JP2003514856A - 細菌性疾患を経皮治療するためのプロウロムチリン(pleuromutilin)誘導体の使用 - Google Patents
細菌性疾患を経皮治療するためのプロウロムチリン(pleuromutilin)誘導体の使用Info
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Abstract
Description
導体に関する。より具体的には、本発明は、以下に定義される式Iの化合物を含
み、ヒトおよび動物における細菌感染を経皮治療するための薬剤の製造に関する
。前記薬剤は、全身性細菌感染、好ましくは有蹄動物における趾皮膚炎(安定腐
蹄症)、趾足皮部皮膚炎(足指間の慢性炎症;腐蹄症)、および趾壊死桿菌症(
趾蜂窩織炎、趾間腐爛(foul−in−the−foot)、クリットイル(
clit−ill)など)などの感染の予防または治療に用いられる。
物を皮膚に塗布することである。
、
[C1〜5アルキル]、−S−ピリジル、1個または2個のヒドロキシル基によ
って置換された−S−ピリジル、C1〜5アルキルチオ、1個または複数個のア
ミノ、ヒドロキシルまたはカルボキシル基によって置換されたC1〜5アルキル
チオ、−O−SO2−(4−メチルフェニル)、−S−(CH2)m−X、−(
CH2−Z)r−(CH2)s−Q、または−S−C(CH3)2−CH2−N
H−C(O)−Q、または−S−C(CH3)2−CH2−NH−C(O)−C
H(NH2)−CH(CH3)2であり、 Xは、炭素原子を介して−S−(CH2)m−基に結合し、O、S、Nまたは
−N(R3)からなる群から選択される1個または複数個のヘテロ基を含む飽和
または不飽和の5から6員複素環であり、前記複素環は非置換であるか、ハロゲ
ン、ヒドロキシ、メルカプト、C1〜5アルキル、C1〜5アルカノイル、C1 〜5 アルキル−スルホキシル、ニトロ、ホルミル、C1〜5アルコキシカルボニ
ルおよびC1〜5ヒドロキシアルキルからなる群から選択される1個または複数
個の置換基によって一置換もしくは多置換され、 R3は水素またはC1〜5アルキルであり、 Qは基−N(R4)(R5)を表し、R4およびR5はそれぞれ互いに独立し
てC1〜5アルキルであるか、それらが結合する窒素原子と一緒になって、場合
によって硫黄または=N−(C1〜5アルキル)から選択される第二のヘテロ部
分を含む飽和または不飽和の5〜6員複素環を形成し、 ZはO、Sまたは=N(C1〜5アルキル)であり、 mは0、1、2、3、4または5であり、rは0または1であり、sは2、3
、4または5であり、細菌感染によって引き起こされるヒトまたは家畜の疾病治
療においては遊離塩基または医薬的に許容される塩の形態である。] 本発明の範囲内では、指示された炭素原子数に応じて用語「アルキル」は、例
えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチ
ル、tert−ブチル、イソブチルなどの直鎖および分枝基を意味すると理解す
るべきである。
たはフッ素、より好ましくは塩素を意味する。
原子を含む5および6員環である。より好ましい環は、少なくとも1個の窒素原
子を含む。
または3個の窒素ヘテロ原子を含むことができる。単一の窒素原子を含む適当な
5または6員複素環には、ピリジン、ピロールおよび4,5−ジヒドロ−3H−
ピロールが含まれる。2個の窒素原子を含む適当な5または6員環にはイミダゾ
ール、ピリダジン、ピリミジンが含まれる。このような環は、例えば1個または
複数個のベンゼン環と縮合し、例えばベンゾイミダゾールまたはペリミジンを形
成することができる。3個の窒素原子を含む適当な5または6員複素環には1,
2,4−トリアゾールが含まれる。
ゾール、4,5−ジヒドロチアゾールおよびベンゾチアゾールであってもよい。
複素環の別の基は、2個の窒素および1個の硫黄原子を含み、例えば1,3,4
−チアジアゾールである。
、R1は基−S−C(CH3)2−CH2−NH−C(O)−Qを表し、Qは基
−N(R4)(R5)を表し、R4およびR5はそれぞれ互いに独立してC1〜 5 アルキルであるか、それらが結合する窒素原子と一緒になって、場合によって
