JP2003514912A - トランスフェクション薬剤としてのリン含有デンドリマー - Google Patents

トランスフェクション薬剤としてのリン含有デンドリマー

Info

Publication number
JP2003514912A
JP2003514912A JP2001540098A JP2001540098A JP2003514912A JP 2003514912 A JP2003514912 A JP 2003514912A JP 2001540098 A JP2001540098 A JP 2001540098A JP 2001540098 A JP2001540098 A JP 2001540098A JP 2003514912 A JP2003514912 A JP 2003514912A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
dendrimer
phosphorus
alkyl
sulfur
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001540098A
Other languages
English (en)
Inventor
ジャン−ピエール マヨーラル
ベルナルド ムニエル
アン−マリー カミナーデ
クリストフ ループ
マリー−アントワネット ザンタ−ブシッフ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Centre National de la Recherche Scientifique CNRS
Original Assignee
Centre National de la Recherche Scientifique CNRS
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Centre National de la Recherche Scientifique CNRS filed Critical Centre National de la Recherche Scientifique CNRS
Publication of JP2003514912A publication Critical patent/JP2003514912A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G83/00Macromolecular compounds not provided for in groups C08G2/00 - C08G81/00
    • C08G83/002Dendritic macromolecules
    • C08G83/003Dendrimers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic System
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/06Phosphorus compounds without P—C bonds
    • C07F9/22Amides of acids of phosphorus
    • C07F9/24Esteramides
    • C07F9/2454Esteramides the amide moiety containing a substituent or a structure which is considered as characteristic
    • C07F9/2479Compounds containing the structure P(=X)n-N-acyl, P(=X)n-N-heteroatom, P(=X)n-N-CN (X = O, S, Se; n = 0, 1)
    • C07F9/2491Compounds containing the structure P(=X)n-N-acyl, P(=X)n-N-heteroatom, P(=X)n-N-CN (X = O, S, Se; n = 0, 1) containing the structure P(=X)n-N-N (X = O, S, Se; n = 0, 1)
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic System
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/547Heterocyclic compounds, e.g. containing phosphorus as a ring hetero atom
    • C07F9/6564Heterocyclic compounds, e.g. containing phosphorus as a ring hetero atom having phosphorus atoms, with or without nitrogen, oxygen, sulfur, selenium or tellurium atoms, as ring hetero atoms
    • C07F9/6581Heterocyclic compounds, e.g. containing phosphorus as a ring hetero atom having phosphorus atoms, with or without nitrogen, oxygen, sulfur, selenium or tellurium atoms, as ring hetero atoms having phosphorus and nitrogen atoms with or without oxygen or sulfur atoms, as ring hetero atoms
    • C07F9/65812Cyclic phosphazenes [P=N-]n, n>=3
    • C07F9/65815Cyclic phosphazenes [P=N-]n, n>=3 n = 3
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N15/00Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
    • C12N15/87Introduction of foreign genetic material using processes not otherwise provided for, e.g. co-transformation

