JP2003509512A - 7−アシルアミノ−3−ヘテロアリールチオ−3−セフェムカルボン酸抗生物質およびそのプロドラッグ - Google Patents

7−アシルアミノ−3−ヘテロアリールチオ−3−セフェムカルボン酸抗生物質およびそのプロドラッグ

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JP2003509512A JP2001524998A JP2001524998A JP2003509512A JP 2003509512 A JP2003509512 A JP 2003509512A JP 2001524998 A JP2001524998 A JP 2001524998A JP 2001524998 A JP2001524998 A JP 2001524998A JP 2003509512 A JP2003509512 A JP 2003509512A
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イソップ・チョウ
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    • C07F9/645Heterocyclic compounds, e.g. containing phosphorus as a ring hetero atom having two nitrogen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07F9/6503Five-membered rings
    • C07F9/6506Five-membered rings having the nitrogen atoms in positions 1 and 3

Abstract

(57)【要約】 本発明は、新規(7R)−7−アシルアミノ−3−ヘテロアリールチオ−3−セフェム−4−カルボン酸または薬学的に許容されるその塩およびそのプロドラッグに関し、それは、β−ラクタム系高清一部質に耐性な生物を含む広いスペクトルの生物に抗生活性を有し、抗菌剤として有用である。本発明はまた本発明の新規化合物の製造に有用な中間体、および新規化合物および中間体化合物の新規製造法にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 関連出願 本出願は、Heckerらによる1999年9月22日出願の、“7−アシルアミノ
−3−ヘテロアリールチオ−3−セフェムカルボン酸およびそのプロドラッグ”
なる発明の名称の、米国仮出願番号60/155,496(Lyon & Lyon Docket N
o.241/154)に関連し、優先権主張しており、図面を含むその全体を引用して本明
細書に包含させる。
【0002】 発明の分野 本発明は、新規セファロスポリン系抗生物質およびその製造法および使用法、
ならびにそのプロドラッグに関する。これらの化合物は、慣用のβ−ラクタム系
抗生物質に耐性の生物を含む、広いスペクトルの生物に対して抗生活性を示す。
【0003】 発明の背景 以下の発明の背景のレビューは単に本発明の理解を助けるために提供している
ものであり、その記載またはその中の引用文献が、本発明の先行技術と認識する
ものではない。
【0004】 過去30年にわたり、多数の抗生物質が臨床的使用のために入手可能となって
いる。著しい成長が見られる抗生物質の一つのクラスはセファロスポリン類であ
り、70を超えるそれが1965年から哺乳類における細菌感染の処置のために
臨床的使用されている。セファロスポリン類は、細菌ペプチドグリカン生合成の
阻害により抗細菌活性を示し、多種の細菌感染の処置に非常に有効である。抗細
菌活性を有すると言えるセファロスポリン類は、米国特許3,992,377およ
び米国特許4,256,739に記載されている。
【0005】 不運なことに、これらの抗生物質の広範囲で、無分別な使用が、これらの化合
物に耐性の細菌株の数の急速な増加をもたらしている。最も重要なことに、この
耐性は臨床的に重要な微生物の中に現れ、現在利用可能なセファロスポリン系抗
生物質の使用を限定する恐れがある。特に、Salmonella、S.pneumoniae、Entero
bacteriaceae、Staphylococcus aureusおよびPseudomonasの耐性株が現れており
、細菌感染による致死率および罹病率の減少をさせた多くの進歩を逆戻りさせる
恐れがある。
【0006】 セファロスポリン類に耐性の細菌は、3つの主要な経路を経る:(a)β−ラク
タム環を不活性化できるβ−ラクタマーゼの発生;(b)細菌細胞壁組成の変化に
よる細菌へのセファロスポリン浸透の減少;および(c)ペニシリン結合タンパク
質(PBP)への乏しい結合。後者の経路は、β−ラクタム類がPBSに結合する
のが細菌細胞壁生合成の阻害に必須であるため、特に重要である。ある種のグラ
ム陽性細菌、すなわち、メチシリン耐性Staphylococcus aureus(“MRSA”)
およびEnterococciがβ−ラクタム系抗生物質に非常に耐性である。MRSAに
おける耐性は、高レベルの異常なPBP、PBP2aの存在によるものであり、
これは、β−ラクタム系抗生物質に反応しないか、またはほとんど結合しない。
β−ラクタム系抗生物質のPBP2a含有生物に対する活性は、抗生物質のPB
P2aへの結合親和性と良く相関することが示されている。現在、糖ペプチド系
バンコマイシンおよびテイコプラニンがMRSA細菌に最初に使用される。キノ
ロン系抗生物質および、イミペネムのようなある種のカルバペネムは数種のMR
SAに対して活性であることが報告されているが、その使用は、耐性MRSA株
の出現のために限定される。
【0007】 抗MRSAまたは抗腸球菌細菌剤として使用される可能性のある実験的化合物
は、グリシルシクリン(例えば、P.-E. Sum et al., J. Med. Chem. 37,(1994)参
照)、FK-037(例えば、H. Ohki et al., J. Antibiotics, 46:359-361(1993)参
照)、RP−59,500(例えば、S. K. Spanger et al., Antimicro. Agents C
hemother., 36:856-9(1992)参照)、エベルニノマイシン複合体(例えば、W. E. S
anders et al., Antimicro. Agents Chemother., 6:232-8(1974)参照)、2−(ビ
アリール)カルバペネム(例えば、米国特許5,025,006参照)、3−(ベンゾ
チアゾリルチオ)セフェム類(例えば、EP出願第527686号参照)、3−(チ
アゾリルチオ)カルバセフェム類(例えば、R. J. Ternansky et al., J. Med. Ch
em., 36:1971(1993)および米国特許5,077,287参照)およびアルベカシン(
S. Kondo, et al., J. Antibiotics 46:561(1993))を含む。
【0008】 β−ラクタム系抗生物質耐性細菌に起因する哺乳類における感染の処置に有用
な化合物、組成物および方法の近年の進歩は、同じ名義の1994年4月1日出
願された国際出願PCT/US95/03976および米国特許仮出願番号08
/22,262;1995年1月6日に出願された08/369,798;全て1
995年3月29日に出願された08/413,713、08/413,714、
08/713,712、08/415,064および08/415,069;19
95年5月31日に出願された08/455、969;1995年6月1日に出
願された08/457,673;両方とも1997年9月29日に出願された0
8/940,508および08/937,812;全て1996年10月11日に
出願された08/730,041、08/730,0369、08/718,23
2、08/430,042、08/728,233および08/730,040;
そして1997年4月17日に出願された08/842,915に記載されてい
る;これら全て、図面を含むその全体を引用して本明細書に包含させる。
【0009】 本発明の要約 本発明は、β−ラクタム系抗生物質耐性細菌に起因する哺乳類における感染の
処置に有用な化合物、組成物および方法を含む。好ましい化合物は、β−ラクタ
ム耐性生物、好ましくはメチシリン耐性ブドウ球菌生物に関してはセフォタキシ
ムまたはイミペネムの最小阻害濃度(MIC)の50%より少ない、より好ましく
は10%より少ない、そして最も好ましくは1%より少ないMICを有する。他
の好ましい化合物は、β−ラクタム耐性生物で感染させたマウスにおける致死率
を、セフォタキシムまたはイミペネムよりも顕著に予防または減少できる。
【0010】 本発明の7−アシルアミノ−3−ヘテロアリールチオ−3−セフェムカルボン
酸のクラスの化合物は、当分野で既知の他のセファロスポリン系化合物よりも化
学定または酵素的分解に対して高い化学反応性および低い安定性を有する。本発
明の操作の特定の理論に縛られずに、これは、セファロスポリンシステムの3位
の通常ではないタイプの置換によるものであると考えられている。本発明の一つ
の態様は、7−アシルアミノ−3−ヘテロアリールチオ−3−セフェムカルボン
酸のクラスのある化合物を特徴とし、それはこのクラスの他の化合物よりも、哺
乳類血清に存在する酵素による分解に対する低い感受性のために、予期しない利
点を有する。この特性を有する化合物を下記に示し、哺乳類血清中での改善され
た安定性を示すデータを提示する。この増加した安定性に加えて、またこのよう
な化合物の薬物動態パラメーターにおける改善、および特に体からのこのような
化合物の排泄の低下がある。この低い排泄、ならびに感染動物モデルにおけるこ
の低い排泄のために改善された効果を証明する薬理学的データを下記に示す。本
発明の一つの態様は、哺乳類血清における増加した安定性および低下した排泄の
改善された特徴と、ヒト血清タンパク質への低い結合が組み合わさった7−アシ
ルアミノ−3−ヘテロアリールチオ−3−セフェムカルボン酸のクラスのある化
合物を特徴とする。
【0011】 一つの態様において、本発明は、式IまたはII:
【化33】 〔式中、 Rは所望により置換されていてもよいアリールおよび所望により置換されてい
てもよいヘテロ環からなる群から選択され、 ここで、ヘテロ環はピリジル、チアジアゾリルおよびチアゾリルからなる群から
選択される;そして ここでアリールおよびヘテロ環は各々独立してそして所望により、ヒドロキシル
、ブロモ、フルオロ、クロロ、ヨード、メルカプト、シアノ、アルキルチオ、カ
ルボキシル、オキソ、アルコキシカルボニル、アルキル、アルケニル、ニトロ、
アミノ、アルコキシルおよびカルボキシアミドからなる群から選択される置換基
で置換されていてもよい; Rは水素、所望により置換されていてもよいアルキル、所望により置換されて
いてもよいアルケニル、所望により置換されていてもよいアリール、所望により
置換されていてもよいアラルキルおよびトリアルキルシリルからなる群から選択
される; ここで、アルキル、アルケニルおよびアリールは、各々独立してそして所望によ
り、ヒドロキシル、ブロモ、フルオロ、クロロ、ヨード、メルカプト、シアノ、
アルキルチオ、カルボキシル、オキソ、アルコキシカルボニル、アルキル、アル
ケニル、ニトロ、アミノ、アルコキシルおよびカルボキシアミドからなる群から
選択される置換基で置換されていてもよい; R11は水素、ハロゲン、ヒドロキシ、所望により置換されていてもよいアルキ
ル、所望により置換されていてもよいアルコキシおよび所望により置換されてい
てもよいアミノからなる群から選択され、 ここで、アルキル、アルコキシおよびアミノは、各々独立してそして所望により
、ヒドロキシル、ブロモ、フルオロ、クロロ、ヨード、メルカプト、シアノ、ア
ルキルチオ、カルボキシル、オキソ、アルコキシカルボニル、アルキル、アルケ
ニル、ニトロ、アミノ、アルコキシルおよびカルボキシアミドからなる群から選
択される置換基で置換されていてもよい; alkおよびalkはアルキレン基; pは0または1; R99はNH、硫黄、SOおよびSOからなる群から選択される; qは0または1; rは0または1; R12は−NR2122、−NR23−C(=NR24)−NR2526、−
C(=NR27)−NR2829および−NR30−CH(=NR31)からなる
群から選択され、 ここで、R21−R31、各々独立してそして所望により、水素およびアルキル
からなる群から選択される; A、B、D、L、E、GおよびJは各々独立して窒素または炭素であり、 ここで、基A、B、DおよびLの特異的並置は
【化34】 からなる群から選択されるヘテロ環を形成し、そして ここで、基E、GおよびJの特異的並置は
【化35】 からなる群から選択されるヘテロ環を形成するものである〕 の化合物、または薬学的に許容されるその塩を特徴とする。
【0012】 基A、B、DおよびLまたはE、GおよびJの特異的並置はまたヘテロ環基を
形成し得、それは硫黄架橋に結合している場合、下記の基を形成する。
【化36】
【0013】 本発明の化合物の環は、二つの特異的な異なる置換基により置換し得、その各
々は、本明細書に定義のような、一般式[(alk)(R99)(alk)
12]により記載されることは理解される。同様に、本発明の化合物の環は、
2個または3個の特異的な異なる置換基により置換し得、その各々は、本明細書
に定義のような、一般式R11により記載されている。
【0014】 好ましい態様において、式IまたはIIのRは所望により置換されていてもよ
いヘテロ環である。このヘテロ環は、ハロゲンおよびアミノからなる群から選択
される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよい。より好ましくは、
は2−アミノチアゾール−4−イル、2−アミノ−5−クロロチアゾール−
4−イル、5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イルおよび2−アミノピ
リド−6−イルからなる群から選択される。
【0015】 これらのおよび他の好ましい態様において、上記構造中のalkおよびal
はメチレン(−CH−)、エチレン(−CHCH−)、プロピレン(−C
CHCH−)およびブチレン(−CHCHCHCH−)からなる
群から独立して選択される。更に、R99は硫黄またはNHである。より好まし
い態様において、R11は水素、メチル、メトキシ、ヒドロキシ、NHおよび
クロロからなる群から選択される。
【0016】 好ましくは、R21−R31は、各々独立してそして所望により、水素および
メチルからなる群から選択される。R12は好ましくは−NH、−NH−C(
=NH)−NH、−C(=NH)−NHおよび−NHCH(=NH)からなる群
から選択される。
【0017】 好ましい態様において、基A、B、DおよびLの特異的並置は
【化37】 を形成する。更に、基E、GおよびJの特異的並置は、好ましくは
【化38】 を形成する。
【0018】 これらのおよび他の好ましい態様において、本発明は式IまたはIIの化合物を
特徴とし、この化合物は以下のものからなる群から選択される: 化合物1.(7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−
イル)−2−(ヒドロキシルアミノ)アセトアミド−3−(2−アミノエチルチオ−
1,3,4−チアジアゾル−5−イルチオ)−3−セフェム−4−カルボン酸、 化合物2.(7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノピリド−6−イル)−2−(ヒド
ロキシルアミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−アミノエチルチオメチル)−2
−メチル−1,3−チアゾール−5−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸
、 化合物3.(7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−
イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−アミノエチルチ
オメチル)−2−アミノ−1,3−チアゾール−5−イルチオ]−3−セフェム−
4−カルボン酸、 化合物4.(7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノピリド−6−イル)−2−(ヒド
ロキシイミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−アミノエチルチオメチル)−1,3
−チアゾール−2−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 化合物5.(7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノピリド−6−イル)−2−(ヒド
ロキシイミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−アミノエチルチオメチル)−2−
メトキシ−1,3−チアゾール−5−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸
、 化合物6.(7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノピリド−6−イル)−2−(ヒド
ロキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−アミノエチルチオ)−ピリダジン
−6−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 化合物7.(7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノピリド−6−イル)−2−(ヒド
ロキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−アミノエチルチオ)−ピリダジン
−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 化合物8.(7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノピリド−6−イル)−2−(ヒド
ロキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−アミノエチルチオ)−ピリミジン
−4−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 化合物9.(7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(
ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−アミノエチルチオメチル)−
ピリダジン−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 化合物10.(7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4
−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−(2−アミノエチルチオ
メチル−l,3,4−チアジアゾル−5−イルチオ)−3−セフェム−4−カルボ
ン酸、 化合物11.(7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4
−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−アミノエチル
チオメチル)−2−アミノエチルチオ−1,3−チアゾール−5−イルチオ]−3
−セフェム−4−カルボン酸、 化合物12.(7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4
−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[3−(2−アミノエチル
チオメチル)−1,2,4−チアジアゾル−5−イルチオ]−3−セフェム−4−カ
ルボン酸、 化合物13.(7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4
−イル)−2(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−アミノエチルチ
オメチル)ピリド−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 化合物14.(7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−
3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−グアニジノ
エチルチオメチル)ピリド−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 化合物15.(7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4
−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−グアニジノエ
チルチオメチル)ピリド−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 化合物16.(7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4
−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−アミノエチル
チオメチル)−2−アミノエチルアミノ−1,3−チアゾール−5−イルチオ]−
3−セフェム−4−カルボン酸、 化合物17.(7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−
3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−アミノエチ
ルチオメチル)ピリド−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 化合物18.(7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−
3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[3−(2−アミノエチ
ルチオメチル)ピリド−4−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 化合物19.(7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2
−(ヒドロキシイミノ)−アセトアミド]−3−[3−(2−アミノエチルチオメチ
ル)ピリド−4−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 化合物20.(7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4
−イル)−2(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[3−(2−アミノエチルチ
オメチル)ピリド−4−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 化合物21.(7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4
−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−アミノエチル
チオメチル)ピリド−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 化合物22.(7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノピリド−6−イル)−2−(ヒ
ドロキシイミノ)アセトアミド]−3−(2−アミノエチルチオ−1,3,4−チア
ジアゾル−5−イルチオ)−3−セフェム−4−カルボン酸、 化合物23.(7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノピリド−6−イル)−2−(ヒ
ドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−アミノエチルチオメチル)−1,
3−チアゾール−5−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 化合物24.(7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノピリド−6−イル)−2−(ヒ
ドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[3−(2−アミノエチルチオメチル)ピリ
ド−4−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 化合物25.(7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−
3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[3−(2−グアニジノ
エチルチオメチル)ピリド−4−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 化合物26.(7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4
−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−グアニジノエ
チルチオメチル)−2−アミノ−1,3−チアゾール−5−イルチオ]−3−セフ
ェム−4−カルボン酸、 化合物27.(7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−
3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−アミノエチ
ルチオメチル)ピリド−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 化合物28.(7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノピリド−6−イル)−2−(ヒ
ドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−アミノエチルチオメチル)ピリ
ド−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 化合物29.(7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノピリド−6−イル)−2−(ヒ
ドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−クロロ−4−(2−アミノエチルチオ
メチル)−1,3−チアゾール−5−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸
【0019】 これらの化合物の構造は、下記セクションIIに示す。 より好ましい態様において、式IまたはIIの化合物は、以下の群からなる化合
物から選択される: 化合物3.(7R)−7[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イ
ル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−アミノエチルチオ
メチル)−2−アミノ−1,3−チアゾール−5−イルチオ]−3−セフェム−4
−カルボン酸、 化合物13.(7R)−7[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−
イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−アミノエチルチ
オメチル)ピリド−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 化合物14.(7R)−7[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3
−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−グアニジノエ
チルチオメチル)ピリド−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 化合物15.(7R)−7[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−
イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−グアニジノエチ
ルチオメチル)ピリド−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 化合物17.(7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−
3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−アミノエチ
ルチオメチル)ピリド−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 化合物20.(7R)−7[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−
イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−アミノエチルチ
オメチル)ピリド−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 化合物23.(7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノピリド−6−イル)−2−(ヒ
ドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−アミノエチルチオメチル)−1,
3−チアゾール−5−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 化合物25.(7R)−7[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3
−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[3−(2−グアニジノエ
チルチオメチル)ピリド−4−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸および
化合物27.(7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−
3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−アミノエチ
ルチオメチル)ピリド−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸。
【0020】 更により好ましい態様において、式IまたはIIの化合物は、以下のものからな
る群から選択される: 化合物3.(7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−
イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−アミノエチルチ
オメチル)−2−アミノ−1,3−チアゾール−5−イルチオ]−3−セフェム−
4−カルボン酸、 化合物13.(7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4
−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−アミノエチル
チオメチル)ピリド−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 化合物17.(7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−
3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−アミノエチ
ルチオメチル)ピリド−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 化合物21.(7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4
−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−アミノエチル
チオメチル)ピリド−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸および 化合物27.(7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−
3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−アミノエチ
ルチオメチル)ピリド−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸。
【0021】 上記の化合物は、上記の名前が示すような中性形、または薬学的に許容される
塩として合成し得、精製し得、使用し得ることは理解される。薬学的に許容され
る塩は、そのカチオンまたはアニオンのいずれかの荷電形の上記化合物を、対イ
オンと共に含む。好ましい薬学的に許容される塩は(1)ナトリウム、カリウム、
塩化物、臭化物、ヨウ化物、硝酸塩、リン酸塩または硫酸塩のような無機塩;(
2)酢酸塩、プロピオン酸塩、酪酸塩、マレイン酸塩またはフマル酸塩のような
カルボン酸塩;(3)メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、2−ヒドロキシ
エチルスルホン酸塩、n−プロピルスルホン酸塩またはイソプロピルスルホン酸
塩のようなアルキルスルホン酸塩;および(4)乳酸塩、リンゴ酸塩およびクエン
酸塩のようなヒドロキシカルボン酸塩を含む。一般に、薬学的に許容される塩が
、本発明の化合物の一つと、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、メタンス
ルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸等のような
有機または無機酸とを反応させることにより得られ得る。薬学的に許容される塩
は、また本発明の化合物の一つと、ベンザテン、クロロプロカイン、コリン、ジ
エタノールアミン、エチレンジアミン、メグルミン、プロカインおよび、以下の
金属カチオン:リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、
アルミニウムおよび亜鉛の水酸化物、アルコキシド、炭酸塩、重炭酸塩、硫酸塩
、重硫酸塩、アミド、アルキルアミド、またはジアルキルアミド塩のような有機
または無機塩基とを反応させることにより得られ得る。
【0022】 本明細書で説明のように、本発明の化合物は生物学的活性を有する。本発明は
、細菌がS. aureus Col(MethR)(lac-)、S. aureus 76(MethR)(lac+)、S. aureus
ATCC 33593(MethR)、S. aureus Spain #356(MethR)およびS. haemolyticus 05(
MethR)からなる群から選択される場合に、メチリシンよりも低い最小阻害濃度に
より証明されるような、メチリシン耐性ブドウ球菌に対して活性である式Iまた
はIIの化合物を特徴とする。
【0023】 他の態様において、本発明はβ−ラクタム系抗生物質に耐性の細菌に起因する
哺乳類における細菌感染の処置に有効な一定量の式IまたはIIの化合物を含む、
組成物を提供する。
【0024】 更に別の態様において、本発明は、哺乳類に治療的有効量の式IまたはIIの化
合物を投与することを含む、β−ラクタム系抗生物質に耐性の細菌に起因する哺
乳類における細菌感染、またはメチシリン耐性ブドウ球菌細菌感染に罹患してい
る哺乳類の処置法を含む。もちろん、本発明の化合物はまた慣用のβ−ラクタム
系抗生物質に感受性の細菌に感染している哺乳類の処置のための組成物および方
法にも有用である。したがって、本発明はまた治療的有効量の式IまたはIIの化
合物を、薬学的に許容される担体または希釈剤中に含む、メチリシン耐性ブドウ
球菌細菌感染の処置用抗菌組成物を特徴とする。
【0025】 他の態様において、本発明は、式IまたはIIの化合物の合成法を特徴とし、該
方法は第1反応物および第2反応物を、合成に適した条件下で化合させることを
含み、ここで、第1反応物は式
【化39】 〔式中、 Rは所望により置換されていてもよいアリールおよび所望により置換されてい
てもよいヘテロ環からなる群から選択され、 ここでヘテロ環はピリジル、チアジアゾリルおよびチアゾリルからなる群から選
択される;そして ここでアリールおよびヘテロ環は各々独立してそして所望により、ヒドロキシル
、ブロモ、フルオロ、クロロ、ヨード、メルカプト、シアノ、アルキルチオ、カ
ルボキシル、オキソ、アルコキシカルボニル、アルキル、アルケニル、ニトロ、
アミノ、アルコキシルおよびカルボキシアミドからなる群から選択される置換基
で置換されていてもよい; Rは水素、所望により置換されていてもよいアルキル、所望により置換されて
いてもよいアルケニル、所望により置換されていてもよいアリール、所望により
置換されていてもよいアラルキルおよびトリアルキルシリルからなる群から選択
される; ここで、アルキル、アルケニルおよびアリールは各々独立してそして所望により
、ヒドロキシル、ブロモ、フルオロ、クロロ、ヨード、メルカプト、シアノ、ア
ルキルチオ、カルボキシル、オキソ、アルコキシカルボニル、アルキル、アルケ
ニル、ニトロ、アミノ、アルコキシルおよびカルボキシアミドからなる群から選
択される置換基で置換されていてもよい; R"はp−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスル
ホン酸、フルオロスルホン酸、クロロ、ブロモおよび(R"O)PO−からな
る群から選択され、 R"は水素およびアルキルからなる群から選択される; Rはベンジル、p−ニトロベンジル、o−ニトロベンジル、2,2,2−トリク
ロロエチル、アリル、シンナミル、ベンズヒドリル、2−クロロアリル、t−ブ
チル、t−アミル、トリチル、4−メトキシトリチル、4,4'−ジメトキシトリ
チル、トリメチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、フェナシル、β−(トリ
メチルシリル)エチル、ベンジル、4−または2−メトキシベンジル、2,4−ジ
メトキシベンジル、3,4−ジメトキシベンジル、2,4,6−トリメトキシベン
ジル、メトキシメチル、ベンズヒドリルおよび3,3−ジメチルアリルからなる
群から選択される保護基である〕 の化合物; 第2化合物は、式MSR 〔式中、 Mは水素またはカチオン基; R
【化40】 (式中、R11は水素、ハロゲン、所望により置換されていてもよいアルキル、
所望により置換されていてもよいアルコキシおよび所望により置換されていても
よいアミノからなる群から選択され、 ここで、アルキル、アルコキシおよびアミノは、各々独立してそして所望により
、ヒドロキシル、ブロモ、フルオロ、クロロ、ヨード、メルカプト、シアノ、ア
ルキルチオ、カルボキシル、オキソ、アルコキシカルボニル、アルキル、アルケ
ニル、ニトロ、アミノ、アルコキシルおよびカルボキシアミドからなる群から選
択される置換基荷より選択されていてもよい; alkおよびalkはアルキレン基; pは0または1; R99はNH、硫黄、SOおよびSOからなる群から選択される; qは0または1; rは0または1; R12は−NR2122、−NR23−C(=NR24)−NR2526、−
C(=NR27)−NR2829および−NR30−CH(=NR31)からなる
群から選択され、 ここで、R21−R31は、各々独立してそして所望により、水素およびアルキ
ルからなる群から選択される; ここで、基A、B、D、L、E、GおよびJは各々独立して窒素または炭素であ
り、 ここで、A、B、DおよびLの特異的並置(juxtaposition)は
【化41】 からなる群から選択されるヘテロ環基を形成し、そして ここで、基E、GおよびJの特異的並置は
【化42】 からなる群から選択されるヘテロ環基を形成する)〕 の化合物である。
【0026】 上記のように、Mは水素またはカチオン基であり得る。カチオン基は、ナトリ
ウムおよびカリウムのような1価金属カチオン、またはマグネシウムおよびカル
シウムのような2価金属カチオンからなる群から選択され得る。テトラ−アルキ
ルアンモニウム基のような他のカチオン基も使用し得る。
【0027】 他の態様において、本発明は式IIIまたは式IV
【化43】 〔式中、 R'は水素および−C(O)CH(NH)CHからなる群から選択される;そ
して R'は水素または、本明細書で定義のような、哺乳類で見られる酵素により開
裂可能なアシル基; A、B、L、G、EおよびJは各々独立して窒素または炭素であり、 ここで、基A、BおよびLの特異的並置は
【化44】 からなる群から選択されるヘテロ環基を形成し、そして ここで、基E、GおよびJの特異的並置は
【化45】 からなる群から選択されるヘテロ環基を形成するが、但し、基−CH−S−C
CHNHR'は該ヘテロ環の炭素原子にのみ結合する; Qは窒素および−CX(ここで、Xは水素および塩素からなる群から選択される)
からなる群から選択される〕 の化合物、または薬学的に許容されるその塩に関する。
【0028】 好ましくは、R'は水素、−C(O)−R88、−C(O)−OR89、−C(O
)−CH(NHR')−alkおよび
【化46】 からなる群から選択され、ここで、R88
【化47】 ; R'は水素、−C(O)−OR89および−C(O)−CH(NH)−alk
らなる群から選択される; alkは水素および所望により置換されていてもよいアルキルからなる群から
選択され、ここで該アルキルは水素、フェニル、−COOH、−C(O)−OR 、C(O)NH、−OH、−SH、−NHおよび
【化48】 からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく、 R89はベンズヒドリル、t−ブチル、アリル、p−ニトロベンジル、ベンジル
、p−またはo−ニトロベンジル、2,2,2−トリクロロエチル、アリル,シン
ナミル、ベンズヒドリル、2−クロロアリル、t−アミル、トリチル、4−メト
キシトリチル、4,4'−ジメトキシトリチル、トリメチルシリル、t−ブチルジ
メチルシリル、β−(トリメチルシリル)エチル、4−または2−メトキシベンジ
ル、2,4−ジメトキシベンジル、3,4−ジメトキシベンジル、2,4,6−トリ
メトキシベンジル、メトキシメチルおよび3,3−ジメチルアリルからなる群か
ら選択される。
【0029】 より好ましくは、上記IIIの化合物は、式V
【化49】 〔式中、 R'は水素および−C(O)CH(NH)CHからなる群から選択される;そ
して R'は水素または、本明細書で定義のような、哺乳類で見られる酵素により開
裂可能なアシル基である〕 の化合物、または薬学的に許容されるその塩により示される。
【0030】 好ましくは、R'は水素、−C(O)−R88、−C(O)−OR89、−C(O
)−CH(NHR')−alkおよび
【化50】 からなる群から選択され、 ここで、R88
【化51】 ; R'は水素、−C(O)−OR89および−C(O)−CH(NH)−alk
らなる群から選択される基; alkは水素および所望により置換されていてもよいアルキルからなる群から
選択される基であり、ここで該アルキルは水素、フェニル、−COOH、−C(
O)−OR89、C(O)NH、−OH、−SH、−NHおよび
【化52】 からなる群から選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよい
; R89はベンズヒドリル、t−ブチル、アリル、pニトロベンジル、ベンジル、
p−またはo−ニトロベンジル、2,2,2−トリクロロエチル、アリル、シンナ
ミル、ベンズヒドリル、2−クロロアリル、t−アミル、トリチル、4−メトキ
シトリチル、4,4'−ジメトキシトリチル、トリメチルシリル、t−ブチルジメ
チルシリル、β−(トリメチルシリル)エチル、4−または2−メトキシベンジル
、2,4−ジメトキシベンジル、3,4−ジメトキシベンジル、2,4,6−トリメ
トキシベンジル、メトキシメチルおよび3,3−ジメチルアリルからなる群から
選択される基である。
【0031】 他の好ましい態様において、R'は水素、メチルおよび−C(O)−CH(NH )CHからなる群から選択される。更に、alkは水素、−CH、−C
H(CH)、−CHOH、−CHNH、−CHCHNH、−CH CHCHNH、−CHCHCHCHNH、−CHCOOH
,−CHCHCOOH、−CH−C(O)NH、−CHCH−C(O)
NHおよび
【化53】 からなる群から選択される。
【0032】 より好ましい態様において、本発明は式IIIの化合物を特徴とし、この化合物
は以下のものからなる群から選択される: 化合物17.(7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−
3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−アミノエチ
ルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−4−カルボン酸、 化合物17−A.(7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ
ル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(
L)−オルニチルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェ
ム−4−カルボン酸、 化合物17−B.(7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ
ル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(
L)−プロリルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ)−3−セフェム
−4−カルボン酸、 化合物17−C.(7R)−7−[(Z)−2−(5−N−(L)−アラニルアミノ−1
,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)−アセトアミド]−
3−{2−[2−アミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム
−4−カルボン酸、 化合物17−D.(7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ
ル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(
L,L)−アラニルアラニルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3
−セフェム−4−カルボン酸、 化合物17−E.(7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ
ル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−グ
リシルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−4−カ
ルボン酸、 化合物17−F.(7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ
ル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(
L)−アスパルチルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフ
ェム−4−カルボン酸、 化合物17−G.(7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ
ル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(
L)−アラニルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム
−4−カルボン酸、 化合物17−H.(7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ
ル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(
L)−Nα−メチル)アラニルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−
3−セフェム−4−カルボン酸、 化合物17−I.(7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ
ル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(
L)−ヒスチジルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェ
ム−4−カルボン酸、 化合物17−J.(7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ
ル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(
L)−バリルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−
4−カルボン酸、 化合物17−K.(7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ
ル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(
L)−アスパラギルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフ
ェム−4−カルボン酸、 化合物17−L.(7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ
ル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(
L)−リシルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−
4−カルボン酸、 化合物17−M.(7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ
ル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(
L)−セリルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−
4−カルボン酸、 化合物17−N.(7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ
ル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(
L)−グルタミニルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフ
ェム−4−カルボン酸、 化合物17−O.(7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ
ル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−(5−
メチル−1,3−ジオキソラン−4−エン−2−オン−4−イル)メトキシカルボ
ニル)アミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−4−カ
ルボン酸および 化合物17−P.(7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ
ル−3−イル)−2(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−(2−N−(L)
−ピログルタミルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェ
ム−4−カルボン酸。
【0033】 より更に好ましい態様おいて、本発明は、式IIIIの化合物を特徴とし、この化
合物は以下のものからなる群から選択される: 化合物17−A.(7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ
ル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(
L)−オルニチルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェ
ム−4−カルボン酸、 化合物17−D.(7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ
ル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(
L,L)−アラニルアラニルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3
−セフェム−4−カルボン酸、 化合物17−F.(7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ
ル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(
L)−アスパルチルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフ
ェム−4−カルボン酸、 化合物17−G.(7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ
ル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(
L)−アラニルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム
−4−カルボン酸、 化合物17−L.(7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ
ル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(
L)−リシルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−
4−カルボン酸、 化合物17−N.(7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ
ル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(
L)−グルタミニルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフ
ェム−4−カルボン酸および 化合物17−O.(7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ
ル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−(5−
メチル−1,3−ジオキソラン−4−エン−2−オン−4−イル)メトキシカルボ
ニル)アミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−4−カ
ルボン酸。
【0034】 他の態様において、本発明は、以下のものからなる群から選択される、ヘテロ
アリール化合物、またはその塩を提供する; 3−トリフェニルメチルチオ−2−ヒドロキシメチルピリジン、
【化54】 3−トリフェニルメチルチオ−2−クロロメチルピリジン、
【化55】 3−トリフェニルメチルチオ−2−クロロメチルピリジン塩酸塩、
【化56】 3−トリフェニルメチルチオ−2−[2−N−(t−ブトキシカルボニル)アミノ
エチルチオメチル)]ピリジン、
【化57】 2−(2−アミノエチルチオメチル)−3−メルカプトピリジン、
【化58】 ビス(2−(2−アミノエチルチオメチル)ピリド−3−イル)ジスルフィド、
【化59】 および、以下の式の化合物:
【化60】 〔式中、R'は本明細書で定義の通り〕。
【0035】 他の態様において、本発明は以下のものからなる群から選択される化合物に関
する: 7−アミノ−3−クロロ−3−セフェム−4−カルボン酸、t−ブチルエステル
【化61】 (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
2−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド−3−クロロ−3−セフェム−
4−カルボン酸、t−ブチルエステル
【化62】 および、以下の式の化合物:
【化63】 〔式中、R'およびR89は本明細書で定義の通り〕。
【0036】 更なる態様において、本発明は式VI
【化64】 の化合物の合成法に関し、該方法は、式VIIの化合物を、アミン−N−オキシド
と反応させることを含み:
【化65】 〔式中、 R66は水素、アルキル、ベンジル、−C(O)−R68からなる群から選択され
、 ここで、R68は水素、アルキル、アリール、アルコキシルおよびアリールオキ
シからなる群から選択される; R67はアルキルまたはベンジル;そして アミン−N−オキシドはトリアルキルアミン−N−オキシドおよびピリジン−N
−オキシドからなる群から選択される〕。
【0037】 好ましくは、R66はベンジルまたは−C(O)−OCHCH;R67はメ
チルまたはベンジル;およびアミン−N−オキシドは、トリメチルアミン−N−
オキシド、N−メチルモルホリン−N−オキシドおよびピリジン−N−オキシド
からなる群から選択される。
【0038】 他の態様において、本発明は、式VIII
【化66】 〔式中、 Rは所望により置換されていてもよいアリールおよび所望により置換されてい
てもよいヘテロ環からなる群から選択され、 ここで、ヘテロ環はピリジル、チアジアゾリルおよびチアゾリルからなる群から
選択される;そして ここで、アリールおよびヘテロ環は各々独立してそして所望により、ヒドロキシ
ル、ブロモ、フルオロ、クロロ、ヨード、メルカプト、シアノ、アルキルチオ、
カルボキシル、オキソ、アルコキシカルボニル、アルキル、アルケニル、ニトロ
、アミノ、アルコキシルおよびカルボキシアミドからなる群から選択される置換
基で置換されていてもよい; Rはベンジル、p−ニトロベンジル、o−ニトロベンジル、2,2,2−トリク
ロロエチル、アリル、シンナミル、ベンズヒドリル、2−クロロアリル、t−ブ
チル、t−アミル、トリチル、4−メトキシトリチル、4,4'−ジメトキシトリ
チル、トリメチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、フェナシル、(3−(トリ
メチルシリル)エチル、ベンジル、4−または2−メトキシベンジル、2,4−ジ
メトキシベンジル、3,4−ジメトキシベンジル、2,4,6−トリメトキシベン
ジル、メトキシメチル、ベンズヒドリルおよび3,3−ジメチルアリルからなる
群から選択される保護基;そして Xは−OP(O)−(O−フェニル)および−OP(O)−Clからなる群から
選択される基である〕 の化合物に関する。
【0039】 好ましくは、Rは5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル、そして
はトリチルである。
【0040】 上記の発明の要約は、非限定的であり、本発明の他の特徴および利点は、好ま
しい態様の以下の記載、および請求の範囲から明らかであろう。
【0041】 好ましい態様の詳細な記載 I.定義 本明細書で使用する限り、“アルキル”なる用語は、好ましくは、1個から6
個の間、より好ましくは、1個から4個の間の炭素原子を含む、分枝、または非
分枝、または環状炭化水素基、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−
プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソ−ブチル、tert−ブチルおよび2−
メチルペンチルを意味する。これらの基は、通常これらの基に結合している1個
以上の官能基、例えば、ヒドロキシル、ブロモ、フルオロ、クロロ、ヨード、メ
ルカプト、シアノ、アルキルチオ、ヘテロ環、アリール、ヘテロアリール、カル
ボキシル、アルコキシカルボニル、アルキル、アルケニル、ニトロ、アミノ、ア
ルコキシル、アミドおよび所望により置換されていてもよいイソチオウレイド、
アミジノ、グアニジノ等で所望により置換されていてもよく、アルキル基、例え
ば、トリフルオロメチル、3−ヒドロキシヘキシル、2−カルボキシプロピル、
2−フルオロエチル、カルボキシメチル、4−シアノブチル、2−グアニジノエ
チル、3−N,N'−ジメチルイソチオウロニウムプロピル等を形成する。
【0042】 “アルキレン”なる用語は、鎖中に不飽和炭素原子が存在しないように、全て
が水素原子を有する炭素原子の直鎖または分枝鎖を意味し、ここで、該鎖は水素
以外の化学基で二つの末端を置換されている。従って、−CH−基(メチレン
として既知)、−CHCH−基(エチレンとして既知)、−CHCHCH
−基(プロピレンとして既知)および−CHCH(CH)CH−(イソプロ
ピレンとして既知)が、アルキレン基の非限定的例である。
【0043】 “アルケニル”なる用語は、少なくとも一つの二重結合を有する上記のアルキ
ル基、例えば、アリル、3−ヒドロキシ−2−ブテン−1−イル、1−メチル−
2−プロペン−1−イル等を意味する。
【0044】 “アリール”なる用語は、好ましくは、約6−14個の間の炭素原子を有する
、少なくとも一つの芳香族環を形成する炭素原子の鎖、例えば、フェニル、ナフ
チル、インデニル等を意味し、これらは、通常これらの基に結合している1個以
上の官能基、例えば、ヒドロキシル、ブロモ、フルオロ、クロロ、ヨード、メル
カプト、シアノ、アルキルチオ、ヘテロ環、アリール、ヘテロアリール、カルボ
キシル、アルコキシカルボニル、アルキル、アルケニル、ニトロ、アミノ、アル
コキシル、アミド等で置換され得、ビフェニル、ヨードビフェニル、メトキシビ
フェニル、アンスリル、ブロモフェニル、ヨードフェニル、クロロフェニル、ヒ
ドロキシフェニル、メトキシフェニル、ホルミルフェニル、アセチルフェニル、
トリフルオロメチルチオフェニル、トリフルオロメトキシフェニル、アルキルチ
オフェニル、トリアルキルアンモニウムフェニル、アミドフェニル、チアゾリル
フェニル、オキサゾリルフェニル、イミダゾリルフェニル、イミダゾリルメチル
フェニル、シアノフェニル、ピリジルフェニル、ピロリルフェニル、ピラゾリル
フェニル、トリアゾリルフェニル、テトラゾリルフェニル等を形成する。
【0045】 “ヘテロ環”なる用語は、一緒に、好ましくは、約5−14個の間の原子を有
する1個以上の芳香族または非芳香族環を形成する炭素および少なくとも一つの
非炭素原子の鎖を意味し、例えば、フリル、チエニル、イミダゾリル、インドリ
ル、ピリジル、チアジアゾリル、チアゾリル、ピペラジニル、ジベンズフラニル
、ジベンズチエニルである。これらの環は、通常このような環に結合している1
個以上の官能基、例えば、ヒドロキシル、ブロモ、フルオロ、クロロ、ヨード、
メルカプトまたはチオ、シアノ、アルキルチオ、ヘテロ環、アリール、ヘテロア
リール、カルボキシル、オキソ、アルコキシカルボニル、アルキル、アルケニル
、ニトロ、アミノ、アルコキシル、アミド等で置換されていてもよく、例えば、
2−アミノチアゾール−4−イル、2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イ
ル、5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル、2,3−ジオキソピペラ
ジニル、4−アルキルピペラジニル、2−ヨード−3−ジベンズフラニルおよび
3−ヒドロキシ−4−ジベンズチエニル等を形成する。
【0046】 “ヘテロ芳香族”または“ヘテロアリール”(HetAr)なる用語は、上記で
定義の芳香族へテロ環を意味する。
【0047】 “ヘテロトリサイクル”なる用語は、3つの芳香族環を含む、上記で定義の芳
香族ヘテロ環式置換基を意味する。 “ヘテロ環カルボニル”は、基−C(O)Het(ここで、Hetは上記で定義
のヘテロ環である)を意味する。
【0048】 用語“アルコキシル”は、基−OR(式中、Rは上記で定義のアルキルである)
、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソ−プロポキシ、n−ブト
キシ、sec−ブトキシ、イソ−ブトキシ、tert−ブトキシ、トリフルオロメトキ
シ、3−ヒドロキシヘキシルオキシ、2−カルボキシプロピルオキシ、2−フル
オロエトキシ、カルボキシメトキシおよびシアノブチルオキシ等を意味する。
【0049】 “アルキルチオ”なる用語は、基−SR(式中、Rは上記で定義のアルキルで
ある)、例えば、メチルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、イソ−プロピル
チオ、n−ブチルチオ、sec−ブチルチオ、イソ−ブチルチオ、tert−ブチルチ
オ、トリフルオロメチルチオ、3−ヒドロキシヘキシルチオ、2−カルボキシプ
ロピルチオ、2−フルオロエチルチオ、カルボキシメチルチオおよびシアノブチ
ルチオ等を意味する。
【0050】 “アシル”なる用語は、基−C(O)R(式中、Rは上記で定義の水素またはア
ルキルである)、ホルミル、アセチル、プロピオニルまたはブチリルを意味する
。 “アリールオキシ”なる用語は、基−OAr(式中、Arは上記で定義のアリ
ール基である)を意味する。
【0051】 “アラルキル”なる用語は、基−RAr(式中、RはアルキルおよびArはア
リールであり、両方とも上記で定義の通りである)を意味する。本用語は、R基
が1個以上のアリール基で置換されている基を含む。アラルキル基の例は、ベン
ジル、ジフェニルメチルおよびトリフェニルメチルを含むが、これらに限定され
ない。
【0052】 “ヘテロアラルキル”なる用語は、−RHetAr(式中、Rは上記で定義の
アルキレンおよび、HetArは上記で定義のヘテロアリールである)を意味す
る。
【0053】 “トリアルキルシリル”なる用語は、基RR'R"Si−(式中、R、R'および
R"は、上記で定義のアルキルである)を意味する。 “トリアルキルアンモニウム”なる用語は、基[RR'R"N−](式中、R、
R'およびR"は、上記で定義のアルキルである)を意味する。
【0054】 “アミノ”なる用語は、基NRR'(式中、RおよびR'は、各々独立して上記
で定義のアルキル、アリールまたはアシル、または水素であり得る)を意味する
。 “カルボキシアミド”なる用語は、基−C(O)NRR'(式中、RおよびR'は
、各々独立して序機で定義のアルキル、アリールまたはアシル、または水素であ
り得る)を意味する。
【0055】 “β−ラクタム耐性細菌”なる用語は、β−ラクタム系抗生物質が32mg/
mLより大きい最小阻害濃度(MIC)を有する細菌を意味する。 “メチシリン耐性細菌”なる用語は、メチリシンに耐性の細菌を意味する。こ
のような細菌の例は、表1に記載し、Methと同定される。“メチリシン感受性
細菌”なる用語は、メチシリンに感受性の細菌を意味する。このような細菌の例
は、表1に記載し、Methと同定される。
【0056】 “プロドラッグ”は、インビボで親医薬に変換する薬剤を意味する。プロドラ
ックは、ある状況において、親医薬よりも投与が容易であるため、しばしば有用
である。それらは、例えば、経口投与によりバイオアベイラブルであるが、親は
違う可能性がある。プロドラッグは、また親医薬よりも、医薬組成物において改
善された溶解性を有し得る。プロドラッグの非限定的例は、水溶性が移動に不利
益である細胞膜を通過する伝達を促進するがために、エステル(“プロドラッグ
”)として投与されるが、その後、水溶性が有利である細胞内に入ったら、活性
体であるカルボン酸に代謝的に加水分解される、本発明の化合物である。
【0057】 II.本発明の化合物 本発明は、細菌感染、特に、慣用のβ−ラクタム系抗生物質に対して耐性を発
達させた細菌に起因する感染の処置に有用な化合物、方法および組成物を提供す
る。本発明は、また慣用のセファロスポリン系抗生物質に対して耐性を発達させ
た細菌に起因する感染の処置に有用な化合物、方法および組成物を提供する。
【0058】 当業者は、本発明の化合物が、その薬学的に許容される塩として、または薬学
的に許容されない可能性のある塩として製造または存在できることを理解する。
このような塩は、本発明の請求の範囲の範囲内である。このような塩は、本発明
の化合物と酸または塩基との組合せとして存在できる。これらの酸は、トリフル
オロ酢酸、塩酸、メタンスルホン酸および他の有機または無機酸を含み得る。塩
基は、ベンザテン、クロロプロカイン、コリン、ジエタノールアミン、エチレン
ジアミン、メグルミン、プロカインおよび、以下の金属:リチウム、アトリウム
、カリウム、マグネシウム、カルシウム、アルミニウムおよび亜鉛の水酸化物、
アルコキシド、炭酸塩、重炭酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、アミド、アルキルアミド
またはジアルキルアミド塩および他の有機または無機塩基を含み得る。これらの
塩は、化合物当たり1以上の等量の酸または塩基、または酸または塩基当たり1
以上の等量の化合物の組合せとして存在し得る。
【0059】 本発明のいくつかの化合物の名称および構造を以下に示す。 化合物1 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−
イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−(2−アミノエチルチオ−
1,3,4−チアジアゾル−5−イルチオ)−3−セフェム−4−カルボン酸
【化67】
【0060】 化合物2 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノピリド−6−イル)−2−(ヒド
ロキシイミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−アミノエチルチオメチル)−2−
メチル−1,3−チアゾール−5−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸
【化68】
【0061】 化合物3 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−
イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−アミノエチルチ
オメチル)−2−アミノ−1,3−チアゾール−5−イルチオ]−3−セフェム−
4−カルボン酸
【化69】
【0062】 化合物4 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノピリド−6−イル)−2−(ヒド
ロキシイミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−アミノエチルチオメチル)−1,3
−チアゾール−2−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸
【化70】
【0063】 化合物5 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノピリド−6−イル)−2−(ヒド
ロキシイミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−アミノエチルチオメチル)−2−
メトキシ−1,3−チアゾール−5−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸
【化71】
【0064】 化合物6 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノピリド−6−イル)−2−(ヒド
ロキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−アミノエチルチオ)−ピリダジン
−6−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸
【化72】
【0065】 化合物7 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノピリド−6−イル)−2−(ヒド
ロキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−アミノエチルチオ)−ピリダジン
−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸
【化73】
【0066】 化合物8 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノピリド−6−イル)−2−(ヒド
ロキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−アミノエチルチオ)−ピリミジン
−4−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸
【化74】
【0067】 化合物9 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(
ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−アミノエチルチオメチル)−
ピリダジン−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸
【化75】
【0068】 化合物10 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4
−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−(2−アミノエチルチオ
メチル−1,3,4−チアジアゾル−5−イルチオ)−3−セフェム−4−カルボ
ン酸
【化76】
【0069】 化合物11 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4
−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−アミノエチル
チオメチル)−2−アミノエチルチオ−1,3−チアゾール−5−イルチオ]−3
−セフェム−4−カルボン酸
【化77】
【0070】 化合物12 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4
−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[3−(2−アミノエチル
チオメチル)−1,2,4−チアジアゾル−5−イルチオ]−3−セフェム−4−カ
ルボン酸
【化78】
【0071】 化合物13 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4
−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−アミノエチル
チオメチル)ピリド−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸
【化79】
【0072】 化合物14 (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−
3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−グアニジノ
エチルチオメチル)ピリド−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸
【化80】
【0073】 化合物15 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4
−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−グアニジノエ
チルチオメチル)ピリド−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸
【化81】
【0074】 化合物16 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4
−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−アミノエチル
チオメチル)−2−アミノエチルアミノ−1,3−チアゾール−5−イルチオ]−
3−セフェム−4−カルボン酸
【化82】
【0075】 化合物17 (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−
3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−アミノエチ
ルチオメチル)ピリド−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸
【化83】
【0076】 化合物18 (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−
3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[3−(2−アミノエチ
ルチオメチル)ピリド−4−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸
【化84】
【0077】 化合物19 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2
−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[3−(2−アミノエチルチオメチル)
ピリド−4−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸
【化85】
【0078】 化合物20 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4
−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[3−(2−アミノエチル
チオメチル)ピリド−4−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸
【化86】
【0079】 化合物21 (ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−アミノエチル
チオメチル)ピリド−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸
【化87】
【0080】 化合物22 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノピリド−6−イル)−2−(ヒ
ドロキシイミノ)アセトアミド]−3−(2−アミノエチルチオ−1,3,4−チア
ジアゾル−5−イルチオ)−3−セフェム−4−カルボン酸
【化88】
【0081】 化合物23 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノピリド−6−イル)−2−(ヒ
ドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−アミノエチルチオメチル)−1,
3−チアゾール−5−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸
【化89】
【0082】 化合物24 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノピリド−6−イル)−2−(ヒ
ドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[3−(2−アミノエチルチオメチル)ピリ
ド−4−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸
【化90】
【0083】 化合物25 (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−
3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[3−(2−グアニジノ
エチルチオメチル)ピリド−4−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸
【化91】
【0084】 化合物26 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4
−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−グアニジノエ
チルチオメチル)−2−アミノ−1,3−チアゾール−5−イルチオ]−3−セフ
ェム−4−カルボン酸
【化92】
【0085】 化合物27 (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−
3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−アミノエチ
ルチオメチル)ピリド−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸
【化93】
【0086】 化合物28 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノピリド−6−イル)−2−(ヒ
ドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−アミノエチルチオメチル)ピリ
ド−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸
【化94】
【0087】 化合物29 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノピリド−6−イル)−2−(ヒ
ドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−クロロ−4−(2−アミノエチルチオ
メチル)−1,3−チアゾール−5−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸
【化95】
【0088】 A.式IおよびIIの化合物の合成 本発明の化合物は、以下のスキームに従って、容易に製造し得る。しかし、本
発明の化合物を形成するための他の合成経路が利用可能であり、以下は単に例示
として提供するものであり、限定するものではないことは認識されよう。更に、
当分野で標準の種々の保護および脱保護ストラテギーが用いられる(例えば、Gre
ene and Wuts, Protective Groups in Organic Synthesis, 2nd Ed., John Wile
y & Sons, New York, NY, 1991参照)。当業者は、特定の保護基(例えば、カルボ
キシル保護基)の選択が後続の反応条件に関する保護部分の安定性に依存するこ
とを認識する。
【0089】 一般に、本発明のセファロスポリン類の合成は、既知の方法および容易に入手
できる物質を使用して達成し得る。(例えば、各々引用して本明細書に包含させ
るMarch; Larock, COMPREHENSIVE ORGANIC TRANSFORMATIONS(VCH Publishers, 1
989);およびG. I. Georg, THE ORGANIC CHEMISTRY OF β-LACTAMS, (VCH 1992)
参照)。
【0090】 適当なアシルアミノ置換基Rおよびカルボキシル保護基Rおよび脱離基R
"を担持するセファロスポリンは、ヘテロ環チオールと反応でき、R"を置換
させる。
【化96】
【0091】 上記の構造式において、R"は脱離基であり、p−トルエンスルホン酸、メ
タンスルホン酸、フルオロスルホン酸、クロロ、ブロモおよび(R"O)PO
−(ここで、R"は水素および本明細書で定義のようなアルキルからなる群から
選択される)からなる群から選択し得る;そして Rはカルボキシル保護基であり、p−メトキシベンジル、ベンズヒドリル、t
−ブチル、アリルおよびp−ニトロベンジルからなる群からセンタ得される。当
業者は、他の適当な脱離基またはカルボキシル保護基が、ここで各々R"およ
びRとして記載のものの変わりに使用し得ることを理解する。例えば、カルボ
キシル保護基Rはベンジル、p−またはo−ニトロベンジル、2,2,2−トリ
クロロエチル、アリル、シンナミル、ベンズヒドリル、2−クロロアリル等のよ
うな、還元的開裂の影響を受けやすい保護基であり得る。あるいは、Rはt−
ブチル、t−アミル、トリチル、4−メトキシトリチル、4,4'−ジメトキシト
リチル、トリメチルシリル、t−ブチルジメチルシシル、フェナシル、β−(ト
リメチルシリル)エチル、ベンジル、4−または2−メトキシベンジル、2,4−
ジメトキシベンジル、3,4−ジメトキシベンジル、2,4,6−トリメトキシベ
ンジル、メトキシメチル、ベンズヒドリルまたは3,3−ジメチルアリルのよう
な、酸性的開裂の影響を受けやすい保護基であり得る。好ましい保護基は、t−
ブチル、p−メトキシベンジル、p−ニトロベンジル、アリルおよびベンズヒド
リルである。このような基は、GreeneおよびWutsに記載のような、既知の試薬お
よび方法を使用する、セファロスポリン出発物質の非保護カルボキシル基に結合
し得る。
【0092】 上記の反応は、室温で、室温より高い温度で、または室温より低い温度で行な
い得る。反応は、好ましくは約−78℃から約50℃の範囲、より好ましくは、
約−10℃から約40℃の範囲、最も好ましくは、約0℃から室温の範囲で行な
う。“室温”は、一般に約20℃から約25℃の範囲である。“約”具体的温度
は、温度範囲が記載の温度から好ましくは10℃以内、より好ましくは、記載の
温度から5℃以内、最も好ましくは記載の温度から2℃以内の範囲であることを
意味する。従って、例示として、“約40℃”は、好ましくは、40±10℃、
より好ましくは40±5℃、および最も好ましくは40±2℃を意味する。
【0093】 反応は、外的塩基有りまたは無しでも行なうことができる。塩基を使用する場
合、好ましくは、窒素塩基、有機塩基、または無機塩基である。“窒素塩基”は
、一般に当分野で使用され、非環状および環状アミン類から選択される。窒素塩
基の例は、アンモニア、メチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、
アニリン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン、ジイソプロ
ピルエチルアミン、ピロリジン、ピペラジン、およびピリジンまたは置換ピリジ
ン(例えば、2,6−ジ−tert−ブチルピリジン)を含むが、これらに限定されな
い。“有機塩基”は、炭素原子を含む塩基である。有機塩基の例は、炭酸、重炭
酸、酢酸およびギ酸アニオンを含むが、これらに限定されない。“無機塩基”の
例は、炭素原子を含まない塩基である。無機塩基の例は、水酸化物、リン酸、重
硫酸、水硫化物およびアミドアニオンを含むが、これらに限定されない。当業者
は、どの窒素塩基または無機塩基が、反応条件の要求に合うかを知っている。本
発明のある態様において、使用する塩基はピロリジンまたはピペラジンであり得
る。他の態様において、塩基は、好ましくは、ナトリウムまたはカリウム塩とし
て使用する水酸化物、炭酸、重炭酸またはアニオンであり得る。
【0094】 反応をその中で行なう溶媒は、均質溶媒系であり得、この場合、相間移動触媒
は使用しない。他の場合、溶媒は非均質溶媒系であり、この場合、相間移動触媒
を使用する。“均質溶媒系”なる用語は、完全に混和し、従って1相を形成する
1個以上の溶媒を使用する溶媒系を意味する。均質溶媒系における溶媒は、全て
疎水性または親水性である。“非均質溶媒系”なる用語は、完全に混和せず、従
って1相以上、通常水相および有機相の2相を形成する、2個以上の溶媒を使用
する溶媒系を意味する。非均質溶媒系の溶媒のいくつかは疎水性であり、他は親
水性である。
【0095】 非均質溶媒系を使用する場合、反応は相間移動触媒の存在下で行ない得る。当
業者は、反応条件を知ることにより、または更に実験することにより、適当な相
間移動触媒を選択できる。一般的相間移動触媒は4級アンモニウム塩を含むが、
これに限定されない。
【0096】 7−アシル置換基の操作は、チオ−結合ヘテロ環状置換基がセファロスポリン
に結合した後に行なうことができる:
【化97】
【0097】 上記のスキームにおいて、R、R、RおよびRは本明細書で定義の通
りである。R'は、好ましくは、アルキルおよびアリールからなる群から選択
され、これらの用語は本明細書で定義してある。R'は、より好ましくは、フ
ェニル、tert−ブチルおよびベンジルからなる群から選択される。Z'は好まし
くは、メチレン(−CH−)、酸素、硫黄および−NH−から選択される。より
好ましくは、Z'はメチレンおよび酸素からなる群から選択される。上記スキー
ム中のXは、好ましくは、−OP(O)−(O−フェニル)および−OP(O)−
Clからなる群から選択される。
【0098】 あるいは、セファロスポリンの3位の脱離基の置換は、7−アミノ中間体の段
階で、続く適当なアシル化剤によるアミンのアシル化により行なうことができる
【化98】 上記のスキームにおいて、R、R、R、RおよびXは本明細書で定
義の通りである。
【0099】 最後に、完全にアセンブルされたセファロスポリンの1段階または多段階脱保
護、保護基Rの除去、および置換基R、ZおよびRに存在する多の保護基
の、全保護基の除去に適した条件での使用を、生物学的に活性なセファロスポリ
ンを得るために使用する。
【0100】 上記スキーム全てにおける置換基Rは、上記の基であり、商品として入手可
能なであり(例えば、Aldrich, Milwaukee, WIから)または既知の技術および出発
物質を使用して形成できる(例えば、March; Larock参照)。これらの基は、存在
する置換基の所望の置換基への伝達、または存在する置換基の加水分解的除去、
続くアシルクロライドのような所望の置換基の適当な反応形との反応のような、
種々の既知の方法により(例えば、Barrett, J. C. S. Perkin I, 1629(1979)ま
たはChauvette, J. Org. Chem. 36: 1259(1971)参照、両方とも引用して本明細
書に包含させる)、出発物質に存在する置換基を置換できる。また、適当な試薬
および技術は当業者には明らかである。
【0101】 B.側鎖合成: セフェムコアのC−7およびC−3上の側鎖を、下記の方法により合成する。
これらの方法は、化学文献、特にTatsuda, K. et al., Bull. Chem. Soc. Jpn.,
1994, 67, 1701-1707; Csendes, B.et al., Journal of Antibiotics, 1983, 3
6, 1020; Memoli, K. A., Tetrahedron Lett, 1996., 37, 3617;およびBjoork
, P., et al., J. Heterocycl. Chem, 1995.32(3), 751に見られる方法の変法で
ある。
【0102】 以下のダイアグラムは、側鎖の合成的スキームを記載する。 a.C−7側鎖合成:
【化99】
【0103】 b.C−3側鎖合成(Memoli, et:al., ルート): 下記のように、3−メルカプト−2−ヒドロキシメチルピリジンを、Memoli,
et al., ルートを使用して合成する。
【化100】
【0104】 上記合成の生成物を使用して、下記の合成スキームを使用して、本発明の化合
物のためのC−3側鎖を合成できる。
【化101】
【0105】 または、以下の別経路。
【化102】
【0106】 C.他の合成スキーム 本発明のセファロスポリン化合物のいくつかは、以下のスキームを使用して合
成できる。
【化103】
【0107】 III.医薬的適用および製剤 本発明により、セファロスポリン、特に、式I、IIまたはIIIの化合物の治療
的または薬学的有効量を、メチシリン耐性細菌感染(または、バンコマイシン耐
性またはアンピシリン耐性感染のような他のβ−ラクタム耐性細菌感染)、特に
耐性S. aureusに罹患している哺乳類に、少なくとも感染を部分的に軽減するの
に有効な量で投与することを含む。特に重要なのは、S. aureus Col(MethR)(lac )、S. aureus 76(Meth)(lac+)、E. faecium ATCC 35667またはE. faecalis
ATCC 29212のような株と同様の活性を有する株に起因する感染である。また、こ
のような化合物は、メチシリン、バンコマイシンおよび/またはペニシリンに感
受性である細菌に関しても有効であり、したがって、このような組成物および方
法において、有用性がある。
【0108】 本発明の化合物を含む組成物は、予防的および/または治療的処置のための投
与できる。治療的適用において、組成物は、既に上記のような感染に罹患してい
る患者に、感染の症状を完治させるまたは少なくとも部分的に抑制するのに十分
な量で投与する。これを達成するのに適した量は、“治療的有効量または投与量
”と定義する。この使用に有効な量は、感染の重症度および経路、前の治療、患
者の健康状態および医薬への応答、処置する医者の判断に依存する。予防的適用
において、本発明の化合物を含む組成物は、特定の感染の疑いがある、またはそ
うでなければ感染の危険性がある患者に投与する。このような量は、“予防的有
効量または投与量”と定義する。この使用において、厳密な量はまた患者の健康
状態、体重等に依存する。
【0109】 患者の状態の改善がされたら、必要な場合、維持用量を投与する。その後、投
与の量または頻度、もしくは両方を、症状の相関として、改善された状態が維持
されるレベルまで減少できる。症状が望ましいレベルまで軽減されたら、処置を
終了できる。患者は、しかし、疾患症状の再発により、長期ベースの断続的処置
を必要とし得る。
【0110】 一般に、本発明の化合物の適当な投与量は、0.1から1000ミリグラム(m
g)/レシピエント/日の範囲、好ましくは、1から100mg/日の範囲であ
る。所望の投与量は、好ましくは、一日を通して適当な感覚で投与される1回、
2回、3回、4回またはそれ以上の分割量(subdose)中に存在する。これらの分
割量は、例えば、5から1000mg、好ましくは、10から100mgの活性
成分を単位投与形当たりに含む、単位投与形として投与できる。好ましくは、本
発明の化合物は、約2.0mg/患者体重kgから250mg/患者体重kgの
量を、約1回から4回/日で投与する。
【0111】 本発明の活性成分を単独で投与することは可能であるが、医薬製剤の一部とし
て存在するのが、好ましい。本発明の製剤は、治療的または薬学的に有効な量の
本発明の少なくとも一つの化合物または阻害剤を、1個以上の薬学的にまたは治
療的に許容できる担体と共に含む。固体担体は、例えば、澱粉、ラクトース、リ
ン酸二カルシウム、微結晶性セルロース、スクロースおよびカオリン、および所
望により他の治療的成分を含む。液体担体は、例えば、滅菌水、ポリエチレング
リコール類、非イオン性界面活性剤および、コーン、ピーナッツおよびゴマ油の
ような食用油を含む。加えて、当分野で一般的に使用されるような種々の添加剤
を含み得る。例えば:香味剤、着色剤、防腐剤および抗酸化剤、例えば、ビタミ
ンE、アスコルビン酸、BHTおよびBHA。種々の他の考察が、例えば、Gilm
an et al.(eds)(1990)Goodman and Gilman's: The Pharmacological Basis of T
herapeutics, 8th Ed., Pergamon Press;およびRemington's、前掲、に記載され
ている。投与法は、その中に記載され、例えば、経口、静脈内、腹腔内または筋
肉内投与、および他である。薬学的に許容される担体は、水、食塩水、緩衝剤お
よび、例えば、MERCK INDEX, Merck & Co., Rahway, NJに記載のほかの化合物を
含む。一般に、好ましい投与の経路は静脈および腹腔内である。
【0112】 これらの薬理学的試薬は、種々の形であり得る。これらは、例えば、固体、半
固体および液体投与形、例えば、錠剤、丸薬、粉末、液体溶液または懸濁液、リ
ポソーム、注射用および輸液用溶液を含む。好ましい形は意図される投与の形態
および治療的適用に依存する。一般に、本化合物の薬学的に許容される塩を、組
成物の製造を単純にするために使用する。好ましい塩は、ナトリウム、カリウム
、アルギニン、グリシン、アラニン、スレオニンおよびリシンを含む。これらは
、好ましくは、水中で、ヒドロキシプロピルセルロースのような界面活性剤と適
当に混合して製造する。
【0113】 処置する具体的な状態に依存して、このような薬剤を製剤し、全身的または局
所的に投与し得る。製剤および投与の技術は、Remington's Pharmaceutical Sci
ences, 18th ed., Mack Publishing Co., Easton, PA(1990)に見られ得る。適
当な経路は、いくつか例をあげると、経口、直腸、経皮、膣、経粘膜または腸投
与;筋肉内皮下、骨髄内注射、ならびに包膜内、直接心室内、静脈内、腹腔内ま
たは眼内注射を含む非経腸的送達を含む。
【0114】 注射用に、本発明の薬剤は、好ましくはハンクス溶液、リンゲル溶液または生
理利食塩緩衝液のような水性溶液中に製剤し得る。このような経粘膜投与のため
に、浸透すべきバリアに適当な浸透剤を製剤中に使用する。このような浸透剤は
当分野で既知である。
【0115】 軟カプセルにおいて、活性化号物を脂肪油、液体パラフィンまたは液体ポリエ
チレングリコールのような適当な液体に溶解または懸濁し得る。加えて、安定化
剤を添加し得る。
【0116】 IV.プロドラッグ 本発明の幾つかは、プロドラッグとして使用できる。上に説明したように、プ
ロドラッグは、インビボで親医薬に変換する薬剤である。本発明のプロドラッグ
は、生理学的pHで、またはその近辺で親化合物よりも溶解性であるという、希
なそして驚くべき特徴を有する。これらのプロドラッグは、プロドラッグを投与
された哺乳類の体内で親化合物に変換する。これらのプロドラッグの構造から見
られるように、チアジアゾール基のC−5、またはピリジル基のC−2のいずれ
かの置換基が、親化合物を提供するために、加水分解または酵素的作用により開
裂できる。例えば、化合物17−A、17−B、17−Dの17−Qのピリジル
基のC−2側鎖上のアミド基、または化合物17−Cのチアジアゾール基のC−
5側鎖上のアミド基を加水分解し、アミン側鎖を形成でき、これは親化合物17
である。
【0117】 本発明のプロドラッグのいくつかの名称および構造式を書きに示す。 化合物17−A (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ
ル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(
L)−オルニチルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェ
ム−4−カルボン酸
【化104】
【0118】 化合物17−B (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ
ル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(
L)−プロリルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ)−3−セフェム
−4−カルボン酸
【化105】
【0119】 化合物17−C (7R)−7−[(Z)−2−(5−N−(L)−アラニルアミノ−1
,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3
−{2−[2−アミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−
4−カルボン酸
【化106】
【0120】 化合物17−D (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ
ル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(
L,L)−アラニルアラニルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3
−セフェム−4−カルボン酸
【化107】
【0121】 化合物17−E (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ
ル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−グリシ
ルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−4−カルボ
ン酸
【化108】
【0122】 化合物17−F (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ
ル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(
L)−アスパルチルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフ
ェム−4−カルボン酸
【化109】
【0123】 化合物17−G (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ
ル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(
L)−アラニルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム
−4−カルボン酸
【化110】
【0124】 化合物17−H (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ
ル−3−イル)−2(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−N−(L)−(N α −メチル)アラニルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セ
フェム−4−カルボン酸
【化111】
【0125】 化合物17−I (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ
ル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(
L)−ヒスチジルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェ
ム−4−カルボン酸
【化112】
【0126】 化合物17−J (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ
ル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(
L)−バリルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−
4−カルボン酸
【化113】
【0127】 化合物17−K (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ
ル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(
L)−アスパラギルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフ
ェム−4−カルボン酸
【化114】
【0128】 化合物17−L (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ
ル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(
L)−リシルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−
4−カルボン酸
【化115】
【0129】 化合物17−M (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ
ル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(
L)−セリルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−
4−カルボン酸
【化116】
【0130】 化合物17−N (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ
ル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(
L)−グルタミニルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフ
ェム−4−カルボン酸
【化117】
【0131】 化合物17−O (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ
ル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−(5−
メチル−1,3−ジオキソラン−4−エン−2−オン−4−イル)メトキシカルボ
ニル)アミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−4−カ
ルボン酸
【化118】
【0132】 化合物17−P (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ
ル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−(2−N−(
L)−ピログルタミルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セ
フェム−4−カルボン酸
【化119】
【0133】 従って、本発明の化合物、方法および組成物は、社会に健康の危険性の増加を
提示する細菌のβ−ラクタム耐性株に対して有効である。
【0134】 実施例 下記の実施例は非限定的なものであり、本発明のさまざまな観点および特徴の
単なる典型に過ぎない。本実施例は、本発明の化合物の合成方法およびさまざま
な実験手順を記載している。
【0135】 実施例1: 5−アセチルチオ−4−アセチルチオメチル−2−メチル−1,3−チアゾール L−セリン(1.5g、14mmol)およびチオ酢酸(12mL)の混合物を1
10℃で16時間、密閉容器中で撹拌した。混合物は均一になった。冷却後、混
合液を濃縮した。残渣を酢酸エチルおよび5%水性炭酸水素ナトリウムで分離し
た。有機層を濃縮し、クロマトグラフ(シリカゲル、ジクロロメタン)にかけると
表題の化合物600mgを得た。H NMR(CDCl)δ2.20(3H),
2.28(3H), 2.53(3H), 3.64(2H)。
【0136】 実施例2: 4−アセチルチオメチル−2−メチル−5−(2−フェニルスルホニルエチル)チ
オ−1,3−チアゾール 5−アセチルチオ−4−アセチルチオメチル−2−メチル−1,3−チアゾー
ル(600mg、2.3mmol)のメタノール(10mL)溶液に0.5Mナトリウ
ムメトキシド(メタノール(4.6mL)中)を0℃で滴下し、同じ温度で30分間
撹拌した。2−ヨードエチルフェニルスルホン(620mg、2.1mmol)を
加え、さらに30分間撹拌した。溶媒を除去し、残渣を水および酢酸エチルで分
離した。有機層を濃縮し、残渣をクロマトグラフ(シリカゲル、ジクロロメタン)
にかけると表題の化合物800mgを得た。H NMR(CDCl)δ2.3
0(s, 3H), 2.64(s, 3H), 3.00(t, 2H), 3.30(t, 2H),
4.23(s, 2H), 7.58(2H), 7.69(1H), 7.89(2H)。
【0137】 実施例3: 4−[(2−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)チオメチル]−2−メチル−
5−(2−フェニルスルホニルエチル)チオ−1,3−チアゾール メタノール(10mL)およびテトラヒドロフラン(1mL)の混合溶媒中の4−
アセチルチオメチル−2−メチル−5−(2−フェニルスルホニルエチル)チオ−
1,3−チアゾール(235mg、0.63mmol)および2−ブロモエチルアミ
ン塩酸塩(260mg、1.26mmol)の撹拌溶液に0.5Mナトリウムメトキ
シド(メタノール(3.8mL)中)を加えた。ジ−tert−ブチルジカーボネート(6
60mg、3.0mmol)を次いで加え、室温で0.5時間撹拌した。混合物を
酢酸エチルで希釈し、食塩水で洗浄し、濃縮した。残渣をシリカゲルのクロマト
グラフ(1−3%メタノール/ジクロロメタン)にかけると表題の化合物190m
gを得た。H NMR(CDCl)δ1.42(9H), 2.62(3H), 3.6
4(2H), 3.02(2H), 3.38(4H), 3.84(s, 2H), 5.15(br
s, 1H), 7.5−7.9(5H)。
【0138】 実施例4: (7R)−7−アミノ−3−[4−(2−N−tert−ブトキシカルボニルアミノエチ
ルチオメチル)−2−メチル−1,3−チアゾール−5−イルチオ]−3−セフェ
ム−4−カルボン酸、ジフェニルメチルエステル 4−[(2−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)チオメチル]−2−メチル
−5−(2−フェニルスルホニルエチル)チオ−1,3−チアゾール(300mg、
0.61mmol)のメタノール(5mL)溶液に0.5Mナトリウムメトキシド(メ
タノール(0.74mL)中)を加え、室温で16時間撹拌した。炭酸水素ナトリウ
ム(180mg、2.14mmol)、水(3mL)および(7R)−7−アミノ−3
−メタンスルホニルオキシ−3−セフェム−4−カルボン酸ジフェニルメチルエ
ステルp−トルエンスルホン酸塩(300mg、0.47mmol)を連続的に加
えた。得られた均一溶液を室温で10分間撹拌し、飽和塩化ナトリウム水溶液に
注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、濃縮した。残渣をクロ
マトグラフ(3%メタノール/ジクロロメタン)にかけ、4−トルエンスルホン酸
(56mg、0.29mmol)で中和するとp−トルエンスルホン酸塩として表
題の化合物156mgを得る。H NMR(CDCl)δ1.43(9H), 2.