硫黄または=N−(C1〜5アルキル)から選択される第二のヘテロ部分を含む
飽和または不飽和の5〜6員複素環を形成する)の遊離塩基または医薬的に許容
される塩の形態での使用がより好ましい。
CH(CH3)2を表す式Iの化合物の遊離塩基または医薬的に許容される塩の
形態での使用がより好ましい。
Z)r−(CH2)s−Qを表し、Zは硫黄であり、rは1であり、sは2であ
り、Qは基−N(R4)(R5)を表し、R4およびR5はそれぞれ互いに独立
してC1〜5アルキルであるか、それらが結合する窒素原子と一緒になって、場
合によって硫黄または=N−(C1〜5アルキル)から選択される第二のヘテロ
部分を含む飽和または不飽和の5〜6員複素環を形成し、エチルであることが最
も好ましい)の遊離塩基または医薬的に許容される塩の形態での使用も好ましい
。
ネムリンおよびチアムリン、特にバルネムリンである。
tl.Acad.Soc.、37巻、570〜574ページ、1951年]によ
って1951年に単離されたプロウロムチリン(XはOH、R1はビニルである
)である。R1がビニルであり、Xがβ,D−キシロフラノシル基を表す式(I
)の別のプロウロムチリン誘導体は、US−4’247’542に記載されてい
る。式Iのごく典型的な代表例はバルネムリンおよびチアムリンである。バルネ
ムリンは商品名Econor(登録商標)として知られており、チアムリンは商
品名Tiamutin(登録商標)として知られている。それらは以下の化学構
造を有している。
ばEP−0’153’277、特にその中の実施例12として、およびWO98
/01127によって知られている。遊離塩基の形態または生理学的に許容され
る塩の形態のチアムリンおよびその誘導体ならびに他のプロウロムチリン誘導体
は、例えばUS−4’032’530、US−4,148,890、US−5’
578’585、US−4,428,953、4,060,542、WO98/
01127、およびEP−0,153,277によって知られている。
治療として鼻咽頭への投与に適合した薬剤の製造のために、プロウロムチリンま
たは医薬的に許容されるある種の誘導体について記載している。すなわち、この
参考文献は、上部鼻咽頭の粘膜を介した活性成分の取り込みを対象としている。
これとは対照的に、本発明は、活性成分が患者の皮膚(表皮)または動物の皮膚
もしくは毛皮へ局所的に塗布された場合の経皮的取り込みを対象としている。
ルはよく知られており、上記の参照特許および多くの科学論文に記載されている
。
性を示す。経口治療は、消化管の粘膜を介する活性成分の取り込みを表し、細菌
感染の予防および治療が含まれる。獣医学の分野では、食物または飲料水として
家畜に投与することが好ましい。
を意味する皮膚を透過することが判明した。このような複雑な化学構造の抗生物
質が皮膚バリアを通過して組織に浸透し、血液に達し、細菌感染をうまくコント
ロールするのに十分な血漿濃度に達することは全く予測できなかった。これらの
細菌感染には、腸の細胞、組織または器官に細菌がコロニー形成する全身性感染
、および皮膚のより小さなまたはより大きな部分に細菌がコロニー形成する非全
身性感染が含まれる。このことは、全身性感染の治療に経口または経皮などの従
来の全身経路によって投与する代わりに、抗生物質を皮膚に塗布することができ
る例外的なケースの1つである。この新規な使用は、病原菌が侵入した皮膚の領
域を殺菌するために抗生物質を従来のように皮膚に使用する方法と混同してはな
らない。驚くべきことは、式Iの化合物が皮膚を透過して動物の身体および身体
全体で病原菌に対する感染防御能を有しているという事実であった。
ならびに好ましくはウシ、ウマ、ヒツジ、ヤギ、家禽、ブタ、イヌ、ネコおよび
動物園の動物などの家畜が含まれる。
替方法を提供する。これらの新たな代替方法は、農業従事者および獣医師にとっ
て、錠剤、丸薬または注射による従来の投薬法よりは好都合で労働集約的でない
と考えられる。
であって、動物の皮膚にある量の式(I)の抗生物質化合物を塗布し、それによ
って化合物が皮膚(表皮)を介して動物によって吸収される技法を提供する。
ヌおよびネコなどの家畜(domestic animal)または家畜(fa
