のメリチン(Invitrogen、カリフォルニア州カールスバッド
)、またはバキュロウイルスgp67(PharMingen、カリフォルニア州サンディエゴ
)からの分泌シグナル配列を構築物において使用して、天然分泌シグナル配列を
置換することができる。
るエピトープ標識、例えば、Glu−Gluエピトープ標識をコードするDNAとのイン
フレーム融合物を含むことができる、Grussenmeyer、T.、他、Proc. Natl. Ac
ad. Sci. 82:7952(1985)。この分野において知られている技術を使用して
、組換え遺伝子を含有する転移ベクターを大腸菌(E. coli)の中に形質転換し
、そして組換えバキュロウイルスを示す中断されたlacZ遺伝子を含有するバクミ
ドについてスクリーニングする。
単離し、そしてスポドプテラ・フルギペルダ(Spodoptera frugiperda)細胞、
例えば、Sf9細胞をトランスフェクトする。ポリペプチドを発現する組換えウイ
ルスを引き続いて生成させる。この分野において普通に使用されている方法によ
り、組換えウイルスの系統を作る。
frugiperda)から誘導された細胞系統を感染させるために、組換えウイルスを使
用する。一般に、下記の文献を参照のこと:GlickおよびPasternak、Molecular
Biotechnology:Principle and Applications of Recombinant DNA(ASM
Press、Washington、D. C.、1994)。他の適当な細胞系統は、トリコデルマ
・ニ(Trichoderma ni)から誘導されたHigh FiveOTM細胞系統(Invitrogen)
である(米国特許第5,300,435号)。
当な培地はSf9細胞についてSf900 IITM(Life Technologies)またはESF 921 TM (Expression System);およびトリコデルマ・ニ(T.ni)細胞についてEx−
cellO450TM(JRH Bioscience、カンサス州レネクサ)またはExpress FiveOTM
(Life Technologies)である。細胞をほぼ2〜5×105細胞の接種密度から1〜2
×106細胞の密度に増殖させ、この時組換えウイルスの系統を0.1〜10、より典型
的には約3の感染の多重度(MOI)で添加する。組換えウイルスが感染した細胞は
典型的には感染後12〜72時間で組換えポリペプチドを産生し、そしてそれを変化
する効率で培地の中に分泌する。
を分離する。ポリペプチドを含有する上清を、微小孔フィルター、通常0.45μm
の孔大きさのフィルターを通して濾過する。使用する手順は一般に入手可能な実
験室のマニュアルに記載されている(King、L. A. およびPossee、R. D.、前
掲;O'Reilly、D. R.、他、前掲;Richardson、C. D.、前掲)。本明細書に記
載する方法に従い、上清からのポリペプチドの引き続く精製を実施することがで
きる。
関して特に興味ある酵母種は、サッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces c
erevisiae)、ピキア・パストリス(Pichia pastoris)、およびピキア・メタ
ノリカ(Pichia metanolica)を包含する。外因的DNAでサッカロミセス・セレ
ビシエ(S. cerevisiae)を形質転換し、それから組換えポリペプチドを生産す
る方法は、例えば、下記の特許文献に記載されている:Kawasaki、米国特許第4,
599,311号;Kawasaki他、米国特許第4,931,373号;Brake、米国特許第4,870,008
号;Welch他、米国特許第5,037,743号;およびMurry他、米国特許第4,845,075号
。
養(例えば、ロイシン)の非存在において増殖する能力により、形質転換された
細胞を選択する。サッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)
において使用するために好ましいベクター系は、Kawasaki他(米国特許第4,931,
373号)により開示されているPOT1ベクター系であり、これによりグルコースを
含有する培地中の増殖により形質転換細胞を選択することができる。酵母におい
て使用するために適当なプロモーターおよびターミネーターは、解糖酵素遺伝子
(例えば、Kawasaki、米国特許第4,599,311号;Kingsman他、米国特許第4,615,9
74号;およびBitter、米国特許第4,977,092号、参照)およびアルコールデヒド
ロゲナーゼ遺伝子からのものを包含する。
6号および米国特許第4,661,454号、参照。ハンゼヌラ・ポリモルファ(Hansenul
a polymorpha)、シゾサッカラロミセス・ポンベ(Schizosaccharomyces pomb
e)、クルイベロマイセス・ラクチス(Kluyveromyces lactis)、クルイベロマ
イセス・フラギリス(Kluyveromyces frgilis)、ウスチラゴ・マイディス(Us
tilago maydis)、ピキア・パストリス(Pichia pastoris)、ピキア・メタノ
リカ(Pichia metanolica)、ピキア・グイレルモンディイ(Pichia guillerm
ondii)およびカンジダ・マルトサ(Candida maltosa)を包含する、他の酵母
のための形質転換系はこの分野において知られている。
、米国特許第4,882,279号、参照。McKnight他、米国特許第4,935,349号の方法に
従い、アスペルギルス(Aspergillus)細胞を利用することができる。アクレモ
ニウム・クリソゲヌム(Acremonium chrysogenum)は、Sumino他、米国特許第5
,162,228号に開示されている。ニューロスポラ(Neurospora)を形質転換する方
法は、Lambowitz、米国特許第4,486,533号に開示されている。
tanolica)を使用することは、WIPO公開WO 97/17450号、WO 97/17451号、WO
98/02536号、およびWO98/02565号に開示されている。ピキア・メタノリカ(
P. metanolica)の形質転換において使用するDNA分子は二本鎖、円形のプラス
ミドとして普通に製造され、これらは好ましくは形質転換の前に線状化される。
ピキア・メタノリカ(P. metanolica)におけるタンパク質の生産のために、プ
ラスミド中のプロモーターおよびターミネーターはピキア・メタノリカ(P. me
tanolica)の遺伝子、例えば、ピキア・メタノリカ(P. metanolica)のアルコ
ール利用遺伝子(AUG1またはAUG2)のそれであることが好ましい。
メートデヒドロゲナーゼ(FMD)、およびカタラーゼ(CAT)遺伝子のプロモータ
ーを包含する。宿主染色体の中へのDNAの組込みを促進するために、宿主DNA配列
により双方の末端においてフランクされたプラスミドの全体の発現セグメントを
有することが好ましい。ピキア・メタノリカ(Pichia metanolica)において使
用するために好ましい選択可能なマーカーはピキア・メタノリカ(P. metanoli
ca)のADE2遺伝子であり、これはホスホリボシル−5−アミノイミダゾールカル
ボキシラーゼ(AIRC;EC4.1.1.21)をコードし、これはアデニンの非存在におい
てade2宿主細胞を増殖させる。
のメタノール利用遺伝子(AUG1およびAUG2)が欠失されている、宿主細胞を使用
することが好ましい。分泌されたタンパク質の生産のために、液胞プロテアーゼ
遺伝子(PEP4およびPRB1)を欠如する宿主細胞は好ましい。問題のポリペプチド
