JP2003510269A - バソプレシン拮抗薬製剤および方法 - Google Patents

バソプレシン拮抗薬製剤および方法

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polyethylene glycol
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ジョゼフ・キュウン・ヨーン
リチャード・ウィリアム・ソーンダーズ
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アメリカン・サイアナミド・カンパニー
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、N-[4-(5H-ピロロ[2,1-c][1,4]ベンゾジアゼピン-10(11H)イルカルボニル)-3-クロロフェニル]-5-フルオロ-2-メチルベンズアミドまたはその医薬上許容される塩の新規な製剤およびそれらを製造する方法を提供する。これらの製剤は、約1%〜約20%の有効成分、約1%〜約18%の界面活性剤成分、約50%〜約80%の1種またはそれ以上のポリエチレングリコールの成分、約1%〜約20%の1種またはそれ以上のショ糖脂肪酸エステルおよび/またはポリビニルピロリドンの成分、および所望により、1種またはそれ以上の医薬上許容される保存剤または酸化防止剤を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本願はN-[4-(5H-ピロロ[2,1-c][1,4]ベンゾジアゼピン-10(11H
)イルカルボニル)-3-クロロフェニル]-5-フルオロ-2-メチルベンズアミドお
よびその医薬上許容される塩の新規な製剤ならびにこれら製剤を製造する方法に
関する。本発明は特にこれら化合物の経口投与製剤に関する。
【0002】 (背景技術) 当該分野では、液体または半固体をカプセルに封入した医薬製剤を製造する多
くの方法が報告されている。ブル・テック/ガッテフォッセ・レップ(Bull. Tech
./Gattefosse Rep.)(1996),89,27-38(著者シャー(Shah)ら)には、特に貧溶性ま
たは貧吸収性薬物の生物学的利用能を増強するのに用いるための硬質ゼラチンカ
プセル技術が記載されている。
【0003】 米国特許第4,620,974号(ハーシュ(Hersh)ら)は、約0.5〜約25重量%の濃
度で組成物と混合して存在する約200〜約900の分子量を有するポリエチレ
ングリコールからなる潤滑剤を含む入れ子式のツーピースキャップからなる硬質
ゼラチンカプセルを教示している。
【0004】 WO 96/40071(ランベルティ(Lamberti))は、最小体積カプセルを製造する方法
および装置を開示している。WO 96/41622(ターナー(Tanner)ら)は、特に固体粒
子の固相と、この固相を懸濁することができる液相とを含む、ゼラチンカプセル
へのカプセル封入に適した懸濁液を教示している。
【0005】 米国特許第5,641,512号(チミルカ(Cimiluca))は、シェルがキサンチン誘導体(
例えば、カフェイン)を含有する軟質ゼラチンカプセルに封入した鎮痛薬を教示
している。
【0006】 米国特許第4,578,391号(カワタ(Kawata)ら)は、クラウンエーテル、レシチン
、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ビタミンE、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテルおよび脂肪酸のショ糖エステルから選択される油性賦形
剤中に、少なくとも1種の微油溶性または水溶性の抗腫瘍薬、少なくとも1種の
油脂、および少なくとも1種の可溶化補助剤を含有する抗腫瘍薬の油性組成物を
記載している。
【0007】 EP 0 815 854 A1は、軟質ゼラチンカプセル用の実質的に半透明な半固体充填
材料を開示している。半固体材料は、それを室温でシリンジを用いてカプセルか
ら排出できないほど十分に粘稠である。
【0008】 米国特許第4,744,988号(ブロックス(Brox))は、ゼラチンのシェル、軟化剤、
および、ポリエチレングリコールおよび低級多価アルコールおよび少なくとも1
種の活性物質からなる充填物を含有する軟質ゼラチンカプセルであって、シェル
が4〜40%ソルビタールまたはソルビタンを含有し、用いたポリエチレングリ
コールの重量の少なくとも半分が平均分子量600を有するポリエチレングリコ
ールであり、カプセル充填物が20重量%までのグリセロールおよび/または1,
2-プロピレングリコールを含有することを特徴とする軟質ゼラチンカプセルを
教示する。
【0009】 WO 95/19579(ダーバー(Dhabhar))は、約5,000〜約25,000の固有粘度
平均分子量を有するポリビニルピロリドンを用いて、ポリエチレングリコールお
