JP2003515582A - (s)−2−エトキシ−3−[4−(2−{4−メタンスルホニルオキシフェニル}エトキシ)フェニル]プロピオン酸の結晶形 - Google Patents

(s)−2−エトキシ−3−[4−(2−{4−メタンスルホニルオキシフェニル}エトキシ)フェニル]プロピオン酸の結晶形

Info

Publication number
JP2003515582A
JP2003515582A JP2001541858A JP2001541858A JP2003515582A JP 2003515582 A JP2003515582 A JP 2003515582A JP 2001541858 A JP2001541858 A JP 2001541858A JP 2001541858 A JP2001541858 A JP 2001541858A JP 2003515582 A JP2003515582 A JP 2003515582A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
crystalline form
ethoxy
formula
solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001541858A
Other languages
English (en)
Inventor
ボイジェ,マリア
ホーヴァス,カロル
イングハードト,トード
Original Assignee
アストラゼネカ アクチボラグ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from SE9904416A external-priority patent/SE9904416D0/xx
Priority claimed from SE0001187A external-priority patent/SE0001187D0/xx
Application filed by アストラゼネカ アクチボラグ filed Critical アストラゼネカ アクチボラグ
Publication of JP2003515582A publication Critical patent/JP2003515582A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C309/00Sulfonic acids; Halides, esters, or anhydrides thereof
    • C07C309/63Esters of sulfonic acids
    • C07C309/64Esters of sulfonic acids having sulfur atoms of esterified sulfo groups bound to acyclic carbon atoms
    • C07C309/65Esters of sulfonic acids having sulfur atoms of esterified sulfo groups bound to acyclic carbon atoms of a saturated carbon skeleton
    • C07C309/66Methanesulfonates
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/185Acids; Anhydrides, halides or salts thereof, e.g. sulfur acids, imidic, hydrazonic or hydroximic acids
    • A61K31/19Carboxylic acids, e.g. valproic acid
    • A61K31/192Carboxylic acids, e.g. valproic acid having aromatic groups, e.g. sulindac, 2-aryl-propionic acids, ethacrynic acid 
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • A61P3/06Antihyperlipidemics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • A61P3/08Drugs for disorders of the metabolism for glucose homeostasis
    • A61P3/10Drugs for disorders of the metabolism for glucose homeostasis for hyperglycaemia, e.g. antidiabetics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P5/00Drugs for disorders of the endocrine system
    • A61P5/48Drugs for disorders of the endocrine system of the pancreatic hormones
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P5/00Drugs for disorders of the endocrine system
    • A61P5/48Drugs for disorders of the endocrine system of the pancreatic hormones
    • A61P5/50Drugs for disorders of the endocrine system of the pancreatic hormones for increasing or potentiating the activity of insulin
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system
    • A61P9/12Antihypertensives