をコードするDNAを含有するプラスミドをピキア・メタノリカ(P. metanolica
)細胞の中に導入することを促進するために、エレクトロポレーションを使用す
る。2.5〜4.5kV/cm、好ましくは約3.75kV/cmの電界強度を有する、指数的に減
衰する、パルス電界、および1〜40ミリセカント、最も好ましくは約20ミリセカ
ントの時間定数(t)を使用する、エレクトロポレーションにより、ピキア・メ
タノリカ(P. metanolica)細胞を形質転換することが好ましい。
を包含する、原核宿主細胞は、また、本発明において有用である。これらの宿主
を形質転換し、その中にクローニングされた外来DNA配列を発現する技術はこの
分野においてよく知られている(例えば、Sambrook他、前掲、参照)。大腸菌(
E. coli)のような細菌においてポリペプチドを発現させるとき、ポリペプチド
を、典型的には不溶性粒子として、細胞質の中に保持させることができるか、あ
るいは細菌の分泌配列によりペリプラスミック空間の中に向けることができる。
前者の場合において、細胞を溶解し、粒子を回収し、例えば、グアニジンイソチ
オシアネートまたは尿素を使用して、変性する。
、例えば、尿素の溶液および還元されたグルタチオンおよび酸化されたグルタチ
オンとの組合わせに対する透析、および引き続く緩衝化生理食塩水に対する透析
により、二量体化させることができる。後者の場合において、細胞を崩壊させて
(例えば、超音波処理または浸透圧ショックにより)ペリプラスミック空間の内
容物を解放し、これにより変性およびリフォルディングの必要性を排除すること
によって、ポリペプチドをペリプラスミック空間から可溶性の、機能的形態で回
収することができる。
および選択した宿主細胞の成長に必要な他の成分を含有する培地中で培養する。
規定された培地および複合培地を包含する、種々の適当な培地は、この分野にお
いて知られており、そして一般に炭素源、窒素源、必須アミノ酸、ビタミンおよ
び無機質を含む。培地は、また、成長因子または血清のような成分を含有するこ
とができる。一般に、外因的に添加されたDNAを含有する細胞について成長培地
を選択する。
栄養素は発現ベクター上に担持されるか、あるいは宿主細胞の中に共トランスフ
ェクトされた選択可能なマーカーにより補足される。炭素、窒素および微量栄養
素の適切な源を含む培地中で約25℃〜35℃の温度において、ピキア・メタノリカ
(P. metanolica)細胞を培養する。慣用の手段、例えば、小さいフラスコの震
盪または発酵槽のスパージにより、液体培地を十分にエアレーションする。ピキ
ア・メタノリカ(P. metanolica)のために好ましい培地は、YEPD(2%のD−グ
ルコース、2%のBactoTMペプトン(Difco Laboratories、ミシガン州デトロイ
ト)、1%のBactoTM酵母エキス(Difco Laboratories)、0.004%のアデニンお
よび0.006%のL−ロイシン)である。
好ましくは≧95%に精製し、そして薬学的に純粋な状態、すなわち、汚染する高
分子、特に他のタンパク質および核酸に関して99.9%より大きい純度でありかつ
感染因子および発熱物質を含有しないことが特に好ましい。好ましくは、精製さ
れたポリペプチドは他のポリペプチド、特に動物由来の他のポリペプチドを実質
的に含有しない。
ポリペプチド(またはキメラポリペプチド)を精製することができる。試料の分
画のために、硫酸アンモニウム沈降および酸またはカオトロープ抽出を使用する
ことができる。典型的な精製工程は、ヒドロキシアパタイト、サイズ排除クロマ
トグラフィー、FPLCおよび逆相高性能液体クロマトグラフィーを包含することが
できる。適当なクロマトグラフィーの媒質は、誘導化デキストラン、アガロース
、セルロース、ポリアクリルアミド、特製のシリカ、およびその他を包含する。
PEI、DEAE、QAEおよびQ誘導体は好ましい。
誘導化された媒質、例えば、フェニル−セファローズFF(Pharmacia)、トヨパ
ールブチル650(Toso Haas、ペンシルベニア州モントゴメリヴィレ)、オクチ
ル−セファローズ(Pharmacia)およびその他;またはポリアクリル樹脂、例え
ば、Amberchrom CG 71(Toso Haas)およびその他を包含する。適当な固体支
持体は、ガラスビーズ、シリカをベースとする樹脂、セルロース樹脂、アガロー
スビーズ、架橋アガロースビーズ、ポリスチレンビーズ、架橋ポリアクリルアミ
ド樹脂、およびその他を包含し、これらはこれらを使用する条件下に不溶性であ
る。
シル基および/または炭水化物部分によるタンパク質の結合を可能とする反応性
基で修飾することができる。化学的カップリングの例は、臭化シアンの活性化、
N−ヒドロキシスクシンイミドの活性化、エポキシドの活性化、スルフヒドリル
の活性化、ヒドラジドの活性化、およびカーボジイミドの化学的カップリングの
ためのカルボキシルおよびアミノ誘導体を包含する。これらおよび他の固体の媒
質はこの分野においてよく知られており、かつ広く使用されており、そして商業
的供給会社から入手可能である。
よく知られている。特定の方法の選択は日常的設計事項であり、そして一部分選
択した支持体の性質により決定される。例えば、Affinity Chromatography:Pr
inciple & Methods(Pharmacia LKB Biotechnology、スイス国ウップサラ、
1988)参照。 本発明のポリペプチドは、特定の性質を利用することによって、
単離することができる。例えば、固定化金属イオン吸着(IMAC)クロマトグラフ
ィーを使用して、ポリヒスチジン標識からなるものを包含する、ヒスチジンに富
んだタンパク質を精製することができる。
する、Sulkowsiki、Trends in Biochem. 3:1(1985)。使用する金属イオン
に依存して、異なるアフィニティーを有する、このマトリックスにヒスチジンに
富んだタンパク質を吸着させ、競合溶離、pHの低下、または強いキレート化剤を
使用して、吸着されたタンパク質を溶離する。他の精製法は、レクチンアフィニ
ティークロマトグラフィーおよびイオン交換クロマトグラフィーによるグリコシ
ル化タンパク質の精製を包含する。
ンパク質を精製することができる。Methods in Enzymol.、Vol. 182、″Guid
e to Protein Purification″、M. Deutscher(編者)、pp. 529−539(Ac
ademic Press、サンディエゴ、1990)。本発明の追加の態様の範囲内において
、問題のポリペプチドと親和標識(例えば、マルトース結合性タンパク質、免疫
グロブリンドメイン)との融合物を構築して、精製を促進することができる。
ィニティー精製されたポリクローナル抗体、モノクローナル抗体、および抗原結
合性フラグメント、例えば、F(ab')2、およびFabタンパク質分解フラグメント
を包含する。遺伝子操作された無傷の抗体またはフラグメント、例えば、キメラ
抗体、Fvフラグメント、一本鎖抗体およびその他、ならびに合成抗原結合性ペプ
チドおよびポリペプチドもまた包含される。
いは全非ヒト可変ドメインを組込むことによって(必要に応じて暴露された残基
の置換によりヒト様表面でそれらを「クローキング(cloaking)」し、ここで「
ベニヤ化」抗原が得られる)非ヒト抗体をヒト化することができる。ある場合に
おいて、ヒト化抗体はヒト可変領域フレームワークドメイン内に非ヒト残基を保
持して、適切な結合特性を増強することができる。ヒト化抗体により、生物学的
半減期を増加することができ、ヒトへの投与時における悪い免疫反応に対する可
能性は減少する。
ペプチドに対する抗体を検出することができる。典型的なアッセイは下記の文献
に詳細に記載されている:Antibodies:A Laboratory Manual、HarlowおよびL