28(s, 3H), 2.67(5H), 3.2−3.4(4H), 3.77(s, 2H), 4
.80(1H), 4.92(1H), 5.15(br s, 1H), 6.97(s, 1H),
7.03(d, 2H), 7.2−7.5(10H), 7.68(d, 2H)。
【0139】 実施例5: (7R)−7−[(Z)−2−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノピリド−6−イ
ル)−2−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−N−te
rt−ブトキシカルボニルアミノエチルチオメチル)−2−メチル−1,3−チアゾ
ール−5−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、ジフェニルメチルエス
テル 2−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノピリド−6−イル)−2−(トリフ
ェニルメトキシイミノ)酢酸ナトリウム塩(129mg、0.21mmol)および
ピリジン(31mg、0.39mmol)の無水N,N−ジメチルホルムアミド(1
mL)溶液にジフェニルホスホリルクロライド(0.042mL、0.2mmol)
を加え、0℃で30分間撹拌した。得られた反応混合物を(7R)−7−アミノ−
3−[4−(2−N−tert−ブトキシカルボニルアミノエチルチオメチル)−2−
メチル−1,3−チアゾール−5−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸ジ
フェニルメチルエステルp−トルエンスルホン酸塩のテトラヒドロフラン(2m
L)溶液に−20℃で加え、同じ温度で1時間撹拌した。反応を飽和水性塩化ア
ンモニウムで終了させた。混合物を酢酸エチルで抽出し、塩化リチウム水溶液で
洗浄し、濃縮した。次いで、残渣をシリカゲルのクロマトグラフ(2%メタノー
ル/ジクロロメタン)にかけると表題の化合物200mgを得た。H NMR(
CDCl)δ1.3−1.6(18H), 2.64(5H), 3.2−3.4(4H), 3
.82(2H), 5.08(br s, 1H), 5.14(d, 1H), 6.22(dd,
1H), 7.00(s, 1H), 7.2−7.6(27H), 7.81(d, 1H)。
【0140】 実施例6: (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノピリド−6−イル)−2−(ヒドロキシイミ
ノ)アセトアミド]−3−(4−(2アミノエチルチオメチル)−2−メチル−1,3
−チアゾール−5−イルチオ)−3−セフェム−4−カルボン酸、トリフルオロ
酢酸塩 (7R)−7−[(Z)−2−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノピリド−6−イ
ル)−2−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−N−te
rt−ブトキシカルボニルアミノエチルチオメチル)−2−メチル−1,3−チアゾ
ール−5−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸ジフェニルメチルエステ
ル(200mg、0.16mmol)、フェノール(1.2g、13mmol)、ジク
ロロメタン(0.16mL)およびトリエチルシラン(0.40mL、2.5mmol
)の混合物を47℃に加温した。ジクロロ酢酸(0.69mL、8.4mmol)を
次いで加え、同じ温度で70分間撹拌した。反応をジイソプロピルエーテルで終
了させた。得られた沈殿を逆層クロマトグラフィー(HPLC、Amberchrom、0
%−50%アセトニトリル−水(0.1%トリフルオロ酢酸含有)で溶出)にかける
と表題の化合物71mgを得た。H NMR(DO)δ2.68(3H), 2.8
2(2H), 3.23(2H), 3.42(d, 1H, J=18), 3.58(d, 1H,
J=18), 4.04(2H), 5.28(d, 1H), 5.85(d, 1H), 6.97(
d, 1H, J=8), 7.08(d, 1H, J=8), 7.92(t, 1H, J=8)
【0141】 実施例7: 2−ブロモ−4−[(2−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)チオメチル]−
1,3−チアゾール 2−(tert−ブトキシカルボニル)アミノエチルチオール(1.52g、8.61
mmol)のメタノール(20mL)溶液に0.5Mナトリウムメトキシド(メタノ
ール(16.5mL)中)を加えた。次いで溶媒を除去した。残渣を10%酢酸エチ
ル−ヘキサンで2回粉砕し、N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解さ
せた。この溶液を2−ブロモ−4−クロロメチル−1,3−チアゾール(2.34
g、11.0mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)溶液に0℃で加
えた。4時間撹拌後、混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を塩
化リチウム水溶液で洗浄し、濃縮した。残渣をシリカゲルのクロマトグラフ(2
0%酢酸エチル−ヘキサン)にかけると表題の化合物1.65gを得た。H N
MR(CDCl)δ1.54(9H), 2.75(t, 2H), 3.40(m, 2H),
3.93(s, 2H), 5.13(br s, 1H), 7.22(s, 1H)。
【0142】 実施例8: 4−[(2−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)チオメチル]−2−メトキシ
−11,3−チアゾール 2−ブロモ−4−[(2−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)チオメチル]
−1,3−チアゾール(650mg、1.85mmol)のN,N−ジメチルホルム
アミド(5mL)溶液にナトリウムメトキシド(300mg、5.56mmol)を
加え、45℃で3日間撹拌した。反応を水で終了させ、混合物を酢酸エチルで抽
出した。酢酸エチル抽出物を塩化リチウムで洗浄し、濃縮した。残渣をシリカゲ
ルのクロマトグラフ(10%酢酸エチル−ヘキサン)にかけると表題の化合物184
mgを得た。1H NMR(CDCl)δ1.54(9H), 2.78(t, 2H), 3.
42(m, 2H), 3.74(2H), 4.18(3H), 5.24(br s, 1H),
6.60(s, 1H)。
【0143】 実施例9: 4−[(2−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)チオメチル]−2−メトキシ
−1,3−チアゾール−5−チオシアナート 4−[(2−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)チオメチル]−2−メトキ
シ−1,3−チアゾール(200mg、0.66mmol)およびチオシアン酸カリ
ウム(192mg、1.98mmol)のメタノール(3mL)溶液に臭素(0.04
6mL、0.89mmol)を3つに分けて30分かけて加えた。反応を水で終了
させ、混合物を酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル抽出物を塩化リチウム水溶液
で洗浄し、濃縮した。残渣をクロマトグラフ(10%酢酸エチル−ヘキサン)にか
けると表題の化合物130mgを得た。H NMR(CDC1)δ1.54(9
H), 2.82(t, 2H), 3.42(m, 2H), 3.82(2H), 4.21(3H),
5.18(br s, 1H)。
【0144】 実施例10: (7R)−7−アミノ−3−[4−(2−N−tert−ブトキシカルボニルアミノエチ
ルチオメチル)−2−メトキシ−1,3−チアゾール−5−イルチオ]−3−セフ
ェム−4−カルボン酸、ジフェニルメチルエステル 4−[(2−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)チオメチル]−2メトキシ
−1,3−チアゾール−5−チオシアナート(84mg、0.23mmol)のメタ
ノール(3mL)溶液に水素化ホウ素ナトリウム(18mg、0.46mmol)を
加え、0℃で15分間撹拌した。水性炭酸水素ナトリウムおよび酢酸を連続的に
加え、溶液のpHを7.5に調節した。(7R)−7−アミノ−3−メタンスルホ
ニルオキシ−3−セフェム−4−カルボン酸4ジフェニルメチルエステルp−ト
ルエンスルホン酸塩(161mg、0.26mmol)およびメタノール(1.5m
L)を加えた。得られた均一溶液を室温で1時間撹拌し、飽和塩化ナトリウム水
溶液に注いだ。混合物を酢酸エチルで抽出し、有機抽出物を食塩水で洗浄した。
p−トルエンスルホン酸(35mg、0.19mmol)を加えた。溶液を蒸発乾
固させるとp−トルエンスルホン酸塩として粗生成物の表題の化合物240mg
を得、これをさらに精製することなく次の反応に使用した。H NMR(数滴
のメタノール−dを入れたCDCl)δ1.43(9H), 2.35(s, 3H),
2.73(2H), 3.32(2H), 3.60(4H), 4.13(s, 3H), 4.90
(1H), 5.08(1H), 6.97(s, 1H), 7.20(d, 2H), 7.3−7.
5(10H), 7.77(d, 2H)。
【0145】 実施例11: (7R)−7−[(Z)−2−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノピリド−6−イ
ル)−2−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−N−te
rt−ブトキシカルボニルアミノエチルチオメチル)−2−メトキシ−1,3−チア
ゾール−5−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、ジフェニルメチルエ
ステル 2−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノピリド−6−イル)−2−(トリフ
ェニルメトキシイミノ)酢酸ナトリウム塩(179mg、0.34mmol)の無水
N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)溶液にジフェニルホスホリルクロライド(
0.067mL、0.32mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(0.06
0mL、0.34mmol)を加え、−20から−30℃で45分間撹拌した。次
いで(7R)−7−アミノ−3−[4−(2−N−tert−ブトキシカルボニルアミノ
エチルチオメチル)−2−メトキシ−1,3−チアゾール−5−イルチオ]−3−
セフェム−4−カルボン酸、ジフェニルメチルエステルp−トルエンスルホン酸
塩(200mg、0.23mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(0.06
0mL、0.34mmol)の冷却(−30℃)したN,N−ジメチルホルムアミド(
1mL)溶液を加えた。得られた混合液を同じ温度で1時間撹拌した。反応を飽
和塩化ナトリウム水溶液で終了させた。混合物を酢酸エチルで抽出し、5%炭酸
水素ナトリウム水溶液、食塩水、希塩酸および塩化リチウム水溶液で連続的に洗
浄し、濃縮した。次いで残渣をシリカゲルのクロマトグラフ(25%酢酸エチル
−ヘキサン)にかけると表題の化合物130mgを得た。H NMR(CDCl )δ1.3−1.6(18H), 2.78(2H), 3.41(2H), 3.50(2H),
3.80(2H), 4.20(s, 3H), 5.18(br s, 1H), 5.22(d,
1H), 6.24(dd, 1H), 7.04(s, 1H), 7.2−7.7(27H), 7.
92(d, 1H)。
【0146】 実施例12: (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノピリド−6−イル)−2−(ヒドロキシイミ
ノ)アセトアミド]−3−(4−(2アミノエチルチオメチル)−2−メトキシ−1,
3−チアゾール−5−イルチオ)−3−セフェム−4−カルボン酸、トリフルオ
ロ酢酸塩 (7R)−7−[(Z)−2−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノピリド−6−イ
ル)−2−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−N−te
rt−ブトキシカルボニルアミノエチルチオメチル)−2−メトキシ−1,3−チア
ゾール−5−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、ジフェニルメチルエ
ステル(130mg、0.11mmol)、トリエチルシラン(0.3mL)およびジ
クロロメタン(0.3mL)の混合物にトリフルオロ酢酸(1.2mL)を加え、室温
で1時間撹拌した。混合物を蒸発乾固させ、ジエチルエーテルで粉砕した。残渣
を水に溶解させ、濾過した。濾液を凍結乾燥すると表題の化合物79mgを得た
H NMR(DO)δ2.80(t, 2H), 3.24(t, 2H), 3.43(d
, 1H, J=18), 3.55(d, 1H, J=18), 3.84(s, 2H), 4.0
5(s, 3H), 5.23(d, 1H, J=5), 5.78(d, 1H, J=5), 6.
93(d, 1H, J=8), 7.05(d, 1H, J=8), 7.90(t, 1H, J
=8)。
【0147】 実施例13: 3−(2−N−t−ブトキシカルボニルアミノエチルチオメチル)−5−クロロ−
1,2,4−チアジアゾール 5−クロロ−3−クロロメチル−1,2,4−チアジアゾール(560mg、3.
3mmol)のアセトニトリル(5mL)溶液にヨウ化ナトリウム(1.49g、9.
9mmol)を加え、室温で6時間撹拌した。反応混合物を水と酢酸エチルで分
離した。有機層をチオ硫酸ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し
、蒸発乾固させると対応するヨウ化物の粗生成物を得た。ヨウ化物を直ちにテト
ラヒドロフラン(5mL)に溶解させた。この溶液に2−(N−t−ブトキシカル
ボニルアミノエチル)チオール(708mg、4.0mmol)およびトリエチルア
ミン(0.56mL、4.0mmol)を加え、室温で16時間撹拌した。混合物を
水と酢酸エチルで分離した。有機溶液を5%塩酸、次いで水で洗浄し、濃縮し、
クロマトグラフ(シリカゲル、10%酢酸エチル−ヘキサン)にかけると表題の化
合物780mgを得た。H NMR(CDCl)δ1.40(9H), 2.68(
2H), 3.28(2H), 3.88(2H)。
【0148】 実施例14: (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−2
−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−[3−(2−N−tert−ブ
トキシカルボニルアミノエチルチオメチル)−1,2,4−チアジアゾル−5−イ
ルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、ジフェニルメチルエステル 3−(2−N−t−ブトキシカルボニルアミノエチルチオメチル)−5−クロロ
−1,2,4−チアジアゾール(147mg、0.47mmol)および硫化ナトリ
ウム(125mg、522mg)の含水テトラヒドロフラン(10mL)溶液を室温
で16時間撹拌した。反応混合液を濃縮し、残渣をジエチルエーテルで粉砕した
。得られたナトリウムチオラート塩を酢酸エチル(10mL)に溶解させた。次い
で(7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−
2−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−クロロ−3−セフェム
−4−カルボン酸ジフェニルメチルエステル(400mg、0.47mmol)を
加えた。1時間室温で撹拌後、混合物を食塩水で洗浄し濃縮した。残渣をクロマ
トグラフ(1%メタノール/ジクロロメタン)にかけると表題の化合物530mg
を得た。H NMR(CDCl)δ1.48(9H), 3.2−3.7(6H), 3.
88(q, 2H), 5.05(br s, 1H), 5.26(d, 1H, J=5), 5.
87(br s, 2H), 6.29(dd, 1H), 7.12(s, 1H), 7.3−7.
8(25H)。
【0149】 実施例15: (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−2
−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−(3(2−アミノエチルチオメチル)−
1,2,4−チアジアゾル−5−イルチオ)−3−セフェム−4−カルボン酸、ト
リフルオロ酢酸塩 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−
2−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−[3−(2−N−tert−
ブトキシカルボニルアミノエチルチオメチル)−1,2,4−チアジアゾル−5−
イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、ジフェニルメチルエステル(145
mg、0.13mmol)のジクロロメタン(0.5mL)溶液にトリエチルシラン(
0.5mL)、次いでトリフルオロ酢酸(1.5mL)を加えた。室温で1.5時間撹
拌後、混合物を濃縮し、ジエチルエーテルで粉砕した。残渣を水(30mL)に溶
解させ、濾過した。濾液を蒸発乾固させると表題の化合物38mgを得た。
NMR(DO)δ3.40(t, 2H, J=6), 3.65(t, 2H, J=6),
4.04(d, 1H, J=18), 4.51(d, 1H, J=18), 4.51(s, 2
H), 5.87(d, 1H, J=5), 6.45(d, 1H, J=5)。
【0150】 実施例16: 2−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノエチルチオ)−4−[(2−tert−ブト
キシカルボニルアミノエチル)チオメチル]−1,3−チアゾール 2−ブロモ−4−[(2−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)チオメチル]
−1,3−チアゾール(421mg、1.2mmol)および2−(tert−ブトキシ
カルボニルアミノ)エチルチオール(234mg、1.3mmol)のイソプロピル
アルコール(5mL)溶液に1.0Mナトリウムt−ブトキシドのt−ブタノール(
1.2mL)液を加え、80℃で1時間撹拌した。冷却後、混合物を濃縮し、酢酸
エチルと水で分離した。酢酸エチル抽出物を濃縮した。残渣をシリカゲルのクロ
マトグラフ(1%メタノール/ジクロロメタン)にかけると表題の化合物364m
gを得た。H NMR(CDCl)δ1.63(18H), 2.78(t, 2H),
3.42(m, 4H), 3.61(t, 2H), 3.90(s, 2H), 5.18(br
s, 1H), 7.13(1H)。
【0151】 実施例17: 2−(2−N−tert−ブトキシカルボニルアミノエチルチオ)−4−[(2−N−te
rt−ブトキシカルボニルアミノエチル)チオメチル]−1,3−チアゾール−5−
チオシアナート 2−(2−N−tert−ブトキシカルボニルアミノエチルチオ)−4−[(2−N−
tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)チオメチル]−1,3−チアゾール(75
0mg、1.67mmol)およびチオシアン酸カリウム(486mg、5.0mm
ol)の無水メタノール(7mL)溶液に、出発原料がほとんど消失するまで、臭
素を1時間かけて滴下した。混合物をさらに16時間室温で撹拌し、酢酸エチル
および水に注いだ。酢酸エチル層を炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、濃縮し
た。残渣をシリカゲルのクロマトグラフ(0.5%メタノール−ジクロロメタン)
にかけると表題の化合物346mgを得た。H NMR(CDCl)δ1.6
5(18H), 2.780(t, 2H), 3.42(m, 4H), 3.61(t, 2H),
4.02(s, 2H), 5.20(br s, 1H), 5.42(br s, 1H)。
【0152】 実施例18: (7R)−7−アミノ−3−[2−(2−N−tert−ブトキシカルボニルアミノエチ
ルチオ)−4−(2−N−tert−ブトキシカルボニルアミノエチルチオメチル)−
1,3−チアゾール−5−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、ジフェニ
ルメチルエステル 2−(2−N−tert−ブトキシカルボニルアミノエチルチオ)−4−[(2−N−
tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)チオメチル]−1,3−チアゾール−5
−チオシアナート(257mg、0.51mmol)のメタノール(20mL)溶液
に水素化ホウ素ナトリウム(18mg、0.51mmol)を加え、0℃で2時間
撹拌した。溶媒を一部除去し、水(10mL)で希釈した。溶液のpHをリン酸で
約7.5に調節し、次いで炭酸水素ナトリウム(128mg、1.5mmol)を加
えた。(7R)−7−アミノ−3−メタンスルホニルオキシ−3−セフェム−4−
カルボン酸4−ジフェニルメチルエステルp−トルエンスルホン酸塩(353m
g、0.56mmol)および酢酸エチル(10mL)を加えた。得られた二相性の
溶液を室温で1時間撹拌した。有機層を分取し、食塩水で洗浄し、濃縮した。残
渣をシリカゲルのクロマトグラフ(1%メタノール/ジクロロメタン)にかけると
表題の化合物320mgを得た。H NMR(CDCl)δ1.55(18H),
2.84(2H), 3.45(4H), 3.55(2H), 3.61(2H), 3.88(2
H), 4.87(d, 1H), 5.03(d, 1H), 5.22(br s, 1H), 5.
5.45(br s, 1H), 7.05(s, 1H), 7.3−7.7(10H)。
【0153】 実施例19: (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−2
−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−N−tert−ブ
トキシカルボニルアミノエチルチオ)−4−(2−N−tert−ブトキシカルボニル
アミノエチルチオメチル)−1,3−チアゾール−5−イルチオ]−3−セフェム
−4−カルボン酸、ジフェニルメチルエステル 2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−2−(トリフェニルメ
トキシイミノ)酢酸(46mg、0.10mmol)および(7R)−7−アミノ−3
−[2−(2N−tert−ブトキシカルボニルアミノエチルチオ)−4−(2−N−te
rt−ブトキシカルボニルアミノエチルチオメチル)−1,3−チアゾール−5−イ
ルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、ジフェニルメチルエステル(70mg
、0.083mmol)の冷却(−30℃)したテトラヒドロフラン(10mL)溶液
にジイソプロピルエチルアミン(0.036mL、0.21mmol)およびオキシ
塩化リン(0.012mL、0.12mmol)を加え、−20℃で1時間撹拌した
。反応を水(50mL)で終了させた。混合物を酢酸エチルで抽出し、5%炭酸水
素ナトリウム水溶液、食塩水および希塩酸で連続的に洗浄した。溶媒の除去後、
残渣をシリカゲルのクロマトグラフ(1%メタノール/ジクロロメタン)にかける
と表題の化合物90mgを得た。H NMR(CDCl)δ1.56(18H),
2.80(2H), 3.42(6H), 3.61(2H), 3.86(2H), 5.15(d,
1H), 5.18(br s, 1H), 5.40(br s, 1H), 5.93(br
s, 2H), 6.18(dd, 1H), 7.07(s, 1H), 7.2−7.7(25H)
【0154】 実施例20: (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−2
−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−(2−アミノエチルチオ−4−アミノ
エチルチオメチル−1,3−チアゾール−5−イルチオ)−3−セフェム−4−カ
ルボン酸、トリフルオロ酢酸塩 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−
2−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−N−tert−
ブトキシカルボニルアミノエチルチオ)−4−(2−N−tert−ブトキシカルボニ
ルアミノエチルチオメチル)−1,3−チアゾール−5−イルチオ]−3−セフェ
ム−4−カルボン酸、ジフェニルメチルエステル(90mg、0.070mmol
)のジクロロメタン(0.15mL)溶液にトリエチルシラン(0.15mL)、次い
でトリフルオロ酢酸(0.6mL)を加えた。室温で1.5時間撹拌後、混合物を蒸
発乾固させた。残渣をジエチルエーテルで粉砕し、水(7mL)に溶解させ、濾過
した。濾液を蒸発乾固させると表題の化合物38mgを得た。H NMR(D
O)δ2.72(t, 2H, J=6), 3.19(t, 2H, J=6), 3.34(t,
2H), 3.40(d, 1H, J=18), 3.45(t, 2H), 3.53(d, 1H
, J=18), 3.88(s, 2H), 5.14(d, 1H, J=5), 5.76(d,
1H, J=5)。
【0155】 実施例21: 2−(2−N−t−ブトキシカルボニルアミノエチルチオ)−6−クロロピラジン 2,6−ジクロロピラジン(1.80g、12.2mmol)および2−(N−t−
ブトキシカルボニルアミノ)エチルチオール(2.5g、14.0mmol)のメタ
ノール(5mL)溶液に0.5Mナトリウムメトキシドのメタノール(24.4mL)
液を加え、室温で3日間撹拌した。溶媒を除去し、残渣を水と酢酸エチルで分離
した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発乾固させると表題の化合物の粗生
成物3.1gを得、これをさらに精製することなく次の反応に使用した。
NMR(CDCl)δ1.58(9H), 3.41(2H), 3.56(2H), 5.05
(br s, 1H), 8.35(s, 1H), 8.45(s, 1H)。
【0156】 実施例22: 2−(2−N−t−ブトキシカルボニルアミノエチルチオ)−6−(メトキシカル
ボニルエチルチオ)ピラジン 2−(2−N−t−ブトキシカルボニルアミノエチルチオ)−6−クロロピラジ
ン(355mg、1.22mmol)およびナトリウムチオラート塩の3−メルカ
プトプロピオン酸メチルエステル(160mg、1.35mmol;対応するチオ
ールをナトリウムメトキシドと反応させることにより製造した)のN,N−ジメチ
ルホルムアミド(5mL)溶液を室温で16時間撹拌した。反応を水および酢酸エ
チルで終了させた。酢酸エチル層を塩化リチウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウ
ムで乾燥し、濃縮した。残渣をクロマトグラフ(シリカゲル、10−20%酢酸
エチル−ヘキサン)にかけると表題の化合物310mgを得た。H NMR(C
DCl)δ1.55(9H), 2.84(2H), 3.40(2H), 3.56(4H),
3.82(3H), 5.32(br s, 1H), 8.21(2H)。
【0157】 実施例23: (7R)−7−アミノ−3−[6−(2−N−tert−ブトキシカルボニルアミノエチ
ルチオ)ピラジ−2−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、ジフェニルメ
チルエステル 2−(2−N−t−ブトキシカルボニルアミノエチルチオ)−6−(メトキシカ
ルボニルエチルチオ)ピラジン(140mg、0.375mmol)のイソプロパノ
ール(2mL)溶液に0.5Mナトリウムメトキシドのメタノール(0.73mL)液
を加え、室温で0.5時間撹拌した。溶媒の除去後、得られたチオラートを酢酸
エチル(5mL)、水(2mL)および炭酸水素ナトリウム(95mg、1.1mmo
l)の混合物に加えた。次いで、(7R)−7−アミノ−3−メタンスルホニルオ
キシ−3−セフェム−4−カルボン酸ジフェニルメチルエステルp−トルエンス
ルホン酸塩(161mg、0.26mmol)を加えた。1時間室温で撹拌後、有
機層を分取し、食塩水で洗浄し、濃縮した。残渣をクロマトグラフ(シリカゲル
、ジクロロメタン)にかけると表題の化合物157mgを得た。H NMR(C
DCl)δ1.55(9H), 3.2−3.5(4H), 3.52(d, 1H, J=18
), 3.82(d, 1H, J=18), 4.98(d, 1H), 5.14(d, 1H), 5
.15(br s, 1H), 7.01(s, 1H), 7.3−7.5(10H), 8.05(
s, 1H), 8.25(s, 1H)。
【0158】 実施例24: (7R)−7−[(Z)−2−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノピリド−6−イ
ル)−2−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−[6−(2−N−te
rt−ブトキシカルボニルアミノエチルチオ)ピラジ−2−イルチオ]−3−セフェ
ム−4−カルボン酸、ジフェニルメチルエステル 2−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノピリド−6−イル)−2−(トリフ
ェニルメトキシイミノ)酢酸ナトリウム塩(200mg、0.38mmol)の無水
N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)溶液にジフェニルホスホリルクロライド(
0.07mL、0.34mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(0.125
mL、0.72mmol)を加え、−30℃で1時間撹拌した。(7R)−7−アミ
ノ−3−[6−(2−N−tert−ブトキシカルボニルアミノエチルチオ)ピラジ−
2−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、ジフェニルメチルエステル(1
55mg、0.24mmol)の冷却(−30℃)したN,N−ジメチルホルムアミ
ド(2mL)溶液を加え、得られた混合物を同じ温度で1時間撹拌した。反応を飽
和塩化ナトリウム水溶液で終了させた。混合物を酢酸エチルで抽出し、5%炭酸
水素ナトリウム水溶液、食塩水、希塩酸および塩化リチウム水溶液で連続的に洗
浄し、濃縮した。残渣をシリカゲルのクロマトグラフ(25%酢酸エチルヘキサ
ン)にかけると表題の化合物214mgを得た。H NMR(CDCl)δ1.
21(9H), 1.60(9H), 2.8−3.9(4H), 3.42(d, 1H, J=1
8), 3.86(d, 1H, J=18), 4.82(br s, 1H), 5.38(d,
1H), 6.28(dd, 1H), 7.10(s, 1H), 7.2−7.7(27H), 7.
91(d, 1H), 8.02(s, 1H), 8.22(s, 1H), 8.68(br s,
1H)。
【0159】 実施例25: (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノピリド−6−イル)−2−(ヒドロキシイミ
ノ)アセトアミド]−3−(6−(2アミノエチルチオ)ピラジ−2−イルチオ)−3
−セフェム−4−カルボン酸、トリフルオロ酢酸塩 (7R)−7−[(Z)−2−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノピリド−6−
イル)−2−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−[6−(2−N−
tert−ブトキシカルボニルアミノエチルチオ)ピラジ−2−イルチオ]−3−セフ
ェム−4−カルボン酸、ジフェニルメチルエステル(210mg、0.18mmo
l)、トリエチルシラン(0.4mL)およびジクロロメタン(0.4mL)の混合物
にトリフルオロ酢酸(1.2mL)を加え、室温で1時間撹拌した。混合物を蒸発
乾固させ、ジエチルエーテルで粉砕した。残渣を水に溶解させ、不溶性の不純物
を濾過して取り除いた。濾液を凍結乾燥すると表題の化合物135mgを得た。 H NMR(DO)δ3.2−3.7(m, 4H), 3.46(d, 1H, J=18
), 3.86(d, 1H, J=18), 5.37(d, 1H, J=5), 5.84(d,
1H, J=5), 6.96(d, 1H, J=8), 7.07(d, 1H, J=8), 7.
90(t, 1H, J=8), 8.19(s, 1H), 8.26(s, 1H)。
【0160】 実施例26: 3−(2−N−t−ブトキシカルボニルアミノエチルチオ)−2−クロロピラジン 2,3−ジクロロピラジン(1.53g、10.3mmol)および2−(N−t−
ブトキシカルボニルアミノ)エチルチオール(2.1g、11.9mmol)のメタ
ノール(5mL)溶液に0.5Mナトリウムメトキシド(メタノール(20.6mL)
中)を加え、室温で16時間撹拌した。溶媒を除去し、残渣を水と酢酸エチルで
分離した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発乾固させると表題の化合物の
粗生成物3.1gを得、これをさらに精製することなく次の反応に使用した。
H NMR(CDCl)δ1.55(9H), 3.40(2H), 3.58(2H), 5.
03(br s, 1H), 8.18(d, 1H), 8.40(d, 1H)。
【0161】 実施例27: 3−(2−N−t−ブトキシカルボニルアミノエチルチオ)−2−(メトキシカル
ボニルエチルチオ)ピラジン 3−(2−N−t−ブトキシカルボニルアミノエチルチオ)−2−クロロピラジ
ン(355mg、1.2mmol)および3−メルカプトプロピオン酸メチルエス
テル(140mg、1.3mmol;対応するチオールをナトリウムメトキシドと
反応させて製造した)のナトリウムチオラート塩のN,N−ジメチルホルムアミド
(5mL)溶液を室温で16時間撹拌し、45℃で5時間加熱した。反応を水およ
び酢酸エチルで終了させた。酢酸エチル層を塩化リチウム水溶液で洗浄し、硫酸
ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣をクロマトグラフ(シリカゲル、ジクロロ
メタン)にかけると表題の化合物175mgを得た。H NMR(CDCl)
δ1.55(9H), 2.88(t, 2H), 3.46(2H), 3.55(4H), 3.8
0(3H), 8.18(2H)。
【0162】 実施例28: (7R)−7−アミノ−3−[3−(2−N−tert−ブトキシカルボニルアミノエチ
ルチオ)ピラジ−2−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、ジフェニルメ
チルエステル 3−(2−N−t−ブトキシカルボニルアミノエチルチオ)−2−(メトキシカ
ルボニルエチルチオ)ピラジン(257mg、0.69mmol)のメタノール(5
mL)溶液に0.5Mナトリウムメトキシド(メタノール(1.33mL)中)を加え
、室温で45分撹拌した。溶媒の除去後、得られたチオラートをメタノール(3
mL)に再び溶解させた。次いで、(7R)−7−アミノ−3−メタンスルホニル
オキシ−3−セフェム−4−カルボン酸ジフェニルメチルエステル(塩として4
79mg、0.76mmol、対応するp−トルエンスルホン酸塩から新たに製
造した)のメタノール(2mL)と酢酸エチル(5mL)の混合溶媒の溶液を加えた
。45分間室温で撹拌後、溶媒を一部除去し、酢酸エチルおよび水と混合した。
有機層を分取し、食塩水で洗浄し、濃縮した。残渣をクロマトグラフ(シリカゲ
ル、ジクロロメタン)にかけると表題の化合物93mgを得た。H NMR(C
DCl)δ1.55(9H), 3.3−3.5(4H), 3.55(d, 1H, J=18
), 3.88(d, 1H, J=18), 4.92(d, 1H), 5.08(br s, 1
H), 5.18(d, 1H), 7.07(s, 1H), 7.3−7.5(10H), 8.17
(d, 1H), 8.22(d, 1H)。
【0163】 実施例29: (7R)−7−[(Z)−2−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノピリド−6−イ
ル)−2−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−[3−(2−N−te
rt−ブトキシカルボニルアミノエチルチオ)ピラジ−2−イルチオ]−3−セフェ
ム−4−カルボン酸、ジフェニルメチルエステル 2−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノピリド−6−イル)−2−(トリフ
ェニルメトキシイミノ)酢酸ナトリウム塩(81mg、0.16mmol)の無水N
,N−ジメチルホルムアミド(2mL)溶液にジフェニルホスホリルクロライド(0
.037mL、0.18mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(0.067
mL、0.39mmol)を加え、−30℃で1時間撹拌した。(7R)−7−アミ
ノ−3−[3−(2−N−tert−ブトキシカルボニルアミノエチルチオ)ピラジ−
2−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、ジフェニルメチルエステル(8
4mg、0.13mmol)の冷却(−30℃)したN,N−ジメチルホルムアミド(
2mL)溶液を加え、得られた混合物を同じ温度で1時間撹拌した。反応を飽和
塩化ナトリウム水溶液で終了させた。混合物を酢酸エチルで抽出し、5%炭酸水
素ナトリウム水溶液、食塩水、希塩酸および塩化リチウム水溶液で連続的に洗浄
し、濃縮した。残渣をシリカゲルのクロマトグラフ(0.5%メタノール/ジクロ
ロメタン)にかけると表題の化合物62mgを得た。H NMR(CDCl)
δ1.5(9H), 1.58(9H), 2.3−3.5(5H), 3.82(d, 1H, J=
18), 5.04(br s, 1H), 5.37(d, 1H), 6.28(dd, 1H),
6.88(br s, 1H), 7.08(s, 1H), 7.2−7.7(27H), 7.9
8(d, 1H), 8.14(d, 1H, J=3), 8.22(d, 1H, J=3)。
【0164】 実施例30: (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノピリド−6−イル)−2−(ヒドロキシイミ
ノ)アセトアミド]−3−(3−(2アミノエチルチオ)ピラジ−2−イルチオ)−3
−セフェム−4−カルボン酸、トリフルオロ酢酸塩 (7R)−7−[(Z)−2−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノピリド−6−イ
ル)−2−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−[3−(2−N−te
rt−ブトキシカルボニルアミノエチルチオ)ピラジ−2−イルチオ]−3−セフェ
ム−4−カルボン酸、ジフェニルメチルエステル(62mg、0.05mmol)
、トリエチルシラン(0.3mL)およびジクロロメタン(0.3mL)の混合物にト
リフルオロ酢酸(1.0mL)を加え、室温で1時間撹拌した。混合物を蒸発乾固
させ、ジエチルエーテルで粉砕した。残渣を水(10mL)に溶解させ、濾過した
。濾液を凍結乾燥すると表題の化合物30mgを得た。H NMR(DO)δ
3.34(t, 2H), 3.45(d, 1H, J=18), 3.52(t, 2H), 3.8
4(d, 1H, J=18), 5.37(d, 1H, J=5), 5.91(d, 1H, J
=5), 6.95(d, 1H, J=8), 7.07(d, 1H, J=8), 7.88(t,
1H, J=8), 8.19(d, 1H, J=3), 8.28(d, 1H, J=3)。
【0165】 実施例31: 2−(2−N−t−ブトキシカルボニルアミノエチルチオ)−4−クロロピリミジ
ン 2,4−ジクロロピリミジン(477mg、3.0mmol)および2−(N−t
−ブトキシカルボニルアミノ)エチルチオール(637mg、3.6mmol)のメ
タノール(20mL)溶液に0.5Mナトリウムメトキシド(メタノール(6.0mL
)中)を加え、45℃で10分間撹拌した。溶媒を除去し、残渣を水と酢酸エチル
で分離した。有機層を分取し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。固体の残渣
をヘキサン/ジクロロメタンで結晶化すると表題の化合物645mgを得た。 H NMR(CDCl)δ1.55(9H), 3.40(2H), 3.59(2H), 5.
08(br s, 1H), 7.21(d, 1H), 8.35(d, 1H)。
【0166】 実施例32: 2−(2−N−t−ブトキシカルボニルアミノエチルチオ)−4−(メトキシカル
ボニルエチルチオ)ピリミジン 2−(2−N−t−ブトキシカルボニルアミノエチルチオ)−4−クロロピリミ
ジン(645mg、2.2mmol)および3−メルカプトプロピオン酸メチルエ
ステル(320mg、2.4mmol;対応するチオールをナトリウムメトキシド
と反応させて製造した)のナトリウムチオラート塩のメタノール(5mL)溶液を
室温で16時間撹拌した。混合物を濃縮し、水と酢酸エチルで分離した。酢酸エ
チル層を濃縮し、残渣をクロマトグラフ(シリカゲル、ジクロロメタン)にかける
と表題の化合物175mgを得た。H NMR(CDCl)δ1.55(9H),
2.88(2H), 3.40(2H), 3.55(4H), 3.80(3H), 5.16(b
r s, 1H), 5.30(br s, 1H), 6.92(d, 1H), 8.18(d,
1H)。
【0167】 実施例33: (7R)−7−アミノ−3−[2−(2−N−tert−ブトキシカルボニルアミノエチ
ルチオ)ピリミド−4−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、ジフェニル
メチルエステル 2−(2−N−t−ブトキシカルボニルアミノエチルチオ)−4−(メトキシカ
ルボニルエチルチオ)ピリミジン(138mg、0.37mmol)のイソプロパノ
ール(5mL)溶液に0.5Mナトリウムメトキシド(メタノール(0.74mL)中)
を加え、室温で1時間撹拌した。溶媒の除去後、得られたチオラートジエチルエ
ーテルで粉砕し、テトラヒドロフラン(2mL)とメタノール(0.5mL)の混合
液に溶解させた。次いで、(7R)−7−アミノ−3−メタンスルホニルオキシ−
3−セフェム−4−カルボキシレートジフェニルメチルエステル(170mg、
0.37mmol)および炭酸水素ナトリウム(60mg、0.71mmol)のテ
トラヒドロフラン(3mL)と水(0.3mL)溶液を加えた。2時間0℃で撹拌後
、混合物を飽和塩化アンモニウムでクエンチし、酢酸エチルで抽出し、食塩水で
洗浄し、濃縮した。残渣をクロマトグラフ(1%メタノール/ジクロロメタン)に
かけると表題の化合物30mgを得た。H NMR(CDCl)δ1.55(9
H), 3.30(2H), 3.41(2H), 3.75(d, 1H, J=18), 4.98(
d, 1H, J=5), 5.09(br.S, 1H), 5.15(d, 1H, J=5), 6
.98(d, 1H), 7.03(s, 1H), 7.3−7.5(10H), 8.21(d, 1
H)。
【0168】 実施例34: (7R)−7−[(Z)−2−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノピリド−6−(
トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−N−tert−ブトキ
シカルボニルアミノエチルチオ)ピリミド−4−イルチオ]−3−セフェム−4−
カルボン酸、ジフェニルメチルエステル 2−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノピリド−6−イル)−2−(トリフ
ェニルメトキシイミノ)酢酸ナトリウム塩(54mg、0.1mmol)の無水N,
N−ジメチルホルムアミド(1mL)溶液にジフェニルホスホニルクロライド(0.
