JP2003507096A - 多数の経線を有する拡張バルーン - Google Patents

多数の経線を有する拡張バルーン

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ジュゼッペ ロンバルド
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ウイルソンークック メディカル インク.
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 狭窄を段階的に拡張させ得る拡張バルーンカテーテルを提供する。 【解決手段】 本発明の拡張バルーンカテーテルは、(a)先端部を有し、かつ、内部に延在する少なくとも1個の内腔を有するカテーテルと、(b)カテーテルの先端部のまわりに結合されたバルーンと、(c)カテーテルの少なくとも1個の内腔内に配置され、カテーテル及び前記バルーン内に延在するワイヤガイドと(d)第1、第2及び第3のマーキングからなるマーキング系とからなり、バルーンは先端、中間及び末端区画からなる複数個の区画を有し、バルーンが膨張されたとき、先端区画は中間区画よりも小さな最大直径を有し、中間区画は末端区画よりも小さな最大直径を有し、複数個の区画の各々はその中央部分のまわりに配置されたウエスト部を有する中央部分も有し、マーキング系はワイヤガイド及びバルーンのうちの少なくとも一方の上に配設されており、第1のマーキングは末端区画の中央部分に対応し、第2のマーキングは中間区画の中央部分に対応し、第3のマーキングは先端区画の中央部分に対応する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は一般的に外科用装置に関する。更に詳細には、本発明は体内の管腔、
特に腸管及び食道などの管腔の定着、修復又は拡張のためのカテーテル、拡張器
又はその他の装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
体内の様々な管腔には望ましからざる狭窄又は領域部位が生じることがある。
例えば、血管はアテローム性動脈硬化症により閉塞されたり又は幅が狭くされた
りすることがある。一方、食道狭窄は個人的な解剖学的較差により引き起こされ
るか又は結合組織障害などのような疾患により引き起こされる。このような狭窄
又は狭幅部位の拡張又は拡大方法はしばしば、拡張バルーンカテーテルの使用を
必然的に伴う。このようなカテーテルは特定の狭窄又は狭幅部位の反対側まで配
置させることができ、その後、管腔の壁面に外傷性障害を与えることなく管腔を
拡大させるために、流体により膨張させることができる収縮バルーンを包含する
【0003】 様々なバルーンカテーテル及び拡張器が公知である。このような公知のバルー
ンカテーテル及び拡張器は、カテーテルチューブ又はシャフトの先端部に結合さ
れたバルーンを有し、また、カテーテルシャフト及びバルーンの全体に延在する
ステンレススチール又はニチノールワイヤ補剛材も有する。食道、幽門又は結腸
狭窄を拡張するためのバルーンは、これら狭窄を拡張するための十分な膨張力を
もたらすことができる半追従性材料又は非追従性材料から形成することができる
。ポリエチレンテレフタレート(PET)などのような非追従性材料が、半追従
性又は追従性材料よりも好ましい。なぜなら、非追従性材料は“ドッグ・ボーニ
ング(dog-boning)”を非常に受け難いからである。“ドッグ・ボーニング(dog-b
oning)”とは、狭窄の抵抗力がバルーン内の流体を何れか一方の側に押し付け、
その結果、標準的な非追従性バルーンよりも比較的低い半径方向の力又は膨張力
しか付与しないことである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
血管内の狭窄の拡張は通常、ワンステップ処置として実行される。しかし、管
腔の壁面を引き裂いたり、穿孔したりすることを避けるために、一連の段階的に
大きなバルーンを使用し、食道及びその他の胃腸内狭窄を拡張することによる臨
床上の利点がしばしば存在する。大きなバルーンを連続的に導入することの欠点
は、何回も導入することにより患者に対する危険性が増大することと、処置時間
が長くなることである。処置時間の長さを決定する或る要因は、狭窄部位にバル