rm animal)である哺乳動物に適用することが好ましい。本技法はまた
、ヒトにも適用することができる。本技法はまた、ラット、マウスおよびモルモ
ットなどの実験動物にも適用することができる。この化合物を用いて、感染を予
防もしくは抑制し、またすでに感染した場合は治療することができる。
学的に許容される坦体を含有する組成物として塗布する。広範囲の適当な坦体を
用いることができる。組成物は、クリームでもよい。しかしながら、例えば投与
量の量り分けを容易にし、皮膚を介する吸収を容易にするには、液体組成物を用
いることが特に好都合である。したがって、化合物の液体坦体溶液または懸濁液
が好ましい。皮膚を介して化合物を送達するには水剤が特にふさわしく、したが
って最も好ましい。
噴霧剤(例えば、ハンドスプレーによるかスプレーレース(spray rac
e)として)、ディップ剤(例えば、プランジディップ(plunge dip
)として)、エアロゾル剤、点滴薬(例えば、点眼剤または点鼻剤)、ポアオン
/スポットオンとして獣医学および医学で用いるために、または手動方法(例え
ば、ハンドドレッシング(hand−dressing))により用いるために
皮膚/局所塗布用に製剤化することができる。ウシ、ウマ、サル、ラクダ、イヌ
、ネコ、家禽、ヒツジ、ヤギなどの家畜またはペットに投与する場合には、いわ
ゆる「ポアオン」または「スポットオン」製剤が特に適している。これらの液体
または半液体製剤は、皮膚または羽毛の狭い領域に製剤を塗布するだけでよく、
展着性の油または他の展着性添加物のおかげで製剤自体がより広い領域に分散し
、それによって表皮を通過し吸収が増すという利点を有している。
添加した水性または油性基剤と共に製剤化することができる。眼に投与するため
の軟膏剤は、殺菌した成分を用いて無菌方法で製造することができる。例えば、
ポアオンおよびスポットオンは、家畜に使用するために有機溶媒を含有する油剤
として、場合によっては製剤補助剤、例えば安定化剤および可溶化剤と共に製剤
化することができる。ローション剤は、水性または油性基剤と共に製剤化できる
が、一般的に1種類または複数の乳化剤、安定化剤、分散剤、懸濁剤、濃厚剤、
または着色剤を含有する。散剤は、適当ないかなる粉末基剤を用いても生成する
ことができる。点滴剤は、1種類または複数の分散剤、安定化剤、可溶化剤また
は懸濁剤をも含む水性または非水性基剤と共に製剤化することができる。それら
はまた、保存剤を含有することもできる。
らの特徴は、皮膚に耐容性である適当な溶媒または溶媒混合物中に、場合によっ
てはさらに補助剤の添加によって活性成分を溶解、乳化または懸濁し、治療すべ
き動物の皮膚に適当な装置、例えば計量カップまたは噴霧瓶を用いて塗布するこ
とである。
部寄生虫または内部寄生虫制御の分野で周知である。
この目的の場合には、本発明の活性成分は、エアゾールスプレー投与または吸入
器の形態で医薬または獣医薬として使用するために送達することができる。
成物は、例えば動物での使用を容易にするための添加物を含有することができる
。例えば、組成物は、動物の皮膚との接触を容易にし、さもないと坦体によって
引き起こされる刺激などの望ましくない作用から皮膚を保護し、あるいは動物体
内での組成物の保持力を改善するための添加物を含有することができる。
ことができる。このことは、組成物の動物からの流出を遅延または予防するのに
望ましいであろう。
、鉱油、例えば流動パラフィン、植物油、例えば落花生油、オリーブ油、トウモ
ロコシ油もしくはヒマシ油、またはポリマー、例えばポリイソブテンなどの炭化
水素ポリマーが含まれる。
の脂肪族硫酸エステル、アルキル−ベンゼンスルホン酸塩もしくはブチル−ナフ
タレンスルホン酸塩などの脂肪族芳香族スルホン酸塩、オレイン酸およびN−メ
チルタウリンのアミド縮合生成物などのより複雑な脂肪族スルホン酸塩またはジ
オクチルコハク酸塩のナトリウムスルホン酸塩を含む。
業務で極めて重要である明確な利点を提供する。典型的な利点を以下に挙げる。
はスポットオン塗布の場合よりもはっきりしている。しかしながら、上記の列挙
した利点を考慮すると、一般にこのはっきりしない作用を我慢することができる
。経口または経皮治療の場合に匹敵する有効性に達するために、望ましくない効
