JP2015037452A - 拡張カテーテル - Google Patents

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達 末原
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Abstract

【課題】カテーテルの前方を確認するとともに、バルーン等の拡張体を確認することによって、正確で安全、且つ迅速な処置実現を図り得る拡張カテーテルを提供することを目的とする。
【解決手段】拡張カテーテル100は、長尺状の本体110と、本体の外周に設けられた拡張可能な拡張体120と、本体に設けられ、少なくとも、本体の先端よりも前方と拡張前の拡張体の外形線とを視野に収めるレンズ140と、レンズを介して画像を撮像する撮像部150、151、152、153と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、副鼻腔炎によって狭窄した自然口を拡張し得る拡張カテーテルに関する。
風邪又はアレルギー等によって鼻腔に生じた炎症は、鼻腔に隣接する骨内空洞である副鼻腔へと広がることがある。このようにして副鼻腔内に生じた炎症は副鼻腔炎と呼ばれる。副鼻腔は、自然口と称される小孔によって鼻腔と連通しているが、副鼻腔炎によって自然口付近で粘膜の浮腫又は肥厚等が生じると、自然口が狭窄するため、副鼻腔内の分泌物及び細菌等が鼻腔へ排出され難くなり、また通気障害が生じる。
従来、副鼻腔炎に対する処置として、自然口を狭窄している病変部を鉗子及びドリル等によって除去する外科的処置が一般的であったが、近年、狭窄した自然口をバルーンカテーテルによって拡張する低侵襲な処置が注目されている。例えば特許文献1では、内視鏡下でバルーンカテーテルを操作することによって自然口を拡張することが開示されている。
特表2008−513125号公報
しかしながら、内視鏡下でバルーンカテーテルを操作すると、両手がふさがる、又は内視鏡の太さに制約されて見える範囲が限られる等の理由から、本発明者らは、小型カメラが搭載されたバルーンカテーテルについて研究・開発を進めている。
このようにカメラをバルーンカテーテルに搭載する場合、自然口を探すため、カメラによってバルーンカテーテルの前方を確認する必要があるが、バルーンも確認できれば、より正確で安全、且つ迅速な処置を実現し得ると考えられる。
そこで、本発明の目的は、カテーテルの前方を確認するとともに、バルーン等の拡張体を確認することによって、正確で安全、且つ迅速な処置実現を図り得る拡張カテーテルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の拡張カテーテルは、長尺状の本体と、前記本体の外周に設けられた拡張可能な拡張体と、前記本体に設けられ、少なくとも、前記本体の先端よりも前方と拡張前の前記拡張体の外形線とを視野に収めるレンズと、前記レンズを介して画像を撮像する撮像部と、を有する。
上記のように構成した拡張カテーテルにあっては、本体の先端よりも前方と拡張前の拡張体の外形線との両方がレンズの視野に収まる。このため、術者は、拡張カテーテルの前方の様子を確認しつつ拡張カテーテルを体内の目的の箇所へと進められ、また、拡張体の位置及び拡張動作を確認しつつ体内の目的の箇所を拡張できる。従って、例えば意図する位置と異なる位置への拡張体の配置、及びそのことにともなう誤った位置での拡張体の拡張又は拡張体の位置の再調整等が防止されるので、上記のように構成した拡張カテーテルは、正確で安全、且つ迅速な処置実現を図り得る。
また、前記撮像部は、複数設けられており、前記レンズからの画像を分割して撮像できるようにすれば、分割された画像のうち必要な画像だけを使用でき、また分割された画像ごとに画像処理できるため、撮像されるもののうちの所望の部分の様子を確認し易い。
また、前記レンズは複数設けられ、少なくとも前記本体の先端よりも前方を視野に収めるレンズと、少なくとも前記拡張体の外形線を視野に収めるレンズとを含むようにすれば、異なるレンズによって、見たい方向の視野をより広く取ることができるので、その方向の様子をより確認し易い。
また、前記本体は、前記拡張体よりも後端側に当該拡張体の伸延方向とは非平行に屈曲した屈曲部を有し、前記レンズ及び前記撮像部は、前記屈曲部の前記拡張体に対向する位置に設けられ、前記撮像部は、拡張前の前記拡張体の外形線を前記後端側から撮像するようにすれば、拡張体の外形線が視野に収まり易いので、拡張体の位置及び拡張動作をより確実に確認できる。
また、前記本体は、先端から前記拡張体に向かって拡がるテーパー状に形成されており、前記レンズは、テーパー状の傾斜に沿って設けられているようにすれば、レンズが先端側に傾いているため、先端側の視野を広く取りつつ拡張体の外形線を視野に収めることができる。