019mL、0.09mmol)を加え、室温で30分間撹拌した。次いで、−2
0℃に冷却し、(7R)−7−アミノ−3−[2−(2−N−tert−ブトキシカルボ
ニルアミノエチルチオ)ピリミド−4−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン
酸、ジフェニルメチルエステル(30mg、0.045mmol)のN,N−ジメチ
ルホルムアミド(1mL)溶液を加えた。同じ温度で1時間撹拌後、反応を飽和塩
化アンモニウム水溶液で終了させた。混合物を酢酸エチルで抽出し、希塩酸、塩
化リチウム水溶液、飽和炭酸水素ナトリウムおよび塩化リチウム水溶液で連続的
に洗浄し、濃縮した。残渣をシリカゲルのクロマトグラフ(0.5%メタノール/
ジクロロメタン)にかけると表題の化合物20mgを得た。H NMR(CDC
)δ1.42(9H), 1.50(9H), 3.10(2H), 3.35(2H), 3.6
0(d, 1H, J=18), 3.82(d, 1H, J=18), 4.75(br s,
1H), 5.38(d, 1H, J=5), 6.26(dd, 1H), 6.95(d, 1H,
J=5), 7.03(s, 1H), 7.2−7.6(28H), 7.81(br s, 1
H), 8.18(d, 1H, J=5)。
【0169】 実施例35: (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノピリド−6−イル)−2−(ヒドロキシイミ
ノ)アセトアミド]−3−(2−(2アミノエチルチオ)ピリミド−4−イルチオ)−
3−セフェム−4−カルボン酸、トリフルオロ酢酸塩 (7R)−7−[(Z)−2−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノピリド−6−
イル)−2−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−(2−(2−tert
−ブトキシカルボニルアミノエチルチオ)ピリミド−4−イルチオ)−3−セフェ
ム−4−カルボン酸、ジフェニルメチルエステル(20mg、0.02mmol)
、トリエチルシラン(0.1mL)およびジクロロメタン(0.1mL)の混合物にト
リフルオロ酢酸(0.5mL)を加え、室温で1時間撹拌した。混合物を蒸発乾固
させ、ジエチルエーテルで粉砕した。残渣を水に溶解させ、濾過した。濾液を凍
結乾燥すると表題の化合物11mgを得た。H NMR(DO)δ3.31(2
H), 3.42(2H), 3.50(d, 1H, J=18), 3.93(d, 1H, J=
18), 5.37(d, 1H), 5.87(d, 1H), 6.97(d, 1H, J=8),
7.08(d, 1H, J=8), 7.18(d, 1H, J=5), 7.89(t, 1H,
J=8), 8.18(d, 1H, J=5)。
【0170】 実施例36: (7R)−7−[(Z)−2−(2−トリフェニルメチルアミノ−5−チアゾール−4
−イル)−2−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−[3−(2−N
−tert−ブトキシカルボニルアミノエチルチオ)ピラジ−2−イルチオ]−3−セ
フェム−4−カルボン酸、4−メトキシベンジルエステル 3−(2−N−t−ブトキシカルボニルアミノエチルチオ)−2−(メトキシカ
ルボニルエチルチオ)ピラジン(62mg、0.17mmol)のメタノール溶液に
0.5Mナトリウムメトキシド(メタノール(0.33mL)中)を加え、室温で2時
間撹拌した。溶媒の除去後、得られたチオラート酢酸エチルに溶解させ、(7R)
−7−[(Z)−2−(2−トリフェニルメチルアミノ−5−チアゾール−4−イル
)−2−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−トリフルオロメタン
スルホニルオキシ−3−セフェム−4−カルボン酸4−メトキシベンジルエステ
ル(186mg、0.27mmol)を加えた。室温で1時間撹拌後、混合物を食
塩水で洗浄し、濃縮した。残渣をクロマトグラフ(1%メタノール/ジクロロメ
タン)にかけると表題の化合物55mgを得た。H NMR(CDCl)δ1.
55(9H), 3.37(d, 1H, J=18), 3.42(2H), 3.52(2H),
3.89(d, 1H, J=18), 3.91(s, 3H), 5.09(br s, 1H),
5.27(d, 1H, J=5), 5.33(2H), 6.20(dd, 1H), 6.52(
s, 1H), 6.85(br s, 1H), 6.96(d, 2H), 7.3−7.5(32
H), 8.07(d, 1H), 8.21(d, 1H)。
【0171】 実施例37: (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(ヒドロキシ
イミノ)アセトアミド]−3−[3−(2−アミノエチルチオピラジ−2−イルチオ
)]−3−セフェム−4−カルボン酸、トリフルオロ酢酸塩 (7R)−7−[(Z)−2−(2−トリフェニルメチルアミノ−5−チアゾール−
4−イル)−2−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−[3−(2−
N−tert−ブトキシカルボニルアミノエチルチオ)ピラジ−2−イルチオ]−3−
セフェム−4−カルボン酸、4−メトキシベンジルエステル(55mg、0.04
3mmol)のジクロロメタン(0.2mL)溶液にトリエチルシラン(0.2mL)
、次いでトリフルオロ酢酸(0.8mL)を加えた。室温で1時間撹拌後、混合物
を濃縮し、ジエチルエーテルで粉砕すると表題の化合物5.5mgを得た。
NMR(DO)δ3.81(t, 2H, J=6), 3.94(d, 1H, J=18)
, 4.01(t, 2H, J=6), 4.36(d, 1H, J=18), 5.83(d, 1
H, J=5), 6.36(d, 1H, J=5), 7.47(s, 1H), 8.73(d,
1H), 8.81(d, 1H)。
【0172】 実施例38: 2−[(2−N−tert−ブトキシカルボニルアミノエチルチオ)エチルチオ]−5−
メルカプト−1,3,4−チアジアゾール 2−クロロエチルアミン塩酸塩(1.13g、9.8mmol)および2,5−ジ
メルカプト−1,3,4−チアジアゾール(1.47g、9.8mmol)の撹拌した
メタノール(20mL)懸濁液にナトリウムメトキシド(メタノール(39.2mL
、0.5M)中)に加えた。60℃で一晩反応後、反応を室温まで冷却し、ジ−t
−ブチルジカーボネート(2.14g、9.8mmol)を加え、撹拌を18時間継
続した。減圧下で溶媒を除去し、残渣を0.5M炭酸カリウム溶液およびエーテ
ルで分離した。水層を希塩酸で中和し、生成物を酢酸エチルで抽出した。抽出物
を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮すると半固体の残渣を得、これを塩化メチレン
で粉砕すると表題の生成物(0.67g)を得、これをさらに精製することなく次
の反応で使用した。H NMR(CDCl)δ1.50(s, 9H), 3.25(
m, 2H), 3.50(m, 2H), 5.00(s, 1H)。
【0173】 実施例39: (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−2
−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[(2−t−ブトキシ
カルボニルアミノ)エチルチオ]−1,3,4−チアジアゾル−5−イルチオ}−3
−セフェム−4−カルボン酸、ジフェニルメチルエステル 2−[(2−t−ブトキシカルボニルアミノ)エチルチオ]−5−メルカプト−1
,3,4−チアジアゾール(76mg、0.26mmol)および(7R)−7−[(Z)
−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−2−(トリフェニルメ
トキシイミノ)アセトアミド]−3−メタンスルホニルオキシ−3−セフェム−4
−カルボン酸、ジフェニルメチルエステル(235mg、0.26mmol)の塩
化メチレン(5mL)溶液にテトラブチルアンモニウムブロミド(8mg、0.02
6mmol)および炭酸水素ナトリウム(5.0mL、0.5M)水溶液を加えた。
20時間室温で激しく撹拌した後、反応混合液を酢酸エチルと水で分離した。有
機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮すると油状の残渣を生じ、こ
れをシリカゲルの放射状クロマトグラフィー(塩化メチレン中2%メタノール)で
精製すると保護されたセフェム(25mg)を得た。H NMR(CDCl
1.45(s, 9H), 3.20(d, 1H), 3.50(m, 5H), 5.10(d, 1
H), 5.60(s, 1H), 6.20(m, 1H), 7.00(s, 1H), 7.20−
7.60(m, 25H)。
【0174】 実施例40: (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−2
−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−アミノエチルチオ)−1,
3,4−チアジアゾル−5−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、トリフ
ルオロ酢酸塩 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−
2−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[(2−t−ブトキ
シカルボニルアミノ)エチルチオ]−1,3,4−チアジアゾル−5−イルチオ}−
3−セフェム−4−カルボン酸、ジフェニルメチルエステル(25mg)の塩化メ
チレン(0.5mL)溶液に0℃でトリエチルシラン(0.25mL)およびトリフル
オロ酢酸(0.5mL)を加えた。30分後、冷却を停止し、撹拌を室温で1時間
継続した。反応混合物を減圧下で濃縮し、油状の残渣をジイソプロピルエーテル
で粉砕し、濾過すると表題の生成物の沈殿(12mg)が生じた。
【0175】 実施例41: 2−アミノ−4−クロロメチル−1,3−チアゾール チオ尿素(9.56g、0.125mol)のメタノール(100mL)溶液に1,
3−ジクロロアセトン(17.57g、0.138mol)を室温で加えた。30分
後、反応混合液を酢酸エチルと炭酸水素ナトリウム水溶液で分離した。有機抽出
物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮すると表題の粗生成物(16.2g)を得、こ
れをさらに精製することなく直接次の反応に使用した。H NMR(CDCl
/CDOD)δ4.40(s, 2H), 6.40(s, 1H)。
【0176】 実施例42: 2−アミノ−4−(2−t−ブチルオキシカルボニルアミノエチルチオメチル)−
1,3−チアゾール 2−アミノ−4−クロロメチル−1,3−チアゾール(16.2g、0.108m
ol)のジメチルホルムアミド(80mL)溶液に2−t−ブチルオキシカルボニ
ルアミノエタンチオール(28.9g、0.163mol)、次いで炭酸カリウム(
45g、0.326mol)を加えた。1時間激しく撹拌した後、反応混合物を酢
酸エチルと水で分離した。有機層を水で入念に洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し
、減圧下で濃縮した。油状の残渣をフラッシュカラムクロマトグラフ(塩化メチ
レン中2%メタノール)にかけると油状生成物(20.0g)を得た。H NMR
(CDCl)δ1.42(s, 9H), 2.65(m, 2H), 3.35(m, 2H),
3.80(s, 2H), 2.65(m, 2H), 5.00(s, 1H), 6.38(s, 1
H)。
【0177】 実施例43: 2−アミノ−4−(2−t−ブチルオキシカルボニルアミノエチルチオメチル)−
5−チオシアナト−1,3−チアゾール 0℃に冷却した2−アミノ−4−(2−t−ブチルオキシカルボニルアミノエ
チルチオメチル)−1,3−チアゾール(4.27g、14.8mmol)およびチオ
シアン酸カリウム(2.87g、29.5mmol)のメタノール(30mL)撹拌溶
液に臭素(3.55g、0.022mol)を滴下し、撹拌を45分間継続した。反
応混合物を酢酸エチルと水で分離した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧
下で濃縮すると定量的な収率で表題の生成物の固体の残渣を得る。粗生成物をさ
らに精製することなく次の反応で使用した。
【0178】 実施例44: 2−アミノ−4−(2−t−ブチルオキシカルボニルアミノエチルチオメチル)−
5−メルカプト−1,3−チアゾール 2−アミノ−4−(2−t−ブチルオキシカルボニルアミノエチルチオメチル)
5−チオシアナト−1,3−チアゾール(2.83g、8.19mmol)のメタノ
ール(30mL)撹拌溶液に室温で、窒素下で水素化ホウ素ナトリウム(0.93g
、24.6mol)を加え、撹拌を1時間継続した。水の添加後、ガスの放出が止
まるまで撹拌を継続し、該水性溶液を塩化メチレンで洗浄して不純物を取り除い
た。水性のチオラート溶液を希塩酸で希釈し、生成物を酢酸エチル抽出した(す
べての操作を窒素下で行い、ジスルフィドの生成を防いだ)。有機層を硫酸ナト
リウムで乾燥し、減圧下で濃縮すると薄橙色の泡状物質の表題の生成物(1.72
g)を得、これをさらに精製することなく次の反応で使用した。H NMR(C
DCl)δ1.40(s, 9H), 2.60(m, 2H), 3.20(m, 2H), 3.
65(s, 2H), 5.40(s, 1H)。
【0179】 実施例45: (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−2
−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−アミノ−4−(2−
t−ブチルオキシカルボニルアミノエチルチオメチル)−1,3−チアゾール−5
−イルチオール−3−セフェム−4−カルボン酸、ジフェニルメチルエステル 2−アミノ−4−(2−t−ブチルオキシカルボニルアミノエチルチオメチル)
−5メルカプト−1,3−チアゾール(1.72g、5.35mmol)、(7R)−
7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−2−(トリフ
ェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−クロロ−3−セフェム−4−カルボ
ン酸、ジフェニルメチルエステル(4.52g、5.35mmol)およびテトラブ
チルアンモニウムブロミド(0.173g、0.53mmol)の塩化メチレン(3
0mL)およびメタノール(3mL)溶液を炭酸水素ナトリウム(30mL、0.5
M)とともに窒素下、室温で激しく撹拌した。16時間後、反応混合物を水およ
び塩化メチレンで分離し、生成物をシリカゲルカラムのフラッシュクロマトグラ
フィー(酢酸エチル−ヘキサン−2/1)により、薄黄色泡状物質(0.60g)の
形態で単離した。H NMR(CDCl/CDOD)δ1.40(s, 9H),
2.60(m, 2H), 3.20(m, 2H), 3.50(m, 2H), 4.15(s, 2
H), 5.08(d, 1H), 5.95(d, 1H), 6.95(s, 1H), 7.20−
7.60(m, 26H)。
【0180】 実施例46: (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−2
−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[2アミノ−4−(2−アミノエチル
チオメチル)−1,3−チアゾール−5−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボ
ン酸、トリフルオロ酢酸塩 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−
2−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−アミノ−4−(2
−t−ブチルオキシカルボニルアミノエチルチオメチル)−1,3−チアゾール−
5−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、ジフェニルメチルエステル(0
.60mg)の塩化メチレン(20mL)溶液に0℃でトリエチルシラン(0.5mL
)およびトリフルオロ酢酸(10mL)を加えた。30分後、冷却を停止し、撹拌
を室温で1時間継続した。反応混合物を減圧下で濃縮し、油状の残渣をジイソプ
ロピルエーテルで粉砕すると表題の生成物の沈殿(0.41g)を得た。H N
MR(DO)δ2.90(t, J=6, 2H), 3.24(t, J=6, 2H), 3.
54(d, J=16, 1H), 3.78(d, J=16, 1H), 3.96(s, 1H)
, 5.32(d, J=6, 1H), 5.92(d, J=6, 1H)。
【0181】 実施例47: 1−(2−t−ブチルオキシカルボニルアミノエチルチオ)−3−クロロプロパン
−2−オン 1,3−ジクロロアセトン(5.00g、39.37mmol)のテトラヒドロフ
ラン(50mL)撹拌溶液に2−t−ブチルオキシカルボニルアミノエタンチオー
ル(6.98g、37.50mmol)およびトリエチルアミン(3.77g、37.
50mmol)を0℃で加えた。3時間後、反応混合物を酢酸エチルと水で分離
した。有機層を1M塩酸、水、炭酸水素ナトリウム溶液および食塩水で洗浄した
。有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮すると表題の生成物の油
状の残渣(9.40g)を得た。H NMR(CDCl)δ1.58(s, 9H),
2.76(t, J=6, 2H), 3.40(m, 2H), 3.58(s, 2H), 4.42
(s, 2H), 5.00(br s, 1H)。
【0182】 実施例48: 4−(2−t−ブチルオキシカルボニルアミノエチルチオメチル)−2−メルカプ
ト−1,3−チアゾール 1−(2−t−ブチルオキシカルボニルアミノエチルチオ)−3−クロロプロパ
ン−2−オン(11.47g、42.8mmol)のメタノール(50mL)撹拌溶液
にジチオカルバミン酸アンモニウム(4.73g、42.9mmol)を室温で加え
た。50時間後、反応混合物を酢酸エチルと水で分離した。有機層を希水酸化ナ
トリウム(100mL、0.4M)溶液で抽出した。次いで、水層を希塩酸でpH
=7.0に中和し、再び酢酸エチルで抽出した。有機抽出物を硫酸ナトリウムで
乾燥し、減圧下で濃縮すると黄色泡状物質の表題の生成物(7.74g)を得、こ
れをさらに精製することなく次の反応に使用した(すべての操作を窒素下で行い
、ジスルフィドの生成を防いだ)。H NMR(CDCl)δ1.58(s, 9
H), 2.68(t, J=6, 2H), 3.40(m, 2H), 3.65(s, 2H), 5
.00(br s, 1H), 6.60(s, 1H)。
【0183】 実施例49: (7R)−7−アミノ−3−[4−(2−t−ブチルオキシカルボニルアミノエチル
チオメチル)−1,3−チアゾール−2−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボ
ン酸、ジフェニルメチルエステル 4−(2−t−ブチルオキシカルボニルアミノエチルチオメチル)−2−メルカ
プト−1,3−チアゾール(195mg、0.64mmol)および(7R)−7−ア
ミノ−3−メタンスルホニルオキシ−3−セフェム−4−カルボン酸、ジフェニ
ルメチルエステル(295mg、0.64mmol)のテトラヒドロフラン(3mL
)およびメタノール(2mL)溶液にテトラブチルアンモニウムブロミド(21mg
、0.064mmol)および炭酸水素ナトリウム水溶液(4mL、0.5M)を加
え、混合物を室温で激しく撹拌した。2時間後、反応混合物を酢酸エチルと水で
分離した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲ
ルの放射状クロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン−40/60)で精製する
と黄色泡状物質として表題の生成物(27mg)を得た。H NMR(CDCl
)δ1.58(s, 9H), 2.75(t, J=6, 2H), 3.40(m, 2H), 3
.50(d, J=17, 1H), 3.80(d, J=17, 1H), 3.90(s, 2H
), 4.90(d, J=6, 1H), 5.05(br s, 1H), 5.12(d, J=
6, 1H), 7.10(s, 1H), 7.30−7.60(m, 10H)。
【0184】 実施例50: (7R)−7−[(Z)−2−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノピリド−6−イ
ル)−2−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−(4−(2−tert−
ブトキシカルボニルアミノエチルチオメチル)−1,3−チアゾール−2−イルチ
オ)−3−セフェム−4−カルボン酸、ベンズヒドリルエステル 0℃に冷却した[(Z)−2−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノピリド−6
−イル)−2−(トリフェニルメトキシイミノ)]酢酸(40mg、0.074mmo
l)のテトラヒドロフラン(1mL)溶液にピリジン(30mg、0.38mmol)
、次いでジフェニルクロロホスフェート(40mg、0.15mmol)を加えた
。TLCにより混合無水物に完全に変換したことが示された後、該溶液を−20
℃に冷却した(7R)−7−アミノ−3−[4−(2−t−ブチルオキシカルボニル
アミノエチルチオメチル)−1,3−チアゾール−2−イルチオ]−3−セフェム
−4−カルボン酸、ジフェニルメチルエステル(10mg、0.015mmol)
のテトラヒドロフラン(1mL)を含むフラスコに移した。−20℃で1時間反応
させた後、反応混合物を酢酸エチルと水で分離した。有機層を1M塩酸、水、炭
酸水素ナトリウム溶液および食塩水で洗浄した。有機抽出物を硫酸ナトリウムで
乾燥し、減圧下で濃縮すると油状の残渣を得、これをシリカゲルの放射状クロマ
トグラフィー(塩化メチレン中1%メタノール)で精製すると保護されたセフェム
(10mg)を得た。H NMR(CDCl/CDOD)δ1.38(s, 9H
), 1.55(s, 9H), 2.55(t, J=6, 2H), 3.20(m, 2H), 3.
35(d, J=17, 1H), 3.60(d, J=17, 1H), 3.80(s, 2H)
, 5.20(d, J=6, 1H), 5.80(br s, 1H), 6.10(d, J=6
, 1H), 6.95(s, 1H)7.10(s, 1H), 7.10−7.40(m, 27H
), 7.45(t, J=8, 1H), 7.80(d, J=8, 1H)。
【0185】 実施例51: (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノピリド−6−イル)−2−(ヒドロキシイミ
ノ)アセトアミド]−3−(4−(2−アミノエチルチオメチル)−1,3−チアゾー
ル−2−イルチオ)−3−セフェム−4−カルボン酸、トリフルオロ酢酸塩 (7R)−7−[(Z)−2−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノピリド−6−
イル)−2−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−(4−(2−tert
−ブトキシカルボニルアミノエチルチオメチル)−1,3−チアゾール−2−イル
チオ)−3−セフェム−4−カルボン酸、ベンズヒドリルエステルを通常の脱保
護処理にかけると表題の生成物を得た。H NMR(DO)δ2.80(t, J
=6, 2H), 3.15(t, J=6, 2H), 3.48(d, J=17, 1H), 3.
80(d, J=17, 1H), 3.82(s, 2H), 5.38(d, J=6, 1H),
5.90(d, J=6, 1H), 6.95(d, J=8, 1H), 7.10(d, J=8
, 1H), 7.44(s, 1H), 7.45(t, J=8, 1H), 7.90(t, J=
8, 1H)。
【0186】 実施例52: 2−(2−t−ブチルオキシカルボニルアミノエチルチオメチル)−5−メルカプ
ト−1,3,4−チアジアゾール −78℃に冷却した2−メルカプト−5−メチル−1,3,4−チアジアゾール
(1.00g、7.6mmol)のテトラヒドロフラン(60mL)溶液にn−ブチル
リチウム(6.1mL、15.2mmol)を加え、反応液を1時間撹拌した。ビス
(t−ブチルオキシカルボニルアミノエチル)ジスルフィド(2.64g、7.6m
mol)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液を加え、−78℃で1時間反応さ
せた後、−20℃で16時間反応させた。反応混合物を酢酸エチルと水で分離し
た。水層を希塩酸でpH=4.0に調節し、酢酸エチルで入念に抽出した。有機
抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮すると油状の残渣を得、これを
シリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン中1%メタノ
ール)で精製すると表題の生成物(0.37g)を生じた。H NMR(CDCl
)δ1.58(s, 9H)2.80(t, J=6, 2H), 3.42(m, 2H), 3.
90(s, 2H), 5.00(s, 1H)。
【0187】 実施例53: (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−2
−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−t−ブチルオ
キシカルボニルアミノエチルチオメチル)−1,3,4−チアジアゾル−5−イル
チオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、ジフェニルメチルエステル 2−(2−t−ブチルオキシカルボニルアミノエチルチオメチル)−5−メルカ
プト−1,3,4−チアジアゾール(46mg、0.15mmol)、(7R)−7−[
(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−2−(トリフェニ
ルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−クロロ−3−セフェム−4−カルボン酸
、ジフェニルメチルエステル(166mg、0.18mmol)およびテトラブチ
ルアンモニウムブロミド(26mg、0.081mmol)の塩化メチレン(2mL
)溶液に室温で炭酸水素ナトリウム(0.5mL、0.5M)水溶液を加え、反応液
を1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルと水で分離した。有機抽出物を硫酸
ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮すると油状の残渣を得、これをシリカゲルの
放射状クロマトグラフィー(塩化メチレン中1%メタノール、次いでヘキサン中
50%酢酸エチル)を繰り返すことにより精製すると表題の生成物(15mg)を
得た。H NMR(CDCl/CDOD)δ1.42(s, 9H), 2.63(
t, J=6, 2H), 3.30(t, J=6, 2H), 3.42(d, J=17, 1H
), 3.75(d, J=17, 1H), 4.05(s, 2H), 5.20(d, J=6,
1H), 6.14(d, J=6, 1H), 7.02(s, 1H), 7.10(s, 1H),
7.10−7.40(m, 25H)。
【0188】 実施例54: (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−2
−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−アミノエチルチオメチル)
−1,3,4−チアジアゾル−5−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、
トリフルオロ酢酸塩 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−
2−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−t−ブチル
オキシカルボニルアミノエチルチオメチル)−1,3,4−チアジアゾル−5−イ
ルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、ジフェニルメチルエステルを通常の
脱保護処理にかけることにより表題の生成物を得た。H NMR(DO)δ2
.83(t, J=6, 2H), 3.20(t, J=6, 2H), 3.52(d, J=17
, 1H), 3.93(d, J=17, 1H), 4.20(s, 1H), 5.40(d, J
=6, 1H), 5.94(d, J=6, 1H)。
【0189】 実施例55: N−ベンゾイル−N'−(2−t−ブチルオキシカルボニルアミノエチル)チオ尿
素 2−アミノ−(N−tert−ブトキシカルボニル)エチルアミン(1.96g、12
.25mmol)の塩化メチレン(10mL)撹拌溶液に室温でイソチオシアン酸ベ
ンゾイル(2.20g、13.50mmol)を滴下した。16時間後、粗反応混合
物をフラッシュカラムに充填することにより単離し、無色固体として不純物を含
まない表題の生成物(3.10g)を生じた。H NMR(CDCl)δ1.60
(s, 9H), 3.60(m, 2H), 3.98(m, 2H), 4.95(br s, 1H
), 7.80−8.0(m, 5H), 9.17(br s, 1H)。
【0190】 実施例56: N−(2−t−ブチルオキシカルボニルアミノエチル)チオ尿素 N−ベンゾイル−N'−(2−t−ブチルオキシカルボニルアミノエチル)チオ
尿素(1.50g、0.44mmol)を水酸化ナトリウム水溶液(22mL、2.0
M)に懸濁させ、撹拌しながら50℃で1時間加熱すると出発物質が溶解し、そ
の後沈殿を形成した。反応混合物を酢酸エチルで抽出し、有機層を硫酸ナトリウ
ムで乾燥し、減圧下で濃縮すると表題の生成物の固体の残渣(1.01g)を得、
これをさらに精製することなく次の反応で使用した。H NMR(CDCl
/CDOD)δ1.40(s, 9H), 3.20(m, 4H), 3.55(m, 2H)。
【0191】 実施例57: 2−(2−t−ブチルオキシカルボニルアミノエチルアミノ)−4−クロロメチル
−1,3−チアゾール N−(2−t−ブチルオキシカルボニルアミノエチル)チオ尿素(1.00g、4
.54mol)のエタノール(22mL)溶液に1,3−ジクロロアセトン(2.60
g、20.47mmol)を室温で加えた。2時間後、反応混合物を減圧下で濃縮
した。残渣をエーテルで粉砕し、濾過すると表題の生成物の固体沈殿(1.40g
)を得、これをさらに精製することなく次の反応で使用した。H NMR(CD
Cl)δ1.40(s, 9H), 3.35(m, 4H), 4.38(s, 2H), 5.0
0(br s, 1H), 6.40(s, 1H)。
【0192】 実施例58: 2−(2−t−ブチルオキシカルボニルアミノエチルアミノ)−4−(2−t−ブ
トキシカルボニルアミノエチルチオメチル)−1,3−チアゾール 2−(2−t−ブチルオキシカルボニルアミノエチルアミノ)−4−クロロメチ
ル−1,3−チアゾールを2−t−ブチルオキシカルボニルアミノエタンチオー
ルと、実施例42に記載の方法と同様に反応させた。H NMR(CDCl)
δ1.50(s, 18H), 2.80(m, 2H), 3.30−3.60(m, 6H), 3
.72(s, 2H), 5.10(br s, 1H), 5.40(br s, 1H), 6.3
8(s, 1H)。
【0193】 実施例59: 2−(2−t−ブトキシカルボニルアミノエチルアミノ)−4−(2−t−ブトキ
シカルボニルアミノエチルチオメチル)−5−チオシアナト−1,3−チアゾール 2−(2−t−ブチルオキシカルボニルアミノエチルアミノ)−4−(2−t−
ブトキシカルボニルアミノエチルチオメチル)−1,3−チアゾールを臭素および
チオシアン酸カリウムと、実施例43に記載の方法と同様に反応させると表題の
化合物を生じた。H NMR(CDCl/CDOD)δ1.40(s, 18H
), 2.62(t, J=6, 2H), 3.20−3.35(m, 6H), 3.68(s, 2
H), 5.75(br s, 1H), 6.00(br s, 1H)。
【0194】 実施例60: 2−(2−t−ブトキシカルボニルアミノエチルアミノ)−4−(2−t−ブトキ
シカルボニルアミノエチルチオメチル)−5−メルカプト−1,3−チアゾール 2−(2−t−ブトキシカルボニルアミノエチルアミノ)−4−(2−t−ブト
キシカルボニルアミノエチルチオメチル)−5−チオシアナト−1,3−チアゾー
ルを実施例44に記載の方法と同様に水素化ホウ素ナトリウムで還元すると表題
の化合物を生じた。
【0195】 実施例61: (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−2
−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−t−ブトキシ
カルボニルアミノエチルアミノ)−4−(2−t−ブトキシカルボニルアミノエチ
ルチオメチル)−1,3−チアゾール−5−イルチオ]−3−セフェム−4−カル
ボン酸、ジフェニルメチルエステル 2−(2−t−ブトキシカルボニルアミノエチルアミノ)−4−(2−t−ブト
キシカルボニルアミノエチルチオメチル)−5−メルカプト−l,3−チアゾール
を(7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−
2−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−クロロ−3−セフェム
−4−カルボン酸、ジフェニルメチルエステルと、実施例45に記載の方法と同
様に反応させると表題の化合物を生じた。H NMR(CDCl/CD
D)δ1.40(s, 9H), 2.60(t, J=6, 2H), 3.10−3.35(m,
8H), 3.58(s, 2H), 4.15(s, 2H), 5.02(d, J=6, 1H),
5.90(d, J=6, 1H), 6.85(s, 1H), 7.10−7.50(m, 25
H)。
【0196】 実施例62: (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−2
−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−アミノエチルアミノ)−4
−(2−アミノエチルチオメチル)−1,3−チアゾール−5−イルチオ]−3−セ
フェム−4−カルボン酸、トリフルオロ酢酸塩 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−
2−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−t−ブトキ
シカルボニルアミノエチルアミノ)−4−(2−t−ブトキシカルボニルアミノエ
チルチオメチル)−1,3−チアゾール−5−イルチオ]−3−セフェム−4−カ
ルボン酸、ジフェニルメチルエステルを、標準的な脱保護処理にかけた。粗生成
物を逆相MPLC(Amberchrom CG-161、0.1%トリフルオロ酢酸中アセトニト
リルのグラディエント)で精製し、不純物を含まないフラクションを減圧下で濃
縮し、凍結乾燥すると純粋な表題の生成物を生じた。H NMR(DO)δ2
.78(t, J=6, 2H), 3.12(m, 6H), 3.42(d, J=17, 1H),
3.62(d, J=17, 1H), 3.65(m, 2H), 5.20(d, J=6, 1
H), 5.80(d, J=6, 1H)。
【0197】 実施例63: 3−t−ブチルチオ−2−ヒドロキシメチルピリジン −5℃に冷却した3−t−ブチルチオ−2−カルボキシピリジン(10.0g、
47.4mmol)のテトラヒドロフラン(200mL)懸濁液にトリエチルアミン
(8.25mL、47.4mmol)、次いでクロロギ酸エチル(4.38g、47.
4mmol)を加え、反応液を0℃で30分間撹拌した。水素化ホウ素リチウム(
2.58g、118mmol)を分割して加え、5℃以下に温度を維持した。添加
の終了後、反応液を室温まで昇温し、1時間撹拌した。温度を−5℃に下げ、メ
タノール(10mL)、次いで水酸化ナトリウム水溶液(10mL、10%)を加え
た。酢酸エチル(50mL)および水(40mL)の添加後、希塩酸を加えてpH=
5.0とした。沈殿した無機塩を濾過して除き、濾液の有機層を分離した。水層
を酢酸エチルで入念に洗浄した後、合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥
し、濃縮すると黄色油状物質の表題の生成物(7.21g)を得た。H NMR(
CDCl)δ1.40(s, 9H), 4.50(br s, 1H), 4.90(s, 2
H), 7.20(m, 1H), 7.80(d, J=7, 1H), 8.55(d, J=5,
1H). 1H.)。
【0198】 実施例64: 3−t−ブチルチオ−2−(2−t−ブトキシカルボニルアミノエチルチオメチ
ル)−ピリジン Vilsmeier試薬の溶液を、室温で乾燥ジメチルホルムアミド(10mL)に塩化
チオニル(1.09g、9.17mmol)を加えることにより製造した。30分後
、上記の溶液を3−t−ブチルチオ−2−ヒドロキシメチルピリジン(1.20g
、6.09mmol)の乾燥ジメチルホルムアミド(5mL)溶液に入れた。室温で
30分間撹拌後、粉末状の炭酸カリウム(4.15g、30mmol)、次いで2
−t−ブトキシカルボニルアミノエタンチオールおよびヨウ化ナトリウム(0.1
5g、1.05mmol)を加え、16時間激しく撹拌し続けた。反応混合物を酢
酸エチルと水で分離した。有機抽出物を水で入念に洗浄し、次いで硫酸ナトリウ
ムで乾燥し、溶媒留去すると油状物質を生じ、これをシリカゲルのフラッシュク
ロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン−1/2)で精製すると油状の表題の生
成物(1.10g)を得た。H NMR(CDCl)δ1.40(s, 9H), 1.
57(s, 9H), 2.80(t, J=6, 2H), 3.43(t, J=6, 2H), 4
.35(s, 2H), 5.40(br s, 1H), 7.28(dd, J=6, J=4,
1H), 7.95(d, J=6, 1H), 8.63(d, J=4, 1H)。
【0199】 実施例65: 2−(2−アミノエチルチオメチル)−3−メルカプトピリジン二塩酸塩 3−t−ブチルチオ−2−(2−t−ブトキシカルボニルアミノエチルチオメ
チル)−ピリジン(0.60g)の塩酸(5mL、6.0M)溶液を3日間(DO中の
サンプルのNMRがt−ブチルのシグナルを示さなくなるまで)加熱還流し、反
応混合物を蒸発乾固させると所望の固体の二塩酸塩(0.40g)を生じ、これを
さらに精製することなく次の反応で使用した。H NMR(DO)δ2.85(
t, J=6, 2H), 3.15(t, J=6, 2H), 4.20(s, 2H), 7.62
(m, 1H), 7.30(d, J=4, 1H), 7.43(d, J=6, 1H)。
【0200】 実施例66: ビス(2−(2−アミノエチルチオメチル)ピリド−3−イル)ジスルフィド 2−(2−アミノエチルチオメチル)−3−メルカプトピリジン二塩酸塩(0.4
0g)の水(4mL)溶液を濃水酸化アンモニウムで塩基性にし、16時間それに
空気を送り込んだ。反応混合物を蒸発乾固させると表題化合物と塩化アンモニウ
ムの固体の残渣を生じ、これをさらに精製することなく次の反応で使用した。 H NMR(DO)δ2.75(t, J=6, 2H), 3.15(t, J=6, 2H)
, 4.00(s, 2H), 7.38(dd, J=4, J=6, 1H), 8.21(d, J
=6, 1H), 8.38(d, J=4, 1H)。
【0201】 実施例67: ビス[2−(2−t−ブトキシカルボニルアミノエチルチオメチル)ピリド−3−
イル]ジスルフィド 精製していないビス(2−(2−アミノエチルチオメチル)ピリド−3−イル)ジ
スルフィド(0.43g、1.08mmol)のメタノール(50mL)溶液にジ−t
−ブチルジカーボネート(1.19g、5.46mmol)およびトリエチルアミン
(0.73g、7.20mmol)を加えた。45分後、室温で反応混合物を蒸発乾
固させ、再び塩化メチレンに溶解させた。不溶性の残渣を濾過して取り除き濾液
を減圧下で濃縮すると油状の残渣を生じた。シリカゲルのフラッシュクロマトグ
ラフィー(塩化メチレン中5%メタノール)にかけると油状の表題の生成物(0.2
8g)を生じた。H NMR(CDCl)δ1.57(s, 9H), 2.78(t,
J=6H, 2H), 3.40(m, 2H), 4.12(s, 2H), 5.20(br s,
1H), 7.30(dd, J=6, J=4, 1H), 8.03(d, J=6, 1H),
8.48(d, J=4, 1H)。
【0202】 実施例68: (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−2
−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−t−ブトキシ
カルボニルアミノエチルチオメチル)ピリド−3−イルチオ]−3−セフェム−4
−カルボン酸、ジフェニルメチルエステル ビス[2−(2−t−ブトキシカルボニルアミノエチルチオメチル)ピリド−3
−イル]ジスルフィド(83mg、0.14mmol)のジメチルホルムアミド(1
mL)および(7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4
−イル)−2−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−クロロ−3−
セフェム−4−カルボン酸、ジフェニルメチルエステル(175g、0.21mm
ol)溶液にトリフェニルホスフィン(75g、0.28mmol)および水(0.0
1mL)を加えた。室温で3時間後、反応混合物を水と酢酸エチルで分離した。
有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮すると油状の残渣を得、これを
シリカゲルの放射状クロマトグラフィー(塩化メチレン中2%メタノール)で精製
すると表題の生成物(205mg)を生じた。H NMR(CDCl/CD
OD)δ1.40(s, 9H), 2.60(t, J=6, 2H), 3.12(d, J=1
6, 1H), 3.25(m, 3H), 3.90(s, 2H), 5.18(d, J=6, 1
H), 6.00(d, J=6, 1H), 6.98(s, 1H), 7.20−7.60(m,
25H), 7.70(d, J=6, 1H), 8.42(d, J=6, 1H)。
【0203】 実施例69: (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−2
−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−アミノエチルチオメチル)
ピリド−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、メタンスルホン酸塩 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−
2−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−t−ブトキ
シカルボニルアミノエチルチオメチル)ピリド−3−イルチオ]−3−セフェム−
4−カルボン酸、ジフェニルメチルエステルを通常の脱保護処理にかけた。粗生
成物を少量の水に溶解させ、遊離の2価イオンをHP20逆相カラムに該溶液を
充填し、溶出液が中性になるまで水で溶出し、水/アセトニトリル混合液(60
/40)で生成物を溶出させることにより単離した。純粋な生成物を含むフラク
ションを減圧下で蒸発乾固させた。固体の残渣の2価イオン性生成物を、すべて
の原料が溶解するまで、少量の水中で撹拌し、水性のメタンスルホン酸を添加す
ることにより可溶性のメタンスルホン酸塩に変換した。得られた溶液を凍結乾燥
すると表題の化合物のメタンスルホン酸塩を生じた。H NMR(DO)δ2
.55(s, 5H), 2.66(t, J=6, 2H), 3.21(t, J=6, 2H),
3.30(d, J=17, 1H), 3.74(d, J=17, 1H), 4.20(s, 2
H), 5.33(d, J=6, 2H), 5.88(d, J=6, 1H), 7.80(dd,
J=4, J=6, 1H), 8.24(d, J=6, 1H), 8.50(d, J=4,
1H)。
【0204】 実施例70: ビス{2−[2−N,N'−ビス(t−ブトキシカルボニル)グアニジノエチルチオメ
チル]ピリド−3−イル}ジスルフィド ビス(2−(2−アミノエチルチオメチル)ピリド−3−イル)ジスルフィド(9
8mg、0.41mmol)のジメチルホルムアミド懸濁液に1−[N,N'−ビス(
t−ブトキシカルボニル)カルボキシアミジノ]−lH−ピラゾール(141mg
、0.45mmol)を加え、反応液を40℃で16時間加熱した。反応混合物を
酢酸エチルと水で分離した。有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃
縮すると油状生成物を得、これをシリカゲルの放射状クロマトグラフィー(塩化
メチレン中2%メタノール)で精製すると油状の表題の生成物(140mg)を得
た。H NMR(CDCl)δ1.60(s, 18H), 2.80(t, J=6,
2H), 3.72(m, 2H), 4.07(s, 2H), 7.25(dd, J=6, J=
4, 1H), 8.00(d, J=6, 1H), 8.43(d, J=4, 1H), 8.66
(br s, 1H)。
【0205】 実施例71: (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
2−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−メタンスルホニルオキ
シ−3−セフェム−4−カルボン酸、ジフェニルメチルエステル −50℃に冷却した(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−
イル)−2−(トリフェニルメトキシイミノ)酢酸(2.52g、4.00mmol)
および(7R)−7−アミノ−3−メタンスルホニルオキシ−3−セフェム−4−
カルボン酸、ジフェニルメチルエステル、トシル酸塩(1.71g、4.00mm
ol)のテトラヒドロフラン懸濁液にジイソプロピルエチルアミン(1.54g、
12.00mmol)、次いでオキシ塩化リン(0.85g、5.60mmol)を加
え、反応混合物を−30から−35℃で1時間撹拌した。希塩酸を冷却した混合
物に加え、反応液を室温にした。水および酢酸エチルで分離後、有機層を塩酸、
食塩水で入念に洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、シリカゲルプラグを通過させ
て極性の高い不純物を除いた。減圧下で溶媒を除去すると黄色泡状物質の表題の
生成物(2.86g)を得た。H NMR(CDCl/CDOD)δ2.85(
s, 3H), 3.56(d, J=16, 1H), 3.83(d, J=16, 1H), 5.