果を引き起こすことなく、式Iの活性化合物の量を増やすことができる。
皮)を透過させることを含む、細菌、好ましくは全身性細菌感染を予防または治
療する際の抗生物質ポアオンおよびスポットオン製剤に最も好ましい活性成分は
チアムリン、特にバルネムリンである。
範囲を広げることができる。総投与量は、同一活性成分であっても、動物の種間
、ならびに動物の種の中でも異なるが、それは、とりわけ動物の体重および体格
に依存するためである。獣医薬および医薬双方で用いる本発明の化合物の総1日
量は、体重1kg当たり0.01〜2000mgが適当であり、体重1kg当た
り0.1〜1000mgが好ましく、1〜100mg/kgがより好ましく、こ
れらは単回または分割投与とすることができる。しかしながら、毎週、毎月、ま
たはより長い間隔で投与することもできる。このような場合には、投与量は毎日
の投与よりはるかに多く、投与の形態、体重および具体的な適応症に適合してい
なければならない。適当な投与量はモデル試験、好ましくは動物モデルによって
行うことにより決定することができる。投与に最も適当な間隔は、ケースバイケ
ースを基本に決定しなければならない。
れる。このような坦体は液体または固体であり、塗布される場所で化合物を分散
させることによって化合物の塗布を助けるか、ユーザーが分散可能な調製物とす
ることができる製剤を提供するように設計することができる。このような製剤は
当技術分野では周知であり、坦体または希釈剤、例えば固体坦体、溶媒または界
面活性剤と一緒に活性成分を、例えば混合および/または粉砕するなどの従来の
方法によって調製することができる。
固体坦体は、例えば、珪藻土、タルク、カオリナイト、モンモリロナイト、プロ
フィライト(prophyllite)またはアタパルガイトなどの天然無機増
量剤から選択することができる。所望の場合、高分散酸または高分散吸収剤ポリ
マーを組成物に含めることができる。粒状の吸着性坦体が使用可能であり、多孔
性(軽石、グラウンドブリック(ground brick)、海泡石またはベ
ントナイトなど)または非多孔性(方解石または砂など)であってよい。適当な
顆粒化前の材料も使用可能であり、ドロマイトおよび粉末植物残渣(groun
d plant residue)を含む有機または無機であってよい。坦体ま
たは希釈剤として用いるのに適当な溶媒には、芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素
、アルコールおよびグリコールまたはそのエーテル、エステル、ケトン、酸アミ
ド、強力な極性溶媒、場合によってエポキシド化された植物油および水が含まれ
るが、これらに限定されるものではない。従来の非イオン性、陽イオン性または
陰イオン性界面活性剤、例えば、エトキシル化されたアルキルフェノールおよび
アルコール、アルキルベンゼンスルホン酸、リグノスルホン酸もしくはスルホコ
ハク酸のアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属塩または重合体フェノールのス
ルホン酸塩は良好な乳化、分散および/または湿潤特性を有し、組成物中で単独
あるいは組み合わせて使用することもできる。
、光安定化剤、ならびに肥料、食事刺激薬または他の活性物質を組成物中に含め
ることができる。本発明の化合物はまた、他の治療上活性な化合物との混合物と
して製剤化することができる。この製剤では、活性材料の濃度は一般に0.01
から99重量%、より好ましくは0.01重量%と40重量%の間である。市販
用の製品は一般に、使用に際して適当な濃度、例えば0.1から0.01重量%
まで希釈される濃縮組成物として提供される。
化合物が、ヒツジ、ヤギ、ウマなどの家畜、特に乳牛、および肉牛によく見られ
る(安定腐蹄症)趾皮膚炎に対して優れた活性を示すことも判明した。それらの
化合物はまた、趾足皮部皮膚炎、または腐蹄症、主にヒツジで、一般に足指間(
指の裂け目)の領域内の皮膚の慢性的炎症に対して優れた活性を示す。この感染
は、細菌Dichelobacter nodosusによって引き起こされる
。指の裂け目の領域内の皮膚は乾いた滲出物でむくんで見え、これが痂皮の形成