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Diabetes (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Endocrinology (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Obesity (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Emergency Medicine (AREA)
  • Cardiology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は式Iに示される、化合物(S)−2−エトキシ−3−[4−(2−{4−メタンスルホニルオキシフェニル}エトキシ)フェニル]プロピオン酸の新規な結晶形、若しくはその薬学的に許容される塩、或いはその溶媒和物に関する。本発明はまた、1つ又はそれ以上の代謝異常、特にインシュリン抵抗性症候群、を治療する方法、並びに、その化合物の結晶形、若しくはその薬学的に許容される塩、或いはその溶媒和物の、該代謝異常の1つ又はそれ以上における治療上の使用のための薬剤の製造における使用に関する。本発明はさらに、本化合物の結晶形、若しくはその薬学的に許容される塩、或いはその溶媒和物の製造過程と共に、本化合物の結晶形、若しくはその薬学的に許容される塩、或いはその溶媒和物を活性成分として含む医薬組成物に関する。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、以下の式I;
【0002】
【化2】
【0003】 に示される、化合物(S)−2−エトキシ−3−[4−(2−{4−メタンスル
ホニルオキシフェニル}エトキシ)フェニル]プロピオン酸の結晶形、若しくは
その薬学的に許容される塩、或いはその溶媒和物に関する。本発明はまた、1つ
又はそれ以上の代謝異常状態、特にインシュリン抵抗性症候群に関するそれらの
もの、を治療する方法、並びに、その化合物の結晶形、若しくはその薬学的に許
容される塩、或いはその溶媒和物の、1つ又はそれ以上の該代謝異常における治
療上の使用のための薬剤の製造における使用に関する。
【0004】 本発明はさらに、本化合物の結晶形、若しくはその薬学的に許容される塩、或
いはその溶媒和物の製造工程と共に、本化合物の結晶形、若しくはその薬学的に
許容される塩、或いはその溶媒和物を活性成分として含む医薬組成物に関する。
【0005】 薬剤組成物の製剤において、薬剤物質が簡便に処理かつ加工されうる形態をと
ることは重要である。これは、商業的に実行可能な製造過程を得るという観点か
らだけでなく、活性化合物を含む医薬組成物の、それに続く製造の点からもまた
重要である。
【0006】 化学的安定性、固体状態での安定性、及び活性成分の貯蔵寿命も又大変重要な
因子である。薬剤物質、及びそれを含む組成物は、適当な期間にわたって、活性
成分の物理化学的特性(例えばその化学組成、濃度、吸湿性及び溶解度)の重要
な変化を示さずに、効果的に貯蔵されうることが当然可能であるべきである。
【0007】 さらに、薬剤を可能な限り化学的に純度の高い形で供給することができること
が重要である。 アモルファス物質はこの点において重要な問題を提示することがありうる。例
えば、その様な物質は典型的には処理かつ調合することが結晶物質より難しく、
信頼できる溶解度を供給せず、しばしば、不安定かつ化学的に不純であることが
見いだされている。
【0008】 当業者は、もし薬剤が安定な結晶形でたやすく得られることが可能であれば、
該問題が解決されることが可能であることを、理解するであろう。 このように、商業的に価値があり、かつ医薬的に許容である薬物組成物の製造
において、可能である限り、物質的に結晶でかつ安定な形で薬物を供給すること
が望ましい。
【0009】 しかしながら、この目標はいつも達成可能ではないことに、特に注目するべき
である。それどころか、典型的には、分子構造のみからある化合物がどのような
結晶化挙動をするかを予測することは可能ではなく、これは通常経験によっての
み決定される。
【0010】 上記化合物はインスリン抵抗性症候群(IRS)の治療的使用を目的としてお
り、それは、インスリン過剰血症、2型糖尿病に成りうる人、動脈性高血圧症、
中心性(内臓)脂胖症、VLD(超低分子リポ蛋白)濃度の上昇及びHDL(高
分子リポ蛋白)濃度の減少によって典型的に特徴づけられるリポ蛋白レベル障害
として観察される脂血症異常(dyslipidaemia)、及びフィブリン
溶解の減少が付随するインスリン抵抗性を含む、一群の発症に関連する。
【0011】 最近の疫学研究が証明したところによると、インスリン抵抗性を有する個人は
、心血管罹病率及び死亡率、特に心筋梗塞及び発作を被る危険性が著しく増加し
た。2型糖尿病ではアテローム性動脈硬化症に関係する状態が全死亡の80%ま
で引き起こす。
【0012】 臨床医学ではIRSを患う患者ではインスリン感受性を増加し、それによって
アテローム性動脈硬化症の加速的な進行を引き起こすと考えられる脂血症異常を
癒す必要性に気づいている。しかし、現在これは普遍的に良く定義された疾病で
はない。
【0013】 本発明は式Iの化合物の結晶固体形に関する。例えば、規制による承認及び製
剤化の簡便さと均一性に必要とされる、純度及び均一性での化合物の製造におい
て、式Iの化合物が結晶形で単離されるとき、重要な利点は生じうる。
【0014】 我々は式Iの化合物を結晶固体として単離した。単離された特別な結晶形は実
質的若しくは本質的に溶媒を含まない形で存在する(以下“無水形”と記述され
る)。そうでなければ溶媒和形、例えば水和物形で作製されても良い。
【0015】 我々は、本発明の特徴として、式Iの化合物の結晶形、若しくはその溶媒和物
を提供する。本発明のそれと代わる特徴として、式Iの化合物の医薬的に受容さ
れる塩の結晶形若しくはその溶媒和物を提供する。
【0016】 “溶媒和された”という用語の使用に際して、水和されたもまた含む。“結晶
形”という用語の使用に際して、式Iの化合物のそれぞれの及びすべての可能な
結晶形、好ましくは無水形を意味する。
【0017】 式Iの化合物の結晶形は融点、粉末X線回折パターン及び単結晶X線データを
参照して定義されることが可能である。 式Iの化合物の結晶形の融点は、一般に純度に依存し、当業者に周知の通常の
方法、例えば示差操作熱量測定(DSC)によって決定されることも可能である
。典型的には無水形は82−92℃、例えば約85−89℃の範囲の融点を有す
る。
【0018】 無水形は6.2、4.47、及び4.15Åに、強い強度の特徴的なピークを
持つX線粉末回折パターンを有する。最初のピークに比べてより弱い相対強度の
追加のピークは4.69、3.64、3.60、及び3.45Åにある。
【0019】 式Iの化合物の結晶形は、式Iの化合物の非結晶形の、適当な溶媒(有機溶媒
、水性溶液及びそれらの混合物を含む)、例えばトルエン及び酢酸エチル、若し
くは溶媒の混合物、例えばエタノール/水、イソプロパノール/水、若しくはト
ルエン/イソオクタンの混合物、からの結晶化により得られても良い。結晶化を
開始するには、式Iの結晶化合物で種晶する必要があるかもしれない。適当な溶
媒系からの化合物の結晶化は、例えば冷却、溶媒減圧溜去、及び/又は排斥溶媒
(式Iの化合物がほとんど溶けない溶媒、適当な排斥溶媒の例はヘプタン若しく
はイソオクタンを含む)の添加により過飽和を達成することにより得ることが可
能である。結晶化の温度と時間は溶液中での式Iの化合物の濃度、使用される溶
媒系、及び採用される結晶化方法により変わるであろう。
【0020】 式Iの化合物の結晶形は、当業者に周知の技術、例えば傾斜法、濾過、又は遠
心分離を用いて単離されても良い。同様に結晶形は周知の方法により乾燥されて
も良い。
【0021】 場合により再結晶段階(単数又は複数)は、さらなる不純物、例えばアモルフ
ァス物質、化学不純物を減少するために、或いは結晶形を溶媒和/水和若しくは
無水形に変換するために、同じ若しくは異なった溶媒系を用いて実施されて良い
【0022】 好ましくは結晶化は反応溶液から直接実施される。それに代わる方法として結
