JP2003347381A - 低誘電率膜の膜質評価方法、および半導体装置の製造方法 - Google Patents

低誘電率膜の膜質評価方法、および半導体装置の製造方法

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JP2003347381A
JP2003347381A JP2002150449A JP2002150449A JP2003347381A JP 2003347381 A JP2003347381 A JP 2003347381A JP 2002150449 A JP2002150449 A JP 2002150449A JP 2002150449 A JP2002150449 A JP 2002150449A JP 2003347381 A JP2003347381 A JP 2003347381A
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low dielectric
film
constant film
voltage
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JP2002150449A
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Takashi Yunogami
隆 湯之上
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Semiconductor Leading Edge Technologies Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製品ウェハを汚染することなく、且つ、個々
のプロセスごとに低誘電率膜の膜質を評価する。 【解決手段】 コロナ放電3により電荷を低誘電率膜2
の表面に照射しながら該表面の電圧Vsを測定し、更に
ゼノンランプ5により光子を該表面に照射することによ
って低誘電率膜2近傍の下地導電層1の電位変化に起因
する表面光電圧Vspvを測定した。この時、コロナ放
電3により電圧の印加方法を、正の電圧から負の電圧を
連続的に印加した後に負の電圧から正の電圧を連続的に
印加することによって、2本の表面電圧−表面光電圧曲
線を作成して、この曲線の差を低誘電率膜2中の残留電
荷として求めた。この残留電荷をモニタすることによ
り、低誘電率膜2の比誘電率の変化を類推した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置に係り、特に配線の層間絶縁膜に用いられる低誘電率
膜の膜質評価方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの微細化とともに深刻に
なる配線遅延の問題を解決するために、配線材料として
銅(Cu)を用いる技術や、層間絶縁膜として比誘電率
が低い絶縁膜(以下「低誘電率膜」という。)を用いる
技術が提案されている。特に、次世代の低誘電率膜とし
て、絶縁膜中に空孔を有するポーラス低誘電率膜を使用
する技術が検討されている。しかし、上記低誘電率膜
は、エッチング、アッシング等のプロセスで用いられる
プラズマや、洗浄プロセスで用いられる洗浄液によって
ダメージを受けやすい。そして、ダメージを受けた場
合、低誘電率膜の比誘電率が増大することが知られてい
る。このため、半導体デバイスの製造工程においては、
エッチング、アッシング、洗浄等の各プロセスが終了す
るごとに、低誘電率膜の比誘電率がどのように変化した
かを測定することによって、低誘電率膜の膜質を評価す
る必要がある。
【0003】以下、従来の低誘電率膜の膜質評価方法に
ついて説明する。先ず、従来の第1の方法として、水銀
プローブを低誘電率膜に接触させ、容量−電圧測定(C
−V測定)を行い、この測定結果により低誘電率膜の膜
質を評価する方法があった。次に、従来の第2の方法と
して、MIS(メタル−絶縁膜−Si)構造を、実際に
シリコンウェハ上に作成した後、このMIS構造の容量
電圧特性を測定し、この測定結果により低誘電率膜の膜
質を評価する方法があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の第1の方法では、水銀プローブを用いているため、
シリコンウェハが水銀汚染されてしまい、測定を行った
ウェハを後の工程に流すことができないという問題があ
った。このため、低誘電率膜を成膜したダミーウェハを
比誘電率測定用に別途準備する必要があった。従って、
この第1の方法では、比誘電率を測定することができる
のは、あくまでダミーウェハ上の低誘電率膜であった。
このため、デバイスを作りこむ製品ウェハ(「実ウェ
ハ」ともいう。)上の低誘電率膜につき、比誘電率を測
定し、膜質を評価することができないという問題があっ
た。
【0005】また、上記従来の第2の方法では、製品ウ
ェハ上に形成された低誘電率膜につき比誘電率を測定す
