JP4716757B2 - バルーンダイレータ - Google Patents
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Description
近年では、バルーンの直径を変化させる手技に際して、膨張したバルーンの外径を調節可能にある程度柔軟性を有するバルーンが使用されている(例えば、特許文献1参照。)。
本発明に係るバルーンダイレータは、段階的に拡張可能なバルーンを具備して内視鏡のチャンネル先端から出没可能な先端部を備え、該先端部の表面に、前記バルーンの挙動を知らせる指標が内視鏡画像で視認可能に配されており、前記バルーンが、略一定の肉厚で拡径する中央部と、該中央部側から前記バルーンの中心軸方向に肉厚が漸次厚く変化して構成され、内圧の変化によって弾性変形可能な傾斜部とを備え、前記指標は、前記傾斜部において前記肉厚が異なる2箇所以上に配置され、各前記指標は、前記傾斜部の弾性変形に応じて前記肉厚が薄いほうから順に変形することを特徴とする。
このバルーンダイレータは、バルーンが拡張するのに伴って、傾斜部の中央部側から傾斜部の肉厚が漸次さらに薄くなり始め、かつ、表面積が増大する。従って、凹部又は凸部の形状が平面状に変形するため、その変化の程度からバルーンの外径を特定することができる。また、特に凹部の場合、凹部が配された部分の肉厚が周辺部分よりも薄くなるので、内圧が高い場合には周辺部分よりも径方向に突出変形しやすくなり、突出量からバルーンの外径を特定することができる。
このバルーンダイレータは、バルーンの拡張に伴って、かつ、表面積が増大する。その際、着色部の肉厚も薄くなり、かつ、表面積が増大するので、表面に配された着色部の色調を漸次薄い色調に変化させることができる。従って、色調と内圧との関係を予め把握することによって、着色部の色調変化の程度からバルーンの外径を特定することができる。
このバルーンダイレータは、バルーンの挙動に伴って模様の位置や状態が変化するため、模様の変化の様子を観察することによってバルーンの挙動の程度を把握することができる。
本実施形態に係るバルーンダイレータ1は、図1に示すように、口金2Aを端部に有して軸方向に内腔2Bが配されたシャフト2と、シャフト2と連通して段階的に拡張可能なバルーン3が配されて図示しない内視鏡のチャンネル先端から出没可能な先端部5とを備えている。
シャフト2は、図1に示すように、バルーン3への送液、吸引を行うための管路として機能するものとされ、内腔2Bには、先端がバルーン3の凸部9に接続され、基端が口金2Aに接続されて凸部9にバルーン3を押し込む力を伝達する補強ワイヤ2Cが挿通されている。
まず、図4に示すように、患者11に対して内視鏡12の挿入部13を口から挿入し、図5(a)に示すように、食道15の狭窄部16を内視鏡画像17にて確認し、図5(b)に示すように、挿入部13の先端を狭窄部16近傍に配置する。
そして、拡張用ポンプ19を操作して蒸留水等をゆっくり注入し、バルーン3を拡張する。この際、まず、図8(b)に示すように、中央部7が最小の拡張径となるように拡張させ、狭窄部16を適切に拡開するまでその圧力を維持する。なお、さらに蒸留水等を注入することによって、中央部7の直径を2mmから4mm程度より大きく拡張することができる。
この際、凹部10A、10B、10Cが配される位置の傾斜部8の肉厚がそれぞれ異なっているのに対して、各凹部10A、10B、10Cの深さが略同一とされているので、図9に示すように、中央部7側に配された凹部10Cから順に平面状に変形していく。即ち、バルーン3の内圧に応じて凹部10A、10B、10Cが変形する。
こうして、図11に示すように、バルーン3にて狭窄部16を拡開した状態で拡張術を終了する。
なお、上述した第1の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第2の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、本実施形態に係るバルーンダイレータ20のバルーン21に係る傾斜部22の外表面側ではなく内表面側に凹部10A、10B、10Cが配されているとした点である(凹部10B、10Cは図12には図示せず。)。
