JPH0676525B2 - 加硫ゴム組成物 - Google Patents

加硫ゴム組成物

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JPH0676525B2
JPH0676525B2 JP60234422A JP23442285A JPH0676525B2 JP H0676525 B2 JPH0676525 B2 JP H0676525B2 JP 60234422 A JP60234422 A JP 60234422A JP 23442285 A JP23442285 A JP 23442285A JP H0676525 B2 JPH0676525 B2 JP H0676525B2
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哲夫 東條
三夫 今石
隆 中原
勝夫 岡本
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三井石油化学工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、加熱により硬化し、優れた機械的性質、耐熱
老化性、電気的特性を与えるゴム組成物に関する。
従来技術 エチレン・α−オレフイン共重合ゴムは、機械的性質、
電気絶縁性に優れたゴムとして、自動車部品、電気部
品、一般工業部品等に賞用されている。しかるに最近自
動車部品、電気部品などで更に高い耐熱老化性を求める
場合がでてきた。
このため、合成ゴム加工技術全書「エチレン・プロピレ
ンゴム」に見られる如く、この種のゴムには老化防止剤
の添加が試みられているが、その改良効果は十分でな
い。
発明が解決しようとする問題点 即ち本発明の目的は、エチレン・α−オレフイン共重合
ゴムの持つ機械的性質、電気絶縁性を損なうことなく、
その耐熱老化性を顕著に向上せしめることにある。
問題点を解決するための手段 即ち本発明は、不飽和カルボン酸、その酸無水物、及び
そのエステルから選択される一種以上の化合物をグラフ
ト共重合した変性エチレン・α−オレフイン系共重合ゴ
ムを、一定の重量比でアミノ変性シリコンオイル及び充
填剤とブレンドすることによつて、エチレン・α−オレ
フイン系共重合ゴムの優れた特性を損わずにその耐熱老
化性を向上せしめるものである。
本発明によれば、(A)不飽和カルボン酸、その無水物
及びそのエステルから選択された1種以上の化合物をグ
ラフト共重合して成る変性エチレン・α−オレフィン共
重合ゴム乃至変性エチレン・α−オレフィン・ポリエン
共重合ゴム、(B)アミノ変性シリコーンオイル、及
び、(C)ゴム用白色充填剤、とを必須成分とする加硫
ゴム組成物であって、前記変性エチレン・α−オレフィ
ン共重合ゴム乃至変性エチレン・α−オレフィン・ポリ
エン共重合ゴム(A)とアミノ変性シリコーンオイル
(B)とは、重量基準で、 A/B=98/2乃至70/30 の割合で配合され、且つ前記ゴム用白色充填剤(C)
は、前記成分(A)と(B)との合計量100重量部当た
り10乃至150重量部の量で配合されていることを特徴と
する加硫ゴム組成物が提供される。
作用 変性エチレン・α−オレフイン系共重合ゴム 本発明において使用する変性エチレン・α−オレフイン
系共重合ゴムは、不飽和カルボン酸、その無水物及びそ
のエステルから選択された1種以上の化合物をグラフト
共重合単量体として使用し、エチレン・α−オレフイン
系共重合ゴムにグラフト共重合したものである。
グラフト共重合すべきエチレン・α−オレフイン系共重
合ゴムは、エチレンとC数が3乃至10のα−オレフイン
とから形成されており、エチレン含量は50乃至95モル
%、好ましくは60乃至92モル%の範囲にある。
C数が3乃至10のα−オレフインとは、具体的にはプロ
ピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−
ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、
1−デセン等を例示できる。
