JP2003504371A - テトラヒドロ葉酸エステル塩およびテトラヒドロ葉酸の純粋異性体をテトラヒドロ葉酸エステル塩の分別結晶化によって製造する方法 - Google Patents

テトラヒドロ葉酸エステル塩およびテトラヒドロ葉酸の純粋異性体をテトラヒドロ葉酸エステル塩の分別結晶化によって製造する方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、(6S,αS)−または(6S,αR)−テトラヒドロ葉酸エステル塩および(6S,αS)−または(6S,αR)−テトラヒドロ葉酸を製造および濃縮する方法に関する。本発明は、テトラヒドロ葉酸エステルと芳香族スルホン酸との付加塩のジアテレオマーを等モルのまたは濃縮された混合物を有機溶剤中で製造するかまたは溶解し、次いで少なくとも1度結晶化処理し、次にその結晶を場合によっては(6S,αS)−または(6S,αR)−テトラヒドロ葉酸に加水分解し、これらを遊離の酸として結晶化するかまたは塩の状態で単離することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、テトラヒドロ葉酸エステルと芳香族スルホン酸との付加塩のジアテ
レオマーの等モルのまたは濃縮された混合物を有機溶剤中で製造するかまたは溶
解し、次いでそれを少なくとも1度結晶化処理し、次にその結晶を場合によって
は(6S,αS)−または(6S,αR)−テトラヒドロ葉酸に加水分解し、こ
れらを遊離の酸として結晶化するかまたは塩の状態で単離することによって、(
6S,αS)−または(6S,αR)−テトラヒドロ葉酸エステル塩および−テ
トラヒドロ葉酸を製造および濃縮する方法に関する。(6S,αS)−または(
6S,αR)−テトラヒドロ葉酸エステルの付加塩を相応するスルホン酸と一緒
に母液から分離しそして相応するテトラヒドロ葉酸またはそれの塩を加水分解に
よって得ることができる。
【0002】 葉酸は式I
【0003】
【化2】
【0004】 で表され、この場合グルタミン酸残基の不斉α−C原子がS−立体配置(αS)
で存在するかまたはR−立体配置(αR)で存在し得る。葉酸のエナンチオマー
は以下では(αS)−葉酸および(αR)−葉酸と称する。葉酸エステルおよび
それの誘導体についても同様なことが言える。これらは(αS)−葉酸エステル
および(αR)−葉酸エステルと呼ぶ。天然に産する葉酸は(αS)−葉酸に相
当する。
【0005】 テトラヒドロ葉酸は式II
【0006】
【化3】
【0007】 で表され、この場合グルタミン酸残基の不斉α−炭素原子がS−立体配置(αS
)で存在するかまたはR−立体配置(αR)で存在しそしてテトラヒドロプテリ
ン残基中の不斉α−炭素原子6がS−立体配置(6S)で存在するかまたはR−
立体配置(6R)で存在し得る。テトラヒドロ葉酸のジアステレオマーは以下で
は(6S,αS)−、(6S,αR)−、(6R,αS)−および(6R,αR
)−テトラヒドロ葉酸と呼ぶ。テトラヒドロ葉酸エステルおよびそれの誘導体に
ついても同様なことが言える。これらは(6S,αS)−、(6S,αR)−、
(6R,αS)−および(6R,αR)−テトラヒドロ葉酸エステルと称する。
天然に産するテトラヒドロ葉酸は(6S,αS)−テトラヒドロ葉酸に相当する
【0008】 以下において葉酸、葉酸エステルおよび葉酸エステル塩という言葉は他に表示
が無い限り、常に2種のエナンチオマー(αS)および(αR)を包含しそして
テトラヒドロ葉酸、テトラヒドロ葉酸エステルおよびテトラヒドロ葉酸エステル
塩は可能なあらゆるジアステレオマーを包含する。
【0009】 テトラヒドロ葉酸は5−ホルミル−または5−メチル誘導体およびそれの生理
学上親和性のある塩の状態で広く治療に使用されてきた。還元された葉酸塩およ
び葉酸エステルの天然に産するジアステレオマー、例えば(6S,αS)−テト
ラヒドロ葉酸の生物活性が一番強いことは久しい以前から公知である。それ故に
最も活性のある状態でのみ含まれているかまたはこれが少なくとも高濃度で含ま
れる治療用製剤を提供することが合目的的である。
【0010】 テトラヒドロ葉酸は工業的には一般に(αS)−葉酸のプテリン骨格の二つの
イミン基を不均質水素化することによって製造され、その際に(6S,αS)−
および(6R、αS)−テトラヒドロ葉酸の当モル混合物が一般に得られる。当
モル混合物は製薬製剤に使用することができる。しかしながら以前にはテトラヒ
ドロ葉酸の所望の(6S、αS)−ジアステレオマーは分別結晶によって濃縮す
るかまたは純粋な状態で製造することが可能である。これのためには種々の方法
が公知である。例えばヨーロッパ特許第0,495,204号明細書参照。
【0011】 ヨーロッパ特許第0,495,204号明細書に記載の方法では、水に溶解さ
れそして次いで結晶化される、テトラヒドロ葉酸スルホナートの(6S、αS)
−および(6R、αS)−ジアステレオマーの当モル混合物が使用される。この
方法は所望の(6S、αS)−ジアステレオマーを濃縮させ、その際に既に最初
の結晶化段階で非常に高い濃度(約95%まで)が達成されそして更に分別結晶
化することによって純粋な(6S,αS)−テトラヒドロ葉酸を得ることができ
る。この方法は中でも経済的観点から見て、塩形成に使用されるスルホン酸が水
性母液から多大な努力を尽くして初めて分離できるので納得させ得るものではな
く、それ故に大きな容量のスルホン酸含有母液を廃棄しなければならず、このこ
とは経済的に不利である。
【0012】 ヨーロッパ特許第0,682,023号明細書には安定な結晶質(6S,αS
)−および(6R、αS)−テトラヒドロ葉酸を水性媒体から一定のpH値で結
