JP2003508484A - がん治療または予防のためのα−リノレン酸代謝物の使用 - Google Patents

がん治療または予防のためのα−リノレン酸代謝物の使用

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Abstract

(57)【要約】 哺乳類におけるがんは、ステアリドン酸(18:4 n−3)、エイコサテトラエン酸(20:4 n−3)、ドコサペンタエン酸(22:5 n−3)およびそれらの混合物などのα−リノレン酸の代謝物、特にステアリドン酸などの代謝物のがん阻害量を、それを必要とする哺乳類に投与することにより治療または予防することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は、がん治療のためのα−リノレン酸代謝物の使用に関する。さらに具
体的には、本発明は、がん、特に、結腸がん、乳がん、肺がんおよび前立腺がん
などの上皮細胞がんの治療または予防のためのステアリドン酸の使用に関する。
【0002】 発明の背景 必須脂肪酸類(EFA類)には、α−リノレン酸から誘導されたn−3(また
はω−3)タイプおよびリノール酸から誘導されたn−6(またはω−6)タイ
プの2種類がある。これらの代謝経路における出発の多不飽和脂肪酸類(PUF
A類)(すなわち、α−リノレン酸およびリノール酸)は体内で産生できず、し
たがって、食物で得る必要がある。n−3、n−6およびn−9PUFAの不飽
和化並びに伸長経路を下記に示す。
【0003】
【表1】
【0004】 食物脂肪が腫瘍形成に大きな作用を有する可能性があるという証拠を供する重
要な要素は、腫瘍促進の媒介において食物中の脂肪の種類が脂肪量と同じく重要
であることを示唆するデータである。この点で、PUFA類に多大な関心が寄せ
られた。PUFA類の作用の原因となる正確な機序は不明であるが、PUFA作
用が、アラキドン酸を経て、あるいはプロスタグランジン類、HETE類および
ロイコトリエン類を経て媒介されることが示唆された。
【0005】 食物n−3PUFA類は、組織アラキドン酸含量を抑制するのに極めて効果的
であり、長鎖n−3PUFA類は、α−リノレン酸よりもさらに効果的であるこ
とが古くから知られている:Whelan,J.,Broughton,K.S
.およびKinsella,J.E.,Lipids,Vol.26,119−
126(1991);Hwang,D.H.,Boudreau,M.およびC
hanmugan,P.,J.Nutr.,Vol.118,427−437(
1988)。また、n−3PUFA類を含有する食物、特に魚油に見られるもの
(すなわち、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエンン酸(DHA
))は、腫瘍形成と促進を減少させると報告されており、n−3PUFAの取り
込みは、化学的に誘導された腫瘍形成と負の相関がある:Braden,L.M
.およびCarroll,K.K.,Lipids 21:285−288,1
986;Reddy,B.,およびMaruyama,H.,Cancer R
es.46:3367−3370,1986;Minoura,T.,Taka
ta,T.,Sakaguchi,M.,Takada,H.,Yamamur
a,M.,Hicki,K.およびYamamoto,J.,Cancer R
es.48:4790−4794,1988;Nelson,R.L.,Tan
ure,J.C.,Andrianopoulos,G.,Souza,G.お
よびLands,E.E.M.,Nutr.Cancer 11:215−22
0,1988;Reddy,B.およびSugie,S.,Cancer Re
s.48:6642−6647,1988。
【0006】 組織のアラキドン酸含量は、エイコサノイド生合成と関連している:Li,B
.Y.,Birdwell,C.およびWhelan,J.,J.Lipid.
Res.,Vol.35,1869−1877(1994)。結腸粘膜リン脂質
におけるエイコサペンタエン酸濃度は、細胞増殖の指標と負の相関がある:Le
e,D.-Y.K.,Lupton,J.R.,Aukema,H.M.および
Chapkin,R.S.,J.Nutr.,Vol.123,1808−19
17(1993)。逆に、結腸粘膜のリン脂質におけるアラキドン酸含量は、細
胞増殖のより高度の指標と関連している:Lee,D.-Y.K.,Lupto
n,J.R.,Aukema,H.M.およびChapkin,R.S.,J.
