JP2003514865A - ザクロ種油及び果汁生成物の混合物 - Google Patents

ザクロ種油及び果汁生成物の混合物

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Abstract

(57)【要約】 ザクロ種油生成物及びザクロ果汁生成物の混合物及び同じ物が含まれるザクロ組成。化学的に癌を予防する混合物はザクロ種油生成物及びザクロ果汁生成物を含む。薬剤組成はザクロ種油生成物、ザクロ果汁生成物及び薬学的に受容可能なキャリアの生理活性に達する量を含む。開示された実施の形態では、ザクロ果皮生成物が更に含まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野及び背景) 本発明は、ザクロ種油及びザクロ果汁生成物の混合物、及び同じ物を含んでい
る薬剤組成に関する。より具体的には、本発明の混合物は癌、アルツハイマー病
、更年期障害、良性前立腺肥大及び女性ホルモン不足を含むがそれに限定されな
い様々な状況の治療及び予防に有利に用いられる混合物を持つ癌を予防する特性
及び薬剤組成を持つ。
【0002】 ザクロ(ピューニカ・グラネイタム)は健康の点で多くの利点があるフルーツ
として長く認められている(注1、Frawley, D and Lad, V. The Yoga of Herb
s: An Ayurvedic Guide to Herbal Medicine, Lotus Press, Twin Lakes, WI 1
986.)。ザクロは植物学的に独特で、イエメンの沖の隔離された島、スコトラに
限定されるザクロ前躯体である、ピューニカ・グラネイタムの唯一の植物学的に
同種なものである。 この植物の独自性に対応することはその生化学に関して平行した特殊性である
。例えば、ザクロは、女性のステロイド・ホルモン・エストロン(注2、Moneam
, N.M.A., El Sharaky, A.S., and Badreldin, M.M. Oestrogen content of po
megranate seeds. Journal of Chromotography 438: 438-442, 1988.)の最も
豊富なプラント源と長く認められており、また、最近、男性のホルモン・テスト
ステロン及び別の女性のステロイド(エストリオール)もザクロ種油(注3、Ab
d El Wahab, S.M., El Fiki, S.F., Mostafa, S.F. and Hassan, A.E.B. Chara
cterization of certain steroid hormones in Punica granatum L. seeds. Bu
lletin of the Faculty of Pharmacy of Cairo University 36(1): 11-15, 1998
.)中で発見された。フラボノイド、アントシアニン及びタンニン酸を含む広範
囲のポリフェノールの合成物は、ザクロ果汁(注4、Artik, N., Cemeroglu, B.
, Burakami, H., and Mori, T. Determination of phenolic compounds in pom
egranate juice by HPLC. Fruit Process 8 (12): 492-499, 1998.)及び果皮
(注5、Ben Nasr, C., Ayed, N., and Metche, M. Quantitative determinat
ion of the polyphenolic content of pomegranate peel. Z Lebensm Unters F
orsch 203 (4): 374-378, 1996.)の両方の中で特徴づけられている。 さらに、共に発酵した果汁と油から抽出されたこれらのポリフェノール濃度が
、試験管内の潜在的な抗酸化剤そしてさらにエイコサノイド酵素リポキシゲナー
ゼを抑制することを示す、ザクロ種油から抽出されたポリフェノールの場合、同
じく著しく他のエイコサノイド方法酵素を抑制する、シクロオキシゲナーゼ(注
6、Schubert, S.Y., Lansky, E.P., and Neeman, I. Antioxidant and eicosa
noid enzyme inhibition properties of pomegranate seed oil and fermented
juice flavonoids. Journal of Ethnopharmacology 66 (1): 11-17, 1999.)の
抑制であることが示されている。
【0003】 しかしながら、ザクロ生成物は、予めエストラジオールにアロマターゼ、エス
トロンにアンドステネジオーネの変換を促進する酵素、そしてテストステロンの
活動に影響を与えるために実証されなかった。 更に、エストロゲンの活性、すなわち、エストラジオール‐17ベータを及ぼ
すことが知られている化合物のエストロゲンの活性に干渉するザクロ画分の能力
の実験的な分析がなかった。
【0004】 これらの能力の実証は、結腸癌と同様に胸と前立腺のような癌に依存するエスト
ロゲンを含むが限定はされず、予防及び治療での潜在的な有用性を示唆する。 広範囲の免疫が不十分で、自動免疫に基づいた病理学を含めるために、そのよう
な有用性は、癌からさらに、及びアルツハイマー病の変更にさえ容易に広がるこ
とができる(注7、Bonnefont, A.B., Munoz, F.J., and Inestrosa, N.C. Est
rogen protects neuronal cells from the cytotoxicity induced by acetylcho
linesterase-amyloid complexes. FEBS Letters 441: 220-224, 1998.)(注8
、Xu, H., Gouras, G.K., Greenfield, J.P., Vincent, B., Naslund, J., Mazz
arelli, L., Fried, G., Jovanovic, J.N., Seeger, M., Relkin, N.R., Liao,
F., Checler, F., Buxbaum, JK.D., Chait, B.T., Thinakaran, G., Sisodia, S
.S., Wang, R., Greengard, P. and Gandy, S. Estrogen reduces neuronal ge
neration of Alzheimer beta-amyloid peptides. Nature Medicine 4: 447-45
1, 1998.)。
【0005】 ザクロ種油生成物及びザクロ果汁生成物及び同じ潜在的能力をもつ薬剤組成へ
の広く認識された必要性があり、それらを持つことはまた非常に有利である。
【0006】 (発明の要約) 本発明の1つの側面によれば、癌の化学的予防のための混合物が提供される。混
合物はザクロ種油生成物及びザクロ・果汁生成物を含む。
【0007】 本発明の別の側面によれば、薬剤組成が提供される。成分はザクロ種油生成物
及びザクロ・果汁生成物及び薬学的に容認できるキャリアの生理活性量を含む。
【0008】 下記の本発明の好適な実施形態中のさらなる特徴によれば、ザクロ果皮生成物
が更に含まれる。
【0009】 記載される好適な実施の形態中のさらなる特徴によれば、ザクロ種油生成物は
、搾油機での圧搾、二酸化炭素との超臨界流体抽出及び凍結乾燥からなる群から
選択された工程の結果である。
【0010】 記載される好適な実施の形態中のさらなる特徴によれば、ザクロ種油生成物は
、ザクロ種子及びザクロ種子ケーキからなる群から選択される材料から生産され
る。
【0011】 記載される好適な実施の形態中のさらなる特徴によれば、ザクロ種油生成物は、
ザクロ種油及びその非鹸化性画分からなる群から選択される。
【0012】 記載される好適な実施の形態中のさらなる特徴によれば、ザクロ果汁生成物はザ
クロ果汁、発酵ザクロ果汁、乾燥させたザクロ果汁、乾燥した発酵ザクロ果汁、
部分的に発酵させたザクロ果汁、部分的に乾燥させたザクロ果汁、部分的に発酵
させ、部分的に乾燥したザクロ果汁、還元したザクロ果汁、部分的に還元したザ
クロ果汁及びその凍結乾燥物からなる群から選択された少なくとも1つから品目
からなる。
【0013】 記載される好適な実施の形態中のさらなる特徴によれば、混合物は、液体、粉末
、顆粒、錠剤、カプセル、ゲル錠剤、軟膏、クリーム、チューインガム、食品、
キャンディー、乳液及び坐薬からなる群から選択された形式で提供される。
【0014】 記載される好適な実施の形態中のさらなる特徴によれば、癌はホルモンに依存す
る癌である。
【0015】 記載される好適な実施の形態中のさらなる特徴によれば、ホルモンに依存する癌
は、乳癌及び前立腺癌からなる群から選ばれる。
【0016】 記載される好適な実施の形態中のさらなる特徴によれば、ザクロ果皮生成物は、
果汁を絞る工程の結果としてのザクロ果汁におけるザクロ果皮残留物、ザクロ果
皮の水溶性抽出物、ザクロ果皮のアルコール抽出物、アルコールではない有機溶
媒で行われる抽出物、及びザクロ果皮の超臨界CO抽出物からなる群から選ば
れる。
【0017】 記載される好適な実施の形態中のさらなる特徴によれば、薬剤組成は病状の治療
のために、効果的に用いられる。
【0018】 記載される好適な実施の形態中のさらなる特徴によれば、病状は、癌、アルツハ
イマー病、更年期障害、良性前立腺肥大及びエストロゲン欠乏からなる群から選
ばれる。
