JP3998156B2 - 糖タンパク質様エリトロポエチンの精製方法 - Google Patents

糖タンパク質様エリトロポエチンの精製方法 Download PDF

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Description

本発明は糖タンパク質を含む生物学的液体からの生物学的に活性な糖タンパク質の簡単でかつ効率的な回収方法に関する。
更に詳細には、本発明の方法は、高度にグリコシル化されたタンパク質、即ちその分子量の約30%より多い糖含有量を有する糖タンパク質及び糖ペプチドを回収するのに適する。
本発明の方法により便利に精製し得る糖タンパク質の特定かつ好適な例はエリトロポエチンである。
遺伝子操作された細胞を含む種々の原料からのエリトロポエチンの製造は、いくつかのヨーロッパ特許出願または特許、例えばEP−148605、EP−205564、EP−209539、EP−267678、EP−649464及びEP−672160に報告される。
本明細書において用いる「エリトロポエチン」または「エリトロポエチン生成物」なる用語は、天然のエリトロポエチン、尿誘導されたヒトエリトロポエチン並びにアミノ酸配列及び天然のエリトロポエチンを十分に複製し、骨髄細胞を網状赤血球及び赤血細胞の製造を増大させ得るように生体内生物学的特性を持たせるグリコシリル化を有する非天然のポリペプチドを包含すること、そしてまた本明細書に引用をもって含ませ米国も指定してPCT/US92/09627として出願された国際特許出願公開番号WO 93/09222、または米国特許出願第07/985,586号に基づく優先権を主張しているWO 94/12650に記載されるような、無傷なエリトロポエチンコード遺伝子を哺乳動物細胞中に導入する際に哺乳動物細胞培養液から得られるエリトロポエチンまたは「遺伝子活性化された」エリトロポエチンを含む内因性のエリトロポエチン遺伝子の活性化の際に哺乳動物細胞培養液から得られるエリトロポエチンを含むことを意図するものである。
本発明の方法は殊にエリトロポエチン産生細胞培養物の培養液中に含まれるエリトロポエチンの回収に適する。
本明細書で用いる「培養液」なる用語は、好ましくは人工由来の任意の液、例えば哺乳動物細胞及び殊に遺伝子的に転換された哺乳動物細胞の細胞培養液に関するものであることを意図する。
好ましくは、本出願にいう「培養液」は細胞及び細胞残屑から当該技術分野で通常のように濾過または限外濾過により分離された培養液である。更に、本明細書において、「濾過された培養液」なる用語は、細胞及び細胞残屑から当該技術分野で通常のような濾過または限外濾過により分離された培養液を示すために用いる。
「産生細胞」は、好ましくは適当な媒質中で培養する際に所望の糖タンパク質を回収可能な量で産生し得る真核または好ましくは哺乳動物由来の安定化または非安定化細胞ラインである。これらの細胞の代表例には、繊維芽細胞、表皮ケラチン細胞、上皮細胞(例えば哺乳動物上皮細胞、腸上皮細胞)、内皮細胞、グリア細胞、神経細胞、血液の形成成分(例えばリンパ細胞、骨髄細胞)、筋肉細胞及びこれらの体細胞タイプの先駆体が含まれる。上記のように、これらの細胞は好ましくは哺乳動物由来(例えばマウス、ラット、ウサギ、ネコ、イヌ、ブタ、ウシ、トリ、ヒツジ、ヤギ、ウマ、サル、ヒト)のものであり、そして最も好ましくは霊長動物及びヒトからのものである。殊にまた、「産生細胞」なる用語は、上記の国際特許出願公開WO 93/09222またはWO 94/12650に記載されるような、細胞に直接的または間接的に回収可能な量のエリトロポエチンを産生させる脊椎動物由来、殊に哺乳動物由来、並びに最も好ましくは外因性の遺伝物質で形質転換された霊長動物またはヒト由来の形質転換された第一、第二の、そして不死化された細胞を含む。
