JP2003505216A - 塞栓、血栓及び異物の除去用脈管装置並びに使用方法 - Google Patents

塞栓、血栓及び異物の除去用脈管装置並びに使用方法

Info

Publication number
JP2003505216A
JP2003505216A JP2001513471A JP2001513471A JP2003505216A JP 2003505216 A JP2003505216 A JP 2003505216A JP 2001513471 A JP2001513471 A JP 2001513471A JP 2001513471 A JP2001513471 A JP 2001513471A JP 2003505216 A JP2003505216 A JP 2003505216A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support hoop
blood
delivery sheath
sheath
delivery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001513471A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4439780B2 (ja
Inventor
ホプキンス、エル.エヌ.
コスラヴィ、ファーハド
サラヒー、アムル
エフ. デモンド、ジャクソン
レパック、ジョナ
ラミー、シュテファン
エイ. クロリック、ジェフ
レナーチ、リチャード
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Incept LLC
Original Assignee
Incept LLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US09/364,064 external-priority patent/US6530939B1/en
Priority claimed from US09/430,211 external-priority patent/US6589263B1/en
Priority claimed from US09/470,682 external-priority patent/US6214026B1/en
Priority claimed from US09/470,703 external-priority patent/US6179861B1/en
Priority claimed from US09/470,681 external-priority patent/US6203561B1/en
Priority claimed from US09/611,428 external-priority patent/US6616679B1/en
Application filed by Incept LLC filed Critical Incept LLC
Publication of JP2003505216A publication Critical patent/JP2003505216A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4439780B2 publication Critical patent/JP4439780B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F2/00Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
    • A61F2/01Filters implantable into blood vessels
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F2/00Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
    • A61F2/01Filters implantable into blood vessels
    • A61F2002/018Filters implantable into blood vessels made from tubes or sheets of material, e.g. by etching or laser-cutting
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F2230/00Geometry of prostheses classified in groups A61F2/00 - A61F2/26 or A61F2/82 or A61F9/00 or A61F11/00 or subgroups thereof
    • A61F2230/0002Two-dimensional shapes, e.g. cross-sections
    • A61F2230/0004Rounded shapes, e.g. with rounded corners
    • A61F2230/0006Rounded shapes, e.g. with rounded corners circular
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F2230/00Geometry of prostheses classified in groups A61F2/00 - A61F2/26 or A61F2/82 or A61F9/00 or A61F11/00 or subgroups thereof
    • A61F2230/0002Two-dimensional shapes, e.g. cross-sections
    • A61F2230/0004Rounded shapes, e.g. with rounded corners
    • A61F2230/0008Rounded shapes, e.g. with rounded corners elliptical or oval
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F2230/00Geometry of prostheses classified in groups A61F2/00 - A61F2/26 or A61F2/82 or A61F9/00 or A61F11/00 or subgroups thereof
    • A61F2230/0063Three-dimensional shapes
    • A61F2230/0073Quadric-shaped
    • A61F2230/008Quadric-shaped paraboloidal

