JP2003502329A - 心不整脈の治療に有用な新規ビスピジン化合物 - Google Patents

心不整脈の治療に有用な新規ビスピジン化合物

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Abstract

(57)【要約】 R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R41、R42、R43、R44、R45、R46、AおよびBが、説明に記載した意味を有する、式(I)の化合物を提供し、該化合物は、不整脈、詳細には心房性および心室性不整脈の予防および治療に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は、医薬的に有用な新規化合物、詳細には、心不整脈の治療に有用な化
合物に関する。
【0002】 従来技術の背景 不整脈は、心尖拍動の速度、規則性もしくは発生部位の異常または刺激伝導の
障害と定義することができ、活動化の順序の異常を引き起こす。不整脈は、推定
される発生部位により(すなわち、上室性(心房および房室を含む)不整脈およ
び心室性不整脈など)、および/または速度により(すなわち、徐脈型不整脈(
緩慢)および頻脈性不整脈(迅速))、臨床的に分類することができる。
【0003】 心不整脈の治療では、主として刺激伝導速度を緩慢化することにより作用する
“伝統的”不整脈薬を用いた治験の転帰が否定的なものであるため(例えば、N
ew England Journal of Medicine,321,4
06(1989年)に報告されているCardiac Arrhythmia
Suppression Trial(CAST)の転帰参照)、心臓の再分極
を選択的に遅らせてQT間隔を延長する化合物を得るための医薬品開発が促進さ
れている。クラスIIIの抗不整脈薬は、心臓の刺激伝達に作用を及ぼすことな
く、膜内外での活動電位の持続(外向きK+電流を遮断することにより、または
内向きイオン電流の向上により、起こすことができる)および不応性を延長する
医薬、と定義することができる。
【0004】 再分極を遅らせることにより作用するこれまでに公知の医薬(クラスIIIま
たはその他)のおもな欠点の一つは、これらがすべて、トルサード・ド・ポアン
ト(頂点の回転)として知られる副調律の独特な形状を示し、場合によっては致
死的でありうることが知られている点である。安全の観点から、この現象(フェ
ノチアジン、三環系抗うつ薬、抗ヒスタミン薬および抗生物質のような非強心薬
(non-cardiac drugs)の投与の結果として示されることも、立証されている)を
最小限に抑えることが、有効な抗不整脈薬を供給する際に解決すべき重要な問題
点である。
【0005】 ビスピジン(3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン)系の抗不整脈薬
は、とりわけ国際特許出願WO91/07405、欧州特許出願306871、
308843および655228、ならびに米国特許第3962449号、45
56662号、4550112号、4459301号および5468858号、
そして、とりわけJ.Med.Chem.39,2559(1996年)、Ph
armacol.Res.,24,149(1991年)、Circulati
on,90,2032(1994年)およびAnal.Sci.9,429(1
993年)などの雑誌記事により知られている。公知のビスピジン系抗不整脈化
合物は、ビサラミル(bisaramil)(3−メチル−7−エチル−9α,4’−(C
l−ベンゾイルオキシ)−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン)、テ
ジサミル(tedisamil)(3’,7’−ビス(シクロプロピルメチル)スピロ−(
シクロペンタン−1,9’)−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン)
、SAZ−VII−22(3−(4−クロロベンゾイル)−7−イソ−プロピル
−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン)、SAZ−VII−23(3
−ベンゾイル−7−イソ−プロピル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノ
ナン)、GLG−V−13(3−[4−(1H−イミダゾル−1−イル)ベンゾ
イル]−7−イソ−プロピル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン)
、KMC−IV−84(7−[4’−(1H−イミダゾロ−1−イル)ベンゼン
スルホニル]−3−イソ−プロピル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノ
ナンジヒドロペルクロレート)およびアンバシリド(ambasilide)(3−(4−ア
ミノベンゾイル)−7−ベンジル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ
ン)を含む。
【0006】 我々は、驚くべきことに、ビスピジン系化合物の新規群が、電気生理学的活性
、好ましくはクラスIIIの電気生理学的活性を示し、したがって、心不整脈の
治療に有用であると予想されることを、確認した。
【0007】 発明の開示 本発明に従い、式Iの化合物またはその医薬的に許容しうる誘導体を提供し、
該化合物を以後“本発明の化合物”とよぶ
【0008】
【化17】
【0009】 [式中、 R1およびR2は、独立して、H、C1-4アルキル、OR2bもしくはN(R2c
2dを表すか、または一緒になって、−O−(CH22−O−、−(CH23
、−(CH24−もしくは−(CH25−を形成し; R2b、R2cおよびR2dは、独立してHまたはC1-6アルキルを表し; R3は、H、C1-6アルキルを表すか、またはR4と一緒になってC3-6アルキレ
ン(アルキレン基は、O原子で中断されていてもよく、および/または1個また
はそれ以上のC1-3アルキル基で置換されていてもよい)を表し; R4は、H、C1-12アルキル、C1-6アルコキシ(最後の2個の基は共に、−O
H、ハロ、シアノ、ニトロ、C1-4アルキルおよび/もしくはC1-4アルコキシか
ら選択される1個またはそれ以上の置換基により、置換および/または終結され
ていてもよい)、−(CH2q−アリール、−(CH2q−オキシアリール、−
(CH2q−Het1(最後の3個の基は、−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、−
C(O)R10、−C(O)OR11、−N(H)S(O)211a、C1-6アルキル
および/もしくはC1-6アルコキシから選択される1個またはそれ以上の置換基
により、(−(CH2q−部分および/またはアリール/Het1部分において
)置換されていてもよい)、−(CH2qN(H)C(O)R8、−(CH2q
S(O)28、−(CH2qC(O)R8、−(CH2qC(O)OR8、−(C
2qC(O)N(R9)R8を表すか、または、R3と一緒になってC3-6アルキ
レン(アルキレン基は、O原子で中断されていてもよく、および/または1個ま
たはそれ以上のC1-3アルキル基で置換されていてもよい)を表し; qは、0、1、2、3、4、5または6を表し; R8は、H、C1-6アルキル、アリール(最後の基は、−OH、ハロ、シアノ、
ニトロ、−C(O)R10、−C(O)OR11、−N(H)S(O)211a、C1- 6 アルキルおよび/もしくはC1-6アルコキシから選択される1個またはそれ以上
の置換基により、置換および/または終結されていてもよい)を表すか、または
9と一緒になってC3-7アルキレンを表し; R9は、H、C1-4アルキルを表すか、またはR8と一緒になってC3-7アルキレ
ンを表し; Het1は、酸素、窒素および/もしくは硫黄から選択される1個またはそれ
以上のヘテロ原子を含有する5〜12員複素環式環であって、1個またはそれ以
上の=O置換基を含んでいてもよい複素環式環を表し; R41、R42、R43、R44、R45またはR46は、独立してHまたはC1-3アルキ
ルを表し; R5は、H、ハロ、C1-3アルキル、−OR12、−N(R13)R12を表すか、ま
たはR6と一緒になって=Oを表し; R6は、H、C1-4アルキルを表すか、またはR5と一緒になって=Oを表し; R12は、H、C1-6アルキル、−S(O)2−C1-4−アルキル、−C(O)R1 4 、−C(O)OR14、−C(O)N(R15)R15aまたはアリール(最後の基は
、−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、−C(O)R10、−C(O)OR11、−N(
H)S(O)211a、C1-6アルキルおよび/もしくはC1-6アルコキシから選択
される1個またはそれ以上の置換基により、置換および/または終結されていて
もよい)を表し; R13は、HまたはC1-4アルキルを表し; R14は、HまたはC1-6アルキルを表し; R15およびR15aは、独立してHまたはC1-4アルキルを表すか、または一緒に
なって、O原子で中断されていてもよいC3-6アルキレンを表し; Aは、単結合、C1-6アルキレン、−N(R16)(CH2r−または−O(C
2r−(最後の2個の基において、−(CH2r−基はビスピジン窒素原子に
連結している)を表し; Bは、単結合、C1-4アルキレン、−(CH2nN(R17)−、−(CH2n
S(O)p−、−(CH2nO−(最後の3個の基において、−(CH2n−基
は、R5とR6を支える炭素原子に連結している)、−C(O)N(R17)−(最
後の基において、−C(O)−基は、R5とR6を支える炭素原子に連結している
)、−N(R17)C(O)O(CH2n−、−N(R17)(CH2n−(最後の
2個の基において、N(R17)基は、R5とR6を支える炭素原子に連結している
)、または−(CH2mC(H)(OH)(CH2n−(最後の基において、−
(CH2m−基は、R5とR6を支える炭素原子に連結している)を表し; mは、1、2または3を表し; nおよびrは、独立して、0、1、2、3または4を表し; pは、0、1または2を表し; R16およびR17は、独立してHまたはC1-4アルキルを表し; R7は、C1-6アルキル、アリールまたはHet2を表し、該基はすべて、−O
H、シアノ、ハロ、アミノ、ニトロ、Het3、−C(O)R10、−C(O)O
11、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、−N(H)S(O)218、−S(O
219、−OS(O)220、−N(H)C(O)N(H)R21、−C(O)N
(H)R22および/またはアリール(最後の基は、1個またはそれ以上のシアノ
基で置換されていてもよい)から選択される1個またはそれ以上の置換基により
、(適宜)置換および/または終結されていてもよく; Het2およびHet3は、酸素、窒素および/もしくは硫黄から選択される1
個またはそれ以上のヘテロ原子を含有する5〜12員複素環式環であって、1個
またはそれ以上の=O置換基を含んでいてもよい複素環式環を、独立して表し; R18、R19およびR20は、独立してC1-6アルキルを表し; R21およびR22は、独立してHまたはC1-6アルキル(シアノにより終結され
ていてもよい)を表し;そして R10およびR11は、それぞれ各場合において、独立してHまたはC1-6アルキ
ルを表し; R11aは、それぞれ各場合において、C1-6アルキルを表す; ただし: (a)AおよびBが共に単結合で、R7が、置換されていてもよいアリールであ
る場合、R5およびR6は同時にHを表すことはなく; (b)Aが単結合を表す場合、R5およびR6は、一緒になって=Oを表すことは
なく;そして (c)R5が−OR12または−N(R13)R12を表す場合: (i)Aは、−N(R16)(CH2r−もしくは−O(CH2r−を表さず;お
よび/または (ii)Bが、−(CH2nN(R17)−、−(CH2nS(O)p−もしくは
−(CH2nO−を表す場合、nは0を表さない]。
【0010】 記載することができるアリール基は、フェニル、ナフチルなどのようなC6-10 アリール基を含む。記載することができるオキシアリール基は、オキシフェニル
(フェノキシ)、オキシナフチル(ナフトキシ)などのようなC6-10オキシアリ
ール基を含む。置換されている場合、アリールおよびアリールオキシ基は、1〜
3個の置換基で置換されていることが好ましい。
【0011】 記載することができるHet1、Het2およびHet3基は、1〜4個のヘテ
ロ原子(酸素、窒素および/または硫黄の群から選択される)を含有する基を含
み、環系の原子の総数は5〜12である。Het(Het1、Het2およびHe
3)基は、完全/部分的に芳香族の性質を有することができ、二環式であって
もよい。記載することができる複素環式基は、モルホリニル、チアゾリル、オキ
サゾリル、イソオキサゾリル、シンノリニル、キナゾリニル、フタラジニル、プ
リニル、ベンゾイミダゾリル、ピリミンジニル、ピペラジニル、ピラジニル、ピ
ペリジニル、ピリジニル、トリアゾリル、イミダゾリル、キノリニル、イソキノ
リニル、ジオキサニル、ベンゾジオキサニル、ベンゾジオキソリル、ベンゾジオ
キセパニル、ベンゾモルホリニル、インドリル、ピラゾリル、ピロリル、ベンゾ
チオフェニル、チオフェニル、クロマニル、チオクロマニル、ベンゾフラニル、
ピラニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、フラニルなどを含む
。記載することができるHet1のうち重要なものは、テトラヒドロピラニル、
イソオキサゾリル、ベンゾジオキソリル、ベンゾジオキセパニルおよびチオフェ
ニルを含む。記載することができるHet2のうち重要なものは、キノリニル、
イソキノリニル、ベンゾモルホリニル、ベンゾジオキサニル、ピペラジニル、イ
ンドリルおよびピラゾリルを含む。記載することができるHet3のうち重要な
ものは、イミダゾリルを含む。Het(Het1、Het2およびHet3)基上
の置換基は、適切な場合、ヘテロ原子を含有する環系のあらゆる原子上に位置す
ることができる。Het(Het1、Het2およびHet3)基の連結点は、ヘ
テロ原子を含有(適宜)する環系のあらゆる原子を介していることができる。H
et(Het1、Het2およびHet3)基はまた、N−またはS−酸化形であ
ってもよい。
【0012】 医薬的に許容しうる誘導体は、塩および溶媒和物を含む。記載することができ
る塩は、酸付加塩を含む。医薬的に許容しうる誘導体はまた、ビスピジン窒素に
おいて、C1-4アルキルの第四級アンモニウム塩およびN−酸化物を含有し、た
だし、N−酸化物が存在する場合: (a)Het(Het1、Het2、Het3)基はすべて、酸化されていないS
−原子を含有せず;および/または (b)Bが−(CH2nS(O)p−を表す場合、pは0を表さない。
【0013】 本発明の化合物は、互変異性を示していてもよい。互変異性形およびその混合
物はすべて、本発明の範囲内に含まれる。 本発明の化合物はまた、1個またはそれ以上の不斉炭素原子を含有していても
よく、したがって、光学および/またはジアステレオ異性を示していてもよい。
ジアステレオ異性体は、従来技術(例えば、クロマトグラフィーまたは分別晶出
)を用いて分離することができる。さまざまな立体異性体の単離は、従来技術(
例えば、分別晶出またはHPLC)を用いて、化合物のラセミ混合物または他の
混合物を分離することにより行うことができる。あるいは、所望の光学異性体を
、ラセミ化もしくはエピマー化を引き起こさない条件下で、適切な光学的に活性
な出発物質を反応させるか、または、例えばホモキラルな酸を用いて誘導体化し
た後、従来の手段(例えば、HPLC、シリカ上でのクロマトグラフィー)によ
りジアステレオマーエステルを分離することにより、製造することができる。立
体異性体はすべて、本発明の範囲内に含まれる。
【0014】 R1、R2、R2b、R2c、R2d、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10
11、R11a、R12、R13、R14、R15、R15a、R16、R17、R18、R19、R20 、R21、R22、R41、R42、R43、R44、R45およびR46が表すことができ、R 12 が含有することができ、そしてR3、R4、R7、R8およびR12を置換していて
もよいアルキル基;ならびに、R4が表すことができ、R4、R7、R8およびR12 を置換していてもよいアルコキシ基は、線状であることができ、または、十分な
数(すなわち3個)の炭素原子が存在する場合、分枝状および/もしくは環状で
あってもよい。さらに、十分な数(すなわち4個)の炭素原子が存在する場合、
そのようなアルキルおよびアルコキシ基はまた、部分的に環状/非環状であって
もよい。そのようなアルキルおよびアルコキシ基はまた、飽和または、十分な数
(すなわち2個)の炭素原子が存在する場合、不飽和であってもよく、および/
または酸素により中断されていてもよい。
【0015】 R3およびR4、R8およびR9、R15およびR15a、A、ならびにBが表すこと
ができるアルキレン基;ならびに、A、BおよびR4(適宜)が含有することが
できる−(CH2m−、−(CH2n−、−(CH2q−および−(CH2r
鎖は、線状であることができ、または、十分な数(すなわち2個)の炭素原子が
存在する場合、分枝状であってもよい。そのようなアルキレン基および−(CH 2 )−含有鎖はまた、飽和または、十分な数(すなわち2個)の炭素原子が存在
する場合、不飽和であってもよく、および/または酸素により中断されていても
よい。
【0016】 R5が表すことができ、R4、R7、R8およびR12を置換していてもよいハロ基
は、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードを含む。 疑念を避けるために、本明細書中で識別する各R10、R11およびR11a基は、
それぞれ他のR10、R11およびR11a基から独立している。例えば、R4およびR 7 が共に−C(O)R10で置換されているアリールを表している場合、2個の各
−C(O)R10置換基は互いに独立しており、必ずしも同一ではない(しかし、
この可能性を除外しない)。
【0017】 略語については、本明細書の最後にあげる。 本発明の他の一面に従い、本明細書中で先に定義した式Iの化合物であって、
さらに: (a)Aが−N(R16)(CH2r−または−O(CH2r−を表す場合、rは
0または1を表さない;そして (b)R5が−OHまたは−N(R13)R12を表す場合、Bは−N(R17)C(
O)O(CH2n−または−N(R17)(CH2n−を表さない、 という条件が付く化合物を提供する。
【0018】 本発明の好ましい化合物は、 R1がHを表し; R2がHを表し; R3が、H; C1-2アルキルを表すか;あるいは、 R4と一緒になって、O原子で中断されていてもよく、および/または1個もし
くはそれ以上のメチル基で置換されていてもよいC4-5アルキレンを表し; R4が、H; 線状もしくは分枝状および/または飽和もしくは不飽和および/または環状、非
環状および/もしくは部分的環状/非環状C1-8アルキル(アルキル基は、1個
またはそれ以上のシアノまたはハロ基で置換されていてもよく、および/あるい
はO原子で中断されていてもよい); C1-6アルコキシ; −(CH2qS(O)28、−(CH2qC(O)OR8、−(CH2qN(H
)C(O)R8、−(CH2qC(O)R8(最後の4個の基において、qは、0
、1もしくは2を表し、R8は、線状もしくは分枝状および/または非環状、環
状および/もしくは部分的環状/非環状C1-4アルキル、またはフェニル(フェ
ニル基は、1個またはそれ以上のシアノおよび/またはC1-3アルキル基で置換
されていてもよい)を表す); −(CH2qC(O)N(R9)R8(最後の基において、qは、0、1もしくは
2を表し、R8およびR9は、独立して、H、線状もしくは分枝状および/または
非環状、環状および/もしくは部分的環状/非環状C1-4アルキルを表すか、あ
るいは一緒になってC4-6アルキレンを表す); −(CH2q−フェニル、−(CH2q−オキシフェニル、または−(CH2q −Het1(最後の3個の基において、qは、0、1、2または3を表し、−(
CH2q−部分は、シアノ基で置換されていてもよく、そして、フェニル、また
はHet1部分は、シアノ、ニトロ、線状もしくは分枝状C1-4アルキル、線状も
しくは分枝状C1-4アルコキシおよびN(H)S(O)211aから選択される1
個またはそれ以上の置換基で置換されていてもよい)を表すか;あるいは、 R3と一緒になって、O原子で中断されていてもよく、および/または1個もし
くはそれ以上のメチル基で置換されていてもよいC4-5アルキレンを表し; R5が、H; フルオロ; OR12(R12は、H、フェニル(1個もしくはそれ以上のメトキシ基で置換され
ていてもよい)、またはC(O)N(H)R15a(R15aは、線状もしくは分枝状
1-4アルキルを表す)を表す); −N(R13)R12(R12は、H、C1-2アルキル、−S(O)2−C1-2アルキル
、−C(O)R14(R14はC1-2アルキルを表す)、−C(O)OR14(R14
、線状もしくは分枝状C1-5アルキルを表す)、あるいは−C(O)N(R15
(R15a)(R15およびR15aは、独立して、Hまたは線状もしくは分枝状C1-3
アルキルを表すか、または、一緒になってC4-5アルキレンを表し、該アルキレ
ン基は、O原子で中断されていてもよい)を表し、R13は、HまたはC1-2アル
キルを表す)を表すか;あるいは、 R6と一緒になって=Oを表し(特に、R7が、アルキルまたはHet2を表す場
合); R6が、HもしくはC1-2アルキルを表すか、またはR5と一緒になって=Oを
表し(特に、R7が、アルキルまたはHet2を表す場合); Aが、単結合、線状もしくは分枝状C1-4アルキレン(該基はまた、Oで中断
されていてもよい)、−N(H)(CH2r−または−O(CH2r−(最後の
2個の基において、rは1または2である)を表し; Bが、単結合、C1-4アルキレン、−(CH2nO−、−(CH2nS(O)2 −、−(CH2nN(H)−または−N(H)(CH2n−(最後の4個の場合
において、nは、0、1、2または3である)を表し; R7が、線状もしくは分枝状および/または非環状、環状および/もしくは部
分的環状/非環状C1-6アルキル(OHにより置換および/または終結されてい
てもよい); Het2(シアノ、C1-3アルキル、フェニル(最後の基は、1個またはそれ以上
のシアノ基で置換されていてもよい)、=O、C(O)R10(R10は、線状また
は分枝状C1-3アルキルである)、またはS(O)219(R19はC1-2アルキル
である)から選択される1個またはそれ以上の置換基で置換されていてもよい)
;あるいは、 フェニル(シアノ、ニトロ、線状もしくは分枝状C1-3アルキル、線状もしくは
分枝状C1-3アルコキシ、フルオロ、クロロ、C(O)N(H)R22(R22は、 線状もしくは分枝状および/または非環状、環状および/もしくは部分的環状/
非環状C1-4アルキルを表し、該アルキル基は、シアノで終結されていてもよい
)、N(H)S(O)218(R18はC1-2アルキルを表す)、またはHet3
ら選択される1個またはそれ以上の置換基で置換されていてもよい)を表し; R41、R42、R43、R44、R45およびR46がすべて、Hを表す、 化合物を含む。
【0019】 本発明のより好ましい化合物は、 R3がHを表し; R5が、H、OHまたは−N(H)C(O)N(R15)(R15a)を表し; R6がHを表し; Aが、−CH2−または−(CH22−を表し; Bが、単結合、−CH2N(H)−または−CH2O−(ここで、疑念を避ける
ために、−CH2−部分は、R5とR6を支える炭素原子に連結している)を表し
; R7が、フェニル(シアノ基(好ましくはBに関して4位において)および1
個またはそれ以上の所望によるC(O)N(H)R22置換基で置換されている)
を表す、 化合物を含む。 本発明の好ましい化合物は、以下に開示する実施例の化合物を含む。
【0020】 製造例 本発明に従い、式Iの化合物を調製するための方法であって、 (a)R3がHである式Iの化合物について、式IIの化合物
【0021】
【化18】
【0022】 [式中、R1、R2、R5、R6、R7、R41、R42、R43、R44、R45、R46、A
およびBは、先に定義したとおりである]と、式IIIの化合物 R4−N=C=O III [式中、R4は先に定義したとおりである]との反応であって、例えば、適切な
有機溶媒(例えばジクロロメタン)存在下での0℃から還流温度における、ある
いは、当分野の技術者に周知の条件下での固相合成による、反応; (b)先に定義した式IIの化合物と、式IVの炭酸誘導体 (R3)(R4)NC(O)−L1 IV [式中、L1は、ハロ、イミダゾールもしくはR23O−(R23は、例えば、C1-1 0 アルキル、アリールまたはC1-3アルキルアリールを表し、該基は、1個または
それ以上のハロまたはニトロ基で置換されていてもよい)などの脱離基を表し、
3およびR4は、先に定義したとおりである]との反応であって、例えば、適切
な塩基(例えば、トリエチルアミンまたは炭酸カリウム)および適切な有機溶媒
(例えば、ジクロロメタン、THF、アセトニトリル、トルエンまたはその混合
物)の存在下、室温から還流温度における反応; (c)式Vの化合物
【0023】
【化19】
【0024】 [式中、R1、R2、R5、R6、R7、R41、R42、R43、R44、R45、R46、A
、BおよびL1は、先に定義したとおりである]と、式VAの化合物 (R3)(R4)NH VA [式中、R3およびR4は、先に定義したとおりである]との反応であって、例え
ば、適切な塩基(例えば、トリエチルアミンまたは炭酸カリウム)および適切な
有機溶媒(例えば、ジクロロメタン、THF、アセトニトリル、トルエンまたは
その混合物)存在下での室温から還流温度における、あるいは、当分野の技術者
に周知の条件下での固相合成による、反応; (d)AがCH2を表し、R5が−OHまたは−N(H)R12を表す式Iの化合物
であって、R12が先に定義したとおりである化合物について、式VIの化合物
【0025】