エリトロポエチンを産生させるために有用である不死化されたヒト細胞は広く公知であり、そしてこれらに限定されないが、HeLa細胞及びHeLa細胞の誘導体(例えばATCC CCL 2、2.1及び2.2)、MCF−7肺ガン細胞(例えばATCC MTB 22)、K−562白血病細胞(例えばATCC CCL 234)、KBガン細胞(例えばATCC CCL 17)、2780AD卵巣ガン細胞、Van del Blick,A.M.ら、Cancer Res.、48:5927〜5932(1988)、Raji細胞(ATCC CCL 86)、Jurkat細胞(ATCC TIB 152)、Namalwa細胞(ATCC CRL 1432)、HL−60細胞(ATCC CCL 240)、WiDr細胞(ATCC CCL 213)、HT1080細胞(ATCC CCL 1219)、Daudi細胞(ATCC CCL 213)、RPMI 8226細胞(ATCC CCL 155)、U−937細胞(ATCC CRL 1593)、Bowesメラノーマ細胞(ATCC CRL 9607)、WI−38VA13サブライン2RS細胞(ATCC CCL 75.1)及びWOLT−4細胞(ATCC CRL 1582)が入手可能であり、そしてこれらのものを含む。また、第二のヒト繊維芽細胞株例えばWI−38(ATCC CCL 75)及びMRC−5(ATCC CCL 171)も使用し得る。
上記のように、本発明の方法は任意のかかる培養液及び産生細胞からの所望の糖タンパク質の回収に適する。
遺伝子工学技術を生物学的に活性なタンパク質の大規模な製造に広く応用することはその高い需要を満たし得る量でこれらのものが得られる期待を実質的に高めた。しかしながら、いくつかの例において、培養液からのその回収は困難で、扱いにくく、かつ経費がかかる。このことは上記のようにタンパク質が高度にグリコシル化される場合にあてはまる。殊にこれらの場合において、大規模生産に適する簡単及び効率的な回収方法に対する当該分野における必要性が引き続き存在する。
エリトロポエチンの特異的活性を本明細書において言及する場合、このものはELISA法(例えば本出願に報告されるもの:ヒトエリトロポエチンELISA法、R&D Systems,Inc.)により測定され、一方、試料のタンパク質含有量はBCA Protein Assayにより測定される。これらの分析法は「分析法」なる標題の下で以下に詳細に報告される。
従って、本発明の1つの目的は、ジヒドロキシボロニル担持クロマトグラフィー用マトリックスを用いる全体的な精製方法における適当なクロマトグラフィー工程を提供する。このクロマトグラフィー工程はその効率性及び融通性のために多段工程における第一工程または続いての工程になり得る。第一のクロマトグラフィー工程として、以下に詳細に記載するように、ジヒドロキシボロニルクロマトグラフィーは好ましくはイオン交換クロマトグラフィー工程と組み合わせ、一方、続いてのクロマトグラフィー工程として、このものは多段工程のいずれかの段階に導入し得る。この多段工程には更に適当ならばイオン交換、サイズ排除、疎水性相互作用及びアフィニティークロマトグラフィー工程からなる多数のクロマトグラフィー工程のいずれかが含まれる。
多段工程における続いてのクロマトグラフィー工程として、ジヒドロキシボロニルクロマトグラフィーを好ましくは半精製された物質であるエリトロポエチンを含む物質を予備平衡されたジヒドロキシボロニル担持クロマトグラフィー用マトリックスに適用することにより行う。また半精製された物質はこのものをマトリックスに適用する前にマトリックス平衡用緩衝液中で平衡化させる。この平衡用緩衝液は「第一の平衡用緩衝液」として前に示されており、そして以下に詳細に定義する。本工程は殊にエリトロポエチンの精製に適する。
本発明の1つの目的は、
a)単離すべき糖タンパク質を含む濾過された培養液を予備平衡させたジヒドロキシボロニル担持クロマトグラフィー用マトリックスと接触させ、
b)第一の溶離用緩衝液で溶出させ、そしてこの溶離液を直接第四級アンモニウム官能基を担持する陰イオン交換マトリックスと接触させ、そして
c)糖タンパク質を第二の溶離液で溶出させる
ことからなる精製方法である。
本明細書の開示を完全に読めば明らかなように、これらの工程段階は培地中に含まれる糖タンパク質の数倍の精製を可能にし、従ってこれらは多段工程における第一の精製段階として効果的に用いられる。
本発明の方法の好適な具体例によれば、単離すべき糖タンパク質を含む培養液は、
a)濾過した培養液をジヒドロキシボロニル担持クロマトグラフィー用マトリックスと接触させ、
b)第一の溶離用緩衝液で溶出させ、そしてこの溶離液を第四級アンモニウム官能基を担持する陰イオン交換マトリックスと直接接触させ、
c)第二の溶離用緩衝液で溶出させ、
d)5,000〜25,000Dカットオフ膜上で限外濾過し、
e)場合により緩衝液を次の工程に適するものに交換するために透析し、そして
f)5,000乃至250,000D間の分離範囲を有する分離樹脂上でゲル濾過する
ことからなる工程に付される。
他の好適な具体例によれば、本発明の方法は
