JP2003512932A - 過酸化化合物を含有する水性流出液を処理する方法 - Google Patents
過酸化化合物を含有する水性流出液を処理する方法Info
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Abstract
(57)【要約】
本発明は、特に過酸化化合物を含有する水性流出液の浄化方法に関する。詳しくは、本発明は、流出液中に含有される化合物の嫌気性生物学的分解方法を含む水性流出液の浄化方法に関する。流出液は、それらの嫌気性生物学的分解の前に、過酸化物の濃度を削減させ且つこれらの化合物の酵素又は細菌に対する有害な効果を回避させるために脱過酸化工程で処理される。
Description
【0001】
本発明は、特に過酸化化合物を含有する水性流出液を浄化するための方法に関
する。 更に詳しくは、本発明は、流出液中に含有される化合物の嫌気性生物学的分解
方法を含む水性流出液の浄化方法に関する。
する。 更に詳しくは、本発明は、流出液中に含有される化合物の嫌気性生物学的分解
方法を含む水性流出液の浄化方法に関する。
【0002】
本発明の方法により処理することができる流出液は、特に有機化合物を酸化す
る方法により生成したものである。 これらの方法のうちでは、シクロヘキサンのような炭化水素を酸化する方法が
大規模で実施される。しかして、シクロヘキサンのシクロヘキサノール/シクロ
ヘキサノンへの酸化が、多くの製品、例えば、特にポリアミド、ポリエステル、
ポリウレタンの製造のための主要中間体化学品であるアジピン酸を製造するため
に使用される。このシクロヘキサノール/シクロヘキサノンの製造は、年間で数
十万トンまで生産し、これが多量の流出液を発生させる大型の工業装置で実施さ
れる。環境保護のために課された規制は、特に化学的酸素要求量(COD)を低
減させるためにこれらの流出液が処理されることを要求する。
る方法により生成したものである。 これらの方法のうちでは、シクロヘキサンのような炭化水素を酸化する方法が
大規模で実施される。しかして、シクロヘキサンのシクロヘキサノール/シクロ
ヘキサノンへの酸化が、多くの製品、例えば、特にポリアミド、ポリエステル、
ポリウレタンの製造のための主要中間体化学品であるアジピン酸を製造するため
に使用される。このシクロヘキサノール/シクロヘキサノンの製造は、年間で数
十万トンまで生産し、これが多量の流出液を発生させる大型の工業装置で実施さ
れる。環境保護のために課された規制は、特に化学的酸素要求量(COD)を低
減させるためにこれらの流出液が処理されることを要求する。
【0003】
水性流出液のCODの削減は、酵素を使用する生物学的処理方法を含めて多く
の方法によって長い間達成されてきた。 これらの生物学的処理は、三つのカテゴリー、即ち、好気性浄化方法、無酸素
浄化方法及び嫌気性浄化方法に分類することができる。
の方法によって長い間達成されてきた。 これらの生物学的処理は、三つのカテゴリー、即ち、好気性浄化方法、無酸素
浄化方法及び嫌気性浄化方法に分類することができる。
【0004】
しかし、排水、特に1g/L以上の分解性CODを含有する排水の嫌気性浄化
方法は、好気性浄化方法よりも好ましいことが知られている。事実、嫌気性浄化
方法は、有用で且つ価値を向上させ得る生成物、例えばメタンを生じさせる。更
に、嫌気性方法を実施するのに要求されるエネルギーは、好気性浄化方法で使用
されるエネルギーよりも少ない。加えて、嫌気性浄化方法は、好気性方法よりも
実質的に少ない量のスラッジを生じさせる。 しかし、嫌気性浄化方法は、水性流出液を処理するのに使用することができな
かった。何故ならば、使用される酵素が敏感であって、多くの化合物によって分
解され得るからである。
方法は、好気性浄化方法よりも好ましいことが知られている。事実、嫌気性浄化
方法は、有用で且つ価値を向上させ得る生成物、例えばメタンを生じさせる。更
に、嫌気性方法を実施するのに要求されるエネルギーは、好気性浄化方法で使用
されるエネルギーよりも少ない。加えて、嫌気性浄化方法は、好気性方法よりも
実質的に少ない量のスラッジを生じさせる。 しかし、嫌気性浄化方法は、水性流出液を処理するのに使用することができな
