JP2003504378A - 顆粒球コロニー刺激因子の精製方法 - Google Patents

顆粒球コロニー刺激因子の精製方法

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JP2003504378A JP2001509763A JP2001509763A JP2003504378A JP 2003504378 A JP2003504378 A JP 2003504378A JP 2001509763 A JP2001509763 A JP 2001509763A JP 2001509763 A JP2001509763 A JP 2001509763A JP 2003504378 A JP2003504378 A JP 2003504378A
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デュマ ジャック
レイ リュシアン
サルビ エドアルド
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アベンティス ファルマ ソシエテ アノニム
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、a)疎水性相互作用クロマトグラフィーによりG−CSFを含有する生体試料の容積を減少させて濃縮され脱塩され富化された画分を得、b)濃縮した画分をヒドロキシアパタイトにG−CSFが弱く結合する条件で通して濃縮され脱塩され富化されたG−CSFを含有する画分を得、c)G−CSFを集める、ことからなる工程を含む生体試料からG−CSFを精製するための方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、顆粒球コロニー刺激因子(G−CSFと呼ぶ)をヒドロキシアパタ
イトでのクロマトグラフィー段階を使用するクロマトグラフィーにより精製する
ための方法に関する。
【0002】 哺乳類細胞の分化や増殖を調節するコロニー刺激因子のうちで、顆粒球コロニ
ー刺激因子が、例えば国際特許出願WO87/01132又は欧州特許出願EP
169566に記載されている。
【0003】 異なる起源からのG−CSFの調製及びその精製は、多数の科学刊行物や特許
公報に記載されている。例えば、欧州特許出願EP243153は、膀胱ガンH
BT5637の細胞系からヒトG−CSFを調製するための方法について記載し
た。欧州特許出願EP215126は、エシェリヒア・コリ(E.coli)で
産生した組換え体ヒトG−CSFの精製について記載した。上記の方法は、出発
生体調製物の初期の濃縮液が、一般的に、限外濾過及び塩による沈殿の定法で、
次に逆相液体クロマトグラフィー(RP−HPLCと呼ぶ)の逐次段階により達
成される多段階精製に相当するが、この方法には、例えば蛋白質が有機溶媒によ
り変性してしまうため収率が大きく減少するという周知の欠点がある。さらに、
米国特許US5055555には、酵母で産生した組換え体ヒトG−CSFを、
陽イオン交換カラム(Sセファロース又はモノS)でのクロマトグラフィーによ
る濃縮の後にNaClによる沈殿によって大規模で精製するための選択的且つ単
純化された方法が記載されているが、得られた収率及び純度については言及され
ていない。
【0004】 さらに、RP−HPLCを除くいくつかのクロマトグラフィー段階を使用する
こともG−CSFを精製するために記載された。
【0005】 マウス白血病細胞により自然に産生されたG−CSFを精製するために、フェ
ニルセファロースCL−6B(ファルマシア社製)の使用がニコラ等によるJour
nal of Biological Chemistry , Vol. 258, p. 9017-9023, 1983に記載された。
中空繊維での培養液の予備濃縮及び「塩析」クロマトグラフィーの後、G−CS
Fはフェニルセファロースカラムに直接固定され、次に減少する塩勾配、その後
エチレングリコールの直線勾配を使用して溶出された。
【0006】 ヒドロキシアパタイトの使用が、形質転換したCHO細胞から産生されたG−
CSFの精製の最後の段階として、荒川等によりArchives of Biochemistry an
d Biophysics, Vol. 316, p. 285-289, 1995に記載された。
【0007】 形質転換されたエシェリヒア・コリ(E.coli)細胞から産生されたG−
CSF精製を精製するために、S-H Kang等によるBiotechnology Letters, Vol.