ane(編者)(Cold Spring Harbor Laboratory Press、1988)。このような
アッセイの代表例は下記のものを包含する:並流免疫電気泳動、ラジオイムノア
ッセイ、再免疫沈降、酵素結合イムノアッセイ(ELISA)、ドットブロットまた
はウェスタンブロットアッセイ、阻害または競合アッセイ、およびサンドイッチ
アッセイ。
るために、本発明の可溶性レセプターを使用することができる。詳しくは、IL−
20はIL−8をアップレギュレートすることが示された。IL−8が有意な役割を演じ
、かつIL−8の減少が有益である炎症疾患は、大人の呼吸疾患(ARD)、敗血性シ
ョック、多発性器官不全、炎症性肺損傷、例えば、ぜん息または気管支炎、細菌
性肺炎、乾癬、湿疹、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、および炎症性腸疾患、
例えば、潰瘍化大腸炎およびクローン病である。こうして、、本発明のIL−20に
対する可溶性レセプターは、これらの疾患を治療するために患者に投与すること
ができる。
において発現され、IL−20レセプターサブユニットとして同定された。IL−20レ
セプターサブユニットの両方は、リガンドの結合、それらの役割を4つの既知ク
ラスIIのサイトカインレセプターにおけるサブユニットの役割と区別するために
必要である。また、IL−20RAおよびIL−20RBは皮膚以外の多数のヒト組織、例え
ば、卵巣、副腎、精巣、唾液腺、筋肉、肺、腎臓、心臓において発現され、そし
てより少ない程度に小腸において発現され、IL−20の追加のターゲット組織が示
唆される。IL−20ヘテロダイマーレセプターは他のクラスIIのサイトカインレセ
プターに類似する構造を有し、我々がIL−20リガンドの活性を証明した皮膚にお
いて発現されると、我々は結論する。
とを示す。多発性皮膚疾患は、ケラチノサイト増殖の増加、ケラチノサイト分化
の変更、および皮膚の中への免疫細胞の浸潤により特徴づけられる。乾癬におけ
るIL−20の役割についての証拠の第1系統は、トランスジェニックマウスにおい
て観測された過角質化および表皮肥厚がヒト乾癬の異常性に類似することを示す
。欠陥ケラチン化に関係すると考えられる、トノフィラメントの数の減少は、ヒ
ト乾癬の顕著な特徴である。ミトコンドリア内封入は、マウスにおける化学的に
誘導されかつ天然に起こる増殖性皮膚症状であることが見出された。封入体の原
因およびミトコンドリア機能に対するそれらの作用は、いずれかと言えば、未知
である。IL−20トランスジェニックマウスはヒト乾癬において観測される多数の
特性を示すと、我々は結論する。
0RBの両方が正常皮膚に比較してヒト乾癬皮膚において顕著にアップレギュレー
トされることである。両方のIL−20レセプターは表皮を通じてケラチノサイト中
で発現され、また、免疫細胞および内皮細胞のサブセットにおいて発現される。
活性化されたIL−20レセプターの発現の増加は、内皮細胞、免疫細胞およびケラ
チノサイトの間の相互作用を変更して、ケラチノサイトの増殖および分化の調節
不良に導くことを我々は提案する。
ネイトレセプターの同定および特性決定である。新規なインターロイキンを単離
するために構造に基づくアプローチを使用することに我々は成功し、これはその
レセプターの単離に直ちに導いた。IL−20はヒトケラチノサイトHaCaT細胞系統
におけるシグナルトランスダクションを刺激し、皮膚におけるこの新規なリガン
ドの直接的作用を支持する。
症シグナルに関係づけられることが知られているタンパク質であるIL−1β、EGF
およびTNF−αはIL−20に対する応答を増強する。IL−20レセプターを発現するH
aCaTおよびBHK細胞の両方において、IL−20シグナル はSTAT3を通してシグナルする。こうして、IL−20はケラチノサイト上のそのレ
セプターに結合し、STAT3を含有するシグナルトランスダクション経路を刺激す
る。
係する。こうして、本発明の可溶性レセプターを個体に投与してIL−20をダウン
レギュレートし、こうして乾癬を治療する。 乾癬は、世界の人口の1〜2%までに影響を与える、最も普通の皮膚科学的疾患
である。それは銀様雲母状鱗片により被覆された、紅班の、鋭く分画された丘疹
および丸いプラークにより特徴づけられる、慢性炎症性皮膚疾患である。乾癬の
皮膚病変は変動的かゆみをを引き起こす。外傷を受けた領域はしばしば乾癬の病
変を発生する。さらに、他の外部因子、例えば、感染、ストレス、および投薬、
例えば、リチウム、ベータ遮断薬、および抗マラリア剤は乾癬を増悪させる。
定な、ゆっくり増殖するプラークを有し、これは基本的には長期間にわたって未
変化のままである。プラーク乾癬が発生する最も普通の領域は、肘膝、臀裂溝、
および頭皮である。包含は対称である傾向がある。逆位乾癬は、腋窩、鼠径部、
乳腺下領域、および臍を含む間擦性領域に影響を与え、また、頭皮、手のひら、
および足裏に影響を与える傾向がある。個々の病変は鋭く分画されたプラークで
あるが、これらの位置のために湿ることがある。プラーク型乾癬は一般にゆっく
り発生し、無痛性過程をたどる。それは稀に自発的に寛解する。
は乾癬をもたない個体、または慢性プラーク乾癬をもつ個体において急性的に発
生する。患者は、しばしばベータ溶血性スタヒロコッカスによる上部気道感染後
に、多数の紅班、鱗片状丘疹を提示する。乾癬の患者は、また、嚢胞性病変を発
生する。これらは手のひらおよび足裏に局在化することがあるか、あるいは一般
化し、熱、倦怠、下痢、および関節痛に関連することがある。
して出現する、爪の包含を有する。乾癬患者の約5〜10%は関連した関節病訴を
有し、これらは爪の包含を有する患者において最もしばしば見出される。あるも
のは古典的慢性関節リウマチの同時発生を有するが、多数は5つの乾癬に関連す
る型の1つに入る関節疾患を有する:(1)単一またはわずかの関節に制限される
疾患(症例の70%);(2)血清陰性慢性関節リウマチ様疾患;(3)指節間関節
の包含;(4)「破壊性関節炎」の発生を伴う重度の破壊的関節炎;および(5)
脊髄に限定される疾患。
ましいアンタゴニストはIL−20に対する可溶性レセプター、またはIL−20レセプ
ターまたはIL−20に結合する抗体、抗体フラグメントまたは一本鎖抗体である。
IL−20に対するアンタゴニストは単独でまたは他の確立された治療剤、例えば、
滑剤、角質溶解剤、局所用コルチコステロイド、局所用ビタミンD誘導体、アン
トラニン、全身的抗代謝物質、例えば、メトトレキセート、プソラレン−紫外線
治療(PUVA)、エトレチネート、イソトレチノイン、シクロスポリン、および局
所用ビタミンD3誘導体カルシポトリオールと組合わせて投与することができる。
ターまたは抗体は、個体に皮下的、静脈内、または経皮的にIL−20に対するアン
タゴニストを含有するクリームまたは経皮的パッチを使用して投与することがで
きる。皮下投与する場合、アンタゴニストは1またはそれ以上の乾癬プラークの
中に注射することができる。経皮的に投与する場合、アンタゴニストはIL−20に
対するアンタゴニストを含有するクリームを使用してプラーク上に直接投与する
ことができる。
または他の炎症性肺疾患を有する人に投与して、この疾患を治療することができ
る。アンタゴニストは、静脈内、皮下、気管支洗浄、およびIL−20に対するアン
タゴニストを含有する吸入剤の使用を包含する任意の適当な方法により投与する
ことができる。
えば、投与手段、ターゲット部位、患者の生理学的状態、および投与する他の薬
剤に依存するであろう。こうして、治療投与量は安全性および効能を最適化する
ために滴定すべきである。典型的には、in vitroにおいて使用する投与量はこ
れらの薬剤のin vivo投与に有効な量において有用な指針を提供するであろう。