晶化はそれに続く溶液から実施される。 本発明のさらなる特徴は、式Iの化合物を結晶化することを含む式Iの化合物
の結晶形の製造方法である。
【0023】 “無水形”という用語の使用により、結晶の格子構造における、水を含むいく
つかの溶媒の存在を除外するわけではない。水を含む溶媒は、結晶格子構造の外
側に存在することも可能である。
【0024】 本発明の特徴は、医学的治療における使用のための上述した式Iの化合物の結
晶形である。 本発明のさらなる特徴によると、薬学的に受容される希釈剤若しくは担体とと
もに、上述した式Iの化合物の結晶形を含む医薬組成物が提供される。上述した
式Iの化合物の結晶形を薬学的に受容される希釈剤若しくは担体と組合せること
による、医薬組成物の調製における、式Iの化合物の使用が提供される。
【0025】 組成物は経口使用、例えば、錠剤、カプセル、水性若しくは油性溶液、懸濁液
、或いは乳濁液;局所使用、例えば、クリーム、軟膏、ジェル或いは水性若しく
は油性溶液若しくは懸濁液;鼻腔内使用、例えば吸入剤、鼻腔内スプレー若しく
は鼻腔内滴剤;膣内若しくは直腸使用、例えば坐薬;例えば、乾燥粉末、微結晶
形、若しくは液体エアゾールのように微細に分割された粉末としての吸入による
投与;舌下若しくは口内使用、例えば錠剤若しくはカプセル;或いは(静脈内、
皮下、筋肉内、血管内若しくは注射を含む)非経口使用、例えば無菌水性若しく
は油性溶液或いは懸濁液;に適した形体であっても良い。
【0026】 一般に、該組成物は通常の医薬品添加物を用い通常の方法により作製されても
良い。 1つ又はそれ以上の医薬品添加物と組合せて単一の投与形体を調製する、上述
した式Iの化合物の結晶形の量は、必然的に治療されるホストと特定の経路によ
って変化するであろう。
【0027】 例えば、人への経口投与を目的とする製剤は、一般に、例えば0.001mg
から50mgの活性薬剤を、全組成物の約10から約99.9999重量%迄変
化しても良い、適当かつ簡便な量の医薬品添加物(単数又は複数)と、混合して
含むであろう。
【0028】 本発明はまた、以下の使用のための薬剤の製造において、上述した本発明の結
晶化合物の使用を含む: (i) 脂血症異常の治療; (ii) 2型糖尿病の治療; (iii) 高血糖症の治療; (iv) インスリン過剰血症の治療; (v) 高脂血症の治療 (vi) 動脈性高血圧症の治療;及び/又は (vii) 腹部脂胖症。
【0029】 本発明はまた、本明細書中に既に定義された効果を引き起こす、又は本明細書
中にすでに定義された疾病又は不全を治療する方法を含み、その方法は、そのよ
うな治療を必要とする、常温動物、好ましくはヒトに、上述した式Iの化合物の
結晶形の効果的な量を投与することを含む。
【0030】 式Iの化合物の結晶形の治療若しくは予防の目的での投与量は、医学的状態の
性質及び深刻度、治療を受ける動物又は患者の年齢及び性別並びに投与経路によ
って、周知の医学的原則に従って自然に変化するであろう。
【0031】 ヒトの治療上の処置における、本発明の化合物の適切な一日あたりの投与量は
、およそ0.001−50mg/kg体重、好ましくは0.01−10mg/k
g体重である。
【0032】 式Iの化合物の結晶形は、単一の治療として投与されることも可能であり、或
いは、抗糖尿病、抗高血圧、利尿、又は抗高脂血症薬のような他の薬理的に活性
な薬剤と組み合わせて投与されても良い。
【0033】 以下の実施例(単数又は複数)に従って調製された結晶は、本質的には同じ粉
末X線回折パターン及び/又はDSC熱重量変化図を示した。関連したパターン
/熱重量変化図を(実験誤差を考慮して)比較すると、同じ結晶形が得られたこ
とは明らかであった。DSC開始温度は±5℃(例えば±2℃)の範囲で変化し
ても良く、及び粉末X線回折パターンの距離の値は最小小数桁で±5の範囲で変
化しても良い。
【0034】 略称 EtOAc=酢酸エチル HPLC=高圧液体クロマトグラフィー i−PrOAc=酢酸イソプロピル NMP=N−メチル−2−ピロリジノン THF=テトラヒドロフラン (S)−2−エトキシ−3−[4−(2−{4−メタンスルホニルオキシフェ ニル}エトキシ)フェニル]プロピオン酸の合成 1)(S)−2−エトキシ−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸エ チル a)2−エトキシ酢酸エチルの調製 2−クロロ酢酸(50g、529mmol、1.0eq)の無水エタノール(
110ml、2.2vol.(ここにおいてvol.は以下体積等量を意味する
))溶液を、ナトリウムエトキシド(494ml、90g、1.32mol、2
.5vol.)のエタノール溶液に加えた。添加する間の温度は15−25℃に
保った。添加が完了したら温度は50℃にあげた。>95%変換が達成されたら
、反応混合物を15℃に冷却した。その後混合物のpHが<1までHCl(g)
を添加した。変換が>95%の時、スラリーを15℃に冷却し、ナトリウムエト
キシド溶液(はじめに添加した量のおよそ5−20%)でpH5−7に中和した
。中和後、スラリーを5℃まで冷却し、酢酸エチル(150ml、3vol.)
を加えた。反応中で作られた塩化ナトリウムを濾別し、酢酸エチルで洗浄した。
溶液をその後減圧溜去した。最大残留エタノールは20w/w%だった。
【0035】 副題の化合物の全収率は理論値の58%だった(損失は減圧溜去中であった)
。化学的純度は>99%だった。 b)2−エトキシ−3−(4−メトキシフェニル)プロペン酸エチルの調製 4−メトキシベンズアルデヒド(100g、734mmol、1.0eq.)
及び2−エトキシ酢酸エチル(116g、881mmol、1.2eq.)を窒
素雰囲気下THF(600ml、6vol.)に溶解した。溶液を−20℃に冷
却した。得られた溶液に第三ブトキシドナトリウム(98.8g、880mmo
l、1.2eq.)のTHF溶液(704ml、第三ブトキシドナトリウムに対
して7.1vol.)をゆっくり加え、その間温度は<−10℃に保った。添加
が完了すると、反応混合物を−15℃ないし−10℃で一時間撹拌した。スラリ
ーにその後温度を<+5℃に保ったまま氷酢酸(53g、1.24mol、1.
7eq.)を加えた。その後、THFを1/3が残るまで減圧溜去した。トルエ
ン(824ml、8.24vol.)を加え、残りのTHFを減圧溜去した。水
層のpHが2−3になるように水(200ml,2vol.)及び、メタンスル
ホン酸(50ml、0.5vol.)をトルエンスラリーに加えた。水層を分別
した。トルエン層をその後減圧溜去し残った水を除去した。トルエン溶液にメタ
ンスルホン酸(2.11g、22mmol、0.03eq.)を加えた。トルエ
ン溶液を、完全に変換されるまでディーンスターク装置を結合して加熱環流した
。溶液を25℃まで冷却した。溶液をその後水(15ml)で希釈した水酸化ナ
トリウム(aq.、48%)(1.83g、22mmol、0.03eq.)で
洗浄した。
【0036】 副題の化合物の全収率は理論値のおよそ52%であった。 c)2−エトキシ−3−(4−メトキシフェニル)プロペン酸の調製 NaOH(aq.、48%)(122g、1.46mol、2.0eq.)水
(244ml,2.44vol.)及びEtOH(90ml、0.9vol.)
を、2−エトキシ−3−(4−メトキシフェニル)プロペン酸エチル(およそ9
6g、382mmol、0.52eq.)のトルエン溶液に添加した。反応混合
物を50℃に加熱し、完全に変換されるまで撹拌した。反応が完了した後、トル
エン層を分別し、その後水層をトルエン(100ml、1vol.)で洗浄した
。分離後、水層を+5℃まで冷却し濃塩酸(およそ173ml、2.1mol、
2.9eq.)で酸性にした。酸を加える間は温度を<10℃に保った。EtO
Ac(100ml、1vol.)を酸性水スラリーに加えた。抽出後、層を分離
した。EtOAc溶液を減圧溜去しトルエン(288ml、3vol.)を加え
た。
【0037】 トルエン溶液に2−エトキシ−3−(4−メトキシフェニル)プロペン酸で種
晶し、0℃に冷却した。結晶化の後物質を濾取した。湿った物質を乾燥せずに次
の段階で使用した。
【0038】 副題の化合物の全収率は、b)及びc)を一緒にして理論値の42%であった
。化学純度は99.7%であった。 d)2−エトキシ−3−(4−メトキシフェニル)プロピオン酸の調製 パラジウム炭(5%、60%水湿)(13.2g、0.26gPd、2.44