a)pH7.5〜9.0に調整した濾過された培養液を2乃至20mS/cm2間のイオン強度及び7.5乃至9.0間のpH値を有する25〜100mMの濃度の水性緩衝液である第一の平衡用緩衝液で平衡させたジヒドロキシボロニル担持クロマトグラフィー用マトリックスと接触させ、
b)第一の平衡用緩衝液及び次に低分子量物質を含む10〜100mMの1,2−シス−ジオールを含む第一の平衡用緩衝液で順次洗浄し、
c)可能であれば2〜8Mのカオトロピック剤、2〜40mMのシアネート受容体、及び0.01〜0.1%(w/w)の界面活性剤の存在下にて、20〜200mMの濃度の1−ヒドロキシ、2−アミノ基を有する化合物を含む7.5乃至11.0間のpH値を有する水性緩衝液である第一の溶離用緩衝液で溶出させ、
d)この溶離液を7.5乃至11.0間のpH値及び0.01〜0.1%(w/w)の界面活性剤を有する水性緩衝液である第二の溶離用緩衝液中で平衡された第四級アンモニウム官能基を担持する陰イオン交換マトリックスと接触させ、
e)第二の平衡用緩衝液及び更に50mMまでの塩を含む同緩衝液で順次洗浄し、
f)0.01〜0.1%(w/w)の界面活性剤及び150〜350mMの塩の存在下にて7.5乃至11.0間のpH値を有する第二の溶離用緩衝液で溶出させ、
g)5,000〜30,000Dカットオフ膜上で限外濾過し、
h)場合により緩衝液を次のゲル濾過工程に適するものに交換するために透析し、そして
i)5,000乃至250,000D間の分離範囲を有する分離樹脂上でゲル濾過する
ことからなる。
「ジヒドロキシボロニル担持クロマトグラフィー用マトリックス」は、ホウ素原子が炭素原子鎖に安定的に結合し、ここでその中心部の炭素原子が種々の使用条件下でホウ素に結合するに十分の遊離電子密度を与えるボロネート官能基を担持する任意の既知のクロマトグラフィー用マトリックスをいう。最も好ましくは、この中心炭素原子は芳香族炭素原子、例えば可能であれば置換されたベンゼン環に属する炭素原子である。本発明の方法に殊に好適に使用されるものは、いわゆるフェニルボロネート樹脂である。これらの樹脂の例は引用をもって本明細書の一部とする米国特許第4,562,251号、同第4,778,888号及び同第4,269,605号に報告される。これらの中で、フェニルボロネートアガロースマトリックスが現在最も好ましい。これらのマトリックスは現在例えばAmicon Inc.またはGrace Inc.から、MATREX GEL PBA−10、PBA−30及びPBA−60を包含するMATREX GELなる商標名で市販されている。
現在、第一の精製工程としての用途に最も好適なフェニルボロネートアガロースは、m−アミノフェニル硼酸が60〜100μM硼酸/mlゲルの割合で50〜150μm直径の球形ビーズのサイズ範囲を有するアガロースと共有結合されるMATREX GEL PBA−60として販売されるものである。しかしながら、続いての精製工程として、フェニルボロネートアガロースマトリックス、例えばm−アミノフェニル硼酸が30〜50μM硼酸/mlゲルの割合で50〜150μm直径球形ビーズのサイズ範囲を有するアガロースと共有結合されるMATREX GEL PBA−30が好ましい。
現在、これらのクロマトグラフィー用マトリックスの最も好適な用途は、バッチ法または他のシステムを完全に除外するものではないが、カラムクロマトグラフィーシステムにおけるものである。
カラムクロマトグラフィーシステムに用いる場合、ジヒドロキシボロニル担持クロマトグラフィー用マトリックスは好ましくは室温、好ましくは5乃至25℃間、最も好ましくは10乃至20℃間で用いられ、約15℃が最も好適な温度である。
上記の「第一の平衡用緩衝液」は好ましくは示された濃度範囲、イオン強度及びpH値でグリシン、リン酸塩、炭酸水素トリアルキルアンモニウム及び4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジノエタンスルホン酸(HEPES)から選ばれる。この第一の平衡用緩衝液に対する殊に好適な濃度は約50mMの濃度であり、一方、殊に好適なpH値は約8.5であり、そして好適な伝導度は約2.5mS/cm2である。これらは第一の工程及び続いての工程の精製の両方の場合に好適な条件である。