【化20】
【0026】 [式中、R1、R2、R3、R4、R41、R42、R43、R44、R45およびR46は、先
に定義したとおりである]と、式VIIの化合物
【0027】
【化21】
【0028】 [式中、XはOまたはN(R12)を表し、R6、R7、R12およびBは、先に定義
したとおりである]との反応であって、例えば、適切な溶媒(例えば、低級アル
キルアルコール(例えばIPA)、アセトニトリル、または低級アルキルアルコ
ールと水の混合物)の存在下、高温(例えば、60℃から還流温度)における反
応; (e)先に定義した式VIの化合物と、式VIIIの化合物
【0029】
【化22】
【0030】 [式中、L2は脱離基(例えば、メシレート、トシレートまたはハロ)を表し、
5、R6、R7、AおよびBは、先に定義したとおりである]との反応であって
、例えば、適切な塩基(例えば、トリエチルアミンまたはK2CO3)および適切
な有機溶媒(例えば、アセトニトリルまたはDMSO)の存在下、高温(例えば
、35℃から還流温度)における反応; (f)R5がHまたはOHを表し、R6がHを表す式Iの化合物について、式IX
の化合物
【0031】
【化23】
【0032】 [式中、R1、R2、R3、R4、R7、R41、R42、R43、R44、R45、R46、A
およびBは、先に定義したとおりである]の還元であって、適切な還元剤の存在
下かつ適切な反応条件下における還元;例えば、R5がOHを表す式Iの化合物
を形成する場合、例えば、ホウ水素化ナトリウムおよび適切な有機溶媒(例えば
THF)の存在下での穏やかな反応条件下で、還元を行うことができる;そして
、R5がHを表す式Iの化合物を形成する場合、適切な還元剤(例えば、ホウ水
素化ナトリウムまたはシアノホウ水素化ナトリウム)および適切な有機溶媒(例
えば、低級(例えばC1-6)アルキルアルコール)の存在下で適切な物質(トシ
ルヒドラジン(tosylhydrazine)など)を用いて、関連するC=O基を活性化する
ことにより、還元を行うことができる; (g)R1およびR2が共にHを表す式Iの化合物について、式Xの対応化合物
【0033】
【化24】
【0034】 [式中、R3、R4、R5、R6、R7、R41、R42、R43、R44、R45、R46、A
およびBは、先に定義したとおりである]の還元であって、橋頭C=O基を、適
切な還元剤(例えば、ホウ水素化ナトリウム、シアノホウ水素化ナトリウム)お
よび適切な有機溶媒(例えば低級アルキルアルコール)の存在下、あるいは、当
分野の技術者に公知の標準的ウォルフ−キッシュナー条件下で、トシルヒドラジ
ンのような適切な物質を用いて活性化することができる還元;C=O基を活性化
する場合、活性化段階は、適切な有機溶媒(例えば、メタノール、エタノールも
しくはIPAのような低級アルキルアルコール)の存在下、室温から還流温度に
おいて実施することができ、その後、反応混合物に還元剤を加えて、60℃から
還流温度において、有利には適切な有機酸(例えば酢酸)の存在下で、還元を実
施することができる; (h)R1およびR2が一緒になって−O(CH22O−を表す式Iの化合物につ
いて、先に定義した式Xの対応化合物とエタン−1,2−ジオールとの、適切な
反応条件下における反応であって、例えば、pTSAおよび適切な有機溶媒(例
えばトルエン)の存在下で還流することによる反応; (i)Bが−(CH2nO−を表す式Iの化合物について、式XIの化合物
【0035】
【化25】
【0036】 [式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R41、R42、R43、R44、R45、R46 、Aおよびnは、先に定義したとおりである]と、式XIAの化合物 R7OH XIA [式中、R7は先に定義したとおりである]との反応であって、例えば、Mit
sunobu型条件下、例えば、第三級ホスフィン(例えば、トリブチルホスフ
ィンまたはトリフェニルホスフィン)、アゾジカルボキシレート誘導体(例えば
、ジエチルアゾジカルボキシレートまたは1,1’−(アゾジカルボニル)ジピ
ペリジン)および適切な有機溶媒(例えば、ジクロロメタンまたはトルエン)の
存在下での室温(例えば25℃)から還流温度における、反応; (j)ビスピジン−窒素N−酸化物誘導体である式Iの化合物について、式Iの
対応化合物の対応ビスピジン窒素の、適切な酸化剤(例えばmCPBA)存在下
での酸化であって、例えば、適切な有機溶媒(例えばDCM)存在下での0℃に
おける酸化; (k)C1-4アルキルの第四級アンモニウム塩誘導体である式Iの化合物であっ
て、アルキル基がビスピジン窒素に連結している化合物について、式Iの対応化
合物と、式XIIの化合物 Rb3 XII [式中、RbはC1-4アルキルを表し、L3は、ハロ、スルホン酸アルカンまたは
スルホン酸アリールなどの脱離基である]との、ビスピジン窒素における反応で
あって、例えば、適切な有機溶媒(例えばDMF)の存在下、室温で反応した後
、適切な対イオン供給物(例えばNH4OAc)の存在下で精製(例えばHPL
Cを用いて)することによる、反応; (l)R5およびR6がHを表し、AがC1-6アルキレンを表し、Bが−N(R17
)(CH2n−を表す式Iの化合物について、式XIIIの化合物
【0037】
【化26】
【0038】 [式中、AaはC1-6アルキレンを表し、R1、R2、R3、R4、R41、R42、R43 、R44、R45、R46およびR17は、先に定義したとおりである]と、式XIVの
化合物 R7−(CH2n−L2 XIV [式中、R7、nおよびL2は、先に定義したとおりである]との反応であって、
例えば、適切な有機溶媒(例えばアセトニトリル)の存在下、40℃における反
応; (m)R5が−NH2を表す式Iの化合物について、式XVの対応化合物
【0039】
【化27】
【0040】 [式中、R1、R2、R3、R4、R6、R7、R41、R42、R43、R44、R45、R46 、AおよびBは、先に定義したとおりである]の還元であって、例えば、適切な
触媒(例えば、パラジウム担持炭素)および適切な溶媒(例えば水−エタノール
混合物)の存在下、適切な圧力下における水素化による還元; (n)R5が−N(R13)C(O)NH(R15)を表す式Iの化合物について、
5が−N(R13)Hを表す式Iの対応化合物と、式XVIの化合物 R15N=C=O XVI [式中、R15は先に定義したとおりである]との反応であって、例えば、適切な
溶媒(例えばベンゼン)の存在下、室温(例えば25℃)における反応; (o)R5が−N(R13)C(O)R14を表す式Iの化合物について、R5が−N
(R13)Hを表す式Iの対応化合物と、式XVIIの化合物 R14C(O)RX XVII [式中、RXは、C1-4アルコキシ、ハロ(例えば、Cl、Br)またはp−ニト
ロフェニルなどの適切な脱離基を表し、R14は先に定義したとおりである]との
反応であって、例えば、適切な溶媒(例えば、ジクロロメタンまたはアセトニト
リル)の存在下、および所望により適切な塩基(例えば、トリエチルアミンまた
は炭酸カリウム)の存在下、室温から還流温度における反応; (p)R5が−N(H)R12を表す式Iの化合物であって、R12が先に定義した
とおり(ただし、Hを表さない)である化合物について、R5が−NH2を表す式
Iの対応化合物と、式XVIIIの化合物 R12a1 XVIII [式中、R12aは、先に定義したとおりのR12を表し(ただし、Hを表さない)
、L1は先に定義したとおりである]との反応であって、例えば、当分野の技術
者に周知の条件下での反応; (q)R5が−OR12を表す式Iの化合物であって、R12がC1-6アルキルまたは
置換されていてもよいアリールを表す化合物について、R5が−OHを表す式I
の対応化合物と、式XIXの化合物 R12aOH XIX [式中、R12aは、C1-6アルキルまたは置換されていてもよいアリールを表す]
との反応であって、例えば、Mitsunobu型条件下(すなわち、例えば、
トリフェニルホスフィン、アゾジカルボキシレート誘導体(例えば、1,1’−
(アゾジカルボニル)ジピペリジン)および適切な有機溶媒(例えばジクロロメ
タン)の存在下)での室温(例えば25℃)から還流温度における反応; (r)R5が−OR12を表す式Iの化合物であって、R12がC1-6アルキルまたは
置換されていてもよいアリールを表す化合物について、式XXの化合物
【0041】
【化28】
【0042】 [式中、L2、R1、R2、R3、R4、R6、R7、R41、R42、R43、R44、R45
、R46、AおよびBは、先に定義したとおりである]と、先に定義した式XIX
の化合物との反応であって、例えば、ウィリアムソン型条件下(すなわち、適切
な塩基(例えば、KOHまたはNaH)および適切な有機溶媒(例えば、ジメチ
ルスルホキシドまたはDMF)の存在下)での室温(例えば25℃)から還流温
度における反応; (s)R5がOR12を表し、R12がC(O)R14を表し、R14が先に定義したと
おりである式Iの化合物について、R5がOHを表す先に定義した式Iの対応化
合物と、式XXIの化合物 R14CO2H XXI [式中、R14は、先に定義したとおりである]との反応であって、例えば、適切
なカップリング剤(例えば1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカ
ルボジイミド)、適切な触媒(例えば4−ジメチルアミノピリジン)および反応
不活性有機溶媒(例えばTHF)の存在下、室温(例えば25℃)における反応
; (t)R5がハロを表す式Iの化合物について、R5が−OHを表す式Iの対応化
合物の、適切なハロゲン化剤を用いた置換(例えば、R5がフルオロを表す化合
物の場合、三フッ化ジメチルアミノ硫黄との反応); (u)R3および/またはR4が適切な場合アルキル基(すなわち、適切な場合、
1-6またはC1-12アルキル)を表す式Iの化合物について、R3および/または
4が(適宜)Hを表す式Iの対応化合物の、当分野の技術者に周知の条件下に
おけるアルキル化; (v)当分野の技術者に周知の技術を用いた、R4基1個の他の基への転化(例
えば、−(CH2qC(O)OR8の−(CH2qC(O)N(R9)R8への転
化であり、R8、R9およびqは先に定義したとおりである);あるいは (w)R1およびR2の一方がHを表し、他方が−OHを表す式Iの化合物につい
て、先に定義した式Xの対応化合物の、弱い還元剤(例えばホウ水素化ナトリウ
ム)および適切な有機溶媒(例えば、メタノールまたはエタノールのような低級
アルコール)存在下での還元; (x)R2およびR3の一方が−NH2を表し、他方がHを表す式Iの化合物につ
いて、式XXIAの化合物
【0043】
【化29】
【0044】 [式中、R3、R4、R5、R6、R7、R41、R42、R43、R44、R45、R46、A
およびBは、先に定義したとおりである]の、適切な還元剤(例えばLiAlH 4 )存在下での還元であって、例えば、当分野の技術者に周知の条件下での還元
; (y)R1およびR2の一方または両方が−N(R2c)R2dを表す式Iの化合物で
あって、R2cおよびR2dの一方または両方がC1-6アルキルを表す化合物につい
て、R1および/またはR2が−N(R2c)R2dを表し(適宜)、R2cおよび/ま
たはR2dが(適宜)Hを表す式Iの対応化合物の、式XXIBの化合物 R2e1 XXIB [式中、R2eはC1-6アルキルを表し、L1は先に定義したとおりである]を用い
たアルキル化であって、例えば、当分野の技術者に周知の条件下でのアルキル化
;あるいは (z)当分野の技術者に周知の技術を用いた、R7上の置換基1個の他の置換基
への転化、 を含む方法も提供する。
【0045】 式IIの化合物は、式XXIIの化合物
【0046】
【化30】
【0047】 [式中、R1、R2、R41、R42、R43、R44、R45およびR46は、先に定義した
とおりである]と、先に定義したとおり、例えば、式Iの化合物の合成について
先に記載したような(工程段階(e))式VIIIの化合物との反応により、あ
るいは、式IIの化合物においてAがCH2を表し、R5がOHまたはN(H)R 12 を表す場合、先に定義したとおり、例えば、式Iの化合物の合成について先に
記載したような(工程段階(d))式VIIの化合物との反応により、調製する
ことができる。
【0048】 R1およびR2が共にHを表す式IIの化合物は、式XXIIIの化合物
【0049】
【化31】
【0050】 [式中、R5、R6、R7、R41、R42、R43、R44、R45、R46、AおよびBは
、先に定義したとおりである]の還元であって、C=O基を、トシルヒドラジン
などの適切な物質を用いて、例えば、式Iの化合物の合成について先に記載した
ように(工程段階(g))活性化することができる還元により、調製することが
できる。
【0051】 式IVの化合物は、先に定義した式VAの化合物と、式XXIVの化合物 L1−C(O)−L1 XXIV [式中、L1は先に定義したとおりであり、2個のL1基は、同一または異なって
いてもよい]との反応であって、例えば、適切な塩基(例えば、トリエチルアミ
ンまたは炭酸カリウム)および適切な有機溶媒(例えば、トルエンまたはジクロ
ロメタン)の存在下、0℃から還流温度における反応により、調製することがで
きる。
【0052】 式Vの化合物は、先に定義した式IIの化合物と、先に定義した式XXIVの
化合物との、例えば、式IVの化合物の合成について先に記載したような反応に
より、調製することができる。
【0053】 式VIの化合物は、先に定義した式XXIIの化合物と、先に定義した式II
Iの化合物との反応であって、例えば、式Iの化合物の合成について先に記載し
たような反応(工程段階(a))により、あるいは、先に定義した式IVの化合
物との、例えば、式Iの化合物の合成について先に記載したような反応(工程段
階(b))により、調製することができる。
【0054】 あるいは、式VIの化合物は、先に定義した式XXIIの化合物と、先に定義
した式XXIVの化合物とを、例えば、式IVの化合物の合成について先に記載
したように反応させた後、得られた中間体と、先に定義した式VAの化合物とを
、例えば、式Iの化合物の合成について先に記載したように反応させることによ
り(工程段階(c))、調製することができる。
【0055】 あるいは、R1およびR2がHを表す式VIの化合物は、式XXVの対応化合物
【0056】
【化32】
【0057】 [式中、R3、R4、R41、R42、R43、R44、R45およびR46は、先に定義した
とおりである]の還元であって、C=O基を、トシルヒドラジンなどの適切な物
質を用いて、例えば、式Iの化合物について先に記載したように(工程段階(g
))活性化することができる還元により、調製することができる。
【0058】 1個またはそれ以上のR41、R42、R45および/またはR46がC1-3アルキル
を表す式VIの化合物は、R41、R42、R45および/またはR46が(適宜)Hを
表す式VIの化合物と、適切なアルキル化剤(例えば硫酸ジメチル)との反応で
あって、例えば、適切な強塩基(例えばs−BuLi)、N,N,N’,N’−
テトラメチルエチレンジアミンおよび反応−不活性溶媒(例えばTHF)の存在
下での反応により、調製することができる。
【0059】 式VIIの化合物は、当分野の技術者に公知の技術に従って調製することがで
きる。例えば、式VIIの化合物において、 (1)Bが−CH2O−を表し、XがOを表す場合、先に定義した式XIAの化合
物と、式XXVIの化合物
【0060】
【化33】
【0061】 [式中、R6およびL2は、先に定義したとおりである]との反応であって、例え
ば、適切な塩基(例えば、K2CO3またはNaOH)および適切な有機溶媒(例
えば、アセトニトリルまたはトルエン/水)の存在下、高温(例えば、60℃か
ら還流温度)での反応により、あるいは、他に従来の技術に記載したように、調
製することができ; (2)R6がHを表し、XがOを表す場合、式XXVII
【0062】
【化34】
【0063】 [式中、R7およびBは、先に定義したとおりである]の還元であって、例えば
、適切な還元剤(例えばNaBH4)および適切な有機溶媒(例えばTHF)の
存在下、−15℃から室温での還元を行った後、得られた中間体の内部置換反応
を、例えば、適切な塩基(例えばK2CO3)および適切な有機溶媒(例えばアセ
トニトリル)の存在下、室温において行うことにより、調製することができ; (3)Bが、C1-4アルキレン、−(CH2nN(R17)−、−(CH2nS(
O)2−もしくは−(CH2nO−(最後の3個の基において、nは、1、2、
3または4を表す)または−(CH2mC(H)(OH)(CH2n−を表し、
XがOを表す場合、式XXVIIIの化合物
【0064】
【化35】
【0065】 [式中、Baは、単結合、C1-3アルキル、−(CH2n-1N(R17)−、−(C
2n-1S(O)2−もしくは−(CH2n-1O−(最後の3個の基において、
nは、1、2、3または4を表す)または−(CH2m-1C(H)(OH)(C
2n−(最後の基において、nは先に定義したとおりである)を表し、すべて
の場合において、R17およびmは、先に定義したとおりである]の、適切な酸化
剤(例えばmCPBA)存在下での酸化であって、例えば、適切な有機溶媒(例
えばDCM)存在下で還流することによる酸化により、調製することができ;あ
るいは、 (4)Bが−(CH2nO−を表し、XがN(R12)を表し、R12が−S(O) 2 −C1-4アルキルまたは−C(O)OR14を表す場合、式XXVIIIAの化合
【0066】
【化36】
【0067】 [式中、R12aは−S(O)2−C1-4−アルキルまたは−C(O)OR14を表し
、n、R6、R7、R14およびL2は、先に定義したとおりである]の環化であっ
て、例えば、適切な塩基(例えば水酸化ナトリウム)、適切な溶媒(例えば、ジ
クロロメタン、水またはその混合物)および、必要な場合は相転位触媒(硫酸水
素テトラブチルアンモニウムなど)の存在下、0℃から還流温度における環化に
より、調製することができる。
【0068】 式VIIIの化合物は、標準的技術により調製することができる。例えば、式
VIIIの化合物において、 (1)Bが−(CH2nO−を表す場合、先に定義した式XIAの化合物の、式
XXIXの化合物 L4−(CH2n−C(R5)(R6)−A−L2 XXIX [式中、L4は、適切な脱離基(例えばハロ)を表し、n、R5、R6、Aおよび
2は、先に定義したとおりである]へのカップリングにより、調製することが
でき;あるいは (2)Bが−C(O)N(R17)−を表す場合、式XXXの化合物 R7N(H)R17 XXX [式中、R7およびR17は、先に定義したとおりである]の、式XXXIの化合
物 L4−C(O)−C(R5)(R6)−A−L2 XXXI [式中、L4、R5、R6、AおよびL2は、先に定義したとおりである]へのカッ
プリングにより、調製することができ; どちらの場合も、当分野の技術者に周知の条件下で調製することができる。
【0069】 あるいは、AがC2−アルキレンを表し、R5がOR12を表す式VIIIの化合
物であって、R12がC1-6−アルキルまたは置換されていてもよいアリールを表
す化合物は、先に定義した式XIXの化合物と、式XXXIAの化合物
【0070】
【化37】
【0071】 [式中、Ryは、C1-4−アルキルまたはアリール(これら2個の基は、C1-4
アルキルまたはハロから選択される1個またはそれ以上の置換基で置換されてい
てもよい)を表し、R6、R7およびBは、先に定義したとおりである]との反応
であって、例えば、適切な塩基(例えばK2CO3)および適切な有機溶媒(例え
ばアセトニトリル)の存在下、室温(例えば25℃)から還流温度での反応を行
い、続いて、当分野の技術者に周知の条件下で、エステル官能基をL2基(L2
先に定義したとおりである)に転化することにより、調製することができる。
【0072】 Bが−(CH2nS(O)−または−(CH2nS(O)2−を表す式VII
および式VIIIの化合物は、Bが−(CH2nS−(nは先に定義したとおり
である)を表す式VIIおよびVIIIの対応化合物の、適量の適切な酸化剤(
例えばmCPBA)および適切な有機溶媒の存在下での酸化により、調製するこ
とができる。
【0073】 式IXおよびXIの化合物は、式Iの化合物と同様の方法で調製することがで
きる(例えば、工程段階(a)、(b)、(c)または(d)参照)。 あるいは、AがC2アルキレンを表す式IXの化合物は、先に定義した式VI
の化合物と、式XXXIIの化合物 R7−B−C(O)−CH=CH2 XXXII [式中、BおよびR7は、先に定義したとおりである]との反応であって、例え
ば、適切な有機溶媒(例えばエタノール)の存在下、室温での反応により、調製
することができる。
【0074】 式XIIIの化合物は、R7が、置換されていてもよいフェニルを表し、R5
よびR6が、共にHを表し、Bが−N(R17)C(O)O(CH2)−を表し、A
がAaを表し、そしてAaが先に定義したとおりである式Iの対応化合物から、置
換されていてもよいベンジルオキシカルボニル単位を、当分野の技術者に周知の
条件下で除去(すなわち脱保護)することにより、調製することができる。
【0075】 式XVの化合物は、R5が−OHを表す先に定義した式Iの対応化合物と、式
XXXIIIの化合物 RyS(O)2Cl XXXIII [式中、Ryは先に定義したとおりである]との反応であって、例えば、適切な
溶媒(例えばジクロロメタン)の存在下、−10〜25℃で反応を行い、続いて
、適切なアジ化物イオン(例えばアジ化ナトリウム)と、例えば、適切な溶媒(
例えばDMF)および適切な塩基(例えばNaHCO3)の存在下、室温から還
流温度で反応を行うことにより、調製することができる。
【0076】 あるいは、式XVの化合物は、先に定義した式VIの対応化合物と、式XXX
IIIAの化合物 R7−B−C(R6)(N3)−A−L2 XXXIIIA [式中、L2、R6、R7、AおよびBは、先に定義したとおりである]との反応
であって、例えば、式Iの化合物の調製について先に記載した条件(工程段階(
e))と類似の条件下での反応により、調製することができる。
【0077】 式XXの化合物は、当分野の技術者に周知の条件下で、R5がOHを表す式I
の化合物のOH基を、L2基で置換することにより、調製することができる。 式XXIAの化合物は、式Xの対応化合物とヒドロキシルアミンとの、例えば
、適切な有機溶媒(例えばメタノール)存在下、高温(例えば還流温度)での反
応により、調製することができる。
【0078】 式XXIIの化合物は、文献で知られており、または、公知の技術を用いて簡
単に入手することができる。例えば、R1とR2が、一緒になって−O−(CH2
2−O−、−(CH23−、−(CH24−または−(CH25−を表し、R4 1 、R42、R43、R44、R45およびR46がすべてHを表す式XXIIの化合物は
、式XXXIVの化合物
【0079】
【化38】
【0080】 [式中、R1aおよびR2aは、一緒になって−O−(CH22−O−、−(CH2
3−、−(CH24−または−(CH25−を表す]の、当分野の技術者に周
知の条件下における適切な還元剤(例えばLiAlH4)存在下での還元により
、調製することができる。
【0081】 式XXXIIIAの化合物は、式XVの化合物と類似の方法により(すなわち
、対応するアルコールから)、調製することができる。 式X、XXIIIおよびXXVの化合物(ここで、すべての場合において、R 45 およびR46は共にHを表す)は、有利には、(i)式XXXVの化合物
【0082】
【化39】
【0083】 [式中、RzはC1-10アルキルまたはC1-3アルキルアリール(例えば、ベンジル
のようなアルキルフェニル)を表し、R41、R42、R43およびR44は、先に定義
したとおりである]、または(ii)4−ピペリドン(またはその保護された誘
導体)のいずれか(適宜)と、(1)式XXXVIの化合物 R7−B−C(R5)(R6)−A−NH2 XXXVI [式中、R5、R6、R7、AおよびBは、先に定義したとおりである]、または
(2)NH3(またはその保護(例えばベンジル)された誘導体)のいずれか(
適宜)との、すべての場合においてホルムアルデヒド(すなわち、パラホルムア
ルデヒドまたはホルマリン溶液などの適切なホルムアルデヒド源)存在下での反
応、ならびに、式XおよびXXVの化合物の場合、本明細書中に記載したような
技術(例えば、上記工程段階(c))を用いた、得られる中間体のC(O)OR z 基のC(O)N(R3)(R4)基への転化により、調製することができる。
【0084】 式X、XXIIIおよびXXVの化合物の形成は、この方法により、例えば、
適切な溶媒(例えば、エタノールまたはメタノール)存在下、および、好ましく
は、有機酸(例えば、C1-6カルボン酸、特に酢酸)存在下、室温から還流温度
(反応物の濃度に依存する)において、実施することができる。
【0085】 R1およびR2が共にHを表す式XXIIの化合物はまた、この方法(すなわち
、ホルムアルデヒド存在下での、4−ピペリドン(またはその保護された誘導体
)とNH3(またはその保護された誘導体)との反応により)により調製するこ
とができることを(ただし、そのように形成された中間体を、続いて、適切な反
応条件下で還元する)、当分野の技術者なら理解するであろう。
【0086】 技術者はまた、この方法を用いて、R41およびR42がHであり、R45および/
またはR46がHではない式Iの化合物を、例えば、当分野の技術者に周知の条件
下(先に記載した条件を含む)での、 (i)R41および/またはR42がHではない式XXXVの化合物と、例えば、ベ
ンジルアミンまたはその誘導体との反応; (ii)−C(O)ORz単位の除去; (iii)得られる化合物の自由な(free)ビスピジン窒素における、先に定義し
た式VIIIの化合物との反応; (iv)ベンジル保護基の除去;ならびに (v)得られる化合物の自由なビスピジン窒素における、例えば、先に定義した
式IIIまたはIVの化合物との反応、 により調製することができることを理解するであろう。いくつかの点で、この反
応と同時に、橋頭カルボニル官能基が所望のR1/R2基に転化するであろう。
【0087】 式XXXIVの化合物は、当分野の技術者に周知の技術に従い調製することが
できる。例えば、R1aおよびR2aが、一緒になって−(CH23−、−(CH2