バルーンカテーテルを有する拡張システムの概略構成図である。 第1実施形態のバルーンカテーテルの断面図である。 第1実施形態のバルーンカテーテルの主要部を狭窄部に配置した状態で示す断面図である。 第1実施形態のバルーンカテーテルの主要部を狭窄部に配置した状態で示す断面図である。 第1実施形態のバルーンカテーテルの主要部をバルーンカテーテルに備えられたレンズの視野とともに示す断面図である。 バルーンカテーテルを目的の自然口へと進めるときの様子を模式的に示す図である。 バルーンカテーテルが目的の自然口に挿入されたときの様子を模式的に示す図である。 バルーン拡張前に表示される画像の例とともに示す表示部の部分拡大図である。 バルーンのうちテーパー状の部分が自然口に挿入された様子を模式的に示す図である。 バルーンのうち略円筒形状の部分が自然口に挿入された様子を模式的に示す図である。 バルーンが自然口で拡張したときの様子を模式的に示す図である。 バルーン拡張後に表示される画像の例とともに示す表示部の部分拡大図である。 第2実施形態のバルーンカテーテルの主要部をバルーンカテーテルに備えられたレンズの視野とともに示す断面図である。 第2実施形態のバルーンカテーテルの主要部を図13と異なる方向から示す断面図である。 第3実施形態のバルーンカテーテルの断面図である。 第4実施形態のバルーンカテーテルの断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上、誇張されて実際の比率とは異なる場合がある。
<第1実施形態>
図1において概説すると、副鼻腔炎によって狭窄した自然口の拡張に用いられ得る本実施形態の拡張システム10は、自然口に挿入可能なバルーンカテーテル100(拡張カテーテル)を有する。また、本実施形態の拡張システム10は、バルーンカテーテル100に接続した、圧力供給装置20、光源装置30、及び表示装置40を有する。
圧力供給装置20は、バルーンカテーテル100に備えられたバルーン120(拡張体)の内部と連通している。圧力供給装置20は、例えば生理食塩水や造影剤等の液体をバルーン120の内部に供給する。バルーン120は、加圧された液体が圧力供給装置20から供給されることによって拡張し、また、バルーン120の内部から圧力供給装置20へ液体が排出されることによって収縮する。圧力供給装置20は、例えば、インデフレータ、シリンジ、又はポンプ等である。
光源装置30は、バルーンカテーテル100に備えられた照射部130、131から出射される光を発生させる。光源装置30で発生した光は、バルーンカテーテル100内部に配置された光ファイバによって、照射部130、131に導かれる。
表示装置40は、バルーンカテーテル100に備えられた撮像素子150、151、152、153(撮像部)によって取得された画像を表示する。表示装置40は、撮像素子150、151、152、153が取得する複数の画像を全て表示できる。また、表示装置40は、撮像素子150、151、152、153が取得する複数の画像のうち必要なものだけを表示することもできる。撮像素子150、151、152、153が取得する画像は、それぞれ、表示装置40の画面上のイメージングウィンドウ41内に表示される。表示装置40は、例えばPC(パーソナルコンピュータ)である。
図2に示すように、バルーンカテーテル100は、長尺状の本体110と、本体110の外周に設けられた拡張可能なバルーン120と、を有する。また、バルーンカテーテル100は、本体110に設けられたレンズ140を有する。撮像素子150、151、152、153は、レンズ140を介して画像を撮像する。照射部130、131は、光を出射して撮像対象を照らす。
本体110は、可撓性を有する外管111と、外管111の内部に配置された可撓性を有する内管112と、を有する。また、本体110は、内管112の先端に設けられバルーン120よりも軸方向先端側に突出した先端突出部115と、外管111及び内管112の後端に接続したハブ116と、を有する。
外管111は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、あるいはこれら二種以上の混合物等のポリオレフィンや、軟質ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリウレタン、フッ素樹脂、アクリル樹脂等の熱可塑性樹脂、シリコーンゴム、ラテックスゴム等によって形成される。
内管112は、互いに重なり合った内層管113及び外層管114からなる。術者が手で内管112を曲げると、内層管113が塑性変形して曲げられた形状を保持する。内層管113は、例えばメッシュ形状を有してもよいし、メッシュ形状と異なり外周壁が塞がった形状を有してもよい。ここでメッシュ形状は、網形状、又は薄板状の外周壁に複数の孔が形成された形状を含む。
内層管113は、例えば、Ni−Ti、真鍮、SUS、アルミ等の金属材料によって形成される。外層管114を形成する材料は、外管111と同様である。外層管114は、内層管113の変形に合わせて変形する。
また外管111の基端側は先端側と異なる、先端側よりも剛性の高い金属材料で構成されていてもよい。そのように構成することにより、プッシャビリティ及びトルク伝達性が高められ、操作性が向上する。
撮像素子150、151、152、153と表示装置40とを接続するケーブル161、及び照射部130、131へと光を導く光ファイバ160が内管112内を通る。複数の光ファイバ160は、内管112内に配置された管162に収められることによって束ねられている。ケーブル161及び光ファイバ160は、ハブ116の後端から引き出される。
ハブ116は、外管111に連通する流路117を有する。流路117は圧力供給装置20と連通する。バルーン120を拡張させる液体は、流路117及び外管111を通じ、圧力供給装置20からバルーン120へ供給され、また、バルーン120から圧力供給装置20へ排出される。外管111の後端は液密にハブ116に接着されており、また、内管112の後端は外管111の後端から突出してハブ116に液密に接着されている。
ハブ116は、例えば、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリサルホン、ポリアリレート、メタクリレート−ブチレン−スチレン共重合体等の熱可塑性樹脂によって形成される。