よびプロピレングリコールの混合物中に難溶性の医薬剤を可溶化する方法を教示
している。
【0010】 (発明の開示) 本発明は、VPA-985としても知られるN-[4-(5H-ピロロ[2,1-c][
1,4]ベンゾジアゼピン-10(11H)イルカルボニル)-3-クロロフェニル]-5
-フルオロ-2-メチルベンズアミドまたはその医薬上許容される塩の経口投与可
能な製剤を提供する。この化合物は、構造:
【0011】
【化1】
【0012】 を有する。 VPA-985は、必要な電解質を排出することなく、哺乳動物における水の
除去を誘発する能力を有するV2受容体拮抗薬(バソプレシン拮抗薬)である。こ
の化合物およびその塩の合成は米国特許第5,516,774号(オルブライト(Albright)
ら;出典を示すことにより本明細書の一部をなす)に記載されている。VPA-9
85は米国特許第5,516,774号の実施例482として知ることができる。この化
合物は従来の経口的に許容される油(ベニバナ油またはゴマ油)と水性系との両方
に非常に不溶性である。それゆえ、その医薬製剤は新規なアプローチを必要とす
る。
【0013】 本発明の製剤は、 a)約1%〜約20%のN-[4-(5H-ピロロ[2,1-c][1,4]ベンゾジアゼ
ピン-10(11H)イルカルボニル)-3-クロロフェニル]-5-フルオロ-2-メチ
ルベンズアミドまたはその医薬上許容される塩、好ましくは約1%〜約16%ま
たは約5%〜約16%または約5%〜約18%のこの有効成分; b)約1%〜約18%の界面活性剤成分、好ましくは約5%〜約18%または
約5%〜約15%の界面活性剤成分、より好ましくは約5%〜約10%の界面活
性剤成分; c)約50%〜約80%の1種またはそれ以上のポリエチレングリコール(P
EG)の成分、好ましくは約55%〜約70%の1種またはそれ以上の異なる分
子量等級のポリエチレングリコール;および d)約1%〜約20%、好ましくは約5%〜約15%、より好ましくは約8%
〜約12%の i)1種またはそれ以上のショ糖脂肪酸エステル;または ii)USP/NFで定義される約15〜約90のK値、好ましくは約17の
K値を有するポリビニルピロリドン(PVP);または iii)1種またはそれ以上のショ糖脂肪酸エステルおよび上で定義したPV
Pの組合せ; の成分を(%重量/重量で)含有する。
【0014】 N-[4-(5H-ピロロ[2,1-c][1,4]ベンゾジアゼピン-10(11H)イル
カルボニル)-3-クロロフェニル]-5-フルオロ-2-メチルベンズアミドの適当な
医薬上許容される塩としては、乳酸、クエン酸、酢酸、酒石酸、コハク酸、マレ
イン酸、マロン酸、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硝酸、硫酸、メタンスルホン酸
および同様に公知の許容される酸などの有機酸および無機酸から誘導されるもの
が挙げられる。
【0015】 ポリエチレングリコール成分は、1種またはそれ以上のPEGポリマー、好ま
しくはPEG200〜PEG4,000(すなわち、約190〜約4800の平均
分子量を有するPEGポリマー)の範囲内の市販されているPEGポリマーから
構成されていればよい。より好ましくは、約190〜約3450、最も好ましく
は約400〜約1540の平均分子量を有するPEGポリマーである。好ましい
PEGポリマーの中には、約380〜約420の平均分子量を有するPEG40
0、約950〜約1050の平均分子量を有するPEG1,000が存在する。
PEG成分中における高分子量および低分子量のPEG種の割合は、好ましくは
約2.5:1〜約1:2.5、より好ましくは約1:1である。一例として、本発
明内にあるPEGポリマーの好ましいブレンドは、PEG400およびPEG1
000の1:1ブレンドである。製剤を投与する哺乳動物の生理学的な温度また
はその近傍に融点を有するPEG成分の混合物を選択することが好ましい。37
℃で約140〜約1500センチポアズの粘度範囲を有する最終成分の混合物が
好ましく、より好ましくは37℃で300〜約800センチポアズの範囲である
【0016】 本発明の製剤と用いてもよい界面活性剤としては、ポリソルベート20(ポリ
オキシエチレン20モノラウリン酸ソルビタン)、ポリソルベート60、ポリソ
ルベート40、ポリソルベート80、スパン80オレイン酸ソルビタン、デラウ
ェア州ウィルミントンのICIアメリカズ(Americas)の製品、ポリソルベート8
1、ポリソルベート85、ポリソルベート120、マーチンデール・ジ・エクス
トラ・ファーマコペイア(Martindale The Extra Pharmacopoeia),第30版,第1341
-1342頁に定義される胆汁酸およびそれらの塩、例えば、タウロコール酸ナトリ
ウム、デオキシタウロコール酸ナトリウム、ケノデオキシコール酸およびウルソ
デオキシコール酸、ならびに、プルロニックもしくはポロキサマー、例えば、プ