17, p. 687-692, 1995にSPセファロース速流(ファルマシア社)の使用が記載
された。封入体の可溶化及び再生の後、G−CSFは0〜0.5Mの範囲のNa
Cl勾配を使用して溶出された。
【0008】 本発明の主題の一つは、G−CSFを、疎水性相互作用クロマトグラフィーを
使用して予め濃縮させ富化させた生体試料からヒドロキシアパタイトでのクロマ
トグラフィー段階により大規模で且つ高収率で単離及び精製することを可能にす
る方法を提供することである。
【0009】 本発明の方法は、例えば臨床で使用するのに好適な純度を有するG−CSFを
調製するための多段階方法においてG−CSFを精製する第1段階として使用す
ることができる。
【0010】 本発明の主題は、生体試料からG−CSFを精製するにあたり、 a)G−CSFを含む生体試料の容積を疎水性相互作用クロマトグラフィーによ
り減少させて濃縮され脱塩され富化された画分を得、 b)濃縮された画分をヒドロキシアパタイトにG−CSFが弱く結合する条件下
で通して濃縮され脱塩され富化されたG−CSFを含む画分を得、及び c)G−CSFを集める 段階を含むG−CSFの精製方法である。
【0011】 上記の方法は、G−CSFを変性させない条件下で精製すること及び生物学的
に活性なG−CSFを単離することを可能にする。
【0012】 本発明の方法に従って精製されるG−CSFは生物学的及び薬学的に重要な既
知のG−CSFのどれであってもよい。G−CSFには、細胞により、例えば、
ワトソン等がJ. Immunol. Vol. ,137, p. 854-857, 1986に記載したような腫瘍
細胞から確立された細胞系により本質的に産生したG−CSF、国際特許出願W
O95/31560に記載されたようなヒト細胞においてG−CSF遺伝子の活
性化により産生したG−CSF(「Gene Activation-GCSF」であるからGA−G
CSFと呼ぶ)又は宿主細胞により組換えDNA技術によって産生したG−CS
Fが包含される。宿主細胞は、真核細胞、例えば、サルCOS細胞、ハムスター
CHO細胞若しくはマウスC127細胞のような哺乳類細胞又は、例えば、サッ
カロミセス・セレビジエ(S.cerevisiae)のような酵母或いは、例
えば、エシェリヒア・コリ(E.coli)のような原核細胞とすることができ
る。組換え体G−CSFの例は、例えば、C127細胞又はCHO細胞において
産生したG−CSFについて記載した欧州特許出願EP217404、サッカロ
ミセス・セレビジエ(S.cerevisiae)により産生したG−CSFに
ついて記載した米国特許5055555又はCOS細胞だけでなくエシェリヒア
・コリ(E.coli)において産生したG−CSFについて記載した国際特許
出願WO87/01132に記載されている。この方法では、グリコシル化又は
非グリコシル化G−CSFの双方をも精製することができる。
【0013】 本発明の方法でG−CSFを精製できる生体試料は、例えば、細胞溶解液、封
入体又はG−CSFが排出された培養上層液のような細胞培養の生物学的流体を
含む。G−CSFを精製するのに使用される生体試料は、細胞から又は当業者に
周知の方法、例えば、濾過、遠心分離若しくは限外濾過により細胞破壊物から予
め分離されることが好ましい。
【0014】 疎水性相互作用クロマトグラフィーとは、物質分離用担体上での、イオン基な
しで基材に付着した疎水性基との相互作用の相違を基礎とするクロマトグラフィ
ーを意味する。疎水性基は、例えばブチル若しくはオクチル基のような脂肪族リ
ガンド又は、例えばフェニル基若しくはフェニルブチルアミン基のような芳香族
リガンドとすることができ、基材は一般的にゲル、例えば、セファロースのよう
なアガロースである。使用される担体は商業的に入手できる商品である。疎水性
相互作用クロマトグラフィーを使用する全ての方法において、蛋白質の疎水性ゲ
ルへの固定は、高濃度の塩の存在下で行われる。全く予想外で、また有利な態様
では、本発明に係る方法は、低い導電率又は低い塩含有量(例えば、硫酸アンモ
ニウム若しくはNaCl)での蛋白質の固定を特徴とする疎水性相互作用クロマ
トグラフィーを含み、塩並びに高率の汚染性蛋白質を除去しながら初期の生体試
料の容積を減少させることを可能にする。従って、本発明の方法は、濃縮され脱
塩され富化された変性していないG−CSF画分を得るのを可能にし、このもの
は次いでヒドロキシアパタイトに通される。
【0015】 G−CSFが0.1MのNaClを含有する10mMの燐酸塩緩衝液(pH7
)中で平衡化されたヒドロキシアパタイトに固定しなかった画分として集められ
る、上記の荒川等(1995)が記載した精製の最終段階としてのヒドロキシア
パタイトの使用とは反対に、本発明に係る方法は、G−CSFがヒドロキシアパ
タイトに弱く結合する条件を使用し、従って、精製したG−CSFの濃縮され脱
塩された溶液を集めることを可能にさせる。
【0016】 本発明の詳しい主題は、集めたG−CSFが少なくとも90%の純度を有して
いる上記の方法である。
【0017】 また、本発明の詳しい主題は、生体試料が細胞培養上層液である上記の方法並
びにG−CSFがヒトG−CSF(h G−CSF)である上記の方法である。
【0018】 また、本発明の詳しい主題は、容積減少段階が、生体試料をフェニル型の疎水
性相互作用クロマトグラフィー担体上にG−CSFの固定を許容する条件下で置
くこと、及び次いでそれを溶出することを含む上記の方法である。
【0019】 本発明のさらに詳しい主題は、フェニル型の担体がフェニルセファロースであ
る上記の方法である。
【0020】 本発明のかなり詳しい主題は、フェニルセファロース上の固定が0〜60mS
のイオン強度の緩衝液中で行われ、溶出が固定用緩衝液中でイオン強度又は塩濃
度を低下させることにより行われる上記の方法である。
【0021】 また、本発明のさらに詳しい主題は、フェニルセファロース上の固定が0.1
〜1Mの濃度でNaClを含有する緩衝液中で行われる上記の方法である。
【0022】 本発明のかなり詳しい主題は、フェニルセファロース上の固定が0.1〜0.
