JP2003502412A - 強力な抗がん剤としてのメラミン誘導体 - Google Patents

強力な抗がん剤としてのメラミン誘導体

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JP2003502412A JP2001504904A JP2001504904A JP2003502412A JP 2003502412 A JP2003502412 A JP 2003502412A JP 2001504904 A JP2001504904 A JP 2001504904A JP 2001504904 A JP2001504904 A JP 2001504904A JP 2003502412 A JP2003502412 A JP 2003502412A
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ウックン、ファティ、エム.
リウ、クスィン−ピン
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パーカー ヒューズ インスティテュート
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Abstract

(57)【要約】 抗腫瘍剤としての強力な細胞傷害作用活性を有する新規なメラミン誘導体が記載され、この誘導体は白血病および乳房腫瘍細胞に対して特に有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明は、腫瘍細胞治療に効果があり、特に白血病および乳癌細胞でのアポプ
トーシスの誘導に効果があるメラミン誘導体に関する。
【0002】発明の背景 癌は、年齢を問わず依然として主な死因の1つとなっている大疾患である。米
国だけでも、50万以上の人が1999年に癌により死亡するだろうと予測され
ている。現在、放射線療法および化学療法が、癌治療に用いられている2つの重
要な方法である。
【0003】 正常な細胞の機能の妨害を最小にして、効果的および効率的な腫瘍細胞に対す
る細胞傷害作用を提供する、より強力で特異的な抗がん治療用の新しい化学療法
剤の開発に大きな努力が払われている。これに従い、新規で効果的な抗がん剤の
開発および解析が早急に必要とされている。
【0004】 発明の要旨 メラミンの新規な誘導体が、癌細胞に対する強力な活性を有する強力な細胞傷
害作用剤であることが知られている。たとえば、ある特定のメラミン誘導体は、
マイクロモル濃度において、特にヒトの乳癌および白血病の細胞系に対して強力
な細胞傷害作用活性を示すことが発見された。
【0005】 したがって、本発明は、細胞傷害療法剤として、特に抗腫瘍剤としての新規な
化合物および組成物を含む。本発明はまた、本発明の化合物の抗腫瘍有効量を患
者に投与することによって、腫瘍細胞を殺滅し、かつ/または腫瘍の増殖を阻害
する方法を含む。本発明の組成物は、細胞傷害作用または阻害有効量のメラミン
誘導体を含有する。
【0006】 本発明のメラミン誘導体は以下の化学式を有する。
【化3】 式中、各Rは、独立して、以下により詳しく記載する置換基から選ばれ、各n
は、独立して、1から5、好ましくは1から3の範囲である。 本発明の好適な化合物は、各Rが、独立して、以下の表2に示す化合物におけ
るような、1つ以上のハロまたはヒドロキシ基を含む。もっとも好ましいのは、
2,4,6−トリ(3’,5’−ジクロロ−4’−ヒドロキシフェニル)アミノ
−1,3,5−トリアジン(WHI−P239)である。
【0007】発明の詳細な説明 本発明は、細胞傷害作用剤としての強力な活性を有する新規のメラミン誘導体
を含む。本発明の化合物は、がん治療において、たとえば、腫瘍の増殖を阻害し
、または、たとえば、白血病および乳房腫瘍細胞などの腫瘍細胞を殺滅するため
に有用な薬剤である。 定義
【0008】 本願に使用の科学的および専門用語はすべて、特に特定されない限り、当該分
野においてよく用いられる意味を有する。本願で使用するとき、以下の用語また
は語句は、特定の意味を有する。 本明細書中で、“アルコキシ”置換基のアルキル基を含む“アルキル”は、特
定数の炭素原子を有する分枝および直鎖の飽和脂肪族炭化水素基を含む。好適な
実施形態として、1から4の炭素原子の鎖、たとえば、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、第二級ブチル、t−ブチルなどが含まれる。 本明細書中での“ハロゲン”または“ハロ”置換基は、フロロ、クロロ、ブロ
モおよびヨードを含む。 本明細書中での“製薬上許容可能なその塩”は、酸付加塩または塩基性塩を含
