JP2003506369A - セロトニン作動性のベンゾフラン - Google Patents

セロトニン作動性のベンゾフラン

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、式: 【化21】 [式中、A、R、R、R、RおよびRは明細書中に記載する通りである]のセロトニン作動性のベンゾフランを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 神経伝達物質セロトニン(5−ヒドロキシトリプタミン、5−HT)は、少な
くとも7つの受容体クラスの異種性集団から生じる豊富な薬理作用を持っている
。セロトニン5−HTクラスは、さらに少なくとも3つのサブタイプ(これは
、5−HT2a、5−HT2bおよび5−HT2cで示される)に細分される。
5−HT2c受容体は分離され、特徴づけがなされており(Julius, et al., 米
国特許第4, 985, 352号)、5−HT2c受容体を欠損したトランスジェニック
なマウスは発作および食物の消費が増加する摂食障害を示すと報告されている(
Julius, et al., 米国特許第5, 698, 766号)。5−HT2c受容体に対して選
択的な化合物は、現在の療法に関連する副作用を伴わない発作および摂食障害の
処置のための有用な療法を提供するだろう。本発明は、5−HT2c受容体作動
薬として有用な新規なベンゾフランを提供する。
【0002】 本発明は式I:
【化11】 [式中、 Rは水素、ハロ、トリフルオロメチルまたはC〜Cアルキルである。 Rは水素、ハロ、トリフルオロメチル、フェニルまたはC〜Cアルキル
である。 R、RおよびRは独立して、水素、ハロ、トリフルオロメチル、シアノ
、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルコキシカルボニル、C〜Cアルキ
ル、置換基(これは、C〜Cアルコキシおよびヒドロキシからなる群から選
ばれる)で置換されたC〜Cアルキル置換、および−C(O)NHRであ
る。 RはC〜Cアルキルであって、該アルキル鎖は場合により、フェニルお
よびピリジルからなる群から選ばれる置換基で置換されている。 Aは、ベンゾフラン骨格の4−または7−位のいずれかで結合しており、式:
【化12】 のアミンである。 ここで、nは0、1または2である。 R、RおよびRは独立して、水素またはC〜Cアルキルである。 Qは水素である。 R5’は水素またはメチル(但し、Rが水素以外である場合には、R5’
メチルのみである)であるか、またはR5’およびQはそれらが結合している炭
素原子と一緒になって二重結合を形成する。 R6’は水素またはメチル(但し、Rが水素以外である場合には、R6’
メチルのみである)であるか、またはR6’およびQはそれらが結合している炭
素原子と一緒になって二重結合を形成する。 R7’は水素またはメチル(但し、Rが水素以外である場合には、R7
メチルのみである)である。 但し、a)nが1または2である場合には、R、RおよびRの少なくと
も1つは水素以外でなければいけない。そして、 b)R、R5’、R、R6’、RおよびR7’のうちの2つだけが水素
以外であり得る] のベンゾフラン、またはその医薬的に許容し得る酸付加塩を提供する。
【0003】 本発明はまた、医薬的に許容し得る担体、希釈物または賦形剤と一緒に、式I
の化合物を含む医薬製剤を提供する。
【0004】 本発明は、哺乳動物における5−HT2c受容体の活性化を増大させる方法を
提供するものであって、該方法はそれらの活性化が必要な哺乳動物に、医薬的に
有効な量の式Iの化合物を投与することを含む。
【0005】 本発明はまた、哺乳動物における肥満の処置方法を提供するものであって、該
方法はそれらの処置が必要な哺乳動物に医薬的に有効な量の式Iの化合物を投与
することを含む。
【0006】 本発明の更なる実施態様は、哺乳動物におけるセロトニンの神経伝達の減少に
関連する多数の障害を処置するための、5−HT2c受容体の活性化を増大させ
る方法である。これらの障害としては、例えば鬱病、肥満、過食症、月経前症候
群または後期黄体期症候群、アルコール依存症、タバコ乱用、恐慌症、不安、脳
外傷後症候群、記憶喪失、加齢の痴呆、社会恐怖症、注意不足活動亢進症、分裂
行動異常症、欲求制御異常症、境界人格異常症、強迫異常症、慢性疲労症候群、
早漏、勃起障害、拒食症、、睡眠異常症、自閉症、不安、発作異常症および無言
症を含む。これらの方法のいずれかは式Iの化合物を使用する。
【0007】 本発明はまた、肥満を処置するための薬物の製造における式Iの化合物の使用
を提供する。加えて、本発明は式Iの化合物を含有する、肥満の処置に適合させ
た医薬製剤を提供する。更に、本発明は肥満の処置方法を含み、該方法は有効な
量の式Iの化合物を投与することを含む。
【0008】 上記の式において使用する一般的な化学用語は、それらの通常の意味を有する
。例えば、用語「アルキル」とは、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソ
プロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチルなどの基を含
む。用語「アルコキシ」とは、メトキシ、エトキシ、プロピキシ、イソプロポキ
シ、ブトキシなどを含む。用語「アシル」とは、例えばホルミル、アセチル、プ
ロピオニル、ブチリル、2−メチルプロピオニルなどの基を含む。用語「ハロ」
とは、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードを含む。
【0009】 用語「置換基(これは、C〜Cアルコキシおよびヒドロキシからなる群か
ら選ばれる)で置換されたC〜Cアルキル」とは、炭素鎖がヒドロキシまた
はC〜Cアルコキシから独立して選ばれる1つまたは2つの置換基で置換さ
れた分枝または直鎖のアルキル基を意味する。
【0010】 用語「C〜Cアルキル(ここで、該アルキル鎖は場合により、フェニルお
よびピリジルからなる群から選ばれる置換基で置換されている)」とは、炭素鎖
がフェニル環またはピリジル環で置換され得る、分枝または直鎖のアルキル基を
意味する。
【0011】 本発明の化合物はアミンであるので、それらは本来塩基性であり、従って多数
の無機酸および有機酸と反応して、医薬的に許容し得る酸付加塩を生成する。 本発明の化合物の遊離アミンのいくつかは典型的に室温で油状物であるので、取
扱いおよび投与を容易にするために、それら遊離アミンをそれらの医薬的に許容
し得る酸付加塩に変換することが好ましい。その理由は、後者は通常、室温で固
体であるからである。それらの塩を生成するのに通常使用する酸とは、無機酸(
例えば、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、リン酸など)および有機酸(
例えば、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、シュウ酸、p−ブロモフ
ェニルスルホン酸、炭酸、コハク酸、クエン酸、安息香酸、酢酸など)を挙げら
れる。それら医薬的に許容し得る塩の例としては、硫酸塩、ピロ硫酸塩、重硫酸
塩、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、リン酸塩、リン酸一水素塩、リン酸二水素塩、メタ
リン酸塩、ピロリン酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、酢酸塩、プロピオン酸塩
、デカン酸塩、カプリル酸塩、アクリル酸塩、ギ酸塩、イソ酪酸塩、カプロン酸
塩、ヘプタン酸塩、プロピオール酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、
スベリン酸塩、セバシン酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、ブチン−1,4−二
酸塩、ヘキシン−1,6−二酸塩、安息香酸塩、クロロ安息香酸塩、メチル安息
香酸塩、ジニトロ安息香酸塩、ヒドロキシ−安息香酸塩、メトキシ安息香酸塩、
フタル酸塩、スルホン酸塩、キシレンスルホン酸塩、フェニル酢酸塩、フェニル
プロピオン酸塩、フェニル酪酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、β−ヒドロキシ酪酸塩
、グリコール酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩、プロパンスルホン酸塩、ナ
フタレン−1−スルホン酸塩、ナフタレン−2−スルホン酸塩、マンデル酸塩な
どを挙げられる。好ましい医薬的に許容し得る塩は、塩酸およびフマル酸と形成
する塩を挙げられる。
【0012】 当業者は、本発明のある化合物の「A」分子上の置換基により、シスおよびト
ランス異性体を生じることを認めるであろう。この異性体関係の例は、以下のベ
ンゾフリルピペリジンによって例示される。
【化13】
【0013】 本発明の化合物は、シスおよびトランス異性体の混合物としてであるか、また
はそれらの個々の異性体として存在し得る。該化合物は個々の異性体として存在
することが好ましい。シスの立体配置である化合物は特に好ましい。
【0014】 当業者は、本発明の化合物が少なくとも1つのキラル炭素を有しており、従っ
てラセミ体として、個々のエナンチマーまたはジアステレオマーとして、および
個々のエナンチマーもしくはジアステレオマーの混合物として存在することをも
認めるであろう。本発明の化合物の個々のエナンチマーは、構造式:
【化14】 (ここで、RまたはRは水素以外である) によって例示される。
【0015】 個々のジアステレオマーは構造式:
【化15】 によって例示される。
【0016】 上記に例示するエナンチマーおよびジアステレオマーは、本発明の化合物上の
ある水素でない置換基の他の組合せによって創出される他のエナンチマーおよび
ジアステレオマーの代表例であるが、これらは本発明の範囲を限定することを意
図するものではない。その上、当業者は本発明の化合物のベンゾフリル環上のあ
る置換基は、該分子に更なる不斉中心を導入して、上記の通り、更に光学異性体
を創出することを認めるであろう。
【0017】 本発明の化合物が単一のエナンチマーまたはジアステレオマーとして存在し、
製剤化され、使用されることは本発明の好ましい実施態様であるが、本発明はま
たラセミ形態で存在したり、および個々のエナンチマーもしくはジアステレオマ
ーの混合物として存在する本発明の化合物を包含する。本発明の方法および製剤
化はまた、ラセミ体並びに個々のエナンチマーおよびジアステレオマーの混合物
としての本発明の化合物の使用および製剤化を包含する。
【0018】 該個々のエナンチマーおよびジアステレオマーは、ラセミ体またはエナンチオ
的にもしくはジアステレオ的に優位な遊離のアミンについてのキラルクロマトグ
ラフィーによって、或いはラセミまたはエナンチオ的にもしくはジアステレオ的
に優位な遊離のアミンとキラルな酸とから製造される塩についての分別再結晶に
よって製造される。別法として、遊離のアミンをキラル補助剤と反応させて、エ
ナンチオマーまたはジアステレオマーをクロマトグラフィーによって分離し、続
いて該キラル補助剤を除去することによって該遊離アミンを再生することができ
る。その上、エナンチマーまたはジアステレオマーの分離は、本発明の化合物の
製造のいずれかの便利な時に行なうことができる。本発明の化合物はまた、キラ
ル合成を使用することによっても製造することができる。エナンチマーまたはジ
アステレオマーの分離についての特に有用な方法は、EP0838448 A1
号に記載されている「Dutch Resolution」(これは、T. Vriesらによる、Angew. Chem. Int. Ed., 37,2349−2354(1998)およびB. BroxtermanらによるChim. Oggi. ,16,34-37(1998)を参照のこと)を挙げられる。分割のための特に有用
な塩としては、3−ブロモカンファー−8−スルホン酸、マンデル酸、ジベンゾ
イル酒石酸、ジ−(p−メチルベンゾイル)酒石酸およびジ−(p−メトキシベ
ンゾイル)酒石酸を含む。
【0019】 式Iの化合物の全ては有用な5−HT2c作動薬であるが、特定の種類の化合
物が好ましい。以下の段落は、それら好ましい種類を記載する。 aa)Aはベンゾフラン環の7位で結合している; ab)nは0または1である; ac)nは1である; ad)Qは水素である。 ae)QおよびR5’はそれらが結合している炭素原子と一緒になって、二重
結合を形成する; af)QおよびR6’はそれらが結合している炭素原子と一緒になって、二重
結合を形成する; ag)Rは水素である; ah)Rはハロである; ai)RはC〜Cアルキルである; aj)Rは水素である; ak)Rはハロである; al)Rはトリフルオロメチルである; am)RはC〜Cアルキルである; an)Rは水素である; ao)Rはハロである; ap)Rはフルオロである; aq)Rはトリフルオロメチルである; ar)Rは水素である; as)Rはハロである; at)Rはフルオロである; au)Rはトリフルオロメチルである; av)Rは水素である; aw)Rはハロである; ax)Rはフルオロである; ay)Rはトリフルオロメチルである; az)Rは水素である; ba)RはC〜Cアルキルである; bb)Rはメチルである; bc)R5’は水素である; bd)R5’はメチルである; be)Rは水素である; bf)RはC〜Cアルキルである; bg)Rはメチルである; bh)R6’は水素である; bi)R6’はメチルである; bj)Rは水素である; bk)RはC〜Cアルキルである; bl)Rはメチルである; bm)R7’は水素である; bn)R7’はメチルである; bo)該化合物は遊離塩基である; bp)該化合物は塩である; bq)該化合物は塩酸塩である; br)該化合物はフマル酸塩である; bs)該化合物はラセミ体である; bt)該化合物は1つのエナンチマーである; bu)該化合物は1つのジアステレオマーである。 bv)Aはベンゾフリル分子の7位で結合しており、R、RまたはR
いずれか1つは水素である; bw)Aはベンゾフリル分子の7位で結合しており、R、RまたはR
いずれか2つは水素である; bx)Aはベンゾフリル分子の7位で結合しており、R、RおよびR
全ては水素以外である; by)R、RおよびRのうちの1つは水素以外である; bz)R、R5’、R、R6’、RおよびR7’のうちの2つは水素以
外である; ca)nは1であり、Aは3位でのモノ置換である; cb)nは1であり、Aは2位および3位の両方で置換されている。 上記の種類は組み合わさって、更なる好ましい種類を生成すると理解される。
【0020】 本発明は、哺乳動物の5−HT2c受容体の活性化を増大させる方法をも提供
するものであって、該方法は該活性化が必要な哺乳動物に有効な量の式Iの化合
物を投与することを含む。好ましい哺乳動物はヒトである。
【0021】 本発明の化合物は、適当に置換したベンゾフランおよび以下のスキームにおい
て例示する適当なケトンを出発として製造することができる。該スキームにおい
て、Xはブロモまたはヨードである。Pgは窒素保護基である。n、R、R
、R、R、R、R5’、R、R6’、RおよびR7’の変数につ
いては上で定義する通りである。
【化16】 適当な溶媒(典型的に、テトラヒドロフランおよびジエチルエーテル)中の適
当に置換したブロモまたはヨードベンゾフラン(a)を、金属マグネシウムを用
いて処理して、対応するグリニャール試薬(b)を製造する。別法として、ブロ
モ−またはヨードベンゾフランの適当な溶媒(典型的に、ジエチルエーテルまた
はテトラヒドロフラン)の溶液を、アルキルリチウム(典型的に、tert−ブ
チルリチウム)を用いて処理して、対応する有機リチウム試薬(b)を製造する
。次いで、これらの試薬のいずれかを適当に置換した窒素保護のピロリジノン(
nは0である)、ピペリジノン(nは1である)またはホモピペリジノン(nは
2である)(c)と反応させて、ベンジルアルコール(d)を製造する。この反
応に有用な窒素保護基については、当該分野の当業者にとってよく知られている
。これらの基の概要については、GreeneのProtective Groupsin Organic Synthe sis 、2版、Wiley Interscienceにおいて知ることができる。特に有用な保護基
はベンジルおよびt−ブトキシカルボニルを含む。
【0022】 ベンジルアルコール(d)を酸(典型的に、p−トルエンスルホン酸、メタン
スルホン酸、塩酸または臭化水素酸)を用いて処理することによって脱水して、
アルケンの混合物を得る。Pgは酸による脱水条件に対して安定な分子(例えば
、Pgがベンジルである化合物)である場合には、式(e)および(f)のアル
ケンを製造する。Pgが酸性条件に対して不安定(例えば、Pgがt−ブトキシ
カルボニル)である場合には、式(g)および式(h)の化合物を直接的に製造
する。これらアルケンの混合物のいずれかは、クロマトグラフィーまたは分別結
晶によって個々の異性体に分離することができる。次いで、必要ならば該化合物
を窒素保護して本発明の化合物を得ることができる。
【0023】 ベンジルアルコール(d)の酸による脱水の別法はスズが媒介する脱酸素化で
ある。この脱酸素化は、先ず標準的なアシル化の条件下でクロロシュウ酸メチル
を用いて処理することによって、該ベンジルアルコールを対応するシュウ酸エス
テルに変換することによって達成される。得られた誘導体を2,2’−アゾビス
イソブチルニトリルの存在下でトリ(n−ブチル)スズヒドリドを用いて処理し
て式(j)の化合物を得る。次いで、この化合物を窒素を脱保護して本発明の化
合物を得る。
【0024】 上記のアニオンベースのカップリング反応の別法は、以下のスキーム(ここで
、変数は上記の通りである)において記載するパラジウム触媒のカップリング反
応である。
【化17】
【0025】 適当な溶媒(典型的に、ジメチルホルムアミド)中の適当に置換されたブロモ
ベンゾフランおよび必須のN−保護したジヒドロピロール(nは0である)、テ
トラヒドロピリジン(nは1である)またはデヒドロブロモピペリジン(nは2
である)を、パラジウムの供給源(例えば、酢酸パラジウム)、適当なホスフィ
ン(例えば、トリ(フラ−2−イル)ホスフィン)、適当なアミン(例えば、ジ
イソプロピルエチルアミン)および塩化リチウムと一緒に加熱する。次いで、こ
のカップリング反応の生成物について窒素の脱保護を行なって、本発明の化合物
を得る。
【0026】 別法として、パラジウムで媒介されるカップリング反応を、適当に置換したベ
ンゾフリルボロン酸誘導体および対応するピロリジノン、ピペリジノンまたはホ
モピペリジノンの適当なエノールトリフレート上で行なうことができる。これら
のカップリングの相手(partner)は、当該分野でよく知られている方法によっ
て、それぞれ対応するブロモベンゾフランおよびケトンから製造することができ
る。この種類のパラジウムカップリング反応については当該分野でよく知られて
いる(N. MiyauraらによるJournal of Organic Chemistry,51,5467−5471(19
86);Y.HoshinoらによるBull. Chim. Soc. Jap.,61,3008−3010(1988);N
.MiyauraらによるJournal of the American Chemical Society,111,314-3
21(1989);W.J.ThomsonらによるJournal of Organic Chemistry,53,2052
−2055(1988);およびT.I.WallowおよびB.M.NovackによるJournal of Org anic Chemistry ,59,5034-5037(1994)を参照)。
【0027】 当業者は、上記のいずれかの窒素の脱保護工程についての条件は窒素保護基の
性質に依存することを認めるであろう。例えば、ベンジル基をクロロギ酸1−ク
ロロエチルを用いて処理するか、または接触水素化によって除去することができ
る。t−ブトキシカルボニル基を、酸(例えば、トリフルオロ酢酸または塩化水
素)を用いて処理することによって除去することができる。
【0028】 必須のベンゾフラン中間体は商業的に入手することができたり、または以下の
スキーム(ここで、変数R、RおよびRは上で定義する通りである)にお
いてよく知られている方法によって、適当に置換したフェノールから製造するこ
とができる。
【化18】
【0029】 適当に置換したフェノールの適当な溶媒(典型的に、ジメチルホルムアミド)
溶液を塩基を用いて処理して、対応するフェノキシドを得る。この反応に有用な
塩基としては、例えばヒドリド供給源(例えば、ナトリウムまたはカリウムのヒ
ドリド)または炭酸塩(例えば、ナトリウムおよびカリウムの炭酸塩)を含む。
次いで、該フェノキシド溶液を、クロロ−またはブロモアセトアルデヒド(これ
は、環状アセタールまたはシアルキルアセタールとして保護される)と反応させ
る。ブロモアセトアルデヒドジエチルアセタールはこの反応に特に有用である。
この方法によって製造したフェノキシアセトアルデヒドアセタールを適当な溶媒
中で酸素供給源と反応させて、目的のベンゾフランを得る。適当な溶媒としては
、トルエン、キシレン、ベンゼンおよびハロベンゼン(例えば、クロロベンゼン
)を含む。適当な酸としては、濃硫酸、ポリリン酸および酸性樹脂(例えば、ア
ンバーリスト(登録商標)を含む。
【0030】 別法として、該フェノキシド溶液を臭化アリルまたは塩化アリルを用いて処理
して、標準的な単離および精製方法後に、対応するアリルエーテルを得る。この
精製したエーテルをオルトクライゼン転位反応を有効にするのに十分な温度で加
熱して、対応するo−アリルフェノールを得る。この転位反応に使用するアリル
エーテルは、残留のジメチルホルムアミドが実質的にないことが重要である。当
業者は、RおよびRの位置および性質に応じて、該転位反応が2つの異性体
生成物の混合物を与えることを認めるであろう。便宜または所望に応じて、これ
らの異性体を、この段階でまたは合成操作の後に分離することができる。該分離
は、クロマトグラフィー精製、蒸留または結晶化によって有効とすることができ
る。次いで、o−アリルフェノールを適当な溶媒(例えば、ジクロロメタンおよ
びメタノールがこの工程に有効な溶媒である)中、過剰量のオゾンを用いて処理
する。次いで、該反応混合物をオゾンをパージして、オゾニドを減圧下で処理(
典型的には、トリフェニルホスフィンまたはジメチルスルフィドを用いて処理す
る)して、対応するフェニルアセトアルデヒドを得る。当業者は、フェノール性
ヒドロキシ基についてのアルデヒドの配向により、環状のヘミアセタールを与え
て、該ヘミアセタールは、遊離のヒドロキシアルデヒドと一緒の平衡混合物とし
て存在することを認めるであろう。適当な溶媒(例えば、トルエン)中のこの平
衡混合物の溶液を、触媒量の適当な酸(例えば、硫酸)を用いて処理して、目的
のベンゾフランを得る。
【0031】 当業者は、2−および3−位で置換されたベンゾフランを、合成スキームII
Iに記載された化学の改良によって製造することができることを認めるであろう
。例えば、該フェノールを適当なハロケトンを用いてアルキル化して、次いで環
化して置換されたベンゾフランを得ることができる。別法として、該ベンゾフラ
ン分子を本発明の化合物の合成の適当な時点で、当業者にとって知られている方
法を用いて2−または3−位で置換することができる。
【0032】 必須のベンゾフランをまた、以下の反応スキーム(ここで、変数R、R
よびRは上で定義する通りである)に例示されている通り、適当に置換された
フェノールから製造することができる。製造スキーム
【化19】
【0033】 適当なフェノールおよびヘキサメチレンテトラミンの混合物を、適当な酸(例
えば、トリフルオロ酢酸)を用いて処理して、水性のワークアップ後に、対応す
るo−ホルミルフェノールを得る。次いで、このo−ホルミルフェノールを(ブ
ロモメチル)トリフェニルホスホニウムブロミドを用いて処理して、続いて適当
な塩基(例えば、tert−ブトキシカリウム)を用いて処理することによって
目的のベンゾフランを得る。
【0034】 必須のピロリジノン(nは0である)およびピペリジノン(nは1である)を
商業的に入手することができたり、または当該分野でよく知られている方法によ
って製造することができる。該必須のホモピペリジノン(nは2である)を、適
当に置換したピペリジノンから製造することができる。それらの方法の1つとし
ては、RoglansらによるSynthetic Communications, 22(9), 1249-1258 (1992)に
よって記載の合成の改良法が挙げられる。ピロリジノンおよびホモピペリジノン
の製造に関する方法については、以下のスキーム(ここで、変数は上記の通りで
ある)に記載する。
【化20】
【0035】 該必須のピロリジノン(nは0である)を、アミノ酸のエステル(例えば、エ
チルエステル)をクロロギ酸メチルと反応させることによって製造することがで
きる。得られたカルバメートを、塩基を用いて処理し、次いで適当に置換したア
クリル酸エステルを用いて処理する。得られたケトエステルを塩基および適当な
アルキル化剤(例えば、アルキルハライド)を用いて処理し、続いて酸の水溶液
中で脱カルボニル化および脱保護を行なうことに目的の化合物を得る。
【0036】 必須のホモピペリジノンを、ジアゾ酢酸エチルおよび適当なルイス酸(例えば
、三フッ化ホウ素)を使用する標準的な環拡張プロトコールによって、対応する
ピペリジンから製造することができる。得られたケトエステルを、塩基および適
当なアルキル化剤(例えば、アルキルハライド)を用いて処理して、続いて酸の
水溶液の存在下で、脱カルボニル化および脱保護を行なう。当業者は、必要であ
ったりまたは所望するならば、続いて変換反応を行なうことが可能であって、よ
り多く置換された化合物を得ることができることを認めるであろう。
【0037】 当業者は、全ての置換基が本発明の化合物を製造するのに使用する反応条件と
適合しうるわけではないことを認めるであろう。これらの条件に不適合な置換基
は、合成のより適当な時点で導入したり、または当該分野の当業者にとってよく
知られた官能基変換反応によって製造することができる。その上、本発明の多数
の化合物(これらは、有用な本来5−HT2C作動薬である)は本発明の他の化
合物を製造するのに有用な中間体である。エステル官能基を有するこれら本発明
の化合物は、例えば標準的な反応条件下で加水分解して、対応するカルボン酸を
得ることができる。次いで、これらの酸を標準的なペプチドカップリング条件下
でアミンと反応させて、対応するアミドを得る。別法として、該エステルを還元
して対応するアルコールを得ることができる。その上、アルコキシ基を切断して
対応するフェノールを得て、1級アミンをジアゾ化して置換することによって、
対応するハロゲン化化合物を得ることができる。
【0038】 以下の製造例および実施例は、本発明の化合物の製造に有用な方法を例示する
ものである。
【0039】 製造例I 5−フロオロ−7−ブロモベンゾフラン2−(2−ブロモ−4−フルオロフェノキシ)アセトアルデヒドジエチルアセタ ール 2−ブロモ−4−フルオロフェノール(20g、105mmol)のジメチル
ホルムアミド(211mL)溶液に、ブロモアセトアルデヒドジエチルアセター
ル(15.8mL、105mmol)を加え、続いて無水炭酸カリウム(14.
5mL、105mmol)を加えた。次いで、この混合物を窒素雰囲気下で約1
8時間加熱還流した。次いで、該反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた残渣を
酢酸エチル(200mL)および1N水酸ナトリウム(200mL)で分配した
。相分離し、酢酸エチル相を水洗(200mL)して乳濁液を得た。更に酢酸エ
チル(100mL)および水(20mL)を該乳濁液に加えた。分離した酢酸エ
チル相および乳濁液を取りだし、保存した。該酢酸エチル相を再び水洗(200
mL)した。この新しい乳濁液をもとの乳濁液および水相と一緒にした。その混
合物を酢酸エチル(700mL)および水(780mL)で分配した。その乳濁
液および水相(1600mL)を除去した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し
、減圧下で濃縮して琥珀色油状物の目的物質(26.4g、82%)を得た。該
保存した乳濁液および水相をトルエン(1L)を用いて洗浄した。相分離し、有
機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮して琥珀色油状物の目的物(4
.67g)を得た。目的物の総計の回収量は31.1g(96.7%)であった
【0040】環化 アンバーリスト−15(109.4g)のクロロベンゼン(707mL)混合
物を共沸蒸留することによって加熱還流して、水を除去した。ポットに残ってい
る容量が約500mLとなった後、蒸留を止めた。次いで、この混合物に、2−
(2−ブロモ−4−フルオロフェノキシ)アセトアルデヒド(109.4g、3
56mmol)のクロロベンゼン(4060mL)溶液を2時間かけて滴下した
。該混合物を一定量の水を除去しながら、還流下で撹拌した。水が共沸蒸留にお
いて全く観察されなくなると、該反応混合物を室温まで冷却した。該ろ過ケーキ
をジクロロメタン(400mL)を用いて洗浄し、そのろ液を合わせて減圧下で
濃縮して無色油状物(102g)を得た。この油状物をヘキサン(500mL)
を用いて希釈し、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサンを用いて溶出)を行
なった。目的物を含有する画分を合わせて、減圧下で濃縮して標題化合物(39
.6g、52%)を得た。
【数1】
【0041】 製造例II 4−メトキシ−7−ブロモベンゾフラン 2−ブロモ−5−メトキシフェノールおよび4−ブロモ−5−メトキシフェノ ール 3−メトキシフェノール(40.0g、322.2mmol)のアセトニトリ
ル(1L)溶液を窒素雰囲気下で0℃まで冷却した。この冷却した溶液に、N−
ブロモスクシンイミド(57.35g、322.2mmol)のアセトニトリル
(500mL)溶液を、反応混合物の温度が0℃を保つような速度で滴下した(
約2時間)。添加が完結後、該反応混合物を0℃で約1時間撹拌し、次いで減圧
下で濃縮した。残渣を四塩化炭素を用いて処理し、生成した固体をろ過すること
によって除去した。該ろ液を減圧下で濃縮して赤色油状物のブロモ化異性体の混
合物を得た。
【0042】 この油状物をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜30%の酢酸エチルを含有
するヘキサン勾配系を用いて溶出)を行なった。最も速く溶出する化合物を含有
する画分を合わせて減圧下で濃縮して、透明液体の2−ブロモ−5−メトキシフ
ェノール(18.1g、28%)を得た。
【数2】
【0043】 遅く溶出する成分を含有する画分を合わせて、減圧下で濃縮した。この残渣を
シリカゲルクロマトグラフィー精製(ジクロロメタンを用いて溶出)を行なった
。実質的に純粋な4−ブロモ−5−メトキシフェノールを含有する画分を合わせ
て、減圧下で濃縮して、白色結晶性の固体(24.1g、37%)(m.p.は
68〜69℃)を得た。
【数3】
【0044】2−(2−ブロモ−5−メトキシフェノキシ)アセトアルデヒドジエチルアセタ ール 2−ブロモ−5−メトキシフェノール(16.0g、78.8mmol)、炭
酸カリウム(10.9g、78.8mmol)およびブロモアセトアルデヒドジ
エチルアセタール(15.5g、78.8mmol)のジメチルホルムアミド(
300mL)混合物を142℃で16時間加熱した。次いで、該反応混合物を室
温まで冷却し、2N水酸化ナトリウム(100mL)、続いて酢酸エチル(50
0mL)を用いて希釈した。この混合物を2回水洗(1L)した。該水性の洗液
を合わせて、酢酸エチル(300mL)を用いて2回抽出した。全ての有機相を
合わせて水洗(1L)し、飽和塩化ナトリウム水溶液(1L)を用いて洗浄し、
硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、減圧下で濃縮して暗琥珀色油状物の目的化合
物を得た。
【0045】環化 ポリリン酸(17g)のクロロベンゼン(500mL)混合物を撹拌しながら
、80℃まで加熱した。この混合物に、2−(2−ブロモ−5−メトキシフェノ
キシ)アセトアルデヒドジエチルアセタール(16g、50.13mmol)の
クロロベンゼン(100mL)溶液を30分間かけて滴下した。得られた混合物
を80℃で5時間、120℃で2時間撹拌した。該反応混合物を室温まで冷却し
、該クロロベンゼン溶液を該ポリリン酸相からデカントした。残りの残渣をジエ
チルエーテル(200mL×5)を用いて洗浄した。有機相の全てを合わせて、
減圧下で濃縮して暗琥珀色油状物を得た。この油状物をシリカゲルクロマトグラ
フィー精製(0〜5%の酢酸エチルを含有するヘキサン勾配を用いて溶出)を行
なった。生成物を含有する画分を合わせて減圧下で濃縮して、白色結晶性固体の
標題化合物(11.3g、99%)(m.p.=60〜62℃)を得た。 元素分析(CBrOとして計算)理論値:C 47.61、H 3.