晶化処理することによって製造することが開示されている。しかしながら分別結
晶の場合の濃縮は、所望のジアステレオマーを99.5%以上に濃縮するために
沢山の段階が必要とされる程、低効率である。従って沢山の物質を損失しそして
化学的分解生成物を生じる危険を伴う。この方法を合成異性体の濃縮に使用する
ことは特に困難である。
【0013】
【発明の構成】
本発明者は驚くべきことに、(6S,αS)−および(6R、αS)−ジアス
テレオマーの付加塩だけが有機溶剤から析出するので、テトラヒドロ葉酸エステ
ルの芳香族スルホナート(付加塩)がテトラヒドロ葉酸の光学的に純粋なジアス
テレオマーを製造するのに卓越的に適していることを発見した。70:30の異
性体混合物から出発して、既に最初の結晶化の際に(6S,αS)−あるいは(
6S、αR)−ジアステレオマーまたはそれらの混合物の99%以上であり得る
著しく高濃度の濃縮物が結晶体で得られそして(6R,αS)−あるいは(6R
、αR)−ジアステレオマーまたはそれらの混合物の99%以上であり得る著し
く高濃度の濃縮物が母液中に得られる。次いで更に結晶化処理すると殆ど光学的
に純粋なジアステレオマーを得ることができる。
【0014】 本発明の対象は、(6S,αS)−または(6S,αR)−テトラヒドロ葉酸
エステル塩および−テトラヒドロ葉酸を製造および濃縮する方法において、テト
ラヒドロ葉酸エステルと芳香族スルホン酸との付加塩のジアテレオマーを等モル
のまたは濃縮された混合物を有機溶剤中で製造するかまたは溶解し、次いで少な
くとも1度結晶化処理し、次にその結晶を場合によっては(6S,αS)−また
は(6S,αR)−テトラヒドロ葉酸に加水分解し、これらを遊離の酸として結
晶化するかまたは塩の状態で単離することを特徴とする、上記方法に関する。
【0015】 少なくとも一度の結晶化処理は本発明においては所望の純度まで分別結晶する
ことを意味する。この場合、結晶化段階の数は出発物質中の所望のジアステレオ
マーの含有量に依存している。
【0016】 テトラヒドロ葉酸エステルの付加塩は式III
【0017】
【化4】
【0018】 [式中、R1 またはR2 が水素原子であり、そしてR1 またはR2 の一つまたは R1 およびR2 の両方が互いに無関係に一価の炭化水素基、または−O−、− S−および−N−の群から選択されるヘテロ原子を持つ、C−原子を介して結 合するヘテロ炭化水素残基であり、 HAは芳香族スルホン酸であり、 そしてxは1〜6の整数であるかまたは0〜6の分数を意味する。] で表すことができそして(6S,αS)−、(6S,αR)−、(6R,αS)
−および(6R,αR)−ジアステレオマーを含む。
【0019】 R1 またはR2 は互いに無関係に選択することができ、特に互いに同じである
のが有利である。R1 またはR2 が炭化水素残基であるのが有利である。炭化水
素残基としてのR1 またはR2 は炭素原子数1〜20、好ましくは1〜12、特
に好ましくは1〜8の、中でも炭素原子数1〜4の脂肪族残基、環中炭素原子数
3〜8個および脂肪族残基中炭素原子数1〜6の脂環式または脂環−脂肪族残基
、炭素原子数6〜14の、好ましくは6〜10の芳香族炭化水素残基、または炭
素原子数7〜15、好ましくは7〜10の芳香族脂肪族残基が適する。
【0020】 ヘテロ炭化水素残基は炭素原子数2〜16、好ましくは2〜10、特に好まし
くは2〜6のヘテロアルキル基、環員数3〜8、好ましくは5または6個のヘテ
ロ脂環式残基、環員数3〜8、好ましくは5または6でそして脂肪族残基中炭素
原子数1〜6、好ましくは1〜4のヘテロ脂環式−脂肪族残基、炭素原子数4〜
13、好ましくは4〜9でそして少なくとも1つのヘテロ原子を持つヘテロ芳香
族残基、炭素原子数4〜13、好ましくは4〜9でそして少なくとも1つのヘテ
ロ原子および脂肪族残基中炭素原子数1〜6、好ましくは1〜4のヘテロ芳香族
−脂肪族残基が適している。ただしヘテロ残基は−O−、−S−および−N−の
群、好ましくは−O−および−N−の群から選択される少なくとも1つのヘテロ
原子を含有している。
【0021】 炭化水素残基は例えば直鎖状のまたは分岐したC1 〜C20−アルキル、C3
8 −、好ましくはC4 〜C7 −シクロアルキル基、C3 〜C8 −シクロアルキ
ル−C1 〜C6 −アルキルおよび好ましくはC4 〜C7 −シクロアルキル−C1 〜C4 −アルキル、C6 〜C10−アリールまたはC7 〜C12−アルアルキルより
成る群から選択することができる。
【0022】 ヘテロ炭化水素残基は例えばC2 〜C16−ヘテロアルキル、C2 〜C7 −、好
ましくはC4 〜C5 −ヘテロシクロアルキル、C4 〜C7 −、好ましくはC4
5 −ヘテロシクロアルキル−C1 〜C6 −アルキル、C4 〜C9 −、好ましく
はC4 〜C5 −ヘテロアリール、およびC5 〜C12−、好ましくはC5 〜C10
ヘテロアルアルキルより成る群から選択することができる。ただしヘテロ残基は
−O−および−N−の群から選択される1〜3、好ましくは1または2つのヘテ
ロ原子を含有している。
【0023】 R1 またはR2 は好ましくは炭素原子数1〜12、特に好ましくは1〜8、特
に好ましくは1〜4の直鎖状のまたは分岐したアルキル基であり得る。例えばメ
チル、エチル、およびプロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オク
チル、デシル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデシルおよびエ
イコシルの各異性体がある。アルキルが直鎖状であるのが好ましく、アルキルが
メチル、エチル、n−プロピルおよびn−ブチルであるのが有利である。アルキ
