JP2883995B2 - ピペリジン誘導体及びその製造中間体 - Google Patents

ピペリジン誘導体及びその製造中間体

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JP2883995B2
JP2883995B2 JP2063911A JP6391190A JP2883995B2 JP 2883995 B2 JP2883995 B2 JP 2883995B2 JP 2063911 A JP2063911 A JP 2063911A JP 6391190 A JP6391190 A JP 6391190A JP 2883995 B2 JP2883995 B2 JP 2883995B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、強いセロトニン2受容体拮抗作用を有し、
セロトニン2受容体に関する各種疾患の予防や治療、例
えば虚血性心疾患、脳血管障害等の循環器系疾患の予防
または治療、うつ病、精神分裂症等の精神病の治療等に
用いられる医薬品として有用な新規ピペリジン誘導体ま
たはその塩及びその製造中間体に関する。
〔従来の技術〕
セロトニンは血液成分である血小板に多く含まれてお
り、トロンポキサンA2やADP、コラーゲンなどによる血
小板の刺激に際して放出され、これらの血小板凝集物質
や血管収縮物質と協力的に働いて強い血小板凝集や血管
収縮を引き起こす。とりわけセロトニンの血管収縮作用
は強力である。セロトニンは血管及び血小板等にあるセ
ロトニン受容体を介して作用することが知られている。
セロトニン受容体にはセロトニン1受容体とセロトニン
2受容体等が存在するが、心筋梗塞のように冠血管の内
皮細胞が損傷を受けた場合などには、セロトニンはセロ
トニン2受容体を介して血管の収縮や血栓形成の促進を
引き起こし、心筋や脳などの器官に対して血液の供給を
減少または途絶させる1つの要因となる。また、動脈硬
化などの病変がある場合にはセロトニンの血管収縮作用
がより強く働くことも知られている。現在、このような
点に注目し、セロトニン2受容体拮抗薬を心臓や脳の虚
血性疾患用薬とする試みが進みつつある。
〔発明が解決しようとする課題〕
従って、本発明はセロトニン2受容体に対して強力な
拮抗作用を有し、医薬として有用な化合物を提供するこ
とを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
このような実情において、本発明者らは鋭意研究を行
った結果、下記新規ピペラジン誘導体(I)またはその
塩が強力なセロトニン2受容体拮抗作用を有することを
見いだし、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、次の一般式(I) 〔式中、Xは酸素原子、硫黄原子またはスルホニル基を
示し、Aは炭素数1〜8の直鎖状または分枝鎖状のアル
キレン鎖を示し、R1は水素原子;水酸基もしくはアルコ
キシル基で置換されていてもよいアルキル基;ハロゲン
原子で置換されていてもよいアリール基;カルボキシル
基;カルバモイル基;またはアルコキシカルボニル基を
示し、R2及びR3は同一でも異なってもよく、それぞれ水
素原子、アルキル基、トリハロゲノアルキル基、水酸
基、アルコキシル基またはハロゲン原子を示し、R4は水
素原子、アルキル基、アリール基または水酸基を示し、
Qは式(III)又は式(IV)で表わされる基を示す。
〔式中、Zはメチレンまたは−NH−を示し、nは1〜3
の整数を示し、Bはメチリデンまたはニトリロを示し、
環Cは5〜6員環を意味し、これと縮合する環Dは窒素
原子、酸素原子及び硫黄原子より選ばれる1または複数
個のヘテロ原子を含んでもよく、また、1または複数個
の二重結合を含んでいてもよい5〜7員環を意味す
る)〕 で表わされるピペリジン誘導体及びその塩並びにその中
間体である次の一般式(II) (式中、Rは水素原子、アルキル基、アラルキル基、ヒ
ドロキシアルキル基、メタンスルホニルオキシアルキル
基、アリールスルホニルオキシアルキル基、ハロゲノア
ルキル基、脂肪族アシル基、芳香族アシル基、アルコキ
シカルボニル基またはアリールオキシカルボニル基を示
し、Xは酸素原子、硫黄原子またはスルホニル基を示
し、R1は水酸基もしくはアルコキシル基で置換されたア
ルキル基;ハロゲン原子で置換されていてもよいアリー
ル基;カルボキシル基;カルバモイル基;またはアルコ
キシカルボニル基を示し、R2及びR3は同一でも異なって
もよく、それぞれ水素原子、アルキル基、トリハロゲノ
アルキル基、水酸基、アルコキシル基またはハロゲン原
子を示し、R4は水素原子、アルキル基、アリール基また
は水酸基を示す) で表わされるピペリジン誘導体及びその塩を提供するも
のである。
一般式(I)において、Aの炭素数1〜8のアルキレ
ン鎖としては、エチレン、プロピレン、イソプロピレ
ン、ブチレン、イソブチレン等が挙げられる。また、Q
の式(III)で表わされる単環性複素環としてはエチレ
ンウレア等のアルキレンウレアまたはピロリドン、ピペ
リドン等の単環性ラクタムが挙げられる。式(IV)で表
わされる二環性複素環において、環Cはピリミジン−2,
4−ジオン、ピリミジン−4−オン、1,3,5−トリアジン
−2,4−ジオン、1,2,4−トリアゾール−3−オン等の5
〜6員環を意味し、これと縮合する環Dは窒素原子、酸
素原子及び硫黄原子より選ばれる1または複数個のヘテ
ロ原子を含んでもよく、また、1または複数個の二重結
合を含んでもよく、ピペリジン、ホモピペリジン、ピロ
リジン、1,4−オキサジン、1,3−オキサジン、1,4−チ
アジン、1,3−チアジン、ピペラジン、ホモピペラジ
ン、ベンゼン、ピリジン、ピリミジン、トリアジン、ピ
ラチン、ピロール、ピラゾール、チアゾール、オキサゾ
ール、イソチアゾール、イソキサゾール、トリアゾール
等の5〜7員環を意味する。Qで表わされる基の代表的
なものとしては、キナゾリン−2,4−(1H,3H)−ジオ
ン、2H−ピリド〔1,2−a〕トリアジン−2,4−(3H)−
ジオン、4H−ピリド〔1,2−a〕ピリジン−4−オン、
1,2,4−トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)−オ
ン、5H−チアゾロ〔3,2−a〕ピリジン−5−オン、2H
−チアゾロ〔3,2−a〕−1,3,5−トリアジン−2,4(3
H)−ジオン等やそれらのジヒドロ、テトラヒドロ、ヘ
キサヒドロ体等を挙げることができる。
本発明において、アルキル基は直鎖状、分枝鎖状のい
ずれをも意味し、その例としては、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
t−ブチル基等の炭素数1〜6のものが挙げられる。ア
ルコキシル基は直鎖状、分枝鎖状のいずれをも意味し、
その例としては、メトキシル基、エトキシル基、プロポ
キシル基、ブトキシル基等の炭素数1〜6のものが挙げ
られる。脂環式アルキル基としてはシクロペンチル基、
シクロヘキシル基等の5〜7員環のものを挙げることが
できる。ハロゲン原子としてはフッ素原子、塩素原子、
臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられる。アリール基とし
てはフェニル基、ナフチル基等が挙げられる。アラルキ
ル基としてはベンジル基、フェネチル基、フェニルプロ
ピル基、フェニルブチル基、ジフェニルメチル基、ジフ
ェニルエチル基、ジフェニルプロピル基、トリフェニル
メチル基、ナフチルメチル基、ナフチルエチル基等が挙
げられる。アシル基としては、脂肪族アシル基としてア
セチル基、プロピオニル基、イソプロピオニル基、ブチ
ロイル基等の炭素数1〜6のものが、芳香族アシル基と
してベンゾイル基、ナフトイル基等が挙げられる。カル
バモイル基としてはアンモニア、メチルアミン、エチル
アミン、プロピルアミン、ジメチルアミン、ジエチルア
ミン、アニリン、メチルアニリン、エチルアニリン等の
アミンとカルボキシル基が縮合した一級、二級または三
級のカルバモイル基が挙げられる。アルコキシカルボニ
ル基としてはメトキシカルボニル基、エトキシカルボニ
ル基、プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボ
ニル基、2,2,2−トリクロロエチルオキシカルボニル基
等が挙げられる。また、アリールオキシカルボニル基と
してはフェノキシカルボニル基等が挙げられる。
また、本発明ピペリジン誘導体(I)または(II)の
塩としては、塩酸、硫酸、硝酸、りん酸等の鉱酸;メタ
ンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン
酸等の有機スルホン酸または酒石酸、マレイン酸、フマ
ール酸、りんご酸、しゅう酸、乳酸、クエン酸等の有機
カルボン酸による酸付加塩などが挙げられる。
本発明のピペリジン誘導体(I)は、例えば下記
(a)または(b)の反応式に従って製造される。
(式中、Yは塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロ
ゲン原子、アリールスルホニルオキシ基またはメタンス
ルホニルオキシ基を示し、X,A,Q及びR1〜R4は前記と同
じ意味を示す。) すなわち、本発明中間体化合物(II)のうち、Rが水
素原子である化合物(IIa)と化合物(V)を、または
本発明化合物(II)のうち、Rがハロゲノアルキル基、
アリールスルホニルオキシアルキル基もしくはメタンス
ルホニルオキシアルキル基である化合物(IIb)と化合