先端突出部115は、先端からバルーン120に向かって拡がるテーパー状に形成されている。先端突出部115は、内管112の先端に固定されており、また、レンズ140、照射部130、131、及び撮像素子150、151、152、153を保持する。先端突出部115は、ハブ116と同様の材料によって形成できる。
レンズ140は、先端突出部115のテーパー状の傾斜に沿って設けられている。レンズ140は、先端突出部115の先端よりも前方、より好ましくは、これに加えて先端突出部115の先端を視野に収める。また、レンズ140は、拡張前のバルーン120の外形線、より好ましくは、拡張前後のバルーン120の外形線を視野に収める。レンズ140の視野に収まるバルーン120の外形線は、好ましくは、バルーン120のうち、先端側から後端側へ向かって拡径するテーパー状の部分121の最も径が大きい箇所の外周をなす円弧状の外形線、又はそのテーパー状の部分121より後端側に形成された略円筒形状の部分122の外周をなす円弧状の外形線である。レンズ140は、好ましくは、180°以上の視野を有する魚眼レンズ、又は180°に近い視野を有する他の広角レンズである。
バルーン120は、内管112において外管111の先端から突出している部分の外周を覆うように設けられる。バルーン120の伸延方向における先端部分は、内管112の外周に液密に接着される。バルーン120の伸延方向における後端部分は、外管111の外周に液密に接着されている。ここでいう、接着は溶着や融着、糊付けやろう付け等の公知の接着手段を用いることができる。バルーン120は、ステントデリバリーシステムの分野で一般的に使用される各種樹脂材料により形成される。より具体的には、ポリテトラメチレンアジパミド(ナイロン46)、ポリカプロラクタム(ナイロン6)、ポリヘキサメチレンアジパミド(ナイロン66)、ポリヘキサメチレンセバカミド(ナイロン610)、ポリヘキサメチレンドデカミド(ナイロン612)、ポリウンデカノラクタム(ナイロン11)、ポリドデカノラクタム(ナイロン12)等の単独重合体、カプロラクタム/ラウリルラクタム共重合体(ナイロン6/12)、カプロラクタム/アミノウンデカン酸共重合体(ナイロン6/11)、カプロラクタム/ω−アミノノナン酸共重合体(ナイロン6/9)、カプロラクタム/ヘキサメチレンジアンモニウムアジペート共重合体(ナイロン6/66)、アジピン酸とメタキシレンジアミンとの共重合体、又はヘキサメチレンジアミンとm,p−フタル酸との共重合体等の共重合体等のポリアミド樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)等のポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂等のポリアルキレン樹脂、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、並びにこれらの架橋物及び部分架橋物(例えば、架橋型エチレン−酢酸ビニル共重合体)等のポリオレフィン、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ジアリルフタレート樹脂(アリル樹脂)、ポリカーボネート樹脂、フッ素樹脂、アミノ樹脂(ユリア樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂)、ポリエステル樹脂(例えば、ポリエチレンテレフタレート)、スチロール樹脂、アクリル樹脂、ポリアセタール樹脂、酢酸ビニル樹脂、フェノール樹脂、塩化ビニル樹脂、シリコーン樹脂(ケイ素樹脂)、ポリアリーレンサルファイド(例えば、ポリフェニレンサルファイド)、シリコーンゴム、ラテックスゴム、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン11、ナイロン12等をハードセグメントとし、ポリアルキレングリコール、ポリエーテル、又は脂肪族ポリエステル等をソフトセグメントとするブロック共重合体であるナイロンエラストマー等を採用することができる。この中でも膨張させた際に破裂しないよう高耐圧性であることが好ましく、例えばポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、高密度ポリエチレン等によって形成されるとよい。バルーン120は、折り畳まれた状態と展開した状態との間で状態を変化させることによって拡張・収縮してもよいし、バルーン120自身が伸縮することによって拡張・収縮してもよい。
図3、図4に示すように、照射部130は、レンズ140の視野に収まる先端突出部115の前方、より好ましくは、これに加えて先端突出部115の先端を照らす。照射部130は、レンズ140よりも先端側に設けられる。本実施形態では、照射部130は、4つ設けられ、また、軸まわりについて略等間隔に配置される。
照射部131は、レンズ140の視野に収まるバルーン120の外形線及びその近傍を照らす。例えば図3、4に示すようにバルーン120が狭窄した自然口Sに配置されている場合、照射部131は、バルーン120の外形線に加えて、バルーン120に接している狭窄した自然口Sを照らす。照射部131は、レンズ140よりも後端側に設けられる。本実施形態では、照射部131は、2つ設けられ、また、図3のようなレンズ140及びバルーンカテーテル100の軸心を通る断面において見て、レンズ140が設けられている側に配置される。