上記の「1,2−シス−ジオール含有物質」は1,2−シス−ジオール官能基を有し、即ち共面(coplanar)または準共面(quasi-coplanar)立体配置を保持するかまたは仮定し得る隣接炭素原子上に少なくとも2個のヒドロキシ基を有する任意の既知の低分子量化合物である。当該分野においていずれの場合でも通常既知であるこれらの化合物の代表例は、小さい開鎖状(open-chain)ポリオール、例えばソルビトール、マンニトール、アドニトール、アラビトール、グリセリン、エリトリトール及びシス−イノシトール、並びに閉鎖状(closed-chain)単糖類、例えばリボース及びマンノースであり、ソルビトールが現在最も好ましい。殊に好適なものは第一の精製工程の場合には約50mMの濃度の低分子量物質を含む1,2−シス−ジオールの使用であり、一方、続いての精製工程においては20〜100mMの濃度が現在好ましく、100mMが最も好適なものである。
該「第一の溶離用緩衝液」の主な構成成分である上記の「1−ヒドロキシ、2−アミノ基を有する化合物」は、かかる官能基を有し、かつ上記のpH範囲内の水性緩衝液を生成し得る任意の化合物である。任意のかかる化合物の代表例には次のものがある:TRISまたはトリス(ヒドロキシメチル)アミノエタンとしても知られている2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール;ビス(ヒドロキシメチル)アミノエタン;トリシンとしても知られているN−[2−ヒドロキシ−1,1−ビス(ヒドロキシメチルエチル)]グリシン;及びビシンとしても知られているN,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)グリシン。これらのものは好ましくは約20〜100mMの濃度で使用され、第一の精製工程の場合は約50mMが現在最も好ましい。好ましくは、第一の溶離用緩衝液は約8.5のpH値に調整される。続いての精製工程としての用途に対し、好適な濃度範囲は20〜150mMであり、100mMが最も好ましい。またこの用途のためには、TRISが現在好適なものである。
フェニルボロネートクロマトグラフィーを第二のクロマトグラフィー工程として用いる場合の好適な溶離条件はTRIS 100mM及びソルビトール100mMを含む溶離用緩衝液を含む。
好ましくは、「第二の平衡用緩衝液」及び「第二の溶離用緩衝液」は、その主成分として1−ヒドロキシ、2−アミノ基を有する上記定義の化合物を有する。この場合、その好適な濃度は20乃至200mM間である。
「カオトロピック剤」(“chaotropic agent”)は、一般にその解離特性のために、タンパク性物質の塩溶及びすなわちその水性媒質中での可溶化を好適にする試薬である。
カオトロピック剤の代表例は尿素及びその誘導体並びにグアニジンである。カオトロピック剤は、存在する場合、2乃至8M間の濃度で用い、約4〜6Mが好ましい。
シアネート受容体は尿素の加水分解の結果として生成し得るCNO-イオンを容易に結合し得る任意の既知の物質である。シアネート受容体としてグリシンが好ましい。本発明の工程におけるその用途に対し、グリシンは好ましくは2〜40mM、最も好ましくは約20mMの濃度で用いられる。
本明細書で用いる「界面活性剤」なる用語は、表面張力、即ちその表面積を減少させる液体の表面で作用する力を減少させる任意の既知の物質をいう。界面活性剤の好適な例には「Tween」として知られている脂肪酸のポリオキシエチレンソルビタン誘導体があり、「Tween 20」(即ち、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン)が現在好ましい。現在、界面活性剤は、存在する場合、好ましくは約0.01〜0.1%(w/w)の濃度で用いられ、約0.01%が現在最も好ましい。
第四級アンモニウム官能基を担持する上記の陰イオン交換体マトリックスは、該官能基を有する任意の既知の、そして市販の陰イオン交換体マトリックスである。本発明の方法に用いるために好ましいものは、アガロースまたはセルロースベースのマトリックス、例えば微結晶性セルロースまたは交差結合されたアガロースである。また、殊に好適なものはジエチルアミノエチル、トリエチルアミノメチルまたはトリメチルアミノメチル官能基を担持するマトリックスである。
殊に好適な陰イオン交換体マトリックスは、例えばQ-Sepharose(Pharmacia AB)として市販されるトリメチルアミノメチル交差結合されたアガロースである。これらのマトリックスを含むクロマトグラフィー工程は最も好ましくは室温で行われるカラムクロマトグラフィーとして行われる。