Abstract

(57)【要約】 血管からの塞栓の濾過、または血栓摘出及び塞栓摘出の実施のうちの少なくとも1つの為に使用する装置(20)を提供する。脈管装置(50)はガイドワイヤ(252)の先端に近接して連結された1つ以上の支持フープ(263,264)、支持フープに固着された血液透過性袋状部(258)を備え、該支持フープが血液透過性袋状部の口を形成する。除去の為に装置が折り畳まれる際に、袋状部の口は閉鎖して物質が袋状部から漏れるのを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は脈管系内部から物質を濾過または除去する装置及び方法に関する。特
に本発明は、介入処置中に発生した塞栓や異物の捕捉または血栓摘出や塞栓摘出
に有用な小さな外形(low profile)の自己展開型脈管装置を提供す
る。
【0002】 (発明の背景) 閉塞性の血管疾患を治療する経皮的な介入処置、例えば血管形成術、粥腫切除
(atherectomy)、ステント術などは、多くの場合に血管壁から物質
を除去する。塞栓として知られるこの除去された物質は血流に入り、より細い下
流の血管を閉塞するほどの大きさのこともあり、場合によっては組織への血流を
遮断する。心臓、肺、脳等の重大な組織に遮断が起きる場合、結果として生じる
虚血は患者の健康や生命に対する重大な脅威をもたらす。
【0003】 動脈瘤等の血管疾患を治療するステントやステント移植片の留置も、異物の血
流への挿入を伴い、また血餅の形成や塞栓の放出をもたらす。上記の粒子状物質
も、血流へと放出された場合には梗塞や卒中の原因となる。
【0004】 更に、介入処置が患者の血流内に取り残される異物を生成することもあり、そ
れにより患者の生命が危険に晒される。異物としては、例えば、断線したガイド
ワイヤ、ステントの破片、カテーテルの破片等があり得る。
【0005】 塞栓症、血栓の放出、異物の生成に関連する合併症を低減する為に、従来から
公知の多数の方法及び装置が提唱されてきた。ザドノ−アジジ(Zadno−A
zizi)らに付与された米国特許第5,833,644号には、例えば、バル
ーン先端カテーテルを使用して狭窄が除去される血管を通る流れを一時的に閉塞
する方法が記載されている。治療処置中に除去された狭窄物質は、血液の流れが
回復される前に血管から除去される。しかし上記の従来の公知のシステムの不都
合は、血管を通る順行性の流れを閉塞することにより、通常は遮断された血管か
ら供給されていた組織に損傷を生じ得るということである。
【0006】 ダニエル(Daniel)らに付与された米国特許第5,814,064号に
は、ガイドワイヤの先端に配置される半径方向に展開可能なメッシュフィルタを
有する塞栓フィルタシステムが記載されている。フィルタが狭窄の領域に対して
遠位に配置され、血管形成バルーンやステント配送システム等の任意の介入装置
がガイドワイヤに沿って進められる。フィルタは狭窄治療中に発生した塞栓を捕
捉すると同時に、血液がフィルタを介して流れ得るように形成される。同様なフ
ィルタシステムがホーレイ(Wholey)らに付与された米国特許第4,72
3,549号及びキャッセル(Cassell)らに付与された米国特許第5,
827,324号に記載されている。
【0007】 前述の特許に記載されているような半径方向に展開可能なフィルタシステムの
1つの不都合は、装置が一般に多数の部品を含み、比較的に複雑であることであ
る。最低数より多くのそのような部品をガイドワイヤに連結すると、一般に配送
の複雑度が増す。蛇行した解剖学的構造をうまく通り抜けるガイドワイヤの能力
が低下し、装置の配送形状の外形は拡大する。その結果、一般に頸動脈や脳の血
管に見られる小径血管において、このような装置を使用することは困難もしくは
不可能となり得る。さらに、このようなフィルタ装置は一般に、除去用フィルタ
を折り畳む過程において物質がフィルタから漏れるのを防止できない。
【0008】 国際公開公報第WO 98/39053号には、長尺状部材、半径方向に展開
可能なフープ及び円錐形のバスケットを備えるフィルタシステムが記載されてい
る。フープが長尺状部材に固着され、円錐形のバスケットがフープ及び長尺状部
材に取り付けられており、その結果、フープはバスケットの口を形成する。該フ
ィルタシステムは、配送中はバスケットの口を半径方向に収縮された位置に維持
する特別に構成された配送カテーテルを備える。
【0009】 前述の国際公開公報に記載のフィルタシステムでは、円錐形のバスケットの展
開に使用する部品は低減されるが、上述の放射状支柱型フィルタ要素と比較して
不都合がありすぎる。それらの中で主な不都合は、半径方向に展開可能なフープ
の直径を収縮位置まで縮小するのは困難だろうと予想される点である。特に、フ
ープがより小さい半径の曲率により収縮されるにつれ、フープの剛性が劇的に増
大すると予想される。この剛性の増大はフープがより緊縮するのを妨げ、その結
果、配送外形が大きすぎて、身体の重要な領域、例えば、より細い冠状動脈、頸
動脈、脳の血管等で装置を使用可能できないものと予想される。
【0010】 従来から公知の多数の装置及び方法の上述の不都合を考慮すると、上記の不都
合を克服しかつ使用する部品が少数である、例えば脈管フィルタとして使用する
為の、脈管装置を提供することが望ましい。
【0011】 脈管装置用の信頼できる多機能の配送システムを提供することが望ましい。 血栓摘出要素及び脈管フィルタを有する一体型の脈管装置を提供することが望
ましい。 また、小さな配送外形に収縮可能であり、よって細い血管での装置の使用を可
能にする脈管装置を提供することが望ましい。
【0012】 従来公知の治療装置のガイドワイヤ管腔を使用して、専用の配送カテーテルを
要することなく、脈管装置が回収され得るほど、十分に小さい配送外形に収縮可
能である脈管装置を提供することが更に望ましい。
【0013】 装置を折り畳む際や除去する際に、血管壁から除去された塞栓や血栓が装置か
ら漏れる恐れを低減する脈管装置を提供することが更に一層望ましい。 迅速交換配置式を可能にする脈管装置を提供することも望ましい。 (発明の概要) 上述のことを考慮し、本発明の目的は、従来から公知の脈管フィルタ、血栓摘
出装置または塞栓摘出装置及び異物除去装置の不都合を克服し、かつ使用する部
品が少数である脈管装置を提供することにある。
【0014】 本発明の目的は、脈管装置と共に使用するための信頼性のある多機能な配送シ
ステムを提供することにある。 本発明の目的は、血栓摘出要素及び脈管フィルタを有する一体型の脈管装置を
提供することである。
【0015】 また本発明の目的は、小さい配送外形に収縮可能であり、それにより細い血管
での装置の使用を可能にする脈管装置を提供することにある。 本発明の更なる目的は、従来公知の治療装置のガイドワイヤ管腔を使用して専
用の配送カテーテルを要することなく脈管装置が回収され得るような十分に小さ
い配送外形に収縮可能な脈管装置を提供することにある。
【0016】 本発明の別の目的は、装置を折り畳む際や除去する際に、血管壁から除去され
た塞栓や血栓が装置から漏れる恐れを低減する脈管装置を提供することにある。 また本発明の目的は、迅速交換配置式を可能にする脈管装置を提供することに
ある。
【0017】 本発明の上記目的及び他の目的は、脈管フィルタや血栓摘出装置または塞栓摘
出装置として使用するのに適した脈管装置を提供することにより達成される。該
装置は血液透過性袋状部を備え、血液透過性袋状部の外周が関節領域を有する支
持フープに固着されている。支持フープはガイドワイヤ等の長尺状部材の先端領
域に取り付けられ、装置を血管内に展開する際に袋状部の基端側に向いた口を支
持する。装置はまた、経皮的挿入を容易にする為のノーズコーン、及び1つ以上
の管腔を有する配送シースを備え得る。管腔は更に、ガイドワイヤに沿った挿入
の迅速交換式向けに構成されてもよい。
【0018】 第1の実施形態では、支持フープは1つ以上の薄くされた(細くされた)関節
領域を備え、該関節領域は、従来公知の装置における剛性の増大及びキンキング
の問題を生ずることなく、支持フープを非常に小さい半径の曲率まで収縮させる
ことが可能である。別の実施形態では、血液透過性袋状部の周辺部によって埋め
られる支持フープのギャップを関節領域に備え得る。
【0019】 支持フープは、望ましくは折り曲げる際に関節領域が血管壁を損傷しないよう
にする湾曲した外形を備える。湾曲した外形は、装置を効果的に血管壁に接触さ
せ、血管壁から除去された塞栓や血栓が袋状部を迂回するのを低減する。更に、
関節領域は、湾曲した外形を有する支持フープと組み合わせた場合、脈管装置が
除去の為にシース内に折り畳まれると、支持フープの側面が互いに内向きに折り
曲げられる。その結果、これにより袋状部の口が閉鎖され、除去中に塞栓や血栓
が脈管装置から放出される可能性が低減される。
【0020】 有利なことに、関節領域を使用することで、本発明の脈管装置が非常に小さい
直径へと収縮可能になり、その結果、3Fr程度の直径を有する配送カテーテル
の使用が可能になる。更に、該脈管装置は血管形成カテーテルやステント配送シ
ステム等の従来の治療装置のガイドワイヤ管腔内に後退させられ、その結果、脈
管装置の除去の為に専用の配送カテーテルを再挿入する必要が無くなる。しかし
ながら、本発明に従って、任意に、介入処置の完了時に塞栓で満たされた袋状部
を受容するために広がって、すなわち外側に展開して、袋状部の破裂の恐れを低
減する、先端領域を有する回収シースが備えられてもよい。
【0021】 塞栓フィルタとして使用するのに適した実施形態では、脈管装置は、該脈管装
置の基端側に治療装置を挿入する為の独立したガイドワイヤを備え得る。加えて
、該脈管装置は、袋状部の先端に取り付けられた第2の支持フープを有し得る。
回収中、複数のフープは、塞栓が袋状部の内部に維持され、かつ袋状部が塊状化
するのを防止することを保証する。複数のフープが回転する場合、それらのフー
プはガイドワイヤから独立して回転するように構成されることにより、前進中に
袋状部の壁がねじれる恐れが低減され得る。
【0022】 別の実施形態では、袋状部をテーパー状にして1つ以上の支持フープまたはガ
イドワイヤに取り付けることにより、袋状部が塊状化することが緩和される。ま
た、に血球を通過させ、かつ塞栓を捕捉することを保証するように、並びに、脈
管装置にわたる圧力降下を制御するように袋状部の多孔率が規定され得る。他の
実施形態では、脈管装置が病変を通過する前に、先ず妨げのないガイドワイヤに
よって病変が横切られるのを可能にする配送シースが備えられる。更なる実施形
態では、袋状部の開放及び閉鎖を容易するように、幾つかの支持フープが単一の
袋状部の口に備えられ得る。
【0023】 血栓摘出の用途では、脈管フィルタに加えて、独立した血栓摘出要素が備えら
れ得る。血栓摘出要素は、脈管フィルタの基端側で長尺状部材に取り付けられて
もよいし、独立したカテーテルを備えてもよい。好適な実施形態では、血栓摘出
要素は脈管フィルタの構成とほぼ同等であり、かつ独立して後退し得る。これに
代わって、血栓摘出要素は、脈管フィルタと共に使用される任意の従来の粥腫切
除装置であり得、また脈管フィルタと共にまたは独立して前進及び後退し得る。
【0024】 本願に記載の脈管装置と共に使用されるように構成された本発明による配送シ
ステムも提供される。該配送システムはTouhy Borstの機能、トルク
付与機能、推進器機能を単一の装置に組み込むことにより、本発明の実施形態の
挿入及び回収を容易にする。トルク付与機能により、脈管装置が蛇行状の解剖学
的構造を通り抜けることが可能になる。例えば、ガイドワイヤの先端が、分岐し
た血管の選択された支流内の脈管装置に選択的に向かうように回転され得る。T
ouhy‐Borstアダプタにより、脈管装置配送カテーテルの管腔を介した
流体の挿入または回収が可能になる。配送システムの推進器機能により、配送カ
テーテル内からの脈管装置の展開及び後退が可能になる。
【0025】 本発明の実施形態を使用する方法も提供され、該方法には、新規の放射線不透
過性の機能を使用すること、及び、本発明の脈管装置が配置されるまで血管を通
る順行性の流れを阻止する為に従来から公知のバルーンカテーテルの使用するこ
とが含まれる。
【0026】 上述の及び他の本発明の目的及び有利な点は、添付される図面と共に以下の詳
細な説明を考慮することで明白となり、全体を通して同一の参照記号は同一の部
分を示している。
【0027】 (発明の詳細な説明) 図1A及び1Bを参照して、従来から公知の脈管装置、例えば上述の国際公開
公報第WO98/39053号に記載の塞栓フィルタ等に関連する不都合が幾つ
か説明する。図1Aでは、脈管フィルタは、その端に連結されたフープ12を有
するガイドワイヤ10を備える。フィルタ袋状部14はフープ12に固着され、
その結果、配送カテーテル16が基端側に引き戻され、かつガイドワイヤ10が
静止して保持されると、フープ12は半径方向に拡張して血管Vの壁に接触する
【0028】 上記に説明した通り、このような脈管フィルタについての1つの難題は、フィ
ルタ袋状部を支持する為に使用されるフープが、小さな直径に収縮されると、す
なわち、フープの先端における急激な方向の変化に起因して、剛性を増大し、そ
れにより、このような装置において達成可能な最小の配送外形が限定されること
である。この影響はフープ12に使用されているワイヤを細くすることによって
低減され得るが、ワイヤが曲げ応力に適応するほどに十分に細くなる時点では、
ワイヤは細すぎて、フィルタ袋状部を半径方向に効果的に展開して、該フィルタ
袋状部を血管壁と係合させることができない。
【0029】 一方、図1A及び1Bに示すように、上記の従来から公知の装置のフープに加
わる曲げ応力が、フープが配送カテーテルの内部で引っ張られると、フープの先
端にキンク18を生じさせるほどに高いことがある。この「キンキング」の影響
は、内径の小さいシースでは更に深刻になる。従って、例えば、本出願人は、に
より観察されたのは、0.889mm(0.035″)以下の内径を有するシー
スを使用した場合に、0.1397mm(0.0055″)の直径を有するニチ
ノールまたはマルチストランド・ニチノール・ケーブルのフープがキンク18を
生じるということを認めた。その結果として、キンク18が比較的高い局部的な
圧力及び摩擦をシース16の壁17に加えることにより、脈管フィルタを展開す
ることが困難となり得る。特に、キンクが配送シース16の壁17を突き刺して
、脈管フィルタの展開、特に蛇行状の解剖学的構造における展開を困難もしくは
不可能にし得る。
【0030】 加えて、図1Bに示すように、続いてフィルタが血管V内で展開される際に、
キンク18はフープ12の予め成形された形状を変形させ得、フィルタの血管V
の壁に対する封着能力を損なう。その結果として、これはキンクの深刻度に依存
して、フープの外周と血管壁との間にギャップGを有することにつながる。その
結果、塞栓が順行性の流れと共にギャップを通過し、フィルタの有効性を著しく
減少させ得る。加えて、フィルタを展開する際に、キンク18が血管Vの壁を損
傷したり切り裂いたりするほど鋭利であることもある。
【0031】 本発明の脈管装置は上記の不都合を解決し、脈管フィルタや血栓摘出装置また
は塞栓摘出装置として使用するのに適しており、半径方向に展開し血液透過性袋
状部を血管壁と係合させるのに十分な太さを有するが、キンクに関する問題を克
服する関節領域を備える自己展開型支持フープを有する脈管装置を提供する。特
に、本発明の脈管装置は、薄くされた関節領域と予め成形された湾曲外形を備え
、それらは塞栓及び血栓を捕捉する高い効果を提供し、展開及び回収を容易にす
ると同時に、従来から公知のシステムの難題を回避する。
【0032】 図2A及び2Bを参照すると、本発明の原理に従って構成される脈管装置20
、すなわち実例として塞栓フィルタが、ガイドワイヤ22と、関節領域26を有
する支持フープ24と、支持フープ24に取り付けられた血液透過性袋状部28
とを備える。支持フープ24は、該支持フープ24が袋状部の開口を形成するよ
うに、袋状部28に連結される。支持フープ24は、望ましくはガイドワイヤの
先端23の近傍でガイドワイヤ22に連結される。
【0033】 袋状部28は、望ましくは薄く柔軟な生体適合性材料、例えば、ポリエチレン
、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリエステル、ポリエチレンテトラフラレー
ト(polyethylene tetraphlalate)、ナイロンまた
はポリテトラフルオロエチレン、またはこれらの組み合わせ等で構成される。袋
状部が非血栓形成性であるように、上記材料は十分に薄くなくてはならない。袋
状部28は開口すなわち孔30を備え、その孔30は、血管形成術やステント配
置等の処置中に放出され得る孔より大きな塞栓や血栓や異物を捕捉すると同時に
、血球をほぼ妨げることなく袋状部に通過させ得る。好適な実施形態では、袋状
部28が、孔30の約20マイクロメートル〜約400マイクロメートルの範囲
の直径、より好ましくは、約80マイクロメートルの直径を有する開口すなわち
孔30を備える。これらの孔の大きさにより、塞栓や血栓を捕捉しながらも、赤
血球(直径約5マイクロメートル)が容易に袋状部を通過するのを可能にする。
【0034】 孔30は、好ましくはレーザ穿孔法により形成される。例えば、マンドレル上
における板の延伸、ディップフォーミング、ブロー成形によって、例えば柔軟な
生体適合性材料の薄板を熱成形して袋状部28を形成し得る。これに代わって、
押し出し成形された生体適合性材料のチューブから袋状部28を作成してもよい
。次には、ほぼ孔30の大きさである非常に微小穴を有する平らな金属マスクが
袋状部の前に配置され得る。材料の直径以上のビーム径を有するレーザをマスク
に照射する。レーザビームがマスクの孔を通過して材料に当たることにより、袋
状部28に孔30が形成される。
【0035】 ほぼ孔30の大きさであるビーム径を有するレーザによりレーザ穿孔が行なわ
れてもよく、この場合には、孔30が個々に穿孔される。一方、袋状部28は、
例えば、上述のポリマーから形成され、織成のパターン及び堅さの関数として決
定される穴径を有する織成材料(woven material)からなっても
よい。
【0036】 支持フープ24は、ニッケル‐チタン合金(「ニチノール」)等の超弾性材料
から形成される円形または矩形の断面を有するフープを備える。以下に説明する
脈管装置20の展開及び回収中において、支持フープ24は半分に折り曲げられ
て小径の配送シース内に嵌合する。図2Aに図示するように、脈管装置20が展
開状態にある場合、支持フープ24は再度、予め成形された形状をとる。支持フ
ープ24は、マルチストランド・ニチノール・ケーブル、スプリングテンパーさ
れたステンレス鋼、またはその他の超弾性材料から形成されてもよいが、好まし
くは、ニチノールワイヤからなる。
【0037】 本発明の原理に従って、支持フープ24は、1つ以上の薄くされた関節領域2
6及び予め成形された湾曲領域34を備える。図2Bに図示するように、関節領
域26には支持フープ24の残りの厚さtと比較して薄い厚さt1を有する領域
を有する。関節領域26及び湾曲領域34は、脈管装置20が配送または回収の
為に収縮状態に折り畳まれると、支持フープ24が所定の形状に折り曲がるのを
可能にする。
【0038】 図2Bでは、関節領域26は支持フープ24の厚さが局地的に薄くなった領域
として図示され、この領域は得るには、例えば従来の研削、化学エッチング、無
電解研摩プロセスを用いる。これに代わって、支持フープ24を円周に沿って連
続的にテーパー状にし、その結果、関節領域26は、支持フープの壁の厚さがよ
り緩やかに低減することから生じる。テーパー状になった支持フープ24により
関節領域26付近の柔軟性を更に高めることが可能であり、従って支持フープ2
4をより容易に関節領域で折り曲げることが可能になり得る。また上記の支持フ
ープ24の円周部分に沿う厚さがテーパー状にされると、一般に直径の急激な変
化に関連して応力により引き起こされる破断の可能性を低減する。
【0039】 本発明の脈管装置20の好適な実施形態では、脈管装置20は0.8382m
m(0.033″)の内径を有する配送シース内部に容易に嵌合し、より好まし
くは、内径が0.6604mm(0.026″)程度の内径を有する配送シース
と共に使用される。ガイドワイヤ22の直径が好ましくは0.3556mm(0
.014″)である場合、支持フープ24の展開された直径は、好ましくは約7
mmである。ガイドワイヤ22の先端部は、それ自体が公知の通りであるように
、ばね部分またはコイル先によって先端をなしている。
【0040】 支持フープ24は、好ましくは、関節領域26において0.0635mm(0
.0025″)にまで(研削、化学エッチング、または無電解研摩プロセスによ
り)テーパー状にされた0.1397mm(0.0055″)のニチノールワイ
ヤで構成される。特に、関節領域26は、好ましくは、長さが約1.27mm(
0.05″)、直径が0.0635mm(0.0025″)で構成されており、
両端において湾曲領域34に連結されている。湾曲領域34は、各々、約0.6
35mm(0.025″)の長さにわたって、直径0.1397mm(0.00
55″)から直径0.0635mm(0.0025″)にテーパー状になった1
本のワイヤを備える。また、支持フープ24は、例えば、支持フープ24の円周
のまわりに間隔をおいて配置される金や白金の帯部33、図16に関して以下で
説明するように支持フープに巻き付けられる放射線不透過性材料のコイル、また
は金めっきの被覆などの放射線不透過性の特徴を備えてもよい。
【0041】 図3及び図4を参照して、脈管装置20の付加的な特徴を説明する。図3は図
2Aの脈管装置20が収縮した状態を示し、また図4は好ましくは湾曲領域34
の存在によって引き起こされる支持フープ24の方向の変化を示す。有利なこと
に、関節領域26及び湾曲領域34により導入された支持フープ24の湾曲した
外形を使用することにより、回収中に支持フープ24が半分に折り曲げられる。
図3に示すように、支持フープ24が半分に折り曲げられて、血液透過性袋状部
28の口を効果的に閉じて、集めた塞栓や血栓が漏れるのを防ぐ。この特徴によ
り、回収の為に袋状部を折り畳む際に物質が装置から漏れる恐れを増大すること
なく、この特徴がなければそれらの恐れを増大する可能性のある袋状部よりも小
さいか、または浅い袋状部も使用可能であり得る。またより小さいか、または浅
い袋状部の使用により、好ましい実施形態では0.6604mm(0.026″
)程度の大きさの内径を有するより小さい配送シース内に脈管装置20を配送す
ることが可能になる。
【0042】 図5A〜5Dを参照して、本発明の脈管装置を脈管フィルタとして使用する方
法を説明する。図5Aでは、周知の経皮的手技を用いてガイドワイヤ22及び配
送シース40が血管V内部の適所へと操作される。図2Aの脈管装置20は、収
縮した配送状態で配送シース40の先端42内に配置され、配送シース40はガ
イドワイヤ22の先端23を用いて血管内に進められる。支持フープ24の関節
領域26及び湾曲領域34により、支持フープ24が配送シース40内へと引っ
張られると、支持フープ24の両側面が共に折り重なって細長くなる。配送シー
ス40とガイドワイヤ22の大きさは構造を説明する為に誇張されている。実際
は、配送シース40の直径は血管Vの内径より約1桁小さい。
【0043】 図5Bに関して、配送シース40が患者の冠状動脈や頸動脈等の血管V内部で
所望の位置に、例えば蛍光透視鏡下で放射線不透過性帯部43の位置により決定
されるように配置されると、配送シース40を基端側に引き戻しながらガイドワ
イヤ22を静止して保持する。これに代わって、ガイドワイヤ22を前進させな
がら配送シース40を静止して保持してもよい。いずれにしても、脈管装置20
がもはや配送シース40内に拘束されていない場合、支持フープ24は血管Vの
壁に対して封着するように展開する。支持フープ24が展開状態にある場合に、
支持フープ24の湾曲領域34は関節領域26を血管の内壁に対して同心円的に
指向させ、よって、図1Bのキンクを有した支持フープで予想されていたような
血管壁を突き刺す恐れが低減される。血液は妨げられることなく血管Vを通って
方向Dに流れ続ける。
【0044】 図5Cでは、脈管装置20が血管V内で展開されると、血管形成カテーテル、
粥腫切除装置、またはステント配送システム等の他の介入装置をガイドワイヤ2
2に沿って進めて、このような装置を脈管装置20の基端側に位置する治療区域
に配置する。例えば、図5Cでは、血管形成バルーンカテーテル44をガイドワ
イヤ22に沿って脈管装置20の基端側の位置に進めて、塞栓E、すなわち、血
管Vの壁からバルーン46により除去されたプラークの断片を捕捉している。
【0045】 図5Dでは、血管形成バルーンカテーテル44を用いた血管形成処置の完了時
に、ガイドワイヤ22を基端側に引き寄せることにより、支持フープ24の両側
面が共に折り畳まれて袋状部28の口を閉鎖する(図3参照)。ガイドワイヤ2
2がより基端側に収縮することで、支持フープ24及び袋状部28は少なくとも
部分的に血管形成カテーテル44のガイドワイヤ管腔内に進入する。図5Dに示
されるように、関節領域26近傍の支持フープ24の一部、及び袋状部28の遠
位部分のみが血管形成カテーテル44のガイドワイヤ管腔から延び出ている。こ
れに代わって、脈管装置20がガイドワイヤ管腔内に完全に引っ込めてもよい。
血管形成カテーテル44は、その後、脈管装置20及び捕捉された塞栓Eと共に
抜去される。
【0046】 有利なことに、可撓性形状(compliant design)の脈管装置
20は、従来から公知の介入装置のガイドワイヤ管腔内で装置を配送状態に収縮
させる。従って、介入装置の除去と、続いて脈管装置を回収する為に特別に設計
されたカテーテルの再挿入を要する従来から公知の脈管装置とは異なって、本発
明のシステムはこの余計な工程の時間や手間や外傷を低減する。代わりに、介入
処置の完了時に脈管装置を半径方向に閉じて回収してもよい。
【0047】 これに代わって、血栓摘出/塞栓摘出を実施する為に脈管装置20を用いても
よい。この場合、図5A及び5Bに示したように、脈管装置は病変に対して先端
側の位置の血管内で展開される。支持フープ24が血管壁に接触するように展開
されると、脈管装置20が、血管壁に沿ってこすれ、血栓が袋状部28の中に捕
捉されるよう血栓を削り取るように、基端側に引き戻され得る。配送シース44
がその後にガイドワイヤ22に沿って血管に再挿入されて、脈管装置20が引き
戻されて血管から抜去される。更なる血栓摘出の実施形態について図18〜20
を参照しながら以下で説明する。
【0048】 上述したように、塞栓Eを捕捉しつつ血球を通過させるように袋状部28は多
孔性である。図5Bで分かるように、上記の孔A1の面積の総計は血管Vの内断
面積A2より小さい場合、脈管装置全体にわたって圧力が降下すると予想される
。これは溶血や不十分な下流の流量につながる。A1がA2より大きい場合、圧力
の降下が抑えられると予想される。孔の直径(20〜400マイクロメートルの
範囲)及び孔密度を適切に選択することにより、A1がA2より大きくなることが
保証される。
【0049】 また規定された範囲内で更に大きい孔径を選択すると、血液が袋状部28を通
る際に抗力が低下することで圧力降下が低減され得る。袋状部28を配置する際
に、血流に対して丸く突出する袋状部に楕円形の孔を備えることで抗力が更に低
下し得る。更に、先端側の孔が血栓、塞栓、その他で閉塞されていく場合に、基
端側の孔が開口したままで連続的な血流を確保するように、袋状部28の多孔率
が規定され得る。また注意すべき点は、血管Vを通る流量は、袋状部28及び支
持フープ24の流路内への配置の影響を実質上受けないということである。
【0050】 図6を参照して、本発明の脈管装置の別の実施形態、すなわち再び実例として
脈管フィルタを説明する。脈管装置50はガイドワイヤ51、血液透過性袋状部
54に連結された支持フープ52,53を備える。上記した通り、脈管装置50
は、支持フープ52,53の対向する湾曲領域57,58の交点に形成された関
節領域55,56を備える。袋状部54はまた、好ましくは全長にわたりガイド
ワイヤ51に結合され、その結果、脈管装置50の展開や除去が更に制御される
。支持フープ53が袋状部54の先端側部分を安定化して展開する役割を果たす
。加えて、袋状部54をガイドワイヤ51に固着すると、配送シース内における
より小型の構成がなされ、かつ袋状部材料が塊状化するのを防止し得る。