図5に示すように、複数の撮像素子150、151、152、153は、それぞれ、レンズ140の視野を分割した異なる視野についての画像を撮像する。撮像素子150は、先端突出部115の前方が収まる視野についての画像1−1を撮像する。画像1−1は、好ましくは先端突出部115の先端を含む。撮像素子151は、画像1−1に隣接する画像1−2を撮像する。撮像素子152は、画像1−2に隣接する画像1−3を撮像する。撮像素子153は、画像1−3に隣接するとともにバルーン120の外形線が収まる視野についての画像1−4を撮像する。
撮像素子150、151、152、153は、例えば、CCDイメージセンサ、又はCMOSイメージセンサである。表示装置40は、画像1−1〜1−4の全てを表示可能であり、また、そのうちの一部だけを表示することもできる。
次に、バルーンカテーテル100を用いた本実施形態の拡張方法について述べる。
概説すると、本実施形態の拡張方法は、バルーンカテーテル100の前方及びバルーン120を見つつ体内の目的の位置へバルーン120を配置する配置工程と、配置工程後、バルーン120の外形線を見つつバルーン120を拡張させる拡張工程と、を有する。また、本実施形態の拡張方法は、拡張工程後、バルーン120の外形線を見つつバルーン120を収縮させる収縮工程と、収縮工程後、バルーンカテーテル100を回収する回収工程と、を有する。以下、副鼻腔炎によって狭窄した自然口の拡張を例に挙げて各工程について述べる。
図6、図7に示すように、配置工程において、術者は、鼻腔Nに挿入したバルーンカテーテル100を、鼻腔Nと副鼻腔Aとを連通させる自然口Sへと進め、そしてバルーン120を自然口Sに挿入して配置する。
自然口Sへのバルーン120の挿入操作を容易にするため、術者は、予め本体110を曲げて形状付けしておく。術者が本体110を手で曲げると、内層管113が塑性変形するため、本体110を所望の形状に形状付けできる。
術者は、表示装置40に表示される画像によってバルーンカテーテル100の前方を確認しつつ、バルーンカテーテル100を自然口Sへと進める。また、術者は、表示装置40に表示される画像によって、バルーンカテーテル100の前方、及びバルーン120を確認しつつ、バルーン120を自然口Sに挿入して配置する。
術者は、画像1−1〜1−4のうち、特に画像1−1によってバルーンカテーテル100の前方の様子を確認できる。また、術者は、画像1−1〜1−4のうち、特に画像1−4によってバルーン120の様子を確認できる。
図8に示すように、本実施形態では、表示装置40の画面上のイメージングウィンドウ41内に、拡張前のバルーン120と自然口Sとが接触して形成される両者の境界L3の位置の基準となる拡張前基準線L1が表示される。
図9に示すように、バルーン120が、先端側から後端側へ向かって拡径するテーパー状の部分121で自然口Sと接触している場合、図8のように境界L3の位置は、拡張前基準線L1より下に表示される。一方、図10に示すように、バルーン120が、テーパー状の部分121より後端側の筒状の部分122で自然口Sと接触している場合、イメージングウィンドウ41内に表示される境界L3の位置は、拡張前基準線L1と略一致する。テーパー状の部分121は、筒状の部分122に比べ径が小さく、そのため、バルーン120がテーパー状の部分121で自然口Sに接すると、バルーン120が拡張したとき、十分に自然口Sを拡張できない虞がある。そこで、術者は、境界L3の位置が拡張前基準線L1より下にある場合、表示装置40を見つつ境界L3の位置が拡張前基準線L1と略一致するまでバルーン120を自然口Sに挿入することによって、筒状の部分122でバルーン120と自然口Sとを接触させる。
図11に示すように、拡張工程において、術者は、圧力供給装置20によってバルーン120を加圧して拡張させることによって、狭窄した自然口Sを拡張する。術者は、表示装置40に表示される画像、特に画像1−4によってバルーン120の外形線の様子を確認しながらバルーン120を拡張する。
図12に示すように、本実施形態では、イメージングウィンドウ41内に、拡張後のバルーン120と自然口Sとが接触して形成される両者の境界L3の位置の基準となる拡張後基準線L2が表示される。術者は、境界L3が拡張後基準線L2と略一致するまでバルーン120を拡張する。
境界L3が、拡張前基準線L1より上にあるが、拡張後基準線L2より大幅に下にある場合、バルーン120が十分に拡張しておらず、そのため自然口Sの狭窄が改善されない虞がある。また、境界L3が拡張後基準線L2よりも大幅に上にある場合、バルーン120が拡張し過ぎて自然口Sに過剰な力が加わる虞がある。拡張後基準線L2は、狭窄した自然口Sを良好に広げるためにバルーン120をどの程度拡張すればよいかを示す目安となる。
イメージングウィンドウ41内で境界L3が拡張後基準線L2と略一致していることを確認した後、術者は、収縮工程において、同じイメージングウィンドウ41によってバルーン120の様子を確認しつつバルーン120を収縮させる。術者は、境界L3が拡張前基準線L1と略一致するまでバルーン120を収縮させる。
その後、回収工程において、術者は、バルーンカテーテル100を引いて自然口Sからバルーン120を抜去し、そして鼻腔Nからバルーンカテーテル100を抜去して回収する。
本実施形態の作用効果を述べる。
バルーンカテーテル100にあっては、先端突出部115よりも前方と拡張前のバルーン120の外形線との両方がレンズ140の視野に収まる。このため、術者は、バルーンカテーテル100の前方の様子を確認しつつバルーンカテーテル100を目的の自然口へと進められ、また、バルーン120の位置及び拡張動作を確認しつつ狭窄した自然口を拡張できる。従って、例えば意図する位置と異なる位置へのバルーン120の配置、及びそのことにともなう誤った位置でのバルーン120の拡張又はバルーン120の位置の再調整等が防止されるので、バルーンカテーテル100は、正確で安全、且つ迅速な処置実現を図り得る。