を引き起こす。この状態は時々足の不自由さまたは踵割れ(heel crac
k)/踵糜爛(heel erosion)を引き起こすが、一般的には動物の
歩行に変化をもたらす。Fusobacterium necrophorum
による二次感染が通例で、結果として起こる重篤な足の不自由とともに蹄のアン
ダーランニング(under−running)となる。
にウシの急性感染症である。この疾患の特徴は、1本または複数本の足の腫脹お
よび不自由である。治療をしないか遅れると慢性化する。これは、Fusoba
cterium necrophorumが原因である。Bacteroide
s melaninogenicusなどの他の生物体が関与することがある。
いずれの生物体も病変から普通に培養される非運動性、嫌気性、グラム陰性細菌
である。しかしながら、Fusobacterium necrophorum
は、指の間の皮膚に実験的に注射された場合に、それ自体で腐蹄症を引き起こす
能力がある。ヒツジの腐蹄症を引き起こす病因であるBacteroides
nodosusも関与することがある。趾壊死桿菌症の特徴は、蹄冠および指の
間の腫脹を伴う軽度から重度の不自由さが突然発症することである。指の間は壊
死して亀裂を生じることが多く、特徴的な悪臭を伴うが滲出物はほとんどない。
体温は上昇することが多く、食欲が低下し、体調が損なわれる。罹患動物は食欲
不振であることが多く、放牧された動物では注視することが減少する。繁殖用の
雄牛は、特に後足が関係する場合には無能力である。
、スピロヘータにおそらく他の細菌が関連し、原因となっていると考えられてい
る。この疾患の特徴は、指の皮膚、特に踵の表面の炎症であり、足が不自由とな
り牛乳収量の低下をもたらす。
れる原因である。罹患率は、群れまたは囲いの中の1頭または2頭の動物から、
極めて高い罹患率を伴う爆発的な流行まで様々である。この疾患は、一年中見ら
れる。すべての年齢で感受性があるが、この疾患は離乳の年齢以上の動物で最も
一般的に見られる。同じ動物が繰り返し罹患する。趾皮膚炎、趾足皮部皮膚炎、
および趾壊死桿菌症は、過去において趾間皮膚炎、趾間足皮部皮膚炎、および趾
間壊死桿菌症と誤って述べられてきた。
式Iの化合物を投与すると治療に対する素早い反応と素早い治癒につながり、牛
乳に関していかなる問題も生じないことが判明した。早期の場合には1回の治療
で十分である。生物体が隣接する腱鞘、関節莢膜、および/または骨まで透過し
、ひどく進行した場合には、治療を繰り返す必要がある。遊離塩基の形態または
医薬的に許容される塩の形態で1種類または複数の式Iの化合物を含有する足浴
を用いることにより、容易に予防策を講じることができる。
acter nodosus、Fusobacterium necropho
rum、Bacteroides nodosusおよびBacteroide
s melaninogenicusから選択される1種類または複数の細菌が
原因となる疾患を予防または治療するための抗菌組成物であって、活性成分とし
て遊離塩基または医薬的に許容される塩の式Iの化合物および生理学的に許容さ
れる坦体を含む組成物を提供することである。組成物および本発明の方法は、広
範囲の条件および希釈の下で有効である。本発明の組成物はまた他の添加物を含
むことができ、それらは、他の特性の中でも表面張力および粘度などの特性に関
連し、他の成分の溶解性または分散の改善、罹患した蹄領域への組成物の接着の
改善、湿潤特性の制御および安定性の改善に関して組成物を機能強化させるいか
なる物質であってもよい。本発明の組成物はまた、着色剤を含み、塗布された場
合に目で見える組成物を提供し、適切かつ完全な塗布を保証することができる。
経路により、例えば、皮膚または全身に投与することができる。皮膚投与が最も
好ましい。したがって、本発明は、動物における蹄の感染症を予防または治療す
る方法であって、本発明の抗菌組成物を好ましくは感染領域またはその近くに皮
膚投与することを含む方法を包含する。組成物を用いて腐蹄症を治療することが
より好ましい。組成物は、感染領域上またはその近くに注加、噴射、洗い流し、
スポンジ洗い、もしくは噴霧することにより、またはフットラップ(footw
