JP2003507244A - 自動車の居住空間の取外し可能な被覆用モジュール及びかかるモジュールを備えた自動車 - Google Patents

自動車の居住空間の取外し可能な被覆用モジュール及びかかるモジュールを備えた自動車

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ダニエル ドゥヴォー，
ダニエル クレマン，
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、自動車の居住空間の取外し可能な被覆用モジュールにおいて、車両の各側面について車両の構造に固定されたほぼアーチ形の部品で構成された少なくとも１つの屋根サイドパネル（６）を有し、各サイドパネル（６）が、車両の「リヤウインド」を形成する取外し可能なカセット（８）及び、それぞれカセット（８）上に折畳まれた位置と車両の居住空間を被覆する、広げられた位置という２つの極限位置の間で摺動することのできる可撓性ルーフ装置（７）を支持していることを特徴とするモジュールに関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】 本発明は、特にセダンの形を、幌を完全に畳むことのできる車両つまりオープ
ンカーの形に変えることができるようにする、車両のための被覆用モジュールに
関する。
【０００２】 以下でいくつかの定義を以下に述べる。セダンというのは、側方に２枚又は４
枚の扉があり、少なくとも４座席を提供する、閉鎖したボディーをもつ自動車の
ことである。オープンカーというのは、１台のセダンから派生することが最も多
い扉の上部枠のない、取外し可能な一般に布製のルーフと固定フロントガラスの
備わった自動車のことである。
【０００３】 外部の気候条件に応じて車両の居住空間を閉鎖するため手動式又は電動式にト
ランクの一部分の中に収納する（又は折畳む）ことができる剛性折畳み式ルーフ
の備わったセダンタイプの車両はすでに知られている。このタイプのルーフは、
コストが高く折畳まれた位置でトランクの中の場所を大きく占領することがわか
っている。
【０００４】 本発明の目的は、１台の車両の外観をセダン形態から、完全に幌を畳んだ車両
又はオープンカーへ又はその逆に簡単に変化させることができる装置を提供する
ことにある。
【０００５】 本発明は、自動車の居住空間の取外し可能な被覆用モジュールにおいて、車両
の構造の各側面に固定されたほぼアーチ形の部品で構成された少なくとも１つの
屋根サイドパネルを有し、各サイドパネルが、車両の「リヤウインド」を形成す
るカセット及び、カセット上に折畳まれた位置と車両の居住空間を被覆する広げ
られた位置という２つの極限位置の間で摺動することのできる可撓性ルーフ装置
を支持していることを特徴とするモジュールを目的としている。
【０００６】 本発明の第１の変形例に従うと； − カセットには、サイドパネルとカセットを一体化するためのラッチ及び、ル
ーフ装置がカセット上に折畳まれた極限位置にある場合に、車両の構造を分解し
車両のトランクの中に設けられた収納部の中にそれを収納するためにこの構造に
カセットを連結する誘導用手段が備わっている。 − 誘導用手段は、各々の摺動路について１本のレールで構成されており、その
摺動路の下部部分の端部は、カセットがサイドパネル上にロックされた位置で前
記レール内に係合され、そのレールの下部部分は収納部の底面に固定されている
横方向軸を中心としてヒンジ留めされている。 − 各々のレールの上部部分は、カセットのロック位置でボディー（Ｓ）の側面
に設けられたオリフィスと連動するロック用掛け金を有する。 − ルーフ装置には、カセット上に配置された布製ルーフを移動さボディーこと
のできる駆動機構が具備されている。 − 駆動機構は、ルーフ装置のキャリアに連結されかつ摺動路及び形材の中を摺
動するワイヤを巻き取る又は繰り出す電動モータを有して。 − カセットには、屋根サイドパネルの形材とカセットの摺動路の間の長手方向
心合せを確保する割出し手段が備わっていること。