かった。何故ならば、使用される酵素が敏感であって、多くの化合物によって分
解され得るからである。
【0005】
しかして、本発明者は、シクロヘキサノール/シクロヘキサノン混合物の合成
においてシクロヘキサンの転化方法により生じた水性流出液を嫌気性方法によっ
て処理することが酵素の分解に繋がり得ることを観察した。従って、このような
方法の使用は不可能であると思われた。
においてシクロヘキサンの転化方法により生じた水性流出液を嫌気性方法によっ
て処理することが酵素の分解に繋がり得ることを観察した。従って、このような
方法の使用は不可能であると思われた。
【0006】
本発明の目的の一つは、シクロヘキサノール/シクロヘキサノン混合物の製造
、特にオレフィンからアルコール及び(又は)アセトンへの酸化方法から生じる
流出液を嫌気性生物学的浄化方法によって処理する方法を提供することである。 事実、本発明者は、これらの流出液が種々の有機化合物及び過酸化化合物を含
有することを観察した。また、これらの過酸化化合物は生物学的浄化方法に使用
される酵素又は細菌に対して毒性作用を有することが観察された。
、特にオレフィンからアルコール及び(又は)アセトンへの酸化方法から生じる
流出液を嫌気性生物学的浄化方法によって処理する方法を提供することである。 事実、本発明者は、これらの流出液が種々の有機化合物及び過酸化化合物を含
有することを観察した。また、これらの過酸化化合物は生物学的浄化方法に使用
される酵素又は細菌に対して毒性作用を有することが観察された。
【0007】
このために、本発明は、過酸化化合物及び生分解性有機化合物を含有する水性
流出液の嫌気性生物学的浄化方法を提供する。この方法は、 ・該流出液を処理して過酸化化合物を酸化化合物に転化し、 ・脱過酸化処理された流出液を嫌気性生物学的処理方法で処理してメタンと二酸
化炭素に転化させる ことからなることを特徴とする。
流出液の嫌気性生物学的浄化方法を提供する。この方法は、 ・該流出液を処理して過酸化化合物を酸化化合物に転化し、 ・脱過酸化処理された流出液を嫌気性生物学的処理方法で処理してメタンと二酸
化炭素に転化させる ことからなることを特徴とする。
【0008】
本発明者は、水性流出液が、過酸化化合物を転化により除去した後に、有効に
、しかも在来の嫌気性生物学的処理における酵素や細菌を損傷させることなく浄
化できると共にメタン及び二酸化炭素を生成させ得ることを見出した。
、しかも在来の嫌気性生物学的処理における酵素や細菌を損傷させることなく浄
化できると共にメタン及び二酸化炭素を生成させ得ることを見出した。
【0009】
これらの嫌気性生物学的処理の一般的な記載は、例えば、1981年9月7日
にドイツのトラベムンドで開催された“嫌気性消化に関する第2回国際会議”で
P.L.マッカルテイにより提示された情報:表題“嫌気性処理の100年”に
示されている。 主として可溶性有機化合物を含有する流出液の処理のために、生物学的転化方
法が“逆流嫌気性スラッジブランケット”の名称で開発された。 このような方法は多くの刊行物に記載されている。例えば、下記のものが挙げ
られる。 ・“逆流スラッジブランケットプロセス”、“嫌気性消化に関する第3回国際シ
ンポジウム”、1983、ケンブリッジ、G.レッチンガ他 ・“未処理家庭下水の嫌気性処理”、G.レッチンガ他、“Biotechn.
and Bioeng.”Vol.XXV、p.1701−1723、1983
にドイツのトラベムンドで開催された“嫌気性消化に関する第2回国際会議”で
P.L.マッカルテイにより提示された情報:表題“嫌気性処理の100年”に
示されている。 主として可溶性有機化合物を含有する流出液の処理のために、生物学的転化方
法が“逆流嫌気性スラッジブランケット”の名称で開発された。 このような方法は多くの刊行物に記載されている。例えば、下記のものが挙げ
られる。 ・“逆流スラッジブランケットプロセス”、“嫌気性消化に関する第3回国際シ
ンポジウム”、1983、ケンブリッジ、G.レッチンガ他 ・“未処理家庭下水の嫌気性処理”、G.レッチンガ他、“Biotechn.