rap)に組み入れることにより塗布することができる。好ましい実施形態では
、噴霧することによって本発明の組成物を塗布する。あるいは、特許請求の範囲
に記載の組成物中に動物の蹄を浸し、沈め、または漬けることができる。
き、本発明の精神および範囲を逸脱することなく、様々な有用性および条件に適
合するように本発明の様々な変形形態および変更形態を実施することができる。
したがって、他の実施形態も特許請求の範囲内にある。
分に利用できると考えられる。したがって、以下の具体的な実施例は、単に例示
的であると解釈するべきであって、いかなる形態であっても本開示の残余を制限
することは一切ない。本明細書に記載した刊行物を参照により本明細書に組み込
む。
限することなく本発明を説明する役割を果たす。
で所望の容積とし孔径0.22μmの適当な膜ろ過器を通して滅菌濾過する。
した15%バルネムリン ジエチレングリコールモノメチルエーテルに溶かした10%バルネムリン ポリエチレングリコール(分子量300)に溶かした10%バルネムリン グリセロールに溶かした5%バルネムリン
液 試験投与量:体重1kg当たり2×25mg 試験溶液を動物の皮膚に皮膚投与し、肝臓、肺、皮膚、胆汁および血漿濃度を
測定する。表1に結果を示す。
ンの検量線を用いる。これらの検討は、正確な値を決定することではなくイエス
またはノーの答えを提供することを意味している。これらは、被験製品の経皮能
力を示している。
を試験に組み入れる。足浴として、または直接足に噴霧することにより10%バ
ルネムリンを含有する水/エタノール溶液を塗布する前、およびその後に間隔を
置いて血液および牛乳サンプルを採取する。
に入れた推定容積の水に加える。
覆われるようにした。
のである。前記100mlをそれぞれのウシの足の間に割り当て、下肢領域およ
びそれぞれの足の周囲および下部に直接塗布する。
グラフィ(HPLC)によって測定する。1日目;午前初回の治療の前に搾乳サ
ンプル(50ml/サンプル)を取り、対照測定として用いる。試験中は11回
にわたってそれぞれのウシの尾骨静脈から血液サンプル(20ml/サンプル)
を取る。
ルネムリンを含有する足浴150〜200L中に立たせることによって個々に治
療する。 3日(D)目 水100リットル当たり3リットルの割合で10%溶液としてバ
ルネムリンを含有する足浴150〜200L中に立たせることによって個々に治
療する。 5日(D)目 罹患および健康な足に、10%バルネムリンを含有する水溶液2
5mlを噴霧した。
療の時点およびその後の搾乳時に牛乳サンプルを採取する。驚くことには、大部
分の牛乳および血液サンプル中にバルネムリン濃度が見いだされる。化合物が皮
膚を透過する能力を有することは明らかである。病変の重症度と血液または牛乳
濃度との間には相関関係はない。1週間後、治療されたウシのいずれも、腐蹄症
のいかなる症状も示さない。
布した後で、多くの組織、例えば脳、肝臓、筋肉、脾臓、および肺にかなり多量
の活性成分が見いだされる。
Claims (14)
- 【請求項1】 式Iの化合物の使用。 【化1】 [式中、R1はエチルまたはビニルであり、 Yは、COOH、−CH2−R2、および下式から選択される1個の基を表し
、 【化2】 R2はH、ハロゲン、OH、NH2、SCN、N3、COOH、C(S)S−
[C1〜5アルキル]、−S−ピリジル、1個または2個のヒドロキシル基によ
って置換された−S−ピリジル、C1〜5アルキルチオ、1個または複数個のア
ミノ、ヒドロキシルまたはカルボキシル基によって置換されたC1〜5アルキル
チオ、−O−SO2−(4−メチルフェニル)、−S−(CH2)m−X、−(
CH2−Z)r−(CH2)s−Q、または−S−C(CH3)2−CH2−N
H−C(O)−Q、または−S−C(CH3)2−CH2−NH−C(O)−C
H(NH2)−CH(CH3)2であり、 Xは、炭素原子を介して−S−(CH2)m−基に結合し、O、S、Nまたは
−N(R3)からなる群から選択される1個または複数個のヘテロ基を含む飽和
または不飽和の5から6員複素環であり、前記複素環は非置換であるか、ハロゲ
ン、ヒドロキシ、メルカプト、C1〜5アルキル、C1〜5アルカノイル、C1 〜5 アルキル−スルホキシル、ニトロ、ホルミル、C1〜5アルコキシカルボニ
