JP2003508603A - ブルーミングがなくかつ減じられたフォッギングを有する架橋生成物 - Google Patents

ブルーミングがなくかつ減じられたフォッギングを有する架橋生成物

Info

Publication number
JP2003508603A
JP2003508603A JP2001522296A JP2001522296A JP2003508603A JP 2003508603 A JP2003508603 A JP 2003508603A JP 2001522296 A JP2001522296 A JP 2001522296A JP 2001522296 A JP2001522296 A JP 2001522296A JP 2003508603 A JP2003508603 A JP 2003508603A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
weight
anhydride
copolymer
peroxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001522296A
Other languages
English (en)
Inventor
エルネー エレニック,
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Akzo Nobel NV
Original Assignee
Akzo Nobel NV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Akzo Nobel NV filed Critical Akzo Nobel NV
Publication of JP2003508603A publication Critical patent/JP2003508603A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08CTREATMENT OR CHEMICAL MODIFICATION OF RUBBERS
    • C08C19/00Chemical modification of rubber
    • C08C19/08Depolymerisation

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、パーオキサイドを分解することにより得られるフリーラジカルを使用するポリマー/エラストマーの架橋において、オレフィンより誘導される部分並びに酸無水物部分及び/又は酸部分を含むコポリマーを使用する方法に関する。該架橋生成物は本質的に、該コポリマーの不存在下に架橋される生成物と比較するとき、ブルーミングを示さず、かつ揮発性化合物の減じられた含量を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パーオキサイド及び特定のコポリマーを含む組成物、該コポリマー
及び担体物質を含む組成物、パーオキサイド及び該コポリマーの使用を含むポリ
マー/エラストマーの架橋法、及びこの方法により得られる生成物に関する。得
られた(架橋)生成物は本質的に、ブルーミングを示さず、揮発性化合物の減じ
られた放出を示し、かつフォッギングを殆ど示さない。好ましくは架橋は、パー
オキサイドの分解により得られるラジカルにより開始される反応を経て、ポリオ
レフィン又はエラストマーに支配的に生ずる。得られた架橋された生成物は最終
物品又は中間物の形態であり得る。
【0002】
【従来の技術】
典型的には、パーオキサイド開始架橋プロセスを経て得られる生成物は、該パ
ーオキサイドの分解生成物のブルーミングを被る。更に、該分解生成物は本来全
く揮発性であり得、そしてそれ故、架橋された物品/中間物から放出され得て、
それは、例えば、自動車ウインドウにフォッギング(fogging)をもたらし得る
。そのようなブルーミング/放出(emission)は所望されない故、いくつかの解
決がこれらの現象を減じるためを提唱されている。例えば、米国特許第3,42
0,891号明細書は、あるトリス‐パーオキサイドを使用することによりブル
ーミングを防止することを提案している。一方、ベルギー特許第883.693
号公報は、エラストマー組成物中に無水フタル酸を使用することを提案している
。この特許において述べられているような拘束されない理論によれば、無水フタ
ル酸は、OH基を持つ、パーオキサイドの分解生成物と反応する。OH基を持つ
分解生成物はブルーミングをもたらすであろう一方、無水フタル酸との反応生成
物はブルーミングをもたらさない。無水フタル酸は、使用される(二官能性)パ
ーオキシドの1モル当り少なくとも2モルの量で使用された。
【0003】 しかし、無水フタル酸の使用はその欠点を有する。より詳細には、形成された
、OH基を持つ、パーオキサイド分解生成物の量は、パーオキサイドが分解する
とき、反応条件に依存するであろう。もし、該反応条件が、ラジカルがβ‐切断
を受けるようなものであるなら、例えば、著しく減じられた量のOH基を持つ生
成物が形成される(すなわち、ケトンが形成されるからである)。同様にエチレ
ン性不飽和種が、パーオキサイドが分解するときに存在するなら、ラジカルが該
不飽和部分と反応されることができて、より少量のOH基を持つ分解生成物をも
たらす。また、「インケージ(in-cage)」停止反応が生じるかもしれず、ここ
で、一つ又はそれ以上の転位が生じた後に、パーオキサイドの二つのラジカルフ
ラグメントが互いに停止する。この故に、形成されるところの、OH基を持つ、
パーオキサイド分解生成物と反応するために必要な無水フタル酸の量は、むしろ
事前に制御され得ない多くの因子に依存する。従って、無水フタル酸及び、OH