5Mの濃度でNaClを含有する緩衝液中で行われ、溶出が水により行われる上
記の方法である。
【0023】 本発明に係る方法を例示するフェニルセファロースでの疎水性相互作用クロマ
トグラフィーを使用する例は、実験の部でさらに説明する。
【0024】 また、本発明の詳しい主題は、ヒドロキシアパタイトに通す段階が、2〜30
mSのイオン強度及び5.5〜7.5のpHの緩衝液で行われる本発明に係る上
記方法である。
【0025】 本発明のさらに詳しい主題は、その緩衝液が1〜10mMの濃度で燐酸塩を含
む上記の方法である。
【0026】 また、本発明のさらに詳しい主題は、その緩衝液が1mMの燐酸塩緩衝液であ
り、そのpHが6.0〜7.5である上記の方法である。
【0027】 本発明に係る方法を例示するフェニルセファロースでのクロマトグラフィーの
後にヒドロキシアパタイトを使用する例は、実験の部でさらに説明する。
【0028】 また、本発明は、生体試料からG−CSFを精製するための多段階の方法で含
有しうるG−CSFを精製するにあたり、 a)G−CSFを含有する生体試料の容積を疎水性相互作用クロマトグラフィー
により減少させて濃縮され脱塩され富化された画分を得、 b)濃縮された画分をヒドロキシアパタイトにG−CSFが弱く結合する条件下
で通して濃縮され脱塩され富化されたG−CSFを含む画分を得、及び c)G−CSFを集める 段階を含むG−CSFの精製方法に関する。
【0029】 本発明は、特に、多段階の方法が、イオン交換、ゲル濾過、逆相又は親和性ク
ロマトグラフィーよりなる群から選択される1又は2以上のクロマトグラフィー
段階をさらに含む上記の方法に関する。
【0030】 本発明に係る方法をG−CSFを精製するための多段階の方法で使用すること
を例示するイオン交換及びゲル濾過クロマトグラフィーの段階の例は、実験の部
でさらに説明する。
【0031】 また、本発明はG−CSFと汚染性蛋白質を含む溶液から汚染性蛋白質を除去
するにあたり、 a)その溶液をヒドロキシアパタイトに通して、汚染性蛋白質がヒドロキシアパ
タイトに固定され且つG−CSFが弱く結合するようにし、及び b)G−CSFを溶出させる 汚染性蛋白質の除去方法に関する。
【0032】 本発明は、特に、G−CSFの溶出が固定用緩衝液を用いた単純な洗浄により
行われる上記の方法に関する。
【0033】 G−CSFを含有する溶液中に存在する汚染性蛋白質は、例えば、細胞培養培
地に添加されていたものである。その添加蛋白質は、例えば、ウシ血清又はウシ
胎仔血清のような血清や、例えば、アルブミン若しくはトランスフェリン又はそ
れらの混合物のような部分的に精製された血清蛋白質でありうる。
【0034】 本発明に係る方法では、G−CSFを含有する溶液をヒドロキシアパタイトに
通すうちに、望ましくない蛋白質が担体に強固に固定されると共にG−CSF溶
出の間にも保持されることによってこれらの汚染性蛋白質を除去することができ
る。
【0035】 本発明はまた、詳しくは、G−CSFを含有する溶液がG−CSFを含む生体
試料の疎水性相互作用作用クロマトグラフィーにより調製される上記の方法に関
する。
【0036】 疎水性相互作用クロマトグラフィーは、実験の部でさらに説明するように、例
えば、フェニルセファロースのようなフェニル型担体で行われることが好ましい
。本発明に係る方法では、生体試料からG−CSFを精製する第1段階の間にこ
れらの汚染性蛋白質を有利に除去することができる。
【0037】 分析方法 1.HPLCによるG−CSFの検定 クロマトグラフィー後に収集した画分を、HO/TFA0.1%中で平衡化
した、300オングストローム、5ミクロンのVydacC4カラム(0.46
X15)で2ml/mnの流量で40〜80%の変化をつけ、10分以上のアセ
トニトリル/TFA0.1%の直線勾配を用いる分析用RP−HPLC、及び2
14nmでの分光光度法による検出によって分析した。 G−CSFを、ほぼ65%のアセトニトリル濃度で溶出する。G−CSF濃度
を標準G−CSFとの比較により測定する。純度の評価を、G−CSFピークの
領域と注入ピーク以外の全てのピーク領域との比率により測定する。
【0038】 2.ELISAによるG−CSFの検定 G−CSF濃度は、RアンドDシステム社のELISAキット及びこの供給会
社が奨励する実験記録を使用して測定する。
【0039】 3.SDS−PAGE 試料を、10%〜20%のポリアクリルアミド及び銀染料を含有する即使用可
能なポリアクリルアミドゲル(ノベックス社)上で、50ng〜1μgのG−C
SFの堆積物のためのバイオラド社銀染色キットを使用して分析する。 添付した図は、本発明の側面を例示する。
【0040】 図1は、GA−GCSFを発現すると共に0.1MのNaClを含有する細胞