【0051】 図7A,7Bでは、本発明の脈管装置の更なる代替の実施形態が描写されてい
る。展開状態でしめされている脈管装置60は、溶接点62に連結されている多
重らせん支持フープ63を有するガイドワイヤ61を備える。血液透過性袋状部
64は支持フープ63の最も先端側部分に固着されている。上記に記載したよう
に、支持フープ63は湾曲領域66で終端している1つ以上の側面湾曲部65を
備える。次に湾曲領域66が関節領域67により共に結合される。好ましくは、
側面湾曲部65が互いに連結され、かつガイドワイヤ61の先端領域に対して、
例えば溶接ビードにより、点68で連結される。
【0052】 本発明の態様に従って、脈管装置60が外形の小さい配送状態まで収縮され得
る。図5Aの配送シース40等の配送カテーテルから展開された場合、側面湾曲
部65が展開して、湾曲領域66が血管壁に接触する位置に対して基端側の血管
壁と接触する。脈管装置60が血管内に展開される際、側面湾曲部65が支持フ
ープ63及び袋状部64を安定化する役割を果たす。加えて、側面湾曲部64は
支持フープ63及び袋状部64の軸を血管Vの長手方向軸線に対して配向させる
よう補助すると予想される。従って、支持フープ63は脈管装置が血管内で傾斜
する恐れを低減し、その結果、装置の安全性と信頼性を向上させると考えられる
【0053】 図8A〜8Eを参照して、本発明の脈管装置と共に使用するのに適した配送シ
ースの幾つかの実施形態を説明する。上記の各々の実施形態は、医師が本発明の
脈管装置を病変に対して通過させる前に、先ずガイドワイヤを病変に対して通過
させることが可能であるように形成されている。従って、本発明の脈管装置を病
変に対して遠位に配置する工程中に塞栓が発生する恐れが低下すると考えられる
【0054】 特に、図8Aでは、本発明の脈管装置70が、ガイドワイヤ71、支持フープ
72、及び配送シース75の管腔74内で収縮した配送状態に折り曲げられた血
液透過性袋状部73を備える。脈管装置70がガイドワイヤ71の先端領域77
に固着されたノーズコーン76を備えるという点を除いて、脈管装置70は図2
Aの脈管装置20とほぼ同じ形状である。配送シース75が基端部に止血用付属
具78を有し、またガイドワイヤ管腔79も備える。
【0055】 本発明の方法に従って、脈管装置70及びガイドワイヤ80が下記のとおりに
使用される。まず、ガイドワイヤの先端領域81が病変と交差するまで、妨げの
ないガイドワイヤ80は血管内に進められる。その後、従来から公知の「オーバ
ー・ザ・ワイヤ」技術を用いて、ガイドワイヤ80の基端が配送シース75のガ
イドワイヤ管腔79の先端へと挿入される。
【0056】 その後、配送シース75は、ノーズコーン76及び配送シースの先端側部分が
病変と交差するまで、静止して保持されているガイドワイヤ80上を進められる
。脈管装置70の支持フープ72及び袋状部73が病変の遠位に配置されると、
ガイドワイヤ80が血管から回収され、配送シース75は基端側に後退し、その
結果、脈管装置70が展開状態へと配置される。当然分かるように、脈管装置の
配置中、ノーズコーン76は袋状部73に対して先端側の血管内に留まる。脈管
装置70の使用の完了時に、配送シース75が再度ガイドワイヤ71に沿って進
められてもよく、支持フープ及び袋状部が配送シース75の管腔74内に後退す
る。これに代わって、図5について上述したように、介入装置をガイドワイヤ7
1上に進めて医療処置を行い、脈管装置を介入装置のガイドワイヤ管腔内に回収
し得る。
【0057】 図8Bの脈管装置90は図8Aの脈管装置とほぼ同じ構成であり、ガイドワイ
ヤ91、支持フープ92、血液透過性袋状部93、及びノーズコーン94を備え
る。配送シース95は、装置90を収容する管腔76、ガイドワイヤ管腔97、
及び止血用付属具98を備える。ガイドワイヤ管腔97は、配送シース95の側
壁100の切削部99を介して開口する。従って、ガイドワイヤ101が周知の
「迅速交換」技術に従って用いられてもよく、その場合には、妨げのないガイド
ワイヤ101の長さは図8Bに示す「オーバー・ザ・ワイヤ」構成の場合の長さ
よりもかなり短くなり得る。配送シース95及び脈管装置90の操作は、妨げの
ないガイドワイヤ101の基端が管腔97の先端を通り切削部99を通過すると
いう点を除いて、図8Aについて上記に記載した操作とほぼ同じである。
【0058】 図8Cでは、配送シース105が、切削部107を介して側壁に開口する管腔
106、及び切削部109を介して側壁に開口するガイドワイヤ管腔108を備
える。従って、当業者には明白であるが、脈管装置110とガイドワイヤ112
の双方は、図8Aについて上記で説明したように、かつ更に「迅速交換」技術に
従って使用され得る。
【0059】 図8Dの脈管装置113は、上記に記載の脈管装置とほぼ同じ構成である。配
送シース114は、管腔115、ガイドチューブ116、及び止血用付属具11
7を備える。配送及び回収中において、管腔115は装置113を収容する。ガ
イドチューブ116は、妨げのないガイドワイヤ119を収容するよう構成され
たガイドワイヤ管腔118を備える。操作中、ガイドワイヤ119の基端がガイ
ドチューブ116のガイドワイヤ管腔118内を通過する。よって、ガイドワイ
ヤ119は、図8Bについて説明した「迅速交換」技術に従い、かつ図8Aにつ
いて説明した「オーバー・ザ・ワイヤ」技術に従って用いられ得る。
【0060】 図8Eの脈管装置120は、上記に記載の脈管装置とほぼ同じである。配送シ
ース121は管腔122及び止血用付属具123を備える。管腔122は装置1
20を収容する。ガイドワイヤ124は配送シース121の基端に連結されて、
そこで終端する。従って、脈管装置120のガイドワイヤ125の先端126が
まず病変と交差する。その後、ガイドワイヤ125に取り付けられたノーズコー
ン127と配送シース121の先端側部分とが病変と交差する。ガイドワイヤ1
24と取り付けられた配送シース121とが基端側に後退させられることにより
、脈管装置120が展開状態へと配置される。上記したように、装置120は、
その後シース121内または介入装置内に回収され得る。
【0061】 図9を参照して、従来から公知のバルーンカテーテルを説明する。カテーテル
130はポリエチレンやポリウレタン等の一般にカテーテルに使用されている材
料から構成され、先端領域132に配置された可撓性バルーン131を備える。
ナイロンまたはラテックスから形成され得る可撓性バルーンは、膨張ポート13
3を用いてカテーテルの基端134で膨張させられる。またカテーテル135は
止血ポート136及び内腔を備え、該内腔を通って配送シースが先端137の開
口を通過するように進められる。
【0062】 図10A〜10Cに関しては、図9のカテーテル130を本発明の脈管装置と
共に使用する方法が説明されている。本発明のこの態様によると、本発明によっ
て構成された脈管装置が病変を横切って進められている間、血管を通る順行性の
血流が閉塞される。脈管装置、すなわち実例として脈管フィルタが展開されると
、バルーンは収縮され、それにより順行性の流れが確立されることが可能になる
。重要なことに、脈管装置の配置に先立って血管を通る流れが停止されるので、
フィルタを迂回する塞栓はほとんど、あるいは全く無いと考えられる。
【0063】 図10Aについてより詳細には、本発明の脈管装置が収縮した配送状態で配送
シース138内に配置されるとともに、カテーテル130は血管V中で病変Lに
対して近位の位置に配置される。図10Bでは、バルーン131が膨張ポート1
33を介して膨張させられて血管Vの内壁に係合し、それにより、血管の順行性
の流れが阻止される。
【0064】 図10Cに示すように、展開時に脈管装置の支持フープ及び袋状部が病変Lに
対して遠位に配置されるように、配送シース130は次に病変Lを横切って進め
られる。この工程中、配送シース138が病変を横切って通過する際に、塞栓E
を生成し得る。しかし、血管の順行性の流れが停止するので、塞栓は血管中で遠
位には移動しない。
【0065】 図10Dにおいては、脈管装置140が展開されると、支持フープ141及び
袋状部142が血管Vに広がり、バルーン131は収縮される。次に、これによ
り、順行性の流れが血管V内に再度確立されて、塞栓Eは袋状部142内に促さ
れる。その後、カテーテル130は回収されて、他の治療装置が脈管装置140
のガイドワイヤ143に沿って進められてもよい。脈管装置140の除去は、図
5Dについて上記載したいずれかの方法によってなされ得る。
【0066】 ここで図11A〜11Cを参照して、本発明により構成された脈管装置のまた
更なる代替の実施形態を説明する。展開状態で示された図11A〜11Cの上述
の各々の装置は、血液透過性袋状部を支持する2つ以上の支持フープを備える。
次に、各々の支持フープは、図3及び図4について上記に記載したように、支持
フープの両側面を互いに内向きに折り畳み可能にする関節領域を備える。
【0067】 特に、図11Aでは、脈管装置150、すなわち実例としては塞栓フィルタが
、ガイドワイヤ151、関節領域154、及び155をそれぞれ有する支持フー
プ152,153、支持フープ152,153に固着された血液透過性袋状部1
56を備える。支持フープが袋状部の開口を形成するように、支持フープ152
,153は袋状部156に連結している。支持フープ152,153は、好まし
くはガイドワイヤの先端に近接してガイドワイヤ151に連結される。
【0068】 袋状部156もまた、ガイドワイヤ151の先端に対して点157において取
り付けられる。上記に記載した実施形態の場合と同様に、袋状部156は、好ま
しくは、薄く柔軟な生体適合性材料で構成され、開口すなわち孔158を備え、
その孔158は、血管形成術やステント配置等の処置中に放出され得る該孔より
も大きい物質を捕捉すると同時に、血球をほぼ妨げることなく袋状部に通過させ
る。孔の大きさは図2Aについて上記に記載したように選択される。
【0069】 支持フープ152,153が、ニッケル‐チタン合金(「ニチノール」)等の
超弾性材料から形成される円形または矩形の断面のフープを備える。脈管装置1
50の配置中及び回収中、支持フープ152,153が半分に折り曲げられ小径
配送シース内に収まるように折り畳まれる。配送シースが後退させられると、支
持フープ152,153が再び予め成形された形状をとり、袋状部156の外周
が血管壁と接触するように展開する。支持フープ152,153は、好ましくは
、ニチノールワイヤからなるが、マルチストランド・ニチノール・ケーブルまた
はその他の超弾性材料から形成されてもよい。
【0070】 本発明の原理に従って、支持フープ152,153がガイドワイヤ151にリ
ング159において固着され、上記に記載のように構成された薄くされた関節領
域154,155を備える。より詳細には、支持フープ152,153は湾曲領
域160,161をそれぞれ有する構造を形成するように予め成形され、その結
果、脈管装置150が展開されると、関節領域154,155が血管壁とほぼ同
心の支持フープの部分に配置される。従って、関節領域154,155及び湾曲
領域160,161は、脈管装置150が配送及び回収の為に収縮した状態に折
り畳まれる場合に、支持フープ152,153が所定形状に折り曲がるのを可能
にする。
【0071】 本発明の脈管装置150の好ましい実施形態では、脈管装置150が内径0.
8382mm(0.033″)の配送シース内に容易に収まり、より好ましくは
、内径0.6604mm(0.026″)の大きさの配送シースと共に使用され
る。脈管装置150に採用される直径は好ましくは約7mmである。
【0072】 図2〜図4の脈管装置20と比較して、図11Aの脈管装置150は、支持フ
ープを1個ではなく2個用い、ガイドワイヤ151の中心の位置を規定し、血液
透過性袋状部156をガイドワイヤの先端に取り付ける。上述の差異により脈管
装置150の配置や除去が更に制御され得る。加えて、袋状部156をガイドワ
イヤ151に付けると、配送シース内におけるより小型の配列がなされ、袋状部
の材料が塊状化するのを防止し得る。
【0073】 図11Bを参照して、本発明の脈管装置の別の代替の実施形態、すなわち再び
実例として脈管フィルタを説明する。脈管装置170が支持フープを2個ではな
く3個用いるという点を除いて、脈管装置170は脈管装置150とほぼ同じ構
成である。装置170はガイドワイヤ151、血液透過性袋状部156に連結さ
れた支持フープ171,172,173を備える。
【0074】 上述したように、脈管装置170は、支持フープ171,172,173の対
向する湾曲領域178,179,180の交点に形成された関節領域174,1
75,176を備える。支持フープ171,172,173は、好ましくはガイ
ドワイヤ151の先端に対してリング177で連結される。袋状部156もまた
、好ましくはガイドワイヤ151に対して点157で連結される。脈管装置17
0は、脈管装置150について期待された上述の利点とほぼ同様の利点を提供す
ると考えられる。
【0075】 図11Cを参照して、本発明の脈管装置のさらなる別の代替の実施形態、すな
わち再び実例として脈管フィルタを説明する。脈管装置190が4つの関節で結
合された支持フープを用いるという点を除いて、脈管装置190は脈管装置15
0や脈管装置170とほぼ同じ構成である。装置190は、ガイドワイヤ151
、血液透過性袋状部156に連結された支持フープ191,192,193,1
94を備えると共に、関節領域195,196,197,198が支持フープ1
91〜194の各々の対向する湾曲領域200,201,202,203の交点
に形成される。支持フープ191〜194は、好ましくはガイドワイヤ151の
先端に対してリング199で連結される。
【0076】 支持フープを1個乃至4個有する本発明の脈管装置の別の実施形態について説
明した。介入装置設計の当業者には明白であるが、上記に記載の設計に小さな変
更を加えて任意の数の支持フープを使用してもよい。
【0077】 ここで図12〜図15を参照して、本発明により構成された脈管装置の更なる
代替の実施形態を説明する。図12では、脈管装置250、すなわち実例として
塞栓フィルタは、ガイドワイヤ252と、関節領域255,256をそれぞれ有
する支持フープ253,254と、支持フープ253,254に固着された血液
透過性袋状部258とを備える。袋状部258はその基端において支持フープ2
53に連結しているので、上記支持フープが袋状部の開口を形成する。袋状部2
58は支持フープ254に先端で連結して、塞栓が回収中に袋状部258からこ
ぼれるのを防止する。支持フープ253,254は、好ましくはガイドワイヤ2
52に対してガイドワイヤの先端259の近傍で連結される。袋状部258は開
口すなわち孔260を備え、その孔260により血球が袋状部を容易に通過可能
となる。
【0078】 脈管装置250の配置中や回収中、図2の支持フープ24について上述したよ
うに、支持フープ253,254は拡張したり折り畳まれたりする。支持フープ
253,254はガイドワイヤ252に対して取り付け点261,262でそれ
ぞれ取り付けられ、更に湾曲領域263,264をそれぞれ備える。支持フープ
253,254は、例えば、支持フープの円周のまわりに間隔をおいて配置され
る金や白金の帯部265などの放射線不透過性の特徴を備えてもよい。
【0079】 脈管装置250は捕捉した塞栓が回収中にこぼれる恐れを更に低減し、また動
脈に対する封着を更に高めるものと考えられる。 図13を参照して、塊状化するのを防止して、更なる利点をもたらす脈管装置
250の代替の実施形態を開示する。脈管装置270は、基端側支持フープ27
3及び先端側支持フープ274が配置されるガイドワイヤ272を備える。血液
透過性袋状部275の基端側部分及び先端側部分は、支持フープ273,274
にそれぞれ固着される。基端側支持フープ273は、ガイドワイヤ272の先端
271に対して取り付け点276で取り付けられ、かつ関節領域277及び湾曲
領域278を備える。同様に、先端側支持フープ274は、ガイドワイヤ272
に対して取り付け点279で取り付けられ、かつ関節領域280及び湾曲領域2
81を備える。袋状部275は、血液透過性の孔282を備える。フープ273
,274は、例えば、支持フープの円周のまわりに間隔をおいて配置される金や
白金の帯部283などの放射線不透過性の特徴を備えてもよい。
【0080】 基端側支持フープ273は先端側フープ274より円周が著しく大きい。基端
側フープ273は動脈の壁に対して封着し、袋状部275の口の直径を規定する
。より小さい先端側フープ274は、塞栓が装置270の回収中に袋状部275
からこぼれるのを防止する。袋状部275の直径を全長に沿って縮小することも
可能である。この袋状部275のテーパー形状によって、袋状部が回収される際
に袋状部275が塊状化する恐れを低減すると考えられる。袋状部275はガイ
ドワイヤ272に取り付けることにより進められる。
【0081】 本出願人は、図12及び図13の実施形態のように、複数の支持フープを使用
する場合、展開中におけるガイドワイヤのねじれが、脈管装置の袋状部が血管壁
に対して適切に封着するのを妨げることを明らかにした。例えば、図12の実施
形態のガイドワイヤ252は、先端側フープ254が展開された後だが基端側フ
ープ253が展開される前に回転されると、基端側フープ253が先端側フープ
254に対し傾いて展開され得る。これにより、袋状部258の開口が収縮され
るか、または全体が閉鎖され、その結果、脈管装置を効果のないものにしてしま
う。
【0082】 図14は、展開中のガイドワイヤのキンクに関する問題を克服する本発明によ
る脈管装置を開示する。脈管装置290は先端293を有するガイドワイヤ29
2と、支持フープ294,295とを備える。支持フープ294,295は、関
節領域296,297のそれぞれ、及び湾曲領域298,299のそれぞれを更
に備える。血液透過性袋状部300の基端側部分及び先端側部分は、支持フープ
294,295にそれぞれ固着される。袋状部300は孔301を備える。支持
フープ294,295がシース302に対して取り付け点303,304でそれ
ぞれ取り付けられる。シース302は、好ましくは、生体適合性材料、例えば、
ポリアミドやポリテトラエチレン(polytetraethylene)等か
ら成る柔軟な0.0254mm(0.001″)の太さのチューブから成る。ガ
イドワイヤ292はシース302の管腔を通過する。シース302は、ガイドワ
イヤ292に対して回転可能であるが、例えば、はんだビードなどの止め具30
5,306により並進方向について抑制されている。
【0083】 支持フープ294,295をシース302に取り付けることにより、回転の問
題が緩和される。シース302は、ガイドワイヤ292の並進運動のみを支持フ
ープ294,295に伝達する。従って、ワイヤ292に加わるねじりモーメン
トの影響が脈管装置290の動作に及ぶことはない。また袋状部300はシース
302に取り付けられ得る。
【0084】 図15を参照して、塊状化するのを防止する本発明の脈管装置の更なる代替の
実施形態を開示する。脈管装置310は、その上で支持フープ313が展開され
るガイドワイヤ312を備える。テーパー状の血液透過性袋状部314は支持3
13に固着される。フープ313はガイドワイヤ312の先端311に対して取
り付け点315で取り付けられ、かつ関節領域316及び湾曲領域317を備え
る。テーパー状の袋状部314は血液透過性の孔318を備える。フープ313
は、例えば、フープの円周のまわりに間隔をおいて配置される金や白金の帯部3
19などの放射線不透過性の特徴を備えてもよい。
【0085】 図13の脈管装置270と同様に、袋状部が回収される際に塊状化する恐れを
低減する為に、テーパー状の袋状部314の直径は長さに沿って縮小されている
。テーパー状にすることで、配送シースの内部に収めるべき材料の量も低減され
、その結果、より断面の小さい配送シースが使用可能になる。更に、血液透過性
袋状部をテーパー状にすることにより、回収中に袋状部がステントに引っ掛かる
恐れが低減される。
【0086】 脈管装置310は図12及び図13の実施形態の先端側支持フープを有さない
ので、キンクに関する問題の恐れが低減される。好適な実施形態では、テーパー
状の袋状部314の先端の直径は、該装置が共に使用される回収シースの内径よ
りも小さい。テーパー状袋状部314は、例えば、塊状化するのをより緩和する
ために、任意にガイドワイヤ312に取り付けられてもよい。
【0087】 図16を参照して、放射線不透過性の特徴を備える支持フープを開示する。実
例として展開状態で示される支持フープ320は、関節領域321、湾曲領域3
22、取り付け点323、及び円形放射線不透過性ワイヤ324を備える。好適
な実施形態では、ワイヤ324は白金であり、かつ直径約0.0254mm(0
.001″)の円形または帯状であり得る。ワイヤ324はフープ320の全円
周に沿って巻き付けられる。
【0088】 脈管装置を放射線不透過性にする1つの方法は、該装置に金または白金を電気
めっきすることである。しかし、電気めっきは複雑かつ高価になる可能性があり
、また製造上の困難をもたらし得る。フープは展開及び回収中において形状が必
ず変化することになっているため、めっきした金の厚さの増大や剥離は望ましく
ない特性であり、支持フープの不具合を促進し得る。ワイヤ324を巻き付ける
ことにより、フープ320の強度と柔軟性が維持される。放射線不透過性ワイヤ
324は、本願で論述した任意の脈管装置と共に使用され得る。放射線不透過性
ワイヤ324は更に、当該技術では公知であるように、多種多様な他の脈管フィ
ルタ装置と共に使用され得る。
【0089】 図17A〜17Cを参照して、本発明の脈管装置の別の代替の実施形態を説明
する。図17Aに図示されているように、脈管装置330は、先端領域333を
有するガイドワイヤ332、ウィッシュボーン支持フープ335、及び血液透過
性袋状部336を備える。ウィッシュボーンフープ335は、関節領域339と
して作用するギャップにより分離される脊柱337,338を備える。関節領域
339は図17Bでより詳細に示され、図17Aの切断線B―Bの丸で囲んだ領
域に該当する。血液透過性袋状部336はウィッシュボーンフープ335に対し
てその全外周に沿って巻き付き取り付けられ、縁接合部340と管腔341とを
形成する。袋状部336は孔347を備える。管腔341は、脊柱337,33
8を収容して、脊柱の間のギャップを埋めるように構成される。図17Cは図1
7Aの線C―Cの断面図であり、縁接合部340と脊柱338が通過している管
腔341とを示している。
【0090】 再び図17Aを参照すると、ウィッシュボーン支持フープ335は、シース3
43に対して取り付け点344で取り付けられている。シース343は図14の
実施形態のシース302とほぼ同じであり、好ましくは、生体適合性材料、例え
ば、ポリアミドやポリテトラエチレン(polytetraethylene)
等から成る柔軟な太さ0.0254mm(0.001″)のチューブから成る。
ガイドワイヤ332の先端333は、シース343の管腔を通過する。シース3
43はガイドワイヤ332に対して回転し得るが、例えばはんだビードなどの止
め具345,346により並進方向について抑制されている。シース343がガ
イドワイヤ332の並進運動のみをウィッシュボーンフープ335に伝達するこ
とにより、回転の問題が緩和される。ワイヤ332に加わるねじりモーメントの
影響が脈管装置330の動作に及ぶことはない。
【0091】 支持フープ335のウィッシュボーン構成は、支持フープの製造に使用される
材料の幅を有利に広げることが可能である。関節領域339は、代替の実施形態
で上述した方法と同様な方法で、脈管装置330の展開及び収縮を可能にする。
ウィッシュボーンフープ335の展開及び収縮は、脊柱337,338の変形を
最小限にし、それにより、ばね鋼等の材料の使用が可能になる。当然分かるよう
に、図17A〜図17Cの実施形態の支持フープは有利なことに、任意の前記の
実施形態に組み込まれ得る。
【0092】 ここで図18A及び図18Bを参照して、血栓摘出に適した一体型の脈管装置
を説明する。該一体型装置は、血栓摘出要素及び脈管フィルタを備える。好まし
い実施形態では、血栓摘出要素は上述の脈管フィルタ20の構成とほぼ同等であ
り、ガイドワイヤに対して脈管フィルタの基端側で連結される。これに代わって
、血栓摘出要素は独立したカテーテル上に配置されてもよい。該血栓摘出要素は
脈管フィルタとは独立して後退し得る。
【0093】 図18では、一体型の脈管装置350は、ガイドワイヤ351と、支持フープ
353及び血液透過性袋状部354を備える血栓摘出要素352と、支持フープ
356及び血液透過性袋状部357を備える脈管フィルタ要素355とを備える
。血栓摘出フープ353はリング358に取り付けられると共に、フィルタフー
プ356はガイドワイヤ351に取り付けられる。リング358は牽引ワイヤ3
59に取り付けられ、ガイドワイヤ351が通過する穴を有する。従って、リン
グ358はリニアベアリングとして作用し、牽引ワイヤ359により血栓摘出フ
ープ353をガイドワイヤ351とは独立して移動可能にする。これに代わって
、血栓摘出要素352は袋状部354を省いて、ワイヤフープのみを備えてもよ
く、この場合、切断された血栓は脈管フィルタ355に捕捉される。
【0094】 図18Aでは、支持フープ353,356と、血液透過性袋状部354,35
6とが、配送シース361の管腔360内部で配送状態に収縮する。配送シース
361は、ガイドワイヤ351の先端領域363に固着されたノーズコーン36
2を備える。図18Bでは、一体型の脈管装置350を血管内に配置して示して
いる。図18Bに図示されているように、脈管フィルタ355が拡張して血管の
周囲に係合して、血栓が血液透過性袋状部を迂回するのを防ぎ、同時に血栓摘出
要素352は脈管フィルタ355の基端側で血管壁と係合する。以下に記載する
ように、牽引ワイヤ359がリング358及び支持フープ353を基端側に引き
寄せる際に、血栓摘出装置352の基端側への移動が血管壁から血栓をこすり取
る。
【0095】 ここで図19A〜図19Eを参照して、本発明の一体型の脈管装置を血栓摘出
に使用する実例となる方法を説明する。図19Aでは、周知の経皮的技術を用い
てガイドワイヤ351が血管V内部の血栓Tに対して近位の位置へと操作される
。図18A及び図18Bの脈管装置350は、収縮した配送状態で配送シース3
61の先端内に配置され、ガイドワイヤ351の先端363を用いて配送シース
が血管を通って進められる。図2〜図4の脈管装置20についての記載と同様に
、配送シース361内へと引き込まれると、支持フープ353,356の両側面
が一緒に折れ曲がって細長くなる。
【0096】 図19Bに関して、配送シース361が患者の冠状動脈や頸動脈等の血管V内
において血栓Tに対して近位の所望位置に、例えば蛍光透視鏡下で放射線不透過
性帯部の位置に基づいて配置されると、一体型の脈管装置350は血栓Tを貫通
して進められる。ガイドワイヤ351の先端363は病変を貫通して進められ、
そこで、血栓摘出要素352(依然として配送シース361内部にある)が血栓
Tの遠位に位置するくらい配送シース361の残りの部分が十分遠くへ進められ
るように、ノーズコーン362は血栓T内部の穴の直径を徐々に増大させる。
【0097】 所定位置にある一体型の脈管装置350において、図19Cで分かるように、
配送シース361を基端側に後退させながら、ガイドワイヤ351を静止して保
持する。これに代わって、ガイドワイヤ351を進めながら、配送シース361
を静止して保持してもよい。いずれにしても、脈管装置350が既に配送シース
361内に拘束されてはいない場合、支持フープ353,356が血管Vの壁に
対し封着するように展開し、血液透過性袋状部354,357をそれぞれ展開す
る。血液は血管Vを通って方向Aに流れ続け、血栓Tによってのみ妨げられる。
【0098】 図19Dでは、脈管装置350が血管Vに配置されると、血栓Tは以下の方法
で除去される。血栓摘出フープ353がリング358を介して牽引ワイヤ359
に取り付けられると同時に、脈管フィルタ支持フープ353はガイドワイヤ35
1に堅固に取り付けられる。血栓摘出要素352は、牽引ワイヤ359の基端に
おける運動により、血管Vの壁に沿ってこすれるように基端側に後退させられる
。後退中に血栓が血液透過性袋状部354内に捕捉されるように、血栓摘出要素
352の基端側に位置する血栓Tが削り取られる。
【0099】 図19Eに関して、血栓Tが袋状部354内に捕捉されると、牽引ワイヤ35