mmolPd、0.0054eq.)を、2−エトキシ−3−(4−メトキシフ
ェニル)プロペン酸(100g、450mmol、1.0eq)のエタノール(
800ml、8vol.)溶液に窒素雰囲気下で加えた。容器を水素で全圧4b
arまで加圧した。水素化は完全な変換が達成されるまで続けられた。触媒を濾
別し、エタノールを減圧下で溜去した。トルエン(500ml、5vol.)を
加え、その後減圧溜去した。残渣をトルエン(500ml、5vol.)に溶か
し、体積260mlまで減圧溜去した。溶液を50℃まで加熱しイソオクタン(
800ml,8vol.)を加えた。溶液を35℃まで冷却し、2−エトキシ−
3−(4−メトキシフェニル)プロピオン酸で種晶した。温度を35℃に30分
間保持した。薄いスラリーをその後10℃/時間の速度で+5℃まで冷却し、終
夜保持した。結晶を濾取し、イソオクタン(220ml、2.2vol.)で洗
浄した。結晶を減圧下30℃で乾燥した。
【0039】 副題の化合物の収率は理論値の88%であった。化学純度は99.8%であっ
た。 e)(2S)−2−エトキシ−3−(4−メトキシフェニル)プロピオン酸(
1S)−1−(1−ナフチル)−1−エチルアミン塩の調製 2−エトキシ−3−(4−メトキシフェニル)プロピオン酸(100g、44
6mmol、1.0eq.)のi−PrOAc(2000ml、20vol.)
溶液を窒素雰囲気下0−5℃で撹拌した。(S)−1−(1−ナフチル)エチル
アミン(45.8g、268mmol、0.6eq.)を得られた溶液に加えた
。得られた懸濁液を75−80℃に加熱し、すべての粒子を溶解し、それにより
溶液を得た。溶液をその後冷却し、(2S)−2−エトキシ−3−(4−メトキ
シフェニル)プロピオン酸(S)−1−(1−ナフチル)エチルアミン塩で種晶
した。目的のジアステレオマー塩を濾過により集めた。結晶をi−PrOAcで
洗浄した。
【0040】 得られた(2S)−2−エトキシ−3−(4−メトキシフェニル)プロピオン
酸(1S)−1−(1−ナフチル)エチルアミン塩(67g、169mmol、
1.0eq.)をi−PrOAc(1340ml、20vol.)中75−80
℃に加熱することにより溶解した。得られた生成物は濾過により集められ、i−
PrOAcで洗浄し、重量が一定になるまで40℃で減圧下乾燥した。
【0041】 2回の結晶化段階の全収率は理論値の74%だった。化学純度は>99%だっ
た。鏡像異性体過剰率(e.e)は97.8%だった。 f)(S)−2−エトキシ−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸の
調製 (2S)−2−エトキシ−3−(4−メトキシフェニル)プロピオン酸(1S
)−1−(1−ナフチル)エチルアミン塩(100g、253mmol、1.0
eq.)をトルエンに分散した。混合物をその後NaOH(11.1g、278
mmol、1.1eq.)の水溶液(280ml、5vol.)で処理した。キ
ラルアミンを含む上部トルエン層を分離した。下部水層をさらに2度トルエン(
280ml、5vol.)で洗浄した。下部水層を水性37%HCl(30g、
304mmol、1.2eq.)でpH=1に酸性化した。(S)−2−エトキ
シ−3−(4−メトキシフェニル)プロピオン酸を含む水溶液はEtOAc(2
80ml、5vol.)で2回抽出した。一緒にしたEtOAc抽出物を水(2
80ml、5vol.)で1回洗浄した。溶媒を減圧下でNMPと置換した。
【0042】 NaOH(ビーズ)(45.5g、1.14mol、4.5eq.)及びオク
タンチオール(129g、154ml、884mmol、3.5eq.)を窒素
雰囲気下(S)−2−エトキシ−3−(4−メトキシフェニル)プロピオン酸(
およそ56.6g、253mmol、1.0eq.)のNMP(680ml、1
2vol.)溶液に加えた。反応混合物を120℃まで加熱し、HPLCにより
反応が完了したことを確認するまで115−125℃に保った。
【0043】 反応混合物を60℃まで冷却し、その後水で反応を止めた。その後pHを濃塩
酸で2−3に調製した。温度を60−70℃に維持した。2層ができ、その上層
が主にオクタンチオール及び相当する(反応中で作られた)メチルエーテルを含
む。その層を分離し、水とNMPを含む層を内部温度80−100℃で3−4体
積に濃縮した。
【0044】 残渣をH2O:EtOAcの混合物で抽出した。EtOAc溶液を続けて15
%NaCl溶液で3回洗浄した。 EtOAcを減圧溜去し残渣を直接続く段階に用いたか、或いはまたトルエン
から結晶化して白色固体を得ることも可能だった。
【0045】 結晶化を用いて収率は52%、減圧溜去のみで90%だった。化学純度は99
.8%だった。鏡像異性体過剰率(e.e)は97.8%だった。 g)(S)−2−エトキシ−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸エチ
ルの調製 (S)−2−エトキシ−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸(87
4g、4.16mol、1.0eq.)をEtOAc(1250ml)に溶解し
た。この溶液にエタノール(3000ml)及びHCl(37%水溶液)(40
ml、0.48mol、0.12eq.)を加えた。溶液を沸騰するまで(約7
2℃)加熱し、水/EtOAc/EtOHを蒸留で除いた。別のEtOH(20
00ml)を加え、別の2000mlを溜去した。この手順をもう一度繰り返し
た。この時点でおよそ95%の変換が達成された。その後EtOH(99.5%
、1000ml)を加え、減圧溜去した。これは>97.5%の変換が達成され
るまで繰り返された。溶液はその後減圧下で体積1700−2000mlまで濃
縮され、その後20℃に冷却された。
【0046】 (S)−2−エトキシ−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸エチル
を含むEtOAc溶液を、その後激しく撹拌しながらゆっくり(30−40分)
NaHCO3(7%w/w、3500ml)の溶液に添加した。結晶化は2、3
分後に起こった。添加後スラリーを0−5℃に冷却し、その後少なくとも1時間
0−5℃で撹拌した。結晶をその後濾取し、減圧下で乾燥した。
【0047】 収率は約93%だった。化学純度は>99%だった。鏡像異性体過剰率(e.
e)は97.8%だった。 2)2−(4−メタンスルホニルオキシフェニル)エチルメタンスルホン酸 2−(4−ヒドロキシフェニル)エタノール(356g、2.58mol、1
.0eq)を塩化メチレン(3500ml)及びトリエチルアミン(653g、
6.44mol、2.5eq.)に溶解した。混合物を−20℃に冷却した。塩
化メタンスルホニル(657g、5.74mol、2.2eq.)をその後、温
度を−25℃ないし−15℃に保ちながら加えた。変換が>95%以上の時、反
応中に形成された塩を濾別し、塩化メチレン(600ml)で洗浄した。有機層
をはじめに飽和炭酸水素ナトリウム溶液(700ml)で20℃で、次に水(7
00ml)で洗浄した。塩化メチレンを減圧溜去し、アセトニトリルで置換した
。そのアセトニトリル溶液をその後、続く段階で使用した。
【0048】 3)(S)−2−エトキシ−3−[4−(2−{4−メタンスルホニルオキシ フェニル}エトキシ)フェニル]プロピオン酸エチル (S)−2−エトキシ−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸エチル
(325g、1.34mol、1.0eq.)をアセトニトリル(2600ml
)に溶解した。均一溶液が形成されると、炭酸カリウム(560g、4.05m
ol、3.0eq.)及び硫酸マグネシウム(110g、(0.2g/gK2
3))を加えた。2−(4−(メタンスルホニルオキシフェニル)エチルメタ
ンスルホン酸のアセトニトリル溶液(全体積約2050ml(0.3g/ml、
2.21mol、1.65eq.))を反応容器に加え混合物を激しく撹拌しな
がら82℃で環流し、アセトニトリルを少しずつ加えながら体積を一定に保った
。変換が>98%になったとき反応を室温まで冷却した。残った塩を濾別し、ア
セトニトリル(800ml)で洗浄した。濾液は乾固するまで減圧溜去した。残