物(VI)を、塩基の存在下、溶媒中で室温〜溶媒の沸点
の温度にて反応させることにより、本発明ピペリジン誘
導体(I)が製造される。
本反応において、塩基としては例えば炭酸カルシウ
ム、炭酸ナトリウム、トリエチルアミン、水素化ナトリ
ウム、水素化カリウム等が、溶媒としては例えばジメチ
ルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジオキサン等が
使用される。また、必要に応じてヨウ化ナトリウム、ヨ
ウ化カリウム等のヨウ化アルカリを存在せしめて反応を
行ってもよい。
また、本発明化合物(I)を製造するための本発明中
間体(II)は例えば下記の(i)〜(iii)のいずれか
の方法に従って製造される。
(式中、X′は酸素原子または硫黄原子を、R5及びR6
それぞれアルキル基を、R及びR1〜R4は前記と同じ意味
を示す。) すなわち、Strupczewski et al.,J.Med.Chem.,28,761
(1982)に記載の方法に準じて製造された化合物(VI
I)に水素化ナトリウム、水素化カリウム、1,8−ジアザ
ビシクロ〔5.4.0〕−7−ウンデセン等の塩基存在下、
チオグリコール酸エステルまたはヒドロキシ酢酸エステ
ルを反応させてR1がアルコキシカルボニル基である本発
明中間体化合物(II1)が得られる。これを更に加水分
解することによりR1がカルボキシル基である本発明中間
体化合物(II2)が得られる。
更に、本発明中間体化合物(II2)を脱炭酸すること
によりR1が水素原子である本発明中間体化合物(II3
を、アミン類と縮合させることによりR1がカルバモイル
基である本発明中間体化合物(II4)を、リチウムアル
ミニウムハイドライド等で還元することによりR1がハイ
ドロキシメチル基である本発明中間体化合物(II5
を、更にこの水酸基をアルキル化することによりR1がア
ルコキシメチル基である本発明中間体化合物(II6)を
合成することができる。
(式中、R1′はアルキル基またはアリール基を示し、R,
R2〜R5及びX′は前記と同じ意味を示す。) 化合物(VII)に水素化ナトリウム、水素化カリウ
ム、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕−7−ウンデセン等
の塩基存在下、α−アルキルまたはα−アリール置換の
ヒドロキシ酢酸エステルあるいはα−アルキルまたはα
−アリール置換のチオグリコール酸エステルを反応させ
て化合物(VIII)となし、次いでこれを加水分解してカ
ルボキシル体とした後、無水酢酸等で処理することによ
り、R1がアルキル基またはアリール基である本発明中間
体化合物(II7)が得られる。
なお、上記(i),(ii)等の方法により製造された
本発明中間体(II)のうち、Xが硫黄原子である化合物
は、酸化することによりXをスルホニル基とすることが
できる。
また、化合物(II)のうち、ピペリジン1位の置換基
Rが水素原子ではない化合物は、一般的に用いられてい
る保護基の除去方法に従って化合物(IIa)に導くこと
ができる。例えば、Rが脂肪族アシル基、芳香族アシル
基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、トリフェニルメチル基等の場合には塩酸、臭化水
素酸等で処理して化合物(IIa)を得ることができる。
また、ピペリジン1位の置換基Rがベンジル基である場
合には、接触還元により化合物(IIa)に導くことがで
きる。Rがアルキル基の場合には、T.Kometani et al.,
Chem.Pharm.Bull.,24,342(1976)等に記載の方法に準
じてRをアルコキシカルボニル基やアリールオキシカル
ボニル基に変換した後、上述の方法で化合物(IIa)に
導くことができる。
(式中、R′はアルキル基またはアラルキル基を示し、
R1〜R3は前記と同じ意味を示す。) 化合物(IX)を4−ピリジニルメチル化して化合物
(X)とした後、エチルクロロホルメート、続いて水素
化ナトリウムで処理して化合物(XI)を得る。これをア
ルキル化またはアラルキル化して第四級ピリジニウム塩
とした後、水素化ホウ素ナトリウムで還元して化合物
(XII)を得る。これを前記Kometaniらの方法でR′を
アルコキシカルボニル基またはアリールオキシカルボニ
ル基に変換した後、接触還元、加水分解することによ
り、R及びR4が水素原子である本発明中間体化合物(II
a′)が得られる。また、R′がベンジル基等のアラル
キル基の場合には、化合物(XII)を接触還元すること
により本発明中間体化合物(IIa′)が得られる。
更に、Rが水素原子である本発明中間体化合物(II
a)は、ピペリジン1位をハロゲノアルキル化するか、
またはハイドロキシアルキル化後に水酸基をハロゲン
化、アリールスルホニル化またはメタンスルホニル化す
ることにより、本発明中間体化合物(IIb)とすること
ができる。
〔作用及び発明の効果〕
試験例 セロトニン2受容体拮抗活性の測定 SD−SLC雄性ラットを頸動脈放血致死後、胸部大動脈
を摘出し、幅5mmのリング標本としてマグヌス装置に懸
垂(張力1g)した。張力はFD−ピックアップを介し、ポ
リグラフを用いて記録した。栄養液にはクレブス−ヘン
セライト(Krebs−Henselite)栄養液を用い、95%酸素
ガスと5%炭酸ガスの混合ガスを通気し、37℃に保温し
た。90分間の標本安定化後に塩化カリウム60mMで血管を
収縮させた。塩化カリウムを洗浄した60分後に5−ハイ
ドロキシトリプタミンを添加してその収縮高を測定し
た。更に、標本の洗浄安定後に後記実施例で得られた本
発明化合物の0.01−10μMを累積的に添加し、5−ハイ
ドロキシトリプタミンに対する血管の収縮高を測定し、
その血からpA2値を算出した。その試験結果を表1に示
した。
表1から明らかなように、本発明の化合物は極めて強
力なセロトニン2受容体拮抗活性を有し、循環器系疾患
に対する医薬品の有効成分として有用である。
〔実施例〕
以下、実施例を挙げて更に詳細に説明するが、本発明
はこれらに限定されるものではない。
参考例1 2−(2−クロロエチル)−5,6,7,8−テト
ラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−3
(2H)−オン 5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ〔4,3−
a〕ピリジン−3(2H)−オン61.0g、1−ブロモ−2
−クロロエタン164g及び無水炭酸カリウム90.8gをアセ
トニトリル500ml中で8時間加熱還流した。不溶物をろ
去後、溶媒を減圧留去して残渣をシリカゲル・カラム
(200g)に対し、クロロホルムとエタノールの混液(2
0:1)で溶出した。イソプロピルエーテルとエーテルの
混液で結晶化し、ろ取後、表題化合物の無色結晶59.8g
(収率67.6%)を得た。
mp 46−49℃ IR(KBr)cm-1:1700,1580.1495,1435,1410. NMR(DMSOd6)δ:1.7−2.1(4H,m),2.68(2H,t),3.62
(2H,t),3.77(2H,t),4.07(2H,t). 参考例2 1−(2−トシルオキシエチル)−2−イミ
ダリジノン 2−(2−アミノエチルアミノ)エタノール43.2g及
び尿素24.9gを200℃に3時間加熱攪拌した。冷却後、ジ
クロロメタン400mlを加えて反応混合物を溶解し、トリ
エチルアミン75mlを加え、氷冷攪拌下、トシルクロリド
94.9gを加えて4.5時間攪拌した。反応液に1規定塩酸を
加えて洗浄、水洗、乾燥後、溶媒を減圧留去した。析出
した結晶をろ取し、表題化合物の無色針状晶82.8g(収
率70%)を得た。
mp 111−112℃ IR(KBr)cm-1:3236,3096.1696,1598,1500.1462. NMR(CDCl3)δ:2.44(3H,s),3.43(6H,m),3.9(1H,
b),4.15(2H,t),7.34(2H,d),7.79(2H,d). 実施例1 2−〔2−〔4−(6−フルオロベンゾ
〔b〕フラン−3−イル)ピペリジン−1−イル〕エチ
ル〕−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ〔4,
3−a〕ピリジン−3(2H)−オン 塩酸塩〔本発明化
合物(1′)〕 (1) メチル 6−フルオロ−3−(1−アセチルピ
ペリジン−4−イル)ベンゾ〔b〕フラン−2−カルボ
キシレート〔中間体(1a)〕 1−アセチル−4−(2,4−ジフルオロベンゾイル)
ピペリジン10.2g及びメチルグリコレート3.9gをテトラ
ヒドロフラン200mlに溶解し、60%水素化ナトリウム2.0
gを加えた。室温で30分間攪拌後、3時間加熱還流し
た。溶媒を減圧留去後、残渣に5%塩酸50mlを加え、ク
ロロホルム100mlで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲル(100g)の
カラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルムで溶出
し、油状物6.5gを得、イソプロピルエーテルから結晶
化、ろ取後、表題化合物の無色結晶4.0g(収率35%)を
得られた。
(2) 6−フルオロ−3−(1−アセチルピペリジン
−4−イル)ベンゾ〔b〕フラン−2−カルボン酸〔中
間体(1b)〕 上記(1)で得た中間体(1a)5.9g、水酸化ナトリウ
ム0.8g、水50ml及びメタノール10mlの混合物を室温で3
時間攪拌した。反応液に適当量の濃塩酸を加えて強酸性
として析出した結晶をろ取し、表題化合物の無色粉末4.