4−または−(CH25−を表す式XXXIVの化合物は、式XXXVIIの
化合物
【0088】
【化40】
【0089】 [式中、R1a'およびR2a'は、一緒になって−(CH23−、−(CH24−ま
たは−(CH25−を表す]と、リン酸および硫酸の混合物との、例えば120
℃における反応により、調製することができる。
【0090】 式XXXVIの化合物は、文献で知られており、または、公知の技術を用いて
簡単に入手することができる。例えば、R5がOHを表し、R6がHを表し、Aが
CH2を表す式XXXVIの化合物は、R6がHを表し、XがOを表す式VIIの
化合物と、水酸化アンモニウムとの、当分野の技術者に周知の条件下での反応に
より、調製することができる。
【0091】 式III、VA、XIA、XII、XIV、XVI、XVII、XVIII、
XIX、XXI、XXIB、XXIV、XXVI、XXVII、XXVIII、
XXVIIIA、XXIX、XXX、XXXI、XXXIA、XXXII、XX
XIII、XXXVおよびXXXVIIの化合物ならびにその誘導体は、標準的
技術に従い、市販されているか、文献で知られているか、あるいは、本明細書中
に記載した方法に類似の方法により、または従来の合成手順により、容易に入手
できる出発物質から、適切な試薬および反応条件を用いて得ることができる。
【0092】 本明細書中で定義された化合物中のアリール(例えばフェニル)、及び(当て
はまる場合)複素環基の置換基は、当業者にとって公知の技術を使用して、他の
特許請求された置換基に転換することができる。例えば、ニトロベンゼンは、ア
ミノベンゼンに還元することができ、ヒドロキシは、アルコキシに還元すること
ができ、アルコキシはヒドロキシに加水分解することができる、等である。
【0093】 本発明の化合物は、その反応混合物から慣用的な技術を使用して単離すること
ができる。 先に記載した方法において、中間化合物の官能基は、保護基によって保護する
ことができる、又は保護する必要があり得ることは、当業者によって認識される
ものである。
【0094】 保護されることが好ましい官能基は、ヒドロキシ、アミノ及びカルボン酸を含
む。ヒドロキシに対する適当な保護基は、トリアルキルシリル及びジアリールア
ルキルシリル基(例えばtert−ブチルジメチルシリル、tert−ブチルジ
フェニルシリル又はトリメチルシリル)、テトラヒドロピラニル及びアルキルカ
ルボニルオキシ基(例えばメチル−及びエチルカルボニルオキシ基)を含む。ア
ミノに対する適当な保護基は、ベンジル、tert−ブチルオキシカルボニル、
9−フルオレニルメトキシカルボニル又はベンジルオキシカルボニルを含む。カ
ルボン酸に対する適当な保護基は、C1-6アルキル又はベンジルエステルを含む
【0095】 官能器の保護及び脱保護は、本明細書中で先に記載した反応工程のいずれもの
前又は後で行うことができる。 保護基は、当業者にとって公知の技術及び本明細書中で以下に記載される技術
によって除去することができる。
【0096】 保護基の使用は、“Protective Groups in Organ
ic Chemistry”,edited by J W F McOmie
,Plenum Press(1973)、及び“Protective Gr
oups in Organic Synthesis”,2nd editi
on,T W Greene & P G M Wutz,Wiley−Int
erscience(1991)中に充分に記載されている。
【0097】 本発明の化合物を、別の方法で、そしてある場合には更に都合のよい方法で得
るために、本明細書中に記載した個々の操作工程を異なった順序で行うことがで
き、及び/又は個々の反応を全体の経路中の異なった段階で行うことができるこ
とは、当業者は認識するものである(即ち、本明細書中で先に記載した特定の反
応に伴なう異なった中間体に、置換基を添加することができ及び/又は化学的転
換を行うことができる)。これは、特に、特定の基質に存在する他の置換基の特
質、鍵となる置換基の利用の可能性及び適用される保護基戦略(もしあれば)の
ような要因に依存するものである。明らかなように、関係する化学反応の種類は
、前記の合成工程に使用される試薬の選択、使用される保護基の必要性及び種類
、並びに合成を達成するための順序に影響を与えるものである。
【0098】 最終的な脱保護段階に先立って製造することができる、式Iの化合物のある種
の保護された誘導体は、それ自体薬理学的な活性を保有することができないが、
これらを非経口的に又は経口的に投与し、そしてその後、体内で代謝されて、薬
理学的に活性な本発明の化合物を形成することができることは、当業者によって
更に認識されるものである。従ってこのような誘導体は、“プロドラッグ”とし
て記載することができる。更に、式Iのある種の化合物が、他の式Iの化合物の
プロドラッグとして作用することができることが見出された。
【0099】 式Iの化合物の全てのプロドラッグは、本発明の範囲に含まれる。 本明細書中で先に言及されたいくつかの中間体は新規である。従って本発明の
更なる側面によれば:(a)本明細書中で先に定義された式IIの化合物又はそ
の保護された誘導体、但しR7は、置換されていてもよいフェニルではない;(
b)本明細書中で先に定義された式Vの化合物又はその保護された誘導体、但し
7は、置換されていてもよいフェニルではない;(c)本明細書中で先に定義
された式Xの化合物又はその保護された誘導体;(d)本明細書中で先に定義さ
れた式XIの化合物又はその保護された誘導体;(e)本明細書中で先に定義さ
れた式XIIIの化合物又はその保護された誘導体;(f)本明細書中で先に定
義された式XVの化合物又はその保護された誘導体;(g)本明細書中で先に定
義された式XXの化合物又はその保護された誘導体;(h)本明細書中で先に定
義された式XXIIIの化合物又はその保護された誘導体、但しR7は、置換さ
れていてもよいフェニルではない;及び(i)本明細書中で先に定義された式X
XVの化合物又はその保護された誘導体;が提供される。
【0100】 医学的及び医薬的使用 本発明の化合物は、薬理学的な活性を保有するために有用である。従ってこれ
らは、医薬として指示される。
【0101】 従って、本発明の更なる側面によれば、医薬として使用するための本発明の化
合物が提供される。 特に本発明の化合物は、例えば以下に記載される試験において証明される、心
筋の電気生理学的活性を示す。
【0102】 従って本発明の化合物は、不整脈、そして特に心房性及び心室性不整脈の予防
並びに治療の両方に有用であることが期待される。 従って本発明の化合物は、心臓疾患、又は不整脈が主要な役割を演じていると
信じられる、虚血性心疾患、突然の心臓発作、心筋梗塞、心不全、心臓手術及び
血栓塞栓症の発生を含む、心臓疾患に関連する徴候の治療又は予防において指示
される。
【0103】 不整脈の治療において、本発明の化合物は、心臓の再分極を選択的に遅延し、
従ってQT時間を延長し、そして特に、クラスIIIの活性を示すことが見出さ
れた。本発明の化合物が特に不整脈の治療において、クラスIIIの活性を示す
ことが見出されたが、これらの活性の機構は、必ずしもこのクラスに制限されな
い。
【0104】 本発明の更なる側面によれば、不整脈の治療の方法が提供され、この方法は、
このような症状にかかった又はかかりやすいヒトに、治療的に有効な量の本発明
の化合物を投与することを含む。
【0105】 医薬的製剤 本発明の化合物は、通常、経口、皮下、静脈内、動脈内、経皮的、鼻腔内に、
吸入によって、又はいかなる非経口的経路によっても、医薬的に受容可能な投与
剤形中に、活性成分を遊離塩基、医薬的に受容可能なイオン交換体又は非毒性有
機若しくは無機酸付加塩のいずれかとして含む、医薬的製剤の形で投与されるも
のである。疾患及び治療される患者、並びに投与の経路によって、組成物は、投
与量を変化させて投与することができる。
【0106】 本発明の化合物は、更に不整脈及び/又は他の心臓血管疾患の治療に有用な他
のいかなる薬物とも組み合わせることができる。 従って本発明の更なる側面によれば、医薬的に受容可能なアジュバント、希釈
剤又は担体との混合物中に、本発明の化合物を含む医薬的製剤が提供される。
【0107】 ヒトの治療的処置における本発明の化合物の適当な一日当たりの投与量は、非
経口投与で約0.05ないし5.0mg/kg体重である。 本発明の化合物は、これらが心臓性不整脈に対して有効である利益を有する。
【0108】 本発明の化合物は、更にこれらが、従来の技術で既知の化合物に対して、更に
効果があり、更に毒性が低く、更に広い活性の範囲(クラスI、クラスII、ク
ラスIII及び/又はクラスIV活性のいかなる組み合わせ(特にクラスIII
活性に加えてクラスI、クラスII及び/又はクラスIV活性)をも示すことを
含み)を有し、更に効力があり、更に長期に作用し、更に副作用が少なく(to
rsades de pointesのような心室頻拍のより低い発生率を含む
)、更に容易に吸収されることができ、又はこれらは、他の有用な薬理学的特性
を有することができる利益を有する。
【0109】 生物学的試験 試験A 麻酔されたモルモットにおける予備的電気生理学的効果 体重660ないし1100gのモルモットを使用した。モルモットを実験前少
なくとも1週間飼育し、そしてこの期間食餌及び水道水に自由に接近させた。
【0110】 麻酔を、ペントバルビタール(40ないし50mg/kg)の腹膜内注射によ
って導入し、そしてカテーテルを片方の頚動脈(血圧記録及び血液試料採取のた
め)及び片方の頚静脈(薬物注入のため)に導入した。ECG(第II誘導)の
記録のために、針電極を脚に置いた。サーミスターを直腸に入れ、そしてモルモ
ットを、37.5ないし38.5℃間の直腸温度に設定した加熱パッド上に置い
た。
【0111】 気管切開を行い、そしてモルモットを、その種に対する正常範囲の血中ガスを
維持するように設定した、小さい動物用のベンチレータの使用によって室内空気
で人工呼吸させた。実験開始の15分前に、自律神経系の影響を減少するために
、両方の迷走神経を頸部で切断し、そして0.5mg/kgのプロプラノールを
静脈から与えた。
【0112】 左心室心外膜を、左側開胸によって露出し、そして単相活動電位(MAP)を
記録するための特別製の吸引電極を左心室遊離壁(left ventricular free wall
)に適用した。電極は、受容可能な信号を記録することができる限りはその位置
に保持され、さもなければ新しい位置に移動された。ペーシングのための二極性
電極を左心房に取り付けた。ペーシング(2msの時間、拡張期閾値の2倍)を
特別製の定電流刺激装置で行った。心臓を、5分毎の1分間、正常な洞性心拍数
の僅か上の周期で実験を通してペーシングした。
【0113】 血圧、MAP信号及び第II誘導ECGを、Mingographインクジェ
ット記録装置(Siemens−Elema,Sweden)で記録した。それ
ぞれのペーシング期間の最後の10秒間及び洞リズムの次の1分間の最後の10
秒間の全ての信号を、PCに収集(試料収集周期1000Hz)した。信号を、
実験動物で測定した生理学的信号の取得及び分析のために開発された特別製のプ
ログラムを使用して処理した(Axenborg and Hirsch,Co
mput.Methods Programs Biomed.41,55(1
993)を参照されたい)。
【0114】 試験方法は、5分間隔のペーシング及び洞リズムの両方の期間の、二つの基本
的対照記録を取ることからなっていた。2回目の対照を記録した後、試験物質の
最初の投与を、0.2mLの体積で頚静脈のカテーテルに30秒間で注入した。
3分後、ペーシングを開始し、そして新しい記録を得た。先の投与から5分後、
試験物質の次の投与量を投与した。それぞれの実験中に、6ないし10回の連続
した投与が与えられた。
【0115】 データ分析 この分析で測定された多くの変数のうち、活性化合物の比較及び選択に対して
最も重要なものとして、三つが選択された。選択された三つの変数は、ペーシン
グ中の75パーセント再極性化におけるMAP期間、ペーシング中の房室(AV
)伝導時間(心房のペーシングパルス及び心室MAPの開始間の間隔として定義
される)、及び心拍数(洞リズム中のRR間隔として定義される)であった。麻
酔にかけられたモルモットの血行力学的状態を判定するために、心収縮期及び拡
張期の血圧を測定した。更に、不整脈及び/又は形態学的変化のために、ECG
を検討した。
【0116】 二つの対照記録の平均を、ゼロと設定し、そして試験物質の連続的投与後に記
録された影響を、この値からの変化のパーセントとして表現した。これらのパー
セント値を、それぞれの記録以前に投与された累積投与量に対してプロットする
ことにより、用量作用曲線を作ることが可能である。この方法によって、それぞ
れの実験は、MAP期間に対して一つ、AV−伝導期間に対して一つ、そして洞
周期(RR間隔)に対して一つの、三つの容量作用曲線を発生させた。試験物質
で行った全ての実験の平均曲線を計算し、そして平均曲線から効力値を誘導した
。これらの実験の全ての用量作用曲線は、得られたデータの点の直線による接続
によって作られた。MAP期間を基線から10%延長させる累積投与量を、研究
中の薬剤のクラスIIIの電気生理学的効力を評価するための指数(D10)とし
て使用した。
【0117】 試験B 試験化合物の代謝安定性 In vitroスクリーニングを、本発明の化合物の代謝安定性を測定する
ために設定した。
【0118】 イヌ、ヒト、ウサギ及びラットからの肝臓のS−9画分を、NADPHを補因
子として伴なって使用した。アッセイの条件は、次の通り:S−9(3mg/m
L)、NADPH(0.83mM)、Tris−HCl緩衝液(50mM)pH
7.4、及び10μMの試験化合物であった。
【0119】 反応は、試験化合物の添加によって開始され、そして0、1、5、15、及び
30分後、試料のpHを10より高く上げることによって(NaOH;1mM)
終結した。溶媒抽出後、試験化合物の濃度を、内部標準に対してLC(蛍光/U
V検出)によって測定した。
【0120】 30分後、残存する試験化合物のパーセント(そして従ってt1/2)を計算し
、そして代謝安定性の測定値として使用した。 本発明は、以下の実施例によって例示される。
【0121】 実施例 一般的実験方法 質量スペクトルは、エレクトロスプレーインターフェースを備えたFinni
ngan MAT TSQ 700三重四重極質量分析計(FAB−MS)及び
エレクトロスプレーを備えたVG Platform II質量分析計(LC−
MS)、Hewelett−Packardモデル5973A質量分析計に、H
ewelett−Packard HP−5−MS GCカラム経由で接続され
たHewelett−Packardモデル6890ガスクロマトグラフ、又は
Shimadzu QP−5000 GC/質量分析計(CI、メタン)で記録
された。1H NMR及び13C NMRの測定は、それぞれ300、400及び
500MHzの1H周波数、及びそれぞれ75.5、100.6及び125.7
MHzの13C周波数で操作される、BRUKER ACP 300及びVari
an UNITY プラス400及び500分光器で行った。別の方法として、 13 C NMR測定は、BRUKER ACE 200分光計で、50.3MHz
で行った。
【0122】 ロータマーは、スペクトルの解釈の容易さによってスペクトルに表示すること
ができるし又は表示できない。他に記載しない限り、化学シフトは内部標準とし
ての溶媒に対するppmで与えられる。
【0123】 中間体の合成 実施例A 4−(2−オキシラニルメトキシ)ベンゾニトリル エピクロロヒドリン(800mL)及びK2CO3(414g)を、p−シアノ
フェノール(238g)の、2.0LのMeCN中の撹拌された溶液に加え、そ
して反応混合物を不活性雰囲気下で2時間還流した。熱溶液を濾過し、そして濾
液を濃縮して、透明な油状物を得て、これをジ−イソ−プロピルエーテルから結
晶化して、産物を75%の収率で得た。
【0124】
【化41】
【0125】 実施例B 3−ニトロベンゼンスルホン酸2(S)−オキシラニルメチル 塩化m−ニトロベンゼンスルホニル(12.6g;57mmol)を、(R)
−(+)−グリシドール(5.5g;74mmol)及びTEA(10.3mL
;74mmol)の、冷却(−20℃)された溶液に加えた。反応混合物を−2
0℃で96時間撹拌した。溶液を濾過し、そして濾液を、酒石酸(10w/w%
)、食塩水、H2Oで洗浄し、そして濃縮して、表題化合物を97%の収率で得
た。
【0126】
【化42】
【0127】 実施例C 4−[(2S)−オキシラニルメトキシ]ベンゾニトリル 表題化合物を、(R)−(−)−エピクロロヒドリンから出発して、上記実施
例Aに記載した方法によって、90%の収率で調製した。
【0128】 実施例D 4−[(2R)−オキシラニルメトキシ]ベンゾニトリル 表題化合物を、(S)−(−)−エピクロロヒドリンから出発して、上記実施
例Aに記載した方法によって調製した。
【0129】
【化43】
【0130】 実施例E 3−ベンジル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン (a)3,7−ジベンジル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン 副表題の化合物を、J.Org.Chem.41,1593,(1976)に
記載されている方法によって、3,7−ジベンジル−3,7−ジアザビシクロ[
3.3.1]ノナン−9−オン(これもまたJ.Org.Chem.41,15
93,(1976)に記載されている方法によって調製)を、N−ベンジル−N
−メチルビスピドン(bispidone)の代わりに使用して調製した。
【0131】 (b)3−ベンジル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン 3,7−ジベンジル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン(1.9
7g;6.4mmol;上記工程(a)から)を、EtOH(95%)中に溶解
し、そして5%Pd/Cで1気圧で、tlcが反応が完結したことを示すまで水
素化した。触媒をCelite(登録商標)のパッドを通す濾過によって除去し
、そして残留物を減圧下で濃縮して、表題化合物を定量的収率で得た。
【0132】
【化44】
【0133】 実施例F 3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸tert−ブチ (a)7−ベンジル−9−オキシ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノ ナン−3−カルボン酸tert−ブチル パラホルムアルデヒド(4.00g;127mmol)を、ベンジルアミン(
13.7g;126mmol)のエタノール(190mL)中の溶液に加えた。
溶液を60℃に加熱し、そして酢酸(15.2g;252mmol)のエタノー
ル(160mL)中の溶液を2時間にわたって加えた。更に1時間の撹拌後、溶
液を室温まで冷却した。この溶液を、1−tert−ブトキシカルボニル−4−
ピペリドン(25.5g;127mmol)及びパラホルムアルデヒド(4.8
0g;152mmol)の、エタノール(270mL)中の、60℃に加熱され
た混合物に加え(2時間にわたって)た。一晩還流した後、溶液を室温に冷却し
た。エタノールを蒸発によって除去した。トルエン:水中で抽出作業を行い、そ
して物質をトルエン:酢酸エチル系中でシリカを通して濾過した。溶離剤を蒸発
して、固体物質(37.4g)を得た。純度は、90面積%(HPLC)であり
、収率は60%であった。イソ−プロパノールから再結晶を行うことによって、
化合物を、98面積%(HPLC)の純度及び70%の収率で得た。
【0134】
【化45】
【0135】 (b)7−ベンジル−9−オキシ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノ ナン−3−カルボン酸tert−ブチル(別法による調製) ベンジルアミン(6.51g;60.2mmol)、酢酸(72.3g、12
00mmol)、パラホルムアルデヒド(3.71g;120mmol)及び1
−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリドン(12.0g;60.2mm
ol)を、エタノール(300mL)に加えた。溶液を65℃に加熱し、そして
この温度で2時間撹拌した。上記工程(a)に記載したと同様の作業手順を行っ
て、15.78gの物質を92面積%(HPLC)の純度及び70%の収率で得
た。イソ−プロパノールから再結晶して、化合物を、94面積%(HPLC)の
純度で54%の収率で得た。
【0136】 (c)7−ベンジル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カ ルボン酸tert−ブチル 4−トルエンスルホンヒドラジド(12.4mmol;2.30g)及び7−
ベンジル−9−オキシ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カ
ルボン酸tert−ブチル(10.1mmol;4.00g;83.3%;上記
工程(a)から)の混合物を、イソ−プロパノール(30mL)中に溶解し、そ
して還流で2時間加熱した。酢酸(2.5mmol;0.15g)及び水素化シ
アノホウ素ナトリウム(12.1mmol;0.76g)を加え、そして混合物
を再び還流で2時間加熱した。スラリーを周囲温度まで冷却し、そして濾過した
。濾液を濃縮し、そしてトルエン:水中で抽出作業を行った。トルエン溶液を濃
縮して、0.95gの副表題の化合物を、90面積%(GC)の純度で、60%
の収率で得た。
【0137】
【化46】
【0138】 (d)3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸ter t−ブチル 7−ベンジル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン
酸tert−ブチル(上記工程(c)から)を、上記実施例E(b)に記載した
方法によって脱ベンジル化して、表題化合物を定量的収率で得た。
【0139】
【化47】
【0140】 実施例G 4−[3−(3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル)−2−ヒ ドロキシプロポキシ]ベンゾニトリル HClで飽和したEtOAc(600mL)を、7−[3−(4−シアノフェ
ノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]
ノナン−3−カルボン酸tert−ブチル(62g;国際特許出願PCT/SE
98/02276の実施例2を参照)の、EtOAc(600mL)中の溶液に
加え、そして混合物を室温で4時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残留物を
MeCN(1.3L)に溶解し、そしてK2CO3(100g)を加えた。懸濁液
を12時間撹拌し、そして濾過した。濾液を濃縮して、表題化合物を90%の収
率で得た。
【0141】
【化48】
【0142】 (表題化合物は、更に標準的な技術を使用して、容易に塩酸塩に転換される。) 式Iの化合物の調製 実施例1 7−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]− N−エチル−3,7−ジアザビシクロ−[3.3.1]ノナン−3−カルボキシ アミド イソシアン酸エチル(1.42g、16.6mmol)を、4−{[(2S)
−3−(3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル)−2−ヒドロ
キシプロピル]オキシ}ベンゾニトリル(5.0g、20mmol、上記実施例
G参照)の、30mLのジクロロメタン中の溶液に加えた。混合物を4時間室温
で撹拌し、そして次いで真空中で濃縮し、そしてシリカゲルのカラムクロマトグ
ラフィーで、ジクロロメタン:メタノール(95:5)で溶出して精製して、3
.2g(51%)の表題化合物を得た。
【0143】
【化49】
【0144】 実施例2 7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−N−(シク ロプロピルメチル)−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カル ボキシアミド (a)イソシアン酸シクロプロピルメチル シクロプロピルメチルアミン(1.4g、19.7mmol)を、1,1’−
カルボニルジイミダゾール(3.2g、19.7mmol)の、THF(10m
L)中の懸濁液に加えた。得られた溶液を一晩室温で撹拌してから、蒸留にかけ
て、0.4g(21%)の副表題の化合物を得た。
【0145】 (b)7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−N −(シクロプロピルメチル)−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン− 3−カルボキシアミド イソシアン酸シクロプロピルメチル(0.4g、4mmol、上記工程(a)
から)を、4−[3−(3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル
)−2−ヒドロキシプロポキシ]ベンゾニトリル(1.2g、4mmol、上記
実施例G参照)の、DMC中の溶液に加えた。溶液を一晩撹拌し、次いで真空中
で濃縮した。得られた残留物を、シリカゲルのカラムクロマトグラフィーで、ジ
クロロメタン:メタノール(93:7)で溶出して精製して、0.85g(50
%)の表題化合物を得た。
【0146】
【化50】
【0147】 実施例3 4−({(2S)−2−ヒドロキシ−3−[7−(4−モルホリニルカルボニル )−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロピル}オキシ )ベンゾニトリル 4−{[(2S)−3−(3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−
イル)−2−ヒドロキシ−プロピル]オキシ}ベンゾニトリル(2.0g、6.