上層液のフェニルセファロースでの分画を示すクロマトグラムである。任意単位
は、カラム溶出液の導電率及び光学密度(OD)のそれぞれを百分率として表し
ている。
【0041】 図2は、GA−GCSFを発現すると共に0.5MのNaClを含有する細胞
上層液のフェニルセファロースでの分画を示すクロマトグラムである。任意単位
は、図1と同じ意味を持つ。
【0042】 図3は、フェニルセファロースの後のヒドロキシアパタイトマクロプレップセ
ラミック型IでのGA−GCSFの分画を示すクロマトグラムである。
【0043】 図4は、フェニルセファロース及びヒドロキシアパタイト型I後のGA−GC
SFの分析用RP−HPLCのクロマトグラムである。
【0044】 図5は、フェニルセファロース後のヒドロキシアパタイトマクロプレップセラ
ミック型IIでのGA−GCSFの分画を示すクロマトグラムである。任意単位は
図1と同じ意味を持つ。
【0045】 図6は、フェニルセファロース及びヒドロキシアパタイト型II後のGA−GC
SFの分析用RP−HPLCのクロマトグラムである。
【0046】 図7は、濾過した培地の上層液(ウェル3)、フェニルセファロースの溶出液
(ウェル4)、ヒドロキシアパタイトの溶出液(ウェル5)、SPセファロース
の溶出液(ウェル5)、UF濃縮液(ウェル7)、PBS緩衝液中のゲル濾過溶
出液(ウェル9)、酢酸塩緩衝液中のゲル濾過溶出液(ウェル11)におけるG
A−GCSFの連続精製のSDS−PAGEによる分析と標準分子量マーカー(
ウェル1)を表している。GA−GCSFの見かけ上のMWに相当するバンドを
矢印で示す。
【0047】 例1 フェニルセファロースでのクロマトグラフィーによるG−CSFの生体
試料の濃縮
【0048】 出発材料は、エンドトロニクス中空繊維バイオリアクターにおいて0.9%の
ウシ胎仔血清を含有するDMEM/F12培地(ハイクローン社製)中で国際特
許出願WO/31560に従って得た、ヒトGA−GCSFを発現するヒト細胞
系の培養液の遠心分離上層液である。遠心分離の後、その上層液を使用前に−2
0℃で保存した。
【0049】 解凍した上層液に0.1MNaClを必要量添加し、ほぼ15〜20℃の温度
で0.22μmのミリポア膜で濾過した後、フェニルセファロースでクロマトグ
ラフィーした。
【0050】 25%エタノール中で保存し、次いで使用前にMilli−Q脱塩水で洗浄し
た後、0.1MのNaCl溶液で平衡化しておいた50mlのフェニルセファロ
ース速流高度置換型(ファルマシア社製)を備えたファルマシアXK16カラム
を使用して、フェニルセファロースでのクロマトグラフィーによる濃縮を以下の
方法で行った。
【0051】 上で得た229mlの塩を加え且つ濾過した上層液(導電率17.7mS・c
−1)を、13ml/mnの流量でカラムに適用し、カラム溶出液を500m
lの画分として集める。次いで、カラムを、4ml/mnの流量で220mlの
0.05MNaCl溶液により洗浄し、カラム溶出液を40mlの画分として集
める。次いで、カラムを同じ流量で150mlのMilli−Q脱塩水により溶
出し、カラムから溶出液を2mlの画分で集める。最後にカラムを同じ流量で8
Mの尿素溶液で洗浄することにより再生する。
【0052】 カラム溶出液中の総蛋白質を280nmでの吸収により検出し、塩濃度を導電
率計を使用して監視する。カラム溶出液中に水によって溶出した蛋白質の第1ピ
ーク、次いで尿素での洗浄により溶出した蛋白質の第2ピークが存在することを
図1に示す。
【0053】 水による溶出の間に集めた画分をそのG−CSF含有量について分析用RP−
HPLCクロマトグラフィー及び先に記載した条件を使用するELISAにより
分析した。一緒にしたG−CSFを含有する画分(40ml)は、HPLCによ
る滴定で29.3mgのGA−GCSFを含んでおり、56%の収率及び58%
の純度に相当する。 このようにして得られたGA−GCSFフェニルセファロースの溶液は0.1
61mS・cm−1の導電率を有する。
【0054】 例2 フェニルセファロースでのクロマトグラフィー、次いでG−CSF精製
の第1段階としてのヒドロキシアパタイトでのクロマトグラフィー
【0055】 出発材料は、例1のようにするが、ただしエンドトロニクスバイオリアクター
の代わりに5リットルのバイオリアクターを用いて得たヒトGA−GCSFを発
現するヒト細胞系の培養液の上層液である。解凍した上層液を、0.5MのNa
Clを所要量添加し及び0.45μmミリポア膜での濾過の後、フェニルセファ
ロースでクロマトグラフィーした。
【0056】 25%エタノール中で保存し、次いで使用前にMilli−Q脱塩水で洗浄し