更にこのエチレン・α−オレフイン共重合ゴムには、ポ
リエン成分が共重合されていてもよい。
ポリエン成分として具体的には、1,4−ヘキサジエン、
1,6−オクタジエン、2−メチル−1,5−ヘキサジエン、
6−メチル−1,5−ヘプタジエン、7−メチル−1,6−オ
クタジエンのような鎖状非共役ジエン、シクロヘキサジ
エン、ジシクロペンタジエン、メチルテトラヒドロイン
デン、5−ビニルノルボルネン、5−エチリデン−2−
ノルボルネン、5−メチレン−2−ノルボルネン、5−
イソプロピリデン−2−ノルボルネン、6−クロロメチ
ル−5−イソプロペニル−2−ノルボルネンのような環
状非共役ジエン、2,3−ジイソプロピリデン−5−ノル
ボルネン、2−エチリデン−3−イソプロピリデン−5
−ノルボルネン、2−プロペニル−2,2−ノルボルナジ
エン、1,3,7−オクタトリエン、1,4,9−デカトリエンの
ようなトリエンを代表例として例示することができる。
好適なポリエンは環状非共役ジエン及び1,4−ヘキサジ
エン、とりわけジシクロペンタジエン又は5−エチリデ
ン−2−ノルボルネンである。
これらポリエン成分は、ヨウ素価表示で最大30、好まし
くは20以下となる様に共重合される。
上記エチレン・α−オレフイン系共重合ゴムにグラフト
共重合すべき不飽和カルボン酸、その無水物及びそのエ
ステルとしては、これに限定されるものではないが、例
えば次に掲げるものが使用される。
不飽和カルボン酸; アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマール酸、
イタコン酸、シトラコン酸、テトラヒドロフタル酸、ビ
シクロ〔2,2,1〕ヘプト−2−エン−5,6−ジカルボン酸
等。
不飽和カルボン酸無水物; 無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸、
テトラヒドロ無水フタル酸、ビシクロ〔2,2,1〕ヘプト
−2−エン−5,6−ジカルボン酸無水物等。これらの中
でも、無水マレイン酸が好ましい。
不飽和カルボン酸エステル; アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、マレイン酸ジ
メチル、マレイン酸モノメチル、フマール酸ジエチル、
イタコン酸ジメチル、シトラコン酸ジエチル、テトラヒ
ドロ無水フタル酸ジメチル、ビシクロ〔2,2,1〕ヘプト
−2−エン−5,6−ジカルボン酸ジメチル等。これらの
中でも、アクリル酸メチル及びアクリル酸エチルが好ま
しい。
上記の不飽和カルボン酸等のグラフト共重合単量体は、
それぞれ単独又は2種以上の組み合わせて使用される
が、何れの場合も前述したエチレン・α−オレフイン系
共重合ゴム100重量部当たり、0.1乃至10重量部、特に0.
2乃至5重量部の範囲でグラフト共重合することが好適
である。
このグラフト量が上記範囲よりも少ない場合には、所望
の耐熱老化性が得られない傾向にあり、また上記範囲よ
りも多い場合には、得られるゴム組成物は、加工性や耐
寒性において不満足なものとなる傾向にある。
グラフト共重合は、前述したエチレン・α−オレフイン
系共重合ゴムと不飽和カルボン酸等とを、ラジカル開始
剤の存在下に反応させることにより得られる。
反応は溶液にして行なうこともできるし、溶融状態で行
なつてもよい。溶融状態で行なう場合には、押出機の中
で連続的に行なうことが最も効率的である。
グラフト反応に使用されるラジカル開始剤としては、半
減期が1分となる様な分解温度が、150乃至270℃の範囲
にあるものが好適に使用される。
具体的には有機ペルオキシド、有機ペルエステル、例え
ばベンゾイルペルオキシド、ジクロルベンゾイルペルオ
キシド、ジクミルペルオキシド、ジ−tert−ブチルペル
オキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ペルオキシベンゾ
エート)ヘキシン−3、1,4−ビス(tert−ブチルペル
オキシイソプロピル)ベンゼン、ラウロイルペルオキシ
ド、tert−ブチルペルアセテート、2,5−ジメチル−2,5