【０００７】 本発明の第２の変形例に従うと； − カセットは、その上に折畳まれた可撓性ルーフ装置に対応する極限位置で分
解して車両内に収納することのできるものである。 − カセットには、サイドパネルとカセットを一体化するためのラッチ及び、カ
セットの分解及び車両のリヤハッチ内に設けられた収納部内へのその収納を可能
にするための、横方向軸を中心としてその下部部分でヒンジ留めされたリヤハッ
チに対しカセットを連結する誘導用手段が備わっている。 − 誘導用手段は、各摺動路について１本のレールで構成されており、その摺動
路の下部部分の端部は、サイドパネル上にカセットがロックされた位置で前記レ
ール内に係合され、その各々のレールはリヤハッチの側壁と一体化されている。
− リヤハッチは、その下部部分でリヤハッチのヒンジ留め軸を中心にしてヒン
ジ留めされた外部カバー（６０）を有し、前記カバーはリヤハッチ内に形成され
た収納部を閉塞している。
【０００８】 本発明のその他の変形例に従うと； − カセットが、各端部にある２つの横架材によって互いに連結されている２本
の摺動路で構成されている-。 − ルーフ装置は、ルーフが広がった位置で互いに平行かつ等間隔である、車両
に対し横方向に配置された複数の骨がその内部に配置された可撓性布地でできた
ルーフで構成されており、これらの骨の各々には、サイドパネルの各々の上に設
けられた形材の中及び形材を長手方向に延長するカセットの両側に配置された摺
動路の中を長手方向に摺動することのできるキャリアがその自由端部に備わって
いる。
【０００９】 本発明は同様に、上述のような被覆用モジュールを有する自動車両にも関する。
【００１０】 本発明の第１の変形例に従うと； − 車両は、カセットが収納されるトランクの区画内にある車両の床の中に設け
られた収納部を有している。 − 収納部は、長手方向摺動路上に取付けられた床により被覆されている。
【００１１】 本発明のその他の特徴に従うと； − 屋根サイドパネルの各々は、分解可能でありかつその自由端部の１つに、車
両の構造との固定用機構及び構造と各サイドパネルの割出し用手段が具備されて
いる。 − 各々のサイドパネルは、ボディー上に固定的に取付けられかつ、各サイドパ
ネルの上流側部分の互いに対する旋回、接近及びロックにより、逆転時の安全用
アーチの形成を可能にするほぼ垂直な軸に沿ってその中央部分の中にヒンジ留め
されている。
【００１２】 上述の本発明の特徴ならびにその他の特徴は、添付図面を参考にしながら、実
施例についての以下の記述を読むことによってさらに明確になるだろう。
【００１３】 以下の記述においては「フロント（前方）」又は「リヤ（後方）」という語は
、車両の前方又は後方に関して考慮すべきものである。
【００１４】 図１から３では、自動車の居住空間Ｈに対するアクセスが容易になるような形
で車両の各側面に少なくとも１つずつのサイドドア３，リヤハッチ２及び取外し
可能な居住空間Ｈの被覆モジュール１が備わったセダン形態の自動車を表わした
。
【００１５】 有利にも、リヤハッチ２の上部部分２Ｓは、図１から３を見ればわかるように
、各ドア３のボックス３Ｃの上部部分３Ｓと同じ平面内にほぼ位置づけられ、居
住空間の被覆モジュール１が完全に引込まれた時点でオープンカー形態の車両が
得られるようになっている（図１３）。
【００１６】 本発明の第１の変形例に従うと、リヤハッチ２は、リアバンパー５の近くで車
両の後方構造上に固定された車両に対して横方向の軸４を中心としてその下部部
分内でヒンジ留めされている。
【００１７】 このリヤハッチ２は、車両の居住空間特にトランクへのアクセスを可能にする
べく閉鎖位置（図１）と開放位置（図１３）という２つの極限位置の間で横方向
軸４を中心にして旋回可能である。
【００１８】 居住空間の被覆用モジュール１は、車両の各側面について、この車両を被覆す
るよう図１に図示されているように、広げられた位置でルーフ屋根を形成し、折
畳み可能でかつ車両の内部に収納され得るように取外しできる本発明に従った可
撓性あるルーフ装置７を支持するような形で、その自由端を介して車両の構造Ｓ
に固定されるようになっているアーチ形をしたほぼ垂直な部品から成る取外し可