渣をその後続く段階で使用した。
【0049】 4)(S)−2−エトキシ−3−[4−(2−{4−メタンスルホニルオキシ フェニル}エトキシ)フェニル]プロピオン酸 (S)−2−エトキシ−3−[4−(2−{4−メタンスルホニルオキシフェ
ニル}エトキシ)フェニル]プロピオン酸エチルのオイル(723g(71.2
%分析)、1.18mol、1.0eq.)にTHF(3900ml)を加えた
。均一溶液が形成された時水(900ml)を加えた。混合物を+10℃に冷却
した。水酸化リチウム溶液(390ml、4M,1.32eq.)を1時間にわ
たって加えた。温度をその後+30℃まであげ、反応をこの温度で2−3時間進
行させた。変換が>99%の時反応を止めた。EtOAc(500ml)を添加
し混合物を室温まで冷却した。溶液を約30分撹拌しTHFを減圧溜去した。8
0−90%のTHFが減圧溜去されたとき、水(1900ml)を加えた。減圧
溜去はTHFが混合物中になくなるまで続けた。そのアルカリ水溶液をその後E
tOAc(1000ml、2×1250ml、及び950ml)で洗浄した。(
S)−2−エトキシ−3−[4−(2−{4−メタンスルホニルオキシフェニル
}エトキシ)フェニル]プロピオン酸水溶液のpHをHCl(aq)(550m
l、3.0M)で2.0−2.5に調製した。EtOAc(2500ml)を加
え、層を分離した。(S)−2−エトキシ−3−[4−(2−{4−メタンスル
ホニルオキシフェニル}エトキシ)フェニル]プロピオン酸の酢酸エチル溶液を
その後水(700ml)で洗浄し、分離後乾固するまで減圧溜去した。残ったオ
イルをその後続く結晶化に使用した。
【0050】 (S)−2−エトキシ−3−[4−(2−{4−メタンスルホニルオキシフェ ニル}エトキシ)フェニル]プロピオン酸の結晶化 EtOAc(500ml)を含む(S)−2−エトキシ−3−[4−(2−{
4−メタンスルホニルオキシフェニル}エトキシ)フェニル]プロピオン酸の3
バッチからの粗物質(1871g総重量、1262g化合物、3.09mol、
1.0eq)を50℃でトルエン(5000ml)に溶解した。透明な溶液が得
られたとき、存在するEtOAcの量が減少するように溶液を減圧溜去した。減
圧溜去前の体積は6750mlであった。トルエン(2500ml)を再び一度
に加え、添加後の体積は7750mlになり、減圧溜去を続けた。その後、3回
目のトルエン(2500ml)を一度に加え、添加前の体積は6300mlであ
り、添加後の体積は8800mlであった。不透明な溶液が形成され、体積82
00mlになるまで減圧溜去を継続した。40℃まで加熱された溶液にイソオク
タン(1000ml)を加えた。40℃で種晶することにより結晶化を開始した
。混合物をスラリーが形成されるまで激しく撹拌した。その後撹拌速度を減少し
た。スラリーは結晶化するように終夜放置した。スラリーをその後濾過し、トル
エン:イソオクタン5:1(1800ml)で洗浄した。結晶をその後40℃で
減圧下乾燥した。
【0051】 (S)−2−エトキシ−3−[4−(2−{4−メタンスルホニルオキシフェ ニル}エトキシ)フェニル]プロピオン酸の再結晶 (S)−2−エトキシ−3−[4−(2−{4−メタンスルホニルオキシフェ
ニル}エトキシ)フェニル]プロピオン酸(1040g(96.4%分析)、2
.45mol、1.0eq)をトルエン(7000ml)に温度60℃で溶解し
た。透明な溶液が得られたときイソオクタン(1720ml)を溶液に加えた。
溶液をその後シリカ60ゲルで濾過した。溶液をその後50℃から45℃に冷却
し、この温度で結晶化が起こった。スラリーを20℃に冷却した。固体をその後
濾過し、トルエン:イソクタン5:1(1500ml)で洗浄した。結晶は40
℃で減圧下乾燥した。
【0052】 融点決定 示差操作熱量測定(DSC)はMettlerDSC820装置を用い、標準
的な方法に従って行われ、それらは例えば以下に記載されている:Hohme,
G.W.et al(1996),Differential Scannin
g Calorimetory,Springer,Berlin。無水形のD
SCは約87℃(約102J/g)の外挿開始温度の吸熱を示した。
【0053】 X線粉末結晶パターン決定 X線粉末回折図(XRPD)はSiemensD5000X線回折計及び/又は
Philips X’Pert MPD X線回折計を用いて決定された。XR
PDは標準的な方法に従って調製されたサンプルに対して行われ、例えばそれら
は以下に記述されている:Giacovazzo,C.et al(1995)
,Fundamentals of Crystallography, Ox
ford University Press; Jenkins,R.and
Snyder,R.L.(1996),Introduction to X
−Ray Powder Diffractometry, John Wil
ey and Sons, New York; Bunn,C.W.(194
8),Chemical Crystallography,Clarendo
n Press,London;又はKlug,H.P.and Alexan
der,L.E.(1974),X−Ray Diffraction Pro
cedures,John Wiley and Sons,New York
. 式Iの化合物の無水結晶形の典型的な試料のX線粉末回折図を図1に示した。
【0054】 無水形の結晶をXRPDにより分析し、結果を下の表1に表にし(ここにおい
てRIは相対強度を表す)、及び図1に示した。回折図は可変スリットで、かつ
内部標準を用いずに測定された。強度は背景控除無しに可変スリット測定で観察
された強度に基づいた強度である。相対強度はあまり信頼性がなく、絶対値の代
わりに、以下の定義が用いられる: %相対強度 定義 25−100 vs(とても強い) 10−25 s(強い) 3−10 m(中間) 1−3 w(弱い) 回折図に発見されたいくつか追加の弱い又はとても弱いピークは表1から割愛
された。
【0055】 表1. 図1に示された、式Iの化合物の結晶形の無水形のX線粉末回折デー
タ d値/Å RI d値/Å RI d値/Å RI 12.3 w 3.64 s 2.74 w 9.4 m 3.60 s 2.72 m 7.2 m 3.56 m 2.67 w 6.9 m 3.45 s 2.60 w 6.2 vs 3.43 m 2.45 w 5.3 m 3.35 w 2.35 w 5.2 w 3.29 w 2.31 w 4.90 w 3.26 m 2.20 w 4.69 s 3.17 w 2.18 w 4.47 vs 3.12 m 2.11 w 4.42 m 3.10 w 2.08 w 4.22 m 3.03 w 2.02 w 4.15 vs 2.95 w 1.99 w 4.08 w 2.85 w 1.93 w 3.95 w 2.80 m 3.79 w 2.78 w X線粉末回折パターンのd値は装置ごとに僅かに変化することも可能であり、
そのため引用される値は絶対値とは解釈されるべきではないことは理解されるで
あろう。もしd値が小数の一番下の桁が±5以内、とりわけ小数の一番下の桁が
±2以内であれば、式Iの化合物の結晶形は、本明細書中に記載のものと仮定す
ると妥当である。
【0056】 単結晶X線回折パターン決定 単位格子は無水形の単結晶X線データから決定された。それはP2111
称、Z=4,及び以下の次元の斜方晶形であった:a=5.762Å、b=14
.426Å、c=24.785Å、α=β=γ=90°及びV=2060.2Å 3
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 5/48 A61P 5/48 5/50 5/50 9/12 9/12 C07C 303/44 C07C 303/44 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 イングハードト,トード スウェーデン国エス−431 83 メルンダ ル,アストラゼネカ・エアル・オー・デ ー・メルンダル Fターム(参考) 4C206 AA01 AA02 AA03 JA06 MA01 MA04 NA14 ZA42 ZC03 ZC33 ZC35 4H006 AA01 AA02 AA03 AB20 AB23 AB27 AD15

