JP2003514629A - フロントローディング式医療用インジェクター及びシリンジ - Google Patents

フロントローディング式医療用インジェクター及びシリンジ

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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 インジェクター、シリンジ、シリンジインターフェイス、及び(例えば、造影剤の)インジェクター用ピストン/プランジャー組立体の実施例を記載する。シリンジはシリンジ着脱機構に係合可能であり、インジェクター又はピストン/プランジャー組立体に対するシリンジの軸回りの向きの如何に拘わらず、シリンジをインジェクターに接続することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の背景 この発明は、医療用インジェクター並びに該インジェクターと共に用いられる
シリンジ、シリンジインターフェイス、シリンジアダプター及びシリンジプラン
ジャーに関する。より具体的には、本発明は、フロントローディング式の医療用
インジェクター並びに新規な又は既存の医療用インジェクターと共に用いられる
シリンジ、シリンジインターフェイス、シリンジプランジャー及びシリンジアダ
プターに関するものであって、特別構造のシリンジは、取外し可能な機構により
、インジェクターに装着可能、且つインジェクターから取外し可能である。
【0002】 患者の生物学的像を作成するために、造影剤を注入する医療用インジェクター
及びシリンジは当該分野で知られている。例えば、1987年7月7日付でディ
ー.エム.レイリーに付与され、本願と同じ譲受人に譲渡された米国特許第467
7980号「血管造影用インジェクター及び該インジェクターと共に用いられる
血管造影用シリンジ」には、血管造影用インジェクター装置が開示されている。
この装置は、動物の血管系に造影剤を注入する装置であり、シリンジは後方装填
式であって、インジェクターの圧力ジャケットの中へ装着される。より具体的に
説明すると、この装置は、一対の圧力ジャケットを有する回転可能なタレットを
具えており、圧力ジャケットのうち、シリンジが後方から装着されている圧力ジ
ャケットが注入位置にあるとき、他方の圧力ジャケットは、別のシリンジが後方
から装着可能な位置となる構成である。第1のシリンジからの造影剤の注入が完
了すると、タレットが回転して、第1のシリンジは脱着位置に移動し、それと同
時に第2の圧力ジャケットとシリンジは同時に注入位置へ移動する。
【0003】 '980特許に開示された装置では、血管造影用インジェクターの駆動部材は
、取外し可能な機構により、シリンジプランジャーの移行路に沿う任意位置にて
、シリンジのプランジャーとの接続又は接続解除を行なう。しかしながら、取外
し可能な機構を正しく動作させるには、シリンジプランジャーはインジェクター
ピストンと一致するように適切な向きにせねばならない。また、シリンジプラン
ジャーとインジェクターピストンが互いに接続及び接続解除されるようにするた
めには、シリンジがインジェクターに装着されている間、シリンジは夫々の圧力
ジャケットの中での位置を同一線上に正しく揃えていなければならない。
【0004】 次に、1995年1月24日付でディー.エム.レイリーに付与され、本願と同
じ譲受人に譲渡された米国特許第5383858号「フロントローディング式医
療用インジェクター及び該インジェクターに使用されるシリンジ」には、'98
0特許を改良した装置が開示されている。'858特許に記載された装置の少な
くとも一実施例では、シリンジは、圧力ジャケットなしのインジェクターに前方
装填されており、これは'980特許のインジェクター装置の欠点の1つを解消
するものである。
【0005】 '858特許に記載されたインジェクターは、シリンジをインジェクターへ取
付け及び取外しを行なう第1着脱機構を有している。装置はまた、インジェクタ
ーピストンをインジェクターへ係合及び係合解除を行なう第2着脱機構を含んで
いる。シリンジを回転させると、シリンジはインジェクターに取り付けられるか
又はインジェクターから取り外され、同時に、ピストンはピストンに取り付けら
れるか又はピストンから取り外される。開示された構造の場合、シリンジをイン
ジェクターに取外し可能に係合させ、同時にプランジャーをピストンに取外し可
能に係合させるには、シリンジをインジェクターへ装着する際、シリンジを特定
の向きにせねばならない。さらにまた、'980特許に開示されたシリンジと同
様、組立中も、シリンジプランジャーをシリンジ内で正しい向きにせねばならな
い。
【0006】 1994年4月5日付でシー.ニールらに付与された米国特許第530003
1号「流体を動物に注入する装置及び該装置に用いられる使い捨て式フロントロ
ーディング可能なインジェクター」には、他のインジェクター装置が開示されて
いる。'031特許は、圧力ジャケット付インジェクターの様々な実施例を開示
しており、シリンジは、圧力ジャケットの前端部に設けられた開口を通して、イ
ンジェクターの圧力ジャケットへ装着され、該圧力ジャケットから取り外される
。例えば、注入動作中、シリンジを圧力ジャケット内で保持するために、シリン
ジの前端部は圧力ジャケットの前端部にロックされる。シリンジを圧力ジャケッ
トに正しく接続するのに、シリンジを圧力ジャケットに挿入できる向きは唯1つ
である。
【0007】 前述した各例でシリンジの適切な装着を確実に行なうには、シリンジはインジ
ェクターに対して、シリンジを特定の向きにせねばならない。医療用の像作成中
、シリンジの動作を適切に行なうには、シリンジとインジェクターの位置関係が
適切であることが必要である。しかしながら、特定の向きにするのが必要なため
、シリンジの迅速な取付け及び交換を妨げる。また、特定の向きにすることの必
要性は、シリンジ製造時の組立費用の上昇を招き、組立工程がより複雑になる。
【0008】 前述のインジェクター及びシリンジ装置の有用性は認識されたが、より簡素化
されたフロントローディング式医療用インジェクターが要請されている。より具
体的に説明すると、ローディング操作をより容易に行なうために、シリンジ及び
/又はシリンジプランジャーの軸回りの向きの如何に拘わらず、インジェクター
へ簡単に接続できるシリンジが要請されている。さらにまた、シリンジ要素の組
立を簡素化するために、軸回りの向きがシリンジの胴部又は基部と特定の関係に
する必要のないプランジャー付シリンジが要請されている。さらにまた、注入処
置用のインジェクターを準備するのに要する時間を最少化するために、自動化さ
れた特徴を具えるインジェクターが要請されている。
【0009】 発明の要旨 本発明は、医療用インジェクター、シリンジインターフェイス、シリンジアダ
プター、シリンジプランジャー及びこれらと用いられるシリンジを提供するもの
で、より簡素化されたインジェクター及びシリンジシステムに対する要請に応え
るものである。特に、本発明は、ある一面では、シリンジインターフェイスとそ
れに嵌合するシリンジであって、協同作用によって、シリンジを医療用インジェ
クターへ、容易に、速やかに、しっかりと取り付けることができる。シリンジは
、インジェクターへ連結する前に、軸回りの向きを特定の向きに整える必要はな
い。また、プランジャーについても、軸回りの向きをシリンジの胴部に対して特
定の向きに整える必要はない。シリンジとプランジャーには両方とも、着脱機構
が配備されており、シリンジのインジェクターへの装着及びインジェクターから
の取外し並びに新しいシリンジとの交換を速やかに行なうことができる。
【0010】 これらの目的を達成するために、本発明は、インジェクターと係合するシリン
ジを提供するものである。望ましい実施例において、シリンジは、流体を流出す
るためのシリンジ前端部と、インジェクターと係合可能なシリンジ後端部とを含
んでいる。プランジャー又はプランジャーカバーは、シリンジ胴部の中を軸方向
に往復動可能である。シリンジの後端部にはフランジ部材が配備される。フラン
ジは、インジェクターハウジングのコネクタ機構内部の、又はインジェクターハ
ウジングに接続されたシリンジインターフェイス又はアダプター上の可撓性リン
グに係合可能である。フランジと可撓性リングの組合せにより、シリンジとイン
ジェクターの係合及び係合解除が行われる。さらにまた、シリンジは、可撓性リ
ングに係合して、シリンジの係合を解除するための1又は2以上の部材を含んで
いる。
【0011】 前記実施例に代えて、フランジ部材をシリンジの前端部に配備し、可撓性リン
グを、インジェクターに接続された圧力ジャケットの前端部に配備することもで
きる。 他の実施例において、シリンジは、流体を流出するためのシリンジ前端部と、
インジェクターと係合可能なシリンジ後端部とを含んでいる。プランジャー又は
プランジャーカバーは、シリンジ付胴部の中を軸方向に往復動可能である。シリ
ンジの後端部には、少なくとも1つのタブ又はフランジ部材(弾性であってよい)
が配備される。シリンジがインジェクターに係合するとき、少なくとも1つのタ
ブ又はフランジは、インジェクターの壁部、又はインジェクターに接続されたシ
リンジ用インターフェイス若しくはアダプターに係合可能である。少なくとも1
つのタブ又はフランジにより、シリンジとインジェクターの係合及び係合解除が
行われる。
【0012】 さらに他の実施例において、シリンジは、流体を流出するためのシリンジ前端
部と、インジェクターと係合可能なシリンジ後端部とを含んでいる。プランジャ
ーは、シリンジ胴部の中を軸方向に往復動可能である。シリンジの後端部には、
少なくとも1つの弾性タブが配備される。シリンジがインジェクターに係合する
とき、少なくとも1つの弾性タブは、インジェクターの壁部、又はインジェクタ
ーに接続されたシリンジ用インターフェイス若しくはアダプターに係合可能であ
る。少なくとも1つのタブにより、シリンジとインジェクターの係合及び係合解
除が行われる。
【0013】 他の実施例では、シリンジは、シリンジがインジェクターに係合するとき、イ
ンジェクターの壁部に係合可能な2以上の弾性タブを含むことができる。さらに
他の実施例において、シリンジは、インジェクターにしっかりと係合できるよう
に、その基部の周りに3以上のタブを設けることもできる。
【0014】 本発明はさらにまた、シリンジとインジェクターを組み合わせたインジェクタ
ーシステムを提供する。シリンジの全体的な構造は、前述のものと同じである。
インジェクターは、シリンジの後端部を受け入れることができるインターフェイ
スを含んでいる。望ましい実施例において、インジェクターのインターフェイス
は、シリンジに設けられたフランジ部材に係合する可撓性リングを含んでいる。
他の実施例では、可撓性リングを、インジェクターに接続された圧力ジャケット
の前端部に配備することもできるし、フランジ部材を、可撓性リングに係合する
ために、シリンジの前端部に配備することもできる。
【0015】 他の実施例において、インジェクターの前部は、シリンジ後端部を受け入れる
ことができる第1直径部を有している。インジェクターのインターフェイスの後
部は、第1直径部よりも大きな第2直径部を有している。インジェクターのイン
ターフェイスには、前部と後部の間に突出部が設けられており、該突出部により
前部と後部は接続される。シリンジ上の少なくとも1つのタブは、シリンジがイ
ンジェクターに係合するとき、前記突出部と弾性力で係合可能である。インジェ
クターのインターフェイスは、壁部に隣接する後端部の内部で往復動可能なカラ
ーを含んでおり、該カラーは少なくとも1つのタブに内向きに作用して、少なく
とも1つのタブと突出部との係合を解除することにより、シリンジはインジェク
ターから取り外し可能とする。
【0016】 本発明はさらにまた、インジェクターピストン、シリンジプランジャー組立体
及びピストン/プランジャー組立体を提供する。望ましい実施例において、シリ
ンジプランジャー組立体は、プランジャーカバーと、該プランジャーカバーの支
持体と含んでおり、これらはシリンジの内部に配備される。他の実施例では、シ
リンジプランジャー組立体は、シリンジの内部にプランジャーカバーだけを含む
こともできる。インジェクターピストンは、プランジャーカバーの形状と相補的
な形状であることが望ましい。さらにまた、インジェクターピストンは、軸方向
を前方へ移動するとき、シリンジプランジャーカバーと実際に結合することなく
、シリンジプランジャーカバーを押すことができることが望ましい。なお、プラ
ンジャーが後退するときは、インジェクターピストンはプランジャー又はプラン
ジャーカバーに連結係合する。
【0017】 一実施例において、ピストン/プランジャー組立体は、インジェクターに連繋
したピストンと、該ピストンを取り囲むピストンスリーブと、該ピストンスリー
ブの一端部に接続され、ピストンが通る開口の輪郭を構成するカラーと、該カラ
ーに接続され、内部空間の輪郭を構成するプランジャーキャップと、該プランジ
ャーキャップの内部空間内にて、ピストンの端部に設けられたグリッパー延長部
と、プランジャーキャップの側部を通る複数のスロットと、該スロットを通って
配備され、グリッパー延長部と係合可能な複数のグリッパーと、ピストンスリー
ブと接触する付勢部材とを含んでいる。ピストンがある方向に移動する際、付勢
部材は、ピストンスリーブが同じ方向に移動しないようにピストンスリーブの動
きを付勢し、グリッパー延長部がプランジャーキャップ内のスロットを通じて複
数のグリッパーを押圧して、シリンジ内のプランジャー又はゴムカバーと係合す
る。
【0018】 他の実施例において、プランジャーとピストンは、電気機械的又は電磁気的に
接続してもよい。 本発明はさらにまた、前述の実施例に基づいて、シリンジを受け入れるアダプ
ターを提供するものである。アダプターはインジェクターと係合し、インジェク
ターとシリンジの間に配備される。アダプターは、シリンジに係合可能な前端部
を含んでいる。一実施例において、アダプターの後端部は、インジェクターに係
合可能な少なくとも1つの弾性タブを有している。
【0019】 本発明はまた、アダプター組立体を提供する。アダプター組立体は、アダプタ
ーと、該アダプターと共に用いられるシリンジを含んでいる。望ましい実施例に
おいて、アダプターは、インジェクターの可撓性リングと係合可能なフランジ部
材を具える後端部を含んでいる。この実施例では、アダプターにより、本発明に
基づいて構成されたインジェクターは従来のシリンジを受け入れることが可能と
なる。
【0020】 他の実施例では、アダプターの後端部には、既存のインジェクター(例えば、
米国特許第4677980号、第5383858号及び第5300031号に開
示されたインジェクターであって、これらの引用をもって本願の内容とする)と
嵌合できる機構を含むと共に、アダプターの前端部に、本発明に基づいて作られ
たシリンジと嵌合できる可撓性リング又は突出部若しくは肩部を含めることもで
きる。この実施例のアダプターにより、既存のインジェクターは、本発明に基づ
いて構成されたシリンジを受け入れることが可能となる。
【0021】 さらにまた、本発明は、本発明に係るフロントローディング式シリンジ及びア
ダプター、及び/又は、既存のシリンジを、本発明に係るフロントローディング
式インジェクター及び/又は既存のインジェクタへ係合又は装着する方法を提供
するものである。 また、本発明は、注入処置の準備を容易に行なうことのできる自動化された特
徴を有するインク及びインジェクターシステムを提供するものである。 本発明は、従来技術に比べて多くの利点をもたらす。例えば、本発明が提供す
るシリンジは、これをインジェクター上に装着する際、インジェクターに対して
同一線上に揃える必要はなく、及び/又は軸回りの向きを整える必要はない。さ
らにまた、本発明が提供するシリンジは、プランジャーとの間で、径方向及び軸
方向のどちらの方向にも位置を特定する必要がない。
【0022】 さらにまた、本発明のピストンは、プランジャーと永久的には係合しないよう
に構成される。それゆえ、プランジャーは、注入工程中は、主としてプッシャー
として作用する。例えば、流体をシリンジの中へ吸引するときのように、プラン
ジャーが後退しなければならないときにだけ、係合機構が作動し、ピストンはプ
ランジャーに接続される。このように構成されるので、シリンジがインジェクタ
ーシステムから取り外されたとき、プランジャーを任意の位置に残すことができ
る。 本発明の認識及び理解については、その特性及び利点と共に、添付の図面に基
づく以下の詳細な説明によって最も良く得られるであろう。 [発明の詳細な説明]
【0023】 図1は、米国特許第5,383,858号に開示された、動物の脈管系へ液状造
影剤を注入するための一般型の注入装置(10)を示している。注入装置(10)はフロ
ントローディング構造をとっている。図1の装置は、第1着脱機構(22)を用いて
、インジェクター(20)のハウジング(18)の前壁(16)と関係して、取付用アセンブ
リ(14)の前方へ装着できるシリンジ(12)を使用している。(シリンジは、下記に
図4及び図5に関連して今まで以上に詳しく説明されるように、圧力ジャケット
を有するインジェクターにおいて使用できるが、)シリンジ(12)は、注入動作に
際して圧力ジャケットを使用することなく機能できる。この開示に矛盾しない範
囲で、この出願の譲受人であるメドラッド社へ譲渡されている米国特許第5,3
83,858号の開示は、引用することを以て本願の内容とする。
【0024】 図1及び第1着脱機構(22)を参照すると、取付用アセンブリ(14)は、シリンジ
(12)の後端部を受け入れるための本質的に円筒状のインターフェイス(26)を具え
ている。インターフェイス(26)は環状面(28)を含んでおり、これは円筒形である
か円錐状にテーパーしている。図6及び図7に最良に示されるように、環状面(2
8)は末端レッジ(29)を含んでおり、それはシリンジ(12)の後端部でタブ(30)によ
って係合されている。シリンジ(12)をインジェクター(20)へ固定するために、シ
リンジ(12)は、タブ(30)がレッジ(29)に係合するまで、円筒状インターフェイス
(26)へ挿入される。
【0025】 とりわけタブ(30)は、シリンジ(12)をレッジ(29)へ連結させる力を、シリンジ
の周囲へ均等に分配する。このことは、使用時の圧力によってシリンジ(12)が変
形したり「楕円状」になったとしても、シリンジ(12)とレッジ(29)との連結の維
持に役立つ。これにより、従来のフロントローディング式注入システムに含まれ
る潜在的欠陥、即ち使用時の圧力によってシリンジが楕円状になると、同じ様に
は機能しなくなる可能性があるという問題を克服する。
【0026】 図1を再び参照すると、シリンジ(12)は、細長い管状胴部又は円筒部(32)及び
同軸送出注入部(34)を具えており、これらはその中間にある円錐部分(36)によっ
って相互に連結している。プランジャー(38)は、管状胴部(32)内に摺動可能に配
置されており、インジェクターハウジング(18)内のピストン(42)の第2着脱機構
(40)へ連結可能である。第2着脱機構(40)は、下記で詳細に説明されるように、
一部はプランジャー(38)、一部はピストン(42)によって形成されている。
【0027】 ピストン(42)及びプランジャー(38)は協働して、シリンジ(12)内に含まれる流
体の所望量を所望速度で送出する。第2着脱機構(40)は、作動時にプランジャー
(38)が何れの向きにでも軸方向へ容易に移動するように製られている。第2着脱
機構(40)は、プランジャー(38)が管状胴部(32)内のどの位置にあっても、プラン
ジャー(38)をピストン(42)に連結したり、外すように製られている。さらにこれ
に関連して、シリンジの管状胴部(32)内のプランジャー(38)を往復させる作動機
構は、ピストン(42)又は往復移動可能な駆動部材を具えている。駆動部材又はピ
ストン(42)は往復移動可能であるが、回転可能である必要はない。
【0028】 図1を参照すると、装着されるシリンジ(32)は、取付用アセンブリ(14)のイン
ターフェイス(26)へ挿入される。図6及び図7に最良に示されるように、タブ(3
0)は最初に環状面(28)を通過し、そこでこの環状面(28)において、タブ(30)はレ
ッジ(29)に係合して、シリンジ(12)を取付用アセンブリ(14)に確実に固定する。
図2及び図7に最良に示されるように、取付用アセンブリ(14)はさらに、前方へ
突き出た環状リング又はカラー(44)を含んでおり、これはプランジャー(38)とピ
ストン(42)との間が垂直に連結することを保証するために機能する。上記の如く
、前方へ突き出た環状リング又はカラー(44)は、シリンジ(32)のフランジ(46)と
取付用アセンブリ(14)との間の封止部としても機能する。
【0029】 弾性環状封止用フランジ(46)は、シリンジ(12)の管状胴部(32)を取り囲んでお
り、タブ(30)の前方へ、環状面(28)の幅と略等しい予め決められた離れた位置に
配置される。したがって、フランジ(46)が環状リング(44)に係合するまで、シリ
ンジ(12)が取付用アセンブリ(14)のインターフェイス(26)へ挿入されるとき、環
状リング(44)及びフランジ(46)は、シリンジ(12)と取付用アセンブリ(14)との間
に封止部を形成する。
【0030】 前記の取付方式には多くの利点がある。タブ(30)をシリンジ(12)の後端部分の
外周に取り付けることにより、注入動作中のシリンジ(12)のぐらつきを最小限に
する。タブ(30)は、ぐらつきを最小限にしながら、シリンジ(12)がインターフェ
イス(26)内部で自由に回転することも許す。タブ(30)はさらに、シリンジ(12)が
インジェクター(20)から外れるのを防止する。環状リング(44)とフランジ(46)と
の間の封止部は、(図2に示されるような)シリンジ(12)の送出端部(34)から漏れ
出た造影剤が、インジェクターハウジングに流入するのを防止し、それぞれの部
品を過度に密な許容誤差とする必要を軽減する。フランジ(46)と環状リング(44)
との間の封止力を増すために、それらの間に適当なOリング(図示せず)を任意に
設けてもよい。
【0031】 さらに図1を参照すると、該装置は、シリンジの情報をシリンジ(12)からイン
ジェクター制御器(51)へ伝送するシステムも含んでいる。シリンジ(12)には、タ
ブ(30)の前方且つフランジ(46)の後方である位置に符号器(48)が配備されている
。符号器(48)は、当業者に周知のバーコード又は他の適当な符号器である。シリ
ンジ(12)を取付用アセンブリ(14)に装着する際、タブ(30)がレッジ(29)に係合し
た後にシリンジ(12)が回転すれば、符号器(48)を読み出すためにセンサー(50)が
環状面(28)に配備される。センサー(50)は次に、関連信号をインジェクター制御
器(51)へ送る。インジェクター制御器(51)は、信号を解釈し、それに応じてイン
ジェクター(20)の機能に変更を加える。符号器(48)において符号化されうる情報
の例には、シリンジ(12)の寸法、シリンジ(12)の容積、(シリンジが予め充填さ
れている場合の)シリンジ(12)の充填量、ロットナンバー、日付及びツールキャ
ビティ番号などの製造情報、推奨される造影剤の流量及び圧力、及び装填/注入
順序が含まれる。
【0032】 符号器(48)の代わりになるのはバーコードであるから、符号器(48)は、機械で
読取り可能な隆起面又は刻み面を含むこともできる。隆起面又は刻み面は次に、
バーコードを読み出すのと同様な方法で、インジェクターセンサー(50)によって
読み出され、環状面(28)へ取り付けられる。符号器(48)に加えて、機械的に読出
し可能な手段(例えば、シリンジ(12)又はプランジャー(38)にあるスロット、孔
又は突起)を利用して、取付用アセンブリ(14)にあるスイッチに整合することも
できる。或いは、視覚的に読出し可能な手段(例えば、文字、ドット及び他の幾
何学的形状)を用いて、インジェクター(20)の論理回路に使用されるシリンジの
種類に関する情報を送ることができる。
【0033】 図1では、シリンジ(12)は、圧力ジャケットを用いない実施例において使用す
るから、シリンジ(12)の強度と、内容物を目視可能にするために、シリンジ(12)
は透明なPETポリエステル材で製られている。別の実施例では、シリンジ(12)
の壁は、ポリプロピレンで製り、シリンジ(12)の管状胴部(32)上へ、長手方向に
間隔をあけ環状リブの列を設けて、補強してもよい。(この配置構成は、米国特
許第5,383,858号の図5に示されている)。米国特許第5,383,858
号で説明されているように、管状胴部(32)の長さに沿って、適当な間隔、例えば
等しい間隔でリブを配置することによって、リブは、シリンジ(12)中の造影剤の
量を示すための容量測定の目盛として、二重の機能を果たすこともできる。
【0034】 図1及び図2を参照すると、シリンジ(12)の管状胴部(32)には、シリンジ(12)