ることは可能であるが、MIS構造が完成した後でなけ
れば測定することができない。このため、低誘電率膜に
ダメージが発生して比誘電率が増大したとしても、どの
プロセスでダメージを受けたのかを特定することができ
ず、的確なダメージ低減対策を施すことが困難であっ
た。
【0006】本発明は、上記従来の課題を解決するため
になされたもので、製品ウェハを汚染することなく、且
つ、個々のプロセスごとに低誘電率膜の膜質を評価する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決する為の手段】請求項1の発明に係る低誘
電率膜の膜質評価方法は、低誘電率膜の膜質を評価する
方法であって、前記低誘電率膜に、外部から電圧を印加
する電圧印加工程と、前記電圧印加工程によって生じる
前記低誘電率膜中の残留電荷を測定する測定工程と、を
含むことを特徴とするものである。
【0008】請求項2の発明に係る低誘電率膜の膜質評
価方法は、請求項1に記載の膜質評価方法において、前
記低誘電率膜は導電層上に形成され、前記測定工程は、
前記低誘電率膜の表面電圧を測定する第1測定工程と、
光子を前記低誘電率膜の表面に照射するとともに、前記
導電層の前記低誘電率膜との界面近傍における電位変化
を測定する第2測定工程と、前記第1測定工程で測定さ
れた前記表面電圧と、前記第2測定工程で測定された前
記電位変化とから、前記残留電荷を求める工程と、を含
むことを特徴とするものである。
【0009】請求項3の発明に係る低誘電率膜の膜質評
価方法は、請求項1又は2に記載の膜質評価方法におい
て、前記電圧印加工程は、正の電圧から負の電圧を連続
して印加した後負の電圧から正の電圧を連続して印加す
るか、又は負の電圧から正の電圧を連続して印加した後
正の電圧から負の電圧を連続して印加することを特徴と
するものである。
【0010】請求項4の発明に係る低誘電率膜の膜質評
価方法は、請求項1から3の何れかに記載の膜質評価方
法において、前記低誘電率膜は、比誘電率が4以下であ
る絶縁膜であることを特徴とするものである。
【0011】請求項5の発明に係る低誘電率膜の膜質評
価方法は、請求項1から4の何れかに記載の膜質評価方
法において、前記低誘電率膜は、空孔を内部に複数有す
る絶縁膜であることを特徴とするものである。
【0012】請求項6の発明に係る低誘電率膜の膜質評
価方法は、請求項5に記載の膜質評価方法において、前
記空孔の直径が1Å〜1000Åであり、前記絶縁膜中
の空孔密度が20%〜70%であることを特徴とするも
のである。
【0013】請求項7の発明に係る半導体装置の製造方
法は、導電層上に低誘電率膜を形成する工程と、前記低
誘電率膜に対してプラズマ処理又は洗浄処理を行う工程
と、前記プラズマ処理又は洗浄処理を終了した後、請求
項1から6の何れかに記載の膜質評価方法を用いて、前
記低誘電率膜の膜質を評価する工程と、を含むことを特
徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図中、同一または相当する
部分には同一の符号を付してその説明を簡略化ないし省
略することがある。
【0015】実施の形態1.先ず、図1を参照して、本
発明の実施の形態1による膜質評価方法において、表面
電圧および表面光電圧の測定方法について説明する。図
1は、本実施の形態1による膜質評価方法において、表
面電圧(Vs)および表面光電圧(Vspv)の測定方
法を説明するための概念図である。なお、表面電圧およ
び表面光電圧の測定装置として、KLA-Tencor社製のQuan
toxを用いた。
【0016】先ず、図1(a)に示すように、コロナ放
電3により、正又は負の電荷Q1を、下地導電層1上に
形成された低誘電率膜2の表面に供給する。なお、図1
(a)において、下地導電層1はSiウェハであり、低
誘電率膜2はSiOである。また、コロナ放電3によ
り低誘電率膜2の表面に負の電荷Q1を供給している。
【0017】次に、図1(b)に示すように、ケルビン
プローブ4を用いて低誘電率膜2の表面電圧Vsを測定
する。ここで、表面電圧Vsは、コロナ放電3により供
給された電荷Q1、界面固定電荷等の低誘電率膜2中の
電荷Q2、および下地導電層1中の低誘電率膜2との界
面近傍に誘起された電荷Q3の総和Q(=Q1+Q2+
Q3)に起因した電圧となる。
【0018】次に、図1(c)に示すように、ゼノンラ
ンプ5により光を照射しながら、すなわち、低誘電率膜
2の表面に光子を照射しながら、図1(b)と同様にケ
ルビンプローブ4を用いて低誘電率膜2の表面電圧V
s’を測定する。ここで、ゼノンランプ5から照射され
た光(光子)は、低誘電率膜2を透過して下地導電層1
中に達し、下地導電層1中に電子−正孔対を発生させ
る。そして、この電子−正孔対のうちの正孔が、下地導
電層1中の低誘電率膜2との界面近傍に誘起された正電
荷と再結合して消滅することにより、下地導電層1中の
電荷量がQ3からQ3’に変化する。よって、上記測定
