JP4719479B2 - 地下止水構造及びその施工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ガス管、上下水道管、電線管等の配管(以下管という)がコンクリート壁等を貫通して形成される壁の管貫通部において、地下水が侵入するのを防止する止水装置、止水構造及び止水方法に関する。
管が貫通する壁の管貫通部は、管自体の変位や変形又は外的要因である壁の熱収縮や地震、地盤沈下等による影響で、管貫通部にクラックが発生し、地下水が侵入する場合があった。従来の構造物で壁を貫通する管やケーブルの貫通部を止水する装置や方法としては、図10及び11に示すものが提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。図10は1例の従来の止水装置の斜視図等である。図11は1例の従来のシーリング構造の断面図である。
特開平7−48828号公報 特開2003−161383号公報
図10に示す止水装置は、ケーシング101と称する管を、既設管102に貫通させたときに、既設管102の内部より、管101にオーリング103、第1リング部材104、第2リング部材105を挿入し、第2リング部材105をボルト106で管101に固定し、第1リング部材104をボルト106´で押し、第1リング部材104と既設管102の内面との間に設けたオーリング103を圧縮し止水し、押圧しても漏水する場合には、オーリング103の側面から注入管107を介して止水剤を注入できるものであるが、特に、オーリング103は、管101が挿入された時点で、管端部よりの挿入しかできないため、壁を貫通している管に対し、後施工で取り付けることができない。また、第2リング部材105は、第1リング部材104を押圧する反力を受けるため、第2リング部材105をボルト106で管に固定するため、管101を傷付け、電線管等には適用できない。さらに、管貫通部周りの既設管102の内面に凹凸が在ると、オーリング103をいくら圧縮しても、凹凸部よりの漏水を止めることができない。
また、図11に示すシーリング構造は、貫通部材201が壁202を貫通して、貫通部材201と貫通孔203との間の隙間を均一に保持させる固定具204を、その装着孔205に貫通部材201を装着させ、貫通孔203に嵌合し、不定形シーリング材206でシールするものであるが、これは、貫通部材201と貫通孔203との間の隙間をシールするもので、壁を貫通している管の周りを後施工で止水するものではない。
本発明は、上記の問題点を解決するために考案されたものであり、壁の管貫通部の水侵入箇所を確実に止水することを目的とする。
また、本発明は、止水性に優れ、地下水圧にも十分に耐え、後施工においても使用可能な、止水装置、止水構造及び止水方法の提案をする。
すなわち、本発明は、壁と、前記壁を貫通する管と、前記壁と前記管との間を止水する止水装置とを備え、前記壁の管貫通部における地下水の侵入を防止する地下止水構造であって、前記止水装置は、管の周りに所定の間隔が隔てられるように壁に固定されている管囲い壁部材と、前記管及び前記管囲い壁部材の間の弾性止水部材と、前記管及び前記管囲い壁部材の間で前記弾性止水部材の外側から前記弾性止水部材を壁方向に圧縮するように壁又は前記管囲い壁部材に固定されている圧縮部材とを具えており、前記壁の止水装置取付面は凹凸を有しており、前記弾性止水部材は、前記管と前記管囲い壁部材と前記圧縮部材とにより予め形成される空間内への液状の弾性止水材成型用材料の充填及び硬化によって形成されており、前記圧縮部材は、弾性止水部材方向に移動可能な止水材押え板と、前記止水材押え板を弾性止水部材方向に移動させる移動部材とを有し、前記移動部材は、壁と前記止水材押え板との間の間隔をネジ調整可能にする押えナット及びアンカーボルトを有し、前記弾性止水部材は前記押えナット及び前記アンカーボルトによって壁方向に圧縮されており、前記壁の凹凸が前記弾性止水部材によって追従され止水されている、地下止水構造に係るものである。
また、本発明は、管が貫通する壁の管貫通部において地下水の侵入が防止された地下止水構造の施工方法であって、
(a)止水装置を準備する工程であり、前記止水装置は、管囲い壁部材と、弾性止水部材と、圧縮部材とを具えている工程、