基を持つ、パーオキサイド分解生成物の化学量論量は殆ど存在しないであろう。
【0004】 残念なことに、それは、架橋された物品/中間物からブルーミングし得るか又
は放出され得るところのパーオキサイド分解生成物のみではない。また無水フタ
ル酸がブルーミングを引き起こすことが観察された。結果として、無水フタル酸
を含むポリマー/エラストマー組成物のパーオキサイド開始架橋段階を含む方法
により得られる生成物は典型的には、(OH基を持つ、)パーオキサイド分解生
成物のブルーミング/放出、又は過剰の無水フタル酸のブルーミングのいずれか
を被るであろう。
【0005】 更に工業は、良好な価格/性能比を有し、かつ下記のパーオキサイドが永年に
亘って自体試されている故に、好ましくは、慣用のパーオキサイド、例えば、ジ
クミルパーオキサイド、ビス(ターシャリー−ブチルパーオキシイソプロピル)
ベンゼン、2,5−ビス(ターシャリー−ブチルパーオキシ)‐2,5,ジメチ
ルへキサン、2,5−ビス(ターシャリー−ブチルパーオキシ)‐2,5,ジメ
チル‐3‐ヘキシン及び/又はターシャリー−ブチルクミルパーオキサイドの使
用を可能にするところの、ブルーミング問題に対する解決を期待しているところ
である。より好ましくはブルーミング問題に対する解決は、処方が、ある成分を
添加すること以外に変えられる必要がないような架橋プロセスを妨害すべきでは
ない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
これらの要求を満たすであろうところのパーオキサイド含有組成物のための進
行中の調査がある。驚くべきことに、本発明に従うパーオキサイド及び特定のオ
レフィン性コポリマーの組合わせがとりわけ適しており、かつそのような組合わ
せの使用が、著しい処方の変更が必要であることなしに、コスト効率的な架橋方
法をもたらすことが分った。得られた生成物は本質的にブルーミングを示さず、
かつ該生成物からの揮発物質の放出並びに該生成物により生ずるフォッギングが
、パーオキサイドが、該ポリマー/エラストマーが存在することなしに使用され
たところの生成物と比較して減じられた。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、パーオキサイドが、オレフィンより誘導される部分並びに一つ又は
それ以上の酸無水物基及び/又は酸基を含む一つ又はそれ以上のコポリマーとの
組合わせにおいて使用されることを特徴とし、ここで、該コポリマーは、該パー
オキサイドの重量の0.1〜500重量%の量で使用される。
【0008】 特開平8−157646号公報は、黄銅及び/又は黄銅メッキされた鉄を含む
エラストマー組成物においてそのようなコポリマーを使用して、パーオキサイド
開始架橋の後に該黄銅に対する該エラストマーの接着を改善することを開示して
いることが注目される。そのような組成物は本発明の対象ではない。更に、該公
報は、ブルーミング、揮発物質の放出及び/又はフォッギングに関して何ら記載
していない。
【0009】 オレフィンより誘導される部分並びに酸無水物基及び/又は酸基を含むコポリ
マーは、(ランダム)共重合又はクラフト化法を経て適切に得られ得る。例えば
、欧州特許出願公開第0429123号公報は、オレフィン(1)、又はオレフ
ィンの混合物が、重合禁止剤の存在下、かつ好ましくは周知の重合開始剤の実質
的不存在下に、約180〜約350℃の温度で、かつ大気圧未満、大気圧又は大
気圧を超える圧力、好ましくは大気圧でα,β‐不飽和ジカルボン酸化合物(2
)と反応させられるところの適切な方法を開示している。該反応は好ましくは、
酸素の不存在下、即ち、不活性(窒素)雰囲気下で実行される。反応時間は、約
0.5〜約15時間の範囲であり得る。使用される禁止剤は好ましくは、成分(
1)及び(2)の合計量に基いて約0.01重量%〜約3重量%の量で使用され
るべきと言われている。成分(1)及び(2)は、単一の投与において反応され
ることができ、又は反応サイクル中連続的に又は周期的に投与され得る。そのよ
うにして得られたコポリマーは更に、例えば、触媒、例えば、ニッケル又はパラ
ジウムの存在下に130〜200℃で加熱することにより、水素化され得る。そ
のような水素化された組成物は典型的には、改善された熱酸化安定性を有する。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明に従って使用される好ましいコポリマーの典型的な例は、Akzo Nobel 及
び Ricon Resin インコーポレーテッドにより供給されている夫々Dapral(商標
)PX200及びRicobond(商標)である。
【0011】 本発明のコポリマーに使用するために適しているオレフィンは、プロピレン、
ブタジエン、イソブチレン、及びC6〜C24α‐オレフィンを含む。これらのコ
ポリマーに使用するための好ましいオレフィンは、12〜18個の炭素原子を有
する。より好ましくは、少なくとも一つのC12〜C18α‐オレフィン、例えば、
ドデセン−1、トリデセン−1、テトラデセン−1、ペンタデセン−1、ヘキサ
デセン−1、へプタデセン−1、及びオクタデセン−1が使用される。
【0012】 コポリマー中に酸無水物基及び/又は酸基を導入するために使用される好まし
い不飽和酸無水物部分及び/又は酸部分含有化合物は、無水マレイン酸;(ジ)
アルキル/アリール‐無水マレイン酸、例えば、n−ドデシル無水マレイン酸、
無水シトラコン酸、及びフェニル無水マレイン酸(maleic phenyl anhydride)
;(置換された)ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物;(メタ)アクリ