上記のように塩を洗浄用または溶離用緩衝液に加える場合、このものは当該分野で通常のように緩衝液のイオン強度を増大させるために加えられる。当該分野で通常用いられる任意の塩がこの目的のために本発明の方法に用いることができ、NaClが最も頻繁にかつ便利に用いられるものである。
限外濾過工程は当該分野で通常のように接線流システム(tangential flow system)または撹拌セルシステムを用いて行われる。好ましくは、膜は例えばMillipore Inc.またはAmicon Inc.から市販されているタイプのポリスルホン膜または再生セルロース膜である。本発明の方法に現在用いるために好ましいものは10,000のカットオフを有するものである。
次に、限外濾過した濾液を場合によりそれ自体当該分野で既知の方法により次のゲル濾過工程に用いるものと好ましくは同様の緩衝液中で透析する。このゲル濾過緩衝液は6乃至8間のpH値を有する水性緩衝液である。塩は好ましくはこの緩衝液中で100〜200mMで存在し、そしてより好ましくは塩は100mMであり、かつpH値は約7.4〜7.5である。
通常のゲル濾過マトリックスを便利にはこの工程段階で使用し得る。これらのマトリックスの代表例は、アクリルアミドで交差結合されたポリデキストラン例えばアリルデキストランをN,N’−メチレンビスアクリルアミド及び交差結合されたセルロースゲルで共有結合的に交差結合させることにより製造される高機械的強度の複合体親水性ゲルである。市販の交差結合されたデキストラン−アクリルアミドはSEPHACRYLなる商標名で既知であり、そしてPharmacia ABから入手できる。好適なSEPHACRYLゲルは25〜75μmのビーズサイズを有し、かつその交差結合をこのものが球形のタンパク質に対して5,000〜250,000Dの分画範囲を有するように制御されたSEPHACRYL S-200 HRである。
交差結合されたセルロースゲルの例には、市販の交差結合された多孔性セルロースゲル例えばAmicon Inc.から入手できるGLC 300(平均粒径44〜125μm)またはGLC 1,000(平均粒径53〜125μm)である。
本発明の方法は殊に既知のものがもつ大きな欠点なしに容易にスケールアップすることができる一連の工程からなるために、大規模製造に向いている。
更に、本発明の方法は水性溶媒のみが用いられ、そしてこのことは当該分野に精通せる者により認められるようにさらなる利点を表す。
加えて、本発明の方法は何ら溶媒の交換または調整を必要とせずに第一の工程からの溶離液を第二の工程に直接移すことにより、その第一のクロマトグラフィー工程(即ちジヒドロボロニルマトリックスを用いるもの)からその第二のクロマトグラフィー工程(即ち陰イオン交換体マトリックスを用いるもの)に通すことが可能となる。
全体的な操作が容易になることに加え、本発明の方法のこの特徴は回収率を改善することに寄与する。
本発明の工程は事実500〜2,000 ELISA単位/mgの平均特異活性を有する濾過された細胞液から出発して145,000〜175,000 ELISAの平均特異活性を有するエリトロポエチン生成物の回収を可能にする。
更に、第一及び第二のクロマトグラフィー工程の組合わせは、完全な工程のに対する110〜150倍の全体的な精製ファクターで、初期培養液の60〜100倍の精製を可能にする。
エリトロポエチンの場合におけるように、本発明の工程の終了時に回収される糖タンパク質は塩除去及び当該分野で通常の凍結乾燥後に固体として単離し得るか、または得られる溶液を例えば透析により溶媒交換し、例えば引用をもって本明細書の一部をなすEP−430,200に記載される製薬学的調製物に適する溶液にし得る。
次の実施例は説明のためのみのものであり、そして本発明の範囲を限定するためのものではない。
実施例1
エリトロポエチン精製における第一の精製工程としてのフェニルボロネートクロマトグラフィー
約20mgのエリトロポエチンを含むWO 93/09222の実施例21またはWO 94/12650に記載により得られたヒトエリトロポエチン生成細胞の培養液の上澄を混合膜カートリッジ(1.2及び0.5μm;Opticap、Millipore Inc.)上で濾過し、次に30,000D再生セルローススパイラルカートリッジS1Y30(Amicon Inc.)上で限外濾過し、そして水及び0.05M HEPES pH8.5、伝導度2.5mS/cm2で透析した。限外濾過液を0.05% Tween 20を含む0.05M HEPES pH8.5(緩衝液A)で平衡化したフェニルボロネートアガロースクロマトグラフィー用カラム(120ml膨潤樹脂;PBA 60、Amicon Inc.)