む。 本明細書中での“製薬上許容可能な担体”は、本発明の化合物と組み合わせら
れると、白血病または乳房腫瘍細胞のアポプトーシスを誘導する能力などの生物
活性を化合物に保持させ、患者の免疫システムと反応しないいかなる物質をも含
む。たとえば、リン酸緩衝生理食塩水、水、水中油滴型乳濁液のような乳濁液お
よび種々の湿潤剤などの標準的な製薬的担体を含むが、これらに限らない。この
ような担体を含む組成物は、周知の従来の方法(たとえば、レミングトン(Remin
gton)の薬学、第43章、第14版、マック印刷社(Mack Publishing Co.)、イー
ストン(Easton)、PAを参照)によって製造される。 本発明の文脈において“治療する”または“治療”は、平均余命を延ばすこと
含む、病理学的状態の過酷な症状または影響の予防または軽減を意味する。癌治
療において、治療は、腫瘍増殖の予防、腫瘍の大きさの縮小、腫瘍細胞死の拡大
およびアポプトーシスの増加を含む。
【0009】 本発明の化合物 本発明の新規なメラミン誘導体は、以下の化学式4によって表される一般的な
構造を有する。
【0010】
【化4】 式中、各nは、独立して、1から5(1および5を含む)、好ましくは1から
3の範囲の整数である。 各Rは、独立して、ハロ、ヒドロキシ、メルカプト、1から4の炭素原子を有
するアルキル、1から4の炭素原子を有するアルコキシ、1から4の炭素原子の
チオアルキル、1から4の炭素原子のヒドロキシアルキル、NR12、ニトロ、
シアノ、CF3、COOH、SO3H、SO2NR1NR2またはSO2Fを含む。こ
こで、R1およびR2は、それぞれ独立して、水素またはC1−C4アルキル基であ
る。 好ましくは、各Rは、独立して、ヒドロキシ、1から4の炭素原子を有するア
ルコキシ、フルオロメチルまたはハロゲンである。さらに好ましくは、各Rは、
独立して、ヒドロキシまたはハロである。好適なハロは、ブロモまたはクロロで
ある。特に有用な本発明の化合物は、2,4,6−トリ(3’,5’−ジクロロ
−4’−ヒドロキシフェニル)−アミノ−1,3,5−トリアジンである。
【0011】 好適な化合物は、化学式4のフェニル基を1つ以上のハロゲンまたはヒドロキ
シ基で置換したものを含む。たとえば、本発明の有用な化合物は、以下の構造を
有するものを含む。
【化5】
【化6】
【化7】
【化8】
【化9】
【化10】
【化11】
【0012】 本発明のトリアジン化合物は、以下の化学式の3つの置換フェニル基のそれぞ
れが同一であるように上記に例示されているが、各置換フェニル基は、同一であ
ってもよく、異なっていてもよいと理解される。置換フェニル基が同一である化
合物の合成がより容易に達成されるが、異なる置換フェニル基を有する化合物を
製造する合成スキームは公知である。
【化12】
【0013】 本発明の化合物は、製薬上許容可能な酸付加および/または塩基性塩のいずれ
をも形成することができる。塩基性塩は、アルカリおよびアルカリ土類金属また
は有機アミン類のような金属またはアミンで形成される。カチオンとして用いら
れる金属は、たとえば、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムなど
である。また、たとえば、銀、亜鉛、コバルトおよびセリウムのような重金属塩
も含む。適切なアミン類は、たとえば、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン
、クロロプロカイン、コリン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン、N−メ
チルグルカミンおよびプロカインである。
【0014】 製薬上許容可能な酸付加塩は、有機および無機酸で形成される。塩形成に適切
な酸は、たとえば、塩酸、硫酸、リン酸、酢酸、クエン酸、蓚酸、マロン酸、サ
リチル酸、リンゴ酸、グルコン酸、フマル酸、コハク酸、アスコルビン酸、マレ
イン酸、メタンスルホン酸などである。塩は、従来の方法で、遊離塩基形態を十
分な量の所望の酸と接触させることにより、モノ−またはジ−などいずれかの塩
を生成することによって調製される。塩形態を塩基で処理することによって遊離
塩基形態を再生してもよい。たとえば、水性塩基の希薄溶液を用いてもよい。希
薄水性水酸化ナトリウム、炭酸カリウム、アンモニアおよび重炭酸ナトリウム溶
液がこの目的に適切である。遊離塩基形態は、それぞれの塩形態とは、幾分極性
溶媒での溶解度などのある特定の物性が異なるが、その他は、塩は本発明の目的
ではそれぞれの遊離塩基形態と等しい。
【0015】 たとえばメラミン誘導体、2,4,6−トリ(3’,5’−ジクロロ−4’−
