JP4568871B2 - トノカバー装置 - Google Patents
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Description
従来のキャンバストップ型の車両が特許文献1に開示されている。
〔本発明の概要〕
本発明は、ルーフ11の開口部12の開放に伴って折り畳んだキャンバス20を、ルーフ11上から車室内へ移動させることができるようにした新規なキャンバストップ構造1に係るものであり、とくに、車室内へ移動させたキャンバス20が車両後部のバックドアガラスを介して視認されることを防止するためのトノカバー装置70に関するものである。
そこで、先ず、本出願と同日付で特許出願(整理番号P3014)を行なった前提技術としてのキャンバストップ構造1を詳細に説明し、次いで当該キャンバストップ構造1に適用するトノカバー装置70について説明する。
図1は本発明の実施形態に係るキャンバストップ構造1を適用したハッチバック型の車両10を示す部分斜視図である。
各第2レール40,40には、凸部の移動方向を案内するガイド溝41がレール長手方向に沿って形成されており、このガイド溝41を凸部33が摺動することで、キャンバストレイ30は上下に移動する。なお、本実施形態では、キャンバストレイ30が第2レール40,40に案内されてルーフ上の第1位置A、即ちルーフ表面位置から、車室内下方の第2位置B、即ち車室内の室内高中間位置まで鉛直方向に移動できるよう、第2レール40,40の寸法が選定され、内壁面15の所望の位置に取り付けられている。
突片51は、図5に示すように、基部51Aと、この基部51Aに対しヒンジ部51Bを介して回動可能に取り付けられた回動部51Cと、から成る。基部51Aは、ガイド溝41の側壁42に一体に形成された筒部43内を移動するものである。さらに、この基部51Aは図6に示すように、バネ45やスプリングなどによってガイド溝41側へ移動するように付勢されている。筒部43は、ガイド溝41の長手方向と直交する方向に軸が延出するように形成されており、この筒部43内を基部51Aが移動することで基部51Aの先端に設けた回動部51Cがガイド溝41に出没する。この回動部51Cは、その長さL(図5参照)がガイド溝41の幅W(図5参照)よりも長く形成されており、ガイド溝41内に突出した際に、基部51Aとの接合部位が筒部43のガイド面43Aに載置される。さらに、ガイド面43Aより上方のガイド溝41の表面41Aには、回動部51Cを収容する凹部41Bが形成されており、ガイド溝41内に突出した突片51が上側に向けて回動すると、突片51は凹部41Bに入り込む。凹部41Bに入った突片51の表面とガイド溝41の表面とが面一になるように、凹部41Bの深さや形状が選定されている。
また、上記昇降装置60を備える代わりに、図8に示すように、下がったキャンバストレイ30を、車両後部のルーフ表面に近接した位置に設けたモーター60Aが、各凸部33に繋げられたワイヤー60Bを巻き取ることで、ルーフ11上の第1位置Aまで上昇するように構成することもできる。
ルーフ11の開口部12を開放させるには、従来のキャンバストップ型の車両と同様に、図1に示すように、キャンバス20の前部を車両後方側へスライドさせる。この際、前端から後端の間の布部分は折り畳まれて、キャンバストレイ30上に載せられる。このとき、キャンバストレイ30は、ルーフ11上の第1位置Aに保持されるように、保持手段50によって位置が規制されている。そして、ユーザーが車室内のスイッチを操作して、保持手段50の突片51に繋がったワイヤー55を巻き取ることで、突片51がガイド溝41から退避する。これにより、凸部33の下方への移動が可能となり、キャンバストレイ44がルーフ11上の第1位置Aから車室内下方の第2位置Bまで移動する。
次に、本発明の実施形態に係るトノカバー装置について説明する。
図10は本発明のトノカバー装置70の使用状態を示し、トノカバー装置70は、上記キャンバストップ構造1によって車室内下方の第2位置Bに移動されたキャンバス20を覆っている。このトノカバー装置70は、従来のトノカバー装置と同様に、リヤシート80の背面に装着されたケース71と、このケース71内に引き出し可能に収容される塩化ビニール製のトノカバー72と、を備えて構成されている。なお図示省略するが、ケース71には、トノカバー72を巻回する棒材や、棒材を巻き取り方向に付勢するスプリングなどが収容されている。