【0019】 記載される好適な実施の形態中のさらなる特徴によれば、治療は、予防治療、姑
息療法及び治療療法からなる群から選ばれる。
【0020】 記載される好適な実施の形態中のさらなる特徴によれば、生理活性は、アロマタ
ーゼ及びヒドロキシス・ステロイド・デヒドロゲナーゼ(HSD)‐17ベータ1型
からなる群から選ばれた酵素の抑制に起因する。
【0021】 記載される好適な実施の形態中のさらなる特徴によれば、混合物あるいは薬剤組
成の活動成分は脱アルコール化された濃縮ザクロ・ワイン、ザクロ果皮の水溶性
抽出物と種子ケーキ抽出物からなる。
【0022】 記載される好適な実施の形態中のさらなる特徴によれば、生理活性成分は約70
%の脱アルコール化された濃縮ザクロ・ワイン、ザクロ果皮の約10%の水溶性
抽出物と約20%の種子ケーキ抽出物からなる。
【0023】 記載される好適な実施の形態中のさらなる特徴によれば、生理活性成分は約30
%の脱アルコール化された濃縮ザクロ・ワイン、ザクロ果皮の約10%の水溶性
抽出物と約60%の種子ケーキ抽出物からなる。
【0024】 本発明は、ザクロ種油生成物及びザクロ果汁生成物の混合物の提供によって、現
在既知の成分の、癌及び他の病状の予防あるいは治療に潜在的な効能を持つ、同
じ成分を含む薬剤成分の欠点に首尾よく取り組む。
【0025】 本発明は図面を参照して、ここで記述される。ここでの図の詳細な特定の参照で
、詳細が例を通して、及び本発明のみの好ましい実施の形態の実例の議論を目的
として示され、最も有益だと信じられていることを提供し、容易に原則と発明の
概念的な局面の記述を理解することが強調される。 この点に関して、発明についての基本の理解に必要である、より多くの詳細の中
で発明の構造の詳細を示す試みはなされておらず、記述が、図面が発明のいくつ
かの形式が実際に実施することができる方法を当業者に明白であるようにするた
め取られる。
【0026】 (好適な実施形態の記述) 本発明はザクロ種油生成物及びザクロ発酵果汁生成物と混合物並びに、様々な
病状を予防し若しくは治療するために用いられる同成分を含む薬剤の構成要素で
ある。具体的に、本発明は癌、特にホルモン依存癌を予防し若しくは治療するた
めに用いられる。
【0027】 本発明によるザクロ種油生成物及びザクロ発酵果汁の混合物並びに、同成分を
含む薬剤の構成要素の原理と手段は、図及び完遂する記述を参照することでより
よく理解できる。
【0028】 少なくとも1つの発明の実施形態を詳細に説明する前に、発明は、以下の記述
に陳述され若しくは図中に示された構成要素の構成及び範囲の詳細での適用に制
限されないことを理解されたし。発明は他の実施形態若しくは実施されたり若し
くは様々な方法で実行されることができる。また、ここで使用される語法及び用
語は記述の目的であり並びに制限としてみなされるべきではないことを理解され
たし。本発明は癌を科学的に予防する混合物の発明である。癌を抑制する本発明
による混合物の能力は、試験例部分で以下に詳述されるように細胞の増殖を抑制
し及び細胞の分化を促す能力がある。これらの一般的な細胞の徴候は、ここから
下で詳述するように、ヒドロキシステロイド・デヒドロゲナーゼ−17ベータ1
型と同様にエストロゲン及びアロマターゼへの明確な影響によって説明される。
混合物はザクロ種油生成物及びザクロ果汁生成物を含む。例えば、ザクロ種油生
成物は、連続圧搾機で押しつぶし、二酸化炭素での超臨界の流体抽出若しくは冷
凍乾燥のような工程の結果である。ザクロ種油生成物は、限定はしないが、ザク
ロ種子及びザクロ種子ケーキを含む材料から製造される。例えば、そういうもの
として、ザクロ種油生成物はザクロ種油若しくは非鹸化性の画分である。
【0029】 例えば、ザクロ果汁生成物は、ザクロ果汁、発酵ザクロ果汁、乾燥させたザク
ロ果汁、乾燥させた発酵ザクロ果汁、一部を発酵させたザクロ果汁、一部乾燥さ
せたザクロ果汁、一部乾燥させ一部発酵させたザクロ果汁、還元ザクロ果汁、一
部還元されたザクロ果汁及びそのもの若しくはこれらの成分のあらゆる化合を凍
結乾燥したものを含む。
【0030】 本発明は、上記定義のようなザクロ種油生成物及びザクロ果汁生成物の生理活
性量を含む薬剤組成によって更に実施される。薬剤組成は薬学的に許容できるキ
ャリアを更に含む。幾つかの場合において、混合物若しくは薬剤組成が、その有
効性を増加するためにザクロ果皮生成物を更に含む。ザクロ果皮生成物は、例え
ば、果汁にする工程の結果のザクロ果汁内に存在するザクロ果皮残留物、ザクロ
果皮の水溶性抽出物、ザクロ果皮のアルコール抽出物、アルコールでない有機溶
媒で行う抽出物、ザクロ果皮若しくはそのあらゆる組み合わせの超臨界二酸化炭
素抽出物である。
【0031】 混合物若しくは薬剤組成は、限定はしないが、液体、粉末、顆粒、錠剤、カプ
セル、ゲル錠剤、軟膏、クリーム、チューイング・ガム、食べ物、飴、乳液、座
剤を含む無数の形で提供される。
【0032】 エストロゲン及びエストロゲン合成を含まれる酵素における本発明混合物の構
成要素の極めて実証可能な効果のために、本発明は、ホルモン依存の癌の治療に
特別な有効性が多分にある。そのようなホルモン依存性癌は、限定はしないが、
乳癌及び前立腺癌を含む。
【0033】 代替的に、若しくは付加的に、本発明の薬剤組成は、癌に限定せず、アルツハ
イマー病、更年期障害、前立腺肥大、及び、エストロゲン欠乏を含む病状の治療
に用いられる。乳癌、前立腺癌、黒色腫、ヒト肺癌、ヒトT細胞性白血病、ヒト
胃リンパ節転移及び前立腺肥大を含む癌から取られた細胞株における体内細胞培
養データは、以下に示す試験例を示している。この明細書及び添付の請求項で用
いられるような用語“療法”とは、最も広い可能な意味で解釈される。そういう
療法は、限定はしないが、予防療法、姑息療法、治療療法を含む。ここから下の
試験例に表された結果に基づいて、本発明の混合物及び薬剤組成の生理活性は、
限定はしないが、アロマターゼ及びヒドロキシスステロイド・デヒドロゲナーゼ
(HSD)−17ベータ1型を含む酵素の抑制に起因すると信じられる。しかし
、実験結果の本性は経験によって立証できるし、付加的な代謝径路を含む可能性
は高い。図1〜図51は、以下に示す試験例1〜試験例12の背景において説明
される。
【0034】 ここから下の試験例13(図52及び図53も参考に)で詳細に開示されるよ
うに、発明は、脱アルコール化濃縮ザクロ・ワイン、ザクロ果皮の水溶性抽出物
、及び種子ケーキ抽出物のような活性成分を含む混合物及び薬剤組成により具体
的に実施される。発明の特別な好ましい実施形態によれば、成分は、約70%の
脱アルコール化濃縮ザクロ・ワイン、約10%のザクロ果皮の水溶性抽出物、約
20%種子ケーキ抽出物の割合の中に含まれる。発明の特別な好ましい実施形態
によれば、成分は、約30%の脱アルコール化濃縮ザクロ・ワイン、約10%の
ザクロ果皮の水溶性抽出物、約60%の種子ケーキ抽出物の割合の中に含まれる
【0035】 本発明の付加的な目的、利点、及び新しい特色は、限定されることを意図しな
いが、次の試験例によって当業者には明確となるであろう。また、ここから上で
描写され、または請求項部分以下で請求されるような本発明の各様々な実施形態
及び様子は、次の試験例の中で実験に基づくサポートを得られる。
【0036】 試験例:参照は上記と共に非制限用法での発明を図示する次の試験例から成り
立つ。
【0037】 標準実験技法での一般的な参照はこの文書を通して提供される。ここでの手段
は従来技術ではよく知られると信じられとともに読者の便利さのために提供され
る。ここに含まれた全ての情報は参照としてここで組み込まれる。
【0038】 材料及び方法: 参照は、以下に詳述される試験例で用いられる次の材料び方法から成り立つ。
【0039】 イースト・エストロゲン検出法(YES)はアーノルド(Arnold)ら(注9:
Arnold, S.F., Robinson, M.K., Notides, A.C., Guillette, L.J. and McLachl
an, J.A. A yeast estrogen screen for examining the relative exposure of
cells to natural and xenoestrogens. Environmental Health Perspectives
104 (5): 544-548, 1996.)によって記述される方法によって実行される。イー
スト(菌種DY150)は、ヒト・エストロゲン・レセプタ(hER)及び感受
性エストロゲンLac−Zレセプタ・プラスミドを含むイースト圧出プラスミド
を含む。使用した特別なイーストは米国70112ルイジアナ州ニュー・オリン
ズ(New Orleans、LA 70112、USA) 生物環境研究所ツーレヌ・ザビアー・センタ
ー(Tulane-Xavier Center)ジョン・マクラーヘン博士(Dr.John McLachlan)
に無料で供給された。イーストは、0.4マイクロ・モルの濃度で、エストラジ
オール−17ベータが有り若しくは無しで一晩成長させた。エストラジオール・
サンプルの1セットはフリーズ・ドライ・ザクロ果汁(100マイクロ・リット
ル中に1ミリ・グラムのMeOH)でも培養した。サンプルのもう1セットはザ
クロ果汁でのみで培養させた。全てのサンプルは3回テストされた。
【0040】 アロマターゼ検定法は推定抑制因子のコード化されたサンプルの取り決めによ
って実行される。レイベ(注,10:Rabe, T., Rabe, D. and Runnebaum, B. N
ew aromatase assay and its application for inhibitory studies of aminogl