9が基端側に引き寄せられ、それにより血栓摘出支持フープ353の両側面が一
緒に折り畳まれて袋状部354の口を封鎖する(図3参照)。牽引ワイヤ359
が更に基端側に後退させられることによって、血栓摘出支持フープ353及び袋
状部354が配送シース361の管腔360内に入り、血管Vに正常な血流が回
復する。これに代わって、脈管フィルタ355は血栓摘出要素352の先端側に
位置して、塞栓E、すなわち、血栓Tまたは血管Vの壁から血栓摘出要素352
により除去されたプラークの断片を捕捉する。あらゆる塞栓Eが集められると、
支持フープ356及び袋状部357は、フープ353及び袋状部354の収縮と
同様な方法で、ガイドワイヤ351の基端における運動により配送シース361
内へと後退させられる。ガイドワイヤ351が完全に後退すると、ガイドワイヤ
351の先端363のノーズコーン362は再び配送シース361と接触し、配
送シースは一体型脈管装置350と、捕らえた血栓Tと、捕らえた塞栓Eと共に
回収される。
【0100】 先の実施形態と同様に、脈管装置350の可撓性形状により、従来から公知の
介入装置のガイドワイヤ管腔内において装置が配送状態に収縮可能になり、従っ
て手間や外傷を低減する。介入処置の完了時には、脈管装置は容易に閉鎖されて
回収され得る。
【0101】 図20A及び図20Bを参照して、一体型の脈管装置の代替の実施形態を説明
する。一体型の装置370は、ガイドワイヤ371、血栓摘出要素372、及び
支持フープ374及び血液透過性袋状部375を有する脈管フィルタ373を備
える。血栓摘出要素372はガイドワイヤ371に沿って摺動するように配置さ
れると共に、フィルタフープ374がガイドワイヤ371に取り付けられる。こ
れに代わって、血栓摘出要素372は、配送シース378の管腔377を通って
延びるか、または脈管フィルタ373に近接して単独に配置される独立したカテ
ーテル要素に配置されてもよい。図20Aは、配送シース378の管腔377内
部で配送状態に収縮した血栓摘出要素372及び脈管フィルタ373を示す。配
送シース378はガイドワイヤ371の先端領域380に固着されたノーズコー
ン379を備える。図20Bでは、展開状態の一体型脈管装置370を示す。
【0102】 血栓摘出要素372は、脈管フィルタ373と一緒に使用されるのに適した公
知の血栓摘出装置、粥腫切除装置、またはそれらに代わって、薬剤送達装置の群
のうちのいずれを備えてもよい。血栓摘出要素372は、例えば、Stackら
に付与された米国特許第4,867,156号、Authに付与された米国特許
第4,990,134号、Authらに付与された米国特許第5,314,40
7号等に記載の回転切除装置、Muellerらに付与された米国特許第5,1
81,920号、Ademovicらに付与された米国特許第5,074,84
1号等に記載の粥腫切除技術、Nozickらに付与された米国特許第3,92
3,065号、Mers Kellyらに付与された米国特許第5,769,8
71号、Hilalに付与された米国特許第5,192,290号、Taher
iに付与された米国特許第5,112,347号、Clark IIIに付与さ
れた米国特許第4,030,503号等に記載のバルーン塞栓摘出技術のいずれ
も備え得る。前記の特許は全て参照により本願に援用される。これに代わって、
血栓摘出要素372は、図18A及び18Bの実施形態で記載したようなワイヤ
ループまたはリング、レーザ切除装置、化学洗浄システムなどを備えてもよい。
【0103】 ここで図21A及び図21Bを参照して、本発明の実施形態と共に使用される
ように構成された配送システムを説明する。該配送システムは、トルク付与機能
、Touhy Borstアダプタの機能、推進器機能を単一の装置に組み込む
ことにより、本実施形態の展開や回収を容易にする。図21では、配送システム
が実例として図2〜図5の脈管装置20と共に使用されている。図21Aでは、
脈管装置20は収縮した配送形状であり、これに代わって、図21Bでは脈管装
置20が拡張した展開形状である。配送システム450は、基端側スクリューキ
ャップ452、コレット456、ハンドル460、ロッド464、中央スクリュ
ーキャップ468、管腔洗浄部分472、先端側ハブ479、及びノーズ部48
6を備える。
【0104】 基端側スクリューキャップ452は、雌ねじ山454を有する穴453とガイ
ドワイヤ管腔455とを備える。穴453はキャップ452の先端側の面から基
端側に延びる。ガイドワイヤ管腔455は穴453の基端からキャップ452の
基端まで延びる。
【0105】 ハンドル460は、キャップ452の雌ねじ山454と螺号するように形成さ
れた基端側の雄ねじ山461と、びコレット456を基端にロッド464を先端
に収容するよう構成された管腔462とを備える。ロッド464の基端で段を捕
らえるハンドル460の先端において、管腔462は径が細くなっている。従っ
て、コレット456は着脱可能に管腔462内部に収容される一方、ロッド46
4は管腔462内で並進及び回転し得るが、該管腔462から取り外され得ない
。スクリューキャップ452がハンドル460に堅固に固定されていない場合、
ガイドワイヤ422はコレット456を自由に通過する。キャップ452がハン
ドル460に堅固に固定されている場合、コレット456は弾性的に変形され、
コレットを通って延びる管腔は径が細くなり、摩擦によりガイドワイヤ422を
コレット456に堅固に取り付けて固定する。その結果、ガイドワイヤ422は
ハンドル460に堅固に連結される。
【0106】 ロッド464はそれを通って延びるガイドワイヤ管腔465を更に備える。ロ
ッド464の先端は中心のスクリューキャップ468に堅固にかつ恒久的に固着
されている。キャップ468は、雌ねじ山469及び管腔470を備える。管腔
470は、ロッド464をキャップ468の基端内に捕捉する基端側の小径の段
と、管腔洗浄部すなわち流体口部分472を収容する先端側部分とを備える。
【0107】 部分472は、雄ねじ山473、側面口474、穴475、ガイドワイヤ管腔
476、及び流体管腔477を備える。雄ねじ山473は、キャップ468の雌
ねじ山469と螺合するように構成される。部分472は、キャップ468の管
腔470内に捕捉されるねじ山473の直ぐ先端側に配置されるフランジを備え
る。従ってキャップ468は、部分472に対して締め付けられたり緩められた
りし得るが、部分472から取り外されない。
【0108】 ロッド464は部分472の穴475内に収容される。ガイドワイヤ22はガ
イドワイヤ管腔476内で穴475と流体管腔477との間を通過する。流体管
腔477により、側面口474は配送シース40のガイドワイヤ管腔に連結され
る。Oリング478が管腔477の先端における流体の密閉性をもたらす。
【0109】 先端側ハブ479は、部分472をノーズ部486に連結する。ハブ479は
、穴483、雌ねじ山484、及びテーパー状の突出部481を備える環485
を備える。穴483は、その基端において部分472を回転可能に収容するフラ
ンジ482を備える。ノーズ部486は、雄ねじ山487、テーパー状の穴48
8、及び配送シース管腔489を備える。雄ねじ山487はハブ479の環48
5の雌ねじ山484と螺合するように構成される。テーパー状の穴488は、ハ
ブ479のテーパー状突出部481がノーズ部486内に延びるのを可能にし、
配送シース管腔489から配送シース40が延びるのを許容する。Oリング47
8は、ハブ479とノーズ部486との間、及びハブ479と部分472との間
に配置される。
【0110】 配送システム450は有利なことに多様な方法で実現され得る。例えば、配送
システムは配送カテーテルまたはシースを事前に装着すて提供され得る。本実施
形態では、基端側スクリューキャップ452は緩められて、脈管装置20が配送
カテーテルまたはシース内で収縮した状態になるまで、ガイドワイヤ22の基端
が配送カテーテルまたはシースそして配送システム450内を通過させられ得る
。その後、脈管装置の患者への挿入が進行され得る。これに代わって、配送シス
テム450は、図5Aに示される構成で、すなわち、例えば既に装着されている
シース40などの配送カテーテルまたはシース、及びその内部に後退させられて
いる脈管装置20などの脈管装置を前もって装荷して市販されていることもある
。別の代替案のように、配送システム450は配送シースか脈管装置のどちらか
を取り付けずに提供されてもよいし、配送カテーテルまたはシースが、血管形成
カテーテル、粥腫切除カテーテル、またはステント配送カテーテル等の介入装置
であってもよい。
【0111】 再度、図5A〜図5Dを図21A及び図21Bと共に参照して、本発明の配送
システムを脈管フィルタと共に使用する方法を説明する。配送シース40の先端
42内に収縮している脈管装置20において(図5A及び図21A)、最も基端
側に位置するハンドル460(図21A)を用いて基端側スクリューキャップ4
52を緩め、ガイドワイヤ22の基端を配送システム450を介して延びさせる
ことにより、配送シース40は配送システム450に取り付けられる。その後、
スクリューキャップ452が締められてコレット456がガイドワイヤ22をハ
ンドル460に対して束縛する。
【0112】 配送シース40はその後、ガイドワイヤ22の先端23を用いる周知の経皮的
技術を用いて患者の脈管構造を通って進められる。前進中に血管の分岐部を横切
る場合、ハンドル460が回転して配送シース40の先端の進路を分岐の所望の
支流へと変え得る。(基端側スクリューキャップ452が締め付けられている場
合)ハンドル460に加わる回転モーメントすなわちトルクが、ガイドワイヤ2
2に伝達され、これにより先端23が回転し脈管装置20は容易に適切な側の分
岐に位置決めされる。図5Aに示すように、配送シース40は、患者の冠状動脈
や頸動脈等の血管V内部で所望の位置に、例えば蛍光透視鏡下で放射線不透過性
の帯部43の位置により決定されるように配置されるまで、進められ続ける。
【0113】 所定位置にある脈管装置において、部分472と取り付けられた配送シース4
0とを基端側に後退させながら、ハンドル460、従ってガイドワイヤ22を静
止して保持する。これに代わって、部分472及び配送シース40を静止して保
持しながら、ハンドル460を進めてもよい。いずれにしても、脈管装置20が
既に配送シース40内部に拘束されてはいない場合、図5B及び図21Bに示す
ように、支持フープ24が血管Vの壁に対して封着するように展開する。血液は
血管Vを通り方向Aに妨げられることなく流れ続ける。
【0114】 脈管装置20の使用に関して処方される医療処置によって、処置の終わりに配
送シース40が脈管装置20を回収してもよいし、シース40が配送システム4
50から取り外されて患者から除去されてもよい。シース40が取り外される場
合には、ガイドワイヤ22は配送システム450から取り外され、その結果、め
血管形成カテーテル、粥腫切除装置、またはステント配送システム等の他の介入
装置がガイドワイヤ22に沿って進められて、このような装置を脈管装置20の
基端側に位置する治療区域に配置し得る。その後、ガイドワイヤ22及び介入カ
テーテルが配送システム450を通過して配送システム450に固定され得る。
例えば、図5Cに示すように、装置20が塞栓E、すなわち、血管Vの壁からバ
ルーン46により除去されたプラークの断片を捕捉するように、血管形成バルー
ンカテーテル44がガイドワイヤ22に沿って脈管装置20の基端側の位置へ進
められ得る。
【0115】 血管形成バルーンカテーテル44を用いた血管形成処置の完了に際し、ハンド
ル460は取り付けられたガイドワイヤ22と共に基端側に引き寄せられ、それ
により支持フープ24の両側面が共に折り畳まれて袋状部28の口を閉鎖する(
図3参照)。ガイドワイヤ22が更に基端側に後退することで、支持フープ24
及び袋状部28は少なくとも部分的に血管形成カテーテル44のガイドワイヤ管
腔内部に入る。図4Dに示されるように、支持フープ24の関節領域26に近い
一部分、及び袋状部28の先端側部分のみが血管形成カテーテル44のガイドワ
イヤ管腔から延び出ている。血管形成カテーテル44はその後、脈管装置20及
び任意の捕らえた塞栓Eと共に回収される。
【0116】 また、作業部位に対する流体の挿入及び回収も医療処置中に有益であり得る。
例えば、薬剤送達や血液を除去する吸引が有益であり得る。配送シース管腔もま
た管腔内で凝固しないように生理食塩水での洗浄を必要とし得る。上記の処置及
び他の処置は、上記に記載のように、配送シース40の管腔と流体連通している
、部分472の側面口474により可能になる。
【0117】 脈管フィルタとの用途に加えて、配送システム450が、他の多様な処置と同
様に、上記に記載の血栓摘出処置または塞栓摘出処置の一部として使用され得る
【0118】 本発明の実施形態は、任意に、特別に構成された回収シースと共に使用され得
る。本出願人は、図5Dではカテーテル44内に後退する間に袋状部28が塊状
になり、患者の脈管構造を通り抜けるのが困難となり得る回収外形を生じること
を明らかにした。しかし袋状部28の外形を縮小しようとガイドワイヤ22を更
に基端側に後退させることにより、袋状部28を引き裂いて捕捉した塞栓を放出
してしまうのに十分な応力荷重を発生し得る。
【0119】 図22A〜図22Eを参照して、特別に構成された回収シース及び本発明の脈
管装置と共に使用する方法を説明する。図5と同様に、大きさは構造を説明する
為に誇張されている。図22Aでは、周知の経皮的技術を用いてガイドワイヤ5
56が血管V内部に位置決めされる。脈管装置550が収縮した配送状態で配送
シース552の先端554内に配置される。回収シース560及びガイドカテー
テル562は配送シース552上を先端554の直ぐ基端側の位置へと進められ
る。
【0120】 回収シース560は、折り畳み可能なフレア型の端部領域564を備え、該領
域はカテーテル562内で収縮した配送状態で図22Aに示されている。フレア
型の端部領域564は、壁が外側へ広がって円錐台を形成する展開状態と、壁が
ほぼ円筒形である収縮状態とを有する。フレア型の端部領域564は、好ましく
は放射線不透過性の帯部566を備える。
【0121】 図22Bについて、配送シース552が患者の血管V内部で所望位置に配置さ
れたならば、配送シース552を基端側に後退させながら、ガイドワイヤ556
を静止して保持する。これに代わって、ガイドワイヤ556を進めながら、配送
シース552を静止して保持してもよい。いずれにしても、脈管装置550が既
に配送シース552内に拘束されてはいない場合、支持フープ568及び取り付
けられた血液透過性袋状部570は血管Vの壁に対し封着するように展開する。
袋状部570は更に放射線不透過性の帯部572を備える。展開状態では、支持
フープの湾曲領域が支持フープの関節領域を血管の内壁に対し同心に指向させる
。血液は妨げられることなく血管Vを通り方向Aに流れ続ける。
【0122】 脈管装置550を展開して、該装置の基端側において介入処置を実施する。例
えば、ガイドカテーテル562は、図5C及び図5Dのカテーテル44と同様の
血管形成バルーンカテーテルであり得る。介入処置は装置550の基端側に塞栓
Eを生成し、塞栓Eは下流に移動し袋状部570に捕捉される。
【0123】 図22Cを参照すると、血管形成処置の完了時には、ガイドワイヤ556を基
端側に引き寄せることにより、支持フープ568の両側面が共に折り畳まれて袋
状部570の口を閉鎖する(図3参照)。ガイドワイヤ556を更に基端側に後
退させることにより、支持フープ568及び袋状部570が部分的に配送シース
552の先端554内に入る。袋状部の塊状化が予期されたり疑われたりする場
合には、フレア型のシース560を先端側に進めて端部領域564を拡張させる
。前記端部領域564は、ラテックス、ゴム、それらの合成変種等の適当なエラ
ストマー材料から成る。
【0124】 図22Dに示されるように、例えば蛍光透視鏡によって確定されるように、放
射線不透過性の帯部572,566が同心円状に整列するまで、配送シース55
2を基端側に後退させながら、回収シース560を静止して保持する。その後、
図22Eに示されるように、ガイドカテーテル562を静止して保持しながら、
シース522,560を同時に基端側に引く。上記の運動によりフレア型の端部
領域564が袋状部570を収縮した状態に折り畳む。上述のように行うと、フ
レア型の端部領域564が荷重を袋状部570の表面上に分散させ、その結果、
袋状部570の回収外形を縮小し、袋状部570が破裂する恐れを低下させる。
【0125】 脈管装置550は、血栓摘出や塞栓摘出を実施する為に用いられ得る。この場
合、脈管装置550は配送シース552内に収縮した状態で病変に対して遠位の
位置へと進められる。配送シース552が基端側に引き戻されて、脈管装置55
0が展開される。支持フープ568が血管壁に接触するように配置されると、脈
管装置550は基端側に後退させられ、血管壁をこすって血栓を削り取り、その
結果、血栓が袋状部570内に捕捉され得る。その後、配送シース552、並び
にフレア型のシース560及びガイドカテーテル562がガイドワイヤ556に
沿って血管へと再挿入され得、脈管装置550は上記に記載の方法で後退させら
れて血管から抜去され得る。
【0126】 図23A及び図23Bを参照して、特別に構成された回収シース及び本発明の
脈管装置と共に使用する方法の代替の実施形態を説明する。再度、大きさは構造
を説明する為に誇張されている。図23Aでは、周知の経皮的技術を用いてガイ
ドワイヤ582が血管V内に位置決めされる。上記に論述した方法で、脈管装置
580は配送シース584内へ配送された後に展開状態へと拡張する。支持フー
プ586は血管Vの壁に対して封着し、血液透過性袋状部588は、例えば上流
の介入処置により発生した塞栓Eを捕捉するように位置決めされる。血液は妨害
を受けずに血管Vを通り方向Aに流れ続ける。
【0127】 配送シース584は更に、先端に配置される非外傷性のエキスパンダ590を
備える。回収シース592は、配送シース584上をエキスパンダ590の直ぐ
基端側の位置へと進められる。回収シース592は、拡張可能な端部領域594
を備え、該端部領域594はカテーテル562内で収縮した配送状態で図23A
に示されている。拡張可能な端部領域594には、壁が外側へ広がって円錐台を
形成する展開状態と、壁がほぼ円筒形である収縮状態とを有する。エキスパンダ
590は端部領域594よりも大きい最大直径を有する。相対的な位置が正確に
決定されるように、好ましくは拡張可能な端部領域594が放射線不透過性の帯
部596を備えるとともに、好ましくはエキスパンダ590は放射線不透過性の
帯部598を備える。
【0128】 図23Bを参照すると、介入処置の完了時に、ガイドワイヤ582を基端側に
引き寄せ、それにより支持フープ586の両側面が一緒に折り畳まれて袋状部5
88の口を閉鎖する(図3参照)。ガイドワイヤ582を更に基端側に後退させ
ることで、支持フープ586及び袋状部588は部分的に配送シース584の先
端内に入る。
【0129】 袋状部が塊状化すると予期されたり疑われたりする場合には、回収シース59
2を静止して保持しながら、配送シース584を基端側に後退させて、エキスパ
ンダ590によって回収シース592の端部領域594を拡張させる。配送シー
ス584は、袋状部588及びその内容の塞栓を端部領域594内に保護する程
度の距離を後退させられる。該距離は放射線不透過性の帯部596,598によ
り決定され得る。端部領域594はラテックス、ゴム、それらの合成変種等の適
当なエラストマー材料から成る。
【0130】 拡張状態における端部領域594の外形は、脈管壁との危険な相互作用を緩和
するように、回収シース592、並びに回収シース592内に配置される配送シ
ース584及び脈管装置580が後退するのを許容する。また脈管装置580は
、袋状部588が引き裂かれる恐れを低減させる部分的に折り畳まれた状態に収
縮する。脈管装置550と同様に、脈管装置580は血栓摘出や塞栓摘出を実施
する為に用いられ得る。
【0131】 本願で示した支持フープは、実例として展開状態では楕円形またはハート形で
示されているが、形状は分かりやすくする為に誇張されている。好ましい実施形
態では、動脈の壁に対して支持フープの円周の周囲を接触させて能動的な封着を
行なうのを保証するように、支持フープは展開時にはほぼ丸くなる。
【0132】 好ましい実例となる本発明の実施形態を上記したが、本発明から逸脱すること
なく、様々な変更及び改変がなされ得ることは当業者には明白であろう。本発明
の真の精神及び範囲に含まれる上記変更及び改変の全てが添付された特許請求の
範囲に包含されるものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1A】 配送シース内に収縮している従来公知の脈管装置の側断面図。
【図1B】 血管内に展開されている従来公知の脈管装置の端面図。
【図2A】 本発明の原理に従って構成された脈管装置の展開状態を示す斜
視図。
【図2B】 図2Aの装置の関節領域の詳細図。
【図3】 除去に先立ち折り曲げられた形状にある図2の脈管装置の斜視図
【図4】 図2の脈管装置の平面図。
【図5A】 図2〜図4の脈管装置を展開して、使用し、回収する方法を示
す側断面図。
【図5B】 図2〜図4の脈管装置を展開して、使用し、回収する方法を示
す側断面図。
【図5C】 図2〜図4の脈管装置を展開して、使用し、回収する方法を示
す側断面図。
【図5D】 図2〜図4の脈管装置を展開して、使用し、回収する方法を示
す側断面図。
【図6】 本発明の脈管装置の代替の実施形態の展開状態を示す斜視図。
【図7A】 本発明の脈管装置の更なる代替の実施形態の脈管装置の展開状
態を示す斜視図。
【図7B】 本発明の脈管装置の更なる代替の実施形態の脈管装置の展開状
態を示す平面図。
【図8A】 本発明の代替の実施形態の配送シース内に配置された脈管装置
の断面図。
【図8B】 本発明の代替の実施形態の配送シース内に配置された脈管装置
の断面図。
【図8C】 本発明の代替の実施形態の配送シース内に配置された脈管装置
の断面図。
【図8D】 本発明の代替の実施形態の配送シース内に配置された脈管装置
の断面図。
【図8E】 本発明の代替の実施形態の配送シース内に配置された脈管装置
の断面図。
【図9】 従来から公知のバルーンカテーテルの側面図。
【図10A】 図9のバルーンカテーテルを図2の脈管装置と共に使用する
工程を示す図。
【図10B】 図9のバルーンカテーテルを図2の脈管装置と共に使用する
工程を示す図。
【図10C】 図9のバルーンカテーテルを図2の脈管装置と共に使用する
工程を示す図。
【図10D】 図9のバルーンカテーテルを図2の脈管装置と共に使用する
工程を示す図。
【図11A】 本発明の原理に従って構成される脈管装置の更なる代替の実
施形態の斜視図。
【図11B】 本発明の原理に従って構成される脈管装置の更なる代替の実
施形態の斜視図。
【図11C】 本発明の原理に従って構成される脈管装置の更なる代替の実
施形態の斜視図。
【図12】 2つの支持フープを有する本発明の脈管装置の代替の実施形態
の展開状態を示す斜視図。
【図13】 更に小さい先端側支持フープを有する図12の脈管装置の代替
の実施形態の斜視図。
【図14】 ガイドワイヤに対して独立して回転可能な図12の脈管装置の
また更なる代替の実施形態の斜視図。
【図15】 テーパー状の血液透過性袋状部を有する本発明の代替の実施形
態の展開状態を示す斜視図。
【図16】 本発明の一態様に従って構成される放射線不透過性の支持フー
プの斜視図。
【図17A】 関節領域が血液透過性袋状部の外周によって埋められる支持
フープのギャップを備える本発明の脈管装置の別の代替の実施形態を示す図。
【図17B】 関節領域が血液透過性袋状部の外周によって埋められる支持
フープのギャップを備える本発明の脈管装置の別の代替の実施形態を示す図。
【図17C】 関節領域が血液透過性袋状部の外周によって埋められる支持
フープのギャップを備える本発明の脈管装置の別の代替の実施形態を示す図。
【図18A】 配送シース内に配置されている血栓摘出に適した一体型の脈
管装置を示す側断面図。
【図18B】 展開状態に配置されている血栓摘出に適した一体型の脈管装
置を示す側断面図。
【図19A】 図18の一体型の脈管装置を展開して、使用し、回収する方
法を示す側断面図。
【図19B】 図18の一体型の脈管装置を展開して、使用し、回収する方
法を示す側断面図。
【図19C】 図18の一体型の脈管装置を展開して、使用し、回収する方
法を示す側断面図。
【図19D】 図18の一体型の脈管装置を展開して、使用し、回収する方
法を示す側断面図。
【図19E】 図18の一体型の脈管装置を展開して、使用し、回収する方
法を示す側断面図。
【図20A】 配送シース内に配置されている図18の一体型の脈管装置の
代替の実施形態を示す側断面図。
【図20B】 展開状態に配置されている図18の一体型の脈管装置の代替
の実施形態を示す側断面図。
【図21A】 図5Aの脈管装置に連結される本発明の実施形態に従って構
成される配送システムの配送形状を示す側断面図。
【図21B】 図5Aの脈管装置に連結される本発明の実施形態に従って構
成される配送システムの展開形状を示す側断面図。
【図22A】 本発明の脈管装置を特別に構成された回収シースと共に配置
して、使用し、回収する方法を示す側断面図。
【図22B】 本発明の脈管装置を特別に構成された回収シースと共に配置
して、使用し、回収する方法を示す側断面図。
【図22C】 本発明の脈管装置を特別に構成された回収シースと共に配置
して、使用し、回収する方法を示す側断面図。
【図22D】 本発明の脈管装置を特別に構成された回収シースと共に配置
して、使用し、回収する方法を示す側断面図。
【図22E】 本発明の脈管装置を特別に構成された回収シースと共に配置
して、使用し、回収する方法を示す側断面図。
【図23A】 脈管装置を特別に構成された回収シースの代替の実施形態と
共に使用し回収する方法を示す側断面図。
【図23B】 脈管装置を特別に構成された回収シースの代替の実施形態と
共に使用し回収する方法を示す側断面図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 09/470,681 (32)優先日 平成11年12月23日(1999.12.23) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 09/470,682 (32)優先日 平成11年12月23日(1999.12.23) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 09/470,703 (32)優先日 平成11年12月23日(1999.12.23) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 09/470,857 (32)優先日 平成11年12月23日(1999.12.23) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 09/611,428 (32)優先日 平成12年7月7日(2000.7.7) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN,YU, ZA,ZW (72)発明者 サラヒー、アムル アメリカ合衆国 95006 カリフォルニア 州 キャンベル ラベル アベニュー 935 (72)発明者 デモンド、ジャクソン エフ. アメリカ合衆国 95080 カリフォルニア 州 サンタ クルーズ プラトー アベニ ュー 149 (72)発明者 レパック、ジョナ アメリカ合衆国 95060 カリフォルニア 州 サンタ クルーズ ラグナ ストリー ト 303 (72)発明者 ラミー、シュテファン アメリカ合衆国 70121 ルイジアナ州 ニューオリンズ ジェファーソン ハイウ ェイ 1514 (72)発明者 クロリック、ジェフ エイ. アメリカ合衆国 95008 カリフォルニア 州 キャンベル レールウェイ アベニュ ー 526 ナンバー701 (72)発明者 レナーチ、リチャード アメリカ合衆国 95126 カリフォルニア 州 サンノゼ モース ストリート 1069 Fターム(参考) 4C060 MM25 4C167 AA05 AA09 AA28 AA58 AA80 BB02 BB09 BB12 BB26 BB27 BB31 CC08 DD01 GG05 GG06 GG07 GG08 GG22 GG24 GG33 GG34 HH08 HH11