ル酸;マレイン酸;フマル酸;イタコン酸;シトラコン酸;及びオレフィンと結
合され得る不飽和基を持つ他の酸無水物及び/又は酸を含む。
【0013】 好ましくはコポリマーは、無水マレイン酸又はメタクリル酸から誘導し得る酸
無水物基及び/又は酸基を含む。コポリマーはまた、米国特許第4,423,1
77号明細書に開示されているような、アルカジエンポリマーと、4〜18個の
炭素原子を含むモノ‐又はジカルボン酸の環状又は非環状酸無水物とのアダクト
であり得る。
【0014】 重要ではないけれども、コポリマーは好ましくは、一つ又はそれ以上のオレフ
ィンと一つ又はそれ以上の酸無水物基/酸基含有モノマーとを反応させることに
より得られ得る組成物を有する。ここで、酸無水物基/酸基含有モノマーは5〜
75重量%(%重量/重量)の量で存在する。より好ましくは、酸無水物基/酸
基含有モノマーは10〜50%重量/重量の量で存在する。
【0015】 コポリマーは、おそらくそれらの分子量のためにそれらを含む生成物からブル
ーミングすることを見出されなかった。ブルーミングを回避するために、コポリ
マーの分子量は最も適当には、500を超え、好ましくは800を超え、かつよ
り好ましくは1100ダルトンを超えなければならないであろう。しかし、コポ
リマーを含む組成物の加工を容易にするため、及び最終マトリックス中でのコポ
リマーの十分な移動性を許容するために、コポリマーの分子量は、50,000
未満、好ましくは25,000未満、かつより好ましくは15,000未満でな
ければならない。典型的には、5〜50個の繰返し単位を持つ交互コポリマーが
適切に使用され得る。
【0016】 パーオキサイド含有エラストマー/ポリオレフィン組成物に使用されるべき該
コポリマーの量は、広範囲に亘って変えることができ、かつ特定の組成物及びパ
ーオキサイド分解の間の条件において最適化されることができる。しかし、コポ
リマーは全くブルーミングしない故に、それは、(ラジカル引抜きにより)パー
オキサイドにより形成され得るOH基を有する分解生成物の量に基いて化学量論
量より多く使用され得る。何故ならば、分解するパーオキサイドからのラジカル
の50%ほどが実際にOH基を有する分解生成物の形成にもたらされると判断さ
れる故に、本発明のパーオキサイド含有エラストマー/ポリオレフィン組成物に
使用されるべきコポリマーの最小量は、コポリマーの酸無水物基/酸基の合計数
が、分解するパーオキサイドから形成され得るところのOH基の最大量の50%
に等しい。典型的にはこれは、コポリマーの少なくとも0.1%重量/重量が、
パーオキサイドの重量に基いて存在することを意味する。使用されるべきコポリ
マーの最大量は、生成物中及び経済性考慮において許容される量がどれくらいか
に依存する。典型的には、パーオキサイドの重量に基いて500%重量/重量よ
り少なく使用される。何故ならば、さもなければ最終架橋生成物の機械的性質が
劣化し得るからである。好ましくはコポリマーは、パーオキサイドの重量に基い
て、1〜400%重量/重量の量、より好ましくは10〜300%重量/重量の
量で存在する。あるいは、架橋生成物になるところの、重量%に基く使用される
べきコポリマーの量を特定することができる。この場合に、0.05〜10%重
量/重量、好ましくは0.5〜7.5%重量/重量のコポリマーが生成物中に存
在する。
【0017】 ポリマー/エラストマーは、パーオキサイドを該コポリマーと組合わせて使用
することにより慣用の方法で架橋されることができる。コポリマー及びパーオキ
サイドは、慣用の装置、例えば、(二軸)押出機を使用することによりいつでも
ポリマー/エラストマーと一緒に又は別々にブレンド/混合され得る。好ましく
は、それらは、任意の更なる成分と一緒かつ共同してポリマー/エラストマーに
ブレンド/混合される。従って、ただ一つの混合段階が必要である。しかし、ブ
レンド/混合されるべき化合物の粘度の相違は別な方法で指示され得る。例えば
、大きな粘度の相違は、成分の一つが、効率的な混合/ブレンドを確保するため
に段階的に導入されることを要求し得る。
【0018】 本明細書において使用される術語「ポリマー/エラストマー」は、全ての熱可
塑性及び/又はゴム状ポリマーを言うことを意味することが注意される。好まし
くはポリマー/エラストマーは、エチレン、プロピレン及び/又は合成若しくは
天然ゴムの(コ)ポリマーである。例は、限定されるものではないが、ポリプロ
ピレン(PP)、及び/又はより好ましくはポリエチレン(LDPE、LLDP
E、HDPE);塩素化ポリエチレン;エチレン‐α‐オレフィンコポリマー、
例えば、エチレン/プロピレンコポリマー(EPM及びEPDM)、エチレンオ
クテンコポリマー(EOP);エチレン‐酢酸ビニルコポリマー(EVA);ポ
リアクリル酸エステル;天然ゴム(NR);ポリブタジエンゴム(BR);ポリ
ブチレン;ポリイソブチレン;スチレンブタジエンゴム(SBR);アクリロニ
トリル‐ブタジエン‐スチレンターポリマー(ABS);(アクリロ)ニトリル
ブタジエンゴム(NBR);水素化(アクリロ)ニトリルブタジエンゴム(HN
BR);ポリイソプレン;ポリクロロプレンゴム(CR);シリコーンゴム(V
MQ、MQ);ウレタンゴム;フッ素化ゴムを含むフルオロエラストマー(FK
M)、並びに熱可塑性加硫ゴム(TPV)より成る群から選ばれるポリマー/エ
ラストマーの一つを含む。ポリマー/エラストマーのより好ましいタイプは、ポ
リエチレン、エチレン‐酢酸ビニルコポリマー、ブタジエン‐アクリロニトリル
コポリマー、EPM;EPDM、例えば、エクソン製Vistalon(商標)606 及び
Vistalon(商標)7500並びにBayer製Buna(商標)EP 6550及びBuna(商標)EP