上に担持させ、そして水冷により約10〜15℃で保持した。流速を約2〜4カラム容量(CV)/時間に設定した。ベースラインが安定するまで[280nmでの光学密度(OD)]緩衝液Aで洗浄した後、0.01% Tween 20及び0.05Mソルビトールを含む0.05M HEPES pH8.5(緩衝液B)を用いて洗浄を続けた。6M尿素、0.02Mグリシン及び0.01% Tween 20を含む0.02M TRIS pH8.5(緩衝液C)を用いて溶出を行い、溶出したピーク(280nmでのOD)を捕集し(約4〜5CV;収率70〜80%、精製ファクター約20倍)、そして0.01% Tween 20を含む0.02M TRIS pH8.5(緩衝液D)で平衡化したトリメチルアミノメチル交差結合されたアガロース陰イオン交換樹脂(25ml膨潤樹脂;Q-Sepharose FF、Pharmacia AB)上に直接担持させた。ベースラインが安定するまで緩衝液D、及び次にまた0.05M NaClを含む緩衝液D緩衝液E)を用いて一定流速で洗浄した後、0.01% Tween 20及び0.15M NaClを含む0.02M TRIS pH8.5(緩衝液F)を用いて溶出を行った。ピークを捕集し(回収約80%)、そして10,000Dカットオフの膜(YM10、Amicon)を有する撹拌されたセルを用いる限外濾過により濃縮した。
濃縮された溶液を0.15M NaClを含む0.02M TRIS pH7.4(緩衝液G)で平衡化した交差結合されたデキストラン−アクリルアミドゲル濾過カラム(Sephacryl S200;Pharmacia AB)上に担持させ、そして同じ緩衝液で溶出させた。フラクションを捕集し、エリトロポエチン生成物を含むもの(ELISAアッセイ法)をプールし、そして上記のように限外濾過により濃縮した。
実施例2
エリトロポエチン精製における続いての精製工程としてのフェニルボロネートクロマトグラフィー
約20mgのエリトロポエチンを含む半精製されたヒトエリトロポエチン(WO 93/09222の実施例21またはWO 94/12650に記載のように得られた生成細胞からのもの)の溶液を水及び0.05M HEPES pH8.5、並びに0.15M NaCl、伝導度約18mS/cm2を用いて透過濾過または透析し、0.15M NaClを含む0.05M HEPES pH8.5(緩衝液A’)で平衡化したフェニルボロネートアガロースクロマトグラフィー用カラム(120ml膨潤樹脂;PBA 60、Amicon社)上に担持させ、そして水冷により約10〜15℃に保持した。流速を約2〜4カラム容量(CV)/時間に設定した。ベースラインが安定するまで[280nmでの光学密度(OD)]緩衝液A’で洗浄した。0.1Mソルビトールを含む0.10M TRIS pH8.5(緩衝液B’)を用いて溶出を行い、溶出したピーク(280nmでのOD)を捕集した(約4〜5CV;収率約90%)。
分析方法:
ELISA:
上記の方法により得られたエリトロポエチン生成物の特異的活性はQUANTIKINE IVD(R&D SYSTEMS Inc.)として既知でかつ市販されているヒトEPO ELISA法により測定した。
タンパク質アッセイ法:
タンパク質アッセイ法はビュレット反応(アルカリ性媒質中でのCu2+からCu1+へのタンパク質還元)をCu1+に対するビシンコニン酸(BCA)の高度に特異的な反応を組み合わせた方法であるBCAタンパク質アッセイ試薬方法(Pierce Chemical Co)により行った。
特異的活性:
試料に対する特異的活性は次式により計算される:特異的活性=ELISAによるエリトロポエチンの全単位/BCAアッセイ法によるタンパク質の全mg。エリトロポエチンの精製した調製物はBCAアッセイ法により約200,000ELISA単位/mgタンパク質の特異的活性を有していた。エリトロポエチンの単位を定量するためにELISAを用いる特異的活性はエリトロポエチンの実際の生物学的活性に間接的にのみ関連する。生体内の特異的活性を測定するために一般的に行われる試験は当該分野に精通せる者により既知であるエクスハイポキシック多血球血症(exhypoxic polycythemic)マウスバイオアッセイ法(例えばアッセイ法により当該分野に精通せる者により既知であるようにIU/mgとして特異的活性を測定し得る)である。
HPLC分析:
装置:PDA検出器モデル996を備えたWaters 616 LCシステム