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の式I; 【化1】 に示される、化合物(S)−2−エトキシ−3−[4−(2−{4−メタンスル
    ホニルオキシフェニル}エトキシ)フェニル]プロピオン酸の結晶形、若しくは
    その薬学的に許容される塩、或いはその溶媒和物。
  2. 【請求項2】 実質的若しくは本質的に溶媒を含まない、請求項1に記載の結晶形。
  3. 【請求項3】 82ないし92℃の融点を有することで特徴づけられる、請求項2に記載の結
    晶形。
  4. 【請求項4】 6.2、4.47、及び4.15Åに、強い強度の特徴的なピークを含むX線
    粉末回折パターンを有することで特徴づけられる、請求項2に記載の結晶形。
  5. 【請求項5】 4.69、3.64、3.60、及び3.45Åに、第一ピークよりも弱い相
    対強度の、追加の特徴的なピークを持つX線粉末回折パターンを有することで特
    徴づけられる、請求項4に記載の結晶形。
  6. 【請求項6】 薬剤としての使用のための、請求項1ないし5のいずれかに記載の式Iの化合
    物の結晶形。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし5のいずれかに定義された、式Iの化合物の結晶形、及び薬学
    的に許容される添加剤、希釈剤若しくは担体を含む薬学的組成物。
  8. 【請求項8】 インシュリンへの感受性が低下した患者に関する状態の、治療若しくは予防の
    ための薬剤の調製における、請求項1ないし5のいずれかに定義された、式Iの
    化合物の結晶形の使用。
  9. 【請求項9】 代謝異常の治療における使用のための薬剤の製造における、請求項1ないし5
    のいずれかに定義された物質の使用。
  10. 【請求項10】 インシュリンへの感受性の低下に関する状態の治療又は予防のための方法であ
    って、インシュリンへの感受性が低下した患者に、請求項1ないし5のいずれか
    に記載の化合物の、治療上有効な量を投与することを含む上記方法。
  11. 【請求項11】 脂血症異常(dyslipidaemia)、2型糖尿病、高血糖症、インス
    リン過剰血症、動脈性高血圧症、及び/又は腹部脂胖症の治療又は予防のための
    方法であって、その様な治療若しくは予防が必要な患者に、請求項1ないし5の
    いずれかに記載の化合物の、治療上有効な量を投与することを含む上記方法。
  12. 【請求項12】 式Iの化合物を結晶化することを含む、式Iの化合物の結晶形の製造方法。
JP2001541858A 1999-12-03 2000-11-29 (s)−2−エトキシ−3−[4−(2−{4−メタンスルホニルオキシフェニル}エトキシ)フェニル]プロピオン酸の結晶形 Withdrawn JP2003515582A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
SE9904416-6 1999-12-03
SE9904416A SE9904416D0 (sv) 1999-12-03 1999-12-03 Crystalline form
SE0001187A SE0001187D0 (sv) 2000-04-03 2000-04-03 Crystalline form
SE0001187-4 2000-04-03
PCT/SE2000/002384 WO2001040171A1 (en) 1999-12-03 2000-11-29 Crystalline form of (s)-2 ethoxy-3-[4-(2-{4-methanesulfonyloxyphenyl} ethoxy) phenyl] propanoic acid