G8450;EPO、例えば、DuPont-Dow-Elastmers製Engage(商標)8150及びEngag
e(商標)8180;VMQ、例えば、Bayer製Silopren(商標)HV;並びにFKM、
例えば、DuPont-Dow-Elastmers製Viton(商標)製品を含み、これら全ては、低
価格であり、かつ広く入手可能であり、かつ広範囲の使用を可能とする優れた物
性を有する。ここで、ブルーミング現象が最も著しい故に、合成ゴムに基いた組
成物、例えば、EPM、EPDM及びEPOが最も好ましい。
【0019】 術語「架橋」は、ポリマー鎖の三次元網目が、例えば、W.HofmannのRubber tec
hnology handbook(Carl Hanser Verlag、1989年)の1.3章に詳述されているよ
うに形成されることを意味する通常の方法で使用される。該術語は、モノマー単
位がポリマーにグラフトされて、極性ポリマー及び/又は金属へのその接着を増
大させるところの、フランス国特許出願公開第2559774号公報に開示され
ているような非常に異なったグラフト法を含まない。
【0020】 更に術語「ブルーミング」は、当該技術分野で慣用的なように使用されると理
解されるべきである。ブルーミングは典型的には、ポリマー/エラストマー物品
の表面への生成物移動の結果である。生成物はブルーミングを受けるか又は化合
物の溶解性及び拡散の速度に依存する。慣用のように、生成物の計画された使用
の間に遭遇され得るところの温度を超える温度での延長された時間の貯蔵後に表
面変化が観察されないとき(目視検査)、生成物はブルーミングしていないと考
えられる。架橋されたポリマー/エラストマー物品が時間をかけて揮発性化合物
を放出するかどうかを決定するために、フォッギング試験が便利に使用される。
【0021】 本発明に従う組成物に使用されるようなパーオキサイドは、任意の慣用のパー
オキサイドであり得る。好ましくは、パーオキサイドは、架橋及び分解反応にお
いて慣用的に使用される生成物、例えば、ジアルキルパーオキサイド、パーケタ
ール、パーオキシカルボネート等から選ばれる。より好ましくは、使用されると
ころのパーオキサイド又はパーオキサイドの混合物は、ビス(ターシャリー−ブ
チルパーキシイソプロピル)ベンゼン、一つ又はそれ以上のターシャリー−ブチ
ル基が他の(より)嵩高い基により置換えられること又はベンゼン環に置換基を
含み得ることを意味するところのこのパーオキサイドを「液化した」パーオキサ
イド、ジクミルパーオキサイド、2,5−ビス(ターシャリー−ブチルパーオキ
シ)−2,5,ジメチルヘキサン、2,5−ビス(ターシャリー−ブチルパーオ
キシ)−2,5−ジメチル−3−ヘキシン、1,3,5−トリス(ターシャリー
−ブチルパーオキシ−イソプロピル)ベンゼン、ターシャリー−ブチルクミルパ
ーオキサイド、ジ−ターシャリー−ブチルパーオキサイド、1,1−ビス(ター
シャリー−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,
1−ビス(ターシャリー−ブチルパーキシ)シクロヘキサン、n−ブチル−4,
4−ビス(ターシャリー−ブチルパーオキシ)バレレート、エチル−3,3−ビ
ス(ターシャリー−ブチルパーオキシ)ブチレート、ターシャリー−ブチルパー
オキシ2−エチルヘキシルカーボネート、ターシャリー−ブチルパーオキシイソ
プロピルカーボネート、ターシャリー−ブチルパーオキシベンゾエートより成る
群から選ばれるパーオキサイドを含み、かつ余り好ましくないパーオキシジカル
ボネート、例えば、ビス(4−ターシャリー−ブチルシクロヘキシル)パーオキ
シジカルボネート、及びビス(2−エチルヘキシル)パーオキシジカルボネート
より成る群から選ばれるパーオキサイドを含む。本発明に従う方法に使用される
最も好ましいパーオキサイドは、慣用のもの、とりわけ、ビス(ターシャリー−
ブチルパーキシイソプロピル)ベンゼンである。本発明に従う分解及び架橋法に
おいて、使用されるパーオキサイドの量は好ましくは、分解又は架橋されるべき
ポリマー/エラストマーの重量に基いて1〜5重量%の範囲である。より好まし
くは、パーオキサイドは、ポリマー/エラストマーの重量に基いて1.5〜4.
0重量%の量で使用される。
【0022】 更なる実施態様において、本発明は、パーオキサイド並びにオレフィンより誘
導される部分及び酸無水物基及び/又は酸基を持つコポリマーを含む組成物に関
し、ここで該組成物は、架橋法に使用するために著しく適している。所望なら、
これらの組成物は更に、慣用の添加剤、例えば、可塑剤(例えば、パラフィンオ
イル及び/又はエステル)、酸化防止剤、スコーチ遅延剤等、及び慣用の担体物
質、例えば、シリカ及び/又は白亜を含み得る。慣用の添加剤及び担体物質は、
下記においてより詳細に示される。典型的には、そのような組成物は、組成物の
合計重量に基いて5〜60重量%のパーオキサイド、パーオキサイドの重量に基
いて0.1〜500重量%のコポリマー、任意的に更なる添加剤、及び合計10
0%まで担体物質の0〜50重量%を含むであろう。好ましい組成物は、一つ又
はそれ以上のパーオキサイド、オレフィンより誘導される部分並びに酸無水物基
及び/又は酸基を持つコポリマー、シリカ、クレー、白亜、カオリン、及びカー
ボンブラックより成る群から選ばれる一つ又はそれ以上のフィラー、及び任意的
に更なる慣用の添加剤を含む。
【0023】 更なる実施態様において、本発明は、下記で述べるような、一つ又はそれ以上
の慣用の添加剤及び/又は慣用の担体物質、並びにオレフィンより誘導される部
分並びに酸無水物基及び/又は酸基を持つコポリマーを含む組成物に関する。典
型的にはそのような組成物は、組成物の合計重量に基いて1〜99.9重量%の
添加剤及び/又は担体物質、並びに合計100%まで、組成物の合計重量に基い