ルがメチルであるのが特に有利である。
【0024】 R1 またはR2 はシクロアルキルとしては4〜7、好ましくは5または6の環
員炭素原子を有しているのが有利である。シクロアルキルの例にはシクロプロピ
ル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルおよびシ
クロオクチルがある。シクロヘキシルが特に有利である。
【0025】 R1 またはR2 はシクロアルキル−アルキルとしては4〜7、好ましくは5ま
たは6の環員炭素原子および1〜4、好ましくは1または2の脂肪族残基中炭素
原子を有しているのが有利である。シクロアルキル−アルキルの例にはシクロプ
ロピルメチルまたは−エチル、シクロブチルメチルまたは−プロピル、シクロペ
ンチルメチルまたは−エチル、シクロヘキシルメチルまたは−エチル、シクロヘ
プチルメチルおよびシクロオクチルメチルがある。シクロヘキシルメチルまたは
−エチルが特に有利である。
【0026】 R1 またはR2 はアリールとしてはナフチル、特にフェニルがあり得る。R1 およびR2 はアルアルキルとしてはフェニルアルキル、特にアルキル基中炭素原
子数1〜4のものが好ましい。例えばベンジルおよびβ−フェニルエチルがある
【0027】 R1 またはR2 はヘテロアルキルとして例えばC1 〜C4 −アルキル−X1
2 〜C4 −アルキルがあり、その際にX1 はOまたはNC1 〜C4 −アルキル
である。例にはメトキシエチルおよびエトキシエチルがある。
【0028】 R1 またはR2 はヘテロシクロアルキルとしては例えばピロリジニル、ピペリ
ジニル、モルホリニル、テトラヒドロピラニルまたはピペラジニルがある。
【0029】 R1 またはR2 はヘテロシクロアルキル−アルキルとしては例えばピロリジニ
ルメチルまたは−エチル、ピペリジニルメチルまたは−エチル、モルホリニルメ
チルまたは−エチル、テトラヒドロピラニルメチルまたは−エチルまたはピペラ
ジニルメチルまたは−エチルがある。
【0030】 R1 またはR2 はヘテロアリールとしては例えばチオフェニル、フラニル、ピ
ラニル、ピロリル、イミダゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、イ
ンドリル、キノリニル、オクサゾリルまたはイソオクサゾリルがある。
【0031】 R1 またはR2 はヘテロアルアルキルとしては例えばフラニルメチルまたは−
エチル、ピラニルメチルまたは−エチル、ピロリイルメチルまたは−エチル、イ
ミダゾリルメチルまたは−エチル、ピリジニルメチルまたは−エチル、ピリミヂ
ニルメチルまたは−エチル、ピラジニルメチルまたは−エチル、インドリルメチ
ルまたは−エチル、キノリニルメチルまたは−エチルがある。
【0032】 式III の化合物の有利な群には、R1 またはR2 が互いに無関係にC1 〜C4 −アルキル、C5 −またはC6 −シクロアルキル、フェニル、C1 〜C4 −アル
キルフェニル、ベンジルまたはC1 〜C4 −アルキルベンジルであるものがある
。R1 およびR2 が同じ残基であるのが特に有利である。中でもR1 およびR2 がC1 〜C4 −アルキルであり、例えばメチルまたはエチルであるのが特に有利
である。
【0033】 式III 中、xは0.5〜4の整数または分数、特に0.5〜3の整数または分
数、中でも0.5〜2の整数または分数であるのが有利である。
【0034】 芳香族スルホン酸は3つまで、好ましくは1または2つ、特に好ましくは1つ
のスルホン酸基を有している。炭化水素芳香族化合物のスルホン酸が有利である
。芳香族スルホン酸は非置換でもまたはハロゲン原子、直鎖状のまたは分岐した
1 〜C8 −アルキル、好ましくはC1 〜C4 −アルキル、直鎖状のまたは分岐
したC1 〜C8 −アルコキシ、好ましくはC1 〜C4 −アルコキシ、および直鎖
状のまたは分岐したC1 〜C8 −ハロゲン化アルキル、好ましくはC1 〜C4
ハロゲン化アルキルで置換されていてもよい。置換基の幾つかの例にはメチル、
エチル、プロピル、ブチル、メトキシ、エトキシ、トリフルオロ−またはトリク
ロロメチル、弗素および塩素原子がある。芳香族残基が一つの置換基を有してい
るのが有利である。芳香族残基の中でもフェニルおよびナフチルが特に有利であ
る。
【0035】 芳香族スルホン酸は式IV R3 −SO3 H (IV) [式中、R3 は非置換のフェニル基であるか、またはF、Cl、Br、C1 〜C 4 −アルキル基、C1 〜C4 −ハロゲン化アルキル基またはC1 〜C4 −アル コキシ基で置換されたフェニル基である] で表されるものが好ましい。R3 の幾つかの特別な例にはフェニル、メチルフェ
ニル、フルオロフェニル、クロロフェニル、トリクロロメチルフェニルおよびト
リフルオロメチルフェニルがある。
【0036】 式III の特に有利な化合物は、R1 およびR2 がそれぞれメチル基であり、x
が1または2の整数または0.5〜2の分数でありそしてHAがフェニル−、ト
ルイル−、フルオロ−、クロロ−またはトリフルオロメチルフェニルスルホン酸
を意味するものである。置換された残基はp−トルイル−、p−フルオロ−、p
−クロロ−またはp−トリフルオロメチルフェニルが有利である。
【0037】 中でも有利な式III の化合物は、R1 およびR2 がそれぞれメチル基であり、
xが1または2の整数または0.5〜2の分数でありそしてHAがフェニル−ま
たはp−トルイルスルホン酸を意味するものである。
【0038】 本発明で使用されるテトラヒドロ葉酸エステルの付加塩は新規であり、例えば
テトラヒドロ葉酸をスルホン酸の存在下にエステル化することによってまたはテ