カラム:Vydac protein C4、3μm、4.6×250mm
移動相:A)0.1%水性トリフルオロ酢酸:アセトニトリル、95:5、B)0.1%水性トリフルオロ酢酸:アセトニトリル、5:95 グラジエント:分(%B):5(5)、50(95)
流速:1ml/分
SDS−PAGE分析:
SDS−PAGE分析は製造者の指示及び当該分野の通常の知識に従ってPhast System、Pharmacia AB上で行い、そして濃度測定はFlying Spot走査型デンシトメータCS−9301 PC、島津製作所を用いて行った。
分析データ及び結果:
数回の実験から捕集したデータから、細胞上澄のエリトロポエチンの特異的活性は500〜2,000ELISA単位/mgの範囲内であり;第一のクロマトグラフィー工程後に回収されたエリトロポエチンの特異的活性は約35,000〜95,000ELISA単位/mgであり;実施例1に記載された工程の終了時に回収されたエリトロポエチン生成物の特異的活性は平均して約145,000〜175,000ELISA単位/mgであった。
上記の方法により行われたHPLC並びにSDS−PAGE分析は工程の終了時に回収されたエリトロポエチン生成物が92%より多い曲線下面積(AUC)を表す主なピークを有することを示した。

Claims (19)

  1. a)エリトロポエチンを含む濾過された培養液を、グリシン、リン酸塩、炭酸水素トリアルキルアンモニウム及び4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジノエタンスルホン酸から選ばれる第一の平衡用緩衝液で予備平衡させたジヒドロキシボロニル担持クロマトグラフィー用マトリックスに適用し、
    b)第一の平衡用緩衝液で洗浄し、そして
    c)1−ヒドロキシ2−アミノ基を有する化合物ならびに小さい開鎖状ポリオール及び閉鎖状単糖類から選ばれる物質を含む1,2−シス−ジオールを含む7.5〜11間のpH値を有する水性緩衝液で溶出させる
    工程を含んでなるエリトロポエチンの精製方法。
  2. a)エリトロポエチンを含む濾過された培養液を、グリシン、リン酸塩、炭酸水素トリアルキルアンモニウム及び4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジノエタンスルホン酸から選ばれる第一の平衡用緩衝液で予備平衡させたジヒドロキシボロニル担持クロマトグラフィー用マトリックスと接触させ、
    b)1−ヒドロキシ、2−アミノ基を有する化合物を主たる成分として含有する第一の溶離用緩衝液で溶出させ、そしてこの溶離液を第四級アンモニウム官能基を担持する陰イオン交換マトリックスと直接接触させ、
    c)エリトロポエチンを1−ヒドロキシ、2−アミノ基を有する化合物を主たる成分として含有する第二の溶離用緩衝液で溶出させ、そしてそれを捕集する
    ことを含んでなるエリトロポエチンの精製方法。
  3. a)エリトロポエチンを含む濾過された培養液を、グリシン、リン酸塩、炭酸水素トリアルキルアンモニウム及び4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジノエタンスルホン酸から選ばれる第一の平衡用緩衝液で予備平衡させたジヒドロキシボロニル担持クロマトグラフィー用マトリックスと接触させ、
    b)1−ヒドロキシ、2−アミノ基を有する化合物を主たる成分として含有する第一の溶離用緩衝液で溶出させ、
    c)この溶離液を第四級アンモニウム官能基を担持する陰イオン交換マトリックスと直接接触させ、
    d)1−ヒドロキシ、2−アミノ基を有する化合物を主たる成分として含有する第二の溶離用緩衝液で溶出させ、
    e)5,000〜25,000Dカットオフ膜上で限外濾過し、
    f)場合により緩衝液を次の工程に適するものと交換するために透析し、そして
    g)5,000〜250,000D間の分離範囲を有する分離樹脂上でゲル濾過する
    ことを含んでなるエリトロポエチンの精製方法。
  4. a)pH7.5〜9.0に調整した濾過された培養液を2〜20mS/cm2間のイオン強度及び7.5〜9.0間のpH値を有する25〜100mMの濃度の水性緩衝液である第一の平衡用緩衝液で平衡させたジヒドロキシボロニル担持クロマトグラフィー用マトリックスと接触させ、
    b)第一の平衡用緩衝液及び次いで小さい開鎖状ポリオール及び閉鎖状単糖類から選ばれる物質を含む10〜100mMの1,2−シス−ジオールを含む第一の平衡用緩衝液で順次洗浄し、