6mmol、上記実施例Gに記載した方法に類似的に調製)の、DCM(10m
L)中の溶液を、NaOH水溶液(10Mの0.8mL)、続いて塩化4−モル
ホリンカルボニル(1.2g、8mmol)で処理した。得られた混合物を室温
で30分間撹拌してから、水を加えた。有機層を分離し、2MのNaOH続いて
食塩水で洗浄してから、分離し、乾燥(MgSO4)し、そして真空中で濃縮し
た。残留物を、2回、最初イソ−プロパノール、そして次いでエタノールから再
結晶して、0.73g(26.5%)の表題化合物を得た。
【0148】
【化51】
【0149】 実施例4 7−{3−(4−シアノフェノキシ)−2−[(メタンスルホニル)アミノ]− プロピル}−N−エチル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3− カルボキシアミド (a)4−(3−アミノ−2−ヒドロキシプロポキシ)ベンゾニトリル 4−(2−オキシラニルメトキシ)ベンゾニトリル(100g、0.57mo
l、上記実施例A参照)を、濃水酸化アンモニウム水溶液(500mL)及びイ
ソ−プロパノール(300mL)の混合物に加えた。得られたスラリーを室温で
3日間撹拌した。反応混合物を濾過して、不溶性副産物を除去し、そして濾液を
真空中で濃縮して、粗製産物を得て、これをアセトニトリルから結晶化して、5
0g(46%)の副表題の化合物を得た。
【0150】 (b)2−(4−シアノフェノキシ)−1−{[(メタンスルホニル)アミノ ]メチル}メタンスルホン酸エチル 塩化メタンスルホニル(17.5g、153mmol)を、4−(3−アミノ
−2−ヒドロキシプロポキシ)ベンゾニトリル(13.3g、69mmol、上
記工程(a)から)及び4−(ジメチルアミノ)ピリジン(0.2g、1.64
mmol)の、ピリジン(100mL)中の冷却(−10℃)された溶液にゆっ
くりと加えた。黄色の溶液を室温で1.5時間撹拌し、真空中で濃縮し、そして
次いでDMCに再溶解した。この溶液を2MのHClで2回及びNaHCO3
1回洗浄してから、有機相を分離し、乾燥(MgSO4)し、そして真空中で濃
縮して、23.5g(100%)の副表題の化合物を得た。
【0151】 (c)4−{[1−(メタンスルホニル)アジリジン−2−イル]メトキシ} ベンゾニトリル 2−(4−シアノフェノキシ)−1−{[(メタンスルホニル)アミノ]メチ
ル}メタンスルホン酸エチル(23.5g、67mmol、上記工程(b)から
)の、アセトニトリル(200mL)中の撹拌された溶液を、炭酸カリウム(3
0g、210mmol)で処理して、濃厚な沈殿物が形成された。1時間後、K 2 CO3の更なる部分(30g、210mmol)を加えた。撹拌を室温で2時間
継続してから、反応混合物を濾過し、そして濾液を真空中で濃縮した。得られた
油状物(13g)をトルエンから結晶化して、8g(47%)の副表題の化合物
を得た。 融点79−81℃。
【0152】 (d)N−{2−(7−ベンジル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノ ン−3−イル)−1−[(4−シアノフェノキシ)−メチル]エチル}メタンス ルホンアミド 3−ベンジル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン(2g、10m
mol、上記実施例E参照)及び4−{[1−(メタンスルホニル)アジリジン
−2−イル]メトキシ}ベンゾニトリル(2.5g、10mmol、上記工程(
c)から)のイソ−プロパノール中の混合物を、一晩還流した。次いで混合物を
真空中で濃縮し、残留物を得て、次いでこれを水に溶解し(pH3)、そしてエ
ーテルで抽出した。水層を2MのNaOHで塩基性にし、そしてDCMで抽出し
た。ジクロロメタン層を分離し、乾燥し、そして真空中で濃縮して、残留物を得
て、これをカラムクロマトグラフィーで、DCM:メタノール:メタノール性ア
ンモニア(98:2:0から97:0:3)の勾配で溶出して精製して、2.5
g(53%)の副表題の化合物を得た。
【0153】 (e)N−[2−(4−シアノフェノキシ)−1−(3,7−ジアザビシクロ [3.3.1]ノン−3−イルメチル)−エチル]メタンスルホンアミド N−{2−(7−ベンジル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3
−イル)−1−[(4−シアノフェノキシ)−メチル]エチル}メタンスルホン
アミド(2.3g、4.9mmol、上記工程(d)から)のエタノール水溶液
(95%;55mL)中の溶液を、5%Pd/Cで常圧で水素化した。触媒をC
elite(登録商標)のパッドを通す濾過によって除去し、そして残留物を真
空中で濃縮して、1.6gの粗製産物を得た。これをメタノールから再結晶して
、0.3g(16%)の副表題の化合物を得た。
【0154】 (f)7−{3−(4−シアノフェノキシ)−2−[(メタンスルホニル)ア ミノ]プロピル}−N−エチル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン −3−カルボキシアミド N−[2−(4−シアノフェノキシ)−1−(3,7−ジアザビシクロ[3.
3.1]ノン−3−イルメチル)−エチル]メタンスルホンアミド(0.29g
、0.77mmol、上記工程(e)から)のDCM(10mL)中の懸濁液を
、イソシアン酸エチル(66μL、 R2及びR3は、独立にH、C1-4アルキル(一つ又はそれ以上のニトロ又はシ
アノで置換及び/又は終結されていてもよい)、OR7、N(R7a)R7b、OC
(O)R8であり、或いはいっしょに−O−(CH22−O−、−(CH23
、−(CH24−又は−(CH25−を形成し; R7及びR8は、独立にH、C1-6アルキル又は−(CH2b−アリール(最後
の二つの基は、−OH、ハロ、シアノ、C1-4アルキル及び/又はC1-4アルコキ
シから選択される一つ又はそれ以上の置換基で置換及び/又は終結されていても
よい)であり; R7a及びR7bは、独立にH又はC1-6アルキルであり; bは、0、1、2、3又は4であり; R4は、H又はC1-6アルキルであり; Dは、H、C1-4アルキル、−OR9、又は−(CH2cN(R10)(R11)で
あり; R9は、H、C1-6アルキル、−C(O)R12、−(CH2d−アリール又は−
(CH2d−Het2(最後の三つの基は、−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、C1 -4 アルキル、C1-4アルコキシ、C(O)R13、C(O)OR14及び/又は−N
(H)S(O)e15から選択される一つ又はそれ以上の置換基で置換されてい
てもよい)であり; R10は、H、C1-6アルキル、−(CH2f−アリール、−C(NH)NH2
−S(O)215a、−C[C(O)]gN(R16)(R17)、−C(O)R18
は−C(O)OR19であり; eは、0、1又は2であり; gは、1又は2であり; R11は、H、C1-6アルキル、−C(O)R20又は−(CH2h−アリール(
最後の基は、−OH、シアノ、ハロ、アミノ、ニトロ、C1-6アルキル及び/又
はC1-6アルコキシから選択される一つ又はそれ以上の置換基で置換及び/又は
終結(当てはまるように)されていてもよい)であり; R12、R13、R14、R16、R17、R18、R19及びR20は、独立にH、C1-6
ルキル、HET3又は−(CH2j−アリール(最後の三つの基は、所望により
0.84mmol)で処理して、透明な溶液を得た。混合物を1時間室温で撹拌
し、真空中で濃縮し、そして次いでカラムクロマトグラフィーで、DCM中の5
%MeOHで溶出して精製して、表題化合物を73%の収率で得た。
【0155】
【化52】
【0156】 実施例5 7−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]− N−イソ−プロピル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カル ボキシアミド (a)7−ベンジル−N−イソ−プロピル−3,7−ジアザビシクロ[3.3 .1]ノナン−3−カルボキシアミド イソシアン酸イソ−プロピル(1.7g、20mmol)を、3−ベンジル−
3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン(3.1g、14.3mmol、
上記実施例E参照)のDCM(10mL)中の溶液にゆっくりと加えた。混合物
を室温で一晩撹拌し、そして次いで真空中で濃縮して、4.2g(97%)の副
表題の化合物を得た。
【0157】 (b)N−イソ−プロピル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン− 3−カルボキシアミド 7−ベンジル−N−イソ−プロピル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]
ノナン−3−カルボキシアミド(4.2g、14mmol、上記工程(a)から
)のメタノール/水(15:2の混合物の17mL)中の溶液を、5%Pd/C
で、常圧で水素化した。触媒をCelite(登録商標)のパッドを通す濾過に
よって除去し、そして濾液を真空中で濃縮して、2.6g(87%)の副表題の
化合物を得た。
【0158】 (c)7−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロ ピル]−N−イソ−プロピル−3,7−ジアザ−ビシクロ[3.3.1]ノナン −3−カルボキシアミド 4−[(2S)−オキシラニルメトキシ]ベンゾニトリル(0.55g、3.
14mmol、上記実施例C参照)及びN−イソ−プロピル−3,7−ジアザビ
シクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシアミド(0.85g、4mmol
、上記工程(b)から)のイソ−プロパノール/水(12:1の混合物の6.5
mL)中の混合物を、60℃で一晩撹拌した。次いで混合物を真空中で濃縮し、
そして残留物をDCMに再溶解した。有機溶液を水、次いで食塩水で洗浄し、乾
燥(MgSO4)し、そして真空中で濃縮して、表題化合物を91%の収率で得
た。
【0159】
【化53】
【0160】 実施例6 7−[(2R)−3−(4−シアノ−2−{[(2−シアノエチル)アミノ]カ ルボニル}−フェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−N−エチル−3,7− ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシアミド (a)7−ベンジル−N−エチル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノ ナン−3−カルボキシアミド 3−ベンジル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン(32.45g
、0.15mmol、上記実施例E参照)の、DCM(300mL)中の冷却(
0℃)された溶液を、イソシアン酸エチル(11.4g、0.16mmol)を
滴下により加えて処理した。溶液を2時間室温で撹拌してから、真空中で濃縮し
た。得られた残留物を、シリカゲルのクロマトグラフィーで、DCM:MeOH
(100:0から90:10)の勾配で溶出して精製して、36.4g(84%
)の副表題の化合物を得た。
【0161】 (b)N−エチル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カル ボキシアミド 7−ベンジル−N−エチル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−
3−カルボキシアミド(4.4g、15.3mmol、上記工程(a)から)の
、エタノール水溶液(95%の25mL)中の溶液を、5%Pd/Cで、常圧で
水素化した。触媒をCelite(登録商標)のパッドを通す濾過によって除去
し、そして残留物を真空中で濃縮して、2.88g(95%)の副表題の化合物
を得た。
【0162】 (c)5−ブロモ−2−ヒドロキシ安息香酸メチル Br2(52g)を、サリチル酸メチル(50g;330mmol)の、30
0mLの酢酸中の撹拌された溶液にゆっくりと加えた。反応混合物を室温で10
時間撹拌し、氷水上に注ぎ、そして沈殿物をMeOHから再結晶して副表題の化
合物を83%の収率で得た。
【0163】 (d)5−シアノ−2−ヒドロキシ安息香酸メチル 5−ブロモ−2−ヒドロキシ安息香酸メチル(190.8g;上記工程(c)
から)及びCuCN(73.9g)を、DMF(500mL)中で7時間還流し
た。温度を80℃に降下させ、そしてHCl(500mL)及びFeCl3(1
65.0g)を加えた。反応混合物を30分間撹拌し、濃縮し、そしてH2O及
びDCM間に分配した。有機層を乾燥し、濃縮し、残留物をメチルエチルケトン
から再結晶して、副表題の化合物を61%の収率で得た。
【0164】 (e)5−シアノ−N−(2−シアノエチル)−2−ヒドロキシベンズアミド 5−シアノ−2−ヒドロキシ安息香酸メチル(20g、0.113mol、上
記工程(d)から)、3−アミノプロパンニトリル(15.4g、0.22mo
l)及びシアン化ナトリウム(1g、20mmol)の、メタノール(200m
L)中の混合物を、一晩還流した。Tlcが不完全な反応を示したので、DMS
O(50mL)を加え、そして還流を更に5時間継続した。溶液を真空中で濃縮
し、水を加え、続いて濃HClを沈殿物が形成されるまで加えた。産物を濾過し
て取り出し、水で洗浄し、そして乾燥して、19.4g(80%)の副表題の化
合物を得た。
【0165】 (f)5−シアノ−N−(2−シアノエチル)−2−[(2R)−オキシラニ ルメトキシ]ベンズアミド 5−シアノ−N−(2−シアノエチル)−2−ヒドロキシベンズアミド(2.
1g、9.8mmol、上記工程(e)から)及び10当量の(S)−エピクロ
ロヒドリンのイソ−プロパノール:水(10:1の55mL)中の混合物を、一
晩撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、そして残留物をカラムクロマトグラフィ
ーで、酢酸エチルで溶出して精製して、0.63g(24%)の副表題の化合物
を得た。
【0166】 (g)7−[(2R)−3−(4−シアノ−2−{[(2−シアノエチル)ア ミノ]カルボニル}−フェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−N−エチル− 3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシアミド 5−シアノ−N−(2−シアノエチル)−2−[(2R)−オキシラニルメト
キシ]ベンズアミド(0.63g、2.3mmol、上記工程(f)から)及び
N−エチル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシア
ミド(0.59g、3mmol、上記工程(b)から)の、イソ−プロパノール
:水(10:1の33mL)中の混合物を、還流下で一晩撹拌した。反応物を真
空中で濃縮し、そして残留物をカラムクロマトグラフィーで、DCM:MeOH
(9:1)で溶出して精製して、0.78g(73%)の表題化合物を得た。
【0167】
【化54】
【0168】 実施例7 7−((2S)−3−{4−シアノ−2−[(シクロプロピルアミノ)カルボニ ル]−フェノキシ}−2−ヒドロキシプロピル)−N−エチル−3,7−ジアザ ビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシアミド (a)1−シクロプロピル−5−シアノ−2−ヒドロキシベンズアミド シクロプロピルアミン(14.3g)及びNa(100mg)を、5−シアノ
−2−ヒドロキシ安息香酸(10.0g;上記工程(d)から)のDMSO(4
0mL)中の溶液に加えた。反応混合物を密封した鋼製容器中で80℃で一晩加
熱し、H2Oで希釈し、酸性化し、そしてEtOAcで抽出して、有機層を濃縮
した後、副表題化合物(11.0g)を得た。
【0169】 (b)5−シアノ−N−シクロプロピル−2−[(2S)−オキシラニルメト キシ]ベンズアミド1−シクロプロピル−5−シアノ−2−ヒドロキシベンズアミド(1.56
g、7.7mmol、上記工程(a)から)、3−ニトロベンゼンスルホン酸2
(S)−オキシラニルメチル(2g、7.7mmol、上記実施例B参照)及び
2CO3(1.16g、8.4mmol)の、2−ブタノン(15mL)中の混
合物を、60℃で18時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、そして残留物を
ジ−イソ−プロピルエーテル:MeCN(9:1)から結晶化して、0.97g
(97%)の副表題の化合物を得た。
【0170】 (c)7−((2S)−3−{4−シアノ−2−[(シクロプロピルアミノ) カルボニル]−フェノキシ}−2−ヒドロキシプロピル)−N−エチル−3,7 −ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシアミド 5−シアノ−N−シクロプロピル−2−[(2S)−オキシラニルメトキシ]
ベンズアミド(0.97g、3.8mmol、上記工程(b)から)及びN−エ
チル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシアミド(
0.89g、4.5mmol、上記実施例6(b)参照)の、イソ−プロパノー
ル:水(10:1の22mL)中の混合物を、一晩還流した。溶媒を真空中で除
去し、そして得られた残留物を、シリカゲルのカラムクロマトグラフィーで、D
CM:MeOH(9:1)で溶出して精製して1.37g(79%)の表題化合
物を得た。
【0171】
【化55】
【0172】 実施例8 N−エチル−7−(4−ニトロフェネチル)−3,7−ジアザビシクロ[3.3 .1]ノナン−3−カルボキシアミド 1−(2−ブロモエチル)−4−ニトロベンゼン(1.6g、7.0mmol
)、N−エチル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキ
シアミド(1.0g、5.1mmol、上記実施例6(b)参照)及びK2CO3 (1.38g、10mmol)の混合物を、室温で一晩撹拌した。次いで混合物
を濾過し、そして真空中で濃縮し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラ
フィーで、DCM:MeOH(100:0から90:10)の勾配で溶出して精
製して、1.5g(85%)の表題化合物を得た。
【0173】
【化56】
【0174】 実施例9 N−(シアノメチル)−7−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2− ヒドロキシプロピル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カ ルボキシアミド (a)イソシアン酸シアノメチル 表題化合物を、上記実施例2(a)に記載した方法によって、2−アミノアセ
トニトリルを、シクロプロピルメチルアミンの代わりに使用して調製した。
【0175】 (b)N−(シアノメチル)−7−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ )−2−ヒドロキシプロピル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン −3−カルボキシアミド 表題化合物を、実施例2(b)に記載した方法によって、イソシアン酸シアノ
メチル(上記工程(a)から)を、イソシアン酸シクロプロピルメチルの代わり
に使用して、26%の収率(工程(a)及び(b)をいっしょに計算して)で調
製した。
【0176】
【化57】
【0177】 実施例10 N−エチル−7−{4−[(メタンスルホニル)アミノ]フェネチル}−3,7 −ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシアミド (a)メタンスルホン酸4−[(メタンスルホニル)アミノ]フェネチル 塩化メタンスルホニル(45g、0.39mol)を、4−アミノフェネチル
アルコール(25.2g、0.18mol)の、ピリジン(200mL)中の冷
却(−5℃)された溶液に、30分間にわたって滴下により加えた。混合物を0
℃で1時間、そして次いで室温で一晩撹拌した。得られた赤色の懸濁液を氷(3
00mL)及び濃HCl(60mL)の混合物中に注いだ。形成されたピンク色
の沈殿物を濾過して取り出し、DCMに再溶解し、乾燥し、そして活性炭で処理
した。得られた溶液を真空中で濃縮して、残留物を得て、これを酢酸エチルから
再結晶して、34.5g(64%)の副表題の化合物を得た。 融点133−134℃。
【0178】 (b)N−エチル−7−{4−[(メタンスルホニル)アミノ]フェネチル} −3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシアミド N−エチル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシ
アミド(1g、5mmol、上記実施例6(b)参照)、メタンスルホン酸4−
[(メタンスルホニル)アミノ]フェネチル(1.5g、5mmol、上記工程
(a)から)及びNaHCO3(3g、35.7mmol)の、MeCN(50
mL)中の混合物を、3時間窒素下で還流した。反応混合物を濾過し、そして真
空中で濃縮して、2.2gの粗製産物を得て、これを、MeOH/2NのHCl
と共にシリカ充填剤を通して濾過した。画分のpHをpH6に上げ、そしてDC
Mで抽出して、0.2gの表題化合物を得た。
【0179】
【化58】
【0180】 実施例11 7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−フルオロプロピル]−N−エチル− 3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシアミド (a)7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−N −エチル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシアミ 表題化合物を、上記実施例1に記載した方法によって、4−[3−(3,7−
ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル)−2−ヒドロキシプロピル]ベ
ンゾニトリル(上記実施例G参照)を、4−{[(2S)−3−(3,7−ジア
ザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル)−2−ヒドロキシプロピル]オキシ
}ベンゾニトリルの代わりに使用して調製した。
【0181】 (b)7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−フルオロプロピル]−N− エチル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシアミド 7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−N−エチ
ル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシアミド(1
.0g、2.7mmol、上記工程(a)から)の、DCM(2.5mL)中の
溶液を、−78℃に冷却した。三フッ化(ジエチルアミノ)硫黄のDCM(2.