中の液体状造影剤の有無を容易に検出するための表示機構(52)が設けられてもよ
い。この例として、検出機構(52)は、シリンジに一体成形で型押加工されたドッ
トを含むことにより、シリンジが液体又は空気を含むか否かを可視表示する。よ
り詳細には、空気を背景にして見るとドット(52)は楕円形状に見えるが、液体状
造影剤を背景にして見ると、それは空気とは異なった屈折率を有するから、ドッ
ト(52)は円形に見える。表示機構(52)の詳細は、本出願の譲受人であるメドラッ
ド社に譲渡された米国特許第4,452,251号に詳述されている。米国特許第
4,452,251号の開示は、本出願の開示に矛盾しない範囲で、引用すること
を以て本願の内容とする。
【0035】 図3は、シリンジ送出端部(34)の内部構造を示している。特に、送出端部(34)
の後方部分(54)の構造はテーパーした円錐状になっており、前方の接続部分(56)
は一般的に円筒形状に製られており、これは、連結管を送出端部(34)へ取り付け
るための内周ネジ山で形成されている。さらに、直径が小さくなった注入ノズル
(60)は、ネジ付き円筒形状連結部(56)の内部に配備されており、ノズル(60)は、
テーパー部分と円筒部分が互いに一体となる点付近で、送出端部(34)のテーパー
した後方部分(54)と一体となるように成形されている。
【0036】 図4及び図5は、本発明の別の実施例を示しており、ここで、フロントローデ
ィング式シリンジ(112)は、望ましくはポリカーボネートなどの強い透明プラス
チック製の圧力ジャケット(170)の前部に装着されている。圧力ジャケット(170)
は、細長い管状部材の形状に製られており、圧力ジャケット(170)のフランジを
取付用アセンブリ(124)のカラーに嵌め込むことによって、ジャケットの後端部
で、ハウジングの前壁(116)にある取付用アセンブリ(124)へ適切に装着されてい
る。圧力ジャケット(170)は、シリンジ(112)を受け入れるための前方が開いた端
部(172)も有している。
【0037】 この実施例において、末端レッジ(175)を有する環状面(174)が、圧力ジャケッ
ト(170)の前方開口端部(172)の近くに設けられている。環状面(174)の構造は、
図1及び図7に描かれた実施例の環状面(28)と同様である。同様に、シリンジ(1
12)の管状胴部(132)は、その前端部に近い位置で、管状胴部(132)が圧力ジャケ
ット(170)へ挿入されるときにレッジ(175)と係合するために、タブ(180)を含ん
でいる。
【0038】 さらに、シリンジ(112)の前端部において、送出端部(134)の両側に、シリンジ
(112)の取扱いを容易にするための一対の強化用ループ型ハンドル(162)があり、
これは、送出端部(134)及びテーパーした円錐形の中間部分(136)と共に一体成形
されている。その他の点では、詳細に開示及び説明しないが、図1乃至図3、図
6及び図7にて開示された発明の実施例の種々な他の特徴は、所望に応じて、図
4及び図5の実施例に組み込みできることは理解されるであろう。
【0039】 使用時、図4及び図5のシリンジ(112)が圧力ジャケット(170)に装着されるの
は、インジェクター(120)のピストン(142)が、図4に示されるように後退した位
置にある状態或いは、図5に示されるように前進した位置にある状態のときであ
る。例えば、図4に示されるようにピストン(142)が後退した位置にあるとき、
プランジャー(138)はシリンジ(112)の後端部に配置されている。シリンジ(112)
は次に、第2着脱機構(140)がプランジャー(138)に係合するまで、圧力ジャケッ
ト(170)の前端部の開口端部(172)へ挿入される。
【0040】 図5において、ピストン(142)は前進した位置にあり、圧力ジャケット(170)へ
のシリンジ(112)の取付けは、プランジャー(138)もシリンジ(112)内で前方の位
置にあることを除けば、図4で示されたものと同様である。その他の点では、圧
力ジャケット(170)へのシリンジ(112)の取付けは、図4に関連して先述したのと
実質的に同じである。しかしながら、図5に示されるように、シリンジのプラン
ジャー(138)及びピストン(142)が前方位置にあると、図4の後方位置の構成配置
に対して幾つかの利点がある。例えば、シリンジのプランジャー(138)及びピス
トン(142)は既に前方に位置するので、シリンジ充填操作の準備の際、シリンジ(
112)から空気を排出するために、それらを前方へ移動させる必要がない。むしろ
、プランジャー(138)及びピストン(142)は直ちに後退して、流体をシリンジ(112
)へ吸い込むことができる。同様に、注入操作の終了後、次の注入操作の準備の
とき、プランジャー(138)及びピストン(142)を後退させる必要がないことにより
、余分な時間が節約される。
【0041】 要約すれば、図1乃至図3の実施例のシリンジ(12)の如く、注入シリンジが、
インジェクターハウジング(18)へ容易に装着されること及び/又はそこから外さ
れることができる、新規で改良されたシステムが開示されている。このために、
第1着脱機構(22)は、シリンジ(12)をインジェクターハウジングへ装着する或い
はそこから外すものであって、第2着脱機構(40)は、シリンジ(12)のプランジャ
ー(38)をインジェクター(20)のピストン(42)へ駆動可能に連結する、或いは該ピ
ストン(42)から取り外すものである。第1着脱機構(22)及び第2着脱機構(40)は
協働して、それぞれの連結及び連結解除を、同時又は個別に行う。他の利点は、
プランジャー(38)は、その通路沿いの任意の点に駆動又は被駆動状態で配置され
るのが可能なことであって、それにより、ピストン(42)を後退させたり、或いは
ピストン(42)を後退させる前、注入される患者からシリンジ(12)をまず最初に外
す必要なしに、シリンジ(12)をインジェクター(20)から外すことができる。
【0042】 本発明の他の望ましい特徴には第1着脱機構(22)が含まれており、そこでシリ
ンジ(12)はインジェクターハウジング(18)に完全に嵌めて装着されており、この
ことは、注入動作中のシリンジ(12)のぐらつき及び外れることを最小限にするこ
と、及び過度に厳しい製造上の許容範囲の必要性を排除する点からも、利点があ
る。インジェクター(20)のセンサー(50)と協働するシリンジ(12)の符号器(48)は
、インジェクター(20)の「カスタム・プログラミング」を提供するという観点か
らも、利点がある。圧力ジャケットの排除は、シリンジ(12)の内容物の可視性が
優れること、シリンジの内容物への熱伝導が優れること、及び圧力ジャケットに
関する傷又は造影剤の汚染などにより必要であった洗浄及びメンテナンスを減ら
す点からも、利点がある。
【0043】 圧力ジャケットの必要性を排除するために、シリンジ(12)は、比較的強い透明
プラスチック製であるか、又は環状の補強用リブ(図示せず)が配備されることも
でき、該リブは容量測定の目盛として機能するように、離間して設けられてもよ
い。さらに、シリンジ(12)中の空気の有無の検出は、シリンジの管状胴部(32)へ
直接に成形されたドット(52)の形状をした、図1及び図2の表示機構(52)によっ
て容易になる。ドット(52)は、管状胴部が空気を含有するか、或いは液体を含有
するかによって、それぞれ楕円形状又は円形状に見える。シリンジ(12)に関する
第1着脱機構(22)の一部として機能することに加えて、シリンジの弾性環状フラ
ンジ(46)は、図2で示されるように、環状リング(44)と協働して封止部を形成し
、シリンジ(12)の注入端部から漏れ出た造影剤がインジェクター(20)に流入する
のを防止する。図4及び図5に示される本発明の実施例が提供するシステムによ
って、インジェクターハウジングの前壁(116)に装着された圧力ジャケット(170)
などの圧力ジャケットを使用して、シリンジ充填及びシリンジ交換操作の時間を
節約することを含む、様々な他の利点が達成できる。
【0044】 図6はシリンジ(12)の断面図であって、インジェクター(20)への挿入後のもの
であるから、タブ(30)がレッジ(29)に係合している。タブ(30)は略V字型部材で
あることが望ましく、該部材は管状胴部(32)の後端部を取り囲むリングを形成す
ることが望ましい。或いは、胴部(32)の後端部の周りに、1個以上のタブが別々
に設けられる。リング上の各々のタブ(30)は、第1端部(62)及び第2端部(64)を
有する。(図8には、タブ(30)のリングの拡大斜面図が示されている)。図8に
示されるように、タブ(30)の第1端部(62)は、シリンジ(12)がインジェクター(2
0)のインターフェイス(26)へ挿入されるとき、レッジ(29)と係合する。タブ(30)
の第1端部(62)は、管状胴部(32)の周りに設けたギャップ(66)によって互いに離
れているから、それらは可撓性であって容易に圧縮できる。逆に、タブ(30)の第
2端部(64)は、管状胴部(32)に付着するリングを形成する。
【0045】 それゆえに、シリンジ(12)は、管状胴部(32)の後端部を円筒形状のインターフ
ェイス(26)へ挿入するだけで、インジェクター(20)へ容易に連結される。管状胴
部(32)を円筒形状のインターフェイス(26)へ挿入する間、環状面(28)は、第1タ
ブ(62)がレッジ(29)を通過するまで、タブ(30)の第1端部(62)を圧縮する。一旦
第1端部(62)がレッジ(29)を通過すると、それらは弾性的に開いてレッジ(29)に
係合し、管状胴部(32)がインターフェイス(26)から外れるのを防止する。
【0046】 シリンジ(12)は、往復移動するカラー(68)によってハウジング(20)から取り外
されることができ、該カラー(68)は、(一旦円筒形状のインターフェイス(26)へ
挿し込まれた)インジェクター(20)内のシリンジ(12)の背部位置に設けられてい
る。往復移動するカラー(68)は、図7中の矢印によって示されるように、前後の
両方向へ移動することができる円筒形部材であることが望ましい。注入操作の間
、往復移動するカラー(68)はタブ(30)の後方の待機位置に存在するから、第1端
部(62)は依然としてレッジ(29)に係合したままである。注入操作の完了時、シリ
ンジ(12)をインターフェイス(26)から取り外すために、往復移動するカラー(68)
は、作動機構(図示せず)によって或いは手動で、第1端部(62)を圧縮するように
、レッジ(29)に向かって前方へ押されるから、レッジ(29)の背面から容易に滑り
出すことができる。その時、シリンジ(12)はインジェクター(20)から容易に取り
外される。
【0047】 或いは、タブ(30)は、図33中の矢印(1100)の方向へ環状面(28)を後退させる
ことによって、レッジ(29)から外される。このことを行うために、環状面(28)は
多くのセグメントで構成されており、それらはシリンジ(32)を解放するために後
退されることができるものである。図34に示されるようなもう一つの別の実施
例では、内面(1104)の一部は、矢印(1106)によって示されるような方向へ内向き
に動かされて、タブ(30)を押し縮めるから、シリンジ(32)はレッジ(29)から外さ
れる。これら二種類の配置構成についての他の実施例は、当業者によって容易に
理解されるであろう。
【0048】 シリンジ(112)が(図4及び図5に示されるように)圧力ジャケット(170)へ挿入
されることになっている場合、タブ(180)はタブ(30)と同様の機能を果たしてい
るが、それらがシリンジ(112)の前端部の方に設置されていることは、勿論タブ(
30)とは異なっている。実際、管状胴部(132)におけるタブ(180)位置を別とすれ
ば、本発明に関して、タブ(180)はタブ(30)と同一構造を有していると考えられ
る。タブ(180)が圧力ジャケット(170)の開口端部(172)へ挿入される時、環状面(
174)は、それらがレッジ(175)を通過するまで、タブ(180)の第1端部(62)を圧縮
する。その後シリンジ(112)は所定位置にしっかりと保持される。圧力ジャケッ
ト(170)からシリンジ(112)を外すことが必要になった場合、往復移動するカラー
(68)は、(下記で詳述するように)圧力ジャケット(170)内部で前方へ延びて第1
端部(62)を圧縮するから、該端部(62)はレッジ(174)に最早係合しない。その時
シリンジ(112)は圧力ジャケット(170)から外されることができる。
【0049】 しかしながら、タブ(30)(180)は、図1及び図4乃至図8で示されるような、
外観がV字型である必要はない。タブ(30)の第2実施例として、図9に示される
ように、外観がb字型であるものが考えられている。タブ(30)の外観がb字型の
場合、それらはシリンジ(412)の端部と一体成形されている。タブ(30)は、外観
がb字型の場合、第2端部(72)から外向きに延びた球根状の第1端部(70)を有し
ており、これらは(図14及び図15に最良に示されるように)隣り合ったタブ(3
0)とギャップ(71)分だけ離れている。第1端部(62)と同様に、第1端部(70)は、
シリンジがインジェクターハウジング(18)へ挿入されている時に、レッジ(29)と
係合している。第1端部(62)と同様に、往復移動するカラー(68)は、シリンジ(4
12)がインジェクター(20)から外されようとする時、第1端部(70)に作用してレ
ッジ(29)から外れるようにする。
【0050】 本発明に意図されるタブ(30)の実施例の各々に関して、本発明の範囲内に留ま
る範疇で、タブの数は異なることも考えられる。例えば、シリンジ(212)につい
ては、図10及び図11に示されるように、シリンジの端部にタブが1つだけ具
えられていると場合が考えられる。図10及び図11には、第1端部(62)及び第
2端部(64)を有する唯1つのタブ(30)が描かれている。しかしながら、第1端部
(62)及び第2端部(64)を有するタブ(30)は、容易に代用物と置き換え得るものと
理解されるべきである。
【0051】 単一タブ(30)が使用されることは可能であるが、タブは好ましく機能するため
に撓まねばならないので、シリンジは少なくとも2個のタブを有することが望ま
しい。そのようなシリンジ(312)は少なくとも2個のタブを有しており、それは
図12及び図13に描かれている。シリンジ(312)に2個のタブが含まれる場合
、それらのタブは、シリンジ(312)をインジェクター(312)へ確実に固定するため
の安定性を加えるために、管状胴部(32)について対向位置に配備することが考え
られる。タブは適当な寸法に作られ、円周寸法が随意に異なってもよい。
【0052】 図32に示される圧力ジャケット使用のインジェクターシステムの別の実施例
では、圧力ジャケット(1002)の端部にシリンジキャップ(1000)を設けて、そこで
シリンジ(1032)を保持すると考えられる。或いは、キャップ(1000)はシリンジ(1
032)へ装着される、又はシリンジ(1032)の一部として一体成形されることができ
、別々の要素である必要はない。図32に示されるように、圧力ジャケット(100
2)は、図4及び図5に描かれた圧力ジャケット(170)の改変構造である。本発明
の開示によると、キャップ(1000)はその周縁沿いにタブ(1004)を有している。タ
ブ(1004)は、圧力ジャケット(1002)の端部を取り囲むリッジ(1006)に嵌まり合っ
ている。リッジ(1006)からタブ(1004)を外すために、往復移動するリング(1008)
は、圧力ジャケット(1002)の外面に沿って滑動する。リング(1008)は、タブ(100
4)をリッジ(1006)から外すのを容易にするために、テーパー面(1010)を具えてい
る。リング(1008)の駆動手段は図示されていない。しかしながら、当該分野の専
門家であれば、リング(1008)は、手動で、機械的に、又は電気的に(或いはリッ
ジ(1006)からタブ(1004)を取り外すのに適した任意の他の方法で)操作されると
いうことを、容易に認識するであろう。
【0053】 図32に関連して記載した、装置のもう1つの別の実施例では、タブは、図4
及び5に図示した実施例においてタブ(180)が環状部材(174)と係合するのと同じ
ように、(シリンジからの分離、シリンジへの取付け、又はシリンジによる成形
が可能な)キャップから伸びて、圧力ジャケット(170)の端部にて環状部材(14)と
係合できる。図4及び5と関連して図示し、記載した実施例のように、往復カラ
ーは次に、圧力ジャケット(170)内に配置され、タブを環状部材から外す。
【0054】 着脱機構の要素は、図38及び39に図示している。そこでは、圧力ジャケッ
ト(170)内に往復カラー(1402)が示されている。図示した通り、往復カラー(1402
)は、同じく圧力ジャケット(170)内にある、少なくとも2つの支持材(1404)の端
部に配置される。支持材(1404)を収容するため、圧力ジャケット(170)の内壁(14
06)は、少なくとも2つの溝(1408)を有しており、該溝(1408)の中を支持材(1404
)がスライドする。シリンジ(1032)を圧力ジャケット(170)から取り外す際、往復
カラー(1402)は、圧力ジャケット(170)の内部で前方へ移動し、シリンジ(1032)
のタブを、環状部材(174)との係合から解除する。
【0055】 この配置は、図4及び5に関連して図示し、記載した圧力ジャケット装置に関
しても用いることができる。シリンジ(132)を圧力ジャケット(170)から取り外す
際、往復カラー(1402)は、圧力ジャケット(170)の内部で前方へ移動し、タブ(18
0)がもはや環状部材(174)と係合しないように該タブを圧縮する。一旦タブ(180)
を環状部材(174)から解除すると、シリンジ(132)は、圧力ジャケット(170)から
取り外しできる。
【0056】 図4及び5に示す通り、シリンジ(112)を圧力ジャケット(170)に挿入する際、
タブ(180)を施したのと同じように、b字形タブ(190)をシリンジ(112)の前方端
部に加えてもよい。図16に示す通り、タブ(190)は、本質的にリング(74)を具
え、タブ(190)の第2端部(72)は、該リング(74)から後方に伸びている。タブ(19
0)を具えたリング(74)は、図17に図示する通り、横断面にてV字形構造を形成
する。タブ(180)のように、タブ(190)が(図4及び5に図示する通り)圧力ジャケ
ット(170)に挿入される際、それらタブは、環状表面(174)が平滑になるまで圧縮
され、すぐに拡張して突起(175)と係合する。タブ(190)は、往復カラー(68)によ
って係合が解除されるまで、圧力ジャケット(170)にて強固にシリンジ(112)を保
持する。
【0057】 シリンジ(412)の取付けと取外しは、図18−20に図示している。図18で
は、インジェクタ前壁(16)への挿入前のシリンジ(412)を示している。往復カラ
ー(68)は、タブ(30)の第1端部(70)が環状表面(128)を平滑にした後に、末端レ
ッジ(129)に対向して静止する位置の後方に、静止状態で描かれている。この実
施例では、環状表面(128)は、図7及び9で示す円筒状の横断面ではなく、むし
ろ先細の横断面によって示されている。先細の横断面は、インターフェイス(26)
へのシリンジ(412)の挿入を容易にする。というのは、シリンジ(412)がインジェ
クタ(20)に挿入される間に、その先細性によって、タブ(30)の第1端部(70)が圧
搾されるからである。加えて、環状表面(128)は、先細の場合、シリンジ(412)(
又は記載した他の実施例)のガイド表面として作用するので、シリンジ(412)を、
更に大きく傾けて前壁(16)に挿入することができる。言い換えれば、インターフ
ェイス(26)の中央軸と厳密には適応していない場合でさえ、シリンジ(412)を容
易に前壁(16)に挿入しうるのである。
【0058】 一旦シリンジ(412)が前壁(16)に完全に挿入されると、図19に図示する通り
、タブ(30)は、拡張して突起(129)と係合する。次にシリンジ(412)は、適切な場
所にてしっかりと保持される。図19に示す通り、往復カラー(68)は、注入操作
が完了した後まで、待機位置で止まる。
【0059】 注入操作が完了した後、往復カラー(68)は、前方に移動してタブ(30)の第1端
部(70)を圧縮し、タブ(30)を突起(129)から解除する。図20は、往復カラー(68
)がこの前位置にある状況を示している。タブ(30)の圧縮についても図示されて
いる。シリンジ(412)は次に、インジェクタ(20)から取り外される。
【0060】 本発明は又、シリンジをインジェクタ(20)に接続する前に、シリンジをアダプ
タ(500)に接続する方が望ましいことを考慮している。アダプタは、当該技術分
野の専門家であれば判るように、使い捨て又は再利用可能である。シリンジは、
当該技術分野の専門家であれば判るように、ここで記載されている構造とは異な
っていてもよい。シリンジ用のアダプタは、1996年7月16日付でフーヴァ
ー他に付与された米国特許第5535746号に記載されており、それを引用す
ることをもって本願の記載内容とする。典型的なアダプタの特許は他に、米国特
許第5520653号及びWO97/36635があり、両者とも本願の譲受人
に譲渡されており、それを引用することをもって本願の記載内容とする。
【0061】 図21に図示された実施例において、b字形の外観を有するタブ(30)付きシリ
ンジ(412)は、アダプタ(500)の前方端部(502)にスナップ式に係合する。もちろ
ん、V字形の横断面を有するタブを代用してもよい。アダプタ(500)は、その前
方端部(502)の内部に末端レッジ(529)を有する環状表面(528)を有しており、該
末端レッジ(529)には、タブ(30)の第1端部(70)が係合して、所定位置にてシリ
ンジ(412)を強固に保持する。造影剤が漏洩した場合に、その造影剤がアダプタ(
500)を通ってインジェクタハウジング(18)に浸入することを防ぐために、アダプ
タ(500)の前端(502)と係合するシリンジ(412)のフランジ(46)は、有っても無く
てもよい。アダプタ(500)の後方端部(504)も又、インジェクタ(20)の取付部(14)
にある環状リング(44)と結合するフランジ(546)を有している。フランジ(546)は
、シリンジ(12)のフランジ(46)と同様の機能を果たす。即ち、造影剤(又はシリ
ンジに含有されるいかなる液体)がインジェクタ(20)に浸入することを防ぐ。
【0062】 アダプタ(500)がシリンジ(32)に取り付けられると、ピストン(42)は、その伸
長した全体構造に適合するよう調整する必要があるかもしれない。その場合、当
該技術分野の専門家であれば判るように、ピストンエクステンダ又はアダプタ(
図示せず)をピストン(42)の端部に取り付けてもよい。或いは、ピストン(42)は
、長さが異なるシリンジ(32)に対応できる十分な長さに構成することができる。
【0063】 特にこの実施例では、アダプタ(500)は、米国特許第535746号又は米国
特許第5383858号に記載されているような従来型の接続用素子(506)を有
している。このように設計されたアダプタ(500)によって、シリンジ(412)は、従
来型の接続用素子(506)を有するシリンジしか受け入れないように設計されたイ
ンジェクタと接続可能になる。
【0064】 図22に示す通り、アダプタの代替実施例では、本発明のシリンジを受け入れ
るように設計されたインジェクタでの使用のために、従来型のシリンジに適合す
ることが必要である。ここでは、アダプタ(600)は、その後方端部(604)にタブ(6
30)を有している。タブ(630)は、タブ(30)のように作用及び機能し、取付部(14)
にてレッジ(29)と係合することにより、アダプタをハウジング(18)に固定する。
タブ(630)は、往復カラー(68)によってレッジ(29)から外れる。アダプタ(600)は
又、前述した他の実施例のように、フランジ(646)を有している。アダプタ(600)
は、隆起部付き端部を有するシリンジが挿入された状況を示しているが、該アダ
プタ(600)は、その前方端部(602)が、米国特許第5535746号又は米国特許
第5383858号に記載されているような従来型の接続素子を受け入れること
ができるように、容易に設計可能であると理解されるべきである。
【0065】 図23及び24は、シリンジ(412)とアダプタ(600)の組合せの2つの斜視図を
示している。この実施例では、フランジ(46)は省かれている。しかしながら、図
22に図示した通り、フランジ(46)が含まれていてもよい。もちろん、シリンジ
(212)(図10及び11に図示)とシリンジ(312)(図12及び13に図示)について
は、アダプタは、ただ1つのタブ、2つのタブ、又は3つ以上のタブ(630)を有
することができる。図23及び24は、複数のタブを有するアダプタ(600)を図
示している。