ーンを正確に配置すること及びバルーンを正確に再配置できることの困難性であ
る。更に、患者の苦痛の種は通常、多数のカテーテル導入が必要な場合の懸念で
ある。必要とされているものは、患者に対する危険性と苦痛を最小にしながら、
狭窄の段階的拡張を効率的に、かつ、効果的に実行できる拡張バルーンである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題は、ポリエチレンテレフタレート(PET)または別の適当な材料か
ら形成された単一の非追従性バルーンからなる拡張バルーンカテーテルにより解
決される。本発明の拡張バルーンカテーテルは例えば、モールド上に、複数個の
長手方向区画を有するように成形される。各区画は、該区画の中心部が異なる直
径を有する。バルーンは、例えば、UV接着剤などのような接合手段を使用し、
ポリウレタンなどのようなポリマーから形成されたカテーテルの先端部に結合さ
せることができる。食道、結腸及び幽門狭窄を拡張するために内視鏡と併用され
る或る実施態様では、拡張バルーンは、3個の区画から構成され、このうち先端
部の区画が最小の直径を有する。例えば、ニチノール(NiTi)合金製のワイ
ヤガイドをカテーテル及びバルーンの全体にわたって延在させることができ、そ
して、狭窄のカニューレ挿入を助力するために、保護ポリマージャケット内に被
包されて先端部に向かって延在している。
【0006】 食道などのような体内管腔の狭窄にカニューレ挿入するために、バルーン部分
は内視鏡から前進され、そして、狭窄は先端区画(直径が最も小さい部分)を用
いて拡張される。バルーンは通常すぼまされており、次いで、(第1区画よりも
約2mm大きい)第2区画(中間区画)が狭窄部位に前進され、そして、膨張さ
れる。最後に、更に2mm大きい末端区画を使用し、バルーンカテーテルが患者
の体内から抜き取られる前に、所望により、狭窄を更に拡張させることができる
。この段階的な一連の膨張は、拡張されている特定の体内管腔の引き裂き又は穿
孔を避けるのに助けになる。また、単一のバルーンによれば、異なるサイズのバ
ルーンを別々に導入する必要は無く、処置のために患者の体内へ1回挿入するだ
けでよい。更に、単一のバルーンを小さな直径のカテーテルに結合させることが
できる。なぜなら、このような小さな直径のバルーンは多腔性である必要は無い
からである。これは、内視鏡で使用される場合、重要な利点である。
【0007】 本発明の或る実施態様では、各バルーン区画の中央部分はへこまされており、
バルーン自体を狭窄の中心部に配置させるのに助けになるウエスト部を形成する
。通常、各区画の隣接部分よりも2〜6mm細いウエスト部は、直径が急激に変
化するように造形されており、略ダンベル状のバルーン区画を形成するか、また
は一層緩やかに変化させることもできる。3個の区画を有する図示された実施態
様では、中間区画の隣接部分は基本的に、末端区画の先端隣接部分と先端区画の
末端隣接部分によりそれぞれ形づけられている。区画の個数は、隣接部分の個数
ではなく、異なる中央部分の個数又はバルーンのウエスト部の個数により決定さ
れる。区画の個数は、しばしば、中央部分の個数よりも1個多い個数である。
【0008】 本発明の別の実施態様では、異なるバルーン区画の長手方向位置は、蛍光透視
鏡撮像装置及び/又は内視鏡により観察することができる目印によりマーキング
することができる。このマーキング(目印)は、インク、バンド又はその他の手
段を用いて、バルーン内に延在するワイヤガイドの表面に捺印することもできる
し、或いはバルーン内に延在するワイヤガイドに組込むこともできる。更に、こ
のマーキングはバルーン表面に(例えば、薄い放射線不透過性フォイルを用いて
)直接捺印するか又は塗布することもできる。好ましくはバルーン区画の中央部
をマークするマーキングは各バルーン区画と異ならせることもできるし、又は同
一であることもできる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の拡張バルーンカテーテル10の一例の部分概要斜視図である。
この拡張バルーンカテーテル10は単一の非追従性バルーン11を有する。非追
従性バルーン11はカテーテル12の先端寄りに取り付けられている。カテーテ