特定の障害の治療のために有効な投与量の動物試験は、ヒト投与量のそれ以上の
予測的指示を提供する。
霧化装置または微粉化装置によるスプレー形態の投与を包含する。薬学上許容さ
れる担体は、なかでも、水、生理食塩水、緩衝剤を包含する。投与量範囲は通常
1μg〜1000μg/kg体重/日である。平均的成人のためのIL−20の可溶性レセプ
ターの投与量は、皮下注射として約25mg×2回/週であろう。注射は乾癬の治療
のために乾癬病変に行われる。IL−20に対するアンタゴニストの皮下または静脈
内投与のために、抗体または可溶性レセプターはリン酸塩緩衝液の中に存在させ
ることができる。
膏または経皮パッチを介して投与することができる。通常の技量を有する医師は
決定できるように、投与量はより多いか、より少ないことができる。薬剤処方物
および投与量範囲の完全な説明については、下記の文献を参照のこと:Remingto
n's Pharmaceutical Sciences、第18版、(Mack Publishing Co.、Easton、
Penn.、1996)およびGoodmanおよびGilman's:The Pharmacological Bases o
f Therapeutics、第9版、(Pergamon Press、1996)。
はない。実施例1. IL−20によりIL−8のアップレギュレーション 方法: 継代培養2における正常ヒト表皮新生児ケラチノサイト(NHEK)(Cloneticsか
ら)を12ウェルの組織培養プレートの中にプレートし、コンフルエンシーに増殖
させた。KGM(ケラチノサイト増殖培地)をクロネチクス(Clonetics)から購入
した。細胞がコンフルエンシーに到達したとき、細胞を増殖因子を含有しないKG
M培地=KBM(ケラチノサイト基底培地)で洗浄した。細胞をKBM中の72時間血清
飢餓させた後、被検化合物を添加した。1IU/mlのトロンビンおよび25nMのトリ
プシンを陽性対照として使用した。1mlの培地/ウェルを添加した。
、そして第2実験において2.5μg/mlから3ng/mlまで変化する濃度で添加した。 細胞を37℃、5%CO2において48時間インキュベートした。上清を取出し、−80
℃において数日間凍結させた後、IL−8およびGM−CSFレベルについてアッセイし
た。ヒトIL−8イムノアッセイキット#D8050(RandD Systems,Inc.)およびヒ
トGM−CSFイムノアッセイキット#HSGMO(RandD Systems,Inc.)を製造業者の
使用説明書に従い使用して、サイトカイン産生を測定した。 結果 IL−8およびGM−CSFはIL−20により誘導されることが、結果により示された。
からの配列に基づいて、2つのPCRプライマーを設計した。配列番号16はEcoRI制
限部位をもつATG(Met1)コドンを含有する。配列番号17はXhoI制限部位をもつ
停止コドン(TAG)を含有する。鋳型としてヒトケラチノサイト(HaCaT)cDNAラ
イブラリーDNAおよびプライマーとして配列番号16および配列番号17を使用して
、PCR増幅を実施した。PCR反応を次のようにして実施した:94℃における1分間
のインキュベーション、次いで30サイクルの94℃において30秒間および60℃にお
いて2分間、次いでさらに68℃において4分間、反応を4℃において貯蔵した。
PCR生成物をゲルから切断し、QIAquickゲル抽出キット(Qiagen)を使用してDNA
を精製した。精製したDNAをEcoRIおよびXhoIで消化し、pZPベクターの中にクロ
ーニングし、これをpZP7Nと呼んだ。pZPプラスミドはマウスメタロチオネイン−
1プロモーター、ヒトtPAリーダーペプチド、コーディング配列を挿入するための
多重制限部位、Glu−Gluタグ、およびヒト成長ホルモンターミネーターを有する
発現カセットを含有する哺乳動物発現ベクターである。
有する選択可能なマーカー発現単位、エンハンサーおよび複製起点、ならびにDH
FR遺伝子、およびSV40ターミネーターを有する。いくつかのIL−20RB−pZP7Nを
配列決定した。それらのすべてはPCT/US99/03735中のIL−20RBと比較して3つ
の非保存突然変異を含有する:(配列IL−20RB−pZP7N)、146Pro(CCC)、148H
is(CAT)−Asp(GAT)、および171Thr(ACG)−Arg(AGG)。
源−胎児皮膚マラソンcDNA、HaCaT cDNAライブラリーDNA、および前立腺平滑筋
cDNAライブラリーDNA−を鋳型として使用して、PCR増幅を実施した。PCR生成物
をゲル精製し、配列決定した。3つのPCR生成物の各々の配列は、IL−20RB−pZP7
Nクローンの配列と一致した。IL−20RBは配列番号13および14であり、そして成
熟細胞外ドメインは配列番号15である。
マーに対するIL−20を確認した。 既知のオーファンクラスIIサイトカインレセプター(IL−20RAおよびIL−20RB
を包含する)を含有する発現ベクターを種々の組合わせでCOS細胞の中に一時的
にトランスフェクトし、次いでこれらをビオチン標識化IL−20タンパク質に結合
する能力についてアッセイした。IL−20RA−IL−20RBヘテロダイマーはIL−20に
対するレセプターであることが、結果により示される。使用した手順を後述する
。
ト中の実行した:92μlの無血清ダルベッコ変性イーグル培地(DMEM)(200mlの
DMEM中の55mgのピルビン酸ナトリウム、146mgのL−グルタミン、5mgのトランス
フェリン、2.5mgのインスリン、1μgのセレンおよび5mgのフェツイン)の中に5
μlのリポフェタミンを含有する培地と、0.5μgのDNAを混合し、室温において30
分間インキュベートし、次いで400μlの無血清DMEM培地に添加した。次いでこの
500μlの混合物を1.5×105COS細胞/ウェルに添加し、37℃において5時間インキ
ュベートした。500μlの20%の胎仔ウシ血清(FBS)DMEM培地を添加し、一夜イ
ンキュベートした。
の変法を次のようにして実施した:細胞をPBS/1%ウシ血清アルブミン(BSA)
でリンスし、TNB(水中の0.1MのTris−HCl、0.15MのNaClおよび0.5%のブロッキ
ング試薬(NEN Renaissance TSA−Direct Kit Cat#NEL701))で1時間ブロ
ックした。次いでTNB中で3μg/mlのビオチニル化IL−20タンパク質と1時間イン
キュベートした。細胞をPBS/1%BSAで洗浄し、TNB中の1:300希釈ストレプトア
ビジン−HRP(NENキット)とさらに1時間インキュベートした。
ドで15分間固定した。次いで細胞をTNB(水中の0.1MのTris−HCl、0.15MのNaCl
および0.05%のTween−20)で洗浄した。希釈緩衝液(NENキット)中で1:50に
希釈したフルオレセインチラミド試薬と5分間インキュベートした後、陽性結合
シグナルを検出した。細胞をTNTで洗浄し、TNT中で1:5に希釈したヴェクタシー
ルドマウント培地(Vectashield Mounting Media)(Vector Labs)で保存し
、倒立蛍光顕微鏡によりFITCフィルターを使用して可視化した。
間T−75組織培養フラスコ中で増殖させる。この時点において、正常増殖培地(D
MEM+10%FBS)を取出し、無血清培地と置換した。次いで細胞を37℃において2
日間インキュベートした。次いでDMEMを取出し、4フラスコの細胞/処理を下記
の条件の各々の1つで37℃において4時間処理した:組換えヒト(rh)IL−1アル
ファ、5ng/ml;rhIL−1アルファ、20ng/ml;rhIL−1アルファ、5ng/ml+IL−
20、1μg/ml;IL−20、1μg/ml;またはIL−10、10ng/ml。