能な屋根のサイドパネル６を有している。
【００１９】 居住空間の被覆用モジュール１はさらに、リヤハッチ２と直角に位置づけされ
、同様に屋根のサイドパネル６上に固定され、かくして図１を見ればわかるよう
にセダン形態の車両のためのリヤウインドを形成する取外し可能なカセット８を
有する。居住空間を閉鎖したドライバが後方を見ることができるようにするべく
、カセット８上には半透明布又はガラス９が固定されているということは容易に
理解できる。
【００２０】 ルーフ装置７は、可撓性ある布製ルーフ１０で構成されており、その内部には
、既知の要領で、屋根が広げられた位置で互いに平行でかつ等距離にある、車両
との関係において横方向に配置された複数の骨１１が具備されている（図１）。
その骨の各々は、その自由端に、ほぼ水平のサイドパネル６の部分内に位置づけ
されサイドパネル６の各々の上に設けられた形材１２の中で長手方向に可動であ
る。図示されていないキャリアを備えている。
【００２１】 有利には、カセット８は、図４を見ればわかるように、各端部に位置づけされ
た２本の横架材１４及び１５により互いに連結される２本の摺動路１３で構成さ
れている。このカセット８の摺動路１３の各々は、各骨１１のキャリアがこのカ
セット８上で長手方向に移動できかくして図６に示したとおり車両の居住空間の
幌を完全に畳むことができるような形で、屋根のサイドパネル６の各々の形材１
２を長手方向に延長する。
【００２２】 各キャリアは、布製ルーフの前端部を後方に移動さボディーことによりユーザ
ーによって手動式でか又は、端部キャリアに連結され形材１２及び摺動路１３の
中で誘導されかつ例えばユーザーによる望ましい操作つまりルーフの開閉に従っ
てワイヤを巻きとったり繰り出したりする制御ステーションにあるスイッチによ
り制御される電動モータを介して長手方向移動において駆動される、図示されて
いないワイヤなどを介して電動式で、形材１２及び摺動路１３の中を長手方向に
移動させられる。詳細には表わされていない電動式の変形例では、電動モータは
有利には、カセット８の中央下部部分に位置づけされているということがわかる
だろう。
【００２３】 ここで、図４から１３と関連させて、カセットの固定についてさらに詳細に記
述する。
【００２４】 カセット８の取付け及び取り外しを確保するように、このカセットには、これ
と屋根のサイドパネル６を一体化させて固定するために、摺動路１３の各端部近
傍にそれぞれ配置された４つのラッチ５１が備わっている。
【００２５】 これらのラッチ５１は、図１０に詳しく表わされているようにグリップ部分５
２の備わった横方向掛け金５１ａ及び掛け金５１ａと同軸に取付けられた戻しバ
ネ５３で構成されている。各々の掛け金５１ａは、サイドパネル６の側壁の中に
設けられたオリフィス５４の中に係合されるようになっている。
【００２６】 カセット８にはさらに、サイドパネル６の形材１２とカセット８の摺動路１３
の間の心合せを可能にするべく、摺動路１３の各々の上端部にある割出し手段６
０が具備されている。この割出し手段６０は、図１０及び１１を見ればわかるよ
うに、形材１２の底面内に設けられた収納部６０ｂと連動するピン６０ａで構成
されている。
【００２７】 各々の摺動路１３の下端部は、図１３に例示されているようにカセットがサイ
ドパネル６上にロックされた位置でほぼ垂直に配置された、カセットの収納のた
めの誘導用手段を形成するレール７０の中に係合される。
【００２８】 各々のレール７０には、図１１を見るとその下部部分に、トランクの2重床の
中に設けられその後方部分の中に位置づけされた収納部５０の底面に固定されて
いる横方向ヒンジ留め軸７１が備わっている。各々のレール７０の上部部分には
、カセット８がロックされた位置でボディーＳの側面上に設けられたオリフィス
７３と連動する横方向軸７２ａ及び、掛け金７２をロック解除することを目的と
したグリップ部分から成るロック用掛け金７２を有している（図１３）。
【００２９】 車両の形をセダン形態から図４から８に例示されているような完全に「幌を畳