and Bioeng.”Vol.XXV、p.1701−1723、1983
【0010】
本発明によれば、有機化合物及び過酸化化合物を含有する水性流出液は、これ
らを脱過酸化触媒の存在下に20℃以上、好ましくは50℃〜90℃の温度に加
熱することからなる“脱過酸化”と称する工程で処理されるべきである。この触
媒は有利には金属化合物である。 好適な金属化合物としては、遷移金属の化合物、例えば、第二鉄化合物が使用
できる。 有利には、触媒の濃度は、金属の重量で表わして、0.5〜100ppmであ
る。
らを脱過酸化触媒の存在下に20℃以上、好ましくは50℃〜90℃の温度に加
熱することからなる“脱過酸化”と称する工程で処理されるべきである。この触
媒は有利には金属化合物である。 好適な金属化合物としては、遷移金属の化合物、例えば、第二鉄化合物が使用
できる。 有利には、触媒の濃度は、金属の重量で表わして、0.5〜100ppmであ
る。
【0011】
脱過酸化反応は過酸化物の化学的検定により制御される。この反応は、50ミ
リモル/L未満、有利には2ミリモル/L未満の過酸化物濃度(ミリモル/L)
を得るように継続される。
リモル/L未満、有利には2ミリモル/L未満の過酸化物濃度(ミリモル/L)
を得るように継続される。
【0012】
本発明の別の有益な特徴によれば、CODが30g/L未満である流出液を生
物学的浄化方法により処理することが好ましい。この濃度は、化合物の合成方法
から生じる流出液を、脱過酸化工程の前で又はその後で、水により希釈すること
により得ることもできる。 更に、脱過酸化の後に、流出液のpHは、5.5〜6.5の値に調節される。
この調節は、水酸化ナトリウム、ナトリウムの塩基性塩などのような塩基性可溶
性化合物を添加することによって達成される。 しかし、このpHの調節は、脱過酸化後の流出液のpHが塩基性であるならば
、酸性化合物の添加により達成することができる。
物学的浄化方法により処理することが好ましい。この濃度は、化合物の合成方法
から生じる流出液を、脱過酸化工程の前で又はその後で、水により希釈すること
により得ることもできる。 更に、脱過酸化の後に、流出液のpHは、5.5〜6.5の値に調節される。
この調節は、水酸化ナトリウム、ナトリウムの塩基性塩などのような塩基性可溶
性化合物を添加することによって達成される。 しかし、このpHの調節は、脱過酸化後の流出液のpHが塩基性であるならば
、酸性化合物の添加により達成することができる。
【0013】
このように処理された流出液は、一般に、有機化合物を酢酸やプロピオン酸の
ような軽量カルボン酸に転化する第一工程、次いで有機化合物がメタン及び二酸
化炭素に分解される消化の第二工程を含む嫌気性生物学的転化方法に供給される
。
ような軽量カルボン酸に転化する第一工程、次いで有機化合物がメタン及び二酸
化炭素に分解される消化の第二工程を含む嫌気性生物学的転化方法に供給される
。
【0014】
本発明の方法は、特に、オレフィンをアルコールやケトンに酸化する方法、更
に詳しくはシクロヘキサンを酸化してシクロヘキサノール/シクロヘキサノン混
合物(これは別の酸化により例えばアジピン酸の合成をもたらす)を得るための
方法から生じる流出液の処理に適用される。 このアルコール/ケトン混合物の製造方法から得られる被処理水性流出液は、
100〜1000mg/L程度の過酸化化合物濃度(シクロヘキシルヒドロペル
オキシドとして)、そしてカルボン酸、アルコールなど、及び5〜50g/L程
度のCODを有する。
に詳しくはシクロヘキサンを酸化してシクロヘキサノール/シクロヘキサノン混
合物(これは別の酸化により例えばアジピン酸の合成をもたらす)を得るための
方法から生じる流出液の処理に適用される。 このアルコール/ケトン混合物の製造方法から得られる被処理水性流出液は、
100〜1000mg/L程度の過酸化化合物濃度(シクロヘキシルヒドロペル
オキシドとして)、そしてカルボン酸、アルコールなど、及び5〜50g/L程
度のCODを有する。
【0015】
この流出液は、要すれば、水で希釈した後に、第一脱過酸化工程で処理される
。過酸化物の転化速度は、前記した嫌気性生物学的転化処理と適合できる最終過
酸化物濃度を得るように調節される。 本発明の一具体例では、この脱過酸化工程は反応器において有利に達成される
。
。過酸化物の転化速度は、前記した嫌気性生物学的転化処理と適合できる最終過
酸化物濃度を得るように調節される。 本発明の一具体例では、この脱過酸化工程は反応器において有利に達成される
。
【0016】
このようにして脱過酸化され且つ生物学的転化処理と適合できるpHを有する
流出液は、第一消化装置に供給される。この第一消化装置においては、有機化合
物は酢酸やプロピオン酸のようなモノカルボン酸化合物に転化される。この工程
は“アセトゲネシス”工程とも称される。
流出液は、第一消化装置に供給される。この第一消化装置においては、有機化合