8g(収率85%)を得た。
(3) 1−アセチル−4−(6−フルオロベンゾ
〔b〕フラン−3−イル)ピペリジン〔中間体(1c)〕 上記(2)で得た中間体(1b)4.8g、銅粉0.8g及びキ
ノリン50mlの混合物を薬200℃で10分間加熱攪拌した。
発泡終了後、黒色を呈した反応液を冷却し、不溶物を減
圧ろ去した。ろ液に氷水50mlを加え、適当量の濃塩酸で
強酸性とした。クロロホルム100mlで抽出した後、無水
硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。残渣をシ
リカゲル(50g)のカラムクロマトグラフィーに付し、
クロロホルムで溶出し、表題化合物の無色油状物2.8g
(収率69%)を得た。
(4) 4−(6−フルオロベンゾ〔b〕フラン−3−
イル)ピペリジン 塩酸塩〔中間体(1d)〕 上記(3)で得た中間体(1c)2.8g、エタノール15m
l、濃塩酸50mlの混合物を20時間加熱還流した。反応液
を減圧乾固し、残渣にアセトン10mlを加えてろ取し、表
題化合物の無色結晶2.85g(定量的)を得た。
(5) 2−〔2−〔4−(6−フルオロベンゾ〔b〕
フラン−3−イル)ピペリジン−1−イル〕エチル〕−
5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ〔4,3−
a〕ピリジン−3(2H)−オン〔本発明化合物(1)〕 上記(4)で得た中間体(1d)2.65g、2−(2−ク
ロロエチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリア
ゾロ〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)−オン2.52g、ヨウ
化ナトリウム3.0g、無水炭酸カリウム2.8g及びN,N−ジ
メチルホルムアミド100mlの混合物を100℃で15時間加熱
攪拌した。溶媒を減圧留去後、残渣に水100mlを加え
て、クロロホルム100mlで抽出した。無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲル
(30g)のカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホ
ルムとエタノールの混液(20:1)で溶出後、得られた油
状物をエーテルから結晶化して表題化合物の無色結晶3.
5g(収率88%)を得た。
(6) 2−〔2−〔4−(6−フルオロベンゾ〔b〕
フラン−3−イル)ピペリジン−1−イル〕エチル〕−
5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ〔4,3−
a〕ピリジン−3(2H)−オン 塩酸塩〔本発明化合物
(1′)〕 上記(5)で得た本発明化合物(1)3.0gをエタノー
ル50mlに溶解し、濃塩酸1mlを加えた。溶媒を減圧留去
して得られた結晶をメタノールとエーテルの混液から再
結晶して表題化合物の無色結晶2.3g(収率70%)を得
た。
実施例2 2−〔2−〔4−(6−フルオロ−2−メチ
ルベンゾ〔b〕フラン−3−イル)ピペリジン−1−イ
ル〕エチル〕−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリア
ゾロ〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)−オン 塩酸塩 1
/2水和物〔本発明化合物(2′)〕 (1) 1−アセチル−4−(6−フルオロ−2−メチ
ルベンゾ〔b〕フラン−3−イル)ピペリジン〔中間体
(2a)〕 1−アセチル−4−(2,4−ジフルオロベンゾイル)
ピペリジン5.4g及びエチルラクテート2.6gをテトラヒド
ロフラン100mlに溶解し、60%水素化ナトリウム1.1gを
加えた。室温で10分間攪拌後、6時間加熱還流した。反
応液を減圧乾固し、残渣に5%塩酸50mlを加えて酸性と
し、クロロホルム100mlで抽出した。無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、溶媒を減圧留去して油状物4.6gを得た。こ
れをメタノール50mlに溶解し、水30mlと水酸化ナトリウ
ム0.8gを加えて1時間加熱還流した。反応液を減圧濃縮
し、残渣をクロロホルム100mlで抽出した。無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲ
ル(30g)のカラムクロマトグラフィーに付し、クロロ
ホルムで溶出した。得られた油状物をイソプロピルエー
テルから結晶化し、表題化合物の無色結晶1.7g(収率31
%)を得た。
(2) 4−(6−フルオロ−2−メチルベンゾ〔b〕
フラン−3−イル)ピペリジン 塩酸塩〔中間体(2
b)〕 上記(1)で得た中間体(2a)を実施例1(4)に示
した方法と同様にして加水分解し、表題化合物の無色結
晶を得た。収率67%。
(3) 2−〔2−〔4−(6−フルオロ−2−メチル
ベンゾ〔b〕フラン−3−イル)ピペリジン−1−イ
ル〕エチル〕−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリア
ゾロ〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)−オン〔本発明化
合物(2)〕 上記(2)で得た中間体(2b)と2−(2−クロロエ
チル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ
〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)−オンから実施例1
(5)に示した方法と同様にして表題化合物の無色結晶
を得た。収率74%。
(4) 2−〔2−〔4−(6−フルオロ−2−メチル
ベンゾ〔b〕フラン−3−イル)ピペリジン−1−イ
ル〕エチル〕−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリア
ゾロ〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)−オン 塩酸塩 1
/2水和物〔本発明化合物(2′)〕 上記(3)で得た本発明化合物(2)を実施例1
(6)に示した方法と同様にして塩酸塩とし、表題化合
物の無色結晶を得た。収率68%。
実施例3 2−〔2−〔4−(6−フルオロ−2−エチ
ルベンゾ〔b〕フラン−3−イル)ピペリジン−1−イ
ル〕エチル〕−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリア
ゾロ〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)−オン 塩酸塩 1
/2水和物〔本発明化合物(3′)〕 (1) 1−アセチル−4−(6−フルオロ−2−エチ
ルベンゾ〔b〕フラン−3−イル)ピペリジン〔中間体
(3a)〕 1−アセチル−4−(2,4−ジフルオロベンゾイル)
ピペリジンとエチル2−ヒドロキシ−n−ブチレートか
ら実施例2(1)に示した方法と同様にして表題化合物
の無色結晶を得た回収率15%。
(2) 4−(6−フルオロ−2−エチルベンゾ〔b〕
フラン−3−イル)ピペリジン 塩酸塩〔中間体(3
b)〕 上記(1)で得た中間体(3a)を実施例1(4)に示
した方法と同様にして加水分解し、表題化合物の無色結
晶を得た。収率定量的。
(3) 2−〔2−〔4−(6−フルオロ−2−エチル
ベンゾ〔b〕フラン−3−イル)ピペリジン−1−イ
ル〕エチル〕−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリア
ゾロ〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)−オン 〔本発明
化合物(3)〕 上記(2)で得た中間体(3b)と2−(2−クロロエ
チル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ
〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)−オンから実施例1
(5)に示した方法と同様にして表題化合物の無色結晶
を得た。収率80%。
(4) 2−〔2−〔4−(6−フルオロ−2−エチル
ベンゾ〔b〕フラン−3−イル)ピペリジン−1−イ
ル〕エチル〕−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリア
ゾロ〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)−オン 塩酸塩 1
/2水和物〔本発明化合物(3′)〕 上記(3)で得た本発明化合物(3)を実施例1
(6)に示した方法と同様にして塩酸塩とし表題化合物
の無色結晶を得た。収率77%。
実施例4 2−〔2−〔4−(6−フルオロ−2−フェ
ニルベンゾ〔b〕フラン−3−イル)ピペリジン−1−
イル〕エチル〕−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリ
アゾロ〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)−オン 塩酸塩
〔本発明化合物(4′)〕 (1) 1−アセチル−4−(6−フルオロ−2−フェ
ニルベンゾ〔b〕フラン−3−イル)ピペリジン〔中間
体(4a)〕 1−アセチル−4−(2,4−ジフルオロベンゾイル)
ピペリジン5.4g及びエチル2−ヒドロキシ−2−フェニ
ルアセテート4.0gをテトラヒドロフラン100mlに溶解
し、60%水素化ナトリウム1.1gを加えた後、6時間加熱