Claims (71)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塞栓の濾過、または血栓摘出、塞栓摘出、及び異物除去の実施
    に適した装置であって、 先端領域を有する長尺状部材と、 前記先端領域に取り付けられた第1の支持フープと、該第1の支持フープは湾
    曲領域の間に挟まれた関節領域を有することと、 前記第1の支持フープが前記血液透過性袋状部の口を形成するように前記第1
    の支持フープに固着された血液透過性袋状部とを備える装置。
  2. 【請求項2】 前記血液透過性袋状部が生体適合性材料から成る請求項1に記
    載の装置。
  3. 【請求項3】 前記生体適合性材料が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
    エステル、ポリウレタン、及びナイロンから成るリストから選択される材料から
    成る請求項2に記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記血液透過性袋状部が複数の孔を有する織成材料からなり、
    前記孔の大きさが前記織成材料の織成パターンにより決定される請求項1に記載
    の装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の孔の各々が20マイクロメートル〜400マイクロ
    メートルの範囲の直径を有する請求項4に記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の支持フープが超弾性材料から成る請求項1に記載の
    装置。
  7. 【請求項7】 前記超弾性材料がニッケル‐チタン合金から成る請求項6に記
    載の装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の支持フープが、前記関節領域において最も細くなる
    ようにテーパー状になった太さを有するワイヤからなる請求項1に記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の支持フープが患者の血管の内壁に係合する展開状態
    と、該装置が配送シース内部に挿入可能な収縮形状を有する配送状態とを有する
    請求項1に記載の装置。
  10. 【請求項10】 該装置が配送状態にある場合には、前記第1の支持フープは
    前記関節領域で折り曲げられる請求項9に記載の装置。
  11. 【請求項11】 該装置が収縮形状にある場合には、前記血液透過性袋状部の
    前記口は閉鎖され、それにより塞栓が前記血液透過性袋状部から漏れるのを防止
    する請求項9に記載の装置。
  12. 【請求項12】 該装置が収縮形状に収縮する際に、前記第1の支持フープの
    対向する両側面が互いに向かって閉鎖する請求項11に記載の装置。
  13. 【請求項13】 前記第1の支持フープが放射線不透過性の特徴を備える請求
    項1に記載の装置。
  14. 【請求項14】 前記血液透過性袋状部が該血液透過性袋状部の長さに沿って
    前記長尺状部材に固着される請求項1に記載の装置。
  15. 【請求項15】 前記第1の支持フープが、展開状態にある該装置を安定化さ
    せ、かつ指向させる1つ以上の側面湾曲部を備える請求項1に記載の装置。
  16. 【請求項16】 前記長尺状部材がガイドワイヤとして作用する請求項1に記
    載の装置。
  17. 【請求項17】 前記第1の支持フープに対して先端側である前記長尺状部材
    の先端領域に配置されたノーズコーンと、 前記長尺状部材、前記第1の支持フープ、及び前記血液透過性袋状部を受容す
    る第1の管腔を有する配送シースとを更に備える請求項1に記載の装置。
  18. 【請求項18】 前記配送シースがガイドワイヤを受容するための第2の管腔
    を更に備える請求項17に記載の装置。
  19. 【請求項19】 前記配送シースの第1の管腔が、該配送シースの先端領域に
    おいて該配送シースの側壁の切削部へと開口している請求項18に記載の装置。
  20. 【請求項20】 前記配送シースの第2の管腔が該配送シースの先端領域にお
    いて該配送シースの側壁の切削部へと開口している請求項18に記載の装置。
  21. 【請求項21】 バルーンカテーテルを更に備える請求項1に記載の装置。
  22. 【請求項22】 前記配送シースが、該配送シースの外面に取り付けられるガ
    イドチューブを更に備え、該ガイドチューブは第2の管腔を画定する部分を有す
    る請求項18に記載の装置。
  23. 【請求項23】 前記配送シースと連絡するガイドワイヤを更に備える請求項
    17に記載の装置。
  24. 【請求項24】 前記ガイドワイヤの先端が前記配送シースの基端に取り付け
    られる請求項23に記載の装置。
  25. 【請求項25】 前記関節領域がギャップを備え、該ギャップが前記血液透過
    性袋状部の一部によって埋められる請求項1に記載の装置。
  26. 【請求項26】 前記血液透過性袋状部が前記長尺状部材に更に固着される請
    求項1に記載の装置。
  27. 【請求項27】 前記複数の孔の各々がある断面積を有し、その断面積の合計
    面積が患者の血管の断面積以上の大きさである請求項4に記載の装置。
  28. 【請求項28】 前記放射線不透過性の特徴が前記第1の支持フープに巻き付
    けられた放射線不透過性のワイヤからなる請求項13に記載の装置。
  29. 【請求項29】 前記血液透過性袋状部がある長さと、その長さに沿って漸減
    する直径とを有する請求項1に記載の装置。
  30. 【請求項30】 前記血液透過性袋状部の基端が管腔を備える請求項25に記
    載の装置。
  31. 【請求項31】 前記管腔が、前記湾曲領域を受容し、かつ前記ギャップを埋
    めるように構成される請求項30に記載の装置。
  32. 【請求項32】 前記第1の支持フープの前記湾曲領域が、弾性材料から成る
    請求項25に記載の装置。
  33. 【請求項33】 前記第1の支持フープが、前記長尺状部材上に摺動可能に配
    置されたシースに取り付けられる請求項1に記載の装置。
  34. 【請求項34】 前記長尺状部材に対して、前記シースの長手方向の動きを束
    縛する手段を更に備える請求項33に記載の装置。
  35. 【請求項35】 前記第1の支持フープに対して円周方向に隣接して配置され
    た第2の支持フープを更に備え、前記血液透過性袋状部がその第2の支持フープ
    に更に固着される請求項1に記載の装置。
  36. 【請求項36】 前記先端に連結され前記第1の支持フープから長手方向に離
    間された第2の支持フープを更に備え、 前記血液透過性袋状部が該第2の支持フープに更に固着される請求項1に記載
    の装置。
  37. 【請求項37】 前記第2の支持フープが前記関節領域で最も細くなるテーパ
    ー状の太さを有するワイヤからなる請求項36に記載の装置。
  38. 【請求項38】 前記血液透過性袋状部がある長さと、その長さに沿って漸減
    する直径とを有する請求項36に記載の装置。
  39. 【請求項39】 前記第2の支持フープが前記第1の支持フープより小さい請
    求項40に記載の装置。
  40. 【請求項40】 前記第2の支持フープがギャップを有する関節領域を備え、
    そのギャップが前記血液透過性袋状部の一部によって埋められる請求項36に記
    載の装置。
  41. 【請求項41】 前記第1の支持フープ及び第2の支持フープが、前記長尺状
    部材上に摺動可能に配置されたシースに取り付けられる請求項36に記載の装置
  42. 【請求項42】 前記長尺状部材に対して前記シースの長手方向の動きを束縛
    する手段を更に含む請求項41に記載の装置。
  43. 【請求項43】 前記長尺状部材、前記支持フープ、及び前記血液透過性袋状
    部を受容する管腔を有する配送シースと、 前記配送シースを受容するための管腔及びフレア型の端部領域を有する回収シ
    ースと、 前記回収シースを受容するための管腔を有するガイドカテーテルとを更に備え
    る請求項1に記載の装置。
  44. 【請求項44】 前記支持フープが患者の血管の内壁に係合する展開状態と、
    該記装置が前記配送シース内に挿入可能な収縮形状にある配送状態とを有する請
    求項43に記載の装置。
  45. 【請求項45】 該装置が前記配送状態に収縮する場合には、前記第1の支持
    フープが前記関節領域で折り曲げられる請求項44に記載の装置。
  46. 【請求項46】 該装置が前記配送状態に収縮する場合には、前記血液透過性
    袋状部の口が閉鎖する請求項44に記載の装置。
  47. 【請求項47】 前記フレア型の端部領域が放射線不透過性の特徴を備える請
    求項43に記載の装置。
  48. 【請求項48】 前記回収シースが、前記フレア型の端部領域が前記ガイドカ
    テーテルの先端側に延びて拡張される展開状態と、前記フレア型の端部領域が前
    記ガイドカテーテル管腔内に収まるように折り畳まれる収縮状態とを有する請求
    項43に記載の装置。
  49. 【請求項49】 前記フレア型の端部領域の放射線不透過性の特徴が、前記血
    液透過性の放射線不透過性の特徴と整列した時に、前記回収シースが展開状態か
    ら収縮状態へと後退させられる請求項48に記載の装置。
  50. 【請求項50】 前記回収シースが前記展開状態から前記収縮の状態へと後退
    させられる時に、前記フレア型の端部領域が、展開状態のままである前記脈管装
    置の一部を前記ガイドカテーテル管腔内に緊縮させる請求項48に記載の装置。
  51. 【請求項51】 前記フレア型の端部領域がエラストマー材料から成る請求項
    43に記載の装置。
  52. 【請求項52】 前記長尺状部材、前記支持フープ、及び前記血液透過性袋状
    部を受容する管腔を有し、かつ非外傷性のエキスパンダを備える配送シースと、 前記配送シースを受容する管腔及び拡張可能な端部領域を有する回収シースと
    を更に備える請求項1に記載の装置。
  53. 【請求項53】 前記長尺状部材を選択的に把持及び解放するコレットを有す
    るハンドルと、 前記ハンドルとの間で並進運動及び回転が可能になるように前記ハンドルに連
    結された管腔洗浄部とを更に備え、前記管腔洗浄部は前記配送シースの管腔と流
    体連通する側面口を有し、かつ該管腔洗浄部を介して前記長尺状部材を前記ハン
    ドルへ通過させるように構成されている請求項1に記載の装置。
  54. 【請求項54】 前記ハンドルが前記管腔洗浄部に関して最も基端側の位置へ
    と長手方向に並進させられて、前記第1の支持フープが前記配送シース内へと後
    退させられている配送状態と、前記ハンドルが前記管腔洗浄部に隣接する最も先
    端側の位置へと長手方向に並進させられて、前記第1の支持フープが前記配送シ
    ースの先端を越えて延び患者の血管の内壁に係合する展開状態とを有する請求項
    53に記載の装置。
  55. 【請求項55】 前記長尺状部材を選択的に把持及び解放するように構成され
    たハンドルと、 前記ハンドルとの間で並進運動及び回転が可能となるように該ハンドルに連結
    された流体口部とを備え、前記流体口部は前記配送シースの前記管腔と流体連通
    する側面口を有し、前記流体口部を介して前記長尺状部材を前記ハンドルへ通過
    させるように構成される請求項1に記載の装置。
  56. 【請求項56】 前記ハンドルが前記流体口部に関して最も基端側の位置へと
    長手方向に並進させられて、前記第1の支持フープが前記配送シース内へと後退
    させられている配送状態と、前記ハンドルが前記流体口部に隣接する最も先端側
    の位置へと長手方向に並進させられて前記第1の支持フープが前記配送シースの
    先端を越えて延びて患者の血管の内壁に係合する展開状態とを有する請求項55
    に記載の装置。
  57. 【請求項57】 前記第1の支持フープの基端側に配置された血栓除去要素を
    更に備え、該血栓除去要素は前記長尺状部材と独立して基端方向に可動である請
    求項1に記載の装置。
  58. 【請求項58】 前記血栓除去要素が、血液透過性袋状部を有する第3の支持
    フープを備える請求項57に記載の装置。
  59. 【請求項59】 前記第3の支持フープが前記長尺状部材に摺動可能に配置さ
    れた請求項58に記載の装置。
  60. 【請求項60】 前記除去要素が、患者の血管内から血栓を削り取るかまたは
    切除するように構成された請求項57に記載の装置。
  61. 【請求項61】 前記支持フープの先端側に位置する前記長尺状部材の先端領
    域に配置されたノーズコーンと、 前記長尺状部材、前記血栓除去要素、前記第1の支持フープ、及び前記血液透
    過性袋状部を受容する管腔を有する配送シースとを更に備える請求項57に記載
    の装置。
  62. 【請求項62】 前記血液透過性袋状部がレーザ穿孔により形成された複数の
    孔を備える請求項1に記載の装置。
  63. 【請求項63】 前記複数の孔の各々が20マイクロメートルから400マイ
    クロメートルの範囲の直径を有する請求項62に記載の装置。
  64. 【請求項64】 前記血液透過性袋状部が複数の楕円形の孔を備える請求項1
    に記載の装置。
  65. 【請求項65】 前記生体適合性材料がほぼ非血栓形成性である請求項2に記
    載の装置。
  66. 【請求項66】 前記血液透過性袋状部が十分な密度で複数の孔を備え、その
    結果、先端側の孔が閉塞された場合に基端側の孔は開口したままであることによ
    り、患者の血管を通過する連続的な血流を保証する請求項1に記載の装置。
  67. 【請求項67】 前記血液透過性袋状部をテーパー状にすることにより、配送
    シース内への回収中に前記袋状部が塊状化するのを緩和する請求項29に記載の
    装置。
  68. 【請求項68】 前記血液透過性袋状部をテーパー状にすることにより、前記
    装置の配送外形を縮小する請求項29に記載の装置。
  69. 【請求項69】 前記血液透過性袋状部をテーパー状にすることにより、回収
    中に前記袋状部がステントにひっかかる恐れを低減する請求項29に記載の装置
  70. 【請求項70】 前記超弾性材料が、スプリングテンパーされたステンレス鋼
    (spring tempered stainless steel)から成
    る請求項6に記載の装置。
  71. 【請求項71】 前記生体適合性材料が、熱成形法によって、前記血液透過性
    袋上部に形成される請求項2に記載の装置。
JP2001513471A 1999-07-30 2000-07-28 塞栓、血栓及び異物の除去用脈管装置 Expired - Fee Related JP4439780B2 (ja)