物は酢酸やプロピオン酸のようなモノカルボン酸化合物に転化される。この工程
は“アセトゲネシス”工程とも称される。
【0017】
このようにして処理された媒体は、有機化合物を主としてメタンに転化するた
めに第二消化装置に供給される。この工程はメタノゲネシスと称される。この工
程で集められたガスは、少なくとも80容量%のCH4からなり、従って燃料と
して格上げすることができる。
めに第二消化装置に供給される。この工程はメタノゲネシスと称される。この工
程で集められたガスは、少なくとも80容量%のCH4からなり、従って燃料と
して格上げすることができる。
【0018】
本発明の方法は、初期の流出液のCODを70%以上も、更には80%以上ま
でも低減することを可能にさせる。 同様に、BOD(化学的酸素要求量)は、少なくとも90%までも低減された
。 従って、本発明の方法により処理された流出液は、排水処理プラントに供給し
、又は直接排水することができる。 本発明のその他の利点や詳細は、以下に指針としてのみ示す実施例から一層明
かとなろう。
でも低減することを可能にさせる。 同様に、BOD(化学的酸素要求量)は、少なくとも90%までも低減された
。 従って、本発明の方法により処理された流出液は、排水処理プラントに供給し
、又は直接排水することができる。 本発明のその他の利点や詳細は、以下に指針としてのみ示す実施例から一層明
かとなろう。
【0019】
主な工業的方法のうちでは、シクロヘキサンからシクロヘキサノール/シクロ
ヘキサノン混合物への酸化が大規模で使用される。 この方法は、多くの有機化合物、例えば、アジピン酸、グルタル酸、こはく酸
、酢酸、ぎ酸、シクロヘキサノール及びシクロヘキサノンを含有する水性流出液
を発生させる。 また、この流出液は、シクロヘキシルヒドロペルオキシド(HPOCH)とし
て表わして過酸化物を比較的多量に、数ミリモル/Lの程度で含有する。これら
の流出液は約5〜20g/LのCODを有する。
ヘキサノン混合物への酸化が大規模で使用される。 この方法は、多くの有機化合物、例えば、アジピン酸、グルタル酸、こはく酸
、酢酸、ぎ酸、シクロヘキサノール及びシクロヘキサノンを含有する水性流出液
を発生させる。 また、この流出液は、シクロヘキシルヒドロペルオキシド(HPOCH)とし
て表わして過酸化物を比較的多量に、数ミリモル/Lの程度で含有する。これら
の流出液は約5〜20g/LのCODを有する。
【0020】
UASB法に従う嫌気性生物学的転化方法でのこれらの流出液の処理は、バイ
オマスが非常に迅速に不活性になるために、達成することができない。 このような処理を可能にするために、本発明は、これらの流出液を生物学的方
法に供給する前に処理することを提案する。
オマスが非常に迅速に不活性になるために、達成することができない。 このような処理を可能にするために、本発明は、これらの流出液を生物学的方
法に供給する前に処理することを提案する。
【0021】
以下の実施例では、種々の方法の流出液の組合せからなるシクロヘキサノール
/シクロヘキサノン混合物の製造方法から生じる水性流出液を第一反応器におい
て60℃の温度に24時間加熱した。 過酸化物の転化を促進させるために、塩化第二鉄の溶液を添加して、鉄の重量
で表わして2mg/Lの濃度を得た。 過酸化物濃度が1ミリモル/L未満のレベルに達した後に、流出液を37℃の
温度に冷却し、次いで水酸化ナトリウム溶液を添加することにより中和して5.
5〜6.5のpHを得た。 良好な生物学的転化を可能にさせるためには、媒体にカルシウム、栄養物及び
微量元素を添加することが有益である。この添加は脱過酸化工程の前にすること
ができる。 カルシウムは、酸化物の形で流出液1L当たり20〜200mgの濃度で添加
した。 栄養物は、主として燐及び窒素からなり、これらはそれぞれアンモニア水及び
燐酸の形で添加した。 微量元素は、例えばコバルト、ニッケル及びマンガンの塩である。 流出液を密閉ループ循環式のUASB法の消化装置に供給し、消化装置を出る
流出液を脱過酸化反応器に有利に循環させた。 消化装置を出る流出液の一部分を引き出した。CODの転化率は約83%であ
った。消化装置の出口で回収されたガスはメタンとして77容量%でメタンとC
O2との混合物であった。 引き出された流出液中のカルボン酸及び過酸化物の濃度は検出限界未満であっ
た。 これらの結果は、6.72L/hrのバイオマスガス流量について8L/hr
の流入する流出液流れ及び8L/hrの流出する流出液流れでもって得られた。
プラントは、数週間も継続した試験期間中も正確に作働した。
/シクロヘキサノン混合物の製造方法から生じる水性流出液を第一反応器におい
て60℃の温度に24時間加熱した。 過酸化物の転化を促進させるために、塩化第二鉄の溶液を添加して、鉄の重量
で表わして2mg/Lの濃度を得た。 過酸化物濃度が1ミリモル/L未満のレベルに達した後に、流出液を37℃の
温度に冷却し、次いで水酸化ナトリウム溶液を添加することにより中和して5.