で溶解した。塩化セシウム勾配で一夜回転することによって、細胞ライゼイトか
ら全RNAを単離した。次の日に、RNAペレットをTE/SDS溶液中に再懸濁させ、エ
タノール沈降させた。次いでRNAを分光光度計で定量し、次いで下記の文献に記
載されているようにDNアーゼ処理した:Clontech's cDNA Expression Arrays
User Manual、Section V.B.(バージョンPT3140−1/PR9X390、1999年11月5
日発行)。RNA試料の品質を規格書の読みに基づく純度の計算、およびアガロー
スゲル上の可視化により確認した。RNA試料のゲノムの汚染をベータ−アクチン
遺伝子のPCR分析により除外した。
ションについてのクロンテク(Clontech)のプロトコルに従った(前述参照、+
AtlasTM Pure Total RNA Labeling System Unser Manual、PT3231−1/P
R96157、1999年6月22日発行)。簡単に述べると、ストレプトアビジン被覆磁気
ビーズ(Clontech、カリフォルニア州パロアルト)および磁気粒子分離装置を使
用して、ポリA+RNAを50mgの全RNAから単離した。次いでポリA+RNAをアルファ3
2P−dATPでRT−PCRにより標識化した。AtlasTMヒトサイトカイン/レセプターア
レイ(Cat#7744−1)上の268遺伝子に対して特異的なクロンテクCDSプライマー
を反応において使用した。標識化プローブをカラムクロマトグラフィーにより単
離し、シンチレーション流体中で計数した。
と、68℃において少なくとも30分間連続的に撹拌しながら前ハイブリダイゼーシ
ョンした。次いで、膜を1.9×106CPM/ml(合計1.14×107CPM)と一夜68℃にお
いて連続的に撹拌しながらハイブリダイゼーションさせた。次の日に、膜を2×S
SC、1%SDS中で68℃において30分間4回洗浄し、次いで0.1×SSC、0.5%SDS中で6
8℃において30分間1回洗浄し、次いで最後に2×SSC中で室温において5分間洗浄
した。次いでアレイ膜をコダック(Kodak)プラスチックパウチの中に入れ、シ
ールし、リン光体イメジャースクリーンに対して室温において一夜露出した。次
の日に、リン光体スクリーンをリン光体イメジャー上で走査し、クロンテクのAt
lasImageTM1.0ソフトウェアで解析した。
た。 2. 血小板増殖因子1および2(PLGF)はIL−20により1.9〜2.0倍アップレギュ
レートされた。 3. 凝固因子IIレセプターはIL−20により2.0〜2.5倍アップレギュレートされ
た。 4. カルシトニンレセプターはIL−20により2.2〜2.3倍アップレギュレートさ
れた。 5. TNF誘導可能なヒアルロネート結合性タンパク質TSG−6はIL−20により2.1
〜2.2倍アップレギュレートされた。
キナーゼレセプター(FLT−1)(SFLT)はIL−20により2.1〜2.7倍アップレギュ
レートされた。 7. MRP−8(マクロファージ中のカルシウム結合性タンパク質、MIF関係)はI
L−20により2.9〜4.1倍アップレギュレートされた。 8. MRP−14(マクロファージ中のカルシウム結合性タンパク質、MIF関係)は
IL−20により3.0〜3.8倍アップレギュレートされた。 9. レラクシンH2はIL−20により3.14倍アップレギュレートされた。 10. 形質転換性増殖因子ベータ(TGFβ)レセプターIII300kDaはIL−20によ
り2.4〜3.6倍アップレギュレートされた。
5倍、そしてIL−20およびIL−1の両方の組合わせ処理で8.2倍アップレギュレー
トされた。 2. MRP−8は、IL−20処理単独で2.9倍、IL−1処理単独で10.7倍、そしてIL−
20およびIL−1の両方の組合わせ処理で18.0倍アップレギュレートされた。 3. 赤血球系分化タンパク質(EDF)は、IL−20処理単独で1.9倍、IL−1処理
単独で9.7倍、そしてIL−20およびIL−1の両方の組合わせ処理で19.0倍アップレ
ギュレートされた。
、IL−20処理単独で3.0倍、IL−1処理単独で12.2倍、そしてIL−20およびIL−1
の両方の組合わせ処理で20.3倍アップレギュレートされた。 5. ヘパリン結合性EGF様増殖因子は、IL−20処理単独で2.0倍、IL−1処理単
独で14倍、そしてIL−20およびIL−1の両方の組合わせ処理で25.0倍アップレギ
ュレートされた。 6. ベータ−トロンボグロブリン様タンパク質は、IL−20処理単独で1.5倍、I
L−1処理単独で15倍、そしてIL−20およびIL−1の両方の組合わせ処理で27倍ア
ップレギュレートされた。
で25倍、そしてIL−20およびIL−1の両方の組合わせ処理で48倍アップレギュレ
ートされた。 8. 単球化学走性および活性化因子MCAFは、IL−20処理単独で1.3倍、IL−1処
理単独で32倍、そしてIL−20およびIL−1の両方の組合わせ処理で56倍アップレ
ギュレートされた。
を発現させた。プラスミドpEZE3をpDC312から誘導する。pDC312はイムイネック
ス・コーポレーション(Imuunex Corporation)からライセンスにより入手した
。WO97/25420に記載されているように、プラスミドpDC312およびpEZE3はEASEセ
グメントを含有する。発現ベクター中のEASEセグメントの存在は、安定な細胞プ
ールにおける組換えタンパク質の発現を2〜8倍改良する。
(CHO)細胞において3つまでの異なるタンパク質を発現させるために使用できる
トリシストロン発現ベクターである。pEZE3発現単位は、サイトメガロウイルス
(CMV)エンハンサー/プロモーター、アデノウイルス三部分リーダー配列、第1
組換えタンパク質のコーディング領域を挿入するための多重クローニング部位、
ポリオウイルス2型内部リボソームエントリー部位、第2組換えタンパク質のコー
ディング領域を挿入するための第2多重クローニング部位、脳心筋炎ウイルス内
部リボソームエントリー部位、マウスジヒドロフォレートレダクターゼ、および
SV40転写ターミネーターを含有する。さらに、pEZE3は大腸菌(E. coli)複製
起点および細菌ベータラクタマーゼ遺伝子を含有する。
鎖定常領域に融合されたヒトIL−20RBの細胞外ドメインの2つの鎖と、突然変異
したヒト免疫グロブリンガンマ1定常領域に融合されたヒトIL−20RAタンパク質
の細胞外ドメインの2つの鎖とから成るジサルファイド結合ヘテロダイマーであ
る。ヒト免疫グロブリンガンマ1定常領域は、FcγRI結合およびC1q補体結合を減
少させるアミノ酸置換を含有する。
物は、オーバーラップPCRにより発生させた。IL−20RBコーディングセグメント
はアミノ酸1〜230から成る。IL−20RセグメントのPCR増幅に使用した鋳型は、実
施例12に後述するように発生させたIL−20RBヒトカッパ軽鎖定常領域発現構築物
であった。オリゴヌクレオチドプライマー配列番号24および配列番号25を使用し
て、IL−20RBセグメントを増幅した。全野生型ヒト免疫グロブリンカッパ軽鎖定
常領域を使用した。
た鋳型は、実施例12に記載するように発生させたIL−20RBヒトカッパ軽鎖定常領
域発現構築物であった。オリゴヌクレオチドプライマー配列番号26および配列番
号27を使用して、野生型ヒト免疫グロブリンカッパ軽鎖定常領域を増幅した。オ
リゴヌクレオチドプライマー配列番号24および配列番号27を使用してオーバーラ
ップPCRにより、2つのタンパク質コーディングドメインを結合させた。
に挿入した。(Gly4Ser)3ペプチドリンカーは、PCRプライマー配列番号26およ
び配列番号25上にコードされた。生ずるIL−20RB細胞外ドメイン/カッパ軽鎖定
常領域融合構築物を配列番号20および21で示す。予測された成熟ポリペプチド、