【0066】 シリンジプランジャとインジェクタピストンを係合及び解除するための第2着
脱機構(40)の2つの実施例は、図25−29に関して記載されている。図25は
、電磁着脱機構を図示している。図26−29は、電気機械着脱機構を図示して
いる。
【0067】 図25に示す通り、プランジャ(738)は、電磁装置によってピストン(742)と着
脱可能に接続できる。ピストン(742)の前方端部(702)には、電磁コイル(704)が
配備され、該電磁コイル(704)は、ピストン(742)を貫いて伸びるリード(706)に
電流を通すことによって作動させることができる。プランジャ(738)は、その前
方端部(707)に、例えば鉄製の磁気吸引環(708)を有し、該磁気吸引環(708)は、
電磁コイル(704)が作動している時、電磁コイル(704)に引きつけられる。ピスト
ン(742)の前方端部と、プランジャ(738)の後方端部(707)の凹所(710)との横断面
は、円筒状である。これにより、シリンジにおけるプランジャ(738)の方向に拘
わらず、ピストン(742)とプランジャ(738)が係合することができる。
【0068】 図25に図示する通り、第2着脱機構(40)は、次の通り作動する。シリンジが
インジェクタハウジング(18)のインターフェイスに挿入された時、ピストン(742
)は、その前方端部(702)がプランジャ(738)の凹所(710)と対向するまで、シリン
ジ中へ伸ばされる。次に、電磁コイル(704)が作動し、プランジャ(738)を引っ込
める。磁気吸引環(708)と電磁コイル(704)の間の引力により、プランジャ(738)
は、ピストン(742)の後方移動中、ピストン(742)の端部にて保持される。或いは
、電磁コイル(704)は、ピストン(742)がシリンジ(4012)中へ伸ばされる前に作動
し、プランジャ(738)と結合してもよい。一旦プランジャ(738)とピストン(742)
が電磁的に引き合うと、ピストン(742)は、シリンジ内で所望通りに移動する。
プランジャ(738)からピストン(742)を外すため、又はプランジャ(738)を引っ込
めることなくピストン(742)を引っ込めるために必要なことは、単に電磁コイル(
704)に供給されている電力を切るだけである。もちろん、ピストン(742)は、電
磁コイル(704)を作動させることなく、例えば注入中に、プランジャ(738)を前進
させることができる。
【0069】 第2着脱機構(40)を考慮した第2実施例は、ピストンとプランジャの電気機械
的接続に関するものである。この実施例については、図26−29に図示してい
る。 図26−29では、ピストン(842)は、プランジャ(838)の後方端部(806)に形
成された凹所(804)と係合する前方端部(802)を有している。ピストン(842)の前
方端部(802)は、そこから引っ込み可能に伸びる突出部(808)を有している。突出
部(808)は、図27に図示する通り、プランジャ(838)に形成された凹み又は溝(8
10)と係合する。部材(812)は、ピストン(842)と前方端部(802)とによって囲まれ
ている。部材(812)は、同じくピストン(842)に含まれている機構(814)によって
作動する。機構(814)は、リード(816)を通して電力を受け取る。
【0070】 図28及び29に示す通り、突出部(808)は、本質的に長方形である。それら
は、弾性部材(818)によって互いに繋がっている。弾性部材(818)は、図29に示
す通り、突出部(808)がピストン(842)の前方端部(802)から突出しないように、
突出部(808)にバイアスを掛けている。 第2着脱機構(40)の機能については、図26−29で説明する。シリンジがイ
ンジェクタ(20)の前壁(16)に挿入されると、ピストン(842)は、前方に伸びてプ
ランジャ(838)と接触する。ピストン(842)が前方に伸びると、機構(814)は、動
作を停止し、図29に示す通り、部材(812)は引っ込み状態になる。言い換える
と、部材(812)は、突出部(808)の間に座すことのないように引っ込められるので
ある。その結果、弾性部材(818)は、図29に示すように、突出部(808)がピスト
ン(842)の前方端部(802)の外側へ伸びることのないように、突出部(808)にバイ
アスを掛ける。
【0071】 一旦ピストン(842)の前方端部(802)がプランジャ(838)内の凹所(804)と結合す
ると、部材(812)が前方に伸びて突出部(808)の間に座すように機構(814)が作動
し、その結果、突出部(808)が押し出されてピストン(842)の前方端部(802)の外
側へ伸びていく。突出部(808)は、一旦伸びると、プランジャ(838)内の溝(810)
の中まで伸びる。一旦その様に配置されると、ピストン(842)はプランジャ(838)
と接続されて、ピストン(842)の後方移動は、対応するプランジャ(838)の後方移
動へ直接的に形を変える。
【0072】 シリンジをインジェクタから外すこと、又はプランジャ(838)を引っ込めずに
ピストン(842)を引っ込めることが必要となった場合、機構(814)が作動して部材
(812)を突出部(808)の間から引き抜く。一旦引き抜かれると、弾性部材(818)は
、突出部(808)がこれ以上は溝(810)と係合しないように突出部(808)にバイアス
を掛ける。ピストン(842)は次に、プランジャ(838)から引き抜かれる。 2つの追加的な第2着脱機構(40)について、図35−37を参照しながら説明
する。
【0073】 図35に図示した実施例では、プランジャ(1238)は、ピストンの前方端部に配
置されたエラストマー部材(1202)の拡張によって、ピストン(1242)と着脱可能に
接続する。エラストマー部材(1202)は、外壁(1204)と内壁(1206)を有する円筒状
要素である。ロッド(1208)は、ピストン(1242)を通って伸び、プランジャ(1238)
に最も近いロッド(1208)の前方端部にてアクチュエータ(1210)と接続する。アク
チュエータ(1210)は、エラストマー部材(1202)に面する側に円錐台形状を有して
いる。円錐台形状は、アクチュエータ(1210)に傾斜面(1212)を形成している。エ
ラストマー部材(1202)の直径は、プランジャ(1238)の穴(1214)の直径よりも僅か
に小さい。又、アクチュエータ(1210)の直径は、穴(1214)の直径よりも小さい。
【0074】 図35に図示した第2着脱機構(40)の機能について説明する。プランジャ(123
8)の穴(1214)の直径は、エラストマー部材(1202)とアクチュエータ(1210)の直径
よりも大きいため、ピストン(1242)が前方に押し出されると、エラストマー部材
(1202)とアクチュエータ(1210)は、容易に穴(1214)に嵌まり込む。プランジャ(1
238)は次に、ピストンとの間に結合関係はないが、ピストン(1242)によって前方
へ進められる。しかしながら、一旦このように配置されると、プランジャ(1238)
と連結して係合する(例えば、プランジャを引っ込める)ため、アクチュエータ(1
210)は、図35にて矢印(1216)が示すように、ロッド(1208)によってエラストマ
ー部材(1202)の方向へ引っ張られる。アクチュエータ(1210)の圧力は、エラスト
マー部材(1202)を圧縮し、外側(1204)は、応力を受けない状態から膨張又は拡張
した状態となる。エラストマー部材(1202)の膨張壁(1218)のおおよその形状は、
図35に点線形式で示している。膨張壁(1218)は、ピストン(1242)が着脱可能に
プランジャ(1238)と係合するように、穴(1214)の壁(1220)と係合する。プランジ
ャ(1238)は、引っ込められ、例えば、液体をシリンジ中に吸引することができる
【0075】 図36−37に示す第2着脱機構(40)の実施例について、説明する。図36−
37に示す通り、プランジャ(1338)は、セグメント部材(1302)を通してピストン
(1342)と係合する。セグメント部材(1302)は、図37の端面図で示すように、多
数の個別の要素(1304)で作られている。個別の要素(1304)は、エラストマー材な
ど、望ましくはその材料が(1)変形の繰返しに実質的に耐えることができ、(
2)変形応力を受けなくなると本来の状態に実質的に戻るものである限り、任意
の適当な材料によって作ることができる。セグメント部材(1302)は、ピストン(1
342)の前方端部に配置される。ロッド(1306)は、ピストン(1342)の中央を貫いて
伸び、セグメント部材(1302)の中心孔(1308)の中へ少なくとも部分的に伸びてい
く。
【0076】 プランジャ(1338)とピストン(1342)を着脱可能に接続させるため、ピストン(1
342)は、セグメント部材(1302)が、プランジャ(1338)に形成された孔(1310)の内
側に配置されるまで前方に移動する。ロッド(1306)は次に、ロッド(1306)がセグ
メント部材(1302)内に少なくとも部分的に配置されるまで、矢印(1312)で示す方
向へ前方移動する。ロッド(1306)の直径は、孔(1308)の直径よりも大きいので、
ロッド(1306)を孔(1308)の中に挿入すると、図36及び37に点線で示した変形
位置(1304)に達するまで、セグメント部材(1302)が外側へ押し出される。変形さ
れると、セグメント部材(1302)は、プランジャ(1338)内の孔(1310)の壁(1316)と
係合し、プランジャ(1338)とピストン(1342)の間に着脱可能な係合を形成する。
【0077】 図25−29及び35−37に記載した各々の第2着脱機構に関し、この機構
が提供する利点は、ピストンとプランジャの接続を容易にするために、ピストン
は、いかなる特定のやり方でも、プランジャに向きを合わせる必要がないという
ことである。ピストンとプランジャの向きに拘わらず、両者は、容易に結合し合
い、容易に離脱し合うことができる。
【0078】 加えて、例えば、予め充填された(prefilled)シリンジがインジェクタに取り
付けられる場合は、次の注入のためにシリンジ内に液体を引き入れるため、シリ
ンジ内のプランジャを引っ込める必要はない。このような場合、ピストンは、ピ
ストンとプランジャの係合を解除する必要のない“プッシュオンリー”モードで
作動している。このように作動している場合、係合機構を作動させる必要は全く
ない。或いは、予め充填されたシリンジのみを扱うようにインジェクタが設計さ
れている場合、解除が容易な機構を配備する必要はない。
【0079】 本発明のプランジャは又、1998年9月15日付でノーランジュニア他に付
与され、本願の譲受人に譲渡された米国特許第5808203号に記載のセンサ
のような圧力センサを有していてもよい。米国特許第5808203号の内容は
、本件の開示と矛盾しない限度において、引用することをもって本願の記載内容
とする。
【0080】 図30及び31は、本発明のプランジャに含むことのできるセンサを図示して
いる。プランジャ(938)は、望ましくは、基部(902)と、それを貫く通路(904)と
を含んでいる。感知部材(906)は、通路(904)の内側に配置され、接触表面(908)
のP部と機能的に接触する。感知部材(906)は、望ましくは、例えばバネ(910)を
介して前方に付勢されている。シリンジ(図示せず)内の液体圧が増大するにつれ
、接触表面(908)のP部は、図31に示すように変形する。P部のこの変形によ
って、感知部材(906)は、ピストン(942)中の通路(904)(912)(914)を通って後方
へ移動する。感知部材(906)の移動は、望ましくはピストン(942)の内部に配置さ
れたセンサ(916)によって監視される。感知部材(906)の移動の度合いは、シリン
ジ内の液体媒体の圧力の関数であるため、液体媒体の圧力は、そこから決定する
ことができる。センサ(916)は、望ましくは、リード(918)を介してデータ収集及
び/又は制御装置と接続される。
【0081】 図30及び31は、本発明のプランジャに組み込むことのできるセンサの1つ
の可能な実施例を記載しているが、他の任意の適当なセンサをも含めることがで
きることに留意すべきである。加えて、センサは、液体の圧力のみを感知する必
要はない。当該技術分野の専門家であれば判るように、センサは、シリンジ中の
液体の量、圧力及び濃度を含む、多くの異なるパラメータを測定する。
【0082】 又、プランジャは、インジェクタ又はインジェクタピストンによって読み取ら
れるか或いは感知される符号化要素を含み、シリンジ及び/又はその内容物を識
別する。この実施例では、集積回路のような符号化要素は、シリンジよりもむし
ろプランジャに含まれている。符号化された要素は次に、プランジャがピストン
と接触する際に、電気的に読み取られる。プランジャは、シリンジの内容物と容
量などの情報と共に、手続き又は請求書作成目的に必要な他の情報も含んでいる
。このような装置の一例は、PCT公開番号第WO99/6558号に記載され
、それを引用することをもって本願の記載内容とする。
【0083】 本発明は、ここではしばしば、協働するシリンジインターフェイス及びシリン
ジという用語で図示され、記載されている。ここで使われている“シリンジイン
ターフェイス”という用語は、新規の医療用インジェクタに組み込む又は一体化
するか、或いはシリンジアダプタとして構成することができ、該シリンジアダプ
タは、既存又は従来型の医療用インジェクタ、例えば、引用することをもって本
願の記載内容とする米国特許第5383858号に図示され、記載されているイ
ンジェクタなどに取付可能か又はそれに関連付けられており、本発明のシリンジ
をその上に取り付けることを可能とする。
【0084】 図40A−40Cは、本発明に基づく、フロントローディング式のシリンジイ
ンターフェイスとシリンジシステム(1500)の別の実施例を図示している。システ
ム(1500)は、シリンジ(1512)とシリンジインターフェイス(1514)を有している。
シリンジ(1512)は、後端部(1520)及び液体送出端部(1518)を形成する前端部(151
7)を有する、本体又は胴部(1516)を含んでいる。望ましくは、少なくとも1つの
タブ又は取付部材(1522)が、シリンジ(1512)の後端部(1520)又はその近傍で胴部
(1516)と連繋している。加えて、フランジ(1524)は、望ましくは、取付部材(152
2)の前方に配置され、シリンジ(1512)とシリンジインターフェイス(1514)の係合
を容易にし、及び/又は、米国特許第5383858号に更に詳しく記載されて
いる通り、シリンジの送出端部(1518)から流出した液体が、シリンジインターフ
ェイス(1514)とインジェクタ(図示せず)の中に浸入することを防ぐ。
【0085】 取付け部材(1522)は胴部(1516)の周囲に配置し、そして肩部(1528)を形成して
いる傾斜面(1526)を含むことが望ましい。取付け部材(1522)の機能は下記にてさ
らに詳しく説明する。別の例では、取付け部材(1522)は胴部(1516)周面の一部分
にだけ伸びるか、又は個別のセグメントとして形成してもよい。
【0086】 (特に断りのない限り、上記で説明したシリンジ(1512)(及びその構成部品)は、
図40A−47Fについて以下に説明され図示された本願発明の残りの実施例に
あてはまる。) 図40A及び40Cに最も良く示されるように、シリンジインターフェイス(1
514)は、「オープン」の位置にあって、シリンジ(1512)をいつでも受け入れられ
る。シリンジインターフェイス(1514)は、ベース部材(1530)と、2つの組み合っ
たシリンジ保持部材(1532)を含む。しかし、別の実施例において、3つ又はそれ
以上の保持部材(1532)を配備することができる。各保持部材(1532)は、2つの傾
いたレール部材(1534)により、ベース部材(1530)と連繋することが望ましい。し
かし、別の実施例において、1つ、3つ又はそれ以上の部材(1534)を用いて、各
保持部材(1532)をベース部材(1530)に連繋してもよい。
【0087】 更に、各保持部材(1532)は、接触面(1533)及び溝(1536)を形成して、シリンジ
(1512)上の取付け部材(1522)を捕捉及び保持することが望ましい。加えて、保持
部材(1532)は、2つのレール部材(1538)によって互いに連繋することが望ましい
。再度、別の実施例において、1つ、3つ又はそれ以上のレール部材(1538)を用
いて保持部材(1532)を互いに連繋してもよい。
【0088】 シリンジ(1512)をシリンジインターフェイス(1514)へ装着するには、シリンジ
(1512)は、保持部材(1532)間に形成された空間へ向け、軸方向(図40Aの矢印
Aの方向)へ動かされる。シリンジ(1512)上のフランジ(1524)が保持部材(1532)
上の接触面(1533)と係合したとき、保持部材(1532)はレール部材(1534)に沿って
ベース部材(1530)に向けて押される。レール部材(1534)は、ベース部材(1530)の
中心へ向かって傾いているから、レール部材(1534)は、保持部材(1532)をレール
部材(1538)に沿って、互いに相手に向かって移動させ、そしてシリンジ(1512)の
後端部材(1520)の周りで「移動終了」(collaps)させる。保持部材(1532)がシリ
ンジ(1512)上で移動終了するとき、保持部材(1532)は互いに働いて、溝(1536)中
の取付け部材(1522)を捕捉し、しっかりとシリンジ(1512)をシリンジインターフ
ェイス(1514)に係合する。
【0089】 当業者に知られている様な、任意の適当な形成のロック機構(図示せず)を用
いて、保持部材(1532)を互いに固定し、シリンジ(1512)をシリンジインターフェ
イス(1514)中に保持することが出来る。シリンジ(1512)をシリンジインターフェ
イス(1514)から取り外すには、先づロックが外されねばならない。そして保持部
材(1532)を離間移動して(例えば、手動又はレバー又は他の任意の適切で当業者
に知られている操作機器により)、取付け部材(1522)を溝(1536)から解放する。
【0090】 シリンジインターフェイス及びシリンジシステム(1600)の別の実施例は、図4
1A−41Dに示される。システム(1600)は、シリンジ(1512)及びシリンジイン
ターフェイス(1614)を含む。図41B及び41Cに最も良く示されるように、シ
リンジインターフェイス(1614)は、「オープン」の位置にあって、シリンジ(151
2)をいつでも受け入れられる。シリンジインターフェイス(1614)は、ベース部材
(1630)及び2つの組み合うシリンジ保持部材(1632)を含む。保持部材(1632)は、
ベース部材(1630)と、ピボットピン(1631)又は他の適切なメカニズム(図41D
参照)により一緒に接続され連繋することが望ましい。加えて、保持部材(1632)
は、保持部材(1632)と連繋したピン(1629)(図41D参照)によりベース部材(1
630)と連繋し、ベース部材(1630)で形成されたスロット(1635)中に捕捉される。
【0091】 更に、各保持部材(1632)は溝(1636)を形成しシリンジ(1512)上の取付け部材(1
522)を捕捉し保持することが望ましい。図41B及び41Cに最も良く示される
ように、スプリングピン(1637)(又は他の適当なロック機構)が、1つの保持部
材(1632)に接続されていて、他の保持部材(1632)にはピン凹部(1640)が形成され
る。加えて、2つの胴部案内レール(1639)が、ベース部材(1630)に形成されるこ
とが望ましい。
【0092】 シリンジ(1512)をシリンジインターフェイス(1614)へ装着するには、シリンジ
(1512)は保持部材(1632)間に形成された空間へ向け、下方向(図41Bの矢印B
の方向)へ動かされる。シリンジ(1512)の胴部(1516)は、ベース部材(1630)の胴
部案内レール(1639)により保持部材(1632)間の位置へ案内される。シリンジ胴(1
516)が保持部材(1632)のピボットエンド(1651)に係合するとき(図41C参照)
、保持部材(1632)はシリンジ(1512)の後端部材(1520)の周りで移動終了するよう
押される。ベース部材(1630)に形成のスロット(1635)中に乗っているピン(1629)
は、保持部材(1632)をアーチ状の動きにコントロールし、シリンジ(1512)の周囲
と係合させる。保持部材(1632)がシリンジ(1512)上で移動終了したとき、保持部
材(1632)は働き合って溝(1636)中にある取付け部材(1522)を捕捉し、シリンジ(1
512)をシリンジインターフェイス(1614)にしっかりと係合する。
【0093】 更に、保持部材(1632)がシリンジ(1512)の周りで移動終了するとき、スプリン
グピン(1637)は溝に沿って動き、ピン凹部(1640)に嵌ってロックし、シリンジ(1
512)をシリンジインターフェイス(1614)に固定する。シリンジ(1512)をシリンジ
インターフェイス(1614)から外すには、スプリングピン(1637)はピン凹部(1640)
から外され、保持部材(1632)をアンロックせねばならない。保持部材(1632)は(
例えば、手動又は他のいずれの適当なレバー装置により)シリンジ(1512)との係
合から動かされる。この段階では、シリンジ(1512)を上方向(矢印Bと反対方向
)又は軸方向(図41Bの矢印Cの方向)へのどちらの動作でも取り外せる。
【0094】 図42A−42Dはシリンジインターフェイスの別の実施例(1700)と図41A
−41Dに示された、シリンジシステム(1600)を示している。システム(1700)は
シリンジ(1512)及びシリンジインターフェイス(1714)を含む。シリンジインター
フェイス(1714)は、図42C及び42Dに最も良く示されるように、保持部材(1
732)は、ピボットエンド(1751)をピン(1731)から離れた保持部材(1732)端部に有
する点で、図41A−図41Dのシリンジインターフェイス(1614)とは異なる。
更に、保持部材(1732)は、「閉じた」又は「係合」された状態のときバネ付勢さ
れ、図42Dで最も良く示されるように、シリンジ(1512)をシリンジインターフ
ェイス(1714)中に保持することが望ましい。
【0095】 シリンジ(1512)をシリンジインターフェイス(1714)に装着するには、シリンジ
(1512)は下方向(図42Bの矢印Dの方向)へ動かされて保持部材(1732)と係合
する。シリンジ胴(1516)が保持部材(1732)のピボットエンド(1751)に係合すると
き、保持部材(1732)はスプリング力に抗して押し離され、シリンジ胴(1516)がピ
ボットエンド(1751)の間を通り、保持部材(1732)間に形成にされた空間に入るこ
とを可能にする。シリンジ取付け部材(1522)は、保持部材(1732)中に形成された
溝(1736)により案内され、シリンジインターフェイス(1714)中でシリンジ(1512)
を正しく配置する。いったんシリンジ(1512)がピボットエンド(1751)を通ると、
保持部材(1732)はスプリング力によって押され、シリンジ(1512)の後端部材(152
0)の周りで移動終了する。ベース部材(1730)に形成されたスロット(1735)に乗っ
ているピン(1729)は、保持部材(1732)をコントロールしてアーチ状の動きをさせ
、シリンジ(1512)の周りに係合させる。保持部材(1732)がシリンジ(1512)上で移
動終了すると、保持部材(1732)は働き合って、溝(1736)中の取付け部材(1522)を
捕捉し、シリンジインターフェイス(1714)中にてシリンジ(1512)をしっかりと係
合する。
【0096】 シリンジ(1512)をシリンジインターフェイス(1714)から外すには、シリンジ(1
512)は、保持部材(1732)のピボットエンド(1751)に逆らって上方向(矢印Dとは
反対の方向)へ動かされる。シリンジ(1512)に作用する上向きの力が、保持部材(
1732)を寄せて保持しているスプリング力を越えたとき、保持部材(1732)は離れ
る方向に動き、シリンジ(1512)をシリンジインターフェイス(1714)から自由にス
ライドできるようにする。
【0097】 図43A−43Iはシリンジインターフェイスと図41A−42Dに示すシリ
ンジシステム(1600)(1700)との別の実施例(1800)を示している。システム(1800)
はシリンジ(1512)とシリンジインターフェイス(1814)を含む。シリンジインター
フェイス(1814)は、図43B及び43Hに最も良く示されるように、保持部材(1
832)は延長部材(1855)と切取面(1857)とを含む点で、図41A−42Dのシリン
ジインターフェイス(1614)(1714)とは異なる。延長部材(1855)は、操作により保
持部材(1832)をオープン位置へ動かす(例えば、閉じ状態に保持部材(1832)を維
持するスプリング力に抗して)ことが望ましい。切取面(1857)は、シリンジ(1512