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003515582A true JP2003515582A (ja) 2003-05-07

Family

ID=26655058

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001541858A Withdrawn JP2003515582A (ja) 1999-12-03 2000-11-29 (s)−2−エトキシ−3−[4−(2−{4−メタンスルホニルオキシフェニル}エトキシ)フェニル]プロピオン酸の結晶形

Country Status (30)

Country Link
US (1) US6531622B1 (ja)
EP (1) EP1237855B1 (ja)
JP (1) JP2003515582A (ja)
KR (1) KR20030029040A (ja)
CN (1) CN1198799C (ja)
AR (1) AR029412A1 (ja)
AT (1) ATE261431T1 (ja)
AU (1) AU773777B2 (ja)
BR (1) BR0016131A (ja)
CA (1) CA2392038A1 (ja)
CO (1) CO5271735A1 (ja)
CZ (1) CZ20021902A3 (ja)
DE (1) DE60008921T2 (ja)
DK (1) DK1237855T3 (ja)
EE (1) EE200200278A (ja)
ES (1) ES2215769T3 (ja)
HK (1) HK1048980A1 (ja)
HU (1) HUP0203444A3 (ja)
IL (1) IL149577A0 (ja)
IS (1) IS6400A (ja)
MX (1) MXPA02005327A (ja)
MY (1) MY135954A (ja)
NO (1) NO20022598L (ja)
NZ (1) NZ518925A (ja)
PL (1) PL357118A1 (ja)
PT (1) PT1237855E (ja)
RU (1) RU2268880C2 (ja)
SK (1) SK7652002A3 (ja)
TR (1) TR200401333T4 (ja)
WO (1) WO2001040171A1 (ja)

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6440961B1 (en) 1997-10-27 2002-08-27 Dr. Reddy's Research Foundation Tricyclic compounds and their use in medicine: process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them
WO1999016758A1 (en) 1997-10-27 1999-04-08 Dr. Reddy's Research Foundation Novel heterocyclic compounds and their use in medicine, process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them
AU752059B2 (en) 1997-10-27 2002-09-05 Dr. Reddy's Laboratories Limited Bicyclic compounds, process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them
CA2307820C (en) 1997-10-27 2007-04-24 Dr. Reddy's Research Foundation Novel tricyclic compounds and their use in medicine; process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them
US6369067B1 (en) 1997-10-27 2002-04-09 Dr. Reddy's Research Foundation Monocyclic compounds and their use in medicine: process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them
US6531596B1 (en) 1998-10-29 2003-03-11 Dr. Reddy's Laboratories Ltd. Process for the preparation of new antidiabetic agents
PL347208A1 (en) 1998-10-29 2002-03-25 Reddy S Res Fundation Dr An improved process for the preparation of new antidiabetic agents
US7084177B2 (en) * 1999-12-03 2006-08-01 Astrazeneca Ab Comminuted form of(S)-2-ethoxy-3-[4-(2-{4-methanesulfonyloxyphenyl}ethoxy)phenyl] propanoic acid
US6897199B2 (en) 2001-02-05 2005-05-24 Dr. Reddy's Laboratories Ltd. Pharmaceutically acceptable salts of phenoxazine and phenothiazine compounds
US7148246B2 (en) 2003-02-27 2006-12-12 Sanofi-Aventis Deutschland Gmbh Cycloalkyl derivatives having bioisosteric carboxylic acid groups, processes for their preparation and their use as pharmaceuticals
DE10308355A1 (de) 2003-02-27 2004-12-23 Aventis Pharma Deutschland Gmbh Aryl-cycloalkyl substituierte Alkansäurederivate, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Anwendung als Arzneimittel
DE10308351A1 (de) 2003-02-27 2004-11-25 Aventis Pharma Deutschland Gmbh 1,3-substituierte Cycloalkylderivate mit sauren, meist heterocyclischen Gruppen, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung als Arzneimittel
DE10308353A1 (de) 2003-02-27 2004-12-02 Aventis Pharma Deutschland Gmbh Diarylcycloalkylderivate, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung als Arzneimittel
DE10308352A1 (de) 2003-02-27 2004-09-09 Aventis Pharma Deutschland Gmbh Arylcycloalkylderivate mit verzweigten Seitenketten, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Anwendung als Arzneimittel
CA2546601A1 (en) 2003-11-19 2005-06-09 Metabasis Therapeutics, Inc. Novel phosphorus-containing thyromimetics
EP1586573B1 (en) 2004-04-01 2007-02-07 Sanofi-Aventis Deutschland GmbH Oxadiazolones, processes for their preparation and their use as pharmaceuticals
DE102004035034A1 (de) * 2004-07-20 2006-02-16 Degussa Ag Racematspaltung von p-Hydroxyphenyl-2-alkoxy-propionsäuren
DE102005026762A1 (de) 2005-06-09 2006-12-21 Sanofi-Aventis Deutschland Gmbh Azolopyridin-2-on-derivate als Inhibitoren von Lipasen und Phospholipasen
US20120046364A1 (en) 2009-02-10 2012-02-23 Metabasis Therapeutics, Inc. Novel Sulfonic Acid-Containing Thyromimetics, and Methods for Their Use