Abstract

(57)【要約】 本発明は、リン含有デンドリマーならびにヒトおよび動物疾患の処置に含まれるインビトロおよびインビボにおける遺伝子トランスフェクション薬剤としてのそれらの使用に関する。該薬剤またはベクターは、好適な標的細胞へ問題の核酸配列を送達するに特に好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、リン含有デンドリマーならびヒトおよび動物疾患の処置を含むイン
ビトロおよびインビボにおける遺伝子トランスフェクション薬剤としてのその使
用に関する。該薬剤またはベクターは、好適な標的細胞へ送達するに特に好適で
ある。
【0002】 遺伝子治療は、核酸の治療的投与に基づき;それは、治療的遺伝子の運搬(tr
ansfer)およびその成功のための有効で安全なベクターの使用を必要とし、従っ
て所望の細胞への遺伝子運搬の効率に依存する。
【0003】 選択的遺伝物質で真核細胞をトランスフェクトし得る多くの組成物は、既に記
載されており、そして本質的に2つの主要なタイプのトランスフェクションベク
ターに属する: − ウイスルトランスフェクションベクター、これは、効果的であるが、使用
について制限を有する:組織特異的でない、問題の各遺伝子についての構築物を
得る必要性、患者および職員についての高価でかつ制限的臨床基盤設備の設定へ
導く環境についての潜在的危険性、ならびに免疫応答、相同組換えによるウイル
ス粒子の産生、および潜在的癌遺伝子効果の問題; − 真核細胞における化学物質(例えば、DNA)の運搬および発現を促進し
得る、非ウイルス薬剤(合成ベクター)。
【0004】 これらの合成ベクターは、本質的に2つの機能を有さなければならない:トラ
ンスフェクトされるDNAを濃縮し、そしてその細胞付着(attachment)ならび
に原形質膜および必要に応じて核膜を介してのその通過を促進する;従って、有
効であるために、このようなベクターは、ウイルスの機能を模倣しなければなら
ない。しかし、先行技術において提供された種々のベクターは、最適にはこれら
2つの機能を示さず、そしてまた場合によって細胞について毒性であり得る。
【0005】 これらの非ウイルスベクターの中でも、特にカチオン性脂質の調製が言及され
得、これは、特に細胞障害性であり(15〜18)、リポソーム(9〜11)お
よびポリ(L−リシン)プロタミン、ポリエチレンイミン(12)またはカチオ
ン性デンドリマー(ポリアミドアミン)(13、14、27)のようなポリカチ
オン性ポリマーにDNAを封入するための技術であり、これらはポリプレックス
(polyplex)と呼ばれる粒子を作製し、各々は、それらの構造および細胞タイプ
に依存して可変のトランスフェクション効率を与える、協同性(cooperativity
)のプロセスを引き起こす多重の静電的相互作用を介してDNAと結合する(2
5)。
【0006】 より詳細には、ポリアミドアミン(PAMAM)タイプのデンドリマーは、球
状かつ分岐の構造を有するポリマーであり;それらは、水溶液に可溶であり、そ
してそれらの表面に第一級アミンの層を有し;それらは、それらの表面でイソ分
子(isomolecular)でありそして高度に帯電している。記載される種々のデンド
リマーは、種々のタイプのコア:アンモニウムまたはエチレンジアミン(EDA
)を有し、これらから重合プロセスが開始される。これらPAMAMデンドリマ
ーは、該ポリマーの表面に規定数のアミノ基を含み、これらは、生理的pHで正
に帯電している。このような分子はアニオン(例えば、核酸)と相互作用するこ
と、およびDNA/デンドリマー複合体は、DNA/ポリリシン複合体で観察さ
れるものと類似の様式であるが、それらの溶解度およびそれらの構造にリンクし
たより大きな効率で、細胞をトランスフェクトし得ることが示された。特に、コ
アとしてNH3基またはEDA基のいずれかを含むG3−G5PAMAMデンドリ
マーは、生理的条件下でDNAと安定な複合体を形成し得、そしてG5−G10
ンドリマーは、遺伝子をトランスフェクトし得る。トランスフェクションの能力
がデンドリマーのこの基に限定されるという事実は、恐らく、それらの表面に存
在するアミノ基の数およびそれらの球状形に関連する。後者の効率は、熱処理に
よる最初のデンドリマー構造に対する化学的修飾に依存し、これは、ヘテロ拡散
の(heterodispersed)化合物の集団を生じさせる(15、21)。
【0007】 約10年にわたって、デンドリマーの化学に関する研究が、それらの構造(秩
序だった多官能ポリマー)、ならびにそれらの末端のかなりの数の官能基(これ
は、多数の表面および境界面を提供する)の存在および多様な分子の封入を可能
にする空領域(empty zones)の存在に関連するそれらの特性のために、かなり
行われた;この研究は、C. Galliotら(18)、C. Larreら(19)またはD. P
revoteら(28)によって記載されるもののようなリン含有デンドリマーに対応
する他の構造の合成を導いた。
【0008】 しかし、該文献から、水溶性でないこれらのリン含有デンドリマーはトランス
フェクション薬剤として使用され得ないことが分かる。
【0009】 彼らの研究のコンテクストにおいて、本発明者らは、ここで、内層のレベルで
官能化され、末端にプロトン化された第三級アミンを含む新規のリン含有デンド
リマーが、核酸を運搬するためのベクターとして特に有利な特性を有することを
示す。
【0010】 本発明の主題は、以下からなることを特徴とするポリカチオン性リン含有デン
ドリマーである: − 2〜8の官能基ならびに特に一般式Iaの基(また、N33と呼ばれる):
【0011】
【化5】
【0012】 または一般式Ibの基:
【0013】
【化6】
【0014】 を含むコアP0の形態の中心層、 − nの中間層、これは同一または異なり得、該中間層の各々は、以下の式II
に対応するユニットP1からなる:
【0015】
【化7】
【0016】 ここで: Lは、酸素、リンまたは硫黄原子である。
【0017】 Mは、以下の基の1つを示す: ・アルキル基、アルコキシ基またはC1−C12オレフィン、アゾもしくはア
セチレンタイプの不飽和基でジ−、トリ−またはテトラ−置換された芳香族基。
全てのこれらの基は、場合によってはリン、酸素、窒素、硫黄またはハロゲン原
子を含む、あるいは、 ・Mが芳香族基である場合に定義される通りのいくつかの置換基を含むアル
キルまたはアルコキシ基、 R1およびR2は、同一または異なり得、水素原子または以下の基の1つを示
す:場合によってはリン、酸素、硫黄、窒素またはハロゲン原子を含む、アルキ
ル、アルコキシ、アリール;R2は最も一般的にはR1と異なる。
【0018】 nは、1と11の間の整数である。
【0019】 Eは、酸素、硫黄または窒素原子であり、該窒素原子は、アルキル、アルコ
キシまたはアリール基へ場合によっては連結されており、全てのこれらの基は、