トラヒドロ葉酸塩を極性の有機溶剤中でエステル化することによって製造できる
【0039】 葉酸から出発して、これを公知の仕方で不均一または均一水素化触媒の存在下
に水素で水素化してもよい。水素化は、極性の反応媒体、例えば水性またはアル
コール性反応媒体中で反応媒体に可溶性のキラルな水素化触媒の存在下に水素で
水素化した場合にはジアステレオ選択的に実施することができる。適する水素化
触媒は公知である。H.BrunnerおよびW.Zettlmeier,Ha
ndbook of Enantioselective Catalysis
,第II巻:Ligand References,VCH Verlagsge
sellschaft mbH ワインハイム(1993)に記載されている様
な、Rh、IrまたはRuとジ第三(ditertiary)ジホスフィンとの金属錯塩が特
に適している。得られるテトラヒドロ葉酸は次いで公知の様にエステル化するこ
とができる。溶剤としてのアルコール中でスルホン酸の存在下で水素化を葉酸の
エステル化の反応条件のもとで行った場合には、相応するテトラヒドロ葉酸エス
テルとスルホン酸との付加塩が直接的に得られる。
【0040】 しかしながら葉酸エステルから出発することもでき、これを公知の様に不均一
または均一水素化触媒の存在下に水素で水素化する。水素化は、極性反応媒体、
例えばアルコール性反応媒体中で、該反応媒体に可溶性のキラルな水素化触媒の
存在下で水素で水素化する場合にジアステレロ選択的に実施することができる。
得られるテトラヒドロ葉酸エステルは次いでスルホン酸で付加塩に転化すること
ができる。水素化は上述の様にIr、RhまたはRuとジ第三ジホスフィンとの
アルコール可溶性金属錯塩を水素化触媒としえ用いて実施することができる。水
素化を溶剤としてのアルコール中でスルホン酸の存在下に実施する場合には、相
応するテトラヒドロ葉酸エステルとスルホン酸との付加塩が直接的に得られる。
水素化のために葉酸エステルとスルホン酸との付加塩を使用した場合にも同様に
テトラヒドロ葉酸エステルとスルホン酸との付加塩が直接的に得られる。
【0041】 本発明において当モルのまたは濃縮された混合物は、同じ量の(6S)−およ
び(6R)−立体配置を有するジアステレオマーかまたは過剰量の(6S)−ま
たは(6R)−立体配置を有するジアステレオマーを含有する混合物を意味する
。(αS)−立体配置かまたは(αR)−立体配置を有しそして(6S)−およ
び(6R)−立体配置を有するジアステレオマーの混合物またはα−炭素原子の
所に種々の立体配置を持ちかつ(6S)−および(6R)−立体配置を有するジ
アステレオマー対の混合物も使用することができる。これらの混合物は(6S,
αS)−あるいは(6S,αR)−ジアステレオマーを少なくとも5%、好まし
くは少なくとも20%、特に好ましくは少なくとも30%でそして約75%まで
またはそれ以上の割合で含有する。
【0042】 適する有機溶剤は、1Lの溶剤に好ましくは少なくとも1gのテトラヒドロ葉
酸エステル付加塩を沸点で溶解することを可能とする極性の有機溶剤である。溶
剤の例にはハロゲン化炭化水素(メチレンクロライド、クロロホルム、四塩化エ
タン、クロロベンゼン);エーテル(ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチル−または−ジエチ
ルエーテル);カルボン酸エステルおよびラクトン(醋酸メチルエステル、醋酸
エチルエステル、プロピオン酸メチルエステル、バレロラクトン);N,N−置
換カルボン酸アミドおよびラクタム(ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトア
ミド、N−メチルピロリドン);ケトン(アセトン、メチルイソブチルケトン、
シクロヘキサノン);スルホキシドおよびスルホン(ジメチルスルホキシド、ジ
メチルスルホン、テトラメチレンスルホン);およびアルコール(メタノール、
エタノール、n−およびイソプロパノール、n−、イソ−または第三ブタノール
、ペンタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、シクロヘキサンジオール
、ヒドロキシメチル−またはジヒドロキシメチルシクロヘキサン、ベンジルアル
コール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロパンジオール、ブタ
ンジオール、エチレングリコールモノメチル−または−モノエチルエーテル、お
よびジエチレングリコールモノメチル−または−モノエチルエーテルがある。エ
タノールおよび中でもメタノールが特に有利である。少なくとも2種類の溶剤の
混合物も使用することができる。
【0043】 アルコールまたはアルコールと少なくとも1種類の他の溶剤との混合物を使用
するのが有利である。アルコールの割合は好ましくは少なくとも30容量%、特
に好ましくは少なくとも50容量%、中でも少なくとも70容量%である。アル
コールだけ、例えばメタノール、またはアルコールとアルコール混和性溶剤との
混合物、例えばメタノールとエーテルとの混合物を使用するのが特に好ましい。
【0044】 具体的に本発明の方法は例えば、テトラヒドロ葉酸エステルと芳香族スルホン
酸との付加塩からの当モルのまたは濃縮されたジアステレオマー混合物を溶剤と
混合し、次いでテトラヒドロ葉酸エステルと芳香族スルホン酸との付加塩を溶解
するためにこの混合物を加温する。この加温は溶剤の沸点までで行なうことがで
きる。その後に溶液を最高でも溶剤の固化点まで冷却する。その際に(6S,α
S)−または(6S,αR)−ジアステレオマーまたはそれら両方が自然に析出
