JPS63201200A - TGF−β制御糖タンパク質サブユニツト - Google Patents

TGF−β制御糖タンパク質サブユニツト

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JPS63201200A
JPS63201200A JP62032197A JP3219787A JPS63201200A JP S63201200 A JPS63201200 A JP S63201200A JP 62032197 A JP62032197 A JP 62032197A JP 3219787 A JP3219787 A JP 3219787A JP S63201200 A JPS63201200 A JP S63201200A
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tgf
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、癌化成長因子β(Transforsin
gGrowth Factor−β (TGF−β)と
可逆的に結合してTGF−βの活性を阻害する、新規な
制御波タンパク質のサブユニットに関する。この新規物
質は、(+) TGF−β過剰産生腫瘍に対する制癌剤
、(2)創傷並びに肝炎の治療剤、(3)血中及び組織
中のTGF−β濃度の高感度測定法に用いる試薬として
の用途を有する。
[従来の技術] TGF−βは外傷の修復や肝細胞の再生に関係する因子
であって、血小板中に蓄積されている。
TGF−βは血小板をトロンビンて処理すると滞在型(
latent form)の状態で血小板から分泌され
る。
(Nakamura、  T、、  Teramoto
  Il、、  Tomita、  Y、  &lcl
+1hara、  A、、  Biochem、  B
iophys、  Res。
Commun、 134.755−763 (1981
i)) TGF−βは多くの肝異機能を有する成熟ラッ
ト初代培養肝細胞の増殖を阻害する(Nakamura
、 T、、 Tomita、 Y、。
Hirai、 R,、Yamaoka、 K、、 Ka
ji K、 & 1chihara。
A、 Biochea+、 Biophys、 Res
、 Commun、 山、 pp。
1042−1050 (1985); Hayashi
、 I、& Car!、 B、I。
J、 Ce11. Physiol、 125. pp
、82−91 (1985))。
TGF−βはTGF−α又は表皮Jli!:長因子(E
にF)の存在下で、軟寒天中でNRK 49F 繊維芽
細胞及びAKR−28細胞の付着非依存性成長を促進し
くRoberts、 八、B、。
Frolik、 C,A、、 Anzano、 M、A
、 & 5porn、 M、B。
Fed、 Proc、 42. pp、2621−26
26 (+983); As5oian。
Roに、、 Komoriya、^、、 Meyers
、 C,A、、 Miller、 D。
M、&  5porn、M、B、、J、Biol、Ch
ew、258.pp。
7155−7160 (198コ))、多くの細胞系の
単層培養における付刃依存性成長を阻害する(Tuck
er、 R,F、。
5hipley、 G、D、、 Mo5es、 Il、
L、 & l1olley、 R,W、。
5cience 226. pp、705−707 (
+984); Roberts。
A、B、、 Anzano、 M、A、、 Wakef
ield、 L、M、、 Roche。
N、S、、 5tern、 D、F、 & 5porn
、 M、B、、 Proc、 Natl。
Acad、 Sci、 U、S、A−、82,pp、1
19−123 (1985))。
[発明の概要] 本願発明者らは、4個以上の分子が会合してTGF−β
と可逆的に結合し、TGF−βと結合している状態では
TGF−βの活性を阻害してこれを潜在型とするTGF
−βの制御糖タンパク質サブユニットを見出し、これを
単離することに成功し本願発明を完成した。
すなわち、この発明は、血小板中に存在し、4個以上の
分子が会合したものがTGF−βと可逆的に結合してT
GF−βの活性を阻害し、熱及び酸に対して安定であり
、ジチオスレイトール又はトリプシンで処理するとその