て99〜0.1重量%のコポリマーを含むであろう。より好ましくは、該組成物
は、10〜99%の添加剤及び/又は担体物質、並びに90〜1%のコポリマー
を含むであろう。更に好ましくは、25〜90%の添加剤及び/又は担体物質、
並びに75〜10%のコポリマーを含む組成物である。好ましい組成物は、オレ
フィンより誘導される部分並びに酸無水物基及び/又は酸基を持つコポリマー、
シリカ、クレー、白亜、カオリン、及びカーボンブラックより成る群から選ばれ
る一つ又はそれ以上のフィラー、及び任意的に更なる上記の慣用の添加剤を含む
【0024】 本質的にブルーミングを示さず、かつ本質的に揮発性分の減じられた放出を示
すところの、本発明の方法により得られ得る生成物は、限定されるものではない
が典型的には、建築物異形材;自動車異形材、例えば、スポンジドアシール及び
目詰め;機械品、例えば、ホース、コンベアベルトカバー物質、及びシール等で
ある。再度、該製品は、最終的形態又は形状であり得、又は更に加工が必要な中
間物として存在し得る。そのような中間物は、(部分的に)架橋されたポリマー
/エラストマーの粒状物であり得る。
【0025】 本発明の方法において、慣用の補助剤(添加物)が任意的に使用される。その
ような添加剤の例は、助剤;モノマー;連鎖移動剤;イニター、例えば、NO化
合物;フィラー;安定剤、例えば、また酸化防止剤、分解防止剤及び/又はスコ
ーチ遅延剤として公知の、酸化、熱、又は紫外線分解の防止剤;潤滑剤;エキス
テンダーオイル;pH制御物質、例えば、酸化マグネシウム及び炭酸カルシウム
;解除剤;加硫剤、例えば、硫黄;着色剤;可塑剤;希釈剤;促進剤等を含む。
強化フィラー又は非強化フィラーの例は、シリカ、クレー、白亜、カーボンブラ
ック、及び繊維状物質、例えば、ガラスファイバー等である。
【0026】
【実施例】
使用した物質: Perkadox(商標)14R‐ジ(ターシャリー−ブチルパーオキシイソプロピル)ベ
ンゼン(Akzo Nobel製) Perkadox(商標)14 40B pd(Akzo Nobel製) Keltan(商標)520‐EPDM(DSM製) カーボンブラック SRF N‐772(Cabot製) Sunpar(商標)150‐パラフィンオイル(Sunoco製) Dapral(商標)PX200‐下記式のα‐オレフィン無水マレイン酸コポリマー(Akz
o Nobel製)
【化1】 (ここで、nは約30である。) 無水フタル酸(Baker製) シス‐ヘキサヒドロフタル酸無水物(Acros Organics製) 無水コハク酸(Fluka Chemie製) メチルノルボルネン‐2,3ジカルボン酸無水物(Acros Organics製) 1,2,4,5べンゼンテトラカルバシド(Acros Organics製) 1,3,5‐トリス‐(t‐ブチル‐ペルオキシイソプロピル)ベンゼン(Akzo
Nobel製)
【0027】 使用した略号: MAH=無水マレイン酸 MW=(酸無水物の)分子量 Px−14R=Perkadox(商標)14R、50重量%のパーオキサイド Px−14=Perkadox(商標)14 40B pd、40重量%のパーオキサイド PX−200=Dapral(商標)PX200
【0028】 手順: 他の方法を示されない限りは、標準100/50/10コンパウンド(100
重量部のゴム、50重量部のカーボンブラック、及び10重量部のパラフィンオ
イル)が、試験目的のためのポリマー/エラストマーとして使用された。Werner
& Pfleiderer製の5リットルのインターナルミキサー中で、1.6kgのKelta
n(商標)520、0.8kgのカーボンブラック SRF N‐772、及び0.16kg
のSunpar(商標)150をコンパウンド化して、この標準コンパウンドを製造した
【0029】 更なる成分、即ち、パーオキサイド及び反応性添加剤が、評価のために該標準
コンパウンドに使用された。該成分は、約50℃の出発温度で二本ロールミル(
Schwabenthal 150×350mm)においてコンパウンド中に組込まれた。得られた2
mmゴムシートの架橋は、15分間175℃で圧縮成形により行われ、該段階に
おいて、実質的に全てのパーオキサイドが分解された。
【0030】 架橋後の該ゴム中の抽出可能物質は、ジクロロメタンによる抽出そして続くG
C‐分析により測定された。抽出可能物質の量は、架橋物質がブルーミングを示
すか又は揮発性物質を放出するかの可能性の指標である。
【0031】 いくつかの生成物は、ダイナミックヘッドスペースGC分析を使用して評価さ
れて、生成物中の揮発性物質の量が測定された。この目的で、30〜50mgの
生成物のサンプルが、不活性ガスの流れ下にガラス管内で加熱された。脱着され
た揮発性物質は、サンプルの下流側に据えられた液体窒素冷却式トラップ中に捕
集された。加熱サイクルである「脱着時間」後に、コールドトラップは迅速に加
熱され、そして凝縮された揮発性物質が蒸発した。該化合物は、キャピラリーG
Cカラムに直接移送され、そして通常のGC分析により分離された。加熱温度/
脱着時間は、90℃/30分間(サイクルA)又は120℃/60分間(サイク
ルB)のいずれかであった。合計GCピーク表面積が記録され、かつ同一の条件
において分析されたとき、同一のピーク面積を与えるであろうところのトルエン
の量であるトルエン当量(ppmトルエン)として与えられた。
【0032】 いくつかの他の場合に、架橋物質中の揮発性物質の効果は、方法DIN752
01に従うフォッギングを(重量測定的に)測定することにより分析された。
【0033】 パーオキサイド分解生成物及び他の成分のゴムシート表面上のブルーミングは
目視で決定された。該シートは室温で、シールされたガラス瓶中に保管された。