utethimide on microsomes of human term placenta. Journal of Steroid Bio
chemistry 17: 305-309, 1982.)らによって記述された方法と一致して、アンド
ロステンジオンのアロマターゼ化後のトリチウム水の放出に依存する。コード化
されたサンプルは、ザクロ種油、発酵果汁及び果皮水溶性抽出物の個別のポリフ
ェノール画分から成り立つ。既知のアロマターゼ抑制因子であるアミノグルテチ
ミドは100マイクロ・モルの濃度での陽性コントロールとして使用された。実
験上立証できたザクロ画分は最大強度、50パーセント、10パーセント、及び
5パーセントの希釈で使用された。
【0041】 ザクロ・ポリフェノール画分の試料は、シューベルト(Schubert)(注:6)
によって記述される方法に一致していた。発酵ザクロ果汁及び厚皮の水溶性抽出
物のために、原液をエチル・アセテートの2倍の量で混合させ、活発に振り、8
時間放置した。それから、エチル・アセテート層は40度で真空蒸発装置におい
て乾燥させられ、ポリフェノールをメタノールで再浮遊させる。
【0042】 コールド・プレスされたザクロ種油からのポリフェノール抽出は、分液漏斗及
び60%メタノールの3つの容量で抽出されるポリフェノールで50mlのヘキ
サンで10グラムずつ移されることで完成させた。それから、メタノール層は第
2分液漏斗に移されそして20mlヘキサンで洗われる。それからメタノール層
は集められ無水硫酸ナトリウムで乾燥されそして再び40度で真空蒸発装置の中
で乾燥される。結果としてのポリフェノールはメタノールで再浮遊されそしてそ
のおのおのがメタノール層の量の半分であるクロロホルムの3部分で抽出される
。クロロホルムは再び取り除かれそしてメタノールで再び40度の真空蒸発装置
内で乾燥する。ポリフェノールは水で浮遊させ、はっきりした有機層を得るまで
石油エーテル(60−80)で抽出される。水の層は塩化ナトリウムで飽和にさ
れ、そのおのおのが水層の容量の三分の一であるエーテル・アセテート(EA)
の4部分で抽出される。EA画分は集められ無水硫酸ナトリウムで乾燥された。
EAは真空蒸発装置で乾燥させそしてポリフェノールはメタノールで再浮遊され
た。
【0043】 ザクロ種油の非鹸化性画分(NSF)は一定量のエタノールが抽出されたザクロ
種油を水酸化カリウムと混ぜて鹸化性混合物を作り出すことによって用意された
。この混合物はNSFを得るために繰り返し石油エーテルで洗われ、その後、無水
硫酸ナトリウムで乾燥された。公開された参照事項によれば、このNSFは、ネズ
ミやウサギに注射されると、卵巣の重さや膣の上皮組織の角化によって測定され
る著しいエストロゲン活動を働かせた(注11、Sharaf, A. and Nigm, S.A.R.
The oestrogenic activity of pomegranate seed oil. Journal of Endocrino
logy 29: 91-92, 1964. Ito C. and Furukawa H. (1999)"Acridones as inducer
s of HL-60 cell differentiation" Leuk Res. 23(3):263-9.)。
【0044】 MTT検定法は、以下Ruben, R.L. and Neubauer, R.H. (1987) "Semiautomate
d colorimetric assay for in vitro screening of anticancer compounds", Ca
ncer Treat. Rep. 71(12):1141-9.に述べられるように、行われた
【0045】 ニトロ・ブルー・テトラゾリウム抑制活動は1999年、カワイイ S.(Ka
waii S.)、トモノ Y.(Tomono Y.)、カタセ E.(Katase E.)、オガ
ワ K.(Ogawa K.)、ヤノ M.(Yano M.)氏らによる(“Effect of c
itrus flavonoids on HL-60 cell differentiation" Anticancer Res. 19(2A):
1261-9.)で述べられている方法によって、測定された。
【0046】 不特定エステラーゼ活動は、ロベラ G.(Robera G.)、サントリ D.
(Santoli D.)、ダムスキー C.(Damsky C.)氏らが、1979年に(
“Human promyelocytic leukemia cells in culture differentiate into macro
phage-like cells when treated with a phorbol diester" Proc. Natl.Acad.
Sci. U S A 76(6):2779-83.)において著した方法によって測定された。
【0047】 特定エステラーゼ活動はカワイイ S.(Kawaii S.)、トモノ Y.(Tom
ono Y.)、カタセ E.(Katase E.)、オガワ K.(Ogawa K.)、ヤ
ノ M.(Yano M.)氏らが2000年に("Effect of coumarins on HL-60 c
ell differentiation" Anticancer Res. 20(4):2505-12.)において著した方法
によって測定された。
【0048】 食細胞の活動はカワイイ S.(Kawaii S.)、トモノ Y.(Tomono Y.
)、カタセ E.(Katase E.)、オガワ K.(Ogawa K.)、ヤノ M.
(Yano M.)氏らが1999年に("Isolation of furocoumarins from bergam
ot fruits as HL-60 differentiation-inducing compounds" J. Agric. Food C
hem. 47(10):4073-8.)において著した方法によって測定された。
【0049】 ヒト前骨髄球白血病細胞の細胞増殖はカワイイ S.(Kawaii S.)、トモ
ノ Y.(Tomono Y.)、カタセ E.(Katase E.)、オガワ K.(Ogaw
a K.)、ヤノ M.(Yano M.)タケムラ Y.(Takemura Y.) 、ジュウイチ M.(Ju-ichi M.)、イトウ C.(Ito C.)、フルカワ
H.(Furukawa H.)氏らが1999年“Acridones as inducers of HL-60 ce
ll differentiation" Leuk Res. 23(3):263-9.”において著した方法によって測
定された。 試験例1:ザクロ派生物のイースト・エストロゲン検出 ザクロ果汁(PJ)の抗エストロゲン活動とザクロ種油のNSFのエストロゲン
活動をテストする為、YESが行われた。YES法の結果は図1及び4で示され
ている。図1はザクロ果汁を加えた結果、エストロゲンの標準エストラジオール
‐17ベータのエストロゲン活動の抑制を示している。100ミラー・ユニット
のエストラジオール‐17ベータ活動が、ザクロ果汁の付加により、50ミラー
・ユニットに抑えられた。同様の検出を用いて(図4)、NSFは、エストロゲ
ン活動を、比較できる濃度の約20%を持つことが示された。
【0050】 これらのデータは、更年期の女性や前立腺癌の男性患者を治療する際、ザクロ
種油が、可能な適用を備えたエストロゲン・ホモローグとして有用性がある、と
いうことを示唆する動物研究成果を確証する。また、ザクロ果汁が、その抗エス
トロゲン能力と平行して、弱いエストロゲン作用をも働かすという以前の研究成
果も確証した。注:Miksicek,R.J.普通に発生するプラントフラボ
ノイドはエストロゲン活動を有する。(注12:Miksicek, R.J. Commonly occ
urring plant flavonoids have estrogenic activity. Molecular Pharmacolog
y 44: 37-43, 1993.)
【0051】 試験例2:アロマターゼ活動の検定法 アロマターゼ検定法の結果は図2及び図3の中で要約されている。陽性コント
ロールであるアミノグルテチミド(AGM)は、アロマターゼを66%抑制する
ことが示されている。ザクロ種油抽出物(サンプル1)は、61%の平均抑制を
示し、濃度依存性でより低濃度で急速に減少した。水溶性果皮抽出物(サンプル
2)は平均抑制が、全濃度の80%を示した、50%濃度では実際には89%に
増加した。抑制のこのレベルは、5%に薄まるまでずっと一貫していた。発酵果
汁(ワイン)抽出物(サンプル3)は、全強度で60%の抑制を示し、50%希
釈と10%で70%の抑制を、また5%で88%の抑制を示した。これらの結果
は、検定されたザクロ試料の可能な医学的有用性をそれらの確証された例が支持
し確証する。アロマターゼの抑制と内因性エストロゲン活動の抑制は乳癌の成長
をコントロールする上で重要な要素である。(注13:Dowsett, M., Macaulay,
V., Gledhill, J., Ryde, C., Nicholls, J., Ashworth, A., McKinna, A. and
Smith, I.E. Control of aromatase in breast cancer cells and its import
ance for tumor growth. Journal of Steroid Biochemistry and Molecular Bi
ology 44 (4-6): 605-609, 1993.)