ル11は、その内部に延在する内腔31と、バルーン11の全長にわたって延在
するワイヤガイド13も有する。カテーテル12の内腔31は、バルーン11の
ための膨張内腔として機能し、この内腔内には通常、40〜100psi(約2
75〜690kPa)、典型的には、約60psi(413kPa)の圧力まで
生理食塩水又は水が充填されている。ワイヤガイド13はバルーン11を超えて
延在しており、バルーンを配置するために狭窄へのカニューレ挿入を助ける先端
部分14を形成する。バルーン11は長手方向に沿って、3個の区画15、16
、17に分割されており、各区画は、膨張されたとき異なる最大外径を有し、か
つ、各区画は他の区画と連通している。言うまでもなく、本発明によれば、異な
る直径の区画の個数は、2個から所定の処置を実行するための必要個数まで任意
の個数であることができる。また、本発明によれば、1個以上の追加バルーンを
有することもでき、これは多区画バルーンから分離されており、異なる内腔を介
して別個に膨張させることができ、しかも、本発明の基本的なバルーンの形状、
直径又は材料と異なる形状、直径又は材料から形成されている。図示された実施
態様では、第1の直径区画15はバルーンの約3分の1に相当する先端部を構成
し、最小の直径を有する。第2の直径部分16及び第3の直径部分17はバルー
ンの中間部分と末端部分をそれぞれ構成し、直径が段々に大きくなる。食道、幽
門又は腸管狭窄を拡張するために使用される図示されたバルーン10では、バル
ーン11の各区画15、16、17は、各区画の中間部分又は中央部分36から
測定して、18、16及び14mmの直径を有する。これら特定の解剖学的部位
にとって好適なバルーン区画の範囲は一般的に、4〜25mmの範囲内である。
食道用途のための代表的なバルーン長さは約8cmであり、結腸又は幽門拡張用
には5.5cmである。
【0010】 図1に図示された実施態様では、バルーンは、ポリエチレンテレフタレート(
PET)、照射ポリエチレン又はナイロンなどのような非追従性材料から形成さ
れている。前記のような用途の場合、破裂を起こさず、しかも内視鏡のチャネル
内に依然として嵌合するように、内腔壁に対して十分な押付力を持続的に発揮す
る拡張バルーンをもたらすために、この材料の厚さは理想的には0.005イン
チ〜0.02インチ(0.13mm〜0.5mm)の範囲内でなければならない
。或る方法では、PET製チューブを加熱し、次いで、伸張し、そしてこの材料
を金型内で膨張させ、所望の最終形状に成形する。例えば、外径が0.150イ
ンチ(3.8mm)、壁厚が0.008インチ〜0.015インチ(0.2mm
〜0.38cm)のチューブを使用し、14−16−18mmの直径を有するバ
ルーンを形成することができる。約15〜45秒間にわたってチューブの中央部
分を常法通りに加熱した後、加熱源を取り除き、バルーンの完全に膨張された形
状を有する金型をチューブ全体に配置させる。このチューブをその長手軸に沿っ
て伸張させ、バルーンの最終長さに対応する薄肉壁部分を形成する。この時点で
、加圧ガスをチューブの一方の端部から導入し、チューブの他方の端部を密閉し
、これにより、加熱チューブを膨張させ、金型の内面と同じ形状に成形する。短
時間放置した後、金型を除去した時に、バルーンがその通常膨張形状に膨張され
た状態を維持するように、約1気圧以上のポイントにまで、ガスを部分的に放出
する。短時間冷却した後、バルーンを取り出し、カテーテルに結合させることが
できる。図示された実施態様では、PETバルーンはUV接着剤を用いて、ポリ
ウレタン(例えば、Dow Corning Co. 社から市販されているPELLETHANE(登録商
標))製のカテーテルに結合される。その他の適当な医療用接着剤も同様に使用
できる。
【0011】 図1のバルーンは3個の主要区画15、16、17を包含しており、各区画が
異なる公称直径を有するが、区画自体は均一な直径のものではない。バルーンを
狭窄全体の中心部に配置し、膨張中にその位置を維持することを助力するために
、窪み又はウエスト部18を各区画15、16、17の中央部分36に形成する
。バルーン区画40の直径の測定は、各区画の中間点における中央部分36のウ
エスト18について行われる。この値は、バルーン区画の公称直径を示す。区画
15の隣接部分32、33の最も幅広の地点は直径が2〜6mm大きい。2点3