した表面電圧Vs’は、光子を照射した前後で変化した
電荷量の総和Q’(=Q1+Q2+Q3’)に起因した
電圧となる。
【0019】本発明において、上記表面電圧Vsと表面
電圧Vs’との差を、表面光電圧Vspv(=|Vs−
Vs’|)と定義する。ここで、表面光電圧Vspv
は、電荷量の総和QとQ’との差、すなわち電荷量Q3
とQ3’との差に起因した電圧である。従って、Vsp
vは、定性的には、下地導電層1中の低誘電率膜2との
界面近傍の電荷量に起因した電圧であり、言い換えれ
ば、下地導電層1の低誘電率膜2との界面近傍における
電位変化を示す電圧である。発明者は、この表面光電圧
Vspvが、低誘電率膜2のダメージ(チャージングダ
メージ、洗浄液によるダメージ)を表す指標になること
を見出した。
【0020】次に、図2を参照して、本実施の形態1に
おける低誘電率膜へのプラズマ照射について説明する。
図2は、本実施の形態1において、低誘電率膜にプラズ
マを照射する半導体製造装置を説明するための断面図で
ある。なお、本実施の形態1では、半導体製造装置とし
て、芝浦メカトロニクス社製のプラズマアッシング装置
(ICE300)を用いた。先ず、半導体製造装置の構
成を説明する。図2において、参照符号11は、P型、
5〜50Ωcmで8インチ又は12インチのSiウェハ
(下地導電層)上に、SiO、MSQ(methylsilses
quioxane、メチル基含有SiO)、分子内に間隙(空
孔)を複数有するポーラスMSQ、ポーラスSiLKの
何れかを低誘電率膜として、400〜500nmの膜厚
で成膜したサンプルを示している。また、参照符号12
は、サンプル11を載置および保持するサセプタ(静電
チャック)、13は上部石英板14上に配置されたコイ
ル15に13.56MHzの高周波を印加する高周波電
源、16は所定のマッチング回路(図示省略)を介して
サセプタ12に13.56MHzの高周波(バイアスR
F)を印加する高周波電源、17はチャンバ内を所定の
圧力に制御するAPC(Auto Pressure Controller)、
18は例えば排気量が2000(リットル/秒)のター
ボ分子ポンプ(TMP:Turbo Molecular Pump)を示し
ている。また、図示しないが、サセプタ12とサンプル
11裏面との間には、熱伝導を向上させるためにHeガ
スが供給され、サセプタ12はヒータにより温度制御さ
れている。
【0021】次に、上記半導体製造装置の動作、すなわ
ち低誘電率膜へのプラズマ照射について説明する。先
ず、サンプル11をサセプタ12上に載置した後、チャ
ンバ側面の上部より所定のプロセスガス(図中の“GA
S”)を導入し、APC17とターボ分子ポンプ18と
を用いて、チャンバ内を所定の圧力に制御する。次に、
コイル15に高周波電源13から13.56MHzの高
周波を印加(ICP:ON)して、チャンバ内にICP
プラズマ19を発生させる。この時、サセプタ12にも
高周波電源16からマッチング回路を介して13.56
MHzの高周波(バイアスRF)が印加される。なお、
高周波電源13からコイル15に高周波を印加しない場
合(ICP:OFF)には、この半導体製造装置は平行
平板型のRIE装置として機能する。そして、このIC
Pプラズマ19を所定時間だけサンプル11に照射す
る。
【0022】また、本実施の形態1では、圧力:1〜6
0Pa、プラズマ照射時間(以下「照射時間」ともい
う。):0〜60秒、プロセスガス:O,H
,NH 、ICP:ON/OFFをパラメータとし
て、各サンプルにプラズマ照射した。
【0023】次に、図3を参照して、本実施の形態1に
よる膜質評価方法において、表面電圧Vs(Q1)−表
面光電圧Vspv(Q1)曲線について説明する。図3
は、本実施の形態1による膜質評価方法において、表面
電圧Vs(Q1)−表面光電圧Vspv(Q1)曲線の
作成方法を説明するための図である。上記半導体製造装
置によってプラズマが照射された各サンプルについて、
図1に示す方法により、表面電圧Vsおよび表面光電圧
Vspv(=|Vs−Vs’|)をそれぞれ測定する。
この測定時において、コロナ放電3により低誘電率膜2
表面に供給する電荷Q1(図1(a)参照)を負から正
へ連続して変化させて、表面電圧Vs(Q1)および表
面光電圧Vspv(Q1)をそれぞれ測定する。これを
プロットしたものが、図3において点線で示す表面電圧
Vs(Q1)−表面光電圧Vspv(Q1)曲線であ
る。さらに、電荷Q1を正から負へ連続して変化させ
て、表面電圧Vs(Q1)および表面光電圧Vspv
(Q1)をそれぞれ測定する。これをプロットしたもの
が、図3において実線で示す表面電圧Vs(Q1)−表
面光電圧Vspv(Q1)曲線である。このようにし
て、2本のVs(Q1)−Vspv(Q1)曲線を作成
する。
【0024】本実施の形態1では、上述の方法を用い
て、2本のVs(Q1)−Vspv(Q1)曲線を作成
した(後述)。そして、図3に示したように、その2本