規定された時間(1週間/1月間)の後、該ゴムシートは目視で検査された。も
し、該ゴムシートの表面が光沢を有するままなら、それらはブルーミングを示し
ていないと言われた。表面が光沢を失い又は結晶で覆われたとき、シートはブル
ーミングを示すと言われた。
【0034】
【実施例1及び比較例A〜F】 全ての実施例において、6.6gのPx−14R(9.75ミリモルのパーオキサ
イド)が、標準コンパウンドの160g当りに使用され、かつ更なる添加剤/コ
ポリマーが表1に与えられているように使用された。加えられた量は、標準コン
パウンドの160g当りのグラム数で表現された。「MAH(meq)」は、ミ
リ当量単位で表現された、添加剤(コポリマー)により導入された反応性酸無水
物基/酸基の量を示す。
【0035】
【表1】
【0036】 実施例1の生成物から、合計で約1,000ppmのCH3C(O)−C6H4−C(CH3)2−OH
及びHO−C(CH3)2−C6H4−C(CH3)2−OHが抽出されることができたのに対して、比
較例A、E及びFは、3,500〜5,500ppmのこれらの化合物の抽出可能
含量を示した。比較例B〜Dは、多量の酸無水物/酸の使用のために、低い抽出
可能含量を示した。しかし、これらの試験において、過剰の酸無水物/酸が生成
物からブルーミングした。サイクルA及びBを使用するヘッドスペースGC分析
は、実施例1の生成物が夫々約500ppm及び1,700ppmのトルエンを含むこ
とを示した一方、比較例Aの生成物が夫々1,100ppm及び3,500ppmのト
ルエンを含むことを示した。各々の数は、二つのサンプルの平均の結果である。
【0037】
【実施例2〜5並びに比較例G及びH】 4.2gのPx−14(4.96ミリモル)が、標準コンパウンドの160g当り
に使用されたことを除いて、前の実施例が繰り返された。抽出可能なHO−C(CH3) 2 −C6H4−C(CH3)2−OHの合計量がまた測定された。結果は表2に与えられている
【0038】
【表2】
【0039】 明らかに、パーオキサイド及びコポリマーの組合わせは、架橋生成物中の揮発
性物質/抽出可能物質の減少をもたらし、かつブルーミングのない生成物が得ら
れ得る。ブルーミングのない組成物を得るために必要なコポリマー量は、実際の
反応条件に依存するであろうが、上記の方法により簡単に評価され得る。サイク
ルA及びBを使用するヘッドスペースGC分析は、実施例3の生成物が夫々55
0ppm及び1,850ppmのトルエンを含むことを示したのに対して、比較例Gの
生成物が夫々700ppm及び2,000ppmのトルエンを含むことを示した。同様
に、実施例4の生成物が夫々350ppm及び???ppmのトルエンを含むことを示
したのに対して、比較例Hの生成物が夫々???ppm及び???ppmのトルエンを
含むことを示した。再び各々の数は、二つのサンプルの平均の結果である。(二
つのシリーズの試験において)比較例G、実施例3及び実施例4の架橋生成物、
並びに比較例H及び実施例4の架橋生成物のフォッギング試験が次に示されてい
る。
【0040】
【表3】
【0041】 明らかに、フォッギングの実質的な減少が、本発明に従う方法により達成され
ている。
【0042】
【実施例6及び比較例I】 2.4gの1,3,5‐トリス‐(t‐ブチル‐パーオキシイソプロピル)ベ
ンゼン(5ミリモル)が、標準コンパウンドの160g当りに使用されたことを
除いて、前の実施例が繰り返された。比較例Iにおいて、コポリマーが使用され
なかった一方、実施例6は2gのPX−200 1/1を使用した。一ヶ月後、
比較例Iの生成物はブルーミングを示した一方、実施例6の生成物はブルーミン
グを示さなかった。抽出可能物質/揮発性物質のために分析がされたとき、実施
例6の生成物は、合計で約2,180ppmのC6H3−(C(CH3)2−OH)3及びCH3C(O)
−C6H3−(C(CH3)2−OH)2が抽出されることができた一方、比較例Iの生成物は
、そのような抽出可能化合物の4,500ppmを含んでいた。サイクルA及びB
を使用するヘッドスペースGC分析は、実施例6の生成物が夫々150ppm及び
850ppmのトルエンを含むことを示した一方、比較例Iの生成物が夫々165p
pm及び1,700ppmのトルエンを含むことを示した。各々の数は、二つのサン
プルの平均の結果である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,CA,C H,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM, HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,K G,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT ,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW, MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR ,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN,YU, ZA,ZW Fターム(参考) 4J002 AA011 AC011 AC041 AC071 AC081 AC091 AC111 BB031 BB051 BB061 BB082 BB092 BB121 BB142 BB151 BB171 BB181 BB182 BB192 BB241 BD121 BG012 BG041 BH022 BL012 BN151 CK021 CP031 EX036 EX086 FD010 FD156 GJ02 GL00 GM00 GN00