【0052】 試験例3:C.培養液中に於ける、陽性エストロゲン・レセプタ(MCF-7)と陰
性エストロゲン・レセプタ(MDA-MB-231)ヒト乳癌細胞での発酵ザクロ果汁と果
皮抽出物の抗増殖性効果 培養液中での、陽性エストロゲン・レセプタ(MCF-7)と陰性エストロゲン・
レセプタ(MDA-MB-231)ヒト乳癌細胞における、発酵ザクロ果汁と果皮抽出物の
抗増殖性効果をテストするために、フラボノイドとタンニンからなるポリフェノ
ールに富む画分が、種油、果皮、不発酵及び発酵ザクロ(ピューニカ・グラネイ
タム)果汁から抽出された。異なる画分が48時間の間、個別のウェル・シャー
レの中で、陽性エストロゲン・レセプタ(MCF-7)と陰性エストロゲン・レセプ
タ(MDA-MB-231)のヒト乳癌細胞で培養された。細胞生存率はMTT検定法で検定
された。結果は図5及び図6に要約されている。発酵果汁はMCF-7とMDA-MB-231
株に最も強い総合的な抗増殖性効果を及ぼした。両方の株の中で2番目に強い物
は水溶性の果皮抽出物であった。不発酵果汁も又MCF-7の著しく抗増殖活動を働
かせたが、MDA-BA-231の抗増殖活動に対しては緩やかにしか作用しなかった。総
合的に見れば、ザクロの全ての材料に対するMCF-7株における効果は、MDA-BA-23
1に対する効果より目立った。ザクロ種油から遊離したポリフェノール画分は、
用いられた濃度において、どの検定法でも抗増殖性の影響を持ち得なかった。発
酵ザクロ果汁ポリフェノール/フラボノイド画分のIC50、はMCF-7細胞では
1ミリリットル当たり約40マイクログラム、MDA-MBA-231では1ミリ
リットル当たり120マイクログラムであった。これらの研究成果は、発酵ザク
ロ果汁と果皮の煎じ汁が、陽性エストロゲンと陰性両方の乳癌細胞の増殖を、異
なる2つのメカニズムによって、明らかに抑制するということを指し示している
。これらのメカニズムの相乗効果は、まだ調査中である。
【0053】 試験例4:発酵ザクロ果汁と果皮抽出物の癌と正常な細胞株における分化促進
と抗増殖性 発酵ザクロ果汁と果皮抽出物の分化促進と、癌や正常な細胞株の増殖を防ぐ能
力を査定するために、ポリフェノールに富む画分がザクロの新鮮果汁、発酵果汁
、連続圧搾されたザクロ種油、化学溶剤を使用したザクロ果皮(厚皮)の水溶性
煎じ汁から抽出された。4種の異なる画分が、その後、増殖検定法に則って正常
な細胞株(ヒトの臍上皮‐HUVE、ヒト包皮ケラチノサイト‐HFK)や癌細
胞株(ヒトの肺悪性腫瘍‐A‐549・メラニン色素を生成するマウス黒色腫‐
B16、黒色腫‐4A5、ヒトT細胞白血病‐CCRF‐HSB‐2、ヒト転移
胃癌リンパ節‐TGBC11TKB)において個別にテストされた。分化誘発活
動が、ニトロ・ブルー・テトラゾリウム抑制活動、不特定エステラーゼ活動、特
定エステラーゼ活動、食細胞活動、ヒト前骨髄球白血病細胞(HL−60)の細
胞増殖によって査定された。結果は図7〜図12に要約されている。転移リンパ
節とヒトT細胞白血病の細胞株において、発酵果汁と水溶性果皮抽出物による非
常に強い抗増殖活動が観察され、同じ細胞において、不発酵果汁に対しては、緩
やかな活動が観察された。加えて、緩やかな抗増殖活動がザクロ果皮と発酵果汁
が付加された、マウス黒色腫とヒト肺悪性腫瘍細胞で観察された。油から採れる
ポリフェノール画分は、全ての細胞株やヒトの正常な細胞すなわちヒト包皮ケラ
チノサイトとヒト臍静脈上皮組織は、おいて効果がなかった。そして果皮と発酵
果汁によって緩やかな抗増殖活動が超高濃度でいくらか観察されたが、全てのザ
クロ画分の影響を本質的に受けなかった。分化誘発活動は観測された全てのパラ
メータにおいて、一貫して観察された:発酵果汁>/=果皮>>不発酵果汁>>
>油。これらの結果は、発酵ザクロ果汁と果皮の画分が分化を促進することによ
って癌細胞を抑制しうることを指し示しているが、分化は逆に癌の毒性と相互関
係を持つ。増殖抑制はまた、多数の鍵となるヒト及びハツカネズミの細胞株でも
証明され、鍵となる2つの正常なヒト細胞株において、増殖抑制のないことが実
証された。このように、このデータで見ると、ザクロの果皮画分が癌細胞の成長
を特に著しく抑制し、転移株が最も強く影響を受けたことがわかる。同様に、最
も強い抗増殖効果が、転移胃リンパ節とT細胞白血病において観察された。正常
な細胞株は、増殖に関してごくわずかしか影響を受けなかった。増殖に対する果
汁の効果は、明らかに発酵果汁の場合より緩やかだ。再度述べるが、最も敏感に
反応する株は胃と白血病の転移細胞株であり、その間正常な細胞株は影響を受け
ない。
【0054】 試験例5:試験管内でのザクロ種油による、ヒト乳癌細胞‐MCF‐7の侵食
及び増殖抑制とヒト前立腺癌細胞‐LNCapFCGの増殖抑制 エタノール中に溶けている、連続圧搾されたザクロの純正種油(PSO)がヒ
トの乳癌細胞‐MCF‐7に加えられ、その細胞は正常なヒト脈管系(血管、リ
ンパ管の)内皮細胞‐HUVECの組織培養に合わせて、毒性の無い蛍光染料(
1,l'-ジオクタデシーl-3,3,3',3'-テトラメチルインドカーボシアニン)で予
め分類された。侵食と転移の前提条件である、内皮細胞と腫瘍細胞の癒着の程度
は、蛍光シャーレ・リーダーによって量を明示された。その結果(図13)は、
細胞媒体でのPSO1ミリグラム当たり5マイクログラムからの投与によって、
試験的侵食の著しい抑制を実証した。その効果は、1ミリグラム当たり約10マ
イクログラムまで直線的に、1ミリグラム当たり200マイクログラムまでは緩
やかに増加し、その後横ばいになった。標準的なMTT検定法を採用するPSO
の抗増殖効果(図14〜図18)は、同じMCF‐7細胞株において、1ミリグ
ラム当たり約50マイクログラムで始まり、投与と共に直線的に増加し、1ミリ
グラム当たり10,000マイクログラムで横ばいになり、そしてヒトLNCa
pFGCハ、1ミリグラム当たり約1マイクログラムで始まり、1ミリグラム当
たり10マイクログラムで横ばいになった(図19)。 これらの結果は、ごく少ないザクロの純正種油の投与による乳癌細胞侵食の抑制
を実証している。10倍の濃度は同じ細胞の増殖を抑制する。前立腺癌細胞の増
殖抑制は、乳癌細胞の侵食抑制に必要とされたのとほぼ同等の投与量で実証され
た。言い換えれば、前立腺癌細胞の方が、乳癌細胞に比べ、油の効果にかなり敏
感に反応した。
【0055】 試験例6:選択されたザクロ画分から生じるフラボノイドによるエストロゲン・
シンテターゼ(アロマターゼ)の抑制 ホルモン依存性癌細胞に対するザクロ画分の可能性のある分子メカニズムを解明
するために、ポリフェノールに富む画分は種油、発酵果汁及び化学溶剤を用いた
ピューニカ・グラネイタムの果皮から抽出される。各画分は個別に、10マイク
ロリッターを、陽性のコントロールとして100マイクロモルの10マイクロリ
ッターを用いたアロマターゼ抑制ためにヒト胎盤システムをテストするウェルへ
塗布することによりテストされる。 サンプルは、100%、50%、10%、5%、1%及び0.1%の希釈でテス
トされる。アミノグルテサミドが100マイクロモルで、抑制は陽性コントロー
ルに関連した抑制達成のパーセンテージとして記録される。 抑制は全ての画分で強く、果皮>発酵果汁>>油となった。抑制は果皮及び発酵
果汁画分の5%の希釈でも弱められなかったが、油は50%の希釈で50%の希
薄化を示し、10%の希釈及びそれ以下では活動しなかった。 抑制は果皮の煎じ汁及び発酵果汁ポリフェノール画分の1%及び0.1%の希釈
を通して更に観察された。結果は図20で要約されている。P−450酵素、ア
ロマターゼ(エストロゲン・シンテターゼ)はステロイダル・エストロゲン・エ
ストロン及び試験管中のそれぞれ、アンドロゲン・アンドロエステネジオーネ及
びテストステロンからのエストラジオール‐17ベータの生合成に触媒作用を及
ぼすことが反応できる。 これがこれらの強いエストロゲンの生産の主な生合成技術であるとともに、アロ
マターゼの抑制はエストロゲン依存性乳癌の進行を遅らせる、好評で、証明され
た薬学方法である。これらの結果は、乳癌の治療あるいは予防での発酵ザクロ果
汁及び果皮画分の実用性を示唆する。
【0056】 試験例7:試験管内のヒト前立腺癌(LNCaP、PC‐3、DU‐145)及
びヒト・ストロマ前立腺肥大細胞(hPCPs)における発酵ザクロ果汁及び種
油フラボノイドの抗増殖活動 ヒト上皮前立腺癌細胞(LNCaP)及びヒト・ストロマ前立腺肥大(BPH)
細胞(hPCPs)は、96個のウェル・シャーレに植えつけられ、ザクロ種油
及びザクロから抽出されたポリフェノール画分の変化稀釈液、また純粋発酵ザク
ロ果汁及び純粋ザクロ種油の存在下で培養された。2日目に、3個及び4個の細
胞が固定化、染色及び吸着測定された。 各抽出物稀釈液及びコントロールについては8つのサンプルが測定され、平均値
と標準偏差が計算された。結果は発酵ザクロ果汁フラボノイドによる前立腺癌と
BPH細胞の両方中における強い増殖抑制を示し、また完全に発酵したザクロ果
汁によるより穏やかな抑制を示した。結果は図21から図24に要約される。全
ての実例中で、効力はBPH細胞(hPCPs)中でよりはっきりしたが、癌細
胞(LNCaP)においてもまた強いものであった。追加の研究(キャンベル、
Geldof)は、より悪性で分化の乏しい男性ホルモン独立性前立腺癌株(すなわち
,PC-3及びDU-145)における、前述の発酵ザクロ合成物の活動に注目した。結果
は図25から図33に要約される。これらの株では同様に、顕著な増殖抑制が、
発酵果汁及び果皮抽出物(W.P)で見とめられたが、ザクロ種油では認められ
なかった。これらの結果は、ヒト前立腺癌細胞及びヒト・ストロマのBPH細胞
におけるザクロ発酵果汁及びザクロ発酵果汁ポリフェノール画分の反マイトジェ