(b)管囲い壁部材を管の周りに所定の間隔が隔てられるように壁に固定する工程であり、前記壁の止水装置取付面は凹凸を有している工程、
(c)弾性止水部材を管と管囲い壁部材と圧縮部材とにより予め形成される空間内への液状の弾性止水材成型用材料の充填及び硬化によって配置する工程、
(d)圧縮部材を、管及び管囲い壁部材の間で弾性止水部材の外側から弾性止水部材を壁方向に圧縮可能なように、壁又は管囲い壁部材に固定する工程であり、前記圧縮部材は、弾性止水部材方向に移動可能な止水材押え板と、前記止水材押え板を弾性止水部材方向に移動させる移動部材とを有し、前記移動部材は、壁と前記止水材押え板との間の間隔をネジ調整可能にする押えナット及びアンカーボルトを有する工程、及び
(e)壁の凹凸が弾性止水部材によって追従され止水されるように、押えナット及びアンカーボルトによって、弾性止水部材を壁方向に圧縮する工程
を含む、地下止水構造の施工方法に係るものである。
本発明は、壁の管貫通部において、管囲い壁部材を管の周りに所定の間隔が隔てられるように壁に固定して、弾性止水部材を管及び管囲い壁部材の間に配置し、この弾性止水材を圧縮手段によって圧縮することで、地下水圧にも十分に耐え得る止水性を発揮させることができるという知見に基づくものである。
本発明では、管囲い壁部材が壁に固定され、弾性止水部材を圧縮する圧縮部材が壁又は管囲い壁部材に固定されるので、弾性止水材を、圧縮部材によって壁方向に十分な押圧力で圧縮することができる。
本発明によれば、管、壁、管囲い壁部材及び圧縮部材によって囲まれた空間内で、弾性止水部材が確実に圧縮されるので、極めて効率的に、地下水等の水の侵入を防止することができる。また、本発明によれば、管貫通部の周辺の止水装置取付面が凹凸でも、優れた止水性を発揮させることができる。
本発明の実施をする形態について説明する。
(1)(壁)
種々の壁を、特に制限されず、種々の材質、構造等において用いることができる。管貫通部は、削孔機等による削孔等の種々の手段を用いて作製することができる。また、止水装置を取り付ける壁の表面は、平滑である必要はなく、管貫通部の周辺の取付面には多少の凹凸があってもよい。
(2)(管)
種々の管を、特に制限されず、種々の材質、形状、構造等において用いることができる。複数の管による複数の管貫通部を同時に止水処理することができる。また、管は、新設管に限られず、既設管、改修管等も用いることができる。
(3)(止水装置)
壁を貫通している既設管等による管貫通部において、地下水等の水の侵入を防止するために用いることができる。かかる止水装置は、管囲い壁部材、弾性止水部材及び圧縮部材を備えることができる。
(3−1)(管囲い壁部材)
管の壁貫通部の周りに所定の間隔を隔てるように設置する。壁に固定するための壁側固定部を有することができる。壁側固定部は、管囲い壁部材に連結させることができる。
(3−2)(弾性止水部材)
管と管囲い壁部材との間に配置する。管と壁の管貫通部との間の止水性を確保する。種々のものを用いることができ、材質、形状、構造等、特に制限されない。
弾性止水部材は、液状の弾性止水材成型用材料を用いて作製することができる。かかる弾性止水部材は、管又は壁の管貫通部の取付面が凹凸でも、優れた追従性を示すことができ、より一層十分な止水性を発揮させることができる。
弾性止水部材は、管と管囲い壁部材と圧縮部材とにより形成される空間内へ配置することができ、また、かかる空間内への液状の弾性止水材成型用材料の充填及び硬化によって形成することができる。
弾性止水材成型用材料は、主剤と硬化剤を混合し注入するタイプや、1液硬化タイプの材料を用いることができる。また、弾性止水材成型用材料は、主剤として、常温で液状の、分子末端に水酸基を有する反応型ポリマーを用い、暦青物、可塑剤、粘着付与樹脂及び充填材よりなる群から選択した少なくとも1種の添加物を含有させることができ、硬化剤として、分子末端にイソシアネート基を有しているものを用いることができる。
液状の反応型ポリマーには、例えば、液状ポリブタジエン、液状クロロプレン、液状スチレンブタジエン共重合体、液状アクリロニトリルブタジエン共重合体、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、アニリン誘導体ポリオール、シリコーン、ポリサルファイド、変性シリコーン等が包含される。これらのポリマーは、常温で硬化反応を起こさせて、架橋粘弾性体を得ることができる。