たフェニルセファロース速流高度置換型(ファルマシア社製)を備えたファルマ
シアXK16カラムを使用することにより、フェニルセファロースでのクロマト
グラフィーによる濃縮を以下の方法で行った。
【0057】 上で得た塩を加え且つ濾過した1640mlの上層液(導電率56.3mS・
cm−1)を、4ml/mnの流量でカラムに適用し、カラムの溶出液を400
mlの画分として集める。その後このカラムを4ml/mnの同じ流量で240
mlの0.5MNaClにより溶出して、カラム溶出液を40mlの画分として
集める。次いでこのカラムを同じ流量で150mlのMilli−Q脱塩水によ
り溶出して、カラム溶出液を2mlの画分として集める。最終的にこのカラムを
同じ流量で8Mの尿素溶液により洗浄して再生する。
【0058】 カラム溶出液中の総蛋白質及び塩濃度を例1のように検出する。カラム溶出液
中に、水によって洗浄することにより溶出した蛋白質の第1ピーク、次いで尿素
によって洗浄することにより溶出した蛋白質の第2ピークが存在していることを
図2に示す。
【0059】 水による溶出の間に集めた画分を、そのG−CSF含有量について分析用RP
−HPLCクロマトグラフィー及びELISAにより分析した。一緒にしたG−
CSFを含有する画分(50ml)は、HPLCよる滴定で45.1mgのG−
CSFを含んでおり、これは90%の収率、61%の純度に相当する。
【0060】 このようにして得たG−CSFフェニルセファロース溶液は、これをその後の
ヒドロキシアパタイトでのクロマトグラフィーの段階にそのまま使用するのを可
能にさせる4.22mS・cm−1の導電率を有している。
【0061】 予めpH7.3で250mMの燐酸ナトリウム緩衝液(250mM緩衝液、p
H7.3)中に懸濁し、次いで1/250に希釈した250mM緩衝液(1mM
緩衝液、pH7.3)の500mlを5ml/mnの流量でパーコレーションさ
せることにより平衡化した29gのヒドロキシアパタイトマクロプレップセラミ
ック、型I(バイオラド社製)を備えたファルマシアXK16カラムを使用して
、ヒドロキシアパタイトでのクロマトグラフィーによる濃縮を以下の方法で行っ
た。
【0062】 +2℃で終夜保存しておいた上で得られた24mlのG−CSFフェニルセフ
ァロース溶液を、同じ流量でヒドロキシアパタイトに適用する。次にこのカラム
を150mMの1mM緩衝液、pH7.3により溶出し、次いで250mM緩衝
液、pH7.3により同じ流量で洗浄することによって再生し、カラム溶出液を
5mlの画分として集める。カラム溶出液中の総蛋白質及び塩濃度を例2と同様
に検出する。
【0063】 カラム溶出液中に、1mM緩衝液、pH7.3により溶出した蛋白質の第1ピ
ーク、次いで250mM緩衝液、pH7.3により溶出した蛋白質の第2ピーク
が存在することを図3に示す。
【0064】 1mM緩衝液、pH7.3による溶出の間に集めた画分を、分析用RP−HP
LCクロマトグラフィー及びELISAにより分析した。一緒にした画分25〜
49まで(25ml)は、HPLCよる滴定で21.3mgのGA−GCSFを
含んでおり、これは、98.4%の収率、97.8%の純度に相当すると共にH
PLC(図4)の場合と同質のピークを与える。
【0065】 例3 フェニルセファロースでのクロマトグラフィー、次いでG−CSF精製
の第1段階としてのヒドロキシアパタイトでのクロマトグラフィー
【0066】 例2において得た24mlのGA−GCSFフェニルセファロース溶液を、例
2に記載した条件に従うが、ただしヒドロキシアパタイトマクロプレップセラミ
ック型IIを型Iの代わりに使用してヒドロキシアパタイトのカラムでクロマトグ
ラフィーした。
【0067】 カラム溶出液中に、1mM緩衝液、pH7.3により溶出した蛋白質の第1ピ
ーク、次いで250mM緩衝液、pH7.3により溶出した蛋白質の第2ピーク
が存在することを図5に示す。1mM緩衝液による溶出の間に集めた画分を、分
析用RP−HPLCクロマトグラフィー及びELISAにより分析した。一緒に
した画分(25ml)は、HPLCよる滴定で21.7mgのGA−GCSFを
含んでおり、これは、100.2%の収率、94.5%の純度に相当すると共に
HPLC(図6)の場合と同質のピークを与える。
【0068】 例4 フェニルセファロースでのクロマトグラフィー、次いでG−CSFの大
規模精製の第1段階としてのヒドロキシアパタイトでのクロマトグラフィー
【0069】 出発材料は、例2に従うが、ただし100リットルのバイオリアクター及びウ
シ血清を除いた培地を使用して得たGA−GCSFを発現するヒト細胞系の培養
液上層液である。 予め限外濾過により濃縮し、次いで使用前に−20℃で保存した、84リットル