還流した。溶媒を減圧留去後、残渣に5%塩酸50mlを加
え、クロロホルム100mlで抽出した。無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲル(50
g)のカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム
で溶出して、表題化合物の油状物2.0g(収率30%)を得
た。
更に、クロロホルムで溶出し、エチル2−〔2−(1
−アセチルピペリジン−4−カルボニル)−5−フルオ
ロ−フェノキシ〕−2−フェニルアセテート4.0gを油状
物として得た。これをエタノール50mlに溶解し、水酸化
ナトリウム0.9g、水10mlを加えて1時間室温で攪拌し
た。反応液を減圧濃縮し、残渣に濃塩酸を加えて酸性と
し、酢酸エチルエステル100mlで抽出した。無水硫酸ナ
トリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去してカラメル3.3gを
得た。これに無水酢酸20ml、酢酸ナトリウム3gを加えて
2時間加熱還流した。反応液を減圧乾固し、クロロホル
ム100mlで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶
媒を減圧留去し、シリカゲル(30g)のカラムクロマト
グラフィーに付し、クロロホルムで溶出して表題化合物
の油状物2.2g(収率33%)を得た。先に得た表題化合物
を合わせ、合計4.2g(収率63%)を得た。
(2) 4−(6−フルオロ−2−フェニルベンゾ
〔b〕フラン−3−イル)ピペリジン 塩酸塩〔中間体
(4b)〕 上記(1)で得た中間体(4a)を実施例1(4)に示
した方法と同様にして加水分解し、表題化合物の無色結
晶を得た。収率73%。
(3) 2−〔2−〔4−(6−フルオロ−2−フェニ
ルベンゾ〔b〕フラン−3−イル)ピペリジン−1−イ
ル〕エチル〕−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリア
ゾロ〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)−オン〔本発明化
合物(4)〕 上記(2)で得た中間体(4b)と2−(2−クロロエ
チル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ
〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)−オンから実施例1
(5)に示した方法と同様にして表題化合物の無色結晶
を得た。収率65%。
(4) 2−〔2−〔4−(6−フルオロ−2−フェニ
ルベンゾ〔b〕フラン−3−イル)ピペリジン−1−イ
ル〕エチル〕−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリア
ゾロ〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)−オン 塩酸塩
〔本発明化合物(4′)〕 上記(3)で得た本発明化合物(4)を実施例1
(6)に示した方法と同様にして塩酸塩とし表題化合物
の無色結晶を得た。収率64%。
実施例5 1−〔2−〔4−(6−フルオロ−2−フェ
ニルベンゾ〔b〕フラン−3−イル)ピペリジン−1−
イル〕エチル〕−2−イミダゾリジノン 塩酸塩〔本発
明化合物(5′)〕 (1) 1−〔2−〔4−(6−フルオロ−2−フェニ
ルベンゾ〔b〕フラン−3−イル)ピペリジン−1−イ
ル〕エチル〕−2−イミダゾリジノン〔本発明化合物
(5)〕 実施例4(2)で得た中間体(4b)2.65g、1−〔2
−(4−メチルベンゼンスルホニルオキシ)エチル〕−
2−イミダゾリジノン2.8g、炭酸カリウム3.5g及びN,N
−ジメチルホルムアミド100mlの混合物を100℃で15時間
加熱攪拌した。溶媒を減圧留去後、残渣に水50mlを加え
てクロロホルム100mlで抽出した。無水硫酸ナトリウム
で乾燥後、溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲル(30
g)のカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム
とエタノールの混液(20:1)で溶出した。エーテルから
結晶化後、ろ取し、表題化合物の無色結晶0.95g(収率2
9%)を得た。
(2) 1−〔2−〔4−(6−フルオロ−2−フェニ
ルベンゾ〔b〕フラン−3−イル)ピペリジン−1−イ
ル〕エチル〕−−2−イミダゾリジノン塩酸塩 1水和
物〔本発明化合物(5′)〕 上記(1)で得た本発明化合物(5)を実施例1
(6)に示した方法と同様にして塩酸塩とし表題化合物
の無色結晶を得た。収率85%。
実施例6 2−〔2−〔4−〔6−フルオロ−2−(4
−フルオロフェニル)ベンゾ〔b〕フラン−3−イル〕
ピペリジン−1−イル〕エチル〕−5,6,7,8−テトラヒ
ドロ−1,2,4−トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−3(2
H)−オン 塩酸塩1水和物〔本発明化合物(6′)〕 (1) 1−アセチル−4−〔6−フルオロ−2−(4
−フルオロフェニル)ベンゾ〔b〕フラン−3−イル)
ピペリジン〔中間体(6a)〕 1−アセチル−4−(2,4−ジフルオロベンゾイル)
ピペリジンとエチル2−ヒドロキシ−2−(4−フルオ
ロ)フェニルアセテートから実施例4(1)で示した方
法と同様にして表題化合物の無色結晶を得た。収率89
%。
(2) 4−〔6−フルオロ−2−(4−フルオロフェ
ニル)ベンゾ〔b〕フラン−3−イル)ピペリジン 塩
酸塩〔中間体(6b)〕 上記(1)で得た中間体(6a)を実施例1(4)に示
した方法と同様にして加水分解し、表題化合物の無色結
晶を得た。収率51%。
(3) 2−〔2−〔4−(6−フルオロ−2−(4−
フルオロフェニル)ベンゾ〔b〕フラン−3−イル)ピ
ペリジン−1−イル〕エチル〕−5,6,7,8−テトラヒド
ロ−1,2,4−トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)
−オン〔本発明化合物(6)〕 上記(2)で得た中間体(6b)と2−(2−クロロエ
チル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ
〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)−オンから実施例1
(5)に示した方法と同様にして表題化合物の無色結晶
を得た。収率58%。
(4) 2−〔2−〔4−〔6−フルオロ−2−(4−
フルオロフェニル)ベンゾ〔b〕フラン−3−イル〕ピ
ペリジン−1−イル〕エチル〕−5,6,7,8−テトラヒド
ロ−1,2,4−トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)
−オン 塩酸塩1水和物〔本発明化合物(6′)〕 上記(3)で得た本発明化合物(6)を実施例1
(6)に示した方法と同様にして塩酸塩とし表題化合物
の無色結晶を得た。収率73%。
実施例7 1−〔2−〔4−〔6−フルオロ−2−(4
−フルオロフェニル)ベンゾ〔b〕フラン−3−イル〕
ピペリジン−1−イル〕エチル〕−2−イミダゾリジノ
ン 塩酸塩 1/2水和物〔本発明化合物(7′)〕 (1) 1−〔2−〔4−〔6−フルオロ−2−(4−
フルオロフェニル)ベンゾ〔b〕フラン−3−イル〕ピ
ペリジン−1−イル〕エチル〕−2−イミダゾリジノン
〔本発明化合物(7)〕 実施例4(2)で得た中間体(4b)と1−〔2−(4
−メチルベンゼンスルホニルオキシ)エチル〕−2−イ
ミダゾリジノンから実施例5(1)に示した方法と同様
にして表題化合物の無色結晶を得た。収率26%。
(2) 1−〔2−〔4−〔6−フルオロ−2−(4−
フルオロフェニル)ベンゾ〔b〕フラン−3−イル〕ピ
ペリジン−1−イル〕エチル〕−2−イミダゾリジノン
塩酸塩 1/2水和物〔本発明化合物(7′)〕 上記(2)で得た本発明化合物(7)を実施例1
(6)に示した方法と同様にして塩酸塩とし表題化合物
の無色結晶を得た。収率83%。
実施例8 2−〔2−〔4−(6−フルオロ−3−メチ
ルベンゾ〔b〕フラン−2−イル)ピペリジン−1−イ
ル〕エチル〕−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリア
ゾロ〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)−オン 塩酸塩
〔本発明化合物(8′)〕 (1) 2−〔2−〔4−(6−フルオロ−3−メチル
ベンゾ〔b〕フラン−2−イル)ピペリジン−1−イ
ル〕エチル〕−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリア
ゾロ〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)−オン〔本発明化
合物(8)〕 4−(6−フルオロ−3−メチルベンゾ〔b〕フラン
−2−イル)ピペリジン塩酸塩と2−(2−クロロエチ
ル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ〔4,
3−a〕ピリジン−3(2H)−オンから実施例1(5)
に示した方法と同様にして表題化合物の淡黄色油状物を
得た。収率61%。
(2) 2−〔2−〔4−(6−フルオロ−3−メチル
ベンゾ〔b〕フラン−2−イル)ピペリジン−1−イ
ル〕エチル〕−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリア
ゾロ〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)−オン 塩酸塩
〔本発明化合物(8′)〕 上記(1)で得た本発明化合物(8)を実施例1
(6)に示した方法と同様にして塩酸塩とし、表題化合
物の無色結晶を得た。収率67%。
実施例9 2−〔2−〔4−〔6−フルオロ−3−(4
−フルオロフェニル)ベンゾ〔b〕フラン−2−イル〕
ピペリジン−1−イル〕エチル〕−5,6,7,8−テトラヒ
ドロ−1,2,4−トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−3(2
H)−オン 塩酸塩〔本発明化合物(9)〕 (1) 4−フルオロ−2−(4−ピリジニルメチルオ
キシ)−4′−フルオロベンゾフェノン 4−フルオロ−2−ヒドロキシ−4′−フルオロベン
ゾフェノン12.0g、4−ピリジンメタノール5.6g及びト
リフェニルホスフィン13.4gをテトラヒドロフラン100ml
に溶解し、ジエチルアゾジカルボキシレート8.9gを滴下
した。室温で1時間攪拌後、反応液を減圧乾固し、残渣
に水50mlを加え、クロロホルム100mlで抽出した。無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、油状物を
得た。イソプロピルエーテルから結晶化後、表題化合物
の無色結晶9.0g(収率54%)を得た。
(2) 6−フルオロ−3−(4−フルオロフェニル)
−2−(4−ピリジニル)ベンゾ〔b〕フラン (1)で得た4−フルオロ−2−(4−ピリジニルメ
チルオキシ)−4′−フルオロベンゾフェノン7.0gをテ
トラヒドロフラン100mlに溶解し、エチルクロロホルメ
ート2.4gを加えた。反応液は黄色を呈した。室温で10分
間攪拌後、60%水素化ナトリウム1.2gを加え、室温で30
分間攪拌した。反応液を減圧乾固し、残渣に水100mlを
加え、クロロホルム100mlで抽出した。無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲル
(50g)のカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホ
ルムで溶出した。得られた油状物をイソプロピルエーテ
ルから結晶化して表題化合物の無色結晶4.65g(収率70
%)を得た。
(3) 2−(1−ベンジル−1,2,5,6−テトラヒドロ
ピリジン−4−イル)−6−フルオロ−3−(4−フル
オロフェニル)ベンゾ〔b〕フラン 塩酸塩 上記(2)で得た6−フルオロ−3−(4−フルオロ
フェニル)−2−(4−ピリニジル)ベンゾ〔b〕フラ
ン6.2g及びベンジルブロミド3.8gをトルエン100mlに溶
解し、6時間加熱還流した。析出した黄色結晶をろ取
し、エタノール100mlに溶解後、水素化ホウ素ナトリウ
ム2.0gを加えて1時間攪拌した。反応液を減圧乾固し、
残渣に水100mlを加え、クロロホルム100mlで抽出した。
無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、得ら
れた油状物をシリカゲル(30g)のカラムクロマトグラ
フィーに付し、クロロホルムで溶出した。得られた油状
物をエタノール50mlに溶解し、濃塩酸1mlを加えた後、
溶媒を減圧留去した。残渣をエーテルとエタノールの混
液から結晶化後、表題化合物の黄色結晶5.7g(収率65
%)を得た。
(4) 4−〔6−フルオロ−3−(4−フルオロフェ
ニルベンゾ〔b〕フラン−2−イル〕ピペリジン 塩酸
塩〔中間体(9a)〕 上記(3)で得た2−(1−ベンジル−1,2,5、6−
テトラヒドロピリジン−4−イル)−6−フルオロ−3
−(4−フルオロフェニル)ベンゾ〔b〕フラン 塩酸
塩5.6gをメタノール200mlに溶解し、10%Pd−C3.0gと濃
塩酸1mlを加えて常圧接触還元した。4時間振とう後、
触媒をろ去し、溶媒を減圧留去後、残渣にアセトン10ml
を加えてろ取し、表題化合物の無色結晶3.3g(収率83
%)を得た。
(5) 2−〔2−〔4−〔6−フルオロ−3−(4−
フルオロフェニル)ベンゾ〔b〕フラン−2−イル〕ピ
ペリジン−1−イル〕エチル〕−5,6,7,8−テトラヒド
ロ−1,2,4−トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)
−オン 塩酸塩〔本発明化合物(9)〕 上記(4)で得た中間体(9a)1.5g、2−(2−クロ
ロエチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾ
ロ〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)−オン1.4g、ヨウ化
ナトリウム3.0g、無水炭酸カリウム3.0g及びN,N−ジメ
チルホルムアミド50mlの混合物を100℃に16時間加熱還
流した。反応液を減圧乾固し、残渣に水50mlを加えてク
ロロホルム100mlで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、溶媒を減圧留去し、残渣をリシカゲル(20g)の
カラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルムとエタ
ノールの混液(20:1)で溶出した。得られた黄色油状物
をエタノール50mlに溶解し、濃塩酸1mlを加えた後、減
圧乾固した。残渣をエタノールとエーテルの混液から結
晶化後、1.9g(収率86%)を得た。
実施例10 2−〔2−〔4−(6−フルオロベンゾ
〔b〕チオフェン−3−イル)ピペリジン−1−イル〕
エチル〕−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ
〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)−オン 塩酸塩〔本発
明化合物(10)〕 (1) メチル 6−フルオロ−3−(1−アセチルピ
ペリジン−4−イル)ベンゾ〔b〕チオフェン−2−カ
ルボキシレート〔中間体(10a)〕 1−アセチル−4−(2,4−ジフルオロベンゾイル)
ピペリジンとメチルチオグリコレートから、実施例1
(1)に示した方法と同様にして表題化合物の淡黄色結
晶を得た。収率38%。
(2) 6−フルオロ−3−(1−アセチルピペリジン
−4−イル)ベンゾ〔b〕チオフェン−2−カルボン酸
〔中間体(10b)〕 上記(1)で得た中間体(10a)を実施例1(2)に
示した方法と同様に加水分解して表題化合物の無色粉末
を得た。収率92%。
(3) 1−アセチル−4−(6−フルオロベンゾ
〔b〕チオフェン−3−イル〕ピペリジン〔中間体(10
c)〕 上記(2)で得た中間体(10b)を実施例1(3)に
示した方法と同様に脱炭酸して表題化合物のアメ状化合
物を得た。収率87.5%。
(4) 4−(6−フルオロベンゾ〔b〕チオフェン−
3−イル〕ピペリジン 塩酸塩〔中間体(10d)〕 上記(3)で得た中間体(10c)を実施例1(4)に
示した方法と同様に加水分解して表題化合物の無色結晶
を得た。収率96%。
(5) 2−〔2−〔4−(6−フルオロベンゾ〔b〕
チオフェン−3−イル〕ピペリジン−1−イル)エチ
ル〕−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ〔4,
3−a〕ピリジン−3(2H)−オン〔本発明化合物(1
0)〕 上記(4)で得た塩酸塩と2−(2−クロロエチル)
−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ〔4,3−
a〕ピリジン−3(2H)−オンから実施例1(5)に示
した方法と同様にして表題化合物の淡黄色アモルファス
を得た。収率98.6%。
(6) 2−〔2−〔4−(6−フルオロベンゾ〔b〕
チオフェン−3−イル)ピペリジン−1−イル〕エチ
ル〕−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ〔4,
3−a〕ピリジン−3(2H)−オン 塩酸塩〔本発明化
合物(10′)〕 上記(5)で得た本発明化合物(10)を実施例1
(6)に示した方法と同様にして塩酸塩とし表題化合物
の無色結晶を得た。収率73%。
実施例11 3−〔2−〔4−(6−フルオロベンゾ
〔b〕チオフェン−3−イル)ピペリジン−1−イル〕
エチル〕キナゾリン−2,4−(1H,3H)−ジオン 2塩酸
塩 1水和物〔本発明化合物(11)〕 3−(2−クロロエチル)キナゾリン−2,4−(1H,3
H)−ジオン0.53g、ヨウ化ナトリウム0.50g及びN,N−ジ
メチルホルムアミド35mlの混合物を80℃で1時間加熱還
流した。続いて、実施例10(4)に記載した中間体(10
d)0.53g及び炭酸カリウム0.53gを加えて、80℃で2日
間加熱攪拌した。反応液を減圧乾固し、残渣に水50mlを
加え、クロロホルム150mlで抽出した。無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、残渣をエタノール50
mlに溶解し、濃塩酸0.5mlを加えて減圧下濃縮乾固し
た。少量の酢酸エチルエステルを加えて結晶をろ取し、
メタノールとイソプロピルアルコールの混液から再結晶
し、表題化合物の無色結晶133mg(収率13%)を得た。
実施例12 1−〔2−〔4−(6−フルオロベンゾ
〔b〕チオフェン−3−イル)ピペリジン−1−イル〕
エチル〕−2−イミダゾリジノン 塩酸塩〔本発明化合
物(12′)〕 (1) 1−〔2−〔4−(6−フルオロベンゾ〔b〕
チオフェン−3−イル)ピペリジン−1−イル〕エチ