マイナスシグナル配列は、配列番号60である。実際に使用したIL−20RBの細胞外
ドメインの部分を、配列番号61アミノ酸配列から構成した。N末端の配列決定は
予測されたアミノ酸配列を生じた。
ーラップPCRにより、ヒトIL−20RA細胞外ドメインヒト免疫グロブリンガンマ1重
鎖定常領域融合構築物を発生させた。第1フラグメントは最適化tPA(組織プラス
ミノゲンアクチベーター)シグナル配列を含有した。鋳型として組織内で以前発
生させた発現ベクターを用いオリゴヌクレオチドプライマー配列番号28および配
列番号29を使用して、tPAシグナル配列を増幅した。第2フラグメントは、配列番
号11のアミノ酸30〜243から成るIL−20RA細胞外ドメインコーディング領域を含
有した。IL−20RAの以前に発生させたクローンを鋳型として用いオリゴヌクレオ
チドプライマー配列番号30および配列番号31を使用して、このIL−20RAセグメン
トを増幅した。
型ヒトガンマ1重鎖定常領域のクローンを用いオリゴヌクレオチドプライマー配
列番号32および配列番号33を使用して、CH1ドメインを含有する第1セグメントを
増幅した。オリゴヌクレオチドプライマー配列番号34および配列番号35を使用す
るPCR増幅により、ヒト免疫グロブリンガンマ1重鎖定常領域の残留ヒンジ領域、
CH2、およびCH3領域を含有する第2フラグメントを発生させた。このPCR増幅に使
用した鋳型は、実施例12に記載されているようにFcγRI結合およびC1q補体結合
を減少させるアミノ酸置換のコドンを含有する、以前に発生させたヒトガンマ1F
c構築物からのものであった。
Rにより、4つのコーディングドメインを結合した。(Gly4Ser)3ペプチドリンカ
ーをIL−20RAおよびCH1タンパク質ドメインの間に挿入した。(Gly4Ser)3ペプ
チドリンカーはPCRプライマー配列番号32および配列番号31上にコードされた。I
L−20RA細胞外ドメイン/ドメインヒト免疫グロブリンガンマ1重鎖定常領域融合
タンパク質およびDNA配列を配列番号22および配列番号23に示す。予測されたポ
リペプチド配列、マイナスシグナル配列は、配列番号62に示されている。実際に
使用したIL−20RAの細胞外ドメインの部分は配列番号63から構成されていた。
ングセグメントをpEZE3の第2MCSの中にクローニングしたが、ヒトIL−20RA細胞
外ドメインヒトヒト免疫グロブリンガンマ1重鎖定常領域融合コーディングセグ
メントを第1MCSの中にクローニングした。このプラスミドを使用してCHO細胞を
トランスフェクトした。
トトレキセートを使用してトランスジーンを増幅した。抗ヒトガンマ1重鎖定常
領域および抗ヒトカッパ軽鎖抗体を使用するウェスタンブロッティングにより、
タンパク質の存在アッセイした。N末端の配列決定により、最適化tPAリーダーは
完全には切断されないないことが明らかにされた。観測された質量はポリペプチ
ド配列の第1残基がピログルタミン酸であることを示し、そしてN末端はピロEEIH
AELRRFRRVPCVSGG(配列番号64)であるように見え、下線が引かれている部分はt
PAリーダーのレムナントである。
20およびマウスIL−20の両方を過剰発現させた。ヒトIL−20の発現を指令する、
肝臓特異的マウスアルブミンを最初に使用して、タンパク質の循環レベルを達成
する試みをした。表皮および他の重層偏平表皮に発現をターゲッティングするケ
ラチン14(K14)プロモーター;広い発現パターンを与えるマウスメタロチオネ
イン−1プロモーター;およびリンパ系細胞における発現を推進するEμLCLプロ
モーターを使用して、引き続く研究を実施した。多分これらのプロモーターのす
べてはIL−20循環レベルを発生させるので、すべての4つの場合において、同様
な結果が得られた。
子は非トランスジェニック同腹子よりも小さく、堅い、しわが形成した皮膚もつ
輝いた外観を有し、出産後最初の数日以内に死亡した。子はそれらの胃内に乳を
有し、乳を飲むことができることが示された。これらのマウスは腫脹した四肢、
尾、鼻孔および口領域を有し、動くことが困難であった。さらに、マウスは虚弱
であり、脂肪組織を欠如し、耳および足指の発育が遅れていた。肝臓における低
い発現レベル(100mRNA分子/細胞より低い)は新生児の死亡率および皮膚の異
常性の両方について十分であった。いずれの可視の表現型をもたないトランスジ
ェニックマウスはトランスジーンを発現せず、それを検出可能なレベルで発現せ
ず、またはモザイクであった。
ック同腹子に比較して、肥厚表皮、過角質化およびコンパクトな角質層を示した
。漿液細胞外層(かさぶた)は時々観測された。トランスジェニックマウスから
の皮膚の電子顕微鏡(EM)解析は、ミトコンドリア内リポイド封入体、斑状ケラ
トヒアリン顆粒、およびヒト乾癬皮膚およびマウス皮膚疾患モデルにおいて観測
されるものに類似する比較的わずかのトノフィラメントを示した。さらに、トラ
ンスジェニックマウスの多数はアポトーシス胸腺リンパ球を有した。他の異常性
は組織学的分析により観測されなかった。これらの組織学的およびEMの結果は、
観測された全般的皮膚変更を支持し、拡張する。
ェクトしたBHKを使用して、 IL−20のそのレセプターに対する特異性およびア
フィニティーを測定した。放射能標識化リガンドを使用する結合アッセイにおい
て、IL−20はIL−20RAおよびIL−20RBの両方を発現するBHKトランスフェクタン
トに結合するが、非トランスフェクト細胞またはレセプターサブユニット単独を
発現するトランスフェクタントには結合しないことが証明された。125I標識化IL
−20の結合は100倍過剰の非標識化IL−20の存在下に排除されたが、100倍過剰の
無関係のサイトカインIL−21で排除されなかった。IL−20RA/IL−20RBヘテロダ
イマーレセプターに対するIL−20の結合アフィニティー(kD)は、ほぼ1.5nMで
あると測定された。
性pre−B細胞系統BaF3をIL−20RAおよびIL−20RBと共トランスフェクトし、種々
の濃度のIL−20で処理した。IL−20を投与量依存的方法で刺激し、IL−20は1.1p
Mにおいて検出可能なシグナルを与え、1/2最大応答は3.4pMにおいて得られた。
BaF3における1/2最大増殖応答についてのIL−20濃度はBHK細胞における1/2最
大結合アフィニティーについてよりも1000×低ことが認められる。
ー発現レベルおよび異なるアッセイアウトプットを包含する。また、IL−20は生
物学的に関係するヒトケラチノサイト細胞系統HaCaTにおけるシグナルトランス
ダクションを刺激し、HaCaTはIL−20RAおよびIL−20RBを自然に発現する。した
がって、IL−20はサイトカインについて期待される濃度においてヘテロダイマー
IL−20RA/IL−20RBに結合しかつそれらを活性化する。しかし陰性対照は非トラ
ンスフェクトBaF3を含有する。
発現パターンを測定した。両方レセプターサブユニットは、皮膚および精巣にお
いて最も高度に発現される。有意な結果が得られ、IL−20RAおよびIL−20RBの両
方は皮膚において発現され、ここでそれらはIL−20誘導応答を仲介することが示
された。また、IL−20RAおよびIL−20RBの両方は、単球、肺、卵、筋肉、精巣、
副腎、心臓、唾液腺および胎盤において発現される。IL−20RAは、また、脳、腎
臓、肝臓、結腸、小腸、胃、甲状腺、膵臓、子宮および前立腺において発現され
るが、IL−20RBは発現されない。
において変更されるかどうかを決定した。2つのレセプターサブユニットmRNAに
対して特異的なプローブを使用して、4人の乾癬患者および3人の影響を受けてい
ない患者からの皮膚試料をアッセイした。
B mRNAの高いレベルを有したが、正常皮膚試料はいずれのレセプターサブユニ