Applications Claiming Priority (15)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/364,064 US6530939B1 (en) 1999-07-30 1999-07-30 Vascular device having articulation region and methods of use
US09/364,064 1999-07-30
US09/430,211 1999-10-29
US09/430,211 US6589263B1 (en) 1999-07-30 1999-10-29 Vascular device having one or more articulation regions and methods of use
US09/470,682 US6214026B1 (en) 1999-07-30 1999-12-23 Delivery system for a vascular device with articulation region
US09/470,681 1999-12-23
US09/470,682 1999-12-23
US09/470,857 1999-12-23
US09/470,857 US6129739A (en) 1999-07-30 1999-12-23 Vascular device having one or more articulation regions and methods of use
US09/470,703 1999-12-23
US09/470,703 US6179861B1 (en) 1999-07-30 1999-12-23 Vascular device having one or more articulation regions and methods of use
US09/470,681 US6203561B1 (en) 1999-07-30 1999-12-23 Integrated vascular device having thrombectomy element and vascular filter and methods of use
US09/611,428 2000-07-07
US09/611,428 US6616679B1 (en) 1999-07-30 2000-07-07 Rapid exchange vascular device for emboli and thrombus removal and methods of use
PCT/US2000/020754 WO2001008743A1 (en) 1999-07-30 2000-07-28 Vascular device for emboli, thrombus and foreign body removal and methods of use