ル〕−2−イミダゾリジノン〔本発明化合物(12)〕 実施例10(4)に記載した中間体(10d)と1−〔2
−(4−メチルベンゼンスルホニルオキシ)エチル〕−
2−イミダゾリジノンから実施例5(1)に示した方法
と同様にして表題化合物の黄色油状物を得た。収率22% (2) 1−〔2−〔4−(6−フルオロベンゾ〔b〕
チオフェン−3−イル)ピペリジン−1−イル〕エチ
ル〕−2−イミダゾリジノン 塩酸塩〔本発明化合物
(12′)〕 上記(1)で得た本発明化合物(12)を実施例1
(6)に示した方法と同様にして塩酸塩とし表題化合物
の無色結晶を得た。収率76%。
実施例13 2−〔2−〔4−(6−フルオロ−2−メチ
ルベンゾ〔b〕チオフェン−3−イル)ピペリジン−1
−イル〕エチル〕−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−ト
リアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)−オン 塩酸
塩 1/2水和物〔本発明化合物(13′)〕 (1) メチル 6−フルオロ−3−(1−トリフェニ
ルメチルピペリジン−4−イル)ベンゾ〔b〕チオフェ
ン−2−カルボキシレート〔中間体(13a)〕 1−トリフェニルメチル−4−(2,4−ジフルオロベ
ンゾイル)ピペリジン15.0g,メチルチオグリコレート3.
25mlをテトラヒドロフラン240mlに溶解し、60%水素化
ナトリウム3.5gを加えた。室温で30分間攪拌後、2時間
加熱還流した。溶媒を減圧留去後、残渣に酢酸を加えて
中和し、クロロホルム100mlで抽出した。無水硫酸ナト
リウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、残渣をイソプロピ
ルエーテルから結晶化、ろ取後、表題化合物の無色結晶
11.5g(収率67%)を得た。
(2) 6−フルオロ−3−(1−トリフェニルメチル
ピペリジン−4−イル)ベンゾ〔b〕チオフェン−2−
メタノール〔中間体(13b)〕 水素化アルミニウムリチウム0.52gをテトラヒドロフ
ラン40mlに懸濁し、上記(1)で得た中間体(13a)5.0
gをテトラヒドロフラン30mlに溶解して滴下した。1時
間加熱還流後、少量の水を加えて不溶物をろ去し、ろ液
を減圧乾固した。残渣に水50mlを加えてクロロホルム50
mlで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減
圧留去し、表題化合物の無色結晶4.65g(収率98%)を
得た。
(3) 4−(6−フルオロ−2−メチルベンゾ〔b〕
チオフェン−3−イル)ピペリジン 塩酸塩〔中間体
(13c)〕 上記(2)で得た中間体(13b)2.1g、トリエチルア
ミン2.0ml及びジクロルエタン35mlを−20℃に冷却し、
メタンスルホニルクロリド1.0gを滴下した。滴下終了
後、氷冷下にて3時間攪拌した。反応液に2規定塩酸を
加えて酸性とし、ジクロルエタン100mlで抽出した。無
水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、アモル
ファス様化合物を得た。
水素化アルミニウムリチウム0.3gをテトラヒドロフラ
ン10mlに懸濁し、上記化合物をテトラヒドロフラン20ml
に溶解して滴下し、40分間加熱還流した。冷却後、反応
液に少量の水を加え、不溶物をろ去した。溶媒を減圧留
去後、残渣にエタノールとテトラヒドロフランの混液
(2:1)45mlを加えて溶解し、濃塩酸20mlを加え4時間
加熱還流した。反応液を減圧乾固し、カラメル状の表題
化合物1.57g(収率92%)を得た。
(4) 2−〔2−〔4−(6−フルオロ−2−メチル
ベンゾ〔b〕チオフェン−3−イル)ピペリジン−1−
イル〕エチル〕−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリ
アゾロ〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)−オン本発明化
合物(13)〕 上記(3)で得た中間体(13c)1.57g、2−(2−ク
ロロエチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリア
ゾロ〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)−オン0.7g、ヨウ
化ナトリウム1.24g、炭酸カリウム1.2g及びN,N−ジメチ
ルホルムアミド30mlの混合物を80℃で17時間加熱攪拌し
た。反応液を減圧乾固し、残渣に水50mlを加え、酢酸エ
チルエステル50mlで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲル(30g)
のカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルムとメ
タノールの混液(98:2)で溶出し、表題化合物の油状物
0.3g(収率25%)を得た。
(5) 2−〔2−〔4−(6−フルオロ−2−メチル
ベンゾ〔b〕チオフェン−3−イル)ピペリジン−1−
イル〕エチル〕−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリ
アゾロ〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)−オン 塩酸塩
1/2水和物〔本発明化合物(13′)〕 上記(4)で得た本発明化合物(13)を実施例1
(6)に示した方法と同様にして塩酸塩とし、表題化合
物の無色結晶を得た。収率44%。
実施例14 2−〔2−〔4−(6−フルオロ−2−ハイ
ドロキシメチルベンゾ〔b〕チオフェン−3−イル)ピ
ペリジン−1−イル〕エチル〕−5,6,7,8−テトラヒド
ロ−1,2,4−トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)
−オン 塩酸塩 1/2水和物〔本発明化合物(14′)〕 (1) 2−ベンゾイルオキシメチル−6−フルオロ−
3−(1−トリフェニルメチルピペリジン−4−イル)
ベンゾ〔b〕チオフェン 実施例13(2)に記載した中間体(13b)2.5g、トリ
エチルアミン2.0ml及びジクロルメタン50mlの溶液にベ
ンゾイルクロリド0.7mlを加え、室温にて5時間攪拌し
た。反応液に水50mlを加え、有機層を分取した。無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、残渣にヘキ
サンを加えて結晶化して表題化合物の無色結晶2.7g(収
率90%)を得た。
(2) 2−ベンゾイルオキシメチル−6−フルオロ−
3−(ピペリジン−4−イル)ベンゾ〔b〕チオフェン
トリフルオロアセテート 上記(1)で得た2−ベンゾイルオキシメチル−6−
フルオロ−3−(1−トリフェニルメチルピペリジン−
4−イル)ベンゾ〔b〕チオフェン2.6gをクロロホルム
70mlに溶解し、トリフルオロ酢酸2.0mlを加え、室温で1
5分間攪拌した。反応液を減圧乾固後、残渣をエーテル
とヘキサンの混液から結晶化し、表題化合物の無色結晶
1.8g(収率87%)を得た。
(3) 2−〔2−〔4−(6−フルオロ−2−ベンゾ
イルオキシメチルベンゾ〔b〕チオフェン−3−イル)
ピペリジン−1−イル〕エチル〕−5,6,7,8−テトラヒ
ドロ−1,2,4−トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−3(2
H)−オン 上記(2)で得た2−ベンゾイルオキシメチル−6−
フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)ベンゾ〔b〕
チオフェン トリフルオロアセテートと2−(2−クロ
ロエチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾ
ロ〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)−オンから実施例1
(5)に示した方法と同様にして表題化合物の淡黄色油
状物を得た。収率47%。
(4) 2−〔2−〔4−(6−フルオロ−2−ハイド
ロキシメチルベンゾ〔b〕チオフェン−3−イル)ピペ
リジン−1−イル〕エチル〕−5,6,7,8−テトラヒドロ
−1,2,4−トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)−
オン〔本発明化合物(14)〕 上記(3)で得た2−〔2−〔4−(6−フルオロ−
2−ベンゾイルオキシメチルベンゾ〔b〕チオフェン−
3−イル)ピペリジン−1−イル〕エチル〕−5,6,7,8
−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジ
ン−3(2H)−オン0.9gをメタノール30mlに溶解し、1
規定水酸化ナトリウム水溶液3.0mlを加え、室温で1時
間攪拌した。溶媒を減圧留去し、残渣に水10mlを加え、
酢酸エチルエステル50mlで抽出した。無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲル(20
g)のカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム
とメタノールの混液(95:5)で溶出し、表題化合物のア
モルファス0.56g(収率76%)を得た。
(5) 2−〔2−〔4−(6−フルオロ−2−ハイド
ロキシメチルベンゾ〔b〕チオフェン−3−イル)ピペ
リジン−1−イル〕エチル〕−5,6,7,8−テトラヒドロ