)の取付け部材(1522)の傾斜面(1526)と作用しあって係合し、保持部材(1832)を
オープンにする。そしてシリンジインターフェイス(1814)にシリンジ(1512)を軸
方向に取付けることを可能にする(図43Cの矢印Eの方向)。シリンジインター
フェイス(1814)のその他の構造は、上記で説明したシリンジインターフェイス(1
714)の構造と実質的に同じ又は全く同じである。
【0098】 図43Eで最も良く示されるように、シリンジ(1512)はシリンジインターフェ
イス(1814)へ装着及び取り外される。図42A−42Dについて上記で説明した
とおり実質的に同じ方法である。加えて、しかし、図43A、43C、43F、
及び43Gで最も良く示されるように、シリンジ(1512)はシリンジインターフェ
イス(1814)から軸方向に装着及び取り外しできる。ゆえに、シリンジインターフ
ェイス(1814)は、シリンジ(1512)の二つの装着/取り外し方法に適応する。
【0099】 シリンジ(1512)を軸方向に装着するには、取付け部材(1522)が保持部材(1832)
に係合するまで、シリンジ(1512)をシリンジインターフェイス(1814)へ挿入する
。取付け部材(1522)の傾斜面(1526)は、保持部材(1832)上の切取面(1857)と係合
する。その結果、保持部材(1832)を強制的にスプリング力に抗して離れさせる。
取付け部材(1522)が切取面エリアを通過した後、保持部材(1832)は取付け部材(1
522)の周りで移動終了し、溝(1836)で取付け部材(1522)を捕捉し、シリンジ(151
2)をシリンジインターフェイス(1814)へ固定する。
【0100】 シリンジ(1512)を軸の方向に取り外すには、保持部材(1832)の延長部材(1855)
がスプリング力を越えるよう操作(例えば一緒に圧迫)し、保持部材(1832)を押
し離す。保持部材(1832)が移動して互いに離れ、シリンジ(1512)の取付部材(152
2)が、溝(1836)中での係合が解除されると、シリンジ(1512)は、シリンジインタ
ーフェイス(1814)から軸方向に取り外される(矢印Eとは反対の方向)。
【0101】 図44A及び44Bは、図43A−43Iに示すシリンジインターフェイス(1
814)について一番目の、わずかに改変された実施例であって、インジェクターヘ
ッドと一体化し、又は取り付けられている。シリンジインターフェイス(1914)の
機能は、上記したシリンジインターフェイス(1814)に関しては、殆ど同じ又は同
一である。
【0102】 図45A及び45Bは、インジェクターヘッドへ組み込まれた又は取り付けら
れた、図43A−43Iに示すシリンジインターフェイス(1814)の第二の、わず
かに改変された実施例を示す。シリンジインターフェイス(2014)の機能は、上記
で説明したシリンジインターフェイス(1814)と実質的に同じ又は全く同じである
。 図46A−46Dは、本願発明によって、フロントローディングシリンジイン
ターフェイス及びシリンジ(2100)の第一の望ましい実施例を示す。システム(210
0)は、シリンジ(1512)及びシリンジインターフェイス(2114)を含む。図46Aに
最も良く示されるように、シリンジインターフェイス(2114)は後板(2152)と前板
(2154)間に配置された可撓性の保持リング(2510)を具えている。保持リング(215
0)は後レッジ(2160)を形成し、シリンジ(1512)をシリンジインターフェイス(211
4)へ装着するとき、シリンジ(1512)の取付け部材(1522)に係合する様に形成され
ている。
【0103】 リング(2150)は少なくとも1つ、しかし望ましくは2つの解除部材(2156)、及
び少なくとも1つ、しかし望ましくは2つの突出部材(2158)を具えている。更に
、リング(2150)は楕円形状であり、下記にて更に詳しく説明するとおり、シリン
ジ(1512)の取付け部材(1522)の係合及び解放を可能にすることが望ましい。図4
6B−46Dで最も良く示されるように、解除部材(2156)が後板(2152)と前板(2
154)から突出していて、例えば操作者がシリンジ(1512)をシリンジインターフェ
イス(2114)から解放するときに操作する。更に、突出部材(2158)は前板(2154)の
後表面(図示せず)に形成されている溝(図示せず)中に捕捉されてスライドし
、両方の解除部材(2156)ではなく、1つの解除部材(2156)しか操作できないとき
でも、シリンジインターフェイス(2114)からシリンジ(1512)が取り外せる様に形
成されている。(溝は他の具体例である図47A−47Fに関連していて下記に
説明されており、図47Eに図示している。)
【0104】 シリンジ(1512)をシリンジインターフェイス(2114)へ装着するには、シリンジ
(1512)は軸方向(図46Cの矢印Fの方向)へ動かされ、シリンジインターフェ
イス(2114)と係合する。取付け部材(1522)が保持リング(2150)へ係合するとき、
取付け部材(1522)は可撓性の楕円形リング(2150)をもっと円形の形にするよう押
し付けられる。それによって、取付け部材(1522)はリング(2150)を通って動くこ
とを許容する。取付け部材がリング(2150)をパスした後、リング(2150)はその原
型にもどり、それによって、その後レッジ(2160)の後ろで取付け部材(1522)を捕
捉し、シリンジ(1512)をシリンジインターフェイス(2114)に固定する。
【0105】 突出部材(2158)と溝(図示せず)は、シリンジ装着及び取り外し時の保持リン
グ(2150)の動きの制御/抑制のために配備される。特にシリンジ装着及び取り外
し時のリング(2150)の動作(即ち、実質的な楕円形から実質的な円形へ、そして
戻り)は、突出部材(2158)により案内及び制御され、溝中でスライド可能になる
。その結果、保持リング(2150)との係合初期の間、シリンジ(1512)の向きに関係
なく、シリンジ力がリング(2150)上に働き、その結果生じたリング(2150)の動き
は、突出部材(2158)と溝により案内及び抑制される。 シリンジ(1512)をシリンジインターフェイス(2114)から取り外すには、1つ又
は両方の解除部材(2156)が内向きに押さえつけられ(即ち、シリンジインターフ
ェイス(2114)の中心へ向かって)、それにより、リング(2150)を押して、シリン
ジ(1512)の取付け部材(1522)との係合から外す。解除部材(2156)が駆動された
とき、シリンジ(1512)は掴まれて、軸方向へ動き(図46Cの矢印Fと反対方向
)、シリンジ(1512)をシリンジインターフェイス(2114)から取り外す。
【0106】 解除部材(2156)が動かされたとき、突出部材(2158)は溝(図示せず)中でスラ
イドし、リング(2150)が、一般的に楕円形の形状から一般的に円形の形状への動
きを案内し、リング(2150)の後レッジ(2160)から取付け部材(1522)を取り外す。 以上から判るとおり、本実施例は、シンプルで1動作の軸方向動作で、シリン
ジ(1512)をシリンジインターフェイス(2114)上へ装着することを可能にする。シ
リンジ(1512)を取り外すには、1つ又は両方の解除部材(2156)を押圧するだけで
、シリンジ(1512)はシリンジインターフェイス(2114)から単に軸方向に取り外さ
れる。
【0107】 図47A−47Fは、図46A−46Dに示されたシステム(2100)の別の実施
例(2200)を示す。システム(2200)は、解除部材(2256)が実質的に拡大され、簡単
にそしてシンプルに操作出来ること以外は、上記図46A−46Dで説明された
システム(2100)の構造及び機能と、実質的に同じ又は全く同じである。 図46A−46Dについて上記で説明したように、図47Eは前板(2254)に形
成した溝(2270)と、溝(2270)中で捕捉された突出部材(2258)を示す。
【0108】 図48A−48Cは、本願発明に係る別の実施例の、フロントローディングシ
リンジインターフェイス及びシリンジシステム(2300)を示す。システム(2300)は
、シリンジ(2312)及びシリンジインターフェイス(2314)を含む。図40A−47
Fに示された本願発明のシリンジインターフェイス及びシリンジシステムの他の
実施例に関して、上記で説明され図示されたシリンジ(1512)とは異なり、シリン
ジ(2312)は(シリンジ(1512)の他の構成部材に加えて)、後側に形成にされた
2つの切込み(2327)を具えることが望ましい。又は、1つ、3つ又はそれ以上の
切込み(2327)が、シリンジ(2312)で形成されてもよい。
【0109】 シリンジインターフェイス(2314)は、ベース部材(2360)と該ベース部材(2360)
に回転可能に取付けられたコレット部材(2362)を具えることが望ましい。下記に
て更に詳しく説明の通り、ベース部材(2360)は2本の挿入されたダボ(2364)を具
えることが望ましい。コレット部材(2362)は、そこに形成された複数のセグメン
ト部材又はタング(2368)を具えており、らせん状溝(2370)がその後端に形成され
、シリンジ(2312)の切込み(2327)へ係合可能な少なくとも2つの突起(2372)を具
える。下記にて説明する理由で、小さな戻り止め(2374)が、らせん溝(2370)中の
適当な位置(例えば未端又はその近く)に形成されることが望ましい。コレット
部材(2362)は、ダボ(2364)によってベース部材(2360)内に保持され、ダボはコレ
ット部材中のらせん溝(2370)に捕捉され、溝中に乗る。
【0110】 シリンジ(2312)をシリンジインターフェイス(2314)上へ装着するには、シリン
ジ(2312)の切込み(2327)を、コレット部材(2362)上の突起(2372)と直線上に位置
合わせする。そしてシリンジ(2312)は、切込み(2327)が突起(2372)へ係合される
まで、コレット部材(2362)へ軸方向(図48Bの矢印G方向)に挿入する。次に
シリンジ(2312)は最初のシリンジ位置から相対的に回され(望ましくは図48B
の矢印Hに従って時計方向に約90°)、挿入を完全にする。シリンジ(2312)が
回転するにしたがって、コレット部材(2362)上の突起(2372)とシリンジ(2312)上
の切込み(2327)との係合により、コレット部材(2362)を、ベース部材(2360)中に
てシリンジ(2312)と共に回す。
【0111】 コレット部材(2362)がシリンジ(2312)と共に回るとき、らせん溝(2370)に乗っ
ているダボ(2364)は、コレット部材(2362)をベース部材(2360)へ引き込む。コレ
ット部材(2362)がベース部材(2360)へ引き込まれるとき、各タング(2368)は、ベ
ース部材(2360)の傾斜面(2365)により押されて、シリンジ(2312)の取付け部材(2
322)へ係合する。それによって、シリンジ(2312)をシリンジインターフェイス(2
314)中に固定する。上記から判るとおり「突起とノッチ」との係合は、コレット
部材(2362)に対するシリンジの回転を防ぎ、「タングと取付け部材」との係合は
、シリンジが軸方向に動くことを防ぐ。
【0112】 シリンジ(2312)(及びコレット部材2362)が十分に回されて、ベース部材(236
0)中の位置へ入ったとき、ダボ(2364)は小さな回り止め(2374)とスナップ係合し
、シリンジ(2312)がシリンジインターフェイス(2314)へ完全にしっかりと装着し
たことを操作者に触感及び多分可聴により知らせる。
【0113】 シリンジ(2312)をシリンジインターフェイス(2314)から取り外すには、シリン
ジ(2312)(及びコレット部材(2362))は、ベース部材(2360)中で回される(矢印
Hとは反対方向に反時計方向が望ましい)。回転を始めるには、十分大きな力が
シリンジ(2312)(及びコレット部材(2362))に加えられ、ダボ(2364)が回り止
め(2374)から抜けるようにし、らせん溝(2370)に一緒に乗っていく。シリンジ(2
312)は、ダボ(2364)がらせん溝(2370)の反対端の回り止め(2374)と係合するまで
回される。(ダボ(2364)の触感(たぶん可聴でも)により、シリンジ(2312)がコ
レット(2362)から外れることを操作者に知らせる。)コレット部材(2362)が回転
してベース部材(2360)中の「閉じ」位置から外れるとき、タング(2368)はシリン
ジ(2312)の取付け部材(2322)を解放し、シリンジ(2312)は軸方向(矢印Gの反対
方向)にシリンジインターフェイス(2314)から取り外される。
【0114】 図49A−図49Fは、本発明のインジェクタピストン及びシリンジプランジ
ャインターフェイスシステム(2400)の他の実施例である。システム(2400)は、上
記シリンジインターフェイス及びシリンジシステムに組み込むことができる。シ
ステム(2400)は、ピストンヘッド(2410)を有するインジェクタピストン(2402)と
、望ましくはプランジャベース(2406)とプランジャカバー(2408)を具えるシリン
ジプランジャ(2404)を含んでいる。図49Fに最も良く示されるとおり、プラン
ジャベース(2406)及びプランジャカバー(2408)(ゴムで形成可能である)は、機
械的な接続により互いに連結されることが望ましい。
【0115】 以下のように、ピストンヘッド(2410)及びプランジャベース(2406)は、バイオ
ネット型、つまりインターロッキング機構によって互いに係合していることが望
ましい。該技術分野で周知であるように、ピストン(2402)は、インジェクタ(図
示されていない)内部に配備され、プランジャ(2404)は、シリンジ、例えば上記
シリンジ(1512)(2312)内部に配備されるのが望ましい。
【0116】 ピストンヘッド(2410)は、一対の延長フランジ(2412)を具えており、図49E
に最も良く示されるとおり、プランジャベース(2406)は、溝(2416)で分けられた
一対の保持フランジ(2414)を具えているのが望ましい。ピストン(2402)とプラン
ジャ(2404)を連結するために、ピストンヘッド(2410)上の延長フランジ(2412)が
、溝(2416)に沿ってプランジャー(2404)に挿入される。延長フランジ(2412)が保
持フランジ(2414)の通過を終えると、ピストン(2402)上のフランジ(2427)がプラ
ンジャ(2404)上の接触面(2430)に係合していることが望ましく、ピストン(242)
又はプランジャ(2404)の何れか一方が回されて、保持フランジ(2414)が延長フラ
ンジ(2412)の背後で捕捉される。ピストン(2402)をプランジャ(2404)から分離す
るために、操作者は逆の工程を行うことが望ましい。
【0117】 当該専門家なら理解し得るように、プランジャ(2404)(シリンジ内に配備され
ている)をピストン(2402)(インジェクタ内に配備されている)に送り込み、回
して係合することにより、ピストン(2402)及びプランジャ(2404)を係合してもよ
い。逆も又同様である。または、プランジャ(2404)とピストン(2402)との間で、
2部材を結合するために、送り込みと回転運動は入れ替えることが出来る。
【0118】 図50A及び図50Bは、本発明のインジェクタピストンとシリンジプランジ
ャのインターフェイスシステム(2500)の他の実施例である。システム(2500)は、
望ましくはピストン(2502)及びプランジャ(2504)を具えている。プランジャ(250
4)は、図49A−図49Fに関して上記例示したように設定されるのが望ましい
。ピストン(2502)は、コレットタイプ機構(2530)を有するピストンヘッド(2510)
を具え、コレット(2530)は、複数の可撓性セグメント部材即ちタング(2534)を具
えていることが望ましい。
【0119】 ピストン(2502)とプランジャ(2504)を連結するためには、コレット機構(2530)
をプランジャ(2504)へ挿入する。タング(2534)がプランジャアンダーカット(253
6)を通過する際(図50Bに最も良く示されている)、ロッドもしくはピン部材
(図示されていない)が、コレット機構(2530) の中心部を通り、タング(2534)
を放射状に分離して、該タングをプランジャアンダーカット(2536)へ係合連結す
る。ピストン(2502)をプランジャ(2504)から分離させるには、ロッドもしくはピ
ン部材(図示されていない)を、コレット部材(2530)の中心部から引っ込める。
その結果、タング(2534)がプランジャアンダーカット(2536)から分離する。
【0120】 コレット部材(2530)は対称特性(symmetrical nature)を持っているので、ピス
トン(2502)とプランジャ(2504)を互いに連結及び/又は分離するのに、ピストン
(2502)とプランジャ(2504)の向きを揃えることは特に必要ではない。この特徴は
、シリンジをシリンジインターフェイスへ着脱することを容易にする。当該専門
家なら理解し得るように、ピストン(2502)とプランジャ(2504)は、プランジャ(2
504)(シリンジ内部に配備されている)をピストン(2502)(インジェクタ内部に
配備されている)へ送り込むことによって係合可能である。逆も又同様である。
【0121】 図51A−図51Cは、図50A及び図50Bに図示されたインジェクタピス
トンとシリンジプランジャとのインターフェイスシステム(2500)の別の実施例を
示している。システム(2600)の構造及び機能は、コレット機構(2630)は、プラン
ジャカバー(2608)の形状を補完するように形成されていて、注入工程の間プラン
ジャカバー(2608)を支持し、例えばプランジャ(2604)を通じて液体の圧力をチェ
ックする点を除いては、大体は、図50A及び図50Bで示されたシステム(250
0)と類似あるいは同一である。このことは、米国特許第5808203号に記述
されており、その内容は引用することを以て本願の記載内容とする。
【0122】 図52A−図52Cもまた、本発明のインジェクタピストンとシリンジプラン
ジャとのインターフェイスシステム(2700)の他の実施例を示している。システム
(2700)は、ピストン(2702)及びプランジャカバー(2708)を具えている。上記実施
例と比較すると、プランジャ(2704)の内部にプランジャベースが具わっていない
。もっと正確に言えば、ピストンヘッド(2710)は、プランジャカバー(2708)を形
状の点で補完するように形成されているが、それは液体注入の間プランジャカバ
ー(2708)を支持するためである。
【0123】 図52Aに最も良く示されるように、ピストン(2710)は、ベース部材(2760)、
スリーブ(2762)、個別に分かれたフラップ部材(2764)及びピストンキャップ(276
6)を具えているのが望ましい。ピストン(2702)が前方へ移動する間(例えば液体
注入時)、ピストン(2702)は、プランジャ(2708)に係合もしくは連結しないよう
に接触して、該プランジャ(2708)を移動させるのが望ましい。ピストン(2702)(
即ちベース部材(2760)、フラップ部材(2764)及びキャップ(2766))が後退する時
、スリーブ(2762)は、(図52Bにおける矢印Iの方向へ)移動して、個別に分
かれているフラップ部材(2764)に接触する。また、該スリーブ(2762)は、フラッ
プ(2765)を外向きに半径方向へ押し出し、プランジャカバー(2708)内に形成され
ているアンダーカット(2767)(図52Cに示されている)に係合させ、その結果
、ピストン(2702)とプランジャカバー(2708)は連結される。ピストン(2702)とプ
ランジャカバー(2708)の同時後退は、例えば、患者に続けて注射するために液体
をシリンジに吸入したい時などに有効である。
【0124】 図53A−図53Dは、図51A−図51C及び図52A−図52Cで示され
たインジェクタピストン及びシリンジプランジャシステム(2600)(2700)の別の実
施例(2800)である。システム(2800)の機能は、大体は、システム(2600)(2700)と
類似又は同一であるが、下記に詳述する構造のコンポーネントが相違している。 図53C及び図53Dに最も良く示されるように、コレット機構(2830)は、ピ
ストン(2802)内部に配備されたアクチュエイター(2870)によって作動し、タング
(2834)を、外側へ放射状に押し出し、プランジャカバー(2808)に形成されたアン
ダーカット(2836)に係合させ、ピストン(2802)とプランジャカバー(2808)を相互
に連結する。コレット機構は、O−リングのようなスプリング復帰部材(2872)を
含むのが望ましく、それによってタング(2834)を束ね、「係合しない」位置へ該
タングをバネ付勢する。
【0125】 図54A及び図54Bは、現在使われているシリンジプランジャ(2980)を示し
ており、該シリンジプランジャ(2980)は、プランジャベース(2984)及び機械的に
結合したプランジャカバー(2982)を具えている。 図54C及び図54Dは、本発明のプランジャ(3080)の実施例を示している。
プランジャ(3084)は、(図54A及び図54Bで示されたプランジャカバー(2982
)より)大きいシリンジ接触部を有するプランジャカバー(3082)と、少なくとも3
つのシーリング部材(3083)を具えている。プランジャベース(3084)は、少なくと
も2つの可撓性ピストン保持部材(3085)を具えている。このことは、PCT公報
WO98/20920号に記述されており、その内容は引用することを以て本願
の記載内容とする。図54Dに最も良く示されるように、プランジャカバー(308
2)とプランジャ(3084)は機械的に接続されるのが望ましい。
【0126】 図54E及び図54Fは、本発明のプランジャ(3180)の他の実施例である。プ
ランジャカバー(3182)は、大体は、図54A及び図54Bで示されたプランジャ
カバー(2982)に類似又は同一である。プランジャベース(3184)は、少なくとも2
つの可撓性ピストン保持部材(3185)を具えている。 図54G及び図54Hは、本発明のプランジャ(3280)の別の実施例である。プ
ランジャカバー(3284)は、大体は、図54A及び図54Bで示されたプランジャ
カバー(2982)に類似又は同一である。プランジャカバー(3284)は、より長いベー
ス部と少なくとも2つの可撓性保持部材(3285)を具えている。 上記例示したプランジャ(2980)(3080)(3180)(3280)は、ここに記載したシリン
ジ(1512)(2312)に適用できることは、理解し得るであろう。
【0127】 本発明の最も望ましい実施例を、図55−図109に関連して示している。こ
れらの図の中で、図55−図78は、シリンジをインジェクタハウジングに着脱
可能に固定するシリンジインターフェイス/着脱機構の2番目に望ましい実施例
に関するものである。図79は、関連技術である医療インジェクタ組立体のシリ
ンジに関係したフランジ組立体の有効性を示しており、該フランジ組立体は、本
発明のシリンジ上のフランジが持つ機能と同一である。図80−図109は、本
発明のインジェクタピストンとシリンジプランジャとのインターフェイスシステ
ム/組立体の最も望ましい実施例であり、該機構はシリンジ内のプランジャを軸
方向に移動させる。 特徴の中でもとりわけ(図55−図57に示されるように)、本発明のシリン
ジインターフェイスの2番目に望ましい実施例は、シリンジ(4012)をインジェク
タ(4014)に連結する着脱機構(4010)を含んでいる。
【0128】 特に、本発明の2番目に望ましい実施例は、取り付けに際して、インジェクタ
(4014)に対してのシリンジ(4012)の軸回りの向きは特に必要とされることはなく
(先行技術では必要とされる)、シリンジ(4012)をインジェクタ(4014)へ速やか
に連結することを可能とする機構を具えている。本発明の解放/連結機構(4010)
は、シリンジ(4012)が連結/着脱機構(4010)に完全に係合した時には、「カチッ
」という音が聞き取れる。加えて、本発明は、シリンジ(4012)が解放/連結機構
(4010)からはずされるときにも、「カチッ」という音が聞き取れる。シリンジ(4
012)を、解放/連結機構(4010)に連結及び取り外す時に、「カチッ」という音が
聞こえるのは、大変有用である。なぜなら、シリンジ(4012)が解放/連結機構(4
010)へ正しく係合及び取り外しされたということを、操作者が可聴確認出来るか
らである。
【0129】 図55は、本発明のシリンジインターフェイス/着脱機構(4010)(解放又は連
結機構(4010)は、略して以下に述べる)を大まかに示している。着脱機構(4010)
の後面(4016)は、インジェクタ(4014)の前面(4018)に取り付けられている。着脱
機構(4010)の前面(4020)は、シリンジ(4012)の後端(4022)を支えるのに適応して