ルロニックF68、プルロニックL44、プルロニックL101、あるいは1種
またはそれ以上の上記したものの組合せが挙げられるが、これらに限定されない
。ポリソルベート80それ自体、または、1種またはそれ以上の他の界面活性剤
との組合せが本発明で用いるのに好ましい。
【0017】 本発明で有用なショ糖脂肪酸エステルとしては、経口投与される医薬組成物に
有用な市販品および当該分野で認知されているエステル、例えば、ショ糖のモノ
エステル、ジエステルおよびトリエステル、あるいはその混合物またはブレンド
である。本発明で有用なエステルの具体例は、ショ糖モノラウリン酸エステル、
ショ糖モノミリスチン酸エステル、ショ糖モノパルミチン酸エステル、ショ糖モ
ノステアリン酸エステル、ショ糖ジステアリン酸エステル、ショ糖トリステアリ
ン酸エステル、ショ糖トリミリスチン酸エステルおよびショ糖トリパルミチン酸
エステル、あるいはその組合せが挙げられる。
【0018】 これらの成分に加えて、他の強化または保護的な医薬上許容される酸化防止剤
または保存剤を本発明の組成物に加えて、組成物の約4重量%まで、より好まし
くは約3重量%までを構成するようにしてもよい。例としては、パルミチン酸ア
スコルビル、ベンジルアルコール、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、ブ
チル化ヒドロキシトルエン(BHT)などが挙げられる。本発明の製剤におけるこ
れら成分の例としては、約0.3〜約2.5%(%w/w)の濃度のBHAおよび約
0.005%〜約0.15%(%w/w)の濃度のBHT、好ましくはこれらの範囲
内のBHAおよびBHTの混合物が挙げられる。さらなる具体例としては、約0
.2%のBHTが挙げられる。
【0019】 1種またはそれ以上のこれら酸化防止剤または保存剤を利用する本発明の製剤
は、 a)約1%〜約20%のN-[4-(5H-ピロロ[2,1-c][1,4]ベンゾジアゼ
ピン-10(11H)イルカルボニル)-3-クロロフェニル]-5-フルオロ-2-メチ
ルベンズアミドまたはその医薬上許容される塩、好ましくは約1%〜約16%ま
たは約5%〜約16%または約5%〜約18%のこの有効成分; b)約1%〜約18%の界面活性剤成分、好ましくは約5%〜約18%または
約5%〜約15%の界面活性剤成分、より好ましくは約5%〜約10%の界面活
性剤成分; c)約50%〜約80%の1種またはそれ以上の異なる分子量等級のポリエチ
レングリコール(PEG)の成分、好ましくは約55%〜約70%の1種またはそ
れ以上のポリエチレングリコール; d)約1%〜約20%、好ましくは約5%〜約15%の1種またはそれ以上の
ショ糖脂肪酸エステルまたはUSP/NFで定義される約15〜約90のK値、
好ましくは約17のK値を有するポリビニルピロリドン(PVP); e)約0.1%〜約4%、好ましくは約0.1%〜約3%の1種またはそれ以上
の酸化防止剤または保存剤、例えば、約0.3%〜約2.5%(%w/w)のBHA
および/または約0.005%〜約0.15%(%w/w)のBHT; を含有する。
【0020】 本発明のある好ましい具体例は、 a)約5%〜約16%のN-[4-(5H-ピロロ[2,1-c][1,4]ベンゾジアゼ
ピン-10(11H)イルカルボニル)-3-クロロフェニル]-5-フルオロ-2-メチ
ルベンズアミドまたはその医薬上許容される塩; b)約5%〜約10%の界面活性剤成分; c)約55%〜約70%の1種またはそれ以上の異なる分子量等級のポリエチ
レングリコールの成分; d)約5%〜約15%のUSP/NFで定義される約15〜約90のK値、好
ましくは約17のK値を有するポリビニルピロリドン(PVP); e)約0.3%〜約2.5%(%w/w)のBHAおよび/または約0.005%〜
約0.15%(%w/w)のBHT; を含有する医薬製剤を提供する。
【0021】 好ましくは、本発明の製剤は、製造後にシールされた囲い(例えば、軟質また
は硬質ゼラチンカプセル)の中に封入される。本発明の製剤は、液体または半液
体の製剤として調製され、カプセル中に導入される。同様に、許容される範囲の
成分および/または温度を用いて、製剤はカプセル封入の前にゲルまたは固体と
して製造される。
【0022】 本発明は、ここに開示した製剤を製造する方法を包含する。この方法は、 a)PEGと界面活性剤成分とを、好ましくは混合または攪拌しながら、組み
合わせて、第1の担体混合物を調製し; b)第1の担体混合物の温度を約75℃〜約95℃、好ましくは約80℃〜約
90℃の範囲に上昇させ; c)活性な薬理学的薬剤(VPA-985)またはその医薬上許容される塩を加
えて、第1の医薬組成物の混合物を調製し; d)第1の医薬組成物の混合物が清澄になるまで、好ましくは約115℃〜約
170℃、好ましくは約130℃〜約170℃の温度、より好ましくは約135
℃〜約150℃または約135℃〜約145℃の温度で、好ましくは加熱しなが