6及び32又は33との間の差は図示された実施態様では2mmである。隣接部
分32、33の個数ではなく、バルーン内の区画の個数を決定するのは異なる中
央部分36の個数である。図1に示された実施態様では、各中央部分の3個のウ
エスト部18の周囲の4個の明瞭な拡大区画が現れる。
【0012】 図4は、バルーンの別の実施態様を示す側面図であり、この実施態様では、バ
ルーンの区画15、16、17がダンベル状の形状をしている。この実施態様で
は、ウエスト部18は、図1の実施態様よりも一層球形状の形状をしている隣接
区画32、33に対して一層明瞭に画成されている。図7は、中央部分36に明
瞭なウエスト部18が画成されていない実施態様を示す側面図である。この実施
態様では、各区画40は概ね同じ直径であるか又は中央部分36で僅かに凹状を
しているだけである。
【0013】 十分に剛性なバルーンカテーテルを提供するために、カテーテル12の内腔及
びバルーン11内にワイヤガイド13が挿入されている。バルーンを膨張させる
ための流体が内腔を適切に通り抜けることができるように、ワイヤガイド13は
内腔を完全には満たさない。別法として、多内腔カテーテルを使用し、ワイヤガ
イドを膨張用内腔から分離された内腔内に配置させることもできる。好ましいワ
イヤガイド材料はニチノール(NiTi合金)などのような超弾性合金である。
しかし、標準的なステンレススチールワイヤも使用できる。直径が0.023イ
ンチ(0.58mm)のニチノールワイヤガイドは胃腸系へ導入し、狭窄部位に
カニューレ挿入するために良好な剛性を与え、一方では、曲がりくねった先導通
路内で高い柔軟性を維持する。先端部14は、ポリウレタンなどのようなポリマ
ーで被覆されたか又は被包されたワイヤガイド13の先端部分を包含する。先端
部14を組織に対して低外傷性にするために、ニチノールワイヤガイド13を、
装置の先端から5cmにわたって段階的テーパが付くように研削する。
【0014】 図2は、標準的な内視鏡19のアクセサリーチャネルから拡張バルーンカテー
テル10を展開させる状態の部分概要側面図である。内視鏡19は拡張バルーン
カテーテル10を目標部位へ導入するための外部束縛装置として機能する。非膨
張状態のバルーン11が内視鏡19の端部から部分的に前進された状態が図示さ
れている。内視鏡と共に使用される場合、バルーン11は一般的に、主に内視鏡
のアクセサリチャネルの損傷を避けるために、バルーンが膨張される前に、完全
に展開される。
【0015】 本発明の拡張バルーンカテーテル11の臨床用途を図3に示す。初めに、内視
鏡を用いて、狭窄を検査し、その大きさを測定しておく。図示された実施態様で
は、3個の区画を有し、そのうち(最小区画の)先端区画15のサイズが狭窄開
口部34よりも約2mm大きな拡張バルーンカテーテル10が選択される。血管
形成術が実施される方法のような一段階で狭窄を拡張しようとするのではなく、
多種多様な狭窄を拡張する場合に、拡張を多段階で行うことからなる、図3の実
施態様は臨床的に重要である。段階的拡張は、バルーンの膨張力による引き裂き
又は穿孔から食道、結腸又はその他の体内管腔を保護する。狭窄を検査した後、
拡張バルーンカテーテル10を内視鏡により狭窄部位34にまで前進させ、そし
て、拡張バルーンカテーテル10の先端部14によりカニューレ挿入される。図
3に示されるように、先端区画15はウエスト部18により狭窄34上に位置決
めされ、その後、膨張される。ウエスト部18は狭窄34の幅が最も狭い部分の
中心位置に自然と配置され、バルーン区画15が別の区画に滑動しないように保
持する。拡張後、バルーン11は部分的に収縮される。先端区画15よりも2m
m大きい中間区画16は、狭窄18上へ前進され、そして、バルーンが再膨張さ
れる。所望により、末端区画17を狭窄の第3段膨張として使用する。胃腸管系
の狭窄の場合、多くの医者は、治療されるべき体内管腔に対する損傷の危険性無
しに安全に実施することができる最大膨張量は6mm(又は3段階膨張)である
と見做している。別法として、先端にバルーンの最大端部を配置させ、先端区画
15及び/又は中間区画16を狭窄18を超えて前進させ、そして、中間区画1
6又は末端区画17を用いて最初に膨張させ、次いで、先端方向に向けて前進さ