場合によってはリン、酸素、窒素、硫黄またはハロゲン原子を含む。
【0020】 − ユニットP2からなる外層、これは同一または異なり得、式IIIに対応す
る:
【0021】
【化8】
【0022】 ここで: R5は、水素原子または以下の基:アルキル、アルコキシ、アリールの1つ
を示し、これらの基は、場合によってはリン、酸素、窒素、硫黄またはハロゲン
原子を含む。
【0023】 Wは、以下の基:アルキル、アルコキシ、アリールの1つを示し、全てのこ
れらの基は、場合によってはリン、酸素、窒素、硫黄またはハロゲン原子を含む
【0024】 R3およびR4は、同一または異なり得、C1−C5アルキル基を示す。
【0025】 Xは、水素原子またはC1−C5アルキル基を示すかまたは存在しない。そし
て、 Zは、ハロゲン化物イオン、アルキルCOO-基または炭素、酸素、硫黄、
窒素、リンもしくはハロゲン原子を含む任意の他のアニオン性基を示すか、ある
いは存在しない。
【0026】 式IIの好ましい基は、特に以下の基である:
【0027】
【化9】
【0028】 式IIIの好ましい基は、特に以下の基である:
【0029】
【化10】
【0030】 ここでp=1〜5。
【0031】 このような化合物は、デンドリマーを示し、そして特に図1〜3に示される。
【0032】 表現“アルコキシ“は、一般式R’O−の基、例えばメトキシ、エトキシ、プ
ロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、tert−ブトキシ基を
意味する。
【0033】 表現“アルキル”は、8炭素原子までを含む直鎖または分枝鎖基を意味する。
これらの基の中でも、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソ
ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチルま
たはオクチル基が言及され得る。
【0034】 表現“アリール”は、例えば、必要に応じて1以上のアルコイル(alkoyl)ま
たはアルコキシル基あるいは塩素、臭素またはフッ素原子で置換されたフェニル
基、あるいは、1〜2ヘテロ原子(例えば、窒素または酸素)を含む5または6
員の芳香族ヘテロ環式基を意味する。これらのアリール基の中でも、(o−、m
−、またはp−)フェニル、(3,4−、2,6−、2,3−)メトキシフェニ
ル、(o−、m−、またはp−)ジメトキシフェニル、トルイル、チエニルまた
はピリジル基が言及され得る。
【0035】 一般的に、式A−[Gn](ここで、Aは末端ユニットのタイプを定義し、そ
してGnは中間ユニットP1の層の数を定義する)によって示される数タイプの
生成物を得ることが可能である(世代(generation)の数に対応する): − 化合物2−[Gn]の系列は、前記式IIIの末端ユニットを有し、ここでX
は水素原子を示し、pは2に等しく、R3およびR4は同一でありそしてエチル基
を示し、Zは塩化物イオンであり、そしてnは1と11の間好ましくは1と10
の間の整数である(図3を参照のこと); − 化合物3−[Gn]の系列は、式IIIの末端ユニットを有し、ここでXは空
(empty)であり、pは2に等しく、R3およびR4は同一でありそしてエチル基
を示し、Zは空であり、そしてnは1と11の間好ましくは1と10の間の整数
である(図3を参照のこと); − 化合物4−[Gn]の系列は、式IIIの末端ユニットを有し、ここでXはメ
チル基を示し、pは2に等しく、R3およびR4は同一でありそしてエチル基を示
し、Zはヨウ化物イオンであり、そしてnは1と11の間好ましくは1と10の
間の整数である(図3を参照のこと); − 化合物5−[Gn]の系列は、式IIIの末端ユニットを有し、Xはメチル基
を示し、pは2に等しく、R3およびR4は同一でありそしてエチル基を示し、Z
は基CH3COO-であり、そしてnは1と11の間好ましくは1と10の間の整
数である(図3を参照のこと); − 化合物1−[Gn]の系列は、Cl2末端ユニットを有し、そしてnは1と
11の間好ましくは1と10の間の整数である(図3を参照のこと)(本発明に
従うデンドリマーの調製のための中間体産物)。
【0036】 本発明に従うポリカチオン性リン含有デンドリマーは、遺伝子ベクターとして
使用される先行技術のデンドリマーと比較して特定数の利点を有する: − それらは、イソ分子(isomolecular)であり、そして結果として再現性可
能である(高度の純度)、 − それらは帯電しており、これは、トランスフェクトされる核酸に関して特
定の親和性、そして従って良好なトランスポーター(transporter)品質をそれ
らに与える、 − それらは、表面および内部層の両方で官能化され得る、 − それらは、大きなpH範囲(3〜12)内で分解せずに水溶性である(7
ヶ月間水溶液中で安定)。これは、トランスフェクションにおいて活性である化
合物を与えるために熱分解(比較的乏しい再現性の工程)させなければならない
PAMAMタイプのデンドリマーと比較して、明らかな利点を示す。
【0037】 − それらは、比較的非細胞障害性である(80%よりも大きなトランスフェ
クトされた細胞の生存能力)。
【0038】 本発明に従うリン含有デンドリマーは、式VIII(式IIの産物の例)のモチーフ
またはユニットH2N−N(R2)−P(S)Cl2の連続層の付加によるデンド
リマー構造の制御された成長によって、再現可能な様式で得られ得る。式VIIの
中心コアまたはブロック(図1および2を参照のこと)は、4−ヒドロキシベン
ズアルデヒドのトリエチルアンモニウムで修飾されたヘキサクロロシクロトリホ
スファゼンユニット(Cl633)に対応する。6の末端アルデヒド官能基を
含むこのコアは、式VIII H2N−N(Alk)−P(S)Cl2のジクロロホス
ホノアルキルヒドラジド(dichlorophosphonoalkylhydrazide)と接触されて、
ジクロロチオホスフィン、P(S)Cl2、末端ユニットを含むデンドロン(den
dron)を生成し、これは式VIの4−ヒドロキシベンズアルデヒド塩ともう一度接
触され得、反復によって各デンドリマー世代を生成する。第1、第2、第3、第
4および第5デンドリマー世代は、それぞれ、6、12、24、48および96
のCl2末端ユニットを含み、これは、N,N−ジアルキルエチレンジアミンで
処理され得、プロトン化後にカチオン性デンドリマーを生成する:図3に従って
、2−[G1]〜2−[G5]。
【0039】 ポリカチオン性リン含有デンドリマーは、第1、第2、第3、第4および第5
デンドリマー世代について、それぞれ、12、24、48、96または192周
辺(peripheral)正電荷を有する。
【0040】 メチル化形態(5−[G1]〜5−[G5])は、対応の中性末端アミン(3−
[G1]〜3−[G5])から、ヨウ化メチルの存在下でのメチル化、続いての好