この際、バルーン21の拡張に伴って凹部10A、10B、10Cが凸状部23に変化するので、第1の実施形態の場合よりも凹部10A、10B、10Cの変化の程度を内視鏡にてより容易に視認することができ、バルーン21の外径及び内圧を確認する際の誤差を抑えることができる。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第3の実施形態と上記各実施形態と異なる点は、本実施形態に係るバルーンダイレータ30のバルーン31に係る傾斜部32に、短いほうの対角線が中心軸C方向に沿うようにひし形の模様(指標)33A、33B、33Cが配されているとした点である。
各模様33A、33B、33Cは略同一形状とされて、例えば、印刷によって表面に配されている。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第4の実施形態と第1の実施形態と異なる点は、本実施形態に係るバルーンダイレータ40のバルーン41に係る傾斜部42に、中心軸C方向に複数の着色部(指標)45A、45B、45Cが配されているとした点である。
着色部45A、45B、45Cの大きさは、例えば、直径0.1mmから0.5mm程度に略同一形状に形成され、同一の青色が着色されている。なお、着色部45A、45B、45Cの色調は、紫色や黒色のように体腔内にて内視鏡画像のハレーションが発生し難い色調であれば構わない。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第5の実施形態と上記他の実施形態と異なる点は、図15(a)に示すように、本実施形態に係るバルーンダイレータ50のバルーン51に係る傾斜部52に、中心軸C方向に延びる螺旋状模様(指標)53が配されているとした点である。
一方、バルーン51を拡張させる途中で狭窄部等との間でバルーン51が滑って位置ずれした場合、バルーン51が拡張する場合よりも速い速度で先端部55が中心軸C方向に移動する。この場合、螺旋状模様53の移動が速いので内視鏡画像では螺旋状模様53を視認することができない。
従って、完全にバルーン51がスリップする前にバルーン51の拡張を止めて位置決めをやり直すことができ、手技を短時間に行うことができる。
例えば、上記第1の実施形態では、バルーン3の傾斜部8に凹部10A、10B、10Cが配されているとしているが、凹部の代わりに傾斜部の外表面側に凸部を配しても構わない。
この場合、バルーン63が拡張する際には傾斜部65は拡張しても接続部61は拡張しないため、螺旋状模様53も何ら変化しない。従って、バルーン63全体がスリップして移動する際と単にバルーン63が拡張する際との違いをより明確にすることができ、バルーン63の位置ずれの有無の判別を容易に行うことができる。
また、螺旋状模様53に限らず、水玉模様や市松模様のように変化が一定の模様であれば同様の作用・効果を奏することができる。
3、21、31、41、51、63 バルーン
5、55、60 先端部
7 中央部
8、22、32、42、52、65 傾斜部
10A、10B、10C 凹部(指標)
12 内視鏡
17 内視鏡画像
33A、33B、33C 模様(指標)
43A、43B、43C 着色部(指標)
53 螺旋状模様(指標)
Claims (5)
- 段階的に拡張可能なバルーンを具備して内視鏡のチャンネル先端から出没可能な先端部を備え、
該先端部の表面に、前記バルーンの挙動を知らせる指標が内視鏡画像で視認可能に配されており、
前記バルーンが、略一定の肉厚で拡径する中央部と、該中央部側から前記バルーンの中心軸方向に肉厚が漸次厚く変化して構成され、内圧の変化によって弾性変形可能な傾斜部とを備え、
前記指標は、前記傾斜部において前記肉厚が異なる2箇所以上に配置され、
各前記指標は、前記傾斜部の弾性変形に応じて前記肉厚が薄いほうから順に変形することを特徴とするバルーンダイレータ。 - 前記指標が、前記中心軸方向に並んで前記傾斜部に複数配されていることを特徴とする請求項1に記載のバルーンダイレータ。
- 前記指標が、前記傾斜部の表面に凹部又は凸部として配されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のバルーンダイレータ。
- 前記指標が、前記傾斜部の表面に着色部として配されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のバルーンダイレータ。
- 前記指標が模様とされていることを特徴とする請求項1に記載のバルーンダイレータ。
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