するかまたは所望のジアステレオマーをシード添加することによってまたは溶液
を濃縮することによって析出させ、次いで通例の様に濾過によって分離すること
ができる。
【0045】 テトラヒドロ葉酸エステルと芳香族スルホン酸との付加塩を製造しまたは濃縮
するために反応溶液を葉酸エステルの水素化または葉酸エステルと芳香族スルホ
ン酸との付加塩の水素化に直接的に使用するのが特に有利である。
【0046】 70:30の異性体混合物から出発して、最初の結晶化の際に既に例えば非常
に驚くべきことに99%以上までに達し得る極めて高濃度への濃縮が見られる。
結果として、純粋な(6S,αS)−または(6S,αR)−ジアステレオマー
を製造するためには、僅かな回数だけの、例えば3回までの、驚くべきことにし
ばしばたった一回の結晶化段階しか必要ない。
【0047】 結晶体中の(6S,αS)−または(6S,αR)−ジアステレオマーの観察
される濃縮度は、主として(6R,αS)−または(6R,αR)−ジアステレ
オマーを含有する母液から(6S,αS)−または(6S,αR)−ジアステレ
オマーを単離するためにさえも本発明の方法を使用することができる程に高くそ
してこれらの異性体の結晶性がそれ程に優れている。本発明の方法は工業的規模
での分離法にも卓越的に適している。
【0048】 分離後に得られる、(6S,αS)−または(6S,αR)−テトラヒドロ葉
酸エステルとスルホン酸との付加塩を次いで公知の方法で例えばNaOHまたは
KOHの様な塩基を用いて水素化することができる。従って相応する(6S,α
S)−または(6S,αR)−テトラヒドロ葉酸が得られる。これらのテトラヒ
ドロ葉酸は例えばヨーロッパ特許出願公開(A)第0,682,026号明細書
に記載されている様に,安定な状態で遊離酸として結晶化によって単離できる。
酸、例えばスルホン酸の添加によってテトラヒドロ葉酸の塩が結晶化しそして所
望の場合には更に濃縮してもよい(ヨーロッパ特許第0495,204号明細書
)。
【0049】 以下の実施例は、一般的にまたは特別に説明する反応成分および/または本発
明の反応条件を以下の実施例に記載するものに交換することによって実施するこ
とができる。同様に以下の特別な実施態様は全くの例示であり、本発明の開示す
る内容をいかようにも制限するものではない。
【0050】 本願明細書で引用されている全ての特許出願、特許および公開明細書の全部の
開示内容はここに全部記載されたものとする。
【0051】 上記説明に基づいてこの分野の当業者は本発明の重要な構成要件を容易に誘導
し、そして本発明の基礎をなす思想および範囲から逸脱することなく変更および
補充しそしてそれによって本発明を種々の要求および条件に適合させることが可
能である。
【0052】 以下の略語を使用する:
【0053】
【化5】 CODはシクロオクタジエンである。
【0054】 光学的収率または(6S,αS)−と(6R,αS)−ジアステレオマーある
いは(6S,αR)−と(6R,αR)−ジアステレオマーとの比は,以下の様
に高圧液体クロマトグラフィーを用いて結晶体においてまたは母液において直接
的に測定する: 0.5mgの結晶または15mgの母液を、6.8gのβ−シクロデキストリ
ンおよび270mLの37%濃度ホルムアルデヒドから1000mLの水中で製
造される1mLの溶剤に溶解する。分離はMacherey−Nagel社の5
mm、240×4mmのカラムNucleosil C−8および以下の様に製
造された移動溶媒によって行なった:6.8gのβ−シクロデキストリンを8.
5mLのトリエチルアミン、850mLの水および150mLのアセトニトリル
よりなる混合物に溶解する。この溶液のpH値を醋酸の添加によって7.5のp
Hに調整し、更に270mLの37%濃度ホルムアルデヒドを添加する。ジアス
テレオマーの検出は300mLの波長で行なった。
【0055】 溶液および懸濁液の製造および濃縮並びに運搬は保護ガス、例えば窒素ガスま
たは希ガスの使用下に酸素の排除下に行なった。
【0056】
【実施例】
A テトラヒドロ葉酸エステルとスルホン酸との付加塩の溶液の製造 実施例A1: (αS)葉酸ジメチルエステル−ベンゼンスルホナートの製造 800gの(αS)−葉酸二水和物(1.68mol)を、530gのベンゼ
ンスルホン酸(3.35mmol)および20Lの水不含メタノールよりなる溶
液に40℃で窒素ガス雰囲気で最初に導入する。この混合物を30分間還流下に
加熱し、冷却しそして5Lの容量に濃縮する。析出する生成物を吸引濾過によっ
て濾別し、1Lのメタノールで洗浄しそして乾燥室で40℃、20mbarで乾
燥する。966gの(αS)−葉酸ジメチルエステル−ベンゼンスルホナート(
1.45mmol、理論収量の86%)が得られる。この生成物は26.2%の
ベンゼンスルホン酸、1.67%の水および2.26%のメタノールを含有して
いる。
【0057】 この物質は150℃以上で分解する。
【0058】 1 H−NMR(DMSO−d6):8.78(1H,s)、8.46(2H,b
s)、8.32(1H,d)、7.64−7.68(m)、7.35−7.40
(m)、6.66(2H,d)、0.8(2H,s)、4.39(1H,m)、
3.62(3H,s)、3.57(3H、s),2.42(2H,m)、1.9
8−2.11(2H,m)。
【0059】 (αS)葉酸ジメチルエステル−ベンゼンスルホナートを水素化すること によるテトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−ベンゼンスルホナートの(6 S,αS)/(6R,αS)−ジアステレオマー混合物の溶液の製造 6.72mgの[Ir(COD)Cl](10μmol)および15.57