22(d, J=6, 1H), 6.18(d, J=6, 1H), 7.00(s, 1H), 7
.30−7.50(m, 25H)。
【0206】 実施例72: (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
2−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N,N'−ビ
ス(t−ブトキシカルボニル)グアニジノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチ
オ}−3−セフェム−4−カルボン酸、ジフェニルメチルエステル (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)
−2−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−メタンスルホニルオ
キシ−3−セフェム−4−カルボン酸、ジフェニルメチルエステルをジ−{2−[
2−N,N'−ビス(t−ブトキシカルボニル)グアニジノエチルチオメチル]ピリ
ド−3−イル}ジスルフィドを、67の製造で記載した方法と同様に反応させる
と表題の化合物を生じた。H NMR(CDCl/CDOD)δ1.40(s
, 18H), 2.61(t, J=6, 2H), 3.06(d, J=16, 1H), 3.2
3(d, J=16, 1H), 3.53(t, J=6, 2H), 3.80(s, 2H), 5
.10(d, J=6, 1H), 5.96(d, J=6, 1H), 6.92(s, 1H),
7.10−7.30(m, 27H), 8.62(d, J=6, 1H)。
【0207】 実施例73: (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−グアニジノエチルチオ
メチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−4−カルボン酸、トリフルオロ
酢酸塩 (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)
−2−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N,N'−
ビス(t−ブトキシカルボニル)グアニジノエチルチオメチル]ピリド−3−イル
チオ}−3−セフェム−4−カルボン酸、ジフェニルメチルエステル(200mg
)の塩化メチレン(20mL)溶液にトリエチルシラン(10mL)およびトリフル
オロ酢酸(0.5mL)を室温で加えた。40分間の反応後、混合物を減圧下で濃
縮し、油状の残渣をジイソプロピルエーテルで粉砕し、濾過すると粗生成物の沈
殿を生じた。得られた固体を少量の水に溶解させ、不溶性物質を濾過して取り除
き、濾液を逆相MPLCクロマトグラフィー(Amberchrom CG-161、0.1%トリ
フルオロ酢酸中アセトニトリルの勾配)にかけることにより生成物を単離した。
純粋な生成物を含むフラクションを減圧下で濃縮し、凍結乾燥すると純粋な表題
の生成物(25mg)を生じた。H NMR(DO)δ2.80(t, J=6, 2
H), 3.30(d, J=16, 1H), 3.38(t, J=6, 2H), 3.75(d,
J=16, 1H), 4.21(s, 2H), 5.35(d, J=6, 1H), 5.89(
d, J=6, 1H), 7.88(dd, J=4, J=6, 1H), 8.46(d, J=
6, 1H), 8.55(d, J=4, 1H)。
【0208】 実施例74: (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−2
−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N,N'−ビス(
t−ブトキシカルボニル)グアニジノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}
−3−セフェム−4−カルボン酸、ジフェニルメチルエステル ビス{2−[2−N,N'−ビス(t−ブトキシカルボニル)グアニジノエチルチオ
メチル]ピリド−3−イル}ジスルフィドを(7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ
−5−クロロチアゾール−4−イル)−2−(トリフェニルメトキシイミノ)アセ
トアミド]−3−クロロ−3−セフェム−4−カルボン酸、ジフェニルメチルエ
ステルと、67の製造で記載した方法と同様に反応させると、表題の化合物を生
じた。H NMR(CDCl)δ1.57(s, 18H), 2.83(m, 2H),
3.22(d, J=16, 1H), 3.37(d, J=16, 1H), 4.05(d, J
=10, 1H), 4.10(d, J=10, 1H), 5.22(d, J=6, 1H),
6.10(m, 1H), 7.10(s, 1H), 7.30−7.50(m, 27H), 7.
80(d, J=6, 1H), 8.58(d, J=4, 1H)。
【0209】 実施例75: (7R)−7−((Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−2
−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(グアニジノエチルチオメチル)
ピリド−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、トリフルオロ酢酸塩 0℃に冷却した(7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール
−4−イル)−2−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2
−N,N'−ビス(t−ブトキシカルボニル)グアニジノエチルチオメチル]ピリド
−3−イルチオ}−3−セフェム−4−カルボン酸、ジフェニルメチルエステル(
160mg、0.128mmol)の塩化メチレン(5.0mL)およびトリエチル
シラン(1.5mL)溶液にトリフルオロ酢酸(8.0mL)を加え、反応液を10℃
で7時間撹拌した。反応混合物を−10℃に冷却したエチルエーテル(80mL)
に注ぎ、得られた沈殿をエーテルで入念に洗浄すると表題の生成物(90mg)を
生じた。H NMR(DO)δ2.80(m, 2H), 3.05−3.2(m, 3H
), 3.78(d, J=16, 1H), 4.12(s, 1H), 5.38(d, J=6,
1H), 5.92(d, J=6, 1H), 7.85(dd, J=4, J=6, 1H),
8.32(d, J=6, 1H), 8.56(d, J=4, 1H)。
【0210】 実施例76: (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
2−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(t−ブトキシカ
ルボニルアミノエチルチオメチル)ピリド−3−イルチオ]−3−セフェム−4−
カルボン酸、ジフェニルメチルエステル (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)
−2−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−メタンスルホニルオ
キシ−3−セフェム−4−カルボン酸、ジフェニルメチルエステルをジ[2−(2
−t−ブトキシカルボニルアミノエチルチオメチル)ピリド−3−イル]ジスルフ
ィドと、67の製造で記載した方法と同様に反応させると、表題の化合物を生じ
た。H NMR(CDCl/CDOD)δ1.40(s, 9H), 2.59(t,
J=6, 2H), 3.12(d, J=16, IH), 3.22(m, 3H), 3.90(
s, 2H), 5.18(d, J=6, 1H), 6.02(d, J=6, 1H), 7.00
(s, 1H), 7.20−7.50(m, 26H), 7.72(d, J=6, 1H), 8.
42(d, J=6, 1H)。
【0211】 実施例77: (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(アミノエチルチオメチル)ピ
リド−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、メタンスルホン酸塩 (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)
−2−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(t−ブトキシ
カルボニルアミノエチルチオメチル)ピリド−3−イルチオ]−3−セフェム−4
−カルボン酸、ジフェニルメチルエステルを通常の脱保護処理にかけた。粗生成
物を少量の水に溶解させ、遊離の2価イオンをHP20逆相カラムに該溶液を充
填し、溶出液が中性になるまで水で溶出し、水/アセトニトリル混合液(60/
40)で生成物を溶出させることにより単離した。純粋な生成物を含むフラクシ
ョンを減圧下で蒸発乾固させた。固体の残渣の2価イオン性生成物を、すべての
原料が溶解するまで、少量の水中で撹拌し、水性のメタンスルホン酸を添加する
ことにより可溶性のメタンスルホン酸塩に変換した。得られる溶液を凍結乾燥す
ると表題の生成物のメタンスルホン酸塩を生じた。H NMR(DO)δ2.
70(s, 2.5H), 2.80(t, J=6, 2H), 3.15(t, J=6, 2H),
3.21(d, J=16, 1H), 3.68(d, J=16, 1H), 4.10(s,
2H), 5.29(d, J=6, 2H), 5.83(d, J=6, 1H), 7.65(d
d, J=4, J=6, 1H), 8.20(d, J=6, 1H), 8.41(d, J=4
, 1H)。
【0212】 実施例78: 2−クロロ−4−クロロメチル−5−(2−フェニルスルホニルエチル)チオ−1
,3−チアゾール 4−クロロメチル−5−(2−フェニルスルホニルエチル)チオ−1,3−チア
ゾール(400mg、1.2mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(3mL)溶
液にN−クロロスクシンイミド(160mg、1.2mmol)を加え、混合物を
室温で16時間撹拌した。得られた混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。
有機溶液を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣をクロマトグ
ラフ(シリカゲル、20%酢酸エチル−ヘキサン)にかけると表題の化合物260
mgを得た。H NMR(CDCl)δ3.09(2H), 3.36(2H), 4.
60(2H), 7.5−7.9(5H)。
【0213】 実施例79: 2−クロロ−4−[(2−N−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)チオメチ
ル]−5−(2−フェニルスルホニルエチル)チオ−1,3−チアゾール 2−クロロ−4−クロロメチル−5−(2−フェニルスルホニルエチル)チオ−
1,3−チアゾール(260mg、0.71mmol)、ヨウ化ナトリウム(160
mg、1.1mmol)、2−アミノエタンチオール塩酸塩(96mg、0.85m
mol)、t−BOC無水物(231mg、1.1mmol)および炭酸水素ナトリ
ウム(178mg、2.1mmol)のジオキサン(6mL)および水(4mL)中の
混合物を、室温で16時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、食塩水
で洗浄し、濃縮した。残渣をシリカゲルのクロマトグラフ(1%メタノール/ジ
クロロメタン)にかけると表題の化合物370mgを得た。H NMR(CDC
)δ1.46(9H), 2.70(2H), 3.06(2H), 3.34(4H), 3.8
0(s, 2H), 4.96(br s, 1H), 7.5−7.8(5H)。
【0214】 実施例80: (7R)−7−アミノ−3−[2−クロロ−4−(2−N−tert−ブトキシカルボニ
ルアミノエチルチオ)メチル−1,3−チアゾール−5−イルチオ]−3−セフェ
ム−4−カルボン酸、ジフェニルメチルエステル 2−クロロ−4−[(2−N−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)チオメ
チル]−5−(2−フェニルスルホニルエチル)チオ−1,3−チアゾール(140
mg、0.30mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)の溶液に、t
−ブトキシドカリウム(40mg、0.35mmol)を添加し、室温で45分撹
拌し、次いで0℃に冷却した。(7R)−7−アミノ−3−メタンスルホニルオキ
シ−3−セフェム−4−カルボン酸4−ジフェニルメチルエステル(170mg
、0.37mmol)を添加した。1時間、0℃で撹拌後、反応を飽和水性塩化ア
ンモニウムでクエンチした。混合物を酢酸エチルで抽出し、水性塩化リチウム溶
液で洗浄し、p−トルエンスルホン酸(45mg)の添加後、濃縮した。残渣をジ
エチルエーテルでトリチュレートし、粗表題化合物200mgを、そのp−トル
エンスルホン酸塩として得、それを次の反応に更に精製することなく使用した。
【0215】 実施例81: (7R)−7−[(Z)−2−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノピリド−6−イ
ル)−2−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−クロロ−4
−(2−N−tert−ブトキシカルボニルアミノエチルチオ)メチル−1,3−チア
ゾール−5−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、ジフェニルメチルエ
ステル 冷却(−50℃)した、2−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノピリド−6
−イル)−2−(トリフェニルメトキシイミノ)酢酸ナトリウム塩(186mg、0
.34mmol)の無水N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)の溶液に、塩化メ
タンスルホニル(0.023mL、0.30mmol)を添加し、0.5時間撹拌し
た。(7R)−7−アミノ−3−[2−クロロ−4−(2−N−tert−ブトキシカル
ボニルアミノエチルチオ)メチル−1,3−チアゾール−5−イルチオ]−3−セ
フェム−4−カルボン酸、ジフェニルメチルエステル(200mg、0.23mm
ol、対応するp−トルエンスルホン酸塩から得た)およびジイソプロピルエチ
ルアミン(0.12mL、0.68mmol)を添加し、−30℃で更に2時間撹拌
した。反応を、希塩酸でクエンチした。混合物を、次いで酢酸エチルで抽出し、
塩化リチウム水溶液で洗浄し、濃縮した。残渣をシリカゲル(0.5%メタノール
/ジクロロメタン)のクロマトグラフにかけると、表題の化合物86mgを得た
H NMR(CDCl)δ1.2−1.7(18H), 2.65(2H), 3.40
(4H), 3.82(ABq, 2H), 4.85(br s, 1H), 5.18(d, 1H
), 6.20(dd, 1H), 6.95(s, 1H), 7.2−8.1(28H)。
【0216】 実施例82: (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノピリド−6−イル)−2−(ヒドロキシイミ
ノ)アセトアミド]−3−[2−クロロ−4−(2−アミノエチルチオメチル)−1,
3−チアゾール−5−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、トリフルオ
ロ酢酸塩 (7R)−7−[(Z)−2−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノピリド−6−
イル)−2(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−クロロ−4
−(2−N−tert−ブトキシカルボニルアミノエチルチオ)メチル−1,3−チア
ゾール−5−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、ジフェニルメチルエ
ステル(86mg、0.071mmol)、トリエチルシラン(0.3mL)およびジ
クロロメタン(0.3mL)の混合物にトリフルオロ酢酸(1.4mL)を添加し、室
温で1時間撹拌した。混合物を濃縮乾固し、ジエチルエーテルでトリチュレート
した。残渣をAmberchromカラム(0%から50%アセトニトリル−水(0.1%ト
リフルオロ酢酸含有で溶出)の逆相クロマトグラフィーで精製し、表題の化合物
8mgを得た。H NMR(DO)δ3.11(2H), 3.42(2H), 3.7
0(2H), 4.20(2H), 5.50(1H), 5.60(1H), 7.20(1H), 7
.35(1H), 8.18(1H)。
【0217】 実施例83: 6−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−ピリジンカルボン酸メチル 2,6−ピリジンジカルボン酸(8.35g、50mmol)およびトリエチルア
ミン(5.05g、50mmol)のtert−ブチルアルコール(約60mL)の懸濁
液に、ジフェニルホスホリルアジド(13.8g、50mmol)を滴下し、混合
物を室温で、反応混合物が透明溶液になるまで撹拌した。溶液を、次いでゆっく
り加熱し、2.5時間還流させた。冷却後、混合物を酢酸エチル−ヘキサン(1:
1、v/v)および1%水性水酸化ナトリウムに分配した。有機層を再び、1%
水性水酸化ナトリウムで洗浄した。全ての水性溶液を合わせ、pH=5まで、酢
酸エチルの存在下、濃塩酸で中和した。酢酸エチル層を食塩水で洗浄し、硫酸ナ
トリウムで乾燥させ、濃縮して5.0gの6−tert−ブトキシカルボニルアミノ
−2−ピリジンカルボン酸を得た。
【0218】 この酸(1.38g、5.8mmol)を、Vilsmeier試薬(オキシ塩化リン(1.0
6g、6.9mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド(0.51g、6.9m
mol)から製造)の酢酸エチル溶液(20mL)に添加し、0℃で1時間撹拌した
。無水メタノール(10mL)を添加し、混合物を更に15分撹拌した。混合物を
、次いで濃縮し、酢酸エチルと飽和水性炭酸水素ナトリウムに分配した。有機相
を1%水性塩化リチウム、次いで食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、
濃縮して表題の化合物1.4gを白色結晶性固体として得た。H NMR(CD
Cl)δ1.51(9H), 3.98(3H), 7.54(br s, 1H), 7.80(
2H), 8.16(1H)。
【0219】 実施例84: 6−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−ピリジングリオキシル酸メチル 6−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−ピリジンカルボン酸メチル(5.3
g、21mmol)およびメチルメチルスルフィニルメチルスルフィド(3.7g
、29mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(15mL)の溶液に、水素化ナ
トリウム(油中60%、1.3g、34mmol)を0℃で添加し、混合物を室温
で2時間撹拌した。ジエチルエーテル(100mL)を添加し、混合物を30分撹
拌した。得られた沈殿を回収し、水に溶解し、pH=5に6%塩酸で中和し、ジ
エチルエーテルで抽出した。エーテル抽出物を乾燥させ、濃縮して3.5gの付
加物を得た。
【0220】 この付加物をジクロロメタン(10mL)に溶解し、ピリジン(3.1g、40m
mol)およびトリフルオロ酢酸無水物(4.2g、20mmol)を0℃で添加し
た。室温で30分撹拌後、メタノール(15mL)中の0.5Mナトリウムメトキ
シドを添加した。混合物を次いでl時間撹拌し、濃縮した。酢酸エチルでの水性
炭酸水素ナトリウムからの抽出、続く蒸発により、3.7gの粗ジチオオルトエ
ステルを得た。
【0221】 上記粗物(10g)を酢酸(30mL)に溶解し、過ホウ酸ナトリウム一水和物(
8.4g、84mmol)を添加した。得られた懸濁液を2.5時間撹拌した。溶
媒を蒸発し、酢酸エチルを添加した。得られた溶液を次いで水性炭酸水素ナトリ
ウムで洗浄し、濃縮し、クロマトグラフ(シリカゲル、ジクロロメタン)にかける
と、表題の化合物3.2gを得た。H NMR(CDCl)δ1.53(9H),
3.98(3H), 7.32(br s, 1H), 7.77(d, 1H), 7.86(t,
1H), 8.24(d, 1H)。
【0222】 実施例85: 2−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノピリド−6−イル)−2−(トリフェ
ニルメトキシイミノ)酢酸 6−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−ピリジングリオキシルメチル酸(
1.6g、5.7mmol)の95%エタノールの溶液に、ヒドロキシルアミン塩
酸塩(0.6g、8.6mmol)およびピリジン(0.96mL、9.7mmol)を
添加し、混合物を室温で1.5時間撹拌した。溶媒を真空で除去し、油状残渣を
酢酸エチルと水に分配した。有機溶液を3%塩酸および次いで水で洗浄し、硫酸
ナトリウムで乾燥させ、濃縮して1.63gの粗ヒドロキシイミノエステルを得
た。
【0223】 粗エステルをジクロロメタンに溶解し、0℃に冷却した。塩化トリチル(1.8
7g、6.7mmol)およびトリエチルアミン(0.84mL、6.7mmol)を
添加し、2時間撹拌した。混合物をジクロロメタンで希釈し、1%塩酸で洗浄し
、濃縮して3.1gのトリチル化エステルを得た。ヘキサン−酢酸エチルからの
結晶化により、syn−オキシイミノ生成物を得、それにはanti−異性体は
なかった。
【0224】 上記エステル(4.25g、7.91mmol)を、水酸化ナトリウム(0.64g
、16mmol)含有イソプロピルアルコール、テトラヒドロフランおよび水(1
0:5:1、v/v/v)の混合溶媒に溶解し、65℃で1時間撹拌した。反応
混合物を濃縮して乾燥させ、ヘキサンでトリチュレートしてジクロロメタンと希
塩酸に分配した。有機層を濃縮し、表題の化合物3.7gを得た。H NMR(
CDCl)δ1.53(9H), 7.05−7.50(16H), 7.55(1H), 7.
64(1H)。
【0225】 実施例86: 4−クロロメチル−5−(2−フェニルスルホニルエチル)チオ−1,3−チアゾ
ール 塩化チオニル(1.5mL)をN,N−ジメチルホルムアミド(15mL)と混合し
、室温で30分撹拌した。得られた溶液を次いでシリンジを介して4−ヒドロキ
シメチル−5−(2−フェニルスルホニルエチル)チオ−1,3−チアゾール(1.
69g、5.36mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)の溶液に移
した。2時間後、混合物を酢酸エチルと水に分配した。有機溶液を5%水性炭酸
水素ナトリウムで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して乾燥させ、表題
の化合物1.78gを得た。H NMR(CDCl)δ3.05(2H), 3.3
5(2H), 4.70(2H), 7.50−7.85(5H), 8.82(s, 1H)。
【0226】 実施例87: 4−[(2−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)チオメチル]−5−(2−フ
ェニルスルホニルエチル)チオ−1,3−チアゾール 4−クロロメチル−5−(2−フェニルスルホニルエチル)チオ−1,3−チア
ゾール(2.3g、6.9mmol)、ヨウ化ナトリウム(1.55g、10.3mm
ol)、2−アミノエタンチオール塩酸塩(0.94g、8.3mmol)、t−B
OC無水物(2.25g、10.3mmol)、重炭酸ナトリウム(1.74g、20
.6mmol)のジオキサン(50mL)中の混合物および水(50mL)を室温で6
時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、食塩水で洗浄し、濃縮した。
残渣をシリカゲルのクロマトグラフ(1%メタノール/ジクロロメタン)にかける
と、表題化合物2.9gを得た。H NMR(CDCl)δ1.42(9H), 2
.62(2H), 3.05(2H), 3.30(4H), 3.87(s, 2H), 5.03(b
r s, 1H), 7.50−7.85(5H), 8.80(s, 1H)。
【0227】 実施例88: (7R)−7−アミノ−3−(4−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノエチルチ
オメチル)−1,3−チアゾール−5−イルチオ)−3−セフェム−4−カルボン
酸、ベンズヒドリルエステル、p−トルエンスルホン酸塩 4−[(2−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)チオメチル]−5−(2−
フェニルスルホニルエチル)チオ−1,3−チアゾール(260mg、0.55mm
ol)のN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)の溶液に、テトラヒドロフラン(
1M、0.5mL)中のカリウムtert−ブトキシドを添加し、混合物を室温で30
分撹拌した。(7R)−7アミノ−3−メタンスルホニルオキシ−3−セフェム−
4−カルボン酸、ジフェニルメチルエステル(そのp−トルエンスルホン酸塩形
から、使用直前に遊離、314mg、0.5mmol)を添加し、1時間撹拌した
。混合物を水性炭酸水素ナトリウムでクエンチし、酢酸エチルで抽出し、次いで
濃縮した。粗物をシリカゲルでクロマトグラフし、185mgの遊離塩基を得、
それを次いで酢酸エチル中のp−トルエンスルホン酸(52mg)で処理した。溶
媒の除去により、表題化合物を得た。遊離塩基のH NMR(CDCl)δ1
.42(9H), 2.64(2H), 3.35(4H), 3.94(2H), 4.76(1H),
4.92(1H), 5.02(br s, 1H), 6.98(1H), 6.20−7.60
(1OH), 8.93(s, 1H)。
【0228】 実施例89: (7R)−7−[(Z)−2−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノピリド−6−イ
ル)−2−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−(4−(2−tert−
ブトキシカルボニルアミノエチルチオメチル)−1,3−チアゾール−5−イルチ
オ)−3−セフェム−4−カルボン酸、ベンズヒドリルエステル (7R)−7−アミノ−3−(4−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル
チオメチル)−1,3−チアゾール−5−イルチオ)−3−セフェム−4−カルボ
ン酸、ベンズヒドリルエステル、p−トルエンスルホン酸塩(232mg、0.2
8mmol)および2−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノピリド−6−イル
)−2−(トリフェニルメトキシイミノ)酢酸(173mg、0.33mmol)の無
水テトラヒドロフラン(30mL)の溶液に、連続してオキシ塩化リン(0.04m
L、0.41mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(0.17mL、0.9
7mmol)を−30℃で添加した。得られた溶液を1.5時間撹拌し、反応を0
.1%塩酸でクエンチした。混合物を酢酸エチルで抽出し、濃縮した。残渣を次
いですぐにシリカゲルのクロマトグラフ(0.5%メタノール/ジクロロメタン)
にかけると、表題の化合物170mgを得た。H NMR(CDCl)δ1.
37(9H), 1.45(9H), 2.63(2H), 3.27(4H), 3.85(q, 2
H), 5.12(d, 1H, J=5), 5.21(br s, 1H), 6.09(1H),
6.97(s, 1H), 7.12(d, 1H, J=8), 7.22−7.42(25H),
7.53(1H), 7.80(d, 1H, J=8), 8.89(s, 1H)。
【0229】 実施例90: (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノピリド−6−イル)−2−(ヒドロキシイミ
ノ)アセトアミド]−3−(4−(2アミノエチルチオメチル)−1,3−チアゾール
−5−イルチオ)−3−セフェム−4−カルボン酸、トリフルオロ酢酸塩 (7R)−7−[(Z)−2−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノピリド−6−
イル)−2−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−(4−(2−tert
−ブトキシカルボニルアミノエチルチオメチル)−1,3−チアゾール−5−イル
チオ)−3−セフェム−4−カルボン酸、ベンズヒドリルエステル(91mg、0
.08mmol)およびフェノール(200mg)の混合物を、45℃で、メタンス
ルホン酸(17mg、0.18mmol)に添加し、混合物を1.5時間撹拌した。
冷却後、ジイソプロピルエーテルを添加した。得られた沈殿を回収し、水に溶解
し、濾過した。濾液をAmberchromカラム(0から50%水(0.1%トリフルオロ
酢酸含有)/アセトニトリル)の逆相クロマトグラフィーにかけ、表題の化合物1
8mgを得た。H NMR(DO)δ2.91(2H), 3.30(2H), 3.4
6(d, 1H, J=18), 3.60(d, 1H, J=18), 4.12(2H), 5.
35(1H), 5.88(1H), 7.02(d, 1H, J=8), 7.17(d, 1H,
J=8), 7.98(t, 1H, J=8), 9.20(s, 1H)。
【0230】 実施例91: 4−ヒドロキシメチル−3−メルカプトピリジン 3−メルカプトイソニコチン酸(1.80g、11.6mmol)の乾燥THF(
70mL)の懸濁液を、ゆっくり、THF中のボラン(52mL、1M、52mm
ol)に添加し、反応混合物を30分撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、メタ
ノール(40mL)を添加し、ガス発生が停止した後、濃塩酸(3.6mL)を添加
した。溶液を濾過し、濾液を蒸発乾固した。残渣を少量の水に再溶解し、濃水性
アンモニア(3.6mL)を添加し、反応混合物を蒸発乾固した。一晩真空で乾燥
させた後、表題生成物の定量的収率が得られ、それを更に精製することなく次段
階に使用した。H NMR(CDOD)δ4.78(s, 2H), 8.13(d,
2H, J=6), 8.60(d, 2H, J=6), 8.70(s, 1H)。
【0231】 実施例92: 3−(トリフェニルメチルチオ)−4−ヒドロキシメチルピリジン 4−ヒドロキシメチル−3−メルカプトピリジン(100mg、0.71mmo
l)をDMF(5mL)に溶解し、ジイソプロピルエチルアミン(0.12mL、0.
71mmol)、続いてトリフェニルメチルクロライド(197mg、0.71m
mol)を添加した。30分後、反応混合物を水と酢酸エチルに分配し、有機層
を水で徹底的に洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。シリカゲルでのラジ
アルクロマトグラフィーの精製後、表題物質を得た(67mg、収率25%)。 H NMR(CDCl)δ4.17(s, 2H), 7.20−7.40(m, 15H),
7.42(d, 1H, J=6), 8.22(s, 1H), 8.40(d, 1H, J=6)
【0232】 実施例93: 4−{[(2−N−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)チオ]メチル}−3−(
トリフェニルメチルチオ)ピリジン 塩化チオニル(126mg、1.05mmol)の乾燥DMF(2mL)の溶液を
室温で30分撹拌した。この溶液を次いで3−(トリフェニルメチルチオ)−4−
ヒドロキシメチルピリジン(270mg、0.70mmol)のDMF(2mL)の
溶液に室温でカニューレ挿入し、反応を30分撹拌した。2−(N−t−ブトキ
シカルボニルアミノエチル)チオール(187mg、1.05mmol)および粉末
炭酸カリウム(486mg、3.52mmol)を反応混合物に添加し、撹拌を更
に30分続けた。反応を水と酢酸エチルに分配し、有機層を水で徹底的に洗浄し
、乾燥させた。減圧下での溶媒の除去後、残渣をシリカゲルのラジアルクロマト
グラフィー(ヘキサン/酢酸エチル−4/1)で精製し、表題物質をオフホワイト
色固体(220mg、58%)として得た。H NMR(CDCl)δ1.46(
s, 9H), 2.42(t, 2H, J=6), 3.18(s, 2H), 3.23(m, 2
H), 4.80(br s, 1H), 7.10(d, 1H, J=6), 7.20−7.4
5(m, 15H), 8.28(m, 2H)。
【0233】 実施例94: 4−[(2−N−tert−ブトキシカルボニルアミノエチルチオ)メチル]−3−(ter
t−ブトキシカルボニルチオ)ピリジン 塩化メチレン(15mL)に溶解した4−(2−N−t−ブトキシカルボニルア
ミノエチルチオメチル)−3−(トリフェニルメチルチオ)ピリジン(790mg、
1.45mmol)およびトリエチルシラン(2mL、12.5mmol)に、トリ
フルオロ酢酸(15mL)を添加した。1時間室温で撹拌後、反応混合物を減圧下
で蒸発乾固させ、残渣を乾燥テトラヒドロフラン(10mL)に溶解した。この溶
液にジイソプロピルエチルアミン(1.40mL、7.84mmol)、続いてジ−
t−ブチルジカーボネート(1280mg、5.88mmol)を添加し、3時間
、室温で反応後、溶媒を減圧下で除去した。ラジアルクロマトグラフィーによる
シリカゲルでの精製(塩化メチレン/メタノール50/1)により、黄色泡状物と
して純粋表題生物を得た(460mg、79%)。H NMR(CDCl)δ1
.42(s, 9H), 1.50(s, 9H), 2.58(t, 2H, J=6), 3.23(
t, 2H, J=6), 3.84(s, 2H), 4.95(br s, 1H), 7.42(
d, 1H, J=6), 8.58(d, 1H, J=6), 8.70(s, 1H)。
【0234】 実施例95: 4−(2−N−t−ブトキシカルボニルアミノエチルチオメチル)−3−メルカプ
トピリジン 4−(2−N−t−ブトキシカルボニルアミノエチルチオメチル)−3−(tert
−ブトキシカルボニルチオ)ピリジン(415mg、1.04mmol)のメタノー
ル(2mL)の溶液に、窒素下、ナトリウムメトキシド(1.04mL、1.0M)の
メタノール性溶液を添加し、反応混合物を50°で30分加熱した。溶媒を真空
で蒸発させた後、反応を水と酢酸エチルに、更なる酢酸(125mg、2.08m
mol)と共に分配した。溶媒の減圧下での除去により、表題物質(298mg、
収率96%)を得、それを更に精製することなく次段階に使用した。H NM
R(CDOD)δ1.42(s, 9H), 2.60(m, 2H), 3.20(m, 2H),
4.0(s, 2H), 4.95(br s, 1H), 7.52(d, 1H, J=6), 8
.00(d, 1H, J=6), 8.40(s, 1H)。
【0235】 実施例96: (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−2
−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−[4−(N−tert−ブトキ
シカルボニルアミノエチルチオ)ピリド−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カ
ルボン酸、ジフェニルメチルエステル 4−(2−N−t−ブトキシカルボニルアミノエチルチオメチル)−3−メルカ
プトピリジン(298mg、0.99mmol)の酢酸エチル(5mL)の溶液に、(
7R)−7[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−2−(
トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−メタンスルホニルオキシ−3
−セフェム−4−カルボン酸ジフェニルメチルエステルを添加した。1時間室温
で撹拌後、反応を酢酸エチルと希炭酸水素ナトリウム溶液(30mL、1%)に分
配した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残渣を
シリカゲルのラジアルクロマトグラフィーで精製し、純粋表題生成物を得た(3
66mg、33%)。H NMR(CDOD)δ1.40(s, 9H), 2.50(
m, 2H), 3.20(m, 2H), 3.12(d, 1H, J=16)3.80(s, 2
H), 3.38(d, 1H, J=16), 5.25(d, 1H, J=6), 6.00(d,
1H, J=6), 7.00(s, 1H), 7.20−7.40(m, 25H), 7.42
(d, 1H, J=6), 8.40(d, 1H, J=6), 8.50(s, 1H)。
【0236】 実施例97: (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−2
−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−(4−アミノエチルチオピリド−3−
イルチオ)−3−セフェム−4−カルボン酸、トリフルオロ酢酸塩 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−
2−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−[4−(N−tert−ブト
キシカルボニルアミノエチルチオ)ピリド−3−イルチオ]−3−セフェム−4−
カルボン酸、ジフェニルメチルエステル(342mg、0.31mmol)の塩化
メチレン(3.5mL)の懸濁液に、トリエチルシラン(1.7mL、4.06mmo
l)、続いてトリフルオロ酢酸(4.5mL)を添加した。室温で1時間撹拌後、反
応を0℃に冷却し、イソプロピルエーテル(30mL)を添加した。撹拌を0℃で
10分続け、得られた沈殿を濾過し、ジイソプロピルエーテルで激しく洗浄し、
真空で乾燥させ、表題脱保護セフェムビス−トリフルオロ酢酸塩(222mg、
85%)を得た。H NMR(DO)δ2.90(t, 2H, J=6), 3.31(
t, 2H, J=6), 3.43(d, 1H, J=17), 3.85(d, 1H, J=1
7), 4.18(s, 2H), 5.43(d, 1H, J=4.5), 5.97(d, 1H,
J=4.5), 8.10(d, 1H, J=6), 8.66−8.68(m, 2H)。
【0237】 以下の化合物も上記の化合物の製造に使用したものと本質的に同様の方法によ
り製造した:
【0238】 実施例98: (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[3−(2−アミノエチルチオメチ
ル)ピリド−4−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、トリフルオロ酢酸
H NMR(CDOD)δ2.90(t, 2H, J=6), 3.27(t, 2H,
J=6), 3.47(d, 1H, J=18), 4.08(s, 2H), 5.49(d, 1
H, J=5), 6.11(d, 1H, J=5), 7.66(d, 1H, J=6), 8.5
5(d, 1H, J=6), 8.69(s, 1H)。
【0239】 実施例99: (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノピリド−6−イル)−2−(ヒドロキシイミ
ノ)アセトアミド]−3−[2−(2アミノエチルチオ)−1,3,4−チアジアゾル
−5−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、トリフルオロ酢酸塩 H NMR(DO)δ3.20(t, J=6, 2H), 3.42(t, J=6, 2
H), 3.30(d, J=17, 1H), 3.80(d, J=17, 1H), 5.42(
d, J=6, 1H), 6.00(d, J=6, 1H), 7.03(d, J=8, 1H),
7.20(t, J=8, 1H), 8.00(t, J=8, 1H)。
【0240】 実施例100: (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノピリド−6−イル)−2−(ヒドロキシイミ
ノ)アセトアミド]−3−[3−(2−アミノエチルチオメチル)ピリド−4−イル
チオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、トリフルオロ酢酸塩
【0241】 実施例101: (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[3−(2−グアニジノエチルチオ
メチル)ピリド−4−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、トリフルオロ
酢酸塩 H NMR(CDOD)δ2.93(s, 3H), 2.95(t, 2H, J=6),
3.57(d, 1H, J=18), 3.59(t, 2H, J=6), 4.13(d, 1H
, J=18), 5.58(d, 1H, J=5), 6.21(d, 1H, J=5), 7.8
3(d, 1H, J=6), 8.68(d, 1H, J=6), 8.84(s, 1H)。
【0242】 実施例102: (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−2
−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[2アミノ−4−(2−グアニジノエ
チルチオエチル)−1,3−チアゾール−5−イルチオ]−3−セフェム−4−カ
ルボン酸、トリフルオロ酢酸塩
【0243】 実施例103: (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−アミノエチルチオメチ
ル)ピリド−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、トリフルオロ酢酸
H NMR(CDOD)δ2.85(t, 2H, J=9), 3.33(t, 2H,
J=9), 3.43(d, 1H, J=24), 3.78(d, 1H, J=24), 4.1
8(d, 2H, J=5), 5.32(d, 1H, J=7), 5.94(d, 1H, J=
7), 8.11(d, 1H, J=7), 8.72(d, 1H, J=8), 8.77(s,
1H)。
【0244】 実施例104: (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノピリド−6−イル)−2−(ヒドロキシイミ
ノ)アセトアミド]−3−[4−(2アミノエチルチオメチル)ピリド−3−イルチ
オ]−3−セフェム−4−カルボン酸、トリフルオロ酢酸塩 H NMR(CDOD)δ2.68(t, 2H, J=9), 3.09(t, 2H,
J=9), 2.41(2H, J=23), 3.90(s, 2H), 5.22(d, 1H,
J=6), 5.81(d, 1H, J=6), 6.88(d, 1H, J=9), 6.98(
d, 1H, J=10), 7.70(s, 1H), 7.82(t, 1H, J=9), 8.4
1(d, 1H, J=7), 8.55(d, 1H, J=7)。
【0245】 実施例105: 2−(5−エトキシカルボニルアミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)酢酸 メカニカルスターラー、温度計および窒素パージを備えた5L丸底フラスコに
、2−(5−エトキシカルボニルアミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)ア
セトアルデヒドおよびそのジメチルアセタール(200g)の混合物を、続いて酢
酸(1.2L)および水(30mL)を入れた。スラリーをゆっくり30−35℃に
加熱し、その温度を、ジメチルアセタールのアルデヒドへの完全な変換がプロト
ンNMR分析により確認されるまで維持した。溶液を15−20℃に冷却し、過
酢酸の30%を、45分にわたり滴下した。溶液を20℃に暖め、次いでこの温
度で一晩撹拌した。一晩で形成した白色結晶を真空濾過により回収し、冷酢酸エ
チル(3×250mL)で洗浄した。固体を、高真空下、20℃で12時間乾燥さ
せ、表題の化合物141グラムを得た。H NMR(DMSO):δ1.42(t
, 3H);3.84(s, 3H);4.40(q, 2H);12.70(bs, 1H)
【0246】 実施例106: 2−(5−エトキシカルボニルアミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)酢酸
メチル メカニカルスターラー、温度計および窒素パージを備えた3L丸底フラスコに
、2−(5−エトキシカルボニルアミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)酢
酸(185g、0.80mol、1.0当量)、続いてメタノール(925mL)を入
れ、得られた溶液を0℃に冷却した。溶液をHClガスで30分バブリングし、
削片スラリーを一晩20℃で撹拌した。プロトンNMR分析により、表題化合物
への完全な変換が示された。溶媒をロータリーエバポレーションにより400m
Lまで除去し、次いで0℃に冷却し、純粋表題化合物の種晶添加した。濃い反応
混合物を0℃で2時間撹拌し、白色固体を真空濾過により回収した。固体を高真
空下で12時間、20℃で乾燥させ、表題の化合物172.2グラムをオフホワ
イト色固体として得た。H NMR(CDOD):δ1.47(t, 3H);3.