Nutr.,Vol.123,1808−1917(1993)。
【0007】 ごく最近、Paulsonらは、魚油由来のエイコサペンタエン酸(EPA)
およびドコサヘキサノエン酸(DHA)の濃縮物が、Δ716Apcノックアウ
トMin/+マウスにおいて腸管ポリープの形成と増殖を減少したことを示した
:Carcinogenesis,Vol.18,1905−1910(199
7)。同様に、Oshimaらは、食物のDHA−エチルエステルが、Δ716
ApcノックアウトMin/+マウスにおける腸管ポリープ発生を減少させるこ
とを示した:Carcinogenesis,Vol.16,2605−260
7(1995);Moser,A.R.,Luongo,C.,Gould,K
.A.,McNeley,M.K.,Shoemaker,A.R.,Dove
,W.F.,Eur.J.Cancer,31A(7−8),1061−106
4(1995)。
【0008】 欧州特許出願第0440307A2号は、乳がん治療における使用のための組
成物を開示している。開示された組成物は、α−リノレン酸の1種または複数の
代謝物、およびリノール酸の1種または複数の代謝物を含む。
【0009】 国際出願第97/39749号は、悪液質および食欲減退の予防と治療のため
の方法を記載している。悪液質および食欲減退は、疾病が転移がんに進行したが
ん患者間に共通した状態であると言われている。開示された方法には、個々にn
−6脂肪酸およびn−3脂肪酸を含む油状混合物、分枝鎖アミノ酸を含むアミノ
窒素源および抗酸化剤成分を投与することを含んでいる。
【0010】 米国特許第5,886,037号には、リポ蛋白過剰血症、肥満症、尿酸過剰
血症、高血圧症、脂肪肝、タイプII糖尿病、インスリン耐性、およびアテロー
ム血管疾患が挙げられる。開示組成物には、中鎖脂肪酸およびn−3多不飽和長
鎖脂肪酸などの代謝症候群(X症候群)に関連すると思われる種々の疾病の治療
のための食物組成を開示している。
【0011】 米国特許第5,158,975号には、アレルギー障害、皮膚障害、リュウマ
チ障害、および外傷、ショックおよび病変後の障害などの炎症状態の予防と治療
のためにステアリドン酸の使用を記載している。ステアリドン酸(SDA)およ
びその代謝物、EPAおよびDHAは、炎症過程に関与するロイコトリエンの生
合成を阻害すると言われている。
【0012】 米国特許第5,562,913号には、喫煙者におけるn−6必須脂肪酸また
はn−3必須脂肪酸欠乏を治療する方法を記載している。この方法は、n−6必
須脂肪酸、n−3必須脂肪酸、またはn−6脂肪酸とn−3脂肪酸の混合物を喫
煙者に投与することを含んでいる。
【0013】 発明の概要 本発明は、哺乳類におけるがんの治療と予防のための方法を対象とする。この
方法は、ステアリドン酸(18:4 n−3)、エイコサテトラエン酸(20:
4 n−3)、ドコサペンタエン酸(22:5 n−3)およびそれらの混合物
のがん阻害量を、それを必要とする哺乳類に投与することを含む。
【0014】 図面の簡単な説明 図1は、HepG2細胞における放射性標識ALA、SDAおよびEPAの取
込み率を示す。 図2は、HepG2細胞中での、長鎖n−3多不飽和脂肪酸代謝物への放射性
標識ALAの代謝率を示す。 図3は、HepG2細胞中での、長鎖n−3多不飽和脂肪酸代謝物への放射性
標識SDAの代謝率を示す。 図4は、HepG2細胞中での、EPAへの放射性標識ALAおよびSDAの
代謝率を示す。 図5は、HepG2細胞中での、DHAへの放射性標識ALA、SDAおよび
EPAの代謝率を示す。 図6は、マウス肝臓中での、放射性標識ALA、SDAおよびEPAの長鎖n
−3多不飽和脂肪酸代謝物への変換を示す。 図7は、肝組織からの放射性標識脂肪酸の回収に関して修正した、放射性標識
ALA、SDAおよびEPAの長鎖n−3多不飽和脂肪酸代謝物への変換を示す
。 図8は、エチルエステル体のALA、SDA、EPAまたはDHAを増量した
US17食餌で飼育されたマウス肝臓中に蓄積された長鎖n−3多不飽和脂肪酸
の全量を示す。 図9は、エチルエステル体のALA、SDA、EPAまたはDHAを増量した
US17食餌で飼育されたラット肝臓中に蓄積された長鎖n−3多不飽和脂肪酸
の全量を示す。 図10は、腸がんのMin/+マウスモデルにおける腸管ポリープ数およびサ
イズに対するエチルエステル体として給餌されたALA、SDA、EPAまたは
DHAの作用を示す。 図11は、マウス小腸のリン脂質(PL)分画中のアラキドン酸含量に対する
エチルエステル体として給餌されたALA、SDA、EPAまたはDHAの作用
を示す。 図12は、ヌードマウス/HT−29がんモデルにおける原発性腫瘍増殖に対
するエチルエステル体として給餌されたSDAの作用を示す。
【0015】 発明の詳細な説明 ここで用いられる用語「治療」とは、良性腫瘍、がん性腫瘍およびポリープの
増殖、拡散または転移の部分阻害または全阻害ならびに腫瘍細胞およびポリープ