mg(25μmol)のR−BINAPを秤量し、脱気しそしてジクロロメタン
に溶解する。ジクロロメタンを高減圧下に凝縮除去しそして残りを5mLのメタ
ノールにとる。実施例A1aに従う1.25gの(αS)−葉酸ジメチルエステ
ル−ベンゼンスルホナート(2mmol)を25mLのメタノールに懸濁させそ
して触媒に添加する。この懸濁液を窒素ガス向流中で100mLのオートクレー
ブに添加しそして、水素の吸収がもはやなくなるまでの間水素化する。CODは
シクロオクタジエンである。テトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−ベンゼンスル
ホナートが得られる。ジアステレオマー(6S,αS):(6R、αS)の比は
74:26である。
【0060】 (αS)葉酸ジメチルエステル−ベンゼンスルホナートを水素化すること による(6R,αS)−ジアステレオマー過剰のテトラヒドロ葉酸ジメチ ルエステル−ベンゼンスルホナートの(6S,αS)/(6R,αS)− ジアステレオマー混合物の溶液の製造 6.72mgの[Ir(COD)Cl]2(10μmol)および13.84
mg(25μmol)の(2S,4S)−BPPMを秤量し、脱気しそしてジク
ロロメタンに溶解する。ジクロロメタンを高減圧下に凝縮除去しそして残りを5
mLのメタノールにとる。実施例A1aに従う1.25gの(αS)−葉酸ジメ
チルエステル−ベンゼンスルホナート(2mmol)を25mLのメタノールに
懸濁させそしてこれに触媒を添加する。この懸濁液を窒素ガス向流中で100m
Lのオートクレーブに添加しそして17時間の間水素化する。テトラヒドロ葉酸
ジメチルエステル−ベンゼンスルホナートが得られる。ジアステレオマー(6S
,αS):(6R、αS)の比は34:66である。
【0061】 実施例A2: テトラヒドロ葉酸をエステル化することによってテトラヒドロ葉酸ジメチル エステル−ベンゼンスルホナートの等モルの(6S,αS)/(6R,αS )−ジアステレオマー混合物の溶液の製造 (6S,αS)−および(6R,αS)−テトラヒドロ葉酸の等モル混合物2
0g(44.9mmol)を900mLのメタノール中で10.65gのベンゼ
ンスルホン酸(67.35mmol)と混合しそして還流下に7時間加熱する。
(6S,αS)−および(6R,αS)−テトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−
ベンゼンスルホナートの溶液が生じる。
【0062】 実施例A3: (6S,αS)/(6R,αS)−ジアステレオマー比70:30のテトラ ヒドロ葉酸をエステル化することによってテトラヒドロ葉酸ジメチルエステ ル−ベンゼンスルホナートの(6S,αS)/(6R,αS)70:30の ジアステレオマー混合物の溶液の製造 (6S,αS):(6R,αS)=70:30のジアステレオマー比を持つ5
.31gのテトラヒドロ葉酸(11.92mmol)(ヨーロッパ特許B1第0
,495,204号明細書に従って製造した)を230mLのメタノール中で2
.83gのベンゼンスルホン酸(17.88mmol)と一緒に還流下に7時間
加熱する。(6S,αS):(6R,αS)=70:30のジアステレオマー比
を有するテトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−ベンゼンスルホナートの溶液が得
られる。
【0063】 実施例A4: (6S,αS)−および(6R,αS)−テトラヒドロ葉酸ジメチルエステ ル−トルエンスルホナートのジアステレオマーの等モル溶液の製造 (6S,αS)−および(6R,αS)−テトラヒドロ葉酸の10gの当モル
混合物(22.45mmol)を450mLのメタノール中で6.41gのトル
エンスルホン酸1水和物(33.67mmol)と混合しそして還流下に7時間
加熱する。(6S,αS):(6R,αS)=1:1のジアステレオマー比を持
つテトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−トルエンスルホナートの溶液が得られる
【0064】 実施例A5: (6S,αS)−および(6R,αS)−テトラヒドロ葉酸ジメチルエステ ル−ナフタリン−1−スルホナートのジアステレオマーの等モル溶液の製造 (6S,αS)−および(6R,αS)−テトラヒドロ葉酸の3gの当モル混
合物(6.73mmol)を130mLのメタノール中で2.33gのナフタリ
ン−1−スルホン酸ナトリウム塩(10.1mmol)および4.7mLの2M
濃度HClと混合しそして還流下に7時間加熱する。(6S,αS):(6R,
αS)=1:1のジアステレオマー比を持つテトラヒドロ葉酸ジメチルエステル
−ナフタリン−1−スルホナートの溶液が得られる。
【0065】 B 単離法および濃縮法 実施例B1: (6S,αS)−テトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−ベンゼンスルホナー トの単離および濃縮 : 実施例A1bに従って得られる74%の(6S,αS)−ジアステレオ
マーのジアステレオマー割合を有するテトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−ベン
ゼンスルホナートの溶液を酸素排除下に1/6の容量に濃縮する。こうして得ら
れる懸濁液を窒素ガス雰囲気で4℃で2時間保存し、沈殿する生成物を吸引濾過
し、僅かの冷たいメタノールで洗浄しそして40℃、20mbarで乾燥する。
0.55gのテトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−ベンゼンスルホナート(0.