いる。 着脱機構(4010)は、当該専門家に既知である適当な方法であれば、インジェク
タ(4014)の前面(4018)に付属することができる。例えば、着脱機構(4010)は、イ
ンジェクタ(4014)の前面(4018)から伸びたねじ(図示されていない)によって取り
付けられている。当該専門家なら理解し得るとおり、適当な代わりの連結部品で
あれば、使用可能である。着脱機構(4010)は、タブ又は他の適当な連結具によっ
て、取り付けることが出来、従って着脱機構(4010)をインジェクタ(4014)から外
して、インジェクタ中の部品を清拭することが出来る。加えて、着脱機構(4010)
が、通常のインジェクタへ取り付けできることで、本発明のシリンジは、該機構
と共に使用可能となる。
【0130】 シリンジインターフェイス/着脱機構(4010)の2番目に望ましい実施例は、図
55−図78に示されるとおり、コネクタハウジング(4024)を有している。コネ
クタハウジング(4024)は、シリンジ(4012)をインジェクタ(4014)へ連結すること
を容易にする少なくとも2つの要素を内部に含んでいる。該二要素のうち第1は
、可撓性リング(4026)であって、これは前端(4020)近傍の着脱機構(4010)内部に
配備されている。該二要素のうち第2は、回転リング(4028)であって、これは後
端(4016)近傍の着脱機構(4010)内部に配備されている。可撓性リング(4026)及び
回転リング(4028)は、互いに作用し合う様になっており、以下で詳述するように
、シリンジ(4012)を着脱機構(4010)へ連結及び取り外し(従って、インジェクタ
(4014)へ連結及び取り外しも同様に)可能とする。
【0131】 図56及び図57は、着脱機構(4010)及びシリンジ(4012)の分解組立図であり
、本発明の分解した状態を判り易くしている。シリンジ(4012)は、円筒状本体(4
030)を具えており、該円筒状本体は、前端(4034)を具えた傾斜円錐部(4032)を有
している。円錐部(4032)は、送出端部(4036)に一体に結合している。送出端部(4
036)は、ルアーロック(4038)を有しており、チューブ(図示されていない)に接
続可能であり、該チューブは最終的に患者(同様に図示されていない)に繋がれ
る。
【0132】 当該専門家なら理解し得るように、シリンジ(4012)は、高分子材料などの、適
当な素材であれば製造可能である。特に、シリンジ(4012)は、PET(ポリエチ
レンテレフタレート)によって製造できる。シリンジ(4012)は、PETの代わり
に、ポリメチルペンテン(“IPX”という商標で三井プラスチックスによって
製造されている)でも製造可能である。 シリンジ(4012)は、後端(4022)のところにフランジ(4042)を有しており、シリ
ンジ(4012)が着脱機構(4010)に接続される際に、例えば、送出端部(4036)又はル
アーロック(4038)から漏れ出た造影剤が解放/連結機構(4010)へ流入することを
防止するのに有効である。図79は、関連先行技術を示しており、フランジ(404
2)が、シリンジ(4012)と一体であることのメリットを示すのに有効である。
【0133】 図55から図57に示されるように、隆起部(4044)が、フランジ(4042)の後側
で、シリンジ(4012)の後端(4022)に向かって、シリンジ(4012)上に一体形成され
ている。隆起部(4044)は、傾斜部(4046)及び肩部(4048)の2つの部分を含んでお
り、該肩部は、基本的に円筒状本体(4030)の外表面に対して垂直である。少なく
とも1つ、望ましくは2つ以上の伸縮性タブ又は突起(4050)が、シリンジ(4012)
の後端(4022)に設けられる。タブ(4050)は、リング(4028)に形成された溝(4052)
に係合する。代わりに、当該専門家なら理解し得るように、スロット、凹み又は
ピボットなどを、シリンジ(4022)の後端(4022)に設けることが可能であり、タブ
又は突起を回転リング(4028)の内表面に配備することができる。
【0134】 さらに、従来のシリンジを、本発明のシリンジインターフェイス(4010)上へ取
り付けるために、シリンジ(4012)の後端(4022)にある構成要素(例えば隆起部(4
044)、タブ(4050)及び/又はフランジ(4042))を具えたシリンジアダプタを造り
、従来のシリンジに適合する様にして、本発明のインジェクタ上へ取り付けるこ
とが出来る。もちろん、従来のシリンジと係合するために、アダプタは従来のシ
リンジの取付け要素に対応する構成要素を具えることが望ましい。
【0135】 解放/連結機構(4010)は、前板(4054)及び後板(4056)を含んでいる。前板(405
4)及び後板(4056)は、弗化高分子(例えばTufram TM 、これはゼネラルマグマプ
レート社製造の弗化高分子の製品名である)で覆われたアルミニウムで作られる
のが望ましい。弗化高分子でコーティングすることにより、摩滅への抵抗力を高
め、前板(4054)及び後板(4056)の外表面を滑らかにすることもできる。潤滑性は
、特に有効である。なぜなら、造影剤が、前板(4054)及び後板(4056)の外表面で
結晶化する際、表面が弗化高分子で覆われていれば、結晶化した造影剤は簡単に
はげ落ちるからである。勿論、適当な代わりのコーティング素材であれば、前板
(4054)及び後板(4056)の外表面に使用可能である。
【0136】 さらに別の実施例として、前板(4054)及び後板(4056)のいづれかが適当な素材
で製造されていれば、該板表面にコーティングを施すには及ばない。例えば、前
板(4054)及び後板(4056)が、(アセチルコポリマーなどの)高密度プラスチック
で製造されていれば、アルミニウムに弗化高分子をコーティングした時と同様に
、素材自体が造影剤の凝固に抵抗することができる。
【0137】 図56及び図57に示すように、前板(4054)は、孔(4058)を有しており、該孔
は該前板を貫通している。リップ(4060)は、前板を貫通している孔(4058)の縁部
に施されている。望ましい実施例では、シリンジ(4012)が解放/連結機構(4010)
に係合する際、フランジ(4042)とリップ(4060)は互いに向き合って、漏れ出た造
影剤が、孔(4058)を通り連結機構(4010)内へ流入するのを最小限に抑えている。
特に図72は、リップ(4060)とフランジ(4042)の係合連結を示している。あるい
は、当該専門家なら理解し得るように、フランジ(4042)を具えていなくても、シ
リンジ(4012)は形成可能である。さらに、代用可能な構造を、シリンジ(4012)又
は前板(4054)のどちらかに施すことによって、解放/連結機構(4010)への造影剤
の進入を最小限に抑えることが可能である。
【0138】 図55−図77に図示された実施例において、フランジ(4042)が前板(4054)の
前面(4020)と係合するとき、フランジ(4042)は機械的なストッパとしての追加的
な役割としても役立つ。 シリンジ(4012)内部で通常使用されるタイプの造影剤は、連結/解放機構(401
0)の作動を妨げることがある。そのため、フランジ(4042)(図79参照)のよう
な、なんらかの構造を具えて、コネクタ機構(4010)内部への造影剤の進入を最小
限に抑えることは有効なことである。連結/解放機構(4010)は、たとえ造影剤に
よって汚れたとしても、これは、通常は避け難いことであり、作動に支障はない
【0139】 可撓性リング(4026)は、略楕円形の部材であって、これは解放/連結機構(401
0)の前板(4054)の後ろに配置されている。可撓性リング(4026)は、アセタール高
分子樹脂又は他の任意の適当材料によって作られる。図66、図67に最も明快
に示されているように、可撓性リング(4026)は、何れかの側に直線状又は平坦な
部分(4062)があり、これは、2つの曲線部分(4064)に一体に繋がっている。曲線
部分(4064)の略中央部から後板(4056)に向かって、突起(4066)が伸びている。図
面に示されるように、可撓性リング(4026)は、貫通孔(4068)を含んでいる。図6
6に示す通り、可撓性リング(4026)の前側(4080)には切取面(4082)が形成される
。以下に説明する通り、切取面(4082)によって、シリンジ(4012)の後端(4022)と
隆起部(4044)をそこへ挿入することが容易になる。
【0140】 図56及び57に示す実施例において、可撓性リング(4026)から後方に向かっ
て伸びる突起(4066)には、ベアリング(4070)を具えている(可撓性リング(4026)
については、図66及び67に詳細に示している)。ベアリング(4070)は、複合
ベアリング(例えば、金属と樹脂)であることが望ましく、内レースと外レースと
の間にローラベアリングを具えている。又は、ベアリング(4070)は、突起(4066)
を囲み、その周りで回転する樹脂要素としてもよい。ベアリング(4070)は、回転
リング(4028)上の溝又はカム面(4072)に係合する。しかしながら、当業者であれ
ば判るように、ベアリングは、解放/連結機構(4010)の作動には必要ではない。
図114は、本発明の他の実施例を示しており、この実施例では、ベアリング(4
070)は除かれ、連結機構(4402)の構造を単純化することにより、製造コストを軽
減している。
【0141】 ハウジング(4024)の内側で可撓性リング(4026)の後ろに配置されている回転リ
ング(4028)は、その前面(4074)上に2つの溝又はカム面(4072)を有する。図61
、68、69に示される通り、カム面(4072)の形状は、回転リング(4028)の中心
に最も近い点(4076)から、リング(4028)の中心から最も遠い点(4078)の円弧に沿
って、外表面(4074)は、直径を増すように形成されている。溝(4072)は、ベアリ
ング(4070)を介して突起(4066)に係合しており、回転リング(4028)と係合しなが
ら、シリンジ(4012)が回された時(即ち解放/連結機構(4010)からシリンジ(4012
)を解放する)、突起(4066)を押して可撓性リング(4026)を、図66及び67に矢
印(4084)で示される方向へ伸ばす。図面に示される通り、可撓性リング(4026)は
、その中央に貫通孔(4068)を有していて、シリンジ(4012)の後端(4022)が孔を通
るようにしている。
【0142】 回転リング(4028)は、図68及び69に示されるように、後板(4056)の前面(4
088)に形成された凹み(4090)内に配置されている(後板(4056)は、図70及び7
1に詳細に図示している)。後板(4056)は、貫通孔(4092)を有しており、シリン
ジ(4012)の後部(4022)がそこを通るようになっている。回転リング(4028)は、凹
み(4090)中に配置され、そこで自由回転できる。後板(4056)は、図57及び71
に示す通り、背面(4094)を有している。
【0143】 図57、58、64に示す通り、前板(4054)の背面(4096)には、可撓性リング
(4026)と略同一形状の凹み(4098)を具えている。同じく、凹み(4098)は、2つの
直線状即ち平坦な部分(4100)と2つの曲線部分(4102)を含んでいる(例えば、図
58及び64参照)。前板(4054)の背面(4096)の2つのノッチ(4104)が曲線部分(
4102)の略中央点に形成される。ノッチ(4104)は、突起(4066)及び突起(4066)を
可撓性リング(4026)に連結している連繋構造に対応する。凹み(4098)は、緩み状
態の可撓性リング(4026)よりも大きく作られていて、ノッチ(4104)間の距離(410
6)は、突起(4066)間の距離(4108)よりも大きい(図66及び67参照)。ノッチ(4
104)は、ハウジング(4024)内にて可撓性リング(4026)が回ることを防ぐのに役立
ち、回転リング(4028)が回転した時、可撓性リング(4026)が拡がることを許す。
【0144】 解放/連結機構(4010)の動作を図74乃至78及び図55乃至73に図示して
おり、これらを参照して説明する。 図74−76に示すように、シリンジ(4012)の後端部(4022)は、前板(4054)の
孔即ち連結部(4058)を通って、矢印(4110)にて示す方向へ挿入される。可撓性リ
ング(4026)は、前板(4054)の背面(4096)に形成された凹み(4098)内にあり、従っ
て、突起(4066)はノッチ(4104)と係合する。従って、シリンジ(4012)の隆起部(4
044)の傾斜面(4046)が、可撓性リング(4026)上の切取面(4082)に係合すると、隆
起部(4044)は、可撓性リング(4026)をその緩み距離(4108)から(図77参照)、拡
がり距離(4106)(即ち引っ張り状態)(図58及び78参照)の方向(4084)(図66
及び67参照)へ押し拡げる。図75は、この特徴を図面で示している。可撓性
リング(4026)は、矢印(4112)で示される方向に開く。
【0145】 隆起部(4044)が可撓性リング(4026)の後端部を過ぎると、可撓性リング(4026)
の弾性によって、図76に示される矢印(4114)の方向へ向かって緩み状態に戻る
。可撓性リング(4026)が緩み状態に戻ると、隆起部(4044)の肩(4048)は、可撓性
リング(4026)の後端部に係合する。従って、シリンジ(4012)は、可撓性リング(4
026)によってその位置に保持され、解放/連結機構(4010)からは軸方向へ取り外
すことはできない。可撓性リング(4026)が緩み状態に戻る時に「カチ」という耳
に聞こえる音を発し、シリンジ(4012)はインジェクタへ取り付けられたことを使
用者に示すことが望ましい。 シリンジ(4012)を解放/連結機構(4010)から外すには、以下に説明する通り、
シリンジ(4012)を4分の1回転、即ち約90度回す必要があることが望ましい。
この動作は、図77、78及び55−73に図示され、それらを参照して説明さ
れている。
【0146】 図60及び73に示すように、一旦シリンジ(4012)が可撓性リング(4026)に係
合すると、突起(4050)は、回転リング(4028)中の2つの溝(4052)と係合する。図
77は、シリンジ(4012)と可撓性リング(4026)が係合した時の断面図である(可
撓性リングは、便宜上、完全な楕円構造として図示している)。シリンジ(4012)
が回された時、望ましい実施例では、反時計方向に約90度回転すると、溝(405
2)に係合している突起(4050)は、回転リング(4028)にも同一方向に略同じ回転を
起こさせる。解放/連結機構(4010)は、反時計方向の回転によってシリンジ(401
2)を解放するという望ましい構造に作られているが、解放/連結機構(4010)は、
特に時計方向の回転によってシリンジ(4012)を解放できることが考慮される(こ
こで述べる4分の1回転とは、1回転の正確な4分の1という意味ではないこと
を注意せねばならない。「4分の1回転」とは、1回転の約4分の1の回転であ
って、望ましくは、シリンジ(4012)の挿入位置から45乃至90度の範囲を意味
する。又は、シリンジ(4012)を解放/連結機構(4010)から解放できるように、任
意の適当な範囲の回転が許される)。
【0147】 可撓性リング(4026)の突起(4066)(ベアリング(4070)付き)は、回転リング(402
8)のカム面(4072)と係合して滑るから、リング(4028)の回転は、可撓性リング(4
026)を緩み状態(即ちシリンジとの係合)から開き状態(シリンジの解放)へ移動さ
せる。突起(4066)がカム面(4072)に沿って最も内側位置(4076)から最も外側の位
置(4078)へ移動した時、可撓性リング(4026)は、緩み状態の距離(4108)から伸ば
されて、開き状態の距離(4106)(矢印(4112)の方向)へ引き伸ばされ、その位置で
は、可撓性リング(4026)の後端部は、シリンジ(4012)の肩(4048)との係合が外れ
る。従って、シリンジ(4012)は解放され、可撓性リング(4026)と解放/連結機構
(4010)から軸方向へ外される。シリンジ(4012)が解放/連結機構(4010)から外さ
れる時、可撓性リング(4026)の弾力によって、突起(4066)がカム面(4072)に沿っ
て最も外側の位置(4078)から最も内側の位置(4076)へ移動し、これによって可撓
性リング(4026)は、新たなシリンジを受け入れる緩み状態に戻る。更に、シリン
ジ(4012)が可撓性リング(4026)から解放される時、シリンジ(4012)が解放/連結
機構(4010)(従って、インジェクタ)から解放されたことを示す「カチ」という第
2の音が聞こえることが望ましい。
【0148】 他の実施例として、ハウジング(4024)中に復帰用バネ(図示せず)を加え、シリ
ンジ(4012)が解放/連結機構(4010)から解放された後、可撓性リング(4026)と回
転リング(4028)を待機状態へ戻すようにすることができる。この実施例では、復
帰用バネは、回転リング(4028)とハウジング(4024)(前板(4054)又は後板(4056)
の何れか)との間に連結される。シリンジインターフェイスと解放/連結機構(40
10)の各部が医療処置の際(又は繰り返し使用後の過度の使用によっても)、造影
剤によって汚された時、復帰用バネは特に有効である。 上記した通り、図79は、シリンジ(4012)中の造影剤がシリンジインターフェ
イスと本発明のインジェクタの間へ浸入することを防止するのに、フランジ(404
2)が有効であることを示している。
【0149】 本発明は又、インジェクタ(4014)に対するインジェクタピストンとシリンジプ
ランジャとの連結器(4200)の望ましい第1実施例の構造を含んでおり、これは、
解放/連結機構(4010)のシリンジの向き又はシリンジ(4012)内のプランジャの向
きと関係なく、シリンジ(4012)内のプランジャと係合する。図80−109は、
ピストン−プランジャ連結構造と、その作動を図示している。
【0150】 ピストン−プランジャ連結構造(4200)は、インジェクタ(4014)とシリンジ(401
2)に対して軸方向に移動可能に配置される。図85及び86に示す通り、ピスト
ン(4202)は、後端部(4204)と前端部(4206)を具える。ピストン(4202)は、後端部
(4204)と前端部(4206)の間を伸びる軸部(4208)も具える。ピストン(4202)の後端
部(4204)は、インジェクタ(4014)内にてムーバー又はモーター駆動装置に連結さ
れる。ムーバーは、ピストン(4202)をインジェクタ(4014)中へ、そしてインジェ
クタ(4014)から軸方向へ動かすモーターと駆動機構の組合せを含めて、任意な形
式のムーバーである。
【0151】 図80−82に示すように、ピストンスリーブ(4210)がピストン(4202)の軸部
(4208)を囲んでいる。ピストンスリーブ(4210)は、ピストン(4202)に対して自由
に移動する。言い換えると、ピストンスリーブ(4210)は、ピストン(4202)に連結
されていない。ピストンスリーブ(4210)は、要するに、前端部(4212)と後端部(4
214)を有する筒状チューブである(図87のピストンスリーブ(4210)の拡大した
詳細を参照)。 ピストンスリーブ(4210)の前端部(4212)にカラー(4216)が配置される。図88
−92に示す如く、カラー(4216)は、孔(4218)を有しており、ピストン(4202)が
貫通して配置される。環状のフランジ(4219)がカラー(4216)の背面(4220)に配備
され、ピストンスリーブ(4210)の前端部(4212)と係合する。第2環状フランジ(4
122)がカラー(4216)の前面(4224)に形成されている。図97−100に示す通り
、環状フランジ(4227)は、プランジャキャップ(4226)と係合する。
【0152】 プランジャキャップ(4226)はその底から外方へ伸びるベース部(4230)を有する
(図97−100参照)。ベース部(4230)は、円錐台部(4232)に繋がっている。該
円錐台部(4232)は、プランジャキャップ(4226)の中心線に向かって内向きに傾斜
している。プランジャキャップ(4226)には、円錐台部(4232)の近くに、円周溝(4
234)が形成されている。円周溝(4234)内にはスロット(4236)が形成されており、
支持リンググリッパー(4238)を保持する。プランジャキャップ(4226)の頂部(424
0)は、円周溝(4234)から上向きに伸びている。頂部(4240)は、円錐形であって、
先端(4242)は丸味付けされている。図98に示す通り、プランジャキャップ(422
6)は、略中空体であって、内部空間(4244)を形成する。
【0153】 ピストン(4202)の前端部(4206)は、プランジャキャップ(4226)の内部空間(424
4)中へ伸びる。図107及び108に示す通り、ピストン(4202)の前端部(4206)
は、グリッパー拡げ部(4246)に繋がっている。グリッパー拡げ部(4246)は、グリ
ッパー拡げ部(4246)の中心に伸びる孔(4248)を通って配置されたネジ(図示せず)
などの適当な手段によって、ピストン(4202)の前端部(4206)に繋がれる(グリッ
パー拡げ部(4246)の詳細は図91−93に示されている)。
【0154】 グリッパー拡げ部(4246)は、頂面(4250)と底面(4252)を有する。頂面(4250)か
らグリッパー拡げ部(4246)は内向きに傾斜し、円錐台部(4254)を形成する。円筒
部(4256)が円錐台部(4254)から底面(4252)へ伸びる。図107及び108に示す
ように、ピストン(4202)の前端部(4206)へ繋がれた時、グリッパー拡げ部(4246)
は、ピストン(4202)と共にT形の構造となる。
【0155】 図83、84、94−96、107、108に示すように、支持リンググリッ
パー(4238)は、プランジャキャップ(4226)の円周溝(4234)中に形成された溝(423
6)から伸びる。ピストン−プランジャ組立体(4200)が後方へ移動する時、即ち(
インジェクタ(4014)中へ)引き込む時、支持リンググリッパー(4238)は、円周溝(
4234)から外方へ伸びるように作られている。図94−96に示す如く、支持リ
ンググリッパー(4238)は、断面L字状の本体(4258)を具える。支持リンググリッ
パー(4238)の内端部(4260)には、グリッパー拡げ部(4246)の円錐台面(4254)と係
合する切取面(4262)が形成されている。グリッパー拡げ部(4246)が、図108の
矢印(4264)に示されるように、インジェクタ(4014)の方向に移動すると、支持リ
ンググリッパー(4238)は、プランジャキャップ(4226)から外方へ矢印方向(4266)
に移動する(図108にも示している)。
【0156】 ゴムカバー(4268)(詳細は図105及び106)は、通常はシリンジ(4012)と組
み合わされ、シリンジ内にあるゴムカバー(4268)の移動により、シリンジ(4012)
内の液体は、送出端(4036)から押し出されて患者へ注入される。ゴムカバー(426
8)は、円錐形状の先端部(4270)と、そこから後方へ伸びる略円筒形状の円筒部(4
272)を具えている。円筒部(4272)は、任意の数の隆起部(4274)と溝(4276)を有し
ている。これは、例えば注入工程の際、液体がプランジャを通ってシリンジ(401
2)の外側へ漏れ出ないように確実にするため、特に必要とされている。 ゴムカバー(4268)の内側は中空であって、従って、円錐状の内面(4278)を有し
ている。更に、底面(4280)は、リップ(4282)が形成されており、ゴムカバー(426
8)内に開いた円形の開口部を形成する。リップ(4282)は、ゴムカバー支持リング
(4286)と係合するように作られている。
【0157】 ゴムカバー支持リング(4286)は、詳細は図101−104に示しており、適当
な樹脂材料によって作られる。ゴムカバー支持リング(4286)は、ゴムカバー(426
8)の内面に形成されているリップ(4282)と係合し、ゴムカバー(4268)の剛性を高
める。ゴムカバー支持リング(4286)は、その底部(4290)に環リング(4288)を含む
。環リング(4288)の上へ溝(4292)が形成されて、ゴムカバー(4268)のリップ(428
2)と係合する。円錐台部(4294)が溝(4292)から上向きに伸びて、ゴムカバー(426
8)の内表面(4278)内で嵌まり合う。孔(4296)がゴムカバー支持リング(4286)を貫
通して伸びる。ゴムカバー支持リング(4286)の内表面には、切取面(4300)を有す
るリップ(4298)を含んでいる。リップ(4298)は、支持リンググリッパー(4238)に
係合するための位置決めに役立つ。
【0158】 ゴムカバー(4268)の別の実施例では、ゴムカバー支持リング(4286)を全く無く