細胞の部分破壊または全破壊を含む。用語の「予防」とは、臨床的に明白な腫瘍
またはポリープの発症を全体的に予防すること、または危険性のある各個人にお
いて腫瘍またはポリープ発生の前臨床的に明白な段階の発症を予防することを含
む。用語の「予防」とはまた、悪性細胞への開始予防、または前悪性細胞から悪
性細胞への悪化を阻止するかまたは逆行させることを含む。このことは、腫瘍お
よび/またはポリープを発生させる危険性のあるものを含む。
【0016】 本発明者らは、ステアリドン酸(SDA;18:4 n−3)の哺乳類への投
与がα−リノレン酸(ALA;18:3 n−3)の同量投与よりも、哺乳類に
おけるエイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)の
組織濃度を高濃度に上昇させることを発見した。また、本発明者らは、がんを治
療し、または予防するためのEPAとDHAに対する前駆体としてのSDAの使
用を可能にする割合と効率で、SDAがEPAとDHAに変換されることを発見
した。本発明者らはまた、驚くべきことに大腸の腫瘍形成を阻害する上で、食餌
のSDAは、食餌のEPAおよびDHAよりもなおさらに効果的であり得ること
を発見した。
【0017】 さらに、EPAおよび/またはDHAではなくSDAの患者への投与は、「生
理学的なチャネリング」を利用するが、そこでSDAからEPAおよびDHAへ
の代謝が、究極的に体内脂肪酸代謝により制御され、腫瘍形成に影響を与える(
例えば、アラキドン酸代謝と競合する)脂質プールにおいて至適分布となる。こ
の代謝制御は、EPAおよび/またはDHAの直接投与により供されるものより
もEPAとDHAのより有効な分布となり得る。さらに、SDAの方が短い鎖長
を有し、EPAおよびDHAよりも少ない不飽和結合を有することから、SDA
は、EPAまたはDHAの何れよりも望ましい感覚受容性を示し得る。その結果
、SDAは、例えば機能性食品または栄養補助剤などの多くの適用においてEP
AおよびDHAの特に魅力的な代替物として寄与し得る。
【0018】 本発明の方法により治療または予防し得るがんには、結腸がん、乳がん、前立
腺がんおよび肺がんなどの上皮細胞がんが挙げられる。本発明の方法により治療
または予防し得る他のがんには、脳がん、骨がん、腺がん、口唇がん、口腔がん
、食道がん、小腸がんおよび胃がんなどの胃腸がん、肝臓がん、膀胱がん、膵臓
がん、卵巣がん、子宮頚がん、腎細胞がん、および扁平上皮細胞がんおよび基底
細胞がんなどの皮膚がんが挙げられる。
【0019】 哺乳類に投与された場合、SDAは如何なる生物学的活性体であってもよい。
例えば、SDAは、カルボン酸であってもよく、またはその代わりに、脂質、カ
ルボン酸塩、エステル、アミド、または幾つかの他の薬剤的に許容できるカルボ
ン酸誘導の形態であってもよい。SDAの他に、がんを治療または予防するEP
AおよびDHAの前駆体として本発明に使用してもよいALAの他の代謝物とし
ては、エイコサテトラエン酸(20:4n−3)、ドコサペンタエン酸(DPA
n−3;22:5n−3)およびその混合物が挙げられる。
【0020】 α−リノレン酸代謝物は、医薬品、栄養剤または食品物の形態で投与し得る。
医薬製剤を調製する通常の当業者は、知られた賦形剤(例えば、生理食塩水、グ
ルコース、澱粉など)を用いて1種または複数のα−リノレン酸代謝物を有する
薬剤組成物を容易に製剤化できる。薬剤組成物は、投与の望ましい方法に従って
製剤化し得る。例えば、1種または複数のα−リノレン酸代謝物を含有する医薬
製剤は、経口投与、経腸投与、非経口投与または直腸投与用に調製し得る。
【0021】 同様に、栄養剤(例えば、栄養補助剤)を調製する通常の当業者は、α−リノ
レン酸代謝物を有する栄養組成物を容易に製剤化できる。また、食品または食品
成分製剤を調製する通常の当業者は、α−リノレン酸代謝物を有する食品組成物
または食品成分組成物を容易に製剤化できる。
【0022】 この用法用量は、投与される特定のα−リノレン酸代謝物、および所望の治療
効果または予防効果に依存する。典型的には、投与されるα−リノレン酸代謝物
量は、約1mg/kg/日から約300mg/kg/日の間である。好ましくは
、投与される代謝物量は、約10mg/kg/日から約150mg/kg/日の
間である。望ましい投与法としては、最も有効なものとして、一般に1日1〜5
回、望ましくは、1日1〜3回投与できる。
【0023】 好ましくは、哺乳類に投与されるα−リノレン酸代謝物は、SDAまたはSD
A組成物および少なくとも1種の他のALA代謝物である。
【0024】 以下の例は、本発明のある好ましい実施形態を例示するために意図され、本発
明の限定を意味するものではない。以下の実施例の全てに用いられるn−3PU
FA類は、細胞培養に用いられる場合は、遊離酸体(100%純粋)であり、イ
ンビボで投与される場合は、エチルエステル体(>85%純粋)であった。ステ