87mmol、理論収率の44%)が得られる。テトラヒドロ葉酸ジメチルエス
テル−ベンゼンスルホナートのジアステレオマー(6S,αS):(6R,αS
)の比は99:1である。[α]589 =−69.8°(c=1、ジメリルスルホ
キシド中)。
【0066】 この物質は150℃以上で分解する。
【0067】 1 H−NMR(DMSO−d6):10.61(1H,bs)、8.35(1H
,d)、7.6−7.74(m)、7.51(1H,bs)、7.30−7.3
7(m)、6.70(2H,d,2H,bs)、4.42(2H,m)、3.6
3(3H,s)、3.58(3H,s)、3.50(1H,m)、3.38(1
H、m)、3.28(1H、m),2.44(2H,m)、2.01−2.13
(2H,m)。
【0068】 b: 実施例A1cに従う溶液からの(6S,αS)−テトラヒドロ葉酸ジメ チルエステル−ベンゼンスルホナートの単離および濃縮 34%の(6S,αS)−ジアステレオマー割合を有する実施例A1cに従っ
て得られるテトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−ベンゼンスルホナートの溶液を
酸素の排除下に窒素ガス雰囲気で2時間4℃で貯蔵する。その後に沈殿した生成
物を吸引濾過し、僅かの冷たいメタノールで洗浄し、次いで40℃、20mba
rで吸引濾過する。96.6%の(6S,αS)−ジアステレオマー割合を有す
る0.2gのテトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−ベンゼンスルホナートが得ら
れる。
【0069】 c: 実施例A2に従う溶液からの(6S,αS)−テトラヒドロ葉酸ジメチ ルエステル−ベンゼンスルホナートの単離および濃縮 実施例A2からの透明な溶液を室温に冷しそして夜通し攪拌する。析出する固
体を吸引濾過し、メタノールおよび第三ブチルメチルエーテルで洗浄しそして3
0℃、10mbarで乾燥する。99.1%の(6S,αS)−ジアステレオマ
ー割合を有する9.62gの無色の結晶質テトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−
ベンゼンスルホナート(15.42mmol)が得られる。(母液B1cから実
施例B5におけるのと同様に(6S,αS)−テトラヒドロ葉酸ジメチルエステ
ル−ベンゼンスルホナートを製造することができる。) 99.1%の(6S,αS)−ジアステレオマー割合を有する得られた4g(
6.34mmol)のテトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−ベンゼンスルホナー
トを220mLの沸騰するメタノールに溶解する。室温に冷し、夜通し放置しそ
して沈殿する固体を吸引濾過する。メタノールおよび第三ブチルメチルエーテル
で洗浄し、35℃で10mbarで乾燥する。99.5%の(6S,αS)−ジ
アステレオマー割合を有する無色の3.08g(4.88mmol)の結晶質テ
トラヒドロ葉酸ジメチルエステル−ベンゼンスルホナートが得られる。
【0070】 d: 実施例A3に従う溶液からの(6S,αS)−テトラヒドロ葉酸ジメチ ルエステル−ベンゼンスルホナートの単離および濃縮 実施例A3に従って得られる溶液を室温に冷しそしてこの溶液にジアステレオ
マーの(6S,αS)−テトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−ベンゼンスルホナ
ートを60℃でシード添加する。夜通し放置した後に、析出する固体を吸引濾過
し、メタノールおよび第三ブチルメチルエーテルで洗浄しそして35℃、10m
barで乾燥する。99.9%の(6S,αS)−ジアステレオマー割合を有す
る3.46g(5.48mmol)のテトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−ベン
ゼンスルホナートが得られる。
【0071】 実施例B2: (6S,αS)−テトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−トルエンスルホナー トの単離および濃縮 実施例A4で得られたテトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−トルエンスルホナ
ートの等モル混合物を室温に冷しそして夜通し攪拌する。析出する固体を吸引濾
過し、メタノールおよび第三ブチルメチルエーテルで洗浄しそして30℃、10
mbarで乾燥する。99.1%の(6S,αS)−ジアステレオマー割合を有
する5.53g(9.54mmol)の無色の結晶質テトラヒドロ葉酸ジメチル
エステル−トルエンスルホナートが得られる。
【0072】 こうして得られた99.1%の(6S,αS)−ジアステレオマー割合を有す
る5.2g(8.97mmol)のテトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−トルエ
ンスルホナートを182mLの沸騰メタノールに溶解する。室温に冷し、室温で
3時間攪拌しそして沈殿する固体を吸引濾過する。メタノールおよび第三ブチル
メチルエーテルで洗浄し、35℃で10mbarで乾燥する。99.8%の(6
S,αS)−ジアステレオマー割合を有する無色の4.43g(7.64mmo
l)の結晶質テトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−トルエンスルホナートが得ら
れる。
【0073】 実施例B3: (6S,αS)−テトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−ナフタリン−1− スルホナートの単離および濃縮 実施例A5の所で得られた溶液を室温に冷しそして夜通し攪拌する。析出する
固体を吸引濾過し、そして30℃、10mbarで乾燥する。62.7%の(6
S,αS)−ジアステレオマー割合を有する0.34g(0.55mmol)の
テトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−ナフタリン−1−スルホナートが得られる
【0074】 実施例B4: テトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−ベンゼンスルホナートを加水分解す ることによって(6S,αS)−テトラヒドロ葉酸−ベンゼンスルホナー トの製造 実施例B1aに従って得られる0.55g(0.95mmol)のテトラヒド
ロ葉酸ジメチルエステル−ベンゼンスルホナートおよび0.32g(3.02m
mol)の炭酸ナトリウムを酸素の排除下に4mLの水に溶解する。85℃に加
熱し、30分後にpH値を37%濃度塩酸でpH=7.5に調整する。75℃で
0.2gのベンゼンスルホン酸を0.6mLの水に添加し、次いでpH値を37
%濃度塩酸でpH=0.8に調整する。この溶液を室温に冷し、更に3時間攪拌
する。生成物を吸引濾過し、そして乾燥室で30℃、20mbarで4日に渡っ
て乾燥する。8.4gのテトラヒドロ葉酸−ベンゼンスルホナート(13.92