ヒドロキシフェニル)−アミノ−1,3,5−トリアジン(WHI−P239)
のような本発明のメラミン化合物は、スキーム1に示すように、塩化シアヌルと
3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシアニリンとの縮合によって調製することがで
きる。この合成スキームは、本発明の他のメラミン誘導体の合成に用いることが
できる一般的なスキームを表す。本発明のWHI−P239および他のメラミン
誘導体の合成用の反応剤は、市販されており、かつ/または公知の方法によって
調製される。
【0016】 メラミン誘導体の合成手順 塩化シアヌルのTHF溶液に所望の置換アニリン(モル比1:3)を室温で2
〜4時間攪拌しながら添加した。次いで、その反応混合物を1から2日間還流し
、過量のEt3Nを加えた。すべての溶剤を蒸発させ、粗生成物をDMFから再
結晶させて所望のメラミン生成物を得た。合成手順を以下のスキーム1に図示す
る。
【0017】 スキーム1
【化13】
【0018】 3つの置換フェニル基が同一でない本発明の化合物を調製するために、反応混
合物においてアニリンの混合物を用いることができる。あるいは、一度に1つの
置換フェニル基の選択的付加のために、付加的な部位(たとえば、Cl)をブロ
ックすることができる。さらに、公知の方法によるメラミン誘導体の合成後に置
換フェニル基の選択的修飾を行ってもよい。
【0019】 細胞傷害作用化合物 本発明の化合物は、たとえば、白血病および乳癌細胞のような腫瘍細胞に対し
て効果的な細胞傷害作用剤である。本発明の方法において、メラミン誘導体の細
胞傷害作用効果は、腫瘍細胞などの細胞をマイクロモル量の阻害化合物に接触さ
せることによって達成される。たとえば、特に有用な抗腫瘍剤は、以下の実施例
に示すような2,4,6−トリ(3’,5’−ジクロロ−4’−ヒドロキシフェ
ニル)−アミノ−1,3,5−トリアジン(P−239)である。
【0020】 腫瘍治療 本発明の化合物は、腫瘍細胞増殖の阻害、腫瘍細胞の殺滅、アポプトーシスの
誘導および/または患者の生存時間の延長を行うために、たとえば、患者に本発
明の化合物を投与することによって、腫瘍治療の方法に用いることができる。 本発明の細胞傷害作用化合物は、哺乳類に用いるのが適している。本明細書中
に用いる“哺乳類”は、たとえば、ヒト、ウサギおよびサルを含む、乳腺によっ
て分泌された乳で子を養ういかなる種類の高等脊椎動物をも意味する。
【0021】 投与方法 本発明の化合物は、製薬的組成物として製造され、投与の選択経路に適合した
種々の形態で、ヒトの患者を含む哺乳類の宿主に投与することができる。化合物
は製薬上許容可能な担体とともに投与するのが好ましく、ターゲッティング抗体
および/またはサイトカインを含む特異的輸送剤と組み合わせたり、接合させて
もよい。 化合物は、経口、非経口(皮下注射、静脈内、筋肉内、胸骨内または注入技術
を含む)、吸入薬噴霧、局所的な粘膜を通しての吸収、または直腸を通して従来
の非毒性製薬上許容可能な担体、補助薬またはビークルを含有する投与単位の調
剤でなどの公知の技術によって投与することができる。本発明の製薬的組成物は
、経口投与、鼻内噴霧、乳剤、無菌注射可能水性または油性懸濁液などの無菌注
射可能な調剤あるいは座薬に適した懸濁液またはタブレットの形態であり得る。 懸濁液として経口投与するための組成物は、製薬製造の分野において周知の技
術に従って調製することができる。組成物は、嵩を与えるための微晶質のセルロ
ース、懸濁剤としてのアルギン酸またはアルギン酸ナトリウム、増粘剤としての
メチルセルロースおよび甘味料または調味料を含むことができる。即時放出タブ
レットとして、組成物は、微晶質セルロース、澱粉、ステアリン酸マグネシウム
およびラクトーズまたは当該分野で公知の他の賦形剤、結着剤、増量剤、崩壊剤
、希釈剤および湿潤剤を含有することができる。 吸入および噴霧剤による投与のための組成物は、製薬製造の分野に周知の技術
に従って調製することができる。組成物は、ベンジルアルコールまたは他の適切
な防腐剤、生物活性を高めるための吸収促進剤、フロロカーボンまたは当該分野
で公知の他の可溶化剤または分散剤を用いて、食塩溶液として調製することがで
きる。 注射可能溶液または懸濁液としての投与のための組成物は、合成モノまたはジ
グリセリドを含む無菌油およびオレイン酸を含む脂肪酸のような適切な分散剤ま
たは湿潤剤および懸濁剤を用いて当該分野に周知の技術に従って製造することが
できる。 座薬としての直腸投与のための組成物は、周囲温度で固体であるが、直腸腔で
は液化または溶解して薬剤を放出するココアバター、合成グリセリドエステルま
たはポリエチレングリコールのような適切な炎症を起こさない賦形剤を混合して