適な樹脂を使用してのヨージド/アセテート交換によって、調製される(実施例
1を参照のこと)。
【0041】 デンドリマーの純度および完全性(integrity)は、分光分析(1H、13Cおよ
31P NMR)によって証明される。
【0042】 メチル化デンドリマー(5−[G1]〜5−[G5])のたった8〜10%の末
端枝が、メチル基における欠陥(deficit)を示す。
【0043】 より詳細には、本発明に従うデンドリマーは、以下の様式で調製され得る: (1)6のアルデヒド官能基含む式VIIの生成物:N33(OC64CHO)6 (コアP0からなる中心層;図3)を得るための、式Vの生成物(また、N33
と呼ばれる)の反応
【0044】
【化11】
【0045】 ここでR1は、式VI
【0046】
【化12】
【0047】 のアルデヒド官能基を含む基を示す。
【0048】 (2)Cl2末端ユニットを含む1−[Gn]タイプのデンドロンの生成するた
めの、(1)において得られた式VIIの生成物と式VIII:H2N−N(R2)−P
(S)Cl2との反応、; (3)(2)で得られた生成物に基づいての工程(1)および(2)の反復、
数nの中間層を生成する;第1、第2、第3、第4および第5デンドリマー世代
は、それぞれ、6、12、24、48および96のCl2末端ユニットを含む;
ならびに、 (4)プロトン化後に本発明に従うカチオン性デンドリマーを生成するための
該Cl2末端ユニットのN,N−ジアルキルエチレンジアミンでの処理。
【0049】 本発明の主題はまた、核酸および該核酸へ結合された上記に定義のポリカチオ
ン性リン含有デンドリマーを含むことを特徴とする、真核細胞へ核酸配列をトラ
ンスフェクトするための薬剤として作用し得る組成物である。
【0050】 該組成物の有利な実施形態によれば、それはまた、少なくとも1つの薬学的に
許容されるビヒクルを含む。
【0051】 該組成物の別の有利な実施形態によれば、N/P比[ここで、Nはデンドリマ
ーの末端カチオン性基(帯電アミン)に対応し、そしてPは該核酸のリン酸基に
対応する]は5〜10の間である。
【0052】 該組成物の別の有利な実施形態によれば、それはまた、該真核細胞の細胞質膜
またはエンドソーム膜を通って該核酸を運搬し得る、膜を透過させるための薬剤
を含む。
【0053】 該組成物のなお別の有利な実施形態によれば、該ポリカチオン性リン含有デン
ドリマーは、該核酸と非共有結合的に結合される。
【0054】 有利には、系列2−[Gn](ここで、n=3〜5)において選択される本発
明に従うポリカチオン性リン含有デンドリマーは、核酸を運搬するためのベクタ
ーとして特に有利であり、一方、系列5−[Gn]のデンドリマーは、毒性であ
りそして血清の存在および非存在の両方において核酸を真核細胞へトランスフェ
クトすることにおいて比較的非効率的である。
【0055】 この現象は、恐らく、高密度の安定な正電荷に関連し、これは、細胞膜の破裂
(rupture)を引き起こしそして従って細胞死へ導き得る。デンドリマーを分解
させることなしにアルキル化生成物についての電荷密度を減少させることは可能
でなく、一方、系列2−[Gn]の電荷密度は、細胞膜のレベルでのpHの微小
環境修飾(microenvironmental modifications)によって調節され得る。さらに
、この系列のデンドリマーの電荷密度を調節することの可能性は、エンドソーム
において運搬された遺伝子の放出における重要な因子を構築し得る。従って、こ
れらのデンドリマーは、恐らく、細胞コンパートメントにおけるプロトンリザー
バ(proton reservoir)として作用し、それらの電荷密度はATPアーゼ−依存
プロトンポンプおよび細胞内塩化物濃度の改変によって制御される。細胞の外側
および内側のこれらのデンドリマーのカチオン性電荷密度を減少させる可能性は
、インビボでの使用に好ましいであろう。
【0056】 上記のアレンジメントに加えて、本発明はまた他のアレンジメントを含み、こ
れは、本発明の主題である方法の実施例およびまた添付の図面に言及する以下の
説明から明らかとなる。
【0057】 しかし、これらの実施例は本発明の主題の例示によってのみ与えられ、ここで
それらは決して限定を構成しないことが、明らかに理解されるべきである。
【0058】 実施例1:本発明に従うデンドリマーの調製 − 使用される一般的な方法および産物 全ての操作を、強真空の条件下またはアルゴン下での一般的技術を使用して行
った。1H、31Pおよび13CNMRスペクトルを、Brucker分光計(AC80、AC200
およびAC250)において記録した。試薬の31P NMR化学シフトは、85%のH 3 PO4に対するppmで表現される。NMRについて使用される番号付け(numb
ering)は、図1において詳述される。1−[Gn]デンドリマーを、公開された
プロトコル(16、17)に従って合成した。省略形1−[Gn]において、番
号1は、末端Clを有するデンドリマーに対応し、2、3、4または5は、それ
ぞれ、−NH(Et)2 +Cl-、−N(Et)2、−NMe(Et)2 +-または
−NMe(Et)2 +OAc-についてであり、そしてnは、デンドリマーの世代
(generations)の数(中間層の数)に対応する。ヨウ化メチルおよびN,N−
ジエチルエチレンジアミンはAldrichから供給され、そしてAG1−X8
樹脂(これは、アニオン交換について高い能力(high capacity)を有する)は
Bioradから供給された。
【0059】 − 2−[Gn]タイプの生成物を合成するための一般的手順 N,N−ジエチルエチレンジアミン(n=1、93μl、0.66mmol;
n=2、71μl、0.5mmol;n=3、68μl、0.48mmol;n
=4、61μl、0.43mmol;n=5、60μl、0.42mmol)を
、シリンジを使用して、15mlの蒸留されたTHF(THFΔ)中に100m
gのデンドリマー1−[Gn](n=1、55μmol;n=2、21μmol
;n=3、10μmol;n=4、4.5μmol;n=5、2.2μmol)
を含有する溶液へ、激しく攪拌しながら滴下した。室温(RT)で一晩攪拌した
後、溶媒を濾過によって除去した。得られた白色粉末を20mlの蒸留されたT
HFで2回洗浄し、そして蒸発によって乾燥させた。カップリング反応の間に生
成されたプロトンを、末端第三級アミン残基によって捕捉し、結果として、2−
[Gn]デンドリマーを塩化物の形態で得た。
【0060】 デンドリマー2−[G1]の第1世代は、収率80%で得られる。NMRデー
タは以下の通りである:
【0061】
【数1】
【0062】 デンドリマー2−[G2]の第2世代(収率=95%):
【0063】
【数2】
【0064】 デンドリマー2−[G3]の第3世代(収率=95%):
【0065】
【数3】