83(s, 3H);3.97(s, 2H);4.45(q, 2H)
【0247】 実施例107: 2−(5−エトキシカルボニルアミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−ブ
ロモ酢酸メチル 1L丸底フラスコに、2−(5−エトキシカルボニルアミノ−1,2,4−チア
ジアゾル−3−イル)酢酸メチル(50.0g、0.204mol、1.0当量)、続
いてメタノール(500mL)を入れた。得られたスラリーを0℃に冷却した。冷
却スラリーに、予め作成した臭素(9.9mL、0.194mol、0.95当量)
のメタノール(100mL)の溶液を、30分にわたり、温度を0−5℃に維持し
ながら滴下した。冷却浴を除去し、溶液を室温に暖め、2時間撹拌した。反応混
合物のプロトンNMR分析は、反応の終了を示した。オレンジ色溶液を蒸発させ
てオレンジ色油状物とした。オレンジ色油状物をジエチルエーテル(400mL)
に取りこみ、有機物を水(2×100mL)、飽和1:1NaHCO/Na (2×100mL)および次いで食塩水(100mL)で洗浄した。透明無色
エーテル層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させ、表題の化合
物54.5グラムを無色油状物として得た。H NMR(CDCl)δ1.38
(t, 3H);3.98(s, 3H);4.55(q, 2H);5.81(s, 1H)
【0248】 実施例108: 2−(5−エトキシカルボニルアミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−オ
キソ酢酸メチル メカニカルスターラーおよび還流コンデンサーを備えた1L丸底フラスコに、
2−(5−エトキシカルボニルアミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)ブロ
モ酢酸メチル(50.0g、0.154mol、1.0当量)、続いてアセトニトリ
ル(500mL)を入れた。透明な明黄色溶液に、ピリジンN−オキシド(37.0
g、0.385mol、2.5当量)を入れ、反応混合物を加熱還流し、それを3
時間、プロトンNMR分析により反応の終了が決定されるまで維持した。溶液を
冷却し、アセトニトリルをロータリーエバポレーションにより除去し、薄い黄色
油状物を得た。油状物をジクロロメタン(500mL)に溶解し、有機物を一度食
塩水(1×200mL)で洗浄した。食塩水溶液を数回ジクロロメタン(5×10
0mL)で抽出し、有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒
を蒸発させて透明なわずかに黄色の溶液を得、それは室温で放置すると固化した
。固体を高真空下で乾燥させ、表題の化合物37.36グラムを得た。H N
MR(CDCl)δ1.40(t, 3H);4.06(s, 3H);4.46(q, 2H
)
【0249】 実施例109: 2−(5−エトキシカルボニルアミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−オ
キシイミノ酢酸メチル メカニカルスターラーおよび窒素パージを備えた1L丸底フラスコに、2−(
5−エトキシカルボニルアミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−オキソ
酢酸メチル(50.0g、0.193mol、1.0当量)、続いてエタノール(50
0mL)を入れた。透明溶液に、溶液をヒドロキシルアミン塩酸塩(20.0g、
0.290mol、1.5当量)、続いてピリジン(23.5mL、0.290mol
、1.5当量)を入れ、得られた明オレンジ色溶液を一晩20℃で撹拌させた。溶
媒を次いで蒸発させ、薄油状物を得、それを酢酸エチル(400mL)に取りこみ
、有機物を水(2×100mL)、5%HCl(100mL)および次いで食塩水(
100mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下
で蒸発させて表題の化合物40.93グラムを白色固体として得た。H NM
R(CDCl):1.25(t, 3H), 3.86(s, 3H), 4.23(q, 2H)
【0250】 実施例110: (Z)−メチル−2−(5−エトキシカルボニルアミノ−1,2,4−チアジアゾル
−3−イル)−2−トリフェニルメチル−オキシイミノアセテート メカニカルスターラーおよび窒素パージを備えた1L丸底フラスコに、2−(
5−エトキシカルボニルアミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)オキシイ
ミノ酢酸メチル(40.0g、0.146mol、1.0当量)、続いてジクロロメ
タン(400mL)を入れた。透明溶液を0℃に冷却し、そのときにトリフェニル
メチルクロライド(40.7g、0.146mol、1.0当量)を入れ、続いてト
リエチルアミン(20.3mL、0.146mol、1.0当量)を滴下した。溶液
を室温に暖め、2時間それを維持した。反応溶液に水(200mL)を入れ、相を
分離した。有機相を水(2×100mL)および次いで食塩水(2×100mL)で
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で100mLの容量まで蒸
発させ、そこで一晩冷蔵庫に放置した。一晩で形成された結晶を集め、ジクロロ
メタンで洗浄した。プロトンNMR分析は、結晶がsyn/antiトリチル化
オキシムの20:1混合物であることを示した。白色固体を320mLのジクロ
ロメタンに懸濁させ、全ての溶解が明らかになるまで穏やかに還流させた。透明
溶液をゆっくりフリーザー中で冷却し、純粋syn異性体で10℃で種晶添加し
た。一晩フリーザーに放置した後、形成された白色固体を濾過し、冷ジクロロメ
タンで洗浄した。H NMRおよびTLC分析は、これが53.1グラムの表
題化合物である物質であることを示した。H NMR(CDCl)δ1.41(
t, 3H);4.05(s, 3H);4.31(q, 2H);7.25−7.45(m, 1
5H)
【0251】 実施例111: (Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−トリフェニ
ルメチルオキシイミノ酢酸 メカニカルスターラー、還流コンデンサーおよび窒素パージを備えた500m
L丸底フラスコに、(Z)−メチル−2−(5−エトキシカルボニルアミノ−1,2
,4チアジアゾル−3−イル)−トリフェニルメチルオキシイミノ酢酸(20.0g
、0.04mol、1.0当量)、続いて200mLの2.5M NaOH/エタノ
ールの2:1溶液を入れた。得られた2相溶液を加熱還流し、15時間それを維
持した。溶液を5℃に冷却し、pHをゆっくり3−3.5に濃HClで調節した
。沈殿白色固体を濾過し、冷水(3×100mL)で洗浄した。水のトルエン(3
×200mL)との共蒸発による除去、続く高真空下で40℃の乾燥により、表
題の化合物15.44グラムを白色のふわふわした固体として得た。H NM
R(DMSO)δ7.20−7.45。マススペクトル分析は、生成物同一性を確認
した。
【0252】 実施例112: 7−アミノ−3−クロロ−3−セフェム−4−カルボン酸、t−ブチルエステル
マグネティックスターラー、温度計および窒素パージを備えた3L丸底フラス
コに、7−アミノ−3−クロロ−3−セフェム−4−カルボン酸(97.8g、0
.418mol、1.0当量)、続いて酢酸t−ブチル(1L)を入れた。溶液にB
エーテラート(317mL、2.51mol、6当量)を、20分にわたり滴
下し、反応混合物を20℃で2時間撹拌した。反応混合物を2.5Lの氷/水に
注いだ。層を分離し、水性層を5℃に冷却し、pHを6−7に、2M NaOH
(約2L)により調節した。水性層を酢酸エチル(3×300mL)で抽出し、有機
層を合わせ、食塩水(2×200mL)で洗浄した。予め作成した酢酸エチル(1.
4L)中のp−TSA(70.7g、0.372mol、0.9当量)溶液を添加し、
すぐに白色固体が溶液から沈殿し始めた。溶媒を500mL(出発物Iの5容量)
に蒸発させ、10℃に冷却し、その温度で30分撹拌した。白色固体を真空濾過
し、フィルターケーキを酢酸エチル(3×150mL)で洗浄した。白色固体を高
真空下で20℃で16時間乾燥させ、117グラム表題の化合物を得た。
NMR(CDOD)δ1.65(s, 9H);2.47(s, 3H);3.85(d, 1
H);4.15(d, 1H);5.27(d, 1H), 5.44(d, 1H);7.37(d
, 2H);7.81(d, 2H)
【0253】 実施例113: (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
2−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド−3−クロロ−3−セフェム−
4−カルボン酸、t−ブチルエステル メカニカルスターラー、温度計および窒素パージを備えた1L丸底フラスコに
、7−アミノ−3−クロロ−3−セフェムカルボン酸、t−ブチルエステル(1
5g、0.036mol、1当量)、続いて(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−
チアジアゾル−3−イル)−2−(トリフェニルメトキシイミノ)酢酸(15g、0
.036mol、1当量)およびTHF(350mL)を入れ、スラリーを−35℃
に冷却し、そのときにヒューニッヒ塩基(13.93g、0.108mol、3.0
当量)を、5分にわたり、溶液温度を−30℃から−35℃に維持しながら添加
した。できた透明な明黄色溶液に、オキシ塩化リン(8.29g、0.054mo
l、1.5当量)を10分にわたり、溶液温度を−30℃から−35℃に維持しな
がら入れた。溶液を−35℃で1時間、反応の終了がTLC分析(1:1酢酸エ
チルヘキサン)で確認されるまで撹拌した。反応溶液に冷水(150mL)、続い
て酢酸エチル(200mL)を入れた。有機層を分離し、水性層を酢酸エチル(2
×75mL)で抽出した。有機層を合わせ、0.5M HCl(100mL)、水(
2×200mL)および食塩水(2×200mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナト
リウムで乾燥させ、濾過し、蒸発乾固した。白色固体を30mLの酢酸エチルに
取りこみ、急速に撹拌しているヘキサン(400mL)に注ぎ、白色沈殿固体を得
た。固体を真空濾過し、フィルターケーキをヘキサン(3×30mL)で洗浄した
。白色固体を高真空下で、20℃で16時間乾燥させ、グラム表題の化合物17
.9を得た。H NMR(CDCl)δ1.62(s, 9H);3.50(d, 1H
);3.85(d, 1H);5.20(d, 1H);6.15(q, 1H);6.60(d,
1H);7.43(m, 15H)
【0254】 実施例114: 3−トリフェニルメチルチオ−2−ヒドロキシメチルピリジン メカニカルスターラーおよび窒素パージを備えた3L丸底フラスコに、3−メ
ルカプト−2−ヒドロキシメチルピリジン塩酸塩(25.0g、0.141mol
、1当量)、続いてDMF(1.2L)を入れ、濁った懸濁液に、細粉炭酸カリウム
(58.5g、0.423mol、3.0当量)を入れた。得られた溶液にトリフェ
ニルメチルクロライド(38.1g、0.137mol、0.97当量)を入れ、反
応混合物を室温で3時間、TLC分析が反応の終了を示すまで撹拌した(酢酸エ
チル−ヘキサン)。DMF溶液を3Lの4:1水/酢酸エチルに注いだ。水性層
を分離し、更に1回の酢酸エチル(200mL)で抽出した。有機物を合わせ、ヘ
キサン(150mL)を添加した。有機層を水(2×200mL)、次いで食塩水(
2×200mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真
空で蒸発させ、表題化合物48.63gを褐色油状物として得、それを直接次反
応に取った。H NMR(CDCl)δ5.05(s, 2H);7.1−7.4(m
, 16H);8.20(d, 1H);8.58(d, 1H)
【0255】 実施例115: 3−トリフェニルメチルチオ−2−(N−t−ブトキシカルボニルアミノエチル
チオメチル)ピリジン メカニカルスターラー、温度計および窒素パージを備えた3L丸底フラスコに
、3−トリフェニルメチルチオ−2−ヒドロキシメチルピリジン(40.0g、0
.104mol、1当量)、続いてDMF(1.2L)を入れた。溶液を0℃に冷却
し、予め作成したDMF(200mL)中の塩化チオニル(12.4g、0.104
mol、1.0当量)溶液を、約5分にわたり入れた。このオレンジ色溶液に、B
OC−システアミン(18.4g、0.104mol、1当量)、続いて細粉炭酸カ
リウム(43.1g、0.104mol、1当量)を入れ、得られた懸濁液を激しく
、2時間反応の終了がTLC分析により示されるまで撹拌した(1:1EtOA
c/ヘキサン)。溶液を3Lの氷水/4:1酢酸エチル−ヘキサン4:1混合物
に注いだ。水性物を分離し、更に200mLの酢酸エチル−ヘキサン4:1で抽
出した。有機物を合わせ、水(2×200mL)、次いで食塩水(2×200mL)
で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で除去し
、54グラムの褐色油状物を得た。この油状物をシリカゲルのカラムクロマトグ
ラフィーで精製し、表題の化合物41グラムを明黄色油状物として得た。
NMR(CDCl)δ1.41(s, 9H);2.77(t, 2H);3.42(t, 3
H);4.11(s, 2H);7.05−7.45(m, 16H);8.22(d, 1H)
;8.65(d, 1H)
【0256】 実施例116: 3−メルカプト−2−(アミノエチルチオメチル)ピリジントリフルオロアセテー
ト メカニカルスターラー、温度計および窒素パージを備えた1L丸底フラスコに
、3−トリフェニルメチルチオ−2−(t−ブトキシカルボニルアミノエチルチ
オメチル)ピリジン(40.0g、0.074mol、1当量)、続いてジクロロメ
タン(200mL)を入れた。明黄色溶液を0℃に冷却し、トリエチルシラン(6
0mL)を添加し、続いてリフルオロ酢酸(200mL)を約5分にわたり滴下し
た。冷却浴を除去し、溶液を室温に暖め(30分にわたり)、次いで20℃で30
分撹拌した。溶媒をロータリーエバポレーションにより除去し、表題の化合物2
7.75gをオレンジ色蝋状固体として得た。H NMR(DO)δ2.88(
t, 2H);3.28(t, 3H);4.18(s, 2H);7.45(dd, 1H);8
.22(d, 1H);8.55(d, 1H)。
【0257】 実施例117: ビス(2−アミノエチルチオメチルピリド−3−イル)ジスルフィド マグネティックスターラーおよび温度計を備えた1L丸底フラスコ内に、18
ゲージステンレススチール針表面(室内の空気でバブリングするため)を置いた。
この装置に、3−メルカプト−2−(アミノエチルチオメチル)ピリジントリフル
オロ酢酸(25g、0.125mol、1当量)、続いてメタノール(300mL)
を入れ、溶液を0℃に冷却した。濃水酸化アンモニウムを、pHが8に到達する
まで添加した。固体塩化第二鉄(2.03g、0.0125mol、0.1当量)を
添加し、空気を、6時間にわたり激しくバブリングし、その間に、塩化鉄の黒色
懸濁液が明褐色塊固体になった。マススペクトル分析は、ジスルフィドへの変化
を確認した。メタノール性溶液をセライトの小パッドで濾過し、緑色濾液を得た
。メタノールを真空で除去し、褐色がかった緑色蝋状固体を得た。水のトルエン
(4×50mL)との共蒸発による除去により、表題の化合物23.1gを、緑色
蝋状固体として得た。H NMR(DO)δ2.88(t, 2H);3.28(t,
3H);4.18(s, 2H);7.45(dd, 1H);8.22(d, 1H);8.5
5(d, 1H)。マススペクトル:M+1ピーク=399
【0258】 実施例118: ビス(2−N−tert−ブトキシカルボニルアミノエチルチオメチルピリド−3−
イル)ジスルフィド メカニカルスターラーを備えた1L丸底フラスコに、XII(15g、0.038
mol、1当量)、続いて150mLの5:1水/ジオキサンを入れた。均質溶
液に細粉炭酸カリウム(10.5g、0.076mol、2.0当量)およびBOC
−無水物(9.2g、0.042mol、1.1当量)を入れた。溶液を20℃で3
時間、TLC分析(1:1ヘキサン/EtOAc)により反応が終了したことが確
認されるまで、撹拌した。ジオキサンをロータリーエバポレーションにより蒸発
させ、その間に白色粉末が溶液から沈殿した。溶液を室温に冷却し、白色固体を
真空濾過により回収し、固体を2回冷水で洗浄し、表題の化合物17.88gを
得た。H NMR(CDCl)δ1.55(s, 9H);2.80(t, 2H);3
.42(t, 2H);4.12(s, 2H);7.30(dd, 1H);8.02(d, 1
H);8.48(d, 1H)
【0259】 実施例119: (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
2−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(N−tert−ブト
キシカルボニルアミノエチルチオメチル)ピリド−3−イルチオ]−3−セフェム
−4−カルボン酸、t−ブチルエステル マグネティックスターラーおよび窒素パージを備えた250mL丸底フラスコ
に、(7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル
)−2−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−クロロ−3−セフェ
ム−4−カルボン酸、t−ブチルエステル(5g、0.007mol、1当量)、
続いてDMF(80mL)および水(0.8mL)を入れ、得られた透明黄色溶液に
ビス(2−N−tert−ブトキシカルボニルアミノエチルチオメチルピリド−3−
イル)ジスルフィド(3.29g、0.0035mol、0.5当量)、続いてトリフ
ェニルホスフィン(1.83g、0.007mol、1.0当量)を入れた。黄色溶
液を20℃で3時間撹拌した。反応溶液を氷/水に注ぎ、3:1酢酸エチル−ヘ
キサン(3×100mL)で抽出した。有機物を合わせ、水(2×100mL)およ
び次いで食塩水(2×50mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ
、濾過し、溶媒を真空で除去して表題の化合物6.55gを明黄色泡状物として
得た。H NMR(CDCl)δ1.42(s, 18H);1.61(s, 9H);
2.87(m, 3H);2.95(dd, 1H);3.20(d, 1H);3.53(d,
1H);3.60(t, 2H);4.09(s, 2H);4.55(bs, 1H);5.2
0(d, 1H);5.80(bs, 1H);6.17(q, 1H);6.99(bs, 1H
);7.2−7.8(m, 17H), 8.60(d, 1H)
【0260】 実施例120: (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
2−(ヒドロキシイミノ)−3−[2−アミノエチルチオメチル)ピリド−3−イル
チオ]−3−セフェム−4−カルボン酸ビス−TFA塩 マグネティックスターラーおよび窒素パージを備えた250mL丸底フラスコ
に、(7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル
)−2(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(N−tert−ブト
キシカルボニルアミノエチルチオメチル)ピリド−3−イルチオ]−3−セフェム
−4−カルボン酸、t−ブチルエステル(3.5g、0.003mol、1.0当量
)、続いてジクロロメタン(20mL)を入れた。透明な明黄色溶液にトリエチル
シラン(10.5mL)を入れ、続いてトリフルオロ酢酸(35mL)を2分にわた
り滴下した。得られた黄色溶液を20℃で8時間、HPLC分析により完全な脱
保護が確認されるまで撹拌した。酸性溶液を急速に撹拌している0℃ジエチルエ
ーテル(300mL)に注ぎ、得られた白色固体を真空濾過により回収し、フィル
ターケーキを更にジエチルエーテル(2×20mL)で洗浄した。物質を回収し、
高真空下で20℃で1時間乾燥させ、表題化合物をオフホワイト色固体として得
た。H NMR(CDOD)δ2.80(t, 2H);3.02(m, 2H);3.
61(m, 3H);4.17(s, 2H);4.28(q, 1H);5.38(d, 1H)
;6.05(d, 1H);7.51(q, 1H);8.05(d, 1H);8.57(d,
1H)
【0261】 実施例121: (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
2−(ヒドロキシイミノ)−3−[2−アミノエチルチオメチル)ピリド−3−イル
チオ]−3−セフェム−4−カルボキシレート両極イオン 1インチ直径ガラスカラムに30グラムのHP−20樹脂を詰め、 (7R)−
7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(ヒド
ロキシイミノ)3−[2−アミノエチルチオメチル)ピリド−3−イルチオ]−3−
セフェム−4−カルボン酸ビス−TFA塩(1.2g、0.0013mol)の水(
20mL)の酸性溶液を樹脂の上に充填し、蒸留水を、溶離剤のpHが5−6(<
2から)に到達するまで溶出した。溶媒系をすぐに4:1水/アセトニトリルに
代え、両極イオン性化合物を約100mLの溶離剤に溶出した。アセトニトリル
を、真空で<40℃で除去し、残りの水を凍結乾燥して表題の化合物0.79g
を白色ふわふわした固体として得た。
【0262】 実施例122:プロドラッグの合成: ビス[2−[2−(ビス−Nα,Nδ−t−ブトキシカルボニル)−N−(L)−オル
ニチルアミノエチルチオメチル]−ピリド−3−イル]ジスルフィド
【化120】 DMF(7mL)に、N−Boc−Orn−(Boc)−OH(0.504g、1.
5mmol)、ビス(2−(2−アミノエチルチオメチル)ピリド−3−イル)ジス
ルフィド4HCl塩(0.389g、0.71mmol)、ジイソプロピルエチルア
ミン(0.641g、5.0mmol、0.86mL)およびPyBOP(0.780
g、1.5mmol)を各々添加した。反応を室温で2時間撹拌し、次いで酢酸エ
チル(50mL)で希釈した。有機物を水(2×20mL)、食塩水(2×20mL)
で洗浄し、分離して硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。表題
化合物の精製をSiOカラムクロマトグラフィーで、酢酸エチルで溶出して行
ない、0.412g(56%)の白色泡状固体を得た。
【0263】 化合物17−A (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(L)−オルニチル
アミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−4−カルボン
酸、メタンスルホン酸塩 予め乾燥させた25mL丸底フラスコに、DMF(1.5mL)、(7R)−7[(
Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(トリフェニ
ルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−メタンスルホニル−3−セフェム−4−
ジフェニルメチルカルボン酸(0.69,0.8mmol)、ビス[2−[2−(ビス−
α,Nδ−t−ブトキシカルボニル)−N−(L)−オルニチルアミノエチルチオ
メチル]ピリド−3−イル]ジスルフィド(0.41g、0.4mmol)、水(0.0
36mL)およびトリフェニルホスフィン(0.209g、0.8mmol)を各々
添加した。反応混合物を2時間撹拌し、次いで酢酸エチル(50mL)で希釈した
。有機物を水(2×25mL)および食塩水(2×25mL)で洗浄した。有機物を
分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。精製は、SiO カラムクロマトグラフィーで、ヘキサン/酢酸エチルの1/1から酢酸エチル
(100%)の範囲で溶出して、0.45g(45%)の白色泡状固体を得た。白色
泡状固体塩化メチレン/トリエチルシラン(2mL;1/1)に溶解し、次いで0
℃に冷却し、次いでトリフルオロ酢酸(5mL)をシリンジを介して添加した。反
応を30分撹拌し、次いで冷ジエチルエーテル(30mL)でトリチュレートして
、所望のTFA塩の沈殿を得た。TFA塩を水(5mL)に溶解し、水中のHP2
0樹脂のカラムの頂上に置いた。カラムを水で、流出物が6.5のpHとなるま
で洗浄した。カラムを次いでアセトニトリル/水(1/4;v/v)で溶出した。
UV活性フラクションを合わせ、メタンスルホン酸でpH=3.0にトリチウム
化した。有機物を真空で除去し、生産物を凍結乾燥により得、0.095gを白
色無定形固体として得た。H NMR(DO)δ2.00(m, 2H), 2.18
(m, 2H), 3.00(t, 2H, J=7), 3.26(t, 2H, J=7), 3.5
1(d, 1H, J=18), 3.66(m, 2H), 4.00(d, 1H, J=18),
4.24(t, 1H, J=7), 4.43(s, 2H), 5.59(d, 1H, J=5),
6.13(d, 1H, J=5), 8.05(dd, 1H, J=7, 5), 8.51(d,
1H, J=8), 8.77(d, 1H, J=5)。
【0264】 以下の化合物は、上記と同様の方法で合成した。ビス(2−(2−アミノエチル
チオメチル)ピリド−3−イル)ジスルフィド四HCl塩のアシル化は、各アミノ
酸の活性化エステル(ペンタフルオロフェノールまたはN−ヒドロキシスクシン
イミド)を利用して、同様の結果で行ない得る。
【0265】 化合物17−B (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(L)−プロリルア
ミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ)−3−セフェム−4−カルボン酸
、メタンスルホン酸塩 H NMR(DO)δ2.12(m, 3H), 2.52(m, 1H), 2.87(m,
2H), 2.92(s, 3H), 3.58(d, AB, 1H, J=17), 3.51(m,
2H), 3.75(d, AB, 1H, 17), 4.18(m, 1H), 5.43(d, 1
H, J=5), 6.01(d, 1H, J=5), 7.49(dd, 1H, J=7, 5),
8.45(d, 1H, J=5)。
【0266】 化合物17−C (7R)−7−[(Z)−2−(5−N−(L)−アラニルアミノ−1,2,4−チアジア
ゾル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−アミ
ノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−4−カルボン酸、
トリフルオロ酢酸塩 H NMR(CDOD)δ1.74(d, 3H, J=7), 2.94(t, 2H,
J=7), 3.38(t, 2H, J=7), 3.41(d, 1H, J=17), 3.70
(d, 1H, J=17), 4.18(s, 2H), 4.41(s, 2H), 5.33(d,
1H, J=5), 6.04(d, 1H, J=5), 7.45(dd, 1H, J=7,5)
, 8.01(d, 1H, J=8), 8.53(d, 1H, J=5)。
【0267】 化合物17−D (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(L,L)−アラニル
アラニルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−4−
カルボン酸、トリフルオロ酢酸塩 H NMR(DO)δ1.59(d, 3H, J=8), 1.75(d, 3H, J=
8), 2.98(t, 2H, J=7), 3.54(d, 1H, J=17), 3.68(m,
2H), 4.01(d, 1H, J=17), 4.30(q, 1H, J=8), 4.46(
s, 2H), 4.50(q, 1H, J=8), 5.59(d, 1H, J=5), 6.14
(d, 1H, J=5), 8.09(dd, 1H, J=7, 5), 8.59(d, 1H,
J=8), 8.77(d, 1H, J=5)。
【0268】 化合物17−E (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−グリシルアミノエ
チルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−4−カルボン酸、メタ
ンスルホン酸塩 H NMR(DO)δ2.88(t, 2H, J=7), 2.92(s, 3H), 3.
41(d, 1H, J=16), 3.54(m, 2H), 3.88(d, 1H, J=16)
, 3.91(s, 2H), 4.30(s, 2H), 5.48(d, 1H, J=5), 5.9
4(d, 1H,=5), 7.89(dd, 1H, J=8, 5), 8.34(d, 1H, J
=8), 8.59(d, 1H, J=5)。
【0269】 化合物17−F (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(L)−アスパルチ
ルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−4−カルボ
ン酸、トリフルオロ酢酸塩 H NMR(CDOD)δ2.93(m, 2H), 3.07(dd, 1H, J=2
4,9), 3.17(dd, 1H, J=24, 5), 3.47(d, 1H, J=18),
3.58(m, 2H), 3.76(d, 1H, J=18), 4.28(s, 2H), 4.3
6(m, 1H), 5.45(d, 1H, J=5), 6.11(d, 1H, J=5), 7.
52(dd, 1H, J=7, 5), 8.22(d, 1H, J=8), 8.67(d, 1
H, J=5)。
【0270】 化合物17−G (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(L)−アラニルア
ミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−4−カルボン酸
、メタンスルホン酸塩 H NMR(CDOD)δ1.69(d, 3H, J=8), 2.89(s, 3H),
2.91(t, 2H, J=7), 3.43(t, 2H, J=17), 3.63(t, 2H
, J=7), 3.73(d, 1H, J=17), 4.09(q, 1H, J=8), 4.2
5(s, 2H), 5.44(d, 1H, J=5), 6.09(d, 1H, J=5), 7.
54(dd, 1H, J=7,5), 8.02(d, 1H, J=7), 8.62(d, 1H
, J=5)。
【0271】 化合物17−H (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(L)−(Nα−メチ
ル)アラニルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−
4−カルボン酸、メタンスルホン酸塩 H NMR(CDOD)δ1.70(d, 3H, J=10), 2.87(s, 3H)
, 2.88(s, 3H), 2.95(t, 2H, J=7), 3.53(d, 1H, J=1
8), 3.67(t, 2H, J=7), 3.83(d, 1H, J=18), 4.15(q,
1H, J=8), 4.34(s, 2H), 5.48(d, 1H, J=5), 6.12(d
, 1H, J=5), 7.58(dd, 1H, J=7, 5), 8.36(d, 1H, J=
7), 8.73(d, 1H, J=5)。
【0272】 化合物17−I (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(L)−ヒスチジル
アミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−4−カルボン
酸、メタンスルホン酸塩 H NMR(CDOD)δ2.88(t, 2H, J=7), 2.90(s, 3H),
3.50(d, 1H, J=17), 3.57(t, 2H, J=6), 3.76(d, 1H
, J=17), 4.26(s, 2H).4.38(t, 2H, J=7), 5.46(d, 1
H, J=5), 6.07(d, 1H, J=5), 7.65(m, 1H), 8.21(d,
1H, J=6), 8.66(m, 1H), 9.08(s, 1H)。
【0273】 化合物17−J (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(L)−バリルアミ
ノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−4−カルボン酸、
メタンスルホン酸塩 H NMR(DO)δ1.12(d, 3H, J=6), 1.13(d, 3H, J=
6), 2.30(septet, 1H, J=6), 2.91(t, 2H, J=6), 2.
92(s, 3H), 3.43(d, AB, J=18), 3.54(m, 1H), 3.67(
m, 1H), 3.88(d, 1H, J=6), 3.91(d, AB, J=18), 4.3
3(s, 2H), 5.50(d, 1H, J=5), 6.05(d, 1H, J=S), 7.
93(dd, 1H, J=7,5), 8.40(d, 1H, J=7), 8.64(d, 1H
, J=5)。
【0274】 化合物17−K (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(L)−アスパラギ
ルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−4−カルボ
ン酸、トリフルオロ酢酸塩 H NMR(DO)δ2.74−2.79(m, 4H), 2.93(t, 2H, J=
6), 3.27(dd, 1H, J=18, 13), 3.32−3.50(m, 3H), 3
.75(d, 1H, J=18), 4.17(s, 2H), 4.29(t, 1H, J=14
), 5.35(d, 2H, J=5), 5.90(d, 1H, J=5), 7.75(dd,
1H, J=8,5), 8.22(d, 1H, J=8), 8.45(d, 1H, J=5)。
【0275】 化合物17−L (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(L)−リシルアミ
ノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−4−カルボン酸、
メタンスルホン酸塩 H NMR(CDOD)δ1.73(m, 1H), 1.92(m, 1H), 2.09(
m, 1H), 2.91(s, 3H), 2.98(m, 3H), 3.18(t, 1H, J=
6), 3.49(d, AB, 1H, J=17), 3.65(m, 2H), 3.75(d,
AB, 1H, J=17), 4.09(t, 1H, J=6), 4.31(s, 2H), 5.
48(d, 1H, J=5), 6.09(d, 1H, J=5), 7.61(dd, 1H,
J=7, 5), 8.19(d, 1H, J=7), 8.69(d, 1H, J=5)。
【0276】 化合物17−M (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(L)−セリルアミ
ノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−4−カルボン酸、
メタンスルホン酸塩 H NMR(DO)δ2.85(m, 3H), 3.35(d, 1H, J=17), 3
.45(t, 2H, J=6), 3.84(d, 1H, J=17), 3.99(ddd, 2
H, J=24, 12,5), 4.17(t, 2H, J=5), 4.26(s, 2H), 5
.42(d, 1H, J=5), 5.97(d, 1H, J=5), 7.80(dd, 1H,
J=8, 5)8.24(d, 1H, J=5), 8.49(d, 1H, J=5)。
【0277】 化合物17−N (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(L)−グルタミニ
ルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−4−カルボ
ン酸、メタンスルホン酸塩 H NMR(DO)δ2.19(q, 2H, J=7), 2.50(t, 2H, J=
8), 2.85(m, 5H), 3.34(d, 1H, J=18), 3.51(m, 2H),
3.84(d, 1H, J=18), 4.08(t, 1H, J=7), 4.28(s, 2H
), 5.43(d, 1H, J=5), 5.97(d, 1H, J=5), 7.90(dd,
1H, J=8), 8.37(d, 1H, J=8), 8.58(d, 1H, J=8)。
【0278】 ビス−{2−[2−(5−メチル−1,3−ジオキソラン−4−エン−2−オン−4
−イル)メトキシカルボニル)アミノエチルチオメチル]ピリド−3−イル}ジスル
フィド
【化121】 予め乾燥させたDMF(15mL)を入れた25mL丸底フラスコに、ビス(2
−(2−アミノエチルチオメチル)ピリド−3−イル)ジスルフィド4HCl塩(1
.0g、3.39mmol)および(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソラ
ン−4−エニル)メチルp−ニトロフェニルカルボキシレート(0.922g、1.