の曲線の差を低誘電率膜中の残留電荷(以下「ヒステリ
シス」という。)ΔEとして評価した。そして、このヒ
ステリシスをモニタすることにより、低誘電率膜が受け
たダメージ、すなわち低誘電率膜の比誘電率の変化を類
推できることを、以下の実験により確認した。なお、本
実施の形態1では、低誘電率膜の比誘電率kも別途測定
した。
【0025】先ず、図4を参照して、低誘電率膜として
SiOを用いた場合について説明する。図4は、本実
施の形態1において、低誘電率膜としてSiOを用い
た場合のヒステリシス(残留電荷)を示す図である。詳
細には、図4(a)は、成膜した後(プラズマ照射前)
におけるSiOのヒステリシスを示す図であり、図4
(b)は、プラズマ照射後におけるSiOのヒステリ
シスを示す図である。なお、プラズマ照射条件は、プロ
セスガス:O、圧力:3Pa、ガス流量:250sc
cm、ICP:ON、RF:300W、サセプタ温度:
25℃、照射時間:60秒とした。
【0026】図4(a)に示すように、成膜後(プラズ
マ照射前)のSiOについての2本のVs(Q1)−
Vspv(Q1)曲線は、ほぼ一致している。一方、図
4(b)に示すように、プラズマ照射後のSiOにつ
いての2本のVs(Q1)−Vspv(Q1)曲線、す
なわち電圧を負から正へと変化させた時の曲線と、電圧
を正から負へと変化させた時の曲線とが一致していな
い。よって、プラズマ照射後の低誘電率膜(SiO
中には、ヒステリシスが存在する。なお、このメカニズ
ムについては、後述する(図15参照)。また、SiO
にプラズマを照射することによって、比誘電率kが、
成膜後のk=3.74からk=4.01に増加した。以
上より、低誘電率膜としてSiOを用いた場合、プラ
ズマを照射することにより低誘電率膜中にヒステリシス
が発生する。そして、このヒステリシスをモニタするこ
とによって、低誘電率膜の比誘電率を類推することがで
き、低誘電率膜の膜質を評価することができる。
【0027】次に、低誘電率膜としてポーラスMSQを
用いた場合について説明する。ここで、ポーラスMSQ
として旭化成社製のALCAPを用いた。さらに、膜中
の空孔(ポーラス)の直径が1Å〜1000Å(0.1
nm〜100nm)であり、空孔密度が20〜70%で
ある低誘電率膜を用いた。先ず、図5を参照して、低誘
電率膜としてポーラスMSQを用いた場合のヒステリシ
スについて説明する。図5は、本実施の形態1におい
て、低誘電率膜としてポーラスMSQを用いた場合のヒ
ステリシスを示す図である。詳細には、図5は、ポーラ
スMSQを成膜した後(プラズマ照射前)におけるポー
ラスMSQのヒステリシスを示す図である。図5に示す
ように、低誘電率膜としてポーラスMSQを用いた場
合、SiOを用いた場合(図4参照)と異なり、成膜
直後にヒステリシスがすでに存在することが分かった。
なお、ポーラスMSQの比誘電率kは、2.51であっ
た。
【0028】図6は、低誘電率膜としてポーラスMSQ
を用いた場合において、ヒステリシスのO圧力依存性
を示す図である。図7は、低誘電率膜としてポーラスM
SQを用いた場合において、ヒステリシス変化量および
比誘電率変化量のO圧力依存性を示す図である。詳細
には、図6(a)はポーラスMSQ成膜後(プラズマ照
射無し)の場合、並びに、図6(b)はO圧力が1P
a、図6(c)はO圧力が5Pa、図6(d)はO
圧力が30Pa、図6(e)はO圧力が60Paでプ
ラズマ照射した場合のヒステリシスをそれぞれ示す図で
ある。なお、O圧力以外のプロセス条件は、O
量:250sccm、ICP:OFF、RF:300
W、サセプタ温度:25℃、照射時間:60秒とした。
【0029】図6(a)〜図6(e)に示すように、比
誘電率kが、ポーラスMSQ成膜後のk=2.51か
ら、1Paの圧力でプラズマ照射した場合にはk=3.
22に、5Paの圧力でプラズマ照射した場合にはk=
3.58に、30Paの圧力でプラズマ照射した場合に
はk=4.21に、60Paの圧力でプラズマ照射した
場合にはk=5.5に増加した。すなわち、O圧力が
高いほど、比誘電率kも増大した。ここで、O圧力が
高くなるにつれて、プラズマ中の酸素ラジカル密度が増
大するため、ポーラスMSQ中から引き抜かれるメチル
基も多くなり、比誘電率が増大したと考えられる。な
お、酸素ラジカルが、ポーラスMSQ中のメチル基(−
CH)を引き抜き、その後に水酸基(−OH)が吸着
することによって、比誘電率が増大することが知られて
いる。また、O圧力が異なれば、2本のVs(Q1)
−Vspv(Q1)曲線の形も変わった。詳細には、O
圧力が高くなるにつれて、ヒステリシスの大きさが小
さくなった。
【0030】また、O圧力が高くなるにつれて、図7
(a)に示すように、ヒステリシスの変化量が小さくな
る一方、図7(b)に示すように、比誘電率の変化量が
大きくなった。この結果から、ポーラスMSQの比誘電
率の増大、すなわちダメージの増大と、ヒステリシスの
減少とが対応している。また、O圧力が低いほど、低