【0066】 デンドリマー2−[G4]の第4世代(収率=95%):
【0067】
【数4】
【0068】 デンドリマー2−[G5]の第5世代(収率=95%):
【0069】
【数5】
【0070】 − 3−[Gn]タイプの生成物を合成するための一般的手順 水酸化ナトリウム規定液(n=1、372ml、0.37mmol;n=2、
312ml、0.31mmol;n=3、288ml、0.29mmol;n=
4、288ml、0.28mmol;n=5、288ml、0.28mmol)
を、30mlの蒸留水中に100mgのデンドリマー2−[Gn]を含む溶液(
n=1、31mmol;n=2、13mmol;n=3、6mmol;n=4、
3mmol;n=5、1.5mmol)へ、激しく攪拌しながら滴下した。沈殿
物を遠心分離によって単離し、そしてクロロホルムに溶解させ、そして次いで有
機層を硫酸ナトリウムで乾燥させた。最後に、生成物を濾過しそして蒸発によっ
て乾燥させた。
【0071】 デンドリマー3−[G1](収率=80%):
【0072】
【数6】
【0073】 デンドリマー3−[G2](収率=95%):
【0074】
【数7】
【0075】 デンドリマー3−[G3](収率=95%):
【0076】
【数8】
【0077】 デンドリマー3−[G4](収率=95%):
【0078】
【数9】
【0079】 デンドリマー3−[G5](収率=95%):
【0080】
【数10】
【0081】 − 4−[Gn]タイプの生成物を合成するための一般的手順 15mlのDMF中に100mgの中性デンドリマー3−[Gn](n=1、
36mmol;n=2、15mmol;n=3、7mmol;n=4、3.3m
mol;n=5、1.6mmol)およびヨウ化メチル(n=1、27μl、0
.43mmol;n=2、22μl、0.36mmol;n=3、21μl、0
.34mmol;n=4、20μl、0.32mmol;n=5、19μl、0
.31mmol)を含む溶液を、室温で一晩攪拌した。溶液を蒸発によって乾燥
させた。得られたペーストを20mlのペンタン/エーテル(1/1、v/v)
混合液で洗浄し、4−[Gn]と呼ばれるメチル化デンドリマーの黄色粉末を得
た。
【0082】 デンドリマー4−[G1](収率=90%):
【0083】
【数11】
【0084】 デンドリマー4−[G2](定量的収率):
【0085】
【数12】
【0086】 デンドリマー4−[G3](定量的収率):
【0087】
【数13】
【0088】 デンドリマー4−[G4](定量的収率):
【0089】
【数14】
【0090】 デンドリマー4−[G5](定量的収率):
【0091】
【数15】
【0092】 − 5−[Gn]タイプの生成物を合成するための一般的手順 アニオン交換についての高い能力を有する樹脂、AG1−X8を、蒸留水(n
=1、25ml;n=2、23ml;n=3、22ml;n=4、21ml;n
=5、20ml)中の100mgのメチル化デンドリマー4−[Gn](ヨウ化
物の形態)(n=1、22μmol;n=2、10μmol;n=3、4.7μ
mol;n=4、21μmol;n=5、1.1μmol)の懸濁液へ、示され
る割合(n=1、1.24g;n=2、1.13g;n=3、1.06g;n=
4、1.03g;n=5、1g)で添加し、そして1時間穏やかに混合した。得
られたペーストを20mlのペンタン/エーテル(1/1、v/v)混合液で洗
浄し、5−[Gn]と呼ばれる、アセテート形態の、メチル化デンドリマーの白
色粉末を得た。8〜10%の末端枝を樹脂での対イオン交換の間に修飾し、そし
てNMR結果が第三級アミンを保有する中性デンドリマー(3−[Gn])のも
のと同一であったので仮に脱メチル化形態と考えた。これらのマイナー(minor
)末端枝は、以下にあるNMR結果におけるアスタリスクで示され、そして収率
は全デンドリマーのものに対応する。
【0093】 デンドリマー5−[G1](収率=90%):
【0094】
【数16】
【0095】 デンドリマー5−[G2](収率=95%):
【0096】
【数17】
【0097】 デンドリマー5−[G3](収率=95%):
【0098】
【数18】
【0099】 デンドリマー5−[G4](収率=95%):
【0100】
【数19】
【0101】 デンドリマー5−[G5](収率=95%):
【0102】
【数20】
【0103】 実施例2:トランスフェクション実験 これらの種々のポリカチオン性リン含有デンドリマーで得られた結果は、常に
、5(図4)〜10(図5)のN/P電荷比(N/P比=DNAの1リン酸当た
りのデンドリマーの末端窒素原子の数)を有する最適効率(optimum efficiency
)を示した。従って、任意の様式で、リン含有デンドリマー(P−デンドリマー
)の種々の世代のトランスフェクション効率(transfection efficiency)を、
1ヌクレオチド当たり5〜10アミン当量を有する線形PEI ExGen 50
0のものと比較することが決定された。
【0104】 DNAの1リン酸当たり5正電荷当量で、塩酸塩の形態で試験された2−[G n ]タイプの5の異なる世代のプロトン化デンドリマーは、トランスジーンの顕
著な発現を得ることを可能にした。105〜ほぼ109相対光単位(relative lig
ht units)(RLU)/タンパク質1mgの増加が観察された。トランスフェク
ション効率は、デンドリマーのサイズ(世代数)に伴って増加し、しかし108
と109RLUの間の値で第3世代からプラトーに達する(図4)。従って、2
−[G4]を選択してより詳細にこれらの新規のカチオン性リン含有デンドリマ
ー(この構造を図2に与える)を研究する。
【0105】 血清の存在下で行われるトランスフェクションはより少ない毒性を生じること
に注意するべきである。結果として、より高いレベルの発現が、血清無しで行わ
れるものと比較して、血清の存在下で行われるトランスフェクションについて観
察される(それぞれ、図4Aおよび図4B、右および左のパネル)。
【0106】 それらのトランスフェクション条件をさらに最適化しようとしないで、第3〜
第5世代のデンドリマーは、最適条件下で使用される線形PEIと同じぐらい効
率的であると分かる。
【0107】 他方で、メチル化形態5−[Gn]は、むしろ毒性でありそして真核細胞へ核
酸をトランスフェクトすることについて比較的非効率的であると分かる(図5A
および図5B)。この現象は、細胞膜を乱し(disturb)そして細胞死を引き起
こし得る安定な正電荷密度によって説明され得る。デンドリマーを分解(degrad
e)することなしにメチル化形態の電荷密度を減少させることは可能でなく;他
方で、塩化物誘導体(2−[Gn])の電荷密度は、それらが細胞膜へアプロー
チする場合にpHの微小環境修飾(microenvironmental modifications)によっ
て調節され得る。さらに、デンドリマーの塩化物誘導体の電荷密度を調節する可