ットmRNAの検出可能なレベルをもたなかった。また、単核免疫細胞および血管の
サブユニット中の内皮細胞において、乾癬皮膚における陽性シグナルが観測され
た。したがって、IL−20RAおよびIL−20RBの両方は、乾癬において相互作用する
と考えられる主要な細胞型である、ケラチノサイト、免疫細胞および内皮細胞に
おいて発現される。
イゼーションプローブを発生させた。マウスゲノムDNAのサザンブロットおよび
マウスRNAのノザンブロットを実行して、ヒトIL−20RA cDNAがマウス配列に特
異的にハイブリダイゼーションできることを証明した。ノザンブロットの結果は
、マウスIL−20RA RNAが15日および17日のマウス胚、ならびに心臓、脳、肺、
肝臓、腎臓、精巣、脾臓、胸腺、肝臓、胃、および小腸の中に存在することを示
した。
ノムライブラリーをスクリーニングした。クロンテク(Clontech、カリフォルニ
ア州パロアルト)から入手したライブラリーをマウスゲノムDNAのMboI消化から
発生させ、ラムダバクテリオファージEMBL3 SP6/T7のBamHI部位の中にクロー
ニングした。
ザード・ラムダ・プレプスDNA精製システム(Wizard Lambda Preps DNA Pur
ification System)を使用して、バクテリオファージDNAを調製した。2つのゲ
ノム制限酵素フラグメント、5.7kbのEcoRIフラグメントおよび8.0kbのSacIフラ
グメントを陽性バクテリオファージから発生させ、pBluescriptの中にサブクロ
ーニングした。DNA配列分析は、ヒトIL−20RAに対するマウスオーソログからの3
エクソンの存在を明らかにした。
を設計して、PCR増幅により全長マウスIL−20RA配列を増幅した。マウス胚15日
+17日のcDNAをPCR増幅の鋳型として使用した。PCR生成物をサブクローニングし
、確認のために配列決定した。マウス配列は配列番号36および37であった。成熟
細胞外ドメインは配列番号38から構成されている。
いて、hIL−20RAの細胞外ドメインをIgGガンマ1(IgGγ1)の重鎖に対して融合
させ、IL−20RBの細胞外部分をヒトカッパ軽鎖(ヒトκ軽鎖)に対して融合させ
た。
ブクローニングし、こうして5'EcoRIおよび3'NdeI部位を有するレセプターの細
胞外部分をクローニングして、N末端細胞外ドメイン−C末端IgGγ1融合物を生ず
ることができるようにした。PCRにより鋳型としてクロンテク(Calbiochem)ヒ
ト胎児肝臓cDNAライブラリーからIgGγ1配列をPCRにより単離することによって
、この構築物において使用するIgGγ1フラグメントを作った。オリゴ配列番号42
および配列番号43を使用するPCR反応を次のようにして実施した:40サイクルの9
4℃、60秒間、53℃、60秒、および72℃、120秒間;および72℃、7分間。
.、カリフォルニア州バレンシア)ゲル抽出キットを使用して精製した。単離さ
れた990bpのDNAフラグメントをMluIおよびEcoRI(Boehringer−Mannheim)で消
化し、QiaQuickTMゲル抽出キットを使用して抽出し、本明細書に開示する標準分
子生物学的技術に従い、MluI/EcoRIリンカーを含んでなる、オリゴ配列番号44
および配列番号45を使用して、以前にMluIおよびEcoRIで消化したZem229Rの中に
結合した。
Zem229R(ベクター#76)と呼んだ。IgGガンマ1の重鎖に融合したhIL−20RAの
細胞外ドメインのポリヌクレオチド配列を配列番号52に示し、そして対応するポ
リペプチド配列を配列番号53に示し、成熟ポリペプチド、マイナスシグナル配列
は配列番号54から構成されている。使用したIL−20RAの細胞外ドメインの部分は
配列番号55から構成された。
クローニングし、こうして5'EcoRIおよび3'KpnI部位を有するレセプターの細胞
外部分をクローニングして、N末端細胞外ドメイン−C末端ヒトκ軽鎖融合物を生
ずることができるようにした。上で使用したクロンテク(Calbiochem)ヒト胎児
肝臓cDNAライブラリーからヒトκ軽鎖配列をPCRにより単離することによって、
この構築物において使用するヒトκ軽鎖フラグメントを作った。オリゴ配列番号
46および配列番号47を使用してPCR反応を実施した。PCR生成物をアガロースゲル
電気泳動により分離し、QiaQuickTM(Qiagen)ゲル抽出キットを使用して精製し
た。
m)で消化し、QiaQuickTMゲル抽出キットで抽出し、本明細書に開示する標準分
子生物学的技術に従い、MluI/EcoRIリンカーを使用して、以前にMluIおよびEco
RIで消化したZem228Rの中に結合した。この遺伝学的クローニングベクターをベ
クター#77hκlight#774 Zem228R(ベクター#77)と呼んだ。ヒトカッパ軽鎖
に融合したIL−20RBの細胞外部分のポリヌクレオチド配列を配列番号56に示し、
そして対応するポリペプチド配列を配列番号57に示し、成熟ポリペプチド、マイ
ナスシグナル配列は配列番号58から構成されている。実際に使用したIL−20RBの
細胞外ドメインの部分は配列番号59から構成された。
物を作った。この構築をPCRにより実施して、hIL−20RA/IgGベクター#102から
オリゴ配列番号48および配列番号49を使用して下記の条件下にヒトIL−20RAレセ
プターを得た:30サイクルの94℃、60秒間、57℃、60秒間、および72℃、120秒
間;および72℃、7分間。
ル精製し、そして以前にEcoRIおよびNdeI消化し、バンド精製したベクター#76
(上記)の中に結合した。生ずるベクターを配列決定して、ヒトIL−20Rα/IgG
ガンマ1融合物(hIL−20RA/Ch1 IgG)が正しいことを確認した。hIL−20RA/C
h1 IgGガンマ1#1825 Zem229Rベクターをベクター#195と呼んだ。こうして得
られたIL−20RA/Ch1 IgG1配列を配列番号52および53の描写する。N末端配列決
定は、配列番号54の予測された成熟ポリペプチド配列の存在を示した。
に、PCRによりDR1/7N−4からオリゴ配列番号50および配列番号51を使用して、I
L−20RB/ヒトκ軽鎖の構築を実行し、生ずるバンドをEcoRIおよびKpnIで消化し
、次いでこの生成物を以前にEcoRIおよびKpnI消化し、バンド精製したベクター
#77(上記)の中に結合した。生ずるベクターを配列決定して、IL−20RB /ヒ
トκ軽鎖融合物(IL−20RB/ κ軽鎖)が正しいことを確認した。このIL−20RB
/ κ軽構築物を配列番号56および57で示す。N末端配列決定は、配列番号58の予
測された成熟ポリペプチド配列の存在を示した。配列番号59は使用したIL−20RB
の細胞外ドメインの成熟部分である。
説明書に従い使用して、ほぼ16μgの上記ベクター#194および#195の各々をBHK
−50細胞(ATCC No. CRL−10314)の中に共トランスフェクトした。1μgのメ
トトレキセート(MTX)(Sigma、ミゾリー州セントルイス)および0.5mg/mlのG
418(Gibco/BRL)を含有するDMEM+5%FBS(Gibco/BRL)中で、トランスフェ
クトされた細胞を10日間選択した。生ずるトランスフェクタントのプールを再び
10μMのMTXおよび0.5mg/mlのG418中で10日間選択した。
プールの3つのファクトリー(デンマーク国ヌンク)を使用して、8リットルのコ
ンディショニングした無血清培地を1mlのプロテインAカラム上に通過させ、(10
)750μlの画分で溶離した。最高濃度を有することが見出されたこれらの画分の
うちの4つをプールし、PBSに対して透析(10kDの分子量カットオフ)した。最後
に、透析した物質をBCA(Pierce)により分析し、317μg/mlの濃度を有するこ