TGF−β阻害活性が失われる分子量約46kd0′)
糖タンパク質サブユニットを提供する。
[発明の効果] この発明により、 TGF−βの活性を制御する新規な
糖タンパク質サブユニットか提供された。この発明のサ
ブユニットを会合させた糖タンパク質により、TGF″
−βの高感度微量定量か可能となり、血中TGF−βと
種々の疾病との相関か明らかにてきる。また、 TGF
−βを産生じてオートクリン機構で自律的増殖を行なう
腫瘍の成長を阻害する制癌剤として利用できる。さらに
、肝炎などの種々の炎症に対する抗炎症剤として利用す
ることも可能である。
[発明の詳細な説明] この発明の糖タンパク質サブユニットは以下のようにし
て単離、精製することかてきる。
まず、従来から知られている方法により、血小板から潜
在型のTGF−βを分泌させる。これは、全血から遠心
により血小板を分離し、これを例え−ば2U/■lのト
ロンビンを含むバッファーに24゛し、例えば室温て1
0分間放置することによって行うことができる。遠心に
より血小板を除いた上清中に潜在型TGF−βが含まれ
ており、以下の操作においてこれを出発物質とする。
次に、この潜在型子GF−β(TGF−βに制御糖タン
パク質が結合したもの)から糖タンパク質サブユニット
の会合体を解離する。これは、上記上清を100℃の水
中で5分間処理することによりて、又は上記上清を6M
尿素若しくはIN酢酸で処理することによって行うこと
がてきる。6M尿素又はIN酢酸による処理は、これら
を含むリン酸バッファーに対して一夜透析することによ
って行うことがてきる。なお、これらの処理を行う前に
、例えばMono−Sカラム(ファルマシア社製)のよ
うな高性使陰イオン交換クロマトグラフィーによって肝
細胞増殖因子(IIGF)を除去し、さらに限外ろ過に
よって滅菌することか好ましい、WI在型TGF−βを
含む分画は、上記Mono−Sカラムを素通りする。
上記操作により解離したTGF−βとその制御糖タンパ
ク質を次に、6M尿素とバッファーとて平衡化した例え
ばMono−Qカラム(ファルマシア社製)のような高
性能陰イオン交換クロマトクラフィーに架ける。同一バ
ッファーて洗?4+後、 NaCl濃度勾配で溶出する
。後述する実施例て明らかになるように、制御J1糖タ
ンパク質は0.4M NaC1により溶出されるので、
NaC1勾配は0.4Mを挟んで行う必要がある。精製
を確実に行うために、この陰イオン交換クロマトグラフ
ィーは少なくとも2回行うことが好ましい。
制御則タンパク質店性分画を次に6M尿素とバッファー
で平衡化した例えばセファクリルS−300(ファルマ
シア社製)のようなゲルろ過クロマトグラフィーに架け
てさらに精製する。なお、ゲルろ過に架ける前に、上記
活性分画を限外ろ過にて濃縮しておくことが好ましい。
このゲルろ過クロマトグラフィーにおいて、この発明の
サブユニットの会合体である糖タンパク質か500から
[100kdの分画に溶出する。
次に制御則タンパク質店性分画をQ、05z)−ソフル
オロ酢酸(TFA)に対して透析し、0.05’X 丁
FAて平衡化した例えばBio Rad C4カラムに
架けて逆相高速液体クロマトグラフィーを行う、溶出は
、例えば30〜45zのアセトニトリル勾配により行う
ことができる。この発明の制御糖タンパク質サブユニッ
トはアセトニトリル濃度39%の位置に溶出する。
上記操作により、この発明の糖タンパク質サブユニット
は単離、精製される。還元条件下のSO3−ポリアクリ
ルアミドゲル電気泳動(SO3−PAGE)により調べ
たところ、この発明の糖タンパク質サブユニットは、分
子量約46kdの位置に単一のバンドとして現れた。従
って、この発明の糖タンパク質サブユニットの分子量は
約46kdである。
TGF−βの制御則タンパク質の分子量は中性条件下の
上記セファクリルS−300ゲルろ過クロマトグラフィ
ーでは500から500kdの大分子量を示し、還元条
件下の5O3−PAGEでは46kdを示すことから、
制w糖タンパク質は、この発明のサブユニットから成る
ホモオリゴマーであることがわがつた。ところが、非還
元条件下の5DS−PAGEでは制御則タンパク質はい
ずれの位はにも町確なバントを示さない。そこで上記の
ようにして精製したalt糖タンパク質サブユニットを