5mL)中の溶液を、撹拌下でゆっくりと加えた。撹拌を35分間継続し、この
間に反応物を室温まで温まらせた。ジクロロメタンを加え、そして次いで反応混
合物をNaHCO3で洗浄し、乾燥し、そして真空中で濃縮した。得られた残留
物をカラムクロマトグラフィーで、DCM:MeOH(98:2)で溶出して精
製して、0.68g(67%)の表題化合物を得た。
【0182】
【化59】
【0183】 実施例12 7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−N−[2− オキソ−2−(プロピルアミノ)−エチル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3 .1]ノナン−3−カルボキシアミド (a)2−[({7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロ ピル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}カルボニル) アミノ]酢酸エチル 4−[3−(3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル)−2−
ヒドロキシプロポキシ]ベンゾニトリル(23.1g、77mmol、上記実施
例G参照)の、DCM(700mL)中の冷却(0℃)された溶液を、2−イソ
シアナト酢酸エチル(9.92g、77mmol)で処理し、そして次いで室温
で7時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、33.6g(100%)の
副表題の化合物を得た。
【0184】 (b)7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−N −[2−オキソ−2−(プロピルアミノ)−エチル]−3,7−ジアザビシクロ [3.3.1]ノナン−3−カルボキシアミド 2−[({7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]
−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}カルボニル)アミノ
]酢酸エチル(0.76g、1.8mmol、上記工程(a)から)、プロピル
アミン(5mL、3.6g、69.1mmol)及びNaCN(0.01g、0
.2mmol)の、メタノール(10mL)中の混合物を、密封した管の中で7
5℃に温めた。次いで溶媒を真空中で除去し、そして残留物をNa2CO3溶液で
希釈した。水性混合物をDCMで抽出し、そして得られた有機層を分離し、乾燥
し、そして真空中で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーで、
ジクロロメタン:メタノール(100:0から90:10)の勾配で溶出して精
製して、表題化合物を70%の収率で得た。
【0185】
【化60】
【0186】 実施例13 7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-[(4-モルホリニルカルボニル)アミノ]プロピル ]-N-エチル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド (a) tert-ブチル 3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピルカルバメー 4-(3-アミノ-2-ヒドロキシプロポキシ)ベンゾニトリル(44.6g, 0.23モル, 前
記実施例4(a)を参照)をTHF:H2O(1:1にて1.5リットル)中に溶解して得た溶液0℃
に冷却し、これをジ-tert-ブチルジカーボネート(53g, 0.24モル)で処理した。
本混合物を室温で一晩撹拌した後、NaClを加え、形成された有機層を分離した。
水層をエーテルで抽出し、有機層を合わせて乾燥し、減圧にて濃縮した。得られ
た油状物(70g)をシリカのプラグを通して濾過し、ジエチルエーテル:ジイソプロ
ピルエーテルから再結晶して50gのサブタイトル化合物を得た。
【0187】 (b) 2-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-1-[(4-シアノフェノキシ)メチル ]エチルメタンスルホネート tert-ブチル 3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピルカルバメート(51
.2g, 0.177モル, 上記工程(a)より)と4-(ジメチルアミノ)ピリジン(1.3g, 10.6
ミリモル)をピリジン(250ml)中に溶解して得た溶液を0℃に冷却し、不活性雰囲
気下にて塩化メタンスルホニル(22.3g, 0.195モル)を1.5時間で加えた。反応混
合物を室温で2時間撹拌してから、水とDCMを加えた。有機層を分離し、水で洗浄
し、MgSO4で乾燥し、減圧にて濃縮して68.1g(100%)のサブタイトル化合物を得た
【0188】 (c) tert-ブチル-2-[(4-シアノフェノキシ)メチル]-1-アジリジンカルボキシ レート 2-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-1-[(4-シアノフェノキシ)メチル]エチ
ルメタンスルホネート(30.6g, 82.6ミリモル, 上記工程(b)より)と硫酸水素テト
ラブチルアンモニウム(3g, 8.8ミリモル)をDCM(100ml)中に溶解して得た溶液を0
℃に冷却し、これを不活性雰囲気下にて50重量%NaOH水溶液(60ml)で処理した。
本混合物を撹拌し、温度を徐々に上げて4時間で室温にし、次いでエーテルで抽
出した。有機層を水で洗浄し、減圧で濃縮して得た残留物をカラムクロマトグラ
フィー(溶離剤ジクロロメタン)により精製した。ジエチルエーテル:ジイソプロ
ピルエーテルから再結晶して、サブタイトル化合物を定量的な収率で得た。
【0189】 (d) tert-ブチル 2-(4-シアノフェノキシ)-1-([7-[(エチルアミノ)カルボニ
ル]-3,7-ジアザ-ビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル]メチル)エチルカルバメート N-エチル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド(2.88g, 14.6
ミリモル, 前記実施例6(b)を参照)とtert-ブチル-2-[(4-シアノフェノキシ)メチ
ル]-1-アジリジンカルボキシレート(4.0g, 14.6ミリモル, 上記工程(c)より)を
イソプロパノール(20ml)中に混合して得た混合物を一晩還流した。減圧にて反応
混合物を7.4gの黄色油状物を得た。DCM:MeOH(100:0〜90:10)の勾配での溶離でカ
ラムクロマトグラフィーにより精製して3.33gのサブタイトル化合物を得た。
【0190】 (e) 7-[2-アミノ-3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-N-エチル-3,7-ジアザビ シクロ-[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド tert-ブチル 2-(4-シアノフェノキシ)-1-([7-[(エチルアミノ)カルボニル]-3,
7-ジアザビククロ[3.3.1]ノン-3-イル]メチル)エチルカルバメート(2.4g, 5.1ミ
リモル, 上記工程(d)より)をHClで飽和した酢酸エチル中に溶解して得た溶液を
室温で1時間撹拌した。反応混合物を減圧にて濃縮し、得られた残留物を再び水
中に溶解した。本水溶液をNaHCO3水溶液で処理し、DCMで抽出し、有機層を乾燥
し、減圧にて濃縮して2gのサブタイトル化合物を得た。
【0191】 (f) 7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-[(4-モルホリニルカルボニル)アミノ]プ
ロピル]-N-エチル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド 7-[2-アミノ-3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-N-エチル-3,7-ジアザビシク
ロ-[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド(0.33g, 0.7ミリモル, 上記工程(e)より)と
トリエチルアミン(0.4ml, 3.0ミリモル)をDCM(5ml)中に溶解して得た溶液を5℃
に冷却し、これを塩化4-モルホリンカルボニル(0.11g, 0.7ミリモル)で処理し、
次いで5℃で3時間撹拌した。室温でさらに一晩撹拌した後、TLC分析にて反応が
充分に進行していないことがわかったので、さらに塩化4-モルホリンカルボニル
(40mg, 0.27ミリモル)加えた。再び室温で一晩撹拌してから、NaHCO3溶液を加え
た。有機層を分離し、乾燥、減圧にて濃縮して400mgの粗製物を得た。シリカゲ
ルを使用するカラムクロマトグラフィーにより精製して〔ジクロロメタン:アン
モニア含有メタノール(95:5)で溶離〕250mgのタイトル化合物を得た。
【0192】
【化61】
【0193】 実施例14 N-(4-シアノフェネチル)-7-(4-オキソヘプチル)-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]
ノナン-3-カルボキサミド (a) 3-ベンジル-7-[3-(2-プロピル-1,3-ジオキソラン-2-イル)プロピル]-3,7 -ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン 3-ベンジル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン(10.5g, 48.5ミリモル, 前記実
施例Eを参照)、2-(3-ブロモプロピル)-2-プロピル-1,3-ジオキソラン(11.5g, 48
.5ミリモル, "Bajrowicsz et al., Tetrahedron, 41 (1985) 1833)、およびK2CO 3 (13.8g, 0.1モル)をMeCN(50ml)中に混合して得た混合物を一晩還流した。反応
混合物を濾過し、減圧にて濃縮して18.8g(100%)のサブタイトル化合物を得た。
【0194】 (b) 3-[3-(2-プロピル-1,3-ジオキソラン-2-イル)プロピル]-3,7-ジアザビシ クロ[3.3.1]ノナン 3-ベンジル-7-[3-(2-プロピル-1,3-ジオキソラン-2-イル)プロピル]-3,7-ジア
ザビシクロ[3.3.1]ノナン(18.8g, 4.85ミリモル, 上記工程(a)より)をエタノー
ル(100ml)中に溶解して得た溶液を、5%Pd/Cを使用して周囲圧力にて水素化した
。セライト(Celite)(登録商標)のパッドを介して濾過して触媒を除去し、減圧に
て濾液を濃縮して13.7g(100%)のサブタイトル化合物を得た。
【0195】 (c) N-(4-シアノフェネチル)-7-(4-オキソヘプチル)-3,7-ジアザビシクロ[3. 3.1]ノナン-3-カルボキサミド 4-(2-アミノエチル)ベンゾニトリル(1.0g, 6.9ミリモル, "Wiley et al., Bio org. Med. Chem. Lett ., 6 (1996) 2387")を乾燥THF(10ml)中に溶解して得た溶
液を1,1'-カルボニルジイミダゾール(1.17g, 7.2ミリモル)で処理し、本混合物
を30分撹拌した。本反応混合物に、3-[3-(2-プロピル-1,3-ジオキソラン-2-イル
)プロピル]-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン(1.3g, 4.6ミリモル, 上記工程(b
)より)をTHF(5ml)中に溶解して得た溶液を加え、室温にて一晩撹拌を続けた。減
圧にて溶液を濃縮し、得られた残留物をMeOHと2M HClで希釈し、本溶液を室温で
2時間撹拌した。反応混合物をアルカリ性にし、DCMで抽出した。有機層を分離し
、乾燥し、減圧にて濃縮して残留物を得た。これをフラッシュクロマトグラフィ
ー〔DCM:MeOH(92:8)で溶離〕により精製して0.57g(30%)のタイトル化合物を得た
【0196】
【化62】
【0197】 実施例15 N'-(4-シアノベンゾイル)-7-(4-オキソヘプチル)-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1] ノナン-3-カルボヒドラジド 4-シアノベンゾヒドラジド(0.82g, 5.0ミリモル)と1,1'-カルボニルジイミダ
ゾール(0.82g, 5ミリモル)をTHF(15ml)中に混合して得た混合物を室温で10分撹
拌してから、3-[3-(2-プロピル-1,3-ジオキソラン-2-イル)プロピル]-3,7-ジア
ザビシクロ[3.3.1]ノナン(1.44g, 5.0ミリモル, 前記実施例14(b)を参照)を加え
た。反応混合物を室温で一晩撹拌してから、減圧にて濃縮した。得られた残留物
をDCM中に溶解し、水で洗浄した。有機層を分離し、減圧にて濃縮して得られた
残留物をメタノール/2M HCl中に溶解した。MeOHを減圧にて蒸発除去し、残りの
水溶液をDCMで抽出し、シリカゲルを使用するフラッシュクロマトグラフィー〔
ジクロロメタン:アンモニア含有メタノールを溶離剤として〕により精製して0.5
g(25%)のタイトル化合物を得た。
【0198】
【化63】
【0199】 実施例16 4-[2-アミノ-3-[7-(1-ピペリジニルカルボニル)-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]
ノン-3-イル]プロポキシ]ベンゾニトリル (a) 7-ベンジル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル(1-ピペリジニル)メ タノン 3-ベンジル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン(前記実施例Eを参照)と塩化1-
ピペリジンカルボニル(Boon, J. Chem. Soc., (1947) 307, 313)との反応により
サブタイトル化合物を製造した。
【0200】 (b) 3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル(1-ピペリジニル)メタノン 3-ベンジル-7-[3-(2-プロピル-1,3-ジオキソラン-2-イル)プロピル]-3,7-ジア
ザビシクロ[3.3.1]ノナンの代わりに7-ベンジル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノ
ン-3-イル(1-ピペリジニル)メタノン(上記工程(a)より)を使用して、前記実施例
14(b)に記載の手順に従ってサブタイトル化合物を定量的収率で得た。
【0201】 (c) tert-ブチル 2-(4-シアノフェノキシ)-1-[[7-(1-ピペリジニルカルボニ
ル)-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル]メチル]エチルカルバメート tert-ブチル-2-[(4-シアノフェノキシ)メチル]-1-アジリジンカルボキシレー
ト(1.92g, 7ミリモル, 前記実施例13(c)を参照)と3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノ
ン-3-イル(1-ピペリジニル)メタノン(1.85g, 7ミリモル, 上記工程(a)より)をイ
ソプロパノール(15ml)中に混合して得た混合物を30時間還流した。本溶液を減圧
にて濃縮して3.7gの粗製物を得た。DCM中2.5%MeOHを使用するクロマトグラフィ
ーにより精製して2.0g(56%)のサブタイトル化合物を得た。
【0202】 (d) 4-[2-アミノ-3-[7-(1-ピペリジニルカルボニル)-3,7-ジアザビシクロ[3. 3.1]ノン-3-イル]プロポキシ]ベンゾニトリル tert-ブチル 2-(4-シアノフェノキシ)-1-[[7-(1-ピペリジニルカルボニル)-3,
7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル]メチル]エチルカルバメート(1.9g, 3.7ミ
リモル, 上記工程(c)より)を酢酸エチル中に溶解して得た溶液を0℃に冷却し、
これをHClで飽和した酢酸エチルで処理した。反応混合物を4時間撹拌してから減
圧にて濃縮した。得られた残留物を水中に溶解し、NaHCO3で塩基性にし、そして
DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥し、減圧にて濃縮して1.5g(100%)のタイ
トル化合物を得た。
【0203】
【化64】
【0204】 実施例17 N-エチル-7-[2-ヒドロキシ-3-[4-(1H-イミダゾール-1-イル)フェノキシ]プロ
ピル]-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド (a) 1-[4-(2-オキシラニルメトキシ)フェニル]-1H-イミダゾール 4-(1H-イミダゾール-1-イル)フェノール(10g, 60ミリモル)、K2CO3(8.63g, 60
ミリモル)、および2-オキシラニルメチル 3-ニトロベンゼンスルホネート(15.5g
, 60ミリモル, 前記実施例Bを参照)をDMF(140ml)中に混合して得た混合物を40℃
で一晩撹拌した。本混合物を減圧にて濃縮し、得られた残留物をDCMで希釈し、
水で洗浄し、乾燥し、そして減圧にて濃縮した。粗製物をフラッシュクロマトグ
ラフィー〔ジクロロメタン:メタノール(100:0〜70:30)の勾配にて溶離〕により
精製して3.4g(72.6%)のタイトル化合物を得た。
【0205】 (b) N-エチル-7-[2-ヒドロキシ-3-[4-(1H-イミダゾール-1-イル)フェノキシ] プロピル]-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド 1-[4-(2-オキシラニルメトキシ)フェニル]-1H-イミダゾール(3.16g, 14.6ミリ
モル, 上記工程(a)より)とN-エチル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カル
ボキサミド(2.88g, 14.6ミリモル, 前記実施例6(b)を参照)をイソプロパノール:
H2O(9:1, 18ml)中に混合して得た混合物を3時間還流し、減圧にて濃縮し、酸/塩
基抽出により精製して4.4g(72.6%)のタイトル化合物を得た。
【0206】
【化65】
【0207】 実施例18 N-[3-(4-シアノフェノキシ9プロピル]-7-(2-ヒドロキシエチル)-3,7-ジアザビ シクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド (a) 4-(3-ブロモプロポキシ)ベンゾニトリル p-シアノフェノール(238g, 2モル)とK2CO3(276.4g, 2モル)をMeCN(2.7リット
ル)中に混合して得た懸濁液を撹拌し、これに1,3-ジブロモプロパン(1.02リット
ル, 10モル)を加えた。反応混合物を4時間還流し、濾過し、濃縮した。得られた
残留物をイソプロピルエーテルから再結晶してサブタイトル化合物を69%の収率
で得た。
【0208】 (b) 4-[3-(1,3-ジオキソ-1,3-ジヒドロ-2H-イソインドール-2-イル)プロポキ シ]ベンゾニトリル 4-(3-ブロモプロポキシ)ベンゾニトリル(20g, 84ミリモル, 上記工程(a)を参
照)とフタルイミドカリウム(15.5g, 84ミリモル)をDMF(120ml)中に混合して得た
混合物を95℃で4時間撹拌した。本溶液を減圧にて濃縮し、得られた残留物をDCM
中に溶解し、水で洗浄した。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥し、減圧にて濃縮し
て25.5g(99%)のサブタイトル化合物を得た。
【0209】 (c) 4-(3-アミノプロポキシ)ベンゾニトリル 4-[3-(1,3-ジオキソ-1,3-ジヒドロ-2H-イソインドール-2-イル)プロポキシ]ベ
ンゾニトリル(25.5g, 83ミリモル, 上記工程(b)より)とヒドラジン水和物(4.15g
, 83ミリモル)をメタノール(100ml)中に混合して得た混合物を1時間還流してか
ら水(120ml)を加えた。減圧にてメタノールを蒸発除去し、濃塩酸(120ml)を加え
た。得られた混合物をスチーム浴で1.5時間加熱し、次いで冷蔵庫で一晩冷却し
た。生成した沈殿物を濾別し、濾液を減圧にて濃縮した。残留物に水を加え、溶
液を酸性にした。この水溶液をDCMで抽出し、有機層を分離し、乾燥し、減圧に
て濃縮して6g(41%)のサブタイトル化合物を得た。
【0210】 (d) 7-ベンジル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-エタノール 本化合物は、3-ベンジル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン(前記実施例Eを参
照)と2-ブロモエタノールとを反応させることによって72%の収率で得られた。
【0211】 (e) 3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-エタノール 3-ベンジル-7-[3-(2-プロピル-1,3-ジオキソラン-2-イル)プロピル]-3,7-ジア
ザビシクロ[3.3.1]ノナンの代わりに7-ベンジル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノ
ナン-3-エタノール(上記工程(d)より)を使用して、前記実施例14(b)に記載の手
順に従って本サブタイトル化合物を製造した。
【0212】 (f) N-[3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-7-(2-ヒドロキシエチル)-3,7-ジ
アザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド 3-[3-(2-プロピル-1,3-ジオキソラン-2-イル)プロピル]-3,7-ジアザビシクロ[
3.3.1]ノナンと4-(2-アミノエチル)ベンゾニトリルの代わりに、それぞれ3,7-ジ
アザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-エタノール(上記工程(e)より)と4-(3-アミノプロ
ポキシ)ベンゾニトリル(上記工程(c)より)を使用して、前記実施例14(c)に記載
の手順に従ってタイトル化合物を11%の収率で製造した。
【0213】
【化66】
【0214】 実施例19 N-[[7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-3,7-ジアザビシクロ [3.3.1]ノン-3-イル]カルボニル]-4-メチルベンゼンスルホンアミド 4-[3-(3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル)-2-ヒドロキシプロピル]-ベン
ゾニトリル(200mg, 0.66ミリモル, 前記実施例Gを参照)をクロロホルム(20ml)中
に溶解して得た溶液に、p-トルエンスルホニルイソシアネート(96%純度品110μl
, 0.136g, 0.69ミリモル)をクロロホルム(4ml)中に溶解して得た溶液を滴下して
処理した。直ちに白色沈殿物が生成し、本混合物を減圧にて濃縮した。得られた
粗製物をシリカゲルによるクロマトグラフィー〔ヘキサン:酢酸エチル:アンモニ
ア含有メタノール(75:75:50)で溶離〕にて処理してタイトル化合物を53%の収率
で得た。
【0215】
【化67】
【0216】 実施例20 N-アリル-7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-3,7-ジアザビ
シクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド アリルアミン(125μl, 1.66ミリモル)と1,1'-カルボニル-ジイミダゾール(269
mg, 1.66ミリモル)をTHF(10ml)中に混合して得た混合物を室温で40分撹拌した。
本混合物を4-[3-(3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル)-2-ヒドロキシプロピ
ル]-ベンゾニトリル(前記実施例Gを参照)のTHF(5ml)溶液で処理し、撹拌を一晩
続けた。本混合物を減圧にて濃縮し、得られた残留物をシリカゲルによるクロマ
トグラフィー〔ヘキサン:アンモニア含有メタノール(1:1)で溶離〕にて精製して
タイトル化合物を57%の収率で得た。
【0217】
【化68】
【0218】 実施例21 7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-N-[2-(2-チエニル)エチ
ル]-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド p-トルエンスルホニルイソシアネートの代わりに2-(2-イソシアナートエチル)
チオフェンを使用して、前記実施例19に記載の手順に従ってタイトル化合物を83
%の収率で製造した。
【0219】
【化69】
【0220】 実施例22 7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-N-[3-(エチルアミノ)-3- オキソプロピル]-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド (a) エチル 3-[([7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-3,7-
ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル]カルボニル)アミノ]プロパノエート エチル 2-イソシアナートアセテートの代わりにエチル 3-イソシアナートプロ
パノエートを使用して、前記実施例12(a)に記載の手順に従ってサブタイトル化
合物を90%の収率で製造した。
【0221】 (b) 7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-N-[3-(エチルアミ
ノ)-3-オキソプロピル]-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド エチル 2-[([7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-3,7-ジアザ
ビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル]カルボニル)アミノ]アセテートとプロピルアミン
の代わりに、それぞれエチル 3-[([7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプ
ロピル]-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル]カルボニル)アミノ]プロパノ
エート(上記工程(a)より)とエチルアミンを使用して、前記実施例12(b)に記載の
手順に従ってタイトル化合物を22%の収率で得た。
【0222】
【化70】
【0223】 実施例23 N-(1-シアノエチル)-7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-3,7 -ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド (a) 2-アミノプロパンニトリル 反応管中の−78℃の液体アンモニアにラクトニトリル(28g, 375ミリモル)を加
えた。反応管をシールし、本混合物を室温で一晩撹拌した。アンモニアを蒸発除
去し、得られた粗製物を、さらなる精製を行うことなく直接次の工程に使用した
【0224】 (b) N-(1-シアノエチル)-7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル ]-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド 2-アミノプロパンニトリル(250mg, 3.58ミリモル, 上記工程(a)より)とN-エチ
ル-ジジイソプロピルアミン(0.67ml, 0.50g, 3.84ミリモル)をDCM(9ml)中に溶解
して得た溶液を、トリホスゲン(352mg, 1.19ミリモル)のDCM(7ml)溶液に、シリ
ンジポンプにより1時間で加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌してから、4-[3
-(3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル)-2-ヒドロキシプロピル]-ベンゾニト
リル(1.08g, 3.58ミリモル, 前記実施例Gを参照)とN-エチル-ジイソプロピルア
ミン(0.67ml, 0.50g, 3.84ミリモル)をDCM(14ml)中に混合して得た混合物を加え
た。撹拌をさらに20分続けてから、減圧にて溶液を濃縮し、得られた残留物をフ
ラッシュクロマトグラフィー〔ジクロロメタン:メタノール(95:5)で溶離〕によ
り精製してタイトル化合物を65%の収率で得た。
【0225】
【化71】
【0226】 実施例24 7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-N-(2,2,2-トリフルオロ
エチル)-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド 2-アミノプロパンニトリルの代わりに2,2,2-トリフロオロエチルアミンを使用
して、前記実施例23(b)に記載の手順に従ってタイトル化合物を46%の収率で製造
した。
【0227】
【化72】
【0228】 実施例25 7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-N-[2-オキソ-2-(1-ピペ
リジニル)-エチル]-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド プロピルアミンの代わりにピペリジンを使用して、前記実施例12(b)に記載の
手順に従ってタイトル化合物を49%の収率で製造した。
【0229】
【化73】
【0230】 実施例26 N-(1,3-ベンゾジオキソル-5-イル)-7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシ プロピル]-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド 2-アミノプロパンニトリルの代わりに1,3-ベンゾジオキソル-5-アミンを使用
して、前記実施例23(b)に記載の手順に従ってタイトル化合物を33%の収率で製造
した。
【0231】
【化74】
【0232】 実施例27 7-[3-(4-シアノアニリノ)プロピル]-N-[2-オキソ-2-(プロピルアミノ)エチル] -3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド (a) 4-[(3-ヒドロキシプロピル)アミノ]ベンゾニトリル 4-フルオロベンゾニトリル(12.0g, 99.1ミリモル)と3-アミノ-1-プロパノール
(59.6g, 793ミリモル)との混合物を不活性雰囲気下にて80℃で3時間撹拌してか
ら、水(150ml)を加えた。本混合物を室温に冷却し、次いでジエチルエーテルで
抽出した。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、減圧にて濃縮して17g(97
%)のタイトル化合物を油状物として得た(静置後に結晶化)。
【0233】 (b) 3-(4-シアノアニリノ)プロピル 4-メチルベンゼンスルホネート 4-[(3-ヒドロキシプロピル)アミノ]ベンゾニトリル(17g, 96.5ミリモル, 上記
工程(a)より)を乾燥MeCN(195ml)中に溶解して得た溶液を0℃に冷却し、これをト
リエチルアミン(9.8g, 96.5ミリモル)で、次いで塩化p-トルエンスルホニル(20.