11。実測値:C 47.40、H 3.37。
【0046】 製造例III 5−ブロモ−6−メトキシベンゾフラン 4−ブロモ−5−メトキシフェノール(23g、113.3mmol)を出発
として、本質的に製造例IIの方法によって白色結晶性固体の標題化合物(16
.2g)を製造した。
【0047】 製造例IV 4−ブロモベンゾフランおよび6−ブロモベンゾフラン 2−(3−ブロモフェノキシ)アセトアルデヒドジエチルアセタール 3−ブロモフェノール(10g、57.8mmol)のジメチルホルムアミド
(25mL)溶液を、水素化ナトリウム(鉱油中に60%分散、2.8g、70
mmol)のジメチルホルムアミド(30mL)混合物に滴下した。添加が完結
後、該反応混合物を1時間撹拌した。次いで、該反応混合物にブロモアセトアル
デヒドジエチルアセタール(9.7mL、64.5mmol)を加え、得られた
混合物を153℃で2時間撹拌した。次いで、該反応混合物を室温まで冷却し、
ジエルエーテル(300mL)を用いて希釈した。次いで、この混合物を水(1
50mL×2)、飽和塩化ナトリウム水溶液(50mL)を用いて洗浄し、硫酸
マグネシウムを用いて乾燥し、減圧下で濃縮して目的化合物(17g)を得た。
【数4】
【0048】環化 2−(3−ブロモフェノキシ)アセトアルデヒドジエチルアセタール(17g
、57.8mmol)およびポリリン酸(17.5g)のクロロベンゼン(40
0mL)混合物を80℃で2時間加熱した。該反応混合物を室温まで冷却し、ク
ロロベンゼンを該ポリリン酸からデカントした。ポリリン酸をジエチルエーテル
(150mL×2)を用いて洗浄した。全ての相または有機相を合わせて減圧下
で濃縮した。残渣をジエチルエーテルに再び溶解し、有機相を飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液、水および飽和塩化ナトリウム水溶液を用いて洗浄し、硫酸マグネ
シウムを用いて乾燥し、減圧下で濃縮した。該残留油状物をシリカゲルクロマト
グラフィー精製(ヘキサンを用いて溶出)を行なった。
【0049】 より速く溶出する異性体を含有する画分を合わせて、減圧下で濃縮して4−ブ
ロモベンゾフラン(1.7g、15%)を得た。 元素分析(CBrOとして計算)理論値:C 48.77、H 2.5
6;実測値:C 48.89、H 2.72。
【0050】 より遅く溶出する異性体を含有する画分を合わせて、減圧下で濃縮して6−ブ
ロモベンゾフラン(2.5g、22%)を得た。 元素分析(CBrOとして計算)理論値:C 48.77、H 2.5
6;実測値:C 48.89、H 2.67。
【0051】 製造例V 5−ブロモベンゾフラン 4−ブロモフェノール(10g、57.8mmol)を出発として、本質的に
製造例IVに記載の方法によって、標題化合物(4.2g、38%)を製造した
。 元素分析(CBrOとして計算)理論値:C 48.77、H 2.5
6;実測値:C 48.51、H 2.46。
【0052】 製造例VI 7−ブロモベンゾフラン 2−ブロモフェノール(10g、57.8mmol)を出発として、本質的に
製造例IVに記載の方法によって、標題化合物(5g、45%)を製造した。 元素分析(CBrOとして計算)理論値:C 48.77、H 2.5
6;実測値:C 49.02、H 2.82。
【0053】 製造例VII 5−メトキシ−7−ブロモベンゾフラン 2−ブロモ−4−メトキシフェノール 臭素(2.6mL、100mmol)の二硫化炭素(10mL)溶液を、4−
メトキシフェノール(12.4g、100mmol)の二硫化炭素(20mL)
溶液に、30分間かけて滴下した。30分後、更に臭素(1mL)の二硫化炭素
(10mL)を滴下した。次いで、該反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣をジエ
チルエーテルに溶解した。この溶液を水(100mL)および飽和塩化ナトリウ
ム水溶液(100mL)を用いて連続的に洗浄し、硫酸マグネシウムを用いて乾
燥し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー精製(0〜20
%の酢酸エチルを含有するヘキサン勾配を用いて溶出)を行なった。生成物を含
有する画分を合わせて減圧下で濃縮して、結晶性固体の目的化合物(11.6g
、57%)を得た。
【数5】
【0054】 2−ブロモ−4−メトキシフェノール(11.5g、56.9mmol)を出
発として、本質的に製造例IVに記載の方法によって、標題化合物(4.5g、
35%)を製造した。 元素分析(CBrOとして計算)理論値:C 47.61、H 3.
11;実測値:C 47.79、H 3.13。
【0055】 製造例VIII 6−メトキシ−7−ブロモベンゾフラン 2−ブロモ−3−メトキシフェノール 3−メトキシフェノール(22g、177.4mmol)のジヒドロピラン(
30mL)溶液を、氷/水浴下で冷却しながら、p−トルエンスルホン酸モノ水
和物(100mg、0.525mmol)のジヒドロピラン(10mL)溶液に
滴下した。1時間撹拌後、該反応混合物をジエチルエーテル(300mL)を用
いて希釈し、次いで0.1N水酸化ナトリウム(100mL)および飽和塩化ナ
トリウム水溶液(100mL)を用いて連続的に洗浄した。残りの有機相を硫酸
マグネシウムを用いて乾燥し、減圧下で濃縮した。残りの油状物を蒸留した。1
10℃〜130℃で蒸留している画分を集め、次いで5N 水酸化ナトリウムお
よびジエチルエーテルで分配した。該有機相を分離し、水および飽和塩化ナトリ
ウム水溶液を用いて連続的に洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥して、減圧下で
濃縮して、テトラヒドロピラン−2−イル 3−メトキシフェニルエーテル(2
7.1mg、73%)を得た。
【数6】
【0056】 テトラヒドロピラン−2−イル 3−メトキシフェニルエーテル(10g、4
8.1mmol)のテトラヒドロフラン(100mL)溶液に、n−ブチルリチ
ウム(1.6M ヘキサン溶液、33mL、52.8mmol)を15分間かけ
て滴下した。室温で2.5時間撹拌後、該反応混合物を0℃まで冷却し、次いで
1,2−ジブロモエタン(4.6mL、53.2mmol)を滴下した。次いで
、該反応混合物を室温で約14時間撹拌した。次いで、該反応混合物を1N 塩
酸(50mL)を用いて希釈し、1時間撹拌した。水相をジエチルエーテル(1
00mL×3)を用いて抽出した。該有機相を合わせて、5N 水酸化ナトリウ
ムを用いて十分に抽出した。これらの塩基性の水性抽出物を合わせて、氷/水浴
中で冷却した。この水溶液のpHを5Nエン酸を用いて約1にまで調節し、次い
でジエチルエーテル(100mL×3)を用いて抽出した。これらエーテル抽出
物を合わせて、飽和塩化ナトリウム水溶液を用いて洗浄し、硫酸マグネシウムを
用いて乾燥し、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィ
ー精製(0〜10%の酢酸エチルを含有するヘキサン勾配を用いて溶出)を行な
った。目的化合物を含有する画分を合わせて、減圧下で濃縮して残渣を得て、こ
のものは放置すると結晶化した。 元素分析(CBrOとして計算)理論値:C 41.41、H 3.
48;実測値:C 41.81、H 3.46。
【0057】 2−ブロモ−3−メトキシフェノール(6.9g、34mmol)を出発とし
て、本質的に製造例IVに記載の方法によって、白色のふわふわした固体の標題
化合物(3.2g、41%)を得た。 高分解能MS:(CBrOとして計算)理論値:225.9629。
実測値:225.9626。
【0058】 製造例IX 4−フロオロ−7−ブロモベンゾフラン 2−ブロモ−5−フルオロフェノール(5g、26mmol)およびブロモア
セトアルデヒドエチレングリコールアセタール(6.5g、39mmol)を出
発として、本質的に製造例IVに記載の方法によって、標題化合物(3.3g、
59%)を得た。 元素分析(CBrFOとして計算)理論値:C 44.69、H 1.
88;実測値:C 44.44、H 1.91。
【0059】 製造例X 5−ブロモ−7−フルオロベンゾフラン 2−フルオロ−4−ブロモフェノール(20.5g、108mmol)を出発
として、実質的に製造例Iに記載の方法によって、標題化合物(3.0g、13
%)を得た。 H−NMR(CDCl):δ7.65(d、J=2.4Hz、1H)、7
.50(d、J=1.5Hz、1H)、7.19(dd、J=1.5Hz、J =8.3Hz、1H)、6.76(m、1H)。
【0060】 製造例XI 6−フルオロ−7−ブロモベンゾフラン 2−ブロモ−3−フルオロフェノール(7.5g、39.3mmol)を出発
として、実質的に製造例IVに記載の通り、2−(2−ブロモ−3−フルオロフ
ェノキシ)アセトアルデヒドジエチルアセタール(10.83g、90%)を製
造した。
【0061】 2−(2−ブロモ−3−フルオロフェノキシ)アセトアルデヒドジエチルアセ
タール(5.0g、16.3mmol)を出発として、実質的に製造例IVに記
載の通り、標題化合物(2.2g、63%)を得た。
【0062】 製造例XII 5−クロロ−7−ブロモベンゾフラン 2−ブロモ−4−クロロフェノール(25g、120.5mmol)を出発と
して、実質的に製造例IVに記載の通り、租2−(2−ブロモ−4−クロロフェ
ノキシ)アセトアルデヒドジエチルアセタール(41.16g)を製造した。こ
の粗物質の試料をシリカゲルクロマトグラフィー精製を行って、分析用の試料を
得た。 元素分析(C1216BrClOとして計算)理論値:C 44.54、
H 4.98;実測値:C 44.75、H 4.97。
【0063】 2−(2−ブロモ−4−クロロフェノキシ)アセトアルデヒドジエチルアセタ
ル(20g、61.8mmol)を出発として、実質的に製造例Iに記載の通り
、結晶性固体の標題化合物(4.48g、31%)を得た。 元素分析(CBrClOとして計算)理論値:C 41.51、H 1
.74;実測値:C 41.67、H 1.78。
【0064】 製造例XIII 4,5−ジフルオロ−7−ブロモベンゾフラン 2−ブロモ−4,5−ジフルオロフェノール(5g、23.9mmol)を出
発として、実質的に製造例IVに記載の通り、2−(2−ブロモ−4,5−ジフ
ルオロフェノキシ)アセトアルデヒドジエチルアセタール(7.05g、91%
)を製造した。 元素分析(C1215BrFとして計算)理論値:C 44.33、
H 4.65;実測値:C 44.34、H 4.41。
【0065】 2−(2−ブロロ−4,5−ジフルオロフェノキシ)アセトアルデヒドジエチル
アセタール(6.60g、20.3mmol)を出発として、本質的に製造例I
に記載の通り、結晶性固体の標題化合物(0.42g、9%)を製造した。 元素分析(CBrFOとして計算)理論値:C 41.24、H 1
.30;実測値:C 41.20、H 1.51。
【0066】 製造例XIV 3−メチル−5−フルオロ−7−ブロモベンゾフラン 1−(2−ブロモ−4−フルオロフェノキシ)−2−プロパノン 2−ブロモ−4−フルオロフェノール(1.9g、10mmol)、クロロア
セトン(0.92g、10mmol)、ヨウ化カリウム(0.1g)および炭酸
カリウム(1.4g、10mmol)のテトラヒドロフラン(100mL)混合
物を4時間加熱還流した。該混合物を減圧下で濃縮し、残渣をジクロロメタンお
よび1N水酸化ナトリウムで分配した。相分離し、水相をジクロロメタンを用い
て十分に抽出した。該有機相を合わせて、1N水酸化ナトリウムを用いて洗浄し
、硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロ
マトグラフィー精製(20%酢酸エチルを含有するヘキサンを用いて溶出)を行
なった。生成物を含有する画分を合わせて、減圧下で濃縮して白色固体の目的化
合物(2.7g、100%)を得た。
【0067】環化 1−(2−ブロモ−4−フルオロフェノキシ)−2−プロパノン(2.7g、
10mmol)およびポリリン酸(15g)を出発として、本質的に製造例II
に記載の通り、黄色結晶性固体の標題化合物(2.03g、81%)を得た。
【0068】 製造例XV 2−メチル−5−フルオロ−7−ブロモベンゾフラン 2−(2−ブロモ−4−フルオロフェノキシ)プロピオン酸エチル 2−ブロモ−4−フルオロフェノール(15g、78.5mmol)、2−ブ
ロモプロピオン酸エチル(11.2mL、86.4mmol)および炭酸カリウ
ム(13g、94.2mmol)の混合物を3時間加熱還流した。この後、ヨウ
化カリウム(0.1g)を加え、更に2時間還流を続けた。該反応混合物を水お
よび酢酸エチルで分配した。相分離し、水相を酢酸エチルを用いて十分に抽出し
た。有機相を合わせて、飽和塩化ナトリウム水溶液を用いて洗浄し、硫酸ナトリ
ウムを用いて乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー
精製(5%酢酸エチルを含有するヘキサンを用いて溶出)を行なった。生成物を
含有する画分を合わせて、減圧下で濃縮して透明油状物の目的物(19.8g、
87%)を得た。
【0069】2−(2−ブロモ−4−フルオロフェノキシ)プロピオンアルデヒド 2−(2−ブロモ−4−フルオロフェノキシ)プロピオン酸エチル(19.4
g、66.7mmol)のトルエン(400mL)溶液を−78℃まで冷却し、
その後、ジイソブチルアルミニウムヒドリド(1M トルエン溶液)(100m
L、100mmol)を35分間かけて滴下した。添加の完結後、該反応混合物
を−78℃で更に20分間撹拌し、次いで反応液をメタノールを添加することに
よってクエンチした。該反応混合物を室温まで昇温させ、次いで飽和炭酸カリウ
ムナトリウム水溶液を用いて処理した。該混合物を30分間撹拌し、次いで酢酸
エチルを用いて抽出した。有機相を合わせて硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、減
圧下で濃縮して粗目的物(16.9g)を得た。
【0070】環化 粗アルデヒド(16.5g)を出発として、本質的に製造例IIに記載の通り
、標題化合物(5.2g、還元反応および環化反応について34%)を製造した
【0071】 製造例XVI 5−ニトロ−7−ブロモベンゾフラン 5−ニトロ−7−ブロモベンゾフラン−2−カルボン酸カリウム 2−ヒドロキシ−3−ブロモ−5−ニトロベンズアルデヒド(11.0g、4
4.7mmol)、炭酸カリウム(5.56g、40.24mmol)およびブ
ロモマロン酸ジエチル(8.0mL、46.95mmol)の2−ブタノン(5
5mL)混合物を5時間加熱還流した。該反応混合物を室温まで冷却し、減圧下
で濃縮した。残渣をジエチルエーテル(450mL)および水(250mL)で
分配し、該水相を希硫酸を加えることによって、pHを約1にまで調節した。相
分離し、水相をジエチルエーテル(150mL×2)を用いて抽出した。該有機
相を合わせて、飽和塩化ナトリウム水溶液(50mL)を用いて洗浄し、硫酸マ
グネシウムを用いて乾燥して減圧下で濃縮した。残留固体を水蒸気浴上で1時間
加温した。次いで、該懸濁液を室温まで冷却した。約18時間後、該混合物をろ
過し、減圧下で乾燥して橙色固体の目的化合物(14.1g、98%)を得た。
【数7】
【0072】5−ニトロ−7−ブロモベンゾフラン−2−カルボン酸 5−ニトロ−7−ブロモベンゾフラン−2−カルボン酸カリウム(11.5g
、35.5mmol)およびDowex 50WX8−200樹脂(36g)の
メタノール(1.6L)混合物を、室温で1時間撹拌した。該混合物をろ過し、
該ろ液を減圧下で濃縮した。残渣をメタノール(約80mL)を用いて希釈し、
撹拌しながら、水蒸気浴上で加熱した。該混合物を室温まで冷却し、ろ過した。
残留固体を真空乾燥して、金色固体の目的化合物(6.7g、66%)を得た。 m.p.=257℃(分解)。 MS(FD):m/e=285,287(M+)。 元素分析(CNOBrとして計算)理論値:C 37.79、H 1
.41、N 4.90;実測値:C 37.81、H 1.55、N 4.77
【0073】脱カルボニル化 5−ニトロ−7−ブロモベンゾフラン−2−カルボン酸(0.42g、1.4
7mmol)および銅粉(0.085g)の新たに蒸留したキノリン(10mL
)の音波処理した混合物を、窒素下、185℃で7分間加熱した。該反応混合物
を室温まで冷却し、ろ過した。回収した該固体をジクロロメタン(20mL×2
)を用いて洗浄し、これらの洗液をろ液と合わせた。次いで、該ろ液をジクロロ
メタン(70mL)を用いて希釈し、1N塩酸(100mL×2)、飽和塩化ナ
トリウム:5N水酸化ナトリウム水溶液(4:1、50mL)を用いて連続的に
洗浄した。残留有機物を硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、減圧下で濃縮した。残
渣をシリカゲルクロマトグラフィー精製(10%酢酸エチルを含有するヘキサン
を用いて溶出)を行なった。生成物を含有する画分を合わせて、減圧下で濃縮し
た。残留固体をヘキサンから結晶化して細かい明橙色針状晶の標題化合物(0.
15g、42%)を得た。 m.p.=90〜92℃。 MS(FD):m/e=241、243(M)。 元素分析(CNOBrとして計算)理論値:C 39.70、H 1
.67、N 5.79;実測値:C 40.05、H 2.03、N 5.67
【0074】 製造例XVII 3−トリフルオロメチル−5−フルオロ−7−ブロモベンゾフラン 1−トリフルオロメチル−プロパ−1−エン−3−オール(2.10g、16
.7mmol)、2−ブロモ−4−フルオロフェノール(3.19g、16.7
mmol)およびトリフェニルホスフィン(4.81g、18.4mmol)の
ジクロロメタン(25mL)溶液を0℃まで冷却し、次いでアゾジカルボン酸ジ
エチル(2.94mL、18.4mmol)を加えた。該反応混合物を室温で1
時間撹拌し、次いで該反応混合物について、直接的にフラッシュシリカゲルクロ
マトグラフィー精製を行なった。生成物を含有する画分を合わせて、減圧下で濃
縮して粗1−(1−トリフルオロメチルプロパ−1−エン−3−イルオキシ)−
2−ブロモ−4−フルオロベンゼン(6g)を得た。
【0075】 1−(1−トリフルオロメチルプロパ−1−エン−3−イルオキシ)−2−ブ
ロモ−4−フルオロベンゼン(1.0g、3.34mmol)を250℃で3時
間加熱した。最初の2−(3−トリフルオロメチルプロパ−1−エン−3−イル
)−4−フルオロ−6−ブロモフェノールを含有する反応混合物をジクロロメタ
ンを用いて希釈し、該溶液を−78℃まで冷却した。次いで、この溶液を過剰量
のオゾンを用いて処理し、2−(3−トリフルオロメチルプロパ−1−エン−3
−イル)−4−フルオロ−6−ブロモフェノールが薄層クロマトグラフィーによ
って測定される通り消費されるまで、−78℃で撹拌した。この後、該オゾンを
酸素を用いて該反応液からパージし、次いでトリフェニルホスフィン(0.88
g、3.34mmol)を加えた。該混合物を−20℃で64時間保存した。次
いで、該反応混合物を減圧下で濃縮し、該残渣をフラッシュシリカゲルクロマト
グラフィー精製(10%酢酸エチルを含有するヘキサンを用いて溶出)を行なっ
た。目的の化合物を含有する画分を合わせて、減圧下で濃縮して2−ヒドロキシ
−3−トリフルオロメチル−5−フルオロ−7−ブロモ−2,3−ジヒドロベン
ゾフランを得た。このジヒドロベンゾフランのトルエン(10mL)溶液を硫酸
(4滴)を用いて処理し、還流下で10分間撹拌した。該反応混合物を室温まで
冷却し、次いで飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を用いて洗浄した。有機層を分離
し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー精製(
ヘキサンを用いて溶出)を行なった。生成物を含有する画分を合わせて、減圧下
で濃縮して標題化合物を得た。
【0076】 製造例XVIII 5−メトキシカルボニル−7−ブロモベンゾフラン 3−ブロモ−4−アリルオキシ安息香酸メチルを出発として、本質的に製造例
XVIIに記載の通り、標題化合物を製造した。
【0077】 製造例XIX 3−エチル−5−フルオロ−7−ブロモベンゾフラン 硫酸の代わりに、還流しているトルエン中のアンバーリスト15(登録商標)
樹脂を使用し、水をディーン−スタークトラップを用いて共沸蒸留させることに
よって除去することを除いて、ペンタ−2−エン−1−イル 2−ブロモ−4−
フルオロフェニルエーテルを出発として、本質的に製造例XVIIに記載の通り
、標題化合物を製造した。
【0078】 製造例XX 3−イソプロピル−5−フルオロ−7−ブロモベンゾフラン 4−メチルペンタ−2−エン−1−イル 2−ブロモ−4−フルオロフェニル
エーテルを出発として、本質的に製造例XIXに記載の通り、標題化合物を製造
した。
【0079】 製造例XXI 3,4−ジメチル−5−フルオロ−7−ブロモベンゾフラン ブタ−2−エン−1−イル 2−ブロモ−4−フルオロ−5−メチルフェニル
エーテルを出発として、本質的に製造例XVIIに記載の通り、標題化合物を製
造した。
【0080】 製造例XXII 4−クロロ−5−フルオロ−7−ブロモベンゾフラン 3−クロロ−4−フルオロフェノール(5g、34.1mmol)および臭素
(1.76mL、34.1mmol)の二硫化炭素(20mL)混合物を室温で
18時間撹拌した。該反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣をジクロロメタンに溶
解し、水洗し、硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、減圧下で濃縮して2−ブロモ−
4−フルオロ−5−クロロフェノールおよび2−ブロモ−3−クロロ−4−フル
オロフェノールの混合物を得た。
【0081】エーテルの生成 このブロモ化異性体の混合物を、ジメチルホルムアミド(90mL)中で臭化
アリル(12g)および炭酸カリウム(13.6g)と混合した。室温で2.5
時間撹拌後、該混合物をジクロロメタンおよび水で分配した。有機相を合わせて
、硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、減圧下で濃縮してアリルエーテル異性体の混
合物(9.7g)を得た。
【0082】転位/オゾン分解/脱水反応 該アリルエーテル混合物を製造例XVIIに記載の通り反応して、白色結晶性
固体の標題化合物(0.49g)を得た。 m.p.=84〜85℃。
【数8】
【0083】 製造例XXIII 4−トリフルオロメチル−7−ブロモ−ベンゾフランおよび6−トリフルオロ
メチル−7−ブロモベンゾフラン 4−トリフルオロメチルフェノールを本質的に製造例XXIIに記載の通りブ
ロモ化して、2−ブロモ−5−トリフルオロメチルフェノール:2−ブロモ−3
−トリフルオロメチルフェノール:4−ブロモ−3−トリフルオロメチルフェノ
ール(58:12:30)混合物を得た。該4−ブロモ−3−トリフルオロメチ
ルフェノールをシリカゲルクロマトグラフィーによって他の2つの異性体と分離
した。次いで、残りの異性体混合物をアルキル化して、2−ブロモ−5−トリフ
ルオロフェニルアリルエーテルおよび2−ブロモ−3−トリフルオロメチルフェ
ニルアリルエーテルの混合物を得て、次いでこのものをクロマトグラフィーによ
って分離した。
【0084】 本質的に製造例XXIIに記載の通り、2−ブロモ−5−トリフルオロメチル
フェニルアリルエーテルを4−トリフルオロメチル−7−ブロモベンゾフランに
変換した。
【数9】
【0085】 本質的に製造例XXIIに記載の通り、2−ブロモ−3−トリフルオロメチル
フェニルアリルエーテルを、6−トリフルオロメチル−7−ブロモベンゾフラン
に変換した。
【数10】
【0086】 製造例XXIV 5−トリフルオロメチル−7−ブロモベンゾフラン 5−トリフルオロメチルフェノールを出発として、本質的に製造例XXIIに
記載の通り、標題化合物を製造した。
【0087】 製造例XXV 4,5,6−トリフルオロ−7−ブロモベンゾフラン 3,4,5−トリフルオロフェノールを出発として、本質的に製造例XXII
に記載の通り、標題化合物を製造した。
【0088】 製造例XXVI 4,6−ジメチル−5−クロロ−7−ブロモベンゾフラン 3,5−ジメチル−4−クロロフェノールを出発として、本質的に製造例XX
IIに記載の通り、標題化合物を製造した。
【0089】 製造例XXVII 4,5−ジフルオロ−7−ブロモベンゾフランの別合成 2−ブロモ−4,5−ジフルオロフェニルアリルエーテル 2−ブロモ−4,5−ジフルオロフェノール(79.4g、0.38mol)
および炭酸カリウム(79g、0.57mol)のジメチルホルムアミド(20
0mL)混合物を室温で30分間撹拌した。この後、臭化アリル(33mL、0
.38mmol)を加え、残りの混合物を室温で18時間撹拌した。次いで、該
反応混合物をジエチルエーテルを用いて希釈し、水、続いて飽和塩化ナトリウム
水溶液を用いて洗浄した。残留有機物を硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、減圧
下で濃縮して目的の化合物(90g、96%)を得た。
【0090】2−アリル−3,4−ジフルオロ−6−ブロモフェノール 2−ブロモ−4,5−ジフルオロフェニルアリルエーテル(15g、60.5
mmol)を窒素雰囲気下、200℃で2時間加熱した。該反応混合物を室温ま
で冷却し、セライトのパッドを通してろ過した。該セライトのパッドをヘキサン
(500mL)を用いて洗浄し、該ろ液を減圧下で濃縮した。該残渣をシリカゲ
ルフラッシュクロマトグラフィー精製(ヘキサンを用いて溶出)を行なった。生
成物を含有する画分を合わせて、減圧下で濃縮して目的の化合物(9.7g、6
5%)を得た。
【0091】 (2−ヒドロキシ−3−ブロモ−5,6−ジフルオロフェニル)アセトアルデ ヒド 2−アリル−3,4−ジフルオロ−6−ブロモフェノール(7.8g、31.
45mmol)のジクロロメタン(100mL)およびメタノール(20mL)
溶液を−78℃まで冷却し、次いでオゾンで飽和とした。20分後、該反応混合
物を窒素を用いて10分間パージし、次いでジメチルスルフィド(5mL)を用
いて処理した。該反応混合物を室温まで徐々に昇温させた。15時間後、該反応
混合物を減圧下で濃縮して標題化合物を得た。
【0092】環化 アンバーリスト15(登録商標)樹脂(7.5g)およびクロロベンゼン(1
50mL)混合物を160℃で加熱し、溶媒を蒸留して水を除去した。該反応混
合物を120℃まで冷却し、次いで(2−ヒドロキシ−3−ブロモ−5,6−ジ
フルオロフェニル)アセトアルデヒド(31.45mmol)のクロロベンゼン
溶液を滴下した。温度を再び160℃まで上昇させ、溶媒を蒸留した。1.5時
間後、該反応混合物をろ過し、該ろ液を減圧下で濃縮した。該残渣をシリカゲル
クロマトグラフィー精製(ヘキサンを用いて溶出)を行なった。生成物を含有す
る画分を合わせて、減圧下で濃縮して白色固体の標題化合物(3.9g、53%
)を得た。 m.p.=46.5〜48℃。
【0093】 製造例XXVIII 5−ヒドロキシメチル−7−ブロモベンゾフラン 5−メトキシカルボニル−7−ブロモベンゾフラン(0.63g、2.46m
mol)のトルエン(10mL)溶液を−78℃まで冷却した。物質が沈降した
後、ジクロロメタン(5mL)を加えて溶解を有効(effect)とした。次いで、
この溶液にジイソブチルアルミニウムヒドリド(1.5mL、8.6mmol)
をゆっくりと加えて、該反応混合物を室温まで徐々に昇温させた。10分後、該
反応液をメタノール、続けてフッ化ナトリウム(1.5g)および水(50mL
)、次いでロッシェル塩溶液を加えることによってクエンチした。該混合物を更
にジクロロメタンを用いて希釈し、約1時間激しく撹拌した。相分離し、該水相
を酢酸エチルを用いて十分に抽出した。該有機相を合わせて減圧下で濃縮した。
残渣をヘキサンおよびジクロロメタンから結晶化させて、白色結晶性固体の標題
化合物(0.46g、82%)を得た。
【0094】 製造例XXIX 5−メトキシメチル−7−ブロモベンゾフラン 5−ヒドロキシメチル−7−ブロモベンゾフラン(0.372g、0.40m
mol)のテトラヒドロフラン溶液を、水素化ナトリウム(鉱油中に60%の懸
濁液、1.80mmol)のテトラヒドロフラン(2mL)混合物に加えた。室
温で1時間撹拌後、ヨードメタン(204μL)を加え、2.5時間撹拌を続け
た。該反応混合物を水を加えることによってクエンチし、得られた混合物を酢酸
エチルを用いて十分に抽出した。有機相を減圧下で濃縮して、標題化合物(ほと
んど定量的に)を得た。
【0095】 製造例XXX 5−カルボキシ−7−ブロモベンゾフラン 5−メトキシカルボニル−7−ブロモベンゾフラン(0.52g、2.03m
mol)および水酸化ナトリウム(0.41g、10.13mmol)のエタノ
ール(4mL)溶液を、出発物質の全てが消費されるまで室温で撹拌した。該反
応混合物を減圧下で濃縮し、該残渣を水に溶解した。次いで、この溶液を1N水
酸化ナトリウム水溶液を加えることによって塩基性とし、酢酸エチルを用いて抽
出した。残留水相を硫酸水素カリウムを用いて処理することによって酸性(pH
は約2である)とし、残りの固体をろ過することによって除去した。該水相を酢
酸エチルを用いて十分に抽出し、該有機物を合わせて、減圧下で濃縮してオフホ
ワイト色固体の5−カルボキシ−7−ブロモベンゾフラン(0.40g、82%
)を得た。 MS(FD);m/e=240(M−1)。
【0096】 製造例XXXI 4−ブロモ−5−フルオロ−、および5−フルオロ−6−ブロモベンゾフラン
O−アセチル 3−ブロモ−4−フルオロフェノール 3−ブロモ−4−フルオロアセトフェノン(1.09g、5mmol)および
m−クロロ過安息香酸(3.45g、20mmol、70%)のジクロロメタン
(15mL)溶液を18時間加熱還流した。更に、m−クロロ過安息香酸(3.