ルおよびC1〜5ヒドロキシアルキルからなる群から選択される1個または複数
個の置換基によって一置換もしくは多置換され、 R3は水素またはC1〜5アルキルであり、 Qは基−N(R4)(R5)を表し、R4およびR5はそれぞれ互いに独立し
てC1〜5アルキルであるか、それらが結合する窒素原子と一緒になって、場合
によって硫黄または=N−(C1〜5アルキル)から選択される第二のヘテロ部
分を含む飽和または不飽和の5〜6員複素環を形成し、 ZはO、Sまたは=N(C1〜5アルキル)であり、 mは0、1、2、3、4または5であり、rは0または1であり、sは2、3
、4または5であり、ヒトまたは動物における細菌感染の経皮治療のための薬剤
を製造のための遊離塩基または医薬的に許容される塩の形態である。] - 【請求項2】 R1はエチルまたはビニルであり、R1は基−S−C(CH 3 )2−CH2−NH−C(O)−Qを表し、Qは基−N(R4)(R5)を表
し、R4およびR5はそれぞれ互いに独立してC1〜5アルキルであるか、それ
らが結合する窒素原子と一緒になって、場合によって硫黄または=N−(C1〜 5 アルキル)から選択される第二のヘテロ部分を含む飽和または不飽和の5〜6
員複素環を形成し、遊離塩基または医薬的に許容される塩の形態である、式Iの
化合物の請求項1に記載の使用。 - 【請求項3】 R2は基−S−C(CH3)2−CH2−NH−C(O)−
CH(NH2)−CH(CH3)2を表し、遊離塩基または医薬的に許容される
塩の形態である、式Iの化合物の請求項1に記載の使用。 - 【請求項4】 R1はエチルまたはビニルであり、Yは基−(CH2−Z) r −(CH2)s−Qを表し、Zは硫黄であり、rは1であり、sは2であり、
Qは基−N(R4)(R5)を表し、R4およびR5はそれぞれ互いに独立して
C1〜5アルキルであるか、それらが結合する窒素原子と一緒になって、場合に
よって硫黄または=N−(C1〜5アルキル)から選択される第二のヘテロ部分
を含む飽和または不飽和の5〜6員複素環を形成し、遊離塩基または医薬的に許
容される塩の形態である、式Iの化合物の請求項1に記載の使用。 - 【請求項5】 式Iの化合物が、遊離塩基または医薬的に許容される塩の形
態のバルネムリンまたはチアムリンである請求項1に記載の使用。 - 【請求項6】 薬剤がポアオン、スポットオン、ディップまたはスプレーで
あることを特徴とする、式Iの化合物の請求項1から5のいずれか一項に記載の
使用。 - 【請求項7】 有蹄動物の足の感染症の予防または治療の際に用いるための
、式Iの化合物の請求項1から6のいずれか一項に記載の使用。 - 【請求項8】 a)式Iの化合物を含有する薬剤の皮膚投与、およびb)式
Iの化合物の皮膚浸透を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の使用。 - 【請求項9】 請求項1から5のいずれか一項に記載の式Iの化合物を含む
、ヒトおよび動物における細菌感染を経皮治療するための組成物。 - 【請求項10】 有蹄動物の足の感染症を予防的または治療的に処置するた
めの薬剤を製造するための、請求項1から5のいずれか一項に記載の式Iの化合
物の使用。 - 【請求項11】 有蹄動物の足の感染症がDichelobacter n
odosus、Fusobacterium necrophorum、Bac
teroides nodosusおよびBacteroides melan
inogenicusから選択される1種類または複数の細菌によって引き起こ
される、請求項10に記載の使用。 - 【請求項12】 有蹄動物の足の感染症が趾間皮膚炎、趾間足皮部皮膚炎、
または趾間壊死桿菌症である、請求項10に記載の使用。 - 【請求項13】 請求項1から5のいずれか一項に記載の式Iの化合物を皮
膚または毛皮に投与することを含む、ヒトまたは動物における細菌感染の経皮治
療。 - 【請求項14】 ヒトまたは動物における細菌感染を経皮治療するための請
求項1から5のいずれか一項に記載の式Iの化合物の使用。
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