アリドン酸エチルエステル(SDA−EE)、エイコサペンタエン酸エチルエス
テル(EPA−EE)およびドコサヘキサエン酸エチルエステル(DHA−EE
)は、魚油由来であり、KD Pharma(ドイツ国ベックスバッハ)から入
手した。さらに、ステアリドン酸エチルエステルをCallanish社(英国
スコットランド)によりさらに精製すると、約60%から85%までにSDA−
EE含量を増加させ、また、約8%から0.2%までEPA−EE含量を減少さ
せた。植物油由来のα−リノレン酸エチルエステル(ALA−EE)およびγ−
リノレン酸エチルエステル(GLA−EE)は、少なくとも95%純粋であり、
Callanish社から購入した。脂肪酸エチルエステルの齧歯類への投与を
カロリー当量により相対成長学的に計って、1日当たり消費される脂肪酸のヒト
等価量(=g/日ヒト等価用量の)を表した。
【0025】 実施例1 US17食餌 齧歯類における結腸腫瘍形成および促進に及ぼすPUFA類の効果を試験する
ために、食餌(「US17食餌」)は、ヒト西欧食に似せてデザインした。ヒト
西欧食には、高濃度の飽和脂肪酸とリノール酸を含み、両方ともがん形成に関連
してきた。US17食餌成分を、下記の表1〜表6に示す。
【0026】
【表2】
【0027】
【表3】
【0028】
【表4】
【0029】
【表5】
【0030】
【表6】
【0031】
【表7】 脂肪酸試験薬はオレイン酸(=オレイン酸カセット)に替え、用量は相対成長
学的に測定した場合に、ヒトによって容易に消費される範囲とした(すなわち、
0.1〜10g/日)。
【0032】 実施例2 HepG2細胞による14C−ALA、14C−SDAおよび14C−EPA
の取込み HepG2細胞によるステアリドン酸の取込みを、α−リノレン酸およびエイ
コサペンタエン酸の取込みと比較した。
【0033】 HepG2細胞を含む培養培地に、脂肪酸の無いBSAに混成化された20μ
Mの14C−ALA、14C−SDAまたは14C−EPAを加えた。HepG
2細胞により取込まれた14C−ALA、14C−SDAまたは14C−EPA
の量を、脂肪酸添加6時間後、24時間後、48時間後に測定した。シンチレー
ションカウンタを用いて、HepG2細胞中の放射活性の全量および培地におけ
る残量を測定した。
【0034】 これらの測定結果を図1に示す。図1に見られるように、14C−ALA、 C−SDAおよび14C−EPAは、HepG2細胞により等しく取込まれた
。各放射性標識脂肪酸のおよそ95%が、培養の最初の6時間以内に細胞により
取込まれた。
【0035】 実施例3 HepG2細胞におけるステアリドン酸から長鎖n−3多不飽和脂肪酸への代
謝 HepG2細胞におけるステアリドン酸から長鎖n−3PUFA類(エイコサ
テトラエン酸(20:4n−3)、エイコサペンタエン酸(20:5n−3)、
ドコサペンタエン酸(22:5n−3)およびドコサヘキサエン酸(22:6n
−3))への代謝をα−リノレン酸の代謝と比較した。
【0036】 実施例2に記載されるように、HepG2細胞に14C−ALAまたは14
−SDAを取込ませた。HepG2細胞に存在する14C−EPA、14C−D
PAおよび14C−DHAを、脂肪酸添加6時間後、24時間後、48時間後に
銀染色薄層クロマトグラフィ(TLC)により測定した。TLCプレート上のバ
ンドとして存在する各脂肪酸量は、パッカード(コネチカット州メリデン)によ
り供給されたインスタントイメージャー(Instant Imager)を用
いて電子オートラジオグラフィにより定量化した。
【0037】 これらの測定結果を図2および図3に示す。図2は、ALAの長鎖n−3PU
FA類への代謝を示す。図3は、SDAから長鎖n−3PUFA類への代謝を示
す。図2と図3の比較により、HepG2細胞中のSDAから長鎖n−3PUF
A類への代謝はALAの代謝よりも速いことが示される。14C−SDAのほぼ
95%が、14C−脂肪酸最終生成物(すなわち、EPAまたはDHA)または 14 C脂肪酸中間体(すなわち、20:4 n−3、22:5 n−3および2
4:5 n−3)に代謝された。14C−SDAは、14C−ALAよりも効率
的に14C−EPAに代謝された(55%対24%)。
【0038】 実施例4 HepG2細胞におけるステアリドン酸からEPAおよびDHAへの代謝 HepG2細胞におけるステアリドン酸からエイコサペンタエン酸(20:5
n−3)およびドコサヘキサエン酸(22:6 n−3)への代謝を、α−リ
ノレン酸の代謝と比較した。
【0039】 実施例2に記載されるように、HepG2細胞に14C−ALA、14C−S
DAまたは14C−EPAを取込ませた。実施例3に記載されたように、Hep
G2細胞に存在する14C−EPAおよび14C−DHAを、脂肪酸添加6時間
後、24時間後、48時間後に銀染色薄層クロマトグラフィ(TLC)により測
定した。実施例3に記載されたように、TLCプレート上のバンドとして存在す