暦青物には、ストレートアスファルト、ブロンアスファルト、タール等が包含される。硬化剤は、イソシアネート系硬化剤が好適であり、1分子あたり2個以上のイソシアネート基を有することが必要である。硬化剤としては、イルイレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、末端イソシアネート基を有するプレポリマー等を挙げることができ、これらを単独又は併用して用いることができる。
可塑剤としては、ナフテン系、パラフィン系、芳香族系オイル等が挙げられる。粘着付与樹脂としては、天然樹脂、ロジン、ポリテルペン系樹脂、芳香族系石油樹脂等を挙げることができる。
弾性止水部材は、100重量部の反応型ポリマーと、反応型ポリマーの水酸基に対し硬化剤のイソシアネート基のモル比が0.5〜1.5となる量の硬化剤と、50〜1000重量部の暦青物とを混合し反応させて得るのが好ましい。このようにして得られた弾性止水部材は、低モジュラスで高い復元性を有するため水密性に優れる。
弾性止水部材は、常温で液状の反応型ポリマーを常温で反応させたのちの硬化物が80℃に加温されても形状を保持し、20℃での硬度が日本ゴム協会規格SRIS−0101に示すC型硬度計で50以下であるという条件を満足させることができる。
(3−3)(圧縮部材)
管及び管囲い壁部材の間で、弾性止水部材の外側から弾性止水部材を壁方向に圧縮するものを用いることができる。壁又は前記管囲い壁部材に固定される。
弾性止水部材方向に移動可能な止水材押え板と、止水材押え板を弾性止水部材方向に移動させる移動部材とからなることができる。
移動部材は、止水材押え板を支持し管囲い壁部材に固定される支持板、及び支持板に設置され支持板と止水材押え板との間の間隔をネジ調整可能にする押えボルト及び固定ナットからなることができる。
管囲い壁部材には、支持板固定部を設け、支持板の一方の端部を支持板固定部に固定し、支持板の他方には、止水材押え板を押圧する押えボルト及び固定ナットを設けることができる。
また、移動部材は、壁と上述のような止水材押え板との間の間隔をネジ調整可能にする押えナット及びアンカーボルトからなることができる。アンカーボルトは、管囲い壁部材の内側で、管貫通部周辺の壁に固定し、押えナットとアンカーボルトで、支持板と止水材押え板との間の間隔を調整可能にすることができる。
かかる圧縮部材は、管と管囲い壁部材と圧縮部材と、特に、止水材押え板とにより形成される空間内の弾性止水部材を、止水材押え板を移動部材により移動させ、弾性止水部材を押圧し圧縮し、管、管貫通部の周りの壁、管囲い壁部材及び止水材押え板を圧密することによって、地下水の侵入を効率的に防止することができる。
(4)(止水構造)
本発明の止水構造では、上述のような止水装置を用いることができ、これによって、壁と、壁を貫通する管とを備える止水構造において、管と管貫通部の壁との間で優れた止水性を発揮させることができる。
(5)(止水方法)
本発明の止水方法では、上述の止水装置を用いることができ、これによって、壁と、壁を貫通する管とから形成される管貫通部において優れた止水性を発揮させることができる。
管囲い壁部材及び圧縮部材等の材料は、特に制限されないが、ステンレス鋼、防錆めっき鋼、防錆樹脂コート鋼、硬質プラスチック、繊維強化プラスチック等を用いることができ、各部材はこれらの単独又は複合材料等からなることができる。
図面を参照して、本発明をより一層詳細に説明する。
図1は1例の止水装置を用いる止水構造の断面図である。図2(a)は図1の止水構造の側面図であり、図2(b)は図1の止水構造の正面図である。図3は図1の止水装置の構成を示す斜視図である。
図4は1例の止水方法の1工程を示す断面図である。図5は1例の止水方法の他の工程を示す断面図である。図6は1例の止水方法の更に他の工程を示す断面図である。図7は1例の止水方法の更に他の工程を示す断面図である。
図8は他の例の止水装置を用いる止水構造の断面図である。図9は図8の止水構造の正面図である。