2% SDSて37°C115時間処理後、5%ゲルを
用いた5DS−PAGEを行い、21會幅でゲルをスラ
イスして、各スライスから制御則タンパク質をリン酸バ
ッファーで一昼夜抽出して制御波タンパク質活性を測定
した。その結果、制御波タンパク質活性は分子量約18
0kdと約220kdの位置に二本のピークとして検出
された。この結果、制御波タンパク質活性を示す最低分
子量が約180Mであることを示し、これは46kdの
サブユニット4個に相当する。また、制御波タンパク質
活性は後述するようにメルカプトエタノールやジチオス
レイトールで還元すると失活することより、サブユニッ
トの単量体ては活性がない、従って、この発明のサブユ
ニットは4個以上会合して活性なTGF−βの制御則タ
ンパク質として機能することがわかった。
この発明のサブユニットが4個以上会合して成る糖タン
パク質は、上述のように処理するとTGF−βから解離
するが、TGF−βと共に中性条件て数分間インキュベ
ートすると、再びTGF−βと結合してTGF−βの活
性を阻害する。しかも、TCP−β活性の阻害はこの発
明の糖タンパク質サブユニットの濃度に依存して変化す
る。
この発明のサブユニットから成る糖タンパク質は、10
0℃、3分間の加熱によってそのTGF−β阻害活性が
全く減少せず、1M酢酸で25°C12時間処理しても
そのTGF−β阻害活性が20%しか落ちないので、熱
及び酸に対して安定であるということが言える。一方、
50mMのジチオスレイトールで37℃、2時間処理、
又は濃度10JLg/fitのトリプシンて37°C1
2時間処理することによってTGF−β阻害活性が実質
的に失われる。
この発明の新規物質は、コンカナバリンAに対して高い
親和性を有し、α−メチルマンノシドによってコンカナ
バリンAから解離するので、糖タンパク質であることが
わかった。
また、この発明のTGF−β制御糖タンパク質サブユニ
ットは、ヒトを含む哺乳動物に広く存在するものである
[実施例] この実施例において、成熟ラット肝細胞の単離及び培養
のために用いた材料はTanaka、 K。
5ato、 M、、 Tosita、 Y & Ich
ihara、 A、(1978) J。
Biochem、 84.937−946に記載された
ものと同しものを用いた。組換えヒトEGFは赤穂市の
アース製薬社製、インシュリン、アプロチニン及び子ウ
シ海漿からの純粋トロンビンはシグマ化学社製、セファ
クリルS−300、Mono−3及びMono−Qカラ
ムはファルマシア社製、〔メチル−’IIチミジン(S
2.4Ci/IIaol)はニュー・イングランド・ヌ
クリア社製、ヒトTGF−βはバイオメディカル・テク
ノロジー社製のものを用いた。
TGF−β及びTGF−β制御糖タンパク質の活性測定
法以下の実施例において、各分画のTGF−β活性は以
下に述べる2つの全く独立した方法の両方又は一方によ
り行なった。1つの方法ては、成熟ラット初代培養肝細
胞のDNA合成のTGF−βによる阻害を調べた。成熟
ラット肝細胞は、Nakamura、 T、、 Tos
ita、 Y & Ichihara、 A、、 J。
Bioches、 94.1029−1035 (19
83)に記載した方法により単離し単層培養した。イン
シュリン(10−7M) 、 EGF (20ng/m
l) 、 TGF−βを培養20時間後に加え、15時
間後に【3旧チミジン(2,5゜Ci/ml、 0.3
ルCi/層■ol)をアフィジコリン(10ルg/l)
と共に又はアフィジコリンを加えることなく加えた。2
4時間後、【3旧チミジンの取り込みをNakamur
a、T、、  To醜ita、  Y  &  Ich
ihara、  A、(1983)J、 Bioche
m、 94.1029−1035に記載した方法により
測定した。TGF−βはこのDNA合成を阻害するので
、その取り込み量が少ないほどTGF−βの活性が高い
ことになる。もう1つの方法では、軟寒天中でのNHK
 49F細胞のコロニー形成を調べた。アメリカン・タ
イプ・カルチャー・コレクションから得たNRK 49
F細胞を、5%ウシ胎児血清を含むダルベツコの修飾培
地に維持した。軟寒天中でのコロニーの形成は、Nak
amura、 T、、 Tomita、 Y、。
Hirai、 R,、Ya+*aoka 、 K、、 