14C−EPA量および14C−DHA量は、インスタントイマージャを用い
て電子オートラジオグラフィにより定量化した。
【0040】 これらの測定結果を図4および図5に示す。図4は、放射性標識ALAおよび
SDAのEPAへの代謝を示す。放射性標識EPAは、経時的にHepG2細胞
におけるその維持を評価するための対照として含ませた。図5は、放射性標識A
LA、SDAおよびEPAのDHAへの代謝を示す。図4は、SDAがALAよ
りも効率的にEPAに代謝されたことを示す(55%対24%)。SDAから誘
導されたEPA量は、実際EPA自身との培養後に残存したEPA量と極めて類
似した(55%対63%)。図5は、SDAがALAよりも効率的にDHAに代
謝されたことを示す(6%対3%)。比較すると、EPAの約11%がDHAに
代謝された。全体的に、これらの結果は、SDAが、ALAの約2倍の率でEP
A、さらにDHAに代謝されることを示した。
【0041】 実施例5 マウスにおけるステアリドン酸の代謝(放射性標識脂肪酸を用いた経時的分析
) マウス肝臓におけるステアリドン酸から長鎖n−3多不飽和脂肪酸(すなわち
、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサペンタエン酸(DPA n−3)お
よびドコサヘキサエン酸(DHA))への代謝を、α−リノレン酸、エイコサペ
ンタエン酸およびドコサヘキサエン酸の代謝と比較した。用いられた方法は、 C−標識脂肪酸を用いた経時的試験であった。
【0042】 定常状態の脂肪酸代謝を達成するために、マウスを1ヵ月間US17食餌で給
餌した。定常状態の脂肪酸代謝を達成後、マウスに10μCiの14C−ALA
14C−SDA、14C−EPAまたは14C−DHAを含む注射剤を腹腔内
投与した。注射3時間後、8時間後または24時間後にマウスを殺処理し、実施
例3に記載されたように、14C−EPA、14C−DPAn−3および14
−DHAの全量を、銀染色薄層クロマトグラフィー、次いで直接電子オートラジ
オグラフィーにより測定した。これらの実験結果を図6に示す。図6は、24時
間目におけるPUFA類の代謝順序はDHA=EPA>SDA>ALAであるこ
とを示す。代謝率におけるこの相違は、EPA+DPA+DHAへの変換を肝組
織から回収した14Cカウントに調整された場合特に拡大した。ALAでは、回
収は著しく低かったが、これは、ベータ酸化を受けるALAの性質による可能性
が大きい。この調整を図7に示すが、これはさらに、SDAがインビボでALA
よりも効果的に長鎖n−3PUFA類に代謝されることをさらに示している。
【0043】 実施例6 マウスにおけるステアリドン酸の代謝(冷脂肪酸エチルエステル類を用いたエ
ンドポイント分析) ラットおよびマウスにおけるn−6PUGA類およびn−3PUFA類の代謝
はヒトの代謝と同様である:Lands,W.E.M.,Morris,A.,
Libelt,B.,Lipids,Vol.25(9),pp.505−51
6(1990)。このように、ラットとマウスでの研究から得られた脂肪酸代謝
の結果は、ヒトにおいても同様であると予測される。
【0044】 マウス肝臓におけるステアリドン酸の長鎖n−3多不飽和脂肪酸(すなわち、
エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサペンタエン酸(DPA n−3)およ
びドコサヘキサエン酸(DHA))への代謝を、α−リノレン酸、エイコサペン
タエン酸およびドコサヘキサエン酸の代謝と比較した。用いられた方法は、非放
射性、用量応答、代謝エンドポイント試験であった。
【0045】 マウスに、1、3または10g/日の脂肪酸を含むヒトの西欧食と等価量のα
−リノレン酸エチルエステル(ALA−EE)、ステアリドン酸エチルエステル
(SDA−EE)、エイコサペンタエン酸エチルエステル(EPA−EE)また
はドコサヘキサエン酸エチルエステル(DHA−EE)を含有するUS17食餌
(ヒト等価用量g/日)で飼育した。US17食餌における17%の脂肪(37
エン%)含量を維持するために、添加した脂肪酸エステルの量に等しい量のオレ
イン酸(18:1 n−9)をオレイン酸カセットとしてUS17食餌から除去
した。文献の報告ではオレイン酸は、炎症およびがんに関して中立であることが
示されているため、置換脂肪酸としてオレイン酸が選ばれた。
【0046】 各々のUS17に基づく食餌を続けて1カ月後、マウスを殺処理し、マウスの
肝臓各々の脂肪酸組成をガスクロマトグラフィにより分析した。これらの分析結
果を図8に示す。
【0047】 図8は、長鎖n−3PUFA類(すなわち、EPA+DPAn−3+DHA)
の総計は、以下の順序で用量依存的に肝臓組織に増加したことを示している:D
HA−EE>EPA−EE>SDA−EE>ALA−EE。これらの結果は、S
DAがALAよりもより良く長鎖n−3多不飽和脂肪酸へ代謝されたことを示し