また、先端突出部115の前方に加え、先端突出部115の先端がレンズ140の視野に収まることによって、バルーンカテーテル100がどの方向に向いているかより正確に分かるため、バルーンカテーテル100をより正確に進行させることができる。
また、表示装置40に拡張前基準線L1が表示され、これによってバルーン120が自然口にどの程度挿入されているかより正確に分かるため、バルーン120を自然口の適切な位置に配置できる。
また、レンズ140及び撮像素子150、151、152、153によって体内の様子が分かるため、X線によって体内の様子を確認する場合に比べ患者への負担が少ない。
また、拡張前のバルーン120の外形線に加え、拡張後のバルーン120の外形線も視野に収めることによって、バルーン120がどの程度拡張したか分かるため、バルーン120の拡張不足及び過拡張を防止して適切な力を自然口に作用させることができる。
また、表示装置40に拡張後基準線L2が表示され、これによってバルーン120をどの程度拡張させればよいかより正確に分かるため、バルーン120の拡張不足及び過拡張を防止してより適切な力を自然口に作用させることができる。
また、複数の撮像素子150、151、152、153が、レンズ140からの画像を分割して撮像する。このため、分割された画像1−1〜画像1−4のうち必要な画像だけを使用でき、また分割された画像ごとに画像処理できるので、撮像されるもののうちの所望の部分の様子を確認し易い。
また、レンズ140が魚眼レンズ140の場合、レンズ140周辺の画像に歪みが生じるが、本実施形態では、複数の撮像素子150、151、152、153がレンズ140からの画像を分割して撮像するため、分割された画像ごとに画像処理することによって周辺歪みを修正できる。よって、画像1−1及び画像1−4からバルーンカテーテル100の前方及びバルーン120の様子を確認し易い。
また、レンズ140が、先端からバルーン120に向かって拡がる、先端突出部115のテーパー状の傾斜に沿って設けられることによって先端側に傾いているため、先端側の視野を広く取りつつバルーン120の外形線を視野に収めることができる。
<第2実施形態>
図13、図14において概説すると、第2実施形態のバルーンカテーテル200は、2つのレンズ240、241を有する点で、第1実施形態のバルーンカテーテル100と異なる。また、第2実施形態のバルーンカテーテル200は、第1実施形態の先端突出部115と異なる形状を有する先端突出部215を備える。
バルーンカテーテル200は、レンズ240を介して撮像する撮像素子250、251、及びレンズ240の視野を照らす照射部230を先端突出部215に備える。また、バルーンカテーテル200は、レンズ241を介して撮像する撮像素子252、253、及びレンズ241の視野を照らす照射部231を先端突出部215に備える。
レンズ240、241、先端突出部215、撮像素子250、251、252、253、及び照射部230、231以外の構成については、バルーンカテーテル200は、第1実施形態のバルーンカテーテル100と略同様である。そのため、同様の構成要素については図に同一の符号を付し、また、重複する説明を省略する。また、拡張システムについても第2実施形態と第1実施形態とでバルーンカテーテル200以外の構成は略同様である。従って、圧力供給装置20、光源装置30、及び表示装置40についての重複する説明を省略する。また、バルーンカテーテル200を用いた拡張方法も第2実施形態は第1実施形態と同様である。
レンズ240、及びレンズ241の各々のそれ自体の構成は、第1実施形態のレンズ140と略同様であり、好ましくは、180°以上の視野を有する魚眼レンズ、又は180°に近い視野を有する他の広角レンズである。
レンズ240は、レンズ241より先端側に配置され、また、先端突出部215において、先端からバルーン120に向かって拡がるテーパー状の傾斜部分に沿って設けられる。レンズ240は、先端突出部215の先端よりも前方、より好ましくは、これに加えて先端突出部215の先端を視野に収められればよく、上述の180°以上の視野を有する魚眼レンズ、又は180°に近い視野を有する他の広角レンズに限らず、魚眼レンズ又は広角レンズに比べ視野の狭い標準レンズであってもよい。
レンズ241は、レンズ240より後端側に配置され、また、先端突出部215において、レンズ240が設けられる傾斜部分よりも傾斜が緩やかな後端側に設けられる。レンズ241は、拡張前のバルーン120の外形線、より好ましくは、拡張前後のバルーン120の外形線を視野に収める。レンズ241の視野に収まるバルーン120の外形線は、好ましくは、テーパー状の部分121の最も径が大きい箇所の外周をなす円弧状の外形線、又はそのテーパー状の部分121より後端側に形成された略円筒形状の部分122の外周をなす円弧状の外形線である。
照射部230は、レンズ240の視野に収まる、先端突出部215の前方、より好ましくは、これに加えて先端突出部215の先端を照らす。本実施形態では、照射部230は、4つ設けられ、また、軸まわりについて略等間隔に配置される。