45g)を加え、約12時間還流を続けた。この後、更にm−クロロ過安息香酸
(1.4g)を加え、還流を18時間続けた。該反応混合物を室温まで冷却し、
次いでジエチルエーテル(50mL)を用いて希釈した。得られた混合物を0℃
まで冷却し、次いで20%チオ硫酸ナトリウム水溶液(15mL)を用いて処理
した。得られたスラリーを約1時間撹拌し、次いで相分離した。有機相を20%
チオ硫酸ナトリウム水溶液(3×20mL)、続いて飽和塩化ナトリウム水溶液
(3×20mL)を用いて連続して洗浄した。次いで、有機相を硫酸ナトリウム
を用いて乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー精製
(ヘキサン:ジエチルエーテル(10:1)を用いて溶出)を行なった。生成物
を含有する画分を合わせて、減圧下で濃縮して目的の化合物(68%)を得た。
【0097】 3−ブロモ−4−フルオロフェノール O−アセチル 3−ブロモ−4−フルオロフェノール(0.80g、3.43
mmol)の6%ジイソプロピルエチルアミンのメタノール(10mL)溶液を
、室温で8時間撹拌した。該反応混合物を減圧下、0℃で濃縮して目的の化合物
を得た。
【0098】 3−ブロモ−4−フルオロフェニルアリルエーテル 3−ブロモ−4−フルオロフェノール(0.65g、3.43mmol)、臭
化アリル(0.60mL、6.86mmol)および炭酸カリウム(0.71g
、5.15mmol)のアセトン(6mL)混合物を還流下で13時間撹拌した
。該反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー精製(
ヘキサンを用いて溶出)を行なった。生成物を含有する画分を合わせて、減圧下
で濃縮して目的の化合物(61%)を得た。
【0099】クライゼン転位 3−ブロモ−4−フルオロフェニルアリルエーテルを封管に入れ、該液体に窒
素をバブルすることによって脱酸素化した。該管を封し、次いで230℃で3時
間加熱した。室温まで冷却後、該混合物をシリカゲルクロマトグラフィ精製(ヘ
キサン:ジエチルエーテル(8:1)を用いて溶出)を行なった。より速く溶出
する生成物の異性体は、2−アリル−4−フルオロ−5−ブロモフェノールであ
った。より遅く溶出する生成物の異性体は、2−アリル−3−ブロモ−4−フル
オロフェノールであった。該異性体はそれぞれ3:2の比率で単離した。
【0100】 4−ブロモ−5−フルオロベンゾフラン 環化/脱水工程をトルエン中で硫酸を用いて行なうことを除いて、2−アリル
−3−ブロモ−4−フルオロフェノール(3g、13mmol)を出発として、
本質的に製造例XXVIIに記載の方法によって、標題化合物を収率98%で製
造した。
【0101】 5−フルオロ−6−ブロモベンゾフラン 環化/脱水工程をトルエン中で硫酸を用いて行なうことを除いて、2−アリル
−4−フルオロ−5−ブロモフェノール(3.5g、15mmol)を出発とし
て、本質的に製造例XXXIに記載の方法によって、標題化合物を収率90%で
製造した。
【0102】 製造例XXXII 4−クロロ−5−フルオロ−7−ブロモベンゾフランの別合成 2−ブロモ−4−フルオロ−5−クロロフェノール(90.4g、0.40m
ol)(これは、10%の2−ブロモ−3−クロロ−4−フルオロフェノールを
含有する)およびヘキサメチレンテトラミン(64g、0.45mol)の混合
物を氷浴中で冷却した。この冷却した混合物に、トリフルオロ酢酸(306mL
)を加えた。約0℃で15分間撹拌後、該反応混合物を1.5時間加熱還流した
。次いで、該反応混合物を氷浴中で冷却し、水(439mL)、続いて50%硫
酸(220mL)を用いて処理した。該反応混合物を冷却せずに、2時間撹拌し
た。次いで、該反応混合物を水(500mL)を用いて希釈し、得られた固体を
ろ過することによって集めた。該固体を洗液が中性(pHが約7である)となる
まで洗浄した。該固体を減圧下で乾燥して、次いでシリカゲルクロマトグラフィ
ー精製(0〜2%の酢酸エチルを含有するヘキサン勾配を用いて溶出)を行なっ
た。目的の化合物を含有する画分を合わせて、減圧下で濃縮して2−ヒドロキシ
−3−ブロモ−5−フルオロ−6−クロロベンズアルデヒド(57g、62%)
を得た。
【0103】 2−ヒドロキシ−3−ブロモ−5−フルオロ−6−クロロベンズアルデヒド(
49.2g、0.19mol)および(ブロモメチル)トリフェニルホスホニウ
ムブロミド(127g、0.29mol)のテトラヒドロフラン(230mL)
懸濁液を窒素雰囲気下、0℃まで冷却した。このものに、t−ブトキシカリウム
(1Mテトラヒドロフラン溶液、330mL、0.33mol)を3時間かけて
滴下した。次いで、更にt−ブトキシカリウム(1Mテトラヒドロフラン溶液、
90mL、0.09mol)を加えて、残りの出発物質を反応させた。該反応混
合物をヘキサン(700mL)を用いて希釈し、得られた沈降物をろ過すること
によって除去した。該回収した固体をヘキサン(300mL)にスラリーとし、
ろ過した(4×)。該ろ液を合わせて水(2×500mL)、続いて飽和塩化ナ
トリウム水溶液(500mL)を用いて洗浄した。残留有機物を硫酸ナトリウム
を用いて乾燥し、減圧下で濃縮して残留固体を得た。この固体をスラリーとし、
ジエチルエーテル(4×300mL)を用いて洗浄してトリフェニルホスフィン
オキシドを除去した。該ろ液を濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー精
製(ヘキサンを用いて溶出)を行なった。生成物を含有する画分を合わせて、減
圧下で濃縮して白色固体の標題化合物(40g、83%)を得た。
【0104】 製造例XXXIII 1−ベンジル−3−エチル−4−オキソピペリジン 1−tert−ブトキシカルボニル−4−オキソ−3−ピペリジンカルボン酸 メチル 4−オキソ−3−ピペリジンカルボン酸メチル・塩酸塩(20g、103.3
mmol)および飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(75mL)のジクロロメタン
(150mL)混合物を室温で激しく撹拌した。次いで、二炭酸ジ−tert−
ブチル(24.8g、113.6mmol)のジクロロメタン(100mL)溶
液を3時間かけて滴下した。室温で約16時間撹拌後、更にニ炭酸ジ−tert
−ブチル(3.0g)を加え、更に2時間撹拌を続けた。次いで、該反応混合物
を水を用いて希釈し、ジクロロメタン(2×250mL)を用いて希釈した。有
機相を合わせて硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、減圧下で濃縮して黄色油状物
の目的化合物(26.2g、99%)を得た。
【0105】1−tert−ブトキシカルボニル−4−オキソ−3−エチル−3−ピペリジン カルボン酸メチル 1−tert−ブトキシカルボニル−4−オキソ−3−ピペリジンカルボン酸
メチル(26g、101mmol)およびt−ブトキシカリウム(11.9g、
106mmol)のt−ブタノール(300mL)溶液を、窒素下、70℃まで
加熱した。次いで、この溶液に、ヨードエタン(23.6g、152mmol)
を20分間かけて加え、該反応混合物を約16時間加熱還流した。次いで、該反
応混合物を室温まで冷却し、ジエチルエーテルを用いて希釈した。該有機物を水
洗し、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、減圧下で濃縮して黄色油状物の目的の
化合物(28.7g、99%)を得た。
【0106】3−エチル−4−オキソピペリジン・塩酸塩 1−tert−ブトキシカルボニル−4−オキソ−3−エチル−3−ピペリジ
ンカルボン酸メチル(28.2g、98.8mmol)および6N塩酸の混合物
を約16時間加熱還流した。該反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣をエタノール
に溶解した。この溶液を減圧下で濃縮して、共沸的に水を除去した。この操作を
2回繰り返して目的の化合物(7.0g、55%)を得た。
【0107】ベンジル化 3−エチル−4−オキソピペリジン(7.0g、54.8mmol)および炭
酸カリウム(22.7g、164.4mmol)のテトラヒドロフラン(100
mL)混合物を激しく撹拌しながら、0℃まで冷却した。臭化ベンジル(9.2
g、53.7mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)溶液を20分間かけ
て滴下した。次いで、該反応混合物を室温まで徐々に昇温させた。約16時間後
、該反応混合物を水を用いて希釈し、ジクロロメタン(2×250mL)を用い
て抽出した。該有機相を合わせて、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、減圧下で
濃縮した。該残渣をシリカゲルクロマトグラフィー精製(5〜15%の酢酸エチ
ルを含有するヘキサン勾配を用いて溶出)を行なった。生成物を含有する画分を
合わせて、減圧下で濃縮して明黄色油状物の標題化合物(9.4g、79%)を
得た。
【0108】 製造例XXXIV 1−ベンジル−3,3−ジメチル−4−オキソピペリジン N−[ベンジル]−3−アミノプロピオン酸メチル ベンジルアミン(55mL、0.50mol)のメタノール(250mL)溶
液を氷浴中で冷却した。アクリル酸メチル(54mL、0.60mmol)のメ
タノール(50mL)溶液を30分間かけて滴下した。次いで、該反応混合物を
室温まで徐々に昇温させた。約96時間後、該反応混合物を減圧下で濃縮して、
該残渣を真空蒸留して2つの画分の目的の化合物(74.6g、77%)を得た
【0109】N−[ベンジル]−N−[メチルマロノイル]−3−アミノプロピオン酸メチル マロン酸ジメチル(144mL、1.25mol)を165〜175℃で加熱
した。この加熱した基質に、N−[ベンジル]−3−アミノプロピオン酸メチル(
48.6g、0.25mol)を滴下した。反応が進行するにつれて、メタノー
ルを留去した。メタノール(8.0mL)を回収した後、反応混合物の温度を1
80〜185℃にまで昇温させた。この温度で1時間後、メタノール(1.5m
L)を更に回収した。次いで、該反応混合物を室温まで冷却し、過剰量のマロン
酸ジメチルを真空蒸留によって除去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー
精製(0〜50%酢酸エチルを含有するヘキサン勾配を用いて溶出)を行なった
。目的物を含有する画分を合わせて、減圧下で濃縮して物質(55.7g、76
%)を得た。
【0110】1−ベンジル−2,4−ジオキソ−3−ピペリジンカルボン酸メチル 炭酸カリウム(130mg、0.94mol)および18−クラウン−6(5
g、18.9mmol)のトルエン(500mL)混合物を加熱還流した。N−
[ベンジル]−N−[メチルマロノイル]−3−アミノプロピオン酸メチル(55g
、188mmol)のトルエン(150mL)溶液を30分間かけて加えた。6
時間後、該反応混合物を室温まで冷却し、次いで水(1L)を用いて希釈した。
該トルエン相を酢酸エチル(150mL)を用いて希釈し、相分離した。該有機
相を水(2×250mL)を用いて抽出した。該水相を合わせて氷浴中で冷却し
、pHが1より小さくなるまで6N塩酸を加えた。次いで、該水相をジクロロメ
タン(3×300mL)を用いて抽出した。該ジクロロメタン抽出物を合わせて
硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、減圧下で濃縮して目的の化合物(23.4g
、48%)を得た。該トルエン/酢酸エチル抽出液を合わせて飽和塩化ナトリウ
ム水溶液を用いて洗浄し、次いで減圧下で濃縮して未反応のN−[ベンジル]−N
[メチルマロノイル]−3−アミノプロピオン酸エチル(26.1g、47%)
を得た。
【0111】1−ベンジル−2,4−ジオキソピペリジン 1−ベンジル−2,4−ジオキソ−3−ピペリジンカルボン酸メチル(23.
4g、89.7mmol)の10%シュウ酸(200mL)混合物を15時間加
熱還流した。該反応混合物を室温まで冷却し、該溶液をジクロロメタン(3×2
00mL)を用いて抽出した。該有機相を合わせて、硫酸マグネシウムを用いて
乾燥し、減圧下で濃縮して目的の化合物(4.99g、27%)を得た。
【0112】1−ベンジル−2,4−ジオキソ−3,3−ジメチルピペリジン 1−ベンジル−2,4−ジオキソピペリジン(1.44g、7.1mmol)
、炭酸カリウム(4.0g、28.9mmol)およびヨードメタン(1.5m
L、24.1mmol)のジメチルホルムアミド(14mL)混合物を24時間
撹拌した。該反応混合物を酢酸メチルおよび水を用いて希釈した。相分離し、該
有機相を水および飽和塩化ナトリウム水溶液を用いて連続して洗浄し、硫酸マグ
ネシウムを用いて乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフ
ィー精製(35%酢酸エチルを含有するヘキサンを用いて溶出)を行なった。生
成物を含有する画分を合わせて減圧下で濃縮して目的の化合物(0.61g、3
7%)を得た。
【0113】1−ベンジル−3,3−ジメチル−4−ヒドロキシピペリジン 1−ベンジル−2.4−ジオキソ−3,3−ジメチルピペリジン(0.30g
、1.3mmol)のテトラヒドロフラン(5mL)溶液を、水素化アルミニウ
ムリチウム(2Mテトラヒドロフラン溶液、2mL、2mmol)を滴下しなが
ら、室温で撹拌した。次いで、該反応混合物を3時間加熱還流した。次いで、該
反応混合物を室温まで冷却した。室温で約16時間撹拌した後、該反応混合物を
氷浴中で冷却し、激しく撹拌しながら、水(0.5mL)、5N水酸化ナトリウ
ム(0.5mL)および水(0.5mL)を用いて連続して処理した。得られた
スラリーをジクロロメタンを用いて希釈し、無水硫酸ナトリウムを加えた。該ス
ラリーをろ過し、ろ過ケーキをジクロロメタンを用いて洗浄した。該ろ液を合わ
せて減圧下で濃縮して、該残渣をシリカゲルクロマトグラフィー精製(0〜10
%メタノールおよび0.1%水酸化アンモニウムを含有するジクロロメタンを用
いて溶出)を行なった。生成物を含有する画分を合わせて、減圧下で濃縮して目
的の化合物(0.25g、88%)を得た。
【0114】酸化反応 ジメチルスルホキシド(0.40mL、5.6mmol)のジクロロメタン(
5mL)溶液を−78℃まで冷却した。この溶液に、無水トリフルオロ酢酸(0
.35mL、2.48mmol)を滴下し、得られた反応液を30分間撹拌した
。1−ベンジル−3,3−ジメチル−4−ヒドキシピペリジン(0.25g、1
.14mmol)のジクロロメタン(2mL)溶液を滴下し、該反応混合物を1
時間撹拌した。次いで、この溶液にトリエチルアミン(1.0mL、7.2mm
ol)を加え、該反応混合物を0℃まで昇温させた。2時間撹拌後、該反応混合
物を水に注ぎ、酢酸エチルを用いて抽出した。該有機抽出物を合わせて、硫酸ナ
トリウムを用いて乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフ
ィー精製(0〜20%酢酸エチルを含有するヘキサンを用いて溶出)を行なった
。生成物を含有する画分を合わせて、減圧下で濃縮して標題化合物(0.20g
、79%)を得た。
【0115】 製造例XXXV 1−ベンジル−3,3−ジメチル−4−オキソピペリジンの別合成 ベンジルアミン(214g、2mol)を、時々冷却しながら、ホルムアルデ
ヒド(37%水溶液、375g、4.5mol)をエタノール(1L)と混合し
た。この2相混合物を、2−メチル−3−ブタノン(182g、2.11mol
)の無水エタノール(1L)および塩酸(37%溶液、209g、2.1mol
)の還流溶液に90分間かけて加えた。該褐色がかった溶液を更に18時間加熱
還流した。次いで、トリエチルアミン(310mL、223.8g、2.21m
ol)およびホルムアルデヒド(50g、36%、0.6mol)を連続して加
え、該反応混合物を24時間加熱還流した。次いで、該反応混合物を5℃まで冷
却し、水酸化カリウム(水(200mL)に溶解したもの、117.6g、2.
1mmol)を用いて処理した。次いで、該反応混合物をヘプタン(2×500
mL)およびt−ブチルメチルエーテル(2×500mL)を用いて抽出した。
次いで、該有機抽出物を合わせて無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、ろ過し、
真空下で濃縮して標題化合物(339.36g、これは濃縮する前に、上記の合
わせた有機抽出物の18%容量を除去後のもの)を得た。この物質をシリカゲル
クロマトグラフィー精製(ジクロロメタン/エタノール(100:1))を行な
って、精製した標題化合物を得た。
【数11】
【0116】 製造例XXXVI 1−ベンジル−3,3−ジメチル−4−オキソピペリジンの別合成 メカニカルスターラー、滴下ろうとおよび塩化カルシウム乾燥管を備えた1L
の3つ口フラスコ中で、無水エタノール(500mL)に溶解した37重量%の
ホルムアルデヒド(168.5mL、2.25mol)溶液を加えた。得られた
溶液を氷水浴中で10℃まで冷却し、ベンジルアミン(109mL、1mol)
を1時間かけて滴下した。メカニカルスターラー、滴下ろうとおよび2つの冷却
管を備えた別の3Lの3つ口フラスコ中に、無水エタノール(500mL)およ
び濃塩酸(92mL、1.11mol)に溶解した3−メチル−2−ブタノン(
113mL、1.06mol)を加えた。得られた溶液を還流させて、該ホルム
アルデヒド/ベンジルアミン溶液を2時間かけて滴下した。この溶液を終夜還流
し、次いで周囲温度まで冷却した。ジイソプロピルエチルアミン(142.2g
、1.1mol)およびホルムアルデヒド(22.46mL、0.3mol)を
加え、得られた溶液を6時間加熱還流し、次いで周囲温度まで冷却した。該溶液
を水酸化カリウム(61.6g、1.1mol)の水(200mL)溶液を用い
てクエンチして、次いで酢酸エチル(500mL×3)を用いて抽出した。該有
機物を真空下で濃縮して赤色油状物(225g)を得た。この粗油状物をジクロ
ロメタン(1L)に溶解した。この溶液を半融ガラスフィルター上のシリカゲル
(1kg)に注意深く注いだ。該シリカゲルをジクロロメタン(4L)を用いて
洗浄した。該ジクロロメタンを真空下で濃縮して黄色油状物(142g)を得て
、このものは冷蔵庫中で終夜結晶化した。収率は65.4%である。
【0117】 製造例XXXVII シス−1−ベンジル−3,5−ジメチル−4−オキソピペリジン リチウムジイソプロピルアミド(2.0Mテトラヒドロフラン溶液、45mL
、90.4mmol)を−5℃まで冷却した。1−ベンジル−3−メチル−4−
オキソピペリジンN,N−ジメチルヒドラゾン(これは、1−ベンジル−3−メ
チル−4−オキソピペリジンおよびN,N−ジメチルヒドラジンから製造、18
.5g、75.4mmol)のテトラヒドロフラン(100mL)溶液を40分
間かけて滴下した。次いで、該反応混合物を−78℃まで冷却し、ヨードメタン
(5.16mL、83mmol)を滴下した。該反応混合物を約16時間撹拌し
、徐々に室温まで昇温させた。該得られた均一な黄色溶液をジクロロメタン(3
00mL)を用いて希釈し、先ず水(100mL)、次いで飽和塩化ナトリウム
水溶液を用いて洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、次いで減
圧下で濃縮した。
【0118】 この化合物(8.5g)を2.0Mのメタノール性の塩酸(200mL)に溶
解し、得られた混合物を約16時間加熱還流した。該反応混合物を減圧下で濃縮
し、残渣を5N水酸化ナトリウム(80mL)および酢酸エチル(200mL)
で分配した。該水相を酢酸エチル(3×400mL)を用いて抽出した。該有機
相を合わせて、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、減圧下で濃縮した。該残渣を
シリカゲルクロマトグラフィー精製(0〜20%酢酸エチルを含有するヘキサン
勾配を用いて溶出)を行なった。目的の化合物を含有する画分を合わせて、減圧
下で濃縮して標題化合物(5.2g)を得た。 イオンスプレーMS:m/e=218(M+1)。
【0119】 製造例XXXVIII 1−tert−ブトキシカルボニル−3,3−ジメチル−4−トリフルオロメ
タンスルホニルオキシ−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン 1−ベンジル−3,3−ジメチル−4−オキソピペリジン(10.14g、4
6.66mmol)、10%パラジウム/炭素(1.03g)およびニ炭酸ジ−
tert−ブチル(11.09g、50.81mmol)のメタノール(210
mL)混合物を窒素(3×)および水素(3×)を用いてパージした。該混合物
を水素(50psig)下に置き、室温で16時間振り混ぜた。該反応混合物を
セライトのベッドおよびグラスミクロファイバーを通してろ過した。該ろ液を減
圧下で濃縮して、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー精製(20%酢酸エチル
を含有するヘキサンを用いて溶出)を行なった。生成物を含有する画分を合わせ
て、減圧下で濃縮して1−(tert−ブトキシカルボニル)−3,3−ジメチ
ル−4−オキソピペリジン(9.38g、88.5%)を得た。
【0120】 リチウムジイソプロピルアミド(2Mテトラヒドロフラン/ヘプタン溶液、1
3.25mL、26.5mmol)溶液を−78℃まで冷却した。1−(ter
t−ブトキシカルボニル)−3,3−ジメチル−4−オキソピペリジン(5.2
4g、23.05mmol)のテトラヒドロフラン(40mL)溶液を40分間
かけて滴下した。その間、反応温度は−71℃以下を保った。添加が完結後、該
反応混合物を−78℃で90分間撹拌し、次いでN−フェニルトリフルオロメタ
ンスルホンアミド(8.70g、24.35mmol)のテトラヒドロフラン(
40mL)溶液を10分間かけて加えた。該反応液を0℃まで昇温させ、90分
間撹拌した。該反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を中性アルミナクロマトグラ
フィー精製(ヘキサン:酢酸エチル(5:1)を用いて溶出)を行なった。該溶
媒を減圧下で除去して残渣をシリカゲルクロマトグラフィー精製(ヘキサン:酢
酸エチル(4:1)を用いて溶出)を行なった。生成物を含有する画分を合わせ
て、減圧下で濃縮して透明無色油状物の標題化合物(1.72g、75.2%)
を得た。
【0121】 別法として、ジイソプロピルアミン(0.86μL、6.14mmol)のテ
トラヒドロフラン(10mL)をn−ブチルリチウム(2.5Mヘキサン溶液、
2.2mL、5.5mmol)と反応させることによって、リチウムジイソプロ
ピルアミドをインシチューで生成させた。この溶液を−78℃まで冷却後、1−
(tert−ブトキシカルボニル)−3,3−ジメチル−4−オキソピペリジン
(1.076g、4.73mmol)のテトラヒドロフラン(12mL)溶液を
滴下した。その間、反応温度を−70以下に保った。添加が完結後、該反応混合
物を−78℃で1時間撹拌し、次いで2−[N,N−ビス(トリフルオロメチルス
ルホニル)アミノ]−5−クロロピリジン(1.963g、5.00mmol)
のテトラヒドロフラン(8mL)溶液を5分間かけて加えた。該反応液を0℃ま
で昇温させて、90分間撹拌した。該反応混合物を減圧下で濃縮して、残渣を中
性アルミナクロマトグラフィー精製(ヘキサン:酢酸エチル(5:1)を用いて
溶出)を行なった。溶媒を減圧下で除去して、わずかに黄色油状物の標題化合物
(1.566g、92.1%)を得た。
【0122】 製造例XXXIX 1−ベンジル−3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル−4−
オキソピペリジン 1−ベンジル−3−メトキシカルボニル−4−オキソピペリジン・塩酸塩(2
0.0g、70.4mmol)のエチレングリコール(60mL)混合物を、塩
酸(24g)を加えながら、氷浴中で冷却した。該スラリーを70℃で2時間加
熱し、次いでこのものを氷水(200mL)に注いだ。5N水酸化ナトリウムを
加えることによってpHを約8に調節し、得られた混合物をジエチルエーテルを
用いて十分に抽出した。該有機抽出物を合わせて硫酸ナトリウムを用いて乾燥し
、減圧下で濃縮して、8−ベンジル−8−アザスピロ[4,5]デカン−6−カル
ボン酸メチルエステル(21g)を得た。
【0123】 8−ベンジル−8−アザスピロ[4,5]デカン−6−カルボン酸メチルエステ
ル(11.4g、39.1mmol)のテトラヒドロフラン(150mL)溶液
を、リチウムアルミニウムヒドリド(1.0Mテトラヒドロフラン溶液、58m
L、58mmol)を用いて滴下処理した。該反応混合物を4時間加熱還流し、
次いで氷浴中で冷却した。次いで、該混合物を酢酸エチルを用いて希釈し、1N
塩酸(100mL)を用いて滴下処理した。次いで、該溶液を5N水酸化ナトリ
ウムを用いてpHを約8に調節し、該混合物をジクロロメタンを用いて十分に抽
出した。有機相を合わせて、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、減圧下で濃縮し
て6−ヒドロキシメチル−8−ベンジル−8−アザスピロ[4,5]デカンを得た
【0124】 6−ヒドロキシメチル−8−ベンジル−8−アザスピロ[4,5]デカン(3.