ン因子(抗増殖)の活動を実証する。 このことは予防におけるザクロ発酵果汁画分の可能な有用性またはヒト前立腺癌
及び前立腺肥大の両方の可能な療法をも提案している。最も超低分化される細胞
(DU−145)における抗増殖効果の観察でさえこの効果の有効性及び重要性
を示している。更に、PC−3及びDU−145の結果による証拠について、研
究は、ホルモン影響の抑制を超えてはっきりと拡張する行動のメカニズムを明確
にする必要がある。
【0057】 試験例8:細胞周期の特定期へのザクロ画分の抗増殖の効果の局在性 発酵ザクロ果汁の酢酸エチル抽出ポリフェノール画分及びザクロ果皮の水溶性抽
出物は、成長を抑制し、ハツカネズミ科B16(F10)の黒血球化黒色腫及びヒ
トHL−60前骨髄性白血病細胞の中で細胞周期の特定期を遮断するその能力を検
定された。細胞は10%の牛科の胎児の血清及び80mg/Lのゲンタマイシン
を補ったRPMI1640媒体3ml中の単層培養(35x10mmフラスコ)で培
養された。1リットル当たり3.3x10細胞で種子が植え付けられた媒体は
、37度で24時間CO5%の湿った空気中で培養された。媒体は傾瀉され、ザ
クロ画分を含む新鮮な媒体とその媒体が交換された。また検定される細胞周期の
段階と釣り合った追加時間の間、培養が継続された。媒体及び分離された細胞は
単層培養で育成された細胞から傾瀉され37度で2分間、トリプシンEDTAで培養
された。トリプシンは、FBS10%を含む媒体中の細胞を浮遊化させることによ
り不活性化された。トリプシン化された細胞は250倍で顆粒化され、HBBS中で
再浮遊化された。生き残った細胞(トリパンブルー0.4%を排除する細胞)は
血球計数器で数えられた。果皮(P)から採られたポリフェノールは媒体1ml
あたり50及び100マイクログラムの固形材料でテストされる一方、発酵ザク
ロ果汁ポリフェノール(W)は媒体1mlあたり25、50及び100マイクロ
グラムの固形材料でテストされた。結果は図34〜図42中に要約される。Wで
の療法がまたG2期/Mの停止の可能性を示唆してG2期の安定した延長を示す
一方、WとPの両方は明らかにG1期における成長の抑圧を引き起こした。これ
は研究された両方の細胞株で生じた。S過程(DNA合成)の抑制はW画分のた
めにはっきりとなった。アポトーシスに対する効果の調査は、ザクロ種油からの
劇的なアポトーシス刺激効果を示し、発酵果汁ポリフェノールの最高の投与量か
らですらかなり少ないことを示す。これらの結果は、癌細胞の中で観察されたザ
クロ画分の抗増殖効果の基になるメカニズムが正常な細胞周期における影響を含
むことを提示する。特に興味深いことに、種油、発酵果汁及び果皮抽出物から採
った水溶性画分は、これら2つの画分の混合が相乗作用を生体内で提示する異な
る方法であることを示し、異なる方法でそれらの抗増殖効果を働かせる。 抑制の最も強い程度は、発酵果汁のポリフェノール画分で観察され、この効果は
G1,G2及びS期で最も劇的であった。この材料は癌細胞DNA合成(S)を
抑制する。一般にポリフェノール(P)の果皮画分の効果は、Wの効果の方がよ
り勝ってはいるが、発酵果汁ポリフェノール画分(W)のそれと類似していた。
例えば、ヘモグロビンの糖鎖形成の抑制はPではなくWで観察され、Wが付加的
な抗酸化防止活性を有することを暗示した。G1及びG2における効果はWとP
の両方で顕著であり、油ではかなり緩やかな効果を示す。油は明らかにアポトー
シスの促進において他の画分より活発であり、ガンマ・トコフェロールがまた油
中でのかなりの分量をもってアポトーシスの威力的な促進剤であるという、先に
公開された観察と一致する。
【0058】 試験例9:発酵ザクロ果汁、果皮抽出物及び超臨界流体抽出ザクロ種油によるヒ
ドロキシステロイド・デヒドロゲナーゼ‐17、1型の抑制 発酵ザクロ果汁(W)およびザクロ果皮(P)が、シューベルト(Scubert)
らの、( (1999) J Ethnopharmacol. 66(1):11-7)の方法に沿って準備され、また
ザクロ種油は溶剤として、COを利用する超臨界流体抽出(SCFO)によっ
て得られた。これらの3つのザクロ画分は、以前にルー・テ(Luu-The)ら((199
5) Biochem Mol Biol. 55(5-6):581-7)によって報告された検定法を用いて、酵
素ハイドロキシステロイド・デヒドロゲナーゼ‐17ベータ1型の潜在的な抑制
剤として1、10、100及び1,000マイクログラム/ミリリットルにおい
てテストされた。特に、酵素HSD−17ベータ1型は、超音波で処理されたH
EK−293細胞の細胞質ゾル画分へ転移された。酵素HSD‐17ベータ1型
の既知の抑制剤EM251(ブロモプロピル・エストラジオール‐16アルファ
)は陽性コントロールとして使用された。検定法は、変形割合および抑制割合の
両方を考慮に入れ、蛍光体画像化器を使用してE1及びE2のラベルが付けられ
たC−14の薄層クロマトグラフィー及び定量化を利用するエストラジオール‐
17ベータ(E2)へのエストロン(E1)の変形を測定する。結果は図43に
要約される。特筆すべき抑制は1ミリリットルあたり1及び10マイクログラム
の合成物のうちのどちらからも認められなかった。合成物は全て1ミリリットル
あたり1,000マイクログラムで抑制を引き起こしたが、超臨界抽出油のみが
1ミリリットルあたり100マイクログラムで抑制を引き起こした。これらの結
果は、ザクロ画分が生体内の活性エストロゲン(E2)の生合成を抑制するとい
うことによる補足的メカニズムを実証する。このメカニズムは明らかに、異なる
生合成方法によってE2に結びつくアロマターゼの抑制を補足する。これらの結
果は、ザクロ画分の抗エストロゲン特性を示す詳細な証拠を提供し、生体内のエ
ストロゲン依存性乳癌に対する化学的予防の効果があるという考察を支持する。
油と果皮あるいは発酵果汁抽出物の間の差は、癌の化学的予防、特にエストロゲ
ン依存癌に対するザクロの水層と脂肪層の間の相乗作用を暗示する。
【0059】 試験例10:発酵ザクロ果汁及び果皮抽出物による多発性骨髄腫の細胞株増殖の
抑制 3つの異なる、ヒト多発性骨髄腫細胞株[グッディン(Gooding)らによって
詳述された(HS-Sultan (HSS), MM.1S and U266 as described in Gooding et
al., (1999) J Haematol 106(3):669-81)]は4つの異なるザクロ画分の各々
において24時間培養された。それらの画分は、発酵ザクロ果汁抽出物(W)、
ザクロ果皮抽出物(P)、超臨海COザクロ種油(SESCO)、及びエタノ
ール・ザクロ種子ケーキ抽出物(SEEE)である。画分は、以前にテデスコ(
Tedesco)、らによって測定され詳述された(J Nutr Biochem 11: 114-119)nM
ケルセチン等価濃度で使用された。増殖の抑制はMTT検定法を利用して査定さ
れた。結果は図44から46に要約される。著しい増殖抑制はU266及びHS
S細胞株において10から100マイクロモル濃度の間で認められ、MMIS細
胞においては見とめられなかった。これらの結果は、ヒトの多発性骨髄腫細胞が
また、ザクロ画分による成長抑制に従属していることを実証する。溶解性の問題
は2つの油性画分(SEEEとSESCO)から観察された抑制をいくぶん曖昧
にする。 しかしながら、水溶性画分(PとW)からの抑制は明らかであった。さらなる研
究が、観察された結果の原因である抽出物内の特定合成物を解明するために必要
であろう。
【0060】 試験例11:ヒト乳癌細胞における発酵ザクロ果汁抽出物による分化促進 BALB/cマウスの乳腺が、腫瘍性傷害を引き起こすように器官培養にかけら
れ、発癌物質7、ジメチルベンゼン・アントラセン‐12(DMBA)によって
処理された。結果は図47中に要約される。実験の材料(発酵ザクロ果汁ポリフ
ェノール)は5日間の成長のために培地に加えられ、25本の腺において査定さ
れた腫瘍性傷害に加えられた。42%の減少が実験群の中で認められ、分化誘導
物質として知られるビタミンD類縁物質からのたった20%の減少と比較された
。その文献中で報告された従来の研究では、このやり方で生産された腫瘍性傷害
からの細胞が注入される無胸腺マウス中の腫瘍の発達とこのような実験的腫瘍の
間に優れた相関性がある。これらの結果は、細胞分化の促進により明らかに、テ
ストされたザクロ画分が既知の発癌物質の癌促進効果を後退させることができる
と示している。したがって、テストされた材料は、新規性のある化学的癌予防因
子である。テストされたザクロ抽出物は、ほとんどのビタミンD類縁物質と異な
り、既知の好ましくない高カルシウムの副作用を持たないので特に魅力的である
【0061】 試験例12:発酵ザクロ果汁及び果皮抽出物の癌細胞株及び正常な相対物の分
化的増殖抑制 フォリン・チオカルト(Folin-Ciocalteu)方法(J. Nutr. Biochem., 11: 114
, 2000)を利用して、コールドプレスザクロ種油中、及び発酵ザクロ果汁の酢酸
エチル抽出物及び果皮抽出物(J. Ethnopharmacol., 66: 11, 1999)中の合計ポ
リフェノール濃度がフラボノイド・ケルセチンのミリモル等化物として定量化さ
れた。得られた濃度は以下の通りであった。 コールドプレスザクロ種油=4mM等化物ケルセチン; ザクロ果皮抽出物(P)=56mM等化物ケルセチン;及び 発酵ザクロ果汁抽出物(W)=133mM等化物ケルセチン 3つの材料の選択された濃度は5%のCOを含む空気状態及び37度で24時
間、1つのウェル当たり200,000個の細胞で、細胞と共に培養された。使
用された細胞株は以下の通りである。 ヒト頚部腺上癌から採ったHela(Cancer Res. 12: 264, 1952); ヒト・コロン腺癌に由来するHT−29(In Human tumor cells in vitro, pp.