調製することができる。 好ましい投与経路は、経口、非経口および静脈内、筋肉内または皮下経路を含
む。 本発明の化合物は、非経口、すなわち静脈または腹腔内、注入または注射によ
って投与するのがさらに好ましい。本発明のある実施形態では、化合物は、腫瘍
注射によって腫瘍に直接投与してもよいし、静脈注射によって全身輸送により投
与してもよい。 化合物の溶液または懸濁液は、水、等張食塩水(PBS)で、非毒性表面活性
剤を必要に応じ混合して調製することができる。分散液もまたグリセロール、液
体ポリエチレン、グリコール、DNA、植物油、トリアセチンおよびそれらの混
合物で調製してもよい。通常の保存および使用条件下では、これらの調剤は微生
物の増殖を防止するために防腐剤を含むことがある。 注射または注入使用に適切な製薬投与形態として、無菌、水溶液または分散液
、あるいは無菌注射可能または注入可能溶液または分散液の即時調製に適合した
活性成分を含む無菌粉末であってもよい。いずれの場合も、最終的な投与形態は
、製造および保存の条件下で無菌、流体および安定しているのがよい。液体担体
またはビークルは、たとえば、水、エタノール、グリセロール、プロピレングリ
コールまたは液体ポリエチレングリコールなどのようなポリオール、植物油、非
毒性グリセリルエステルおよびそれらの適切な混合物を含む溶剤または液体分散
溶媒であり得る。たとえば、リポソームの形成、分散液の場合必要な粒子サイズ
の維持、または非毒性表面活性剤の使用によって適切な流動性を維持することが
できる。微生物の作用の防止は、種々の抗菌および抗真菌剤、たとえば、パラオ
キシ安息香酸エステル類、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸、チメロ
サールなどによって達成することができる。多くの場合、等張剤、たとえば、砂
糖、緩衝剤または塩化ナトリウムを含むことが望ましい。吸収を遅らせる薬剤、
たとえば、アルミニウムモノステアレート(monosterate)ハイドロゲルおよびゼ
ラチンを組成物に含めることにより、注射可能な組成物の吸収を長期間にわたり
行なうことができる。 無菌注射可能溶液は、必要量の化合物を上に挙げた種々の他の成分を有する適
切な溶剤に組み入れることによって調製され、その後、必要に応じて、フィルタ
ー殺菌を行なう。無菌注射可能溶液の調製のための無菌粉末の場合、好ましい調
製方法は、真空乾燥および凍結乾燥方法であり、これらの方法により、予め殺菌
濾過された溶液に存在する活性成分と付加的な望ましい成分との粉末を製造する
【0022】 ターゲッティング部分への接合 本発明の化合物は、ターゲッティング部分への化合物の接合によって、治療す
べき細胞に向け特異的に輸送される。本発明の化合物への接合に有用なターゲッ
ティング部分は、抗体、サイトカインおよび治療すべき細胞上に発現した受容体
リガンドを含む。
【0023】 用語“接合物”とは、2つ以上の化合物で形成される複合体を意味する。 用語“ターゲッティング部分”とは、所望の活性のために特異的な部位へ本発
明の化合物を輸送する働きをする化合物を意味する。ターゲッティング部分は、
たとえば、細胞表面に存在する分子と特異的に結合する分子を含む。このような
本発明に有用なターゲッティング部分は、抗細胞表面抗原抗体を含む。インター
ロイキンを含むサイトカイン、表皮成長因子(EGF)のような因子などもまた
、高レベルの受容体を発現する細胞と結合することが知られている特異的ターゲ
ッティング部分である。 治療活性のために本発明の化合物を細胞に向ける特に有用なターゲッティング
部分は、治療すべき腫瘍細胞に存在する抗原または受容体と結合するリガンドを
含む。たとえば、CD19のようなB−系譜癌細胞に存在する抗原は、B43の
ような抗CD19抗体を用いて標的にされ得る。単一鎖断片を含む抗体断片もま
た用いることができる。IL4もまた、B細胞を標的にするのに用いることがで
きる。EGFまたはIGF受容体を発現している癌細胞は、結合リガンドで標的
にされ得る。他のこのようなリガンド−受容体結合対は、特異的癌についての科
学文献から公知である。本発明の化合物とターゲッティング部分との接合物の産
生方法は公知である。
【0024】 有用な用量 腫瘍細胞を殺滅するのに生体内で用いる場合の投与用量は、腫瘍を減少または
除去するのに十分であるような所望の効果を有するのに有効な量である。適切な
量は、公知の方法および関係を用いて、実施例に与えられた生体外データから外
挿することにより、当業者によって決定することができる。 一般に、腫瘍細胞アポプトーシス、腫瘍の減少および生存時間の延長を達成す