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パーオキサイドの分解により形成されるフリーラジカルにより
    ポリマー/エラストマーを架橋する方法において、オレフィンより誘導される部
    分並びに酸無水物基及び/又は酸基を含む一つ又はそれ以上のコポリマーが、全
    組成物の0.05〜10重量%の量で使用される方法(但し、該コポリマーが無
    水マレイン酸変性されたポリブタジエンであるなら、該組成物は、エラストマー
    及び黄銅の両方を含んでいるものではない)。
  2. 【請求項2】 パーオキサイドが、ポリマー/エラストマーの重量に基いて、
    1〜5重量%、好ましくは1.5〜4重量%の量で使用されるところの請求項1
    記載の方法。
  3. 【請求項3】 ポリマー/エラストマーが、ポリオレフィン及びエラストマー
    から選ばれ、好ましくは、ポリエチレン及び、エチレンプロピレンコポリマー、
    エチレンオクテンコポリマー、及びエチレンプロピレンジエンコポリマーを包含
    するエチレン‐α‐オレフィンコポリマーより成る群から選ばれるところの請求
    項1又は2記載の方法。
  4. 【請求項4】 オレフィンより誘導される部分並びに酸無水物基及び/又は酸
    基を持つコポリマーが、500〜50,000の分子量を有するところの請求項
    1〜3のいずれか一つに記載の方法。
  5. 【請求項5】 コポリマーが、エチレン、プロピレン、ブタジエン、イソブチ
    レン及び/又はC6〜C24(α‐)オレフィン、好ましくはC12〜C18オレフィ
    ンから誘導されるオレフィン単位、並びに無水マレイン酸、(ジ)アルキル/ア
    リールマレイン酸無水物、(置換された)ノルボルネン‐2,3‐ジカルボン酸
    無水物、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸及び/又はシ
    トラコン酸、好ましくは無水マレイン酸又はメタクリル酸から誘導される酸無水
    物基/酸基を含むところの請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一つに記載の方法により得られ得る生
    成物。
  7. 【請求項7】 組成物の全重量に基いて5〜70重量%の一つ又はそれ以上のパーオキサイド
    、 パーオキサイドの重量に基いて0.1〜500重量%の、オレフィンより誘導
    される部分並びに酸無水物基及び/又は酸基を持つコポリマー、 任意的に更なる添加剤、及び 0〜50重量%の担体物質 を含む、請求項1記載の方法に使用するために適する組成物。
  8. 【請求項8】 コポリマーが、500〜50,000の分子量を有するところ
    の請求項7記載の組成物。
  9. 【請求項9】 コポリマーが、プロピレン、ブタジエン、イソブチレン及び/
    又はC6〜C24(α‐)オレフィン、好ましくはC12〜C18オレフィンから誘導
    されるオレフィン単位、並びに無水マレイン酸;n‐ドデシル無水マレイン酸、
    無水シトラコン酸、フェニル無水マレイン酸、及び他の(ジ)アルキル/アリー
    ルマレイン酸無水物;(置換された)ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水
    物、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸及び/又はシトラ
    コン酸、好ましくは無水マレイン酸又はメタクリル酸から誘導される酸無水物基
    /酸基を含むところの請求項7又は8記載の組成物。
  10. 【請求項10】 コポリマーが、5〜75重量%の酸無水物基/酸基含有モノ
    マーを含むモノマー混合物から得られるところの請求項7〜9のいずれか一つに
    記載の組成物。
  11. 【請求項11】 組成物の全重量に基いて1〜99.9重量%の慣用の添加物
    及び/又は慣用の担体物質、及び組成物の重量に基いて99〜0.1重量%の、
    オレフィンより誘導される部分並びに酸無水物基及び/又は酸基を持つコポリマ
    ーを、合計100%まで含む、請求項1記載の方法に使用するために適する組成
    物。
JP2001522296A 1999-09-03 2000-09-01 ブルーミングがなくかつ減じられたフォッギングを有する架橋生成物 Pending JP2003508603A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP99202867 1999-09-03
EP99202867.0 1999-09-03
US16384199P 1999-11-05 1999-11-05
US60/163,841 1999-11-05
PCT/EP2000/008843 WO2001018074A1 (en) 1999-09-03 2000-09-01 Cross-linked products with no blooming and reduced fogging