照射部231は、レンズ241の視野に収まる、バルーン120の外形線及びその近傍を照らす。例えばバルーン120が狭窄した自然口に配置されている場合、照射部231は、バルーン120の外形線に加えて、バルーン120に接する狭窄した自然口を照らす。照射部231は、レンズ241よりも後端側に設けられる。本実施形態では、照射部231は、2つ設けられ、また、図13のようなレンズ241及びバルーンカテーテル200の軸心を通る断面において見て、レンズ241が設けられている側に配置される。
撮像素子250、251は、レンズ240に近接して配置される。撮像素子250、251は、それぞれ、レンズ240の視野を分割した異なる視野についての画像を撮像する。撮像素子250は、先端突出部215の前方が収まる視野についての画像2‐1を撮像する。撮像素子251は、画像2‐1に隣接し且つ先端突出部215の前方が収まる視野についての画像2‐2を撮像する。画像2‐1、及び画像2‐2は、好ましくは先端突出部215の先端を含む。
撮像素子252、253は、レンズ241に近接して配置される。撮像素子252、253は、それぞれ、レンズ241の視野を分割した異なる視野についての画像を撮像する。撮像素子253は、バルーン120の外形線が収まる視野についての画像2‐4を撮像する。撮像素子252は、画像2‐4に隣接する画像2‐3を撮像する。拡張後のバルーン120の外形線の画像は、画像2−3、又は画像2−4に含まれる。
撮像素子250、251、252、253は、例えば、CCDイメージセンサ、又はCMOSイメージセンサである。撮像素子250、251、252、253からの信号は、ケーブル161によって表示装置40に送られる。表示装置40は、画像2‐1〜2‐4の全てを表示可能であり、また、そのうちの一部だけを表示することもできる。
以上のように、本実施形態のバルーンカテーテル200は、レンズ240、及びレンズ241を有し、そしてこれらによって、見たい方向、すなわち、先端突出部215よりも前方、及びバルーン120の外形線を含む先端突出部215よりも後方を視野に収める。そのため、第1実施形態のように1つのレンズ140によって、これら両方を視野に収める場合に比べ、見たい方向の視野を広げるようにレンズ240、及びレンズ241の向きを自由に設定し易い。具体的には、本実施形態では、レンズ240が設けられている部分の先端突出部215の傾斜が、第1実施形態の先端突出部115の傾斜に比べて大きく、このため、レンズ240は、第1実施形態のレンズ140に比べ、先端側により傾いている。また、レンズ241が設けられている部分の先端突出部215の傾斜が、第1実施形態の先端突出部115の傾斜に比べて小さく、このため、レンズ241は、第1実施形態のレンズ140に比べ、後端側により傾いている。従って、視野をより広く取ることができるので、第2実施形態のバルーンカテーテル200は、第1実施形態の効果に加え、先端突出部215よりも前方、及び先端突出部215よりも後方の様子をより確認し易いという効果を奏する。
<第3実施形態>
図15において概説すると、第3実施形態のバルーンカテーテル300は、バルーン120よりも後端側に配置された、レンズ340、撮像素子350、351、及び、照射部330を有する点で、第1実施形態のバルーンカテーテル100と異なる。これらの構成以外の構成については、バルーンカテーテル300は、第1実施形態のバルーンカテーテル100と略同様である。そのため、同様の構成要素については図に同一の符号を付し、また、重複する説明を省略する。また、拡張システムについても第3実施形態と第1実施形態とでバルーンカテーテル300以外の構成は略同様である。また、バルーンカテーテル300を用いた拡張方法も第3実施形態は第1実施形態と同様である。
レンズ340それ自体の構成は、第1実施形態のレンズ140と略同様であり、好ましくは、180°以上の視野を有する魚眼レンズ、又は180°に近い視野を有する他の広角レンズである。
レンズ340は、外管111に設けられる。レンズ340は、拡張前のバルーン120の外形線、より好ましくは、拡張前後のバルーン120の外形線を視野に収める。レンズ340の視野に収まるバルーン120の外形線は、好ましくは、バルーン120のうち、後端側から先端側へ向かって拡径するテーパー状の部分123の最も径が大きい箇所の外周をなす円弧状の外形線、又はそのテーパー状の部分123より先端側に形成された略円筒形状の部分122の外周をなす円弧状の外形線である。
照射部330は、外管111に設けられる。照射部330は、レンズ340の視野に収まる、バルーン120の外形線及びその近傍を照らす。例えばバルーン120が狭窄した自然口に配置されている場合、照射部330は、バルーン120の外形線に加えて、バルーン120に接する狭窄した自然口を照らす。照射部330は、好ましくはレンズ340よりも後端側に設けられる。照射部330がレンズ340より後端側に設けられることによって、照射部330が視野の妨げとならないため、バルーン120の外形線をより視認し易い。照射部330へ光を導く光ファイバ160は、管162及び内管112の外周を貫通して外管111内に引き出されている。この光ファイバ160は、ハブ116の後端から引き出されて照射部330と光源装置30とを光学的に接続する。
撮像素子350、351は、内管112に設けられる。撮像素子350、351は、それぞれ、レンズ340の視野を分割した異なる視野についての画像を撮像する。撮像素子350は、拡張前のバルーン120の外形線が収まる視野についての画像3−1を撮像する。撮像素子351は、画像3−1に隣接する画像3−2を撮像する。拡張後のバルーン120の外形線の画像は、画像3−1、又は画像3−2に含まれる。