ダメージプロセスであることが分かった。
【0031】図8は、低誘電率膜としてポーラスMSQ
を用いた場合において、ヒステリシスのプラズマ照射時
間依存性を示す図である。図9は、低誘電率膜としてポ
ーラスMSQを用いた場合において、ヒステリシス変化
量および比誘電率変化量のプラズマ照射時間依存性を示
す図である。詳細には、図8(a)はプラズマを照射し
ない(照射時間0秒)場合、図8(b)はプラズマ照射
時間が30秒の場合、図8(c)はプラズマ照射時間が
60秒の場合のヒステリシスをそれぞれ示す図である。
また、プラズマ照射時間以外のプロセス照射条件は、ガ
ス:O、圧力:5Pa、ガス流量:250sccm、
ICP:OFF、RF:300W、サセプタ温度:25
℃とした。図8(a)〜図8(c)に示すように、比誘
電率kが、プラズマ照射時間0秒の時のk=2.51か
ら、照射時間30秒ではk=2.97に、照射時間60
秒ではk=3.58に増大した。すなわち、プラズマ照
射時間が長くなるにつれて、比誘電率kも増大した。こ
こで、照射時間が経過するとともに、ポーラスMSQ中
から引き抜かれるメチル基が増加するため、比誘電率が
増大したと考えられる。また、プラズマ照射時間が異な
れば、2本のVs(Q1)−Vspv(Q1)曲線は形
も変わり、プラズマ照射時間が長くなるにつれて、ヒス
テリシスの大きさが小さくなった。
【0032】また、プラズマ照射時間が長くなるにつれ
て、図9(a)に示すように、ヒステリシスの変化量が
小さくなり、図9(b)に示すように、比誘電率の変化
量が大きくなった。この結果から、比誘電率の増大、す
なわちダメージの増大と、ヒステリシスの減少とが対応
している。
【0033】図10は、低誘電率膜としてポーラスMS
Qを用いた場合において、ヒステリシスのガス種依存性
を示す図である。図11は、絶縁膜としてポーラスMS
Qを用いた場合において、ヒステリシス変化量および比
誘電率変化量のガス種依存性を示す図である。詳細に
は、図10(a)はプラズマを照射しない場合、図10
(b)はOガスを用いた場合、図10(c)はH
ガスを用いた場合、図10(d)はNHガスを用
いた場合のヒステリシスをそれぞれ示す図である。ま
た、プロセスガス以外のプロセス条件は、圧力:5P
a、流量:250sccm、ICP:OFF、RF:3
00W、サセプタ温度:25℃、照射時間は60秒とし
た。Oガスを用いた場合、すなわちポーラスMSQに
対してOプラズマを照射した場合には、図10(b)
に示すように、比誘電率kが照射前のk=2.51から
k=3.58に増大し、ヒステリシスが減少した。一
方、H/Nガスを用いた場合、すなわちポーラスM
SQに対してH/Nプラズマを照射した場合には、
図10(c)に示すように、比誘電率kの変化はk=
2.51からk=3.05と小さく、ヒステリシスの変
化も小さかった。また、NHガスを用いた場合は、す
なわちNHプラズマを照射した場合には、図10
(d)に示すように、比誘電率kの変化はk=2.51
からk=2.86と特に小さく、ヒステリシスの変化も
特に少なかった。この理由として、酸素ラジカルはポー
ラスMSQ中のメチル基を引き抜くが、窒素ラジカル及
び水素ラジカルはメチル基を引き抜かないためであると
考えられる。このメカニズムについては、後述する。
【0034】また、図11(a)および図11(b)に
示すように、Oプラズマを照射した場合には、ヒステ
リシスの変化量が小さくなり、比誘電率の変化量が大き
くなった。一方、H/NプラズマおよびNHプラ
ズマを照射した場合には、ヒステリシスの変化量が大き
くなり、比誘電率の変化量が大きくなった。この結果か
ら、ポーラスMSQの比誘電率の増大、すなわちダメー
ジの増大と、ヒステリシスの減少とが対応している。
【0035】以上より、ポーラスMSQには、成膜直後
にヒステリシスが存在し、膜がダメージを受けて比誘電
率が増大すると、このヒステリシスは小さくなる。よっ
て、ヒステリシスをモニタすることによって、ポーラス
MSQの比誘電率を類推することができ、ポーラスMS
Qの膜質を評価することができる。
【0036】次に、MSQ内におけるポーラスの有無
と、ヒステリシスとの関係について説明する。ここで、
ポーラスの無いMSQとして日立化成社製のHSG−R
7(比誘電率k=2.9)を用い、ポーラスを有するポ
ーラスMSQ(ポーラスMSQ)として日立化成社製の
HSG−7000X(比誘電率k=2.3)を用いた。
これら2つのMSQは、ポーラスの有無以外は、ほぼ同
一の組成を有する。そして、上述の方法により、これら
2つの膜についてVs(Q1)−Vspv(Q1)曲線
を作成し、ヒステリシスを測定した。図12は、その測
定結果、すなわち、ヒステリシスのポーラス有無依存性
を示す図である。詳細には、図12(a)は、低誘電率
膜としてポーラスの無いMSQを用いた場合のヒステリ
シスを示す図であり、図12(b)は、低誘電率膜とし
てポーラスMSQを用いた場合のヒステリシスを示す図
である。図12(a)に示すように、ポーラスが無いM