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE9801992D0 (sv) 1998-06-04 1998-06-04 Astra Ab New 3-aryl-2-hydroxypropionic acid derivative I
MA26634A1 (fr) 1998-06-04 2004-12-20 Astra Ab Nouveaux derives de l'acide 3-aryl propionique et analogues
SE9801990D0 (sv) * 1998-06-04 1998-06-04 Astra Ab New 3-aryl propionic acid derivatives and analogs

Also Published As

Publication number Publication date
ES2215769T3 (es) 2004-10-16
EP1237855B1 (en) 2004-03-10
HUP0203444A3 (en) 2003-05-28
MXPA02005327A (es) 2002-12-06
NZ518925A (en) 2004-06-25
CO5271735A1 (es) 2003-04-30
WO2001040171A1 (en) 2001-06-07
CN1409701A (zh) 2003-04-09
EP1237855A1 (en) 2002-09-11
BR0016131A (pt) 2002-08-20
NO20022598D0 (no) 2002-05-31
DE60008921T2 (de) 2005-01-20
RU2002113450A (ru) 2004-01-10
AU773777B2 (en) 2004-06-03
US6531622B1 (en) 2003-03-11
CA2392038A1 (en) 2001-06-07
AR029412A1 (es) 2003-06-25
EE200200278A (et) 2003-06-16
RU2268880C2 (ru) 2006-01-27
CN1198799C (zh) 2005-04-27
SK7652002A3 (en) 2002-11-06
PL357118A1 (en) 2004-07-12
PT1237855E (pt) 2004-06-30
IS6400A (is) 2002-05-28
HK1048980A1 (en) 2003-04-25
MY135954A (en) 2008-07-31
NO20022598L (no) 2002-05-31
TR200401333T4 (tr) 2004-08-23
KR20030029040A (ko) 2003-04-11
CZ20021902A3 (cs) 2002-11-13
DK1237855T3 (da) 2004-06-14
ATE261431T1 (de) 2004-03-15
AU2035001A (en) 2001-06-12
HUP0203444A2 (hu) 2003-02-28
IL149577A0 (en) 2002-11-10
DE60008921D1 (en) 2004-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003515582A (ja) (s)−2−エトキシ−3−[4−(2−{4−メタンスルホニルオキシフェニル}エトキシ)フェニル]プロピオン酸の結晶形
JP3493341B2 (ja) EtO2C−CH2−(R)Cgl−Aze−Pab−OHの結晶形
JP2002505340A (ja) (2e)−5−アミノ−5−メチルヘキセ−2−エン酸n−メチル−n−((1r)−1−(n−メチル−n−((1r)−1−(メチルカルバモイル)−2−フェニルエチル)カルバモイル)−2−(2−ナフチル)エチル)アミドの新規な塩
JP2003515580A (ja) (s)−2−エトキシ−3−〔4−(2−[4−メタンスルホニルオキシフェニル]エトキシ)フェニル〕プロパン酸の微粉砕形
KR100419404B1 (ko) 공지된 브라디키닌 길항제의 유리질 형태
US11691964B2 (en) Crystalline forms of phthalazinone compound
WO2001040165A1 (en) Crystalline form of 3-{4-[2-(4-tert-butoxycarbonylaminophenyl)ethoxy]phenyl}-(s)-2-ethoxy propanoic acid
JPH06504541A (ja) 4−アミノ−3−アシルキノリン誘導体の塩およびその胃酸分泌抑制剤としての使用
CN112759545A (zh) 3-(二甲氨基甲基)哌啶-4-醇类衍生物及其制备方法和药物用途
JPH07267954A (ja) 新規の3−フェニルスルホニル−3,7−ジアザビシクロ[3,3,1ノナン−化合物、その製法及び抗不整脈剤
JP2002512630A (ja) 血管形成抑制チアジアゾリルピリダジン誘導体
JPWO2004101551A1 (ja) ベンズイミダゾール誘導体の結晶及びその製造方法
ZA200203706B (en) Crystalline form of (S)-2ethoxy-3-[4-(2-4-methanesulfonyloxyphenyl} ethoxy)phenyl] propanoic acid.
EP1826207A1 (en) Acid salt of benzimidazole derivative and crystal thereof
JP2004518721A (ja) 新規ベンゾイルグアニジン塩
JP2001513527A (ja) アントラニル酸類似体
TW200804395A (en) Acid addition salts of N-{3-[4-(2-methoxyphenyl)-1-piperazinyl]-propyl}-7-oxo-5-trifluoromethyl-7H-thieno[3,2-b]pyran-3-carboxamide
JPH05221917A (ja) ビス(4−アルコキシフェニル)エチレン誘導体
JP2003512460A (ja) 2−(4,6−ジメチル−ピリミジン−2−イルオキシ)−3−(2−(3,4−ジメトキシフェニル)エトキシ)−3,3−ジフェニルプロピオン酸−ナトリウム塩及びエンドセリンアンタゴニストとしてのその使用

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071122

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20090608