るのに有効な新規のメラミン誘導体化合物の用量は、直接的な標的投与で、投与
1回当たり1から100mg/kg体重である。 投与すべき有効用量は、各患者に特異な状態により異なる。一般的に、疾患負
担、腫瘍箇所(曝されているか、または離れているか)、宿主齢、代謝、病気、
薬剤へのこれまでの被曝などのような要因は、予期される薬剤の効果に影響する
。当業者は、標準的な手順および患者解析を用いて、実施例に与えられたデータ
から外挿して適切な用量を計算する。 一般に、約1から100mg/kg体重を輸送する用量が効果的であると考え
られているが、この多少前後でも有用である。 さらに、本発明の組成物は、他の抗腫瘍治療と組み合わせて投与してもよい。
このような組み合わせた治療では、メラミン誘導体の投与用量は、単一の薬剤治
療の場合より少なくてもよい。
【0025】 実施例 本発明を以下の実施例を用いてさらに説明する。実施例は、いくつかの実施形
態の例示に役立つものであって、いかなる場合も本発明を限定することはない。
【0026】 実施例12,4,6−トリ(3’,5’−ジクロロ−4’−ヒドロキシフェニル)−アミ ノ−1,3,5−トリアジン(WHI−P239)の合成と特徴付け 化学物質はすべて、アルドリッチ化学社(Aldrigh Chemical Company)(ミル
ウォーキー、ウィスコンシン)から購入し、直接合成に用いた。アセトニトリル
、メタノール、エタノール、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、クロロホルムお
よび塩化メチレンなどの無水溶媒を、窒素下の確実な密閉瓶としてアルドリッチ
社から入手し、カニュレーションによって反応槽へ移した。いずれの反応も窒素
雰囲気下で行った。 化合物2,4,6−トリ(3’,5’−ジクロロ−4’−ヒドロキシフェニル
)−アミノ−1,3,5−トリアジン(WHI−P239)は、スキーム1に示
すように、塩化シアヌルと3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシアニリンとの縮合
によって調製された。
【0027】 スキーム1
【化14】
【0028】 具体的には、WHI-P239の合成のために以下の方法を用いた。塩化シア
ヌル920mg(5mmol)の500mlのTHF溶液に4−アミノ−2,6
−ジクロロフェノール2.62g(15mmol)を室温で2時間攪拌しながら
添加した。次いで、反応混合物を15時間還流し、過量のEt3Nを加えた。溶
剤をすべて蒸発させ、粗生成物をDMFから再結晶させて2.4gの生成物を得
た。収率82.53%。融点>300.0℃。 以下のメラミン化合物を、上記のように合成し、特徴付けた。各構造を表1に
示す。各化合物に対する同定解析試験の結果もまた以下に示す。自動広帯域プロ
ーブを用いて、陽子および炭素の核磁気共鳴(1Hおよび13CNMR)スペクト
ルを、それぞれ300MHzおよび75MHzで作動するバリアン(Varian)社
の分光器マーキュリー(Mercury)2000に記録した。特に明記しない限り、
いずれのNMRスペクトルも室温でCDCl3で記録した。1Hの化学シフトは、
0ppmでの内部標準として用いたテトラメチルシラン(TMS)からの低磁場
側への100万分の1の単位(ppmでδ値)で表され、s、d、t、q、mは
、それぞれ、一重項、二重項、三重項、四重項および多重項を示す。フィッシャ
ー・ジョンズ(Fisher-Johns)融解装置を用いて融点を測定し、補正は行ってい
ない。細胞経路長が1cmのベックマン(Beckmann)モデル#DU7400UV
/V分光器を用いて紫外線分光を記録した。紫外線分光のための溶剤として、メ
タノールを用いた。FTニコレット(FT-Nicolet)モデルプロテージ(Protege
)460器具を用いてフーリエ変換赤外線分光を記録した。KBrディスクを用
い、原液(neat liquid)として、液体サンプルの赤外線分光を行った。全ての
固体サンプルに対してKBrペレット法を用いた。GC/質量分光解析は、質量
イオン検出器およびケミステーション(Chem Station)ソフトウェアを備えたヒ
ューレット・パッカード(Hewlett-Packard)社GC/質量分光器モデル6890
を用いて行った。炉の温度を70℃から250℃まで徐々に上昇させ、キャリア
ガスをヘリウムとした。
【0029】 2,4,6-トリ(4'-ヒドロキシフェニル)-アミノ-1,3,5-トリアジン(WHI-P199) 収率 82.53%、融点280.0-282.0 (C。1H NMR(DMSO- d6): d 10.16(s, brod, 3H,
-NH), 9.47(s, 3H, -OH), 7.35(s, 6H, 2',6'-H), 6.76(s, 6H, 3',5' -H)。UV(