むことのできる」車両形態に変えるための車両内のカセットの取付け及び収納に
ついて、ここで記述する。
【００３０】 ユーザーは、手動式でか又は電動式で１つのボタンの作用により、車両の後部
に向かっての布製ルーフ１０の折畳みを駆動し、こうして形材１２の中への骨１
１の各キャリアの移動がひき起こされる。その後キャリアの長手方向の摺動は、
布製ルーフ１０がカセット上に完全に折畳まれる形態を得るような形でユーザー
の望みに応じてカセット８の摺動路１３上に延長される（図６）。
【００３１】 このような状況になったら、ユーザーは、リヤハッチ２を開放し次にカセット
８の各ラッチ５１をロック解除してこのカセットがレール７０上に摺動できるよ
うにしなければならない。
【００３２】 このとき、ユーザーは、レール７０のヒンジ留め軸７１を中心とした旋回によ
り水平位置にカセットを導きかくしてカセット８がその収納部５０内に不動化さ
れた状態となるように、各レール７０から掛け金７２をロック解除するだけでよ
い。
【００３３】 ここで、トランクの床は、図示していない水平方向摺動路上にボディーＳの側
面と一体化した状態で取付けられていることから、予め、この床５０ａを後方に
向かって移動することにより、収納部５０を露出させなければならないことがわ
かるだろう。
【００３４】 カセット８及びルーフ１０がひとたび収納部５０内に配置された時点で、ユー
ザーは、これらを隠すため床５０ａを反対に移動し、このとき、図５に例示され
ているようにリヤハッチ２を閉じることができる。
【００３５】 カセット８の取付けは、上述の作業を逆転して行なうことにより、同様に容易
に行なわれる。
【００３６】 図示していない本発明の一変形実施形態に従うと、カセットは、１本の横架材
により下部部分で共に連結された２つの摺動路が横方向軸を中心にしてその上部
部分でその上にヒンジ留めされている、１本の横架材により上部部分で連結され
た２本の縦材で構成されている。その上部部分で軸を中心にしてヒンジ留めされ
た摺動路に、１枚の窓ガラスが一体化され、かくしてリヤハッチを開くことなく
トランクに容易にアクセスできるようになっている。
【００３７】 以上で記述した第１の変形実施形態と類似の要領で、カセットの摺動路の各々
は、各骨のキャリアがこのカセット上で長手方向に移動できるようにかつ車両の
居住空間の幌を完全に畳むことができるようにする形で、屋根のサイドパネルの
各々の形材を長手方向に延長している。
【００３８】 本発明の例示された第２の変形例に従うと、リヤハッチ２は、リヤバンパ５の
近くで車両の後部構造上に固定されこの車両に対して横方向の１本の軸４を中心
としてその下部部分でヒンジ留めされている。
【００３９】 このリヤハッチは、車両の居住空間特にトランクに対するアクセスを可能にす
るべく閉鎖位置（図１）と開放位置（図１９）という２つの極限位置の間で横方
向軸４を中心にして旋回することができる。
【００４０】 ここで、図１４から１９に関連して、カセットの固定についてさらに詳細に記
述する。
【００４１】 カセット８の取付け及び分解を確保するような形で、このカセットには、これ
と屋根のサイドパネル６を一体化して固定するために、摺動路１３の各端部にほ
ぼそれぞれ配置された少なくとも４つのラッチ５１０が備わっている。
【００４２】 これらのラッチ５１０は、図８に詳しく表わされているように掛け金５２０と
同軸に取付けられた図示されていない戻しバネで構成されている。各々の掛け金
５２０は、サイドパネル６の側壁の中に設けられたオリフィス５３０の中に係合
されるようになっている。
【００４３】 カセット８にはさらに、サイドパネル６の形材とカセット８の摺動路１３の間
の心合せを可能にするべく、摺動路１３の各々の上端部にある割出し手段１７が
具備されている。この割出し手段１７は、図１７を見ればわかるように、形材１
２の底面内に設けられた収納部１９と連動するピンで構成されている。
【００４４】 折畳まれた可撓性ある布製ルーフ１０が具備されたカセット８は、上述のよう
にいつでも分解されかつ図１６に表わされているようにリヤハッチ２の内部に収
納され得る。