すことができる。ゴムカバーの別の実施例は、(4306)で示しており、図110−
113に図示する。ゴムカバー(4306)は、ゴムカバー支持リング(4286)を含んで
いないから、ゴムカバー(4306)の断面は、ゴムカバー(4268)よりも厚い。少なく
ともインジェクタ(4014)が引き込み動作の時、グリッパー(4238)がゴムカバー(4
306)と係合するように、ゴムカバー(4306)は、内表面にリップ(4308)を有する。
【0159】 ゴムカバー(4306)は、ゴムカバー(4268)と殆ど同じ形状である。ゴムカバー(4
306)は、丸味のある先端部(4312)を有する円錐形の先端部(4310)を具える。ゴム
カバー(4306)の下端部(4314)には、3本のリブ(4316)と2本の溝(4318)を円筒部
に沿って具えている。ゴムカバー(4306)の内側は、テーパーの側面(4322)によっ
て内空間(4320)を形成する。ゴムカバー(4306)は、ゴムカバー(4268)よりも厚さ
が厚い。従って、それは強さを高め(例えば、シリンジ(4012)の内側に対して)、
拡縮機能を持つ。
【0160】 図107−109を参照して、ピストン−プランジャ組立体(4200)の作動を説
明する。ピストン−プランジャ組立体(4200)の動作は、(ゴムカバー支持リング(
4286)と一緒に)ゴムカバー(4268)又は(4306)がシリンジ(4012)内部に嵌められて
いる時は、実質的な違いは無い。 インジェクタ(4014)の使用者がピストン−プランジャ組立体(4200)を前方へ進
める、即ち押し出すことを望む時、彼は、インジェクタ(4014)上の1つのボタン
(4302)を押し、ピストン(4202)の前方移動を作動させる。ピストン(4202)の前方
移動によってゴムカバー(4268)を前方へ押す。ゴムカバー(4268)が前方へ向かう
前方移動には、ピストン組立体(4202)とゴムカバー(4268)の間に何らかの連結は
必要でないから、2つの部材は互いに向かい合う結合に過ぎない。しかしながら
、インジェクタの使用者が、引き戻す即ち後方へ向けてゴムカバー(4268)を移動
させようとする時は、ピストン−プランジャ組立体(420)は、ゴムカバー(4268)
を掴まねばならない。
【0161】 ゴムカバー(4268)上を(そしてそれに関連したゴムカバー支持リング(4286)が
ある場合はそこを)掴むために、グリッパー(4238)は外側へ拡がり、ゴムカバー
支持リング(4286)のリップ(4298)上を掴む。もし別の実施例のゴムカバー(4306)
が使われている時は、グリッパー(4238)は、リップ(4308)と係合する。グリッパ
ー(4238)がリップ(4298)(又は他の実施例のリップ(4308))と係合する状況は、以
下に説明する。 前述した通り、ピストンスリーブ(4210)は、ピストン(4202)に連結されていな
い。むしろ、ピストンスリーブは、ピストン(4202)に対して(軸方向に)移動自由
である。インジェクタ(4014)内にて、ピストンスリーブ(4210)の外表面と対向し
た係合関係となるOリング(4304)がある(図107、108参照)。従って、ピス
トン(4202)がインジェクタ(4014)中へ引き戻される時、ピストンスリーブ(4210)
は、Oリング(4304)と摩擦結合を起こし、ピストンスリーブ(4210)の位置を保持
する傾向にある。別の言い方をすると、ピストン(4202)が後方向へ引き戻される
時、リング(4304)は、ピストンスリーブ(4210)を前方へ付勢する。
【0162】 ピストン(4202)はグリッパー拡げ部(4246)に連結されているから、ピストン(4
202)がインジェクタ(4014)中へ移動する時、グリッパー拡げ部(4246)も移動する
。しかしながら、ピストンスリーブ(4210)、カラー(4216)、プランジャキャップ
(4226)は、互いに連結された要素であって、Oリング(4304)によって前方へ付勢
されている。それ故、駆動が起こると、ピストン(4202)とグリッパー拡げ部(424
6)は、ピストンスリーブ(4210)、カラー(4216)、プランジャキャップ(4226)に対
して後方へ動く。グリッパー拡げ部(4246)の円錐台部(4256)は、切取部(4262)と
係合して、グリッパー(4238)を、図108の矢印(4266)に示すように、プランジ
ャキャップ(4226)のスロット(4236)を通って外向きに押して、支持リング(4286)
のリップ(4298)(又はリップ(4308))と係合するに到る。グリッパー(4238)をその
位置で保持するために、ゴムカバー(図示せず)をプランジャキャップ(4226)上へ
配置してもよい。ゴムカバーは、夾雑物がスロット(4236)を通ってプランジャキ
ャップ(4226)中へ浸入することを阻止するのに役立つ。
【0163】 この構成によって、ゴムカバー(4268)は、ピストン(4202)が後退する即ちイン
ジェクター(4014)に向かう後方移動のときにだけ接続したように繋がる。停止時
又は前方移動時は、ゴムカバー(4268)は、ピストン(4202)には係合しないから、
シリンジ(4012)はシリンジ連結部(10)から容易に取り外される。 これによって分かる通り、本発明のピストン−プランジャー組立体(4200)は、
軸周りの向きは特定されていないことが望ましい。即ち、ピストン(4202)とプラ
ンジャーカバー(4268)の結合は、シリンジ(4012)内部でのプランジャーの軸周り
の向き及び/又はピストン(4202)に対するプランジャーの軸周りの向きとは関係
なくできる。本発明に係わる適切なシリンジ連結部について、シリンジをインジ
ェクター上へ取り付けることに関して、使用者はシリンジの向きを何ら特別なや
り方で向きを合わせる必要がないインジェクターとシリンジシステムが提供され
る。本発明は、少なくともある実施例では、シリンジをインジェクター上へ取り
付けて装着することを改善し、便利にする。
【0164】 図114は、本発明に係わる着脱機構(4402)の他の実施例を示している。ここ
で、可撓性リング(4026)は、突起(4066)の周りにベアリング(4070)は含んでいな
い。上記した通り、これは連結機構(4402)の構成を単純化する。突起(4066)がカ
ム面(4072)へ直接に係合する点を除いては、着脱機構(4402)は、連結機構(4010)
と同様に動作する。便宜上、前板(4054)を後板(4056)へ保持するネジ(4404)を示
している。
【0165】 図115は、本発明のシリンジ連結部/連結機構(4406)の他の実施例を示して
いる。ここで、回転リング(4028)は、まったく除かれている。この実施例におい
て、可撓性リング(4410)の内面に溝(4408)が形成されていて、シリンジ(4414)上
の突起(4412)と係合する(図117参照)。突起(4416)が可撓性リング(4410)の上
位置と下位置から延びており、後板(4420)の溝(4418)(又は、他の実施例として
、前板に形成する溝(図示せず))に係合する。シリンジ(4414)は、図117に断
面図で示しているが、(望ましくは反時計方向)へ回転するとき、突起(4412)は可
撓性リング(4410)を回転させ、それによって突起(4416)は溝(4418)中を移動して
、可撓性リング(4410)を引き延ばし、シリンジ(4414)を解放する。溝(4408)と係
合するための突起(4412)に関して、突起(4412)は、隆起部(4044)とフランジ(404
2)との間に配置されている。2つの実施例の形状の違いが理解しやすいように、
シリンジ(4414)は、シリンジ(4412)に近づけて図示している(図116及び11
7参照)。
【0166】 図118には、リング(4028)又は可撓性リング(4410)を回転するために、異な
った形状の溝の3つの実施例を示している。溝(4052)の異なった形状は、ここに
記載した回転リング又は可撓性リングの何れの実施例にも使用できることを認識
されるべきである。まず、溝(4052)の第1例は、図59に見られるものと同じも
のが描かれている。第1例の溝(4052)は、回転リング(4028)の内面に作られた半
円筒状の窪みである。第2例の溝(4052')は三角形の形状である。第3例の溝(40
52'')はU字状である。当業者であれば、溝(4052)(4052')(4052'')は、突起(405
0)又はその同等物と係合するのに任意の望ましい形状であることを直ちに知るで
あろう。
【0167】 本発明のシリンジ連結部/連結機構についてのこれまで記載した実施例にあり
うる1つの問題点は、図77と78の図面によって明らかにされている。ここで
は可撓性リング(4026)は、シリンジ(4012)上の隆起部(4044)とは、シリンジ(401
2)の円周上で僅か2箇所(4404)において係合するに過ぎない。これは殆どの場合
、シリンジ(4012)をその位置に保持する様に働いているけれども、シリンジ(401
2)内の造影剤を患者中へ送出させるために高い圧力が加えられることがある。高
い圧力(例えば1000psi又はそれ以上)が加えられたとき、領域(4400)は隆起
部(4044)がシリンジ(4012)を着脱機構(4010)内へしっかり保持するには、十分な
接触面積ではないかも知れない。この様な場合、可撓性リング(4026)は、シリン
ジ(4012)の周囲にある隆起部(4044)の全部ではなくても、その殆どと接触するこ
とが望ましい。
【0168】 図119は、本発明の着脱機構(4440)の実施例を示しており、可撓性リング(4
450)は、シリンジ(4012)の周面に沿って、隆起部(4044)の大部分に係合するよう
に環状に形成されている。可撓性リング(4450)は、無負荷の状態では、内径がほ
ぼ完全な円形であり、シリンジ本体(4030)の外周よりも少しだけ大きい。可撓性
リング(4450)は、2つの突起を有しており、突起(4452)は、前板(4462)に形成さ
れた溝(4460)の穴(4456)に係合し、他方の突起(4454)は、回転リング(4464)に形
成された穴(4458)に嵌まる。回転リング(4464)は、後板(4466)に形成された凹み
(図示せず)に入れ子式になっている。ネジ(4468)は、着脱機構(4440)の組立てに
用いられる。
【0169】 他の実施例では、シリンジ(4012)は、前板(4462)に形成された孔(4470)を通し
て挿入される。シリンジ(4012)の隆起部(4044)が、可撓性リング(4450)を越える
と、可撓性リング(4450)は、シリンジ(4012)の周りの部分に嵌まり、「カチッ」
と音を立てる。これによって、シリンジ(4012)の突起(4050)が、回転リング(446
4)の内表面に形成された溝(4472)に係合される。 着脱機構(4440)からシリンジ(4012)を取り外すには、シリンジ(4012)を約4分
の1周回させる。シリンジ(4012)の回転によって、回転リング(4464)は矢印(447
4)の方向に回る。回転リング(4464)が回ると、突起(4454)に圧力が加わり、可撓
性リング(4450)は、内径が拡大して、引っ張られた状態になる。可撓性リング(4
450)に十分な力が加えられると、可撓性リング(4450)からシリンジ(4012)が解放
され、その際に「カチッ」と音を立てる。
【0170】 前記実施例では、可撓性リングは、単一部品から構成したものを示した。しか
しながら、可撓性リングを複数の部品から構成することもでき、部品を互いに接
続したり、着脱機構のハウジングに接続して分離した部品を無負荷状態及び引っ
張られた状態(単一部品構造と同様)を採れるように構成することもできる。 2部品からなる「可撓性リング」の実施例を図120に示している。図示のよ
うに、シリンジインターフェイス/接続機構(4480)は、前板(4054)(図56及び
図57参照)と同様の形状である前板(4482)を具備している。前板(4482)の後面
には、可撓性リング(4486)に対応する大きさの凹み(4484)が形成されている。前
板(4482)には、貫通孔(4488)が形成されている。また、切込み(4490)は、可撓性
リング(4486)の突起(4492)に対応している。
【0171】 可撓性リング(4486)は、可撓性リング(4026)と同様の形状である。図示のよう
に、可撓性リング(4486)は、2つの分離したアーチ状部材(4494)(4496)を有して
おり、これらは、各端部で継ぎ目(4498)(4500)に沿って共に接続されている。2
つのバネ(4502)(4504)は、可撓性リング(4486)の各側面に配置され、一旦挿入さ
れたシリンジ(4012)の周りで、可撓性リング(4486)を無負荷位置に向けて付勢し
ている。 回転リング(4506)は、可撓性リング(4486)の後方に配置される。回転リング(4
506)には貫通する孔(4508)が形成されており、該孔の内面には多数の溝(4510)が
形成されている。回転リング(4506)は、(他の実施例のように)可撓性リング(448
6)に直接接続はされていない。その代わりに、回転リング(4506)には、後板(451
6)を通って後面から突出する2つの突起(4512)(4514)を具備している。他の実施
例と同様に、回転リング(4506)は、後板(4516)の内面に形成された凹み(図示せ
ず)に配置されている。
【0172】 半円状アーム(4518)(4520)は、後板(4516)の後方に配置される。各アームには
、突起(4522)(4524)が形成されており、可撓性リング(4486)の突起(4492)に係合
する。各アームも、夫々、回転リングの突起(4512)(4514)に係合する切込み(452
6)(4528)を有している。 着脱機構(4480)の動作は、前記実施例とほぼ同様である。シリンジ(4012)は、
可撓性リング(4486)を通って挿入され、シリンジ(4012)の隆起部(4044)が可撓性
リング(4486)のセグメント(4494)(4496)の後端縁を通過するまで、可撓性リング
(4486)の2つのセグメント(4494)(4496)を引っ張った状態で離れるように付勢し
ておく。隆起部(4044)が、可撓性リング(4486)を通過すると、スプリング(4502)
(4504)は無負荷状態に戻り、セグメント(4494)(4496)を引っ張って、シリンジ(4
012)と係合する。セグメント(4494)(4496)が無負荷状態になると、「カチッ」と
音を立てる。
【0173】 シリンジ(4012)を着脱機構(4480)から取り外すには、シリンジ(4012)を約4分
の1周回転させる。シリンジ(4012)は、回転する前は、突起(4050)が回転リング
(4506)の内表面に形成された溝(4510)に係合している。回転リング(4506)を回転
させると、アーム(4518)(4520)が、無負荷状態から引っ張られた状態となって外
側に移動し、可撓性リング(4486)のセグメント(4494)(4496)を離間させるように
突起(4492)に圧力を加える。シリンジを十分な距離回転させると、セグメント(4
494)(4496)は、互いに十分に離れてシリンジ(4012)を解放し、望ましくは「カチ
ッ」と音をたてる。
【0174】 図121及び図122は、本発明の開示に基づく着脱機構(4550)の更に異なる
実施例を示している。本実施例では、可撓性リングに代えて、4つのセグメント
(4552)(4554)(4556)(4558)が、接続機構(4550)を貫通する共通孔(4560)の周囲に
配備されている。4つのセグメント(4552)-(4558)は、適当な機構によって付勢
することもできる。例えば、セグメント(4552)-(4558)を、接続機構(4480)と同
様の要領で、アームによって回転リングに接続することもできる。
【0175】 本発明はまた、操作を容易にするある種の「自動化された」即ち「自動」機構
を有するインジェクター及びインジェクターシステムを提供することである。例
えば、本発明のインジェクター及びインジェクターシステムは、1又は複数の次
の機能、「自動前進(auto advance)」、「自動係合(auto engage)」、「自動充
填(auto fill)」、「自動プライム(auto prime)」及び「自動後退(auto retract
)」の機能を具備してもよい。これらの各機能については、付随する長所及び利
点と共に、空シリンジ、プリロードされたシリンジ及び/又はプリフィルされた
シリンジとの関連において、以下でより詳細に説明する。当該技術分野で知られ
ているように、「空」のシリンジとは、注入処置にてインジェクターに取り付け
られるときに、液体が入っていないシリンジである。空シリンジには一般的に、
2つの形態がある。「プランジャーが後方」にあるシリンジ(以下「プランジャ
ー後方型シリンジ」という)と、「プランジャーが前方」にあるシリンジ(以下「
プランジャー前方型シリンジ」という)である。プランジャー後方型シリンジは
、初期状態にてプランジャーが後端即ち末端に配置されているシリンジである。
プランジャー前方型シリンジは、初期状態にてプランジャーが前端即ち先端に配
置されているシリンジである。「プリロードされた」シリンジ(以下「プリロー
ドシリンジ」という)は、注入処置を行なう前に、空のシリンジを液体で満たし
ておき(液体は、例えば、手やインジェクターを用いて、シリンジの中に液体を
吸引する)、後で注入処置にてインジェクターに用いられるまで保管される。「
プリフィルされた」シリンジ(以下「プリフィルシリンジ」)とは、顧客に配達さ
れる前に予め液体が充填されたシリンジである。
【0176】 望ましい実施例では、本発明のインジェクター及びインジェクターシステムは
、例えば、種類、サイズ、液体の内容(適用な場合)、及び、取り付けられるシリ
ンジの構造を、自動的に識別するように構成されている。適当なセンサやエンコ
ード装置については、上記及び米国特許第5,383,858号及びPCT公報第WO99/65
548(これらについては引用をもって記載内容とする)で説明されており、インジ
ェクターに用いられる種々のシリンジ(例えば、プリロードシリンジ又はプリフ
ィルシリンジ)が識別される。これらの検出手法、または、当業者に当該技術分
野で公知の適当な代替手法は、以下で説明する自動機構の実施に用いることもで
きる。
【0177】 「自動係合」機構は、インジェクターが、駆動ピストンを自動的に前進させ、
シリンジがインジェクターに装着即ち取り付けられるとき、シリンジプランジャ
ーはインジェクターに係合できるようにしたものである。望ましい実施例では、
自動係合機構は、操作者を介入することなく行なわれる。この機構は、通常はプ
ランジャーシリンジ胴部の基端及び末端部以外に配置されているプリロードシリ
ンジ及びプリフィルシリンジ、及び、プランジャー前方型シリンジに特に有用で
ある。プリフィルシリンジの場合、自動係合機構は、次のシリンジの準備(及び
チュービングに関連する準備)、及び、次の注入を行なうために、自動的にイン
ジェクターピストンとシリンジプランジャーを接続する。プランジャー前方型シ
リンジでは、自動係合機構は、ピストンとプランジャーを係合し、続いてプラン
ジャーを後退させて、造影剤のような液体をシリンジ中に吸引する。
【0178】 「自動前進」機構は、自動係合機構に関連するものであり、自動係合機構の一
種又は一部であると考えることもできる。自動前進機構では、シリンジをインジ
ェクターに取り付けた後、インジェクターによって、プランジャー後方型シリン
ジのプランジャーを(インジェクターの駆動ピストンによって)、シリンジの先端
に自動的に前進させることができる。この機構では、空のプランジャー後方型シ
リンジから空気を排出し、そして、シリンジプランジャーを、引き続いて後退さ
せることにより、注射処置のため、造影剤のごとき流体をシリンジ中へ吸い入れ
る位置へ配置する。望ましい実施例では、インジェクターは、インジェクターへ
のシリンジの装着即ち取付けを識別し、操作者の介入なしで自動的にピストンを
前進させて、プランジャーをシリンジの先端へ駆動する。もちろん、この機構で
は、シリンジからの液体の排出を防ぐために、一般的に、空シリンジだけ(プリ
ロードシリンジやプリフィルシリンジと比べて)が用いられる。
【0179】 上述のとおり、望ましい実施例では、本発明のインジェクター及びインジェク
ターシステムは、例えば、空シリンジとプリロードシリンジを自動的に識別する
ように構成している。プリロードシリンジは、注入処置の前に液体を充填し保管
された空のシリンジであり、さらに、操作者が、その使用や必要によって、注入
処置の前に保管のために、液体を空のシリンジに予め充填するか否かのものであ
るから、インジェクターが、空のプランジャー後方型シリンジかプリロードシリ
ンジであるかを識別するのは困難である。
【0180】 この問題に対応するために可能な処置として、プランジャーの位置が、シリン
ジの最大充填量よりも後方の位置にくるように、プランジャー後方型シリンジを
組み立てることである。判るとおり、この配置にしておくことによって、プリロ
ードシリンジは、(液体を充填した後の)プランジャーの位置が、シリンジの最大
充填量と等しい又はそれよりも前方の位置にくることになる。使用の際、シリン
ジが、インジェクターに配置され、空シリンジとして識別されると、自動係合機
構は、ピストンを前方に駆動して、シリンジプランジャーと係合させる。ピスト
ンが、シリンジの最大充填量よりも後方位置でシリンジプランジャーと係合した
場合には、インジェクターは、プランジャー後方型シリンジがインジェクターに
取り付けられたことを識別し、自動前進機構は、シリンジの先端へプランジャー
を駆動して、シリンジから空気を送出させ、シリンジ中に液体を吸引するための
位置にプランジャーを配置させる。一方、ピストンが、シリンジの最大充填量と
等しい又はそれよりも前方位置でシリンジプランジャーと係合した場合には、イ
ンジェクターは、プリロードシリンジがインジェクターに装着されたことを識別
する。プリロードシリンジがインジェクターに装着されたことをインジェクター
が認識したときに、自動前進機構を無効とすることもできるのは勿論である(即
ち、ピストンによってシリンジの先端にプランジャーが前進することを防止し、
予め充填された液体がシリンジから排出されることを防止する)。
【0181】 「自動充填」即ち「自動取込」機構によって、インジェクターは、(インジェ
クターピストンによって)シリンジプランジャーを自動的に後退させることがで
き、造影剤等の液体の設定量をシリンジに引き込む即ち吸引する。自動充填機構
は、操作者の介入なしで行なうことが望ましく、シリンジに液体を充填している
間、操作者は、他の仕事(例えば、スキャナーやインジェクターのプログラミン
グ、スキャナーテーブルへの患者の配置、患者にカテーテルを通すなど)を行な
うことができる。もちろん、この機構は、液体がすでに入れられているプリフィ
ルシリンジやプリロードシリンジには必要ない。
【0182】 望ましい実施例において、自動充填機構はまた、「取込まれた空気を減じる」
機構を含んでおり、液体吸引処置の間に、シリンジ中に吸引された空気の量が減
じられる。例えば、自動充填機構によって吸引処置が行われている間、インジェ
クターピストンは、シリンジプランジャーを後退させ、シリンジ中に液体を吸引
する。吸引流速が十分に大きい場合等には、空気が液体と一緒にシリンジの中に
吸引されることがある。シリンジ中に吸引される空気量を減じるには、吸引処置
の間に、閉じこめられた空気を減じる機構により、1又は複数回インジェクター
ピストンの動きを逆向きにする(即ち、インジェクターをわずかに前進させる)。
充填操作の間にシリンジ中に吸引された空気量を減じることにより、シリンジ及
び接続チューブから空気を送出するのに要する時間(即ち、システムの準備にか
かる時間)を短くできるだけでなく、シリンジ中に形成される気泡の量と大きさ
を低減でき、不慮の空気注入の可能性を低くすることができる。
【0183】 「自動プライム」機構により、注入処置の前に、インジェクターは、自動的に
液体通路(即ち、シリンジ及び接続されたチューブ)をプライム(prime)すること
ができる。シリンジに用いられる接続チューブ中に入る液体の量は、インジェク
ターに予めプログラムされていることが望ましい。例えば、60'より低い圧力
用の接続チューブ(「LPCT」)は、本出願の譲受人であるMedrad,Inc.,から提
供されており、使い捨てシリンジに用いられ、約2.78mlの液体が入る。な
お、操作者は、接続チューブに含まれる液体の量をインジェクターにマニュアル
でプログラムすることもできる。
【0184】 自動プライム機構は、ある点に関して、機能的に上述の自動充填機構に依存す
ることは明らかとなるだろう。(自動充填機構によって)シリンジに液体を充填す
る場合、インジェクターは、注入処置のためにシリンジ中に吸入すべき操作者の
所望する液体量に、接続チューブに対応する液体量を追加することによって、接
続チューブの分を自動的に補正する。例えば、操作者が、注入処置のために、シ
リンジに150mlの充填を所望する場合には、自動充填機構は、自動的に2.