−1,2,4−トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)−
オン 塩酸塩 1/2水和物〔本発明化合物(14′)〕 上記(4)で得た本発明化合物(14)を実施例1
(6)に示した方法と同様にして塩酸塩とし表題化合物
の無色結晶を得た。収率81%。
実施例15 2−〔2−〔4−(6−フルオロ−2−メト
キシメチルベンゾ〔b〕チオフェン−3−イル)ピペリ
ジン−1−イル〕エチル〕−5,6,7,8−テトラヒドロ−
1,2,4−トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)−オ
ン 塩酸塩〔本発明化合物(15′)〕 (1) 1−トリフェニルメチル−4−(6−フルオロ
−2−メトキシメチルベンゾ〔b〕チオフェン−3−イ
ル)ピペリジン〔中間体(15a)〕 実施例13(2)で得た中間体(13b)1.7gをN,N−ジメ
チルホルムアミド30mlに溶解し、60%水素化ナトリウム
0.2gを加え、15分間攪拌後、ヨウ化メチル0.3mlを加
え、室温にて1.5時間攪拌した。反応液を減圧乾固し、
残渣に水50mlを加え、酢酸エチルエステル50mlで抽出し
た。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、
残渣をシリカゲル(30g)のカラムクロマトグラフィー
に付し、ヘキサンと酢酸エチルエステルの混液(20:1)
で溶出し、表題化合物の無色結晶1.23g(収率70%)を
得た。
(2) 4−(6−フルオロ−2−メトキシメチルベン
ゾ〔b〕チオフェン−3−イル)ピペリジントリフルオ
ロアセテート〔中間体(15b)〕 上記(1)で得た中間体(15a)を実施例14(2)に
示した方法と同様に処理し、表題化合物の無色結晶を得
た。収率81%。
(3) 2−〔2−〔4−(6−フルオロ−2−メトキ
シメチルベンゾ〔b〕チオフェン−3−イル)ピペリジ
ン−1−イル〕エチル〕−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,
2,4−トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)−オン
〔本発明化合物(15)〕 上記(2)で得た中間体(15b)と2−(2−クロロ
エチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ
〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)−オンから実施例1
(5)に示した方法と同様にして表題化合物の淡黄色油
状物を得た。収率49%。
(4) 2−〔2−〔4−(6−フルオロ−2−メトキ
シメチルベンゾ〔b〕チオフェン−3−イル)ピペリジ
ン−1−イル〕エチル〕−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,
2,4−トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)−オン
塩酸塩〔本発明化合物(15′)〕 上記(3)で得た本発明化合物(15)を実施例1
(6)に示した方法と同様にして塩酸塩とし表題化合物
の無色結晶を得た。収率65%。
実施例16 2−〔2−〔4−(6−フルオロ−2−フェ
ニルベンゾ〔b〕チオフェン−3−イル)ピペリジン−
1−イル〕エチル〕−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−
トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)−オン マ
レイン酸塩 1/2水和物〔本発明化合物(16′)〕 (1) 1−アセチル−4−(6−フルオロ−2−フェ
ニルベンゾ〔b〕チオフェン−3−イル)ピペリジン
〔中間体(16a)〕 1−アセチル−4−(2,4−ジフルオロベンゾイル)
ピペリジン5.0g及びエチル 2−メルカプト−2−フェ
ニルアセテート4.0gをテトラヒドロフラン80mlに溶解
し、60%水素化ナトリウム0.9gを加えた後、4.5時間加
熱還流した。溶媒を減圧留去後、残渣に2規定塩酸50ml
を加え、クロロホルム100mlで抽出した。無水硫酸ナト
リウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲル
(50g)のカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホ
ルムで溶出して、エチル2−〔2−(1−アセチルピペ
リジン−4−カルボニル)−5−フルオロフェニルチ
オ〕−2−フェニルアセテートを油状物として4.5g得
た。
上記油状物をメタノールとテトラヒドロフランの混液
(1:1)60mlに溶解し、1規定水酸化ナトリウム30mlを
加えて17時間室温で攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残
渣に濃塩酸を加えて酸性とし、酢酸エチルエステル100m
lで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減
圧留去して黄色油状物2.2gを得た。これに無水酢酸20ml
及び酢酸ナトリウム3gを加えて1時間加熱攪拌した。反
応液を減圧乾固し、クロロホルム100mlで抽出した。無
水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、シリカ
ゲル(30g)のカラムクロマトグラフィーに付し、クロ
ロホルムで溶出して表題化合物の黄色油状物1.36g(収
率75%)を得た。
(2) 4−(6−フルオロ−2−フェニルベンゾ
〔b〕チオフェン−3−イル)ピペリジン 塩酸塩〔中
間体(16b)〕 上記(1)で得た中間体(16a)を実施例1(4)に
示した方法と同様にして加水分解し、表題化合物の無色
結晶を得た。収率64%。
(3) 2−〔2−〔4−(6−フルオロ−2−フェニ
ルベンゾ〔b〕チオフェン−3−イル)ピペリジン−1
−イル〕エチル〕−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−ト
リアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)−オン〔本発
明化合物(16)〕 上記(2)で得た中間体(16b)と2−(2−クロロ
エチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ
〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)−オンから実施例1
(5)に示した方法と同様にして表題化合物の淡黄色油
状物を得た。収率92%。
(4) 2−〔2−〔4−(6−フルオロ−2−フェニ
ルベンゾ〔b〕チオフェン−3−イル)ピペリジン−1
−イル〕エチル〕−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−ト
リアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)−オン マレ
イン酸塩 1/2水和物〔本発明化合物(16′)〕 上記(3)で得た本発明化合物(16)1.1gをメタノー
ル30mlに溶解し、マレイン酸0.25gを加えて減圧乾固し
た。イソプロピルエーテルから結晶化し、クロロホルム
とイソプロピルエーテルから再結晶し、表題化合物の淡
褐色晶0.94g(収率69%)を得た。
実施例17 2−〔2−〔4−(6−フルオロ−2−メト
キシカルボニルベンゾ〔b〕チオフェン−3−イル)ピ
ペリジン−1−イル〕エチル〕−5,6,7,8−テトラヒド
ロ−1,2,4−トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)
−オン 塩酸塩〔本発明化合物(17′)〕 (1) メチル 6−フルオロ−3−(ピペリジン−4
−イル)ベンゾ〔b〕チオフェン−2−カルボキシレー
ト トリフルオロアセテート〔中間体(17a)〕 実施例13(1)で得た中間体(13a)を実施例14
(2)に示した方法と同様に処理し、表題化合物の無色
結晶を得た。収率95%。
(2) 2−〔2−〔4−(6−フルオロ−2−メトキ
シカルボニルベンゾ〔b〕チオフェン−3−イル)ピペ
リジン−1−イル〕エチル〕−5,6,7,8−テトラヒドロ
−1,2,4−トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)−
オン〔本発明化合物(17)〕 上記(1)で得た中間体(17a)と2−(2−クロロ
エチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ
〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)−オンから実施例1
(5)に示した方法と同様にして表題化合物の淡黄色油
状物を得た。収率17%。
(3) 2−〔2−〔4−(6−フルオロ−2−メトキ
シカルボニルベンゾ〔b〕チオフェン−3−イル)ピペ
リジン−1−イル〕エチル〕−5,6,7,8−テトラヒドロ
−1,2,4−トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)−
オン 塩酸塩〔本発明化合物(17′)〕 上記(2)で得た本発明化合物(17)を実施例1
(6)に示した方法と同様にして塩酸塩とした。収率50
%。
実施例18 2−〔2−〔4−(2−カルバモイル−6−
フルオロベンゾ〔b〕チオフェン−3−イル)ピペリジ
ン−1−イル〕エチル〕−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,