【００４５】 このため、リヤハッチ２には、そのヒンジ留め軸に有利にも対応する横方向軸
４を中心にしてその下部部分においてヒンジ留めされ、リヤハッチ２の内部壁６
２及びその側壁６３によって形成されたくり抜き部６１を閉塞するための外部カ
バー６０が備わっている。
【００４６】 くり抜き部６１の側壁６３の各々には、リヤハッチ２の外部カバー６０の開放
位置でスライダを形成する図４に見られるような摺動路の突出部と連動すること
を目的とし、リヤハッチ２が閉鎖した位置でほぼ垂直に配置された誘導用手段を
形成するレール６４が備わっている。
【００４７】 車両の形をセダン形態から図１６に例示されているような完全に「幌を畳むこ
とのできる」車両形態に変えるための車両内のカセットの取付け及び収納につい
て、ここで記述する。
【００４８】 ユーザーは、手動式でか又は電動式で１つのボタンの作用により、車両の後部
に向かっての布製ルーフ１０の折畳みを駆動し、こうして形材１２の中への骨１
１の各キャリアの移動がひき起こされる。その後キャリアの長手方向の摺動は、
布製ルーフ１０がカセット上に完全に折畳まれる形態を得るような形でユーザー
の望みに応じてカセット８の摺動路１３上に延長される（図３）。
【００４９】 このような状況になったら、ユーザーは、リヤハッチ２の外部カバーを開放し
次にカセット８の各ラッチ５１０をロック解除して摺動路１３の各々がレール６
４の各々の中で摺動できるようにしかくしてリヤハッチの内部でルーフ１０の備
わったカセット８を摺動させなくてはならない。
【００５０】 このとき、外部カバーは再度閉じられ、こうして、完全に幌をたたむことので
きる車両の外観をもつ車両が得られることになる（図１６）。
【００５１】 カセット８の取付けは、上述の作業を逆転して行なうことにより、同様に容易
に行なわれる。
【００５２】 本発明のもう１つの特徴に従うと、カセット８は、摺動路１３と一体化され軸
７０を中心としてその上部部分にヒンジ留めされかくしてリヤハッチ２を開くこ
となく容易にトランクにアクセスできるようにする窓ガラス９を有している。カ
セット８がひとたび分解され車両内に収納されたならば、屋根のサイドパネル６
の各々は、車両の形をオープンカー形態へと変えるべく分解されうる。
【００５３】 このため、サイドパネルの各々には、少なくともその自由端の１つにおいて、
車両の構造との固定機構及び構造と各サイドパネルの割出し手段が具備されてい
る。
【００５４】 例えば、固定機構は、フロッグタイプのフロントガラス垂直材の１つとの従来
のロックシステムで構成されているということに留意されたい。
【００５５】 固定機構及び各サイドパネルの割出し手段については、以下の説明部分ではさ
らに詳細に記述しない。
【００５６】 かくして各々のサイドパネル６は、例えば車庫といったような閉ざされた場所
に保管するため、いつでも車両から取外すことができる。
【００５７】 本発明の上述の説明を読むことにより、異なる実施形態を容易に理解でき、又
、本発明に従った被覆用モジュールが有利にも単純かつ迅速な形で、セダンの外
観を幌畳み可能な車両の形態へ、さらには場合によってオープンカーへと変身さ
せることのできるものであることがわかる。
【００５８】 当然のことながら、本発明は、以上で記述された実施形態に制限されるわけで
はない。反対に、本発明の枠から逸脱することなくさまざまな変形例を設計する
ことが可能であろう。かくして、例えば、各々のサイドパネル６をボディー上に
固定的に取付け、オープンカー形態のためには逆転時に安全用アーチを形成する
ような形でサイドパネルの各々の上流側部分の互いに対する接近及びロックを旋
回によって可能にするべくほぼ垂直な軸に沿ってその中央部分の中にヒンジ留め
することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】 「セダン」形態にある本発明に従った居住空間の被覆用モジュー
ルの備わった車両の斜視図である。
【図２】 「部分的に幌を畳むことのできる」形態にある車両をそれぞれに
表わす。図１に類似した図である。