せることもできる。このやり方の欠点は、内視鏡でこの先端領域を検査できる利
点も無しに、狭窄を通り越してバルーンカテーテルを前進させ過ぎてしまうこと
である。これにより、この処置に対する潜在的な危険性が付加される。
【0016】 図5及び図6は本発明の別の実施態様を示す側面図である。この実施態様では
、マーキング系21、25が拡張バルーンカテーテル10に配設されており、医
者は、蛍光透視鏡下又は直接透視(例えば、内視鏡)の何れかにより、バルーン
の所定の区画を狭窄又はその他の所望部位へ配向させることができる。図5の実
施態様では、バルーン11を所望の位置へ配向させるための一連のマーキング2
1がワイヤガイド13上に配設されている。このマーキング用のマークはバルー
ン11の各区画15、16、17に配置されており、各マークは同一であること
もできるし、又は図示された実施態様のように、形状、色又は個数などを変化さ
せることもできる。図示されているように、第1のワイヤガイドマーキング22
は、先端バルーン区画15の中央部分36又はウエスト部19に対応する1本の
帯からなり、第2のワイヤガイドマーキング23は、中間バルーン区画16を識
別する2本の帯からなる。第3のワイヤガイドマーキング24は、末端バルーン
区画17の中央部分36又はウエスト部19に対応する3本の帯からなる。この
明細書で使用される「マーキング」という用語は、帯、点、数字、色などのよう
な単一の識別子又は単一のバルーン区画の位置を明示するために使用される目印
類(例えば、複数本の帯、複数個の点など)の組み合わせを含むものと定義され
る。これらのマーキング類又は目印21は、医者が蛍光透視鏡下でバルーンを位
置決めすることを助力するために放射線不透過性にすることができる。金、白金
又はタンタルなどのような材料から形成された帯又はその他のマーキングをワイ
ヤガイド又は金属の外面に塗布することができる。バリウム若しくはタンタルな
どを含有するインク、ペイント又はポリマーなどのようなその他のタイプの放射
線不透過性材料をワイヤの表面上に塗布又は堆積させることもできる。異なるバ
ルーン区画をマークするために帯、点などの個数を変化させるための別法として
、特にマーキングの目的が内視鏡により視認可能にするためである場合、番号印
字又は文字記入を使用することができる。
【0017】 図6は、バルーンの位置決めのためのマーキング系を有する別の実施態様を示
す側面図である。この実施態様におけるマーキング系は、バルーン11の材料上
に捺印されたマーキング25からなる。図5の実施態様と同様に、第1のバルー
ンマーキング26は、先端バルーン区画15のウエスト部19におけるバルーン
11のまわりを一周する1本のストライプからなり、第2及び第3のバルーンマ
ーキング27、28は中間バルーン区画16及び末端バルーン区画17をそれぞ
れ識別する2本及び3本のストライプからなる。ストライプは周知の技術を用い
て外面上に堆積された金属粒子から構成することができる。一般的に、0.00
2インチ(0.05mm)の厚さの堆積は十分な放射線不透過性を付与する。別
法として、極薄の金属箔などのような放射線不透過性材料のストライプをバルー
ンに塗布することができる。又は、放射線不透過性材料をバルーン材料に直接捺
印することもできる。
【0018】 教示が異なるところを除いて、PETから形成され、ニチノールワイヤガイド
を有する食道用拡張バルーンの構成及び使用法の追加的細部は米国特許第568
1344号明細書を参考にすることができる。米国特許第5681344号のバ
ルーンは本発明の拡張バルーンカテーテルと類似しているが、主要な相違点は、
米国特許第5681344号のバルーンが単一の直径からなることである。本発
明の記載された実施態様の様々な要素の構成又は組成のその他の記載されていな
い細部又は付随的細部は、これらの要素が前記のように実行するためにこれらの
要素に必要な強度又は柔軟性を有するかぎり、本発明の効果を達成するための必
須要件であるとは思われない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の代表的な実施態様の斜視図である。
【図2】 内視鏡から展開される本発明の実施態様の側面図である。
【図3】 内視鏡から展開される本発明の実施態様の側面図である。
