JP2003348737A - グロメットの止水材 - Google Patents

グロメットの止水材

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JP2003348737A
JP2003348737A JP2002193994A JP2002193994A JP2003348737A JP 2003348737 A JP2003348737 A JP 2003348737A JP 2002193994 A JP2002193994 A JP 2002193994A JP 2002193994 A JP2002193994 A JP 2002193994A JP 2003348737 A JP2003348737 A JP 2003348737A
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grommet
water
urethane compound
wire harness
present
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Keiko Inoue
恵子 井上
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】長期間使用しても止水効果が得られるグロメッ
トの止水材を提供すること。 【解決手段】ワイヤハーネス4を挿通したグロメット1
の直径の大きい箇所2から水膨張性−液型ウレタン化合
物6を注入し、該ウレタン化合物がワイヤハーネス4の
電線5間の隙間およびグロメット1との間に充填された
状態で硬化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はグロメットの止水材
に関し、詳しくは自動車のエンジンルーム等の室外と室
内とを仕切るパネルに穿設した貫通穴にグロメットを介
してワイヤハーネスを挿通し、該グロメット内部に止水
材を充填する防水構造において、新規な止水材を提供す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりグロメットの止水に関しては数
多くの提案がなされている(例えば実開昭63−370
27号公報、特開平7−73765号公報、特開平8−
116615号公報、特開平10−224956号公
報、特開平10−224957号公報)。これらのグロ
メットの止水材は膨潤材、水と反応する液状ウレタン化
合物、ホットメルト型合成樹脂、シリコン系化合物およ
びウレタン系化合物などが使用されている。自動車用の
ワイヤハーネスにゴム製あるいはエラストマー製のグロ
メットを装着し、室外からワイヤハーネスを通して室内
に侵入する水分を防止している。
【0003】また特開平10−224957号公報にお
いてはグロメットに合成樹脂系化合物を充填し、さらに
ワイヤハーネスの電線群の中に空気供給パイプを配置
し、該パイプの小穴から空気を吐出させて電線間の浸水
してきた水を蒸発させる方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらグロメッ
ト内の止水材は長年使用すると劣化するため、グロメッ
ト内周面から剥離することがあり、この場合グロメット
内周面と充填されている止水材の外周面との間に生じた
隙間を通して自動車の室内へ浸水が発生する恐れがあ
る。またワイヤハーネスのテープの隙間から浸水し、電
線間を毛細管現象(特に高速走行中に室内の気圧が下が
り、室外と室内に気圧差が発生した場合に著しく促進さ
れる)で室内側へ浸透し、その結果コネクタに挿入され
る端子が腐食して電気系統のトラブル発生の原因となる
問題があった。
【0005】本発明は上記問題に鑑み、長年使用しても
グロメットからの浸水を完全に防止できる止水材を提供
することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は室外と室内を仕切るパネルに穿設した貫通
穴にグロメットを介してワイヤハーネスを挿通し、該グ
ロメット内部に止水材を充填する防水構造において、止
水材として水膨張性ウレタン化合物を使用することを特
徴とするグロメットの止水材を提供するものである。
【0007】以下、本発明に用いられる水膨張性一液型
ウレタン化合物について説明する。現在知られている水
膨張性一液型ウレタン化合物には2種類のタイプがあ
る。すなわちウレタン化合物自身が水分を吸収し膨張す
る親水性ウレタン化合物が含まれているタイプと、非親
水性ウレタン化合物(水分を吸収しないため膨張しな
い)に水分を吸収し急激に膨張する高吸水性樹脂が含ま
れている2種類のタイプが知られている。本発明には上
記2種類のタイプが使用できるが、水分による膨張速度
をコントロールしやすく、また、よりクロメットや電線
との接着性にすぐれている後者の高吸水性樹脂が含まれ
ている水膨張性一液型ウレタン化合物をグロメットの止
水材に用いる方が好ましい。勿論、本発明に用いられる
2種類のタイプを混合して使用することも可能である。
【0008】本発明に用いられるグロメットはゴム製あ
るいはエラストマー製等であり、その構造には制限がな
く、公知のすべてのものが使用可能である(例えば特開
平10−224958)。
【0009】また本発明に用いられる止水材の充填量を
少なくするためにグロメットの内部にある電線をそれぞ
れほぐし、その間隙に止水材を充填しても良い(例えば
特開平8−116615)。
【0010】本発明のグロメットの止水材である水膨張
性ウレタン化合物はグロメットによく接着し、たとえ劣