−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3、2,5−
ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキサ
ン、tert−ブチルペルベンゾエート、tert−ブチルペル
フエニルアセテート、tert−ブチルペルイソブチレー
ト、tert−ブチルペル−sec−オクトエート、tert−ブ
チルペルピバレート、クミルペルピバレートおよびtert
−ブチルペルジエチルアセテートが挙げられる。
本発明においては、以上の如くして得られる変性エチレ
ン・α−オレフイン系共重合ゴムを必須の配合成分とし
て使用するが、中でもムーニー粘度〔ML1+4(100℃)〕
が5乃至180、特に20乃至120の範囲にあるものが好適に
使用される。このムーニー粘度が上記範囲よりも低い場
合には、得られるゴム組成物は機械的性質において不満
足ななものとなり、また上記範囲よりも高い場合には、
加工性が損われる傾向にある。
アミノ変性シリコーンオイル 本発明において使用するアミノ変性シリコーンオイル
は、それ自体公知のアミノ変性シリコーンオイルを使用
することができる。
このアミノ変性シリコーンオイルは、例えば下記式、 式中、Rはメチレン等のアルキレン基、x及びyは1以
上の数を示す、 で表わされる骨格構造を有しており、一般に粘度(25
℃)が10乃至2000cst、アミン含量が0.1乃至5重量%、
及び比重が0.90乃至1.05の範囲にある。
一般に未変性のシリコーンオイルを樹脂と併用した場
合、表面摩擦による温度上昇が抑制され、樹脂の熱劣化
が防止されることは知られている。
然しながらこの未変性シリコーンオイルをエチレン・プ
ロピレン共重合体ゴム等にブレンドした場合には、上述
した熱劣化防止効果を得ることができない。
而して本発明によれば、前述した酸変性エチレン・α−
オレフイン系共重合ゴムとアミノ変性シリコーンオイル
とを併用することによつて、該共重合体ゴムの耐熱老化
性が顕著に向上するのである。
この理由は未だ明確ではないが、シリコーンオイルの骨
格中にアミノ基が導入され且つエチレン・α−オレフイ
ン共重合ゴムは酸変性されているため、該共重合ゴムと
シリコーンオイルとの間に水素結合が形成され、該共重
合ゴムの界面特性が顕著に改善されることに起因してい
るのではないかと思われる。
充填剤 本発明においては、機械的性質を向上させるために、前
述した酸変性エチレン・α−オレフィン系共重合ゴムと
アミノ変性シリコーンオイルとともに、第3の成分
(C)としてゴム用白色充填剤が使用される。
上記充填剤(C)としては、例えば、乾式ホワイトカー
ボン、湿式ホワイトカーボン、炭酸カルシウム、クレ
ー、タルク等を例示できる。
ゴム組成物 本発明におけるゴム組成物は、変性エチレン・α−オレ
フイン共重合ゴム(A)とアミノ変性シリコーンオイル
(B)とを、重量基準で、 A:B=98:2乃至70:30 特に 95:5乃至80:20 の割合で配合し、且つ充填剤(C)を変性エチレン・α
−オレフイン共重合体(A)及びアミノ変性シリコーン
オイル(B)の合計量100重量部当たり、10乃至150重量
部、特に20乃至100重量部の割合で配合する。
アミノ変性シリコーンオイル(B)の配合量が上記範囲
よりも少ない場合には所望の耐熱老化性が得られず、ま
た多い場合には加工性が損なわれる。また充填剤(C)
の使用量が上記範囲外にある時には機械的性質が損なわ
れる。
本発明のゴム組成物には、意図する加硫物の用途等に応
じて、それ自体公知の配合剤、例えばゴム用補強剤、軟
化剤、加硫剤、加硫助剤等を配合することができる。
この場合、組成物中を占める前記(A)乃至(C)成分
の総量が、用途等によつても異なるが一般に60重量%以
上、特に80重量%以上とすることが好適である。
使用し得るゴム用補強剤としては、SRF、GPF、FEF、HA
F、ISAF、SAF、FT、MTなどのカーボンブラツク及び微粉
ケイ酸等が例示される。
これらのゴム用補強剤は、その用途等に応じて適宜選択
し得るが、前述した(A)乃至(C)成分の総量100重
量部当たり、50重量部以下、特に30重量部以下であるこ