SQの比誘電率はk=2.9であり、図12(b)に示
すように、ポーラスMSQの比誘電率はk=2.3であ
った。また、図12(a)および図12(b)に示すよ
うに、MSQ内のポーラスの有無に関わらず、ヒステリ
シスが存在することが分かった。そして、そのヒステリ
シスの大きさは、若干ではあるが、ポーラスの無いMS
Qの方が大きいことが分かった。従って、ポーラスが無
いMSQを低誘電率膜として用いた場合も、上記ポーラ
スMSQの場合と同様に、ヒステリシスをモニタするこ
とによって、MSQの比誘電率を類推することができ、
MSQの膜質を評価することができる。
【0037】次に、図13を参照して、プラズマダメー
ジを受けたSiOにヒステリシスが発生するメカニズ
ムについて説明する。図13は、プラズマダメージを受
けたSiOにヒステリシスが発生するメカニズムを説
明するための図である。
【0038】先ず、図13(a)に示すように、エッチ
ングやアッシング等のプロセスにおけるプラズマ照射に
より、SiO(2)中の表面付近に捕獲順位21が発
生し、SiO中のSiウェハ1との界面付近に界面順
位22およびこの界面順位22に固定される酸化膜固定
電荷22aが発生する。また、SiO(2)中には、
プラズマダメージの有無に関係無く、可動イオン24が
存在する。次に、図13(b)に示すように、コロナ放
電により負電荷25をSiO表面に供給すると、正の
可動イオン24はSiOの表面方向(図中上方)にド
リフトし、捕獲順位21に捕獲される。これにより、S
iO中のSiウェハとの界面近傍の可動イオン24が
減少するため、Siウェハ中のSiOとの界面近傍に
誘起される誘起電荷23は減少する。そして、図13
(c)に示すように、ゼノンランプから光(光子)を照
射すると、Siウェハ中に電子−正孔対が発生し、この
対の正孔26と、誘起電荷(負電荷)23とが再結合す
る。ここで、再結合する量は少ない。次に、図13
(d)に示すように、SiO表面への負電荷(25)
の供給を停止する。この時、SiO表面付近の捕獲順
位21に捕獲された可動イオン24は動かない。これが
ヒステリシスの原因となる。
【0039】次に、図13(e)に示すように、コロナ
放電により正電荷27をSiO表面に供給すると、S
iO表面付近の捕獲順位21に捕獲されていた正の可
動イオン24は、Siウェハとの界面の方向(図中下
方)にドリフトし、界面順位22に捕獲される。これに
より、SiO中のSiウェハとの界面近傍に多数の正
電荷(24)が存在することとなり、Siウェハ中のS
iOとの界面近傍に誘起される誘起電荷23が増大す
る。次に、図13(f)に示すように、ゼノンランプか
ら光(光子)を照射すると、Siウェハ中に電子−正孔
対が発生し、この対の正孔26と、誘起電荷(負電荷)
23とが再結合する。ここで、再結合する量は非常に多
くなる。次に、図13(g)に示すように、SiO
面への正電荷(27)の供給を停止する。この時、界面
順位22に捕獲された可動イオン24は動かない。これ
が、ヒステリシスの原因となる。以上説明したように、
プラズマダメージとしてSiO中に発生した捕獲順位
21や界面順位22が、SiO中でヒステリシスが発
生する原因となっている。
【0040】一方、SiOと違って、MSQやSiL
Kのような低誘電率膜には、ポーラスの有無や、材質の
差異に関わらず、成膜直後(プラズマ照射前)であって
もヒステリシスが存在する。このヒステリシスは、膜が
ダメージを受けると、比誘電率の増大とリンクして減少
する。このメカニズムを、図14を参照して説明する。
なお、ここでは、低誘電率膜がMSQである場合につい
て説明する。図14は、MSQにおけるヒステリシスの
変化について説明するための図、具体的には、酸素ラジ
カルによるメチル基の引き抜きメカニズムを示す図であ
る。このメカニズムは、分子軌道法による計算によって
以下のように示される。先ず、図14(a)に示すよう
に、MSQに酸素プラズマを照射すると、第1の酸素ラ
ジカル31がメチル基32を持ったMSQ分子に近づ
き、その第1の酸素ラジカル31が第1の酸素原子33
としてSi−C間に取り込まれて、Si−O−C結合を
形成する。ここに、図14(b)に示すように、第2の
酸素ラジカル34がMSQ分子に近づくと、この第2の
酸素ラジカル34も第2の酸素原子35としてSi−C
間に取り込まれて、Si−O−O−C結合となる(図1
4(c))。この状態において、取り込まれた2つの酸
素原子33,35同士は反発し合い、第2の酸素原子3
5とメチル基の水素原子が引き合う。この結果、図14
(d)に示すように、酸素原子33,35間の結合が切
れて、メチル基が自発的に脱離する。その後、図14
(e)に示すように、水分子36が吸着する。これによ
り、MSQの比誘電率が増大する。このように、ダメー
ジの無いMSQには、メチル基が多数存在していたが、
酸素プラズマが照射されることによりダメージを受ける
と、MSQ内のメチル基が減少する。実験結果は、この