MeOH): 206.0, 276.0, 349.0 nm。IR(KBr)umax : 3372, 3257, 2935, 1626, 151
2, 1380, 1225 cm-1。GC/MS m/z 403(M++1, 25.45) , 402(M+,100.00) , 401(M + -1, 22.20) ,311(22.20 ),, 310(12.91), 309(17.59.), 135(15.56), 134(19.2
6)。
【0030】 2,4,6-トリ(3',5'-ジブロモ-4'-ヒドロキシフェニル)-アミノ-1,3,5-トリアジ
ン(WHI-P200) 収率 91.63%、融点248.0-250.0 (C。1H NMR(DMSO-d6): d 9.36(s, , 3H, -NH),
7.84(s, 6H, 2', 6'-H)。UV(MeOH): 203.0, 214.0 , 280.0 nm. IR(KBr)umax :
3473, 3381, 3070, 2993, 1624, 1500, 1471, 1161 cm-1。GC/MS m/z 882(M++
6, 7.51) , 881(M++5,30.36), 880(M++4,18.95) , 879(M++3, 74.63), 878(M++2
, 25.72), 877(M++1, 100.00), 876(M+,100.00) , 875(M+-1,76.04), 795(29.20
), 614 (18.00),, 613 (41.50)。
【0031】 2,4,6-トリ(2',4'-ジヒドロキシフェニル)-アミノ-1,3,5-トリアジン(WHI-P20
3) 収率 88.61%、融点205.0 (C(dec.)。1H NMR(DMSO-d6): d 10.60(s, 3H, -NH), 9
.70(s, 6H, -OH), 7.12(d, J5', 6'=8.7 Hz, 3H, 6'-H), 6.55(d, J5', 3'=2.7
Hz, 3H, 3' -H), 7.12(dd, J5', 6'=8.7 Hz, J5', 3'=2.7 Hz, 3H, 5'-H)。13C
NMR(DMSO-d6): d 158.12, 151.7, 124.60, 110.06, 106.30, 103.22。UV(MeOH):
. 207.0, 265.0, 296.0 nm。IR umax ( KBr ) : 3211, 2868, 1626, 1510, 145
7, 1346, 1038 cm-1
【0032】 2,4,6-トリ(2'-ヒドロキシフェニル)-アミノ-1,3,5-トリアジン(WHI-P205) 収率 98.00%; 融点225.0-227.0 (C。1H NMR(DMSO-d6): d 10.02(s, broad, 3H,
-NH), 9.47(s, 3H, -OH), 7.58-6.82(m, 12H, Ph-H)。UV(MeOH):. 207.0, 265.0
, 296.0 nm。IR(KBr)umax: 3211, 2868, 1626, 1510, 1457, 1346, 1038 cm-1
【0033】 2,4,6-トリ(3'-ブロモフェニル)-アミノ-1,3,5-トリアジン(WHI-P206) 収率 82.53%、融点193.0-196.0 (C。1H NMR( DMSO-d6) : d 9.31(s, brod, 3H,
-NH), 7.75-6.99(m, 12H, 2', 4', 5', 6' -H)。UV(MeOH): 217.0, 276.0, 328.
0 nm。IR(KBr)umax: 3398, 3272, 2929, 1630, 1567, 1478, 1220, 1066 cm-1
GC/MS m/z 592(M++1,99.47), 591(M+, 55.06), 590(M+-1, 100,00), 511(5.21
), 431(3.49), 378(19.79)。
【0034】 2,4,6-トリ(3'-ヒドロキシフェニル)-アミノ-1,3,5-トリアジン(WHI-P233) 収率 98.00%、融点270.0-271.0 (C。1H NMR(DMSO-d6): d 11.28(s, 3H, -NH), 9
.91(s, 3H, -OH), 7.27-6.52 (m, 12H, 2',4',5',6'-H)。UV(MeOH):. 219.0, 27
2.0, 288.0 nm。IR(KBr)umax: 3325, 3113, 2877, 1608, 1456, 1363, 1159 cm -1 。結果Found: C, 57.44; H, 4.41; N, 19.12。C21H18N6O3.HClは、C, 57.44;