Kaji、に、 & Ichihara。
A、、Biochem、Biophys、  Res、
Co55un、  133.1042−1050 (1
985)に記載した方法に従い、2ng/mlのEGF
の存在下て行なった。
一方、 TGF−β制御糖タンパク賀の活性は次のよう
にして測定した。2.5膿g/+slのウシ血清アルブ
ミンと2ng/mlのラット又はヒトTGF−β(最大
有効量)を含むsog+のリン酸バッファー中て被検試
料を室温て5分間インキュベートした。得られた混合物
のTGF−β活性を上記と同様に肝細胞のDNA合成の
阻害又はNHK 49F細胞のコロニー形成の促進を測
定することによって測定した。この発明の糖タンパク質
の活性の1ユニツトは、初代培養肝細胞のDNA合成を
完全に阻害する状態から50%回復させる量を意味する
。比活性はタンパク質1mg当りのユニットて表わし、
タンパク質の測定はローリ−らの方法(Lo豐ry、 
O,H,。
Rosebrough、 N、J、、 Farr、 A
、L、 & RANDALL、 R,J。
(1951) J、 Biol、 Cbc国、 14す
、 265−275)に従って行なった。
成熟ラットの血液を、抗凝固剤として0.1倍体積の0
.ISM NaCl−77mM EDTA(pH7,4
)を含む注射筒に集めた。これを200 x gで15
分間遠心し、得られた上澄を2500 x gで15分
間遠心して血小板を沈殿させた。沈殿をリン酸バッファ
ーに懸濁して遠心する操作を2回行なって洗浄した。顕
微鏡て判定したところ99%以上の純度の血小板沈殿が
得られた。20/slのトロンビンを含むリン酸バッフ
ァー中に血小板を懸濁し、室温で10分間放置し、次に
血小板の凝集物を2500 x gで15分間遠心して
沈殿させた。得られた上清を、この発明の糖タンパク質
精製の出発物質として用いた。
上記血小板抽出物を、0.15M NaC1,10mM
Hepes及び2IIMCaC12を含む50+*Mの
トリス塩酸バッフy −(pH8,5)で平衡化したM
ono−Sカラム(1x 10cm)にかけて肝細胞増
殖因子(IIGF)を除去した。素通り分画(420m
l)をプールし、PM 10膜?アミコン社製)を用い
て限外ろ過し、5倍に濃縮した。このようにして濃縮し
た材料(4,3ml。
1.77■gタンパク賀)を、6Mの尿素を含む25I
IMトリスバッファー(pH8,5)に対して一夜透析
し、この発明のサブユニットから成る糖タンパク質をT
GF−βとの複合体から解離させた。
透析後の試料(147tgタンパク質)を上記トリスバ
ッファー(pH8,5)/6M尿素て十分平衡化したM
ono−Qカラム(ファルマシア社製) (1x 10
cm)に架けた。同一ハツフア−てカラムを洗浄後、流
速120m1/時間て3段階のNaC1濃度勾配溶出を
行なった。先ず、0−0.25 M Na1lまでを1
0分間て上昇させ、さらに10分間、0.25M Na
Clを流し続け、Mono−Qカラムに吸着した大部分
の夾雑タンパク質な洗い流した0次に、 0.25−0
.55Mまでを60分。
間の勾配で流し、TGF−βと制御語タンパク質を溶出
した。最後に、0.55M−1,0Mまで10分間て急
上昇させ、カラムを洗った。このクロマトグラ−フィー
の結果が第1図に示されている。第1図中、黒丸は制御
糖タンパク賀活性、白丸は成熟−ラット初代培養肝細胞
のDNA合成抑制能にて測定したTGF−β活性、実線
は280n■ての吸光度又はNaC1の潤度勾配を示す
、第1図から、TGF−β活性は0.25M NaCl
て、TGF−β制御糖タンパク質は0.4MNa(:l
てそれぞれ溶出され、両者は完全に分離したことかわか
る。
上記Mono−Qカラムによる陰イオン交換クロマトグ
ラフィーを再び行った。その結果を第2図に示す。この
再クロマトグラフィーにより制御則タンパク質は高度に
精製されることがわかる。
次に、上記Mono−Qカラムによる再クロマトグラフ
ィーの活性画分を集め、PMIOの限外ろ過で1.11
に濃縮後、リン酸バッファー76M尿素で平衡化したセ
ファクリルS−300(ファルマシア社製、1.6cs
 x 75cm)に架け、 10m1/時間の流速で溶
出した。このゲルろ過てTGF−β制御側タンパク質活
性はV。より少し遅れた位置に溶出され、分子量400