とが好適である。
本発明で使用できる軟化剤は通常ゴムに使用される軟化
剤で十分であるが、例えばプロセスオイル、潤滑油、合
成潤滑油、パラフイン、流動パラフイン、石油アスフア
ルト、ワセリンなどの石油系軟化剤、コールタール、コ
ールタールピツチなどのコールタール系軟化剤、ヒマシ
油、アマニ油、ナタネ油、ヤシ油などの脂肪油系軟化
剤、トール油;サブ;蜜ロウ、カルナウバロウ、ラノリ
ンなどのロウ類;リシノール酸、パルミチン酸、ステア
リン酸バリウム、ステアリン酸カルシウム、ラウリン酸
亜鉛などの脂肪酸および脂肪酸塩;石油樹脂、アタクチ
ツクポリプロピレン、クマロンインデン樹脂、ポリエス
テル系樹脂などの合成高分子物質、あるいはジオクチル
アジペート、ジオクチルフタレートなどのエステル系可
塑剤その他マイクロクリスタリンワツクス、サブ(フア
クチス)などを挙げることができる。
これらの軟化剤の配合量は、その用途等に応じて適宜選
択できるが、前述した(A)乃至(C)成分の総量100
重量部当たり50重量部以下、特に30重量部以下であるこ
とが好ましい。
本発明の組成物からの加硫物は通常一般のゴムを加硫す
るときと同様に、後述する方法で未加硫の配合ゴムを一
度調整し、次いで該配合ゴムを意図する形状に成形した
後加硫を行うことにより製造される。そして加硫方法と
して加硫剤を使用し加熱する方法と電子線を照射する方
法がある。
加硫剤を用いる際に使用される加硫剤としてはイオウ系
化合物および有機過酸化物を挙げることができる。イオ
ウ系化合物としては、イオウ、塩化イオウ、二塩化イオ
ウ、モルホリンジスルフイド、アルキルフエノールジス
ルフイド、テトラメチルチウラムジスルフイド、ジメチ
ルジチオカルバミン酸セレンを例示でき、なかでもイオ
ウの使用が好ましい。イオウ系化合物は、変性エチレン
・α−オレフイン共重合ゴム(A)100重量部に対して
0.1ないし10重量部、好ましくは0.5ないし5重量部の割
合で使用される。有機過酸化物としてはジクミルペルオ
キシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(第三ブチルペルオキ
シ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルペ
ルオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(第三ブ
チルペルオキシ)ヘキシン−3、ジ第三ブチルペルオキ
シド、ジ第三ブチルペルオキシ−3,3,5−トリメチルシ
クロヘキサン、第三ブチルヒドロペルオキシドを例示で
きるが、なかでもジクミルペルオキシド、ジ第三ブチル
ペルオキシド、ジ第三ブチルペルオキシ−3,3,5−トリ
メチルシクロヘキサンが好ましく使用される。有機過酸
化物は変性エチレン・α−オレフイン共重合ゴム(A)
100重量部に対して3×10-4ないし5×10-2モル部、好
ましくは1×10-3ないし3×10-2モル部使用する。
加硫剤としてイオウ系化合物を使用するときは加硫促進
剤の併用が好ましい。加硫促進剤としてはN−シクロヘ
キシル−2−ベンゾチアゾール−スルフエンアミド、N
−オキシジエチレン−2−ベンゾチアゾール−スルフエ
ンアミド、N,N−ジイソプロピル−2−ベンゾチアゾー
ルスルフエンアミド、2−メルカプトベンゾチアゾー
ル、2−(2,4−ジニトロフエニル)メルカプトベンゾ
チアゾール、2−(2,6−ジエチル−4−モルホリノチ
オ)ベンゾチアゾール、ジベンゾチアジル−ジスルフイ
ドなどのチアゾール系;ジフエニルグアニジン、トリフ
エニルグアニジン、ジオルソトリルグアニジン、オルソ
トリル・バイ・グアナイド、ジフエニルグアニジン・フ
タレートなどのグアニジン系;アセトアルデヒド−アニ
リン反応物、ブチルアルデヒド−アニリン縮合物、ヘキ
サメチレンテトラミン、アセトアルデヒドアンモニアな
どのアルデヒドアミンまたはアルデヒド−アンモニア
系;2−メルカプトイミダゾリンなどのイミダゾリン系;
チオカルバニリド、ジエチルチオユリア、ジブチルチオ
ユリア、トリメチルチオユリア、ジオルソトリルチオユ
リアなどのチオユリア系;テトラメチルチウラムモノス