の出発液に相当する10.5リットルの上層液を、0.307KgのNaCl(
0.5M)とするのに要する量を添加し、次いでDurieuxNo.127紙で濾過
した後、フェニルセファロースでクロマトグラフィーした。このようにして得た
濾過培養物の上層液のSDS−PAGEによる分析を図7に示す(ウェル3)。
【0070】 25%エタノール中で保存し、次いで使用前に0.5MNaCl溶液により平
衡化した500mlのフェニルセファロース速流高度置換型(ファルマシア社製
)を備えたファルマシアXK50/30カラムを使用することにより、フェニル
セファロースでのクロマトグラフィーによる濃縮を以下の方法で行った。
【0071】 上で得た濃縮し、塩を加えた上層液(導電率40mS・cm−1)を40ml
/nmの流量でカラムに適用する。次いでこのカラムを同じ流量で1.5リット
ルの0.5MNaCl溶液、次に1.5リットルのMilli−Q脱塩水により
連続溶出し、カラム溶出液を20mlの画分として集める。総蛋白質及び塩濃度
を例1と同様に検出する。
【0072】 水により溶出した蛋白質のピークに一致する画分を、そのG−CSF含量つい
て分析用RP−HPLCクロマトグラフィー及びELISAにより分析した。G
−CSFを含む一緒にした画分(400ml)は、HPLCよる滴定で357m
gのGA−GCSFを含んでおり、これは67.9%の収率、20.6%の純度
に相当する。このように得たGA−GCSFフェニルセファロースの溶液は20
℃で2mS・cm−1の導電率を有する。
【0073】 また、フェニルセファロースの溶液をSDS−PAGEにより分析した(図7
、ウェル4)。ペファブロック(0.2mg/ml)及びベンズアミジン(1m
M)を加えることにより安定化させた後、この溶液を、次のヒドロキシアパタイ
トでのクロマトグラフィーの段階に直ちに使用した。
【0074】 予め5リットルのpH6の1mM燐酸ナトリウム緩衝液(1mM緩衝液、pH
6)中に懸濁し、次いで1リットルのpH6の250mM燐酸ナトリウム緩衝液
(250mM緩衝液、pH6)により50ml/mnの流量で、次いで5リット
ルの1mM緩衝液、pH6でパーコレーションすることにより平衡化した290
gのヒドロキシアパタイトマクロプレップセラミック、型II(バイオラド社製)
を備えたファルマシアXK50/30カラム(これにより500mlのヒドロキ
シアパタイトのカラムが生じる)を使用することにより、ヒドロキシアパタイト
でのクロマトグラフィーを以下の方法で行った。
【0075】 上で得た400mlの安定化したフェニルセファロースのGA−GCSF溶液
を、ヒドロキシアパタイトのカラムに50ml/mnの流量で適用した。次いで
カラムを1.50リットルの1mM緩衝液、pH6で溶出し、カラム溶出液を5
0mlの画分として集める。カラム溶出液の総蛋白質並びに導電率を例1に示し
たように検出する。
【0076】 集めた画分を分析用RP−HPLCクロマトグラフィー及びELISAにより
分析した。一緒にした画分(400ml)は、HPLCよる滴定で331mgの
GA−GCSFを含み、これはHPLCにより見積もった92.5%のクロマト
グラフィー収率と90%以上の純度に相当する。
【0077】 また、このように得たヒドロキシアパタイトの溶液をSDS−PAGEにより
分析した(図7、ウェル5)。
【0078】 例5 ヒドロキシアパタイトでのクロマトグラフィー後の次に行うG−CSF
の精製
【0079】 この例では、多段階精製方法においてヒドロキシアパタイトに通した後に使用
することができるその次のG−CSFを精製する段階を説明する。
【0080】 本発明の方法に従って得たヒトGA−GCSFのヒドロキシアパタイト溶液か
ら、カチオン交換体でのクロマトグラフィーの段階、次いでゲル濾過クロマトグ
ラフィーでの段階を以下の方法で行った。
【0081】 1)カチオン交換体でのクロマトグラフィー 170mlのSPセファロース速流(ファルマシア社製)を備えたファルマシ
アXK26/40カラムを13.2ml/mnの流量で1.380リットルのM
illi−Q水、次いでpH5.3で1.380リットルの20mM酢酸ナトリ
ウム緩衝液(20mM緩衝液、pH5.3)で洗浄することにより平衡化した。
【0082】 例4で得た390mlのGA−GCSFのヒドロキシアパタイト溶液をSPセ
ファロースのカラムに13.2ml/mnの流量で適用する。その後このカラム
を、同じ流量で414mlの20mM緩衝液、pH5.3により、次いで、の5
カラム容積(850ml)の20mM緩衝液、pH5.3の中で0〜250mM
の変化をつけたNaClの勾配に相当する1リットルの溶出緩衝液により、52
分以上洗浄し、カラム溶出液を13.2mlの画分として集める。カラム溶出液