能性は、エンドソームからのルシフェラーゼ遺伝子の放出において重大な役割を
果たし得る。これらのデンドリマーは、恐らく、細胞コンパートメントにおける
プロトンリザーバのように振舞い、それらの電荷密度は、第一にATPアーゼ共
役プロトンポンプによって、第二に塩化物濃度の細胞内調節によって制御される
。細胞の内側または外側でのこれらのリン含有デンドリマーのカチオン性電荷密
度を減少させる可能性は、以前に記述されたように(26)、インビボで実験を
行うための利点である。
【0108】 − 化学生成物 線形22kDa PEI(ExGen 500)はEuromedex(So
uffelweyersheim,France)によって供給された。
【0109】 − 細胞系および培養 NIH3Tマウス線維芽細胞はATCC(Rockville,MA,USA
)に由来し、そしてダルベッコの改変イーグル培地(DMEM)で培養する。培
養培地に、10%のウシ胎児血清(D.Dutscher,Brunath,F
rance)、2mMのL−グルタミン(Gibco−BRL)、100ユニッ
ト/mlのペニシリン(Gibco−BRL)および100μg/mlのストレ
プトマイシン(Gibco−BRL)を補足した。細胞を37℃で、5%のCO 2 を含む湿潤雰囲気において維持する。細胞が80%コンフルエンシーに達した
時、それらをトリプシン−EDTA(Gibco−BRL)の生理食塩水溶液で
分離し、10倍に希釈し、そして新しいフラスコ中に培養させた。
【0110】 − プラスミド サイトメガロウイルスのプロモーター/エンハンサー配列の制御下でPhot
inus pyralisルシフェラーゼをコードするPCMV−lucは、親
切にもDr.M.Scarpa(CRIBI,Padoua、Italy)から
提供された。プラスミドを、形質転換大腸菌株XL1から、Qiagenカラム
(Rockford,USA)において精製した。
【0111】 − 細胞のトランスフェクション 接着細胞(adherence cells)を、トランスフェクションの前日に、24−ウ
ェルプレート(Costar,D.Dutscher,France)へ播種し
、トランスフェクションの日に60〜70%のコンフルエンシーに達した。全て
の実験を3重で行った。細胞をトランスフェクション前にリンスし、そして血清
を含むまたは含まない1mlの培地を各ウェルへ添加した。2μgのプラスミド
(10mM Tris−1 mM EDTA緩衝液(pH7.4)中の1.5mg
/ml溶液)を、50μlの0.15M NaClに希釈した。
【0112】 N/P(窒素/リン酸)比は、核酸ホスフェート(Mw330)当たり1つの
アミン残基を有する必要のあるポリマーの量に対応する(43Da=PEIにつ
いての平均分子量(Mw);デンドリマーについて、アミン残基の窒素モル濃度
は、Mwを各世代についての電荷数によって割ることによって計算された)(1
2)。必要量の線形PEI(ExGen500)およびデンドリマー(滅菌Mi
lliQ水中の、PEIおよびアミン形態の10mMの窒素に対応するデンドリ
マーの、ストック溶液由来)を、50μlの0.15M NaClに希釈し、穏
やかにボルテックスし(vortexed)そして遠心分離した。15分後、カチオン性
ベクターを1工程でプラスミド溶液へ添加し[そして逆の順序でない(12)]
、そして次いで混合物をボルテックスしそして遠心分離した。上記に示される量
および容量は、1ウェルに対応し、そして実際には3で乗じられ、そして3つの
ウェルへ分配した。10分後、混合物を細胞へ添加し、そして上澄みを僅かに水
平な手動の回転によって均一に分配させた。その直後に、培養プレートを5分間
1500rpm(280g)で遠心分離した(Sigma,3K10,Biob
lok,France)。2〜3時間のインキュベーション後、110μlのウ
シ胎児血清を、血清を含まないウェルへ添加した。細胞を24時間培養し、そし
て次いでレポーター遺伝子の発現を試験した。
【0113】 − ルシフェラーゼ測定 ルシフェラーゼ遺伝子の発現を、ルミネッセンスによって測定した。培養培地
を除去し、そして細胞溶解物を、1×溶解緩衝液(Promega,USA)中
室温で30分間のインキュベーション後に収穫した。溶解物を穏やかにボルテッ
クスし、そして140 000rpm(17 530g)で5分間4℃で遠心分離
した。20μlの溶解物を100μlのルシフェラーゼ反応緩衝液(Prome
ga,USA)に希釈し、そしてルミネッセンスを10秒間測定した(Medi
ators PhL,Vienna,Austria)。結果を、タンパク質m
g当たりのルミネッセンスの単位として表現する(BCA試験,Pierceを
使用しての測定)。
【0114】 実施例3:実施例2に従ってトランスフェクトした細胞の生存度(viability
)のパーセンテージ
【0115】
【表1】
【0116】
【表2】
【0117】
【表3】
【0118】 上記から明らかであるように、本発明は、より明示的にまさに記載された実施
、調製および適用のその方法に決して限定されず;他方で、それは、本発明のコ
ンテクストまたは範囲から逸脱することなしに、当業者に予想され得るその全て
の変形物を含む。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、中心コアP0(N33)の構造および3−[G2]タイプの本発明に従
うデンドリマーを例示する。
【図2】 図2は、2−[G4]タイプの本発明に従うデンドリマーを例示する。
【図3】 図3は、本発明に従うデンドリマーを調製するための方法を例示する。
【図4】 図4は、血清の存在下(図4Aおよび4Bの右手側部分)または血清の非存在
下(図4Aおよび4Bの左手側部分)での、2−[Gn]タイプのデンドリマー
の遺伝子運搬特性を例示する。
【図5】 図5は、血清の存在下(図5Aおよび5Bの右手側部分)または血清の非存在
下(図5Aおよび5Bの左手側部分)での、5−[Gn]タイプのデンドリマー
の遺伝子運搬特性を例示する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ムニエル ベルナルド フランス国 エフ−31320 カスタネット インパセ デ ムニエル 7 (72)発明者 カミナーデ アン−マリー フランス国 エフ−31400 トゥールーズ ル デ レステラル 17 (72)発明者 ループ クリストフ フランス国 エフ−31000 トゥールーズ ル デ レトワール 5 (72)発明者 ザンタ−ブシッフ マリー−アントワネッ ト フランス国 エフ−67000 ストラスブー ル ル デ ストックホルム 6 Fターム(参考) 4C076 CC41 EE59 4C084 AA13 MA05 NA13 4C086 AA02 EA16 MA02 MA05 NA13 4H050 AA01 AB20