mmol、理論値の88%)が得られる。
【0075】 テトラヒドロ葉酸−ベンゼンスルホナートのジアステレオマー比(6S,αS
):(6R,αS)は99:1である。
【0076】 このテトラヒドロ葉酸−ベンゼンスルホナートの性質はヨーロッパ特許(B1
)第0,495,204号明細書に記載された生成物のそれと一致する。
【0077】 実施例B5 濃縮された(6S,αS)−テトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−ベンゼ ンスルホナートの単離 実施例B1cからの母液を1/4の容量に濃縮する。0℃に冷却し、ジアステ
レオマー純粋の(6S,αS)テトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−ベンゼンス
ルホナートをシード添加しそして(6S,αS):(6R,αS)=97:3の
ジアステレオマー比を有する1.5gのテトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−ベ
ンゼンスルホナートを吸引濾過により濾別する。母液を乾燥するまで濃縮する。
油状残留物を200mLのジエチルエーテルと混合しそして0℃で2時間乾燥す
る。沈殿する固体を吸引濾過し、ジエチルエーテルで洗浄しそして30℃で20
mbarで乾燥する。80:20の(6S,αS):(6R,αS)−ジアステ
レオマー比を有する14.8gのテトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−ベンゼン
スルホナートが得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (6S,αS)−または(6S,αR)−テトラヒドロ葉酸
    エステル塩および−テトラヒドロ葉酸を製造および濃縮する方法において、テト
    ラヒドロ葉酸エステルと芳香族スルホン酸との付加塩のジアステレオマーの等モ
    ルのまたは濃縮された混合物を有機溶剤中で製造するかまたは溶解し、次いで少
    なくとも1度結晶化処理し、次にその結晶を場合によっては(6S,αS)−ま
    たは(6S,αR)−テトラヒドロ葉酸に加水分解し、これらを遊離の酸として
    結晶化するかまたは塩の状態で単離することを特徴とする、上記方法。
  2. 【請求項2】 テトラヒドロ葉酸エステルの付加塩が、(6S,αS)−、
    (6S,αR)−、(6R,αS)−および(6R,αR)−ジアステレオマー
    を含む式III 【化1】 [式中、R1 またはR2 が水素原子であり、そしてR1 またはR2 の一つまたは R1 およびR2 の両方が互いに無関係に一価の炭化水素基、または−O−、− S−および−N−の群から選択されるヘテロ原子を持つ、C−原子を介して結 合するヘテロ炭化水素残基であり、 HAは芳香族スルホン酸であり、 そしてxは1〜6の整数であるかまたは0〜6の分数を意味する。] で表される請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 R1 およびR2 がC1 〜C4 −アルキル基を意味する請求項
    2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 R1 およびR2 がメチル基である請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 式III 中のxが1または2の整数または0.5〜2の分数で
    ある請求項2に記載の方法。
  6. 【請求項6】 芳香族スルホン酸が式IV R3 −SO3 H (IV) [式中、R3 は非置換のフェニル基であるか、またはC1 〜C4 −アルキル基、 C1 〜C4 −ハロゲン化アルキル基またはC1 〜C4 −アルコキシ基で置換さ れたフェニル基である] で表される請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 芳香族スルホン酸がベンゼンスルホン酸またはp−トルエン
    スルホン酸である請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 式III の化合物においてR1 およびR2 がそれぞれメチル基
    であり、xが1または2であるかまたは0.5〜2の分数でありそしてHAがフ
    ェニルスルホン酸、トルイルスルホン酸、フッ化−、塩化−またはトリフルオロ
    メチルフェニルスルホン酸を意味する請求項2に記載の方法。
  9. 【請求項9】 式III の化合物においてR1 およびR2 がそれぞれメチル基
    であり、xが1または2であるかまたは0.5〜2の分数でありそしてHAがフ
    ェニル−またはp−トルイルスルホン酸を意味する請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 混合物が(6S,αS)−または(6S,αR)−ジアス
    テレオマーをそれぞれ少なくとも5重量%の割合で含有する請求項1に記載の方
    法。
  11. 【請求項11】 有機溶剤が極性有機溶剤であり、1Lの溶剤当り少なくと
    も1gのテトラヒドロ葉酸エステルの付加塩を沸点で溶解する請求項1に記載の
    方法。
  12. 【請求項12】 アルコールまたはアルコールと少なくとも1種類の他の溶
    剤との混合物を使用する請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 テトラヒドロ葉酸エステルの付加塩と芳香族スルホン酸と
    のジアテレオマーの等モルのまたは濃縮混合物を溶剤中で混合し、次いでこの混
    合物をテトラヒドロ葉酸と芳香族スルホン酸との付加塩を溶解するために加熱し
    、その後にその溶液を冷却し、その際に(6S,αS)−または(6S,αR)
    −ジアステレオマーを結晶化するかまたは両方のジアステレオマーを結晶化し、
    そしてこれらを濾過によって分離する、請求項1に記載の方法。
  14. 【請求項14】 葉酸エステルの水素化または葉酸エステルと芳香族スルホ
    ン酸との付加塩の水素化またはエステル化条件下でスルホン酸の存在下での葉酸
    の水素化で得られる反応溶液を相応する条件のもとで使用する、請求項1に記載
    の方法。
  15. 【請求項15】 (6S,αS)−または(6S,αR)−テトラヒドロ葉
    酸エステルスルホナートまたはそれらの混合物を塩基の使用によって(6S,α
    S)−または(6S,αR)−テトラヒドロ葉酸またはその混合物に水素化する
    請求項1に記載の方法。
JP2001509730A 1999-07-14 2000-07-12 テトラヒドロ葉酸エステル塩およびテトラヒドロ葉酸の純粋異性体をテトラヒドロ葉酸エステル塩の分別結晶化によって製造する方法 Expired - Lifetime JP4949581B2 (ja)

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