2g, 106ミリモル)で処理した。本混合物を0℃で90分撹拌してから、減圧にて濃
縮した。残留物に水(200ml)を加え、水溶液をDCMで抽出した。有機相をNa2SO4
乾燥し、濾過し、減圧にて濃縮した。得られた残留物をイソプロパノールからの
再結晶により精製して24.6g(77%)のサブタイトル化合物を得た。
【0234】 (c) エチル 2-[[(7-ベンジル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル)カル
ボニル]アミノ]-アセテート 3-ベンジル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナンとイソプロピルイソシアネート
の代わりに、それぞれ4-[3-(3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル)-2-ヒドロ
キシプロピル]-ベンゾニトリル(前記実施例Gを参照)とエチル 2-イソシアナート
アセテートを使用して、前記実施例5(a)に記載の手順に従ってサブタイトル化合
物を99%の収率で製造した。
【0235】 (d) 7-ベンジル-N-[2-オキソ-2-(プロピルアミノ)エチル]-3,7-ジアザビシク ロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド エチル 2-[([7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-3,7-ジアザ
ビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル]カルボニル)アミノ]アセテートの代わりにエチル
2-[[(7-ベンジル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル)カルボニル]アミノ]-
アセテート(上記工程(c)より)を使用して、前記実施例12(b)に記載の手順に従っ
てサブタイトル化合物を88%の収率で製造した。
【0236】 (e) N-[2-オキソ-2-(プロピルアミノ)エチル]-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノ ナン-3-カルボキサミド 7-ベンジル-N-イソプロピル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサ
ミドの代わりに7-ベンジル-N-[2-オキソ-2-(プロピルアミノ)エチル]-3,7-ジア
ザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド(上記工程(d)より)を使用して、前
記実施例5(b)に記載の手順に従ってタイトル化合物を製造した。
【0237】 (f) 7-[3-(4-シアノアニリノ)プロピル]-N-[2-オキソ-2-(プロピルアミノ)エ チル]-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド N-[2-オキソ-2-(プロピルアミノ)エチル]-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-
3-カルボキサミド(3.35g, 12.5ミリモル, 上記工程(e)より)、K2CO3(6.9g, 50ミ
リモル)、およびヨウ化ナトリウム(0.19g, 1.25ミリモル)の混合物を3-(4-シア
ノアニリノ)プロピル 4-メチルベンゼンスルホネート(4.2g, 12.7ミリモル, 上
記工程(b)より)で処理し、撹拌しながら5時間還流し、次いで室温で21時間撹拌
した。本混合物を濾過し、減圧にて濃縮し、得られた粗製物を水で希釈した。本
水溶液をDCMで抽出し、有機層を分離し、乾燥し、減圧にて濃縮した。得られた
粗製物をシリカゲルによるクロマトグラフィー〔DCM:MeOH(95:5)で溶離〕によっ
て精製して3.08g(58%)のタイトル化合物を得た。
【0238】
【化75】
【0239】 ジクロロメタン:メタノール(9:1)で溶離して0.8g(30%)のタイトル化合物を得た
【0240】
【化76】
【0241】 実施例29 7-[4-(4-シアノフェニル)-4-(3,4-ジメトキシフェノキシ)ブチル]-N-エチル-3 ,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド (a) 4-[1-(3,4-ジメトキシフェノキシ)-3-ブテニル]ベンゾニトリル 4-(1-ヒドロキシ-3-ブテニル)ベンゾニトリル(14.6g, 84.3ミリモル)と3,4-ジ
メトキシフェノール(19.5g, 125.4ミリモル)をトルエン(500ml)中に混合して得
た混合物を0℃に冷却し、これをトリブチルホスフィン(97%純度品32.14ml, 25.6
g, 126.4ミリモル)で処理し、次いで1,1'-(アゾジカルボニル)ジピペリジン(31.
8g, 126.4ミリモル)で処理した。添加が完了すると反応混合物が増粘し、温度が
15℃に上昇した。トルエンをさらに加え(500ml)、本混合物を室温で一晩撹拌し
た。トリブチルホスフィンオキシドの沈殿物を濾過によって除去し、濾液を減圧
にて濃縮して65.8gの粗製物を得た。シリカゲルによるクロマトグラフィー〔ト
ルエン:メタノール(98:2)で溶離〕によって精製して17.9gのサブタイトル化合物
を得た。
【0242】 (b) 4-[1-(3,4-ジメトキシフェノキシ)-4-ヒドロキシブチル]ベンゾニトリル 4-[1-(3,4-ジメトキシフェノキシ)-3-ブテニル]ベンゾニトリル(17.6g, 56.8
ミリモル, 上記工程(a)より)を乾燥THF(15ml)中に溶解して得た溶液を−5℃に冷
却し、これにボラン-硫化メチル錯体(エーテル中2M, 11ml, 22ミリモル)を15分(
この時間中に、反応温度が0℃に上昇した)で滴下した。反応混合物を攪拌した。
【0243】 ジクロロメタン:メタノール(9:1)で溶離して0.8g(30%)のタイトル化合物を得
た。
【0244】
【化77】
【0245】 実施例29 7-[4-(4-シアノフェニル)-4-(3,4-ジメトキシフェノキシ)ブチル]-N-エチル-3 ,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド (a) 4-(1-ヒドロキシ-3-ブテニル)ベンゾニトリル(14.6g, 84.3ミリモル)と3
,4-ジメトキシフェノール(19.5g, 125.4ミリモル)をトルエン(500ml)中に混合し
て得た混合物を0℃に冷却し、これをトリブチルホスフィン(97%純度品32.14ml,
25.6g, 126.4ミリモル)で処理し、次いで1,1'-(アゾジカルボニル)ジピペリジン
(31.8g, 126.4ミリモル)で処理した。添加が完了すると反応混合物が増粘し、温
度が15℃に上昇した。トルエンをさらに加え(500ml)、本混合物を室温で一晩撹
拌した。トリブチルホスフィンオキシドの沈殿物を濾過によって除去し、濾液を
減圧にて濃縮して65.8gの粗製物を得た。シリカゲルによるクロマトグラフィー
〔トルエン:メタノール(98:2)で溶離〕によって精製して17.9gのサブタイトル化
合物を得た。
【0246】 (b) 4-[1-(3,4-ジメトキシフェノキシ)-4-ヒドロキシブチル]ベンゾニトリル 4-[1-(3,4-ジメトキシフェノキシ)-3-ブテニル]ベンゾニトリル(17.6g, 56.8
ミリモル, 上記工程(a)より)を乾燥THF(15ml)中に溶解して得た溶液を−5℃に冷
却し、これにボラン-硫化メチル錯体(エーテル中2M, 11ml, 22ミリモル)を15分(
この時間中に、反応温度が0℃に上昇した)で滴下した。反応混合物を0〜10℃で1
.5時間撹拌してから、室温に加温した。この温度でさらに3.5時間撹拌を続けて
から、水(22ml)と過ホウ酸ナトリウム四水和物(11g, 66ミリモル)を加えた。二
相混合物を室温で2時間撹拌してから、水層を分離し、エーテルで抽出した。有
機層を合わせてブラインで洗浄し、乾燥し、減圧にて濃縮した。得られた残留物
をシリカゲルによるクロマトグラフィー〔イソプロパノール:酢酸エチル:ヘプタ
ン(5:25:70)で溶離〕によって精製して14.5g(77%)のサブタイトル化合物を得た
【0247】 (c) 4-(4-シアノフェニル)-4-(3,4-ジメトキシフェノキシ)ブチルメタンスル ホネート 4-[1-(3,4-ジメトキシフェノキシ)-4-ヒドロキシブチル]ベンゾニトリル(11g, 34ミリモル, 上記工程(b)より)とトリエチルアミン(7ml, 5.2g, 50.6ミリモル)
をDCM(50ml)中に混合して得た混合物を−5℃に冷却し、塩化メタンスルホニル(3
.4ml, 5.0g, 44ミリモル)のDCM(15ml)溶液を徐々に加えた。この添加時間中、温
度は2℃以上には上昇しなかった。0℃〜5℃の温度でさらに2時間撹拌を続けてか
ら水を加えた。有機層を分離し、水で洗浄し、再び分離し、そして乾燥してサブ
タイトル化合物を100%の収率で得た。
【0248】 (d) tert-ブチル 7-[4-(4-シアノフェニル)-4-(3,4-ジメトキシフェノキシ)
ブチル]-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキシレート 4-(4-シアノフェニル)-4-(3,4-ジメトキシフェノキシ)ブチルメタンスルホネ
ート(522mg, 1.29ミリモル, 上記工程(c)より)、tert-ブチル 3,7-ジアザビシク
ロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキシレート(307mg, 1.356ミリモル, 前記実施例Fを参
照)、およびK2CO3(216mg, 1.56ミリモル)をクロロホルム:アセトニトリル(1:1,
10ml)中にて混合して得た混合物を70℃で23時間撹拌した。反応混合物を濾過し
、濾液を濃縮して708mgの粗製物を得た。この粗製物をフラッシュクロマトグラ
フィー〔トルエン:メタノール(97:3〜10:1)の勾配にて溶離〕によって精製して6
07mg(88%)のサブタイトル化合物を得た。
【0249】 (e) 4-[4-(3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル)-1-(3,4-ジメトキシフェ ノキシ)-ブチル]ベンゾニトリル tert-ブチル 7-[4-(4-シアノフェニル)-4-(3,4-ジメトキシフェノキシ)ブチル
]-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキシレート(1.92g, 3.6ミリモル, 上記工程(d)より)を酢酸エチル(20ml)中に溶解して得た溶液を0℃に冷却し、こ
れをHClで飽和した酢酸エチル(30ml)で処理した。本混合物を0℃〜5℃の温度で2
時間撹拌してから減圧にて濃縮した。得られた残留物をアセトニトリル(50ml)中
に溶解し、K2CO3(3.5g, 25.2ミリモル)と水(2.25ml)で処理した。本混合物を室
温で3時間撹拌し、固体を濾過により除去してから、減圧にて溶媒を除去して(水
の共沸除去を行うためにトルエンを加えた)1.5gのサブタイトル化合物を得た。
【0250】 (f) 7-[4-(4-シアノフェニル)-4-(3,4-ジメトキシフェノキシ)ブチル]-N-エ
チル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド 4-[4-(3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル)-1-(3,4-ジメトキシフェノキ
シ)-ブチル]ベンゾニトリル(109mg, 0.25ミリモル, 上記工程(e)より)をCHCl3(1
.43ml)中に溶解して得た溶液を、エチルイソシアネート(18.6μl, 16.8mg, 0.23
7ミリモル)のMeCN(0.5ml)溶液で処理した。本混合物を室温で30時間撹拌した。
この溶液をイオン交換固体相抽出プラグ(an ion-exchange solid phase extract
ion plug)(SiO2, ISOLUTEからの0.5g)上に加えた。プラグをCHCl3(2.5ml)で洗浄
し、生成物をMeCN(3×2.5ml)で溶離した。これにより、タイトル化合物(93mg, 7
3%)が90%以上の純度〔高速液体クロマトグラフィー(254nmでのUVおよびELS検出)
により測定〕で得られた。MS(ES)m/Z = 507(M+1)+, 505(M-1)-
【0251】 実施例30 7-(3-[4-シアノ-2-[(シクロプロピルアミノ)カルボニル]フェノキシ]-2-ヒド
ロキシ-プロピル)-N-フェニル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサ ミド (a) 5-シアノ-N-シクロプロピル-2-[2-オキシラニルメトキシ]ベンズアミド 2-オキシラニルメチル 3-ニトロベンゼンスルホネート(前記実施例Bに記載の
方法と同様に製造)を使用して、前記実施例7(b)に記載の方法に従ってサブタイ
トル化合物を製造した。
【0252】 (b) 7-ベンジル-N-フェニル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキ
サミド 3-ベンジル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン(10g, 46ミリモル, 前記実施例
Eを参照)をDCM(100ml)中に溶解して得た溶液を0℃に冷却し、これをフェニルイ
ソシアネート(4.9ml, 45ミリモル)で処理した。本混合物を室温で30分撹拌した
。白色結晶が生成し、これを濾過によって採取して10g(66%)のサブタイトル化合
物を得た。
【0253】 (c) N-フェニル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド 7-ベンジル-N-フェニル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド
(10g, 29.8ミリモル, 上記工程(b)より)をエタノール(100ml)中に溶解して得た
溶液を、10%Pd/Cを使用して周囲圧力にて水素化した。セライト(Celite)(登録商
標)のパッドを介して濾過して触媒を除去し、減圧にて濾液を濃縮してサブタイ
トル化合物を定量的収率にて得た。
【0254】 (d) 7-(3-[4-シアノ-2-[(シクロプロピルアミノ)カルボニル]フェノキシ]-2- ヒドロキシ-プロピル)-N-フェニル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボ キサミド 5-シアノ-N-シクロプロピル-2-[2-オキシラニルメトキシ]ベンズアミド(0.8g, 3.1ミリモル, 上記工程(a)より)とN-フェニル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ
ン-3-カルボキサミド(0.9g, 3.6ミリモル, 上記工程(c)より)をイソプロパノー
ル:H2O(9:1, 10ml)中に混合して得た混合物を180分還流してから、ジクロロメタ
ンを加え、減圧にて溶媒を除去した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラ
フィー〔DCM:MeOH(9:1)で溶離〕により精製して1g(64%)のタイトル化合物を得た
【0255】
【化78】
【0256】 実施例31 N-(4-シアノフェニル)-7-[3-(エタンスルホニル)プロピル]-3,7-ジアザビシク ロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド (a) 3-(エタンスルホニル)プロピル 4-メチルベンゼンスルホネート 3-(エタンスルホニル)-1-プロパノール(13.4g, 88ミリモル, "Martin-Smith e
t al., J. Pharm. Pharmacol., 19, (1967) 649")と塩化p-トルエンスルホニル(
16.78g, 88ミリモル)をDCM(150ml)中に混合して得た混合物にトリエチルアミン(
13.36g, 132ミリモル)を滴下した(穏やかな発熱反応が起こった)。滴下終了後、
反応混合物を塩化アンモニウム水溶液で2回洗浄し、有機層を分離し、乾燥し、
そして減圧にて濃縮した。得られた残留物をジエチルエーテル/DCMから再結晶し
て17.9g(65%)のサブタイトル化合物を得た。
【0257】 (b) tert-ブチル 7-[(4-シアノアニリノ)カルボニル]-3,7-ジアザビシクロ[3 .3.1]ノナン-3-カルボキシレート tert-ブチル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキシレート(2.0g, 8
.8ミリモル, 前記実施例Fを参照)をクロロホルム(15ml)中に混合して得た懸濁液
を4-イソシアナートベンゾニトリル(1.53g, 10.6ミリモル)で処理した。本混合
物を室温で1.5時間撹拌し、このとき混合物中に幾らかの固体粒子が観察された
。この粒子を溶解するために、10mlのクロロホルムをさらに加えた。本混合物の
質量分析により出発物質が消費されたことがわかったので、溶媒を減圧にて除去
した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー〔DCM:MeCN(5:1〜2:1)の
勾配により溶離〕により精製して2.31g(71%)のサブタイトル化合物を得た。
【0258】 (c) N-(4-シアノフェニル)-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサ ミド tert-ブチル 7-[(4-シアノアニリノ)カルボニル]-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]
ノナン-3-カルボキシレート(2.2g, 5.94ミリモル, 上記工程(b)より)を酢酸エチ
ル(40ml)中に溶解して得た溶液を0℃に冷却し、これをHClで飽和した酢酸エチル
(65ml)で30分処理した。本混合物を室温でさらに4時間撹拌してから、減圧にて
濃縮して1.8g(99%)のサブタイトル化合物の塩酸塩を得た。
【0259】 (d) N-(4-シアノフェニル)-7-[3-(エタンスルホニル)プロピル]-3,7-ジアザ
ビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド N-(4-シアノフェニル)-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド(
67.6mg, 0.25ミリモル, 上記工程(c)より)とK2CO3(80mg, 0.57ミリモル)をDMF(0
.5ml)中に混合して得た混合物を、3-(エタンスルホニル)プロピル 4-メチルベン
ゼンスルホネート(153mg, 0.50ミリモル, 上記工程(a)より)のMeCN(1.0ml)溶液
で処理した。得られた懸濁液を50℃で5日間撹拌してから冷却・濾過した。次い
で、濾液をイオン交換固体相抽出プラグ(CBA, ISOLUTEからの2g)に加えた。プラ
グをCHCl3(3×2.5ml)で洗浄し、生成物をCHCl3:MeOH:Et3N(8:1:1)で溶離してタ
イトル化合物(63.6mg, 63%)を90%以上の純度で得た〔高速液体クロマトグラフィ
ー(254nmでのUVおよびELS検出)により測定〕。MS(ES): m/z = 405(M+1)+, m/z =
403(M-1)-
【0260】 実施例32 7-[3-[(2-シアノ-1H-インドール-4-イル)オキシ]-2-ヒドロキシプロピル]-N-
フェニル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド 4-(2-オキシラニルメトキシ)-1H-インドール-2-カルボニトリル(1.0g, 4.7ミ
リモル, "Pitha et al., J. Med. Chem., 30 (1987) 612")とN-フェニル-3,7-ジ
アザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド(1.4g, 5.5ミリモル, 前記実施例
30(d)を参照)をイソプロパノール:H2O(9:1, 10ml)中に混合して得た混合物を3時
間撹拌還流してから減圧にて濃縮した。得られた残留物をシリカゲルによるカラ
ムクロマトグラフィー〔DCM:MeOH(99:1〜97:3)の勾配にて溶離〕によって精製し
て0.8g(37%)のタイトル化合物を得た。
【0261】
【化79】
【0262】 実施例33 7-[(7-シアノ-2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-2-イル)メチル]-N-エチル -3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド (a) 5-ブロモ-2-(3-クロロ-2-ヒドロキシプロピル)ベンズアルデヒド 5-ブロモ-2-ヒドロキシベンズアルデヒド(20.1g, 0.1モル)、エピクロロヒド
リン(25μl, 0.32モル)、および6滴のピペリジンの混合物を6時間還流してから
減圧にて濃縮した。得られた残留物をクロロホルム(25ml)中に溶解し、濃塩酸(1
0ml)で処理した。本混合物を室温で3時間撹拌してから、有機層を水で洗浄し、
分離し、乾燥し、そして減圧にて濃縮して28.2g(96%)のサブタイトル化合物を得
た。本物質を、さらなる精製を施すことなく次の工程に直接使用した。
【0263】 (b) 5-ブロモ-2-(3-クロロ-2-ヒドロキシプロピル)フェニルホルメート 5-ブロモ-2-(3-クロロ-2-ヒドロキシプロピル)ベンズアルデヒド(28.2g, 96ミ
リモル, 上記工程(a)より)をDCM(200ml)中に溶解して得た溶液を3-クロロペルオ
キシ安息香酸(70〜75%純度品25g, 約100ミリモル)で処理した。発熱反応により
、混合物を20分還流した。撹拌をさらに3日間続けてから、混合物を濾過して沈
殿した3-クロロ安息香酸を除去した。濾液をK2CO3溶液と水で洗浄し、乾燥し、
減圧にて濃縮して26.1gのサブタイトル化合物を得た。本物質を、さらなる精製
を施すことなく次の工程に直接使用した。
【0264】 (c) (7-ブロモ-2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-2-イル)メタノール 5-ブロモ-2-(3-クロロ-2-ヒドロキシプロピル)フェニルホルメート(26.1g, 84
ミリモル, 上記工程(b)より)をエタノール(100ml)中に溶解して得た溶液を、水
酸化カリウム(85%純度品6.1g, 約92ミリモル)の水(10ml)溶液で処理した。得ら
れた混合物を1.5時間還流してから、濾過し、減圧にて濃縮した。残留物を酢酸
エチル中に溶解し、ブラインで洗浄した。有機層を分離し、乾燥し、減圧にて乾
燥して28.8gの粗製物を得た。この粗製物をシリカゲルによるカラムクロマトグ
ラフィー〔ジエチルエーテル:ヘキサン(70:30)で溶離〕によって精製して10.0g(
49.1%)のサブタイトル化合物を得た。
【0265】 (d) 3-(ヒドロキシメチル)-2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-カルボニ トリル (7-ブロモ-2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-2-イル)メタノール(10.0g, 4
1.2ミリモル, 上記工程(c)より)とCuCN(4.0g, 45.3ミリモル)をDMF(10ml, モレ
キュラーシーブにより乾燥)中に混合して得た混合物を170℃で4.5時間撹拌した
。本反応混合物をシアン化ナトリウム(8.10g)の加温水溶液(25mlの水中NaCN 165
ミリモル)中に注ぎ込んだ。本混合物をトルエンとDCMで抽出した。有機層を合わ
せて水とブラインで洗浄し、乾燥し、減圧にて濃縮した。得られた残留物をトル
エンとDCMから再結晶して2.8g(35%)のサブタイトル化合物を得た。
【0266】 (e) (7-シアノ-2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-2-イル)メチルメタンス ルホネート 3-(ヒドロキシメチル)-2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-カルボニトリ
ル(2.75g, 14.4ミリモル, 上記工程(d)より)とピリジン(1.26g, 16ミリモル)をD
CM(25ml)中に混合して得た混合物を0℃に冷却し、これに塩化メタンスルホニル(
1.81g, 15.8ミリモル)のジクロロメタン(5ml)溶液を滴下した。滴下終了後、混
合物を0℃で1時間撹拌し、次いで室温で一晩撹拌した。TLC分析にて反応が充分
に進行していないことがわかったので、さらに塩化メタンスルホニル(0.4g, 3.5
ミリモル)加えた。本混合物を3.5時間還流してから、Na2CO3飽和水溶液で2回洗
浄し、乾燥し、減圧にて濃縮した。得られた粗製物(4.5g)をフラッシュクロマト
グラフィー(DCMで溶離)によって精製して3.5gのサブタイトル化合物を得た(静置
後に結晶化した)。
【0267】 (f) 7-[(7-シアノ-2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキサン-2-イル)メチル]-N-
エチル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド (7-シアノ-2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-2-イル)メチルメタンスルホ
ネート(150mg, 0.9ミリモル, 上記工程(e)より)、N-エチル-3,7-ジアザビシクロ
[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド(186mg, 0.94ミリモル, 前記実施例6(b)を参照
)、K2CO3(265mg, 2.0ミリモル)、およびNaI(14mg, 0.09ミリモル)をCH3CN中に混
合して得た混合物を20時間還流した。溶媒を減圧にて除去し、得られた残留物を
DCMと水で処理した。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥し、減圧にて濃縮した。残
留物をフラッシュクロマトグラフィー〔DCM:MeOH(95:5)で溶離〕により精製して
113.2mg(34%)のタイトル化合物を得た。
【0268】
【化80】
【0269】 実施例34 7-[[(2S)-6-シアノ-4-(メタンスルホニル)-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキ
サジン-2-イル]メチル]-N-エチル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボ
キサミド (a) (2R)-2-(ヒドロキシメチル)-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-6- カルボニトリル 3-アミノ-4-ヒドロキシベンゾニトリル(25g, 0.186モル)とS-エピクロロヒド
リン(10.7g, 0.22モル)を水性エタノール(99%品500ml)中に混合して得た混合物
を60℃で24時間撹拌した。本混合物を減圧にて濃縮してからエタノール(500ml)
を加え、次いでK2CO3(27g, 0.195モル)を加えた。本混合物を1時間還流してから
濾過した。濾液を減圧にて濃縮して61gの黒色油状物を得た。これを水(500ml)で
希釈し、DCMと酢酸エチルで2回抽出した。有機抽出物を合わせて乾燥し、減圧に
て濃縮して20g(57%)のサブタイトル化合物を黄色結晶として得た。
【0270】 (b) (2R)-6-シアノ-4-(メタルスルホニル)-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキ サジン-2-イル]メチルメタンスルホネート (2R)-2-(ヒドロキシメチル)-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-6-カル
ボニトリル(30g, 0.158モル, 上記工程(a)より)とピリジン(200ml, 過剰)との混
合物を0℃に冷却し、これに塩化メタンスルホニル(45g, 0.395モル)を滴下した
。本混合物を室温で一晩撹拌してから減圧にて濃縮した。得られた残留物を水で
処理し、結晶生成物を濾過によって単離した。これをMeCNから再結晶して29gの
高純度物質を得た。母液を減圧濃縮して得た残留物をクロロホルムから再結晶し
て、さらなる量(7.5g)の生成物を得た。サブタイトル化合物の合計収量は36.5g(
67%)であった。
【0271】 (c) 7-[[(2S)-6-シアノ-4-(メタンスルホニル)-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾ オキサジン-2-イル]メチル]-N-エチル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カ
ルボキサミド (2R)-6-シアノ-4-(メタルスルホニル)-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジ
ン-2-イル]メチルメタンスルホネート(1g, 2.89ミリモル, 上記工程(b)より)をM
eCN(5ml)中に溶解して得た溶液をトリエチルアミン(8ml, 5.8g, 57.4ミリモル)
で処理し、次いでN-エチル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミ
ド(0.85g, 4.33ミリモル, 前記実施例6(b)を参照)で処理した。本混合物を70℃