69mmol)を添加した。撹拌しながらトリエチルアミン(3.6mL、21m
mol)をシリンジを介して滴下した。薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル)で
モニターして、出発物質の完全な消費に続き、反応を20mLの水で希釈し、酢
酸エチル(2×20mL)で抽出した。有機層を分離し1N HCl(1×10m
L)、2%炭酸水素ナトリウム(1×10mL)、水(1×10mL)および食塩水(
1×10mL)で各々洗浄した。有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、
濾過し、真空で濃縮した。表題化合物の精製をSiOカラムクロマトグラフィ
ーで、酢酸エチル(100%)で溶出して達成し、0.252g(10%)を黄色固
体として得た。
【0279】 化合物17−O (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−(5−メチル−1,3−
ジオキソラン−4−エン−2−オン−4−イル)メトキシカルボニル)アミノエチ
ルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−4−カルボン酸、ナトリ
ウム塩 予め乾燥させたDMF(3mL)を入れた25mL丸底フラスコに、(7R)−7
−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(トリフ
ェニルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−メタンスルホニル−3−セフェム−
4−ジフェニルメチルカルボキシレート(0.200g、0.23mmol),ビス
−{2−[2−(5−メチル−1,3−ジオキソラン−4−エン−2−オン−4−イ
ル)メトキシカルボニル)アミノエチルチオメチル]ピリド−3−イル}ジスルフィ
ド(0.080g、0.12mmol)、水(0.010mL)およびトリフェニルホ
スフィン(0.060g、0.24mmol)を各々添加した。2.5時間の撹拌後
、反応を酢酸エチル(10mL)で希釈し、有機物を水(1×10mL)および食塩
水(1×10mL)で洗浄した。有機物を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ
、濾過し、真空で濃縮した。精製は、SiOカラムクロマトグラフィーで、酢
酸エチル(100%)で溶出して達成し、0.212g(82%)を黄色泡状固体と
して得た。黄色固体を塩化メチレン/トリエチルシラン(2mL;1/1、v/
v)に溶解し、0℃に冷却した。反応フラスコにジクロロ酢酸(4.2mL)を添加
し、混合物を1時間撹拌した。反応を、ジイソプロピルエーテル(15mL)でト
リチュレートし、所望の生成物の沈殿を得た。固体を回収し、水(5mL)に溶解
し、0.5M炭酸水素ナトリウムで、溶液が均質になるまでトリチル化した。溶
液を、水と共に充填したHP20樹脂のカラムの頂上に充填し、カラムを水で流
出物のpHが7になるまで洗浄した。カラムを次いでアセトニトリル/水(7/
1)で溶出した。UV活性フラクションを合わせ、真空で還元してアセトニトリ
ルを除去し、表題化合物を凍結乾燥により単離し、0.070g(50%)の表題
化合物を白色無定形固体として得た。H NMR(DO)δ2.21(s, 3H
), 2.90(bt, 2H, J=7), 3.47(m, 2H), 3.80(d, 1H, J
=18), 4.20(s, 2H), 4.95(s, 2H), 5.56(d, 1H, J=5)
, 6.02(d, 1H, J=5), 7.53(dd, 1H, J=7,5), 8.03(d,
1H, J=7), 8.51(d, 1H, J=5)。
【0280】 以下の化合物を、その各々のナトリウム塩に、上記と同様の方法で変換した。
化合物17−P (7R)−7−((Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−(2−N−(L)−ピログルタ
ミニルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−4−カ
ルボン酸、ナトリウム塩 H NMR(CDOD)δ2.50(m, 4H), 2.82(t, 2H, J=7),
3.30(s, 3H), 3.35(d, 1H, J=17), 3.52(m, 2H), 3.7
1(d, 1H, J=17), 4.17(s, 2H), 4.35(m, 1H), 5.38(d
, 1H,=5), 7.41(dd, 1H, J=7,5), 8.42(m, 1H)。
【0281】 実施例123: 2−クロロメチル−3−トリフェニルメチルチオピリジン塩酸塩 有効な機械的撹拌を備えたフラスコ中の2−ヒドロキシメチル−3−トリフェ
ニルメチルチオピリジン(90.3g、235mmol)のN,N−ジメチルホルム
アミド(270mL)の濃い懸濁液を、2℃に冷却した。塩化チオニル(25.8m
L、354mmol)を5mLずつ、1時間にわたり、温度を10℃以下に維持
しながら添加した。添加の終了後、反応混合物を室温にさせ、30分撹拌した。
沈殿を濾過し、酢酸エチル(500mL)で洗浄し、乾燥させて86.7g(84%
)2−クロロメチル−3−トリフェニルメチルチオピリジン塩酸塩を無色結晶と
して得た。
【0282】 実施例124: 2−(2−アミノエチルチオメチル)−3−トリフェニルメチルチオピリジン 撹拌しているナトリウムメトキシド(0.787mol)のメタノール(425m
L)溶液に、室温で窒素下、2−クロロメチル−3−トリフェニルメチルチオピ
リジン塩酸塩(86g、0.196mol)およびシステアミン塩酸塩(33.0g
、0.290mol)を添加した。2.5時間後、反応混合物を酢酸エチル(500
mL)、水(500mL)および食塩水(250mL)に分配した。有機層を分離し
、水性層を酢酸エチル(250mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を食塩水(
3×500mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過に続き、濾
液の減圧下での蒸発により、2−(2−アミノエチルチオメチル)−3−トリフェ
ニルメチルチオピリジンが、黄色がかった油状物として得られた(92.7g、N
MRにより、残余溶媒を回収した後、87.0g、定量的収量)。
【0283】 実施例125: 2−(2−アミノエチルチオメチル)3−トリフェニルメチルチオピリジン 20mLフラスコに、メタノール(2.0mL、9.0mmol、24当量)中の
2−(2−N−tert−ブトキシカルボニルアミノエチルチオメチル)3−トリフェ
ニルメチルチオピリジン(0.20g、0.37mmol、1.0当量)および4.5
M HCl(乾燥)を添加した。溶液を冷蔵庫(4℃)に2時間置いた。2時間の最
後に、反応溶液を氷片入りの20mL水にピペットで移しが、懸濁液がすぐに形
成された。ビス−HCl塩を次に飽和炭酸水素ナトリウム(1mL)で中和し、酢
酸エチル(15mL)で溶出した。相を分離し、水性相を更に酢酸エチル(10m
L)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶
媒を真空で除去して、主に3−トリフェニルメチルチオ−2−(2−アミノエチ
ルチオメチル)ピリジン(HPLC、NMR)を含む白色粉末(80mg、50%)
を得た。H NMR(4:1CDCl:CDOD)δ2.65ppm(t, 2
H), 3.00(t, 2H), 3.52(s, 2H), 6.82(d, 1H), 7.00−
7.40(m, 15H), 8.20(d, 1H)。
【0284】 実施例126: 2−[2−L−(N−tert−ブトキシカルボニル−4−tert−ブチルアスパルチル
)アミノエチルチオメチル]−3−トリフェニルメチルチオピリジン 2−(2−アミノエチルチオメチル)3−トリフェニルメチルチオピリジン(5
7.1g、129mmol)の酢酸エチル(285mL)の撹拌した溶液に、N−(t
ert−ブトキシカルボニル)−4−tert−ブチル−L−アスパラギン酸ペンタフル
オロフェノールエステル(52.8g、116mmol)の溶液を添加し、混合物
を室温で4時間撹拌した。反応混合物を炭酸ナトリウム(0.9M、1L)の水性
溶液で洗浄した。有機層を分離し、2回食塩水(500mL)で洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥させた。ヘキサン(400mL)を、撹拌しながら、次いで酢酸
エチルを添加して透明溶液を得た。得られた溶液をシリカゲルのプラグ(300
mL;2インチ層)を通して濾過し、続いて酢酸エチル−ヘキサン溶液(1L)で
洗浄した。合わせた濾液を油状残渣に濃縮し、シリカゲルのクロマトグラフィー
で、酢酸エチル−ヘキサン溶液(1:2、次いで1:1および最後に2:1)の段
階的勾配溶出を使用して精製した。濾液を蒸発させて、2−[2−L−(N−tert
−ブトキシカルボニル−4−tert−ブチルアスパルチル)アミノエチルチオメチ
ル]−3−トリフェニルメチルチオピリジン(65g、75%)の油状残渣を得、
それをすぐに次段階に使用した。
【0285】 実施例127: 2−(2−L−アスパルチルアミノエチルチオメチル)−3−メルカプトピリジン
二塩酸塩 2−[2−L−(N−tert−ブトキシカルボニル−4−tert−ブチルアスパルチ
ル)アミノエチルチオメチル]−3−トリフェニルメチルチオピリジン(65g、
87mmol)のジクロロメタン(130mL)の撹拌した溶液に、窒素中、トリ
エチルシラン(130mL、810mmol)を添加し、溶液を0℃に冷却した。
トリフルオロ酢酸(650mL)を添加し、混合物を室温に戻し、3.5時間撹拌
させた。混合物を、シロップ残渣まで減圧下濃縮し(〜30℃浴)、それを次いで
酢酸エチル(300mL)に溶解した。この溶液に、乾燥HClの酢酸エチル(1
50mL、1.75M、262mmol)溶液、続いて更なる酢酸エチル(300
mL)を添加し、撹拌を容易にした。更に30分撹拌後、固体を窒素下の濾過に
より回収し、酢酸エチルで洗浄し、真空で乾燥させて2−(2−L−アスパルチ
ルアミノエチルチオメチル)−3−メルカプトピリジン二塩酸塩を白色粉末(33
.7g、99%)として得た。
【0286】 実施例128:ビス(2−[2−L−(N−tert−ブトキシカルボニル−4−tert
−ブチルアスパルチル)アミノエチルチオメチル]ピリド−3−イル)ジスルフィ
ド フラスコに、ビス(2−アミノエチルチオメチル)ピリド−3−イル)ジスルフ
ィド(80mg、0.20mmol、1.0当量)、水性1M 炭酸水素ナトリウム
(2.0mL、2.0mmol、10当量)および水(5mL)を入れた。これに、酢
酸エチル(2.5mL)に溶解させたN−(tert−ブトキシカルボニル)−4−tert
−ブチル−L−アスパラギン酸ペンタフルオロフェノールエステル(0.18g、
0.40mmol、2.0当量)、続いて塩化ナトリウム(50mg、10%溶液)
を添加した。2相混合物を室温で24時間激しく撹拌した。層を分離し、水性相
を更なる酢酸エチル(2.5mL)で洗浄した。有機抽出物を合わせ、食塩水(2×
5mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で溶媒を除去した
。得られた油状生成物をラジアルクロマトグラフィーで精製し、最初は1:5(
v/v)ヘキサン−酢酸エチルで極性の低い物質を除去し、続いて希釈していな
い酢酸エチルで、純粋ビス(2−[2−L−(N−tert−ブトキシカルボニル−4
−tert−ブチルアスパルチル)アミノエチルチオメチル]ピリド−3−イル)ジス
ルフィド(100mg、収率54%)を得た。H NMR(CDCl)δ1.5
0ppm(s, 18H), 1.55(s, 18H), 2.72(m, 6H), 2.92(d
, 2H), 2.98(q, 2H), 3.55(q, 4H), 4.55(d, 2H), 5.8
0(d, 2H), 7.35(m, 4H), 8.10(d, 2H), 8.50(d, 2H)。
【0287】 実施例129: 2−[2−L−(N−tert−ブトキシカルボニル−4−tert−ブチルアスパルチル
)アミノエチルチオメチル]−3−メルカプトピリジン N,N−ジメチルホルムアミド(170mL)中のビス(2−[2−L−(N−tert
−ブトキシカルボニル−4−tert−ブチルアスパルチル)アミノエチルチオメチ
ル]ピリド−3−イル)ジスルフィド(19.3g、41.0mmol)の撹拌した溶
液に、水(1.7mL、94mmol)、続いてトリフェニルホスフィン(11.8
g、45mmol)を添加した。4時間、室温の後、更なるトリフェニルホスフ
ィン(5.38g、20.5mmol)を添加し、反応を室温で一晩続けた。反応混
合物を水(500mL)と3:1(v/v)酢酸エチル−ヘキサンに分配した。有機
抽出物を食塩水(3×250mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下
で濃縮して、2−[2−L−(N−tert−ブトキシカルボニル−4−tert−ブチル
アスパルチル)アミノエチルチオメチル]−3−メルカプトピリジンを得、それを
すぐに次反応に使用した。
【0288】 実施例130: 2−[2−L−(N−tert−ブトキシカルボニル−4−tert−ブチルアスパルチル
)アミノエチルチオメチル]−3−メルカプトピリジン メカニカルスターラーを備えたフラスコに2−(2−アミノエチルチオメチル)
−3−メルカプトピリジン二塩酸塩(2.1g、7.7mmol、1.07当量)、
N−(tert−ブトキシカルボニル)−4−tert−ブチル−L−アスパラギン酸ペン
タフルオロフェノールエステル(3.3g、7.2mmol、1.0当量)、トリエ
チルアミン(2.1 mL、15mmol、2.1当量)およびN,N−ジメチルホル
ムアミド(55mL)を入れた。溶液を20℃で3時間撹拌した。溶液を200m
Lに水で希釈し、3:1(v/v)酢酸エチル−ヘキサン(2×50mL)で洗浄し
た。合わせた有機抽出物を食塩水(3×100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで
乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で除去して2−[2−L−(N−tert−ブトキシカ
ルボニル−4−tert−ブチルアスパルチル)アミノエチルチオメチル]−3−メル
カプトピリジンを得、それを更に精製することなく次段階に使用した。
【0289】 実施例131: 2−(2−L−アスパルチルアミノエチルチオメチル)−3−メルカプトピリジン
二塩酸塩 マグネティックスターラーを備えたフラスコに、2−[2−L−(N−tert−ブ
トキシカルボニル−4−tert−ブチルアスパルチル)アミノエチルチオメチル]−
3−メルカプトピリジン(0.24g、0.51mmol、1.0当量)、続いてC
Cl(1.2mL)およびトリエチルシラン(1.2mL)を入れた。トリフル
オロ酢酸(4.8mL)を溶液に滴下し、それを20℃で3時間撹拌した。溶液を
真空で濃縮し、残渣を酢酸エチル(25mL)に溶解した。この溶液を無水HCl
でバブリングした。ほとんどすぐに沈殿した白色固体を注意深く濾過し、水分に
暴露させずに酢酸エチルで洗浄し、真空で乾燥させて0.18g(90%)2−(2
−L−アスパルチルアミノエチルチオメチル)−3−メルカプトピリジン二塩酸
塩を白色粉末として得た。
【0290】 実施例132: (Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(トリフェ
ニルメチル)オキシイミノ−酢酸ナトリウム (Z)−2−(5−エトキシカルボニルアミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イ
ル)−2−(トリフェニルメチル)オキシイミノ酢酸メチル(7.3g、14.1mm
ol)の懸濁液を80℃に、55mLの2:1(v/v)水性NaOH(2.5M)お
よびエタノール中で加熱還流した。24時間後、反応混合物を室温に冷却し、沈
殿を濾過により回収し、水で洗浄し(洗液は元の濾液と合わせなかった)、真空で
乾燥させて結晶性(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)
−2−(トリフェニルメチル)オキシイミノ酢酸ナトリウム(3.08g、収率48
%)を得た。濾液を更に24時間の80℃での加熱に再び付し、上記後処理を繰
り返して(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(
トリフェニルメチル)オキシイミノ酢酸ナトリウム(1.43g、収率22%)の第
2のクロップを得た。(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−
イル)−2−(トリフェニルメチル)オキシイミノ酢酸ナトリウム(0.49g、収
率8%)の第3のクロップを、濾液を更に24時間の80℃での加熱に付した後
に得た。
【0291】 実施例133: (7R)−7−アミノ−3−クロロセフ−3−エム−4−カルボン酸、tert−ブチ
ルエステル 酢酸t−ブチル(510mL)中の7−アミノ−3−クロロセフ−3−エム−4
−カルボン酸(23.7g、101.2mmol)の懸濁液に、窒素下、BFエー
テラート(80mL)を添加し、混合物を室温で完全な溶解が観察されるまで激し
く撹拌した。2.5時間後、反応混合物を撹拌した氷水(1L)に注ぎ、有機層を
廃棄した。水性層を1:1(v/v)酢酸エチル−ヘキサン(200mL)で洗浄し
、分離した。この水性溶液に、氷冷し、撹拌しながら、酢酸エチル(500mL)
を添加し、続いて炭酸ナトリウム(216g)を8−8.5のpHに到達するまで
徐々に添加した。有機層を分離し、水性層を酢酸エチル(100mL)で抽出した
。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して油状
残渣(28g)を得、それはフラスコを浴から除去した後、固化した。この残渣に
トルエン(100mL;一部溶解)、続いてヘキサン(100mL)を添加した。1
0分の更なる撹拌後、結晶(7R)−7−アミノ−3−クロロセフ−3−エム−4
−カルボン酸、tert−ブチルエステルを濾過し、ヘキサンで洗浄し、減圧下で乾
燥させた(15.4g;52%)。
【0292】 実施例134: (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
2−(トリフェニルメチルオキシイミノ)アセトアミド−3−クロロセフ−3−エ
ム−4−カルボン酸、tert−ブチルエステル (Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−トリフェ
ニルメチルオキシイミノ酢酸ナトリウム(14.38g、31.7mmol)の 乾
燥THF(170g)の撹拌した懸濁液に、クロロリン酸ジフェニル(9.9mL、
47.8mmol、1.5当量)を添加した。数分の撹拌後、ほとんどの出発物質
が溶解した。撹拌を1時間、環境温度で続け、tert−ブチル(7R)−7−アミノ
−3−クロロセフ−3−エム−4−カルボン酸(9.19g、31.7mmol、
1.0当量)、続いて2,6−ルチジン(3.7mL、31.7mmol、1.0当量)
を添加した。3時間室温の後、反応混合物を酢酸エチル(200mL)と0.5M
HCl(100mL)に分配した。相分離後、有機層を再び0.5M HCl(1
00mL)、次いで0.5M NaHCO溶液(2×100mL)で洗浄した。有
機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、約60mLの容量に濃縮した。この溶液
に1:2酢酸エチル−ヘキサン(80mL)を添加し、種晶添加後、生成物(7R)
−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾール3−イル)−2−(ト
リフェニルメチルオキシイミノ)アセトアミド−3−クロロセフ−3−エム−4
−カルボン酸、tert−ブチルエステルが一晩で結晶化した。固体を濾過により回
収し、真空で換装させて、14.1g(63%)の生成物を得た。
【0293】 実施例135: (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
2−(トリフェニルメチルオキシイミノ)アセトアミド−3−[2−(2−L−(N
−tert−ブトキシカルボニル−4−tert−ブチルアスパルチル)アミノエチルチ
オメチル)ピリド−3−イルチオ]セフ−3−エム−4−カルボン酸、tert−ブチ
ルエステル マグネティックスターラーを備えた、窒素パージしたフラスコに、室温でN,
N−ジメチルホルムアミド(335mL、乾燥窒素の気流での長時間のパージに
より脱酸素)、(7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル
−3−イル)−2−(トリフェニルメチルオキシイミノ)アセトアミド−3−クロ
ロセフ−3−エム−4−カルボン酸、tert−ブチルエステル(16.0g、22.
8mmol)、ビス(2−[2−L−(N−tert−ブトキシカルボニル−4−tert−
ブチルアスパルチル)アミノエチルチオメチル]ピリド−3−イル)ジスルフィド(
10.8g、11.4mmol)、水(3.4mL)およびトリフェニルホスフィン(
6.6g、25.1mmol)を添加した。一晩反応させた後、反応混合物を酢酸
エチル/ヘキサン3:1(v/v)混合物(900mL)および水(1.5L)に分配
した。有機層を水で徹底的に洗浄し、減圧下で濃縮して、油状残渣を得た。シリ
カゲルカラムでのクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチルでの勾配溶出)によ
り、(7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル
)−2−(トリフェニルメチルオキシイミノ)アセトアミド−3−[2−(2−L−(
N−tert−ブトキシカルボニル−4−tert−ブチルアスパルチル)アミノエチル
チオメチル)ピリド−3−イルチオ]セフ−3−エム−4−カルボン酸、tert−ブ
チルエステル(18.4g、84%)が、少量の不純トリフェニルホスフィンオキ
シドと共に得られた。
【0294】 実施例136: (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
2−(トリフェニルメチルオキシイミノ)アセトアミド−3−(2−(2−L−アス
パルチルアミノエチルチオメチル)ピリド−3−イルチオ)セフ−3−エム−4−
カルボン酸、tert−ブチルエステル マグネティックスターラーを備えた窒素パージしたフラスコに、N,N−ジメ
チルホルムアミド(45mL、乾燥窒素の気流での長時間のパージにより脱酸素)
、(7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)
−2−(トリフェニルメチルオキシイミノ)アセトアミド−3−クロロセフ−3−
エム−4−カルボン酸、tert−ブチルエステル(10.5g、14.9mmol)お
よび2−(2−L−アスパルチルアミノエチルチオメチル)−3−メルカプトピリ
ジン二塩酸塩(7.5g、19.3mmol)を添加した。混合物を出発物質が完全
に溶解するまで撹拌し、次いで0℃に冷却した(氷水浴)。トリエタノールアミン
(5.8g、38.9mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(6mL)の溶液を
一度に添加した。4.5時間後、更にN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の
2−(2−L−アスパルチルアミノエチルチオメチル)−3−メルカプトピリジン
二塩酸塩(0.7g、1.8mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド(1mL
)中のトリエタノールアミン(0.54g、3.6mmol)を添加した。更に1時
間後、反応混合物を激しく撹拌した水(100mL)および氷片(200mL)の混
合物に注いだ。撹拌を全ての氷が溶けるまで続けた。沈殿粗生成物を濾過し、激
しく水で洗浄し、一晩真空で乾燥させた。粗生成物を3回酢酸エチル(3×20
0mL)で、スパーテルでの徹底的なトリチュレーションを繰り返しながら洗浄
した。得られた黄色沈殿を乾燥させ、(7R)−7[(Z)−2−(5−アミノ−1,
2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(トリフェニルメチルオキシイミノ)アセ
トアミド−3−(2−(2−L−アスパルチルアミノエチルチオメチル)ピリド−
3−イルチオ)セフ−3−エム−4−カルボン酸、tert−ブチルエステル(13.
2g、収率90%)を得た。
【0295】 実施例137: (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
2−(トリフェニルメチルオキシイミノ)アセトアミド−3−(2−(2−L−アス
パルチルアミノエチルチオメチル)ピリド−3−イルチオ)セフ−3−エム−4−
カルボン酸、tert−ブチルエステル マグネティックスターラーを備えた窒素パージしたフラスコに、N,N−ジメ
チルホルムアミド(2.4mL)(乾燥窒素の気流での長時間のパージにより脱酸素
)、2−(2−L−アスパルチルアミノエチルチオメチル)−3−メルカプトピリ
ジン二塩酸塩(0.22g、0.57mmol)を添加した。混合物を出発物質が完
全に溶解するまで撹拌し、次いで0℃に冷却した(氷水浴)。水酸化ナトリウムの
水溶液(0.38mL、3.0M、1.14mmol)を添加し、続いて(7R)−7
−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(トリフ
ェニルメチルオキシイミノ)アセトアミド−3−クロロセフ−3−エム−4−カ
ルボン酸、tert−ブチルエステル(0.40g、0.57mmol)を添加した。4
時間後、反応混合物を激しく撹拌した氷水を入れたフラスコに注いだ。沈殿生成
物を濾過し、徹底的に水で洗浄し、一晩真空で乾燥させた。粗生成物を3回酢酸
エチルで、スパーテルでの徹底的なトリチュレーションを繰り返しながら洗浄し
た。得られた黄色沈殿を真空で乾燥させ、(7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ
−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(トリフェニルメチルオキシイミノ
)アセトアミド−3−(2−(2−L−アスパルチルアミノエチルチオメチル)ピリ
ド−3−イルチオ)セフ−3−エム−4−カルボン酸、tert−ブチルエステル(0
.46g、収率90%)を得た。
【0296】 実施例138: (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド−3−[2−(2−L−アスパルチル)アミ
ノエチルチオメチル)ピリド−3−イルチオ]セフ−3−エム−4−カルボン酸、
ビス−トリフルオロ酢酸塩 磁気撹拌棒および窒素パージを備えたフラスコに、(7R)−7−[(Z)−2−(
5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(トリフェニルメチルオ
キシイミノ)アセトアミド−3−[2−(2−L−(N−tert−ブトキシカルボニル
−4−tert−ブチルアスパルチル)アミノエチルチオメチル)ピリド−3−イルチ
オ]セフ−3−エム−4−カルボン酸、tert−ブチルエステル(3.5g、3mm
ol)、続いてジクロロメタン(20mL)を入れた。透明な明黄色溶液にトリエ
チルシラン(10.5mL)、続いてトリフルオロ酢酸(35mL)を2分にわたり
滴下した。得られた黄色溶液を20℃で8時間撹拌した。酸性溶液を急速に撹拌
している0℃に冷却しているジエチルエーテル(300mL)に注ぎ、得られた白
色固体を濾過により回収した。フィルターケーキを新鮮なジエチルエーテル(2
×20mL)で洗浄し、2.41g(86%)(7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ
−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド
−3−[2(2−L−アスパルチル)アミノエチルチオメチル)ピリド−3−イルチ
オ]セフ−3−エム−4−カルボン酸、ビストリフルオロ酢酸塩を得た。NMR
:実施例120 この塩を、実施例121に先に記載のように、両極イオン形に加工した。
【0297】 実施例139: (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド−3−[2−(2−L−アスパルチル)アミ
ノエチルチオメチル)ピリド−3−イルチオ]−エム−4−カルボキシレート、ビ
ス−トリフルオロ酢酸塩 磁気撹拌棒およびパージを備えたフラスコに、(7R)−7−[(Z)−2−(5−
アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(トリフェニルメチルオキシ
イミノ)アセトアミド−3−[2−(2−L−アスパルチルチオメチル)ピリド−3
−イルチオ」セファー3エム−4−カルボキン酸tert−ブチル(12.2g、12.
0mmol)、ジクロロメタン(61mL)およびトリエチルシラン(61mL、3
80mmol)を入れた。混合物を0℃に冷却し、次いでトリフルオロ酢酸(24
4mL、3.20mol)を滴下した。添加に続いて、冷却浴を除去し、反応物を
室温に暖めた。3時間後に、混合物を減圧下で濃縮し、油状残渣を得た。ジイソ
プロピルエーテル(400mL)を撹拌しながら添加し、沈殿物を一晩4℃で貯蔵
した。顆粒状沈殿物を濾過し、ジイソプロピルエーテルで完全に洗浄し、そして
真空で乾燥し、12.8gの(7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−
チアジアゾル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド−3−[2−(
2−L−アスパルチル)アミノエチルチオメチル)ピリド−3−イルチオ]−エム
−4−カルボキシレート、ビス−トリフルオロ酢酸塩を得た。 NMR:実施例120 前記実施例121のように、この塩を双性イオン形に加工した。
【0298】 実施例140:化合物17のプロドラッグの評価 本発明の一つの態様は、化合物17のプロドラッグの形成である。これらのプ
ロドラッグは改善された溶解性を示し、患者へのこれらの高濃度での投与を可能
にする。化合物17の幾つかのプロドラッグを合成し、そしてそれらの溶解性を
生理学的pH付近で測定している。化合物17の放出を、3種(ラット、サルお
よびヒト)の血清酵素によるプロドラッグの加水分解のインビトロの速度を分析
することによって決定する。
【0299】 A.溶解性プロトコル 少量の固体の塩(5−8mg)をスクリューキャップバイアルに秤量する。水を
添加し、その固体を高濃度で溶解する(50−75mg/mL)。この溶液に、少
量(1−5μLインクレメント)の0.1N水酸化ナトリウム水溶液を、混合後に
わずかな沈殿物が残るまで添加する。この懸濁液を室温で、周期的に撹拌をしな
がら、15分間放置する。次いで、懸濁液のアリコートをエッペンドルフ管に移
し、そして14000rpmで1.5分間遠心分離する。上清の一部を水で希釈
し、濾過し、そして標準的キャリブレーション曲線に対してHPLCによって定
量する。上清のpHを、細い針のプローブを使用して測定する。それぞれの続く
定量のために、新しいサンプルを使用して、より多い0.1N水酸化ナトリウム
を添加し、pHをごくわずかに上昇させ、そしてこの手法の残りの部分を反復す
る。5ないし7回の定量を実施し、濃度に対するpHの曲線を作成する。
【0300】 双性イオンで開始するときに、固体の双性イオンを水に懸濁する。0.1N水
酸化ナトリウムまたは0.1N塩酸を添加し、固体の溶解を開始させる。これら
の懸濁液を室温で15分間頻繁に混合し、次いで前記のように処理する(遠心分
離、希釈および定量)。
【0301】 B.血清におけるプロドラッグ開裂の定量 新鮮なコントロールのヒト血清、新鮮なコントロールのラット血清、およびア
カゲザル血漿(ヘパリン処理され、冷凍保存された)を、振盪している水浴で15
分間37℃で前培養した。血清または血漿のpHを試験切片を使用して測定した
。次いで、25μLの17の水溶液(2mg/mL)またはそのそれぞれのプロド
ラッグを各マトリックスに添加し、1mLの最終溶液容量とする。100μLの
アリコートを、投薬後の時間=0、15、30、および60分で除去しながら、
溶液を1時間37℃で培養した。アリコートを200μLの4%トリクロロ酢酸
に添加し、撹拌し、エッペンドルフ微量遠心機で14000rpmで10分間遠
心分離した。次いで、25μLの各上清をHPLCで分析した。17またはそ
のそれぞれのプロドラッグの分解を、時間=0のAUCに対する時間tのAUC
のパーセンテージとして測定した。そのそれぞれのプロドラッグからの17の放
出の速度を、17の理論的に可能性のあるAUCに対する、時間tに観察された
17のAUCのパーセンテージとして測定し、これは標準濃度曲線との比較によ
って定量した。
【0302】 HPLC条件:Beckman Ultrasphere C18カラム、5ミクロン、4.6mm×2
5cm。1mL/分の95% 0.1M酢酸アンモニウム、pH=6、20分間
で5%アセトニトリルと25%アセトニトリルの勾配、254および280nM
でピークの検出を有する。
【0303】 実施例141:生物学的活性 インビトロ抗菌性評価 感受性試験 7−アシルアミノ−3−ヘテロアリールチオ−3−セフェムカルボン酸の抗微
生物性活性の結果を、表1に示す(μg/mLにおけるMIC)。 化合物を、NCCLS(1)によって推奨されるように実施したブイヨン微量希
釈検定を使用して、細菌株のパネルに対する抗微生物性活性について評価した。
最小阻害濃度(MIC)を、細菌の成長を防止した薬物の最低の濃度として定義し
た。以下の16種の生物が、評価の最初のパネルである。
【0304】
【表1】
【0305】 この最初のパネルについて、検定をMueller-Hinton Broth(MHB)中で実施し、
5×10CFU/mL(早期対数期培養物から)の最終細菌接種量および100
μLの最終体積であった。イミペネム、バンコマイシン、ペニシリンG、ジクロ
キサシリン(MSSA ATCC29213に対してのみ)を含むコントロール薬
物、および新規化合物を、望まれる最終濃度の2倍と同等な濃度で調製した。化
合物の希釈を、マルチチャンネルピペットを使用して、連続2倍希釈によってプ
レート中で直接的に調製した。ポジティブおよびネガティブ成長コントロールを
それぞれのプレートに含めた。
【0306】 細菌接種物を以下の様に調製した。各株について、1の単離したコロニーを使
用して、8mLの体積のMueller-Hintonブイヨンを接種し、そしてこれらの培養
物を一晩(20時間)35℃で振盪培養器で培養した。Enterococcus株を除く他、
次いで、培養物を1:10で希釈し、さらに1時間35℃で振盪培養器で成長さ
せた。接種物を、早期対数期(1時間)培養物を1:1000にMueller-Hintonブ
イヨンで希釈することによって調製した。E. faeciumおよびE. faecalisを、そ
れぞれ一晩培養物を1:333および1:666で新鮮なMueller-Hintonブイヨ
ンで希釈することによって調製した。50μLの体積の接種物を、各ウェルに添
加した。この手順によって、およそ5×10CFU/mLの接種物を得た。正
確な接種量を、TSAにおける細菌懸濁液の10μLの10倍連続希釈を適用す
ることによって定量した。一晩35℃でインキュベーションした後、コロニー形
成単位を手でカウントした。
【0307】 マイクロタイタープレートを35℃で24時間培養し、そして650nmでマ
イクロタイタープレートリーダー(Molecular Deveces)を使用して、並びにマイ
クロタイタープレートリーディングミラーを使用する視覚的観察によって読んだ
。MICを、生物の可視的な成長が完全に阻害される最低濃度として定義する。
1.National Committee for Clinical Laboratory Standards(NCCLS). 1997. M
ethods for Dilution of Antimicrobial Susceptibility Tests for Bacteria T
hat Grow Aerobically - Fourth Edition; Approved Standard. NCCLS Document
M7-A4, Vol. 17 No.2.