【図4】 本発明の別の実施態様の側面図である。
【図5】 装置の位置決めを楽にするためのマーキングを有する本発明の別の実施態様の
側面図である。
【図6】 装置の位置決めを楽にするためのマーキングを有する本発明の別の実施態様の
側面図である。
【図7】 別の形状に付形されたバルーン区画を示す本発明の実施態様の側面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),EA(AM,AZ,B Y,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AE,A G,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG ,BR,BY,BZ,CA,CH,CN,CR,CU, CZ,DE,DK,DM,DZ,EE,ES,FI,G B,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL ,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA,M D,MG,MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,U G,UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4C060 MM24 MM26 4C081 AC08 AC10 BB08 BC02 CA162 CB012 CG03 DA03 DC04 4C167 AA07 BB02 BB05 BB07 BB11 BB12 BB26 BB28 BB38 BB40 CC07 CC20 CC23 GG34 HH11

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)先端部を有するカテーテルと、 (b)前記カテーテルに結合されたバルーンとからなり、 前記カテーテルはその内部に延在する少なくとも1本の内腔を有し、 前記バルーンは複数個の区画を有し、各区画は中央部分と、この中央部分の両
    側に配置された隣接部分とを有し、前記複数個の区画の各々の各中央部分の直径
    は、前記バルーンが膨張されたとき、複数個の区画の選択された他の区画の中央
    部分の直径と異なる、 ことを特徴とする拡張バルーンカテーテル。
  2. 【請求項2】 前記バルーンは非追従性材料からなる ことを特徴とする請求項1に記載のバルーンカテーテル。
  3. 【請求項3】 前記非追従性材料はポリエチレンテレフタレート(PET)
    である ことを特徴とする請求項2に記載のバルーンカテーテル。
  4. 【請求項4】 前記複数個の区画のうちの少なくとも1個の区画はウエスト
    部を有し、このウエスト部は前記バルーン区画の隣接部分よりも小さな直径を有
    する ことを特徴とする請求項1に記載のバルーンカテーテル。
  5. 【請求項5】 前記バルーンカテーテルの中央部分は一連のマーキング(目
    印)を有し、この一連のマーキングのうちの少なくとも1個のマーキングは前記
    複数個の区画のうちの少なくとも1個の区画の中央部分に対応する ことを特徴とする請求項1に記載のバルーンカテーテル。
  6. 【請求項6】 前記複数個の区画は先端区画、中間区画及び末端区画を有す
    る ことを特徴とする請求項1に記載のバルーンカテーテル。
  7. 【請求項7】 (i)末端区画の中央部分に対応する第1のマーキングと、 (ii)中間区画の中央部分に対応する第2のマーキングと、 (iii)先端区画の中央部分に対応する第3のマーキングを更に有する ことを特徴とする請求項6に記載のバルーンカテーテル。
  8. 【請求項8】 第1のマーキング、第2のマーキング及び第3のマーキング
    のうち少なくとも一つはワイヤガイドのまわりに配置されている ことを特徴とする請求項7に記載のバルーンカテーテル。
  9. 【請求項9】 第1のマーキング、第2のマーキング及び第3のマーキング
    のうち少なくとも一つはバルーンのまわりに配置されている ことを特徴とする請求項7に記載のバルーンカテーテル。
  10. 【請求項10】 前記末端区画は第1の直径を有し、前記中間区画は前記第