【図３】 「部分的に幌を畳むことのできる」形態にある車両をそれぞれに
表わす。図１に類似した図である。
【図４】 トランクの底面内へのカセットの分解及び収納をそれぞれに例示
する、車両の後方に折畳まれたルーフの側面図である。
【図５】 トランクの底面内へのカセットの分解及び収納をそれぞれに例示
する、車両の後方に折畳まれたルーフの側面図である。
【図６】 それぞれトランク内へのカセットの異なる収納段階を例示する斜
視図である。
【図７】 それぞれトランク内へのカセットの異なる収納段階を例示する斜
視図である。
【図８】 それぞれトランク内へのカセットの異なる収納段階を例示する斜
視図である。
【図９】 図４の丸で囲まれた部分Ａの拡大した詳細図である。
【図１０】 それぞれ図９のラインVI−VI及びラインVII−VII に沿った、
さらに拡大した図である。
【図１１】 それぞれ図９のラインVI−VI及びラインVII−VII に沿った、
さらに拡大した図である。
【図１２】 図４の矢印下に従った正面図である。
【図１３】 図１２のラインＹ−Ｙに沿ったさらに拡大した詳細図である。
【図１４】 それぞれ車両のリヤハッチ内へのカセットの分解及び収納を例
示する、図３に表わされたような車両の後方に折畳まれたルーフの側面図である
。
【図１５】 図１４のラインＶ−Ｖに沿ったより拡大した詳細図である。
【図１６】 リヤハッチ内に収納されたカセットとルーフという形態で車両
を例示する図３に類似した図である。
【図１７】 図１４の丸で囲まれた部分Ａのより拡大した詳細図である。
【図１８】 図１７のラインVI−VIに沿ったより拡大した詳細図である。
【図１９】 「オープンカー」形態での図１に類似した図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＪＰ

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 自動車の居住空間の取外し可能な被覆用モジュールにおい
    て、車両の構造の各側面に固定されたほぼアーチ形の部品で構成された少なくと
    も１つの屋根サイドパネル（６）を有し、各サイドパネル（６）が、車両の「リ
    ヤウインド」を形成する取外し可能なカセット（８）及び、カセット（８）上に
    折畳まれた位置と車両の居住空間を被覆するように広げられた位置の２つの極限
    位置の間で摺動することのできる可撓性ルーフ装置を支持していることを特徴と
    するモジュール。
  2. 【請求項２】 カセット（８）には、サイドパネル（６）とカセット（８
    ）を一体化するためのラッチ（５１）及び、ルーフ装置がカセット（８）上に折
    畳まれた極限位置にある場合に、カセットを分解し車両のトランクの中に設けら
    れた収納部（５０）の中にそれを収納することができるようにするためこの構造
    にカセット（８）を連結する誘導用手段（７０）が備わっていることを特徴とす
    る請求項１に記載のモジュール。
  3. 【請求項３】 誘導用手段（７０）が各々の摺動路（１３）について１本
    のレール（７０）で構成されており、その摺動路（１３）の下部部分の端部は、
    カセット（８）がサイドパネル（６）上にロックされた位置で前記レール内に係
    合され、そのレールの下部部分は収納部（５０）の底面に固定されている横方向
    軸（７１）を中心としてヒンジ留めされていることを特徴とする請求項２に記載
    のモジュール。
  4. 【請求項４】 各々のレール（７０）の上部部分が、カセット（８）ロッ
    ク位置でボディー（Ｓ）の側面に設けられたオリフィス（７３）と連動するロッ
    ク用掛け金（７２）を有することを特徴とする請求項３に記載のモジュール。
  5. 【請求項５】 ルーフ装置（７）には、カセット（８）上に配置された布
    製ルーフ（１０）を移動さボディーことのできる駆動機構が具備されていること
    を特徴とする請求項１から４のいずれか１項に記載のモジュール。
  6. 【請求項６】 駆動機構が、ルーフ装置のキャリアに連結されかつ摺動路