【0308】 血清結合定量 化合物のヒト血清タンパク質に対する結合の程度のおよその測定を、ヒト血清
の、選択された細菌株に対するMIC値が定量される培地に対する添加の影響の
定量によって達成することができる。添加したヒト血清の存在下で取得したMI
C値の、血清添加なしで定量されたMIC値に対する割合を、血清結合の基準と
して使用し、そしてそのような定量の結果を以下の表2に示す。
【0309】 前記の標準的MIC定量に加えて、ブドウ球菌株ATCC29213をまた、
ヒト血清:MHBの1:1の割合で試験し、血清中の試験化合物の生物学的活性
の予備的な評価を得る。検定を、1×10CFU/mL(早期対数期培養物か
ら)の最終細菌接種量で、そして100μLの最終体積で、ヒト血清およびMuell
er-Hintonブイヨン(HSMHB)中で実施した。イミペネム、バンコマイシン、
ジクロキサシリンを含むコントロール薬物、および新規化合物を、望まれる最終
濃度の4倍と同等である2倍濃縮Mueller-Hintonブイヨン中で調製した。化合物
の希釈は、マルチチャンネルピペットを使用して、2倍濃縮Mueller-Hinton中の
連続2倍希釈によってプレート中で直接的に調製した。
【0310】 各プレートにポジティブおよびネガティブ成長コントロールを含めた。全部で
50μLのヒト血清をすべてのウェルに添加した。S. aureus ATCC2921
3をMHB中で一晩成長させ(前記MIC定量参照)、次いで、培養物を1:10
で希釈し、さらに1時間35℃で振盪培養器で成長させた。接種物を早期対数期
(1時間)培養物を1:100に、新鮮な2倍濃縮Mueller-Hintonブイヨンで希釈
することによって調製した。25μLの体積の接種量を、各ウェルに添加した。
この手法によって、およそ5×10CFU/mLの接種量を得た。正確な接種
量を、TSAにおける細菌懸濁液の10μLの10倍連続希釈を適用することに
よって定量した。一晩35℃でインキュベーションした後、コロニー形成単位を
手でカウントした。
【0311】 選択されたセファロスポリン化合物の結合のより正確な測定を、下記の様にH
PLCを使用して実施した。表2の対応する値は、血清タンパク質に結合したと
考えられるセファロスポリン化合物のパーセンテージを示す。
【0312】 1.37±2℃に予め暖めた振盪している水浴に血清を5から10分置き、血清
を37℃に温める。血清が37℃である間に、pHペーパーを使用して血清pH
を測定し、そして記録する。測定を3分離して2回行う。pHが7.4±0.4で
はないならば、そのときは、血清上を5%CO/95%Oでブローすること
によってpHを調節する。数分のブローイングの後、血清を37℃に温め、そし
てpHペーパーを使用して、3分間あけて測定を2回実施する。4℃で保存する
。血清は7日間安定である。それぞれの使用の前に、pHを常にチェックする。
【0313】 2.いずれもの遠心分離の前に、遠心分離温度は25±2℃に調節しなければな
らない。ローターにおける2つの水を入れた管で、25℃に温度を調節し、検定
で使用するのと同じスピード(1900g)で45分間回転させることによって、
遠心機を予め暖める。遠心機が停止するとき、キャリブレーションした温度計で
水の管の温度を速やかにチェックする。水の管の温度は25±2℃でなければな
らない。最終的に温度が前記基準に適合しないときは、温度設定を調節し、そし
てさらに45分間回転させる。温度が25±2℃となるまで、回転を継続し、そ
して温度を測定し、そして設定を調節する。
【0314】 3.ブランクpH7.4血清をAmicon Centrifree Micropartition装置にピペッ
ティングすることによって、ブランク限外濾過液を調製する。遠心機:固定角ロ
ーター、1900g、20分間25℃。限外濾過液のpHを測定し、そして血清
のpHに調節する(7.4±0.2)。
【0315】 4.190μlのブランク限外濾過液を、ラベルした1.7mLポリプロピレン
微量遠心管のセットにピペッティングする。10μLの適当な標準ストックの5
0、200、1000μg/mLをピペッティングし、そしてそれぞれ2.5、
10、および50μg/mLの標準を作成する。各管をよく撹拌する。標準サン
プルの1つのセットを、0.2M酢酸と1:1で混合し、そしてHPLC(MST
D)に注入する。これらのサンプルは膜標準であり、そして他の標準と比較する
ために使用する。190ulの限外濾過液をピペッティングし、そして標準が調
製されるいずれかの溶液(例えば水)の10ulでスパイクし(spike)、ゼロ標準
を作成する。
【0316】 5.475μLの暖めたブランクpH7.4血清を、それぞれの2つについて、
ラベルした1.7mLポリプロピレン微量遠心管のセットにピペッティングする(
血清Aおよび血清B)。25μLの1000μg/mL標準ストックを各管にピ
ペッティングし、各管をよく撹拌し、血清標準50μg/mLを作成する。10
0μLの血清を除去し、そして撹拌しながら200μLの4%TCAで脱タンパ
クし、血清タイム0を作成する(血清50、T0)。血清管を、37℃の振盪して
いる水浴に10分間置く。100μLの血清をピペットアウトし、そして200
μLの4%TCAで脱タンパクし、血清タイム10を作成する(血清50、T1
0)。200ulの血清標準50μg/mLを限外濾過装置にピペッティングし
、それをTCAで処理せず、サンプル中の遊離薬物を定量する(ラット血清50)
【0317】 6.血清および標準サンプルをラベルしたAmicon Centrifree Micropartitionフ
ィルターへ移し、そして遠心分離する:1900g、25℃10分間。抽出した
血清サンプル(T0およびT10)を、回転し、上清をHPLCバイアルに負荷す
る。 7.100μLの限外濾過液サンプルおよび100μLの0.2M酢酸を共に混
合し、限外濾過液中の化合物を安定化させる。 8.全部の安定化した限外濾過液溶液をラベルしたテフロン(登録商標)セプタ
ムを有するオートインジェクターHPLCバイアルキャップに移し、そしてHP
LCにインジェクションする。
【0318】 計算: ピーク高または面積を加重線形回帰(weighted linear regression)に使用する
。 ヒト血清タンパク質に対する高レベルの結合は、体内の抗菌性活性について利
用可能である化合物の濃度を限界付ける。したがって、ヒト血清結合として<9
0のレベルを有する化合物が好ましい。表2に示すデーターは、ヒト血清結合を
定量した本発明の対象である7−アシルアミノ−3−へテロアリールチオ−3−
セフェムカルボン酸のなかで、化合物23および29を除く他、結合のレベルが
望ましい範囲であることを示す。体内で抗菌性活性について利用可能である非結
合性化合物のなおより高い濃度を提供する、ヒト血清タンパク質への結合のレベ
ルとして<80%であるのがなおより好ましい。表2に示したデーターは、化合
物3、14、17、18、19、および25が、ヒト血清タンパク質への結合の
レベルとして<80%を示すことを示す。
【0319】 ラット血清における化合物のインビトロ安定性 一般に、7−アシルアミノ−3−ヘテロアリールチオ−3−セフェムカルボン
酸のクラスからの化合物は、最も典型的なセファロスポリンよりも、より高い化
学反応性および化学的または酵素的分解に対するより低い安定性を有する。それ
らの多くは、ラット血清中のインビトロの安定性が限られていることがわかった
。表2に示した結果は、ラット血清中の60分のインキュベーションによるセフ
ァロスポリン化合物の最初の量の喪失パーセンテージを表す。
【0320】 ラット血清におけるセファロスポリン化合物の分解の程度を測定するための手
法は以下の通りである: 新鮮なコントロールのラットの血清(ヘパリン化され、そして冷凍保存された)
を、振盪している水浴で15分間37℃で前培養する。pHをテストストリップ
スを使用して測定する。25μLの2mg/mL溶液セファロスポリン化合物(
水中)のものを、次いで、各マトリックスに添加し、1000μLとする。溶液
を37℃で前培養した。100ulの溶液を投与後時間=0、15、30、およ
び60分で取得し、そして200μLの4%トリクロロ酢酸を添加し、撹拌し、
そしてエッペンドルフ微量遠心機で10分間14000rpmで遠心分離した。
25μLのそれぞれの上清を、HPLCに注入した。実験を、25μLの0.2
mg/mLセファロスポリン化合物を使用して反復した。分解を、時間0のピー
ク面積に対する時間tのHPLCピーク面積のパーセンテージとして測定する。
【0321】 HPLC条件:Bechman Ultrasphere C18カラム。5u。4.6mm×25cm
。1mL/分の95%の0.1M酢酸アンモニウム、pH6、20分間で5%A
CNから75%バッファー/有機。254および280nmでUVモニタリング
【0322】 セファロスポリン系の7−アシルアミノ−置換および3−ヘテロアリールチオ
−置換のある種の組み合わせが、7−アシルアミノ−3−ヘテロアリールチオ−
3−セフェムカルボン酸化合物の改良された安定性という結果を生じる。そのよ
うな化合物の例は(表2)、化合物3、化合物13、化合物14、化合物15、化
合物17、化合物21、化合物23、化合物25、および化合物27である。こ
れらの化合物の名前および構造を、前記の好ましい実施態様の詳細な説明のセク
ションIIに列挙している。
【0323】 インビボ評価 ラットにおける薬理動態学的評価 このクラスからの他の化合物を上回る7−アシルアミノ−3−へテロアリール
チオ−3−セフェムカルボン酸のクラスからのある種の化合物の血清安定性の改
良は、そのような化合物の改良された薬理動態学的パラメーターを定量する重要
なファクターである。
【0324】 血清安定性は、化合物の、体からのクリアランスに影響を及ぼす可能なファク
ターの一つとしてのみ認識されるけれども、増加された血清安定性の、ラットで
定量される7−アシルアミノ−3−ヘテロアリールチオ−3−セフェムカルボン
酸のクラスからのある種の化合物のクリアランスへ及ぼすポジティブな影響は、
実質的である。
【0325】 セファロスポリン化合物のクリアランスの定量を、以下に記載する実施例プロ
トコルにしたがって実施し、それを化合物17のクリアランスの定量のために使
用した。
【0326】 大腿部および頸静脈カテーテルを有する4匹のオスのSDラットを、Hilltop
Lab Animals, Inc.(Scottdale, PA)から取得した。大腿部および頸静脈のカテー
テルを10単位/mLの生食水中のヘパリンで満たし、そして溶液を毎日交換す
ることによって開放を維持した。動物を使用前の最低2日隔離し、そして12時
間明期:暗期スケジュールを維持し、研究の間そして前に餌および水を一定に与
える。投与の日に、動物を212±0.005gと秤量する(平均±sd)。
【0327】 すべての動物実験を、実験動物の世話および使用のためのNIH Guideにした
がって実施した。
【0328】 4mg/mL(活性成分)の化合物17のメシレート塩の投与溶液を、インジェ
クションのために滅菌生食水中で調製する。0.2mLのインジェクション前血
液サンプルを頸静脈カテーテルから収集した後に、5mL/kg点滴として20
分にわたり20mg/kgを大腿部カテーテル経由でイニシエートする。血液サ
ンプル(0.2mL等量)を、点滴の開始5、15、20、25、30および45
分、そして1、2、3、および4時間後、頸静脈カテーテルから収集した。血液
を10分間遠心分離し、そしてHPLCによる分析まで血清を<−70℃で貯蔵
する。
【0329】 それぞれの動物からの血漿濃度を、加重非線形回帰を使用して、セントラルコ
ンパートメントから0次挿入および1次排泄を有する2コンパートメントモデル
に適合させた(WinNonlin, Pharsight, Palo Alto, CA)。薬理動態学的パラメー
ターを、標準的計算式(Gibaldi M, Perrier D. 1982. Pharmacokinetics, 2nd e
d., Marcel Dekker Inc., New York.)を使用して適合させたパラメーターから計
算した。
【0330】 効験評価 引用抗生物質と比較したとき、インビトロで優れた活性を有する化合物を、以
下に記載する手法にしたがって致死性細菌性腹膜炎(lethal bacteremic periton
itis)についてのハツカネズミモデルでさらに評価する。
【0331】 10匹マウス/群に、2.98×10cfuのS. aureusATCC13709
(Smith diffuse)で腹膜内に注射し、そしてED50を定量するためにチャレン
ジ0および2時間後に、新規セファロスポリン抗生物質、イミペネムおよびバン
コマイシン連続倍数投与量で皮下に処置した。最初に24.2−26.1gの体重
のオスのSwiss-Websterマウスを、Charles River Labs, Hollister, CAから取得
した。マウスをケージ当たり10匹収容し、そして自由に水およびマウス食(cho
w)を与える。
【0332】 Staphylococcus aureus ATCC13709(Smith diffuse)を37℃でBrain-heart In
fusionブイヨン(BHIB)で一晩成長させた。続く朝に、それを新鮮BHIBに継代
し、そして37℃で4−5時間培養した。対数期成長細胞を生理的食塩水で一回
洗浄し、そして予め決定したプレートカウントによるOD600nmの吸光度の
相関によって望まれる濃度に調節した(NCCLS, 1994)。細胞懸濁液を等体積のd
滅菌14%ブタ胃粘素(2)と混合した。接種物を使用まで氷浴で維持した(<1
時間)。
【0333】 マウスを0.5mL細菌懸濁液の腹膜内注射によってチャレンジした。細菌チ
ャレンジは2.98×10cfu/マウスである。
【0334】 イミペネム(Primaxin IV; Lot 7294A)、バンコマイシン(Vancocin; Lot 8MU60
W)、および新規セファロスポリン抗生物質を、滅菌水中のそれぞれ0.078−
0.005mg/mL、1.2−0.075mg/mL、0.3−0.02mg/m
L、0.3−0.02mg/mLおよび0.3−0.02mg/mLの濃度への連続2倍
希釈によって調製した(1)。すべての抗生物質を、チャレンジ0および2時間後
に、0.1mL体積で経皮的に投与した。すべての化合物の濃度は、生物活性成
分の重量に基づく。
【0335】 50%有効投与量(ED50)を、Probitと名づけられたプログラム(Nycomed-S
alutar)を利用するプロビット法(3)によって計算した。 以下の表1および2におけるこれらの化合物ナンバーによって列挙された化合
物の名前および構造は、前記の好ましい実施態様の詳細な説明のセクションIIに
示されている。
【0336】
【表2】
【0337】
【表3】
【0338】
【表4】
【0339】
【表5】
【0340】
【表6】
【0341】 表2:7−アシルアミド−3−ヘテロアリールチオセフェム類の血清効果および
インビボ特性
【表7】
【0342】
【表8】
【0343】
【表9】 凡例 a.HPLCによって定量されるような、血清へ結合した化合物の%(詳細は「
血清結合定量」参照)。 b.S. aureus ATCC29213について添加されたヒト血清を有するおよび有しない
定量されたMIC値の率 c.HPLCによって定量されるような、ラット血清に対する60分曝露の後の
%喪失(詳細は「ラット血清における化合物のインビトロ安定性」参照)。 d.所定の投与量で定量されるラットにおけるクリアランス(詳細は「ラットに
おける薬理動態学的評価」参照)。 e.マウスにおける実験的感染の処置の効験(詳細は「効験評価」参照)。 f.バンコマイシン g.イミペネム
【0344】 結論 当業者は、本発明がその目的を実施するためによく適合されることを容易に理
解し、そしてすでに述べられた結果および有利な点ならびにそこに固有なものを
取得する。ここで記載した分子複合体(molecular complexes)および方法、手法
、処理(処置)、分子、特定的化合物は、好ましい実施態様の現在の代表であり、
例であり、そして本発明の範囲を限定することを意図していない。そこの変形お
よび他の使用(用途)が、当業者にとって存在し、それは請求の範囲によって定義
される本発明の精神の範囲内に含まれる。
【0345】 置換を変化させることおよび修飾は、本発明の範囲および精神から離れること
なく、ここで開示された本発明に対して容易になされ得ることが、当業者にとっ
て直ちに明かである。
【0346】 本明細書で述べたすべての特許および公開は、本発明が属する技術の当業者の
水準を示す。すべての特許および刊行物は、それぞれの個々の刊行物が、引用に
よって含まれることがあたかも具体的に、および個々に指摘されているかのよう
に、同じ程度まで引用によってここに含まれる。
【0347】 ここで例証的に記載された本発明は、任意のエレメント(複数含む)、ここで特
に開示されていない制限、限定(複数含む)の不存在下で適切に実施され得る。し
たがって、例えば、ここでのそれぞれの例において、用語「・・・を含んでいる
」、「本質的に・・・からなる」および「・・・からなる」のいずれも、他の2
つの用語と置換され得る。使用された用語および表現は、説明のためであり、限
定のためではなく、そしてそのような用語および表現の使用において、示され、
および記載された特徴の任意の均等なもの(またはその一部)を除外することを意
図しておらず、しかし、種々の修飾が請求される本発明の範囲内で可能であるこ
とが認識される。
【0348】 したがって、本発明は、好ましい実施態様および所望による特徴によって特定
的に開示されたけれども、ここで開示された概念の修飾および変化は、当業者に
よって再分類され得、そしてそのような修飾および変化は添付の請求の範囲によ
って定義される本発明の範囲内であると考えられる、と理解されるべきである。
【0349】 さらに、マーカッシュグループによって、本発明の特徴および態様が記載され
ている場合、当業者は、それによって、本発明がまたマーカッシュグループの個
々のメンバーまたはメンバーのサブグループのいずれについても記載されている
ことを認識する。例えば、Xが臭素、塩素およびヨウ素からなる群から選択され
るように記載されているならば、臭素であるXのクレームおよび臭素および塩素
であるXのクレームは完全に記載されている。
【0350】 本発明はここで広く、そして一般的に記載されている。より狭い種(speces)お
よび一般式より下位の(subgeneric)グループ分けは、一般的な開示内であり、ま
た本発明の一部を形成する。これは、削除される事項がここで特定的に記載され
ているか否かにかかわらず、ジーナス(genus)からの任意の対象事項を除外する
、ただし書きまたは否定的な限定を有する、本発明の一般的記載を含む。 他の実施態様は特許請求の範囲の範囲内である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 イソップ・チョウ アメリカ合衆国94040カリフォルニア州マ ウンテン・ビュー、ノートル・ダム・ドラ イブ1656番 (72)発明者 トマシュ・ブゥ・グリンカ アメリカ合衆国94086カリフォルニア州サ ニーベイル、ブエナ・ビスタ・アベニュ ー・ナンバー610、243番 (72)発明者 トレバー・カルキンズ アメリカ合衆国03053ニューハンプシャー 州ロンドンデリー、ワインディング・ポン ド・ロード61番 (72)発明者 ビング・ジェイ・リー アメリカ合衆国94024カリフォルニア州ロ ス・アルトス、カーボ・コート1335番 Fターム(参考) 4C055 AA01 BA02 BA06 BA21 BB10 CA02 CA47 CB04 DA01 4C075 BB02 CC02 CC40 CC46 CD01 DD02 DD54 EE02 EE05 FF01 GG01 HH01 LL01 MM25 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 CC11 MA01 MA04 NA14 NA15 ZB35

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式IまたはII 【化1】 〔式中、 Rは所望により置換されていてもよいアリールおよび所望により置換されてい
    てもよいヘテロ環からなる群から選択され、 ここで、該ヘテロ環はピリジル、チアジアゾリルおよびチアゾリルからなる群か
    ら選択される; ここで該アリールおよびヘテロ環は、各々独立してそして所望により、ヒドロキ
    シル、ブロモ、フルオロ、クロロ、ヨード、メルカプト、シアノ、アルキルチオ
    、カルボキシル、オキソ、アルコキシカルボニル、アルキル、アルケニル、ニト
    ロ、アミノ、アルコキシルおよびカルボキサミドからなる群から選択される置換
    基で置換されていてもよい; Rは水素、所望により置換されていてもよいアルキル、所望により置換されて
    いてもよいアルケニル、所望により置換されていてもよいアリール、所望により
    置換されていてもよいアラルキルおよびトリアルキルシリルからなる群から選択
    される; ここで、該アルキル、アルケニル、アラルキルおよびアリールは、各々独立して
    そして所望により、ヒドロキシル、ブロモ、フルオロ、クロロ、ヨード、メルカ
    プト、シアノ、アルキルチオ、カルボキシル、オキソ、アルコキシカルボニル、
    ニトロ、アミノ、アルコキシルおよびカルボキサミドからなる群から選択される
    置換基で置換されていてもよい; R11は水素、ハロゲン、ヒドロキシ、所望により置換されていてもよいアルキ
    ル、所望により置換されていてもよいアルコキシおよび所望により置換されてい
    てもよいアミノからなる群から選択され、 ここで、該アルキル、アルコキシおよびアミノは、各々独立してそして所望によ
    り、ヒドロキシル、ブロモ、フルオロ、クロロ、ヨード、メルカプト、シアノ、
    アルキルチオ、カルボキシル、オキソ、アルコキシカルボニル、アルケニル、ニ
    トロおよびカルボキサミドからなる群から選択される置換基で置換されていても
    よい; alkおよびalkはアルキレン基; pは0または1; R99はNH、硫黄、SOおよびSOからなる群から選択される; qは0または1; rは0または1; R12は−NR2122、−NR23−C(=NR24)−NR2526、−
    C(=NR27)−NR2829および−NR30−CH(=NR31)からなる
    群から選択され、 ここでR21−R31は、各々独立してそして所望により、水素およびアルキル
    からなる群から選択され、 ここで、該アルキルは所望によりヒドロキシル、ブロモ、フルオロ、クロロ、ヨ
    ード、メルカプト、シアノ、アルキルチオ、カルボキシル、オキソ、アルコキシ
    カルボニル、アルケニル、ニトロおよびカルボキサミドからなる群から選択され
    る置換基で置換されていてもよい; A、B、D、L、E、GおよびJは各々独立して窒素または炭素であり、 ここで、該基A、B、DおよびLの特異的並置は 【化2】 からなる群から選択されるヘテロ環を形成し、 ここで、該基E、GおよびJの特異的並置は 【化3】 からなる群から選択されるヘテロ環を形成するものである〕 の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  2. 【請求項2】Rが所望により置換されていてもよいヘテロ環である、請求
    項1に記載の化合物または塩。
  3. 【請求項3】 Rの該ヘテロ環が、ハロゲンおよびアミノからなる群から
    選択される1個以上の置換基で置換されている、請求項2に記載の化合物または
    塩。
  4. 【請求項4】 Rの該ヘテロ環が、2−アミノチアゾール−4−イル、2
    −アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル、5−アミノ−1,2,4−チアジア
    ゾル−3−イルおよび2−アミノピリド−6−イルからなる群から選択される、
    請求項3に記載の化合物または塩。
  5. 【請求項5】 alkおよびalkが、各々独立してメチレン(−CH
    −)、エチレン(−CHCH−)、プロピレン(−CHCHCH−)お
    よびブチレン(−CHCHCHCH−)からなる群から選択される、請求
    項1に記載の化合物または塩。
  6. 【請求項6】 R99が硫黄またはNHである、請求項1に記載の化合物ま
    たは塩。
  7. 【請求項7】 R11が水素、メチル、メトキシ、ヒドロキシ、NHおよ
    びクロロからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物または塩。
  8. 【請求項8】 R21−R31が、各々独立してそして所望により、水素お
    よびメチルからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物または塩。
  9. 【請求項9】 R12が−NH、−NH−C(=NH)−NH、−C(=
    NH)−NHおよび−NHCH(=NH)からなる群から選択される、請求項8
    に記載の化合物または塩。
  10. 【請求項10】 該基A、B、DおよびLの特異的並置が 【化4】 を形成する、請求項1に記載の化合物または塩。
  11. 【請求項11】 該基E、GおよびJの特異的並置が 【化5】 を形成する、請求項1に記載の化合物または塩。
  12. 【請求項12】 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−2
    −(ヒドロキシルアミノ)アセトアミド−3−(2−アミノエチルチオ−1,3,4
    −チアジアゾル−5−イルチオ)−3−セフェム−4−カルボン酸、 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノピリド−6−イル)−2−(ヒドロキシルア
    ミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−アミノエチルチオメチル)−2−メチル−
    1,3−チアゾール−5−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−2
    −(ヒドロキシルアミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−アミノエチルチオメチ
    ル)−2−アミノ−1,3−チアゾール−5−イルチオ]−3−セフェム−4−カ
    ルボン酸、 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノピリド−6−イル)−2−(ヒドロキシルア
    ミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−アミノエチルチオメチル)−1,3−チアゾ
    ール−2−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノピリド−6−イル)−2−(ヒドロキシイミ
    ノ)アセトアミド]−3−[4−(2−アミノエチルチオメチル)−2−メトキシ−
    1,3−チアゾール−5−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノピリド−6−イル)−2−(ヒドロキシルア
    ミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−アミノエチルチオ)−ピリダジン−6−イ
    ルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノピリド−6−イル)−2−(ヒドロキシルア
    ミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−アミノエチルチオ)−ピリダジン−3−イ
    ルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノピリド−6−イル)−2−(ヒドロキシルア
    ミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−アミノエチルチオ)−ピリミジン−4−イ
    ルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(ヒドロキシ
    イミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−アミノエチルチオメチル)−ピリダジン
    −3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−2
    −(ヒドロキシルアミノ)アセトアミド]−3−(2−アミノエチルチオメチル−1
    ,3,4−チアジアゾル−5−イルチオ)−3−セフェム−4−カルボン酸、 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−2
    −(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−アミノエチルチオメチル)
    −2−アミノエチルチオ−1,3−チアゾール−5−イルチオ]−3−セフェム−
    4−カルボン酸、 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−2
    −(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[3−(2−アミノエチルチオメチル)
    −1,2,4−チアジアゾル−5−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、
    (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−2
    −(ヒドロキシルアミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−アミノエチルチオメチ
    ル)ピリド−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
    2−(ヒドロキシルアミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−グアニジノエチルチ
    オメチル)ピリド−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−2
    −(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−グアニジノエチルチオメ
    チル)ピリド−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−2
    −(ヒドロキシルアミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−アミノエチルチオメチ
    ル)−2−アミノエチルアミノ−1,3−チアゾール−5−イルチオ]−3−セフ
    ェム−4−カルボン酸、 (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
    2−(ヒドロキシルアミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−アミノエチルチオメ
    チル)ピリド−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
    2−(ヒドロキシルアミノ)アセトアミド]−3−[3−(2−アミノエチルチオメ
    チル)ピリド−4−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 (7R)−7−[(Z)−2−(アミノチアゾール−4−イル)−2−(ヒドロキシルア
    ミノ)アセトアミド]−3−[3−(2−アミノエチルチオメチル)ピリド−4−イ
    ルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−2
    −(ヒドロキシルアミノ)アセトアミド]−3−[3−(2−アミノエチルチオメチ
    ル)ピリド−4−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−2
    −(ヒドロキシルアミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−アミノエチルチオメチ
    ル)ピリド−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノピリド−6−イル)−2−(ヒドロキシルア
    ミノ)アセトアミド]−3−(2−アミノエチルチオ−1,3,4−チアジアゾル−
    5−イルチオ)−3−セフェム−4−カルボン酸、 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノピリド−6−イル)−2−(ヒドロキシイミ
    ノ)アセトアミド]−3−[4−(2−アミノエチルチオメチル)−1,3−チアゾー
    ル−5−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノピリド−6−イル)−2−(ヒドロキシイミ
    ノ)アセトアミド]−3−[3−(2−アミノエチルチオメチル)ピリド−4−イル
    チオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
    2−(ヒドロキシルアミノ)アセトアミド]−3−[3−(2−グアニジノエチルチ
    オメチル)ピリド−4−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−2
    −(ヒドロキシルアミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−グアニジノエチルチオ
    メチル)−2−アミノ−1,3−チアゾール−5−イルチオ]−3−セフェム−4
    −カルボン酸、 (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
    2−(ヒドロキシルアミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−アミノエチルチオメ
    チル)ピリド−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノピリド−6−イル)−2−(ヒドロキシイミ
    ノ)アセトアミド]−3−[4−(2−アミノエチルチオメチル)ピリド−3−イル
    チオ]−3−セフェム−4−カルボン酸および (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノピリド−6−イル)−2−(ヒドロキシイミ
    ノ)アセトアミド]−3−[2−クロロ−4−(2−アミノエチルチオメチル)−1,
    3−チアゾール−5−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸 からなる群から選択される、請求項1記載の化合物またはその塩。
  13. 【請求項13】 (7R)−7[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−2−(
    ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−アミノエチルチオメチル)−
    2−アミノ−1,3−チアゾール−5−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン
    酸、 (7R)−7[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−2−(
    ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−アミノエチルチオメチル)ピ
    リド−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 (7R)−7[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2
    −(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−グアニジノエチルチオメ
    チル)ピリド−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 (7R)−7[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−2−(
    ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−グアニジノエチルチオメチル
    )ピリド−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 (7R)−7[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2
    −(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−アミノエチルチオメチル)
    ピリド−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 (7R)−7[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−2−(
    ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−アミノエチルチオメチル)ピ
    リド−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 (7R)−7[(Z)−2−(2−アミノピリド−6−イル)−2−(ヒドロキシイミノ
    )アセトアミド]−3−[4−(2−アミノエチルチオメチル)−1,3−チアゾール
    −5−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 (7R)−7[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2
    −(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−グアニジノエチルチオメ
    チル)ピリド−4−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸および (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
    2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−アミノエチルチオメチ
    ル)ピリド−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸 からなる群から選択される、請求項1記載の化合物。
  14. 【請求項14】 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−2
    −(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−アミノエチルチオメチル)
    −2−アミノ−1,3−チアゾール−5−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボ
    ン酸、 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−2
    −(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−アミノエチルチオメチル)
    ピリド−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
    2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−(2−アミノエチルチオメチ
    ル)ピリド−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸、 (7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−2
    −(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−アミノエチルチオメチル)
    ピリド−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸および (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
    2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−[4−(2−アミノエチルチオメチ
    ル)ピリド−3−イルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸 からなる群から選択される、請求項1記載の化合物。
  15. 【請求項15】 メチシリンよりも低い最小阻害濃度により証明されるよう
    に、メチシリン耐性ブドウ球菌に有効であり、該細菌がS. aureus Col(MethR)(l
    ac-)、S. aureus 76(MethR)(lac+)、S. aureus ATCC 33593(MethR)、S. aureus
    Spain #356(MethR)およびS. haemolyticus 05(MethR)からなる群から選択される
    、請求項1記載の化合物または塩。
  16. 【請求項16】 請求項1に記載の化合物または塩の有効量を哺乳類に投与
    することを含む、メチシリン耐性ブドウ球菌感染の処置法。
  17. 【請求項17】 治療的有効量の請求項1に記載の化合物または塩を、薬学
    的に許容される担体中に含む、メチシリン耐性ブドウ球菌感染処置用抗菌組成物
  18. 【請求項18】 第1反応物および第2反応物を、合成に適した条件下で化
    合させる段階を含み、 該第1反応物は、式 【化6】 〔式中、 Rは所望により置換されていてもよいアリールおよび所望により置換されてい
    てもよいヘテロ環からなる群から選択される、 ここで、該ヘテロ環はピリジル、チアジアゾリルおよびチアゾリルからなる群か
    ら選択される;および ここで、該アリールおよびヘテロ環は、各々独立してそして所望により、ヒドロ
    キシル、ブロモ、フルオロ、クロロ、ヨード、メルカプト、シアノ、アルキルチ
    オ、カルボキシル、オキソ、アルコキシカルボニル、アルキル、アルケニル、ニ
    トロ、アミノ、アルコキシルおよびカルボキサミドからなる群から選択される置
    換基で置換されていてもよい; Rは水素、所望により置換されていてもよいアルキル、所望により置換されて
    いてもよいアルケニル、所望により置換されていてもよいアリール、所望により
    置換されていてもよいアラルキルおよびトリアルキルシリルからなる群から選択
    される; ここで、該アルキル、アルケニル、アラルキルおよびアリールは各々独立してそ
    して所望により、ヒドロキシル、ブロモ、フルオロ、クロロ、ヨード、メルカプ
    ト、シアノ、アルキルチオ、カルボキシル、オキソ、アルコキシカルボニル、ニ
    トロ、アミノ、アルコキシルおよびカルボキサミドからなる群から選択される置
    換基で置換されていてもよい; R"はp−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスル
    ホン酸、フルオロスルホン酸、クロロ、ブロモおよび(R"O)PO−からな
    る群から選択される、 R"は水素およびアルキルからなる群から選択される; Rはベンジル、p−ニトロベンジル、o−ニトロベンジル、2,2,2−トリク
    ロロエチル、アリル、シンナミル、ベンズヒドリル、2−クロロアリル、t−ブ
    チル、t−アミル、トリチル、4−メトキシトリチル、4,4'−ジメトキシトリ
    チル、トリメチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、フェナシル、β−(トリ
    メチルシリル)エチル、ベンジル、4−または2−メトキシベンジル、2,4−ジ
    メトキシベンジル、3,4−ジメトキシベンジル、2,4,6−トリメトキシベン
    ジル、メトキシメチル、ベンズヒドリルおよび3,3−ジメチルアリルからなる
    群から選択される〕 化合物である; 該第2反応物は、式MSR 〔式中、 Mは水素またはカチオン基; Rは 【化7】 (式中、R11は水素、ハロゲン、所望により置換されていてもよいアルキル、
    所望により置換されていてもよいアルコキシおよび所望により置換されていても
    よいアミノからなる群から選択され、 ここで該アルキル、アルコキシおよびアミノは各々独立してそして所望により、
    ヒドロキシル、ブロモ、フルオロ、クロロ、ヨード、メルカプト、シアノ、アル
    キルチオ、カルボキシル、オキソ、アルコキシカルボニル、アルケニル、ニトロ
    およびカルボキサミドからなる群から選択される置換基で置換されていてもよい
    ; alkおよびalkはアルキレン基; pは0または1; R99はNH、硫黄、SOおよびSOからなる群から選択される; qは0または1; rは0または1; R12は−NR2122、−NR23−C(=NR24)−NR2526、−
    C(=NR27)−NR2829および−NR30−CH(=NR31)からなる
    群から選択され、 ここでR21−R31は、各々独立してそして所望により、水素およびアルキル
    からなる群から選択される; A、B、D、L、E、GおよびJは、各々独立して窒素または炭素であり、 ここで、該基A、B、DおよびLの特異的並置は 【化8】 からなる群から選択されるヘテロ環基を形成し、そして ここで、該基E、GおよびJの特異的並置は 【化9】 からなる群から選択されるヘテロ環基を形成する〕 の化合物である、請求項1に記載の化合物の合成法。
  19. 【請求項19】 該カチオン基が1価または2価金属イオンである、請求項
    18に記載の合成法。
  20. 【請求項20】 該1価金属イオンがナトリウムまたはカリウムである、請
    求項19に記載の方法。
  21. 【請求項21】 該2価金属イオンがマグネシウムまたはカルシウムである
    、請求項19に記載の方法。
  22. 【請求項22】 式IIIまたはIV 【化10】 〔式中、 R'は水素および−C(O)CH(NH)CHからなる群から選択される;そ
    して R'は水素または哺乳類で見られる酵素により開裂可能なアシル基; A、B、L、G、EおよびJは、各々独立して窒素または炭素であり、 ここで、該基A、BおよびLの特異的並置は 【化11】 からなる群から選択されるヘテロ環基を形成し、 該特異的基E、GおよびJの特異的並置は 【化12】 からなる群から選択されるヘテロ環基を形成するが、 ただし、基−CH−S−CHCHNHR'は該へテロ環基の炭素原子に
    のみ結合する; Qは窒素および−CXからなる群から選択され、ここで、Xは水素および塩素か
    らなる群から選択される〕 の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  23. 【請求項23】 R'が水素、−C(O)−R88、−C(O)−OR89
    −C(O)−CH(NHR')−alkおよび 【化13】 からなる群から選択され、 ここで、R88が 【化14】 ; R'が水素、−C(O)−OR89および−C(O)−CH(NH)−alk
    らなる群から選択される; alkが水素および所望により置換されていてもよいアルキルからなる群から
    選択され、ここで、該アルキルが水素、フェニル、−COOH、−C(O)−OR 89 、C(O)NH、−OH、−SH、−NHおよび 【化15】 からなる群から選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく
    、 R89がベンズヒドリル、t−ブチル、アリル、p−ニトロベンジル、ベンジル
    、p−またはo−ニトロベンジル、2,2,2−トリクロロエチル、アリル、シン
    ナミル、ベンズヒドリル、2−クロロアリル、t−アミル、トリチル、4−メト
    キシトリチル、4,4'−ジメトキシトリチル、トリメチルシリル、t−ブチルジ
    メチルシリル、β−(トリメチルシリル)エチル、4−または2−メトキシベンジ
    ル、2,4−ジメトキシベンジル、3,4−ジメトキシベンジル、2,4,6−トリ
    メトキシベンジル、メトキシメチルおよび3,3−ジメチルアリルからなる群か
    ら選択される、 請求項22に記載の化合物。
  24. 【請求項24】 化合物が、式V 【化16】 〔式中、 R'が、水素および−C(O)CH(NH)CHからなる群から選択される;
    そして R'が水素または哺乳類で見られる酵素により開裂可能なアシル基である〕 の構造式を有する、請求項22に記載の化合物。
  25. 【請求項25】 R'が水素、−C(O)−R88、−C(O)−OR89
    −C(O)−CH(NHR')−alkおよび 【化17】 からなる群から選択され、 ここでR88が 【化18】 ; R'が水素、−C(O)−OR89および−C(O)−CH(NH)−alk
    らなる群から選択される; alkが水素および所望により置換されていてもよいアルキルからなる群から
    選択され、ここで、該アルキルが水素、フェニル、−COOH、−C(O)−OR 89 、−C(O)NH、−OH、−SH、−NHおよび 【化19】 からなる群から選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく
    、 R89がベンズヒドリル、t−ブチル、アリル、p−ニトロベンジル、ベンジル
    、p−またはo−ニトロベンジル、2,2,2−トリクロロエチル、アリル、シン
    ナミル、ベンズヒドリル、2−クロロアリル、t−アミル、トリチル、4−メト
    キシトリチル、4,4'−ジメトキシトリチル、トリメチルシリル、t−ブチルジ
    メチルシリル、β−(トリメチルシリル)エチル、4−または2−メトキシベンジ
    ル、2,4−ジメトキシベンジル、3,4−ジメトキシベンジル、2,4,6−トリ
    メトキシベンジル、メトキシメチルおよび3,3−ジメチルアリルからなる群か
    ら選択される、 請求項24に記載の化合物。
  26. 【請求項26】 R'が水素、メチルおよび−C(O)−CH(NH)CH
    からなる群から選択される、請求項25に記載の化合物。
  27. 【請求項27】 alkが水素、−CH、−CH(CH)、−CH OH、−CHNH、−CHCHNH、−CHCHCHNH
    −CHCHCHCHNH、−CHCOOH、−CHCHCOO
    H、−CH−C(O)NH、−CHCH−C(O)NHおよび 【化20】 からなる群から選択される、請求項25に記載の化合物。
  28. 【請求項28】 (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
    2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(L)−オルニチル
    アミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−4−カルボン
    酸、 (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
    2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(L)−プロリルア
    ミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ)−3−セフェム−4−カルボン酸
    、 (7R)−7−[(Z)−2−(5−N−(L)−アラニルアミノ−1,2,4−チアジア
    ゾル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)−アセトアミド]−3−{2−[2−ア
    ミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−4−カルボン酸
    、 (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
    2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(L,L)−アラニル
    アラニルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−4−
    カルボン酸、 (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
    2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−グリシルアミノエ
    チルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−4−カルボン酸、 (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
    2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(L)−アスパルチ
    ルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−4−カルボ
    ン酸、 (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
    2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(L)−アラニルア
    ミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−4−カルボン酸
    、 (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
    2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(L)−(Nα−メチ
    ル)アラニルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−
    4−カルボン酸、 (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
    2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(L)−ヒスチジル
    アミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−4−カルボン
    酸、 (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
    2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(L)−バリルアミ
    ノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−4−カルボン酸、
    (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
    2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(L)−アスパラギ
    ルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−4−カルボ
    ン酸、 (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
    2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(L)−リシルアミ
    ノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−4−カルボン酸、
    (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
    2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(L)−セリルアミ
    ノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−4−カルボン酸、
    (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
    2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(L)−グルタミニ
    ルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−4−カルボ
    ン酸、 (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
    2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−(5−メチル−1,3−
    ジオキソラン−4−エン−2−オン−4−イル)メトキシカルボニル)アミノエチ
    ルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−4−カルボン酸および (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
    2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−(2−N−(L)−ピログルタ
    ミルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−4−カル
    ボン酸 からなる群から選択される、請求項24に記載の化合物。
  29. 【請求項29】 (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
    2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(L)−オルニチル
    アミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−4−カルボン
    酸、 (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
    2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(L,L)−アラニル
    アラニルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−4−
    カルボン酸、 (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
    2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(L)−アスパルチ
    ルアミドエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−4−カルボ
    ン酸、 (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
    2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(L)−アラニルア
    ミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−4−カルボン酸
    、 (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
    2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(L)−リシルアミ
    ノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−4−カルボン酸、
    (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
    2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−N−(L)−グルタミニ
    ルアミノエチルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−4−カルボ
    ン酸および (7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−
    2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド]−3−{2−[2−(5−メチル−1,3−
    ジオキソラン−4−エン−2−オン−4−イル)メトキシカルボニル)アミノエチ
    ルチオメチル]ピリド−3−イルチオ}−3−セフェム−4−カルボン酸 からなる群から選択される、請求項24に記載の化合物。
  30. 【請求項30】 3−トリフェニルメチルチオ−2−ヒドロキシメチルピリ
    ジン、3−トリフェニルメチルチオ−2−クロロメチルピリジン、3−トリフェ
    ニルメチルチオ−2−クロロメチルピリジン塩酸塩、3−トリフェニルメチルチ
    オ−2−(t−ブトキシカルボニルアミノエチルチオメチル)ピリジン、2−(2
    −アミノエチルチオメチル)−3−メルカプトピリジン、2−(2−アミノエチル
    チオメチル)−3−メルカプトピリジン2塩酸塩、 【化21】 ビス(2−(2−アミノエチルチオメチル)ピリド−3−イル)ジスルフィドおよび 【化22】 からなる群から選択され、ここで、R'が水素、−C(O)−R88、−C(O)
    −OR89、−C(O)−CH(NHR')−alkおよび 【化23】 からなる群から選択され、そして ここで R88が 【化24】 ; R'が水素、−C(O)−CH(NH)−alkおよび−C(O)OR89から
    なる群から選択され、 alkが水素および所望により置換されていてもよいアルキルからなる群から
    選択され、ここで、該アルキルが水素、フェニル、−COOH、−C(O)−OR 89 、−C(O)NH、−OH、−SH、−NHおよび 【化25】 からなる群から選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよい
    ; R89がベンズヒドリル、t−ブチル、アリル、p−ニトロベンジル、ベンジル
    、p−またはo−ニトロベンジル、2,2,2−トリクロロエチル、アリル、シン
    ナミル、ベンズヒドリル、2−クロロアリル、t−アミル、トリチル、4−メト
    キシトリチル、4,4'−ジメトキシトリチル、トリメチルシリル、t−ブチルジ
    メチルシリル、β−(トリメチルシリル)エチル、4−または2−メトキシベンジ
    ル、2,4−ジメトキシベンジル、3,4−ジメトキシベンジル、2,4,6−トリ
    メトキシベンジル、メトキシメチルおよび3,3−ジメチルアリルからなる群か
    ら選択される、ヘテロアリール化合物。
  31. 【請求項31】 7−アミノ−3−クロロ−3−セフェム−4−カルボン酸
    、t−ブチルエステル、(7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チア
    ジアゾル−3−イル)−2−(トリフェニルメトキシイミノ)アセトアミド−3−
    クロロ−3−セフェム−4−カルボン酸、t−ブチルエステル、(7R)−7−[(
    Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(トリフェニ
    ルメトキシイミノ)アセトアミド−3−メタンスルホニル−3−セフェム−4−
    カルボン酸、ジフェニルメチルエステルおよび以下の式の化合物: 【化26】 〔式中、 R'は水素、−C(O)−R88、−C(O)−OR89、−C(O)−CH(NHR
    ')−alkおよび 【化27】 からなる群から選択され、そして R88は 【化28】 ; R'は水素、−C(O)−OR89および−C(O)−CH(NH)−alk
    らなる群から選択される; alkは水素および所望により置換されていてもよいアルキル、からなる群か
    ら選択され、ここで、該アルキルは水素、フェニル、−COOH、−C(O)−O
    89、−C(O)NH、−OH、−SH、−NHおよび 【化29】 からなる群から選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよい
    ; R89はベンズヒドリル、t−ブチル、アリル、p−ニトロベンジル、ベンジル
    、p−またはo−ニトロベンジル、2,2,2−トリクロロエチル、アリル、シン
    ナミル、ベンズヒドリル、2−クロロアリル、t−アミル、トリチル、4−メト
    キシトリチル、4,4'−ジメトキシトリチル、トリメチルシリル、t−ブチルジ
    メチルシリル、β−(トリメチルシリル)エチル、4−または2−メトキシベンジ
    ル、2,4−ジメトキシベンジル、3,4−ジメトキシベンジル、2,4,6−トリ
    メトキシベンジル、メトキシメチルおよび3,3−ジメチルアリルからなる群か
    ら選択される〕 から選択される、化合物。
  32. 【請求項32】 式VIIを、アミン−N−オキシドと反応させることを含む
    : 【化30】 〔式中、 R66は水素、アルキル、ベンジル、−C(O)−R68からなる群から選択され
    、 ここで、R68は水素、アルキル、アリール、アルコキシルおよびアリールオキ
    シからなる群から選択される; R67はアルキルまたはベンジル;そして 該アミン−N−オキシドはトリアルキルアミン−N−オキシドおよびピリジン−
    N−オキシドからなる群から選択される〕: 式VI 【化31】 の合成法。
  33. 【請求項33】 R66がベンジルまたは−C(O)−OCHCH; R67がメチルまたはベンジル;そして 該アミン−N−オキシドがトリメチルアミン−N−オキシド、N−メチルモルホ
    リン−N−オキシドおよびピリジン−N−オキシドからなる群から選択される、
    請求項34に記載の合成法。
  34. 【請求項34】 式VIII 【化32】 〔式中、 Rは所望により置換されていてもよいアリールおよび所望により置換されてい
    てもよいヘテロ環からなる群から選択され、 ここで、該ヘテロ環はピリジル、チアジアゾリルおよびチアゾリルからなる群か
    ら選択される;そして ここで、該アリールおよびヘテロ環は各々独立してそして所望により、ヒドロキ
    シル、ブロモ、フルオロ、クロロ、ヨード、メルカプト、シアノ、アルキルチオ
    、カルボキシル、オキソ、アルコキシカルボニル、アルキル、アルケニル、ニト
    ロ、アミノ、アルコキシルおよびカルボキサミドからなる群から選択される置換
    基で置換されていてもよい; Rはベンジル、p−ニトロベンジル、o−ニトロベンジル、2,2,2−トリク
    ロロエチル、アリル、シンナミル、ベンズヒドリル、2−クロロアリル、t−ブ
    チル、t−アミル、トリチル、4−メトキシトリチル、4,4'−ジメトキシトリ
    チル、トリメチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、フェナシル、β−(トリ
    メチルシリル)エチル、ベンジル、4−または2−メトキシベンジル、2,4−ジ
    メトキシベンジル、3,4−ジメトキシベンジル、2,4,6−トリメトキシベン
    ジル、メトキシメチル、ベンズヒドリルおよび3,3−ジメチルアリルからなる
    群から選択される保護基;そして Xは−OP(O)−(O−フェニル)および−OP(O)−Clからなる群から
    選択される〕 の化合物。
  35. 【請求項35】 Rが5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イルお
    よびRがトリフェニルメチルである、請求項34に記載の化合物。
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