とが見出された。合計951μgが8リットルの精製から得られた。
結合する。しかしながら、これらの細胞系統はその正常レベルに関してIL−20レ
セプターを過剰に発現し、そしてIL−20の生理学的役割に対するそれらの関連性
は不明瞭である。内因性IL−20RAおよびIL−20RBを発現する、ヒトHaCaTケラチ
ノサイト細胞系統を使用して、生物学的に関係する細胞型におけるIL−20のシグ
ナルトランスダクションを検査した。レセプター構築物を含有する組換えアデノ
ウイルスでHaCaT細胞を感染させて、細胞内シグナリングの検出を可能とした。
因子(SRE)およびトランスダクション因子のシグナルトランスデューサーおよ
びアクチベーター(STAT)から構成されたプロモーター/エンハンサー配列によ
り推進される。このアッセイ系は産生的リガンド−レセプターの相互作用を検出
し、レセプター活性化に関係する可能な下流のシグナルトランスダクション成分
を示す。IL−20単独を使用する処理はルシフェラーゼ活性の投与量依存的増加を
生じ、1/2最大応答はほぼ2.3nMにおいて起こった。SRE因子のみまたはSTAT因子
のみを含有するアデノウイルスベクターを使用する、引き続くルシフェラーゼリ
ポーターアッセイは、STATを通してのみ検出可能なリポーター活性化を産生した
。
CaT細胞をIL−20単独で、またはIL−20と単一の最大より少ない量のEGF、IL−1
βまたはTNFαと組合わせで処理した。これらの3つのタンパク質の存在下に、IL
−20処理は投与量依存的にルシフェラーゼ活性を増加させた。IL−20はIL−1β
と組み合わせてほぼ0.5nMにおいて1/2最大を生じ、IL−20単独で約5倍より低か
った。さらに、IL−20単独が必要とする投与量の少なくとも10倍低い、0.1nMのI
L−20において、リポーター遺伝子の活性化は検出可能である。
たBHK細胞を使用して、STAT−ルシフェラーゼのIL−20刺激にレセプターの対合
が必要であるかどうかを決定した。結合アッセイを使用する場合におけるように
、両方レセプターサブユニットを使用してトランスフェトした細胞のみがIL−20
に対して応答し、また1/2最大応答は5.7pMにおいて発生した。BHK細胞における
1/2最大応答についてのIL−20濃度は、HaCaT細胞における1/2最大の応答につ
いての濃度よりも400倍低いことが認められる。BHK IL−20レセプタートランス
フェクタントにおけるレセプターレベルがより高いために、HaCaT細胞に比較し
て、BHKにおける1/2最大応答について、より低い濃度のIL−20が必要であるこ
とが推定される。
パク質を同定した。内因性IL−20レセプターを有するHaCaT細胞、およびIL−20R
AおよびIL−20RBでトランスフェトしたBHK細胞の両方をIL−20タンパク質で処理
し、そしてSTAT3およびSTAT1転写因子のサイトカインから核へのトランスロケー
ションを免疫蛍光によりアッセイした。
20を使用するHaCaT細胞の処理は、核におけるSTAT3の明確な蓄積を生じた。増加
する濃度のIL−20に対して応答するSTAT3のトランスロケーションが起こり、1/
2最大IL−20濃度は7nMであった。STAT3トランスロケーションと対照的に、IL−2
0で処理したHaCaT細胞はSTAT1の検出可能な核蓄積を示さなかった。
ランスフェクションのIL−20刺激のためにIL−20レセプターが必要であることを
確認した。IL−20レセプターを欠如するBHK細胞において、IL−20処理後にSTAT3
は細胞質ゾルの中に止まった。対照的に、IL−20でトランスフェトしたBHK細胞
において、STAT3はIL−20に応答して核に転位した。再び、STAT1はIL−20の処理
またはIL−20レセプターの発現に無関係に細胞質ゾルの中に止まった。IL−20レ
セプターはIL−20仲介STAT3活性化するために必要であると、我々は結論する。
Claims (12)
- 【請求項1】 IL−20Aサブユニットが配列番号12、38、55、63、および65
から成る群から選択されるアミノ酸配列を有するポリペプチドから構成され、そ
してIL−20Bサブユニットが配列番号15、59、61、67、68、および69から成る群
から選択されるアミノ酸配列を有するポリペプチドから構成されている、IL−20
RAサブユニットおよびIL−20RBサブユニットから構成された単離された可溶性レ
セプター。 - 【請求項2】 前記IL−20AサブユニットおよびIL−20Bサブユニットがポリ
ペプチドリンカーにより一緒に結合されている、請求項1に記載の可溶性レセプ
ター。 - 【請求項3】 前記ポリペプチドリンカーが約100〜240アミノ酸残基を有す
る、請求項2に記載の可溶性レセプター。 - 【請求項4】 前記ポリペプチドリンカーが約170アミノ酸残基を有する、
請求項3に記載の可溶性レセプター。 - 【請求項5】 前記IL−20AサブユニットおよびIL−20Bサブユニットの各々
が該サブユニットに融合されたポリペプチドリンカーを有し、かつポリペプチド
リンカーの各々が少なくとも1つのシステイン残基を有し、そしてIL−20Aサブユ
ニットのポリペプチドリンカーからのシステインとIL−20Bサブユニットのポリ
ペプチドリンカーからのシステインとから少なくとも1つのジサルファイド結合
を形成している、請求項1に記載の可溶性レセプター。 - 【請求項6】 前記IL−20Aサブユニットが免疫グロブリン(Ig)分子の重
鎖の定常領域のすべてまたは一部分に融合されており、そして前記IL−20Bサブ
ユニットが免疫グロブリン分子の軽鎖の定常領域のすべてまたは一部分に融合さ
れている、請求項5に記載の可溶性レセプター。 - 【請求項7】 前記重鎖の定常領域がCH1ドメイン、CH2ドメイン、およびCH
1ドメインをCH2ドメインに接続するヒンジ配列から構成されている、請求項6に
記載の可溶性レセプター。 - 【請求項8】 前記重鎖の定常領域に融合されたIL−20Aサブユニットが配
列番号23、53、54および62から成る群から選択されるアミノ酸配列から構成され
、そして前記IgGの軽鎖の定常領域に融合されたIL−20Bサブユニットが配列番号
21、57、58および60から成る群から選択されるアミノ酸配列から構成されている
、請求項6に記載の可溶性レセプター。 - 【請求項9】 前記IL−20BサブユニットがIg分子の重鎖の定常領域のすべ
てまたは一部分に融合されており、そして前記IL−20Aサブユニットが免疫グロ
ブリン分子の軽鎖の定常領域のすべてまたは一部分に融合されており、それら軽
鎖および重鎖が一緒にジサルファイド結合されている、請求項5に記載の可溶性
レセプター。 - 【請求項10】 第1ポリペプチドが配列番号53および54から成る群から選
択されるアミノ酸から構成されており、そして第2ポリペプチドが配列番号57お
よび58から成る群から選択されるアミノ酸配列から構成されている、第2ポリペ
プチドに対してジサルファイド結合した第1ポリペプチドから構成されている可
溶性IL−20レセプター。 - 【請求項11】 第1ポリペプチドが配列番号23および62から成る群から選
択されるアミノ酸から構成されており、そして第2ポリペプチドが配列番号21お
よび60から成る群から選択されるアミノ酸配列から構成されている、第2ポリペ
プチドに対してジサルファイド結合した第1ポリペプチドから構成されている可
溶性レセプター。 - 【請求項12】 第1ポリペプチドが配列番号66のアミノ酸から構成されて
おり、そして第2ポリペプチドが配列番号70および71から成る群から選択される
アミノ酸配列から構成されている、第1ポリペプチドおよび第2ポリペプチドを有
するタンパク質。
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