図1及び2に示すように、1例の止水構造1は、壁2と、壁2を貫通する管3と、管貫通部4における水の侵入を防止する止水装置5とを備える。止水装置5は、管3が貫通する壁2の管貫通部4に設けられ、水の侵入を防止する。
止水装置5は、図3に詳細に示すように、管3の周りに所定の間隔が隔てられるように壁2に固定される管囲い壁部材6と、管3及び管囲い壁部材6の間の弾性止水部材7と、管3及び管囲い壁部材6の間で弾性止水部材7の外側から弾性止水部材7を壁2の方向に圧縮可能なように管囲い壁部材6に固定される圧縮部材8とを具える。
図1及び2に示すような止水構造は、図3に示すような止水装置を用い、図4〜7に示すようにして施工することができる。
図4は、壁2に管3が貫通している状態を示すが、壁2の管貫通部4には充填材9が充填されている。充填材9としては、無収縮のモルタルが用いられるのが一般的である。貫通管3は、地震や地盤沈下及び管3自体の熱膨張等で変位し、壁2も、壁2自体の熱収縮や地震等が発生するため、管貫通部4の壁には、クラック10がはいり、地下水11が室内側に侵入する。
このような壁の管貫通部4を止水するために、図1〜3に示すような止水装置を用いることができる。前述のように、図3は1例の止水装置5を示すもので、ここでは、弾性止水部材は省略してある。図3では、止水装置5は、管囲い壁部材6及び圧縮部材8とからなり、管囲い壁部材6及び圧縮部材8の構成部材を示す。いずれも、後施工での取り付けのため、分割された製品形態となっている。
管囲い壁部材6は、囲い壁部本体6A、壁側固定部6B及び支持板固定部6Cを有する。壁側固定部6Bはアンカーボルト6Dによって壁に固定することができる。圧縮部材8は、囲い壁部本体6Aと管3との間に用いる止水材押え板8A、止水材押え板8Aを弾性止水部材の方向に押圧する手段として管囲い壁部材6の支持板固定部6Cに固定し止水材押え板8Aを支持する支持板8B、止水材押え板8Aを押圧するための押えボルト8C、固定ナット8D、支持板8Bの固定ボルト8E等より構成される。
図5は、図4に示すような管貫通部4の地下水侵入部分に、管囲い壁部材6及び止水材押え板8A等からなる圧縮部材8をアンカーボルト6Dで取り付けた状態を示す。管囲い壁部材6の下部には、液状の弾性止水材成型用材料を注入するための注入口12を設け、注入口12には、注入パイプ13及び注入枡14が接続される。また、管3と止水材押え板8Aとの間の隙間は、目止め材15でシールすることができるが、分割された管囲い壁部材6の合わせ部等の液漏れしそうな箇所にもシールしておくことができる。目止め材としては、パテやコーキング及びシールテープ等を用いることができる。
図6は、図5でセットした注入枡14等の装置に、弾性止水材成型用材料16を注入枡14から充填し、管3と管3の周りの管囲い壁部材6と止水材押え板8Aと管貫通部4の室内側壁面2Aで囲まれた空間に、弾性止水材成型用材料16を注入している状況を示している。弾性止水材成型用材料16は管囲い壁部材6の上部に設けたエアー抜き栓6Eまで充填することができる。また、充填後はバルブ17を締め注入を終える。注入は場所に制約がなければエアー抜き栓6Eより流し込みすることもできる。
図7は、図6の弾性止水材成型用材料16を注入後に、注入枡14や注入パイプ13等を取り外し、硬化した弾性止水部材7が充填されている状態を示す。弾性止水部材7は、図7及び上述の図1及び2等に示すように、止水材押え板8Aを支持板8Bの押えボルト8C及び固定ナット8Dで押圧することによって圧縮され、管3の周りの室内側壁面2A、囲い壁部本体6B、止水材押え板8A、及び管2の外周面を圧着し、水密状態を発揮する。
これにより、図4に示すように地下水がクラックから侵入しようとしても、室内側への漏水を防ぐことができ、地下水圧が高い場合でも、弾性止水部材の高い圧縮復元力で水圧に抗することができるため、弾性止水部材が水圧で動くことがなく、弾性止水部材が押されて動いて漏水することや壁面との界面から漏水することがない。
図8及び9は、他の例の止水装置による止水構造を示すものであるが、止水構造21では、止水装置25が用いられ、止水装置25は、壁22を貫通する2本の管23A、23Bの管貫通部24を同時に止水するように設けられる。
止水装置25は、矩形の分割型の管囲い壁部材26と圧縮部材28とによって弾性止水部材27を圧縮する。管囲い壁部材26は、囲い壁部本体26Aと壁側固定部26Bとを有し、アンカーボルトによって壁22に固定される。圧縮部材28は、止水材押え板28A、押えナット28B及びアンカーボルト28Cを有し、止水材押え板28Aを、管23A、23Bと囲い壁部本体26Aとの間の室内側壁面22Aに打設したアンカーボルト28Bと押えナット28Bとによって押圧して、壁22と止水材押え板28Aとの間で弾性止水部材27を圧縮する。図9は図8の断面図であり、室内側壁面22Aが凹凸面であるが、弾性止水材27は室内側壁面22Aの凹凸面にも確実に密着できるため、優れた止水性を示す。
以上の説明から明らかなように、本発明は、管が貫通している壁の管貫通部の周辺部に、壁に固定された管囲い壁部材と管との間の弾性止水部材を、圧縮部材によって圧縮させた状態で十分に圧着させることができ、これによって、高い水圧にも十分に耐える止水性の発揮が不可欠な種々の止水装置、止水構造及び止水方法等にも適用できる。
1例の止水装置を用いる止水構造の断面図である。 (a)は図1の止水構造の側面図であり、(b)は図1の止水構造の正面図である。 図1の止水装置の構成を示す斜視図である。 1例の止水方法の1工程を示す断面図である。 1例の止水方法の他の工程を示す断面図である。 1例の止水方法の更に他の工程を示す断面図である。 1例の止水方法の更に他の工程を示す断面図である。 他の例の止水装置を用いる止水構造の断面図である。 図8の止水構造の正面図である。 1例の従来の止水装置の斜視図等である。 1例の従来のシーリング構造の断面図である。
符号の説明
1 止水構造
2 壁
3 管
4 管貫通部
5 止水装置
6 管囲い壁部材
7 弾性止水部材
8 圧縮部材

Claims (2)

  1. 壁と、前記壁を貫通する管と、前記壁と前記管との間を止水する止水装置とを備え、前記壁の管貫通部における地下水の侵入を防止する地下止水構造であって、前記止水装置は、管の周りに所定の間隔が隔てられるように壁に固定されている管囲い壁部材と、前記管及び前記管囲い壁部材の間の弾性止水部材と、前記管及び前記管囲い壁部材の間で前記弾性止水部材の外側から前記弾性止水部材を壁方向に圧縮するように壁又は前記管囲い壁部材に固定されている圧縮部材とを具えており、前記壁の止水装置取付面は凹凸を有しており、前記弾性止水部材は、前記管と前記管囲い壁部材と前記圧縮部材とにより予め形成される空間内への液状の弾性止水材成型用材料の充填及び硬化によって形成されており、前記圧縮部材は、弾性止水部材方向に移動可能な止水材押え板と、前記止水材押え板を弾性止水部材方向に移動させる移動部材とを有し、前記移動部材は、壁と前記止水材押え板との間の間隔をネジ調整可能にする押えナット及びアンカーボルトを有し、前記弾性止水部材は前記押えナット及び前記アンカーボルトによって壁方向に圧縮されており、前記壁の凹凸が前記弾性止水部材によって追従され止水されている、地下止水構造。
  2. 管が貫通する壁の管貫通部において地下水の侵入が防止された地下止水構造の施工方法であって、
    (a)止水装置を準備する工程であり、前記止水装置は、管囲い壁部材と、弾性止水部材と、圧縮部材とを具えている工程、
    (b)管囲い壁部材を管の周りに所定の間隔が隔てられるように壁に固定する工程であり、前記壁の止水装置取付面は凹凸を有している工程、
    (c)弾性止水部材を管と管囲い壁部材と圧縮部材とにより予め形成される空間内への液状の弾性止水材成型用材料の充填及び硬化によって配置する工程、
    (d)圧縮部材を、管及び管囲い壁部材の間で弾性止水部材の外側から弾性止水部材を壁方向に圧縮可能なように、壁又は管囲い壁部材に固定する工程であり、前記圧縮部材は、弾性止水部材方向に移動可能な止水材押え板と、前記止水材押え板を弾性止水部材方向に移動させる移動部材とを有し、前記移動部材は、壁と前記止水材押え板との間の間隔をネジ調整可能にする押えナット及びアンカーボルトを有する工程、及び
    (e)壁の凹凸が弾性止水部材によって追従され止水されるように、押えナット及びアンカーボルトによって、弾性止水部材を壁方向に圧縮する工程
    を含む、地下止水構造の施工方法
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