78mlの液体(例えば、60'LPCTの場合)を追加することによって、接続
チューブの液体量を補い、シリンジ中に吸引される総量を152.78mlとす
る。シリンジに液体が充填されると、自動プライム機構は、インジェクターピス
トンを、望ましくは操作者の指示なしで、シリンジ及び接続チューブの系から空
気を押し出すのに必要な限度まで前進させる。一旦、自動プライム機能が実行さ
れると、液体は、接続チューブの患者側の端部(即ち、カテーテルに接続されて
いる端部)にまで存在することになる。
【0185】 自動プライム機構は、操作者の時間を節約し、廃棄される液体の量を減じるこ
とができることは理解されるべきである。接続チューブ内に含まれる液体を自動
的に補うことによって、かなりの量の液体が、接続チューブの端部から送出され
る前に、ピストンの前進を止めるために、操作者が、接続チューブを通ってシリ
ンジからの液体の進み具合を凝視する必要はなくなる。また、一般的なインジェ
クターの操作者の中には、シリンジ及びチューブの系のプライムに要する時間を
短縮するために、ピストンを素早く前進させる者もいるので、操作者がピストン
の前進を止める前に、接続チューブの端部から、かなりの量の液体が送出される
ことがある。かなりの量の造影剤が送出されると、必要な注入処置を行なうには
、シリンジに再充填(及び、シリンジとチューブの系への実質的な再プライム)を
行なって、十分な量の液体をシリンジに確実に入れておく必要があった。
【0186】 自動プライム機構は、インジェクターの吸引操作によって流体が満たされた空
シリンジを用いることを予定しているけれども(即ち、プリフィルシリンジやプ
リロードシリンジではない)、自動プライム機構は、プリフィルシリンジやプリ
ロードシリンジにも使用できる。
【0187】 「自動後退」機構とは、シリンジが、インジェクターから取り去られ即ち取り
外された後に、インジェクターによって、インジェクターピストンが自動的に後
退するようにしたものである。注入処置の最後には、インジェクターピストンと
シリンジプランジャーは、通常、シリンジの先端に位置している。それ故、上述
及び米国特許第5,383,858号及び米国特許第5,300,031号(これらは引用すること
をもって記載内容とする)に記載されているように、シリンジをインジェクター
から取り外した後、インジェクターピストンは、インジェクターの前方から(又
はインジェクターの前方に取り付られた圧力ジャケットの内で)、突出している
ことがある。特に、プランジャー後方型シリンジ、プリロードシリンジ及びプリ
フィルシリンジの場合、ピストンは、次の注入処置で、インジェクターに新たな
シリンジを取り付けることができるように、通常、後退させておかなければなら
ない。ピストンの後退に要する操作者の時間を節約するために、自動後退機構で
は、インジェクターからシリンジが取り去られたことをインジェクターが識別し
た後(例えば、注入処置の後に)、ピストンを自動的に後退させて、新たなシリン
ジを受け入れることのできる位置にインジェクターピストンを配置する。プラン
ジャー前方型シリンジをインジェクターに用いた場合には、自動後退機構は、動
作を停止して、不要な及び/又は余分なピストンの動きを防止する。自動後退機
構は、操作者によってマニュアルで動作を停止させたり、インジェクターによっ
て自動的に動作を停止させることもできる。例えば、プランジャー前方型シリン
ジがインジェクターに装着され、インジェクターに認識されたときには、インジ
ェクターは、自動的に不作動設定(default setting)を開始し、操作者のオーバ
ーライドが開始されるまで、又はシステムが、プリフィルシリンジ、プリロード
シリンジ又はプランジャー後方型シリンジを検知するまで、次のシリンジのため
の自動後退機構の動作を停止させることができる。インジェクターが、プリフィ
ルシリンジ又はプリロードシリンジを検知した場合には、システムは、導入され
るプライム量を調節して、シリンジ中に残っている残留空気を補正することがで
きる。例えば、プリフィルシリンジには、一般的に、約1.2mlの空気、即ち
、「デッドスペース」が含まれており、60'LPCT(約2.78mlの液体を
収容するスペースがある)に接続されたときに、インジェクターシステムは、シ
リンジ及び接続チューブシステムから約3.97mlをプライムする。
【0188】 操作者の要望に応じて、インジェクターの使用を容易にするために、上述の自
動機構は、独立して又は他と共に用いることができることは理解されるべきであ
る。例えば、上述の自動機構は、次の要領でプランジャー後方型シリンジと共に
用いることができる。操作者が、プランジャー後方型シリンジをインジェクター
に装着した後、自動前進機構は、シリンジの先端に向かってシリンジプランジャ
ーを前進させる(即ち、シリンジから空気を排出し、シリンジに液体を吸引する
位置にプランジャーを配置する)。自動充填機構は、次に、注入処置で、操作者
の所望する量、望ましくは、接続チューブの液体量を補なえる量に基づいて、シ
リンジ中に所定量の液体を吸引する。自動プライム機構は、自動的にインジェク
ターピストン及びシリンジプランジャーを前進させ、シリンジ及び接続チューブ
の系から空気を除去する。引き続いて、注入処置が完了し、シリンジをインジェ
クターから取り去ると、自動後退機構は、インジェクターピストンを後退させ、
プランジャー後方型シリンジ、プリロードシリンジ又はプリフィルシリンジを用
いて、次の注入処置が行なえる位置にインジェクターを配置する。
【0189】 他の例として、自動機構は、次の要領で、プリフィルシリンジ又はプリロード
シリンジに用いることができる。操作者が、プリフィルシリンジ又はプリロード
シリンジをインジェクターに配置した後、自動係合機構は、シリンジ中にインジ
ェクターピストンを前進させ、シリンジプランジャーに結合又は係合させる。自
動準備機構は、次に、ピストンとプランジャーを前進させて空気を排出し、シリ
ンジと接続チューブの系をプライムする。引き続いて、注入処置が完了し、シリ
ンジをインジェクターから取り去ると、自動後退機構は、インジェクターピスト
ンを後退させ、プランジャー後方型シリンジ、プリロードシリンジ又はプリフィ
ルシリンジを用いて、次の注入処置が行なえる位置にインジェクターを配置する
【0190】 さらなる他の例として、自動機構は、次の要領で、プランジャー前方型シリン
ジに用いることもできる。操作者が、プランジャー前方型シリンジをインジェク
ターに配置した後、自動係合機構は、インジェクターピストンをシリンジ中に前
進させ、シリンジプランジャーに結合又は係合させる。自動充填機構は、次に、
注入処置のための操作者の所望量を、望ましくは接続チューブの流体量だけ、補
正した値を基準にして、シリンジの中に所定量の液体を吸引する。自動プライム
機構は、自動的にインジェクターピストン及びシリンジプランジャーを前進させ
、シリンジ及び接続チューブの系から空気を除去する。引き続いて、注入処置が
完了し、シリンジをインジェクターから取り去ると、自動後退機構は、インジェ
クターピストンを後退させ(例えば、プランジャー前方型シリンジの自動後退機
構の動作を停止するための不作動設定が、操作者によってオーバーライドされた
場合)、プランジャー後方型シリンジ、プリロードシリンジ又はプリフィルシリ
ンジを用いて次の注入処置が行なえる位置にインジェクターを配置する。新たな
プランジャー前方型シリンジが、インジェクターに用いられた場合(及び、プラ
ンジャー前方型シリンジの自動後退機構の動作を停止するための不作動設定が、
操作者によってオーバーライドされた場合)には、自動後退機構は操作されず、
ピストンは次のシリンジのために突出した位置に放置される。
【0191】 本発明のインジェクター及び注入システムはまた、上述した1又は複数の自動
機構に補足的な機構を追加したものを含めて、自動機構の有用性を高めたり、操
作者を追加機能の実行から解放することができる。例えば、本発明のインジェク
ター及びインジェクターシステムには、自動充填機能中に、ボトルやバッグのよ
うな液体源を保持する付属装置を配備することができる。自動充填機能中に液体
源を保持することによって、シリンジに充填を行っている間に、操作者が液体源
を保持する必要がなくなり、操作者は自由になり、他の注入手順の準備活動をす
ることもできる。もちろん、液体源付属装置により、操作者が、自動充填機構か
ら離れることができる利点もある。例えば、自動充填機構が、特別なインジェク
ターに利用される場合であっても、液体源付属装置は、操作者による充填操作の
間、液体源を保持しておく役割をなす。
【0192】 さらに、本発明のインジェクター、シリンジ及びインジェクターシステムは、
プライム機能(例えば、自動プライム又は操作者によるプライム)中に、接続チュ
ーブの患者側の端部を保持する付属装置を具備することもできる。接続チューブ
の患者側の端部を、望ましくは垂直方向に向けて患者側の端部から液体が滴らな
いように保持すると、接続チューブ付属装置によって、操作者は自由になり、注
入処置の準備活動をすることができる。もちろん、その他の種々の注入操作(注
入プロトコルのプログラミングや空気のチェックなど)は、種々の自動機能の間
に導入することもできる。
【0193】 前述の説明及び添付の図面は、現時点での発明の望ましい実施例を示したもの
である。当業者であれば、開示された発明の範囲から離れることなく前述の開示
から、種々の改変、付加及び設計変更をもちろん行うことができるであろう。本
発明の範囲は、前述の説明よりも請求の範囲に示されるものである。請求の範囲
と同等の目的及び範囲内にあるすべての変形、変更は、それらの範囲に含まれる
【図面の簡単な説明】
本発明の様々な実施例は、添付図面に関連して説明されている。
【図1】 本発明による注入装置の斜視図であって、インジェクターハウジング及びシリ
ンジの組み立てを分解した状態で示している。
【図2】 図1に示したシリンジをインジェクターハウジングに連結した状態の拡大斜視
図であって、漏出する流体がインジェクターハウジングへ流入するのを、シリン
ジの後端部に設けられたフランジが如何にして防止するかを示している。
【図3】 図1及び図2に示したシリンジの拡大斜視図であって、シリンジの前端部の構
造を示している。
【図4】 本発明の他の実施例の斜視図であって、シリンジと圧力ジャケット付きインジ
ェクターの組み合わせを分解した状態で示している。
【図5】 図4に示した実施例の別の斜視図であって、ピストンが図4に描かれた位置よ
り前方に配置された状態を示している。
【図6】 図1及び図2に示したシリンジ及びハウジングの断面図であって、シリンジの
後端部に取り付けられたタブによって、シリンジがインジェクターハウジングの
前壁へ確実に連結されているのを示している。
【図7】 図6中の円VIIによって囲まれている構造の拡大断面図であって、シリンジが
インジェクターハウジングの前壁へ係合することを今まで以上に詳しく示してい
る。
【図8】 図7に示したタブの拡大斜視図であって、該タブは図1中に示されたシリンジ
の後端部に係合している。
【図9】 インジェクターの前壁と係合するためにシリンジの後端部に取り付けられたタ
ブの別の実施例の拡大断面図であって、図7に描かれた構造と実質的に同じであ
ることを示している。
【図10】 本発明によるシリンジのさらに別の実施例の拡大斜視図であって、インジェク
ターハウジングのインターフェイスにおいて形成されたレッジと係合するために
、少なくとも1つのタブが、シリンジの基部に存在しているのを示している。
【図11】 図10に示したシリンジの拡大斜視図であって、少なくとも1つのタブが、シ
リンジの後端部(又は基部周辺)から突出しているのを示している。
【図12】 本発明の開示によるシリンジの他の実施例の拡大斜視図であって、インジェク
ターハウジングと係合するために、2個のタブが、シリンジの基部に存在してい
るのを示している。
【図13】 図12に示したシリンジの拡大斜視図であって、2個のタブが、シリンジの後
端部に存在しているのを示している。
【図14】 本発明によるシリンジのさらに別の実施例の拡大斜視図であって、インジェク
ターハウジングと係合するために、2個以上のタブが、シリンジの基部に存在し
ているのを示している。
【図15】 図14に示したシリンジの拡大斜視図であって、複数のタブを有するシリンジ
の基端部を示している。
【図16】 図1及び図8に示したタブの配置構成に関する、他の実施例の部分拡大斜視図
である。
【図17】 図16に示したタブの配置構成の線XVII-XVIIに沿う断面図である。
【図18】 図14及び図15に示したシリンジと、インジェクターハウジングの前壁の一
部の断面図であって、シリンジの基部でタブによって確実に係合されるレッジを
示し、且つレッジからタブを外す、往復移動するカラーを示している。
【図19】 図18に示した実施例の断面図であって、シリンジがインジェクターハウジン
グへ確実に係合するように、タブがレッジに係合しているのを示している。
【図20】 図18及び図19に示した実施例の断面図であって、インジェクターハウジン
グのレッジからタブを外すために、往復移動するカラーがタブと係合しているの
を示している。
【図21】 図14及び図15に示したシリンジへ連結されたアダプター組立体の断面図で
ある。
【図22】 図22に示したアダプター組立体に関する他の実施例の断面図であって、該ア
ダプターはインジェクターハウジングと係合するためのタブ付開口を含んでいる
【図23】 図22に示したアダプター及びシリンジの斜視図である。
【図24】 図21に示したアダプター及びシリンジの別の斜視図である。
【図25】 本発明の開示によるプランジャー及びピストンの断面図であって、装置の作動
時に、プランジャー及びピストンが互いに引かれ合うようにさせる、電磁気メカ
ニズムを示している。
【図26】 プランジャー及びピストンに関する別の実施例の部分断面図であって、装置の
作動時に、プランジャー及びピストンが互いに着脱可能に引かれ合うようにさせ
る、電気機械メカニズムを示している。
【図27】 図26に示したピストン及びプランジャーの拡大斜視図であって、ピストンが
プランジャーに連繋しているのを示している。
【図28】 図27に示したピストンとプランジャーとの組合せを、線XXVIII−XXVIIIに沿
って切断した断面図であって、ピストンがプランジャーに係合するように延びた
2つの突起を示している。
【図29】 図26乃至図28に示したピストンとプランジャーとの組合せの断面図であっ
て、ピストンがプランジャーから外れることができるように後退された2つの突
起を示している。
【図30】 本発明の開示によるプランジャーの拡大断面図であって、プランジャーにおけ
る圧力感知デバイスの配置を描いている。
【図31】 図30に示したプランジャーの拡大斜視図であって、シリンジに含まれる流体
(図示せず)からの圧力を受けているプランジャーを示している。
【図32】 本発明に関する他の実施例を示す側面図であって、圧力ジャケットの端部に係
合するシリンジキャップにタブが追加されている。
【図33】 図7に示した装置に関する他の実施例の拡大断面図である。
【図34】 図33に示した装置に関する他の実施例の拡大断面図である。
【図35】 プランジャーとピストンとが互いに着脱可能に連結する装置に関する他の実施
例の側面図である。
【図36】 プランジャーとピストンとが互いに着脱可能に連結する装置に関するさらに他
の実施例の側面図である。
【図37】 図36に示した分離可能部材の端面図である。
【図38】 本発明の圧力ジャケットの実施例を示す破断透視図であって、圧力ジャケット
内に配備された往復移動するカラーを示している。
【図39】 図38に示した圧力ジャケットの実施例を、線XXXIX−XXXIXに沿って切断した
断面図である。
【図40】 図40Aは、本発明によるフロントローディング式シリンジのインターフェイ
ス及びシリンジシステムに関する他の実施例の分解斜視図であり、 図40Bは、図40Aに示したシステムを取り付けた状態の斜視図であり、 図40Cは、図40Aに示したシリンジのインターフェイスが開いた状態の斜
視図である。
【図41】 図41Aは、本発明によるフロントローディング式シリンジのインターフェイ
ス及びシリンジシステムに関する他の実施例の分解斜視図であり、 図41Bは、図41Aに示したシステムが開いた状態の斜視図であり、 図41Cは、図41Aに示したシリンジのインターフェイスが開いた状態の正
面斜視図である。 図41Dは、図41Aに示したシリンジのインターフェイスが開いた状態の背
面斜視図である。
【図42】 図42Aは、図41A乃至図41Dに示したフロントローディング式シリンジ
のインターフェイス及びシリンジシステムに関する他の実施例を組み立てた状態
の斜視図であり、 図42Bは、図42Aに示したシステムを取り外した状態の斜視図であり、 図42Cは、図42Aに示したシリンジのインターフェイスが閉じた状態の正
面斜視図である。 図42Dは、図42Aに示したシリンジのインターフェイスが閉じた状態の背
面斜視図である。
【図43】 図43Aは、図41A乃至図41Dに示したフロントローディング式シリンジ
のインターフェイス及びシリンジシステムに関する他の実施例の分解斜視図であ
り、 図43Bは、図43Aに示したシリンジのインターフェイスが閉じた状態の斜
視図であり、 図43Cは、図43Aに示したシステムの第1取外し位置に於ける側面斜視図
であり、 図43Dは、図43Aに示したシステムを取り付けた状態の斜視図であり、 図43Eは、図43Aに示したシステムの第2取外し位置に於ける斜視図であ
り、 図43Fは、図43Aに示したシステムを、シリンジの取外しのために、開い
た状態にした斜視図であり、 図43Gは、図43Aに示したシステムと、シリンジのインターフェイスが開
いた状態の分解斜視図であり、 図43Hは、図43Aに示したシリンジのインターフェイスが開いた状態の正
面斜視図であり、 図43Iは、図43Aに示したシリンジのインターフェイスが開いた状態の背
面斜視図である。
【図44】 図44Aは、図43A乃至図43Iに示したシリンジのインターフェイスに若
干変更を加えたシリンジのインターフェイスを、インジェクターヘッドに組み入
れた又は装着した状態で示した斜視図であり、 図44Bは、図44Aに示したシリンジのインターフェイス及びインジェクタ
ーヘッドが開いた状態の背面斜視図である。
【図45】 図45Aは、図43A乃至図43Iに示したシリンジのインターフェイスに若
干変更を加えた第2シリンジインターフェイスを、インジェクターヘッドに組み
入れた又は装着した状態で示した斜視図であり、 図45Bは、図45Aに示したシリンジのインターフェイス及びインジェクタ
ーヘッドが開いた状態の背面斜視図である。
【図46】 図46Aは、本発明によるフロントローディング式シリンジのインターフェイ
ス及びシリンジシステムに関する、望ましい実施例の第1例の分解斜視図であり
、 図46Bは、図46Aに示したシリンジのインターフェイスを取り付けた状態
の斜視図であり、 図46Cは、図46Aに示したシステムを組み立てた状態の斜視図である。 図46Dは、図46Aに示したシステムを取り付けた状態の斜視図である。
【図47】 図47Aは、図46A乃至図46Dに示したフロントローディング式のシリン
ジのインターフェイス及びシリンジシステムに関する望ましい実施例の第2例の
他の実施例を取り付けた状態の斜視図であり、 図47Bは、図47Aに示したシステムを取り外した状態の斜視図であり、 図47Cは、図47Aに示したシステムの分解斜視図であり、 図47Dは、図47Aに示したシリンジのインターフェイスの分解斜視図であ
り、 図47Eは、図47Aに示したシリンジのインターフェイスを部分的に組み立
てて、背後から見た分解斜視図であり、 図47Fは、図47Aに示したシリンジのインターフェイスを背後から見た分
解斜視図である。
【図48】 図48Aは、本発明によるフロントローディング式シリンジのインターフェイ
ス及びシリンジシステムに関する、さらに他の実施例の分解斜視図であり、 図48Bは、図48Aに示したシステムを取り外した状態の斜視図であり、 図48Cは、図48Aに示したシステムを取り付けた状態の斜視図である。
【図49】 図49Aは、本発明のインジェクターピストン及びシリンジプランジャーに関
する別の実施例を組み立てた状態の斜視図であって、 図49Bは、図49Aに示したピストン/プランジャーシステムの分解斜視図
であり、 図49Cは、図49Bに示したピストン/プランジャーシステムの分解斜視図
であって、プランジャーの基部はプランジャーカバーから分離され、ピストンに
結合した状態であり、 図49Dは、図49Bに示したピストン/プランジャーシステムの分解斜視図
であって、プランジャーはプランジャーの基部を含み、プランジャーカバーはピ
ストンから分離された状態であり、 図49Eは、図49Aに示したピストン/プランジャーシステムが取り外され
た状態を背後から見た分解斜視図である。
【図50】 図50Aは、本発明のインジェクターピストン及びシリンジプランジャーに関
する別の実施例の分解斜視図であり、 図50Bは、図50Aに示したプランジャーの基部及びピストンの拡大図であ
って、断面を部分的に示している。
【図51】 図51Aは、図50A及び図50Bに示したインジェクターピストン及びシリ
ンジプランジャーに関する他の実施例の分解斜視図であり、 図51Bは、図51Aに示したピストン/プランジャーシステムの分解斜視図
であって、プランジャーの基部はプランジャーカバーから分離され、ピストンに
結合した状態であり、 図51Cは、図51Aに示したプランジャーの基部及びピストンを係合した状
態の拡大図であって、断面を部分的に示している。
【図52】 図52Aは、本発明のインジェクターピストン及びシリンジプランジャーに関
する、さらに別の実施例の分解斜視図であり、 図52Bは、図52Aに示したピストン/プランジャーシステムの分解斜視図
であり、 図52Cは、図52Aに示したピストン/プランジャーシステムが取り外され
た状態を背後から見た分解斜視図である。
【図53】 図53Aは、図51A乃至図51C及び図52A乃至図52Cに示したインジ
ェクターピストン及びシリンジプランジャーに関する、他の実施例の分解斜視図
であり、 図53Bは、図53Aに示したピストン/プランジャーシステムが取り外され
た状態の拡大斜視図であり、 図53Cは、図53Aに示したピストン/プランジャーシステムの断面図であ
り、 図53Dは、図53Aに示したピストン/プランジャーシステムの分解斜視図
である。
【図54】 図54Aは、現在のシリンジプランジャーの斜視図であり、 図54Bは、図54Aに示したプランジャーの分解斜視図であり、 図54Cは、本発明のシリンジプランジャーに関する一実施例の斜視図であり
、 図54Dは、図54Cに示したプランジャーの分解斜視図であり、 図54Eは、本発明のシリンジプランジャーに関する、別の実施例の斜視図で
あり、 図54Fは、図54Eに示したシリンジプランジャーの分解斜視図であり、 図54Gは、本発明のシリンジプランジャーに関する、さらに別の実施例の斜
視図である。
【図55】 本発明によるフロントローディング式シリンジインターフェイス及びシリンジ
システムに関する望ましい実施例の第2例の側面概略図であって、シリンジをイ
ンジェクターハウジングへ連結するための着脱機構を示している。
【図56】 図55に示したシリンジインターフェイス及びシリンジシステムを正面から見
た組立分解等角図である。
【図57】 図56に示したシリンジインターフェイス及びシリンジシステムを背面から見
た組立分解等角図である。
【図58】 図55乃至図57に示したシリンジインターフェイス及びシリンジシステムの
一部分を背面から見た組立分解等角図である。
【図59】 図55乃至図57に示したシリンジインターフェイス及びシリンジシステムの
別の部分を背面から見た組立分解等角図であって、インターフェイス/着脱機構
の可撓性リング及び回転リングの一部分の後部を詳細に示している。
【図60】 図55乃至図59に示したシリンジインターフェイス及びシリンジシステムの
背面等角図であって、シリンジが着脱機構へ連結するのを詳細に示している。
【図61】 図59に示した本発明の一部分を斜め前から見た組立分解等角図であって、そ
の回転リングの前部、及び可撓性リングの一部分を詳細に示している。
【図62】 本発明の望ましい実施例の第2例に関するシリンジの後部を正面から見た等角
斜視図であって、それの隆起部及びフランジ構造を詳細に示している。
【図63】 図59に示したシリンジを背部から見た等角斜視図である。
【図64】 本発明の望ましい実施例の第2例に関する着脱機構の前面プレートを背面から
見た等角斜視図である。
【図65】 図64に示した前面プレートを背面から見た等角斜視図である。
【図66】 本発明の望ましい実施例の第2例に関する着脱機構の可撓性リング要素を正面
から見た等角斜視図であって、それの幾つかの側面を詳細に示している。
【図67】 図66に示した可撓性リングを背面から見た等角斜視図である。
【図68】 本発明の望ましい実施例の第2例に関する着脱機構の回転リング要素を正面か
ら見た等角斜視図であって、それの幾つかの側面を詳細に示している。
【図69】 図68に示した回転リングを背面から見た等角斜視図である。
【図70】 本発明の着脱機構に関する望ましい実施例の第2例の背面プレートを正面から
見た等角斜視図であって、それの幾つかの側面を詳細に示している。
【図71】 図70に示した背面プレートを背面から見た等角斜視図である。
【図72】 本発明の望ましい実施例の第2例に関するシリンジインターフェイス及びシリ
ンジシステムを正面から見た等角斜視図である。
【図73】 図72に示したシリンジインターフェイス及びシリンジシステムを背面から見
た等角斜視図である。
【図74】 本発明の望ましい実施例の第2例に関するシリンジインターフェイス/着脱機