H, 4.41; N, 19.12% を必要とする。
【0035】 2,4,6-トリ(3',5'-ジクロロ-4'-ヒドロキシフェニル)-アミノ-1,3,5-トリアジ
ン(WHI-P239) 収率 79.21%; 融点> 300.0 (C。1H NMR(DMSO-d6): d 9.44(s, 3H, -HN), 7.69(
s, 6H, Ph-H)。UV(MeOH): 211.0, 249.0, 339.0 nm。IR(KBr)umax: 3241, 2839,
2783, 1635, 1580, 1514, 1420, 1360, 1281 cm-1
【0036】 表1に記載の以下のメラミン誘導体を、上記の方法に従って調製した。
【表1】
【0037】 実施例2メラミン誘導体の細胞傷害作用 白血病細胞および乳癌細胞において、腫瘍細胞に対するメラミン誘導体の細胞
傷害作用を評価した。
【0038】 細胞傷害作用アッセイ MTT(3−[4,5−ジメチルチアゾール−2−イル]−2,5−臭化ジフェ
ニルテトラゾリウム)アッセイ(ベーリンガー・マンハイム社(Boehringer Man
nheim Corp.、インディアナポリス、IN)を用いて、腫瘍細胞に対する種々の
化合物の細胞傷害作用を行なった。特に明記しない限り、細胞系はすべて、アメ
リカンタイプ培養コレクション(American Type Culture Collection)(ATC
C)から入手した。簡潔に述べると、指数関数的に増殖する細胞をウエル1個当た
り細胞2.5×104個の密度で1枚の96ウエルプレートに植え込み、薬剤暴
露以前に37℃で36時間インキュベートした。処理の日に、ウエルから培地を
慎重に吸引して濃度が0.1から250μMの範囲のWHI-P239を含有す
る新鮮な培地と交換した。各処理に3つのウエルを用いた。 ヒトの白血病細胞系(NALM−6、MOLT−3)、ヒト乳房腫瘍細胞(B
T20)、前立腺癌細胞(PC3)および神経グリア芽細胞腫細胞(U373)
は、アメリカンタイプ培養コレクションから入手し、10%ウシ胎児血清および
抗体を補足されたダルベッコ(Dulbecco)の変性イーグル培地での連続細胞系とし
て維持された。 加湿された5%のCO2雰囲気で37℃で24から36時間、種々の化合物で
細胞をインキュベートした。各ウエルに、10μlのMTT(0.5mg/ml
最終濃度)を添加し、プレートを4時間37℃でインキュベートし、代謝活性細
胞と反応させることによりMTTにホルマザン結晶を形成させた。ホルマザン結
晶を、10%SDSを含有する0.01MのHCl溶液に37℃で一晩かけて溶
解した。各ウエルの吸収度を540nmおよび基準波長690nmにおいてマイ
クロプレートリーダー(ラボシステムズ(Labsystems))で測定した。OD540
値を各ウエルの生きている細胞の数に翻訳するために、OD540値を各細胞系ご
とに生成された標準OD540に対する細胞数の曲線のものと比較した。生存率を
以下の式を用いて計算した。IC50値を非線形回帰解析により計算し、表2に示
す。 生存率%=(生存細胞数[テスト]/生存細胞数[対称])×100
【表2】
【0039】 白血病細胞に対する最も効果的な化合物はWHI−P233であった。抗白血
病力価の順位は、WHI−P233(IC50 =5.1μM)>WHI−P23
9(IC50=9.8μM)>WHI−P200(IC50=10.1μM)>WH
I−P205(IC50=21.5μM)であった。化合物WHI−P199およ
びWHI−P206には抗白血病活性がなかった(IC50>250μM)。 乳癌細胞に対する最も効果的な化合物はWHI−P239であった。抗乳癌力
価の順位は、WHI−P239(IC50 =13.2μM)>WHI−P200
(IC50=27.1μM)>WHI−P233(IC50=66.1μM)>WH
I−P205(IC50=107.6μM)>WHI−P199(IC50=240
.2μM)であった。化合物WHI−p206は、乳癌細胞に対する細胞傷害作
用活性を示さなかった(IC50>250μM)。 前立腺癌細胞に対する最も効果的な化合物はWHI−P239であった。抗前
立腺癌活性の順位は、WHI−P239(IC50 =31.5μM)>WHI−
P233(IC50=45.1μM)>WHI−P200(IC50=64.5μM
)>WHI−P205(IC50=102.1μM)>WHI−P199(IC50 =221.3μM)>WHI−P206(IC50>250μM)であった。これ
らの化合物は、脳癌細胞に対する活性が最も少なかった。 抗神経グリア芽細胞腫活性の順位は、WHI−P233(IC50 =104.