で5時間撹拌し、次いで室温で一晩撹拌した。本混合物を減圧にて濃縮し、酸/塩
基抽出によって精製し、次いでフラッシュクロマトグラフィー(DCM:MeOHで溶離)
により精製して100mg(14%)のタイトル化合物を得た。
【0272】
【化81】
【0273】 実施例35 7-[2-([2-[4,5-ビス(4-シアノフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル]アセチル]ア
ミノ)エチル]-N-エチル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド (a) 4-[(E)-1-(4-シアノベンジル)-2-(ジメチルアミノ)エテニル]ベンゾニト リル 4-[2-(4-シアノフェニル)アセチル]ベンゾニトリル(60.2g, 0.24モル, "Ashle
y et al., J. Chem. Soc. (1942) 103, 110")を1,2-ジメトキシエタン中に溶解
して得た溶液を60℃に加熱し、N,N-ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(1
35.2g, 0.29モル)を不活性雰囲気下で滴下した。本混合物を濾過し、減圧にて濃
縮して得られた残留物をMeOHから再結晶した。これによって27.9g(38%)のサブタ
イトル化合物が得られた。
【0274】 (b) エチル 2-[4,5-ビス(4-シアノフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル]アセテ
ート 4-[(E)-1-(4-シアノベンジル)-2-(ジメチルアミノ)エテニル]ベンゾニトリル(
6.2g, 20ミリモル, 上記工程(a)より)を水性エタノール(99%品100ml)中に溶解し
て得た溶液をエチル 2-ヒドラジノアセテート塩酸塩(3.5g, 22.6ミリモル)で処
理した。本混合物を室温で一晩撹拌してから減圧にて濃縮した。得られた残留物
を水で希釈し、この水性混合物をDCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥し、減
圧にて濃縮して得た残留物をジエチルエーテルから再結晶して1.7g(23.5%)のサ
ブタイトル化合物を得た。
【0275】 (c) 2-[4,5-ビス(4-シアノフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル]-N-(2-ヒドロキ シエチル)-アセトアミド エチル 2-[4,5-ビス(4-シアノフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル]アセテート(3
.9g, 10.9ミリモル, 上記工程(b)より)、2-アミノ-1-エタノール(1.3g, 21.8ミ
リモル)、およびトリエチルアミン(0.8g, 76ミリモル)の混合物を100℃で一晩撹
拌した。水とDCMを加え、生成物を結晶化させ、濾過により単離して3.53gのサブ
タイトル化合物を得た。
【0276】 (d) 2-[4,5-ビス(4-シアノフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル]-N-(2-ブロモエ チル)-アセトアミド 2-[4,5-ビス(4-シアノフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル]-N-(2-ヒドロキシエ
チル)-アセトアミド(0.7g, 1.88ミリモル, 上記工程(c)より)、N-ブロモスクシ
ンイミド(0.75g, 5.64ミリモル)、およびトリフェニルホスフィン(2.22g, 8.4ミ
リモル)をDCM(100ml)中に混合して得た混合物を撹拌しながら3時間還流した。反
応混合物を冷却してから水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し、減圧にて濃縮
して残留物を得た。これをフラッシュクロマトグラフィー〔ジエチルエーテル:
メタノール(95:5)で溶離〕により精製して0.7gのサブタイトル化合物を得た(ト
リフェニルホスフィンオキシドを不純物として含有)。本生成物を、さらなる精
製を施すこくなく次の工程に直接使用した。
【0277】 (e) 7-[2-([2-[4,5-ビス(4-シアノフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル]アセチ
ル]アミノ)エチル]-N-エチル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサ
ミド 2-[4,5-ビス(4-シアノフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル]-N-(2-ブロモエチル)
-アセトアミド(0.7g, 1.6ミリモル, 上記工程(d)より)、N-エチル-3,7-ジアザビ
シクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド(0.32g, 1.6ミリモル, 前記実施例6(b)
を参照)、およびK2CO3(0.55g, 4ミリモル)をアセトニトリル(15ml)中に混合して
得た混合物を撹拌しながら一晩還流した。ジエチルエーテルと水を加えて抽出し
て有機層を分離し、乾燥し、減圧にて濃縮した。得られた残留物をシリカゲルに
よるクロマトグラフィー〔ジエチルエーテル:MeOH(95:5)で溶離〕によって精製
して0.27gのタイトル化合物を得た。
【0278】
【化82】
【0279】 実施例36 本明細書に記載の方法と類似の方法を使用して下記の化合物(いずれも本実施
例36のタイトル化合物である)を製造した。
【0280】 7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-N-エチル-3,7-ジアザビ
シクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; 7-[(2R)-3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-N-エチル-3,7-ジア
ザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; 7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-N-プロピル-3,7-ジアザ
ビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; 7-[2-(4-シアノフェノキシ)エチル]-N-エチル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノ
ナン-3-カルボキサミド; 7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-N-テトラヒドロ-2H-ピラ
ン-2-イル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; 7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-3,7-ジアザビシクロ[3.3
.1]ノナン-3-カルボキサミド; 7-(4-シアノフェネチル)-N-エチル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カル
ボキサミド; 7-[(2S)-3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-N,N-ジメチル-3,7-
ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; tert-ブチル 2-(4-シアノフェノキシ)-1-([7-[(エチルアミノ)カルボニル]-3,
7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル]メチル)エチルカルバメート; 7-(3-(4-シアノフェノキシ)-2-[[(エチルアミノ)カルボニル]アミノ]プロピル
)-N-エチル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; 7-(3-(4-シアノフェノキシ)-2-[[(エチルアミノ)カルボニル]アミノ]プロピル
)-N-エチル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; 7-(3-(4-シアノフェノキシ)-2-[[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ]プロピ
ル)-N-エチル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; メチル 2-(4-シアノフェノキシ)-1-([7-[(エチルアミノ)カルボニル]-3,7-ジ
アザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル]メチル)エチルカルバメート; 7-[2-(アセチルアミノ)-3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-N-エチル-3,7-ジ
アザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; 7-[3-(2,4-ジシアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-N-エチル-3,7-ジア
ザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; tert-ブチル(1S)-2-(4-シアノフェノキシ)-1-([7-[(エチルアミノ)カルボニル
]-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1ノン-3-イル]メチル)エチルカルバメート; 7-[(2S)-2-[(アミノカルボニル)アミノ]-3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-N
-エチル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; tert-ブチル (1R)-2-(4-シアノフェノキシ)-1-([7-[(エチルアミノ)カルボニ
ル]-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル]メチル)エチルカルバメート; N-アセチル-7-[(2R)-3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-3,7-ジ
アザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; N-アセチル-7-[(2S)-3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-3,7-ジ
アザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; 7-[(2R)-3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-N-メチル-3,7-ジア
ザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; 7-[(2S)-3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-N-メチル-3,7-ジア
ザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; 7-[(2S)-3-(4-シアノ-2-[[(2-シアノエチル)アミノ]カルボニル]フェノキシ)-
2-ヒドロキシプロピル]-N-エチル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボ
キサミド; メチル (1R)-2-(4-シアノフェノキシ)-1-([7-[(エチルアミノ)カルボニル]-3,
7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル]メチル)エチルカルバメート; 7-[(2R)-3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-N-プロピル-3,7-ジ
アザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; 7-[(2S)-3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-N-プロピル-3,7-ジ
アザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; 7-((2S)-3-[4-シアノ-2-[(メチルアミノ)カルボニル]フェノキシ]-2-ヒドロキ
シプロピル)-N-エチル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; 7-[(2S)-3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-N-プロピオニル-3,
7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; 7-[(2R)-3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-N-プロピオニル-3,
7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; 7-[2-(4-シアノフェニル)-2-ヒドロキシエチル]-N-エチル-3,7-ジアザビシク
ロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; 7-[(2S)-3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-N-(2-プロピニル)-
3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; 7-(4-シアノフェネチル)-N-イソプロピル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-
3-カルボキサミド; N-エチル-7-[(2S)-2-ヒドロキシ-3-(4-ニトロフェノキシ)プロピル]-3,7-ジア
ザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; メチル (1S)-2-(4-シアノフェノキシ)-1-([7-[(エチルアミノ)カルボニル]-3,
7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル]メチル)エチルカルバメート; 7-[(2S)-3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-N-(シクロプロピル
メチル)-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; N-(4-ニトロフェニル)-7-(4-オキソヘプチル)-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノ
ナン-3-カルボキサミド; 7-[(2R)-3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-N-(2-プロピニル)-
3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; 7-(3-[4-シアノ-2-[(シクロプロピルアミノ)カルボニル]フェノキシ]-2-ヒド
ロキプロピル)-N-プロピオニル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキ
サミド; 7-[(2S)-3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-N-フェニル-3,7-ジ
アザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; 7-[(2R)-3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-N-(シクロプロピル
メチル)-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; tert-ブチル (1R)-2-(4-シアノフェノキシ)-1-([7-[(プロピオニルアミノ)カ
ルボニル]-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル]メチル)エチルカルバメート
; 7-(3-[4-シアノ-2-[(イソプロピルアミノ)カルボニル]フェノキシ]-2-ヒドロ
キシプロピル)-N-エチル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; tert-ブチル 2-(4-シアノフェノキシ)-1-([7-[(プロピオニルアミノ)カルボニ
ル]-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル]メチル)エチルカルバメート; tert-ブチル 2-(4-シアノフェノキシ)-1-([7-[(プロピオニルアミノ)カルボニ
ル]-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル]メチル)エチル(メチル)カルバメー
ト; 7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-(メチルアミノ)プロピル]-N-イソプロピル-3,7
-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; 7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-[メチル(メチルスルホニル)アミノ]プロピル]-
N-イソプロピル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; N-(tert-ブチル)-7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-3,7-ジ
アザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; 7-[2-アミノ-3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]
ノナン-3-カルボキサミド; tert-ブチル 2-[7-(アミノカルボニル)-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イ
ル]-1-[(4-シアノフェノキシ)メチル]エチルカルバメート; tert-ブチル 2-(4-シアノフェノキシ)-1-([7-[(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イ
ルアミノ)-カルボニル]-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル]メチル)エチル
カルバメート; N-(4-シアノフェニル)-7-(4-オキソヘプチル)-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノ
ナン-3-カルボキサミド; 7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-N-(2,2-ジメチルプロパ
ノイル)-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; N-(tert-ブトキシ)-7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-3,7-
ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; 2-[7-(アミノカルボニル)-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル]-1-[(4-シ
アノ-2-メチルフェノキシ)メチル]エチル-tert-ブチルカルバメート; 7-[(2S)-3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-N-イソプロピル-N-
メチル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; N-(4-シアノフェネチル)-7-イソプロピル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-
3-カルボキサミド; N-(tert-ブトキシ)-7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-N-メ
チル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; N-(4-シアノフェネチル)-7-(3,4-ジメトキシフェネチル)-3,7-ジアザビシクロ
[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; 7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-N-シクロプロピル-3,7-
ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; 7-[2-アミノ-3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-N-(tert-ブチル)-3,7-ジアザ
ビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; N-[3-(4-シクロフェノキシ)プロピル]-7-[5-(エチルアミノ)-5-オキソペンチ
ル]-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; 7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-N-(3,5-ジメチル-4-イソ
オキサゾリル)-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; 7-[3-(4-シアノアニリノ)プロピル]-N-イソプロピル-3,7-ジアザビシクロ[3.3
.1]ノナン-3-カルボキサミド; 7-[4-(4-シアノフェニル)-4-ヒドロキシブチル]-N-エチル-3,7-ジアザビシク
ロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; エチル [7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-3,7-ジアザビシ
クロ[3.3.1]ノン-3-イル]カルボニルカルバメート; 7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-N-(2,6-ジメトキシフェ
ニル)-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; 7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-N-(4-シアノフェニル)-3
,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; N-ベンジル-7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル-3,7-ジアザビ
シクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; 7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-N-ヘキシル-3,7-ジアザ
ビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; エチル 3-[([7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-3,7-ジアザ
ビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル]カルボニル)アミノ]プロパノエート; N-(4-ブトキシフェニル)-7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]
-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; 7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-N-(3-シアノフェニル)-3
,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; 7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-N-(3,4-ジメトキシフェ
ニル)-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; ブチル 2-[([7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-3,7-ジアザ
ビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル]カルボニル)アミノ]アセテート; 7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-N-(4-メトキシフェニル)
-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; 7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-N-(3,4-ジメトキシフェ
ネチル)-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; 7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-N-(3,4-ジメトキシベン
ジル)-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; 7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-N-(3,4,5-トリメトキシ
フェニル)-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; 7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-N-(3,4-ジヒドロ-2H-1,5
-ベンゾジオキセピン-7-イル)-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサ
ミド; 7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-N-(2,6-ジメチルフェニ
ル)-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; イソプロピル [7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-3,7-ジア
ザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル]カルボニルカルバメート; 7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-N-(2-フルオロエチル)-3
,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; 7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-N-[2-[(シクロプロピル
メチル)-アミノ]-2-オキソエチル]-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボ
キサミド; N-(tert-ブチル)-7-[2-ヒドロキシ-3-[(2-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロ-4-
イソキノリニル)オキシ]プロピル]-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボ
キサミド; N-(1-シアノ-1-メチルエチル)-7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロ
ピル]-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; 7-[2-アミノ-3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-N-(1,3-ベンゾジオキソール-
5-イルメチル)-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; 7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-N-イソプロピル-3,7-ジ
アザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; 4-(3-[7-[2,6-ジメチル-4-モルホリニル)カルボニル]-3,7-ジアザビシクロ[3.