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下からなることを特徴とする、ポリカチオン性リン含有デ
    ンドリマー: − 2〜8の官能基を含む中心コアP0の形態の中心層、 − nの中間層、これは同一または異なり得、該中間層の各々は、以下の式II
    に対応するユニットP1からなる: 【化1】 ここで: Lは、酸素、リンまたは硫黄原子である; Mは、以下の基の1つを示す: ・アルキル基、アルコキシ基またはC1−C12オレフィン、アゾもしくはア
    セチレンタイプの不飽和基でジ−、トリ−またはテトラ−置換された芳香族基。
    全てのこれらの基は、場合によってはリン、酸素、窒素、硫黄またはハロゲン原
    子を含む、あるいは、 ・Mが芳香族基である場合に定義される通りのいくつかの置換基を含むアル
    キルまたはアルコキシ基、 R1およびR2は、同一または異なり得、水素原子または以下の基の1つを示
    す:場合によってはリン、酸素、硫黄、窒素またはハロゲン原子を含む、アルキ
    ル、アルコキシ、アリール;R2は最も典型的にはR1と異なる; nは、1と11の間の整数である; Eは、酸素、硫黄または窒素原子であり、該窒素原子は、アルキル、アルコ
    キシまたはアリール基へ場合によっては連結されており、全てのこれらの基は、
    場合によってはリン、酸素、窒素、硫黄またはハロゲン原子を含む; − ユニットP2からなる外層、これは同一または異なり得、式IIIに対応す
    る: 【化2】 ここで: R5は、水素原子または以下の基:アルキル、アルコキシ、アリールの1つ
    を示し、これらの基は、場合によってはリン、酸素、窒素、硫黄またはハロゲン
    原子を含む; Wは、以下の基:アルキル、アルコキシ、アリールの1つを示し、全てのこ
    れらの基は、場合によってはリン、酸素、窒素、硫黄またはハロゲン原子を含む
    ; R3およびR4は、同一または異なり得、C1−C5アルキル基を示す。 Xは、水素原子またはC1−C5アルキル基を示すかまたは存在しない。そし
    て、 Zは、ハロゲン化物イオン、アルキルCOO-基または炭素、酸素、硫黄、
    窒素、リンもしくはハロゲン原子を含む任意の他のアニオン性基を示すか、ある
    いは存在しない。
  2. 【請求項2】 前記中心コアP0が、一般式Iaの基: 【化3】 または一般式Ib: 【化4】 の基からなる群から選択されることを特徴とする、請求項1に記載のデンドリマ
    ー。
  3. 【請求項3】 Xが水素原子を示し、R5が水素原子であり、Wが基(CH22を示し、R3およびR4が同一でありそしてエチル基を示し、Zが塩化物イオ
    ンであり、そしてnが1と11の間の整数である、式IIIの末端ユニットを有す
    ることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のデンドリマー。
  4. 【請求項4】 Xがメチル基を示し、R5が水素原子であり、Wが基(CH22を示し、R3およびR4が同一でありそしてエチル基を示し、Zが基CH3CO
    -であり、そしてnが1と11の間の整数である、式IIIの末端ユニットを有す
    ることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のデンドリマー。
  5. 【請求項5】 核酸および該核酸へ結合された請求項1〜4のいずれか1項
    に記載のポリカチオン性リン含有デンドリマーを含むことを特徴とする、核酸配
    列を真核細胞へトランスフェクトするための薬剤として作用し得る組成物。
  6. 【請求項6】 少なくとも1つの薬学的に許容されるビヒクルをまた含むこ
    とを特徴とする、請求項5に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 N/P比[ここで、Nは前記デンドリマーの末端カチオン性
    基(帯電アミン)に対応し、そしてPは前記核酸のリン酸基に対応する]が5〜
    10の間であることを特徴とする、請求項5または請求項6に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 前記真核細胞の細胞質膜またはエンドソーム膜を通って前記
    核酸を輸送し得る、前記膜を透過させるための薬剤をまた含むことを特徴とする
    、請求項5〜7のいずれか1項に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 前記ポリカチオン性リン含有デンドリマーが前記核酸と非共
    有結合的に結合されることを特徴とする、請求項5〜7のいずれか1項に記載の
    組成物。
JP2001540098A 1999-11-25 2000-11-23 トランスフェクション薬剤としてのリン含有デンドリマー Pending JP2003514912A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR99/14864 1999-11-25
FR9914864A FR2801592B1 (fr) 1999-11-25 1999-11-25 Dendrimeres phosphores et leurs applications comme agents de transfection
PCT/FR2000/003261 WO2001038335A1 (fr) 1999-11-25 2000-11-23 Dendrimeres phosphores comme agents de transfevtion