ら、第1の医薬組成物を攪拌し; e)第1の医薬組成物を必要なら約60℃〜約110℃、好ましくは約80℃
〜約90℃の温度に冷却し; f)上記量のショ糖脂肪酸エステルおよび/またはポビドンを加えて、好まし
くは最終的な医薬組成物の混合物が清澄になるまで攪拌しながら、最終的な医薬
組成物の混合物を調製する工程からなる。
【0023】 任意選択の酸化防止剤または保存剤(例えば、BHA、BHTなど)を用いる場
合には、以下の工程を採用すればよい。 a)PEG成分(例えば、PEG400およびPEG1000の混合物)と界面
活性剤成分(例えば、ポリソルベート80)とを、好ましくは混合または攪拌しな
がら、組み合わせて、第1の担体混合物を調製し; b)第1の担体混合物の温度を約75℃〜約95℃、好ましくは約80℃〜約
90℃の範囲に上昇させ; c)第1の担体混合物に任意選択の酸化防止剤または保存剤成分を加えて、第
2の担体混合物を調製し、次いで、これを第2の担体混合物が清澄な溶液になる
まで攪拌または混合し; d)活性な薬理学的薬剤または薬物成分(VPA-985)またはその医薬上許
容される塩を加えて、第1の医薬組成物の混合物を調製し; e)第1の医薬組成物の混合物が清澄になるまで、好ましくは約130℃〜約
150℃の温度、より好ましくは約135℃〜約145℃の温度で、好ましくは
加熱しながら、第1の医薬組成物を攪拌し; f)所望により第1の医薬組成物を約75℃〜約95℃、好ましくは約80℃
〜約90℃の温度に冷却し; g)上記量のショ糖脂肪酸エステルおよび/またはポビドンを加えて、好まし
くは最終的な医薬組成物の混合物が清澄になるまで攪拌しながら、最終的な医薬
組成物の混合物を調製する工程。
【0024】 当業者は、最終的な製剤の粘度および形態が本発明の範囲内の成分および加工
の間の温度を用いて操作しうることを理解している。例えば、流体または半固体
の組成物は、本発明の範囲内のより流動性のPEG、界面活性剤およびPVP種
を用いて製造すればよい。よりゲル状の粘稠または半固体の組成物は、より高い
分子量のPEG成分およびより高いK値を有するPVP成分の組合せを用いて製
造すればよい。さらに、最終的な組成物の粉砕または他の加工が望まれるなら、
成分をそれらの融点以下に冷却すればよい。よりペレット化した初期の組成物を
調製するには、本発明の流体組成物を、冷却したテフロン(登録商標)被覆した表
面に噴霧して、小さい固体球を形成すればよい。これは個別に被覆するか、さら
なる加工のために採集すればよい。
【0025】 本発明の範囲内の製剤の具体的かつ非限定的な例を以下に与える。
【0026】 実施例1 50mg/カプセル:10%薬物充填のVPA-985経口製剤 実施例1のこの製剤におけるポリソルベート80に代えて、他のポリソルベー
ト系列(例えば、ツイーン20、40および60)を単独または互いに、および/
または、ポリソルベート80と組み合わせて用いることもできる。
【0027】
【表1】
【0028】 1.ポリソルベート80、PEG400およびPEG1000を適当な混合容
器に計量し、上部に装着したミキサーを用いて攪拌し、85±5℃に加温する。 2.塊の形成を防止するために非常にゆっくり、BHTおよびBHAを混合容
器に加える。清澄な溶液が形成されるまで、85±5℃で攪拌し続ける。 3.塊の形成を防止するために非常にゆっくり、85±5℃でVPA-985
を容器に加える。温度をゆっくり125±5℃に上昇させ、VPA-985が完
全に溶解するまで攪拌する。 4.工程4の溶液を60±5℃に冷却する。 5.塊の形成を防止するためにゆっくり、ポビドン(USP)K-17(プラスド
ンC-15、ISP)を工程5に加える。 溶液を85±5℃まで加温する。溶液が清澄になるまで攪拌する。 6.軟質または硬質ゼラチンカプセル充填機を用いて、38±5℃で、480
mgの完成した溶液(工程10)をサイズ1のカプセルに封入する。カプセル封入
の間に、漏れを防止するために、冷たい窒素を用いて、カプセルの本体を冷却す
る。 7.ゼラチン溶液でカプセルを帯シールする(任意選択)。
【0029】 実施例2 50mg/カプセル:10%薬物充填のVPA-985経口製剤 この製剤に用いる界面活性剤(ポロキサマー188)に代えて、他の系列のポリ
マー(例えば、プルロニックL44、プルロニックL101)を用いることもでき
る。
【0030】
【表2】
【0031】 この製剤は、ポリソルベート80に代えて12%のポロキサマーをこの製剤に
用いること以外は、実施例1の製剤(50mg/カプセル)と同様にして製造され
る。カプセル封入重量は480mgである。
【0032】 実施例3 50mg/カプセル 実施例3は、2種またはそれ以上の界面活性剤の組合せを用いた製剤を提供す
る。
【0033】
【表3】
【0034】 実施例3の製剤は、2つの界面活性剤、すなわちポリソルベート40およびポ
ロキサマー188を工程1でPEG400およびPEG1000と共に加えたこ
と以外は、実施例1の製剤(50mg/カプセル)と同様にして製造される。カプ