化により該グロメット内部に間隙が生じても、該ウレタ
ン化合物は水が浸水するとすばやく厚み方向へ膨張し、
それにより生じた膨張圧力によって完全に止水する。長
年使用してもグロメットからの浸水を完全に防止でき
る。
【0011】本発明の該止水材はグロメットの構造に関
係なく止水効果を発揮することは勿論のこと、ワイヤハ
ーネスの電線間の止水にも有効である。なお本発明のよ
る該止水材は使用するグロメットの構造及びワイヤハー
ネスの電線充填時の作業性などを考慮し、膨張速度や膨
張率を適宜変えたものを使用することが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明をさら
に詳しく説明するが、例示は単なる説明用のものであっ
て、発明思想の限定または制限を意味するものではな
い。
【0013】(実施の形態1)図1に示すようにゴム製
のグロメット1はワイヤハーネス4を密接状態で挿通す
るグロメットの直径の小さい箇所3と、このグロメット
の直径の小さい箇所3と連続しワイヤハーネス4を遊挿
するグロメットの直径の大きい箇所2を備えている。ま
たグロメット1の上記グロメットの直径の大きい箇所2
側の外周には壁部7に設けた貫通孔8と係合溝を設けて
いる。上記グロメット1の直径の大きい箇所2から後述
する水膨張性一液型ウレタン化合物6によりワイヤハー
ネス4を構成する電線5間の隙間を埋めている。
【0014】図1の止水構造を形成する場合には、まず
グロメット1(グロメットの直径の小さい箇所3および
グロメットの直径の大きい箇所2)にワイヤハーネス4
を挿通させた後グロメット1直径の大きい箇所2より注
入ノズルを用いてペースト状の水膨張性一液型ウレタン
化合物6(親水性ウレタン化合物が含まれているタイプ
で膨張率100%)を注入する。該ウレタン化合物は空
気中の水分により硬化し、ゴム状弾性体となり、グロメ
ット内周面と強硬に接着していることが確認された。
【0015】上記ペースト状の水膨張性一液型ウレタン
化合物6(親水性ウレタン化合物が含まれているタイ
プ)はワイヤハーネス4の電線5間およびワイヤハーネ
ス4とグロメット1の間にも隙間なく充填され、硬化さ
れる。特に図2に示すようにワイヤハーネス4の電線間
の中心部にも硬化した該ウレタン化合物が隙間なく充填
される。よって本実施例では電線5間に浸入した水が毛
細管現象で電線間を伝って室内側に浸透するのを確実に
防止できる。
【0016】(実施の形態2)実施の形態1と同じ構造
であるが、少量の高吸水性樹脂を含有する水膨張性一液
型ウレタン化合物6(膨張率200%)をグロメット1
の止水材として用いた。その結果、実施の形態1よりゴ
ム製のグロメット1およびワイヤハーネス4との接着が
更に優れていることが確認できた。
【0017】なお本実施の形態における水膨張性一液型
ウレタン化合物6の膨張率は常法により、厚さ2mm、
大きさ20×20mmのシートを作成した後、室温で
水道水1リットルに浸漬し、1日後に重量を測定し、以
下の計算式により求めた。 膨張率(重量%)=((B−A)×100)/A ただし A:膨張前のシートの重量 B:膨張後のシートの重量 また本実施の形態では一液型ウレタン化合物を用いて説
明したが、二液型ウレタン化合物を用いても良い。ただ
し、一液型ウレタン化合物の方が設備費用が安くなり、
また生産性も向上するので一液型ウレタン化合物を用い
る方が望ましい。また本実施の形態では自動車を例にと
り説明したが、グロメットの止水材であれば他の機器、
装置等に用いることも可能である。
【0018】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
用いられる止水材はウレタン系化合物のため、グロメッ
トやワイヤハーネスの電線とよく接着する。たとえ該ウ
レタン化合物が劣化し、グロメット内部に間隙が生じて
も該ウレタン化合物は水が浸入するとすばやく膨張し、
その膨張圧力によって完全に止水するため長年使用して
もグロメットからの浸水を完全に防止できる。またワイ
ヤハーネスの電線間に浸入する水も該ウレタン化合物の
使用により良好な止水効果を発揮する。
【0019】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に用いられるグロメットの断面図であ
る。
【図2】 図1のA−A線における拡大断面図である。
【符号の説明】
1 グロメット 2 グロメットの直径の大きい箇所 3 グロメットの直径の小さい箇所 4 ワイヤハーネス 5 電線 6 水膨張性一液型ウレタン化合物 7 壁部 8 貫通孔
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02G 3/38 F16L 5/02 A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室外と室内とを仕切るパネルに穿設した
    貫通穴にグロメットを介してワイヤハーネスを挿通し、
    該グロメット内部に止水材を充填する防水構造におい
    て、止水材として水膨張性ウレタン化合物を使用するこ
    とを特徴とするグロメットの止水材。
  2. 【請求項2】 前記水膨張性ウレタン化合物に高吸水性
    樹脂が含有していることを特徴とする請求項1記載のグ
    ロメットの止水材。
  3. 【請求項3】 前記水膨張性ウレタン化合物の膨張率が
    100%以上であることを特徴とする請求項1もしくは
    2記載のグロメットの止水材。
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