構の一部分であって、シリンジをシリンジインターフェイス/着脱機構へ挿入す
る前の状態を示す断面概略図である。
【図75】 図74に示したものと同じ要素を側面から見た断面概略図であって、シリンジ
はインターフェイス/着脱機構へ部分的に挿入されている。
【図76】 図74及び図75に示した本発明の望ましい実施例の第2例に関する同一な構
成を側面から見た断面概略図であって、この図において、シリンジは、インター
フェイス/着脱機構へ完全に挿入された状態で示されている。
【図77】 図76に示した本発明のシリンジ及び可撓性リング要素を端面からから見た断
面概略図であって、可撓性リングによってシリンジが係合されているのを描いて
いる。
【図78】 本発明の望ましい実施例の第2例に関するシリンジ及び可撓性リングを端面か
らから見た断面概略図であって、シリンジを1/4回転させた後、可撓性リング
からシリンジが外れることを描いている。
【図79】 関連技術のシリンジの斜視図であって、造影剤がインジェクターハウジングへ
流入するのを防止するための、シリンジ上のフランジの効果を示している。
【図80】 本発明のインジェクターピストン及びシリンジプランジャーインターフェイス
システムに関する望ましい実施例の第1例を、正面から見た等角斜視図である。
【図81】 図80に示したピストン/プランジャー組立体を背面から見た等角斜視図であ
る。
【図82】 図80及び図81に示したピストン/プランジャー組立体の等角分解斜視図で
ある。
【図83】 本発明のピストン/プランジャー組立体に関する望ましい実施例の第1例の前
端部を、背面から見た等角分解斜視図である。
【図84】 図83に示したピストン/プランジャー組立体と同構造のものに関する等角分
解図であって、図83に示した図と若干異なった角度からとったものである。
【図85】 図80乃至図82に示したピストン/プランジャー組立体のピストンの正面等
角図である。
【図86】 図85に示したピストンの側面等角図である。
【図87】 図80乃至図82に示したピストン/プランジャー組立体のピストンスリーブ
の正面等角図である。
【図88】 図80乃至図82に示したピストン/プランジャー組立体のカラー要素の正面
等角図である。
【図89】 図88に描いたカラーの別の等角図である。
【図90】 図88に描いたカラー要素の第3等角図である。
【図91】 本発明のピストン/プランジャー組立体に関する望ましい実施例の第1例のグ
リッパー拡げ部の端部を表した等角図である
【図92】 図91に描いたグリッパー拡げ部の第2等角図である。
【図93】 図91及び図92に描いたグリッパー拡げ部の第3等角図である。
【図94】 本発明のピストン/プランジャー組立体に関する望ましい実施例の第1例のグ
リッパーの1つを表した第1等角図である。
【図95】 図94に示した支持用リンググリッパーの第2等角図である。
【図96】 図94に示した支持用リンググリッパーの別の等角図である。
【図97】 本発明のピストン/プランジャー組立体に関する望ましい実施例の第1例のプ
ランジャーキャップ要素を表した第1等角図である。
【図98】 図97に示したプランジャーキャップの第2等角図である。
【図99】 図97及び図98に示したプランジャーキャップの別の等角図である。
【図100】 図97乃至図99に示したプランジャーキャップ要素の第4等角図である。
【図101】 本発明のピストン/プランジャー組立体に関する望ましい実施例の第1例のゴ
ムカバー支持用リング要素を表した第1等角図である。
【図102】 図101に示したゴムカバー支持用リング要素の第2等角図である。
【図103】 図101及び図102に示したゴムカバー支持用リング要素の第3等角図であ
る。
【図104】 図101乃至図103に示したゴムカバー支持用リング要素の第4等角図であ
る。
【図105】 本発明のピストン/プランジャー組立体に関する望ましい実施例の第1例のプ
ランジャー用ゴムカバーを示す側面等角図である。
【図106】 図105に示したゴムカバーの第2等角図である。
【図107】 本発明のピストン/プランジャー組立体に関する望ましい実施例の第1例の一
部分を示す側面概略図であって、該組立体のピストン、グリッパーエキスパンダ
ー、支持用リンググリッパー及びプランジャーキャップの相互関係を示し、且つ
ピストンの停止時又はシリンジの前端部へ向かって移動するときのこれらの要素
の関係を示している。
【図108】 図107に示したピストン/プランジャー組立体の一部分の側面概略図であっ
て、この図においては、ピストンがシリンジの後端部へ向かって移動/後退する
ときの、ピストン、グリッパーエキスパンダー、支持用リンググリッパー及びプ
ランジャーキャップの相互関係を示している。
【図109】 ピストン/プランジャー組立体及びシリンジの一部分の側面概略図であって、
ピストンがシリンジの後端部へ向かって移動/後退して、支持用リンググリッパ
ーがゴムカバー支持用リングへ係合するときの、シリンジ、ゴムカバー、支持用
リンググリッパー及びゴムカバー支持用リングの相互関係を示している。
【図110】 本発明のプランジャーとともに使用するためのゴムカバーに関する別の実施例
の等角分解図である。
【図111】 図110に示したゴムカバーの側面図である。
【図112】 図110に示したゴムカバーの上面図である。
【図113】 図110に示したゴムカバーの断面図である。
【図114】 本発明のシリンジインターフェイス/着脱機構の別の実施例に関する等角分解
図である。
【図115】 本発明のシリンジインターフェイス/着脱機構の別の実施例に関する背面概略
図である。
【図116】 本発明によるシリンジ望ましい実施例の第2例の端部に関する断面図である。
【図117】 図116に示したシリンジに関する別の実施例の断面図である。
【図118】 本発明によるシリンジ望ましい実施例の第2例について、回転リングへ設けら
れる溝に関する3つの実施例を表す概略図である。
【図119】 本発明の開示によるシリンジインターフェイス/着脱機構の別の実施例に関す
る等角分解図である。
【図120】 本発明の開示によるシリンジインターフェイス/着脱機構のさらに別の実施例
に関する等角分解図である。
【図121】 本発明の開示によるシリンジインターフェイス/着脱機構のさらに別の実施例
に関する等角分解図である。
【図122】 図121に示したシリンジインターフェイス/着脱機構の側面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 60/229,550 (32)優先日 平成12年9月5日(2000.9.5) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR ,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA, ZW (72)発明者 ヒッチンズ,マーク ダブリュ. アメリカ合衆国 15143 ペンシルベニア, スーウィックリー,チェスナット ストリ ート 329 (72)発明者 フックス,ラリー アメリカ合衆国 16226 ペンシルベニア, フォード シティ,アールディー #3, ボックス 47 (72)発明者 デディグ,ジェイムズ エイ. アメリカ合衆国 15220 ペンシルベニア, ピッツバーグ,エルムハースト ロード 7 (72)発明者 パークス,ロバート ディー. アメリカ合衆国 15202 ペンシルベニア, ピッツバーグ,リンカーン 128 (72)発明者 カウワン,ケビン ピー. アメリカ合衆国 15101 ペンシルベニア, アリソン パーク,エステイツ コート 4242 (72)発明者 シウリ,フランシス ジェイ. アメリカ合衆国 15205 ペンシルベニア, クラフトン,ユニオン アベニュー 102 (72)発明者 リッグ,スティーブン シー. アメリカ合衆国 15642 ペンシルベニア, アーウィン,メープルウッド ドライブ 121 Fターム(参考) 4C066 BB01 DD03 FF05 GG01 GG15 HH02

Claims (72)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンジ保持機構を有するインジェクターに用いられるシリ
    ンジであって、 後端部及び前端部を有する胴部と、 胴部の中に移動可能に配備されるプランジャーと、 胴部に設けられた少なくとも1つのアタッチメント部材とを具えているシリン
    ジに於て、 少なくとも1つのアタッチメント部材は、インジェクターに対するシリンジの
    軸回りの向きの如何に拘わらず、インジェクターのシリンジ保持機構に取外し可
    能に係合できるように構成されていることを特徴とするシリンジ。
  2. 【請求項2】 少なくとも1つのアタッチメント部材は、胴部に形成された
    環状の突条を具えている請求項1のシリンジ。
  3. 【請求項3】 胴部に設けられた1又は2以上の突起をさらに具えており、
    該突起は、シリンジ保持部材の対応する部材と係合可能であって、回転運動によ
    って、シリンジをインジェクターから取り外すことができるように構成されてい
    る請求項1のシリンジ。
  4. 【請求項4】 少なくとも1つのアタッチメント部材は、1又は2以上のタ
    ブ部材を具えている請求項1のシリンジ。
  5. 【請求項5】 タブ部材の各々は、胴部に取り付けられた第1タブ端部と、
    インジェクターのシリンジ保持機構に係合可能な第2タブ端部を有している請求
    項4のシリンジ。
  6. 【請求項6】 タブ部材は、弾性部材である請求項4のシリンジ。
  7. 【請求項7】 タブ部材は、胴部と一体に形成されている請求項4のシリン
    ジ。
  8. 【請求項8】 胴部にはフランジがさらに設けられおり、該フランジは、シ
    リンジがインジェクターと取外し可能に係合しているときにインジェクターの対
    応する表面に係合するように構成されている請求項1のシリンジ。
  9. 【請求項9】 フランジは、流体がインジェクターの内部へ進入するのを防
    ぐ作用を有する請求項8のシリンジ。
  10. 【請求項10】 少なくとも1つのアタッチメント部材は、軸方向に移動し
    て、インジェクターに取外し可能に係合できる請求項1のシリンジ。
  11. 【請求項11】 少なくとも1つのアタッチメント部材は、垂直方向に移動
    して、インジェクターに取外し可能に係合できる請求項1のシリンジ。
  12. 【請求項12】 少なくとも1つのアタッチメント部材は、胴部の後端部に
    設けられている請求項1のシリンジ。
  13. 【請求項13】 少なくとも1つのアタッチメント部材は、胴部の前端部に
    設けられている請求項1のシリンジ。
  14. 【請求項14】 シリンジ情報をインジェクターへ提供できるように機能す
    るエンコーディングデバイスをさらに具えている請求項1のシリンジ。
  15. 【請求項15】 装着されたシリンジから流体を注入するためのインジェク
    ターであって、 ハウジングと、 該ハウジングの内部に少なくとも一部が配備され、シリンジのプランジャーに
    係合するように動作可能な駆動部材と、 ハウジングに設けられたシリンジ保持機構とを具えており、 シリンジ保持機構は、インジェクターに対するシリンジの軸回りの向きの如何
    に拘わらず、シリンジを取外し可能に係合するように構成されていることを特徴
    とするインジェクター。
  16. 【請求項16】 シリンジ保持機構は、シリンジの対応する部材に取外し可
    能に係合するように形成された1又は2以上の捕捉部材を具えている請求項15
    のインジェクター。
  17. 【請求項17】 シリンジの対応する部材と係合可能なアクチュエータ部材
    をさらに具えており、該アクチュエータ部材をシリンジの対応する部材に係合さ
    せることより、シリンジの対応する部材と1又は2以上の捕捉部材との係合が解
    除され、シリンジはインジェクターから解放される請求項16のインジェクター
  18. 【請求項18】 1又は2以上の捕捉部材は、弾性部材又は可動部材である
    請求項16のインジェクター。
  19. 【請求項19】 1又は2以上の捕捉部材を操作することにより、シリンジ
    の対応する部材との係合が解除され、シリンジはインジェクターから解放される
    請求項18のインジェクター。
  20. 【請求項20】 1又は2以上の捕捉部材にはアクチュエータ部材がさらに
    設けられており、該アクチュエータ部材はシリンジによって回転可能であり、ア
    クチュエータ部材を回転させることにより、シリンジの対応する部材と1又は2
    以上の捕捉部材との係合が解除され、シリンジはインジェクターから解放される
    請求項18のインジェクター。
  21. 【請求項21】 1又は2以上の捕捉部材は、バネが装着された部材である
    請求項16のインジェクター。
  22. 【請求項22】 シリンジをバネ力に抗し捕捉部材に向かって移動させるこ
    とにより、1又は2以上の捕捉部材とシリンジの対応する部材との係合が解除さ
    れ、シリンジはインジェクターから解放される請求項21のインジェクター。
  23. 【請求項23】 1又は2以上の捕捉部材をバネ力に抗して操作することに
    より、1又は2以上の捕捉部材とシリンジの対応する部材との係合が解除され、
    シリンジはインジェクターから解放される請求項21のインジェクター。
  24. 【請求項24】 シリンジ保持機構は、シリンジと軸方向に取外し可能に係
    合できる請求項15のインジェクター。
  25. 【請求項25】 シリンジ保持機構は、シリンジと垂直方向に取外し可能に
    係合できる請求項15のインジェクター。
  26. 【請求項26】 シリンジのエンコーディングデバイスから提供されるシリ
    ンジ情報を読み出すことのできるセンサーをさらに具えている請求項15のイン
    ジェクター。
  27. 【請求項27】 少なくとも1つのアタッチメント部材を有するシリンジを
    、シリンジ保持機構を有するインジェクターに接続する方法であって、 インジェクターに対するシリンジの軸回りの向きとは関係なく、シリンジの少
    なくとも1つのアタッチメント部材をシリンジ保持機構に移動させ、 シリンジの少なくとも1つのアタッチメント部材を、インジェクターのシリン
    ジ保持機構に取外し可能に係合させることを含んでいる方法。
  28. 【請求項28】 移動させる工程は、シリンジ保持機構の中へ、シリンジを
    軸方向に移動させることを含んでいる請求項27の方法。
  29. 【請求項29】 移動させる工程は、シリンジ保持機構の中へ、シリンジを
    垂直方向に移動させることを含んでいる請求項28の方法。
  30. 【請求項30】 シリンジによって回転可能であって、シリンジの少なくと
    も1つのアタッチメント部材との係合を解除するアクチュエータ部材をシリンジ
    保持機構に配備し、 シリンジを回転させて、少なくとも1つのアタッチメント部材をシリンジ保持
    機構から解放することをさらに含んでいる請求項27の方法。
  31. 【請求項31】 シリンジ保持機構を操作して、少なくとも1つのアタッチ
    メント部材をシリンジ保持機構から解放することをさらに含んでいる請求項27
    の方法。
  32. 【請求項32】 シリンジ保持機構に向かってシリンジを移動させることに
    より、少なくとも1つのアタッチメント部材をシリンジ保持機構から解放するこ
    とをさらに含んでいる請求項27の方法。
  33. 【請求項33】 シリンジの少なくとも1つのアタッチメント部材と係合可
    能なアクチュエータ部材を配備し、 アクチュエータ部材を作動させて、少なくとも1つのアタッチメント部材とシ
    リンジ保持機構との係合を解除し、シリンジをインジェクターから解放すること
    をさらに含んでいる請求項27の方法。
  34. 【請求項34】 シリンジに関するシリンジ情報を提供できるエンコーディ
    ングデバイスを配備し、 インジェクターに関するシリンジ情報を読出しできるセンサーを配備し、 シリンジがインジェクターに接続されたとき、シリンジ情報を読み出すことを
    さらに含んでいる請求項27の方法。
  35. 【請求項35】 装着されたシリンジから流体を注入させるインジェクター
    であって、 ハウジングと、 ハウジングに設けられ、シリンジを取外し可能に係合する保持部材とを具えて
    おり、 保持部材は、シリンジの回転により、シリンジが保持部材によって係合してい
    る弛緩状態と、シリンジが保持部材から解放されている緊張状態との間で移動可
    能であることを特徴とするインジェクター。
  36. 【請求項36】 保持部材は、略楕円形で可撓性のリングを具えている請求
    項35のインジェクター。
  37. 【請求項37】 保持部材は、略円形で可撓性のリングを具えている請求項
    35のインジェクター。
  38. 【請求項38】 保持部材は複数のセグメントを具えている請求項35のイ
    ンジェクター。
  39. 【請求項39】 保持部材に接続されて動作する溝付き回転リングをさらに
    具えており、該回転リングの回転によって、保持部材は、弛緩状態から緊張状態
    へ移動する請求項35のインジェクター。
  40. 【請求項40】 インジェクターとシリンジを具えるインジェクターシステ
    ムであって、 シリンジは、前端部及び後端部を有する胴部と、該胴部内に移動可能に配備さ
    れたプランジャーとを具えており、 インジェクターは、ハウジングと、ハウジング内に少なくとも一部が移動可能
    に配備されたピストンとを具え、該ピストンは、注入動作によって流体を胴部の
    前端部から流出する際、プランジャーとの間で連結係合することなく、シリンジ
    のプランジャーが前方に向けて駆動するように動作可能であり、 ピストンは、プランジャーに連結係合して、シリンジ内のプランジャーを後退
    させることを特徴とするインジェクターシステム。
  41. 【請求項41】 ピストンは、ピストンが後退するときにプランジャーと係
    合するために、径方向に撓むことのできる1又は2以上のセグメント部材を有す
    るコレット部材を具えている請求項40のシステム。
  42. 【請求項42】 ピストンは、ピストンが後退したときにプランジャーと係
    合するために、径方向に伸びることのできるエラストマー部材を具えている請求
    項40のシステム。
  43. 【請求項43】 ピストンに連繋して設けたスリーブ部材と、ピストンに連
    繋して設けた1又は2以上のプランジャー用グリッパー部材があり、該グリッパ
    ー部材は、ピストンが後退したとき、前記スリーブ部材に付勢されてプランジャ
    ーに係合する請求項40のインジェクターシステム。
  44. 【請求項44】 ピストンスリーブの一端部に接続され、ピストンが通る開
    口の輪郭を構成するカラーと、 カラーに接続されたプランジャーキャップであって、内部空間と、側面に形成
    される複数のスロットの輪郭を構成するプランジャーキャップと、 プランジャーキャップの内部空間内にて、ピストンの端部に設けられたグリッ
    パー延長部と、 スロットを通って配備され、グリッパー延長部と係合可能な複数のグリッパー
    と、 ピストンスリーブと接触する付勢部材とを具えており、 ピストンが後方に移動する際、付勢部材は、ピストンスリーブが後方へ実質的
    に移動しないようにピストンスリーブの動きを付勢し、グリッパー延長部がプラ
    ンジャーキャップ内のスロットを通じて複数のグリッパーを押圧してシリンジ内
    のプランジャーと係合する請求項43のインジェクターシステム。
  45. 【請求項45】 ピストンは、ピストンに対するシリンジの軸回りの向きの
    如何に拘わらず、プランジャーと係合可能である請求項40のインジェクターシ
    ステム。
  46. 【請求項46】 ピストンは、ピストンに対するシリンジの軸回りの向きの
    如何に拘わらず、プランジャーを駆動させることができる請求項40のインジェ
    クターシステム。
  47. 【請求項47】 処置を行なうために駆動ピストンを具えるインジェクター
    を準備する方法であって、 プランジャーを具えるシリンジをインジェクター上に装填し、 シリンジがインジェクターに装填されたことを検知し、 インジェクターのピストンを前進させて、シリンジのプランジャーと係合させ
    ることを含んでいる方法。
  48. 【請求項48】 プランジャーをシリンジの先端部へ前進させて、シリンジ
    から空気を排出する工程をさらに含んでいる請求項47の方法。
  49. 【請求項49】 ピストンを後退させて流体をシリンジの中へ吸引すること
    により、シリンジを流体によって満たす工程をさらに含んでいる請求項48の方
    法。
  50. 【請求項50】 ピストンを前進させて、シリンジ及び該シリンジに接続さ
    れたチューブを完成する工程をさらに含んでいる請求項47の方法。
  51. 【請求項51】 ピストンを前進させて、流体をシリンジから排出する工程
    をさらに含んでいる請求項50の方法。
  52. 【請求項52】 シリンジをインジェクターから取り外した後、ピストンを
    後退させる工程をさらに含んでいる請求項47の方法。
  53. 【請求項53】 ピストン又はプランジャーを移動させる工程は、インジェ
    クターによって自動的に行なわれる請求項47乃至請求項52の何れかの方法。
  54. 【請求項54】 請求項47乃至請求項53の方法に用いられるインジェク
    ター。
  55. 【請求項55】 シリンジ保持機構を有するインジェクターに用いられるシ
    リンジであって、 後端部及び前端部を有する胴部と、 胴部の中に移動可能に配備されたプランジャーと、 胴部に設けられた少なくとも1つのアタッチメント部材とを具えるものにおい
    て、 胴部には、インジェクターのシリンジ保持機構の対応する部材に取外し可能に
    係合する少なくとも1つの回転部材が設けられていることを特徴とするシリンジ
  56. 【請求項56】 少なくとも1つの回転部材は、胴部に形成された凹部を含
    んでいる請求項55のシリンジ。
  57. 【請求項57】 少なくとも1つの回転部材は、突起を有している請求項5
    5のシリンジ。
  58. 【請求項58】 インジェクターに用いられるシリンジアダプターであって
    、 インジェクターに設けられたシリンジ保持機構に係合可能な後部取付部材と、 シリンジをインジェクターに装着するために、シリンジに設けられた対応する
    取付部材に係合可能な前部取付部材とを具えているシリンジアダプター。
  59. 【請求項59】 前部取付部材は、シリンジに設けられた対応する取付部材
    に係合可能な少なくとも1つの捕捉部材を具えている請求項58のシリンジアダ
    プター。
  60. 【請求項60】 少なくとも1つの捕捉部材は、シリンジに設けられた対応
    する取付部材に係合するように移動可能である請求項59のシリンジアダプター
  61. 【請求項61】 後部取付部材は、インジェクターのシリンジ保持機構に係
    合可能な少なくとも1つのアタッチメント部材を具えている請求項58のシリン
    ジアダプター。
  62. 【請求項62】 少なくとも1つのアタッチメント部材は、胴部に形成され
    た環状の突条を具えている請求項61のシリンジアダプター。
  63. 【請求項63】 後部取付部材は、1又は2以上の突起をさらに具えており
    、該突起は、シリンジ保持機構の対応する部材と係合可能であり、シリンジの回
    転運動により、シリンジはインジェクターから解放される請求項61のシリンジ
    アダプター。
  64. 【請求項64】 少なくとも1つのアタッチメント部材は、1又は2以上の
    タブ部材を具えている請求項61のシリンジアダプター。
  65. 【請求項65】 各タブ部材は、アダプターに取り付けられた第1タブ端部
    と、インジェクターのシリンジ保持機構に係合可能な第2タブ端部を有している
    請求項64のシリンジアダプター。
  66. 【請求項66】 タブ部材は弾性部材である請求項64のシリンジアダプタ
    ー。
  67. 【請求項67】 タブ部材は、アダプターと一体に形成されている請求項6
    4のシリンジアダプター。
  68. 【請求項68】 後部取付部材は、軸方向に移動してインジェクターのシリ
    ンジ保持機構に係合できる請求項58のシリンジアダプター。
  69. 【請求項69】 後部取付部材は、垂直方向に移動してインジェクターのシ
    リンジ保持機構に係合できる請求項58のシリンジアダプター。
  70. 【請求項70】 後部取付部材は、インジェクターに対するシリンジアダプ
    ターの軸回りの向きの如何に拘わらず、インジェクターのシリンジ保持機構に係
    合可能である請求項58のシリンジアダプター。
  71. 【請求項71】 シリンジを受け入れることができるようにインジェクター
    を適合させる方法であって、 シリンジを受け入れることができる形状に作られたアダプターをインジェクタ
    ーに取り付け、 シリンジをアダプターに取り付けることを含んでいる方法。
  72. 【請求項72】 アダプターは、インジェクターに対するアダプターの軸回
    りの向きの如何に拘わらず、インジェクターに取付け可能である請求項71の方
    法。
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