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003514912A true JP2003514912A (ja) 2003-04-22

Family

ID=9552551

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001540098A Pending JP2003514912A (ja) 1999-11-25 2000-11-23 トランスフェクション薬剤としてのリン含有デンドリマー

Country Status (9)

Country Link
US (1) US6969528B1 (ja)
EP (1) EP1232165B1 (ja)
JP (1) JP2003514912A (ja)
AT (1) ATE239749T1 (ja)
CA (1) CA2392697A1 (ja)
DE (1) DE60002603T2 (ja)
ES (1) ES2194794T3 (ja)
FR (1) FR2801592B1 (ja)
WO (1) WO2001038335A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4762884B2 (ja) * 2003-02-26 2011-08-31 コミッサリア ア レネルジー アトミーク エ オ ゼネルジ ザルタナテイヴ リン含有デンドリマー類、それらの製造方法、並びにアクチニド及びランタニドを抽出するためのデンドリマー類の使用

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2834988B1 (fr) * 2002-01-21 2005-07-08 Centre Nat Rech Scient Utilisation de dendrimeres phosphores comme medicaments
FR2838737B1 (fr) 2002-04-23 2006-02-03 Centre Nat Rech Scient Supports solides fonctionnalises par des dendrimeres phosphores, leur procede de preparation et applications
FR2873715B1 (fr) * 2004-07-30 2006-11-17 Centre Nat Rech Scient Cnrse Utilisation de dendrimeres pour stimuler la croissance cellulaire
FR2876916B1 (fr) * 2004-10-25 2007-01-05 Midi Pyrenees Incubateur Produit implantable de surface fonctionnalisee au moyen de dendrimeres a terminaisons anioniques
FR2896251B1 (fr) * 2006-01-13 2008-04-11 Univ Rennes 1 Etablissement Pu Composes fluorescents dendrimeriques et utilisation de tels composes dans le cadre de procedes ou dispositifs multiphotoniques.

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08510761A (ja) * 1994-03-07 1996-11-12 ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー 生物活性及び/又はターゲテッドデンドリマー複合体
JPH09500136A (ja) * 1993-07-14 1997-01-07 ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア 樹枝状体ポリ陽イオンを含む自己集合性ポリヌクレオチド配送系

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6440405B1 (en) * 1999-06-07 2002-08-27 University Of Delaware Quaternary ammonium functionalized dendrimers and methods of use therefor

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09500136A (ja) * 1993-07-14 1997-01-07 ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア 樹枝状体ポリ陽イオンを含む自己集合性ポリヌクレオチド配送系
JPH08510761A (ja) * 1994-03-07 1996-11-12 ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー 生物活性及び/又はターゲテッドデンドリマー複合体

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6010056616, European Journal of Organic Chemistry, No.7, p.1701−1708 (1999). *
JPN6010056617, Journal of Organic Chemistry, Vol.61, No.11, p.3799−3805 (1996). *

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4762884B2 (ja) * 2003-02-26 2011-08-31 コミッサリア ア レネルジー アトミーク エ オ ゼネルジ ザルタナテイヴ リン含有デンドリマー類、それらの製造方法、並びにアクチニド及びランタニドを抽出するためのデンドリマー類の使用

Also Published As

Publication number Publication date
ES2194794T3 (es) 2003-12-01
DE60002603D1 (de) 2003-06-12
DE60002603T2 (de) 2004-02-26
ATE239749T1 (de) 2003-05-15
US6969528B1 (en) 2005-11-29
CA2392697A1 (en) 2001-05-31
WO2001038335A1 (fr) 2001-05-31
EP1232165A1 (fr) 2002-08-21
EP1232165B1 (fr) 2003-05-07
FR2801592A1 (fr) 2001-06-01
FR2801592B1 (fr) 2002-02-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Loup et al. Preparation of water‐soluble cationic phosphorus‐containing dendrimers as DNA transfecting agents
EP1799748B1 (en) Biodegradable cationic polymers
AU2007238965B2 (en) Biodegradable cationic polymers
AU2001235695B2 (en) Method for preparing functionalised polyalkylenimines, composition containing same and uses thereof
JP2003514912A (ja) トランスフェクション薬剤としてのリン含有デンドリマー
CN114904003B (zh) 可电离的阳离子脂质类似物材料在作为核酸药物递送载体或转染试剂中的应用
WO2014042922A1 (en) Low molecular weight branched polyamines for delivery of biologically active materials
JP4827358B2 (ja) 機能的ポリアルキレンイミンの製造方法、前記化合物を含む組成物及びその使用
CN113265050A (zh) 一种可降解高分子材料和自组装纳米复合物及应用
WO2012045797A1 (en) Lipothiophosphoramidates for gene delivery
US9333269B2 (en) Polyplex gene delivery vectors
JP2000210079A (ja) 核酸運搬体及び遺伝子治療用薬物
EP1562963A1 (fr) Nouveaux composes lipophiles et leurs utilisations
CN115429891A (zh) 含氟高分子在mRNA胞内递送中的应用
KR20010075714A (ko) 핵산 운반체 및 유전자 치료용 약학적 조성물

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071029

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100929

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101005

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110405