セル封入重量は480mgである。
【0035】 実施例4 25mg/カプセル:5%薬物充填のVPA-985経口製剤
【0036】
【表4】
【0037】 実施例4の製剤は、工程3でVPA-985を可溶化する加熱温度が120±
5℃に代えて115±5℃であること以外は、上記の50mg/カプセルの製剤
と同様にして製造される。カプセル封入重量は455mgである。
【0038】 実施例5 100mg/カプセル:15%薬物充填のVPA-985経口製剤
【0039】
【表5】
【0040】 この製剤は、工程3でVPA-985を可溶化する加熱温度が120±5℃に
代えて145±5℃であること以外は、上記の50mg/カプセルと同じ工程で
製造される。カプセル封入重量はサイズ0の硬質ゼラチンカプセル中に650m
gである。
【0041】 実施例6 VPA-985:サイズ00のカプセル中に150mg
【0042】
【表6】
【0043】 実施例6のこの製剤は、工程3でVPA-985を可溶化する加熱温度が14
5±5℃に代えて150±5℃であること以外は、50mg/カプセルの製剤と
同じ工程で製造される。カプセル封入重量はサイズ00の硬質ゼラチンカプセル
中に910mgである。
【0044】 下記の表1に示す以下の具体的な実施例7〜11は、様々な濃度のPEG40
0、PEG1000、15〜90の各K値を有する2つのPVP成分、および、
補充剤成分としてのBHAおよびBHTの組合せを用いて、10%N-[4-(5H
-ピロロ[2,1-c][1,4]ベンゾジアゼピン-10(11H)イルカルボニル)-3-
クロロフェニル]-5-フルオロ-2-メチルベンズアミド(VPA-985)の製剤を
調製するために、上記のように製剤された。
【0045】
【表7】
【0046】 同様に、以下の実施例12〜32は、PEG400、PEG1000、17の
K値を有するPVP、VPA-985、酸化防止剤または保存剤としてのBHA
およびBHT、および「その他」として掲載した付加的な成分を用いて、本発明
の方法により製剤した。
【0047】
【表8】
【表9】
【0048】 実施例33 サイズ#3のカプセル中に25mg/カプセル:10%薬物充填の経口製剤 ポリソルベート80に代えて、他のポリソルベート系列(例えば、ツイーン2
0、40および60)を用いることもできる。
【0049】
【表10】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 47/32 A61K 47/32 47/34 47/34 A61P 7/10 A61P 7/10 43/00 111 43/00 111 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN,YU, ZA,ZW (72)発明者 リチャード・ウィリアム・ソーンダーズ アメリカ合衆国10964ニューヨーク州パリ セーズ、ウッズ・ドライブ4番 (72)発明者 マーディ・バキル・ファウジ アメリカ合衆国07960ニュージャージー州 モリスタウン、デュークス・コート1番 Fターム(参考) 4C076 AA54 BB01 CC17 DD07F DD37R DD37S DD68 DD70 EE06 EE16 EE23 FF04 GG01 4C086 AA01 CB22 MA03 MA05 MA07 MA37 MA52 NA06 NA10 ZA83 ZC42

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)約1%〜約20%のN-[4-(5H-ピロロ[2,1-c][1
    ,4]ベンゾジアゼピン-10(11H)イルカルボニル)-3-クロロフェニル]-5-
    フルオロ-2-メチルベンズアミドまたはその医薬上許容される塩; b)約1%〜約18%の界面活性剤成分; c)約50%〜約80%の1種またはそれ以上のポリエチレングリコールの成
    分; d)約1%〜約20%の i)1種またはそれ以上のショ糖脂肪酸エステル;または ii)約15〜約90のK値を有するポリビニルピロリドン;または iii)1種またはそれ以上のショ糖脂肪酸エステルおよびポリビニルピロリ
    ドンの組合せ; の成分を(%重量/重量で)含有する医薬組成物。
  2. 【請求項2】 a)約5%〜約16%のN-[4-(5H-ピロロ[2,1-c][1
    ,4]ベンゾジアゼピン-10(11H)イルカルボニル)-3-クロロフェニル]-5-
    フルオロ-2-メチルベンズアミドまたはその医薬上許容される塩; b)約5%〜約18%の界面活性剤成分; c)約55%〜約70%の1種またはそれ以上のポリエチレングリコールの成
    分; d)約1%〜約20%の i)1種またはそれ以上のショ糖脂肪酸エステル;または ii)約15〜約90のK値を有するポリビニルピロリドン;または iii)1種またはそれ以上のショ糖脂肪酸エステルおよびポリビニルピロリ