0g、11.4mmol)のジクロロメタン(50mL)溶液を−78℃まで冷
却し、次いで臭化ジメチルホウ素(2.2mL、22.8mmol)を用いて処
理した。−78℃で4時間撹拌後、該反応混合物を1N水酸化ナトリウム(45
mL)を用いて処理して、室温まで昇温させた。相分離し、水相をジクロロメタ
ンを用いて十分に抽出した。有機相を合わせて、硫酸マグネシウムを用いて乾燥
し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー精製(0〜5%の
メタノールを含有するジクロロメタンを用いて溶出)を行なった。生成物を含有
する画分を合わせて、減圧下で濃縮して1−ベンジル−3−ヒドロキシメチル−
4−オキソピペリジン(1.1g、44%)を得た。 ISMS;m/e=220(M+H)。 元素分析(C1317NOとして計算)理論値:C 71.21、H 7
.81、N 6.39;実測値:C 70.87、H 7.70、N 6.41
【0125】 1−ベンジル−3−ヒドロキシメチル−4−オキソピペリジン(0.85g、
3.87mmol)、イミダゾール(0.026g、0.39mmol)および
tert−ブチルジメチルシリルクロリド(0.701g、4.65mmol)
のジメチルホルムアミド混合物を室温で16時間撹拌した。該反応混合物を酢酸
エチル(300mL)を用いて希釈し、脱イオン水(200mL×3)および飽
和塩化ナトリウム水溶液(100mL)を用いて連続的に洗浄した。該有機相を
硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマ
トグラフィー精製(0〜25%の酢酸エチルを含有するヘキサンを用いて溶出)
を行なった。生成物を含有する画分を合わせて、減圧下で濃縮して標題化合物(
0.805g、62%)を得た。 ISMS;m/e=334(M+H)。
【0126】 製造例XL (4,5−ジフルオロベンゾフラ−7−イル)ボロン酸 4,5−ジフルオロ−7−ブロモベンゾフラン(2.0g、8.58mmol
)およびマグネシウム(0.202g、8.58mmol)のテトラヒドロフラ
ン(10mL)混合物を50分間加熱還流した。次いで、得られた混合物を−5
℃まで冷却し、トリメチルボレート(1.01mL、8.93mmol)を用い
て20分間滴下処理した。該反応混合物を室温で1.5時間撹拌し、次いで減圧
下で濃縮した。残渣を脱イオン水(50mL)および酢酸エチル(50mL)で
分配した。該混合物を酢酸(0.3mL)を用いて処理して、pHを中性に調節
した。相分離し、該水相を酢酸エチルを用いて十分に抽出した。有機相を合わせ
て、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、減圧下で濃縮して標題化合物(2.1g
)を得た。
【0127】 別法として、4,5−ジフルオロ−7−ブロモベンゾフラン(0.484g、
2.08mmol)およびマグネシウム(0.065g、2.67mmol)の
テトラヒドロフラン(5mL)混合物を加熱還流した。1,2−ジブロモメタン
(2滴)を加え、該混合物を45分間加熱還流した。この混合物に、トリメチル
ボレート(260μL、2.29mmol)を加え、加熱を更に45分間続けた
。室温まで冷却後、1N塩酸(2.3mL)を加え、該混合物を45分間撹拌し
た。次いで、該混合物をジエチルエーテルを用いて十分に抽出した。該有機抽出
液を合わせて硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をヘキサ
ン(4mL)中にスラリーとし、溶媒をデカントすることによって除去し、残留
の固体を減圧下で濃縮して標題化合物(0.402g、97.8%)を得た。
【0128】 製造例XLI 1−(tert−ブトキシカルボニル)−2−メチル−4−トリフルオロメタ
ンスルホニルオキシ−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン 4−メトキシピリジン(5mL、49mmol)のテトラヒドロフラン(20
0mL)溶液を−40℃まで冷却し、次いでクロロギ酸フェニル(6.9mL、
55mmol)を滴下した。15分間撹拌後、メチルマグネシウムクロリド(3
Mテトラヒドロフラン溶液、20mL、60mmol)を滴下し、該反応混合物
を室温まで昇温させた。30分間撹拌後、該反応混合物を−40℃まで冷却し、
tert−ブトキシカリウム(340mmol)を用いて処理した。該反応混合
物を室温まで昇温させた。1時間撹拌後、該反応混合物を−40℃まで冷却し、
飽和シュウ酸水溶液(200mL)を用いて処理した。該反応液を20℃まで昇
温し、1時間撹拌した。該混合物をジエチルエーテル(2×200mL)を用い
て抽出した。該有機相を合わせて、0.5N水酸化ナトリウム(4×100mL
)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(2×100mL)、脱イオン水(3×10
0mL)および飽和塩化ナトリウム水溶液(100mL)を用いて連続して洗浄
した。残留有機物を硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣
をシリカゲルクロマトグラフィー精製(40%酢酸エチルを含有するヘキサンを
用いて溶出)を行なった。生成物を含有する画分を合わせて、減圧下で濃縮して
1−(tert−ブトキシカルボニル)−2−メチル−4−オキソピペリジン(
4.9g、47%)を得た。 元素分析(C1117NOとして計算)理論値:C 62.54、H 8
.11、N 6.63;実測値:C 62.78、H 8.08、N 6.76
【0129】 1−(tert−ブトキシカルボニル)−2−メチル−4−オキソピペリジン
(1.65g、7.81mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)溶液を−
40℃まで冷却し、次いで水素化ホウ素リチウムトリ(sec−ブチル)(1M
テトラヒドロフラン溶液、8.59mL、8.59mmol)を用いて処理した
。2時間撹拌後、該溶液を2−[N、N−ビス(トリフルオロメチルスルホニル
)アミノ]−5−クロロピリジン(3.37g、8.59mmol)を用いて処
理し、該溶液を室温まで昇温させた。1時間撹拌後、該反応液をジエチルエーテ
ル(250mL)を用いて希釈し、セライトを通してろ過した。該セライトのパ
ッドをジエチルエーテル(250mL)を用いてすすぎ、該ろ液を合わせて減圧
下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー精製(0〜9%酢酸エチル
を含有するヘキサンを用いて溶出)を行なった。生成物を含有する画分を合わせ
て、減圧下で濃縮して標題化合物(2.02g、75%)を得た。 ISMS:m/e=346(M+H)。
【0130】 製造例XLII 1−(tert−ブトキシカルボニル)−2−メチル−4−オキソピペリジン
ニ炭酸ジ(tert−ブチル)(160.0g、733mmol)のテトラヒ
ドロフラン(300mL)溶液を、1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4,5]
デカン(100.0g、698mmol)のテトラヒドロフラン(800mL)
溶液に1時間かけて滴下した。添加が完結後、該反応混合物を30分間撹拌し、
次いで減圧下で濃縮した。残渣をジエチルエーテル(600mL)に溶解し、脱
イオン水(2×250mL)、5%炭酸水素ナトリウム水溶液(2×250mL
)および飽和塩化ナトリウム水溶液(250mL)を用いて連続的に洗浄した。
有機相を炭酸カリウムを用いて乾燥し、減圧下で濃縮して8−(tert−ブト
キシカルボニル)−1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4,5]デカン(173
.3g)を得た。
【0131】 8−(tert−ブトキシカルボニル)−1,4−ジオキサ−8−アザスピロ
[4,5]デカン(76.0g、312mmol)のジエチルエーテル(760m
L)溶液を−78℃まで冷却し、新たに蒸留したエーテルN,N,N’,N’−
テトラメチレンジアミン(49.5mL、328mmol)を用いて処理した。
sec−ブチルリチウム溶液(1当量)を1.5時間かけて滴下し、その間、反
応混合物の温度を−70℃以下に保った。−78℃で4時間撹拌後、ヨードメタ
ン(38.9mL、625mmol)を10分間かけて加えた。該反応混合物を
10分間撹拌し、次いで室温まで徐々に昇温させた。該反応混合物を脱イオン水
(300mL)を用いて処理し、相分離した。該水相をジエチルエーテル(30
0mL)を用いて抽出した。該有機相を合わせて、脱イオン水(4×250mL
)を用いて洗浄し、炭酸カリウムを用いて乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をシ
リカゲルクロマトグラフィー精製(7〜20%酢酸エチルを含有するヘキサン勾
配を用いて溶出)を行なった。生成物を含有する画分を合わせて、減圧下で濃縮
して透明油状物の7−メチル−8−(tert−ブトキシカルボニル)−1,4
−ジオキソ−8−アザスピロ[4,5]デカン(57.1g、71%)を得た。こ
の物質を0〜5℃まで冷却し、トリフルオロ酢酸(279.2mL)を加えた。
10分間撹拌後、脱イオン水(5.2mL)を加え、該反応混合物を2.5時間
加熱還流した。該反応混合物を室温まで冷却し、減圧下で濃縮した。該残渣を酢
酸エチル(60mL)に溶解し、撹拌しながら、ジエチルエーテル(120mL
)を30分間かけて加えた。該懸濁液を冷蔵庫中に2時間置き、ろ過し、該固体
を冷ジエチルエーテル(30mL)を用いて洗浄して白色固体の2−メチル−4
−オキソピペリジン(23.5g、71.3%)を得た。
【0132】 2−メチル-4−オキソピペリジン(12.4g、55mmol)、炭酸水素
ナトリウム(6.89g、82mmol)およびニ炭酸ジ(tert−ブトキシ
)(13.1g、60mmol)の水(40mL)およびクロロホルム(100
mL)混合物を室温で16時間撹拌した。該混合物を脱イオン水(25mL)を
用いて希釈し、相分離した。該水相をクロロホルム(4×25mL)を用いて抽
出した。該有機相を合わせて、硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、減圧下で濃縮し
た。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー精製(1%トリエチルアミンを含有す
る、ヘキサン:酢酸エチル(3:1)を用いて溶出)を行なった。生成物を含有
する画分を合わせて、減圧下で濃縮してわずかに黄色油状物の標題化合物(12
.0g)を得た。
【0133】 製造例XLIII 1−(tert−ブトキシカルボニル)−2−エチル−4−オキソピペリジン
1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4,5]デカンおよびヨードエタンを出発
として、本質的に製造例XLIIに記載の通り、標題化合物を製造した。 ISMS;m/e=228(M+1)。
【0134】 製造例XLIV 7−ブロモ−4−クロロベンゾフラン 3−クロロフェノール(5.03g、39.1mmol)のジクロロメタン(
20mL)溶液を、臭素(6.25g、39.1mmol)を滴下しながら、氷
浴中で冷却した。該反応混合物を室温まで昇温させ、16時間撹拌した。該反応
混合物を水を用いて希釈し、相分離して、該有機相を硫酸マグネシウムを用いて
乾燥した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー精製(ジクロロメタン:ヘキサ
ン(3:2)を用いて溶出)を行なった。生成物を含有する画分を合わせて、減
圧下で濃縮して2−ブロモ−5−クロロフェノール(2.04g、25%)を得
た。 HRMS:(COClBrとして計算)理論値 205.9134。実
測値 205.9125。 元素分析(COClBrとして計算)理論値:C 34.74、H 1
.94;実測値:C 34.74、H 1.76。
【0135】 2−ブロモ−5−クロロフェノール(1.86g、8.97mmol)を出発
として、本質的に製造例IIに記載の通り、白色固体の標題化合物(1.07g
、53%)を回収した。 HRMS:(COClBrとして計算)理論値 229.9134。実
測値 229.9128。 元素分析(COClBrとして計算)理論値:C 41.51、H 1
.74;実測値:C 41.13、H 1.67。
【0136】 製造例XLV (4−トリフルオロメチルベンゾフラ−7−イル)ボロン酸 4−トリフルオロメチル−7−ブロモベンゾフラン(0.9474g、3.5
75mmol)を出発として、本質的に製造例XLに記載の通り、標題化合物(
0.4349g、53%)を得た。 HRMS:(CBOとして計算)理論値 229.0398。実
測値 229.0383。
【0137】 製造例XLVI 4,6−ジフルオロ−7−ブロモベンゾフラン 3,5−ジフルオロフェノール(2.6g、20mmol)のニ硫化炭素(2
0mL)溶液を0℃まで冷却し、次いで臭素(1.02mL、20mmol)の
ニ硫化炭素(10mL)溶液を30分間かけて滴下した。更に30分間撹拌後、
該反応混合物を室温まで昇温させ、1.5時間撹拌した。該反応混合物をジエチ
ルエーテル(200mL)を用いて希釈し、メタ重亜硫酸ナトリウム水溶液およ
び飽和塩化ナトリウム水溶液を用いて連続的に洗浄した。次いで、該有機相を硫
酸ナトリウムを用いて乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣を真空蒸留して、2−ブ
ロモ−3,5−ジフルオロフェノール(2.5g、60%)(b.p.=65℃
(5mmHg)を得た。
【0138】 2−ブロモ−3,5−ジフルオロフェノールを出発として、本質的に製造例X
XIIに記載の通り、標題化合物を製造した。 HRMS:(COBrFとして計算)理論値 231.9355。実
測値 231.9342。
【0139】 製造例XLVII 1−(tert−ブトキシカルボニル)−2−メチル−1,2,5,6−テト
ラヒドロピリジン−4−オン 1−(tert−ブトキシカルボニル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリ
ジン−4−オン(4.0g、20.28mmol)および臭化銅(II)−ジメ
チルスルフィド錯体(4.21g、20.48mmol)のテトラヒドロフラン
(160mL)溶液を−78℃まで冷却した。この溶液に、メチルマグネシウム
クロリド(3.0Mノテトラヒドロフラン溶液、7.43mL、22.31mm
ol)を加えた。−78℃で1時間撹拌後、更に当量のメチルマグネシウムクロ
リドを加え、更に30分間撹拌を続けた。次いで、該反応混合物をヘキサメチル
ホスホラミド(10mL)、続いて2−[N,N−ビス(トリフルオロメチルス
ルホニル)アミノ]−5−クロロピリジン(15.93g、40.56mmol
)のテトラヒドロフラン(50mL)溶液を滴下することによって処理した。該
反応混合物を室温まで昇温させ、室温で終夜撹拌した。次いで、該反応混合物を
ジエチルエーテル(1.5L)を用いて希釈し、飽和シュウ酸水溶液(2×50
0mL)、水(500mL)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(2×500mL
)および飽和塩化ナトリウム水溶液(500mL)を用いて連続して洗浄した。
残留有機物を硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をヘキ
サン中で懸濁し、次いでろ過した。該ろ液を減圧下で濃縮して、残渣をシリカゲ
ルクロマトグラフィー精製(0〜50%の酢酸エチルを含有するヘキサン勾配を
用いて溶出)を行なった。生成物を含有する画分を合わせて、減圧下で濃縮して
油状物の標題化合物(1.92g)を得た。このものは、徐々に結晶性の塊とな
った。
【0140】 製造例XLVIII 1−(tert−ブトキシカルボニル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリ
ジン−4−オン 4−メトキシピリジン(1.0g、9.16mmol)のテトラヒドロフラン
(15mL)溶液を−41℃まで冷却した。この溶液に、水素化ホウ素トリ(イ
ソプロポキシ)カリウム(1.45Mテトラヒドロフラン溶液、12.6mL、
18.32mmol)を滴下した。得られた混合物を15分間撹拌し、次いでク
ロロギ酸フェニル(1.58mL、10.07mmol)を加え、得られた混合
物を−41℃で撹拌した。2時間後、tert−ブトキシカリウム(7.19g
、7.0mmol)を加えた。−41℃で30分間撹拌後、該反応混合物を室温
まで昇温させた。室温で2時間後、次いで該反応混合物を再び−41℃まで冷却
し、次いで飽和シュウ酸水溶液を用いて処理した。得られた混合物をジエチルエ
ーテルを用いて十分に抽出した。該有機抽出液を合わせて、飽和シュウ酸水溶液
、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和塩化ナトリウム水溶液を用いて
連続して洗浄した。残留有機相を硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、減圧下で濃
縮した。残留油状物をシリカゲルクロマトグラフィー精製(10〜40%酢酸エ
チルを含有するヘキサン勾配を用いて溶出)を行なった。生成物を含有する画分
を合わせて、減圧下で濃縮して白色固体の標題化合物(1.07g)を得た。 MS(ES);m/e=198.2。
【0141】 実施例1 2−メチル−4−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−1,2,3,6−
テトラヒドロピリジン・フマル酸塩および 2−メチル−4−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−1,2,5,6−
テトラヒドロピリジン・フマル酸塩 1−tert−ブトキシカルボニル−2−メチル−4−ヒドロキシ−4−(5 −フルオロベンゾフラ−7−イル)ピペリジン 5−フルオロ−7−ブロモベンゾフラン(0.55g、2.55mmol)お
よびマグネシウム(0.12g、5.14mmol)のジエチルエーテル(5m
L)混合物を40℃まで加温した。この混合物に、1,2−ジブロモエタン(0
.23mL、2.67mmol)を滴下し、該混合物を45分間撹拌した。該混
合物を室温まで冷却し、次いで1−tert−ブトキシカルボニル−2−メチル
−4−オキソピペリジン(0.50g、2.35mmol)のジエチルエーテル
(10mL)溶液を滴下した。該反応混合物を室温で15分間撹拌し、次いで酢
酸エチル(100mL)および0.1N塩酸(20mL)で分配した。相分離し
、該有機相を飽和炭酸水素ナトリウム水溶および飽和塩化ナトリウム水溶液を用
いて連続して洗浄して、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、減圧下で濃縮して残
渣(0.68g)を得た。この残渣をジクロロメタン:メタノール(1:1、5
0mL)に溶解し、得られた溶液を0℃まで冷却した。この溶液に、水素化ホウ
素ナトリウム(0.68g)を加え、該反応混合物を室温まで徐々に昇温させた
。5時間後、該反応混合物を減圧下で濃縮した。該残渣を水およびジクロロメタ
ンを用いて分配した。相分離し、該有機相を硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、
減圧下で濃縮した。該残渣をシリカゲルクロマトグラフィー精製(0〜50%酢
酸を含有するヘキサン勾配を用いて溶出)を行なった。生成物を含有する画分を
合わせて、減圧下で濃縮して目的の化合物(0.50g、62%)を得た。 MS:m/e=350(M+1)。
【0142】 脱水/塩形成反応 1−tert−ブトキシカルボニル−2−メチル−4−ヒドロキシ−4−(5
−フルオロベンゾフラ−7−イル)ピペリジン(0.35g、1mmol)およ
びp−トルエンスルホン酸水和物(0.70g)のトルエン(15mL)混合物
を3時間加熱還流した。該反応混合物を減圧下で濃縮して、残渣をイオン交換ク
ロマトグラフィー精製(ヴァリアン(Varian)SCX、10g)を使用、
まずメタノールを用いて溶出し、次いで1Nアンモニア/メタノールを用いて溶
出)を行なった。生成物を含有する画分を合わせて、減圧下で濃縮して2−メチ
ル−4−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−1,2,3,6−テトラヒド
ロピリジンおよび2−メチル−4−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−1
,2,5,6−テトラヒドロピリジンの混合物(0.17g、75%)を得た。
この混合物をエタノール(5mL)に溶解し、該溶液を加熱還流した。この溶液
に、フマル酸(0.087g、0.075mmol)を加えた。約5分間撹拌後
、該反応混合物をジエチルエーテルを用いて希釈した。得られた懸濁液をろ過し
、該ろ過ケーキを真空下、60℃で16時間乾燥して標題化合物(0.21g、
83%)を得た。 元素分析(C1414NOF−Cとして計算)理論値:C 62
.24、H 5.22、N 4.03;実測値:C 62.09、H 5.22
、 N 4.00。
【0143】 実施例2 2−メチル−4−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)ピペリジン・フマル
酸塩 2−メチル−4−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−1,2,3,6−
テトラヒドロピペリジン・フマル酸塩および2−メチル−4−(5−フルオロベ
ンゾフラ−7−イル)−1,2,5,6−テトラヒドロピペリジン(0.045
g、0.13mmol)およひ10%パラジウム/炭素(0.010g)のエタ
ノール(5mL)混合物を室温で5時間水素添加(1気圧)を行なった。該反応
混合物をセライトのパッドを通してろ過した。該パッドをエタノールを用いてす
すぎ、該ろ液を減圧下で濃縮した。該残渣をイオン交換クロマトグラフィー精製
(SCXカラムを使用、まずメタノール、続いて0.5Nアンモニア/メタノー
ルを用いて溶出)を行なった。生成物を含有する画分を合わせて、減圧下で濃縮
して2−メチル−4−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)ピペリジン(0.
024g、79%)を得た。このものをエタノール(5mL)に溶解し、該溶液
を加熱還流した。この溶液に、フマル酸(0.007g、0.06mmol)を
加えた。約5分間撹拌後、該反応混合物をジエチルエーテルを用いて希釈した。
該混合物を減圧下で濃縮して、該残渣を真空下、60℃で約15時間乾燥して、
標題化合物(0.013g)を得た。 MS:m/e=234(M+1)。 高分解能MS:理論値:234.1294、実測値:234.1295。
【0144】 実施例3 3−メチル−4−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−1,2,3,6−
テトラヒドロピリジンおよび3−メチル−4−(5−フルオロベンゾフラ−7−
イル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリジン 1−ベンジル−3−メチル−4−ヒドロキシ−4−(5−フルオロベンゾフラ −7−イル)ピペリジン 7−ブロモ−5−フルオロベンゾフラン(6.0g、27.9mmol)およ
びマグネシウム(0.70g、28.8mmol)のジエチルエーテル(75m
L)混合物を30分間加熱還流した。次いで、この混合物に、1−ベンジル−3
−メチル−4−オキソピペリジン(6.3g、31mmol)のテトラヒドロフ
ラン(30mL)溶液を15分間かけて滴下した。得られた混合物を約24時間
加熱還流した。該反応混合物を室温まで冷却し、水(100mL)に注いだ。得
られた乳濁液をジクロロメタン(500mL)を用いて希釈し、次いでセライト
のベッドを通してろ過した。該ろ過ケーキをジクロロメタン(2×200mL)
を用いて洗浄した。該ろ液の水相をジクロロメタン(2×200mL)を用いて
洗浄した。全ての有機相を合わせて、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロ
マトグラフィー精製(0〜50%酢酸エチルを含有するヘキサン勾配を用いて溶
出)を行なった。生成物を含有する画分を合わせて、減圧下で濃縮して目的の化
合物(7.3g、77%)を得た。
【0145】 1−ベンジル−3−メチル−4−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−1 ,2,3,6−テトラヒドロピリジンおよび 1−ベンジル−3−メチル−4−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−1 ,2,5,6−テトラヒドロピリジン 1−ベンジル−3−メチル−4−ヒドロキシ−4−(5−フルオロベンゾフラ
−7−イル)ピペリジン(5.78g、17mmol)およびp−トルエンスル
ホン酸モノ水和物(10g、52.6mmol)のトルエン(100mL)混合
物を24時間加熱還流した。該反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(20
0mL)、続いて飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100mL)および1N水酸
化アンモニウム(100mL)を用いて希釈した。相分離し、該水相を酢酸エチ
ル(2×100mL)を用いて抽出した。該有機相を合わせて飽和塩化ナトリウ
ム水溶液(100mL)を用いて洗浄し、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、減
圧下で濃縮した。該残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜50%酢酸エチ
ルを含有するヘキサン勾配を用いて溶出)を行なった。回収した出発物質(4.
38g)を再び、トルエン(200mL)中、脱水条件で反応させた。両方の脱
水操作からの生成物を含有する画分を合わせて、減圧下で濃縮して1−ベンジル
−3−メチル−4−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−1,2,3,6−
テトラヒドロピリジン(4.3g、79%)および1−ベンジル−3−メチル−
4−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−1,2,5,6−テトラヒドロピ
リジン(0.45g、8%)を得た。 MS:m/e=322(M+1)。
【0146】 3−メチル−4−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−1,2,3,6− テトラヒドロピリジン・フマル酸塩 1−ベンジル−3−メチル−4−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−1
,2,3,6−テトラヒドロピリジン(0.50g、1.56mmol)を出発
として、本質的に以下の異性体についての記載の通り、標題化合物を製造した。 MS:m/e=232(M+1)。
【0147】 3−メチル−4−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−1,2,5,6− テトラヒドロピリジン・フマル酸塩 1−ベンジル−3−メチル−4−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−1
,2,5,6−テトラヒドロピリジン(0.45g、1.42mmol)の1,
2−ジクロロエタン(15mL)溶液を0℃まで冷却した。次いで、この溶液に
クロロギ酸1−クロロエチル(0.40mL、3.7mmol)を滴下した。該
反応液を4時間加熱還流し、次いで減圧下で濃縮した。残渣をメタノールに溶解
し、次いでSCXカラム上に置き、メタノール、続いて0.5Nアンモニアのメ
タノール溶液を用いて溶出した。目的の遊離アミンを含有する画分を合わせて、
減圧下で濃縮した。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィー精製(0〜6%メ
タノールを含有するジクロメタン勾配、次いでジクロロメタン:メタノール:水
酸化アンモニア(9:1:0.1)を用いて溶出)を行なった。生成物を含有す
る画分を合わせて、減圧下で濃縮して3−メチル−4−(5−フルオロベンゾフ
ラ−7−イル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリジン(0.26g、81%
)を得た。この遊離アミン(0.21g、0.92mmol)のエタノール溶液
を加熱還流し、次いでフマル酸(0.11g、0.92mmol)を加えた。該
混合物を約5分間還流下で撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。該残渣をジエチル
エーテル(10mL)を用いて処理し、得られたスラリーを室温で30分間撹拌
した。該混合物をろ過し、該固体を真空下、60℃で15時間乾燥して標題化合
物(0.28g、88%)を得た。 元素分析(C1414NOF−Cとして計算)理論値:C 62
.24、H 5.22、N 4.03;実測値:C 61.90、H 5.19
、 N 3.90。
【0148】 実施例4 シス-3−メチル-4−(5−フルオロベンゾフラ-7−イル)ピペリジン・塩
酸塩 10%パラジウム/炭素(0.80g)のエタノール(100mL)スラリー
を、水素雰囲気下で撹拌した。1−ベンジル−3−メチル−4−(5−フルオロ
ベンゾフラ−7−イル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(4.23g
、13.2mmol)のエタノール(100mL)溶液を加え、該混合物を水素
雰囲気下で約16時間撹拌した。該反応混合物をセライトのパッドを通してろ過
し、該ろ過ケーキをエタノールを用いて洗浄した。該ろ液を合わせて減圧下で濃
縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー精製(0〜6%エタノー
ルを含有するジクロロメタン勾配、次いでジクロロエタン:メタノール:水酸化
アンモニウム(9:1:0.1)を用いて溶出)を行なった。生成物を含有する
画分を合わせて、減圧下で濃縮してシス−3−メチル−4−(5−フルオロベン
ゾフラ−7−イル)ピペリジン(1.0g、33%)および1−ベンジル−3−
メチル−4−(5−ベンゾフラ−7−イル)ピペリジン(1.75g、40%)
を得た。
【0149】 シス−3−メチル−4−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)ピペリジン(
0.48g、2.1mmol)の酢酸エチル(5mL)溶液を1N塩化水素のジ
エチルエーテル(5.0mL)を用いて処理した。得られたスラリーを0℃で1
.5時間撹拌し、次いで減圧下でろ過した。該固体をジエチルエーテルを用いて
洗浄し、減圧下で乾燥して標題化合物(0.50g、89%)を得た。 元素分析(C1416NOF−HClとして計算)理論値:C 62.34
、H 6.35、N 5.19;実測値:C 62.60、H 6.30、 N
5.29。
【0150】 実施例5 3,3−ジメチル−4−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)ピペリジン・
フマル酸塩 1−ベンジル−3,3−ジメチル−4−ヒドロキシ−4−(5−フルオロベン ゾフラ−7−イル)ピペリジン 5−フルオロ−7−ブロモベンゾフラン(0.28g、1.32mmol)を
および1−ベンジル−3,3−ジメチル−4−オキソピペリジン(0.19g、
0.088mmol)を出発として、本質的に実施例3に記載の通り、目的の化
合物(0.17g、53%)を得た。
【0151】 脱水反応 1−ベンジル−3,3−ジメチル−4−ヒドロキシ−4−(5−フルオロベン
ゾフラ−7−イル)ピペリジン(0.17g、0.47mmol)およびp−ト
ルエンスルホン酸モノ水和物(0.36g)を出発として、本質的に製造例3に
記載の通り、1−ベンジル−3,3−ジメチル−4−(5−フルオロベンゾフラ
−7−イル)−1,2,3,6−テトラヒドロピペリジン(0.11g、70%
)を製造した。
【0152】 脱保護反応 1−ベンジル−3,3−メチル−4−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)
−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(0.10g、0.30mmol)お
よびクロロギ酸1−クロロエチル(0.20mL、1.8mmol)を出発とし
て、本質的に実施例3に記載の通り、3,3−ジメチル−4−(5−フルオロベ
ンゾフラ−7−イル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(0.053g
、72%)を製造した。
【0153】 塩生成反応 3,3−ジメチル−4−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−1,2,3
,6−テトラヒドロピペリジン(0.053g、0.22mmol)およびフマ
ル酸(0.025g)を出発として、本質的に実施例3に記載の通り、標題化合
物(0.070g、91%)を得た。 高分解能MS(C1516NOFとして計算)理論値:246.1294、
実測値:246.1312。
【0154】 実施例6 3−メチル−4−(6−フルオロベンゾフラ−7−イル)−1,2,3,6−
テトラヒドロピリジン・塩酸塩 1−ベンジル−3−メチル−4−ヒドロキシ−4−(6−フルオロベンゾフラ −7−イル)ピペリジン 6−フルオロ−7−ブロモベンゾフラン(5.22g、24.3mmol)お
よび1−ベンジル−3−メチル−4−オキソピペリジン(5.19g、25.5
mmol)を出発として、本質的に実施例3に記載の通り、シス−およびトラン
ス−異性体混合物の目的の化合物(4.89g、59%)を得た。
【0155】 脱水反応 1−ベンジル−3−メチル−4−ヒドロキシ−4−(6−フルオロベンゾフラ
−7−イル)ピペリジン(4.89g、14.4mmol)およびp−トルエン
スルホン酸モノ水和物(11g)を出発として、本質的に実施例3に記載の通り
、1−ベンジル−3−メチル−4−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−1
,2,3,6−テトラヒドロピリジン(1.84g、40%)を得た。
【0156】 脱保護反応 1−ベンジル−3−メチル−4−(6−フルオロベンゾフラ−7−イル)−1
,2,3,6−テトラヒドロピリジン(1.8g、5.6mmol)およびクロ
ロギ酸1−クロロエチル(1.48g、14mmol)を出発として、本質的に
実施例3に記載の通り、3−メチル−4−(6−フルオロベンゾフラ−7−イル
)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(0.343g)を製造した。
【0157】 塩の生成反応 3−メチル−4−(6−フルオロベンゾフラ−7−イル)−1,2,3,6−
テトラヒドロピリジン(0.12g)を出発として、本質的に実施例4に記載の
通り、標題化合物を製造した。 元素分析(C1414NOF−HClとして計算)理論値:C 62.81
、H 5.65、N 5.23;実測値:C 62.62、H 5.49、 N
5.02。
【0158】 実施例7 シス−3−メチル−4−(6−フルオロベンゾフラ−7−イル)ピペリジン・
塩酸塩 1−ベンジル−3−メチル−4−(6−フルオロベンゾフラ−7−イル)−1
,2,3,6−テトラヒドロピリジン(0.78g、2.43mmol)を出発
として、本質的に実施例4に記載の通り、標題化合物を製造した。 元素分析(C1416NOF−HClとして計算)理論値:C 62.34
、H 6.35、N 5.19;実測値:C 62.02、H 6.23、 N
5.17。
【0159】 実施例8 3−メチル−4−(5−クロロベンゾフラ−7−イル)−1,2,3,6−テ
トラヒドロピリジンおよび 3−メチル−4−(5−クロロベンゾフラ−7−イル)−1,2,5,6−テ
トラヒドロピリジン 1−ベンジル−3−メチル−4−(5−クロロベンゾフラ−7−イル)ピペリ ジン 5−クロロ−7−ブロモベンゾフラン(4.0g、17.3mmol)および
1−ベンイル−3−メチル−4−オキソピペリジン(3.86g、19.0mm
ol)を出発として、本質的に実施例3に記載の通り、目的の化合物(5.6g
、92%)を回収した。
【0160】 1−ベンジル−3−メチル−4−(5−クロロベンゾフラ−7−イル)−1, 2,3,6−テトラヒドロピリジンおよび1−ベンジル−3−メチル−4−(5 −クロロベンゾフラ−7−イル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリジン 1−ベンジル−3−メチル−4−ヒドロキシ−4−(5−クロロベンゾフラ−
7−イル)ピペリジン(2.19g、6.2mmol)およびp−トルンスルホ
ン酸モノ水和物(4.7g)を出発として、本質的に実施例3に記載の通り、1
−ベンジル−3−メチル−4−(5−クロロベンゾフラ−7−イル)−1,2,
3,6−テトラヒドロピリジン(0.79g、38%)および1−ベンジル−3
−メチル−4−(5−クロロベンゾフラ−7−イル)−1,2,5,6−テトラ
ヒドロピリジン(0.18g、9%)を製造した。
【0161】 3−メチル−4−(5−クロロベンゾフラ−7−イル)−1,2,3,6−テ トラヒドロピリジン・フマル酸塩 1−ベンジル−3−メチル−4−(5−クロロベンゾフラ−7−イル)−1,
2,3,6−テトラヒドロピリジン(0.38g、1.13mmol)を出発と
して、本質的に実施例3における対応する異性体に関する記載の通り、標題化合
物を製造した。 MS:m/e=249(M+1)。
【0162】3−メチル−4−(5−クロロベンゾフラ−7−イル)−1,2,5,6−テト ラヒドロピリジン・塩酸塩 1−ベンジル−3−メチル−4−(5−クロロベンゾフラ−7−イル)−1,
2,5,6−テトラヒドロピリジン(0.074g、0.22mmol)を出発
として、本質的に実施例3における対応する異性体に関する記載の通り、標題化
合物を製造した。 高分解能MS(C1414NOFとして計算):計算値 248.0842
、実測値 248.0826。
【0163】 実施例9 3−メチル−4−(5−メトキシベンゾフラ−7−イル)−1,2,3,6−
テトラヒドロピリジン・塩酸塩 1−ベンジル−3−メチル−4−(5−メトキシベンゾフラ−7−イル)ピペ リジン 5−メトキシ−7−ブロモベンゾフラン(4.0g、17.6mmol)およ
び1−ベンジル−3−メチル−4−オキソピペリジン(3.94g、19.4m
mol)を出発として、本質的に実施例3に記載の通り、目的の化合物(3.3
3g、54%)を回収した。 元素分析(C2225NOとして計算)理論値:C 75.19、H 7
.17、N 3.99;実測値:C 74.88、H 7.03、 N 4.1
7。
【0164】 1−ベンジル−3−メチル−4−(5−メトキシベンゾフラ−7−イル)−1 ,2,3,6−テトラヒドロピリジン 1−ベンジル−3−メチル−4−ヒドロキシ−4−(5−メトキシベンゾフラ
−7−イル)ピペリジン(3.13g、8.9mmol)およびp−トルエンス
ルホン酸モノ水和物(6.8g)を出発として、本質的に実施例3に記載の通り
、1−ベンジル−3−メチル−4−(5−メトキシベンゾフラ−7−イル)−1
,2,3,6−テトラヒドロピリジンを製造した。 高分解能MS(C2223NOとして計算);理論値 334.1807
、実測値 334.1799。
【0165】 3−メチル−4−(5−メトキシベンゾフラ−7−イル)−1,2,3,6− テトラヒドロピリジン 1−ベンジル−3−メチル−4−(5−メトキシベンゾフラ−7−イル)−1
2,3,6−テトラヒドロピリジン(1.22g、3.66mmol)を出発と
して、本質的に実施例3における対応する異性体に関する記載の通り、標題化合
物を製造した。 高分解能MS(C1517NOとして計算);理論値 244.1338
、実測値 244.1324。
【0166】 実施例10 シス−およびトランス−3−メチル−4−(5−メトキシベンゾフラ−7−イ
ル)ピペリジン 3−メチル−4−(5−メトキシベンゾフラ−7−イル)−1,2,3,6−
テトラヒドロピリジン(0.30g、1.23mmol)を出発として、本質的
に実施例4に記載の通り、シス−およびトランス−3−メチル−4−(5−メト
キシベンゾフラ−7−イル)ピペリジンの混合物(0.27g)を製造した。
【0167】 この異性体混合物のジクロロメタン(50mL)溶液を、ニ炭酸ジ−tert
−ブチル(0.26g、1.21mmol)およびジイソプロピルエチルアミン
(0.29g、2.20mmol)を用いて処理した。室温で約16時間撹拌後
、該反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー精製
(5%酢酸エチルを含有するヘキサンを用いて溶出)を行なった。
【0168】 最初に溶出する異性体を含有する画分を減圧下で濃縮して、トランス−1−(
tert−ブトキシカルボニル)−3−メチル−4−(5−メトキシベンゾフラ
−7−イル)ピペリジン(0.034g)を得た。遅く溶出する異性体を含有す
る画分を減圧下で濃縮して、シス−1−(tert−ブトキシカルボニル)−3
−メチル−4−(5−メトキシベンゾフラ−7−イル)ピペリジン(0.30g
)を得た。
【0169】シス−3−メチル−4−(5−メトキシベンゾフラ−7−イル)ピペリジン・塩 酸塩 シス−1−(tert−ブトキシカルボニル)−3−メチル−4−(5−メト
キシベンゾフラ−7−イル)ピペリジン(0.30g)の4N塩化水素のジオキ
サン(10mL)混合物を室温で1時間撹拌した。該反応混合物を減圧下で濃縮
して、白色固体の残渣を減圧下、60℃で約16時間乾燥して標題化合物(0.