2,4−トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)−オン
マレイン酸塩〔本発明化合物(18′)〕 (1) 6−フルオロ−3−(1−トリフェニルメチル
ピペリジン−4−イル)ベンゾ〔b〕チオフェン−2−
カルボン酸〔中間体(18a)〕 実施例13(1)で得た中間体(13a)6.0gをテトラヒ
ドロフラン80mlに溶解し、1規定水酸化ナトリウム水溶
液23mlを加え、3時間加熱還流した。溶媒を減圧留去
後、残渣に酢酸を加えて酸性とし、析出した結晶をろ取
し、表題化合物の無色結晶5.77g(収率99%)を得た。
(2) 1−トリフェニルメチル−4−(2−カルバモ
イル−6−フルオロベンゾ〔b〕チオフェン−3−イ
ル)ピペリジン〔中間体(18b)〕 上記(1)で得た中間体(18a)3.0gをアセトン40ml
に懸濁し、トリエチルアミン5.0mlを加えて10分間攪拌
後、氷冷下でイソブチルクロホルメート0.5mlを加え
た。10分間攪拌後、濃アンモニア水5mlを加え、40分間
氷冷下で攪拌した。室温に戻し、更に30分間攪拌後、反
応液を減圧濃縮し、残渣に水50mlを加え、クロロホルム
100mlで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒
を減圧濃縮し、残渣をシリカゲル(40g)のカラムクロ
マトグラフィーに付し、クロロホルムで溶出し、表題化
合物の無色結晶1.3g(収率43%)を得た。
(3) 4−(2−カルバモイル−6−フルオロベンゾ
〔b〕チオフェン−3−イル)ピペリジン トリフルオ
ロアセテート〔中間体(18c)〕 上記(2)で得た中間体(18b)を実施例14(2)に
示した方法と同様に処理し、表題化合物の無色結晶を得
た。収率98%。
(4) 2−〔2−〔4−(2−カルバモイル−6−フ
ルオロベンゾ〔b〕チオフェン−3−イル)ピペリジン
−1−イル〕エチル〕−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4
−トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)−オン
〔本発明化合物(18)〕 上記(3)で得た中間体(18c)と2−(2−クロロ
エチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ
〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)−オンから実施例1
(5)に示した方法と同様にして表題化合物の淡黄色油
状物を得た。収率21%。
(5) 2−〔2−〔4−(2−カルバモイル−6−フ
ルオロベンゾ〔b〕チオフェン−3−イル)ピペリジン
−1−イル〕エチル〕−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4
−トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)−オン
マレイン酸塩〔本発明化合物(18′)〕 上記(4)で得た本発明化合物(18)を実施例16
(4)に示した方法と同様にしてマレイン酸塩とし表題
化合物の無色結晶を得た。収率70%。
実施例19 2−〔2−〔4−(2−カルボキシ−6−フ
ルオロベンゾ〔b〕チオフェン−3−イル)ピペリジン
−1−イル〕エチル〕−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4
−トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)−オン
塩酸塩 1/2水和物〔本発明化合物(19)〕 実施例17(3)に記載した本発明化合物(17′)1.5g
をエタノール30mlに溶解し、1規定水酸化ナトリウム水
溶液10mlを加え18時間加熱還流した。反応液を減圧乾固
し、残渣に2規定塩酸を加えて弱酸性とした後、クロロ
ホルム50mlで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、
溶媒を留去し、残渣に濃塩酸0.5mlを加えて塩酸塩とし
た。エタノールとイソプロピルエーテルから結晶化し、
表題化合物の無色結晶131mg(収率8%)を得た。
実施例20 2−〔2−〔4−(6−フルオロベンゾ
〔b〕チオフェン−3−イル)ピペリジン−1−イル〕
エチル〕−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ
〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)−オン−S,S−ジオキサ
イド 塩酸塩 1/2水和物〔本発明化合物(20)〕 (1) 6−フルオロ−3−(1−アセチルピペリジン
−4−イル)ベンゾ〔b〕チオフェン−S,S−ジオキサ
イド〔中間体(20a)〕 実施例10(3)で得た中間体(10c)1.7gをジクロル
メタン50mlに溶解し、m−クロル過安息香酸2.6gを加
え、3時間室温で攪拌した。反応液を1規定水酸化ナト
リウム水溶液で洗浄後、溶媒を減圧留去し、淡褐色晶2.
15g(定量的)を得た。
(2) 4−(6−フルオロベンゾ〔b〕チオフェン−
3−イル)ピペリジン−S,S−ジオキサイド 塩酸塩
〔中間体(20b)〕 上記(1)で得た中間体(20a)を実施例1(4)に
示した方法と同様に加水分解して表題化合物の淡褐色晶
を得た。収率98%。
(3) 2−〔2−〔4−(6−フルオロベンゾ〔b〕
チオフェン−3−イル)ピペリジン−1−イル〕エチ
ル〕−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ〔4,
3−a〕ピリジン−3(2H)−オン−S,S−ジオキサイド
塩酸塩 1/2水和物〔本発明化合物(20)〕 上記(2)で得た中間体(20b)と2−(2−クロロ
エチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ
〔4,3−a〕ピリジン−3(2H)−オンから実施例11に
示した方法と同様にして表題化合物の淡黄色晶を得た。
収率27%。
以上の実施例1〜20で得た本発明化合物(I)の物性
値を表2に、本発明中間体(II)の物性値を表3に示
す。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07D 471/04 101 C07D 471/04 101 111 111 513/04 341 513/04 341 // A61K 31/435 AAN A61K 31/435 AAN ABN ABN (56)参考文献 特開 昭51−48673(JP,A) 特開 平2−225482(JP,A) 米国特許4129655(US,A) 独国公開2456246(DE,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 405/04 C07D 405/14 C07D 409/04 C07D 409/14 C07D 513/04 C07D 455/02 C07D 471/04 A61K 31/435

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の一般式(I) 〔式中、Xは酸素原子、硫黄原子またはスルホニル基を
    示し、Aは炭素数1〜8の直鎖状または分枝鎖状のアル
    キレン鎖を示し、R1は水素原子;水酸基もしくはアルコ
    キシル基で置換されていてもよいアルキル基;ハロゲン
    原子で置換されていてもよいアリール基;カルボキシル
    基;カルバモイル基;またはアルコキシカルボニル基を
    示し、R2及びR3は同一でも異なってもよく、それぞれ水
    素原子、アルキル基、トリハロゲノアルキル基、水酸
    基、アルコキシル基またはハロゲン原子を示し、R4は水
    素原子、アルキル基、アリール基または水酸基を示し、
    Qは式(III)又は式(IV)で表わされる基を示す。 〔式中、Zはメチレンまたは−NH−を示し、nは1〜3
    の整数を示し、Bはメチリデンまたはニトリロを示し、
    環Cは5〜6員環を意味し、これと縮合する環Dは窒素
    原子、酸素原子及び硫黄原子より選ばれる1または複数
    個のヘテロ原子を含んでもよく、また、1または複数個
    の二重結合を含んでいてもよい5〜7員環を意味す
    る)〕 で表わされるピペリジン誘導体及びその塩。
  2. 【請求項2】次の一般式(II) (式中、Rは水素原子、アルキル基、アラルキル基、ヒ
    ドロキシアルキル基、メタンスルホニルオキシアルキル
    基、アリールスルホニルオキシアルキル基、ハロゲノア
    ルキル基、脂肪族アシル基、芳香族アシル基、アルコキ
    シカルボニル基またはアリールオキシカルボニル基を示
    し、Xは酸素原子、硫黄原子またはスルホニル基を示
    し、R1は水酸基もしくはアルコキシル基で置換されたア
    ルキル基;ハロゲン原子で置換されていてもよいアリー
    ル基;カルボキシル基;カルバモイル基;またはアルコ
    キシカルボニル基を示し、R2及びR3は同一でも異なって
    もよく、それぞれ水素原子、アルキル基、トリハロゲノ
    アルキル基、水酸基、アルコキシル基またはハロゲン原
    子を示し、R4は水素原子、アルキル基、アリール基また
    は水酸基を示す) で表わされるピペリジン誘導体及びその塩。
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