4μM)>WHI−P239(IC50=155.1μM)>WHI−P205(
IC50=224.3μM)であった。化合物WHI−P200およびWHI−P
206は、脳腫瘍細胞に対する細胞傷害作用活性を示さなかった。
【0040】 本願に記載のすべての出版物、特許、および特許書類は、参照により全体を記
載しているように援用される。本願に記載の発明は、別の実施例を含むよう変形
することができる。このような明らかな変形もすべて以下の請求の範囲に記載す
るような本発明の精神および範囲内である。
【手続補正書】
【提出日】平成14年6月24日(2002.6.24)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 式中、各nは、独立して、1から5の整数であり、 各Rは、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アシル、チオアルキ
ル、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルキルチ
オ、(C1−C4)ヒドロキシアルキル、NR12、ニトロ、シアノ、CF3、C
OOH、SO3H、SO2NR12またはSO2Fであり、ここで、R1およびR2
は、それぞれ独立して、水素または(C1−C4)アルキルである。
【化2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 リウ、クスィン−ピン アメリカ合衆国、55449 ミネソタ州、ブ レイン、88ス アヴェニュー エヌイー 2712 (72)発明者 ナルラ、ラマ ケイ. アメリカ合衆国、55126 ミネソタ州、シ ョアヴュー、アラメダ ストリート 5886 Fターム(参考) 4C086 AA01 AA02 AA03 BC64 MA01 MA04 NA14 ZB21 ZB26 ZB27

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の化学式の化合物、またはその製薬上許容可能な塩。 【化1】 式中、各nは、独立して、1から5の整数であり、 各Rは、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アシル、チオアルキ
    ル、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルキルチ
    オ、(C1−C4)ヒドロキシアルキル、NR12、ニトロ、シアノ、CF3、C
    OOH、SO3H、SO2NR12またはSO2Fであり、ここで、R1およびR2
    は、それぞれ独立して、水素または(C1−C4)アルキルである。
  2. 【請求項2】 各Rが、独立して、ヒドロキシ、(C1−C4)アルコキシ
    、トリフルオロメチルまたはハロである請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 各Rが、独立して、ヒドロキシまたはハロである請求項2
    に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 ハロが、ブロモまたはクロロである請求項2に記載の化合
    物。
  5. 【請求項5】 以下の化学式の化合物。 【化2】
  6. 【請求項6】 少なくとも1つのRが、ハロである請求項1に記載の化合
    物。
  7. 【請求項7】 少なくとも1つのRが、ヒドロキシである請求項1に記載
    の化合物。
  8. 【請求項8】 少なくとも1つのRが、ブロモまたはクロロである請求項
    6に記載の化合物。
  9. 【請求項9】 Rが、4’−ヒドロキシである請求項1に記載の化合物。
  10. 【請求項10】 Rが、2’,4’−ジヒドロキシである請求項1に記載の
    化合物。
  11. 【請求項11】 Rが、3’−ブロモである請求項1に記載の化合物。
  12. 【請求項12】 Rが、3’,5’−ジブロモ−4’−ヒドロキシである請
    求項1に記載の化合物。
  13. 【請求項13】 Rが、2’−ヒドロキシである請求項1に記載の化合物。
  14. 【請求項14】 Rが、3’−ヒドロキシである請求項1に記載の化合物。
  15. 【請求項15】 Rが、3’,5’−ジクロロ−4’−ヒドロキシである請
    求項1に記載の化合物。
  16. 【請求項16】 治療上有効量の請求項1に記載の化合物および製薬上許容
    可能な担体または希釈剤を含む製薬組成物。
  17. 【請求項17】 患者の腫瘍細胞増殖を阻害する方法であって、請求項1に
    記載の化合物を前記患者に投与することを含む方法。
  18. 【請求項18】 前記阻害が、前記腫瘍細胞のアポプトーシスを誘導するこ
    とを含む請求項17に記載の方法。
  19. 【請求項19】 治療上有効量の請求項1に記載の化合物を投与することを
    含む患者の癌を治療する方法。
  20. 【請求項20】 前記癌が、白血病である請求項19に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記癌が、乳癌である請求項19に記載の方法。
  22. 【請求項22】 細胞に細胞傷害作用を誘導する方法であって、細胞傷害作
    用用量の請求項1に記載の化合物を前記細胞に投与することを含む方法。
  23. 【請求項23】 前記細胞が、癌細胞である請求項22に記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記化合物が、 2,4,6-トリ(4'-ヒドロキシフェニル)アミノ-1,3,5-トリアジン(WHI-P199); 2,4,6-トリ(3',5'-ジブロモ-4'-ヒドロキシフェニル)アミノ-1,3,5-トリアジン(
    WHI-P200); 2,4,6-トリ(2',4'-ジヒドロキシフェニル)アミノ-1,3,5-トリアジン(WHI-P203)
    ; 2,4,6-トリ(2'-ヒドロキシフェニル)アミノ-1,3,5-トリアジン(WHI-P205); 2,4,6-トリ(3'-ブロモフェニル)アミノ-1,3,5-トリアジン(WHI-P206); 2,4,6-トリ(3'-ヒドロキシフェニル)アミノ-1,3,5-トリアジン(WHI-P233);また
    は、 2,4,6-トリ(3',5'-ジクロロ-4'-ヒドロキシフェニル)アミノ-1,3,5-トリアジン(
    WHI-P239)である請求項22に記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記化合物が、2,4,6-トリ(3',5'-ジクロロ-4'-ヒドロキ
    シフェニル)-アミノ-1,3,5-トリアジン(WHI-P239)である請求項24に記載の方
    法。
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