16g、96%)を得た。
【0170】 トランス−3−メチル−4−(5−メトキシベンゾフラ−7−イル)ピペリジ ン・塩酸塩 トランス−1−(tert−ブトキシカルボニル)−3−メチル−4−(5−
メトキシベンゾフラ−7−イル)ピペリジン(0.045g)を出発として、本
質的にシス−異性体について記載の通り、標題化合物(0.034g、93%)
を製造した。 高分解能MS;理論値 248.1450、実測値 248.1443。
【0171】 実施例11 3−メチル−4−(4−トリフルオロメチルベンゾフラ−7−イル)−1,2
,3,6−テトラヒドロピリジン・フマル酸塩 1−ベンジル−3−メチル−4−ヒドロキシ−4−(4−トリフルオロメチル ベンゾフラ−7−イル)ピペリジン 4−トリフルオロメチル−7−ブロモベンゾフラン(1.5g、5.7mmo
l)および1−ベンジル−3−メチル−4−オキソピペリジン(1.26g、6
.2mmol)を出発として、本質的に実施例3に記載の通り、目的の化合物(
0.85g、39%)を回収した。 MS(FD):m/e=390(M+1)。
【0172】 1−ベンジル−3−メチル−4−(4−トリフルオロメチルベンゾフラ−7− イル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン 1−ベンジル−3−メチル−4−ヒドロキシ−4−(4−トリフルオロメチル
ベンゾフラ−7−イル)ピペリジン(0.84g、2.2mmol)およびp−
トルエンスルホン酸モノ水和物(1.6g)を出発として、本質的に実施例3に
記載の通り、目的の化合物(0.18g)を製造した。 MS(FD):m/e=390(M+1)。
【0173】 3−メチル−4−(4−トリフルオロメチルベンゾフラ−7−イル)−1,2 ,3,6−テトラヒヒドロピリジン・フマル酸塩 1−ベンジル−3−メチル−4−(4−トリフルオロメチルベンゾフラ−7−
イル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(0.15g、0.41mmo
l)を出発として、本質的に実施例3において対応する異性体に関する記載の通
り、標題化合物を製造した。 MS(FD):m/e=282(M+1)。
【0174】 実施例12 シス−3−メチル−4−(5−トリフルオロメチルベンゾフラ−7−イル)ピ
ペリジン・塩酸塩 1−tert−ブトキシカルボニル−3−メチル−4−ヒドロキシ−4−(5 −トリフルオロメチルベンゾフラ−7−イル)ピペリジン 5−トリフルオロメチル−7−ブロモベンゾフラン(4.36g、16.5m
mol)および1−tert−ブトキシカルボニル−2−メチル−4−オキソピ
ペリジン(3.50g、16.4mmol)を出発として、本質的に実施例1に
記載の通り、ろう状固体の目的の化合物(3.00g)を回収した。 m.p.=133〜136℃。 MS:m/e=400(M+1)。 元素分析(C2024NOとして計算)理論値:C 60.14、H
6.06、N 3.51;実測値:C 60.11、H 6.11、 N 3
.51。
【0175】 脱水反応 1−tert−ブトキシカルボニル−2−メチル−4−ヒドロキシ−4−(5
−トリフルオロメチルベンゾフラ−7−イル)ピペリジン(0.75g、1.9
mmol)およびp−トルエンスルホン酸モノ水和物(1.40g)を出発とし
て、本質的に実施例1に記載の通り、3−メチル−4−(5−トリフルオロメチ
ルベンゾフラ−7−イル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジンおよび3−
メチル−4−(5−トリフルオロメチルベンゾフラ−7−イル)−1,2,5,
6−テトラヒドロピリジンの混合物(0.47g)を製造した。
【0176】 還元反応 3−メチル−4−(5−トリフルオロメチルベンゾフラ−7−イル)−1,2
,3,6−テトラヒドロピリジンおよび3−メチル−4−(5−トリフルオロメ
チルベンゾフラ−7−イル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリジンの混合物
(0.47g、1.67mmol)を出発として、本質的に実施例10に記載の
通り、標題化合物(0.15g)を回収した。 高分解能MS;理論値 281.1262。実測値 284.1269。 元素分析(C1516NOF−HCl−0.2HOとして計算)理論値
:C 55.72、H 5.30、N 4.33;実測値:C 55.78、H
5.18、 N 4.63。
【0177】 実施例13 3−メチル−4−(5−トリフルオロメチリベンゾフラ−7−イル)−1,2
,3,6−テトラヒドロピリジン・塩酸塩 1−ベンジル−3−メチル−4−ヒドロキシ−4−(5−トリフルオロメチル ベンゾフラ−7−イル)ピペリジン 5−トリフルオロメチル−7−ブロモベンゾフラン(1.1g、4.15mm
ol)および1−ベンジル−3−メチル−4−オキソピペリジン(0.93g、
4.57mmol)を出発として、本質的に実施例3に記載の通り、黄色固体の
目的の化合物(0.70g、43%)を回収した。
【0178】 1−ベンジル−3−メチル−4−(5−トリフルオロメチルベンゾフラ−7− イル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン 1−ベンジル−3−メチル−4−ヒドロキシ−4−(5−トリフルオロメチル
ベンゾフラ−7−イル)ピペリジン(0.67g、1.72mmol)およびp
−トルエンスルホン酸モノ水和物(1.3g)を出発として、本質的に実施例3
に記載の通り、目的の化合物(0.29g、46%)を製造した。 MS(FD):m/e=390(M+1)。
【0179】 3−メチル−4−(5−トリフルオロメチルベンゾフラ−7−イル)−1,2 ,3,6−テトラヒドロピリジン・塩酸塩 1−ベンジル−3−メチル−4−(5−トリフルオロメチルベンゾフラ−7−
イル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(0.16g、0.43mmo
l)を出発として、本質的に実施例3における対応する異性体に関する記載の通
り、標題化合物を製造した。 元素分析(C1514NOF−HClとして計算)理論値:C 56.7
0、H 4.76、N 4.41;実測値:C 56.59、H 4.66、
N 4.32。
【0180】 実施例14 3−メチル−4−(4,5−ジフルオロベンゾフラ−7−イル)−1,2,3
,6−テトラヒドロピリジン・塩酸塩 1−ベンジル−3−メチル−4−ヒドロキシ−4−(4,5−ジフルオロベン ゾフラ−7−イル)ピペリジン 4,5−ジヒドロ−7−ブロモベンゾフラン(4.0g、17.l7mmol
)および1−ベンジル−3−メチル−4−オキソピペリジン(3.8g、18.
88mmol)を出発として、本質的に実施例3に記載の通り、黄色油状物の目
的の化合物(2.6g、43%)を回収した。 元素分析(C2121NOとして計算)理論値:C 70.57、H
5.92、N 3.92;実測値:C 70.41、H 5.62、 N 3
.92。
【0181】 1−ベンジル−3−メチル−4−(4,5−ジフルオロベンゾフラ−7−イル )−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン 1−ベンジル−3−メチル−4−ヒドロキシ−4−(4,5−ジフルオロベン
ゾフラ−7−イル)ピペリジン(2.30g、6.44mmol)およびp−ト
ルエンスルホン酸モノ水和物(4.90g)を出発として、本質的に実施例3に
記載の通り、目的の化合物を製造した。 高分解能MS(C2119NOFとして計算);理論値 340.151
3。実測値 340.1503。 元素分析(C2119NOFとして計算)理論値:C 74.32、H
5.64、N 4.13;実測値:C 74.57、H 5.85、 N 4.
05。
【0182】 3−メチル−4−(4,5−ジフルオロメチルベンゾフラ−7−イル)−1, 2,3,6−テトラヒドロピリジン・塩酸塩 1−ベンジル−3−メチル−4−(4,5−ジフルオロベンゾフラ−7−イル
)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(1.12g、3.36mmol)
を出発として、本質的に実施例3に記載の通り、3−メチル−4−(4,5−ジ
フルオロベンゾフラ−7−イル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(0
.70g、83.5%)を製造した。
【0183】 本質的に実施例3における対応する異性体に関する記載の通り、この物質の一
部から、標題化合物を製造した。 元素分析(C1413NOF−HClとして計算)理論値:C 58.8
5、H 4.94、N 4.90;実測値:C 58.95、H 4.91、
N 4.86。
【0184】 実施例15 シス−およびトランス−3−メチル−4−(4,5−ジフルオロベンゾフラ−
7−イル)ピペリジン 3−メチル−4−(4,5−ジフルオロベンゾフラ−7−イル)−1,2,3
,6−テトラヒドロピリジン(1.12g、3.36mmol)を出発として、
本質的に実施例4に記載の通り、褐色発泡体のシス−およびトランス−3−メチ
ル−4−(4,5−ジフルオロベンゾフラ−7−イル)ピペリジンの混合物を製
造した。
【0185】 この異性体混合物の溶液をニ炭酸ジ−tert−ブチルを用いて処理し、異性
体を本質的に実施例10に記載の通り、分離した。最初に溶出する異性体を含有
する画分を減圧下で濃縮して、トランス−1−(tert−ブトキシカルボニル
)−3−メチル−4−(4,5−ジフルオロベンゾフラ−7−イル)ピペリジン
ジン(0.15g)を得た。遅く溶出する異性体を含有する画分を減圧下で濃縮
してシス−1−(tert−ブトキシカルボニル)−3−メチル−4−(4,5
−ジフルオロベンゾフラ−7−イル)ピペリジン(0.54g)を得た。
【0186】 シス−3−メチル−4−(4,5−ジフルオロベンゾフラ−7−イル)ピペリ ジン・塩酸塩 本質的に実施例10に記載の通り、シス−1−(tert−ブトキシカルボニ
ル)−3−メチル−4−(4,5−ジフルオロベンゾフラ−7−イル)ピペリジ
ンを4N塩化水素のジオキサンを用いて処理することによって、標題化合物を製
造した。 高分解能MS;理論値 252.1200。実測値 252.1181。
【0187】 トランス−3−メチル−4−(4,5−ジフルオロベンゾフラ−7−イル)ピ ペリジン・塩酸塩 本質的にシス−異性体に関する記載の通り、トランス−1−(tert−ブト
キシカルボニル)−3−メチル−4−(4,5−ジフルオロベンゾフラ−7−イ
ル)ピペリジンを4N塩化水素のジオキサンを用いて処理することによって、標
題化合物を製造した。 高分解能MS;理論値 252.1200。実測値 252.1188。
【0188】 実施例16 シス−3−メチル−4−(4−トリフルオロメチルベンゾフラ−7−イル)ピ
ペリジン・塩酸塩 シス−1−メチル−3−メチル−4−ヒドロキシ−4−(4−トリフルオロメ チルベンゾフラ−7−イル)ピペリジン 4−トリフルオロメチル−7−ブロモベンゾフラン(4.36g、16.46
mmol)および1−ベンジル−3−メチル−4−オキソピペリジン(3.30
g、16.40mmol)を出発として、本質的に実施例3に記載の通り、橙色
油状物のシス−およびトランス−1−ベンジル−3−メチル−4−ヒドロキシ−
4−(4−トリフルオロメチルベンゾフラ−7−イル)ピペリジン(7.5g)
を製造した。この油状物をシリカゲルクロマトグラフィー精製(0〜5%の2N
アンモニアのメタノール溶液を含有するジクロロメタン勾配を用いて溶出)を行
なった。目的の化合物を含有する画分を合わせて、減圧下で濃縮して黄色発泡体
(1.04g、16.3%)を得た。
【0189】 シス−1−ベンジル−3−メチル−4−(メチルオキソアセトキシ)−4−( 4−トリフルオロメチルベンゾフラ−7−イル)ピペリジン シス−1−ベンジル−3−メチル−4−ヒドロキシ−4−(4−トリフルオロ
メチルベンゾフラ−7−イル)ピペリジン(1.02g、2.62mmol)お
よび4−(ジメチルアミノ)ピリジン(0.98g、8.00mmol)のジク
ロロメタン(12mL)溶液を氷水浴中で冷却した。この混合物に、クロロオキ
ソ酢酸メチル(0.71mL、7.73mmol)を加え、得られた混合物を室
温で約18時間撹拌した。該反応混合物をジクロロメタン(15mL)を用いて
希釈し、次いでこのものを水(25mL)に注いだ。相分離し、有機相を水洗し
た。次いで、該有機相を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)を用いて洗
浄し、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、減圧下で濃縮して黄色−橙色発泡体の
目的の化合物(1.05g、84%)を得た。 イオンスプレーMS:m/e=476(M+1)。
【0190】 シス−1−ベンジル−3−メチル−4−(4−トリフルオロメチルベンゾフラ −7−イル)ピペリジン シス−1−ベンジル−3−メチル−4−(メチルオキソアセトキシ)−4−(
4−トリフルオロメチルベンゾフラ−7−イル)ピペリジン(1.04g、2.
19mmol)、トリ(n−ブチル)スズヒドリド(3.77mL、14mmo
l)および2,2’−アゾビスイソブチロニニトリル(0.19g、1.16m
mol)のトルエン(20mL)溶液を約18時間還流下で撹拌した。該反応混
合物を減圧下で濃縮し、残渣をイオン交換(バリアンSCX)クロマトグラフィ
ー精製(ジクロロメタン:メタノール(1:1、40mL)、メタノール(50
mL)、次いで2Mアンモニアのメタノール溶液(50mL)を用いて連続して
溶出)を行なった。生成物を含有する画分を合わせて、減圧下で濃縮して黄色油
状物を得た。この油状物をシリカゲルクロマトグラフィー精製(先ず、0.5%
の2Mアンモニアのメタノール溶液を含有するジクロロメタン、次いで1%の2
Mアンモニアのメタノール溶液を含有するジクロロメタンを用いて溶出)を行な
った。生成物を含有する画分を合わせて、減圧下で濃縮して2つの画分の無色油
状物の目的化合物(0.66g、81%)を得た。
【0191】 脱保護反応/塩生成反応 シス−1−ベンジル−3−メチル−4−(4−トリフルオロメチルベンゾフラ
−7−イル)ピペリジン(0.41g、4.39mmol)を出発として、本質
的に実施例3に記載の通り、無色固体の標題化合物を回収した。 高分解能MS;理論値 284.1262。実測値 284.1272。 元素分析(C1517NOF−HClとして計算)理論値:C 56.3
5、H 5.36;実測値:C 56.07、H 5.34。
【0192】 実施例17 シス−3−メチル−4−(5−クロロベンゾフラ−7−イル)ピペリジン・塩
酸塩 1−ベンジル−3−メチル−4−ヒドロキシ−4−(5−クロロベンゾフラ− 7−イル)ピペリジン 5−クロロ−7−ブロモベンゾフラン(10.0g、46.5mmol)を出
発として、本質的に実施例3に記載の通り、シス−およびトランス−1−ベンジ
ル−3−メチル−4−ヒドロキシ−4−(5−クロロベンゾフラ−7−イル)ピ
ペリジン(12.3g、74%)を製造した。
【0193】 1−ベンジル−3−メチル−4−(メチルオキソアセトキシ)−4−(5−ク ロロベンゾフラ−7−イル)ピペリジン 1−ベンジル−3−メチル−4−ヒドロキシ−4−(4−クロロベンゾフラ−
7−イル)ピペリジン(3.0g、8.84mmol)を出発として、本質的に
実施例16に記載の通り、目的の化合物(3.28g、84%)を回収した。
【0194】 シス−1−ベンジル−3−メチル−4−(5−クロロベンゾフラ−7−イル) ピペリジン 1−ベンジル−3−メチル−4−(メチルオキソアセトキシ)−4−(5−ク
ロロベンゾフラ−7−イル)ピペリジン(3.28g、7.4mmol)を出発
として、本質的に実施例16に記載の通り、目的の化合物(1.58g、62%
)を得た。
【0195】脱保護反応/塩生成反応 シス−1−ベンジル−3−メチル−4−(5−クロロベンゾフラ−7−イル)
ピペリジン(0.11g、0.32mmol)を出発として、本質的に実施例3
に記載の通り、無色固体の標題化合物(0.044g、48%)を回収した。
【0196】 実施例18 シス−3−メチル−4−(4−クロロ−5−フルオロベンゾフラ−7−イル)
ピペリジン・塩酸塩 1−ベンジル−3−メチル−4−ヒドロキシ−4−(4−クロロ−5−フルオ ロベンゾフラ−7−イル)ピペリジン 4−クロロ−5−フルオロ−7−ブロモベンゾフラン(1.2g、4.81m
mol)を出発として、本質的に実施例3に記載の通り、シス−およびトランス
−1−ベンジル−3−メチル−4−ヒドロキシ−4−(4−クロロ−5−フルオ
ロベンゾフラ−7−イル)ピペリジン(0.47g、26%)を製造した。
【0197】 シス−1−ベンジル−3−メチル−4−(4−クロロ−5−フルオロベンゾフ ラ−7−イル)ピペリジン 1−ベンジル−3−メチル−4−ヒドロキシ−4−(4−クロロ−5−フルオ
ロベンゾフラ−7−イル)ピペリジン(0.56g、1.49mmol)を出発
として、本質的に実施例16に記載の通り、1−ベンジル−3−メチル−4−(
メチルオキソアセトキシ)−4−(4−クロロ−5−フルオロベンゾフラ−7−
イル)ピペリジンを回収した。この物質を本質的に実施例16に記載の通り、ト
リ(n−ブチル)スズヒドリドを用いて処理して、目的の化合物を得た。
【0198】 脱保護反応/塩生成反応 シス−1−ベンジル−3−メチル−4−(4−クロロ−5−フルオロベンゾフ
ラ−7−イル)ピペリジン(0.12g、0.34mmol)を出発として、本
質的に実施例3に記載の通り、無色固体の標題化合物を回収した。 高分解能MS(C2119NOFとして計算);理論値 268.090
4。実測値 268.0899。 元素分析(C1415NOClF−HCl−0.35HOとして計算)理
論値:C 54.16、H 5.42;実測値:C 53.87、H 5.42
【0199】 実施例19 シス−3−エチル−4−(6−フルオロベンゾフラ−7−イル)ピペリジン・
塩酸塩 シス−およびトランス−1−ベンジル−3−エチル−4−ヒドロキシ−4−( 6−フルオロベンゾフラ−7−イル)ピペリジン 6−フルオロ−7−ブロモベンゾフラン(3.74g、17.4mmol)の
テトラヒドロフラン(100mL)溶液を−78℃まで冷却した。tert−ブ
チルリチウム(1.7Mのペンタン溶液、20.5mL、34.8mmol)を
、反応混合物の温度が−60℃より低く保つような速度で滴下した。添加が完結
後、該反応混合物を15分間撹拌し、次いで1−ベンジル−3−エチル−4−オ
キソピペリジン(3.78g、17.4mmol)のテトラヒドロフラン(50
mL)溶液を該反応混合物の温度が−70℃より低く保つような速度で滴下した
。該冷浴を除き、該反応混合物を約18時間撹拌して、徐々に室温まで昇温させ
た。次いで、該反応混合物を水を用いて希釈し、酢酸エチル(2×200mL)
を用いて抽出した。該有機抽出液を合わせて、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し
、減圧下で濃縮した。該残渣をシリカゲルクロマトグラフィー精製(25%酢酸
エチルを含有するヘキサンを用いて溶出)を行なった。生成物を含有する画分を
合わせて、減圧下で濃縮して、明黄色油状物の目的化合物(5.6g、91%)
を得た。
【0200】 シス−1−ベンジル−3−エチル−4−(6−フルオロベンゾフラ−7−イル )ピペリジン 1−ベンジル−3−エチル−4−ヒドロキシ−4−(6−フルオロベンゾフラ
−7−イル)ピペリジン(5.4g、15.3mmol)を出発として、本質的
に実施例16に記載の通り、橙色油状物の1−ベンジル−3−エチル−4−(メ
チルオキソアセトキシ)−4−(6−フルオロベンゾフラ−7−イル)ピペリジ
ン(5.91g、88%)を回収した。この物質を本質的に実施例16に記載の
通りトリ(n−ブチル)スズヒドリドを用いて処理して、目的の化合物(4.9
1g)を得た。
【0201】脱保護反応/塩生成反応 シス−1−ベンジル−3−エチル−4−(6−フルオロベンゾフラ−7−イル
)ピペリジン(4.5g、13.34mmol)を出発として、本質的に実施例
3に記載の通り、オフホワイト色の標題化合物(0.43g)を回収した。 イオンスプレーMS;m/e=248(M+H)。
【0202】 実施例20 シス−3−メチル−4−(6−トリフルオロメチルベンゾフラ−7−イル)ピ
ペリジン・塩酸塩 シス−およびトランス−1−ベンジル−3−メチル−4−ヒドロキシ−4−( 6−トリフルオロメチルベンゾフラ−7−イル)ピペリジン 6−トリフルオロメチル−7−ブロモベンゾフラン(0.53g、2.00m
mol)および1−ベンジル−3−メチル−4−オキソピペリジン(0.41g
、2.00mmol)を出発として、本質的に実施例19に記載の通り、目的の
化合物を製造した。
【0203】 シス−1−ベンジル−3−メチル−4−(6−トリフルオロメチルベンゾフラ −7−イル)ピペリジン 上記の反応由来のシス−およびトランス−1−ベンジル−3−メチル−4−ヒ
ドロキシ−4−(6−トリフルオロメチルベンゾフラ−7−イル)ピペリジンの
混合物を含有する反応混合物を、本質的に実施例16に記載の通り、クロロシュ
ウ酸メチル(0.20mL、2.2mmol)を用いて処理して、油状物の1−
ベンジル−3−メチル−4−(メチルオキソアセトキシ)−4−(6−トリフル
オロメチルベンゾフラ−7−イル)ピペリジン(0.77g)を得た。 イオンスプレーMS;m/e=476(M+1)。
【0204】 この物質を、本質的に実施例16に記載の通り、トリ(n−ブチル)スズヒド
リドを用いて処理して、目的の化合物(0.43g)を得た。 イオンスプレーMS:m/e=374(M+1)。
【0205】 脱保護反応/塩生成反応 シス−1−ベンジル−3−メチル−4−(6−トリフルオロメチルベンゾフラ
−7−イル)ピペリジン(0.43g)を出発として、本質的に実施例3に記載
の通り、標題化合物(0.052g)を回収した。 高分解能MS(C1517NOFとして計算);理論値 284.126
2。実測値 284.1266。 元素分析(C1516NOF−HCl−1.5HOとして計算)理論値
:C 51.96、H 5.52、N 4.04;実測値:C 51.98、H
5.22、 N 4.17。
【0206】 実施例21 シス−3−メチル−4−(6−クロロ−7−フルオロベンゾフラ−7−イル)
ピペリジン・塩酸塩 シス−1−ベンジル−3−メチル−4−ヒドロキシ−4−(6−クロロ−7− フルオロベンゾフラ−7−イル)ピペリジン 6−クロロ−7−フルオロ−7−ブロモベンゾフラン(4.00g、16.0
3mmol)および1−ベンジル−3−メチル−4−オキソピペリジン(3.2
6g、16.03mmol)を出発として、本質的に実施例19に記載の通り、
橙色油状物の目的の化合物(1.50g)を製造した。
【0207】 シス−1−ベンジル−3−メチル−4−(5−クロロ−6−フルオロベンゾフ ラ−7−イル)ピペリジン シス−1−ベンジル−3−メチル−4−ヒドロキシ−4−(5−クロロ−6−
フルオロベンゾフラ−7−イル)ピペリジン(1.32g、3.53mmol)
を出発として、本質的に実施例16に記載の通り、1−ベンジル−3−メチル−
4−(メチルオキソアセトキシ)−4−(5−クロロ−6−フルオロベンゾフラ
−7−イル)ピペリジン(1.55g)を製造した。 イオンスプレーMS;m/e=460(M)。
【0208】 1−ベンジル−3−メチル−4−(メチルオキソアセトキシ)−4−(5−ク
ロロ−6−フルオロベンゾフラ−7−イル)ピペリジン(1.07g、2.33
mmol)を出発として、この物質を本質的に実施例16に記載の通り、トリ(
n−ブチル)スズヒドリドを用いて処理して、目的の化合物(0.39g)を得
た。 イオンスプレーMS;m/e=358(M)。
【0209】 脱保護反応/塩生成反応 シス−1−ベンジル−3−メチル−4−(5−クロロ−6−フルオロベンゾフ
ラ−7−イル)ピペリジン(0.20g)を出発として、本質的に実施例3に記
載の通り、オフホワイト色固体の標題化合物(0.049g)を回収した。 m.p.=242〜245℃(分解)。 高分解能MS(C1416NOClFとして計算);理論値 268.09
04。実測値 268.0906。 元素分析(C1415NOClF−HCl−0.1HOとして計算)理論
値:C 54.95、H 5.01、N 4.57;実測値:C 54.87、
H 5.21、 N 4.78。
【0210】 実施例22 シス−3−メチル−4−(2−メチルベンゾフラ−7−イル)ピペリジン・塩
酸塩 1−ベンジル−3−メチル−4−ヒドロキシ−4−(2−メチルベンゾフラ− 7−イル)ピペリジン 2−メチル−7−ブロモベンゾフラン(1.0g、4.74mmol)および
1−ベンジル−3−メチル−4−オキソピペリジン(1.01g、4.98mm
ol)を出発として、本質的に実施例19に記載の通り、橙色油状物の目的の化
合物(1.06g)を製造した。
【0211】 シス−1−ベンジル−3−メチル−4−(2−メチルベンゾフラ−7−イル) ピペリジン シス−1−ベンジル−3−メチル−4−ヒドロキシ−4−(2−メチルベンゾ
フラ−7−イル)ピペリジン(1.06g、3.16mmol)を出発として、
本質的に実施例16に記載の通り、1−ベンジル−3−メチル−4−(メチルオ
キソアセトキシ)−4−(2−ベンゾフラ−7−イル)ピペリジンを製造した。
この物質を、本質的に実施例16に記載の通り、トリ(n−ブチル)スズヒドリ
ドを用いて処理して、目的の化合物を得た。
【0212】 脱保護反応/塩生成反応 シス−1−ベンジル−3−メチル−4−(2−メチルベンゾフラ−7−イル)
ピペリジン(3.16g)を出発として、本質的に実施例3に記載の通り、オフ
ホワイト色固体の標題化合物(0.41g)を回収した。 イオンスプレーMS;m/e=230(M+H)。 元素分析(C1519NO−HClとして計算)理論値:C 67.78、
H 7.58、N 5.26;実測値:C 67.35、H 7.61、 N
4.96。
【0213】 実施例23 トランス−3−メチル−4−(6−フルオロベンゾフラ−7−イル)ピペリジ
ン・塩酸塩 1−ベンジル−3−メチル−4−ヒドロキシ−4−(6−フルオロベンゾフラ −7−イル)ピペリジン 6−フルオロ−7−ブロモベンゾフラン(12.7g、59mmol)および
1−ベンジル−3−メチル−4−オキソピペリジン(13.2g、65mmol
)を出発として、本質的に実施例19に記載の通り、橙色油状物の目的の化合物
(18g)を製造した。 イオンスプレーMS;m/e=340(M+1)。
【0214】 トランス−1−ベンジル−3−メチル−4−(2−メチルベンゾフラ−7−イ ルピペリジン 1−ベンジル−3−メチル−4−ヒドロキシ−4−(6−フルオロベンゾフラ
−7−イル)ピペリジン(17.5g、51.6mmol)を出発として、本質
的に実施例16に記載の通り、1−ベンジル−3−メチル−4−(メチルオキソ
アセトキシ)−4−(6−フルオロベンゾフラ−7−イル)ピペリジン(19.