た。図8はまた、食餌のn−3PUFA類の各々が肝臓組織において、用量依存
的にアラキドン酸の濃度を減少させたことも示している。アラキドン酸代謝物(
例えば、プロスタグランジン類、ロイコトリエン類およびHETE類(ヒドロキ
シエイコサテトラエン類))は、腫瘍形成に関連しているため、このことは重要
である。「基礎」群は、US17に基づく食餌に切り替える直前に標準の齧歯類
食を給餌されたマウスである。この結果は、長鎖n−3PUFA類またはアラキ
ドン酸の総計濃度は同一であり、US17食餌が標準の齧歯類食に比べて脂肪酸
組成を有意に変化させなかったことを示している。
【0048】 実施例7 ラットにおけるステアリドン酸の代謝(冷脂肪酸エチルエステル類を用いたエ
ンドポイント分析) ラットの肝臓におけるステアリドン酸の長鎖n−3多不飽和脂肪酸(すなわち
、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサペンタエン酸(DPA n−3)お
よびドコサヘキサエン酸(DHA))への代謝を、α−リノレン酸、エイコサペ
ンタエン酸およびドコサヘキサエン酸の代謝と比較した。用いた方法は、マウス
の代わりにラットを用いた以外は実施例6に記載されたものである。これらの分
析結果を図9に示す。
【0049】 図9は、長鎖n−3PUFA類(すなわち、EPA+DPAn−3およびDH
A)の総計が、以下の順序で用量依存的に肝臓組織に蓄積したことを示している
:DHA−EE>EPA−EE>SDA−EE>ALA−EE。これらの結果は
、SDAがALAよりもより良く長鎖n−3多不飽和脂肪酸へ代謝されたことを
示した。図9はまた、食餌のn−3PUFA類の各々が肝臓組織において、用量
依存的にアラキドン酸の濃度を減少させたことも示している。SDAはアラキド
ン酸濃度を、ALAまたはEPAのいずれかが減少させたよりもより大きく減少
させた。
【0050】 実施例8 Min/+マウスモデルの腸がんに及ぼすn−3およびn−6PUFA類の効
果 腸がんのMin/+マウスモデルにおいて、選ばれたn−3およびn−6多不
飽和脂肪酸類の効果を評価した。以下の脂肪酸エチルエステルが腸ポリープ形成
に対するそれらの効果に関して試験された:1)ALA−EE;2)SDA−E
E;3)EPA−EE;4)DHA−EE;5)GLA−EE(α−リノレン酸
、18:3n−6);および6)CLA−EE(共役リノール酸;c9t11−
18:2(77%)+c9c11−18:2(18%)+他の異性体(5%))
【0051】 これらの脂肪酸エチルエステル類は、10g/日のヒト等価用量(3重量%)
を供するようにUS17食餌に添加された。NSAIDのスリンダク(320p
pm)をポジティブコントロールとして供した。US17食餌における17%の
脂肪(37エン%)含量を維持するために、添加した脂肪酸エチルエステルの量
に等しい量のオレイン酸(18:1 n−9)をUS17食餌から除去した。マ
ウスはおよそ週齢5週で受け入れ、受け入れ時に試験食を給餌した。各々の試験
食を続けて7週後マウスを殺処理し、腸ポリープを数え測定した。これらの分析
結果を表6に示す。
【0052】
【表8】
【0053】 表6に示されるように、分析により大腸および小腸においてSDAはポリープ
の数(47%)、ポリープの大きさ(18%)およびポリープ量(数×大きさ)
の減少に効果的であることが示された。ポリープおよび腫瘍という用語は、同意
に用いられているが、専門的に言うと、病巣がポリープである(すなわち、初期
段階の腫瘍または新生物)ことに注意する必要がある。
【0054】 意外にも大腸におけるポリープの形成と発現の阻害におけるSDAの有効性は
、ポジティブコントロールとして一般に用いられているNSAIDの一種、スリ
ンダクに匹敵し、ALAだけでなく、EPAおよびDHAの有効性よりも大きか
った。ALAとEPAは僅かに有効であったが、DHAは大腸において有効性を
示さなかった。意外にも同様に、小腸におけるポリープの形成と発現の阻害にお
けるSDAの有効性はEPAの有効性に匹敵し、ALAとDHAの有効性よりも
大きかった。このことは、図10の棒グラフの形にも示されている。SDA、E
PAおよびDHAとは対照的にGLAとCLAは、ポリープ数を増加させるよう
である。しかし、その差は、US17のコントロールに比べれば大きくはない。
【0055】 実施例9 小腸のアラキドン酸の組織濃度に及ぼすn−3およびn−6PUFA類の効果 小腸組織のアラキドン酸濃度減少における選ばれたn−3およびn−6多不飽
和脂肪酸の有効性をMin/+マウスモデルを用いて評価した。以下の脂肪酸エ
チルエステルが腸の脂肪酸組成に及ぼすそれらの効果に関して試験された:1)
ALA−EE;2)SDA−EE;3)EPA−EE;4)DHA−EE;5)
GLA−EE;および6)CLA−EE。脂肪酸組成が小腸で測定されたのは、
大多数のポリープの形成される場所が小腸だからである。