5〜6.5のpHを得た。 良好な生物学的転化を可能にさせるためには、媒体にカルシウム、栄養物及び
微量元素を添加することが有益である。この添加は脱過酸化工程の前にすること
ができる。 カルシウムは、酸化物の形で流出液1L当たり20〜200mgの濃度で添加
した。 栄養物は、主として燐及び窒素からなり、これらはそれぞれアンモニア水及び
燐酸の形で添加した。 微量元素は、例えばコバルト、ニッケル及びマンガンの塩である。 流出液を密閉ループ循環式のUASB法の消化装置に供給し、消化装置を出る
流出液を脱過酸化反応器に有利に循環させた。 消化装置を出る流出液の一部分を引き出した。CODの転化率は約83%であ
った。消化装置の出口で回収されたガスはメタンとして77容量%でメタンとC
O2との混合物であった。 引き出された流出液中のカルボン酸及び過酸化物の濃度は検出限界未満であっ
た。 これらの結果は、6.72L/hrのバイオマスガス流量について8L/hr
の流入する流出液流れ及び8L/hrの流出する流出液流れでもって得られた。
プラントは、数週間も継続した試験期間中も正確に作働した。
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フロントページの続き
(72)発明者 サージ ヴェラシニ
フランス国 エフ68120 パスタット、リ
ュ ド ラ レピュブリク、195
Fターム(参考) 4D040 AA02 AA12 AA62 AA63
Claims (7)
- 【請求項1】 特に過酸化化合物及び生分解性有機化合物を含有する水性流
出液を処理するにあたり、 ・該流出液を処理して過酸化化合物を酸化化合物に転化し、 ・脱過酸化処理された流出液を嫌気性生物学的浄化方法で処理してメタンと二酸
化炭素に転化させる ことからなることを特徴とする、水性流出液の処理方法。 - 【請求項2】 脱過酸化工程が流出液を触媒の存在下に20℃以上の温度に
加熱することによって実施されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 触媒が遷移金属化合物よりなる群から選択される少なくとも
1種の金属元素化合物であることを特徴とする、請求項2に記載の方法。 - 【請求項4】 脱過酸化処理された流出液のpHが、嫌気性生物学的処理方
法に供給する前に、5.5〜6.5の値に調節されることを特徴とする、請求項
1〜3のいずれかに記載の方法。 - 【請求項5】 水性流出液がオレフィンをアルコール及び(又は)ケトンに
酸化する方法から得られることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の
方法。 - 【請求項6】 酸化方法がシクロヘキサンをシクロヘキサノール/シクロヘ
キサノンに酸化する方法であることを特徴とする、請求項5に記載の方法。 - 【請求項7】 脱過酸化方法から生じた流出液が、シクロヘキシルヒドロペ
ルオキシドとして表わして1ミリモル/L未満の過酸化物含有量を得るように水
で希釈されることを特徴とする、請求項5又は6に記載の方法。
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FR99/14015 | 1999-11-03 | ||
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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---|---|
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FR (1) | FR2801046B1 (ja) |
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WO (1) | WO2001032567A1 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NL7214701A (ja) * | 1972-10-31 | 1974-05-02 | ||
SE440498B (sv) * | 1983-08-10 | 1985-08-05 | Sca Development Ab | Sett att biologiskt rena avloppsvatten fran tillverkning av peroxidblekt massa |
DK71987D0 (da) * | 1987-02-13 | 1987-02-13 | Nordiske Kabel Traad | Fremgangsmaade til rensning af olie- og kemikalieforurenet jord |
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1999
- 1999-11-03 FR FR9914015A patent/FR2801046B1/fr not_active Expired - Fee Related
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2000
- 2000-10-31 SK SK632-2002A patent/SK6322002A3/sk unknown
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