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003508603A true JP2003508603A (ja) 2003-03-04

Family

ID=56290052

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001522296A Pending JP2003508603A (ja) 1999-09-03 2000-09-01 ブルーミングがなくかつ減じられたフォッギングを有する架橋生成物

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP1208120A1 (ja)
JP (1) JP2003508603A (ja)
AU (1) AU7652700A (ja)
WO (1) WO2001018074A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017218601A (ja) * 2013-09-19 2017-12-14 ランクセス・ドイチュランド・ゲーエムベーハー 低フォギング物品用の加硫可能なゴム組成物

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE502008002695D1 (de) * 2007-10-09 2011-04-07 Basf Se Wässriges bindemittel für faserförmige oder körnige substrate
CN106459432B (zh) 2014-06-12 2019-02-01 阿克苏诺贝尔化学品国际有限公司 提高聚丙烯的熔体强度的方法
AR106919A1 (es) 2015-12-08 2018-02-28 Akzo Nobel Chemicals Int Bv Proceso para reducir el empañamiento del propileno con alta resistencia a la fusión y formulación resultante

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3257346A (en) * 1961-08-07 1966-06-21 Phillips Petroleum Co Rubbery polymer-acidic carbon black-carboxylic acid mixtures cured with organic peroxides
FR1336414A (fr) * 1961-08-21 1963-08-30 Phillips Petroleum Co Réduction de l'écoulement à froid du polybutadiène-cis
NL302786A (ja) * 1963-02-21 1900-01-01
US3420891A (en) * 1966-12-08 1969-01-07 Wallace & Tiernan Inc Tris-peroxides from 1,3,5-triisopropylbenzene
US3562304A (en) * 1968-02-13 1971-02-09 North American Rockwell Ablative composition of matter
US4268637A (en) * 1979-06-07 1981-05-19 Hercules Incorporated Elimination of bloom in [vul-cup] peroxide crosslinked elastomer compounds
FR2559774A1 (fr) * 1984-02-17 1985-08-23 Neste Oy Procede pour ameliorer les proprietes adhesives des polyolefines
US4774293A (en) * 1985-06-26 1988-09-27 Akzo N.V. Process for cross-linking or degrading polymers and shaped articles obtained by this process
CA1335911C (en) * 1986-10-29 1995-06-13 Shizuo Shimizu Thermoplastic elastomer composition
EP0324883B2 (en) * 1988-01-21 1995-09-13 Idemitsu Petrochemical Co. Ltd. Method of preparing modified polyethylenes
DE68920709T2 (de) * 1988-11-21 1995-06-01 Mitsui Petrochemical Ind Modifizierte Polyolefinteilchen und Verfahren zur Herstellung derselben.
JP2794867B2 (ja) * 1990-01-08 1998-09-10 住友電気工業株式会社 反応性酸化防止剤およびこれを含有する高分子組成物
US5447985A (en) * 1993-10-28 1995-09-05 Akzo Nobel N.V. Modification of (CO)polymers with unsaturated peroxyacids

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017218601A (ja) * 2013-09-19 2017-12-14 ランクセス・ドイチュランド・ゲーエムベーハー 低フォギング物品用の加硫可能なゴム組成物

Also Published As

Publication number Publication date
EP1208120A1 (en) 2002-05-29
WO2001018074A1 (en) 2001-03-15
AU7652700A (en) 2001-04-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0382401B1 (en) Ionomer composition
JP2603423B2 (ja) 幅広い分子量分布を有するポリプロピレンを含む耐衝撃性の改良されたグラフトコポリマー組成物
EP0578043B1 (en) Glass fiber reinforced propylene polymer graft composition
US20070004861A1 (en) High melt strength polypropylene resins and method for making same
EP0614940B1 (en) Thermoplastic elastomer composition having excellent paint adhesion
EP1198513B1 (en) Mixtures of thermoplastic elastomers and polar polymers
WO1989007624A1 (en) Polymer composition
KR100265447B1 (ko) 충격개질제로서 폴리아크릴레이트의 그래프트 공중합체를 함유하는 열가소성 블렌드
JPH0134525B2 (ja)
JP5048908B2 (ja) 改良された色を有する無水物でグラフトされたポリマーを調製する方法
JP2003508603A (ja) ブルーミングがなくかつ減じられたフォッギングを有する架橋生成物
KR19990063183A (ko) 폴리프로필렌 그래프트 공중합체의 형태 제어
JPH0446296B2 (ja)
JPH066656B2 (ja) ポリマ−組成物
US5602203A (en) Olefin resin composition
JPS6369853A (ja) プロピレン重合体組成物
KR20020029765A (ko) 블루밍이 없고, 포깅이 감소된 가교생성물
JPS582340A (ja) ポリプロピレン樹脂組成物の製造法
JPH0826188B2 (ja) 耐熱ゴム組成物
JP3535640B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
EP0442233A1 (fr) Compositions comprenant des copolymères d'éthylène
JPH0676525B2 (ja) 加硫ゴム組成物
JPH02240149A (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JPH06172422A (ja) 反応性ポリプロピレン
JPH0493338A (ja) ゴム組成物