115, J. Foght (ed.), Plenum Press, New York, 1975); 正常胚の肺組織からのヒトのWI38ヒトの二倍体細胞株(Exp. Cell Res. 25:
585, 1961); ヒトの胸腺腫からのHPB−ALL(Int. J. Cancer, 21: 166, 1978);及び 健康なボランティアから分離されたPBL末梢血液リンパ細胞。 結果は図48から51、および表1中に要約される。果皮および発酵果汁は、投
与量依存の方法ですべての癌細胞株の増殖を顕著に抑制する。これらの画分に最
も敏感なのはHPB−ALL細胞で、それらの正常な相当物であるPBL細胞よ
り3倍敏感であった。これらの発見は、ザクロ抽出物が正常な細胞でなく癌細胞
にとって特に有毒であると示す。溶解度の問題のために、油の細胞毒性は十分に
査定されなかった。これらの発見は、ザクロ果皮および発酵果汁抽出物によって
その成長が抑制される癌細胞の範囲をさらに広げる。これらの結果は、検出され
た抽出物の合計ポリフェノール内容量を測定し、投与量依存の方法でその活動を
ケルセチンの活動と比較する第一番目のものである。付け加えて、正常な細胞に
対立するものとしての癌細胞に対する検出された画分の毒性間の差異は、ザクロ
抽出物が安全で効果的な化学的癌予防因子になりうることを示して明白に実証す
る。 表1:ザクロ果皮(P)および発酵果汁抽出物(W)のケルセチンのmM相当
物中に絞り出された選択された細胞株上における毒性
【表1】
【0062】 試験例13:ザクロ生成物の混合物からの万能薬の生産 図52は30%の脱アルコール化濃縮ザクロ・ワイン、10%のザクロ果皮水溶
性抽出物及び60%の種子ケーキ抽出物を含む薬剤組成の生産工程の内部製造を
示す。女性用の1,000回分の万能薬に相当する120mlの万能薬を、例え
ばゲル錠剤として供給することができうる。乳癌の発達に対する防御を提供する
のと同様に、更年期障害にも万能薬は有益な効果を有し、乳癌の処置においても
有益であると予期されている。原料はザクロ全体の1440kg及びザクロ種子
の1099kgである。まず、ザクロは果汁と果皮へ処理される。その後果汁は
発酵及び蒸留される。その後、脱アルコール化されたワインは36kgに減少す
る。濃縮物はおよそ20%の固体合計を含む。果皮はおよそ20%の固体合計を
含む果皮抽出物を生産する水溶性抽出物にさらされる。種子はエタノールで、さ
らに抽出される種子ケーキを生産するためにドライクリーニングあるいは溶剤抽
出される。合成種子ケーキ抽出物は万能薬の組成になる。図53は70%の脱ア
ルコール化濃縮ザクロ・ワイン、10%のザクロ果皮水溶性抽出物及び20%の
種子ケーキ抽出物を含む薬剤組成の内部製造を示す。男性用のための1,000
回分の万能薬に相当する120mlの万能薬を、例えばゲル錠剤として供給する
ことができうる。この特効薬は、前立腺肥大(BPH)及び/又は前立腺癌の発
達を妨げる有益な効果を有すると予期されている。生産過程は本来女性に対する
万能薬のために述べられたのと同様である。
【0063】 試験例14:本発明による薬剤組成からのゲル錠剤の生産 上記されるように、本発明の薬剤組成は種々様々の物理的な形式で提供される
。これらの形式のうちの1つはゲル錠剤である。ゲル錠剤の生産は典型的には次
の段階を含む。 (1)濃縮化された発酵果汁及び濃縮された水溶性果皮抽出物を得ること。 (2)2つの構成要素を例えば発酵果汁:果皮を9:1の比率で混ぜ合わせる
こと。 (3)これらの組成要素抽出物を一緒にあるいは個別に超臨界流体抽出化へポ
リフェノール画分を得るために、エタノール変性剤を備えた溶剤としてCO
使用し、これらの組成要素の抽出物を出すこと。このポリフェノール画分を、例
えばポリフェノール画分:種油=1:100の比率で化学的予防/植物エストロ
ゲン・サプリメントを準備するためにザクロ種油に浮遊させること。準備された
万能薬は例えばソフト・ゲル・カプセルの中に包まれる。
【0064】 本発明はその特定の実施形態と共に詳述されたが、多くの代案、修正および変化
が当業者には明白であることが明らかである。従って、追加された請求項の原義
及びその広い範囲内にあるような代案、修正および変化をすべて包含するように
意図される。
【0065】 この明細書に記載された個々の公開、特許あるいは特許出願の全ては明細書中へ
の参照によって、あたかも各々の個別公開、特許あるいは特許出願が具体的に及
び個別にここに参照として組み込まれるのと同じ程度にそれらの全体に組み込ま
れる。さらに、この出願のいかなる参照の引用あるいは検証は、そのような参照
が本発明の従来技術のように利用可能であるという承認として解釈されないもの
とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 イースト・エストロゲン選別における、ザクロ果汁(PJ)のエストロゲンの
活動を示す棒グラフである。
【図2】 種油、果皮抽出物及びザクロ・ワインによってもたらされるポリフェノール・ア
ロマターゼ抑制を示した棒グラフである。
【図3】 図2のデータの数値の要約を提供する表である。
【図4】 イースト・エストロゲン選別における、ザクロの非鹸化性(NSF)エストロゲ
ンの活動を示す棒グラフである。
【図5】 試験管内のエストロゲン依存性ヒト乳癌細胞(MCF-7)の増殖上のザクロ種油、
果皮及び発酵させた新鮮果汁からのポリフェノール画分の影響を示すグラフであ
る。
【図6】 試験内のエストロゲン独立性ヒト乳癌細胞(MDA-MB-231)の増殖上のザクロ種油
、果皮および発酵させた新鮮果汁からのポリフェノール画分の効果を示すグラフ
である。
【図7】 選択された癌性及び正常な細胞株の増殖上のザクロ果皮ポリフェノールの効果を
示すグラフである。正常な細胞株には、ヒト臍静脈内皮細胞(HUVE)及びヒ
ト包皮ケラチノサイト(HFK)がある。 癌性の細胞株には、マウス・メラニン形成細胞的なメラニン形成細胞(B16)
、ヒト肺悪性腫瘍(A549)、ヒトT細胞白血病(CCRF−HSB−2)、
ヒト胃リンパ節転移(TGBC11TKB)がある。
【図8】 選択された癌で正常な細胞株の増殖上で、発酵ザクロ果汁のポリフェノールの効
果を示すグラフである(図8のために詳述された細胞株)。
【図9】 選択された癌性及び正常な細胞株の増殖での、ザクロの新鮮な果汁のポリフェノ
ールの効果のグラフである(図8のために詳述される細胞株)。この効果は発酵
果汁のために明らかに、より穏やかである。また一方、最も敏感な株は、転移し
た胃及び白血病である。正常な細胞株は左右されない。
【図10】 HL−60ヒト白血病細胞の分化における、ザクロ果皮ポリフェノールの効果の
グラフである。Y軸は細胞増殖の絶対量の増殖である。細胞の分化は、細胞分化
、すなわち、活性を減少するニトロ・ブルー・テトラゾリューム、不特定のエス
テラーゼ活性のための検定法のうちの2つに最も強く観察される。侵食細胞の活
性及び、(NBT、活性を減少するニトロ・ブルー・テトラゾリューム;NSE
、不特定エストラーゼ活性;SE、特定エストラーゼ活性、PG、侵食細胞活性
、PR、細胞増殖)と索引を付けられる特定のエステラーゼを用いて、それほど
強くない結果が観察された。
【図11】 HL−60のヒト白血病細胞の分化における、発酵ザクロ果汁の効果のグラフで
ある(図11のために詳細化されるように検定される)。
【図12】 HL−60のヒト白血病細胞の分化における、新鮮なザクロ果汁の効果のグラフ
である(図11のために詳細化されるように検定される)。
【図13】 試験管内でMCF−7ヒト・エストロゲン依存性乳癌細胞の侵入(転移)に対す
るザクロ種油の効果の棒グラフである。
【図14】 試験管内の(それぞれ24、72、120、168及び26時間での成長)ヒト
・エストロゲン依存性ヒト乳癌細胞(MCF−7)の増殖に対する純正ザクロ種
油の効果のグラフである。
【図15】 試験管内の(それぞれ24、72、120、168及び26時間での成長)ヒト
・エストロゲン依存性ヒト乳癌細胞(MCF−7)の増殖に対する純正ザクロ種