3g)を製造した。 イオンスプレーMS;m/e=426(M+1)。
【0215】 1−ベンジル−3−メチル−4−(メチルオキソアセトキシ)−4−(6−フ
ルオロベンゾフラ−7−イル(38g、89mmol)を出発として、本質的に
実施例16に記載の通り、トリ(n−ブチル)スズヒドリドを用いて処理するこ
とによって、目的の化合物(1.4g)を製造した。
【0216】 脱保護反応/塩生成反応 トランス−1−ベンジル−3−メチル−4−(6−フルオロベンゾフラ−7−
イル)ピペリジン(1.4g、4.3mmol)を出発として、本質的に実施例
3に記載の通り、標題化合物を回収した。 イオンスプレーMS;m/e=234(M+1)。
【0217】 実施例24 シス−3−メチル−4−(ベンゾフラ−4−イル)ピペリジン・塩酸塩 1−ベンジル−3−メチル−4−ヒドロキシ−4−(ベンゾフラ−4−イル) ピペリジン 4−ブロモベンゾフラン(2.0g、10.2mmol)および1−ベンジル
−3−メチル−4−オキソピペリジン(2.06g、10.2mmol)を出発
として、本質的に実施例19に記載の通り、目的の化合物(2.24g、69%
)を製造した。 イオンスプレーMS;m/e=340(M+1)。
【0218】 シス−1−ベンジル−3−メチル−4−(ベンゾフラ−4−イル)ピペリジン 1−ベンジル−3−メチル−4−ヒドロキシ−4−(ベンゾフラ−4−イル)
ピペリジン(2.1g、6.53mmol)を出発として、本質的に実施例16
に記載の通り、1−ベンジル−3−メチル−4−(メチルオキソアセトキシ)−
4−(ベンゾフラ−4−イル)ピペリジン(2.23g)を製造した。
【0219】 1−ベンジル−3−メチル−4−(メチルオキソアセトキシ)−4−(ベンゾ
フラ−4−イル)ピペリジン(2.23g、5.47mmol)を出発として、
本質的に実施例16に記載の通り、トリ(n−ブチル)スズヒドリドを用いて処
理することによって、目的の化合物(0.67g)を製造した。
【0220】 脱保護反応/塩生成反応 シス−1−ベンジル−3−メチル−4−(ベンゾフラ−4−イル)ピペリジン
(0.67g、2.2mmol)を出発として、本質的に実施例3に記載の通り
、標題化合物(0.32g)を回収した。 高分解能MS(C1418NOとして計算);理論値 216.1388。
実測値 216.1389。
【0221】 実施例25 シス−3−メチル−4−(4,6−ジフルオロベンゾフラ−7−イル)ピペリ
ジン・塩酸塩 1−ベンジル−3−メチル−4−ヒドロキシ−4−(4,6−ジフルオロベン ゾフラ−7−イル)ピペリジン 4,6−ジフルオロ−7−ブロモベンゾフラン(1.27g、5.45mmo
l)および1−ベンジル−3−メチル−4−オキソピペリジン(1.16g、5
.72mmol)を出発として、本質的に実施例19に記載の通り、目的の化合
物(1.51g、78%)を製造した。
【0222】 シス−1−ベンジル−3−メチル−4−(4,6−ジフルオロベンゾフラ−7 −イル)ピペリジン 1−ベンジル−3−メチル−4−ヒドロキシ−4−(4,6−ジフルオロベン
ゾフラ−7−イル)ピペリジン(1.24g、3.48mmol)を出発として
、本質的に実施例16に記載の通り、1−ベンジル−3−メチル−4−(メチル
オキソアセトキシ)−4−(4,6−ジフルオロベンゾフラ−7−イル)ピペリ
ジンを製造した。この物質を、本質的に実施例16に記載の通り、トリ(n−ブ
チル)スズヒドリドを用いて処理して、目的の化合物(0.91g、78%)を
製造した。
【0223】 脱保護反応/塩生成反応 シス−1−ベンジル−3−メチル−4−(4,6−ジフルオロベンゾフラ−7
−イル)ピペリジン(0.60g、1.76mmol)を出発として、本質的に
実施例3に記載の通り、標題化合物を回収した。 高分解能MS(C1416NOFとして計算);理論値 252.120
0。実測値 252.1210。
【0224】 実施例26 シス−3−メチル−4−(5−フルオロベンゾフラ−4−イル)ピペリジン・
塩酸塩 1−ベンジル−3−メチル−4−ヒドロキシ−4−(5−フルオロベンゾフラ −4−イル)ピペリジン 4−ブロモ−5−フルオロベンゾフラン(1.13g、5.26mmol)お
よび1−ベンジル−3−メチル−4−オキソピペリジン(1.18g、6.2m
mol)を出発として、本質的に実施例19に記載の通り、目的の化合物(1.
21g、68%)を製造した。
【0225】 シス−1−ベンジル−3−メチル−4−(5−フルオロベンゾフラ−4−イル )ピペリジン 1−ベンジル−3−メチル−4−ヒドロキシ−4−(5−フルオロベンゾフラ
−4−イル)ピペリジン(0.50g、1.47mmol)を出発として、本質
的に実施例16に記載の通り、1−ベンジル−3−メチル−4−(メチルオキソ
アセトキシ)−4−(5−フルオロベンゾフラ−4−イル)ピペリジンを製造し
た。この物質を本質的に実施例16に記載の通り、トリ(n−ブチル)スズヒド
リドを用いて処理して、目的の化合物(0.43g、80%)を得た。
【0226】 脱保護反応/塩生成反応 シス−1−ベンジル−3−メチル−4−(5−フルオロベンゾフラ−4−イル
)ピペリジン(0.42g、1.32mmol)を出発として、本質的に実施例
3に記載の通り、標題化合物を回収した。 イオンスプレーMS;m/e=234(M+1)。
【0227】 実施例27 3,3−ジメチル−4−(4,6−ジフルオロベンゾフラ−7−イル)ピペリ
ジン・塩酸塩 1−ベンジル−3,3−ジメチル−4−ヒドロキシ−4−(4,6−ジフルオ ロベンゾフラ−7−イル)ピペリジン 4.6−ジフルオロ−7−ブロモベンゾフラン(1.17g、5.01mmo
l)および1−ベンジル−3,3−ジメチル−4−オキソピペリジン(1.14
g、5.26mmol)を出発として、本質的に実施例19に記載の通り、目的
の化合物(0.97g、52%)を得た。
【0228】 1−ベンジル−3,3−ジメチル−4−(4,6−ジフルオロベンゾフラ−7 −イル)ピペリジン 1−ベンジル−3,3−ジメチル−4−ヒドロキシ−4−(4,6−ジフルオ
ロベンゾフラ−7−イル)ピペリジン(0.84g、2.26mmol)を出発
として、本質的に実施例16に記載の通り、1−ベンジル−3,3−ジメチル−
4−(メチルオキソアセトキシ)−4−(4.6−ジフルオロベンゾフラ−7−
イル)ピペリジン(0.84g、81%)を製造した。この物質(0.57g、
1.25mmol)を本質的に実施例16に記載の通り、トリ(n−ブチル)ス
ズヒドリドを用いて処理することによって、目的の化合物(0.35g、79%
)を得た。
【0229】 脱保護反応/塩生成反応 1−ベンジル−3,3−ジメチル−4−(4,6−ジフルオロベンゾフラ−7
−イル)ピペリジン(0.48g、1.35mmol)を出発として、本質的に
実施例3に記載の通り、標題化合物を回収した。 イオンスプレーMS;m/e=266(M+1)。
【0230】 実施例28 シス−3−メチル−4−(5,6−ジフルオロベンゾフラ−7−イル)ピペリ
ジン・塩酸塩 1−ベンジル−3−メチル−4−ヒドロキシ−4−(5,6−ジフルオロベン ゾフラ−7−イル)ピペリジン 5,6−ジフルオロ−7−ブロモベンゾフラン(0.22g、0.94mmo
l)および1−ベンジル−3−メチル−4−オキソピペリジン(0.21g、1
.04mmol)を出発として、本質的に実施例19に記載の通り、目的の化合
物(0.13g、38%)を製造した。
【0231】 シス−1−ベンジル−3−メチル−4−(5,6−ジフルオロベンゾフラ−7 −イル)ピペリジン 1−ベンジル−3−メチル−4−ヒドロキシ−4−(5,6−ジフルオロベン
ゾフラ−7−イル)ピペリジン(0.75g、2.08mmol)を出発として
、本質的に実施例16に記載の通り、1−ベンジル−3−メチル−4−(メチル
オキソアセトキシ)−4−(5,6−ジフルオロベンゾフラ−7−イル)ピペリ
ジンを製造した。この物質を本質的に実施例16に記載の通り、トリ(n−ブチ
ル)スズヒドリドを用いて処理して、目的の化合物(0.23g、32%)を製
造した。 イオンスプレーMS;m/e=342(M+1)。
【0232】 脱保護反応/塩生成反応 1−ベンジル−3−メチル−4−(5,6−ジフルオロベンゾフラ−7−イル
)ピペリジンを出発として、本質的に実施例3に記載の通り、標題化合物を回収
した。 イオンスプレーMS;m/e=252(M+1)。 元素分析(C1415NOF−HClとして計算)理論値:C 58.4
4、H 5.60、N 4.87;実測値:C 58.51、H 5.35、
N 4.83。
【0233】 実施例29 3−メチル−4−(4,5,6−トリフルオロベンゾフラ−7−イル)ピペリ
ジン・塩酸塩 1−ベンジル−3−メチル−4−ヒドロキシ−4−(4,5,6−トリフルオ ロベンゾフラ−7−イル)ピペリジン 4,5,6−トリフルオロ−7−ブロモベンゾフラン(1.02g、4.06
mmol)および1−ベンジル−3−メチル−4−オキソピペリジン(0.91
g、4.47mmol)を出発として、本質的に実施例19に記載の通り、目的
の化合物(1.5g、100%)を製造した。 イオンスプレーMS;m/e=376(M+1)。
【0234】 1−ベンジル−3−メチル−4−(4,5,6−トリフルオロベンゾフラ−7 −イル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン 1−ベンジル−3−メチル−4−ヒドロキシ−4−(4,5,6−トリフルオ
ロベンゾフラ−7−イル)ピペリジン(1.3g、3.46mmol)およびp
−トルエンスルホン酸モノ水和物(6.6g)を出発として、本質的に実施例3
に記載の通り、目的の化合物を製造した。 イオンスプレーMS;m/e=358(M+1)。
【0235】 3−メチル−4−(4,5,6−トリフルオロベンゾフラ−7−イル)−1, 2,3,6−テトラヒドロピリジン 1−ベンジル−3−メチル−4−(4,5,6−トリフルオロベンゾフラ−7
−イル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(0.48g、1.35mm
ol)を出発として、本質的に実施例3に記載の通り、目的の化合物(0.31
g、89%)を製造した。 イオンスプレーMS;m/e=268(M+1)。
【0236】 還元反応 3−メチル−4−(4,5,6−トリフルオロベンゾフラ−7−イル)−1,
2,3,6−テトラヒドロピリジン(0.30g、1.10mmol)を出発と
して、本質的に製造例15に記載の通り、標題化合物(0.16g)を製造した
。 イオンスプレーMS;m/e=271(M+1)。
【0237】 実施例30 シス−3−メチル−4−(3,5−ジクロロ−6−フルオロベンゾフラ−7−
イル)ピペリジン・塩酸塩および シス−3−メチル−4−(3−クロロ−6−フルオロベンゾフラ−7−イル)
ピペリジン・塩酸塩 シス−3−メチル−4−(6−フルオロベンゾフラ−7−イル)ピペリジン・
塩酸塩(0.25g、0.93mmol)のジクロロメタン(75mL)溶液に
、塩素を1分間バブルした。該反応容器を封し、該混合物を室温で2時間撹拌し
、次いで該反応混合物を減圧下で濃縮した。
【0238】 得られた残渣を0.5Nエタノール性の水酸化カリウム(50mL)に溶解し
た。得られた溶液を室温で2時間撹拌し、次いで5N塩酸を加えることによって
酸性とした。この溶液をイオン交換カラム(バリアンSCX、10gを使用、メ
タノールを用いて溶出)を通した。目的の化合物を含有する画分を合わせて、減
圧下で濃縮した。
【0239】 この残渣をジクロロメタンに溶解し、次いでニ炭酸ジ−tert−ブチル(0
.22g)およびジイソプロピルエチルアミン(0.48mL)を用いて処理し
た。得られた溶液を室温で1時間撹拌した。該反応混合物を減圧下で濃縮して、
該残渣を酢酸エチル(100mL)に溶解した。この溶液を水および飽和塩化ナ
トリウム水溶液を用いて連続して洗浄して、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、
減圧下で濃縮した。該残渣をシリカゲルクロマトグラフィー精製(0〜5%酢酸
エチルを含有するヘキサン勾配を用いて溶出)を行なった。
【0240】 シス−1−(tert−ブトキシカルボニル)−3−メチル−4−(3,5−
ジクロロ−6−フルオロベンゾフラ−7−イル)ピペリジンを含有する画分を合
わせて、減圧下で濃縮して物質(0.107g)(イオンスプレーMS;m/e
=403(M+1))を得た。この物質の4N塩化水素のジオキサン溶液(3.
5mL)を室温で2時間撹拌した。該反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣をメタ
ノールに溶解した。この溶液をイオン交換クロマトグラフィー精製(バリアンS
CXカラムを使用、メタノール、続いて2Nアンモニアのメタノール溶液を用い
て連続して溶出)を行なった。シス−3−メチル−4−(3,5−ジクロロ−6
−フルオロベンゾフラ−7−イル)ピペリジンを含有する画分を合わせて、減圧
下で濃縮した。この残渣をジエチルエーテルに溶解し、塩化水素のジエチルエー
テルを用いて処理した。該懸濁液を減圧下で濃縮して、残渣をジエチルエーテル
に懸濁した。この懸濁液をろ過して、白色固体のシス−3−メチル−4−(3,
5−ジクロロ−6−フルオロベンゾフラ−7−イル)ピペリジン・塩酸塩(0.
066g)を得た。 高分解能MS;理論値 302.0514。実測値 302.0503。
【0241】 シス−1−(tert−ブトキシカルボニル)−3−メチル−4−(3−クロ
ロ−6−フルオロベンゾフラ−7−イル)ピペリジンを含有する画分を合わせて
、減圧下で濃縮して物質(0.0705g)を得た。この物質を上記の段落に記
載の通り処理して、白色固体のシス−3−メチル−4−(3−クロロ−6−フル
オロベンゾフラ−7−イル)ピペリジン(0.034g)を得た。 高分解能MS;理論値 268.0904。実測値 268.0901。
【0242】 実施例31 シス−3−メチル−4−(3−クロロ−5−フルオロベンゾフラ−7−イル)
ピペリジン・塩酸塩 シス−3−メチル−3−(2,3−ジクロロ−2,3−ジヒドロ−5−フルオ ロベンゾフラ−7−イル)ピペリジン・塩酸塩 シス−3−メチル−3−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)ピペリジン・
塩酸塩(1.00g、2.22mmol)のニ硫化炭素(125mL)溶液を0
℃まで冷却した。一塩化ヨウ素(0.91g、5.55mmol)のニ硫化炭素
(10mL)溶液を加え、得られた混合物を2時間撹拌した。次いで、該反応混
合物を減圧下で濃縮し、該残渣をジクロロメタン(100mL)に溶解して、得
られた溶液を減圧下で濃縮した。この希釈/濃縮の順序を3回繰り返して、橙色
発泡体の目的化合物を得た。
【0243】 脱ハロゲン化水素 上記の工程から回収した物質を0.5N水酸化ナトリウムのエタノール溶液(
200mL)に0℃で溶解した。該混合物を室温まで徐々に昇温させた。該反応
混合物を1N塩酸を加えることによってpHを約1にまで調節した。該反応混合
物を減圧下で濃縮した。残渣を逆相クロマトグラフィー精製(Vydacカラム
を使用、1%塩酸/アセトニトリル(9:1〜1:1)勾配を用いて溶出)を行
なった。生成物を含有する画分を合わせて、減圧下で濃縮した。この残渣をイオ
ン交換クロマトグラフィー精製(バリアンSCXを使用、先ずメタノール、続い
て1Nアンモニアのメタノール溶液を用いて溶出)を行なった。生成物を含有す
る画分を合わせて、減圧下で濃縮してろう状白色固体のシス−3−メチル−4−
(3−クロロ−5−フルオロベンゾフラ−7−イル)ピペリジン(0.29g、
49%)を得た。この固体を酢酸エチル(10mL)に溶解し、得られた溶液を
1Nエタノール塩酸(3.3mL)を用いて処理した。該懸濁液をジエチルエー
テル(150mL)を用いて希釈し、室温で約16時間撹拌した。該固体をろ過
し、真空下、60℃で乾燥して白色固体の標題化合物(0.32g、96%)を
得た。 高分解能MS;理論値 268.0904。実測値 268.0911。
【0244】 実施例32 シス−3−メチル−4−(6−フルオロベンゾフラ−7−イル)ピペリジン・
塩酸塩の分離 ラセミ体のシス−3−メチル−4−(6−フルオロベンゾフラ−7−イル)ピ
ペリジン(1当量)およびS−(−)−3−ブロモカンファー−8−スルホン酸
(1当量)を還流下でエタノールに溶解した。該混合物を室温まで冷却した。生
成した塩をエタノール/酢酸エチルから再結晶して、エナンチオ過剰率(e.e
.)が90〜95%の物質を得た。この物質の一部を酢酸エチルから結晶化して
、X−線結晶構造解析に適当な結晶を得た。該X−線結晶構造解析実験は以下の
通り行なった。
【0245】結晶データおよび構造の細分(refinement) 実験式 C24H30BrFNO5S 式量 543.46 温度 293(2)K 波長 0.64300Å 晶系 単晶系 空間群 P2(1)/n 単位格子 a=7.099(2)Å α=90deg b=13.405(4)Å β=90deg c=26.763(7)Å γ=90deg V=2546.7(13)Å Z=4 密度(計算値) 1.417Mg/m 吸収係数 1.737mm−1 結晶サイズ 0.010×0.015×0.2mm データ収集のθ範囲 1.38〜25.33deg 面指数範囲 −9<=h=5、−14<=k<=−9、−22<=l<=32 収集方法 /wスキャン 収集した反射数 5962[R(int)=0.01152]
【0246】 収集したX−線データは、この塩のジアステレオマーであるシス−3−メチル
−4−(6−フルオロメチルベンゾフラ−7−イル)ピペリジンが3(R)、4
(R)絶対配置であることを示した。
【0247】 この塩(0.80g)を1N水酸化ナトリウム(40mL)を用いて処理し、
メチルtert−ブチルエーテルを用いて十分に抽出した。有機相を合わせて水
(50mL)および飽和塩化ナトリウム水溶液(50mL)を用いて連続して洗
浄して、硫酸マゲネシウムを用いて乾燥し、減圧下で濃縮した。該残渣を酢酸エ
チル(5mL)に溶解し、この溶液を1N塩化水素のジエチルエーテル溶液(2
mL)を用いて処理した。得られたスラリーをジエチルエーテルを用いて希釈し
、ろ過し、その固体60℃で乾燥して(+)−シス−3−(R)−メチル−4(
R)−(6−フルオロベンゾフラ−7−イル)ピペリジン・塩酸塩(0.33g
)を得た。 [α] 20(メタノール、c=10mg/mL)=61.85°。 元素分析(C1416NOF−HClとして計算)理論値:C 62.34
、H 6.35、N 5.19;実測値:C 61.97、H 6.24、 N
5.18。
【0248】 最初の塩の結晶化からの母液を水酸化ナトリウム水溶液を用いて希釈し、メチ
ルtert−ブチルエーテルを用いて十分に抽出した。該残渣をR−(+)−3
−ブロモカンファー−8−スルホン酸のエタノール/酢酸エチル(1:1)溶液
を用いて処理した。回収した該塩をエタノール:酢酸エチル(1:1)から再結
晶して、約98%より大きいe.e.の物質を得た。この塩(0.76g)を上
記の通り、対応する塩酸塩に変換して、(−)−シス−3(S)−メチル−4(
S)−(6−フルオロベンゾフラ−7−イル)ピペリジン・塩酸塩(0.19g
)を得た。 [α] 20(メタノール、c=6.49mg/mL)=−64.71°。
【0249】 エナンチオ過剰率をキラルHPLCクロマトグラフィー(ChiralPak
AD カラムを使用、ヘキサン:エタノール:ジエチルアミン(99:1:0
.1)を用いて溶出、1mL/分、室温、280nmで検出)によって決定した
【0250】 実施例33 (−)−シス−3−メチル−4−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)ピペ
リジン・塩酸塩 ラセミ体のシス−3−メチル−4−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)ピ
ペリジン(18g、71mmol)の2−ブタノン(200mL)溶液を、(S
)−p−メチルマンデル酸および(R)−p−ブロモマンデル酸の混合物(14
g、71mmol)を用いて処理した。該回収した塩をろ過することによって集
めた。該塩および母液を合わせて、減圧下で濃縮した。残渣を2−ブタノン(7
50mL)に還流下で溶解し、次いで室温で3時間放置した。該回収した塩を2
−ブタノン(325mL)から再結晶して、99%e.e.の物質(8g)を得
た。この塩を本質的に実施例31に記載の通り、対応する塩酸塩に変換して、(
−)−3−メチル−4−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)ピペリジン・塩
酸塩を得た。 [α] 20(メタノール、c=10.82mg/mL)=−103.5°。
元素分析(C1416NOF−HClとして計算)理論値:C 62.34
、H 6.35、N 5.19;実測値:C 62.25、H 6.20、 N
5.20。
【0251】 逆のジアステレオマーを、最初の結晶化由来の母液の遊離塩基を製造し、この
遊離塩基を(R)−p−メチルマンデル酸および(R)−p−ブロモマンデル酸
の混合物を用いて処理することによって、分離した。回収した該塩を上記の通り
処理して、(+)−シス−3−メチル−4−(5−フルオロベンゾフラ−7−イ
ル)ピペリジン・塩酸塩を得た。
【0252】 実施例34 3,3−ジメチル−4−(ベンゾフラ−7−イル)−1,2,3,6−テトラ
ヒドロピリジン・塩酸塩 7−ブロモベンゾフランおよび1−ベンジル−3,3−ジメチル−4−オキソ
ピペリジンを出発として、本質的に実施例5に記載の通り、黄色固体の標題化合
物(0.34g)を製造した。 イオンスプレーMS;m/e=228(M+1)。
【0253】 実施例35 3,3−ジメチル−4−(6−フルオロベンゾフラ−7−イル)−1,2,3
,6−テトラヒドロピリジン・塩酸塩 6−フルオロ−7−ブロモベンゾフランおよび1−ベンジル−3,3−ジメチ
ル−4−オキソピペリジンを出発として、本質的に実施例5に記載の通り、黄褐
色固体の標題化合物(0.15g)を製造した。 イオンスプレーMS;m/e=246(M+1)。
【0254】 実施例36 3,3−ジメチル−4−(5−クロロベンゾフラ−7−イル)−1,2,3,
6−テトラヒフドロピペリジン・塩酸塩 5−クロロ−7−ブロモベンゾフランおよび1−ベンジル−3,3−ジメチル
−4−オキソピペリジンを出発として、本質的に実施例5に記載の通り、標題化
合物(0.29g)を製造した。 イオンスプレーMS;m/e=262(M+1)。
【0255】 実施例37 3,3−ジメチル−4−(5−クロロベンゾフラ−7−イル)ピペリジン・塩
酸塩 5−クロロ−7−ブロモベンゾフランおよび1−ベンジル−3,3−ジメチル
−4−オキソピペリジンを出発として、本質的に実施例27に記載の通り、オフ
ホワイト色の標題化合物(0.23g)を製造した。 元素分析(C1518NOCl−HClとして計算)理論値:C 60.0
1、H 6.38、N 4.62;実測値:C 59.85、H 6.43、
N 4.65。
【0256】 実施例38 3,3−ジメチル−4−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)ピペリジン・
塩酸塩 3,3−ジメチル−4−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−1,2,3
,6−テトラヒドロピリジン(0.20g、0.82mmol)を出発として、
本質的に実施例4に記載の通り、標題化合物(0.063g)を製造した。 イオンスプレーMS;m/e=248(M+1)。
【0257】 実施例39 シス−3−エチル−4−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)ピペリジン・
塩酸塩 5−フルオロ−7−ブロモベンゾフランおよび1−ベンジル−3−エチル−4
−オキソピペリジンを出発として、本質的に製造例16に記載の通り、明黄褐色
固体の標題化合物を製造した。 高分解能MS;理論値 248.1450。実測離 248.1443。
【0258】 実施例40 (−)−シス−3−メチル−4−(5,6−ジフルオロベンゾフラ−7−イル)
ピペリジン・塩酸塩 ラセミ体の(−)−シス−3−メチル−4−(5,6−ジフルオロベンゾフラ
−7−イル)ピペリジン(5.3g)の0.18M L−酒石酸のエタノール混
合物(117mL)溶液を加熱還流した(該L−酒石酸混合物は、ジ−p−アニ
ソイル−L−酒石酸、ジベンゾイル−L−酒石酸およびジ−p−トルオイル−L
−酒石酸(各々、15mmol)をエタノール(250mL)に溶解させること
によって製造する)。この溶液を室温まで冷却し、該固体をろ過することによっ
て集めた。この固体をエタノール:水(4:1、370mL)から再結晶し、該
回収した固体をエタノール:水(1:1、250mL)から再結晶することによ
って、約96%e.e.の塩(2g)を得た。この塩を10%水酸化ナトリウム
およびメチルtert−ブチルエーテルで分配した。有機相を減圧下で濃縮して
、残渣を塩酸塩に変換して標題化合物を得た。 [α] 20(メタノール、c=10.5mg/mL)=−58.88°。 元素分析(C1416NOF−HClとして計算)理論値:C 58.4
4、H 5.60、N 4.86;実測値:C 58.40、H 5.60、
N 4.88。
【0259】 実施例41 3,3−ジメチル−4−(4,5−ジフルオロベンゾフラ−7−イル)−1,
2,3,6−テトラヒドロピリジン・塩酸塩 4,5−ジフルオロ−7−ブロモベンゾフランおよび1−ベンジル−3,3−
ジメチル−4−オキソピペリジンを出発として、本質的に実施例5に記載の通り
、標題化合物を製造した。
【0260】 実施例42 トランス−3−メチル−4−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)ピペリジ
ン・塩酸塩 シス−およびトランス−1−ベンジル−3−メチル−4−(5−フルオロベン
ゾフラ−7−イル)ピペリジンの混合物を、本質的に実施例16に記載の通り、
製造した。この混合物をヘキサンに溶解し、シリカゲルクロマトグラフィー精製
(100%ヘキサン/0%酢酸エチル〜0%ヘキサン/100%酢酸エチルまで
の勾配を用いて溶出)を行なった。トランス−1−ベンジル−3−メチル−4−
(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)ピペリジンを含有する画分を合わせて、
減圧下で濃縮して目的の化合物(0.84g)を得た。該ベンジル基を切断して
、本質的に実施例3に記載の通り、塩を生成させて、オフホワイト色固体の標題
化合物(0.60g、86%)を得た。 高分解能MS;理論値 234.1294。実測値 234.1280。
【0261】 実施例43 シス−3−メチル−4−(ベンゾフラ−7−イル)ピペリジン・塩酸塩 7−ブロモベンゾフラン(7g、35.5mmol)および1−ベンジル−3
−メチル−4−オキソピペリジン(7.9g、39mmol)を出発として、本
質的に実施例19に記載の通り、白色粉末状の標題化合物(1.92g、21%
)を製造した。 元素分析(C1417NO−HClとして計算)理論値:C 66.79、
H 7.21、N 5.56;実測値:C 66.41、H 7.02、 N
5.70。
【0262】 実施例44 シス−3−メチル−4−(3−クロロベンゾフラ−7−イル)ピペリジン・塩
酸塩 シス−3−メチル−4−(ベンゾフラ−7−イル)ピペリジン・塩酸塩(0.