【0056】 実施例8で検討したように、これらの脂肪酸エステルをUS17食餌に添加し
た。マウスの小腸のリン脂質分画におけるアラキドン酸濃度をガスクロマトグラ
フィーにより測定した。この分析結果を図11に示す。図11では同一文字で標
識された棒線(例えば、両方とも「b」と標識されたコントロールとCLA)は
統計的に差のない値を有している。
【0057】 図11では、マウス小腸のアラキドン酸濃度の減少においてSDAは、ALA
、EPAおよびDHAよりもより有効性であったことを示している。アラキドン
酸の代謝物(例えば、プロスタグランジン類、ロイコトリエン類およびHETE
類)は、腫瘍形成に関係してきたため、組織中のアラキドン酸濃度の減少が望ま
しい。
【0058】 実施例10 ヌードマウス/HT−29がんモデルの原発性腫瘍増殖に及ぼすステアリドン
酸の効果 原発性腫瘍増殖の阻害におけるステアリドン酸(18:4 n−3)の有効性
をヌードマウス/HT−29がんモデルを用いて評価した。ヌードマウス/HT
−29がんモデルについては以前に記載されている:Hernandez−Al
coceloa R.,Fernandez,F.,Lacal,JC,Can
cer Res.,59(13),3112−18(1999);Fantin
i,J.,Cancer J.,5(2)(1992)。
【0059】 ヌード(すなわち、免疫欠損)マウスに3週間US17食を給餌した。ウシ胎
仔血清、ペニシリンおよびストレプトマイシン(Gibco、ニューヨーク州グ
ランドアイランド)を補足し、37℃でCO雰囲気を維持したRPMI−16
40培地でHT−29細胞を培養した。最適細胞濃度に達した後、HT−29細
胞を洗浄し、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)に懸濁させた。細胞懸濁液はMA
TRIGEL(Becton Dickinson Labware、マサチュ
ーセッツ州ベッドフォード)中で作製した。この懸濁液はPBS中2/3容量細
胞、1/3容量MATRIGELであった。MATRIGELは、内皮細胞によ
り分泌された細胞外基質を供する。この基質は、原発性腫瘍としてのHT−29
細胞の付着と増殖を助ける脈管形成因子および細胞増殖因子を含有している。
【0060】 ヌードマウスの右後足の足底下部位に100万個の細胞、30μl容量を注入
した。HT−29細胞の注入5日後マウスの半数をオレイン酸の代わりにステア
リドン酸(3重量%=10g/日ヒト等価用量)を含有するUS17食餌に切り
替えた。原発性腫瘍の増殖量をマウス足部容積変化の経時的測定により測定した
。足部容積は、プレスチモメータ(Ugo Basile、イタリア国カメリオ
バレセ)により測定した。これらの測定結果を図12に示す。
【0061】 図12では、ステアリドン酸を含有したUS17食餌を給餌されたマウスは、
US17コントロール食餌を給餌されたマウスに比べて原発性腫瘍増殖の減少を
示したことが見られる。35日後、SDAを含有するUS17食餌を給餌された
マウスは、US17食餌を給餌されたマウスよりも原発性腫瘍増殖が33%少な
いことが示された。
【0062】 本発明の他の変形形態および修正形態は当業者に明らかとなろう。本発明は請
求項に示されたものを除いては限定されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 放射性標識HepG2細胞におけるALA、SDAおよびEPAの取込み率を
示す。
【図2】 HepG2細胞中での、長鎖n−3多不飽和脂肪酸代謝物への放射性標識AL
Aの代謝率を示す。
【図3】 HepG2細胞中での、長鎖n−3多不飽和脂肪酸代謝物への放射性標識SD
Aの代謝率を示す。
【図4】 HepG2細胞中での、EPAへの放射性標識ALAおよびSDAの代謝率を
示す。
【図5】 HepG2細胞中での、DHAへの放射性標識ALA、SDAおよびEPAの
代謝率を示す。
【図6】 マウス肝臓中での、放射性標識ALA、SDAおよびEPAの長鎖n−3多不
飽和脂肪酸代謝物への変換を示す。
【図7】 肝組織から放射性標識脂肪酸の回収に関して修正された、放射性標識ALA、
SDAおよびEPAの長鎖n−3多不飽和脂肪酸代謝物への変換を示す。
【図8】 エチルエステル体のALA、SDA、EPAまたはDHAを増量したUS17
食餌で飼育されたマウス肝臓中に蓄積された長鎖n−3多不飽和脂肪酸の全量を
示す。
【図9】 エチルエステル体のALA、SDA、EPAまたはDHAを増量したUS17
食餌で飼育されたラット肝臓中に蓄積された長鎖n−3多不飽和脂肪酸の全量を
示す。
【図10】 腸がんのMin/+マウスモデルにおける腸管ポリープ数およびサイズに対す
るエチルエステル体として食餌されたALA、SDA、EPAまたはDHAの作
用を示す。
【図11】 マウス小腸のリン脂質(PL)分画中のアラキドン酸含量に対するエチルエス
テル体として給餌されたALA、SDA、EPAまたはDHAの作用を示す。