油の効果のグラフである。
【図16】 試験管内の(それぞれ24、72、120、168及び26時間での成長)ヒト
・エストロゲン依存性ヒト乳癌細胞(MCF−7)の増殖に対する純正ザクロ種
油の効果のグラフである。
【図17】 試験管内の(それぞれ24、72、120、168及び26時間での成長)ヒト
・エストロゲン依存性ヒト乳癌細胞(MCF−7)の増殖に対する純正ザクロ種
油の効果のグラフである。
【図18】 試験管内の(それぞれ24、72、120、168及び26時間での成長)ヒト
・エストロゲン依存性ヒト乳癌細胞(MCF−7)の増殖に対する純正ザクロ種
油の効果のグラフである。
【図19】 試験管内の(120時間での)ヒトLNCaP前立腺癌細胞の増殖に対する純正
ザクロ種油の効果のグラフである。
【図20】 ザクロの種油、果皮及び発酵果汁から得られるポリフェノール画分によるアロマ
ターゼ抑制を示す棒グラフである。
【図21】 hPCPs(ストロマの良性の前立腺肥大症)細胞の増殖に対する発酵ザクロ果
汁ポリフェノール効果を示す棒グラフである。
【図22】 hPCPs(ストロマの良性の前立腺肥大症)細胞の増殖に対するザクロ種油ポ
リフェノール効果を示す棒グラフである。
【図23】 hPCPs(ストロマの良性の前立腺肥大症)細胞の増殖に対する発酵ザクロ果
汁ポリフェノール及びザクロ種油ポリフェノールの組み合わせの効果を示す棒グ
ラフである。
【図24】 ヒトLNCaPヒト前立腺癌細胞の増殖に対する、発酵ザクロ果汁ポリフェノー
ル(W)の効果を示す棒グラフである。
【図25】 次第により高くなっていく濃度でのPC−3ヒト前立腺癌細胞の増殖の抑制のグ
ラフである。Ethoxはエタノール制御であり、Wは発酵ザクロ果汁ポリフェ
ノールであり、Pはザクロ果皮ポリフェノールであり、SCFOは純正ザクロ種
油である。
【図26】 ザクロ画分による、PC−3ヒト前立腺癌細胞の増殖の抑制の代替手段のグラフ
である。Ethoxはエタノール制御であり、Wは発酵ザクロ果汁ポリフェノー
ルであり、Pはザクロ果皮ポリフェノールであり、SCFOは純正ザクロ種油で
ある。
【図27】 試験管内での低分化型アンドロゲン独立増殖PC−3ヒト前立腺癌細胞におけ
るザクロ果皮抽出物ポリフェノール画分の効果を示すグラフである。その抑制は
濃度に依存している。
【図28】 試験管内でのPC−3低分化型アンドロゲン独立ヒト前立腺癌細胞の増殖にお
けるザクロ発酵果汁のポリフェノール画分(W)の効果を示すグラフである。濃
度依存性抑制が観察される。
【図29】 試験管内でのヒトPC−3低分化型アントロゲン独立前立腺癌細胞の増殖の効
果を示すグラフである。
【図30】 ザクロ果皮ポリフェノール画分によって試験管内の低分化型LNCaPヒトア
ントロゲン独立前立腺癌細胞の濃度依存性抑制を示すグラフである。
【図31】 試験管内での超低分化型アントロゲン独立DU−145ヒト前立腺癌細胞の増
殖におけるザクロ果皮ポリフェノール画分の効果を示すグラフである。その抑制
は濃度に依存する。
【図32】 試験管内での超低分化型ヒトアントロゲン独立DU−145前立腺癌細胞の増
殖におけるザクロ発酵果汁のポリフェノール画分の効果を示すグラフである。濃
度依存性抑制が観察される。
【図33】 試験管内でのヒト超低分化型アントロゲン独立DU−145ヒト前立腺癌細胞
の増殖における純正ザクロ種油の効果を示すグラフである。抑制はテストされた
最高濃度に注意される。
【図34】 マウス黒色腫細胞を作るB16メラニン色素内の細胞サイクルG1期における
ザクロ発酵果汁及び果皮ポリフェノールの効果を示す棒グラフである。y軸は測
定時間でのG1での細胞の%を表示する。ザクロ画分の濃度増加は、停止G1局
面での細胞の増加数を生み出す。
【図35】 マウス黒色腫細胞を作るB16メラニン色素内のG2期におけるザクロ発酵果
汁及び果皮ポリフェノールの効果を示す棒グラフである。y軸は測定時間でのG
2での細胞の%を表示する。ザクロ画分の濃度の増加は、停止G2期での細胞の
増加数を生み出す。
【図36】 マウス黒色腫細胞を作るB16メラニン色素での細胞サイクルS期におけるザ
クロ発酵果汁及び果皮ポリフェノールの効果を示す棒グラフである。y軸は測定
時間での細胞サイクルS期(DNA合成)での細胞%を表示する。ザクロ画分の
濃度増加はDNA合成減少を生み出す。
【図37】 ザクロ発酵果汁及び果皮ポリフェノール画分によって黒色腫細胞を作り出すB
16マウス・メラニン色素の細胞成長(増殖)における全ての効果を要約する棒
グラフである。活性材料の濃度増加は細胞の成長における全体的な減少を生み出
す。
【図38】 ザクロ果実の選択される画分によって、試験管内でのHL−60ヒト白血病細
胞の成長における効果を示す棒グラフである。FJP=発酵ザクロ果汁ポリフェ
ノール画分;OP=ザクロ種子のポリフェノール画分。ここで用いられる、Et
OH(エタノール)コントロールは、種油を溶解するために使われるものより遥
かに高い濃度である。OP及びFJPはDMSO(ジメチル・スルホキシド)で
溶解される。強力な抑制は増加していく濃度での発酵果汁及びザクロ種油による
FJPによって引き起こされる。
【図39】 HL−60ヒト白血病細胞内での細胞サイクルのG1局面における選択される
ザクロ果実の画分の効果を示す棒グラフである。(図38のような画分)ザクロ
画分の分量の増加は停止のG1期での細胞の割合を増加する。種油は1ミリリッ
トルのエタノールにつき20マイクロミリリットルで溶解され、その他のものは
、DMSO、1ミリリットルにつき12.5マイクロリットルで溶解された。
【図40】 ヒトHL−60前骨髄性白血病細胞内での細胞分裂G2期における、ザクロ果
実画分における効果を示す棒グラフである。唯一、発酵果汁ポリフェノールのみ
がこの期を延長する著しい効果を持つことを表す。
【図41】 HL−60ヒト前骨髄性白血病細胞内での細胞サイクルS期における選択され
たザクロ果実画分の効果を示す棒グラフである。(図38のような画分)発酵果
汁ポリフェノール画分はこの局面を完全に削除する。希釈しても、期待したよう
な、類似する効果が単一の濃度にされた発酵果汁のために観察される。
【図42】 選択されたザクロ果実画分によって誘発される試験管内でのHL−60ヒト白
血病細胞内でのアポトーシスを示す棒グラフである。(図38のような画分)ア
ポトーシスの最も高い程度は全ザクロ種油のために観察される。OP、FJP及
び発酵果汁のための溶解は1ミリリットルあたりDMSO12.5マイクロリッ
ターである。種油はエタノールで溶解される。種油のより低濃度でのエタノール
濃度は1ミリリットルあたり10マイクログラムである。高濃度でのエタノール
濃度は1ミリリットルあたり20マイクログラムである。
【図43】 選択されたザクロ画分によってヒドロキシステロイド・デヒドロゲナーゼ‐1
7ベータ1型の抑制を示す棒グラフである。(P=果皮抽出物、W=発酵果汁抽
出物、SCFO=超臨界二酸化炭素で抽出されたザクロ種油、EM−251=陽
性コントロール(16−アルファ−ブロモプロピル・エストラジオール‐16ア
ルファ))
【図44】 ヒト多発性骨髄腫細胞株HS−Sultan(HSS)の増殖においてザクロ
発酵果汁の抽出物(W)の効果のグラフである。
【図45】 ヒト多発性骨髄腫細胞株MM.1Sの抑制におけるザクロ発酵果汁の抽出物(
W)及びザクロ果皮抽出物(P)の効果のグラフである。
【図46】 ヒト多発性骨髄腫細胞株U266の抑制におけるザクロ画分の効果のグラフで
ある。[W=発酵果汁の抽出物、P=果皮抽出物、SESCO=種油を抽出した
超臨界二酸化炭素、SEEE=種子ケーキのエタノール抽出物(次のオイル押し
出し)]
【図47】 ザクロ発酵果汁抽出物(W)とマウス乳腺臓器培養における発癌の予防に関す
る、既知のビタミンD分化誘発因子(cont−D)を比較する棒グラフである
【図48】 ザクロ発酵果汁(W)及び果皮(P)の抽出物によってHT−29ヒト結腸腺
癌細胞の線量依存性抑制を示す棒グラフである。
【図49】 ザクロ発酵果汁(W)及び果皮(P)によってW138ヒト二倍体正常胚肺細