中の総蛋白質を280nmでの吸収による検出により、蛋白質ピークの溶出を観
察する。集めた画分を、そのG−CSF含有量について分析用RP−HPLCク
ロマトグラフィー及びELISAにより分析した。一緒にした画分(237ml
)は、HPLCよる滴定で255mgのGA−GCSFを含んでおり、これは7
8.7%の収率及び98.7%の純度に相当する。
【0083】 また、このように得たSPセファロースの溶液をSDS−PAGEにより分析
した(図7、ウェル6)。
【0084】 2)ゲル濾過クロマトグラフィー 上で得た220mlのGA−GCSFのヒドロキシアパタイト溶液を、予めP
LGC膜(ミリポア社製)に備えた300mlのアミコンセルにおいて+4℃及
び2barの窒素圧力下で限外濾過することによりほぼ10倍に濃縮した。この
ように得たUF濃縮液(21ml)は、HPLCによる滴定で253mgのGA
−GCSFを含み、これは107.1%の収率に相当する。また、このUF濃縮
液をSDS−PAGEにより分析した(図7、ウェル7)。
【0085】 次いで、このUF濃縮液を以下の方法でゲル濾過クロマトグラフィーの段階に
供した。
【0086】 2つのファルマシアXK26/40カラムであって、それぞれに150mlの
スーパーデックス200プレップ等級(ファルマシア社製)を備え且つ1.35
リットルのMilli−Q水により3.3ml/mnの流量で洗浄することによ
って平衡化したものを連続させ、次いで2.650リットルのPBS緩衝液(1
X)により同じ流量で平衡化した。これにより、2つのカラムを使用する265
mlのスーパーデックス200プレップ等級が得られた。
【0087】 上で得た10mlのGA−GCSFのSPセファロース濃縮液を一連のカラム
に3.3ml/mnの流量で適用する。このカラムを同じ流量で300mlのP
BS緩衝液(1X)により洗浄する。カラム溶出液中の総蛋白質を280nmで
の吸収による検出で、蛋白質ピークの溶出液を観察する。集めた画分を、G−C
SF含有量について分析用RP−HPLCクロマトグラフィーにより分析した。
一緒にした画分(42.9ml)は、HPLCによる滴定で85.3mgのGA
−GCSFを含み、これは70.7%の収率及び99%以上の純度に相当する。
【0088】 同様に、上で得た10mlのGA−GCSFのSPセファロースの濃縮液を上
に示した条件下で行うが、ただしPBS緩衝液(1X)の代わりに20mMの酢
酸ナトリウム緩衝液、pH5.5、Tween20(0.005%)を使用して
ゲル濾過によりクロマトグラフィーする。一緒にした画分(42.9ml)はH
PLCによる滴定で95.4mgのGA−GCSFを含み、これは79.1%の
収率及び99%の純度以上に相当する。
【0089】 図7は、それぞれPBS緩衝液(ウェル9)及び酢酸塩緩衝液、pH7(ウェ
ル11)で得られたゲル濾過溶液のSDS−PAGEによる分析を示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】 GA−GCSFを発現すると共に0.1MのNaClを含有する細胞上層液の
フェニルセファロースでの分画を示すクロマトグラムである。
【図2】 GA−GCSFを発現すると共に0.5MのNaClを含有する細胞上層液の
フェニルセファロースでの分画を示すクロマトグラムである。
【図3】 フェニルセファロースの後のヒドロキシアパタイトマクロプレップセラミック
型IでのGA−GCSFの分画を示すクロマトグラムである。
【図4】 フェニルセファロース及びヒドロキシアパタイト型I後のGA−GCSFの分
析用RP−HPLCのクロマトグラムである。
【図5】 フェニルセファロース後のヒドロキシアパタイトマクロプレップセラミック型
IIでのGA−GCSFの分画を示すクロマトグラムである。
【図6】 フェニルセファロース及びヒドロキシアパタイト型II後のGA−GCSFの分
析用RP−HPLCのクロマトグラムである。
【図7】 濾過した培地の上層液(ウェル3)、フェニルセファロースの溶出液(ウェル
4)、ヒドロキシアパタイトの溶出液(ウェル5)、SPセファロースの溶出液
(ウェル5)、UF濃縮液(ウェル7)、PBS緩衝液中のゲル濾過溶出液(ウ
ェル9)、酢酸塩緩衝液中のゲル濾過溶出液(ウェル11)におけるGA−GC
SFの連続精製のSDS−PAGEによる分析と標準分子量マーカー(ウェル1
)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AU,BA, BB,BG,BR,BZ,CA,CN,CR,CU,C Z,DM,DZ,EE,GD,GE,HR,HU,ID ,IL,IN,IS,JP,KP,KR,LC,LK, LR,LT,LV,MA,MG,MK,MN,MX,N O,NZ,PL,RO,SG,SI,SK,TR,TT ,UA,US,UZ,VN,YU,ZA (72)発明者 エドアルド サルビ フランス国 エフ94120 フォントネイ スー ブワ、リュ ド ネイイ、16ビス Fターム(参考) 4H045 AA20 BA10 CA40 DA11 EA20 GA21 GA24