50g、2.0mmol)を出発として、本質的に実施例31に記載の通り、オ
フホワイト色固体の標題化合物(0.62g、31%)を製造した。 高分解能MS;理論値 250.0998。実測値 250.1016。
【0263】 実施例45 シス−3−メチル−4−(4,5,6−トリフルオロベンゾフラ−7−イル)
ピペリジンの分割 シス−3−メチル−4−(4,5,6−トリフルオロベンゾフラ−7−イル)
ピペリジン(1.65g)を出発として、本質的に実施例33に記載の通り(そ
れぞれの3−ブロモカンファー−8−スルホン酸塩の一連の結晶化をイソプロパ
ノール中で行なう点を除いて)、個々のジアステレオマーを製造した。
【0264】 実施例46 3,5−ジメチル−4−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)ピペリジン・
塩酸塩 5−フルオロ−7−ブロモベンゾフランおよび1−ベンジル−3,5−ジメチ
ル−4−オキソピペリジンを出発として、本質的に実施例18に記載の通り、黄
色がかった固体の標題化合物を製造した。
【0265】 実施例47 シス−3−メチル−4−(6−フルオロベンゾフラ−7−イル)ピペリジン・
塩酸塩 1−ベンジル−3−メチル−4−ヒドロキシ−4−(6−フルオロベンゾフラ −4−イル)ピペリジンおよび1−ベンジル−3−メチル−4−ヒドロキシ−4 −(4−フルオロベンゾフラ−6−イル)ピペリジン 4−ブロモ−6−フルオロベンゾフランおよび4−フルオロ−6−ブロモベン
ゾフランの混合物(1.45g、6.74mmol)、並びに1−ベンジル−3
−メチル−4−オキソピペリジン(2.0g、13.5mmol)を出発として
、本質的に実施例18に記載の通り、目的の混合物(0.77g)を製造した。 イオンスプレーMS;m/e=340(M+1)。
【0266】 シス−1−ベンジル−3−メチル−4−(6−フルオロベンゾフラ−4−イル )ピペリジン、およびシス−3−ベンジル−4−(4−フルオロベンゾフラ−6 −イル)ピペリジン 1−ベンジル−3−メチル−4−ヒドロキシ−4−(6−フルオロベンゾフラ
−4−イル)ピペリジンおよび1−ベンジル−3−メチル−4−ヒドロキシ−4
−(4−フルオロベンゾフラ−6−イル)ピペリジンの混合物(0.77g、2
.3mmol)を出発として、本質的に実施例18に記載の通り、目的の混合物
(0.42g)を製造した。 イオンスプレーMS:m/e=324(M+1)。
【0267】 シス−3−メチル−4−(6−フルオロベンゾフラ−4−イル)ピペリジンお よびシス−3−メチル−4−(4−フルオロベンゾフラ−6−イル)ピペリジン シス−1−ベンジル−3−メチル−4−(6−フルオロベンゾフラ−4−イル
)ピペリジンおよびシス−1−ベンジル−3−メチル−4−(4−フルオロベン
ゾフラ−6−イル)ピペリジンの混合物(0.40g、1.2mmol)を出発
として、本質的に実施例3に記載の通り、目的の混合物(0.12g)を製造し
た。
【0268】 異性体の分離 シス−3−メチル−4−(6−フルオロベンゾフラ−4−イル)ピペリジンお
よびシス−3−メチル−4−(4−フルオロベンゾフラ−6−イル)ピペリジン
の混合物(0.12g、0.51mmol)、並びに炭酸カリウム(0.077
g、0.56mmol)のテトラヒドロフラン(2mL)および水(2mL)懸
濁液を0℃まで冷却した。この懸濁液に、ニ炭酸ジ−tert−ブチル(0.1
2g、0.54mmol)のテトラヒドロフラン(2mL)溶液を加えた。該反
応混合物を室温まで昇温させた。2時間後、該反応混合物を酢酸エチルおよび水
で分配した。該有機相を硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、減圧下で濃縮して、
シス−1−tert−ブトキシカルボニル−3−メチル−4−(6−フルオロベ
ンゾフラ−4−イル)ピペリジンおよびシス−1−tert−ブトキシカルボニ
ル−3−メチル−4−(4−フルオロベンゾフラ−6−イル)ピペリジンの混合
物(0.15g)を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィー精製(10
%酢酸エチルを含有するヘキサンを用いて溶出)を行なった。2番目に溶出する
異性体を含有する画分を合わせて、減圧下で濃縮してシス−1−tert−ブト
キシカルボニル−3−メチル−4−(6−フルオロベンゾフラ−4−イル)ピペ
リジン(0.042g)を得た。この残渣のテトラヒドロフラン(1mL)溶液
を1M塩化水素のジエチルエーテル(3mL)溶液を用いて処理した。該混合物
をジエチルエーテルを用いて希釈して、冷蔵庫中に保存した。約72時間後、該
混合物をろ過して、白色固体の標題化合物(0.006g)を製造した。 イオンスプレーMS;m/e=234(M+1)。
【0269】 実施例48 2−メチル−4−(4−トリフルオロメチルベンゾフラ−7−イル)−1,2
,3,6−テトラヒドロピリジン・塩酸塩および2−メチル−4−(4−トリフ
ルオロメチルベンゾフラ−7−イル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリジン
・塩酸塩 4−トリフルオロメチル−7−ブロモベンゾフラン(0.60g、2.28m
mol)および1−(tert−ブトキシカルボニル)−2−メチル−4−オキ
ソピペリジンを出発として、本質的に実施例1に記載の通り、標題化合物の混合
物(0.070g)を製造した。 MS(ES+);m/e=282(M+1)。
【数12】
【0270】 実施例49 2−メチル−4−(4,5−ジフルオロベンゾフラ−7−イル)−1,2,3
,6−テトラヒドロピリジン・塩酸塩および2−メチル−4−(4,5−ジフル
オロベンゾフラ−7−イル)−1,2,5,6−テトラヒドロピペリジン・塩酸
塩 4,5−ジフルオロ−7−ブロモベンゾフランおよび1−(tert−ブトキ
シカルボニル)−2−メチル−4−オキソピペリジンを出発として、本質的に実
施例1に記載の通り、標題化合物の混合物(0.078g)を製造した。 MS(IS);m/e=250(M+1)。
【0271】 実施例50 2−メチル−4−(4−クロロ−5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−1,
2,3,6−テトラヒドロピリジン・塩酸塩および2−メチル−4−(4−クロ
ロ−5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリ
ジン・塩酸塩 4−クロロ−5−フルオロ−7−ブロモベンゾフランおよび1−(tert−
ブトキシカルボニル)−2−メチル−4−オキソピペリジンを出発として、本質
的に実施例1に記載の通り、標題化合物の混合物(0.035g)を製造した。 MS(IS);m/e=266(M+1)。
【0272】 実施例51 2−エチル−4−(5,6−ジフルオロベンゾフラ−7−イル)−1,2,3
,6−テトラヒドロピリジン・塩酸塩、および2−メチル−4−(5,6−ジフ
ルオロベンゾフラ−7−イル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリジン・塩酸
塩 5,6−ジフルオロ−7−ブロモベンゾフラン(2.28g、9.8mmol
)のテトラヒドロフラン(30mL)溶液を−78℃まで冷却し、次いでter
t−ブチルリチウム(1.7Mテトラヒドロフラン溶液、9.8mL、19.6
mmol)を加えた。30分間撹拌後、1−(tert−ブトキシカルボニル)
−2−メチル−4−オキソピペリジン(1.9g、8.9mmol)のテトラヒ
ドロフラン(20mL)溶液を30分間かけて滴下した。該反応混合物を室温ま
で約16時間かけて昇温させ、次いで減圧下で濃縮した。該残渣を酢酸エチル(
200mL)に溶解し、1N塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和塩
化ナトリウム水溶液を用いて連続して抽出した。残りの有機相を硫酸マグネシウ
ムを用いて乾燥し、減圧下で濃縮して、1−(tert−ブトキシカルボニル)
−2−メチル−4−ヒドロキシ−4−(5,6−ジフルオロベンゾフラ−7−イ
ル)ピペリジンを得た。このアルコールを本質的に実施例1に記載の通り、標題
化合物の混合物に変換した。 MS(IS);m/e=250(M+1)。
【0273】 実施例52 2−エチル−4−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−1,2,3,6−
テトラヒドロピリジン・塩酸塩、および2−エチル−4−(5−フルオロベンゾ
フラ−7−イル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリジン・フマル酸塩 5−フルオロ−7−ブロモベンゾフランおよび1−(tert−ブトキシカル
ボニル)−2−エチル−4−オキソピペリジンを出発として、本質的に実施例1
に記載の通り、標題化合物の混合物を製造した。 ISMS;m/e=246。
【0274】 実施例53 2−エチル−4−(4−トリフルオロメチルベンゾフラ−7−イル)−1,2
,3,6−テトラヒドロピリジン・塩酸塩、および2−エチル−4−(4−トリ
フルオロメチルベンゾフラ−7−イル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリジ
ン 4−トリフルオロメチル−7−ブロモベンゾフランおよび1−(tert−ブ
トキシカルボニル)−2−エチル−4−オキソピペリジンを出発として、本質的
に実施例1に記載の通り、標題化合物の混合物を製造した。 ISMS;m/e=296。
【0275】 実施例54 シス−およびトランス−2−メチル−4−(4−トリフルオロメチルベンゾフ
ラ−7−イル)ピペリジン・塩酸塩 4−トリフルオロメチル−7−ブロモベンゾフラン(1.5g、7.11mm
ol)および1−ベンジル−2−メチル−4−オキソピペリジンを出発として、
本質的に実施例16に記載の通り、シス−およびトランス−2−メチル−4−(
4−トリフルオロメチルベンゾフラ−7−イル)ピペリジンの混合物を含有する
混合物(0.171g)を製造した。この物質をシリカゲルクロマトグラフィー
精製を行なって、個々の異性体混合物を得た。シス−2−メチル−4−(4−ト
リフルオロメチルベンゾフラ−7−イル)ピペリジンを、塩化水素のジエチルエ
ーテルを用いて処理して、対応する塩酸塩(0.052g、26%)を得た。
【数13】
【0276】 トランス−2−メチル−4−(4−トリフルオロメチルベンゾフラ−7−イル
)ピペリジンを、同様に塩化水素のジエチルエーテルを用いて処理して、対応す
る塩酸塩(0.015g、8%)を得た。
【数14】
【0277】 実施例55 3,3−ジメチル−4−(4−クロロベンゾフラ−7−イル)−1,2,3,
6−テトラヒドロピリジン・塩酸塩 7−ブロモ−4−クロロベンゾフランを出発として、本質的に実施例5に記載
の通り、標題化合物を製造した。 HRMS(C1517NOClとして計算)理論値 262.0999。実
測値 262.1015。 元素分析(C1517NOCl−HClとして計算)理論値:C 60.6
1、H 5.74、N 4.69;実測値:C 60.08、H 5.53、
N 4.40。
【0278】 実施例56 3,3−ジメチル-4−(5−メトキシベンゾフラ−7−イル)−1,2,3
,6−テトラヒドロピリジン・塩酸塩 7−ブロモ−5−メトキシベンゾフランを出発として、本質的に実施例5に記
載の通り、標題化合物を製造した。 HRMS(C1620NOとして計算)理論値 258.1494。実測
値 258.1505。
【0279】 実施例57 3,3−ジメチル−4−(4−フルオロベンゾフラ−7−イル)−1,2,3
,6−テトラヒドロピリジン・塩酸塩 7−ブロモ−4−フルオロベンゾフランを出発として、本質的に実施例5に記
載の通り、標題化合物を製造した。 HRMS(C1517NOFとして計算)理論値 246.1294。実測
値 246.1290。
【0280】 実施例58 3,3−ジメチル−4−(5,6−ジフルオロベンゾフラ−7−イル)−1,
2,3,6−テトラヒドロピリジン・塩酸塩 7−ブロモ−5,6−ジフルオロベンゾフラン(3.38g、14.5mmo
l)および1−ベンジル−3,3−ジメチル−4−オキソピペリジン(3.0g
、13.8mmol)を出発として、本質的に実施例51に記載の通り、1−ベ
ンジル−3,3−ジメチル−4−ヒドロキシ−4−(5,6−ジフルオロベンゾ
フラ−7−イル)ピペリジン(3.7g、68%)を製造した。 ISMS;m/e=372(M+1)。
【0281】 この3級アルコールを、本質的に実施例5に記載の通り、標題化合物(0.1
2g)に変換した。 HRMS(C1516NOFとして計算)理論値 264.1200。実
測値 264.1188。
【0282】 実施例59 シス−3−ヒドロキシメチル−4−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)ピ
ペリジン・塩酸塩 7−ブロモ−5−フルオロベンゾフランおよび1−ベンジル−3−(tert
−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル−4−オキソピペリジンを出発として、
本質的に実施例16に記載の通り、標題化合物を製造した。 ISMS;m/e=250(M+1)。
【0283】 実施例60 3,3−ジメチル−4−(4,5−ジフルオロベンゾフラ−7−イル)−1,
2,3,6−テトラヒドロピリジン・塩酸塩の製造 1−(tert−ブトキシカルボニル)−3,3−ジメチル−4−トリフルオ
ロメタンスルホニルオキシ−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(0.48
3g、1.34mmol)の予め脱酸素化したトルエン:n−プロパノール(9
:1)溶液(5mL)を真空下に置き、窒素を用いて3回加圧して酸素を除去し
た。この溶液に、酢酸パラジウム(0.008g、0.036mmol)および
トリフェニルホスフィン(0.024g、0.092mmol)を加え、得られ
た混合物を15分間撹拌した。次いで、4,5−ジフルオロベンゾフラ−7−イ
ルボロン酸(0.28g、1.41mmol)、塩化リチウム(0.085g、
2.0mmol)および予め脱酸素化した2.0M炭酸水素ナトリウム水溶液(
0.74mL、1.48mmol)を該反応混合物に加えた。該混合物を、真空
/窒素のサイクルを3回行なうことによって脱酸素化し、4時間加熱還流し、室
温で16時間撹拌した。次いで、該反応混合物を水およびジエチルエーテルを用
いて分配した。該水相をジエチルエーテルを用いて十分に抽出し、その有機相の
全てを合わせて、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣を
シリカゲルクロマトグラフィー精製(20%酢酸エチルのヘキサンを用いて溶出
)を行なった。生成物を含有する画分を合わせて、減圧下で濃縮して、結晶性白
色固体の1−(tert−ブトキシカルボニル)−3,3−ジメチル−4−(4
,5−ジフルオロベンゾフラ−7−イル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリ
ジン(0.374g、76.6%)を得た。1−(tert−ブトキシカルボニ
ル)−3,3−ジメチル−4−(4,5−ジフルオロベンゾフラ−7−イル)−
1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(0.246g、0.68mmol)の
2M塩化水素の酢酸エチル(3mL)溶液を室温で3時間撹拌した。該反応混合
物を減圧下で濃縮して、オフホワイト色固体の標題化合物(0.202g)を得
た。
【0284】 実施例61 3,3−ジメチル−4−(4−トリフルオロベンゾフラ−7−イル)−1,2
,3,6−テトラヒドロピリジン・フマル酸塩 (4−トリフルオロメチルベンゾフラ−7−イル)ボロン酸を出発として、本
質的に実施例60に記載の通り、標題化合物を製造した。 m.p.=179.6〜180.9℃。 元素分析(C1616NOF−Cとして計算)理論値:C 5
8.39、H 4.90、N 3.40;実測値:C 58.09、H 4.7
8、 N 3.43。
【0285】 実施例62 2−メチル−4−(4,5−ジフルオロベンゾフラ−7−イル)−1,2,3
,6−テトラヒドロピリジン・塩酸塩の別合成 4,5−ジフルオロベンゾフラ−7−イルボロン酸(0.5g、2.53mm
ol)、(1−tert−ブトキシカルボニル−2−メチル−4−トリフルオロ
メタンスルホニルオキシ−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(0.872
g、2.53mmol)、炭酸カリウム(0.806g、3.8mmol)およ
びテトラキス(トリフェニルホスフィノ)パラジウム(0.146g、0.12
7mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)混合物を真空下に置き、窒素を
用いて3回加圧して酸素を除去した。該反応混合物を3時間加熱還流して、次い
でジエチルエーテル(250mL)に注ぎ、セライトのパッドを通してろ過した
。該ろ過パッドをジエチルエーテル(200mL)を用いて洗浄し、該ろ液を合
わせて、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー精製(ヘキサ
ン、続いて9%酢酸エチルのヘキサンを用いて溶出)を行なった。目的物を含有
する画分を合わせて、減圧下で濃縮して、1−(tert−ブトキシカルボニル
)−2−メチル−4−(4,5−ジフルオロベンゾフラ−7−イル)−1,2,
3,6−テトラヒドロピリジン(0.62g、1.77mmol)の4M塩化水
素のジオキサン(10mL)溶液を室温で2時間撹拌した。該反応混合物を減圧
下で濃縮して、該残渣をジエチルエーテルにスラリーとし、標題化合物(0.4
4g、86%)を得た。
【0286】 実施例63 2−メチル−4−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−1,2,3,6−
テトラヒドロピリジン・塩酸塩の別合成 7−ブロモ−5−フルオロベンゾフランおよび1−ベンジル−2−メチル−4
−オキソピペリジンを出発として、本質的に実施例3に記載の通り、標題化合物
を製造した。 HRMS(C1415NOFとして計算)理論値 232.1134。実測
値 232.1138。
【0287】 実施例64 ラセミ体のシス−3−メチル−4−(ベンゾフラ−7−イル)ピペリジンの分
割 ラセミ体のシス−3−メチル−4−(ベンゾフラ−7−イル)ピペリジン(0
.7g、3.2mmol)および(+)−オルト−、メタ−およびパラ−クロロ
ベンゾイル酒石酸(1.4g、3.1mmol)の混合物を2−ブタノン(5m
L)に還流下で溶解した。該混合物を20℃まで冷却し、該沈降物をろ過するこ
とによって集めた。この固体を2−ブタノン(140mL)に溶解し、室温で3
日間撹拌した。この間、溶媒(40mL)を蒸発させた。生成した沈降物をろ過
することによって集めて、塩(e.e.=92%)を得た。この塩を2−ブタノ
ン(20mL)に溶解し、室温で2日間撹拌した。この間、溶媒(5mL)を蒸
発させた。生成した沈降物をろ過することによって集めて、塩(e.e=97.
7%)を得た。
【0288】 エナンチオ的な純度は、HPLC(キラルセルODカラムを使用、ヘキサン:
エタノール:ジメチルアミン(99:1:0.1を用いて溶出))によって決定
した。流速は1.0mL/分である。2つのエナンチマーの保持時間は13.2
分および15.8分であった。
【0289】 実施例65 (−)−シス−3−メチル−4−(2−メチル−5−フルオロベンゾフラ−7
−イル)ピペリジン・塩酸塩 (−)−シス−1−(tert−ブトキシカルボニル)−3−メチル−4−( 5−フルオロベンゾフラ−7−イル)ピペリジン (−)−シス−3−メチル−4−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)ピペ
リジン(1.0g、3.7mmol)のジクロロメタン(80mL)溶液を氷浴
中で冷却し、次いで飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(25mL)を用いて処理し
、続いてニ炭酸ジ−tert−ブチル(1.21g、5.56mmol)のジク
ロロメタン(20mL)溶液を滴下した。該反応混合物を11時間撹拌し、相分
離した。該水相をジクロロメタンを用いて十分に抽出した。該有機相の全てを合
わせて、硫酸マグネシウムを用いて乾燥して、減圧下で濃縮した。該残渣をシリ
カゲルクロマトグラフィー精製(0〜25%酢酸エチルを含有するヘキサンを用
いて溶出)を行なった。目的物を含有する画分を合わせて、減圧下で濃縮して、
(−)−シス−1−(tert−ブトキシカルボニル)−3−メチル−4−(5
−フルオロベンゾフラ−7−イル)ピペリジン(1.15g)を得た。
【0290】 アルキル化 (−)−シス−1−(tert−ブトキシカルボニル)−3−メチル−4−(
5−フルオロベンゾフラ−7−イル)ピペリジン(0.100g、0.3mmo
l)のテトラヒドロフラン(2mL)溶液を−78℃まで冷却した。この溶液に
、n−ブチルリチウム(1.6Mヘキサン溶液、0.38mL、0.6mmol
)を滴下した。5分間撹拌後、ヨードメタン(0.02mL、0.33mmol
)を加え、該反応混合物を−78℃で3時間撹拌した。該溶液を更にn−ブチル
リチウム(1.6Mヘキサン溶液、0.06mL、0.1mmol)を用いて処
理し、続いてヨードメタン(0.02mL、0.33mmol)を用いて処理し
た。−78℃で1時間撹拌後、更にn−ブチルリチウム(1.6Mヘキサン溶液
、0.06mL、0.1mmol)、続いてヨードメタン(0.02mL、0.
33mmol)を該反応混合物に加えた。次いで、この混合物を室温で14時間
撹拌し、次いで脱イオン水(5mL)および酢酸エチル(40mL)を用いて分
配した。該有機相を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)および飽和塩
化ナトリウム水溶液(20mL)を用いて連続して洗浄した。次いで、該有機相
を硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、減圧下で濃縮して、(−)−シス−1−(
tert−ブトキシカルボニル)−3−メチル−4−(2−メチル−5−フルオ
ロベンゾフラ−7−イル)ピペリジンを得た。
【0291】脱保護/塩生成反応 (−)−シス−1−(tert−ブトキシカルボニル)−3−メチル−4−(
2−メチル−5−フルオロベンゾフラ−7−イル)ピペリジン(0.104g、
0.3mmol)のジクロロメタン(2mL)溶液を塩化水素(4Nジオキサン
溶液、2.0mL、8mmol)を用いて処理した。該混合物を室温で2時間撹
拌し、次いで減圧下で濃縮した。該残渣をクロマトグラフィー精製(プレパラテ
ィブVydacC−18カラムを使用、0.1%塩酸:10%アセトニトリルを
含有する90%脱イオン水から0.1%塩酸:50%アセトニトリルを含有する
50%脱イオン水の勾配を用いて100分間溶出し、次いで最終的な溶媒の濃度
を用いて更に30分間溶出)を行なった。生成物を含有する画分を合わせて、減
圧下で濃縮した。該残渣を凍結乾燥して、標題化合物(0.023g、27%)
を得た。 HRMS(C1519NOFとして計算)理論値 248.1450。実測
値 248.1456。
【0292】 実施例66 3−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)ピロリジン・塩酸塩 7−ブロモ−5−フルオロベンゾフラン(0.675g、3.14mmol)
、1−ベンジル−3−ピロリン(5.0g、31.40mmol)、N,N−ジ
イソプロピルエチルアミン(2.19mL、12.56mmol)、LiCl(
0.399g、9.42mmol)、トリ−2−フリルホスフィン(0.154
g、0.66mmol)および酢酸パラジウム(0.070g、0.314mm
ol)のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)混合物を窒素下、100℃
で48時間加熱した。該混合物をジエチルエーテル(10mL)を用いて希釈し
、セライトを通してろ過した。該ろ液を減圧下で濃縮して、該油状物の残渣をク
ーゲル蒸留を行なって、副生成物であるほとんどのピロールおよびピロリジンを
除去した。残渣についてフラッシュクロマトグラフィー精製(EtN/Et O/ヘキサン(1:39:60)を用いて溶出)を行なって、無色油状物の1−
ベンジル−3−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)ピロリジン(173g、
19%)を得た。 HRMS(C1919FNOとして計算)理論値 296.1450。実測
値 296.1437。
【0293】 本質的に実施例3に記載の通り、1−ベンジル−3−(5−フルオロベンゾフ
ラ−7−イル)ピロリジンをクロロギ酸1−クロロエチルを用いて脱ベンジル化
して、遊離アミンに変換した。該塩酸塩を実施例4に記載の通り、製造した。 HRMS(C1213FNOとして計算)理論値 206.0981。実測
値 206.0985。
【0294】 実施例67 2−メチル−4−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−1,2,5,6−
テトラヒドロピリジン・塩酸塩 1−(tert−ブトキシカルボニル)−2−メチル−4−(5−フルオロベ ンゾフイラ−7−イル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリジン 酸素をパージした窒素雰囲気下のフラスコを、5−フルオロ−7−ブロモベン
ゾフラン(0.104g、0.482mmol)、ビス(ピナコレート)ジボロ
ン(0.184g、0.723mmol)、塩化パラジウム(II)(0.00
43g、0.0024mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フ
ェロセン(0.016g、0.0029mmol)、酢酸カリウム(0.142
g、1.45mmol)およびトルエン(3mL)を用いて満たした。該混合物
を90℃で5時間加熱し、次いでジエチルエーテル(150mL)に注いで、セ
ライトのベッドを通してろ過した。該ろ液を減圧下で濃縮して暗色残渣を得た。
この物質をテトラヒドロフラン(3mL)に溶解し、得られた溶液を酸素をパー
ジし、窒素雰囲気下に置いた。この溶液に、テトラキス(トリフェニルホスフィ
ノ)パラジウム(0)(0.028g、0.0024mmol)、リン酸カリウ
ム(0.153g、0.723mmol)および1−(tert−ブトキシカル
ボニル)−2−メチル−4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−1,2,5
,6−テトラヒドロピリジン(0.15g、0.434mmol)を加えた。得
られた混合物を3.5時間還流下で撹拌し、次いで、更に1−(tert−ブト
キシカルボニル)−2−メチル−4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−1
,2,5,6−テトラヒドロピリジン(0.5当量)を用いて満たした。該混合
物を更に1.5時間還流下で撹拌し、次いでジエチルエーテル(150mL)に
注いだ。該混合物をセライトのベッドを通してろ過し、該ろ液を減圧下で濃縮し
た。該残渣をジクロロメタン(2mL)に溶解し、該溶液をシリカゲルクロマト
グラフィー精製(0〜5%酢酸エチルを含有するヘキサン勾配を用いて溶出)を
行なった。生成物を含有する画分を合わせて、減圧下で濃縮して、目的の化合物
(0.10g、62%)を得た。 M.S.(ES+);m/e=331.9(M+1)。 HRMS(C1922FNOとして計算)理論値 332.1662。実
測値 332.1657。
【0295】脱保護/塩生成反応 1−(tert−ブトキシカルボニル)−2−メチル−4−(5−フルオロベ
ンゾフラ−7−イル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリジン(0.09g、
0.272mmol)の4N塩化水素のジオキサン(10mL)混合物を室温で
2時間撹拌した。該反応混合物を減圧下で濃縮して、残渣をジエチルエーテルに
懸濁した。該懸濁液をろ過し、該固体を減圧下で乾燥して白色固体の標題化合物
(0.051g、70%)を得た。 HRMS(C1413FNOとして計算)理論値 232.1138。実測
値 232.1152。
【0296】 実施例68 2−メチル−4−(4−クロロベンゾフラ−7−イル)−1,2,3,6−テ
トラヒドロピリジン・塩酸塩 4−クロロ−7−ブロモベンゾフラン(0.112g、0.482mmol)
および1−(tert−ブトキシカルボニル)−2−メチル−4−トリフルオロ
メタンスルホニルオキシ−1,2,5,6−テトラヒドロピリジン(0.150
g、0.434mmol)を出発として、本質的に実施67に記載の通り、1−
(tert−ブトキシカルボニル)−2−メチル−4−(4−クロロベンゾフラ
−7−イル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリジン(0.093g、56%
)を製造した。 M.S.(ES+);m/e=347.9。
【0297】 この物質を本質的に実施例67に記載の通り処理して、標題化合物(0.07
2g、98%)を得た。 HRMS(C1413ClNOとして計算)理論値 248.0842。実
測値 248.0875。
【0298】 実施例69 2−メチル−4−(4−クロロベンゾフラ−7−イル)−1,2,3,6−テ
トラヒドロピリジン・塩酸塩 4−クロロ−7−ブロモベンゾフラン(0.112g、0.482mmol)
および1−(tert−ブトキシカルボニル)−2−メチル−4−トリフルオロ
メタンスルホニルオキシ−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(0.150
g、0.434mmol)を出発として、本質的に実施例67に記載の通り、1
−(tert−ブトキシカルボニル)−2−メチル−4−(4−クロロベンゾフ
ラ−7−イル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(0.117g、70
%)を製造した。 M.S.(ES);m/e=347.9。
【0299】 この物質を実施例67に記載の通り処理して、標題化合物(0.089g)を
得た。 HRMS(C1413ClNOとして計算)理論値 248.0842。実
測値 248.0837。
【0300】 実施例70 2−メチル−4−(4,5−ジフルオロベンゾフラ−7−イル)−1,2,5
,6−テトラヒドロピリジン・塩酸塩 4,5−ジフルオロ−7−ブロモベンゾフラン(0.112g、0.482m
mol)および1−(tert−ブトキシカルボニル)−2−メチル−4−トリ
フルオロメタンスルホニルオキシ−1,2,5,6−テトラヒドロピリジン(0
.150g、0.434mmol)を出発として、本質的に実施例67に記載の
通り、1−(tert−ブトキシカルボニル)−2−メチル−4−(4,5−ジ
フルオロベンゾフラ−7−イル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリジン(0
.106g、68%)を得た。 M.S.(ES+);m/e=349.9。 HRMS(C1921NOとして計算)理論値 350.1568。
実測値 350.1560。
【0301】 この物質を本質的に実施例67に記載の通り処理して、標題化合物(0.05
4g)を得た。 HRMS(C1412NOとして計算)理論値 250.1043。実
測値 250.1063。
【0302】 実施例71 2−メチル−4−(4,5−ジフルオロベンゾフラ−7−イル)−1,2,3
,6−テトラヒドロピリジン・塩酸塩 4,5−ジフルオロ−7−ブロモベンゾフラン(0.112g、0.482m
mol)および1−(tert−ブトキシカルボニル)−2−メチル−4−トリ
フルオロメタンスルホニルオキシ−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(0
.150g、0.434mmol)を出発として、本質的に実施例67に記載の
通り、1−(tert−ブトキシカルボニル)−2−メチル−4−(4,5−ジ
フルオロベンゾフラ−7−イル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(0
.089g)を製造した。 M.S.(ES);m/e=349.9。
【0303】 この物質を本質的に実施例67に記載の通り処理して、標題化合物を製造した
。 HRMS(C1412NOとして計算)理論値 250.1043。実
測値 250.1041。
【0304】 実施例72 2−メチル−4−(5,6−ジフルオロベンゾフラ−7−イル)−1,2,5
,6−テトラヒドロピリジン・塩酸塩 5,6−ジフルオロ−7−ブロモベンゾフラン(0.112g、0.482m
mol)および1−(tert−ブトキシカルボニル)−2−メチル−4−トリ
フルオロメタンスルホニルオキシ−1,2,5,6−テトラヒドロピリジン(0
.150g、0.434mmol)を出発として、本質的に実施例67に記載の
通り、1−(tert−ブトキシカルボニル)−2−メチル−4−(5,6−ジ
フルオロベンゾフラ−7−イル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリジン(0
.086g、51%)を製造した。 M.S.(ES);m/e=349.9。 HRMS(C1921NOとして計算)理論値 350.1568。
実測値 350.1570。
【0305】 この物質を本質的に実施例67に記載の通り処理して、標題化合物(0.06
3g、93%)を得た。 HRMS(C1412NOとして計算)理論値 250.1043。実
測値 250.1051。
【0306】 実施例73 2−メチル−4−(4−クロロ−5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−1,
2,5,6−テトラヒドロピリジン・塩酸塩 4−クロロ−5−フルオロ−7−ブロモベンゾフラン(0.120g、0.4
82mmol)および1−(tert−ブトキシカルボニル)−2−メチル−4
−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−1,2,5,6−テトラヒドロピリジ
ン(0.150g、0.434mmol)を出発として、本質的に実施例67に
記載の通り、1−(tert−ブトキシカルボニル)−2−メチル−4−(4−
クロロ−5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−1,2,5,6−テトラヒドロ
ピリジン(0.096g、55%)を製造した。 M.S.(ES);m/e=365.9。 HRMS(C1921ClFNOとして計算)理論値 366.1272
。実測値 366.1263。
【0307】 この物質を本質的に実施例67に記載の通り処理して、標題化合物(0.06
3g)を製造した。 HRMS(C1412ClFNOとして計算)理論値 266.0748。
実測値 266.0742。
【0308】 実施例74 2−メチル−4−(4−クロロ−5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−1,
2,3,6−テトラヒドロピリジン・塩酸塩 4−クロロ−5−フルオロ−7−ブロモベンゾフラン(0.120g、0.4
82mmol)および1−(tert−ブトキシカルボニル)−2−メチル−4
−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−1,2,3,6−テトラヒドロピリジ
ン(0.150g、0.434mmol)を出発として、本質的に実施例67に
記載の通り、1−(tert−ブトキシカルボニル)−2−メチル−4−(4−
クロロ−5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−1,2,3,6−テトラヒドロ
ピリジン(0.082g、55%)を製造した。 M.S.(ES);m/e=366.9。
【0309】 この物質を本質的に実施例67に記載の通り処理して、標題化合物(0.05
1g)を得た。 HRMS(C1412ClFNOとして計算)理論値 266.0748。
実測値 266.0744。
【0310】 実施例75 2−メチル−4−(4−トリフルオロメチルベンゾフラ−7−イル)−1,2
,3,6−テトラヒドロピリジン 4−トリフルオロメチル−7−ブロモベンゾフラン(2.0g、7.54mm
ol)および1−(tert−ブトキシカルボニル)−2−メチル−4−トリフ
ルオロメチルスルホニルオキシ−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(2.