胞を迅速に分割する増殖の投与量依存性抑制を示す棒グラフである。
【図50】 ケルセチンに関するザクロ発酵果汁(W)及び果皮(P)の抽出物のHPB−
ALLヒト胸腺腫細胞における投与量依存性抑制を示す棒グラフである。
【図51】 ヒト胸腺腫細胞(HPB−ALL)及びそれらの正常な、対応する部分(PB
L)におけるザクロ発酵果汁(W)及び果皮(P)の抽出物の反増殖的な効果の
比較を示す棒グラフである。
【図52】 本発明による女性用の1000回分の万能薬製造での製造段階を示す工程系統
図である。
【図53】 本発明による男性用の1000回分の万能薬製造での製造段階を示す工程系統
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 9/14 A61K 9/14 9/20 9/20 9/48 9/48 A61P 5/32 A61P 5/32 13/08 13/08 15/12 15/12 25/28 25/28 35/00 35/00 43/00 111 43/00 111 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4B018 MD52 ME08 MF01 MF06 4C076 AA01 AA06 AA09 AA12 AA29 AA31 AA36 AA53 AA69 BB01 BB29 BB31 CC01 CC17 CC27 CC29 CC30 4C088 AB12 AC04 BA08 CA03 MA17 MA23 MA28 MA31 MA35 MA37 MA41 MA43 MA47 MA52 MA60 MA63 NA14 ZA15 ZA16 ZA81 ZB26 ZC11 ZC20

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 癌を化学的に予防する混合物であって、 (a)ザクロ種油生成物;及び (b)ザクロ果汁生成物 からなる。
  2. 【請求項2】 請求項1の混合物であり、更に (c)ザクロの皮の生成物 からなる。
  3. 【請求項3】 前記ザクロ種油生成物が、搾油機による圧搾、二酸化炭素での
    超臨界流体抽出及び凍結乾燥からなる群から選択された工程の結果であることを
    特徴とする、請求項1の混合物。
  4. 【請求項4】 前記ザクロ種油生成物が、ザクロの種子及びザクロの種子ケー
    キ、からなる群の材料から生産されることを特徴とする、請求項1の混合物。
  5. 【請求項5】 前記ザクロ種油生成物が、ザクロ種油及びその中の非鹸化性画
    分からなる群から選択されることを特徴とする、請求項1の混合物。
  6. 【請求項6】 前記ザクロ果汁生成物がザクロ果汁、発酵ザクロ果汁、乾燥さ
    せたザクロ果汁、乾燥させた発酵ザクロ果汁、部分的に発酵させたザクロ果汁、
    部分的に乾燥させたザクロ果汁、部分的に発酵させ、部分的に乾燥させたザクロ
    果汁、還元したザクロ果汁、部分的に還元したザクロ果汁及び凍結乾燥からなる
    群の少なくとも1つから選択されることを特徴とする、請求項1の混合物。
  7. 【請求項7】 混合物が、液体、粉末、顆粒、錠剤、カプセル、ゲル錠剤、軟
    膏、クリーム、チューイング・ガム、食物、キャンディー、乳液、及び座剤から
    なる群から選択される形で提供されることを特徴とする請求項1の混合物。
  8. 【請求項8】 癌がホルモン依存性癌であることを特徴とする請求項1の混合
    物。
  9. 【請求項9】 ホルモン依存性癌が肺癌及び前立腺癌からなる群から選択され
    ることを特徴とする請求項8の混合物。
  10. 【請求項10】 前記ザクロ果皮生成物が、ジュースにする工程の結果として
    ザクロ果汁内にあるザクロ果皮残留物、ザクロ果皮の水溶性抽出物、ザクロ果皮
    のアルコール抽出物、アルコールでない有機溶媒で行われる抽出物、及びザクロ
    果皮の超臨界の二酸化炭素抽出物からなる群から選択されることを特徴とする請
    求項2の混合物。
  11. 【請求項11】 薬剤組成が、 (a)ザクロ種油生成物、 (b)ザクロ果汁生成物、 の生理活性量及び薬剤許容キャリアからなる組成。
  12. 【請求項12】 さらに、 (c)ザクロ果皮生成物 からなる請求項10の組成。
  13. 【請求項13】 前記ザクロ種油生成物が連続圧搾機での圧搾、二酸化炭素で
    の超臨界の流体抽出、及び凍結乾燥からなる群からの選択される工程の結果であ
    ることを特徴とする請求項10の組成。
  14. 【請求項14】 前記ザクロ種油生成物が、ザクロ種子及びザクロ種子ケーキ
    からなる群から選択された材料から製造されることを特徴とする、請求項10の
    組成。
  15. 【請求項15】 前記ザクロ種油生成物が、ザクロ種子及び非鹸化画分からな
    る群から選択された材料から製造されることを特徴とする、請求項10の組成。
  16. 【請求項16】 前記ザクロ果汁生成物が、ザクロ果汁、発酵ザクロ果汁、乾
    燥したザクロ果汁、乾燥した発酵ザクロ果汁、部分的に発酵したザクロ果汁、部
    分的に乾燥したザクロ果汁、部分的に発酵し部分的に乾燥したザクロ果汁、還元
    されたザクロ果汁、部分的に還元されたザクロ果汁、ザクロ果皮残留物及びその
    乾燥凍結物からなる群から選択された少なくとも一品目からなることを特徴とす
    る、請求項10の組成。
  17. 【請求項17】 その組成が、液体、粉末、顆粒、錠剤、カプセル、ゲル錠剤
    、軟膏、クリーム、チューイング・ガム、食物、キャンディー、乳液、及び座剤
    からなる群から選択された形状に供給されることを特徴とする、請求項10の組
    成。
  18. 【請求項18】 前記ザクロ果皮生成物が、ジュース搾り工程の結果としてザ
    クロ果汁の中に存在しているザクロ果皮残留物、ザクロ果皮の水溶性抽出物、ザ
    クロ果皮のアルコール抽出物、アルコールでないザクロ果皮の超臨界抽出物であ
    る有機溶媒で実行された抽出物からなる群から選択されることを特徴とする、請
    求項11の組成。
  19. 【請求項19】 薬剤組成が、病状の治療のために効果的に用いられることを
    特徴とする、請求項10の薬剤組成。
  20. 【請求項20】 前記病状が癌、アルツハイマー病、更年期障害及び良性前立
    腺肥大及びエストロゲン欠乏からなる群から選択されることを特徴とする請求項
    10の薬剤組成。
  21. 【請求項21】 癌がホルモン依存性の癌であることを特徴とする請求項20
    の組成。
  22. 【請求項22】 ホルモン依存性の癌が乳癌および前立腺癌からなる群から選
    択されることを特徴とする請求項21の組成。
  23. 【請求項23】 前記治療が予防療法、姑息療法及び治療療法からなる群から
    選択されることを特徴とする請求項21の組成。
  24. 【請求項24】 生理活性がアロマターゼ及びヒドロキシステロイド・デヒド
    ロゲナーゼ‐17ベータ(HSD)1型からなる群から選択される酵素の抑制に
    起因することを特徴とする請求項10の組成。
  25. 【請求項25】 生理活性成分が脱アルコール化された濃縮ザクロ・ワイン、
    ザクロ果皮水溶性抽出物及び種子ケーキ抽出物を有することを特徴とする請求項
    10の組成。
  26. 【請求項26】 生理活性成分がおよそ70%の脱アルコール化された濃縮ザ
    クロ・ワイン、およそ10%のザクロ果皮水溶性抽出物及びおよそ20%の種子
    ケーキ抽出物を有することを特徴とする請求項25の組成。
  27. 【請求項27】 生理活性成分がおよそ30%の脱アルコール化された濃縮ザ
    クロ・ワイン、およそ10%のザクロ果皮水溶性抽出物及びおよそ60%の種子
    ケーキ抽出物を有することを特徴とする請求項25の組成。
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