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体試料からG−CSFを精製するにあたり、 a)G−CSFを含む生体試料の容積を疎水性相互作用クロマトグラフィーによ
    り減少させて濃縮され脱塩され富化された画分を得、 b)濃縮された画分をヒドロキシアパタイトにG−CSFが弱く結合する条件下
    で通して濃縮され脱塩され富化されたG−CSFを含む画分を得、及び c)G−CSFを集める 段階を含むG−CSFの精製方法。
  2. 【請求項2】 集めたG−CSFが少なくとも90%の純度を有する請求項
    1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 生体試料が組織培養上層液である請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 G−CSFがヒトG−CSF(hG−CSF)である請求項
    1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 容積減少段階が、生体試料をフェニル型の疎水性相互作用ク
    ロマトグラフィー担体上にG−CSFの固定を許容する条件下で置くこと、次い
    でその溶出を行うことを含む請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 フェニル型担体がフェニルセファロースである請求項5に記
    載の方法。
  7. 【請求項7】 フェニルセファロース上の固定が0〜60mSのイオン強度
    の緩衝液中で行われ、溶出が固定用緩衝液中でイオン強度又は塩濃度を低下させ
    ることによって行われることを含む請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 フェニルセファロース上の固定が0.1〜1Mの濃度でNa
    Clを含む緩衝液中で行われる請求項6に記載の方法。
  9. 【請求項9】 フェニルセファロース上の固定が0.1〜0.5Mの濃度で
    NaClを含有する緩衝液中で行われ、溶出が水によって行われる請求項8に記
    載の方法。
  10. 【請求項10】 ヒドロキシアパタイトに通す段階が2〜30mSのイオン
    強度及び5.5〜7.5のpHの緩衝液中で行われる請求項1に記載の方法。
  11. 【請求項11】 緩衝液が1〜10mMの濃度で燐酸塩を含む請求項10に
    記載の方法。
  12. 【請求項12】 緩衝液が1mMの燐酸塩緩衝液であり、そのpHが6.0
    〜7.5である請求項10に記載の方法。
  13. 【請求項13】 生体試料からG−CSFを精製するための多段階の方法で
    含有しうるG−CSFを精製するにあたり、 a)G−CSFを含む生体試料の容積を疎水性相互作用クロマトグラフィーによ
    り減少させて濃縮され脱塩され富化された画分を得、 b)濃縮された画分をヒドロキシアパタイトにG−CSFが弱く結合する条件下
    で通して濃縮され脱塩され富化されたG−CSFを含む画分を得、及び c)G−CSFを集める 段階を含むG−CSFの精製方法。
  14. 【請求項14】 多段階の方法がイオン交換、ゲル濾過、逆相又は親和性ク
    ロマトグラフィーよりなる群から選択される1又は2以上のクロマトグラフィー
    段階をさらに含む請求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 G−CSFと汚染性蛋白質を含有する溶液から汚染性蛋白
    質を除去するにあたり、 a)その溶液をヒドロキシアパタイトに通して、汚染性蛋白質がヒドロキシアパ
    タイトに固定され且つG−CSFを弱く結合させ、及び b)G−CSFを溶出させる 汚染性蛋白質の除去方法。
  16. 【請求項16】 G−CSFの溶出が固定用緩衝液による単純な洗浄により
    行われる請求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 G−CSFを含む溶液がG−CSFを含む生体試料の疎水
    性相互作用クロマトグラフィーにより調製される請求項15に記載の方法。
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