さらに、本実施形態に係るトノカバー装置70は、図10及び図11に示すように、トノカバー72の先端に遮蔽プレート73が取り付けられている。この遮蔽プレート73はトノカバー72と同幅で横長に形成されている。この遮蔽プレート73の左右の端には、2本のピン74,75が前後に離間して車幅方向外側に突出するように設けられている。
以上説明したが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において様々な形態で実施をすることができる。例えば、ルーフ上の第1位置Aと車室内下方の第2位置Bは、車両の構造によりその位置が相違し得ることは言うまでもない。例えば、第2位置Bは図示例ではリヤシート後方のシートバックとヘッドレストとの境付近に描き且つ説明したが、車室最下端のデッキ上に設定してもよいことは明らかである。
10 車両
11 ルーフ
12 開口部
13A ガイド溝
13L 第1レール
13R 第1レール
15 車両内壁面
16 モーター
17 ワイヤー
18 第2フック部材
20 キャンバス
21 第1フック部材
30 キャンバストレイ
31 ベース板部
32 延長レール部
32A 延長ガイド溝
33 凸部
34 ブラケット
40 第2レール
41 ガイド溝
41A 表面
41B 凹部
42 側壁
43 筒部
43A ガイド面
44 キャンバストレイ
45 バネ
50 保持手段
51 突片
51A 基部
51B ヒンジ部
51C 回動部
55 ワイヤー
56 プーリー
60 昇降装置
60A モーター
60B ワイヤー
61 モーター
62 ワイヤー
70 トノカバー装置
71 ケース
72 トノカバー
73 遮蔽プレート
74 ピン
75 ピン
76 固定プレート
77 スリット
78 スリット
80 リヤシート
100 車両
110 ルーフ
111 開口部
120 キャンバス
150 リヤシート
170 トノカバー
180 バックドア
190 間隙
A 第1位置
B 第2位置
R 荷室
W 幅
Claims (2)
- ルーフの開口部を覆うキャンバスが車室内に移動された状態で該キャンバスを被覆するトノカバー装置であって、
上記キャンバスは、上記ルーフの開口部に設けられた第1レールにスライド可能に支持され、該第1レールに沿ってスライドして折り畳まれた上記キャンバスが、車両左右の内壁面に上下方向に取り付けられた第2レールに支持されて上記第1レールの後側の位置から車室内の所定位置まで移動可能に構成され、
上記車室内に移動された上記キャンバスの上面を覆うトノカバーと、上記トノカバーの先端に取り付けられて該キャンバスの背面を覆う遮蔽プレートと、上記車室内の所定位置の後側において車両左右の上記内壁面に配設され上記遮蔽プレートを係止可能な固定プレートとを備え、
上記遮蔽プレートの左右の端には、それぞれ前後に離間して車幅方向外側へ突出するようにピンが設けられており、
上記固定プレートには、上記遮蔽プレートを上記トノカバーに対して回動させた状態で、上記各ピンを係止するためのスリットが上下方向に並ぶように設けられ、
上記ピンを上記固定プレートに係止させると、上記遮蔽プレートがバックドアと車室内に移動されたキャンバスとの間に配置されることを特徴とする、トノカバー装置。 - 前記キャンバスは、キャンバストレーに折り畳んで載せた状態で前記第2レールに支持されて移動可能である、請求項1に記載のトノカバー装置。
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JP2007268435A JP4568871B2 (ja) | 2007-10-15 | 2007-10-15 | トノカバー装置 |
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JP2009096269A JP2009096269A (ja) | 2009-05-07 |
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JP2003507244A (ja) * | 1999-08-24 | 2003-02-25 | プジョー シトロエン オートモビル エス アー | 自動車の居住空間の取外し可能な被覆用モジュール及びかかるモジュールを備えた自動車 |
JP2003220885A (ja) * | 2002-01-28 | 2003-08-05 | Nagatake Sawa | 車荷台における荷物転落防止装置 |
JP2004090684A (ja) * | 2002-08-29 | 2004-03-25 | Kasai Kogyo Co Ltd | トノカバーのプルハンドル構造 |
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