ルフイド、テトラメチルチウラムジスルフイド、テトラ
エチルチウラムジスルフイド、テトラブチルチウラムジ
スルフイド、ベンタメチレンチウラムテトラトラスルフ
イドなどのチウラム系;ジメチルジチオカルバミン酸亜
鉛、ジエチルチオカルバミン酸亜鉛、ジ−n−ブチルジ
チオカルバミン酸亜鉛、エチルフエニルジチオカルバミ
ン酸亜鉛、ブチルフエニルジチオカルバミン酸亜鉛、ジ
メチルジチオカルバミン酸ナトリウム、ジメチルジチオ
カルバミン酸セレン、ジエチルジチオカルバミン酸テル
ルなどのジチオ酸塩系;ジブチルキサントゲン酸亜鉛な
どのサンテート系;その他、亜鉛華などを挙げることが
できる。これら加硫促進剤は変性エチレン・α−オレフ
イン共重合ゴム(A)100重量部に対して0.1ないし20重
量部、好ましくは0.2ないし10重量部の割合で使用され
る。
加硫剤として有機過酸化物を使用するときは加硫助剤の
併用が好ましい。加硫助剤としては硫黄、p−キノンジ
オキシムなどのキノンジオキシム系、ポリエチレングリ
コールジメタクリレートなどのメタクリレート系、ジア
リルフタレート、トリアリルシアヌレートなどのアリル
系、その他マレイミド系、ジビニルベンゼンなどが例示
される。このような加硫助剤は使用する有機過酸化物1
モルに対して1/2ないし2モル、好ましくは約等モル使
用する。
加硫方法として加硫剤を使用せず、電子線を使用する場
合は後述する成形された未加硫の配合ゴムに0.1ないし1
0MeV(メガエレクトロンボルト)、好ましくは0.3ない
し2.0MeVのエネルギーを有する電子を吸収線が0.5ない
し35Mrad(メガラツド)、好ましくは0.5ないし10Mrad
になるように照射すればよい。このとき前記の加硫剤と
しての有機ペルオキシドと併用する加硫助剤を使用して
もよく、その量は変性エチレン・α−オレフイン共重合
ゴム(A)100重量部に対して1×10-4ないし1×10-1
モル部、好ましくは1×10-3ないし3×10-2モル部配合
する。更に本発明組成物には必要に応じ、着色剤、老化
防止剤、分散剤、難燃剤を添加できる。
未加硫の配合ゴムは次の方法で調製される。すなわちバ
ンバリーミキサーの如きミキサー類により変性エチレン
・α−オレフイン共重合ゴム(A)、アミノ変性シリコ
ーンオイル(B)、白色充填剤(C)、必要に応じゴム
用補強剤、軟化剤を80ないし170℃の温度で3ないし10
分間混練した後、オープンロールの如きロール類を使用
して、加硫剤、必要に応じて加硫促進剤又は加硫助剤を
追加混合し、ロール温度40ないし80℃で5ないし30分間
混練した後、分出し、リボン状又はシート状の配合ゴム
を調製する。
このように調製された配合ゴムは押出成形機、カレンダ
ーロール、又はプレスにより意図する形状に成形され、
成形と同時に又は成形物を加硫槽内に導入し、150ない
し270℃の温度で1ないし30分間加熱するかあるいは前
記した方法により電子線を照射することにより加硫物が
得られる。この加硫の段階は金型を用いてもよいし、又
金型を用いずに実施してもよい。金型を用いない場合は
成形、加硫の工程は通常連続的に実施される。
勿論、電子線照射により加硫を行う場合は加硫剤の配合
されない配合ゴムを用いる。
又、加硫層における加熱方法としては熱空気、ガラスビ
ーズ流動床、UHF(極超短波電磁波)、スチームなどの
加熱層を用いることができる。
発明の効果 かくして製造された本発明のゴム組成物は、後述する実
施例に示す通り、機械的性質、電気絶縁性、及び耐熱老
化性に優れ、電線皮覆、チユーブ、ベルト、ゴムロー
ル、ガスケツト、パツキン類、ゴムホース等に好適に使
用される。
本発明の優れた効果を次の例で説明する。
実施例1. 無水マレイン酸変性エチレン・プロピレン共重合ゴム
〔エチレン/プロピレン=80/20(モル比)、無水マレ
イン酸含量0.5wt%ムーニー粘度ML1+4(100℃)20〕ア
ミノ変性シリコーンオイル〔トーレシリコーン社製,変
性シリコーンオイルSF−8417 アミン含量0.5wt%〕シ
リカ〔日本アエロジル社製,商品名アエロジル130〕以
下の配合処方で混合し試験に供した。