    （１３）及び形材（１２）の中を摺動するワイヤを巻き取る又は繰り出す電動モ
    ータを有していることを特徴とする請求項５に記載のモジュール。
  7. 【請求項７】 カセット（８）には、屋根サイドパネル（６）の形材（１
    ２）とカセット（８）の摺動路（１３）の間の長手方向心合せを確保する割出し
    手段（６０）が備わっていることを特徴とする請求項４から６のいずれか１項に
    記載のモジュール。
  8. 【請求項８】 カセット（８）が、その上に折畳まれた可撓性ルーフ装置
    （７）に対応する極限位置で分解して車両内に収納することのできるものである
    ことを特徴とする請求項１に記載のモジュール。
  9. 【請求項９】 カセットには、サイドパネルとカセットを一体化するため
    のラッチ及び、カセットの分解及び車両のリヤハッチ内に設けられた収納部内へ
    のその収納を可能にするための、横方向軸を中心としてその下部部分でヒンジ留
    めされたリヤハッチに対しカセットを連結する誘導用手段、が備わっていること
    を特徴とする請求項８に記載のモジュール。
  10. 【請求項１０】 誘導用手段が、各摺動路について１本のレールで構成さ
    れており、その摺動路の下部部分の端部が、サイドパネル上にカセットがロック
    された位置で前記レール内に係合され、その各々のレールがリヤハッチの側壁と
    一体化されていることを特徴とする請求項９に記載のモジュール。
  11. 【請求項１１】 リヤハッチが、その下部部分でリヤハッチのヒンジ留め
    軸を中心にしてヒンジ留めされた外部カバー（６０）を有すること及び、前記カ
    バーがリヤハッチ内に形成された収納部を閉塞することを特徴とする請求項９又
    は１０に記載のモジュール。
  12. 【請求項１２】 ルーフ装置（７）は、ルーフが広がった位置で互いに平
    行かつ等間隔である、車両に対し横方向に配置された複数の骨（１１）がその内
    部に配置された可撓性布地でできたルーフで構成されており、これらの骨の各々
    には、サイドパネル（６）の各々の上に設けられた形材（１２）の中及び形材（
    １２）を長手方向に延長するカセットの両側に配置された摺動路（１３）の中を
    長手方向に摺動することのできるキャリアがその自由端部に備わっていること、
    を特徴とする請求項１から１１のいずれか１項に記載のモジュール。
  13. 【請求項１３】 カセット（８）が、各端部にある２つの横架材（１４，
    １５）によって互いに連結されている２本の摺動路（１３）で構成されているこ
    とを特徴とする請求項１から１２のいずれか１項に記載のモジュール。
  14. 【請求項１４】 請求項１から１３のいずれか１項に記載の被覆用モジュ
    ールを有する自動車両。
  15. 【請求項１５】 カセット（８）が、トランクの区画内にある車両の床の
    中に設けられた収納部の中に収納され得ることを特徴とする請求項１４に記載の
    車両。
  16. 【請求項１６】 収納部（５０）が長手方向摺動路上に取付けられた床（
    ５０ａ）により被覆されていることを特徴とする請求項１５に記載の車両。
  17. 【請求項１７】 屋根サイドパネル（６）の各々が分解可能でありかつそ
    の自由端部の１つに、車両の構造との固定用機構及び構造と各サイドパネルの割
    出し用手段が具備されていることを特徴とする請求項１４から１６のいずれか１
    項に記載の車両。
  18. 【請求項１８】 各々のサイドパネル（６）が、ボディー上に固定的に取
    付けられかつ、各サイドパネル（６）の上流側部分の互いに対する旋回、接近及
    びロックにより、逆転時の安全用アーチの形成を可能にするほぼ垂直な軸に沿っ
    てその中央部分の中にヒンジ留めされていることを特徴とする請求項１４から１
    ６のいずれか１項に記載の車両。
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