    c)可能であれば2〜8Mのカオトロピック剤、2〜40mMのシアネート受容体、及び0.02〜0.1%(w/w)の界面活性剤の存在下にて、20〜200mMの濃度で1−ヒドロキシ、2−アミノ基を有する化合物を含む7.5〜11.0間のpH値を有する水性緩衝液である第一の溶離用緩衝液で溶出させ、
    d)この溶離液を7.5〜11.0間のpH値及び0.01〜0.1%(w/w)の界面活性剤を有する水性緩衝液である第二の溶離用緩衝液中で平衡された第四級アンモニウム官能基を担持する陰イオン交換マトリクスと接触させ、
    e)第二の平衡用緩衝液及び50mMまでの塩を更に含む同じ緩衝液で順次洗浄し、
    f)0.01〜0.1%(w/w)の界面活性剤及び150〜350mMの塩の存在下にて1−ヒドロキシ、2−アミノ基を有する化合物を主たる成分として含有し且つ7.5〜11.0間のpH値を有する第二の溶離用緩衝液で溶出させ、
    g)5,000〜30,000Dカットオフ膜上で限外濾過し、
    h)場合により緩衝液を次のゲル濾過工程に適するものと交換するために透析し、そして
    i)5,000〜250,000D間の分離範囲を有する分離樹脂上でゲル濾過する
    ことを含んでなるエリトロポエチンの精製方法。
  5. ジヒドロキシボロニル担持クロマトグラフィー用マトリックスがフェニルボロネートアガロースである請求の範囲第1〜4項のいずれかに記載の方法。
  6. 第一の平衡用緩衝液が約0.05Mの濃度の4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジノエタンスルホン酸である請求の範囲第1〜4項のいずれかに記載の方法。
  7. 第一の平衡用緩衝液のpH値が約8.5である請求の範囲第1〜6項のいずれかに記載の方法。
  8. 小さい開鎖状ポリオールがソルビトール、マンニトール、アドニトール、アラビトール、グリセリン、エリトリトール及びシス−イノシトールから選ばれ、そして閉鎖状単糖類がリボース及びマンノースから選ばれる請求の範囲第1または4〜7項のいずれかに記載の方法。
  9. 小さい開鎖状ポリオール及び閉鎖状単糖類から選ばれる物質を含む1,2−シス−ジオールがソルビトールである請求の範囲第1または4項に記載の方法。
  10. 小さい開鎖状ポリオール及び閉鎖状単糖類から選ばれる物質を含む1,2−シス−ジオールが約0.05Mの濃度で存在する請求の範囲第1または4項記載の方法。
  11. 第二の平衡用緩衝液が0.02〜0.2Mの濃度で1−ヒドロキシ、2−アミノ基を有する化合物を含む請求の範囲第1または4〜10項のいずれかに記載の方法。
  12. 第二の平衡用緩衝液が0.05Mの濃度で1−ヒドロキシ、2−アミノ基を有する化合物を含む請求の範囲第1または4〜10項のいずれかに記載の方法。
  13. 1−ヒドロキシ、2−アミノ基を有する化合物が2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、ビス(ヒドロキシメチル)アミノエタン、N−[2−ヒドロキシ−1,1−ビス(ヒドロキシメチルエチル)]グリシン及びN,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)グリシンから選ばれる請求の範囲第4〜12項のいずれかに記載の方法。
  14. カオトロピック剤が尿素及びその誘導体ならびにグアニジンから選ばれる請求の範囲第4〜13項のいずれかに記載の方法。
  15. カオトロピック剤が6M尿素である請求の範囲第14項記載の方法。
  16. シアネート受容体がグリシンである請求の範囲第4〜15項のいずれかに記載の方法。
  17. 第四級アンモニウム官能基を担持する陰イオン交換マトリックスがジエチルアミノエチル、トリエチルアミノメチルまたはトリメチルアミノメチル官能基を担持する微結晶性セルロースまたは交差結合されたアガロースから選ばれる請求の範囲第3〜16項のいずれかに記載の方法。
  18. 陰イオン交換マトリックスがトリメチルアミノメチルアガロースである請求の範囲第17項記載の方法。
  19. ゲル濾過を細孔を制御した交差結合されたデキストラン−アクリルアミドゲルマトリックスを用いて行う請求の範囲第3〜18項のいずれかに記載の方法。
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