【図12】 ヌードマウス/HT−29がんモデルにおける原発性腫瘍増殖に対するエチル
エステル体として給餌されたSDAの作用を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 35/04 A61P 35/04 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN,YU, ZA,ZW (72)発明者 ハマート,スーザン アメリカ合衆国、ミズーリ・63074、セン ト・アン、セント・マーク・レイン・3447 (72)発明者 オルソン,リーザ・エム アメリカ合衆国、ミズーリ・63117、リツ チモンド・ハイツ、ラベータ・アベニユ ー・7340 (72)発明者 リンドマン,ジユリー アメリカ合衆国、カリフオルニア・94530、 エル・セリート、ノーベル・ストリート・ 1236 Fターム(参考) 4B018 MD10 MD13 MD14 ME08 4C206 AA01 AA02 DA05 DB06 DB48 GA03 MA01 MA04 ZB26

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 哺乳類のがんを治療または予防する方法であって、ステアリ
    ドン酸(18:4 n−3)、エイコサテトラエン酸(20:4 n−3)、ド
    コサペンタエン酸(22:5 n−3)およびその混合物から成る群から選ばれ
    るα−リノレン酸代謝物のがん阻害量を、それを必要とする哺乳類に投与するこ
    とを含む方法。
  2. 【請求項2】 前記がんが、結腸がん、乳がん、前立腺がんまたは肺がんで
    ある請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記代謝物が、ステアリドン酸(18:4 n−3)を含む
    請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記代謝物が、本質的にステアリドン酸(18:4 n−3
    )から成る請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記代謝物が、脂質、カルボン酸塩、エステル、トリグリセ
    リド、アミド、または他の薬剤的に許容できるカルボン酸誘導体の形態である請
    求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記代謝物が、トリグリセリドの形態である請求項1から4
    のいずれか一項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記代謝物が、エステルの形態である請求項1から4のいず
    れか一項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記代謝物が、約1mg/kg/日から約300mg/kg
    /日までの用量で投与される請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記代謝物が、約1mg/kg/日から約300mg/kg
    /日までの用量で投与される請求項5のいずれか一項に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記代謝物が、約1mg/kg/日から約300mg/k
    g/日までの用量で投与される請求項6のいずれか一項に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記代謝物が、約10mg/kg/日から約150mg/
    kg/日までの用量で投与される請求項5に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記代謝物が、約10mg/kg/日から約150mg/
    kg/日までの用量で投与される請求項6に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記代謝物が、約10mg/kg/日から約150mg/
    kg/日までの用量で投与される請求項7に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記代謝物が、約10mg/kg/日から約150mg/
    kg/日までの用量で投与される請求項8に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記代謝物が、医薬製剤、栄養剤、または食品製剤で投与
    される請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記代謝物が、食品製剤で投与される請求項15に記載の
    方法。
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