メチル基が減少すると、MSQの比誘電率が増大し、ヒ
ステリシスが減少する傾向にあることを示している。
【0041】また、ヒステリシス減少のメカニズムにつ
いて、図15を参照して説明する。図15は、MSQに
おけるヒステリシス発生のメカニズムについて説明する
ための図である。
【0042】図15(a)に示すように、MSQの分子
中のある同一のSi原子に、メチル基(−CH)と水
酸基(−OH)とが結合していると仮定する。メチル基
全体は正(+)に分極しやすく、水酸基全体は負(−)
に分極しやすい。従って、メチル基および水酸基は、そ
れぞれ正および負に分極し、これら全体が双極子として
機能する。そして、コロナ放電により表面に電荷が供給
され、すなわち電場が印加され、MSQ分子中に電界が
生じると、図15(b)に示すように、この電界の向き
に双極子が回転する。その後、電場をOFFして電界が
なくなっても、図15(c)に示すように、この双極子
の向きが変わらなければ、これがヒステリシス発生の原
因となる。
【0043】次に、本実施の形態1による低誘電率膜の
膜質評価方法を用いた半導体装置の製造方法、詳細に
は、上述した内容を利用した低誘電率膜の比誘電率の非
接触インラインモニタについて説明する。図16は、本
実施の形態1において、低誘電率膜の比誘電率の非接触
インラインモニタを説明するための図であり、図17
は、製品ウェハ上に形成された測定用パッドを示す図で
ある。先ず、図16に示すように、製品ウェハ41のヒ
ステリシスの初期値を測定する。ここで、図17に示す
ように、製品ウェハ41の所定の製品ショット42に、
50μm×50μm程度の大きさのヒステリシス測定用
の測定パッド(ポーラスLow−k PAD)43を設
けておく。なお、ヒステリシスの測定には、例えばKLA-
Tencor社製のQuantoxを用いる。次に、エッチングを行
った後、上記測定パッド43のヒステリシスを測定す
る。さらに、以後に行われるアッシングおよび洗浄のプ
ロセス終了後に、それぞれ上記測定パッド43のヒステ
リシスを測定する。上述したように、ヒステリシスの測
定には、水銀プローブを用いない。従って、製品ウェハ
41を汚染することなく、製品ウェハ41上に形成され
た低誘電率膜の膜質を評価することができる。さらに、
エッチング、アッシング、洗浄等のプロセスごとに、低
誘電率膜の膜質を評価することができる。これにより、
どのプロセスで低誘電率膜がダメージを受けたのかを特
定することができるため、的確なダメージ低減対策を施
すことが可能となる。
【0044】以上説明したように、本実施の形態1で
は、コロナ放電3により正又は負の電荷を低誘電率膜2
の表面に照射しながら該表面の電圧Vsを測定し、更に
ゼノンランプ5により発生する光子を該表面に照射する
ことによって低誘電率膜2近傍の下地導電膜1の電位変
化に起因する表面光電圧Vspvを測定した。この時、
コロナ放電3による電圧の印加方法が、正の電圧から負
の電圧を連続して印加した後に負の電圧から正の電圧を
連続して印加するか、または、負の電圧から正の電圧を
連続して印加した後に正の電圧から負の電圧を連続して
印加することにより、2本の表面電圧Vs−表面光電圧
(下地電位変化)Vspv曲線を作成して、この2本の
曲線の差を低誘電率膜2中の残留電荷として求めた。そ
して、この残留電荷量(または2本の表面電圧Vs−表
面光電圧Vspv曲線)をモニタすることにより、デバ
イスを作りこむ製品ウェハを汚染することなく、かつ個
々のプロセスごとに低誘電率膜2の比誘電率の変化を類
推することができ、低誘電率膜2の膜質を評価すること
ができる。
【0045】なお、本実施の形態1では、コロナ放電に
より正又は負の電圧を供給したが、その他の方法で電圧
供給を行ってもよい。また、下地導電層は、本実施の形
態1のようなシリコンウェハに限らず、低誘電率膜の下
層に形成された任意の導電層である。また、低誘電率膜
表面に光子を照射できるものであれば、ゼノンランプに
限られず、他の手段を用いてもよい。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、製品ウェハを汚染する
ことなく、且つ、個々のプロセスごとに低誘電率膜の比
誘電率を評価することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態1による膜質評価方法におい
て、表面電圧(Vs)および表面光電圧(Vspv)の
測定方法を説明するための概念図である。
【図2】 本実施の形態1において、低誘電率膜にプラ
ズマを照射する半導体製造装置を説明するための断面図
である。
【図3】 本実施の形態1による膜質評価方法におい
て、表面電圧Vs(Q1)−表面光電圧Vspv(Q
1)曲線の作成方法を説明するための図である。
【図4】 低誘電率膜としてSiOを用いた場合の、
ヒステリシスを示す図である。
【図5】 本実施の形態1において、低誘電率膜として
ポーラスMSQを用いた場合の、ヒステリシスを示す図