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003505216A true JP2003505216A (ja) 2003-02-12
JP4439780B2 JP4439780B2 (ja) 2010-03-24

Family

ID=27569720

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001513471A Expired - Fee Related JP4439780B2 (ja) 1999-07-30 2000-07-28 塞栓、血栓及び異物の除去用脈管装置

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP1244492A1 (ja)
JP (1) JP4439780B2 (ja)
AU (1) AU6391700A (ja)
CA (1) CA2378715C (ja)
WO (1) WO2001008743A1 (ja)

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007510511A (ja) * 2003-11-06 2007-04-26 ボストン サイエンティフィック リミテッド 平板化されたチップフィルタワイヤ設計
JP2007513714A (ja) * 2003-12-11 2007-05-31 ボストン サイエンティフィック リミテッド フィルタ交換のためのノーズ・ライダーの改良及び使用方法
JP2011177550A (ja) * 2000-07-28 2011-09-15 Ev3 Endovascular Inc 改良型先端保護装置
JP2011525405A (ja) * 2008-06-23 2011-09-22 ルーメン・バイオメディカル・インコーポレイテッド 経皮的心臓弁置換および類似処置時の塞栓予防
JP2012510352A (ja) * 2009-12-31 2012-05-10 マインドフレーム, インコーポレイテッド 血流の修復および塞栓の管理
JP2013027593A (ja) * 2011-07-29 2013-02-07 Access Point Technologies Kk 塞栓捕捉装置
JP2013236956A (ja) * 2013-07-23 2013-11-28 Asahi Intecc Co Ltd 医療用処置具
WO2015170733A1 (ja) * 2014-05-09 2015-11-12 東レ株式会社 血管内治療補助具
WO2015170732A1 (ja) * 2014-05-09 2015-11-12 東レ株式会社 血管内治療補助具
US9566144B2 (en) 2015-04-22 2017-02-14 Claret Medical, Inc. Vascular filters, deflectors, and methods
US9636205B2 (en) 2009-01-16 2017-05-02 Claret Medical, Inc. Intravascular blood filters and methods of use
JP2017516609A (ja) * 2014-05-21 2017-06-22 スウァット メディカル エービー 改善された塞栓防御デバイスおよび方法
JP2017131687A (ja) * 2008-09-04 2017-08-03 スワット メディカル エービー 一時的な塞栓防止デバイスおよびその送達のための医療処置
US9943395B2 (en) 2010-12-30 2018-04-17 Claret Medical, Inc. Deflectable intravascular filter
US10130458B2 (en) 2009-07-27 2018-11-20 Claret Medical, Inc. Dual endovascular filter and methods of use
US10743977B2 (en) 2009-01-16 2020-08-18 Boston Scientific Scimed, Inc. Intravascular blood filter
US11154390B2 (en) 2017-12-19 2021-10-26 Claret Medical, Inc. Systems for protection of the cerebral vasculature during a cardiac procedure
US11191630B2 (en) 2017-10-27 2021-12-07 Claret Medical, Inc. Systems and methods for protecting the cerebral vasculature
US11284986B2 (en) 2009-01-16 2022-03-29 Claret Medical, Inc. Intravascular blood filters and methods of use
US11337790B2 (en) 2017-02-22 2022-05-24 Boston Scientific Scimed, Inc. Systems and methods for protecting the cerebral vasculature
US11351023B2 (en) 2018-08-21 2022-06-07 Claret Medical, Inc. Systems and methods for protecting the cerebral vasculature
US11439491B2 (en) 2018-04-26 2022-09-13 Claret Medical, Inc. Systems and methods for protecting the cerebral vasculature
US11607301B2 (en) 2009-01-16 2023-03-21 Boston Scientific Scimed, Inc. Intravascular blood filters and methods of use