    ドンの組合せ; の成分を(%重量/重量で)含有する請求項1記載の医薬組成物。
  3. 【請求項3】 界面活性剤成分がポリソルベート20、ポリソルベート60
    、ポリソルベート40、ポリソルベート80、スパン80オレイン酸ソルビタン
    、ポリソルベート81、ポリソルベート85、ポリソルベート120、タウロコ
    ール酸ナトリウム、デオキシタウロコール酸ナトリウム、ケノデオキシコール酸
    、ウルソデオキシコール酸、プルロニックもしくはポロキサマー、またはこれら
    の組合せからなる請求項1記載の医薬組成物。
  4. 【請求項4】 1種またはそれ以上のポリエチレングリコールの成分が約1
    90〜約3450の平均分子量を有する1種またはそれ以上のポリエチレングリ
    コールからなる請求項1記載の医薬組成物。
  5. 【請求項5】 1種またはそれ以上のポリエチレングリコールの成分が約4
    00〜約1540の平均分子量を有する1種またはそれ以上のポリエチレングリ
    コールからなる請求項4記載の医薬組成物。
  6. 【請求項6】 1種またはそれ以上のポリエチレングリコールの成分が約2
    .5:1〜約1:2.5の割合のPEG400およびPEG1000の混合物から
    なる請求項4記載の医薬組成物。
  7. 【請求項7】 ポリビニルピロリドン成分が約17のK値を有する請求項1
    記載の医薬組成物。
  8. 【請求項8】 a)約1%〜約20%のN-[4-(5H-ピロロ[2,1-c][1
    ,4]ベンゾジアゼピン-10(11H)イルカルボニル)-3-クロロフェニル]-5-
    フルオロ-2-メチルベンズアミドまたはその医薬上許容される塩; b)約5%〜約18%の界面活性剤成分; c)約50%〜約80%の1種またはそれ以上のポリエチレングリコールの成
    分; d)約1%〜約20%の1種またはそれ以上のショ糖脂肪酸エステルまたは約
    15〜約90のK値を有するポリビニルピロリドン; e)約0.1%〜約3%の1種またはそれ以上の酸化防止剤または保存剤; を(%重量/重量で)含有する医薬組成物。
  9. 【請求項9】 a)界面活性剤成分がポリソルベート20、ポリソルベート
    60、ポリソルベート40、ポリソルベート80、スパン80オレイン酸ソルビ
    タン、ポリソルベート81、ポリソルベート85、ポリソルベート120、タウ
    ロコール酸ナトリウム、デオキシタウロコール酸ナトリウム、ケノデオキシコー
    ル酸、ウルソデオキシコール酸、プルロニックもしくはポロキサマー、またはこ
    れらの組合せからなり; b)1種またはそれ以上のポリエチレングリコールの成分が約400〜約15
    40の平均分子量を有する1種またはそれ以上のポリエチレングリコールからな
    り; c)1種またはそれ以上の酸化防止剤または保存剤がパルミチン酸アスコルビ
    ル、ベンジルアルコール、ブチル化ヒドロキシアニソールもしくはブチル化ヒド
    ロキシトルエン、またはこれらの組合せから選択される; 請求項8記載の医薬組成物。
  10. 【請求項10】 a)約5%〜約16%のN-[4-(5H-ピロロ[2,1-c][
    1,4]ベンゾジアゼピン-10(11H)イルカルボニル)-3-クロロフェニル]-5
    -フルオロ-2-メチルベンズアミドまたはその医薬上許容される塩; b)約5%〜約18%の界面活性剤成分; c)約55%〜約70%の1種またはそれ以上のポリエチレングリコールの成
    分; d)約1%〜約20%の1種またはそれ以上のショ糖脂肪酸エステルまたは約
    15〜約90のK値を有するポリビニルピロリドン; e)約0.3%〜約2.5%(%重量/重量)のBHAおよび/または約0.005
    %〜約0.15%(%重量/重量)のBHT; を(%重量/重量で)含有する請求項8記載の医薬組成物。
  11. 【請求項11】 a)約5%〜約16%のN-[4-(5H-ピロロ[2,1-c][
    1,4]ベンゾジアゼピン-10(11H)イルカルボニル)-3-クロロフェニル]-5
    -フルオロ-2-メチルベンズアミドまたはその医薬上許容される塩; b)ポリソルベート20、ポリソルベート60、ポリソルベート40、ポリソ
    ルベート80、スパン80オレイン酸ソルビタン、ポリソルベート81、ポリソ
    ルベート85、ポリソルベート120、タウロコール酸ナトリウム、デオキシタ
    ウロコール酸ナトリウム、ケノデオキシコール酸、ウルソデオキシコール酸、プ
    ルロニックもしくはポロキサマー、またはこれらの組合せからなる約5%〜約1
    8%の界面活性剤成分; c)約55%〜約70%の約400〜約1540の平均分子量を有する1種ま
    たはそれ以上のポリエチレングリコールの成分; d)約1%〜約20%の約15〜約90のK値を有するポリビニルピロリドン
    (PVP); e)約0.3%〜約2.5%(%重量/重量)のBHAおよび/または約0.005
    %〜約0.15%(%重量/重量)のBHT; を(%重量/重量で)含有する請求項8記載の医薬組成物。
  12. 【請求項12】 硬質または軟質のゼラチンカプセルに含有される請求項1
    記載の医薬組成物。
  13. 【請求項13】 約1%〜約20%のN-[4-(5H-ピロロ[2,1-c][1,
    4]ベンゾジアゼピン-10(11H)イルカルボニル)-3-クロロフェニル]-5-フ
    ルオロ-2-メチルベンズアミドまたはその医薬上許容される塩;約1%〜約18
    %の界面活性剤成分;約50%〜約80%の1種またはそれ以上のポリエチレン
    グリコールの成分;約1%〜約20%の1種またはそれ以上のショ糖脂肪酸エス
    テルまたは約15〜約90のK値を有するポリビニルピロリドン;または1種ま
    たはそれ以上のショ糖脂肪酸エステルおよびポリビニルピロリドンの組合せ;の
    成分を(%重量/重量で)含有する医薬組成物を製剤する方法であって、 a)界面活性剤成分と1種またはそれ以上のポリエチレングリコールの成分と
    を組み合わせて、第1の担体混合物を調製し; b)第1の担体混合物の温度を約75℃〜約95℃の範囲に上昇させ; c)N-[4-(5H-ピロロ[2,1-c][1,4]ベンゾジアゼピン-10(11H)
    イルカルボニル)-3-クロロフェニル]-5-フルオロ-2-メチルベンズアミドまた
    はその医薬上許容される塩を加えて、第1の医薬組成物の混合物を調製し; d)第1の医薬組成物の混合物が清澄になるまで第1の医薬組成物を攪拌し; e)第1の医薬組成物を必要なら約75℃〜約95℃の温度に冷却し; f)上記量の1種またはそれ以上のショ糖脂肪酸エステルおよび/またはポビ
    ドンを加えて、最終的な医薬組成物の混合物を調製する工程からなる方法。
  14. 【請求項14】 a)界面活性剤成分と1種またはそれ以上のポリエチレン
    グリコールの成分とを組み合わせて、第1の担体混合物を調製し; b)第1の担体混合物の温度を約80℃〜約90℃の範囲に上昇させ; c)N-[4-(5H-ピロロ[2,1-c][1,4]ベンゾジアゼピン-10(11H)
    イルカルボニル)-3-クロロフェニル]-5-フルオロ-2-メチルベンズアミドまた
    はその医薬上許容される塩を加えて、第1の医薬組成物の混合物を調製し; d)第1の医薬組成物の混合物が清澄になるまで第1の医薬組成物を攪拌し; e)第1の医薬組成物を必要なら約80℃〜約90℃の温度に冷却し; f)上記量のショ糖脂肪酸エステルおよび/またはポビドンを加えて、最終的
    な医薬組成物の混合物を調製する工程からなる請求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】 約1%〜約20%のN-[4-(5H-ピロロ[2,1-c][1,
    4]ベンゾジアゼピン-10(11H)イルカルボニル)-3-クロロフェニル]-5-フ
    ルオロ-2-メチルベンズアミドまたはその医薬上許容される塩;約5%〜約18
    %の界面活性剤成分;約50%〜約80%の1種またはそれ以上のポリエチレン
    グリコールの成分;約1%〜約20%の1種またはそれ以上のショ糖脂肪酸エス
    テルまたは約15〜約90のK値を有するポリビニルピロリドンの成分;および
    約0.1%〜約3%の1種またはそれ以上の補助剤を(%重量/重量で)含有する医
    薬組成物を製剤する方法であって、 a)1種またはそれ以上のポリエチレングリコールの成分と界面活性剤成分と
    を組み合わせて、第1の担体混合物を調製し; b)第1の担体混合物の温度を約75℃〜約95℃の範囲に上昇させ; c)第1の担体混合物に1種またはそれ以上の酸化防止剤または保存剤を加え
    て、第2の担体混合物を調製し; d)N-[4-(5H-ピロロ[2,1-c][1,4]ベンゾジアゼピン-10(11H)
    イルカルボニル)-3-クロロフェニル]-5-フルオロ-2-メチルベンズアミドまた
    はその医薬上許容される塩を加えて、第1の医薬組成物の混合物を調製し; e)第1の医薬組成物の混合物を攪拌し; f)第1の医薬組成物を必要なら約75℃〜約95℃の温度に冷却し; g)約1%〜約20%の1種またはそれ以上のショ糖脂肪酸エステルまたは約
    15〜約90のK値を有するポリビニルピロリドンの成分を加えて、最終的な医
    薬組成物の混合物を調製する工程からなる方法。
  16. 【請求項16】 a)界面活性剤成分がポリソルベート20、ポリソルベー
    ト60、ポリソルベート40、ポリソルベート80、スパン80オレイン酸ソル
    ビタン、ポリソルベート81、ポリソルベート85、ポリソルベート120、タ
    ウロコール酸ナトリウム、デオキシタウロコール酸ナトリウム、ケノデオキシコ
    ール酸、ウルソデオキシコール酸、プルロニックもしくはポロキサマー、または