である。
【図6】 低誘電率膜としてポーラスMSQを用いた場
合において、ヒステリシスのO圧力依存性を示す図で
ある。
【図7】 低誘電率膜としてポーラスMSQを用いた場
合において、ヒステリシス変化量および比誘電率変化量
のO圧力依存性を示す図である。
【図8】 低誘電率膜としてポーラスMSQを用いた場
合において、ヒステリシスのプラズマ照射時間依存性を
示す図である。
【図9】 絶縁膜としてポーラスMSQを用いた場合に
おいて、ヒステリシス変化量および比誘電率変化量のプ
ラズマ照射時間依存性を示す図である。
【図10】 低誘電率膜としてポーラスMSQを用いた
場合において、ヒステリシスのガス種依存性を示す図で
ある。
【図11】 絶縁膜としてポーラスMSQを用いた場合
において、ヒステリシス変化量および比誘電率変化量の
ガス種依存性を示す図である。
【図12】 ヒステリシスのポーラス有無依存性を示す
図である。
【図13】 プラズマダメージを受けたSiOにおけ
るヒステリシス発生のメカニズムについて説明するため
の図である。
【図14】 MSQにおける酸素ラジカルによるメチル
基の引き抜きメカニズムを示す図である。
【図15】 MSQにおけるヒステリシス発生のメカニ
ズムについて説明するための図である。
【図16】 低誘電率膜の比誘電率の非接触インライン
モニタを説明するための図である。
【図17】 製品ウェハ上に形成された測定用パッドを
示す図である。
【符号の説明】
1 下地導電層(シリコンウェハ) 2 低誘電率膜 3 コロナ放電 4 ケルビンプローブ 5 ゼノンランプ 11 サンプル 12 サセプタ 13 高周波電源 14 上部石英板 15 コイル 17 APC 18 ターボ分子ポンプ 19 ICPプラズマ 21 捕獲順位 22 界面順位 22a 酸化膜固定電荷 23 誘起電荷 24 可動イオン 25 負電荷 26 正孔 27 正電荷 31 第1の酸素ラジカル 32 メチル基 33 第1の酸素原子 34 第2の酸素ラジカル 35 第2の酸素原子 36 水分子 41 製品ウェハ 42 製品ショット 43 測定パッド

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低誘電率膜の膜質を評価する方法であっ
    て、 前記低誘電率膜に、外部から電圧を印加する電圧印加工
    程と、 前記電圧印加工程によって生じる前記低誘電率膜中の残
    留電荷を測定する測定工程と、 を含むことを特徴とする低誘電率膜の膜質評価方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の膜質評価方法におい
    て、 前記低誘電率膜は導電層上に形成され、 前記測定工程は、 前記低誘電率膜の表面電圧を測定する第1測定工程と、 光子を前記低誘電率膜の表面に照射するとともに、前記
    導電層の前記低誘電率膜との界面近傍における電位変化
    を測定する第2測定工程と、 前記第1測定工程で測定された前記表面電圧と、前記第
    2測定工程で測定された前記電位変化とから、前記残留
    電荷を求める工程と、 を含むことを特徴とする低誘電率膜の膜質評価方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の膜質評価方法に
    おいて、 前記電圧印加工程は、正の電圧から負の電圧を連続して
    印加した後負の電圧から正の電圧を連続して印加する
    か、又は負の電圧から正の電圧を連続して印加した後正
    の電圧から負の電圧を連続して印加することを特徴とす
    る低誘電率膜の膜質評価方法。
  4. 【請求項4】 請求項1から3の何れかに記載の膜質評
    価方法において、 前記低誘電率膜は、比誘電率が4以下である絶縁膜であ
    ることを特徴とする低誘電率膜の膜質評価方法。
  5. 【請求項5】 請求項1から4の何れかに記載の膜質評
    価方法において、 前記低誘電率膜は、空孔を内部に複数有する絶縁膜であ
    ることを特徴とする低誘電率膜の膜質評価方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の膜質評価方法におい
    て、 前記空孔の直径が1Å〜1000Åであり、前記絶縁膜
    中の空孔密度が20%〜70%であることを特徴とする
    低誘電率膜の膜質評価方法。
  7. 【請求項7】 導電層上に低誘電率膜を形成する工程
    と、 前記低誘電率膜に対してプラズマ処理又は洗浄処理を行
    う工程と、 前記プラズマ処理又は洗浄処理を終了した後、請求項1
    から6の何れかに記載の膜質評価方法を用いて、前記低
    誘電率膜の膜質を評価する工程と、 を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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