kd以下の夾雑タンパク質と分離された。このゲルろ過
クロマトグラフィーの結果を第3図に示す。
上記ゲルろ過の活性画分(91)を0.05$ TFA
に対して透析し、TFAで平衡化後、Bio Rad 
(:4カラム(バイオラド社製、4.6m* X 25
01票)に架け、30−45%の間てゆるやかなアセト
ニトリル濃度勾配により、制御則タンパク質を溶出した
。制御則タンパク質活性はアセトニトリル濃度39%の
位置に溶出されるタンパク質のピークに一致して認めら
れた。この逆相高速液体クロマトグラフィー(HPLC
)の結果を第4図に示す。
以上の精製過程を第1表に要約した。1g1表に示され
るように、逆相HPLCて精製された制御則タンパク質
の比活性は、2727 x 10”単位/mgタンパク
質で、Mono−3素通り画分から約1286倍に精製
され、その回収率は7%であった。
次に、逆相クロマトグラフィーにより得られた活性画分
をメルカプトエタノール存在下て処理し、 5DS−P
AGEを行い、銀染色によってタンパク質を染色した。
結果を第5図に示す、第5図に示されるように、この発
明の制御則タンパク質すツユニットは分子量約46kd
の単一のハントとして得られ、実質的に均一標品である
ことがわかった。
TGF−β制御糖タンパク質の諸性質 一方、メルカプトエタノール非存在下(非還元条件下)
ての5O3−PAGEによっては、制御則タンパク質は
いずれの位置にも明確なハントを示さなかった。そこて
、上記逆相HP L Cにより得られた活性画分を2%
SDSて37℃、15時間処理後、5%ゲルを用いた5
O3−PAGEを行い、2I幅てゲルをスライスして各
スライスから制御則タンパク質をリン酸バッファーて一
昼抽出してその活性を測定した。
結果を第6図に示す。第6図に示すように、制御則タン
パク質活性は分子量約180kdと約220kdの位置
に2木のピークとして検出された。
この結果はTGF−β制御糖タンパク質活性を示す最低
分子量か180 kdであることを示し、これは46k
dのこの発明のサツユニット4個に相当し、制m糖タン
パク質は少なくともテトラマー以上の分子会合体である
ことがわかった。後述するように、制御則タンパク賀活
性はメルカプトエタノールやジチオスレイトールで還元
すると失活することから、46kdのサブユニット単量
体では活性がない。
次に、この発明のサブユニットから成る制御則タンパク
質か、TGF−βと結合してその活性を量に依存して阻
害することを示す実験を行なった。
上記のように精製したこの発明のサブユニットから成る
糖タンパク質を、子ウシ血清アルブミン溶液(2j+g
/ml)で希釈し、限外ろ過により滅菌した。 TGF
−βの活性を、8i々の糖タンパク質濃度において調べ
た。
結果を第7図に示す、第7図中、破線はTGF−βを加
えることなくインシュリンとEGFのみを加えた場合の
肝細1抱のDNA合成を示す、第7図から明らかなよう
に、この発明のサブユニットから成る制u1糖タンパク
質は、TGF−βと再び結合してTGF−βによる肝細
胞DNA合成の阻害を中和することがわかる。しかも、
その中和の程度が制御則タンパク質の量に依存して変化
することがわかる。
次に、上記のようにしてMgしたこの発明の制mtIタ
ンパク質0’) 50 p−1(0,2pLg 9 ン
ハ’)質)をトップシン(10ルg/ml、37°C5
2時間)、ジチオスレイトール(5hM、25℃、2時
間)、IN酢酸(25℃、2時間)、又は加熱(沸騰水
、3分IL’l )処理した。トリプシンによる消化は
2時間インキュベート後、終濃度1mMのフェニルメチ
ルスルフォニルフロリドを加えることによって反応停止
を行なった。これらの処理の後、試料にウシ血清アルブ
ミン(2,5+ag/ml)を加え、リン酸バッファー
に対して一夜透析し、その活性を上記方法に従って測定
した。
結果を第2表に示す、第2表より、この発明の糖タンパ
ク質は100℃、3分間の加熱でその活性が全く減少せ
ず、上記酢酸処理によりても活性を80%維持している
ことかわかる。従って、この発明の制御則タンパク質は
熱及び酸に対して安定であると言える。一方、上記ジチ
オスレイトールによる処理で活性が完全になくなるので
、活性を発揮するためにはジスルフィド結合が必要であ