3.1]ノン-3-イル]-2-ヒドロキシプロピル)ベンゾニトリル; N-[シアノ(4-フルオロフェニル)メチル]-7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒド
ロキシプロピル]-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; N-(シアノメチル)-7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-N-メ
チル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; 7-[4-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシブチル]-N-エチル-3,7-ジアザビシ
クロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; 7-[4-(4-シアノフェニル)ブチル]-N-[2-オキソ-2-(プロピルアミノ)エチル]-3
,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; 7-[4-(4-シアノフェニル)ブチル]-N-プロピル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノ
ナン-3-カルボキサミド; 7-[2-アミノ-4-(4-シアノフェノキシ)ブチル]-N-プロピル-3,7-ジアザビシク
ロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; 7-[4-(4-シアノフェニル)ブチル]-N-エチル-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ
ン-3-カルボキサミド; 7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-N-[2-(2-メトキシエトキ
シ)エチル]-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; N-(4-シアノフェニル)-7-(3,3-ジメチル-2-オキソブチル)-3,7-ジアザビシク
ロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; N-(4-シアノフェニル)-7-(3,4-ジメトキシフェネチル)-3,7-ジアザビシクロ[3
.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; N-(4-シアノフェニル)-7-(シクロプロピルメチル)-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1
]ノナン-3-カルボキサミド; N-(4-シアノフェニル)-7-[2-(2-メトキシエトキシ)エチル]-3,7-ジアザビシク
ロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; N-(4-シアノフェニル)-7-[2-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)-2
-オキソエチル]-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; 7-[3-(4-アセチル-1-ピペラジニル)プロピル]-N-(4-シアノフェニル)-3,7-ジ
アザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド; および 7-[(2S)-3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-N-[2-オキソ-2-(プ
ロピルアミノ)-エチル]-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキサミド。
【0281】 実施例37 上記実施例のタイトル化合物をテストAに関して試験し、6.0以上のD10値を示
すことがわかった。
【0282】 略語 AcOH = 酢酸 ADDP = 1,1'-(アゾジカルボニル)ジピペリジン aq. = 水性 atm. = 気圧 CBz = ベンジルオキシカルボニル CDI = カルボニルジイミダゾール Bu = ブチル DCM = ジクロロメタン DMF = ジメチルホルムアミド DMSO = ジメチルスルホキシド Et = エチル EtOAc = 酢酸エチル EtOH = エタノール ESI = エレクトロン・スプレー・インターフェース(electron spray interfac
e) eq. = 当量 FAB = 高速原子衝撃 h = 時間 IPA = イソプロパノール i-PrOH = イソプロパノール LC = 液体クロマトグラフィー HPLC = 高速液体クロマトグラフィー mCPBA = メタ-クロロ過安息香酸 Me = メチル MeCN = アセトニトリル MeOH = メタノール mesyl = メタンスルホネート min. = 分 Ms = メシラート(mesylate) MS = 質量分析法 NADPH = ニコチン酸アミドアデニンジヌクレオチドリン酸、還元形 NMR = 核磁気共鳴 OSu = O-スクシニル Pd/C = 炭素担持パラジウム pTSA = パラ-トルエンスルホン酸 rt. = 室温 satd. = 飽和の TEA = トリエチルアミン THF = テトラヒドロフラン TLC = 薄層クロマトグラフィー TMS = テトラメチルシラン 接頭辞であるn-、s-、i-、iso-、およびtert-は通常の意味、すなわちノルマ
ル、イソ、第二、および第三を示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM, HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,K G,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT ,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW, MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR ,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN,YU, ZA,ZW (72)発明者 ブョーレ,アンニカ スウェーデン国エス−431 83 メルンダ ル,アストラゼネカ・エアル・オー・デ ー・メルンダル (72)発明者 ブョースネ,マグヌス スウェーデン国エス−431 83 メルンダ ル,アストラゼネカ・エアル・オー・デ ー・メルンダル (72)発明者 リンドステドト,アルスターマーク・エヴ ァ−ロッテ スウェーデン国エス−431 83 メルンダ ル,アストラゼネカ・エアル・オー・デ ー・メルンダル (72)発明者 ニルッソン,ギョーラン スウェーデン国エス−431 83 メルンダ ル,アストラゼネカ・エアル・オー・デ ー・メルンダル (72)発明者 ポッラ,マグヌス スウェーデン国エス−431 83 メルンダ ル,アストラゼネカ・エアル・オー・デ ー・メルンダル (72)発明者 ストランドルンド,ゲルト スウェーデン国エス−431 83 メルンダ ル,アストラゼネカ・エアル・オー・デ ー・メルンダル (72)発明者 オールテングレン,イルヴァ スウェーデン国エス−431 83 メルンダ ル,アストラゼネカ・エアル・オー・デ ー・メルンダル Fターム(参考) 4C050 BB07 CC07 EE02 FF01 GG03 HH01 HH04 4C086 CB09 MA01 MA04 MA13 MA52 MA59 MA66 NA06 NA14 ZA36

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式Iの化合物またはその医薬的に許容しうる誘導体 【化1】 [式中、 R1およびR2は、独立して、H、C1-4アルキル、OR2bもしくはN(R2c
    2dを表すか、または一緒になって、−O−(CH22−O−、−(CH23
    、−(CH24−もしくは−(CH25−を形成し; R2b、R2cおよびR2dは、独立してHまたはC1-6アルキルを表し; R3は、H、C1-6アルキルを表すか、またはR4と一緒になってC3-6アルキレ
    ン(アルキレン基は、O原子で中断されていてもよく、および/または1個また
    はそれ以上のC1-3アルキル基で置換されていてもよい)を表し; R4は、H、C1-12アルキル、C1-6アルコキシ(最後の2個の基は共に、−O
    H、ハロ、シアノ、ニトロ、C1-4アルキルおよび/もしくはC1-4アルコキシか
    ら選択される1個またはそれ以上の置換基により、置換および/または終結され
    ていてもよい)、−(CH2q−アリール、−(CH2q−オキシアリール、−
    (CH2q−Het1(最後の3個の基は、−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、−
    C(O)R10、−C(O)OR11、−N(H)S(O)211a、C1-6アルキル
    および/もしくはC1-6アルコキシから選択される1個またはそれ以上の置換基
    により、(−(CH2q−部分および/またはアリール/Het1部分において
    )置換されていてもよい)、−(CH2qN(H)C(O)R8、−(CH2q
    S(O)28、−(CH2qC(O)R8、−(CH2qC(O)OR8、−(C
    2qC(O)N(R9)R8を表すか、または、R3と一緒になってC3-6アルキ
    レン(アルキレン基は、O原子で中断されていてもよく、および/または1個ま
    たはそれ以上のC1-3アルキル基で置換されていてもよい)を表し; qは、0、1、2、3、4、5または6を表し; R8は、H、C1-6アルキル、アリール(最後の基は、−OH、ハロ、シアノ、
    ニトロ、−C(O)R10、−C(O)OR11、−N(H)S(O)211a、C1- 6 アルキルおよび/もしくはC1-6アルコキシから選択される1個またはそれ以上
    の置換基により、置換および/または終結されていてもよい)を表すか、または
    9と一緒になってC3-7アルキレンを表し; R9は、H、C1-4アルキルを表すか、またはR8と一緒になってC3-7アルキレ
    ンを表し; Het1は、酸素、窒素および/もしくは硫黄から選択される1個またはそれ
    以上のヘテロ原子を含有する5〜12員複素環式環であって、1個またはそれ以
    上の=O置換基を含んでいてもよい複素環式環を表し; R41、R42、R43、R44、R45またはR46は、独立してHまたはC1-3アルキ
    ルを表し; R5は、H、ハロ、C1-3アルキル、−OR12、−N(R13)R12を表すか、ま
    たはR6と一緒になって=Oを表し; R6は、H、C1-4アルキルを表すか、またはR5と一緒になって=Oを表し; R12は、H、C1-6アルキル、−S(O)2−C1-4−アルキル、−C(O)R1 4 、−C(O)OR14、−C(O)N(R15)R15aまたはアリール(最後の基は
    、−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、−C(O)R10、−C(O)OR11、−N(
    H)S(O)211a、C1-6アルキルおよび/もしくはC1-6アルコキシから選択
    される1個またはそれ以上の置換基により、置換および/または終結されていて
    もよい)を表し; R13は、HまたはC1-4アルキルを表し; R14は、HまたはC1-6アルキルを表し; R15およびR15aは、独立してHまたはC1-4アルキルを表すか、または一緒に
    なって、O原子で中断されていてもよいC3-6アルキレンを表し; Aは、単結合、C1-6アルキレン、−N(R16)(CH2r−または−O(C
    2r−(最後の2個の基において、−(CH2r−基はビスピジン窒素原子に
    連結している)を表し; Bは、単結合、C1-4アルキレン、−(CH2nN(R17)−、−(CH2n
    S(O)p−、−(CH2nO−(最後の3個の基において、−(CH2n−基
    は、R5とR6を支える炭素原子に連結している)、−C(O)N(R17)−(最
    後の基において、−C(O)−基は、R5とR6を支える炭素原子に連結している
    )、−N(R17)C(O)O(CH2n−、−N(R17)(CH2n−(最後の
    2個の基において、N(R17)基は、R5とR6を支える炭素原子に連結している
    )、または−(CH2mC(H)(OH)(CH2n−(最後の基において、−
    (CH2m−基は、R5とR6を支える炭素原子に連結している)を表し; mは、1、2または3を表し; nおよびrは、独立して、0、1、2、3または4を表し; pは、0、1または2を表し; R16およびR17は、独立してHまたはC1-4アルキルを表し; R7は、C1-6アルキル、アリールまたはHet2を表し、該基はすべて、−O
    H、シアノ、ハロ、アミノ、ニトロ、Het3、−C(O)R10、−C(O)O
    11、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、−N(H)S(O)218、−S(O
    219、−OS(O)220、−N(H)C(O)N(H)R21、−C(O)N
    (H)R22および/またはアリール(最後の基は、1個またはそれ以上のシアノ
    基で置換されていてもよい)から選択される1個またはそれ以上の置換基により
    、(適宜)置換および/または終結されていてもよく; Het2およびHet3は、酸素、窒素および/もしくは硫黄から選択される1
    個またはそれ以上のヘテロ原子を含有する5〜12員複素環式環であって、1個
    またはそれ以上の=O置換基を含んでいてもよい複素環式環を、独立して表し; R18、R19およびR20は、独立してC1-6アルキルを表し; R21およびR22は、独立してHまたはC1-6アルキル(シアノにより終結され
    ていてもよい)を表し;そして R10およびR11は、それぞれ各場合において、独立してHまたはC1-6アルキ
    ルを表し; R11aは、それぞれ各場合において、C1-6アルキルを表す; ただし: (a)AおよびBが共に単結合で、R7が、置換されていてもよいアリールであ
    る場合、R5およびR6は同時にHを表すことはなく; (b)Aが単結合を表す場合、R5およびR6は、一緒になって=Oを表すことは
    なく;そして (c)R5が−OR12または−N(R13)R12を表す場合: (i)Aは、−N(R16)(CH2r−もしくは−O(CH2r−を表さず;お
    よび/または (ii)Bが、−(CH2nN(R17)−、−(CH2nS(O)p−もしくは
    −(CH2nO−を表す場合、nは0を表さない]。
  2. 【請求項2】 R1がHを表す、請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 R2がHを表す、請求項1または請求項2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 R3が、H;C1-2アルキルを表すか;あるいは、R4と一緒に
    なって、O原子で中断されていてもよく、および/または1個もしくはそれ以上
    のメチル基で置換されていてもよいC4-5アルキレンを表す、前記各請求項のい
    ずれか一項に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 R3がHを表す、請求項4に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 R4が、H;線状もしくは分枝状および/または飽和もしくは
    不飽和および/または環状、非環状および/もしくは部分的環状/非環状C1-8
    アルキル(アルキル基は、1個またはそれ以上のシアノまたはハロ基で置換され
    ていてもよく、および/あるいはO原子で中断されていてもよい);C1-6アル
    コキシ;−(CH2qS(O)28、−(CH2qC(O)OR8、−(CH2 q N(H)C(O)R8、−(CH2qC(O)R8、(最後の4個の基において
    、qは、0、1もしくは2を表し、R8は、線状もしくは分枝状および/または
    非環状、環状および/もしくは部分的環状/非環状C1-4アルキル、またはフェ
    ニル(フェニル基は、1個またはそれ以上のシアノおよび/またはC1-3アルキ
    ル基で置換されていてもよい)を表す);−(CH2qC(O)N(R9)R8
    最後の基において、qは、0、1もしくは2を表し、R8およびR9は、独立して
    、H、線状もしくは分枝状および/または非環状、環状および/もしくは部分的
    環状/非環状C1-4アルキルを表すか、あるいは一緒になってC4-6アルキレンを
    表す);−(CH2q−フェニル、−(CH2q−オキシフェニル、または−(
    CH2q−Het1(最後の3個の基において、qは、0、1、2または3を表
    し、−(CH2q−部分は、シアノ基で置換されていてもよく、そして、フェニ
    ル、またはHet1部分は、シアノ、ニトロ、線状もしくは分枝状C1-4アルキル
    、線状もしくは分枝状C1-4アルコキシおよびN(H)S(O)211aから選択
    される1個またはそれ以上の置換基で置換されていてもよい)を表すか;あるい
    は、R3と一緒になって、O原子で中断されていてもよく、および/または1個
    もしくはそれ以上のメチル基で置換されていてもよいC4-5アルキレンを表す、
    前記各請求項のいずれか一項に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 R5が、H;フルオロ;OR12(R12は、H、フェニル(1個
    もしくはそれ以上のメトキシ基で置換されていてもよい)、またはC(O)N(
    H)R15a(R15aは、線状もしくは分枝状C1-4アルキルを表す)を表す);−
    N(R13)R12(R12は、H、C1-2アルキル、−S(O)2−C1-2アルキル、
    −C(O)R14(R14はC1-2アルキルを表す)、−C(O)OR14(R14は、
    線状もしくは分枝状C1-5アルキルを表す)、あるいは−C(O)N(R15)(
    15a)(R15およびR15aは、独立して、Hまたは線状もしくは分枝状C1-3
    ルキルを表すか、または、一緒になってC4-5アルキレンを表し、該アルキレン
    基は、O原子で中断されていてもよい)を表し、R13は、HまたはC1-2アルキ
    ルを表す)を表すか;あるいは、R6と一緒になって=Oを表す、前記各請求項
    のいずれか一項に記載の化合物。
  8. 【請求項8】 R5が、H、OHまたは−N(H)C(O)N(R15)(R15a )を表す、請求項7に記載の化合物。
  9. 【請求項9】 R6が、HもしくはC1-2アルキルを表すか、またはR5と一緒
    になって=Oを表す、前記各項のいずれか一項に記載の化合物。
  10. 【請求項10】 R6がHを表す、請求項9に記載の化合物。
  11. 【請求項11】 Aが、単結合、線状もしくは分枝状C1-4アルキレン(該基
    はまた、Oで中断されていてもよい)、−N(H)(CH2r−または−O(C
    2r−(最後の2個の場合、rは1または2である)を表す、前記各項のいず
    れか一項に記載の化合物。
  12. 【請求項12】 Aが−CH2−または−(CH22−を表す、請求項11に
    記載の化合物。
  13. 【請求項13】 Bが、単結合、C1-4アルキレン、−(CH2nO−、−(
    CH2nS(O)2−、−(CH2nN(H)−または−N(H)(CH2n
    (最後の4個の場合、nは、0、1、2または3である)を表す、前記各請求項
    のいずれか一項に記載の化合物。
  14. 【請求項14】 Bが、単結合、−CH2N(H)−または−CH2O−を表す
    、請求項13に記載の化合物。
  15. 【請求項15】 R7が、線状もしくは分枝状および/または非環状、環状お
    よび/もしくは部分的環状/非環状C1-6アルキル(OHにより置換および/ま
    たは終結されていてもよい);Het2(シアノ、C1-3アルキル、フェニル(最
    後の基は、1個またはそれ以上のシアノ基で置換されていてもよい)、=O、C
    (O)R10(R10は、線状または分枝状C1-3アルキルである)、またはS(O
    219(R19はC1-2アルキルである)から選択される1個またはそれ以上の置
    換基で置換されていてもよい);あるいは、フェニル(シアノ、ニトロ、線状も
    しくは分枝状C1-3アルキル、線状もしくは分枝状C1-3アルコキシ、フルオロ、
    クロロ、C(O)N(H)R22(R22は、線状もしくは分枝状および/または非
    環状、環状および/もしくは部分的環状/非環状C1-4アルキルを表し、該アル
    キル基は、シアノで終結されていてもよい)、N(H)S(O)218(R18
    1-2アルキルを表す)、またはHet3から選択される1個またはそれ以上の置
    換基で置換されていてもよい)を表す、前記各請求項のいずれか一項に記載の化
    合物。
  16. 【請求項16】 R7が、フェニル(シアノ基(好ましくはBに関して4位に
    おいて)および1個またはそれ以上の所望によるC(O)N(H)R22置換基で
    置換されている)を表す、請求項15に記載の化合物。
  17. 【請求項17】 R41、R42、R43、R44、R45およびR46がすべてHを表す
    、前記各請求項のいずれか一項に記載の化合物。
  18. 【請求項18】 請求項1〜17のいずれか一項に定義した化合物を、医薬的
    に許容しうるアジュバント、希釈剤または担体との混合物として含有する、医薬
    製剤。
  19. 【請求項19】 請求項1〜17のいずれか一項に定義した化合物を含む、不
    整脈の予防または治療に使用するための医薬製剤。
  20. 【請求項20】 医薬として使用するための、請求項1〜17のいずれか一項
    に定義した化合物。
  21. 【請求項21】 不整脈の予防または治療に使用するための、請求項1〜17
    のいずれか一項に定義した化合物。
  22. 【請求項22】 請求項1〜17のいずれか一項に定義した化合物の、不整脈
    の予防または治療に使用するための薬剤の製造における活性成分としての使用。
  23. 【請求項23】 不整脈が、心房性または心室性不整脈である、請求項22に
    記載の使用。
  24. 【請求項24】 不整脈の予防または治療の方法であって、該方法が、そのよ
    うな状態を患っている、またはそのような状態に対し感受性が高い人に、治療的
    に有効な量の、請求項1〜17のいずれか一項に定義した化合物を、投与するこ
    とを含む、前記方法。
  25. 【請求項25】 請求項1に定義した式Iの化合物を調製するための方法であ
    って、 (a)R3がHである式Iの化合物については、式IIの化合物 【化2】 [式中、R1、R2、R5、R6、R7、R41、R42、R43、R44、R45、R46、A
    およびBは、請求項1に定義したとおりである]と、式IIIの化合物 R4−N=C=O III [式中、R4は請求項1に定義したとおりである]との反応; (b)先に定義した式IIの化合物と、式IVの炭酸誘導体 (R3)(R4)NC(O)−L1 IV [式中、L1は脱離基を表し、R3およびR4は、請求項1に定義したとおりであ
    る]との反応; (c)式Vの化合物 【化3】 [式中、L1は先に定義したとおりであり、R1、R2、R5、R6、R7、R41、R 42 、R43、R44、R45、R46、AおよびBは、請求項1に定義したとおりである
    ]と、式VAの化合物 (R3)(R4)NH VA [式中、R3およびR4は、請求項1に定義したとおりである]との反応; (d)AがCH2を表し、R5が−OHまたは−N(H)R12を表す式Iの化合物
    については、式VIの化合物 【化4】 [式中、R1、R2、R3、R4、R41、R42、R43、R44、R45およびR46は、請
    求項1に定義したとおりである]と、式VIIの化合物 【化5】 [式中、XはOまたはN(R12)を表し、R6、R7、R12およびBは、請求項1
    に定義したとおりである]との反応; (e)先に定義した式VIの化合物と、式VIIIの化合物 【化6】 [式中、L2は脱離基を表し、R5、R6、R7、AおよびBは、請求項1に定義し
    たとおりである]との反応; (f)R5がHまたはOHを表し、R6がHを表す式Iの化合物については、式I
    Xの化合物 【化7】 [式中、R1、R2、R3、R4、R7、R41、R42、R43、R44、R45、R46、A
    およびBは、請求項1に定義したとおりである]の還元; (g)R1およびR2の一方がHまたはOHを表し、他方がHを表す式Iの化合物
    については、式Xの対応化合物 【化8】 [式中、R3、R4、R5、R6、R7、R41、R42、R43、R44、R45、R46、A
    およびBは、請求項1に定義したとおりである]の還元; (h)R1およびR2が一緒になって−O(CH22O−を表す式Iの化合物につ
    いては、先に定義した式Xの対応化合物とエタン−1,2−ジオールとの反応;
    (i)Bが−(CH2nO−を表す式Iの化合物については、式XIの化合物 【化9】 [式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R41、R42、R43、R44、R45、R46 、Aおよびnは、請求項1に定義したとおりである]と、式XIAの化合物 R7OH XIA [式中、R7は請求項1に定義したとおりである]との反応; (j)ビスピジン−窒素N−酸化物誘導体である式Iの化合物については、式I
    の対応化合物の対応ビスピジン窒素の酸化; (k)C1-4アルキルの第四級アンモニウム塩誘導体である式Iの化合物であっ
    て、アルキル基がビスピジン窒素に連結している化合物については、式Iの対応
    化合物と、式XIIの化合物 Rb3 XII [式中、RbはC1-4アルキルを表し、L3は脱離基である]との反応; (l)R5およびR6がHを表し、AがC1-6アルキレンを表し、Bが−N(R17
    )(CH2n−を表す式Iの化合物については、式XIIIの化合物 【化10】 [式中、AaはC1-6アルキレンを表し、R1、R2、R3、R4、R41、R42、R43 、R44、R45、R46およびR17は、請求項1に定義したとおりである]と、式X
    IVの化合物 R7−(CH2n−L2 XIV [式中、L2は先に定義したとおりであり、R7およびnは、請求項1に定義した
    とおりである]との反応; (m)R5が−NH2を表す式Iの化合物については、式XVの対応化合物 【化11】 [式中、R1、R2、R3、R4、R6、R7、R41、R42、R43、R44、R45、R46 、AおよびBは、請求項1に定義したとおりである]の還元; (n)R5が−N(R13)C(O)NH(R15)を表す式Iの化合物については
    、R5が−N(R13)Hを表す式Iの対応化合物と、式XVIの化合物 R15N=C=O XVI [式中、R15は請求項1に定義したとおりである]との反応; (o)R5が−N(R13)C(O)R14を表す式Iの化合物については、R5が−
    N(R13)Hを表す式Iの対応化合物と、式XVIIの化合物 R14C(O)RX XVII [式中、RXは適切な脱離基を表し、R14は請求項1に定義したとおりである]
    との反応; (p)R5が−N(H)R12を表す式Iの化合物であって、R12が請求項1に定
    義したとおり(ただし、Hを表さない)である化合物については、R5が−NH2 を表す式Iの対応化合物と、式XVIIIの化合物 R12a1 XVIII [式中、R12aは、請求項1に定義したとおりのR12を表し(ただし、Hを表さ
    ない)、L1は先に定義したとおりである]との反応; (q)R5が−OR12を表す式Iの化合物であって、R12がC1-6アルキルまたは
    置換されていてもよいアリールを表す化合物については、R5が−OHを表す式
    Iの対応化合物と、式XIXの化合物 R12aOH XIX [式中、R12aは、C1-6アルキルまたは置換されていてもよいアリールを表す]
    との反応; (r)R5が−OR12を表す式Iの化合物であって、R12がC1-6アルキルまたは
    置換されていてもよいアリールを表す化合物については、式XXの化合物 【化12】 [式中、L2は先に定義したとおりであり、R1、R2、R3、R4、R6、R7、R4 1 、R42、R43、R44、R45、R46、AおよびBは、請求項1に定義したとおり
    である]と、先に定義した式XIXの化合物との反応; (s)R5がOR12を表し、R12がC(O)R14を表す式Iの化合物については
    、R5がOHを表す式Iの対応化合物と、式XXIの化合物 R14CO2H XXI [式中、R14は、請求項1に定義したとおりである]との反応; (t)R5がハロを表す式Iの化合物については、R5が−OHを表す式Iの対応
    化合物の、適切なハロゲン化剤を用いた置換; (u)R3および/またはR4が適切な場合アルキル基を表す式Iの化合物につい
    ては、R3および/またはR4が(適宜)Hを表す式Iの対応化合物のアルキル化
    ; (v)R4基の他の基への転化; (w)R2およびR3の一方が−NH2を表し、他方がHを表す式Iの化合物につ
    いては、式XXIAの化合物 【化13】 [式中、R3、R4、R5、R6、R7、R41、R42、R43、R44、R45、R46、A
    およびBは、請求項1に定義したとおりである]の還元; (x)R1およびR2の一方または両方が−N(R2c)R2dを表す式Iの化合物で
    あって、R2cおよびR2dの一方または両方がC1-6アルキルを表す化合物につい
    ては、R1および/またはR2が−N(R2c)R2dを表し(適宜)、R2cおよび/
    またはR2dが(適宜)Hを表す式Iの対応化合物の、式XXIBの化合物 R2e1 XXIB [式中、R2eはC1-6アルキルを表し、L1は先に定義したとおりである]を用い
    たアルキル化; (y)R7上の置換基1個の他の置換基への転化;あるいは (z)請求項1に定義した式Iの化合物の保護された誘導体の脱保護、 を含む方法。
  26. 【請求項26】 請求項25に定義した式IIの化合物、またはその保護され
    た誘導体(ただし、R7は、置換されていてもよいフェニルを表さない)。
  27. 【請求項27】 請求項25に定義した式Vの化合物、またはその保護された
    誘導体(ただし、R7は、置換されていてもよいフェニルを表さない)。
  28. 【請求項28】 請求項25に定義した式Xの化合物、またはその保護された
    誘導体。
  29. 【請求項29】 請求項25に定義した式XIの化合物、またはその保護され
    た誘導体。
  30. 【請求項30】 請求項25に定義した式XIIIの化合物、またはその保護
    された誘導体。
  31. 【請求項31】 請求項25に定義した式XVの化合物、またはその保護され
    た誘導体。
  32. 【請求項32】 請求項25に定義した式XXの化合物、またはその保護され
    た誘導体。
  33. 【請求項33】 式XXIIIの化合物またはその保護された誘導体 【化14】 [式中、R5、R6、R7、R41、R42、R43、R44、R45、R46、AおよびBは
    、請求項1に定義したとおりである]。
  34. 【請求項34】 式XXVの化合物またはその保護された誘導体 【化15】 [式中、R3、R4、R41、R42、R43、R44、R45およびR46は、請求項1に定
    義したとおりである]。
  35. 【請求項35】 式X、式XXIIIまたは式XXVの化合物(ここで、すべ
    ての場合において、R45およびR46は共にHを表す)の調製方法であって、 (i)式XXXVの化合物 【化16】 [式中、RzはC1-10アルキルまたはC1-3アルキルアリールを表し、R41、R42 、R43およびR44は、請求項1に定義したとおりである]、または (ii)4−ピペリドン(またはその保護された誘導体) のいずれか(適宜)と、 (1)式XXXVIの化合物 R7−B−C(R5)(R6)−A−NH2 XXXVI [式中、R5、R6、R7、AおよびBは、請求項1に定義したとおりである]、
    または (2)NH3(またはその保護された誘導体) のいずれか(適宜)との、 すべての場合においてホルムアルデヒド存在下での反応を含み、式XおよびXX
    Vの化合物の場合には、続いて、得られる中間体のC(O)ORz基のC(O)
    N(R3)(R4)基への転化を含む方法。
  36. 【請求項36】 反応を有機酸の存在下で実施する、請求項35に記載の方法
  37. 【請求項37】 有機酸が酢酸である、請求項36に記載の方法。
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