    これらの組合せからなり; b)1種またはそれ以上のポリエチレングリコールの成分が約400〜約15
    40の平均分子量を有する1種またはそれ以上のポリエチレングリコールからな
    り; c)1種またはそれ以上の酸化防止剤または保存剤がパルミチン酸アスコルビ
    ル、ベンジルアルコール、ブチル化ヒドロキシアニソールもしくはブチル化ヒド
    ロキシトルエン、またはこれらの組合せから選択される; 請求項15記載の方法。
  17. 【請求項17】 約1%〜約20%のN-[4-(5H-ピロロ[2,1-c][1,
    4]ベンゾジアゼピン-10(11H)イルカルボニル)-3-クロロフェニル]-5-フ
    ルオロ-2-メチルベンズアミドまたはその医薬上許容される塩;約5%〜約18
    %の界面活性剤成分;約50%〜約80%の1種またはそれ以上のポリエチレン
    グリコールの成分;約1%〜約20%の約15〜約90のK値を有するポリビニ
    ルピロリドンの成分;および約0.3%〜約2.5%のブチル化ヒドロキシアニソ
    ールおよび約0.005%〜約0.15%のブチル化ヒドロキシトルエンの酸化防
    止剤または保存剤成分を(%重量/重量で)含有する医薬組成物を製剤する方法で
    あって、 a)1種またはそれ以上のポリエチレングリコールの成分と界面活性剤成分と
    を、好ましくは混合または攪拌しながら、組み合わせて、第1の担体混合物を調
    製し; b)第1の担体混合物の温度を約75℃〜約95℃の範囲に上昇させ; c)第1の担体混合物に酸化防止剤または保存剤成分を加えて、第2の担体混
    合物を調製し; d)N-[4-(5H-ピロロ[2,1-c][1,4]ベンゾジアゼピン-10(11H)
    イルカルボニル)-3-クロロフェニル]-5-フルオロ-2-メチルベンズアミドまた
    はその医薬上許容される塩を加えて、第1の医薬組成物の混合物を調製し; e)第1の医薬組成物の混合物が清澄になるまで、第1の医薬組成物の混合物
    を攪拌または混合し; f)第1の医薬組成物を約75℃〜約95℃の温度にし; g)約1%〜約20%のポビドンの成分を加えて、最終的な医薬組成物の混合
    物を調製する工程からなる方法。
  18. 【請求項18】 a)界面活性剤成分がポリソルベート20、ポリソルベー
    ト60、ポリソルベート40、ポリソルベート80、スパン80オレイン酸ソル
    ビタン、ポリソルベート81、ポリソルベート85、ポリソルベート120、タ
    ウロコール酸ナトリウム、デオキシタウロコール酸ナトリウム、ケノデオキシコ
    ール酸、ウルソデオキシコール酸、プルロニックもしくはポロキサマー、または
    これらの組合せからなり; b)1種またはそれ以上のポリエチレングリコールの成分が約400〜約15
    40の平均分子量を有する1種またはそれ以上のポリエチレングリコールからな
    る請求項17記載の方法。
  19. 【請求項19】 約5%〜約16%のN-[4-(5H-ピロロ[2,1-c][1,
    4]ベンゾジアゼピン-10(11H)イルカルボニル)-3-クロロフェニル]-5-フ
    ルオロ-2-メチルベンズアミドまたはその医薬上許容される塩;約5%〜約18
    %の界面活性剤成分;約55%〜約70%の1種またはそれ以上のポリエチレン
    グリコールの成分;約5%〜約15%の約15〜約90のK値を有するポリビニ
    ルピロリドンの成分;および約0.3%〜約2.5%のブチル化ヒドロキシアニソ
    ールおよび約0.005%〜約0.15%のブチル化ヒドロキシトルエンの酸化防
    止剤または保存剤成分を(%重量/重量で)含有する医薬組成物を製剤する方法で
    あって、 a)1種またはそれ以上のポリエチレングリコールの成分と界面活性剤成分と
    を、好ましくは混合または攪拌しながら、組み合わせて、第1の担体混合物を調
    製し; b)第1の担体混合物の温度を約80℃〜約90℃の範囲に上昇させ; c)第1の担体混合物に酸化防止剤または保存剤成分を加えて、第2の担体混
    合物を調製し; d)N-[4-(5H-ピロロ[2,1-c][1,4]ベンゾジアゼピン-10(11H)
    イルカルボニル)-3-クロロフェニル]-5-フルオロ-2-メチルベンズアミドまた
    はその医薬上許容される塩を加えて、第1の医薬組成物の混合物を調製し; e)第1の医薬組成物の混合物の温度を約135℃〜約145℃の温度に上昇
    させ; f)第1の医薬組成物の混合物が清澄になるまで、第1の医薬組成物の混合物
    を攪拌または混合し; g)第1の医薬組成物を約80℃〜約90℃の温度にし; h)約5%〜約15%のポビドンの成分を加えて、最終的な医薬組成物の混合
    物を調製する工程からなる方法。
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