ることかわかる。また、上記トリプシン処理によっても
活性が完全になくなるので、活性を発揮するためにはタ
ンパク質構造が必要であることがわかる。
この発明のサブユニットの木質が糖タンパク質であるこ
とは、コンカナバリンAへの高い親和性とα−メチルマ
ンノシドによる解離によって示された。この実験は具体
的には以下のようにして行なった。すなわち、ゲルろ過
により部分精製した制御則タンパク質を0.SM  N
a(:lを含む25mMトリス塩酸バッファー(pH7
,5)で平衡化したコンカナバリンAセファロースカラ
ム(0,5c■x 2c■)にかけ、同−八ツファーで
カラムを十分洗浄後、α−メチルマンノシドを上記バッ
ファーに溶解させ、第8図に示す各濃度て段階約9溶出
した。
結果を第8図に示す、第8図から制御則タンパク質はコ
ンカナバリンAセファロースに吸着し、0.01〜0.
1Mα−メチルマンノシドにより特異的に溶出されるこ
とがわかる。
さらに、この発明の制御則タンパク質をノイラミニダー
ゼ、エンドグリコシダーゼD、エンドグリコシダーゼH
又はα−マンノシダーゼ(いずれも5■U)で処理して
その活性を調べた。
結果を第3表に示す、第3表より、この発明の制御則タ
ンパク質はノイラミニダーゼ、エンドグリコシダーゼD
、α−マンノシダーゼに対しては比較的安定であるが、
エンドグリコシダーゼHに対しては不安定であり、この
ことから制御則タンパク質は高マンノース糖釦の基部の
N−アセチルグルコサミン結合を切断するとその活性を
失うことがわかる。すなわち、制u4aタンパク質の活
性には高マンノースa鎖が必須であることがわかる。
t53表 なし       1.12       −1  +
 EGF           9.37      
       −+  TGF−β       1.
77            −+未処理    9.
73      100糖タンパク ダーゼ(5mU)
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明のTGF−β制御則タンパク質サブ
ユニットの精製工程における第1回目の陰イオン交換ク
ロマトグラフィーの結果を示す図。 第2図は同じく第2回目の陰イオン交換クロマトグラフ
ィーの結果を示す図、 第3図は同精製工程におけるゲルろ過クロマトグラフィ
ーの結果を示す図、 第4図は同精製工程における逆相高速液体クロマトグラ
フィーの結果を示す図。 第5図は精製されたこの発明のTGF−β制御則タンパ
ク質サブユニットの還元条件下ての5DS−PAGEの
結果を示す図。 第6図は非還元条件下での丁GF−β制御糖タンパク質
の5DS−PAGEの各ゲルスライス中の制御糖タンパ
ク質活性を示す図、 第7図は、この発明のサブユニットから成る糖タンパク
質によるTGF−βの活性阻害の濃度依存性を示す図。 t58図は、この発明のサブユニットから成る糖タンパ
ク質のコンカナバリンAへの結合及び解離の状態を示す
図である。 特許出願人  東亜燃料工業株式会社 特許出願人代理人 弁理士 谷用 芙次部第5図 Rf 第7図 制御塘タンパク質(ng/if) 手 わタ ネ市 正 書(方式) 昭和62年9月14日

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  血小板中に存在し、4個以上の分子が会合したものが
    TGF−βと可逆的に結合してTGF−βの活性を阻害
    し、熱及び酸に対して安定であり、ジチオスレイトール
    又はトリプシンで処理するとそのTGF−β阻害活性が
    失われる分子量約46kdの糖タンパク質サブユニット
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105385674A (zh) * 2015-11-25 2016-03-09 青岛康原药业有限公司 一种从草鱼中提取纯化胰蛋白酶的方法

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CN105385674A (zh) * 2015-11-25 2016-03-09 青岛康原药业有限公司 一种从草鱼中提取纯化胰蛋白酶的方法

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