撮像素子350、351は、例えば、CCDイメージセンサ、又はCMOSイメージセンサである。撮像素子350、351からの信号を表示装置40へ送るケーブル161は、内管112の外周を貫通して撮像素子350、351に電気的に接続している。このケーブル161は、ハブ116の後端から引き出されて撮像素子350、351と表示装置40とを電気的に接続する。表示装置40は、画像1‐1〜1‐4、並びに画像3−1及び画像3−2の全てを表示可能であり、また、そのうちの一部だけを表示することもできる。
撮像素子350、351、撮像素子350、351に接続するケーブル161が貫通する内管112に形成された貫通孔、及び、照射部330に光を導く光ファイバ160が貫通する内管112に形成された貫通孔は、内管112と外管111との間に設けられた隔壁360によって囲まれている。そのため、バルーン120の拡張・収縮のために外管111内を移動する液体は、撮像素子350、351に触れず、また、前述の貫通孔を通じて内管112の内部に流入しない。
以上のように、本実施形態のバルーンカテーテル300は、第1実施形態の構成に加え、レンズ340及び撮像素子350、351を有しており、そのため、バルーン120よりも先端側からだけでなくバルーン120よりも後端側からもバルーン120の外形線が撮像される。従って、第3実施形態のバルーンカテーテル300は、第1実施形態の効果に加え、バルーン120の位置及び拡張動作をより確実に確認できるという効果を奏する。
<第4実施形態>
図16において概説すると、第4実施形態のバルーンカテーテル400は、バルーン120よりも後端側にバルーン120の伸延方向と非平行に屈曲した屈曲部415を備えた外管411及び内管412を有する点で、第1実施のバルーンカテーテル100と異なる。
また、バルーンカテーテル400は、屈曲部415に配置された、レンズ440、撮像素子450、及び照射部430を有する点で、第1実施のバルーンカテーテル100と異なる。
外管411、内管412、レンズ440、撮像素子450、及び照射部430以外の構成については、バルーンカテーテル400は、第1実施形態のバルーンカテーテル100と略同様である。そのため、同様の構成要素については図に同一の符号を付し、また、重複する説明を省略する。また、拡張システムについても第4実施形態と第1実施形態とでバルーンカテーテル400以外の構成は略同様である。また、バルーンカテーテル400を用いた拡張方法も第4実施形態は第1実施形態と略同様である。
外管411は、屈曲部415の形状を保持するように形状付けされており、また、屈曲部415において、屈曲部415と異なる他の箇所と同様に柔軟性を有する。このため、外管411は、屈曲部415の形状を保ちつつ、柔軟に曲がることができる。
内管412は、屈曲部415が設けられた外層管414、及び外層管414に沿って設けられた内層管413を有する。外層管414を形成する材料は、第1実施形態の外層管114と同様である。また、内層管413を形成する材料は、第1実施形態の内層管113と同様であり、また、内層管413は、第1実施形態の内層管113と同様、メッシュ形状を有する。
外層管414は、屈曲部415の形状を保持するように形状付けされており、また、屈曲部415において、屈曲部415と異なる他の箇所と同様に柔軟性を有する。内層管413は、外層管414の変形に追従して変形する。従って、内管412は、屈曲部415の形状を保ちつつ、柔軟に曲がることができる。屈曲部415以外の構成については、外管411及び内管412は、第1実施形態の外管111及び内管112と略同様であるため重複する説明を省略する。
レンズ440は、バルーン120が視野に収まるように、屈曲部415におけるバルーン120に対向する位置に設けられる。レンズ440は外管411に設けられる。レンズ440は、バルーン120を視野に収められればよく、例えば、前述の実施形態で用いられたような魚眼レンズ又は広角レンズに比べ視野の狭い標準レンズであってもよい。レンズ440は、拡張前のバルーン120の外形線、より好ましくは拡張前後のバルーン120の外形線を視野に収める。
また、レンズ440は、標準レンズに限定されず、前述のような魚眼レンズ又は広角レンズであってもよい。この場合、視野が標準レンズに比べて広く、よってバルーン120及びその近傍をより広い範囲で確認でき、また、レンズ440よりも後端側を確認できる。
照射部430は、外管411に設けられる。照射部430は、レンズ440の視野に収まる、バルーン120の外形線及びその近傍を照らす。例えばバルーン120が狭窄した自然口に配置されている場合、照射部430は、バルーン120の外形線に加えて、バルーン120に接する狭窄した自然口を照らす。照射部430は、好ましくはレンズ440よりも後端側に設けられる。照射部430がレンズ440より後端側に設けられることによって、照射部430が視野の妨げとならないため、バルーン120の外形線をより視認し易い。照射部430へ光を導く光ファイバ160は、管162及び内管412の外周を貫通して外管411内に引き出されている。この光ファイバ160は、ハブ116の後端から引き出されて照射部430と光源装置30とを光学的に接続する。
撮像素子450は、内管412に設けられる。撮像素子450は、バルーン120よりも後端側から、レンズ440の視野内の画像4を撮像する。撮像素子450は、例えば、CCDイメージセンサ、又はCMOSイメージセンサである。撮像素子450からの信号を表示装置40へ送るケーブル161は、内管412の外周を貫通して撮像素子450に電気的に接続している。このケーブル161は、ハブ116の後端から引き出されて撮像素子450と表示装置40とを電気的に接続する。表示装置40は、画像1‐1〜1‐4、及び画像4の全てを表示可能であり、また、そのうちの一部だけを表示することもできる。