37g、6.86mmol)を出発として、本質的に実施例67に記載の通り、
1−(tert−ブトキシカルボニル)−2−メチル−4−(4−トリフルオロ
メチルベンゾフラ−7−イル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(1.
85g、70%)を製造した。 M.S.(ES);m/e=381.9。
【0311】 この物質を本質的に実施例67に記載の通り処理して、黄褐色粉末の標題化合
物を製造した。 元素分析(C1513NO−HClとして計算)理論値:C 56.7
0、H 4.76、N 4.41;実測値:C 56.51、H 4.58、
N 4.52。 HRMS(C1513NOとして計算)理論値 282.1106。実
測値 282.1105。
【0312】 実施例76 2−メチル−4−(4−トリフルオロメチルベンゾフラ−7−イル)−1,2
,3,6−テトラヒドロピリジン ラセミ体の2−メチル−4−(4−トリフルオロメチルベンゾフラ−7−イル
)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(2g)および(−)−酒石酸混合
物(O−ベンゾイル:O−トルイル:O−アニソイル酒石酸(1:1:1))の
混合物を、イソプロパノール(50mL)および水(1mL)に溶解した。該混
合物に79%e.e.物質をシードして急速に結晶化させた。該懸濁液を終夜室
温で撹拌し、次いでろ過した。該回収した固体をイソプロパノール(30mL)
を用いて洗浄し、乾燥して、全ての3つの(−)酒石酸のほぼ当量を含有する1
00%e.e.塩(1.13g)を得た。この固体を1N水酸化ナトリウム(5
mL)に溶解し、次いでtert−ブチルメチルエーテル(3×50mL)を用
いて抽出した。該有機相を合わせて、飽和塩化ナトリウム水溶液を用いて洗浄し
て、硫酸ナトリウムで乾燥して、減圧下で濃縮した。該残留油状物をテトラヒド
ロフラン(2mL)およびジエチルエーテル(5mL)に溶解した。この溶液に
、1M塩化水素のジエチルエーテル(1.8mL)を撹拌しながら加えた。20
分後、該懸濁液をろ過した。該固体をジエチルエーテルを用いて洗浄し、真空下
、60℃で乾燥して塩酸塩(0.63g)を得た。 M.S.(ES+);m/e=282。
【0313】 (−)−酒石酸塩の単離由来のろ液を減圧下で濃縮して、該残渣を希水酸化ナ
トリウムおよび酢酸エチルを用いて分配した。該水相を酢酸エチルを用いて十分
に抽出した。該有機抽出物を合わせて、硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、減圧下
で濃縮して残渣(1.5g)を得た。この残渣を、イソプロパノール(40mL
)および水(1mL)中で、(+)−酒石酸混合物(2.06g)と混合した。
該混合物を終夜撹拌し、得られた固体をろ過することによって単離して、96.
5%e.e.の塩(0.92g)を得た。この塩を本質的に上記の段落において
記載した通り、対応する塩酸塩(0.50g)に変換した。 MS(ES+);m/e=282。
【0314】 5−HT2C受容体サブタイプと結合する本発明の化合物の能力は、本質的に
Wainscott(Wainscott, et al., Journal of Pharmacology and Experimental T
herapeutics, 276, 720−727 (1996))に記載されている通り、測定した。
【0315】 膜調製 ヒト5−HT2C受容体を安定にトランスフェクトしたAV12細胞を懸濁液
中で培養し、遠心分離によって回収し、50mM トリス−HCl(pH7.4)で
再懸濁し、−70℃で凍結させた。アッセイの日にアリコートのセルを解凍し、
50mM トリス-HCl(pH7.4、40mL)を再懸濁し、4℃、39,800
×gで10分間遠心分離した。得られたペレットを再懸濁し、37℃で10分間
インキュベートし、内在性のセロトニンを除去した後、2回以上遠心分離した。
【0316】5−HT2C受容体親和力決定用の[125I]−DOI結合 簡潔に言えば、50mM トリス-HCl(pH7.4)、9.75mM MgCl
、0.5mM EDTA、10μM パルギリン、0.1% アスコルビン酸ナトリウム
および0.1nM [125I]−DOIを含有する最終溶液中の化合物の希釈液に、
調製した細胞膜を非特異的結合を定義する10μM ミアンセリンと一緒に添加し
た。全て(800μL)を37℃で30分間インキュベートした後、0.5% ポリ
エチレンイミンで予め湿らせたGF/Cフィルターで回収し、氷冷した50mM ト
リス−HCl(pH7.4、1mL)で4回洗浄し、ガンマカウンターで計数した
。非線型回帰分析をDeLean(DeLean, et al., Molecular Pharmacology, 21, 5-
16 (1982))に記載の4パラメーターロジスティック方程式を用いた濃度応答曲
線で行なった。IC50数値をCheng-Prusoff方程式(Cheng, et al., Biochem.
Pharmacol., 22, 3099-3108 (1973))で用いるK数値に変換した。
【0317】 本発明の代表的な化合物は、本質的に上に記載の操作によって測定される5−
HT2C受容体に対する親和力を有することがわかった。
【0318】 5−HT2C受容体はGタンパク質と機能的に共役する。Gタンパク質と共役
した受容体の作動薬活性により、Gタンパク質の・−サブユニット(Gαqまた
はGαi)サブユニットからGDPを放出し、続いてGTPと結合する。安定な
[35S]−GTPγSアナログの結合は、この受容体活性の指標となる。
【0319】[35S]−GTPγS結合 [35S]−GTPγSをGαqまたはGαiと結合させたミクロタイタープレ
ート上での免疫吸着シンチレーション近接アッセイ(ISPA)は、公開された
条件(DeLappらによる、JPET 289 (1999) 946-955)を改良した。試験化合物を
DMSOに溶解し、アッセイ緩衝液(これは、トリス−HCl(pH 7.4)、10
mM MgCl、100mM NaClおよび0.2mM EGTAからなる)に希釈し
た。12試験濃度(容積は200μL)についてインキュベーションを行なった
。該インキュベートしたものは、0.1μM GDPおよび0.25nM [35
S]−GTPγSをも含有する。ヒト5−HT2C受容体を安定にトランスフェ
クトしたAV12細胞由来の膜ホモジネートを添加し、そのミクロタイタープレ
ートを室温で30分間インキュベートした。インキュベートしたものを、Non
idet P−40(これは、最終濃度が0.27%である)を添加し、続いて
ラビットのポリクローナル抗−Gαq/11抗体(各ウェル当たり、0.2μg
)および抗−ラビットシンチレーション近接アッセイベッド(Amersham;各ウェ
ル当たり、1.25mg;最終的な容量は290μLである)を添加することに
よって反応を停止させた。該混合物を室温で3時間インキュベートして、Gαq
/11ヘの[35S]−GTPγSの免疫吸着を完全とした。ミクロタイタープ
レートを簡単に遠心分離して、ペレットベッドを得た。[35S]−GTPγS
結合を、ミクロタイタープレートシンチレーション分光機(Wallac)によ
って定量化した。5−HTコントロール濃度−応答曲線を使用して、パソコン上
でGraphPad Prisn Softwareを用いた非線形回帰分析によって、データ解析を行
なって、[35S]−GTPγS結合の最大刺激を定義した。
【0320】 本発明の代表的な化合物について、[35S]−GTPγSアッセイで試験を行
なって、5−HT2C受容体の作動薬であることがわかった。
【0321】 一般的な5−HT2C受容体の作動薬の能力および特に本発明化合物の肥満症
処置能力は、摂食アッセイにおける試験により示される。
【0322】絶食後摂食アッセイ(Fasted Feeding Assay) 雄性ラットを、試験を行なう前に18時間絶食させた。まず、ラットを処置群
またはコントロール群(N=8)のどちらかに分けた後、重量を測定し、経口的に
薬物またはビヒクルを投与し、それぞれのケージに戻した。30分後、動物が食
物を摂食できるようにした。食前、試験動物が食物を摂食できるようにした1時
間後、2時間後および4時間後にその食物とその食物を食するものの重量を測定
した。Dunnett's post-hoc試験を用いてone-way ANOVAを使用して、処置動物が
食した食物の重さに食べこぼし分を合わせたものと、コントロール動物が食した
食物の重さに食べこぼし分を合わせたものを比較した。
【0323】 本発明の代表的な化合物を摂食アッセイで試験することで、絶食ラットの食物
の消費が減少していることが分かった。
【0324】 本発明の方法において使用する化合物をいずれの製剤化もなく直接に投与する
ことは可能であるが、該化合物は、通常、医薬的に許容され得る賦形剤、および
少なくとも1つの活性成分を含む医薬組成物の形態で投与する。これらの組成物
は、経口、直腸、経皮、皮下、静脈内、筋肉内、および鼻腔内を含めた様々な経
路により投与することができる。本発明の方法において使用する化合物の多くは
、注射用組成物および経口組成物の両方として有効である。そのような組成物は
医薬品業界においてよく知られている方法で製造され、少なくとも1つの活性化
合物を含む。例えば、REMINGTON'S PHARMACEUTICAL SCIENCES,(第16版、1980)
を参照。
【0325】 本発明において使用する組成物を製造する際には、活性成分を、通常、賦形剤
と混合するか、賦形剤で希釈するか、またはカプセル、サッシェ、紙もしくは他
の容器の形態となり得る担体内に取り込む。賦形剤が希釈剤として働く場合、そ
れは、固体、半固体、または液体の物質であり得て、これは活性成分についてビ
ヒクル、担体または媒体としての機能する。従って、その組成物は、錠剤、丸剤
、粉末剤、トローチ剤、サシェ剤、カシェ剤、エリキシル剤、懸濁剤、乳剤、液
剤、シロップ剤、エアロゾル剤(これは、固体としての、または液体媒体中の)
、軟膏剤(これは、例えば、活性化合物を10重量%まで含む)、軟カプセル剤
および硬カプセル剤、坐剤、減菌注射用液剤、並びに減菌パッケージ散剤の形態
となり得る。
【0326】 製剤を製造する際には、他の成分と組み合わせる前に、活性化合物を粉砕して
、適当な粒子サイズを得ることが必要であり得る。その活性化合物が実質的には
不溶性であるならば、通常、粒子サイズを200メッシュより小さくなるまで粉
砕する。その活性化合物が実質的には水溶性であるならば、その粒子サイズは、
通常、実質的には、製剤中で均一な分布(例えば、約40メッシュ)を得るよう
に粉砕することによって調節する。
【0327】 適当な賦形剤の幾つかの例には、ラクトース、デキストロース、スクロース、
ソルビトール、マンニトール、デンプン、アカシアゴム、リン酸カルシウム、ア
ルギン酸塩、トラガカント、ゼラチン、ケイ酸カルシウム、微結晶性セルロース
、ポリビニルピロリドン、セルロース、水、シロップおよびメチルセルロースを
含む。加えて、その製剤には、滑沢剤(例えば、タルク、ステアリン酸マグネシ
ウムおよび鉱油);湿潤剤;乳化剤および懸濁化剤;保存剤(例えば、ヒドロキ
シ安息香酸メチルおよびヒドロキシ安息香酸プロピル);甘味剤;並びに芳香剤
を含むことができる。当該分野において知られている方法を使用することにより
、本発明の組成物を、患者に投与した後、活性成分を速く、持続的にまたは遅く
放出するように製剤化することができる。
【0328】 その組成物は、単位用量形態で製剤化するのが好ましく、各々の用量は活性成
分を約0.05〜約100mg、より通常には約1.0〜約30mg含む。用語「単位
用量形態」とは、ヒト被験者および他の哺乳動物のための単位用量として適当な
物理的に別個の単位をいい、各々の単位は、適当な医薬賦形剤と一緒に、所望の
治療学的効果をもたらすよう計算された、予め決定した量の活性物質を含む。
【0329】 活性化合物は、一般に広い用量範囲にわたって有効である。例えば、1日あた
りの用量は、通常、約0.01〜約30mg/kgの範囲内に入る。成人の処置ノ
場合には、1回投与または分割投与で、約0.1〜約15mg/kg/日の範囲
が特に好ましい。しかしながら、実際に投与する化合物の量は、処置すべき病状
、選択した投与経路、投与する実際の化合物、個々の患者の年齢、体重および反
応、並びに患者の症状の激しさを含めた関連した状況に照らして、医師により決
定され、従って、上記の用量範囲は本発明の範囲を何ら限定することを意図する
ものではないことが理解されるであろう。前述の用量範囲の下限値よりも少ない
用量レベルがより適量である場合もあり得、一方でより多い用量を有害な副作用
を引き起こすことなく投与することもできる。但し、そのような多量の用量を投
与する場合は、1日を通じて投与するために、まずいくつかの少量の用量に分け
る。
【0330】製剤例1 次の成分を含む硬カプセル剤を製造する。
【表1】
【0331】 上記の成分を混合して、340mg量の硬カプセルに充填する。
【0332】製剤例2 以下の成分を使用して、錠剤を製造する。
【表2】
【0333】 成分を混合し、圧縮して、各々の重量が240mgである錠剤を得る。
【0334】製剤例3 以下の成分を含む乾燥粉末吸入剤を製造する。
【表3】
【0335】 活性混合物をラクトースと混合して、それら混合物を乾燥粉末吸入装置に加え
る。
【0336】製剤例4 活性成分30mgを含む各錠剤を以下のように製造する。
【表4】
【0337】 活性成分、デンプンおよびセルロースを20番メッシュのU.S.ふるいに通
してふるいにかけ、十分に混合する。ポリビニルピロリドンの溶液を得られた粉
末と混合し、次いで16番メッシュのU.S.ふるいに通してふるいにかける。
このように得られた顆粒を50〜60℃で乾燥し、16番メッシュのU.S.ふ
るいに通してふるいにかける。次いで、予め30番メッシュのU.S.ふるいに
通してふるいにかけたカルボキシメチルデンプンナトリウム、ステアリン酸マグ
ネシウムおよびタルクを該顆粒に加え、このものを混合後、打錠機で圧縮して、
各120mg重量の錠剤を得る。
【0338】製剤例5 薬物40mgを含む各カプセル剤を以下通り、製造する。
【表5】
【0339】 活性成分、セルロース、デンプンおよびステアリン酸マグネシウムを混和し、
20番メッシュのU.S.ふるいに通してふるいにかけ、各150mg量の硬カ
プセルに充填する。
【0340】製剤例6 活性成分を各々25mg含む坐剤を以下の通り、製造する。
【表6】
【0341】 活性成分を60番メッシュのU.S.ふるいに通してふるいにかけ、必要最小
限の熱を使用して予め融解した飽和脂肪酸グリセリドに懸濁させる。次いで、そ
の混合物を名目上2.0g容量の坐剤型に注いで、冷却する。
【0342】製剤例7 用量5.0mL当たり薬物50mgを含む各懸濁剤を以下の通り、製造する。
【表7】
【0343】 薬物、スクロースおよびキサントゴムを混和し、10番メッシュのU.S.ふ
るいに通してふるいにかけ、次いで予め調製しておいた微結晶性セルロースおよ
びカルボキシメチルセルロースナトリウムの水溶液と混合する。安息香酸ナトリ
ウム、芳香剤および着色剤を水で希釈し、攪拌しながら加える。次いで、十分な
水を加えて必要容量を得る。
【0344】製剤例8 薬物15mgを含む各カプセル剤を以下の通り、製造する。
【表8】
【0345】 活性成分、セルロース、デンプンおよびステアリン酸マグネシウムを混和し、
20番メッシュのU.S.ふるいに通してふるいにかけ、各425mg量の硬カ
プセルに充填する。
【0346】製剤例9 静脈内製剤を以下の通り、製造することができる。
【表9】
【0347】製剤例10 局所製剤を以下の通り、製造することができる。
【表10】
【0348】 白色ワセリンを溶融するまで加熱する。液状パラフィンおよび乳化ワックスを
含ませ、溶解するまで攪拌する。活性成分を加え、分散するまで攪拌を続ける。
次いで、その混合物を固化するまで冷却する。
【0349】製剤例11 各々活性成分10mgを含む舌下剤またはバッカル剤を以下のように製造する
ことができる。
【表11】
【0350】 絶えず攪拌し、温度を約90℃で維持しながら、グリセロール、水、クエン酸
ナトリウム、ポリビニルアルコールおよびポリビニルピロリドンを混合する。そ
れらのポリマーが溶液になったら、該溶液を約50〜55℃にまで冷却し、薬物
をゆっくり混合させる。その均一な混合物を不活性物質製の型に注いで、厚さ約
2〜4mmの薬物含有の分散マトリックスを得る。次いで、この分散マトリック
スをカットして、適当なサイズの個々の錠剤を得る。
【0351】 本発明の方法において使用する別の好ましい製剤は、経皮運搬装置(「パッチ
」)を使用する。そのような経皮パッチを使用して、本発明の化合物の連続的な
注入または不連続的な注入を制御された量で与えることができる。医薬品の運搬
のための経皮パッチの構築および使用は、当該分野においてよく知られている。
例えば、1991年6月11日に発行された米国特許第5, 023, 252号(このものは、本
発明の一部を構成する)を参照。そのようなパッチは、医薬品の連続的な運搬、
拍動的な(pulsatile)運搬、または需要あり次第の運搬のために構築すること
ができる。
【0352】 医薬組成物を脳へ直接的にまたは間接的に導入することが望ましかったり、ま
たは必要となることが多いであろう。直接的な技術は、通常、薬物運搬カテーテ
ルを宿主の脳室システムに配置して、血液脳関門をバイパスすることを含む。身
体の特異的な解剖領域への生物学的因子の輸送に使用される、そのようなインプ
ラント用運搬システムの1つは、米国特許第5,011,472号(1991年
4月30日に発行、これは本発明の一部を構成する)に記載されている。
【0353】 一般的に好ましい間接的な技術は、通常、親水性薬物の脂溶性薬物またはプロ
ドラッグへの転換によって薬物潜伏化(latentiation)を与える組成物を製剤化
することを含む。潜伏化は、一般に、薬物に存在するヒドロキシ基、カルボニル
基、スルフェート基および第一級アミン基をブロックして、その薬物をより脂溶
性にして、血液脳関門を通過して輸送しやすくすることによって達成される。或
いはまた、親水性薬物の運搬は、血液脳関門を一時的に開くことができる高張溶
液の動脈内注入によって増大することができる。
【0354】 本発明の方法において使用する化合物の投与に使用する製剤のタイプは、使用
する個々の化合物、投与経路および化合物から望まれる薬物動態プロフィールの
タイプ、並びに患者の状態により指図され得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 25/24 A61P 25/24 43/00 111 43/00 111 C07D 405/04 C07D 405/04 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 ジョゼフ・ポール・バークハート アメリカ合衆国46168インディアナ州プレ インフィールド、アンドリューズ・ブール バード701番 (72)発明者 ティモシー・ポール・バークホルダー アメリカ合衆国46032インディアナ州カー メル、スプリングミル・ポンズ・サークル 13904番 (72)発明者 ブライアン・ユージーン・カニンガム アメリカ合衆国46151インディアナ州マー ティンズビル、レッド・デイ・ロード6990 番 (72)発明者 マシュー・ジョゼフ・フィッシャー アメリカ合衆国46158インディアナ州ムー アズビル、クエイル・リッジ・コート 10650番 (72)発明者 ウィリアム・ハーラン・グリットン アメリカ合衆国46077インディアナ州ザイ オンズビル、ドーチェスター・ドライブ 6739番 (72)発明者 シンシア・ダーシニ・ジェスダソン アメリカ合衆国46228インディアナ州イン ディアナポリス、フリートウッド・ドライ ブ1090番 (72)発明者 ショーン・クリストファー・ミラー アメリカ合衆国46060インディアナ州ノー ブルズビル、ハーディン・オーク・ドライ ブ7359番 (72)発明者 ジェフリー・トーマス・マラニー アメリカ合衆国46236インディアナ州イン ディアナポリス、ウェルカー・ドライブ 6153番 (72)発明者 マシュー・ロバート・ラインハード アメリカ合衆国46256インディアナ州イン ディアナポリス、スカースデイル・コート 8301番 (72)発明者 ロジャー・ライアン・ロスハール アメリカ合衆国46171インディアナ州リー ルズビル、ウエスト・カウンティ・ロー ド・775・サウス5282番 (72)発明者 フレディ・クレイグ・スティーブンズ アメリカ合衆国46217インディアナ州イン ディアナポリス、ダーリア・ランド139番 (72)発明者 レナード・ラリー・ウィネロスキー・ジュ ニア アメリカ合衆国46142インディアナ州グリ ーンウッド、サラブレッド・レイン587番 (72)発明者 シュ・ヤンピン アメリカ合衆国46038インディアナ州フィ ッシャーズ、バーネット・プレイス13832 番 (72)発明者 シャオ−チャン・シュ アメリカ合衆国46038インディアナ州フィ ッシャーズ、ティンバー・スプリングズ・ ドライブ・イースト10815番 Fターム(参考) 4C037 QA20 4C063 AA01 BB01 CC76 DD10 DD11 EE01 4C086 AA02 AA03 BC07 BC16 BC21 GA02 GA16 MA02 MA05 NA14 ZA12 ZA70 ZC02 ZC61

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I: 【化1】 の化合物またはその医薬的に許容し得る酸付加塩。 [式中、 Rは水素、ハロ、トリフルオロメチルまたはC〜Cアルキルである。 Rは水素、ハロ、トリフルオロメチル、フェニルまたはC〜Cアルキル
    である。 R、RおよびRは独立して、水素、ハロ、トリフルオロメチル、シアノ
    、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルコキシカルボニル、C〜Cアルキ
    ル、置換基(これは、C〜Cアルコキシおよびヒドロキシからなる群から選
    ばれる)で置換されたC〜Cアルキル、および−C(O)NHRである。 RはC〜Cアルキルであって、該アルキル鎖は場合により、フェニルお
    よびピリジルからなる群から選ばれる置換基で置換されている。 Aは、ベンゾフラン骨格の4−または7−位のいずれかで結合しており、式: 【化2】 のアミンである。 ここで、nは0、1または2である。 R、RおよびRは独立して、水素またはC〜Cアルキルである。 Qは水素である。 R5’は水素またはメチル(但し、Rが水素以外である場合には、R5’
    メチルのみである)であるか、またはR5’およびQはそれらが結合している炭
    素原子と一緒になって二重結合を形成する。 R6’は水素またはメチル(但し、Rが水素以外である場合には、R6’
    メチルのみである)であるか、またはR6’およびQはそれらが結合している炭
    素原子と一緒になって二重結合を形成する。 R7’は水素またはメチル(但し、Rが水素以外である場合には、R7
    メチルのみである)である。 但し、a)nが1または2である場合には、R、RおよびRの少なくと
    も1つは水素以外でなければいけない。そして、 b)R、R5’、R、R6’、RおよびR7’のうちの2つだけが水素
    以外であり得る]
  2. 【請求項2】 医薬的に許容し得る担体、希釈物もしくは賦形剤と一緒に、
    式Iの化合物またはその医薬的に許容し得る酸付加塩を含む医薬製剤。 【化3】 [式中、 Rは水素、ハロ、トリフルオロメチルまたはC〜Cアルキルである。 Rは水素、ハロ、トリフルオロメチル、フェニルまたはC〜Cアルキル
    である。 R、RおよびRは独立して、水素、ハロ、トリフルオロメチル、シアノ
    、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルコキシカルボニル、C〜Cアルキ
    ル、置換基(これは、C〜Cアルコキシおよびヒドロキシからなる群から選
    ばれる)で置換されたC〜Cアルキル置換、および−C(O)NHRであ
    る。 RはC〜Cアルキルであって、該アルキル鎖は場合により、フェニルお
    よびピリジルからなる群から選ばれる置換基で置換されている。 Aは、ベンゾフラン骨格の4−または7−位のいずれかで結合しており、式: 【化4】 のアミンである。 ここで、nは0、1または2である。 R、RおよびRは独立して、水素またはC〜Cアルキルである。 Qは水素である。 R5’は水素またはメチル(但し、Rが水素以外である場合には、R5’
    メチルのみである)であるか、またはR5’およびQはそれらが結合している炭
    素原子と一緒になって二重結合を形成する。 R6’は水素またはメチル(但し、Rが水素以外である場合には、R6’
    メチルのみである)であるか、またはR6’およびQはそれらが結合している炭
    素原子と一緒になって二重結合を形成する。 R7’は水素またはメチル(但し、Rが水素以外である場合には、R7
    メチルのみである)である。 但し、a)nが1または2である場合には、R、RおよびRの少なくと
    も1つは水素以外でなければいけない。そして、 b)R、R5’、R、R6’、RおよびR7’のうちの2つだけが水素
    以外であり得る]
  3. 【請求項3】 哺乳動物の5−HT2C受容体の活性を増大させる方法であ
    って、該活性化の必要な哺乳動物に医薬的に有効な量の式Iの化合物を投与する
    ことを含む方法。 【化5】 [式中、 Rは水素、ハロ、トリフルオロメチルまたはC〜Cアルキルである。 Rは水素、ハロ、トリフルオロメチル、フェニルまたはC〜Cアルキル
    である。 R、RおよびRは独立して、水素、ハロ、トリフルオロメチル、シアノ
    、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルコキシカルボニル、C〜Cアルキ
    ル、置換基(これは、C〜Cアルコキシおよびヒドロキシからなる群から選
    ばれる)で置換されたC〜Cアルキル置換、および−C(O)NHRであ
    る。 RはC〜Cアルキルであって、該アルキル鎖は場合により、フェニルお
    よびピリジルからなる群から選ばれる置換基で置換されている。 Aは、ベンゾフラン骨格の4−または7−位のいずれかで結合しており、式: 【化6】 のアミンである。 ここで、nは0、1または2である。 R、RおよびRは独立して、水素またはC〜Cアルキルである。 Qは水素である。 R5’は水素またはメチル(但し、Rが水素以外である場合には、R5’
    メチルのみである)であるか、またはR5’およびQはそれらが結合している炭
    素原子と一緒になって二重結合を形成する。 R6’は水素またはメチル(但し、Rが水素以外である場合には、R6’
    メチルのみである)であるか、またはR6’およびQはそれらが結合している炭
    素原子と一緒になって二重結合を形成する。 R7’は水素またはメチル(但し、Rが水素以外である場合には、R7
    メチルのみである)である。 但し、a)nが1または2である場合には、R、RおよびRの少なくと
    も1つは水素以外でなければいけない。そして、 b)R、R5’、R、R6’、RおよびR7’のうちの2つだけが水素
    以外であり得る]
  4. 【請求項4】 哺乳動物の肥満の処置方法であって、該処置の必要な哺乳動
    物に医薬的に有効な量の式Iの化合物またはその医薬的に許容し得る酸付加塩を
    投与することを含む方法。 【化7】 [式中、 Rは水素、ハロ、トリフルオロメチルまたはC〜Cアルキルである。 Rは水素、ハロ、トリフルオロメチル、フェニルまたはC〜Cアルキル
    である。 R、RおよびRは独立して、水素、ハロ、トリフルオロメチル、シアノ
    、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルコキシカルボニル、C〜Cアルキ
    ル、置換基(これは、C〜Cアルコキシおよびヒドロキシからなる群から選
    ばれる)で置換されたC〜Cアルキル置換、および−C(O)NHRであ
    る。 RはC〜Cアルキルであって、該アルキル鎖は場合により、フェニルお
    よびピリジルからなる群から選ばれる置換基で置換されている。 Aは、ベンゾフラン骨格の4−または7−位のいずれかで結合しており、式: 【化8】 のアミンである。 ここで、nは0、1または2である。 R、RおよびRは独立して、水素またはC〜Cアルキルである。 Qは水素である。 R5’は水素またはメチル(但し、Rが水素以外である場合には、R5’
    メチルのみである)であるか、またはR5’およびQはそれらが結合している炭
    素原子と一緒になって二重結合を形成する。 R6’は水素またはメチル(但し、Rが水素以外である場合には、R6’
    メチルのみである)であるか、またはR6’およびQはそれらが結合している炭
    素原子と一緒になって二重結合を形成する。 R7’は水素またはメチル(但し、Rが水素以外である場合には、R7
    メチルのみである)である。 但し、a)nが1または2である場合には、R、RおよびRの少なくと
    も1つは水素以外でなければいけない。そして、 b)R、R5’、R、R6’、RおよびR7’のうちの2つだけが水素
    以外であり得る]
  5. 【請求項5】 哺乳動物の鬱病の処置方法であって、該処置が必要な哺乳動
    物に医薬的に有効な量の式Iの化合物またはその医薬的に許容し得る塩を投与す
    ることを含む方法。 【化9】 [式中、 Rは水素、ハロ、トリフルオロメチルまたはC〜Cアルキルである。 Rは水素、ハロ、トリフルオロメチル、フェニルまたはC〜Cアルキル
    である。 R、RおよびRは独立して、水素、ハロ、トリフルオロメチル、シアノ
    、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルコキシカルボニル、C〜Cアルキ
    ル、置換基(これは、C〜Cアルコキシおよびヒドロキシからなる群から選
    ばれる)で置換されたC〜Cアルキル置換、および−C(O)NHRであ
    る。 RはC〜Cアルキルであって、該アルキル鎖は場合により、フェニルお
    よびピリジルからなる群から選ばれる置換基で置換されている。 Aは、ベンゾフラン骨格の4−または7−位のいずれかで結合しており、式: 【化10】 のアミンである。 ここで、nは0、1または2である。 R、RおよびRは独立して、水素またはC〜Cアルキルである。 Qは水素である。 R5’は水素またはメチル(但し、Rが水素以外である場合には、R5’
    メチルのみである)であるか、またはR5’およびQはそれらが結合している炭
    素原子と一緒になって二重結合を形成する。 R6’は水素またはメチル(但し、Rが水素以外である場合には、R6’
    メチルのみである)であるか、またはR6’およびQはそれらが結合している炭
    素原子と一緒になって二重結合を形成する。 R7’は水素またはメチル(但し、Rが水素以外である場合には、R7
    メチルのみである)である。 但し、a)nが1または2である場合には、R、RおよびRの少なくと
    も1つは水素以外でなければいけない。そして、 b)R、R5’、R、R6’、RおよびR7’のうちの2つだけが水素
    以外であり得る]
  6. 【請求項6】 哺乳動物はヒトである、請求項3、4および5のいずれかに
    記載の方法。
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