    1の直径と異なる第2の直径を有し、前記末端区画は前記第1の直径及び前記第
    2の直径と異なる第3の直径を有する ことを特徴とする請求項6に記載のバルーンカテーテル。
  11. 【請求項11】 前記第1の直径は前記第2の直径及び前記第3の直径より
    も小さい ことを特徴とする請求項6に記載のバルーンカテーテル。
  12. 【請求項12】 前記カテーテルの少なくとも1個の内腔内に配置され、前
    記カテーテル及び前記バルーン内に延在するワイヤガイドを更に有する ことを特徴とする請求項1に記載のバルーンカテーテル。
  13. 【請求項13】 前記ワイヤガイドは超弾性合金からなる ことを特徴とする請求項12に記載のバルーンカテーテル。
  14. 【請求項14】 (a)先端部を有し、かつ、内部に延在する内腔を有するカ
    テーテルと、 (b)非追従性材料から形成されたバルーンと、 (c)前記カテーテルの少なくとも1個の内腔内に配置され、前記カテーテル及
    び前記バルーン内に延在するワイヤガイドとからなり、 前記バルーンは前記カテーテルの先端部のまわりに結合されており、前記バル
    ーンはまた複数個の区画を有し、各区画は中央部分と、この中央部分の両側に配
    置された隣接部分とを有し、複数個の区画の各々の各中央部分の直径は、前記バ
    ルーンが膨張されたとき、複数個の区画の選択された他の区画の中央部分の直径
    と異なり、前記複数個の区画の各々はその中央部分のまわりに配置されたウエス
    ト部を有する中央部分も有し、前記複数個の区画は少なくとも先端区画と、中間
    区画と、末端区画を有する ことを特徴とする拡張バルーンカテーテル。
  15. 【請求項15】 (i)前記末端区画の中央部分に対応する第1のマーキング
    と、 (ii)前記中間区画の中央部分に対応する第2のマーキングと、 (iii)前記先端区画の中央部分に対応する第3のマーキングを更に有する ことを特徴とする請求項14に記載のバルーンカテーテル。
  16. 【請求項16】 第1のマーキング、第2のマーキング及び第3のマーキン
    グのうち少なくとも一つはワイヤガイドのまわりに配置されている ことを特徴とする請求項15に記載のバルーンカテーテル。
  17. 【請求項17】 第1のマーキング、第2のマーキング及び第3のマーキン
    グのうち少なくとも一つはバルーンのまわりに配置されている ことを特徴とする請求項15に記載のバルーンカテーテル。
  18. 【請求項18】 前記先端区画は第1の直径を有し、前記中間区画は前記第
    1の直径と異なる第2の直径を有し、前記末端区画は前記第1の直径及び前記第
    2の直径と異なる第3の直径を有する ことを特徴とする請求項16に記載のバルーンカテーテル。
  19. 【請求項19】 前記第1の直径は前記第2の直径及び前記第3の直径より
    も小さい ことを特徴とする請求項18に記載のバルーンカテーテル。
  20. 【請求項20】 (a)先端部を有し、かつ、内部に延在する少なくとも1個
    の内腔を有するカテーテルと、 (b)前記カテーテルの先端部のまわりに結合されたバルーンと、 (c)前記カテーテルの少なくとも1個の内腔内に配置され、前記カテーテル及
    び前記バルーン内に延在するワイヤガイドと (d)第1のマーキング、第2のマーキング及び第3のマーキングからなるマー
    キング系とからなり、 前記バルーンは先端区画、中間区画及び末端区画からなる複数個の区画を有し
    、前記バルーンが膨張されたとき、前記先端区画は前記中間区画よりも小さな最
    大直径を有し、前記中間区画は前記末端区画よりも小さな最大直径を有し、前記
    複数個の区画の各々はその中央部分のまわりに配置されたウエスト部を有する中
    央部分も有し、 前記マーキング系は前記ワイヤガイド及びバルーンのうちの少なくとも一方の
    上に配設されており、前記第1のマーキングは前記末端区画の中央部分に対応し
    、前記第2のマーキングは前記中間区画の中央部分に対応し、前記第3のマーキ
    ングは前記先端区画の中央部分に対応する ことを特徴とする拡張バルーンカテーテル。
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