混練は8インチオープンロールを用いて60℃〜70℃で20
分間行つた。
次に混合物を160℃で30分間プレス加硫し厚さ2mmの加硫
ゴムシートを作成し測定に供した。測定はいずれもJIS
K 6301の方法に従い、以下の項目を測定した。
常態物性 引張強さ(TB)、伸び(EB)、スプリング硬さ(HS) 耐熱老化性〔老化条件:180℃−96時間エアーオーブン
中〕 引張強さ保持率(AR(TB))、伸び保持率(AR(EB)) 結果は、後記表1に示す。
実施例2. 実施例1で無水マレイン酸変性エチレン・プロピレン共
重合ゴムのかわりに無水マレイン酸変性エチレン・プロ
ピレン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合ゴム
〔エチレン/プロピレン=65/35(モル比)、5−エチ
リデン−2−ノルボルネン含量はヨウ素価で5、無水マ
レイン酸含量1.5wt%、ムーニー粘度ML1+4(100℃)5
0〕を用いた以外は実施例1と全く同様に行つた。
結果は後記表1に示す。
実施例3. 実施例2で配合処方を以下の如くした以外は実施例2と
全く同様に行つた。
実施例4. 実施例2で配合処方を以下の如くした以外は、実施例と
全く同様に行つた。
比較例1. 実施例2で無水マレイン酸変性エチレン・プロピレン・
5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合ゴムのかわり
に、変性前のエチレン・プロピレン・5−エチリデン−
2−ノルボルネン共重合ゴムを用いた以外は、実施例2
と全く同様に行つた。
比較例2. 実施例2でアミノ変性シリコーンオンルを全く配合しな
かつた以外は実施例2と全く同様に行つた。
比較例3. 実施例2でアミノ変性シリコーンオイルを50重量部配合
した以外には実施例2と同様に行なつた。
比較例4. 実施例2でシリカを全く配合しなかつた以外は実施例2
と全く同様に行つた。
比較例5. 実施例2でシリカを160重量部、合成潤滑油60重量部を
配合した以外は、実施例2と全く同様に行つた。
実施例5. 実施例2でシリカのかわりにタルク(竹原化学社製,ハ
イトロンA)を80重量部配合した以外は実施例2と全く
同様に行つた。
実施例6. 実施例1で無水マレイン酸変性エチレン・プロピレン共
重合ゴムのかわりにアクリル酸エチル変性エチレン・プ
ロピレン共重合ゴム〔エチレン/プロピレン=80/20
(モル比)、アクリル酸エチル含量3.0wt%、ムーニー
粘度ML1+4(100℃)30〕を用いた以外は、実施例1と全
く同様に行つた。
実施例7. 実施例2でシリカを100重量部、合成潤滑油を40重量部
配合した以外は実施例2と全く同様に行なつた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−276837(JP,A) 特開 昭54−139649(JP,A) 特開 昭56−120744(JP,A) 特開 昭62−167335(JP,A) 特開 昭56−116739(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)不飽和カルボン酸、その無水物及び
    そのエステルから選択された1種以上の化合物をグラフ
    ト共重合して成る変性エチレン・α−オレフィン共重合
    ゴム乃至変性エチレン・α−オレフィン・ポリエン共重
    合ゴム、 (B)アミノ変性シリコンーンオイル、 及び (C)ゴム用白色充填剤、 とを必須成分とする加硫ゴム組成物であって、前記変性
    エチレン・α−オレフィン共重合ゴム乃至変性エチレン
    ・α−オレフィン・ポリエン共重合ゴム(A)とアミノ
    変性シリコーンオイル(B)とは、重量基準で、 A/B=98/2乃至70/30 の割合で配合され、且つ前記ゴム用白色充填剤(C)
    は、前記成分(A)と(B)との合計量100重量部当た
    り10乃至150重量部の量で配合されていることを特徴と
    する加硫ゴム組成物。
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