撮像素子450、撮像素子450に接続するケーブル161が貫通する内管412に形成された貫通孔、及び、照射部430に光を導く光ファイバ160が貫通する内管412に形成された貫通孔は、内管412と外管411との間に設けられた隔壁460によって囲まれている。そのため、バルーン120の拡張・収縮のために外管411内を移動する液体は、撮像素子450に触れず、また、前述の貫通孔を通じて内管412内に流入しない。
以上のように、本実施形態のバルーンカテーテル400は、第1実施形態のバルーンカテーテル100の構成に加え、屈曲部415、及び屈曲部415に配置されたレンズ440を有しており、そのためレンズ440がバルーン120の方に向くように傾くので、バルーン120の外形線がレンズ440の視野に収まり易い。よって、本実施形態のバルーンカテーテル400は、第1実施形態の効果に加え、バルーン120の位置及び拡張動作をより確実に確認できるという効果を奏する。
また、レンズ440及び撮像素子450によって、バルーン120よりも先端側からだけでなくバルーン120よりも後端側からもバルーン120の外形線が撮像される。このため、第4実施形態のバルーンカテーテル400は、バルーン120の位置及び拡張動作をさらに確実に確認できるという効果を奏する。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の範囲内で種々改変できる。
例えば、上記第1実施形態では1つのレンズに対し複数の撮像素子が設けられたが、本発明はこれに限定されない。1つの魚眼レンズ又は広角レンズに対し1つの撮像素子を設けることによって、本体の先端より前方、及びバルーンの外形線を視認するようにしてもよい。
また、本体の先端より前方、及びバルーンの外形線を視認可能であればよく、例えば、第3実施形態のバルーンカテーテル300において撮像素子152、153のない形態を本発明は含む。この場合、バルーン120の外形線は、専ら撮像素子350又は撮像素子350、351によって、バルーン120よりも後端側から撮像される。同様に、第4実施形態のバルーンカテーテル400において、撮像素子152、153のない形態を本発明は含む。この場合、バルーン120の外形線は専ら撮像素子450によって、バルーン120よりも後端側から撮像される。また、このような撮像素子152、153のない場合、レンズ140は、バルーン120を視野に収めなくてもよく、従って魚眼レンズ又は広角レンズよりも視野の狭い標準レンズであってもよい。
また、撮像部は、上記実施形態のようにCCDイメージセンサ等の撮像素子に限定されず、例えば、レンズからの光を受光可能な、光ファイバの束であってもよい。
また、拡張体は、狭窄した自然口を拡張可能なものであればバルーンに限定されない。拡張体は、例えば、ステントのような構成を有する拡張可能な他の部材であってもよい。
また、上記実施形態において、照射部は、光源装置で発生した光の出射口であるが、撮像対象を照らすことができればこれに限定されず、例えば自ら光を発するLEDライトであってもよい。この場合、照射部へ光を導く光ファイバの代わりに、照射部としてのLEDライトに電力を供給するケーブルが設けられる。
10 拡張システム、
20 圧力供給装置、
30 光源装置、
40 表示装置、
100、200、300、400 バルーンカテーテル(拡張カテーテル)、
110、210、310、410 本体、
111、411 外管、
112、412 内管、
113、413 内層管、
114、414 外層管、
115、215 先端突出部、
120 バルーン(拡張体)、
140、240、241、340、440 レンズ、
150、151、152、153 撮像素子(撮像部)、
250、251、252、253 撮像素子(撮像部)、
350、351 撮像素子(撮像部)、
450 撮像素子(撮像部)、
415 屈曲部、
A 副鼻腔、
N 鼻腔、
S 自然口。

Claims (5)

  1. 長尺状の本体と、
    前記本体の外周に設けられた拡張可能な拡張体と、
    前記本体に設けられ、少なくとも、前記本体の先端よりも前方と拡張前の前記拡張体の外形線とを視野に収めるレンズと、
    前記レンズを介して画像を撮像する撮像部と、
    を有する拡張カテーテル。
  2. 前記撮像部は、複数設けられており、前記レンズからの画像を分割して撮像できる、請求項1に記載の拡張カテーテル。
  3. 前記レンズは複数設けられ、少なくとも前記本体の先端よりも前方を視野に収めるレンズと、少なくとも前記拡張体の外形線を視野に収めるレンズとを含む、請求項1又は請求項2記載の拡張カテーテル。
  4. 前記本体は、前記拡張体よりも後端側に当該拡張体の伸延方向とは非平行に屈曲した屈曲部を有し、
    前記レンズ及び前記撮像部は、前記屈曲部の前記拡張体に対向する位置に設けられ、前記撮像部は、拡張前の前記拡張体の外形線を前記後端側から撮像する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の拡張カテーテル。
  5. 前記本体は、先端から前記拡張体に向かって拡がるテーパー状に形成されており、
    前記レンズは、テーパー状の傾斜に沿って設けられている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の拡張カテーテル。
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