Families Citing this family (53)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE69838952T2 (de) 1997-11-07 2009-01-02 Salviac Ltd. Embolieschutzvorrichtung
US6656218B1 (en) 1998-07-24 2003-12-02 Micrus Corporation Intravascular flow modifier and reinforcement device
US7044134B2 (en) 1999-11-08 2006-05-16 Ev3 Sunnyvale, Inc Method of implanting a device in the left atrial appendage
US6171327B1 (en) 1999-02-24 2001-01-09 Scimed Life Systems, Inc. Intravascular filter and method
US6544279B1 (en) 2000-08-09 2003-04-08 Incept, Llc Vascular device for emboli, thrombus and foreign body removal and methods of use
US6620182B1 (en) * 1999-07-30 2003-09-16 Incept Llc Vascular filter having articulation region and methods of use in the ascending aorta
US6217589B1 (en) 1999-10-27 2001-04-17 Scimed Life Systems, Inc. Retrieval device made of precursor alloy cable and method of manufacturing
ES2282246T3 (es) * 2000-03-10 2007-10-16 Anthony T. Don Michael Dispositivo de prevencion de la embolia vascular que utiliza filtros.
US6520978B1 (en) 2000-05-15 2003-02-18 Intratherapeutics, Inc. Emboli filter
AU2002324417A1 (en) * 2001-01-16 2002-12-03 Incept Llc Vascular device for emboli and thrombi removal
US6979343B2 (en) 2001-02-14 2005-12-27 Ev3 Inc. Rolled tip recovery catheter
US6974468B2 (en) 2001-02-28 2005-12-13 Scimed Life Systems, Inc. Filter retrieval catheter
US7214237B2 (en) 2001-03-12 2007-05-08 Don Michael T Anthony Vascular filter with improved strength and flexibility
US7789860B2 (en) 2001-06-27 2010-09-07 Salviac Limited Catheter for delivery and/or retrieval of a medical device
US7780693B2 (en) 2001-06-27 2010-08-24 Salviac Limited Catheter
EP1277448B1 (fr) * 2001-07-13 2006-06-07 B. Braun Medical SAS Système de protection vasculaire et appareil d'angioplastie ainsi équipe
US6887257B2 (en) 2001-10-19 2005-05-03 Incept Llc Vascular embolic filter exchange devices and methods of use thereof
US7438710B2 (en) 2001-11-07 2008-10-21 Anderson Kent D Distal protection device with local drug infusion by physician to maintain patency
US20030109824A1 (en) 2001-11-07 2003-06-12 Microvena Corporation Distal protection device with local drug delivery to maintain patency
FR2850285B1 (fr) * 2002-01-24 2006-06-30 Medtronic Vascular Inc Dispositif a fil de guidage pour la protection distale temporaire contre l'embolie.
US7192434B2 (en) 2002-03-08 2007-03-20 Ev3 Inc. Vascular protection devices and methods of use
US20030176884A1 (en) 2002-03-12 2003-09-18 Marwane Berrada Everted filter device
US7717934B2 (en) 2002-06-14 2010-05-18 Ev3 Inc. Rapid exchange catheters usable with embolic protection devices
US7166120B2 (en) 2002-07-12 2007-01-23 Ev3 Inc. Catheter with occluding cuff
US8425549B2 (en) 2002-07-23 2013-04-23 Reverse Medical Corporation Systems and methods for removing obstructive matter from body lumens and treating vascular defects
US20040147955A1 (en) * 2003-01-28 2004-07-29 Scimed Life Systems, Inc. Embolic protection filter having an improved filter frame
US6878291B2 (en) 2003-02-24 2005-04-12 Scimed Life Systems, Inc. Flexible tube for cartridge filter
US7740644B2 (en) 2003-02-24 2010-06-22 Boston Scientific Scimed, Inc. Embolic protection filtering device that can be adapted to be advanced over a guidewire
US9301829B2 (en) 2003-07-30 2016-04-05 Boston Scientific Scimed, Inc. Embolic protection aspirator
US7735493B2 (en) 2003-08-15 2010-06-15 Atritech, Inc. System and method for delivering a left atrial appendage containment device
EP1604702A1 (en) * 2004-06-08 2005-12-14 Sango S.A.S A vascular guidewire for venous valvular angioplasty
WO2006042114A1 (en) * 2004-10-06 2006-04-20 Cook, Inc. Emboli capturing device having a coil and method for capturing emboli
US7972359B2 (en) 2005-09-16 2011-07-05 Atritech, Inc. Intracardiac cage and method of delivering same
US9597172B2 (en) 2007-09-28 2017-03-21 W. L. Gore & Associates, Inc. Retrieval catheter
US9198687B2 (en) 2007-10-17 2015-12-01 Covidien Lp Acute stroke revascularization/recanalization systems processes and products thereby
US8088140B2 (en) 2008-05-19 2012-01-03 Mindframe, Inc. Blood flow restorative and embolus removal methods
US8585713B2 (en) 2007-10-17 2013-11-19 Covidien Lp Expandable tip assembly for thrombus management
US10123803B2 (en) 2007-10-17 2018-11-13 Covidien Lp Methods of managing neurovascular obstructions
US9220522B2 (en) 2007-10-17 2015-12-29 Covidien Lp Embolus removal systems with baskets
US11337714B2 (en) 2007-10-17 2022-05-24 Covidien Lp Restoring blood flow and clot removal during acute ischemic stroke
US8926680B2 (en) 2007-11-12 2015-01-06 Covidien Lp Aneurysm neck bridging processes with revascularization systems methods and products thereby
US8940003B2 (en) 2008-02-22 2015-01-27 Covidien Lp Methods and apparatus for flow restoration
US8162879B2 (en) 2008-09-22 2012-04-24 Tyco Healthcare Group Lp Double balloon catheter and methods for homogeneous drug delivery using the same
ES2617711T3 (es) 2013-03-15 2017-06-19 National University Of Ireland Un dispositivo adecuado para retirar materia del interior de un lumen y de la pared de un lumen corporal
EP3017775A1 (en) 2014-11-07 2016-05-11 National University of Ireland, Galway A thrombectomy device
US20170086901A1 (en) * 2015-09-29 2017-03-30 Cryomedix, Llc Catheter for renal denervation
US11432809B2 (en) 2017-04-27 2022-09-06 Boston Scientific Scimed, Inc. Occlusive medical device with fabric retention barb
CN108498148B (zh) * 2018-06-22 2024-02-13 广东弘和医疗器械制造有限公司 配用小型容纳袋的腹腔肿瘤碎吸装置及方法
CN112714632A (zh) 2018-08-21 2021-04-27 波士顿科学医学有限公司 用于心血管设备的带有倒钩的突出构件
WO2021011694A1 (en) 2019-07-17 2021-01-21 Boston Scientific Scimed, Inc. Left atrial appendage implant with continuous covering
CN114340516A (zh) 2019-08-30 2022-04-12 波士顿科学医学有限公司 带密封盘的左心房附件植入物
WO2021195085A1 (en) 2020-03-24 2021-09-30 Boston Scientific Scimed, Inc. Medical system for treating a left atrial appendage
CN114052825A (zh) * 2021-11-23 2022-02-18 余君 一种急诊科心血管介入装置

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5160342A (en) * 1990-08-16 1992-11-03 Evi Corp. Endovascular filter and method for use thereof
JPH06509259A (ja) * 1991-07-26 1994-10-20 ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア 体内管腔から物質を回収するための装置
JPH0788192A (ja) * 1993-06-30 1995-04-04 Toshio Saeki 手術用ガイドワイヤ
JPH07124251A (ja) * 1993-06-27 1995-05-16 Terumo Corp 動脈内留置用血液フィルタ
JPH10504738A (ja) * 1994-07-08 1998-05-12 マイクロベナ コーポレイション 医療装置の形成方法及び脈管塞栓装置
WO1998023322A1 (en) * 1996-11-27 1998-06-04 Boston Scientific Corporation Atraumatic anchoring and disengagement mechanism for permanent implant device
WO1998033443A1 (en) * 1997-02-03 1998-08-06 Angioguard, Inc. Vascular filter
US5814064A (en) * 1997-03-06 1998-09-29 Scimed Life Systems, Inc. Distal protection device
WO1998046297A1 (en) * 1997-04-16 1998-10-22 Embol-X, Inc. Cannula with associated filter and methods of use during cardiac surgery
WO1999016382A2 (en) * 1997-09-26 1999-04-08 Cardeon Corporation Perfusion filter catheter
JP2002537063A (ja) * 1999-02-24 2002-11-05 ボストン サイエンティフィック リミテッド 脈管内用フィルタ及び方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5769816A (en) * 1995-11-07 1998-06-23 Embol-X, Inc. Cannula with associated filter
US5827324A (en) * 1997-03-06 1998-10-27 Scimed Life Systems, Inc. Distal protection device

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5160342A (en) * 1990-08-16 1992-11-03 Evi Corp. Endovascular filter and method for use thereof
JPH06509259A (ja) * 1991-07-26 1994-10-20 ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア 体内管腔から物質を回収するための装置
JPH07124251A (ja) * 1993-06-27 1995-05-16 Terumo Corp 動脈内留置用血液フィルタ
JPH0788192A (ja) * 1993-06-30 1995-04-04 Toshio Saeki 手術用ガイドワイヤ
JPH10504738A (ja) * 1994-07-08 1998-05-12 マイクロベナ コーポレイション 医療装置の形成方法及び脈管塞栓装置
WO1998023322A1 (en) * 1996-11-27 1998-06-04 Boston Scientific Corporation Atraumatic anchoring and disengagement mechanism for permanent implant device
WO1998033443A1 (en) * 1997-02-03 1998-08-06 Angioguard, Inc. Vascular filter
US5814064A (en) * 1997-03-06 1998-09-29 Scimed Life Systems, Inc. Distal protection device
WO1998046297A1 (en) * 1997-04-16 1998-10-22 Embol-X, Inc. Cannula with associated filter and methods of use during cardiac surgery
WO1999016382A2 (en) * 1997-09-26 1999-04-08 Cardeon Corporation Perfusion filter catheter
JP2002537063A (ja) * 1999-02-24 2002-11-05 ボストン サイエンティフィック リミテッド 脈管内用フィルタ及び方法

Cited By (41)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011177550A (ja) * 2000-07-28 2011-09-15 Ev3 Endovascular Inc 改良型先端保護装置
JP2007510511A (ja) * 2003-11-06 2007-04-26 ボストン サイエンティフィック リミテッド 平板化されたチップフィルタワイヤ設計
JP2007513714A (ja) * 2003-12-11 2007-05-31 ボストン サイエンティフィック リミテッド フィルタ交換のためのノーズ・ライダーの改良及び使用方法
JP2011525405A (ja) * 2008-06-23 2011-09-22 ルーメン・バイオメディカル・インコーポレイテッド 経皮的心臓弁置換および類似処置時の塞栓予防
US9186237B2 (en) 2008-06-23 2015-11-17 Lumen Biomedical, Inc. Embolic protection during percutaneous heart valve replacement and similar procedures
US9943396B2 (en) 2008-06-23 2018-04-17 Lumen Biomedical, Inc. Embolic protection during percutaneous heart valve replacement and similar procedures
JP2017131687A (ja) * 2008-09-04 2017-08-03 スワット メディカル エービー 一時的な塞栓防止デバイスおよびその送達のための医療処置
US9636205B2 (en) 2009-01-16 2017-05-02 Claret Medical, Inc. Intravascular blood filters and methods of use
US11607301B2 (en) 2009-01-16 2023-03-21 Boston Scientific Scimed, Inc. Intravascular blood filters and methods of use
US11364106B2 (en) 2009-01-16 2022-06-21 Boston Scientific Scimed, Inc. Intravascular blood filter
US11284986B2 (en) 2009-01-16 2022-03-29 Claret Medical, Inc. Intravascular blood filters and methods of use
US10743977B2 (en) 2009-01-16 2020-08-18 Boston Scientific Scimed, Inc. Intravascular blood filter
US11191631B2 (en) 2009-07-27 2021-12-07 Boston Scientific Scimed, Inc. Dual endovascular filter and methods of use
US10130458B2 (en) 2009-07-27 2018-11-20 Claret Medical, Inc. Dual endovascular filter and methods of use
JP2012510352A (ja) * 2009-12-31 2012-05-10 マインドフレーム, インコーポレイテッド 血流の修復および塞栓の管理
US9943395B2 (en) 2010-12-30 2018-04-17 Claret Medical, Inc. Deflectable intravascular filter
US11141258B2 (en) 2010-12-30 2021-10-12 Claret Medical, Inc. Method of isolating the cerebral circulation during a cardiac procedure
US10058411B2 (en) 2010-12-30 2018-08-28 Claret Madical, Inc. Method of isolating the cerebral circulation during a cardiac procedure
JP2013027593A (ja) * 2011-07-29 2013-02-07 Access Point Technologies Kk 塞栓捕捉装置
JP2013236956A (ja) * 2013-07-23 2013-11-28 Asahi Intecc Co Ltd 医療用処置具
WO2015170733A1 (ja) * 2014-05-09 2015-11-12 東レ株式会社 血管内治療補助具
US10098725B2 (en) 2014-05-09 2018-10-16 Toray Industries, Inc. Endovascular treatment aid
KR20170005405A (ko) * 2014-05-09 2017-01-13 도레이 카부시키가이샤 혈관내 치료 보조구
KR102370116B1 (ko) * 2014-05-09 2022-03-04 도레이 카부시키가이샤 혈관내 치료 보조구
KR102370117B1 (ko) * 2014-05-09 2022-03-04 도레이 카부시키가이샤 혈관내 치료 보조구
US10660738B2 (en) 2014-05-09 2020-05-26 Toray Industries, Inc. Endovascular treatment assistance tool
WO2015170732A1 (ja) * 2014-05-09 2015-11-12 東レ株式会社 血管内治療補助具
KR20170007252A (ko) * 2014-05-09 2017-01-18 도레이 카부시키가이샤 혈관내 치료 보조구
JPWO2015170733A1 (ja) * 2014-05-09 2017-04-20 東レ株式会社 血管内治療補助具
JPWO2015170732A1 (ja) * 2014-05-09 2017-04-20 東レ株式会社 血管内治療補助具
US11957561B2 (en) 2014-05-21 2024-04-16 Swat Medical Ab Embolic protection device and method
CN107072770A (zh) * 2014-05-21 2017-08-18 Swat医疗有限公司 改进的防栓塞保护装置及方法
JP2017516609A (ja) * 2014-05-21 2017-06-22 スウァット メディカル エービー 改善された塞栓防御デバイスおよび方法
US11278388B2 (en) 2014-05-21 2022-03-22 Swat Medical Ab Embolic protection device and method
US10449028B2 (en) 2015-04-22 2019-10-22 Claret Medical, Inc. Vascular filters, deflectors, and methods
US9566144B2 (en) 2015-04-22 2017-02-14 Claret Medical, Inc. Vascular filters, deflectors, and methods
US11337790B2 (en) 2017-02-22 2022-05-24 Boston Scientific Scimed, Inc. Systems and methods for protecting the cerebral vasculature
US11191630B2 (en) 2017-10-27 2021-12-07 Claret Medical, Inc. Systems and methods for protecting the cerebral vasculature
US11154390B2 (en) 2017-12-19 2021-10-26 Claret Medical, Inc. Systems for protection of the cerebral vasculature during a cardiac procedure
US11439491B2 (en) 2018-04-26 2022-09-13 Claret Medical, Inc. Systems and methods for protecting the cerebral vasculature
US11351023B2 (en) 2018-08-21 2022-06-07 Claret Medical, Inc. Systems and methods for protecting the cerebral vasculature

Also Published As

Publication number Publication date
JP4439780B2 (ja) 2010-03-24
EP1244492A1 (en) 2002-10-02
WO2001008743A1 (en) 2001-02-08
CA2378715C (en) 2011-09-06
AU6391700A (en) 2001-02-19
CA2378715A1 (en) 2001-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4439780B2 (ja) 塞栓、血栓及び異物の除去用脈管装置
US9283066B2 (en) Vascular device for emboli, thrombus and foreign body removal and methods of use
US7306618B2 (en) Vascular device for emboli and thrombi removal and methods of use
US6616679B1 (en) Rapid exchange vascular device for emboli and thrombus removal and methods of use
US6589263B1 (en) Vascular device having one or more articulation regions and methods of use
US6530939B1 (en) Vascular device having articulation region and methods of use
US8366737B2 (en) Expandable emboli filter and thrombectomy device
US20020022858A1 (en) Vascular device for emboli removal having suspension strut and methods of use
JP4336579B2 (ja) 血管の塞栓フィルタ装置
US6179861B1 (en) Vascular device having one or more articulation regions and methods of use
US6746469B2 (en) Balloon actuated apparatus having multiple embolic filters, and method of use
US7578830B2 (en) Minimally invasive medical device deployment and retrieval system
WO2002094111A2 (en) Vascular device for emboli and thrombi removal
JP2003505215A (ja) 関節領域を有する脈管フィルタ及び上行大動脈における使用方法
US20020026211A1 (en) Vascular device having emboli and thrombus removal element and methods of use
JP2002537943A (ja) 最小侵襲型医療用装置の配置及び回収システム
EP3727192B1 (en) System for protecting the cerebral vasculature

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081224

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090324

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090331

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090417

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090602

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090901

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090908

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090930

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091208

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100106

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130115

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130115

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees