JP2003348023A - パケット通信におけるノイズ低減の方法および装置 - Google Patents

パケット通信におけるノイズ低減の方法および装置

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JP2003348023A
JP2003348023A JP2002157418A JP2002157418A JP2003348023A JP 2003348023 A JP2003348023 A JP 2003348023A JP 2002157418 A JP2002157418 A JP 2002157418A JP 2002157418 A JP2002157418 A JP 2002157418A JP 2003348023 A JP2003348023 A JP 2003348023A
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digital word
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noise reduction
digital
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Susumu Yoshikawa
進 吉川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 音声等のデジタル信号のパケット通信におけ
るノイズ低減方法を提供する。 【解決手段】 複数のデジタル・ワードを含むパケット
の形式のデジタルを受信する(400)。次に、連続し
たパケットの一部が欠落した場合(408)、この欠落
パケット部分を補間するデジタル・ワードを作成する
(412)。この補間は、欠落パケット部分の間におい
て、この欠落パケット部分の直前のパケット内の最後の
デジタル・ワードと所定の値とを使用して補間デジタル
・ワードを作成することにより行う。また、欠落パケッ
ト部分の後において、補間デジタル・ワードが表す値と
欠落パケット部分以降のパケット内のデジタル・ワード
が表す値とを滑らかにつなげる連結デジタル・ワードを
作成する(418)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パケット通信、特
に、デジタル信号をパケットで通信する通信システムに
おけるノイズ低減の方法および装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタル通信においては、データ
をある一定単位のパケットに分割して通信するシステム
が一般的に用いられている。基本的には、パケット単位
で処理するため、受信側では、音声データを受信し、そ
してデータ処理を行った後に受信したデータをD/A変
換して順次再生する。この場合、通信路でデータが誤っ
たとき、その誤りが、受信・再生した音声に耳障りなノ
イズとなって出力されてしまうことがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなノイズに対
する対策として、受信側では、誤り検出や誤り訂正の機
能を持たせている。しかし、誤りを検出しても、検出し
たことを示すエラーを出すだけで、ノイズ発生を防ぐこ
とはできないし、誤り訂正を採用したとしても、訂正で
きない以上に音声データが誤りを受けた場合は、同様に
再生された音声にノイズとなって出力されてしまう。
【0004】この誤り訂正を高度なものとすれば、ノイ
ズ低減が改善されるが、その一方で、高度な誤り訂正を
行うためのデータをより多く付加する必要があり、通信
データ量が増えたり、送信側および受信側で複雑な処理
が必要となるという問題があった。特に、音声通信や動
画通信などでは、リアルタイム処理を求められるため、
上記のような複雑な処理に伴う問題が顕著化している。
【0005】したがって、本発明の目的は、デジタル信
号のパケット通信、例えば特にリアルタイム性の重要な
音声等の通信において、ノイズ低減の方法および装置を
提供することである。
【0006】また、本発明の目的は、かかるノイズ低減
装置を備えた受信装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明による、デジタル信号を複数のデジタル・ワ
ードを含むパケットで通信する通信方法において使用す
るノイズ低減方法は、イ)送信された連続したパケット
を受信するステップと、ロ)前記連続したパケットの一
部が欠落した場合、この欠落パケット部分を補間するデ
ジタル・ワードを作成する補間ステップであって、前記
欠落パケット部分の間において、該欠落パケット部分の
直前のパケット内の最後のデジタル・ワードと所定の値
とを使用して前記補間デジタル・ワードを作成する、前
記の補間ステップと、から成る。
【0008】また、本発明による、デジタル信号を複数
のデジタル・ワードを含むパケットで通信する通信方法
において使用するノイズ低減装置は、イ)送信された連
続したパケットを受信する手段と、ロ)連続したパケッ
トの一部が欠落しているかどうか判定する判定手段であ
って、欠落パケットでないと判定した前記パケットを出
力する、前記の判定手段と、ハ)該判定手段が欠落パケ
ットと判定した前記受信パケットについて、該欠落パケ
ットのためのデジタル・ワードを補間する補間手段であ
って、前記欠落パケットの間において、該欠落パケット
の直前に受けたパケット内の最後のデジタル・ワードと
所定の値とを使用して前記補間デジタル・ワードを作成
する、前記の補間手段と、から成る。
【0009】本発明によれば、前記所定の値は、前記欠
落パケット部分の処理の時に該欠落パケット部分の直後
のパケットを受信していない場合は、固定の値とするこ
とができる。この場合、前記所定の値は、前記デジタル
信号の変化範囲の中心値とすることができる。このと
き、前記補間ステップで作成する前記補間デジタル・ワ
ードは、前記直前パケットの前記最後のデジタル・ワー
ドが表す値から前記中心値へと所定の漸近パターンで順
次に変化して行くように作成することができる。
【0010】さらに、本発明によれば、前記欠落パケッ
ト部分の後において、前記補間デジタル・ワードが表す
値と前記欠落パケット部分以降のパケット内のデジタル
・ワードが表す値とを滑らかにつなげる連結ステップ又
は手段を含むことができる。この場合、前記連結ステッ
プ又は手段は、前記補間デジタル・ワードの最後のデジ
タル・ワードと前記欠落パケット部分の直後のパケット
内の前記デジタル・ワードとを使用して連結用デジタル
・ワードを作成することから成るようにすることができ
る。このとき、前記連結用デジタル・ワードは、前記補
間デジタル・ワードの前記最後のデジタル・ワードが表
す値から、前記直後パケット内の前記デジタル・ワード
の値に向かって所定の漸近パターンで順次に変化するよ
うにすることができる。
【0011】また、本発明によれば、前記所定の値は、
前記欠落パケット部分の処理の時に該欠落パケット部分
の直後のパケットを受信している場合は、前記欠落パケ
ットの直後のパケット内の最初のデジタル・ワードが表
す値とすることができる。このとき、前記補間ステップ
又は手段は、前記欠落パケットの前記直前パケット内の
最後のデジタル・ワードと前記所定の値との直線補間に
よって、前記補間デジタル・ワードを順次作成するよう
にすることができる。
【0012】また、本発明によれば、前記パケットは、
所定の数の複数のデジタル・ワードを含むことができ
る。また、本発明によれば、前記受信ステップ又は手段
は、少なくとも1つのパケットを受信することができ
る。さらに、本発明によれば、前記受信ステップ又は手
段は、1つのパケットを受信することから成り、この受
信後に前記1つのパケットの処理を開始するようにする
ことができる。また、本発明によれば、前記受信ステッ
プ又は手段は、第1と第2の2つのパケットを受信する
ことから成り、そして前記第1のパケットの処理を、前
記第2のパケットの受信後に開始するようにすることも
できる。
【0013】また、本発明によれば、前記の欠落パケッ
トは、誤り訂正が不可能なパケットとし、そして前記欠
落パケット以外のパケットは、正しいパケットまたは誤
り訂正されたパケットとすることができる。あるいはま
た、前記の欠落パケットは、誤りを有するパケットと
し、そして前記欠落パケット以外のパケットは、誤りの
ない正しいパケットとすることもできる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。図1は、デジタル信号のパケ
ット通信システムにおいて使用する、本発明によるノイ
ズ低減法を実施する受信機の1実施形態のブロック図を
示している。この受信機Aは、無線又は有線の通信路
(図示せず)から受信デジタル音声信号をパケット形式
で受ける入力端子1と、この端子に入力が接続したデー
タ処理部3と、この処理部3に接続したメモリ5と、ま
た入力端子1に入力が接続した誤り検出部7とを備えて
いる。誤り検出部7の出力は、データ処理部3に接続し
ている。さらに、受信機Aは、データ処理部3の出力に
入力が接続したデジタル−アナログ(D/A)変換部9
を備え、その出力に、入力端子1に受けたデジタル音声
信号を表すアナログ音声信号を発生する。
【0015】この受信機Aが受けるデジタル音声信号
は、上記のようにパケット形式のものであり、これは、
図2に示したように、データ・パケットn、n+1、n
+2等のようにパケットに分割されたものである。1つ
のパケットには、所定の数 (例:数十程度)のデジタル
・ワード(例:16ビット)が含まれる。尚、ここで言う
デジタル・ワードとは、例えばサンプリング毎のデータ
をいう。また、データ処理部は、例えばマイクロプロセ
ッサで構成でき、そしてメモリには、以下に述べる本発
明による処理を実行するためのプログラムおよび関連す
るデータが格納される。誤り検出部7は、パリティチェ
ック、その他の既知の誤り検出方法(例:CRCチェッ
ク)を使用することができる。尚、誤り訂正は、データ
処理部3内において行う。
【0016】受信機Aの動作について説明すると、入力
端子1において、有線または無線の通信路を介して受信
したパケット形式のデジタル音声信号を受ける。データ
処理部3は、メモリ5に格納されたプログラムにしたが
って、この受けたデジタル音声信号パケットを、パケッ
ト毎に、パケットからの音声信号の復調、誤り訂正等の
データ処理を行う。データ処理部3におけるデータ処理
に関係して、誤り検出部7は、入力端子1から受けたパ
ケットの誤り検出を任意の既知の誤り検出技術にしたが
って行う。誤りを検出した場合には、誤り検出部7は、
誤りを検出したこと、並びに誤りに関する情報等を、デ
ータ処理部3に送る。この情報等を受けたデータ処理部
3は、その情報等にしたがってそのパケットの誤り訂
正、誤り訂正が不可能な場合は補間等の処理(後述)を
行う。その結果として生成したデジタル音声信号は、D
/A変換部9に送り、ここで、アナログ信号に変換さ
れ、そして必要な場合は音声として出力される。
【0017】本発明による第1の実施形態を以下に示
す。第1実施形態においては、受信機Aは、1パケット
動作、すなわち、1つのパケットを受信する度に、この
パケットの処理を、次のパケットを受信する前に開始す
る動作を行う。
【0018】次に、図3−図5を参照して、第1実施形
態における受信機Aの動作、すなわち1パケット動作に
ついて詳細に説明する。図3は、1パケット動作におけ
る、送信前の原音(図3(a))と、受信機で再生され
る音(図3(b))のそれぞれの波形を示しており、受
信機での再生音は本発明によるノイズ低減処理されたも
のを示している。図4は、受信機Aのデータ処理部3お
よび誤り検出部7で実現される、本発明によるノイズ低
減処理のフローチャートを示している。先ず、ステップ
400において、データ・パケットnを受信して、ステ
ップ402において、このデータ・パケットnが正しい
か否かを、パリティチェック等で判定する。このデータ
・パケットが正しい場合、ステップ404において、こ
のデータ・パケットnをD/A変換部9に送り、これに
よって、データ・パケット中のデジタル・ワードからア
ナログ信号に変換される。この後、必要な場合には音と
して出力されることになる。その後、ステップ406に
進み、データ・パケットn+1の受信並びにそのデータ
・パケットn+1の取り出しの処理に進む。
【0019】一方、ステップ402において、データ・
パケットnが正しくないと判定した場合、ステップ40
8において、このデータ・パケットを正しいデータ・パ
ケットに誤り訂正可能か否か判定する。この判定は、任
意の既知の技法(例:ハミングコード・チェック)を使用
して行うことができる。データ・パケットが誤り訂正可
能と判定した場合、ステップ410において、その誤り
訂正を行った後、上述のステップ404,406に進
む。一方、ステップ408において誤り訂正不可能と判
定した場合、この場合、このデータ・パケットを含むパ
ケットを“欠落パケット”として以下のステップで処理
する。
【0020】この訂正不可能のパケットすなわち欠落パ
ケットに対しては、ステップ412〜418において本
発明によるノイズ低減のための処理を行う。すなわち、
ステップ412においてこの欠落パケットnを補間する
補間処理を実行して補間データ・パケットを生成し、そ
してこれらをステップ414においてD/A変換部9に
送る。次に、ステップ416においてデータ・パケット
n+1を受け、そしてステップ418において、その補
間データ・パケットをこのデータ・パケットn+1のデ
ータ・パケットn+1に連結するための連結処理を実行
して連結用データ・パケットを生成する。尚、ここで
は、パケットn+1は、誤りのない、あるいは誤り訂正
可能なパケットであると仮定している。また、パケット
n+1も誤り訂正不可のものである場合、パケットn+
1のデータもパケットnと同様に補間処理を行う。
【0021】ここで、図5を参照して、上記の補間処理
および連結処理をより詳細に説明する。図5は、図3
(b)を拡大して示したものであり、パケットn−1内
のワードWn-12〜Wn-16,Wn-17、パケットn内の
ワードWn1〜Wn7、パケットn+1内のワードWn+1
1〜Wn+16等を示している。この例では、各パケット
は一例として7つのデジタル・ワードを含んでいるとし
ている。今、パケットnのデジタル・ワードWn1〜Wn
7が欠落したと仮定したとき、上記補間ステップ412
では、補間デジタル・ワードWn1’〜Wn7’を生成す
るが、この補間ワードの生成は、直前のパケットn−1
の最後のデジタル・ワードWn-17と、所定の値とに基
づいて行う。尚、1パケット動作においては、この所定
値は、音の振幅の中心値CVとするが、その理由は、1
パケットの受信が完了してすぐに再生を行う1パケット
動作では、次のパケットn+1の受信が完了していない
ため、パケットn+1の最初のワードWn+11が分かっ
ていないからである。
【0022】詳細には、ステップ412において、直前
パケットn−1のメモリ5に記憶しておいた最後のワー
ドWn-17をメモリから読み出し、そして所定の漸近パ
ターン例えば一定の傾斜SLでなだらかに中心値CVに
向かう一連の補間デジタル・ワードWn1’〜Wn7’を
順次に生成する。図示例の場合、最後のワードWn-1
は正の極性を有するため、補間デジタル・ワードは中心
値CVへと次第に減少する。本発明のこの補間処理によ
って、次の正しいパケットを受信していない場合でも、
欠落パケットに起因するノイズを低減することができ
る。
【0023】この補間デジタル・ワードの生成によって
補間を行った後、ステップ418において、上記の連結
処理を行う。この連結処理においては、メモリ5に格納
しておいた補間デジタル・ワードの最後のワードW
n7’をメモリから読み出し、そしてこのワードWn7’
と、パケットn+1内の個々のデジタル・ワードWn+1
1〜Wn+14等とに基づいて連結用デジタル・ワードを
生成する。具体的には、ワードWn7’ とワードWn+1
1〜Wn+14等の各々との平均をとって連結用デジタル
・ワードWn+11’〜Wn+15’を生成する。
【0024】連結用デジタル・ワードの生成は、各連結
用デジタル・ワード(例えばWn+11’)がこれが対応
する正規のデジタル・ワード(例えばWn+11)との差
があるしきい値よりも大きくあり続ける限り続行し、そ
して差がそのしきい値より大きいという条件が満たされ
なくなった時に、連結処理を終了する。すなわち、図示
例におけるワードWn+16の時から、連結用デジタル・
ワードではなく正規のデジタル・ワードWn+16等の方
に切り替えて出力する。この連結処理によって、欠落パ
ケットに対し補間処理によって生成したデジタル・ワー
ドを、次のパケットのデジタル・ワードと滑らかにつな
ぐことができ、これにより欠落パケットnに起因するノ
イズを一層低減することができる。これにより、従来な
ら欠落してノイズを出力していたようなケースであって
も、データが滑らかにつながっているため、ノイズとし
て出力されない(出力されたとしても異音が出たと気づ
かない程度に抑えられる)。
【0025】次に、本発明による第2の実施形態を示
す。この第2実施形態においては、受信機Aは、2パケ
ット動作、すなわち、1つのパケットの処理を、次のパ
ケットの受信を完了してから開始する動作を行う。
【0026】図6および図7を参照して、本発明の第2
実施形態における受信機Aの2パケット動作における本
発明のノイズ低減処理について説明する。図6は、2パ
ケット動作における、送信前の原音(図6(a))と、
本発明によるノイズ低減処理を受けた受信機で再生され
る音(図6(b))のそれぞれの波形を示している。
尚、この2パケット動作においては、欠落パケットが1
パケットしかなく、2パケット以上連続しないことを前
提としている。もし、2パケット以上連続して欠落パケ
ットが発生した場合には、第1の動作モードによる方法
で、ノイズ発生を抑えることが可能である。
【0027】図7は、受信機Aのデータ処理部3および
誤り検出部7で実現される、2パケット動作における本
発明によるノイズ低減処理のフローチャートを示してい
る。最初のステップ700において、データ・パケット
n+1を受信するが、この前に既にデータ・パケットn
を受信済みである。次にステップ702において、受信
済みのデータ・パケットnが正しいか否か判定する。正
しい場合、データ・パケットnをD/A変換部9に出力
すると共に、ステップ704に進んで、データ・パケッ
トn+2を受信する。一方、ステップ702において、
データ・パケットnが正しくない場合、ステップ706
に進み、ここで、データ・パケットnを誤り訂正可能か
否か判定する。誤り訂正可能な場合、ステップ708に
進んで、データ・パケットnの誤り訂正をし、そのデー
タ・パケットをD/A変換部9に出力すると共に、ステ
ップ704に進む。一方、ステップ706において、デ
ータ・パケットnが誤り訂正可能でない場合、すなわち
欠落パケットであった場合、ステップ710に進み、こ
こで、データ・パケットn−1の最後のデジタル・ワー
ドとそして所定の可変の値、すなわちデータ・パケット
n+1の最初のデジタル・ワードとを使用して(それぞ
れメモリ5に格納)、これら値を直線補間する一連の補
間デジタル・ワードを生成する。この場合、この後、そ
れら補間デジタル・ワードをD/A変換部9に出力した
後、ステップ704に進み、そして次の動作サイクルを
開始する。
【0028】上記は、データ・パケットn+1が欠落パ
ケットでない場合の例であったが、このデータ・パケッ
トn+1が欠落パケットであった場合、すなわちデータ
・パケットn+1の最初のデジタル・ワードが未知の場
合の動作については、図3−5で説明した1パケット動
作と同様の動作となる。詳細には、2パケット以上連続
して欠落パケットとなった場合、図6の例では、パケッ
トnとパケットn+1が欠落パケットとなった場合に
は、直線補間による補間を行うことができないため、図
3〜図5で説明した補間/連結処理を行うことになる。
この場合、パケットn+3が正しいパケットであると仮
定すると、パケットnおよびn+1の間は、図4のステ
ップ412の補間ステップのようなステップによって、
補間用デジタル・ワードを作成し、そして図4のステッ
プ418のような連結ステップによって、パケットn+
2の間は連結用デジタル・ワードを作成することにな
る。このような処理により、2パケット動作時において
も、2パケット以上の欠落に対処することができ、ある
程度のノイズ低減を実現することができる。
【0029】以上に詳細に説明した本発明のノイズ低減
装置に対しては、以下の変更が可能である。第1に、上
記実施形態では、誤りがありかつ誤り訂正可能なパケッ
トについては、誤り訂正を行うこととしていたが、誤り
訂正処理を省くために、単なる誤り検出処理だけを行
い、誤りの検出されたパケット全てを欠落パケットとす
ることもできる。これにより、誤り訂正可能な誤りのあ
るパケットも同様に、前述の欠落パケットとして処理す
るようにすることになるが、誤り訂正に必要なデータ量
を減らすことができるため、デジタル信号の通信速度を
上げることが可能となる。また、誤り訂正処理が、より
単純な処理である誤り検出処理のみで実現することが可
能となる。第2に、1パケット動作における補間処理に
使用する所定の値として音声信号の変化範囲すなわち最
大振幅の中心値CVを使用していたが、この値を、中心
値以外の任意の適切な固定値に変更することもできる。
第3に、漸近パターンとして、上記実施形態では、補間
処理においては一定の傾斜SLを使用しているが、他の
非一定の傾斜その他のパターンを採用することもでき
る。また、連結処理においてはパケットの最終値と直後
パケットの個々のワードの値との平均値を取ることによ
るパターンとしていたが、補間処理における一定の傾斜
で漸近させたりする等のその他のパターンを採用するこ
ともできる。
【0030】以上に詳述した本発明は、リアルタイム性
の高い通信方法に適用した場合に特に有利である。すな
わち、例えば音声通信のような通信形態におけるよう
に、伝送遅延で通信の品位が大きく変動するシステムで
は、高度な誤り訂正機能を搭載した場合に、音声通信に
不自然さを感じるからである。本発明では、処理が簡単
で遅延が生じにくいため、リアルタイム処理に適してい
る。また、高度な誤り訂正処理を行う方法では、パケッ
ト長が長くなって通信のビットレートが低下するだけで
なく、通信に必要な消費電力が大きくなり、演算および
通信の時間が長くなってしまうという問題があるが、本
発明では、かかる問題を解決でき、また機器のコストダ
ウンと共に、小型軽量化も実現可能である。
【0031】さらに、本発明は、ワイヤレスマイクロホ
ン・システムのような単方向通信にも有利に適用するこ
とができる。ワイヤレスマイクロホン・システムでは、
単方向通信(マイクロホンは通信のみ)であるため、誤
りがあったときに再送要求を行ったり送信側の制御(例
えば電力アップ)を促す処理を行うことはできない。し
たがって、かかるシステムに本発明を用いた場合、簡単
な処理でノイズを低減できる点で効果的である。
【0032】
【発明の効果】本発明によるノイズ低減法によれば、音
声のパケット通信において、受信側において再生される
音声のノイズを効果的に低減することができる。また、
そのための手段として、マイクロプロセッサ等を備えた
受信機においては、新たなハードウェアを追加する必要
はなく、また処理も簡単なので、安価に実現することが
できる。さらに、データ誤りによる耳障りな異音の発生
を防止できるため、高度な誤り訂正の仕組みは不要とな
り、また誤り訂正が不要な用途においては誤りの有無の
検出だけでも十分となるため、通信品質の向上だけでな
く通信速度を上げることもできる。さらに、処理が簡単
なため、リアルタイム性が要求される機器、例えば音声
通信用の機器において、処理時間による遅延を生じるこ
となくノイズの発生を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、デジタル信号のパケット通信システム
において使用する、本発明によるノイズ低減法を実施す
る受信機の1実施形態のブロック図。
【図2】図2は、受信機Aが受けるパケット形式のデジ
タル音声信号を示す図。
【図3】図3は、受信機Aの1パケット動作を説明する
ための波形図であり、(a)は送信前の原音、そして
(b)は受信機で再生される音の波形を示している。
【図4】図4は、1パケット動作において、受信機Aの
データ処理部3および誤り検出部7で実現される、本発
明によるノイズ低減処理のフローチャート。
【図5】図5は、1パケット動作における補間処理およ
び連結処理を詳細に示す、図3(b)を拡大した図。
【図6】図6は、受信機Aの2パケット動作における本
発明のノイズ低減処理を説明する図であり、(a)は送
信前の原音、(b)は本発明によるノイズ低減処理を受
けた受信機で再生される音を示す波形図。
【図7】図7は、2パケット動作において、受信機Aの
データ処理部3および誤り検出部7で実現される、本発
明によるノイズ低減処理のフローチャート。
【符号の説明】
1:入力端子 3:データ処理部 5:メモリ 7:誤り検出部 9:D/A変換部 Wn-12〜Wn-16,Wn-17:パケットn−1内のデジ
タル・ワード Wn1〜Wn7:パケットn内のデジタル・ワード Wn+11〜Wn+16:パケットn+1内のデジタル・ワー
ド Wn1’〜Wn7’:補間デジタル・ワード Wn+11’〜Wn+15’:連結用デジタル・ワード

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】デジタル信号を複数のデジタル・ワードを
    含むパケットで通信する通信方法において使用するノイ
    ズ低減方法であって、 イ)送信された連続したパケットを受信するステップ
    と、 ロ)前記連続したパケットの一部が欠落した場合、この
    欠落パケット部分を補間するデジタル・ワードを作成す
    る補間ステップであって、前記欠落パケット部分の間に
    おいて、該欠落パケット部分の直前のパケット内の最後
    のデジタル・ワードと所定の値とを使用して前記補間デ
    ジタル・ワードを作成する、前記の補間ステップと、か
    ら成るノイズ低減方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の方法において、 前記補間ステップで作成する前記補間デジタル・ワード
    は、 前記直前パケットの前記最後のデジタル・ワードが表す
    値から前記所定の値へと所定の漸近パターンで順次に変
    化して行くように作成すること、を特徴とするノイズ低
    減方法。
  3. 【請求項3】請求項4記載の方法において、 さらに、前記欠落パケット部分の後において、前記補間
    デジタル・ワードが表す値と前記欠落パケット部分以降
    のパケット内のデジタル・ワードが表す値とを滑らかに
    つなげる連結ステップを含むこと、を特徴とするノイズ
    低減方法。
  4. 【請求項4】請求項3記載の方法において、 前記連結ステップは、 前記補間デジタル・ワードの最後のデジタル・ワードと
    前記欠落パケット部分の直後のパケット内の前記デジタ
    ル・ワードとを使用して連結用デジタル・ワードを作成
    するステップ、から成ること、を特徴とするノイズ低減
    方法。
  5. 【請求項5】請求項4記載の方法において、 前記連結用デジタル・ワードは、前記補間デジタル・ワ
    ードの前記最後のデジタル・ワードが表す値から、前記
    直後パケット内の前記デジタル・ワードの値に向かって
    所定の漸近パターンで順次に変化すること、を特徴とす
    るノイズ低減方法。
  6. 【請求項6】請求項1記載の方法において、 前記所定の値は、前記欠落パケット部分の処理の時に該
    欠落パケット部分の直後のパケットを受信している場合
    は、前記欠落パケットの直後のパケット内の最初のデジ
    タル・ワードが表す値であること、を特徴とするノイズ
    低減方法。
  7. 【請求項7】請求項6記載の方法において、 前記補間ステップは、前記欠落パケットの前記直前パケ
    ット内の最後のデジタル・ワードと前記所定の値との直
    線補間によって、前記補間デジタル・ワードを順次作成
    すること、を特徴とするノイズ低減方法。
  8. 【請求項8】請求項1から7のいずれかに記載の方法に
    おいて、前記通信方法は、リアルタイム処理を必要とす
    る通信形態のものであること、を特徴とするノイズ低減
    方法。
  9. 【請求項9】請求項1から8のいずれかに記載の方法に
    おいて、前記通信方法は、ワイヤレスマイクロホン・シ
    ステムに使用される通信方法であること、を特徴とする
    ノイズ低減方法。
  10. 【請求項10】デジタル信号を複数のデジタル・ワード
    を含むパケットで通信する通信方法において使用するノ
    イズ低減装置であって、 イ)送信された連続したパケットを受信する手段と、 ロ)連続したパケットの一部が欠落しているかどうか判
    定する判定手段であって、欠落パケットでないと判定し
    た前記パケットを出力する、前記の判定手段と、 ハ)該判定手段が欠落パケットと判定した前記受信パケ
    ットについて、該欠落パケットのためのデジタル・ワー
    ドを補間する補間手段であって、前記欠落パケットの間
    において、該欠落パケットの直前に受けたパケット内の
    最後のデジタル・ワードと所定の値とを使用して前記補
    間デジタル・ワードを作成する、前記の補間手段と、か
    ら成るノイズ低減装置。
  11. 【請求項11】請求項10記載の装置において、 前記補間手段が作成する前記補間デジタル・ワードは、 前記直前パケットの前記最後のデジタル・ワードが表す
    値から前記所定の値へと所定の漸近パターンで順次に変
    化して行くように作成すること、を特徴とするノイズ低
    減装置。
  12. 【請求項12】請求項11記載の装置において、 さらに、前記欠落パケットの後において、前記補間デジ
    タル・ワードが表す値と前記欠落パケット以降のパケッ
    ト内のデジタル・ワードが表す値とを滑らかにつなげる
    連結手段を含むこと、を特徴とするノイズ低減装置。
  13. 【請求項13】請求項12記載の装置において、 前記連結手段は、前記補間デジタル・ワードの最後のデ
    ジタル・ワードと前記欠落パケット部分の直後のパケッ
    ト内の前記デジタル・ワードとを使用して連結用デジタ
    ル・ワードを作成すること、を特徴とするノイズ低減装
    置。
  14. 【請求項14】請求項13記載の装置において、 前記連結用デジタル・ワードは、前記補間デジタル・ワ
    ードの前記最後のデジタル・ワードが表す値から、前記
    直後パケット内の前記デジタル・ワードの値に向かって
    所定の漸近パターンで順次に変化すること、を特徴とす
    るノイズ低減装置。
  15. 【請求項15】請求項10記載の装置において、 前記所定の値は、前記欠落パケット部分の処理の時に該
    欠落パケットの直後のパケットを受信している場合は、
    前記欠落パケットの直後のパケット内の最初のデジタル
    ・ワードが表す値であること、を特徴とするノイズ低減
    装置。
  16. 【請求項16】請求項15記載の装置において、 前記補間手段は、前記欠落パケットの前記直前パケット
    内の最後のデジタル・ワードと前記所定の値との直線補
    間によって、前記補間デジタル・ワードを順次作成する
    こと、を特徴とするノイズ低減装置。
  17. 【請求項17】請求項10から16のいずれかに記載の
    装置において、前記通信方法は、リアルタイム処理を必
    要とする通信形態のものであること、を特徴とするノイ
    ズ低減装置。
  18. 【請求項18】請求項10から17のいずれかに記載の
    装置において、前記通信方法は、ワイヤレスマイクロホ
    ン・システムに使用される通信方法であること、を特徴
    とするノイズ低減装置。
  19. 【請求項19】請求項10から18のいずれかに記載の
    ノイズ低減装置を備えた受信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011166348A (ja) * 2010-02-08 2011-08-25 Japan Radio Co Ltd ディジタル受信機及びディジタル受信機における受信音声補完方法

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